0653◎往おう生じょう0683礼讃らいさん偈げ 一巻かん

沙門しゃもん*善導ぜんどう集しゅう記き

一 明願生要示用讃意【前序】

【1】 ◎^一切いっさい衆しゅ生じょうを勧すすめて、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに生しょうぜんと願がんる六ろく時じ礼讃らいさんの偈げ。

◎勧0911メテ↢一切衆生ヲ↡、†願ゼシムル↠生ゼムト↢西方極楽世界ノ阿弥陀仏‡国ニ↡六時礼讃ノ偈。

一 Ⅰ 略叙造意
    ⅰ 正明造意
      a 出讃体

 ^つつしみて ¬*大だい経きょう¼、 および*龍りゅう樹じゅ・*天親てんじん、 この土ど (中国) の沙門しゃもん等とうの所造しょぞうの往おう生じょう礼讃らいさんによりて、 集あつめて一処いっしょに在おき、 分わかちて六ろく時じを作つくる。

謹ミテ依リテ↢¬*大経¼及ビ龍樹・天親、此ノ土ノ沙門等ノ所造ノ往生礼讃ニ↡、集メテ在オ†キ↢一処ニ↡、分チテ作ル‡↢六時ヲ↡。

一 Ⅰ ⅰ b 示所為

^ただ相続そうぞくして心しんを係かけて*往益おうやくを助じょ成じょうせんと欲ほっす。 また願ねがはくは*未み聞もんを暁ぎょう悟ごして、 遠とおく*遐か代だいを沾うるおさんのみ。

唯欲ホス↣相続シテ係ケテ↠心ヲ助↢成セムト往益ヲ↡。亦願クハ暁ゲウ↢悟シテ未聞ヲ↡、遠ク沾ウルオサム↢遐代ヲ↡†耳。

一 Ⅰ ⅱ 叙六時

^何者なにものぞ。 ↓第一だいいちにつつしみて ¬大だい経きょう¼ に釈しゃ迦かおよび十方じっぽうの諸仏しょぶつ、 *弥陀みだの十じゅう二に光こうの名みなを讃歎さんだんして、 「*称しょう・礼らい・念ねんすればさだめてかの国くにに生しょうず」 と勧すすめたまふによりて、 十じゅう九く拝はい、 *日没にちもつの時ときに当あたりて礼らいす。

†何者ゾ。第一†ニ*謹ミテ依リテ↫¬*大経ニ¼釈迦及ビ十方ノ諸仏‡讃↢歎†シテ弥陀ノ十二光ノ名ヲ↡、勧メ†タマフニ↣称礼念†スレバ定メテ生†ズト↢彼ノ国ニ↡、十九拝、†当リテ↢日没ノ時ニ↡礼ス。

^↓第だい二ににつつしみて *¬大だい経きょう¼ によりて要文ようもんを採さい集しゅうして、 もつて礼讃らいさんの偈げとなす。 二に十じゅう四し拝はい、 *初しょ夜やの時ときに当あたりて礼らいす。

第二ニ謹ミテ依リテ↢¬大経ニ¼↡†採↢集シテ要文ヲ↡、以テ為ス↢礼讃ノ偈ト↡。二十*四拝、†当リテ↢初夜ノ時ニ↡礼ス。

^↓第三だいさんにつつしみて龍りゅう樹じゅ菩ぼ薩さつの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げ (*十二礼) によりて、 十じゅう六ろっ拝ぱい、 *中ちゅう夜やの時ときに当あたりて礼らいす。

第三ニ*謹ミテ依†リテ↢龍樹菩薩ノ願往生礼讃ノ偈ニ↡、十六拝、†当リテ↢中夜ノ時ニ↡礼ス。

^↓第だい四しにつつしみて天親てんじん菩ぼ薩さつの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げ (*浄土論) に0654よりて、 二に十じっ拝ぱい、 *後夜ごやの時ときに当あたりて礼らいす。

第四ニ*謹ミテ依†リテ↢天親菩薩ノ願往生礼讃ノ偈ニ↡、二十拝、†当リテ↢後夜ノ時ニ↡礼ス。

^↓第だい五ごにつつしみて*彦琮げんそう法ほっ師しの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げによりて、 二に十じゅう一いっ拝ぱい、 *晨じん朝じょうの時ときに当あたりて礼らいす。

