おうじょう礼讃らいさん

*沙門しゃもん*善導ぜんどうしゅう

明願生要示用讃意【前序】

【1】 ^一切いっさい*しゅじょうすすめて、 西方さいほう*極楽ごくらくかい*弥陀みだぶつこくしょうぜんとがんぜしむる*ろく礼讃らいさん

↢一切衆生↡、願シムル↠生ムト↢西方極楽世界阿弥陀仏国↡六時礼讃偈。

略叙造意
    正明造意
      出讃体

 ^つつしみて ¬*だいきょう¼、 および*りゅうじゅ*天親てんじん、 この (中国)沙門しゃもんとう所造しょぞうおうじょう礼讃らいさんによりて、 あつめて一処いっしょき、 わかちてろくつくる。

↢¬大経¼及龍樹・天親、此沙門等所造往生礼讃↡、集↢一処↡、分チテ↢六時↡。

一 Ⅰ ⅰ 示所為

^ただ相続そうぞくしてしんけて*往益おうやくじょじょうせんとほっす。 またねがはくは*もんぎょうして、 とお*だいうるおさんのみ。

唯欲↣相続↠心助↢成ムト往益↡。亦願クハ暁↢悟未聞↡、遠↢遐代↡耳。

一 Ⅰ 叙六時

^何者なにものぞ。 第一だいいちにつつしみて ¬だいきょう¼ に*しゃおよび*十方じっぽう諸仏しょぶつ*弥陀みだじゅうこうみな*讃歎さんだんして、 「*しょうらいねんすればさだめてかのくにしょうず」 とすすめたまふによりて、 じゅうはい*日没にちもつときあたりてらいす。

何者。第一↫¬大経¼釈迦及十方諸仏讃↢歎弥陀十二光↡、勧タマフニ↪称礼念レバズト↩彼↨、十九拝、当↢日没↡礼

^だいにつつしみて *¬だいきょう¼ によりて要文ようもんさいしゅうして、 もつて礼讃らいさんとなす。 じゅうはい*しょときあたりてらいす。

第二↢¬大経¼↡採↢集要文↡、以↢礼讃↡。二十四拝、当↢初夜↡礼

^第三だいさんにつつしみてりゅうじゅさつがんおうじょう礼讃らいさん (*十二礼) によりて、 じゅうろっぱい*ちゅうときあたりてらいす。

第三↢龍樹菩薩願往生礼讃↡、十六拝、当↢中夜↡礼

^だいにつつしみて天親てんじんさつがんおうじょう礼讃らいさん (*浄土論) によりて、 じっぱい*後夜ごやときあたりてらいす。

第四↢天親菩薩願往生礼讃↡、二十拝、当↢後夜↡礼

^だいにつつしみて**彦琮げんそうほっがんおうじょう礼讃らいさんによりて、 じゅういっぱい*じんじょうときあたりてらいす。

第五↢彦琮法師願往生礼讃↡、二十一拝、当↢晨朝↡礼

^第六だいろく沙門しゃもん善導ぜんどうがんおうじょう礼讃らいさん、 つつしみて*じゅうろっかんによりてじっぱいつくる。 *午時ごじあたりてらいす。

第六沙門善導願往生礼讃偈、↢十六観↡作↢二十拝↡。当↢午時↡礼

広明願生要
   

【2】 ^ひていはく、 いまひとすすめておうじょうせしめんとほっせば、 いまだらず、 いかんが*安心あんじん*ぎょう*ごうしてさだめてかのこくおうじょうすることをるや。

、今欲↢勧↠人往生シメムト↡者、未↠知何為イカンガ安心・起行・作業↣往↢生コトヲ国土↡也。

一 Ⅱ
      約開明安心行業
        【安心】
          (一)

^こたへていはく、 かならずかのこくしょうぜんとほっせば、 ¬*かんぎょう¼ にきたまふがごときは、 *三心さんしんしてかならずおうじょう。 なんらをかさんとなす。

、必↠生ムト↢彼国土↡者、如↢¬観経¼説タマフガ者、具↢三心↡必得↢往生↡。何ヲカ↠三

一 Ⅱ ⅱ a イ (二)列三心
            (Ⅰ)至誠心

^いちには*じょうしんいはゆる*身業しんごうにかのぶつ*礼拝らいはいし、 *ごうにかのぶつ讃歎さんだんしょうようし、 *ごうにかのぶつ専念せんねん*観察かんざつす。 *おほよそ*三業さんごうおこさば、 かならずすべからく真実しんじつなるべし。 ゆゑにじょうしんづく。

者至誠心。所謂身業礼↢拝↡、口業讃↢歎称↣↡、意業専↢念観↣察↡。凡↢三業↡必↢真実ナル↡。故↢至誠心↡。

一 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅱ)深心

^二には*深心じんしん。 すなはちこれ真実しんじつ*信心しんじんなり。 しんはこれ*煩悩ぼんのうそくする*ぼん*善根ぜんごんはくしょうにして*三界さんがい*てんして*たくでずとしんし、 いま弥陀みだ*ほんぜいがんは、 *みょうごうしょうすることしも*じっしょういっしょうとういたるにおよぶまで、 さだめておうじょうしんして、 すなはち*一念いちねんいたるまでしんあることなし。 ゆゑに深心じんしんづく。

者深心。即是真実信心ナリ。信↧知自身是具↢足煩悩↡凡夫、善根薄少ニシテ流↢転三界↡不↞出↢火宅↡、今信↪知弥陀本弘誓願、及マデ↧称コト↢名号↡下至ルニ十声一声等↥、定↩往生↨、乃マデ↢一念↡無↠有コト↢疑心↡。故↢深心↡。

一 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅲ)回向発願心

^さんには*こう発願ほつがんしんしょ一切いっさい善根ぜんごんことごとくみなしておうじょうがんず。 ゆゑにこう発願ほつがんしんづく。

者廻向発願心。所作一切善根悉皆廻↢往生↡。故↢廻向発願心↡。

一 Ⅱ ⅱ a イ (三)判具欠

^この三心しんすれば、 かならずしょうることを*もし一心いっしんけぬれば、 すなはちしょうずることをず。 ¬かんぎょう¼ につぶさにくがごとし、 るべし。

レバ↢此三心↡必得↠生コトヲ也。若カケヌレバ↢一心↡、即不↠得↠生コトヲ。如↢¬観経¼具クガ↡、応↠知

一 Ⅱ ⅱ a 【起行】
          (一)

【3】 ^また天親てんじんの ¬じょうろん¼ にいふがごとし。 もしかのくにしょうぜんとがんずることあるものには、 すすめて*念門ねんもんしゅせしむ。 もんもしすれば、 さだめておうじょう何者なにものをかとなす。

又如↢天親¬浄土論¼云フガ↡。若↠願コト↠生ムト↢彼↡者ニハ、勧シム↢五念門↡。五門若レバ得↢往生↡。何者ヲカ↠五

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)
            (Ⅰ)礼拝門

^いちには身業しんごう礼拝らいはいもん。 いはゆる一心いっしんにもつぱら*ぎょういたして、 がっしょうこうようして、 かの弥陀みだぶつ礼拝らいはいす。 らいするにはすなはちもつぱらかのぶつらいして、 *ひつみょうとなして*らいまじへず。 ゆゑに礼拝らいはいもんづく。

者身業礼拝門。所謂一心シテ↢恭敬↡、合掌香華供養、礼↢拝阿弥陀仏↡。礼ルニハ↢彼↡、畢命↠期不↠雑↢余礼↡。故↢礼拝門↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅱ)讃嘆門

^にはごう讃歎さんだんもん。 いはゆるこころをもつぱらにして、 かのぶつ身相しんそうこうみょう一切いっさいしょうじゅ身相しんそうこうみょう、 およびかのこくちゅう一切いっさいほうしょうごんこうみょうとう讃歎さんだんす。 ゆゑに讃歎さんだんもんづく。

者口業讃歎門。所謂ニシテ、讃↢歎身相・光明、一切聖衆身相・光明、及国中一切宝荘厳・光明等↡。故↢讃歎門↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅲ)観察門

^さんにはごう憶念おくねん観察かんざつもん。 いはゆるこころをもつぱらにして、 かのぶつおよび一切いっさいしょうじゅ身相しんそうこうみょうこく*しょうごんとう念観ねんかんす。 ¬かんぎょう¼ にきたまふがごとく、 ただすいのぞきて、 このとうをつねにおくしつねにねんじつねにそうしつねにかんず。 ゆゑに観察かんざつもんづく。

意業憶念観察門。所謂ニシテ↠意、念↢観仏及一切聖衆身相・光明、国土荘厳等↡。如↢¬観経¼説タマフガ↡、唯除↢睡時↡、恒↢憶↣念↤想↯観事等↡。故↢観察門↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅳ)作願門

^には*がんもん。 いはゆるしんをもつぱらにして、 もしはひる、 もしはよる一切いっさい一切いっさいしょに、 三業さんごう*威儀いぎしょどくしょちゅうはず、 みなすべからく真実しんじつしんのうちに発願ほつがんして、 かのくにしょうぜんとがんずべし。 ゆゑにがんもんづく。

者作願門。所謂ニシテ↠心、若昼若夜、一切時一切処、三業四威儀所作功徳、不↠問↢初・中・後↡、皆須↢真実心発願↟生ムト↢彼↡。故↢作願門↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅴ)回向門
              (ⅰ)往相

^には*こうもん。 いはゆるしんをもつぱらにして、 もしは自作じさ善根ぜんごん、 および一切いっさい*さんじょう*どう一々いちいち*しょうぼんとうしょ善根ぜんごんふか*ずいしょうじ、 諸仏しょぶつさつしょずいのごとく、 われもまたかくのごとくずいして、 このずい善根ぜんごんおよびおのがしょ善根ぜんごんをもつて、 みなことごとくしゅじょうとこれをともにしてかのくにこうす。 ゆゑにこうもんづく。

者廻向門。所謂ニシテ↠心、若自作善根、及一切三乗・五道、一一聖凡等所作善根↢随喜↡、如↢諸仏・菩薩所作随喜↡、我亦如↠是随喜、以↢此随喜善根及所作善根↡、皆悉与↢衆生↡共ニシテ↠之廻↢向↡。故↢廻向門↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅴ)(ⅱ)還相

^またかのくにいたりをはりて*ろく神通じんずう*しょうにゅうして、 しゅじょうきょうすること*さいてつしてしん*厭足えんそくなく、 すなはち*じょうぶついたるまでまたこうもんづく。

又到↢彼↡已↢六神通↡廻↢入生死↡、教↢化コト衆生↡徹↢窮後際↡心↢厭足↡、乃マデ↢成仏↡亦名↢廻向門↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (三)結釈心行合起

^もんすでにしぬれば、 さだめておうじょう一々いちいちもんかみ三心さんしんがっして、 したがひてごうぎょうおこせば、 しょうはず、 みな真実しんじつごうづく、 るべし。

五門既ヌレバ得↢往生↡。一一門与↢上三心↡合、随↢業行↡、不↠問↢多少↡、皆名↢真実↡也、応↠知

一 Ⅱ ⅱ a 【作業】
          (一)正明念仏四修
            (Ⅰ)標三法合用

【4】 ^またすすめて*しゅほうぎょうぜしめて、 もつて三心さんしんねんぎょうはげましてすみやかにおうじょうしむ。 何者なにものをかとなす。

又勧シメテ↢四修↡、用ハゲマシ↢三心・五念之行↡、速シム↢往生↡。何者ヲカ↠四

一 Ⅱ ⅱ a ハ (一)(Ⅱ)正明四修
              (ⅰ)恭敬修

^いちにはぎょうしゅ。 いはゆるかのぶつおよびかの一切いっさいしょうじゅとうぎょう礼拝らいはいす。 ゆゑにぎょうしゅづく。 ひつみょうとなしてちかちゅうせざる、 すなはちこれじょうしゅなり。

者恭敬修。所謂恭↢敬礼↣拝仏及一切聖衆等↡。故↢恭敬修↡。畢命↠期↢中止↡、即是長時修ナリ

一 Ⅱ ⅱ a ハ (一)(Ⅱ)(ⅱ)無余修

^には無余むよしゅ。 いはゆるもつぱらかのぶつみなしょうして、 かのぶつおよび一切いっさいしょうじゅとう専念せんねんし、 専想せんそうし、 専礼せんらいし、 専讃せんさんして、 *ごうまじへず。 ゆゑに無余むよしゅづく。 ひつみょうとなしてちかひてちゅうせざる、 すなはちこれじょうしゅなり。

者無余修。所謂↢彼↡、専↢念専↣想専↤礼専↯讃仏及一切聖衆等↡不↠雑↢余業↡。故↢無余修↡。畢命↢中止↡、即是長時修ナリ

一 Ⅱ ⅱ a ハ (一)(Ⅱ)(ⅲ)無間修

^さんにはけんしゅ。 いはゆる相続そうぞくしてぎょう礼拝らいはいし、 称名しょうみょう讃歎さんだんし、 憶念おくねん観察かんざつし、 こう発願ほつがんし、 心々しんしん相続そうぞくしてごうをもつてきたまじへず。 ゆゑにけんしゅづく。 また*貪瞋とんじん煩悩ぼんのうをもつてきたまじへず。 *随犯ずいぼん随懴ずいさんして、 ねんへだときへだへだてしめず、 つねに清浄しょうじょうならしむるをまたけんしゅづく。 ひつみょうとなしてちかひてちゅうせざる、 すなはちこれじょうしゅなり。

者無間修。所謂相続恭敬礼拝、称名讃歎、憶念観察、廻向発願、心心相続不↧以↢余業↡来マジ↥。故↢無間修↡。又不↧以↢貪瞋煩悩↡来↥。随犯随懴、不↠令↢隔↠念↠時↟日、常使ルヲ↢清浄ナラ↡亦名↢無間修↡。畢命↠期↢中止↡、即是長時修ナリ

一 Ⅱ ⅱ a ハ (二)菩薩作業

^またさつすでに*しょうまぬかれて、 しょ善法ぜんぽう*してぶっもとむるは、 すなはちこれ自利じりなり。 しゅじょうきょうして*らいさいつくすは、 すなはちこれ利他りたなり。 しかるにいまのときしゅじょうことごとく煩悩ぼんのうのために*ばくせられて、 いまだ悪道あくどうしょうとうまぬかれず。 えんしたがひてぎょうおこして、 一切いっさい善根ぜんごんつぶさにすみやかにして、 弥陀みだぶつこくおうじょうせんとがんぜよ。 かのくにいたりをはりて、 さらにおそるるところなし。 かみのごときしゅ*ねん任運にんうんにして、 *自利じり利他りたそくせざるはなし、 るべし。

又菩薩已↢生死↡、所作善法廻ルハ↢仏果↡、即是自利ナリ。教↢化衆生↡尽スハ↢未来際↡、即是利他ナリ。然衆生悉↢煩悩↡繋縛ラレテ、未↠免↢悪道生死等↡。随↠縁↠行、一切善根、願↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡。到↢彼↡已、更↠所↠畏ルル。如↠上四修自然任運ニシテ、自利・利他無↠不ルハ↢具足↡、応↠知

一 Ⅱ ⅱ 約合明一行三昧
        正明

【5】 ^また ¬*文殊もんじゅ般若はんにゃ¼ (意) にのたまふがごとし。 「*いちぎょう三昧ざんまいかさば、 ただひと*空閑くうげんしょしてもろもろのらんて、 しん一仏いちぶつけて*そうみょうかんぜず、 もつぱら*みょうしょうすることをすすむ。 すなはちねんのうちにおいて、 かの弥陀みだぶつおよび一切いっさいぶつとうたてまつることを」 と。

又如↢¬文殊般若¼云フガ↡。「サバ↢一行三昧↡、唯勧↧独↢空閑↡捨↢諸乱意↡、係↢心一仏↡不↠観↢相貌↡、専コトヲ↦名字↥。即↢念↡得↠見マツルコトヲ↢彼阿弥陀仏及一切仏等↡。」

一 Ⅱ ⅱ b 問答
          (一)決観称難易
            (Ⅰ)

 ^ひていはく、 なんがゆゑぞ、 かんをなさしめずしてただもつぱらみょうしょうせしむるは、 なんのこころかあるや。

、何シテ↠令↠作↠観直遣ムル↣専↢名字↡者、有↢何↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅱ)

^こたへていはく、 すなはちしゅじょうさわりおもくして、 *きょうさいしんなるによりて、 *しきあがじんびて、 かん成就じょうじゅしがたし。 ここをもつて大聖だいしょう (釈尊) れんして、 ただすすめてもつぱらみょうしょうせしむ。 まさしく称名しょうみょうやすきによるがゆゑに、 相続そうぞくしてすなはちしょうず。

、乃↢衆生障重クシテ、境ナルニ↡、識颺神飛、観難↢成就也。是大聖悲憐、直勧シム↢名字↡。正↢称名キニ↡故、相続

一 Ⅱ ⅱ b ロ (二)決念境応否
            (Ⅰ)