第五ニ*謹ミテ依†リテ↢彦琮ゲンシユ法師ノ願往生礼讃ノ偈ニ↡、二十*一拝、†当リテ↢晨朝ノ時ニ↡礼ス。

^↓第六だいろくに沙門しゃもん善導ぜんどうの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げ、 つつしみて*十じゅう六ろっ観かんによりて二に十じっ拝ぱいを作つくる。 *午ご時じに当あたりて礼らいす。

第六ニ*沙門善導ノ願往生礼讃ノ偈、*謹ミテ依リテ↢十六観ニ↡作 ク†ル↢二十拝ヲ↡。†当リテ↢午‡時ニ↡礼ス。

一 Ⅱ 広明願生要
    ⅰ 問

【2】 ^0684▼問とひていはく、 いま人ひとを勧すすめて往おう生じょうせしめんと欲ほっせば、 いまだ知しらず、 いかんが▼安心あんじん・起き行ぎょう・作さ業ごうしてさだめてかの国こく土どに往おう生じょうすることを得うるや。

▲問0912ヒテ曰ク、今欲セ†バ↢勧メテ↠人ヲ往生セシメムト↡者、未ズ ダ↠知ラ、何為イカンガ安心・起行・作業†シテ定メテ得ル↣往↢生スルコトヲ彼ノ国土ニ↡也。

一 Ⅱ ⅱ 答
      a 約開明安心行業
        イ【安心】
          (一)標

^◆答こたへていはく、 かならずかの国こく土どに生しょうぜんと欲ほっせば、 ▼¬*観かん経ぎょう¼ に説ときたまふがごときは、 ▲三心さんしんを具ぐしてかならず往おう生じょうを得う。 なんらをか三さんとなす。

~答ヘテ曰ク、必ズ欲セバ↠生ゼムト↢彼ノ国土ニ↡者、▼如キ↢¬観経ニ¼説キタマフガ↡*者ハ、具シテ↢▼三心ヲ↡必ズ得ウ↢往生ヲ↡。何*等ヲカ†為ス↠三ト。

一 Ⅱ ⅱ a イ (二)列三心
            (Ⅰ)至誠心

^▲一いちには至し誠じょう心しん。 ▲いはゆる身業しんごうにかの仏ぶつを礼拝らいはいし、 口く業ごうにかの仏ぶつを讃歎さんだん称しょう揚ようし、 意い業ごうにかの仏ぶつを専念せんねん観察かんざつす。 *おほよそ三業さんごうを起おこさば、 かならずすべからく真実しんじつなるべし。 ゆゑに至し誠じょう心しんと名なづく。

~◆一ニ者至誠心。†所謂ル身業ニ礼↢拝シ彼ノ仏ヲ↡、口業ニ讃↢歎称↣*揚シ彼ノ仏ヲ↡、意業ニ専↢念観↣察ス彼ノ仏ヲ↡。凡ソ起サ†バ↢三業ヲ↡必ズ†須クシ↢真実ナル↡。故ニ名ク↢至誠心ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅱ)深心

^▲二には▼深心じんしん。 すなはちこれ▼真実しんじつの信心しんじんなり。 ▲自じ身しんはこれ煩悩ぼんのうを具ぐ足そくする凡ぼん夫ぶ、 善根ぜんごん薄はく少しょうにして三界さんがいに流る転てんして火か宅たくを出いでずと信しん知ちし、 ▼いま▲弥陀みだの*本ほん弘ぐ誓ぜい願がんは、 名みょう号ごうを称しょうすること下しも*十じっ声しょう・一いっ声しょう等とうに至いたるに及およぶまで、 さだめて往おう生じょうを得うと信しん知ちして、 すなはち一念いちねんに至いたるまで疑ぎ心しんあることなし。 ゆゑに深心じんしんと名なづく。