 ^ひていはく、 すでにもつぱら一仏いちぶつしょうせしむるに、 なんがゆゑぞ、 *きょうげんずることすなはちおおき。 これあに*じゃしょうあひまじはり、 *いっ雑現ぞうげんするにあらずや。

、既ルニ↣専↢一仏↡、何境現コト。此豈↢邪正相一多雑現ルニ↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅱ)
              (ⅰ)正釈念仏義

^こたへていはく、 ぶつぶつひとしくしょうして、 かたちべつなし。 たとひいちねんじてること、 なんのだいどうにかそむかんや。

、仏、形↢二別↡。縦使↠一コト↠多、乖↢何大道理ニカ↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)因示向西軌

^また ¬かんぎょう¼ にのたまふがごとし。 ぶつ*かん礼念らいねんとうみなおもて西方さいほうかふるをもちゐるは最勝さいしょうなりとすすめたまふ。 じゅさきよりかたむけるはたおるるに、 かならずまがれるにしたがふがごとくなるがゆゑなり。 かならずさわりありて西方さいほうかふにおよばずは、 ただ西にしかふおもいをなすもまたたり。

又如↢¬観経¼云フガ↡。仏勧タマフ↧坐観・礼念等、皆須ヰル↣面ルヲ↢西方↡者最勝ナリト↥。如クナルガ↢樹ヨリルハルルニフガ↟曲レルニナリ。必↢事礙↡不↠及↠向フニ↢西↡、但作スモ↢向↠西↡亦得タリ

一 Ⅱ ⅱ b ロ (三)明専勧因縁
            (Ⅰ)

 ^ひていはく、 一切いっさい諸仏しょぶつ*三身さんしんおなじくしょうし、 *悲智ひちまどかにしてまた無二むにるべし。 ほうしたがひて一仏いちぶつ礼念らいねんしょうせんに、 またしょうずることをべし。 なんがゆゑぞ、 ひとへに西方さいほうたんじて、 すすめて礼念らいねんとうをもつぱらにせしむるは、 なんのかあるや。

、一切諸仏三身同、悲・智果円カニシテ亦応↢無二ナル↡。随↠方礼↢念課↣称ムニ一仏↡、亦応↠得↠生コトヲ。何↢西方↡、勧ニセシムルハ↢礼念等↡、有↢何↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (三)(Ⅱ)
              (ⅰ)明同即別遮初問

^こたへていはく、 諸仏しょぶつしょしょうびょうどうにしてこれいちなれども、 もしがんぎょうをもつてきたおさむるに因縁いんねんなきにあらず。

、諸仏所証平等ニシテ是一ナレドモ、若↢願行↡来ルニ↠無キニ↢因縁↡。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (三)(Ⅱ)(ⅱ)正明専勧深由【光号摂化】

^しかるに弥陀みだそんもとじんじゅう誓願せいがんおこして、 こうみょうみょうごうをもつて十方じっぽう*せっしたまふ。 ただ信心しんじんをもつてねんすれば、 かみ*いちぎょうつくしもじっしょういっしょうとういたるまで、 仏願ぶつがんりきをもつてやすおうじょう このゆゑにしゃおよび諸仏しょぶつすすめて西方さいほうかはしむるを*べつとなすのみ。 またこれぶつしょうねんしてさわりのぞき、 つみめっすることあたはざるにはあらず、 るべし。

弥陀世尊、本発↢深重誓願↡、↢光明・名号↡摂↢化タマフ十方↡。但使 タダ 信心ヲモテ求念レバ、上尽↢一形↡下至マデ↢十声一声等↡、以↢仏願力↡易得↢往生↡。是釈迦及以諸仏勧シムルヲ↢西方↡為↢別異耳。亦非↧是称↢念余仏↡不ルニハ↞能↢除↠障、滅コト↟罪也、応↠知

一 Ⅱ ⅱ 決判専雑得失【専雑得失】
        正拠教理判
          (一)判専修得

【6】 ^もしよくかみのごとく念々ねんねん相続そうぞくして、 ひつみょうとなすものは、 じゅうはすなはちじゅうながらしょうじ、 ひゃくはすなはちひゃくながらしょうず。 なにをもつてのゆゑに。 1*雑縁ぞうえんなくして*しょうねんるがゆゑに、 2ぶつ*本願ほんがん相応そうおうすることをるがゆゑに、 3きょうせざるがゆゑに、 4ぶつずいじゅんするがゆゑなり。

↠上念念相続、畢命↠期、十ナガラ、百ナガラ。何。無クシテ↢外雑縁↡得ルガ↢正念↡故、与↢仏本願↡得ルガ↢相応コトヲ↡故、不ルガ↠違↠教、随↢順ルガ仏語↡故ナリ

一 Ⅱ ⅱ c イ (二)決雑修失

・決不定失

^もし*せんてて*雑業ぞうごうしゅせんとほっするものは、 ひゃくときまれいちせんときまれさん

↣捨テテ↠専ムト↢雑業↡者、百得↢一二↡、千得↢三五↡。

・挙十三失

^なにをもつてのゆゑに。 すなはち1雑縁ぞうえん乱動らんどうするによりてしょうねんしっするがゆゑに、 2ぶつほんがん相応そうおうせざるがゆゑに、 3きょうそうせるがゆゑに、 4ぶつじゅんぜざるがゆゑに、 5*ねん相続そうぞくせざるがゆゑに、 6*憶想おくそう間断けんだんするがゆゑに、 7がんおんじゅう真実しんじつならざるがゆゑに、 8*とん*しん諸見しょけん煩悩ぼんのうきた間断けんだんするがゆゑに、 9*ざん*さんしんあることなきがゆゑなり。

。乃↢雑縁乱動ルニ↡失ルガ↢正念↡故、与↢仏本願↡不ルガ↢相応↡故、与↠教相違ルガ、不ルガ↠順↢仏語↡故、係念不ルガ↢相続↡故、憶想間断ルガ、廻願不ルガ↢慇重真実ナラ↡故、貪・瞋・諸見悩来間断ルガ、無キガ↠有コト↢慚愧・懴悔心↡故ナリ

^さん三品さんぼんあり。 いちにはようにはりゃくさんにはこうなり。 しもにつぶさにくがごとし。 こころしたがひてもちゐるにみなたり。

懴悔↢三品↡。一ニハ要、二ニハ略、三ニハナリ。如↢下クガ↡。随↠意ルニ皆得タリ

^また10相続そうぞくしてかの仏恩ぶっとん念報ねんぽうせざるがゆゑに、 11しん*きょうまんしょうじてごうぎょうをなすといへども、 つねに*みょう相応そうおうするがゆゑに、 12*にんおのづからおおひて*どうぎょう*ぜんしき親近しんごんせざるがゆゑに、 13ねがひて雑縁ぞうえんちかづきて、 おうじょう正行しょうぎょう*しょうしょうするがゆゑなり。

又不ルガ↣相続念↢報仏恩↡故、心↢軽慢↡雖↠作スト↢業行↡、常与↢名利↡相応ルガ、人我自ルガ↣親↢近同行善知識↡故、楽キテ↢雑縁↡、自↢障障↣他ルガ往生正行↡故ナリ

一 Ⅱ ⅱ c 挙自見聞証

^なにをもつてのゆゑに。 、 このごろみづから諸方しょほう*道俗どうぞく見聞けんもんするに、 *ぎょうどうにして専雑せんぞうことなることあり。 ただこころをもつぱらにしてなせば、 じゅうはすなはちじゅうながらしょうず。 ぞうしゅしてしんならざれば、 せんがなかにいちもなし。 このぎょう得失とくしつさきにすでにべんぜるがごとし。

コノゴロ見↢聞ルニ諸方道俗↡、解行不同ニシテ専雑有↠異コト但使 タダ ニシテ↠意者、十ナガラ。修↠雑レバ↢至心ナラ↡者、千↠一。此二行得失、如↢前ルガ↡。

一 Ⅱ ⅱ 挙勝利結勧

^あおねがはくは一切いっさいおうじょうにんとう*よくみづからりょうせよ。 すでによく今身こんじんにかのくにしょうぜんとがんずるものは、 *行住ぎょうじゅう坐臥ざがにかならずすべからくしんはげまし、 おのれをこくしてちゅうはいすることなく、 ひつみょうとなすべし。 かみいちぎょうにありてはしょう似如たれども、 *前念ぜんねん命終みょうじゅうしてねんにすなはちかのくにしょうじょう永劫ようごうにつねに*無為むい法楽ほうらくく。 すなはちじょうぶついたるまでしょうず。 あにこころよきにあらずや、 るべし。

クハ一切往生人等善思量。已今身↠生ムト↢彼↡者、行住坐臥↢励↠心、剋↠己昼夜↠廃コト、畢命↟期上在テハ↢一形似↢如 ニタレ ドモ少苦↡、前念命終後念↢彼↡、長時永劫↢無為法楽↡。乃マデ↢成仏↡不↠経↢生死↡。豈↠快キニ哉、応↠知

正出礼讃
  【日没讃】
    正文
      総標【十二光名】

【7】 ^第一だいいちにつつしみて ¬だいきょう¼ (上)しゃぶつ弥陀みだぶつ*じゅうこうみな礼讃らいさんしておうじょうがんせよとすすめたまふによりて、 いちじゅうはい日没にちもつときあたりてらいす。 ちゅうさんるもまたたり。

第一↫¬大経¼釈迦仏勧タマフニ↪礼↢讃阿弥陀仏十二光↡求↩願ヨト往生↨、一十九拝、当↢日没↡礼。取ルモ↢中・下懴悔↡亦得タリ

二 Ⅰ ⅰ 正出
        総礼
          (一)礼釈迦法中三宝

【8】 ^*しゃ牟尼むにぶつとう一切いっさい*三宝さんぼう*南無なもしたてまつる。 われいま*稽首けいしゅしてらいし、 してりょう寿じゅこくおうじょうせんとがんず。

南↢無マツル釈迦牟尼仏等一切三宝↡。我今稽首、廻↣往↢生ムト無量寿国↡。

 ^この一仏いちぶつ (釈尊) はげんにこれこん道俗どうぞくとうなり。 「三宝さんぼう」 といふはすなはちこれ*福田ふくでんりょうなり。 もしよくこれをらいすること一拝いっぱいすれば、 すなはちこれおん念報ねんぽうして、 もつておのがぎょうじょうず。 このいちぎょうをもつてしておうじょうがんず。

此之一仏是今時道俗等ナリ。言↢三宝↡者即是福田無量ナリコト↠之一拝レバ、即是念↢報師恩↡、以↢己↡。以↢斯一行↡廻↢往生↡。

二 Ⅰ ⅰ b イ (二)礼十方無辺三宝

 ^十方じっぽうさん*じんくうへん法界ほうかい*じんせつちゅう一切いっさい三宝さんぼう南無なもしたてまつる。 われいま稽首けいしゅしてらいし、 してりょう寿じゅこくおうじょうせんとがんず。

南↢無マツル十方三世尽虚空遍法界微塵刹土中一切三宝↡。我今稽首、廻↣往↢生ムト無量寿国↡。

 ^しかるに十方じっぽうくうへんにして、 三宝さんぼうじんなり。 もしらいすること一拝いっぱいすれば、 すなはちこれ福田ふくでんりょうなり、 どくぐうなり。 よくしんいたしてこれをらいすること一拝いっぱいすれば、 一々いちいちぶつうえ一々いちいちほううえ一々いちいちさつしょうそううえ一々いちいち*しゃうえに、 みなしん口意くいごう*だつぶん善根ぜんごんきたりてぎょうじゃやくし、 もつておのがごうじょうず。 このいちぎょうをもつて*しておうじょうがんず。

十方虚空無辺ニシテ、三宝無尽ナリ。若コト一拝レバ、即是福田無量ナリ、功徳無窮ナリ。能シテ↠心コト↠之一拝レバ、一一上、一一上、一一薩・聖僧上、一一舎利、皆得↢身口意業解脱分善根↡、来資↢益行者↡、以↢己↡。以↢斯一行↡廻↢往生↡。

二 Ⅰ ⅰ b 別礼
          (一)本名

【9】 ^西方さいほう極楽ごくらくかい弥陀みだぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界阿弥陀仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとく*みょうせん。 ゆゑにわれ*ちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^ひていはく、 なんがゆゑぞ弥陀みだなづけたてまつる。

、何マツル↢阿弥陀↡。

^こたへていはく、 ¬*弥陀みだきょう¼ および ¬かんぎょう¼ にのたまはく、 「かのぶつこうみょうりょうにして十方じっぽうこくらすに*しょうするところなし。 ただ念仏ねんぶつしゅじょうそなはして、 *摂取せっしゅしててたまはざるがゆゑに弥陀みだづけたてまつる。 かのぶつ寿じゅみょうおよびその人民にんみんりょうへんそうこうなり。 ゆゑに弥陀みだづけたてまつる」 と。

、¬弥陀経¼及¬観経¼云、彼光明無量ニシテスニ↢十方国↡無↠所↢障礙↡。唯ソナハシテ↢念仏衆生↡、摂取ルガ↠捨タマハマツル↢阿弥陀↡。彼寿命及人民無量無辺阿僧祇劫ナリ。故マツル↢阿弥↡。

^またしゃぶつおよび十方じっぽうぶつ弥陀みだこうみょう*じゅうしゅあることを讃歎さんだんし、 あまねくしゅじょうすすめたまへり。 称名しょうみょう礼拝らいはい相続そうぞくしてえざれば、 げんりょうどく命終みょうじゅうのちさだめておうじょう

又釈迦仏及十方仏、讃↣歎弥陀光明コトヲ↢十二種名↡、普タマヘリ↢衆生↡。称名礼拝相続レバ↠断者、現世得↢無量功徳↡、命終之後定得↢往生↡。

^¬*りょう寿じゅきょう¼ (上・意) にきてのたまふがごとし。 「それしゅじょうありてこのひかりふものは、 *さんしょうめつしてしんにゅうなんなり。 *かんやくして善心ぜんしんしょうず。 もし*さんごんところにありて、 このこうみょうたてまつれば、 またのうなし。 寿いのちおわりてのちみな*だつこうむる。 りょう寿じゅぶつこうみょう*顕赫けんかくにして十方じっぽうしょう耀ようして、 諸仏しょぶつこくきこえざるはなし。 ただわれのみいまそのこうみょうしょうするにあらず、 一切いっさい諸仏しょぶつ*しょうもん*縁覚えんがく、 もろもろの*さつしゅことごとくともに*たんしたまふこと、 またかくのごとし。

↢¬無量寿経¼説フガ↡。「其↢衆生↡遇↢斯↡者、三垢消滅身意柔軟ナリ。歓喜踊躍善心生焉。若↢三塗勤苦之処↡、見マツレバ↢此光明↡、無↢復苦悩↡。寿終之後皆蒙↢解脱↡。無量寿仏光明顕赫ニシテ照↢耀十方↡、諸仏国土↠不ルハ↠聞焉。不↣但我ノミ今称ルニ↢其光明↡、一切諸仏、声聞、縁覚、諸菩薩衆咸歎誉タマフコト、亦復如↠是

^もししゅじょうありて、 そのこうみょう*じんどくきて、 にちしょうせつして、 しんいたしてえざれば、 その所願しょがんしたがひてそのくにしょうずることを。 つねにもろもろのさつしょうもんしゅうのためにともにたんしてそのどくしょうせらる。 ぶつ (釈尊) のたまはく、 ªわれ、 りょう寿じゅぶつこうみょうじん*巍々ぎぎしゅみょうなるをかんに、 ちゅう一劫いっこうすとも、 なほつくすことあたはずº」 と。

↢衆生↡、聞↢其光明威神功徳↡、日夜称説、至シテ↠心レバ↠断者、随↢其所願↡得↠生コトヲ↢其↡。常↢諸菩薩・声聞之衆↡所↣共歎誉↢其功徳↡。仏言、我説ムニ↢無量寿仏光明威神巍巍殊妙ナルヲ↡、昼夜一劫ストモ、尚不↠能↠尽コト。」

^もろもろのぎょうじゃにまうす。 まさにるべし、 弥陀みだ身相しんそうこうみょうは、 しゃ如来にょらい一劫いっこうきたまふとも、 つくすことあたはざるものなり。

↢諸行者↡。当↠知、弥陀身相光明、釈迦如来一劫タマフトモ、不↠能↠尽コトナリ

^¬かんぎょう¼ にのたまふがごとし。 「一々いちいちこうみょうあまねく十方じっぽうかいらし、 念仏ねんぶつしゅじょう摂取せっしゅしててたまはず」 と。

↢¬観経¼云フガ↡。「一一光明遍↢十方世界念仏衆生、摂取↠捨タマハ。」

^いますでに ¬かんぎょう¼ にかくのごとき*思議しぎぞうじょうしょうえんありて、 ぎょうじゃ*しょうしたまふ。 なんぞ相続そうぞくして*しょうかんらいねんしておうじょうがんぜざらんや、 るべし。

今既¬観経¼有↢如↠此不思議増上勝縁↡、摂↢護タマフ行者↡。何ラム↣相続称観礼念↢往生↡也、応↠知

二 Ⅰ ⅰ b ロ (二)異名

【10】^西方さいほう極楽ごくらくかい*りょうこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界無量光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*へんこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界無辺光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*無礙むげこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界無礙光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*たいこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界無対光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*炎王えんのうこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界炎王光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*清浄しょうじょうこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界清浄光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*かんこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界歓喜光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*智慧ちえこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界智慧光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*だんこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界不断光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*なんこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界難思光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*しょうこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界無称光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*ちょう日月にちがつこうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界超日月光仏↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

二 Ⅰ ⅰ b 重礼

【11】^西方さいほう極楽ごくらくかい弥陀みだぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界阿弥陀仏↡。

われを*哀愍あいみんして*覆護ふごし、 *法種ほうしゅをしてぞうじょうせしめたまへ。

哀↢愍覆↣護タマヘ↢法種ヲシテ増長

此世しせおよび*しょうに、 ねがはくはぶつつねに*しょうじゅしたまへ。

此世及後生クハ仏常摂受タマヘ

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*かんおんさつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界観世音菩薩↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^西方さいほう極楽ごくらくかい*だいせいさつ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界大勢至菩薩↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^このさつ一切いっさいしゅじょう命終みょうじゅうときのぞみて、 ともに*だいしてぎょうじゃじゅし、 弥陀みだぶつだいこうみょうはなちて、 ぎょうじゃらしたまふ。 またしゅぶつさつしょうもん大衆だいしゅとういち授手じゅしゅして、 *だんのあひだのごとくにすなはちおうじょう仏恩ぶっとんほうぜんがためのゆゑに、 しんいたしてこれをらいすること一拝いっぱいす。

二菩薩一切衆生↢命終↡、共↢華台↡授↢与行者↡、阿弥陀仏↢大光明↡、照タマフ↢行者↡。復与↢無数化仏・菩薩・声聞大衆等↡一時授手、如クニ↢弾指↡即得↢往生↡。為↠報ムガ↢仏恩↡故、至シテ↠心コト↠之一拝

 ^西方さいほう極楽ごくらくかいのもろもろのさつ*清浄しょうじょう大海だいかいしゅ南無なもしたてまつる。

南↢無マツル西方極楽世界諸菩薩・清浄大海衆↡。

ねがはくはしゅじょうとともにことごとくみょうせん。 ゆゑにわれちょうらいしてかのくにしょうぜん。

クハ↢衆生↡咸帰命 故我頂礼↢彼

 ^これらのもろもろのさつ、 またぶつ (阿弥陀仏) にしたがきたりて、 ぎょうじゃ*こうしょうしたまふ。 おんほうぜんがためのゆゑに、 しんいたしてこれをらいすること一拝いっぱいす。

此等菩薩亦随↠仏、迎↢接タマフ行者↡。為↠報ムガ↠恩、至シテ↠心コト↠之一拝

二 Ⅰ ⅰ b 懴悔
          (一)標挙

【12】^あまねくそう父母ぶもおよびぜんしき*法界ほうかいしゅじょう*さんしょう断除だんじょして、 おなじく弥陀みだぶつこくおうじょうすることをんがために、 みょうさんしたてまつる。

↫師僧・父母及善知識、法界衆生、断↢除三障↡、同ムガ↪往↩生コトヲ阿弥陀仏国↨、帰命懴悔マツル

二 Ⅰ ⅰ b ニ (二)挙文

 ^しんいたしてさんす。

シテ↠心懴悔

^十方じっぽうぶつ南無なもさんしたてまつる。 ねがはくは一切いっさいのもろもろの罪根ざいこんめっしたまへ。

南↢無懴↣悔マツル十方クハタマヘ↢一切罪根

いま*ごんしゅするところのぜんをもつて、 *して自他じた安楽あんらくいんとなす。

今将↢久近↠修↢自他安楽

^つねにねがはくは一切いっさいりんじゅうとき*しょうえんしょうきょうことごとく現前げんぜんせん

クハ一切臨終勝縁・勝境悉現前

ねがはくは弥陀みだだいしゅ観音かんのんせい十方じっぽうそんたてまつらん。

クハマツラム↢弥陀大悲主観音・勢至・十方尊

あおねがはくは*神光じんこう授手じゅしゅこうむりて、 ぶつ本願ほんがんじょうじてかのくにしょうぜん。

クハ神光蒙↢授手↢仏本願↡生↢彼

 ^さんこう*発願ほつがんしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

懴悔廻向発願、至シテ↠心帰命マツル↢阿弥陀仏↡。

二 Ⅰ ⅰ b 作梵
        説偈発願

【13】 ^つぎ*ぼんをなし、 *きて発願ほつがんせよ。 ¬*ほうしょうろん¼ にでたり。

 次↠梵、 説↠偈発願タリ↢¬宝性論¼↡

^*礼懴らいさんのもろもろのどくをもつて、 ねがはくは命終みょうじゅうときのぞみて、

「礼懴ヲモテクハ↢命終

りょう寿じゅぶつへんどくしんたてまつらん。

マツラム↢無量寿仏無辺功徳身

^われおよび信者しんじゃ、 すでにかのぶつたてまつりをはりて、

我及信者マツリ↢彼↡已

ねがはくは*離垢りくまなこ*安楽あんらくこくおうじょうして、

クハ得↢離垢往↢生安楽国

*じょうだいじょうぜん」 と。

↢無上菩提↡」

二 Ⅰ ⅰ b 一切恭敬

【14】 ^礼懴らいさんしをはりて一切いっさいぎょうす。

礼懴一切恭敬

ぶつ*だいたまふにす。 *道心どうしんつねに退たいせざらん。

↣仏タマフニ↢菩提道心恒ラム↠退

 ^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともにしてりょう寿じゅこくおうじょうせんとがんず。

クハ↢諸衆生↡廻↣往↢生ムト無量寿国↡。

ほう*薩婆さはにゃす。 *だいそうもんん。

↢法薩婆若↢大総持門

 ^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともにしてりょう寿じゅこくおうじょうせんとがんず。

クハ↢諸衆生↡廻↣往↢生ムト無量寿国↡。

そう*じょうろんむるにす。 おなじく*ごうかいらん。

↣僧ルニ↢諍論↢和合海

 ^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともにしてりょう寿じゅこくおうじょうせんとがんず。

クハ↢諸衆生↡廻↣往↢生ムト無量寿国↡。

 ^ねがはくはもろもろのしゅじょう三業さんごう清浄しょうじょうにして、 ぶっきょう奉持ぶじ*一切いっさいげんじょう*なんせん。

クハ衆生三業清浄ニシテ、奉↢持仏教↡和↢南一切賢聖↡。

 ^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともにしてりょう寿じゅこくおうじょうせんとがんず。

クハ↢諸衆生↡廻↣往↢生ムト無量寿国↡。

二 Ⅰ ⅰ b 無常偈

【15】 ^もろもろの衆等しゅとうけ。 日没にちもつじょうかん。

 諸衆等聴。説日没無常↡。

^人間にんげん*怱々そうそうとして*しゅいとなみ、 ねんみょうにちることをおぼえず。

人間怱怱トシテ↢衆務不↠覚↢年命日夜コトヲ

ともしびふうちゅうにありてめっすることしがたきがごとし。 *忙々もうもうたる*六道ろくどう*じょうしゅなし。

↢灯風中ニアリテコトキガ↟期忙忙タル六道↢定趣↡

^いまだだつしてかいづることをず。 いかんが*安然あんねんとして*きょうせざらん。

↠得↣解脱コトヲ↢苦海云何安然トシテラム↢驚懼

おのおのけ。 *強健ごうごんりきとき*しゃくれいして*常住じょうじゅうを求めよ。

強健有力自策自励↢常住

二 Ⅰ ⅰ b 発願

【16】 ^このきをはりて、 さらにまさにしん発願ほつがんすべし。

 説↢此↡已、更↢心口発願↡。

 ^ねがはくは弟子でしとう命終みょうじゅうときのぞみてしん顛倒てんどうせず、 しん錯乱さくらんせず、 しん*失念しつねんせず、 身心しんしんもろもろのつうなく、 身心しんしんらくなることぜんじょうれるがごとくして、 しょうじゅ現前げんぜんし、 ぶつ本願ほんがんじょうじて弥陀みだぶつこくじょうぼんおうじょうせん。 かのくにいたりをはりて、 ろく神通じんずう十方じっぽうかいりて、 しゅじょう*しょうせん。 *くう法界ほうかいきんや、 わががんもまたかくのごとくならん。 発願ほつがんしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

クハ弟子等、臨↢命終↡心不↢顛倒↡、心不↢錯乱↡、心不↢失念↡、身心無↢諸苦痛↡、身心快楽ナルコトクシテ↠入レルガ↢禅定↡、聖衆現前、乗↢仏本願↡上↢品往↣生阿弥陀仏国↡。到↢彼↡已、得↢六神↡入↢十方界↡、救↢摂衆生↡。虚空法界尽ムヤ、我亦如クナラム↠是。発願、至シテ↠心帰↢マツル阿弥陀仏↡。

二 Ⅰ 因列諸無常偈
      初夜偈

【17】 ^しょにのたまはく (坐禅三昧経・意)

 初夜

^煩悩ぼんのうふかくしてそこなく、 しょううみへんなり。

「煩悩深クシテ↠底生死海無辺ナリ

するふねいまだたず。 いかんが睡眠すいめんこのまん。

↠苦船未↠立云何マム↢睡眠

^*ゆうみょうごんしょうじんして、 しんせっしてつねに*ぜん」 と。

勇猛勤精進↠心ケト

二 Ⅰ ⅱ 中夜偈

【18】 ^ちゅうにいはく (大智度論)

 中夜

^「なんぢらくさかばねいだきてすることなかれ。 種々しゅじゅじょうをかりにひとづく。

「汝等勿↧抱↢臭↡臥コト種種不浄↠人

重病じゅうびょうたいるがごとし。 もろもろのつうあつまる。 いづくんぞねむるべけん」 と。

↧得↢重病↡箭ルガ↞体苦痛集ケムト↠眠

二 Ⅰ ⅱ 後夜偈

【19】 ^*後夜ごやにいはく、

 後夜

^*こううつりててんし、 たちまちに*こうはじめにいたる。

時光遷流転↢五更

じょう念々ねんねんいたり、 つねに*おうす。

無常念念与↢死王↡居

^もろもろの*ぎょうどうのものをすすむ。 勤修ごんしゅして*無余むよいたれ。

↢諸行道勤修レト↢無余

二 Ⅰ ⅱ 晨朝偈

【20】 ^*びょうたんにのたまはく (僧祇律・意)

 平旦

^じゃくめつらくもとめんとほっせば、 まさに沙門しゃもんほうがくすべし。

「欲↠求メムト↢寂滅↠学↢沙門

じきしんみょうささふ。 *しょうしゅうしたがひてよ。

衣食↢身命精麁随↠衆

^*もろもろの衆等しゅとう今日こんにちじんじょうにおのおの六念ろくねんじゅせよ」 と。

衆等、今日晨朝セヨト↢六念↡。」

二 Ⅰ ⅱ 日中偈

【21】 ^*にっちゅうにのたまはく (六方礼経・意)

 日中

^ひとうまれてしょうじんせずは、 たとへばじゅなきがごとし。

人生↢精進↢樹キガ↟根

はなりてにっちゅうくに、 よくいくばくのときあざやかなることをん。

↠華クニ↢日↢幾カナルコトヲ

^ひといのちもまたかくのごとし。 じょう*しゅのあひだなり。

亦如↠是無常須臾ナリ

もろもろのぎょうどうしゅうすすむ。 勤修ごんしゅしてすなはち*しんいたれ」 と。

↢諸行道勤修レト↠真

【初夜讃】
    総標

【22】^だい沙門しゃもん善導ぜんどう、 つつしみて ¬だいきょう¼ によりて要文ようもんさいしゅうして、 もつて礼讃らいさんとなす。 じゅうはいしょときあたりてらいす。 さんぜんおなじ。

第二沙門善導、謹↢¬大経¼↡採↢集要文↡、以礼讃↡。二十四拝、当↢初夜↡礼。懴悔↢前後↡。

二 Ⅱ 正出
      別讃

【23】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^弥陀みだがんかいは、 深広じんこうにして涯底がいたいなし。

弥陀智願海深広ニシテ↢涯底↡

みなきておうじょうせんとほっすれば、 みなことごとくかのくにいたる。

↠名レバ↢往生ムト皆悉↢彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*このかいのなかにおいて、 ろくじゅうゆう七億しちおく

↢此世界六十有七億

退たいのもろもろのさつあり。 みなまさにかしこにしょうずることをべし。

不退菩薩アリ皆当↠得↠生コトヲ↠彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*小行しょうぎょうのもろもろのさつ、 およびしょうふくしゅするもの、

小行菩薩↢少福↡者

そのかずはかるべからず。 みなまさにかしこにしょうずることをべし。

数不↠可↠計皆当↠得↠生コトヲ↠彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^十方じっぽう*仏刹ぶっせつのなかのさつ比丘びくしゅは、

十方仏刹菩薩・比丘衆

こうきわむるもはかるべからず。 みなまさにかしこにしょうずることをべし。

ルモ↠劫不↠可↠計皆当↠得↠コトヲ↠彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^一切いっさいのもろもろのさつ、 おのおのてんみょう

一切菩薩モチ↢天妙華・

宝香ほうこう*無価衣むげえちて弥陀みだぶつようしたてまつる。

宝香・無価衣供↢養マツル弥陀仏

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*咸然げんねんとして*天楽てんがくそうし、 *和雅わげこえ*ちょうほつして、

咸然トシテ↢天楽暢↢発和雅

最勝さいしょうそん*たんして、 弥陀みだぶつようしたてまつる。

歌↢歎最勝供↢養マツル弥陀仏

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*にちけんらして、 しょうくもしょうじょす。

慧日照↢世間消↢除生死

ぎょうしてめぐること*三帀さんぞうして、 弥陀みだそん稽首けいしゅしたてまつる。

恭敬コト三帀稽↢首マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^かのごんじょう*みょうにして思議しぎしがたきをて、

↣彼厳浄土微妙ニシテキヲ↢思議

よりてじょうしんおこす。 ねがはくはわがくにもまたしからんと。

↢無上心クハ亦然ムト

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^ときおうじてりょうそん (阿弥陀仏)みかおうごかし*ごんしょうおこし、

↠時無量尊ミカホ↢欣笑

くちよりしゅひかりいだして、 あまねく十方じっぽうくにらしたまふ。

ヨリ↢無数タマフ↢十方

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^ひかりめぐらし*にょうすること、 *三帀さんぞうしていただきよりる。

↠光囲↢遶コト三帀↠頂入

一切いっさいてんにんしゅやくしてみなかんす。

一切天人衆踊躍皆歓喜

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*ぼんしょう雷震らいしんのごとく、 *八音はっとんみょうこうぶ。

梵声↢雷震八音暢↢妙響

十方じっぽうよりきたれる*しょう、 われことごとくかのがんれり。

十方ヨリ正士吾悉レリ↢彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^かのごんじょうこくいたれば、 すなはちすみやかに神通じんずうて、

↢彼厳浄便↢神通

かならずりょうそん (阿弥陀仏) において、 *けて*等覚とうがくじょうず。

↢無量尊↠記↢等覚

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^おく如来にょらい*奉事ぶじし、 飛化ひけして*諸刹しょせつへんし、

奉↢事如来飛化↢諸刹

ぎょうかんしてり、 かえりてあんにょうこくいたる。

恭敬歓喜↢安養国

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^もしひと*善本ぜんぽんなければ、 ぶつみなくことをず。

人無レバ↢善本↡不↠得↠聞コトヲ↢仏

きょうまん*へい*だいとは、 もつてこのほうしんずることかたし。

憍慢懈怠トハ↣以コト↢此

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*宿しゅく諸仏しょぶつたてまつりしものは、 すなはちよくこのしんず。

宿世マツリシモノハ↢諸仏↢此

*けんきょうきてぎょうし、 やくしておおきにかんす。

謙敬奉行踊躍歓喜

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

【24】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^それかの弥陀みだぶつみょうごうくことをることありて、

↠得コト↠聞コトヲ↢彼弥陀仏名号

かんして一念いちねんいたるまで、 みなまさにかしこにしょうずることをべし。

歓喜マデ↢一皆当↠得↠生コトヲ↠彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^たとひ*大千だいせんてらんをも、 ただちにぎてぶつみなけ。

ラム↢大千↡火ヲモ↢仏

みなきてかんしてさんずれば、 みなまさにかしこにしょうずることをべし。

↠名歓喜レバ皆当↠得↠生コトヲ↠彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*万年まんねんにして三宝さんぼうめっせんに、 この ¬きょう¼ (大経) じゅうすることひゃくねんせん。