~◆二ニ者深心。即チ是真実ノ信心ナリ。信↧知†シ自身ハ是 レ具↢足セル煩悩ヲ↡凡夫、善根薄少†ニシテ流↢転シテ三界ニ↡不ズト↞出デ↢火宅ヲ↡、▼今信↪知シテ▼弥陀ノ本弘誓願ハ、及ブマデ↧称スルコト↢名号ヲ↡▼†下至ルニ▼十声*一声等ニ↥、定メテ得ト↩往生ヲ↨、†乃チ至ルマデ↢一念ニ↡無シ↠有ルコト↢疑心↡。故ニ名ク↢深心ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅲ)回向発願心

^▲三さんには回え向こう発願ほつがん心しん。 所しょ作さの一切いっさいの善根ぜんごんことごとくみな回えして往おう生じょうを願がんず。 ゆゑに回え向こう発願ほつがん心しんと名なづく。

~三ニ者廻向発願心。所作ノ一切ノ善根悉ク皆廻シテ願ズ↢往生ヲ↡。故ニ名ク↢廻向発願心ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a イ (三)判具欠

^▲この三心さんしんを具ぐすれば、 かならず生しょうずる0655ことを得う。 *もし一心いっしんも少かけぬれば、 すなはち生しょうずることを得えず。 ¬観かん経ぎょう¼ につぶさに説とくがごとし、 知しるべし。

~▼具†スレバ↢此ノ三心ヲ↡必ズ得ウ↠†生ズルコトヲ也。▼若シ少カケヌレバ↢一心モ↡、即チ不ズ↠*得エ↠生ズルコトヲ。如シ↢¬観経ニ¼具 サニ説クガ↡、応シ↠知ル。

一 Ⅱ ⅱ a ロ【起行】
          (一)標

【3】 ^また天親てんじんの ¬浄じょう土ど論ろん¼ にいふがごとし。 もしかの国くにに生しょうぜんと願がんずることあるものには、 勧すすめて*五ご念門ねんもんを修しゅせしむ。 五ご門もんもし具ぐすれば、 さだめて往おう生じょうを得う。 何者なにものをか五ごとなす。

~又如シ↢天親ノ¬浄土論ニ¼云イフガ↡。若シ有ル↠願ズルコト↠†生ゼムト↢彼ノ国ニ↡者 ノニハ、勧メテ修セシム↢▼五念門ヲ↡。五門若シ具†スレバ定メテ得↢往生ヲ↡。何者モノヲカ為ス↠五ト。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)列
            (Ⅰ)礼拝門

^一いちには▲身業しんごう礼拝らいはい門もん。 いはゆる一心いっしんにもつぱら恭く敬ぎょうを至いたして、 合がっ掌しょうし香こう華げ供く養ようして、 かの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼拝らいはいす。 礼らいするにはすなはちもつぱらかの仏ぶつを礼らいして、 畢ひつ命みょうを期ごとなして*余よ礼らいを雑まじへず。 ゆゑに礼拝らいはい門もんと名なづく。

~一ニ者身業礼拝門。†所謂ル†一心ニ専ラ至シテ↢恭敬ヲ↡、合掌シ香華供養シテ、礼↢拝ス彼ノ阿弥陀仏ヲ↡。礼スルニハ即チ専 ハラ礼シテ↢彼ノ仏ヲ↡、畢命ヲ為シテ↠期ト不ズ↠雑マジヘ↢余ヨ礼ヲ↡。故ニ名ク↢礼拝門ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅱ)讃嘆門

^二にには▲口く業ごう讃歎さんだん門もん。 いはゆる意こころをもつぱらにして、 かの仏ぶつの身相しんそう・光こう明みょう、 一切いっさいの聖しょう衆じゅの身相しんそう・光こう明みょう、 およびかの国こく中ちゅうの一切いっさいの宝ほう荘しょう厳ごん・光こう明みょう等とうを讃歎さんだんす。 ゆゑに讃歎さんだん門もんと名なづく。

~二ニ者口業讃歎門。†所謂ル専ニシテ↠*意ヲ、讃↢歎ス彼ノ仏ノ身相・光明、一切ノ聖衆ノ身相・光明、及ビ彼ノ国‡中ノ一切ノ宝荘厳・光明等ヲ↡。故ニ名ク↢讃歎門ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅲ)観察門