万年ニシテ三宝滅ムニ¬経¼住コト百年セム

そのとききて一念いちねんせんに、 みなまさにかしこにしょうずることをべし。

時聞一念セムニ皆当↠得↠生コトヲ↠彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*ぶっにははなはだひがたく、 ひと*しんあることかたし。

仏世ニハ↠値人有コト↢信慧↡難

たまたま*希有けうほうく、 これまたもつともかたしとなす。

↢希有此復最↠難シト

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*みづからしんひとおしへてしんぜしむること、 かたきがなかにうたたさらにかたし。

↠人シムルコトキガ

だいをもつてつたへてあまねくするは、 まことに仏恩ぶっとんほうずるになる。

大悲ヲモテルハ↠報ルニ↢仏恩

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅱ ⅱ 重礼

【25】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^われを哀愍あいみんして*覆護ふごし、 *法種ほうしゅをしてぞうじょうせしめたまへ。

哀↢愍覆↣護タマヘ↢法種ヲシテ増長

此世しせおよびしょうに、 ねがはくはぶつつねにしょうじゅしたまへ。

此世及後生クハ仏常摂受タマヘ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいかんおんさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界観世音菩薩↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいだいせいさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界大勢至菩薩↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいしょさつ*清浄しょうじょう大海だいかいしゅらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界諸菩薩・清浄大海衆↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅱ ⅱ 懴悔

【26】^あまねくそう父母ぶもおよびぜんしき法界ほうかいしゅじょうさんしょう断除だんじょして、 おなじく弥陀みだぶつこくおうじょうすることをんがために、 みょうさんしたてまつる。

↫師僧・父母及善知識、法界衆生、断↢除三障↡、同ムガ↪往↩生コトヲ阿弥陀仏国↨、帰命懴悔マツル

【中夜讃】
    総標

【27】^第三だいさんにつつしみてりゅうじゅさつがんおうじょう礼讃らいさん (*十二礼) によりて、 いちじゅう六拝ろっぱいちゅうときあたりてらいす。 さんぜんおなじ。

第三↢龍樹菩薩¬願往生礼讃¼↡、一十六拝、当↢中夜↡礼。懴悔↢前後↡。

二 Ⅲ 正出
      別讃【十二礼】

【28】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^てんにんぎょうせられたまふ、 弥陀みだせん*りょうぞくそん稽首けいしゅしたてまつる。

稽↧首マツル天・人レタマフ↢恭敬阿弥陀仙両足尊

かの*みょう安楽あんらくこくにましまして、 りょう*ぶっしゅ*にょうせられたまへり。

シテ↢彼微妙安楽国無量仏子衆ラレタマヘリ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^金色こんじきしんきよくして*山王せんのうのごとし。 *しゃ摩他またぎょうぞうあゆむがごとし。

金色身浄クシテ↢山王奢摩他ムガ

りょうもくきよきこと*しょうれんのごとし。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

両目キコト↢青蓮華我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^おもてよく*えんじょうなること満月まんがつのごとし。 こうはなほせん日月にちがつのごとし。

面善円浄ナルコト↢満月威光猶如日月

みこえ*てん*倶翅羅くしらのごとし。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

↢天鼓倶翅羅我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*観音かんのんちょうだいかんちゅうじゅうしたまふ。 種々しゅじゅみょうそうたからをもつてしょうごんせり。

観音頂戴冠中タマフ種種妙相宝ヲモテ荘厳

よく*どう*とのきょうまんぶくす。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

↢外道トノ憍慢我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*無比むひ無垢むくにしてひろ清浄しょうじょうなり。 衆徳しゅとく*きょうけつなることくうのごとし。

無比・無垢ニシテ清浄ナリ衆徳皎潔ナルコト↢虚空

しょ*やくざいたまへり。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

所作利益タマヘリ↢自在我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^十方じっぽうきこゆるさつしゅりょうしょつねに讃歎さんだんす。

十方ユル菩薩衆無量諸魔常讃歎

もろもろのしゅじょうのために願力がんりきをもつてじゅうしたまふ。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

↢諸衆生↡願力ヲモテタマフ我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^こがねそことしたからまじはりたるいけしょうぜるはな善根ぜんごんじょうぜるところのみょうだいなり。

トシマジハリタルゼル善根↠成ゼル妙台座ナリ

かのうえにおいて山王せんのうのごとし。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

↢彼↡如↢山王我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国↡。

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^十方じっぽうよりきたれるところのもろもろの*ぶっ神通じんずう顕現けんげんして安楽あんらくいたり、

十方ヨリ↠来レル仏子顕↢現神通↡至↢安楽

尊顔そんげん*瞻仰せんごうしてつねにぎょうす。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

瞻↢仰尊顔↡常恭敬我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*しょ*じょう*無我むがとうなり。 また*水月すいがつでんようのごとし。

所有無常・無我等ナリ亦如↢水月・電・影・露

しゅうのために*ほうみょうなきことをきたまふ。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

↠衆タマフ↣法キコトヲ↢名字↡我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^かのそん仏刹ぶっせつにはあくなし。 また女人にょにん悪道あくどうとのおそれなし。

仏刹ニハ↢悪名↡亦無↢女人悪道トノ

衆人しゅにんしんいたしてかのそんうやまひたてまつる。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

衆人至シテ↠心マツル↢彼↡  故我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国↡。

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^かのそん*りょう方便ほうべんきょうには、 *諸趣しょしゅ*あくしきとあることなし。

無量方便ニハ↠有コト↢諸趣悪知識

おうじょうすれば退たいせずしてだいいたる。 ゆゑにわれ弥陀みだそんちょうらいしたてまつる。

往生レバシテ↠退↢菩提我頂↢礼マツル弥陀尊

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^われかのそんどくけり。 衆善しゅぜんへんにして海水かいすいのごとし。

我説↢彼功徳衆善無辺ニシテ↢海水

るところの善根ぜんごん清浄しょうじょうなるもの、 しゅじょう*回施えせしてかのくにしょうぜん。

善根清浄ナル廻↢施衆生↡生↢彼

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅲ ⅱ 重礼

【29】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^われを哀愍あいみんして*覆護ふごし、 *法種ほうしゅをしてぞうじょうせしめたまへ。

哀↢愍覆↣護タマヘ↢法種ヲシテ増長

此世しせおよびしょうに、 ねがはくはぶつつねにしょうじゅしたまへ。

此世及後生クハ仏常摂受タマヘ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいかんおんさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界観世音菩薩↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいだいせいさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界大勢至菩薩↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいしょさつ*清浄しょうじょう大海だいかいしゅらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界諸菩薩・清浄大海衆↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅲ ⅱ 懴悔
        標挙

【30】^あまねくそう父母ぶもおよびぜんしき法界ほうかいしゅじょうさんしょう断除だんじょして、 おなじく弥陀みだぶつこくおうじょうすることをんがために、 みょうさんしたてまつる。

↫師僧・父母及善知識、法界衆生、断↢除三障↡、同ムガ↪往↩生コトヲ阿弥陀仏国↨、帰命懴悔マツル

二 Ⅲ ⅱ c 出文
          (一)懴悔

 ^しんいたしてさんす。

シテ↠心懴悔。

^無始むしけてよりこのかた、 つねに*じゅうあくをもつてしゅじょうくわふ。

自↢従無始↟身↢十悪↡加↢衆生

父母ぶもきょうせず三宝さんぼうそしり、 *ぎゃく善業ぜんごうぞうす。

不↠孝↢父母↡謗↢三宝造↢作五逆・不善業

^この衆罪しゅざい因縁いんねんをもつてのゆゑに、 *妄想もうぞう顛倒てんどうして*纏縛てんばくしょうじ、

↢是衆罪因縁↡故妄想顛倒↢纏縛

りょうしょうくべし。 ちょうらいさんしたてまつる。 ねがはくは滅除めつじょせしめたまへ。

↠受↢無量生死頂礼懴悔マツルクハ滅除シメタマヘ

 ^さんしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

懴悔、至シテ↠心帰↢マツル阿弥陀仏↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (二)勧請

 ^しんいたして*かんじょうす。

シテ↠心勧請

^諸仏しょぶつだいじょうそん、 つねに*くうをもつて三界さんがいらしたまふ。

諸仏大慈無上尊↢空慧↡照タマフ↢三界

しゅじょう*もうみょうにしてかくせず。 ながしょうだいかいもっす。

衆生盲冥ニシテ不↢覚知↢生死大苦海

^*ぐんじょうきてしょはなれしめんがために、 かんじょうしたてまつる。 つねにじゅうして*法輪ほうりんてんじたまへ。

↧抜↢群生↡離シメムガ↦諸苦勧請マツルタマヘ↢法輪

 ^かんじょうしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

勧請、至シテ↠心帰↢マツル阿弥陀仏↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (三)随喜

 ^しんいたしてずいす。

シテ↠心随喜

^*りゃくこうよりこのかたいだけるしっ*まん*放逸ほういつ*によりてしょうず。

歴劫ヨリ已来嫉妬我慢・放逸↠痴

つねに*しん毒害どくがいをもつて、 智慧ちえ善根ぜんごん*ぼんじょうす。

↢瞋恚毒害焚↢焼智慧・慈・善根

^今日こんにちゆいしはじめて*しょうして、 だいしょうじんずいしんおこす。

今日思惟惺悟↢大精進随喜

 ^ずいしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

随喜、至シテ↠心帰↢マツル阿弥陀仏↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (四)回向

 ^しんいたしてこうす。

シテ↠心廻向

^三界さんがいのうちに*ろうして、 *あいをもつて*胎獄たいごくる。

流↢浪三界痴愛ヲモテ↢胎獄

しょうじをはりてろうし、 かい沈没ちんもつす。

↢老死沈↢没於苦海

^われいまこのふくしゅして、 *して安楽あんらくしょうぜん。

我今修↢此↢安楽土

 ^こうしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

廻向、至シテ↠心帰↢マツル阿弥陀仏↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (五)発願

 ^しんいたして発願ほつがんす。

シテ↠心発願

^ねがはくは*胎蔵たいぞうかたちてて、 安楽あんらくこくおうじょうし、

クハテテ↢胎蔵往↢生安楽国

すみやかに弥陀みだぶつへんどくしんたてまつり、

マツリ↢弥陀仏無辺功徳

^つつしみてもろもろの如来にょらいたてまつらん。 *げんじょうもまたしかなり。

ツツシミマツラム↢諸如来賢聖亦復然ナリ

*ろく神通じんずうりきて、 しゅじょう*しょうせん。

↢六神通力救↢摂衆生

^*くう法界ほうかいきんや。 わががんもまたかくのごとくならん。

虚空法界尽ムヤ亦如クナラム↠是

 ^発願ほつがんしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

発願、至心帰↢マツル阿弥陀仏↡。

二 Ⅲ ⅱ c 例余

^はことごとくかみほうおなじ。

↢上↡。

【後夜讃】
    総標

【31】^だいにつつしみて天親てんじんさつがんおうじょう礼讃らいさん (浄土論) によりて、 じっぱい後夜ごやときあたりてらいす。 さんぜんおなじ。

第四↢天親菩薩願往生礼讃↡、二十拝、当↢後夜↡礼。懴悔↢前後↡。

二 Ⅳ 正出
      別讃【願生偈】

【32】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^そん*われ*一心いっしん*じん十方じっぽう無礙むげこう如来にょらいみょうしたてまつりて、

世尊我一心帰↢命マツリテ尽十方

ぶっきょう相応そうおうせん。

無礙光如来与↢仏教↡相応

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^かのかいそうかんずるに、 三界さんがいどう*しょうせり。

ズルニ↢彼世界勝↢過三界

きょうしてくうのごとく、 広大こうだいにして*辺際へんざいなし。

究竟↢虚空広大ニシテ↢辺際↡

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*しょうどうだい慈悲じひ*しゅっ善根ぜんごんよりしょうず。

正道大慈悲出世善根ヨリ

じょうこうみょう満足まんぞくせること、 かがみ*日月にちがつりんとのごとし。

浄光明満足コト↢鏡日月輪トノ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^もろもろの珍宝ちんぽうしょうそなへて、 みょうしょうごんそくせり。

↢諸珍宝具↢足妙荘厳

*無垢むく光焔こうえんさかりにして、 明浄みょうじょうにして*けんかがやかす。

無垢光焔サカリニシテ明浄ニシテ↢世間

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^ほう千万せんまんじゅにして、 せん*弥覆みふせり。

宝華千万種ニシテ弥↢覆池・流・泉

ふうよううごかすに、 *きょうさくしてひかり*乱転らんでんす。

微風動スニ↢華葉交錯光乱転

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^殿でん・もろもろの*楼閣ろうかくにして、 十方じっぽうること*無礙むげなり。

宮殿諸楼閣ニシテコト↢十方↡無礙ナリ

雑樹ぞうじゅ光色こうしきあり、 *宝欄ほうらんあまねく*にょうせり。

雑樹光色アリ宝欄遍囲遶

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^りょうたから*きょうらくして、 *もうくうにあまねし。

無量宝交絡羅網遍↢虚空

種々しゅじゅすずひびきをおこして、 *みょうほうおとく。

種種鈴発↠響↢吐妙法

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*梵音ぼんのんさとらしむること深遠じんのんにしてみょうなり。 十方じっぽうきこゆ。

梵音悟シムルコト深遠ニシテ微妙ナリ↢十方

しょうがく弥陀みだ法王ほうおう、 よく*じゅうしたまへり。

正覚阿弥陀法王善住持タマヘリ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^如来にょらいじょうしゅうは、 しょうがくはなより*しょうす。

如来浄華正覚ヨリ化生

仏法ぶっぽうあじはひを*あいぎょうし、 *ぜん三昧ざんまいを食となす。

愛↢楽仏法禅三昧↠食

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^なが身心しんしんの悩みをはなれ、 たのしみをくることつねにしてひまなし。

身心コト↠楽ミヲニシテヒマ

*だいじょう善根ぜんごんさかいは、 ひとしくして*げんなし。

大乗善根クシテ↢譏嫌名↡

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*女人にょにんおよび*根欠こんけつ*じょうしゅしょうぜず。

女人及根欠二乗種不↠生

しゅじょう*がんぎょうするところ、 一切いっさいよく満足まんぞくす。

衆生所↢願楽一切能満足

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*りょうだい宝王ほうおうみょう*じょうだいあり。

無量大宝王微妙浄華台アリ

*相好そうごうひかり*一尋いちじんにして、 *色像しきぞう*ぐんじょうえたまへり。

相好光一尋ニシテ色像超タマヘリ↢群生

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*てんにん*どうしゅう清浄しょうじょうかいよりしょうず。

天人不動清浄智海ヨリ

ˆ如来にょらいはˇ *しゅ山王せんのうのごとく、 勝妙しょうみょうにしてぎたるものなし。

↢須弥山王勝妙ニシテ↢過タル者↡

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^てんにん*じょうしゅうぎょうしてめぐりて瞻仰せんごうしたてまつる。

天人丈夫恭敬瞻仰マツル

*てんがくみょうこうとうとをあめふらしてようしたてまつる。

ラシテ↢天妙香等トヲ↡供養マツル

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^安楽あんらくこく清浄しょうじょうにして、 つねに*無垢むくりんてんず。

安楽国清浄ニシテ↢無垢

一念いちねんおよびいちに、 もろもろの*ぐんじょうやくす。

一念及一時利↢益群生

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^ぶつのもろもろのどくさんずるに、 *分別ふんべつしんあることなし。

ルニ↢仏功徳↠有コト↢分別心↡

よくすみやかに*どくだい宝海ほうかい満足まんぞくせしむ。

↣速満↢足功徳大宝海

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽

二 Ⅳ ⅱ 重礼

【33】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^われを哀愍あいみんして*覆護ふごし、 *法種ほうしゅをしてぞうじょうせしめたまへ。

哀↢愍覆↣護タマヘ↢法種ヲシテ増長

此世しせおよびしょうに、 ねがはくはぶつつねにしょうじゅしたまへ。

此世及後生クハ仏常摂受タマヘ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいかんおんさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界観世音菩薩↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいだいせいさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界大勢至菩薩↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいしょさつ*清浄しょうじょう大海だいかいしゅらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界諸菩薩・清浄大海衆↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅳ ⅱ 懴悔

【34】^あまねくそう父母ぶもおよびぜんしき法界ほうかいしゅじょうさんしょう断除だんじょして、 おなじく弥陀みだぶつこくおうじょうすることをんがために、 みょうさんしたてまつる。

↫師僧・父母及善知識、法界衆生、断↢除三障↡、同ムガ↪往↩生コトヲ阿弥陀仏国↨、帰命懴悔マツル

【晨朝讃】
    総標

【35】^だいにつつしみて*げんそうほっがんおうじょう礼讃らいさんによりて、 じゅう一拝いっぱい*たんときあたりてらいしたてまつる。 さんぜんおなじ。

第五↢彦琮法師願往生礼讃↡、二十一拝、当↢旦起↡礼マツル。懴悔↢前後↡。

二 Ⅴ 正出
      別讃【彦琮礼讃】

【36】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^法蔵ほうぞういんいよいよとおければ、 極楽ごくらくまたふかし。

法蔵因弥ケレバ極楽果還

*ちんまじはりてをなし、 衆宝しゅぼうまじはりてはやしをなす。

異珍マジハリ↠地衆宝マジハリ↠林

^はな*希有けういろひらき、 なみ実相じっそうおとぐ。

↢希有↢実相

いかにしてかまさに授手じゅしゅこうむりて、 ひとたびおうじょうしんぐべき。

ニシテカ↧蒙↢授手タビ↦往生

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*じょくかえるをうれひ、 じょうがんいよいよふかし。

濁世ウレ↢還ルヲ浄土願逾

こんじょうなおくしてどうさかひ、 *珠網しゅもうゆるくしてはやしる。

金縄直クシテ↠道珠網縵クシテ↠林

^いろればみな真色しんじきおとけばことごとく法音ほうおんなり。

↠色皆真色↠音法音ナリ

西方さいほうとおしといふことなかれ。 ただ*じゅうねんしんもちゐよ。

↠謂コト↢西方遠シト唯須↢十念

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^すでに*窮理ぐりしょうとなりて、 まことに*遍空へんくうあり。

↢窮理↢遍空威↡

西にしにありてとき*しょうげんずるは、 ただこれしばらくしたがふのみ。

↠西ルハ↠小但是暫ノミ↠機

^*葉珠ようしゅあひ*映飾ようじきし、 砂水しゃすいともにちょうせり。

葉珠相映飾砂水共澄輝セリ

しょうんとほっせば、 かのにかならずすべからくよるべし。

↠得ムト↢無生↠依

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*せんごうひとほがらかにして、 *宝手ほうしゅいんつねにあきらかなり。

五山毫独カニシテ宝手印恒アキラカナリ

すいともにかがみとなり、 こうおなじくくもとなる。

地水倶↠鏡香華同↠雲

^ごうふかければきやすきことをじょうず。 いんあさければじつきがたし。

業深ケレバ↠易キコトヲ↠往因浅ケレバ↠聞

かならずのぞむらくはわくのぞきて、 ちょうねんとしてひとむらがらざれ。

ラクハ↢疑惑超然トシテ↠群

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^しん*しんびてち、 ひかり法界ほうかいふくみてまどかなり。

↢真慈↡満↢法界マドカナリ

*えんよく*ものせっすれば、 *そうさだめてかたきにあらず。

無縁能レバ↠物相定↠難キニ

^はな本心ほんしんしたがひてへんじ、 うつりておのづからやすし。

華随↢本心↡変宮移身自

*しゅっきょうくことをねがはば、 すべからくともにぜんりてるべし。

ハバ↠聞コトヲ↢出世↢共↠禅

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^こうやうやくこうをなせば、 西方さいほうみちやうやくつうず。

廻向漸↠功西方ヤウヤ

*宝幢ほうどう*こうけ、 天香てんこう遠風おんぷうる。

宝幢承↢厚地天香入↢遠風

^かいかさなりてみずき、 *もうこまかくしてくうわかつ。

開華重リテ↠水覆網細クシテ↠空

がんしょうなんぞこころせつなる。 まさしくらくぐうなるがためなり。

願生何意切ナルナリ↢楽無窮ナルガ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*とうしょうしょえらばんとほっせば、 西方さいほうもつともすべし。

↠選ムト↢当生西方最↠帰

じゅへだてて*じゅうかくひらき、 みちてて*せんく。

ヘダテ↠樹↢重閣テテ↠道↢鮮衣

^香飯こうぼんしんしたがひていたり、 宝殿ほうでんひてぶ。

香飯随↠心宝殿逐↠身

*えんはみなることを。 まさしくみづからひとまれなり。

有縁皆得↠入コトヲ人希ナリ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^十劫じっこう*どうさきになりて、 さかいかざりて*群萌ぐんもうく。

十劫道先カザリ↠界↢群萌

金砂こんしゃみずとおしてり、 ぎょくようえだててあきらかなり。

金砂徹↠水玉葉満↠枝カナリ

^とりもと*たまのなかよりで、 ひとはただはなうえしょうず。

本珠ヨリ唯華

あへて西方さいほうしょう、 いつかさだめてあひむかへたまへ。

西方早晩 イツカ タマヘ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^十方じっぽう諸仏しょぶつくには、 ことごとくこれ*法王ほうおういえなり。

十方諸仏是法王ナリ

ひとへにえんもとめて、 こいねがはくははやじゃなきをん。

↢有縁↢早キヲ↟邪

^*はっにょみず*七宝しっぽうねんはな

八功如意七宝自然

かしこにしんよくくれば、 まさにかならずくべし。 はるかなるにあらず。

↠彼心能レバ↢必↡非ハルカナルニ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^じょうこく衰変すいへんなし。 ひとたびりゅうしてこんしかなり。

浄国↢衰変↡タビ古今然ナリ

光台こうだいには千宝せんぽうがっし、 音楽おんがく*八風はっぷうぶ。

光台ニハ千宝音楽八風

^いけにはおお説法せっぽうとりそらにはてりさんてん

ニハ説法ニハ散華

しょうずることをれば退しりぞくことをおそれず。 こころしたがひてすでにはちすひらく。

↠生コトヲ不↠畏↠退コトヲ↠意↠蓮

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^するは一像いちぞうにあらず。 しょうじゅまたはかりがたし。

スルハ↠華↢一像聖衆亦難↠量

はちすひらけてひとひとしょし、 なみしょうじてほうおのづからぐ。

蓮開人独波生法自

^わざわいなきはところしずかなるによる。 退しりぞかざるはともきためなり。

キハ↠災由↢処ナルニルハ↠退ナリ↢朋

かの*ぜんしょうともがらふ。 「ここにきたりてよりいくばくのこうばかりぞ」 と。

↢彼前生テヨリ↠斯バカリゾト

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*ひかりべてしゃすくひ、 *くうちてだいく。

光舒↢毘舎↢韋提

てんきたりて香蓋こうがいささげ、 ひとりてほうもたらす。

天来香蓋人去宝衣モタラ

^*ろくとりがっするをく。 *すんはなみてる。

六時↢鳥ルヲ四寸践↠華

あひるにただしからざるはなし。 あにまたながまよひあらんや。

ルニ↠不ルハ↠正シカラ復有ムヤ↢長

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^あまねくすすむ、 *三福さんぷくひろめて、 ことごとく*しょうめっせしむ。

↢三福↠滅↢五焼

しんおこしてこうすでにいたれば、 ねんくるにつみすなはちゆ。

↠心功已ルニ↠念罪便

^とりはなやかにして珠光しゅこうてんじ、 かぜこのましくしてがくしょう調ととのふ。

ヤカニシテ珠光転風好マシクシテ楽声調

ただ*ぎょうどうやすきことをよろこぶ。 なんぞ*しょうのはるかなるをうれへんや。

但忻↢行道キコトヲムヤ↢聖果ナルヲ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^珠色しゅしきかさなりてみずとなる。 金光こんこうすなはちこれうてななり。

珠色カサナリ↠水金光即是台ナリ

ときいたりてはなおのづからさんじ、 がんしたがひてはなまたひらく。

↠時華自↠願華還

^いけあそびてかはるがはるしゅつもつし、 そらびてたがひに往来おうらいす。

↠池カハルガハル出没↠空往来

*直心じきしんをもつてよくかしこにかふ。 あらゆるぜんあわせてすべからく*すべし。

直心ヲモテ↠彼アラユ善併↠廻

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^しんあら*かんみずよろこばしむるみょうくも

↠心甘露シムル↠目妙華

*どうしょうさとりやすく、 ひとしき寿じゅりょうわかちがたし。

同生機易サト寿量難↠分

^らくおおくともどうはいすることなし。 こえとおくともくをさまたげず。

楽多クトモ↠廃コト↠道声遠クトモ不↠妨↠聞クヲ

いかんがじょくむさぼりて、 *安然あんねんとしてにみづからけん。

如何↢五濁安然トシテケム

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^うてなうら人天にんでんあらわれ、 ひかりのなかにしゃゆ。

人天現侍者看

くうかかほうかくかいのぞしちじゅう*らん

↠空四宝↠廻七重

^うたがいおおきは*へんひさし。 とくすくなきは*上生じょうしょうかたし。

疑多キハ辺地徳少キハ上生難

しばらく*がんろんずることなかれ。 西方さいほうすでにしんやすんず。

↠論コト↢余願西方已

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*六根ろっこんつねにどうがっし、 さんながつ。

六根常↠道三塗永↠名

*ねんのあひだにほうあまねくして、 かえとき*得忍とくにんじょうず。

遊方遍クシテ得忍成

^たいらかにしてきわまりなくひろし。 かぜじょうにしてこのところきよし。

地平カニシテ↠極風長ニシテ処清

ことば*しんともがらす。 ともにもつぱらなるしろでよ。

↢言有心↢一ナル

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅴ ⅱ 重礼

【37】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^われを哀愍あいみんして*覆護ふごし、 *法種ほうしゅをしてぞうじょうせしめたまへ。

哀↢愍覆↣護タマヘ↢法種ヲシテ増長

此世しせおよびしょうに、 ねがはくはぶつつねにしょうじゅしたまへ。

此世及後生クハ仏常摂受タマヘ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいかんおんさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界観世音菩薩↡。

^*千輪せんりんあししたにあきらかにして、 *どうひかりのなかにげんず。

千輪明ニシテ↢足五道現↢光

*いんつねにゆることなければ、 人のするもまたいまだきわまらず。

悲引恒レバ↠絶コトルモ亦未↠窮

^*くちべてなほじょうにあり。 *しんしずかにしてさらにつうばす。

猶在↠定心静ニシテ↠通

みなきてみなくことをがんぜよ。 にいくばくの*そうをかひらく。

↠名皆願コトヲヒラ↢幾ヲカ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいだいせいさつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界大勢至菩薩↡。

^りきじょうひょうし、 身光しんこうえんすくふ。

慧力標↢無上身光スク↢有縁

*もろもろの宝国ほうこく動揺どうようして、 いち金蓮こんれん侍座じざす。

動↢揺宝国侍↢座金蓮

^*ちょうぐんじつとりにあらず。 *天類てんるいあにしんてんならんや。

鳥群非↢実天類豈ナラムヤ

すべからくるべし、 みょうらくもとめば、 かならずこれ*戒香かいこうまったくせよ。

↠知↢妙楽是戒香クセヨ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかいしょさつ*清浄しょうじょう大海だいかいしゅらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界諸菩薩・清浄大海衆↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅴ ⅱ 懴悔

【38】^あまねくそう父母ぶもおよびぜんしき法界ほうかいしゅじょうさんしょう断除だんじょして、 おなじく弥陀みだぶつこくおうじょうすることをんがために、 みょうさんしたてまつる。

↫師僧・父母善知識、法界衆生、断↢除三障↡、同ムガ↪往↩生コトヲ阿弥陀仏国↨、帰命懴悔マツル

【日中讃】
    総標

【39】^第六だいろく沙門しゃもん善導ぜんどうがんおうじょう礼讃らいさん、 つつしみて ˆかんぎょうのˇ *じゅう六観ろっかんによりてじゅうぱいつくる。 にっちゅうときあたりてらいす。 さんぜんおなじ。

第六沙門善導願往生礼讃偈、↢十六観↡作↢二十拝↡。当↢日中↡礼。懴悔↢前後↡。

二 Ⅵ 正出
      別讃

【40】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^かの弥陀みだ極楽ごくらくかいかんずるに、 広大こうだい*かんぴょうにして衆宝しゅぼうをもつてじょうず。

ズルニ↢彼弥陀極楽界広大寛平ニシテ衆宝ヲモテ

*じゅうはちがんよりしょうごんおこりて、 もろもろの*仏刹ぶっせつえてもつとも*しょうたり。

四十八願ヨリ荘厳起↢諸仏刹↡最↠精

^*本国ほんごくほう大海だいかいしゅこうきわめて*算数さんじゅすともすららず。

本国他方大海衆↠劫算数ストモ不↠知↠名スラ

あまねくすすむ、 西にししてかの*どうぜよ。 恒沙ごうじゃ*三昧さんまいねんじょうず。

↠西ゼヨ↢彼恒沙三昧自然

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

【41】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^地下じげしょうごん七宝しっぽう*どうりょうへんしゅおくなり。

地下荘厳七宝無量無辺無数億ナリ

*八方はっぽう八面はちめんひゃっぽうをもつてじょうず。 かれをればしょうねんさとる。

八方八面百宝ヲモテ↠彼無生自然

^*しょう宝国ほうこくながじょうたり。 一々いちいちたからしゅひかりながす。

無生宝国永↠常一一宝流↢無数

ぎょうじゃしんかたむけてつねにたいして、 *じんやくして西方さいほうれ。

行者傾↠心↠目↠神踊躍↢西方

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^じょうしょうごんうたたきわまりなし。 こんじょうどうさかふ。 *しょうにあらず。

地上荘厳転↠極金縄↠道↢工匠

弥陀みだがんたくみにしょうごんす。 さつにんてんはなさんじてたてまつる。

弥陀願智巧荘厳菩薩・人・天散↠華タテマツ

^ほう宝色ほうしきありて宝光ほうこうぶ。 一々いちいちひかりしゅだいとなる。

宝地宝色アリテ宝光一一光成↢無数

だいのなかに*宝楼ほうろう千万億せんまんおくあり。 だいほとりひゃくおく*宝幢ほうどうかこめり。

宝楼千万億アリホトリ百億宝幢囲

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^一々いちいちだいじょうくうのなか、 しょうごん*宝楽ほうがくまた窮まりなし。

一一台上虚空荘厳宝楽亦無↠窮

*八種はっしゅしょうふうひかりいででて、 ときしたがひてがくつに、 おうずるおんあり。

八種清風↠光↠時ツニ↠楽↠機アリ

^*おんしょうじゅややかたしとなす。 行住ぎょうじゅう坐臥ざがしんせっしてかんじ、

機音正受稍為↠難シト行住坐臥↠心

ただすいのぞきてつねに憶念おくねんせよ。 三昧さんまい無為むいにしてすなはちはんなり。

唯除↢睡時↡常憶念三昧無為ニシテ涅槃ナリ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^宝国ほうこく宝林ほうりんにもろもろの宝樹ほうじゅあり。 ほう宝葉ほうようほうこんきょうなり。

宝国宝林宝樹アリ宝華・宝葉・宝根茎ナリ

あるいは千宝せんぽうをもつてはやしわかちてことなり、 あるいはひゃっぽうありてともに*ごうじょうず。

↢千宝↡分チテ↠林↢百宝↡共↠行

^行々ごうごうあひあたようあひげり。 いろおのおのどうにしてひかりまたしかなり。

行行相葉相色各不同ニシテ光亦然ナリ

とうりょう斉高ざいこうにしてさんじゅうまんなり。 じょうあひれてしょうく。

等量斉高ニシテ三十万ナリ枝条相無生↡

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^しちじゅうもうしちじゅう*たがひにひかりめぐらしてあひ*映発ようほつす。

七重羅網七重綺互↠光映発

*てんどうみなじゅうまんせり。 *瓔珞ようらくこう日月にちがつえたり。

化天童子皆充セリ瓔珞輝光超タリ↢日月

^行々ごうごう宝葉ほうようしき*千般せんぱんなり。 はなひらけてひとしくして*せん金輪こんりんのごとし。

行行宝葉色千般ナリ華敷クシテ↢旋金輪

このみひかりへんじて衆宝しゅぼう*がいじょうず。 *塵沙じんじゃ仏刹ぶっせつげんじてへんなり。

菓変↠光↢衆宝塵沙仏刹現無辺ナリ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^ほう宝岸ほうがんほう金沙こんしゃあり、 *ほう宝葉ほうようほうれんありて、

宝池宝岸・宝金沙アリ宝渠宝葉・宝蓮華アリテ

じゅうじゅんにしてみなしょうとうなり。 ほう宝網ほうもう宝欄ほうらんめぐれり。

十二由旬ニシテ皆正等ナリ宝羅・宝網・宝欄レリ

^*徳水とくすいながれわかちて宝樹ほうじゅたずぬ。 なみがく*恬怕てんぱくしょうす。

徳水分↠流↢宝樹↠波↠楽↢恬怕

ことば*えんどうぎょうしゃす。 つとめてまよひをひるがえして*ほんかえれ。

有縁同行者努力ツトメテ↠迷↢本家

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^一々いちいちこんじょうどううえさかひて、 宝楽ほうがく宝楼ほうろう千万億せんまんおくあり。

一一金縄↢道宝楽・宝楼千万億アリ

もろもろのてんどうこうさんじ、 ほうさつくものごとくにあつまる。

天童子散↢香華他方菩薩如クニ↠雲

^りょうへんにしてよくはかることなし。 弥陀みだ稽首けいしゅしてぎょうしてつ。

無量無辺ニシテ↢能コト稽↢首弥陀↡恭敬

ふうりょうじゅひびくうにあまねくして、 *三尊さんぞん歎説たんせつすることきわまりあることなし。

風鈴樹クシテ↢虚空歎↢説コト三尊↡無↠有コト↠極

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^弥陀みだ本願ほんがんおう一切いっさい衆宝しゅぼうもつてじょうずることをなせり。