^三さんには▲意い0685業ごう憶念おくねん観察かんざつ門もん。 いはゆる意こころをもつぱらにして、 かの仏ぶつおよび一切いっさいの聖しょう衆じゅの身相しんそう・光こう明みょう、 国こく土どの荘しょう厳ごん等とうを念観ねんかんす。 ¬観かん経ぎょう¼ に説ときたまふがごとく、 ただ睡すい時じを除のぞきて、 この事じ等とうをつねに憶おくしつねに念ねんじつねに想そうしつねに観かんず。 ゆゑに観察かんざつ門もんと名なづく。

~三ニ者意0913業憶念観察門。†所謂ル専ニシテ↠意ヲ、念↢観ス彼ノ仏及ビ一切ノ聖衆ノ身相・光明、国土ノ荘厳等ヲ↡。如†ク↢¬観経ニ¼説キタマフガ↡、唯タダ除キテ↢睡スイ時ヲ↡、†恒ニ↢憶シ恒ニ↣念ジ恒ニ↤想シ恒ニ↯観ズ此ノ事等ヲ↡。故ニ名ク↢観察門ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅳ)作願門

^四しには▲作さ願がん門もん。 いはゆる心しんをもつぱらにして、 もしは昼ひる、 もしは夜よる、 一切いっさい時じ、 一切いっさい処しょに、 三業さんごう・四し威儀いぎの所しょ作さの功く徳どく、 初しょ・中ちゅう・後ごを問とはず、 みなすべからく真実しんじつ心しんのうちに発願ほつがんして、 かの国くにに0656生しょうぜんと願がんずべし。 ゆゑに作さ願がん門もんと名なづく。

~四ニ者作願門。†所謂ル専ニシテ↠心ヲ、若シハ昼ヒル若シハ夜 ル、一切‡時一切‡処ニ、三業四威儀ノ所作ノ功徳、不ズ↠問トハ↢初・中・後ヲ↡、皆†須クシ↢真実心ノ中ニ発願シテ願ズ↟生ゼムト↢彼ノ国ニ↡。故ニ名ク↢作願門ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅴ)回向門
              (ⅰ)往相

^五ごには▲回え向こう門もん。 いはゆる心しんをもつぱらにして、 もしは自作じさの善根ぜんごん、 および一切いっさいの三さん乗じょう・五ご道どう、 一々いちいちの*聖しょう凡ぼん等とうの所しょ作さの善根ぜんごんに深ふかく随ずい喜きを生しょうじ、 諸仏しょぶつ・菩ぼ薩さつの所しょ作さの随ずい喜きのごとく、 われもまたかくのごとく随ずい喜きして、 この随ずい喜きの善根ぜんごんおよびおのが所しょ作さの善根ぜんごんをもつて、 みなことごとく衆しゅ生じょうとこれをともにしてかの国くにに回え向こうす。 ゆゑに回え向こう門もんと名なづく。

~五ニ者廻向門。†所謂ル専ニシテ↠心ヲ、若シハ自作ノ善根、及ビ一切ノ三乗・五道、一一ノ聖凡等ノ所作ノ善根ニ深ク生ジ↢随喜ヲ↡、如ク↢諸仏・菩薩ノ所作ノ随喜ノ↡、我モ亦如ク↠是クノ随喜†シテ、以テ↢此ノ随喜ノ善根及ビ己ガ所作ノ善根ヲ↡、皆悉ク与ト↢衆生↡†共ニシテ↠之ヲ廻↢向ス彼ノ国ニ↡。故ニ名ク↢廻向門ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅴ)(ⅱ)還相

^▲またかの国くにに到いたりをはりて六ろく神通じんずうを得えて*生しょう死じに回え入にゅうして、 衆しゅ生じょうを教きょう化けすること*後ご際さいを徹てつ窮ぐして心しんに*厭足えんそくなく、 すなはち成じょう仏ぶつに至いたるまでまた回え向こう門もんと名なづく。

~又到リ↢彼ノ国ニ↡已リテ得テ↢六神通ヲ↡廻↢入シテ生死ニ↡、教↢化†スルコト衆生ヲ↡徹↢窮シテ後際ヲ↡心ニ無ク↢厭足↡、†乃チ至ルマデ↢成仏ニ↡亦名ク↢廻向門ト↡。