弥陀本願華王一切衆宝以セリ↠成コトヲ

だいじょう*どうあり、 *宝縵ほうまんれり。 弥陀みだひとして*しんぎょうあらわす。

台上四幢アリレリ↢宝弥陀独↢真形

^しんぎょうこうみょう法界ほうかいにあまねし。 *光触こうそくこうむるものはしん退たいせず。

真形光明遍↢法界↢光触↡者心不↠退

*ちゅうろくにもつぱら想念そうねんすれば、 *じゅうらくにして三昧さんまいのごとし。

昼夜六時想念レバ終時快楽ニシテ↢三昧

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^弥陀みだ身心しんしん法界ほうかいにあまねし。 しゅじょう*心想しんそうのうちに*影現ようげんしたまふ。

弥陀身心遍↢法界影↢現タマフ衆生心想

このゆゑになんぢにすすむ。 つねに観察かんざつして、 しんによりておもいおこして*真容しんようひょうすべし。

↠汝観察↠心ベシ↢真容

^真容しんよう宝像ほうぞう*華座けざのぞめり。 しんひらけてかのくにしょうごんる。

真容宝像臨↢華座心開ケテ↢彼荘厳

宝樹ほうじゅ*三尊さんぞんはな遍満へんまんし、 ふうりょうがくひびき、 もんおなじ。

宝樹華遍満風鈴楽与↠文同

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^弥陀みだ身色しんじき金山こんぜんのごとし。 相好そうごうこうみょう十方じっぽうらす。

弥陀身色如↢金山相好光明照↢十方

ただ念仏ねんぶつするもののみありて*こうしょうこうむる。 まさにるべし、 本願ほんがんもつともこわしとなす。

唯有↢念仏ルモノノミ↡蒙↢光摂↠知本願最↠強シト

^十方じっぽう如来にょらい*したべてしょうしたまふ。 もつぱらみょうごうしょうして西方さいほういたると。

十方如来舒↠舌タマフ↢名号↡至ルト↢西方

かしこにいたはなひらけてみょうほうけば、 *じゅうがんぎょうねんあらわる。

↠彼↢妙法十地願行自然

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^観音かんのんさつだい慈悲じひ、 すでにだいるもててしょうせず。

観音菩薩大慈悲ルモ↢菩提↡捨テテ不↠証

*一切いっさいどうしんちゅうる。 ろく観察かんざつして*三輪さんりんおうず。

一切五道↢身中六時観察三輪応

^応現おうげん身光しんこう金色こんじきなり。 相好そうごう*威儀いぎうたたきわまりなし。

応現身光紫金色ナリ相好威儀転↠極

つねにひゃくおく光王こうおうみてべて、 あまねくえんせっして本国ほんごくせしむ。

↢百億光王↢有縁↡帰シム↢本国

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^せいさつ思議しぎしがたく、 こうあまねくへんざいらす。

勢至菩薩難↢思議威光普↢無辺際

えんしゅじょう光触こうそくこうむりて、 智慧ちえぞうじょうして三界さんがいゆ。

有縁衆生蒙↢光触増↢長智慧↡超↢三界

^*法界ほうかいきょうようして転蓬てんぽうのごとし。 ぶつうんじゅうしてくうてり。

法界傾揺↢転蓬化仏雲集↢虚空

あまねくえんすすむ。 つねに憶念おくねんして、 なが*胞胎ほうたいちて、 六通ろくつうしょうせよ。

↢有縁↡常憶念↢胞胎↡証↢六通

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*しょう跏趺かふして三昧さんまいれば、 想心そうしんねんじょうじて西方さいほういたる。

正坐跏趺↢三昧想心乗↠念↢西方

弥陀みだ極楽ごくらくかいけんするに、 じょうくう七宝しっぽうをもつてかざれり。

覩↢見ルニ弥陀極楽界地上・虚空七宝ヲモテレリ

^弥陀みだしんりょうきはめてへんなれば、 かさねてしゅじょうすすめてしょうしんかんぜしむ。

弥陀身量極無辺ナレバ↢衆生↡観シム↢小身

*じょうろくはっしゃくしたがひてげんじ、 *円光えんこうぶつさきしんひとし。

丈六八尺随↠機円光化仏等↢前

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

【42】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*じょうはい*上行じょうぎょうじょうこんひとなり。 じょうしょうずることをもとめて*貪瞋とんじんだんず。

上輩上行上根ナリ↠生コトヲ↢浄土↡断↢貪瞋

ぎょう差別しゃべつにつきて三品さんぼんわかつ。 *もん相続そうぞくして*三因さんいんたすく。

↢行差別↡分↢三品五門相続↢三因

^一日いちにち七日しちにちもつぱらしょうじんして、 ひつみょうだいじょうじて*六塵ろくじんづ。

一日七日専精進畢命↠台↢六塵

よろこばしきかな、 ひがたくしていまふことをたり。 なが*無為むいほっしょうしんしょうせん。

シキ哉難クシテ↠逢今得タリ↠遇コトヲ↢無為法性

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡往↢生安楽国↡。

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*ちゅうはい*中行ちゅうぎょうちゅうこんひとなり。 一日いちにち斎戒さいかいをもつて金蓮こんれんしょす。

中輩中行中根ナリ一日斎戒ヲモテ↢金蓮

父母ぶもきょうようせるをおしへてこうせしめ、 ために西方さいほうらくいんく。

孝↢養ルヲ父母↡教廻向シメ↢西方快楽

^ぶつしょうもんしゅきたりて、 ただちに弥陀みだ華座けざほとりいたる。

仏与↢声聞衆↡来↢弥陀華座

ひゃっぽうはなこもりて七日しちにち三品さんぼんはなひらけて*しょうしんしょうす。

百宝経↢七日三品蓮開↢小真

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^*はい*ぎょうこんひとなり。 じゅうあくぎゃくとう貪瞋とんじんと、

下輩下行下根ナリ十悪・五逆等貪瞋

*じゅう*ちゅうそう*ほうしょうぼうと、 いまだかつてざんしてさきとがいず。

四重偸僧謗正法↣曽慚愧↢前トガ

^*じゅうに、 そうくものごとくにあつまり、 ごくみょう罪人ざいにんまえにあり。

終時苦相クニ↠雲地獄猛火罪人ニアリ

たちまちに*おうじょうぜんしきの、 きゅうすすめてもつぱらかのぶつみなしょうせしむるにふ。

↣往生善知識シムルニ↢彼

^ぶつさつこえたずねていたりたまふ。 一念いちねんしんかたむくれば宝蓮ほうれんる。

化仏・菩薩尋↠声タマフ一念傾クレバ↠心↢宝蓮

*さんさわりおもくしてこうひらく。 ときにはじめてだいいんおこす。

華障重クシテ↢多劫于↠時始↢菩提

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

【43】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^弥陀みだ仏国ぶっこくはよくかんずるところなり。 西方さいほう極楽ごくらく思議しぎしがたし。

弥陀仏国ナリ↠感西方極楽↢思

*般若はんにゃ*渇聞かつもんして*漿しょうつ。 しょう念食ねんじきしてすなはちゑをだんず。

渇↢聞般若↡絶↢思漿念↢食無生↡即↠飢

^一切いっさいしょうごんみなほうく。 しんりょうのうしてねんる。

一切荘厳皆説↠法無心領納自然

*七覚しちかく華池けちこころしたがひてる。 *はちはいじんらしていっす。

七覚華池随↠意背凝↠神↢一枝

^へんさつ同学どうがくとなる。 *しょうかい如来にょらいことごとくこれなり。

無辺菩薩為↢同学性海如来尽是師ナリ

弥陀みだ心水しんすいしんちょうもくす。 観音かんのんせいころもあたへてす。

弥陀心水沐↢身頂観音・勢至与↠衣

^たちまちにくうあがりて法界ほうかいあそび、 しゅ*さずかり無為むいごうす。

欻爾タチマチ↠空↢法界須臾↠記↢無為

かくのごとく*しょうようきわまりなきところなり。 われいまかずはいづれのときをかたん。

↠此逍遥無↠極ナリ吾今不↠去↢何ヲカ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅵ ⅱ 重礼

【44】^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう弥陀みだぶつらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方阿弥陀仏↡。

^われを哀愍あいみんして*覆護ふごし、 *法種ほうしゅをしてぞうじょうせしめたまへ。

哀↢愍覆↣護タマヘ↢法種ヲシテ増長

此世しせおよびしょうに、 ねがはくはぶつつねにしょうじゅしたまへ。

此世及後生クハ仏常摂受タマヘ

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

 ^南無なもしてしんいたみょうして、 西方さいほう極楽ごくらくかい観音かんのんせいしょさつ*清浄しょうじょう大海だいかいしゅらいしたてまつる。

南無↠心帰命、礼マツル↢西方極楽世界観音・勢至・諸菩薩・清浄大海衆↡。

^ねがはくはもろもろのしゅじょうとともに、 安楽あんらくこくおうじょうせん。

クハ↢諸衆生↡ 往↢生安楽国

二 Ⅵ ⅱ 懴悔
        総標

【45】^あまねくそう父母ぶもおよびぜんしき法界ほうかいしゅじょうさんしょう断除だんじょして、 おなじく弥陀みだぶつこくおうじょうすることをんがために、 みょうさんしたてまつる。

↫師僧・父母及善知識、法界衆生、断↢除三障↡、同ムガ↪往↩生コトヲ阿弥陀仏国↨、帰命懴悔マツル

二 Ⅵ ⅱ c 因示懴悔方軌
          (一)明要等三品通用
            (Ⅰ)正示

【46】^かみほんさん発願ほつがんとうさきおなじ。 ようがなかのようもちゐば、 はじめをれ。 りゃくがなかのりゃくもちゐば、 なかれ。 こうがなかのこうもちゐば、 しもれ。

二品懴悔発願等同↠前。須ヰバ↢要↡、取↠初。須ヰバ↢略↡、取↠中。須ヰバ↢広↡、取↠下

二 Ⅵ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)別出広懴軌

^その 「こう」 といふは、 じつしんしょうぜんとがんずることあるものにつきてすすむ。 あるいはしゅたいし、 あるいは十方じっぽうぶつたいし、 あるいはしゃ尊像そんぞう大衆だいしゅたいし、 あるいは一人いちにんたいす。 もしは*どくとうなり。 また十方じっぽうじんくう三宝さんぼうおよびじんしゅじょうかいとうかひ、 つぶさにかひて*ほつさんすべし。

トイフ者、就↧実↢心コト↟生ムト↥而勧。或↢四衆↡、或↢十方↡、或↢舎利・尊像・大衆↡、或↢一人↡。若独自等ナリ。又向↢十方尽虚空三宝及尽衆生界等↡、具発露懴悔ベシ

二 Ⅵ ⅱ c ロ (二)明上中下三品懴相
            (Ⅰ)正明

^さん三品さんぼんあり。 じょうちゅうなり。

懴悔↢三品↡上・中・下ナリ

・上品

^じょうぼんさん」 とは、 もうのなかよりながれ、 まなこのなかよりづるものをじょうぼんさんづく。

上品懴悔者、身毛孔ヨリ血流、眼ヨリ血出↢上品懴悔↡。

・中品

^ちゅうぼんさん」 とは、 *遍身へんしんあつあせもうよりで、 まなこのなかよりながるるものをちゅうぼんさんづく。

中品懴悔者、遍身汗従↢毛孔↡出、眼ヨリ血流ルル↢中品懴悔↡。

・下品

^ぼんさん」 とは、 遍身へんしんとおりてあつく、 まなこのなかよりなみだづるものをぼんさんづく。

下品懴悔者、遍身徹、眼ヨリ涙出↢下品懴悔↡。

^これらの三品さんぼん差別しゃべつありといへども、 すなはちこれひさしく*だつぶん善根ぜんごんゑたるひとなり。 こんじょうほううやまひ、 ひとおもくしてしんみょうしまず、 すなはちしょうざいいたるまで、 もしさんすれば、 すなはちよくしんとおずいとおさしむることをいたす。

此等三品雖↠有↢差別↡、即是久タル↢解脱分善根↡人ナリ。致↠使コトヲ↧今生↠法、重クシテ↠人不↠惜↢身命↡、乃マデ↢小罪↡、若レバ↠心↞髄

^よくかくのごとくさんすれば、 ごんはず、 あらゆる重障じゅうしょうたちまちにみな滅尽めつじんす。 もしかくのごとくせざれば、 たとひ*にちじゅうきゅうもとむとも、 すべてこれやくなし。 なさざるもののごとし。

↠此レバ者、不↠問↢久近↡、所有重障頓皆滅尽。若レバ↠如クセ↠此、縦使日夜十二時モトムトモ是無↠益。若↢不↠作↡。

二 Ⅵ ⅱ c ロ (二)(Ⅱ)結顕真心益

^るべし、 るいけつとうにあたはずといへども、 ただよく真心しんしん徹到てっとうするはすなはちかみおなじ。

↠知、雖↠不↠能↢流涙流血等↡、但能真心徹到者即与↠上同

二 Ⅵ ⅱ c 出懴罪文

【47】^うやまひて十方じっぽう諸仏しょぶつ*じゅうきょうしょ*だいさつ一切いっさい*げんじょうおよび一切いっさい*てんりゅう法界ほうかいしゅじょう現前げんぜん大衆だいしゅとうにまうす。 われ 某甲それがし ほつさんすることをしょうしたまへ。

↢十方諸仏、十二部経、諸大菩薩、一切賢聖及一切天竜八部、法界衆生、現前大衆等↡。証↢知タマヘ 発露懴悔コトヲ↡。

^無始むしよりこのかたすなはち今身こんじんいたるまで、 一切いっさい三宝さんぼうそう父母ぶも*六親ろくしん*眷属けんぞくぜんしき法界ほうかいしゅじょう殺害せつがいせることかずるべからず。

↢無始↡已来マデ↢今身↡、殺↢害コト一切三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界衆生↡不↠可↠知↠数

^一切いっさい三宝さんぼうそう父母ぶも六親ろくしん眷属けんぞくぜんしき法界ほうかいしゅじょうもの*ちゅうとうせることかずるべからず。

偸↢盗コト一切三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界衆生↡不↠可↠知↠数

^一切いっさい三宝さんぼうそう父母ぶも六親ろくしん眷属けんぞくぜんしき法界ほうかいしゅじょううえにおいて邪心じゃしんおこせることかずるべからず。

↢一切三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界衆生↡起コト↢邪心↡不↠可↠知↠数

^*もうをもつて一切いっさい三宝さんぼうそう父母ぶも六親ろくしん眷属けんぞくぜんしき法界ほうかいしゅじょう*おうせることかずるべからず。

妄語ヲモテ欺↢誑コト一切三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界衆生↡不↠可↠知↠数

^*綺語きごをもつて一切いっさい三宝さんぼうそう父母ぶも六親ろくしん眷属けんぞくぜんしき法界ほうかいしゅじょう*調じょうろうせることかずるべからず。

綺語ヲモテ調↢弄コト一切三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界衆生↡不↠可↠知↠数

^*あっをもつて一切いっさい三宝さんぼうそう父母ぶも六親ろくしん眷属けんぞくぜんしき法界ほうかいしゅじょう*にくし、 ほうし、 *毀呰きしせることかずるべからず。

悪口ヲモテ罵↢辱誹↣謗毀↤呰コト一切三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界衆生↡不↠可↠知↠数

^*りょうぜつをもつて一切いっさい三宝さんぼうそう父母ぶも六親ろくしん眷属けんぞくぜんしき法界ほうかいしゅじょう闘乱とうらん破壊はえせることかずるべからず。

両舌ヲモテ闘↢乱破↣壊コト一切三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界衆生↡不↠可↠知↠数

^あるいは*かい*八戒はっかい*十戒じっかい*じゅうぜんかい*ひゃくじっかい*ひゃくかいさつ*三聚さんじゅかい*じゅうじんかいない一切いっさいかいおよび*一切いっさい威儀いぎかいとうし、 みづからつくおしへ、 つくるをずいせることかずるべからず。