一 Ⅱ ⅱ a ロ (三)結釈心行合起

^五ご門もんすでに具ぐしぬれば、 さだめて往おう生じょうを得う。 一々いちいちの門もん上かみの三心さんしんと合がっして、 随したがひて業ごう行ぎょうを起おこせば、 多た少しょうを問とはず、 みな真実しんじつの業ごうと名なづく、 知しるべし。

~五門既ニ具シヌレバ定メテ得ウ↢往生ヲ↡。一一ノ門与ト↢上ノ三心↡合シテ、随ヒテ起†セバ↢業行ヲ↡、不↠問ハ↢多少ヲ↡、皆名ク↢真実ノ業ト↡也、応シ↠知ル。

一 Ⅱ ⅱ a ハ【作業】
          (一)正明念仏四修
            (Ⅰ)標三法合用

【4】 ^▼また勧すすめて四し修しゅの法ほうを行ぎょうぜしめて、 もつて三心さんしん・五ご念ねんの行ぎょうを策はげましてすみやかに往おう生じょうを得えしむ。 何者なにものをか四しとなす。

~又勧メテ行ゼシメテ↢▼四修ノ法ヲ↡、用モテ策ハゲマシテ↢三心・五念之行ヲ↡、速 カニ得シム↢往生ヲ↡。何者モノヲカ†為ス↠四ト。

一 Ⅱ ⅱ a ハ (一)(Ⅱ)正明四修
              (ⅰ)恭敬修

^◆一いちには恭く敬ぎょう修しゅ。 いはゆるかの仏ぶつおよびかの一切いっさいの聖しょう衆じゅ等とうを恭く敬ぎょう礼拝らいはいす。 ゆゑに恭く敬ぎょう修しゅと名なづく。 ▼畢ひつ命みょうを期ごとなして誓ちかひて0657中ちゅう止しせざる、 すなはちこれ長じょう時じ修しゅなり。

~▼一ニ者恭敬修。†所謂ル恭↢敬礼↣拝ス彼ノ仏及ビ彼ノ一切ノ聖衆等ヲ↡。故ニ名ク↢恭敬修ト↡。畢命ヲ為シテ↠期ト誓ヒテ不ル↢中止セ↡、即チ是長時修ナリ。

一 Ⅱ ⅱ a ハ (一)(Ⅱ)(ⅱ)無余修

^◆二にには無余むよ修しゅ。 いはゆる▼もつぱらかの仏ぶつの名みなを称しょうして、 かの仏ぶつおよび一切いっさいの聖しょう衆じゅ等とうを専念せんねんし、 専想せんそうし、 専礼せんらいし、 専讃せんさんして、 *余よ業ごうを雑まじへず。 ゆゑに無余むよ修しゅと名なづく。 畢ひつ命みょうを期ご0686となして誓ちかひて中ちゅう止しせざる、 すなはちこれ長じょう時じ修しゅなり。

~▼二ニ者無余ムヨ修。†所謂ル†専ラ称シテ↢彼ノ仏ノ名ヲ↡、専↢念シ専↣想シ専↤礼シ専↯讃†シテ彼ノ仏及ビ一切ノ聖衆等ヲ↡不ズ↠雑マジヘ↢余業ヲ↡。故ニ名ク↢無余修ト↡。畢命ヲ為シテ↠期0914ト誓ヒテ不ル↢中止セ↡、即チ是長時修ナリ。

一 Ⅱ ⅱ a ハ (一)(Ⅱ)(ⅲ)無間修

^◆三さんには無む間けん修しゅ。 いはゆる▼相続そうぞくして恭く敬ぎょう礼拝らいはいし、 称名しょうみょう讃歎さんだんし、 憶念おくねん観察かんざつし、 回え向こう発願ほつがんし、 ▼心々しんしん相続そうぞくして余よ業ごうをもつて来きたし間まじへず。 ゆゑに無む間けん修しゅと名なづく。 また▼*貪瞋とんじん煩悩ぼんのうをもつて来きたし間まじへず。 *随犯ずいぼん随ずい懴さんして、 念ねんを隔へだて時ときを隔へだて日ひを隔へだてしめず、 つねに清浄しょうじょうならしむるをまた無む間けん修しゅと名なづく。 畢ひつ命みょうを期ごとなして誓ちかひて中ちゅう止しせざる、 すなはちこれ長じょう時じ修しゅなり。

~▼三ニ者無間修。†所謂ル相続シテ恭敬礼拝シ、†称名讃歎シ、憶念観察シ、廻向発願†シ、心心相続シテ不ズ↧以テ↢余業ヲ↡来シ†間マジヘ↥。故ニ名ク↢無*間修ト↡。又不ズ↧以テ↢貪瞋煩悩ヲ↡来シ†間マジヘ↥。†随犯随懴シテ、不ズ↠令シメ↢隔テ↠念ヲ隔テ↠時ヲ隔テ↟日ヲ、常ニ使シムルヲ↢清浄ナラ↡亦名ク↢無間修ト↡。▼畢命ヲ為シテ↠期ト誓ヒテ不†ル↢中止セ↡、即チ是 レ長時修ナリ。

一 Ⅱ ⅱ a ハ (二)菩薩作業

^▼また菩ぼ薩さつすでに生しょう死じを免まぬかれて、 所しょ作さの善法ぜんぽう*回えして仏ぶっ果かを求もとむるは、 すなはちこれ自利じりなり。 衆しゅ生じょうを教きょう化けして*未み来らい際さいを尽つくすは、 すなはちこれ利他りたなり。 しかるにいまの時ときの衆しゅ生じょうことごとく煩悩ぼんのうのために*繋け縛ばくせられて、 いまだ悪道あくどう生しょう死じ等とうの苦くを免まぬかれず。 縁えんに随したがひて行ぎょうを起おこして、 一切いっさいの善根ぜんごんつぶさにすみやかに回えして、 阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに往おう生じょうせんと願がんぜよ。 かの国くにに到いたりをはりて、 さらに畏おそるるところなし。 上かみのごとき四し修しゅ*自じ然ねん任運にんうんにして、 自利じり利他りた具ぐ足そくせざるはなし、 知しるべし。

~又菩薩已ニ免マヌカレテ↢生死ヲ↡、所作ノ善法廻シテ求ムルハ↢仏果ヲ↡、即チ是自利ナリ。教↢化シテ衆生ヲ↡尽スハ↢未来際ヲ↡、即チ是利他ナリ。然ル†ニ今ノ時ノ衆生悉ク為ニ↢煩悩ノ↡繋縛セラレテ、未ズ ダ↠免 カレ↢悪道生死等ノ苦ヲ↡。†随ヒテ↠縁ニ起シテ↠行ヲ、一切ノ善根*具 サニ速ニ廻シテ、願ゼヨ↣往↢生セムト*阿弥陀仏国ニ↡。到 タリ↢彼ノ国ニ↡已リ†テ、更ニ無シ↠所 ロ↠畏ルル。如キ↠上ノ四修自然任ニンマカセ運ウ ハコブニシテ、自利・利他無シ↠†不ルハ↢具足セ↡、応シ↠知ル。

一 Ⅱ ⅱ b 約合明一行三昧
        イ 正明

【5】 ^▼また ¬*文殊もんじゅ般若はんにゃ¼ (意) にのたまふがごとし。 「▲*一いち行ぎょう三昧ざんまいを明あかさば、 ただ独ひとり*空閑くうげんに処しょしてもろもろの乱らん意いを捨すて、 心しんを一仏いちぶつに係かけて*相そう貌みょうを観かんぜず、 もつぱら名みょう字じを称しょうすることを勧すすむ。 すなはち念ねんのうちにおいて、 かの阿あ弥陀みだ仏ぶつお0658よび一切いっさいの仏ぶつ等とうを見みたてまつることを得う」 と。