↢五戒・八戒・十戒・十善戒・二百五十戒・五百戒、菩薩三聚戒・十無尽戒、乃至一切戒及一切威儀戒等↡、自↠他、見↠作ルヲ随喜コト不↠可↠知↠数

^かくのごとき衆罪しゅざい、 また十方じっぽうだいへんにして*じんしゅなるがごとく、 われらがざいもまたしゅなり。

↠是衆罪、亦如↢十方大地無辺ニシテ微塵無数ナルガ↡、我等作罪復無数ナリ

^くうへんなり、 われらがざいもまたへんなり。

虚空無辺ナリ、我等作罪亦復無辺ナリ

^方便ほうべんへんなり、 われらがざいもまたへんなり。

方便無辺ナリ、我等作罪亦復無辺ナリ

^ほっしょうへんなり、 われらがざいまたへんなり。

法性無辺ナリ、我等作罪亦復無辺ナリ

^法界ほうかいへんなり、 われらがざいもまたへんなり。

法界無辺ナリ、我等作罪亦復無辺ナリ

^しゅじょうへんなり、 われらが*劫奪こうだつ殺害せつがいもまたへんなり。

衆生無辺ナリ、我等劫奪・殺害亦復無辺ナリ

^三宝さんぼうへんなり、 われらが*侵損しんそん劫奪こうだつ殺害せつがいもまたへんなり。

三宝無辺ナリ、我等侵損・劫奪・殺害亦復無辺ナリ

^*戒品かいぼんへんなり、 われらがぼんもまたへんなり。

戒品無辺ナリ、我等毀犯亦復無

^かくのごときつみかみもろもろのさついたり、 しもしょうもん縁覚えんがくいたるまでることあたはざるところなり。 ただぶつぶつとのみすなはちよくわがつみしょうりたまへり。

↠是罪、上至↢諸菩薩↡、下至マデ↢声聞・縁覚↡所ナリ↠不↠能↠知コト。唯仏ノミ↠仏乃タマヘリ↢我罪之多少↡。

^いま三宝さんぼうみまえ法界ほうかいしゅじょうまえにおいてほつさんし、 あへて*ぞうせず。 ただねがはくは十方じっぽう三宝さんぼう法界ほうかいしゅじょう、 わがさんけ、 わが清浄しょうじょうおくしたまへ。

今於↢三宝前、法界衆生↡発露懴悔、不↢敢覆蔵↡。唯願クハ十方三宝、法界衆生、受↢我懴悔↡、憶タマヘ↢我清浄↡。

^今日こんにちよりはじめて、 ねがはくは法界ほうかいしゅじょうとともに、 じゃしょうし、 だいしんおこして、 しんをもつてあひかひ、 仏眼ぶつげんをもつてあひだいまで眷属けんぞくとして、 しんぜんしきとなりて、 おなじく弥陀みだぶっこくしょうじ、 すなはちじょうぶついたるまで、 かくのごときつみなが相続そうぞくだんじてさらにあへてつくらず。

↠従↢今日↡、願クハ↢法界衆生↡、捨↠邪↠正、発↢菩提心↡、慈心ヲモテ、仏眼ヲモテ看、菩提マデ眷属トシテ↢真善知識↡、同↢阿弥陀仏国↡、乃マデ↢成仏↡、如↠是罪永↢相続↡更不↢敢↡。

^さんしをはりて、 しんいたして弥陀みだぶつみょうしたてまつる。

懴悔、至シテ↠心帰↢マツル阿弥陀仏↡。

^広懴こうさんしをはりぬ。

広懴

因示発願作法
  明願前方便

【48】^もしにゅうかんしおよび睡眠すいめんするときは、 このがんおこすべし。 もしはし、 もしはりゅうして一心いっしんがっしょうし、 おもてただして西にしかへて、 じっしょう弥陀みだぶつ観音かんのんせいしょさつ*清浄しょうじょう大海だいかいしゅしょうしをはりて、

入観、応↠発↢此↡。若、一心合掌、正シテ↠面↠西、十声、称↢阿弥陀仏・観音・勢至・諸菩薩・清浄大海衆↡竟

正発願
    往生願

^弟子でし 某甲それがし げんにこれしょうぼんざいしょうじんじゅうにして六道ろくどうしずみて、 つぶさにいふべからず。 今日こんにちぜんしきひて、 弥陀みだ本願ほんがんみょうごうくをたり。 一心いっしんしょうねんしておうじょうがんせよ。 「ねがはくはぶつ慈悲じひ*ほんぜいがんてたまはずしてしょうじゅしたまへ。

弟子 是生死凡夫、罪障深重ニシテ↢六道↡、苦不↠可↡。今日遇↢善知識↡、得タリ↠聞コト↢弥陀本願名号↡。一心称念求↢願往生↡。願クハ慈悲、不シテ↠捨タマハ↢本弘誓願↡摂受タマヘ

三 Ⅱ 見仏願

^弟子でし弥陀みだぶつ身相しんそうこうみょうらず。 ねがはくはぶつ慈悲じひをもつて弟子でし身相しんそう観音かんのんせいしょさつとうおよびかのかい清浄しょうじょうしょうごんこうみょうとうそうげんしたまへ」 と。

弟子不↠識↢弥陀仏身相光明↡。願クハ慈悲ヲモテ示↢現タマヘ弟子身相、観音・勢至・諸菩薩等及世界清浄荘厳光明等↡。

願後益相

^このをいひをはりて一心いっしんしょうねんにして、 すなはちこころしたがひてにゅうかんし、 およびねむれ。 あるいはまさしく発願ほつがんするときすなはちこれをることをるあり。 あるいは睡眠すいめんするときることをるあり。 しんならざるをのぞく。 このがんこのごろおおきに*現験げんげんあり。

↢此↡已一心正念ニシテ、即↠意入観、及。或↢正発願時即↟見コトヲ↠之。或↢睡時得↟見コトヲ↠不ルヲ↢至心ナラ↡。此コノゴロ↢現験↡。

挙五縁益結勧
 

【49】^ひていはく、 弥陀みだぶつしょうねん礼観らいかんして、 げんになんのどくやくかある。

、称↢念礼↣観阿弥陀仏↡、現世↢何功徳利益↡。


    明前三縁
      正明
        滅罪縁

^こたへていはく、 もし弥陀みだぶつしょうすることいっしょうするに、 すなはちよくはちじゅう億劫おくこうしょうじゅうざい除滅じょめつす。 礼念らいねん以下いげもまたかくのごとし。

、若コト↢阿弥陀仏↡一声ルニ、即除↢滅八十億劫生死重罪↡。礼念已下↠是

四 Ⅱ ⅰ a 護念縁

^¬*じゅうおうじょうきょう¼ (意) にのたまはく、 「もししゅじょうありて、 弥陀みだぶつねんじておうじょうせんとがんずれば、 かのぶつすなはち*じゅうさつつかはして、 ぎょうじゃようせしめたまふ。 もしはぎょう、 もしは、 もしはじゅう、 もしは、 もしはちゅう、 もしは一切いっさい一切いっさいしょに、 あく悪神あくじんをしてその便べんしめず」 と。

¬十往生経¼云、「若↢衆生↡念↢阿弥陀仏↡願レバ↢往生ムト↡者、彼仏即↢二十五菩薩↡、擁↢護シメタマフ行者↡。若行若坐、若住若臥、若昼若夜、一切時一切処、不↠令↣悪鬼・悪神ヲシテ得↢其便↡也。」

^また ¬かんぎょう¼ (意) にのたまふがごとし。 「もし弥陀みだぶつしょうらいねんして、 かのくにおうじょうせんとがんずれば、 かのぶつすなはちしゅぶつしゅ観音かんのんせいさつつかはして、 ぎょうじゃ*ねんせしめたまふ」 と。 またさきじゅうさつとうひゃくじゅうせんじゅうぎょうじゃ*にょうして、 行住ぎょうじゅう坐臥ざが一切いっさいしょはず、 もしはひる、 もしはよる、 つねにぎょうじゃはなれたまはず。

又如↢¬観経¼云フガ↡。「若称↢礼↣念阿弥陀仏↡、願レバ↣往↢生ムト↡者、彼仏即↢無数化仏、無数化観音・勢至菩薩↡、護↢念シメタマフト行者↡。」復与↢前二十五菩薩等↡百重千重囲↢遶行者↡、不↠問↢行住坐臥、一切時処↡、若昼若夜、常不↠離タマハ↢行者↡。

四 Ⅱ ⅰ 結勧

^いますでにこの*しょうやくまします、 たのむべし。 ねがはくはもろもろのぎょうじゃ*おのおのすべからくしんいたしてくことをもとむべし。

今既↢斯勝益↡、可↠憑。願クハ行者、各↢至シテ↠心↟往コトヲ

四 Ⅱ 明後二縁
      正明
        引大経明摂生縁

^また *¬りょう寿じゅきょう¼ (上・意) にのたまふがごとし。 「もしわれじょうぶつせんに、 十方じっぽうしゅじょうわがみょうごうしょうすることしもじっしょういたるまで、 もししょうぜずは、 しょうがくらじ」 (第十八願) と。 かのぶついまげんにましましてじょうぶつしたまへり。 まさにるべし、 本誓ほんぜい*じゅうがんむなしからず、 しゅじょうしょうねんすればかならずおうじょう

又如↢¬無量寿経¼云フガ↡。「若我成仏ムニ、十方衆生、称コト↢我名号↡下至マデ↢十声↡、若↠生者不↠取↢正覚↡。」彼仏今現シテ↠世成仏タマヘリ。当↠知、本誓重願不↠虚カラ、衆生称念レバ得↢往生↡。

四 Ⅱ ⅱ a 引小経明証生縁
          (一)挙文
            (Ⅰ)釈尊証

^また ¬弥陀みだきょう¼ にのたまふがごとし。 「もししゅじょうありて弥陀みだぶつくをかば、 すなはちみょうごう*しゅうすること、 もしは一日いちにち、 もしはにちない七日しちにちなるべし。 一心いっしんぶつしょうしてみだれざれば、 いのちおわらんとほっするとき弥陀みだぶつ、 もろもろのしょうじゅげんじてそのまえにまします。 このひとおわときしん顛倒てんどうせずしてすなはちかのくにおうじょうすることをぶつ (釈尊)しゃほつげたまはく、 ªわれこのるがゆゑにこのごんく。 もししゅじょうありてこのせつくものは、 まさに発願ほつがんしてかのくにしょうぜんとがんずべしº 」 と。

又如↢¬弥陀経¼云フガ↡。「若↢衆生↡聞↠説クヲ↢阿弥陀仏↡、即↧執↢持コト名号↡、若一日、若二日、乃至七日ナル↥。一心↠仏レバ↠乱、命欲↠終ムト時、阿弥陀仏与↢諸聖衆↡現↢其↡。此人終時、心不シテ↢顛倒↡即得↣往↢生コトヲ↡。仏告タマハク↢舎利弗↡、我見ルガ↢是↡故↢是↡。若↢衆生↡聞↡者、応シト↢発願↟生ムト↢彼↡。」

四 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)諸仏証

^次下つぎしもきてのたまはく (小経・意)、 「東方とうぼうごうしゃのごとき諸仏しょぶつ南西なんざい北方ほっぽうおよびじょう一々いちいちほうごうしゃのごとき諸仏しょぶつ、 おのおの本国ほんごくにおいてその*舌相ぜっそういだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせんかいおおひて、 じょうじつごんきたまはく、 ªなんぢらしゅじょう、 みなこの一切いっさい諸仏しょぶつしょねんぎょうしんずべしº と。

次下、「東方如↢恒河沙↡等諸仏、南西北方及上下、一一↢恒河沙↡等諸仏、各↢本国↡出↢其舌相↡、遍↢三千大千世界↡、説タマハク↢誠実↡、汝等衆生皆応シト↠信↢是一切諸仏所護念経↡。

^いかんがねんづくる。 もししゅじょうありて弥陀みだぶつしょうねんすること、 もしは七日しちにちおよび一日いちにちしもじっしょうないいっしょう一念いちねん等にいたるまで、 かならずおうじょう。 この*証誠しょうじょうしたまふがゆゑにねんぎょうづく」 と。

云何クル↢護念↡。若↢衆生↡称↢念コト阿弥陀仏↡、若七日及一日、下至マデ十声乃至一声一念等↡、必得↢往生↡。証↢タマフガ↡故クト↢護念経↡。」

四 Ⅱ ⅱ a ロ (二)釈義

^次下つぎしももんにのたまはく (小経・意)「もしぶつしょうしておうじょうするものは、 つねに六方ろっぽうごうしゃとう諸仏しょぶつのためにねんせらる。 ゆゑにねんぎょうづく」 と。

次下、「若↠仏往生、常↢六方恒河沙等諸仏↡之所↢護念↡。故クト↢護念経↡。」

四 Ⅱ ⅱ 結勧

^いますでにこのぞうじょう誓願せいがんたのむべきあり。 もろもろの*ぶっとう、 なんぞこころはげましかざらんや。

今既↢此増上誓願↟憑。諸仏子等、何ラム↢励↠意↡也。

おうじょう礼讃らいさん

 

未聞を暁悟して 未信の人々を教え導いて。
遐代 はるか後の世。
弥陀の十二光の名 ¬大経¼ (上) に説かれる阿弥陀仏の十二種の異名。 →じゅうこう
称礼念 称名し礼拝らいはい・憶念すること。
大経に… ¬大経¼ (下) の 「往覲おうごん」 に主によっている。
彦琮法師の… ほぼ同文の偈文が、 ¬しょう天皇てんのう宸翰しんかんざつしゅう¼ にみられる。
午時 正午頃。
おほよそ…名づく 親鸞聖人は 「おほよそ三業を起すに、 かならず真実をもちゐるがゆゑに至誠心と名づく」 (化身土文類訓) と読まれた。
十声一声等 しょう撰 ¬しゅうしょきょう礼懴らいさん¼ 所収の ¬礼讃らいさん¼ では、 「十声等」 (高麗こうらい版)、 「十声聞等」 (そう版) などとなっている。 親鸞聖人は 「信文類」 において 「十声聞等」 とある ¬集諸経礼懴儀¼ 所収本をとくに引用されている。
もし一心も少けぬれば 至誠心・深信・回向発願心のうちの一つでも欠けたならばの意。 親鸞聖人は ¬唯信鈔文意¼ では、 この文の 「一心」 を三心即一の一心 (真実信心) と解釈されている。
五念門 天親菩薩の ¬浄土論¼ では、 五念門は礼拝らいはい讃嘆さんだんがん観察かんざつこうの順序であるのに対し、 ¬らいさん¼ では、 第三が観察、 第四が作願となっている。
余礼 阿弥陀仏以外の仏・菩薩等を礼拝すること。
聖凡 聖者とぼん。 上の 「三乗」 (しょうもん縁覚えんがく・菩薩) を聖者とし、 「五道」 (地獄・餓鬼がきちくしょう・人・天) を凡夫とする。
生死に回入して 生死りんの迷いの世界にもどって。
後際を徹窮して 未来際を尽して。 未来永劫に。
余業 正行しょうぎょう以外の行業ぎょうごう。 →雑行ぞうぎょう
貪瞋煩悩 貪欲とんよく (むさぼり) やしん (いかり) などの煩悩。
随犯随懴して 罪を犯せば、 すぐさんして。
未来際 未来の果て。
繋縛 つながれ、 しばりとどめられること。
自然任運 おのずから。 ひとりでに。
境は細に心は粗なる 観念の対象は微妙で細やかであるのに、 観念する心の方は粗雑である。
識颺り神飛びて 心のはたらきがうわつき、 精神がつねに動揺して。
境現ずること… いちぎょうざんまいによって諸仏が現前することを指している。
邪正あひ交はり 邪境と正境が混ざり合うこと。
一多雑現 一仏と多仏が混在して現れること。
坐観礼念 座って観察かんざつし、 らいはい・念仏すること。
悲智の果円かにして 慈悲と智慧ちえよりなる仏果の徳が欠けるところなくそなわって。
摂化 おさめとって教化すること。
別異 相違。
外の雑縁 外からのさまざまな妨げ。
 念仏を専修せんじゅすること。
 念仏を専修せんじゅすること。
係念相続せざる 浄土に想いをかけることが相続しない。
憶想間断 仏をおもう心がとだえる。
人我 しゅう。 自己にとらわれること。
自障障他 みずからさまたげ、 他人をもさまたげること。
よく…願ずるものは 親鸞聖人は 「よくみづからおのれが能を思量せよ。 今身にかの国に生ぜんと願はんものは」 (信文類訓) と読まれた。
無為の法楽 無為むいはんのさとりの楽しみ。
微塵刹土 微塵は仏教でいう物質の最小単位。 刹は梵語クシェートラ (kşetra) の音写で国土の意。 微塵のように無数の国土。
解脱分 順解脱分のこと。 さとりへと方向づけられた階位。
摂取して… →摂取せっしゅしゃ
十二種の名 →じゅうこう
歓喜踊躍 よろこんで踊りあがること。
顕赫 盛んに輝くさま。
巍々 けだかくおごそかに輝くさま。
不思議増上の勝縁 はかり知ることのできないすぐれたどく因縁いんねん
摂護 おさめとって、 まもること。
称観礼念 称名・観察かんざつらいはい憶念おくねん
覆護 慈悲をもってまもりそだてること。
法種 さとりの種となるもの。 ぶっしょうのこと。
清浄大海衆 清浄で海のように広大な浄土の聖者たち。
久近に 過去から今日まで。
 梵唄ぼんばいじゅなどをじゅ、 歌唱すること。
礼懴 礼拝らいはいさん
離垢の眼 煩悩ぼんのうのけがれを離れた智慧ちえの眼。
大総持門 はんのさとりに至る智慧の門。 →そう
諍論 論争。
和合海 僧伽そうぎゃ (仏の教団) が和合 (協同・調和) していることを、 海水が一味になっているのに喩えている。
一切の賢聖 ここでは僧宝そうぼうを指していう。
怱々 あくせくするさま。 あわただしいさま。
衆務 日常生活のさまざまなつとめ。
忙々 あわただしいさま。 次々といそがしくりんするありさまを指していう。
定趣 定着する所。
安然 ぼんやりと過ごすさま。
驚懼 おどろきおそれること。
強健有力の時 健康でいられるとき。
自策自励 みずからつとめはげむこと。
常住 生滅変化を離れたはんのさとり。
失念 しょうねんを失うこと。
救摂 すくいおさめること。
虚空法海 存在世界 (のすべての迷いのしゅじょう)。
勇猛に勤精進して 心をふるいたたせて、 つとめはげむこと。
 →ぜんじょう
後夜の偈にいはく… 異本には下に 「ごんぎょう」 とあるが、 善導ぜんどう大師の自作の偈とみられる。 後夜は午前四時頃。
時光 時の流れ。
五更 午前四時頃。
死王 無常のこと。
平旦 じんじょうのこと。 →ろく
精粗 よいものとそまつなもの。
もろもろの衆等 この礼讃の法会に参集しているすべての人々。
 さとり。
この世界 しゃ世界。
小行のもろもろの菩薩 行の劣った菩薩たち。
咸然 みな同じように。
和雅の音 調和のとれた優雅な声。
暢発 響かせること。
歌歎 歌詠讃嘆さんだんすること。
三帀 三たびめぐること。
微妙 はかりしれないほど奥深くすばらしいこと。
欣笑 ほほえみ。
梵声 仏のきよらかな声。
諸刹 刹は梵語クシェートラ (kşetra) の音写で、 国土のこと。 多くの国土。
謙敬 わが身をへりくだり、 法を尊敬すること。
万年に… 末法まっぽうの時代が一万年続いた後は、 仏法僧の三宝さんぼうが滅する法滅ほうめつの時代に入るという。
仏世 仏の在世。
信慧 信心の智慧ちえ
希有の法 尊くすぐれた教え。
微妙 はかりしれないほどすばらしいこと。
仏子衆 浄土の菩薩衆のこと。
山王 しゅせんのこと。
青蓮華 仏眼ぶつげんが青いことを喩えていう。
天鼓 とうてんの善法堂にある太鼓。 打たなくてもおのずから鳴って、 美しい響きを聞かせるという。
観音頂戴… 観世音菩薩の宝冠に阿弥陀仏のりゅうぶつが奉戴されていることをいう。
無比無垢 たぐいなくすぐれていて、 煩悩ぼんのうのけがれのないこと。
皎潔 清らかに澄みわたっていること。
仏子 ここでは菩薩を指す。
諸有 あらゆるもの。
水月 水にうつる月影。
法に名字なきこと すべては因縁いんねんによって生起して仮に存在するもので、 名称によって概念的にとらえられるような実体はないということ。
無量方便の境 はかりしれない慈悲のてだてによって設けられた世界。 ここでは阿弥陀仏の浄土。
諸趣 いろいろな迷いの境界。 →六道ろくどう
妄想顛倒 もう分別ふんべつによって、 真実とは全く逆の見解にとらわれること。
纏縛 煩悩ぼんのうにからめとられること。
勧請 説法や教化を仏に請願すること。
空慧 一切のものには実体がないというくうの道理をさとる智慧ちえ
盲冥 真実の道理にくらいこと。 →補註10
焚焼 焼きつくすこと。
惺悟 めざめ知ること。
痴愛 愚痴より生ずるとんない
胎獄 りんの生存を母胎にとじこれられていることに喩えていう。
回して こうして。 (往生の因として) ふりむけて。
胎蔵の形 人としての身体。 母体への宿りによって生じることからいう。
六神通力 →ろく神通じんずう
救摂 すくいおさめること。
虚空法界 存在世界 (のすべての迷いのしゅじょう)。
われ 天親てんじん菩薩。
勝過 超えすぐれていること。
辺際 ほとり。
正道 平等の大道。 一如いちにょ平等のさとり。
出世の善根 迷いの世界を超えた煩悩ぼんのうのけがれのない善。
日月輪 太陽と月のこと。
交錯 入り乱れること。
乱転 きらきらと輝いていること。
交絡 互いに交わること。
妙法 妙なる真理。 尊い教え。
梵音 仏のきよらかな声。 ¬浄土論¼ では 「梵声」 とする。
禅三昧 ぜんじょうのこと。
譏嫌の名 不快なそしりの名。
女人および… →補註10
無量大宝王 はかりしれない最高にすぐれた宝。 阿弥陀仏を尊んでいう。
浄華台 きよらかなれんでできた仏の台座。
一尋 尋は長さの単位。 両手を左右に広げた時の長さを一尋とする。 この場合は仏の両手。
色像 すがたかたち。
不動 志が堅固で退かないこと。
須弥山王 →しゅせん
丈夫 すぐれた志をもってしょうじんする者。 菩薩のこと。
天の楽 すぐれた音楽。
無垢の輪を転ず 煩悩ぼんのうのけがれのない清浄しょうじょう真実の法を説くという意。
分別の心 わけへだてをする心。
旦起 じんじょうのこと。 →ろく
異珍 種々の珍しい宝。
希有の色 珍しいたえなる色彩。
窮理の聖 真如しんにょほっしょうの道理をきわめた聖者。 仏のこと。
遍空の威 くう法界ほうかいにゆきわたる威徳。
 小相。 小なるすがた。
葉珠 れんようにょしゅ
五山の毫 眉間のびゃくごうの大きさが五つのしゅせんを合わせたようであることをいう。
宝手の印 手に印判で押したような画があることをいう。
真慈 仏の真実の慈悲。
厚地 浄土の厚い大地。
覆網 空中にひろがる飾りあみ。
当生の処 往生すべきところ。
重閣 重層の建物。 高殿のこと。
鮮衣 宝石でできているすぐれた衣服。
 しょうがく (さとり)。
 にょしゅ
法王 諸仏を指すとする説と阿弥陀仏を指すとする説とがある。
八功如意の水 はっどくすいに同じ。
八風 四方四維から吹き寄せる清涼な風。 また八種の特性をもったきよらかな風。
前生の輩 先に往生した人々。
光舒べて… 阿弥陀仏がこうみょうを放ってしゃこくの人民の五種の重病を除いたという因縁いんねん。 ¬しょう観音かんのんぎょう¼ に出る説で、 ¬安楽集¼ 第八大門に言及紹介されている。
空に立ちて… 阿弥陀仏が空中に住立じゅうりゅうしてだいの前に現れたという ¬観経¼ 華座観の説。
六時に… 中夜六時に衆鳥が和雅わげの音を出すことを指していう。
四寸… 仏土に遍満する華の上をふむと、 四寸くぼみくだすことを指していう。
五焼 せっしょうちゅうとう邪婬じゃいんもう飲酒おんじゅの五悪を犯した者が未来世でうける大火で焼かれるような苦しみ。
行道 浄土に往生するためのぎょうごう
聖果 仏果。 仏のさとり。
甘露 ここでは宝池のはっどくすいを甘露 (最高の滋味とされる飲料) に喩える。
同生の機 同じく浄土に往生した機類。
安然 ゆったりと落ち着いているさま。
 らんじゅん。 垣。
余願 西方願生以外の願い。
念のあひだに… 一念の間にあまねく十方の仏国を訪れ。
得忍 しょうぼうにんを得ること。
有心の輩 往生浄土に志あるもの。
千輪 千輻輪せんぷくりんそうの略。 足の裏にある輪宝りんぽうの模様。 千の放射状の (車輪の輻) があることからいう。 三十二相の一。
五道光のなかに現ず 観世音菩薩の光明の中に五道 (地獄・餓鬼がきちくしょう・人・天) のしゅじょうのすがたが現れ示されるという意。
悲引 大悲の導き。
口に… 口に教えを説いても、 心はぜんじょうに入っているという意。
心静かに… 心は静かに禅定にありながら、 身は十方世界におもむくという意。
華叢 れんの台座を指していう。
もろもろの… 勢至菩薩が歩むとき、 十方世界はすべて震動するという。
鳥群実の鳥にあらず 極楽世界の鳥は阿弥陀仏のげんであって、 罪報の所生ではないということ。
天類… 極楽世界の諸天は他方世界に順じて天と呼ばれるだけで、 実の天ではないという意。
戒香 戒をたもったどくが四方に薫ずるのを、 香に喩えていう。
十六観 ¬観経¼ に説かれるじょうぜん十三観と散善さんぜん三観のこと。
本国他方 本国は極楽、 他方は極楽以外の世界を指す。
 じょうの大地を支える宝でできた柱。
八方八面… 地を支える無数の柱は八角柱の形であって、 その八つの側面は百宝でできあがっているということ。
工匠にあらず 工匠の細工ではなく、 願力によってねんに成ったものであるということ。
宝楽 宝でできた楽器。
八種の清風 四方四隅から吹き寄せる清涼な風。 また八種の特性をもったきよらかな風。
機音の… 根機 (素質能力) に応ずる声を三昧さんまいじょう中に観じ知ることはたやすいことではない。
行を成ず 列をなしている。 「行」 は並ぶ、 列の意の場合 「ごう」 の音となる。
 宮殿。
映発 うつり合うこと。
千般 いろいろ。 さまざま。
旋金輪 金色にかがやく回転する輪。
塵沙の仏刹 無数の仏国土。 刹は梵語クシェートラ (kşetra) の音写。 国土の意。
宝渠 七宝でできた渠。 渠は支流の意味。
徳水 浄土の宝池のはっどくすい
恬怕 安らか、 静かの意平安なるはんのさとりを指していう。
有縁の同行者 縁あってともに念仏する法友たち。
本家 浄土を帰るべき家に喩えていう。
三尊 阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩。
四幢 四柱の法幢のこと。 だいの四方にある宝でできた柱。
真形 さとりのすがた。
心想 阿弥陀仏を観想する心。
影現 すがたを現すこと。
真容 仏のさとりのすがた。
十地の願行自然に彰る しょから第十地に至るまでの菩薩がなすべき願と行の徳が、 はからいなくして実現すること。 →じゅう
一切の五道 地獄・餓鬼がきちくしょう・人・天の五道のすべてのすがた。
法界… 十方世界が震動することはよもぎが風にひるがえるようであるという意。
胞胎を絶ち 胞胎は母体内で胎児をつつんでいる膜 (えな) をいい、 たいしょうのこと。 りんの迷いをくりかえす胎生をたちきるということ。
正坐跏趺 けっ趺坐ふざに同じ。
円光の… 円光は仏の頭頂から放たれる円形のこうみょうのこと。 阿弥陀仏の円光の中にある無数のぶつのすがたは真仏のすがたと同じであるという意。
上行上根の人 高度の行を修めるこんのすぐれた人。
五門 念門ねんもんのこと。
三因 往生の因であるところの三心さんしん
六塵を出づ 迷いの境界を離れ出る。 →六塵ろくじん
無為法性の身 すべての限定をえたさとりの身。
中行中根の人 中度の行を修めるこんの中程度の人。
小真 小乗のさとり。
下行下根の人 悪を行うこんの劣った人。
偸僧 そうもつ (出家教団に属する財物・物資) を盗むこと。
謗正法 →ほうしょうぼう
往生の善知識 往生浄土を勧める善知識。
渇聞 望んで聞くこと。
思漿 飲物 (漿) を思う心。
七覚 →七覚しちかくぶん
性海 ほっしょう真如しんにょかい。 存在世界に遍在する真理。
記を授かり →じゅ
独自 自分ひとり。
遍身 全身。
日夜十二時 一日中。
天竜八部 はちじんのこと。
一切威儀戒 三業さんごう四威儀、 すなわちしん口意くいの三業と行住ぎょうじゅう坐臥ざがのすべてのふるまいに関する戒め。
侵損 傷つけおびやかすこと。
戒品 戒の種類。
本弘誓願…摂受したまへ 親鸞聖人は 「本弘誓願を捨てたまはざれば、 弟子を摂受したまへり」 (行文類訓) と読まれた。
現験 あきらかなしるし。
二十五の菩薩 →じゅうさつ
勝益 すぐれたやく
おのおの…求むべし 親鸞聖人は 「おのおの至心をもちゐて往を求めよ」 (行文類訓) と読まれた。
無量寿経に… →補註12
重願 深重の誓願。 第十八願のこと。
舌相を出して 仏の説くところがもうでないという証誠しょうじょうの意を示す。
仏子 仏弟子。
底本は◎高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本。 Ⓐ大谷大学蔵鎌倉時代刊本、 Ⓑ龍谷大学蔵(写字台旧蔵)室町時代刊本、 Ⓒ本派本願寺蔵版¬七祖聖教¼所収本、 Ⓓ¬集諸経礼讃儀¼所収本(高麗版ª再雕本º¬大蔵経¼所収本) と対校。
→Ⓓ大[乗]
 Ⓓになし
大経 Ⓓになし
→Ⓓ
→Ⓓ
沙門→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
一声 Ⓓになし
→Ⓓ得[往]
→Ⓓ
→Ⓓ
 Ⓓになし
→Ⓓ
→Ⓓ[欲]明
→Ⓓになし
仏勧→Ⓓ行観
→Ⓓ方[者]
 左Ⓒオホセ
→Ⓓ[願]以
→Ⓓ
三五→Ⓓ五三
→Ⓓ
 Ⓓになし
→Ⓓ
→Ⓓ
謹依大経釈迦 Ⓓになし
→Ⓓ
→Ⓑ
→Ⓓ薩[上]
→Ⓓ
→Ⓓ号[為]
→Ⓓ
→Ⓓ陀[仏]
炎王光→Ⓓ光焔王
懴悔→Ⓓ帰懴
→Ⓓ
本願→Ⓓ願力
→Ⓓ徳[布施諸有情]
 Ⓓになし
13字 Ⓓになし
願共諸衆生 Ⓓになし
日没無常→Ⓓ黄昏
 Ⓓになし
→Ⓓ心[安隠]
→Ⓓ通[廻]
→Ⓓ命[礼]
 Ⓒ下に菩薩処胎経とあり
→Ⓓ禅[勤修六度行菩提道自然]
 Ⓒ下に坐禅三昧経とあり
→Ⓓ
→Ⓓ
 Ⓒ下に華厳経とあり
 Ⓒ下に摩訶僧祗律とあり
→Ⓓ
→Ⓒ衆[生]
→Ⓓ
 Ⓒ下に尸迦羅衛経とあり
→Ⓓ
沙門→Ⓓ比丘
→Ⓓ大[乗]
 Ⓓになし
→Ⓓ
生彼→Ⓓ往生
→Ⓓ
→Ⓓ
23字 Ⓓになし
→Ⓓ
 左Ⓒマメヤカニ
極楽世界→Ⓓ阿弥陀仏
 Ⓓになし
→Ⓓ
→Ⓓ遶[故我頂礼弥陀仏]
→Ⓑ
千日月→Ⓓ百千日
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ命[礼]
→Ⓓ
15字→Ⓓ願生安楽国
身心→ⒶⒷⒸ心身
→Ⓓ
 Ⓒになし
→Ⓐ
→Ⓓ
→Ⓒ
→Ⓓ国[至心帰命礼西方観世音菩薩千輪明足下五道光中悲引恒无絶人帰亦未窮口宣猶在定心静更飛通聞名皆願往日発幾花叢願共諸衆生往生安楽国至心帰命礼西方大勢至菩薩慧力標無上身光備有縁動揺処宝国待座一金蓮鳥群非実鳥天類豈真天須知求妙楽会是戒香全願共諸衆生往生安楽国]
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓐ
正自→Ⓓ只是
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
人天→ⒶⒷⒸⒹ天人
→Ⓓ
→Ⓓ
 Ⓓになし
→Ⓒ
 Ⓓになし
 Ⓓになし
沙門→Ⓓ比丘
数億→Ⓓ億数
→Ⓓ
無生→Ⓓ因縁
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓒ
身心→Ⓓ仏身
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓒ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
弥陀仏国能所感 ◎ⒶⒹになし
西方極楽→Ⓓ楽何啻楽事
→Ⓓ議[無辺菩薩為同学性海如来尽是師]
→Ⓓ
→Ⓓ
14字 Ⓓになし
勢至→Ⓓ大勢
極楽世界→Ⓓ阿弥陀仏
→Ⓓ
諸大菩薩 Ⓓになし
→Ⓓ無辺
→Ⓓ法界無辺亦如上法性無辺亦如上仏無辺亦如上
→Ⓓ看[作]
 Ⓓになし
→Ⓓ命[礼]
→Ⓓ
 Ⓓになし
某甲 Ⓓになし
→Ⓓ輪廻
具云→Ⓓ
 Ⓓになし
除不至心 Ⓓになし
→Ⓓ来[亦]
 Ⓓになし
→Ⓑ
是説→Ⓓ説是
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
 Ⓓになし