~又如シ↢¬文殊*般若ニ¼云フガ↡。「†明サバ↢一行三昧ヲ↡、唯タダ†勧ム↧独 トリ処シテ↢空閑ゲンニシヅカ↡捨テ‡↢諸ノ乱ラム意ヲ↡、係ケテ↢心ヲ一仏ニ↡不↠観ゼ↢相貌ヲ↡、専ラ称スルコトヲ↦名字ヲ↥。即チ於テ↢念ノ中ニ↡得ト↠見タテマツルコトヲ↢彼ノ阿弥陀仏及ビ一切ノ仏等ヲ↡。」

一 Ⅱ ⅱ b ロ 問答
          (一)決観称難易
            (Ⅰ)問

 ^▼問とひていはく、 なんがゆゑぞ、 観かんをなさしめずしてただもつぱら名みょう字じを称しょうせしむるは、 なんの意こころかあるや。

~問ヒテ曰ク、何ガ故ゾ不ズシテ↠令メ↠作サ↠観ヲ†直 ダ遣ムル↣専ラ称セ↢名字ヲ↡者、有ル↢何 ニノ意カ↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅱ)答

^◆答こたへていはく、 すなはち▼衆しゅ生じょう障さわり重おもくして、 *境きょうは細さいに心しんは粗そなるによりて、 *識しき颺あがり神じん飛とびて、 観かん成就じょうじゅしがたし。 ここをもつて大聖だいしょう (*釈尊) 悲ひ憐れんして、 ただ勧すすめてもつぱら名みょう字じを称しょうせしむ。 まさしく称名しょうみょうは易やすきによるがゆゑに、 相続そうぞくしてすなはち生しょうず。

~答ヘテ曰ク、†乃チ†由リテ↢衆生障 リ重クシテ、境ハ細サイニ心ハ麁ナルニ↡、識シキ颺アガリ†神飛ビテ、観難シ↢成就シ↡*也。是ココヲ以テ大聖悲憐シテ、†直 ダ勧メテ専ラ称セシム↢名字ヲ↡。正シク由ルガ↢称名ハ易キニ↡故ニ、相続シテ即チ生ズ。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (二)決念境応否
            (Ⅰ)問

 ^◆問とひていはく、 すでにもつぱら一仏いちぶつを称しょうせしむるに、 なんがゆゑぞ、 *境きょう現げんずることすなはち多おおき。 これあに*邪じゃ正しょうあひ交まじはり、 *一いっ多た雑現ぞうげんするにあらずや。

~問ヒテ曰ク、既ニ遣シムルニ↣専ラ称セ↢一仏ヲ↡、何ナンガ故ゾ境現ズルコト即チ多キ。此 レ豈ニ非ズ‡↢邪正相 ヒ交 ハリマジリ一多雑現スルニ↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅱ)答
              (ⅰ)正釈念仏義

^◆答こたへていはく、 仏ぶつと仏ぶつと斉ひとしく証しょうして、 形かたち二に0687の別べつなし。 たとひ一いちを念ねんじて多たを見みること、 なんの大だい道どう理りにか乖そむかんや。

~答ヘテ曰ク、仏ト仏ト斉シク証シテ、形 チ無0915シ↢二ノ別↡。縦使 タトヒ 念ジテ↠一ヲ見ル†コト↠多ヲ、乖ソムカム↢何ノ大道理リニカ↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)因示向西軌

^◆また ¬観かん経ぎょう¼ にのたまふがごとし。 仏ぶつ、 *坐ざ観かん・礼念らいねん等とう、 みな▼面おもてを西方さいほうに向むかふるを須もちゐるは最勝さいしょうなりと勧すすめたまふ。 ▲樹じゅの先さきより傾かたむけるは倒たおるるに、 かならず曲まがれるに随したがふがごとくなるがゆゑなり。 かならず事じの礙さわりありて西方さいほうに向むかふに及およばずは、 ただ西にしに向むかふ想おもいをなすもまた得えたり。

~又如シ↢¬観経ニ¼云フガ↡。*仏†勧メタマフ↧坐観・礼念等、皆須ヰル↣面ヲ向フル‡ヲ↢西方ニ↡者ハ最勝ナリト↥。†如クナルガ↢†樹ノ先ヨリ傾カタブケルハ倒タウルル†ニ必ズ随 ガフガ↟曲マガレルニ故ナリ。必ズ有リテ↢事ノ礙サハリ↡不ハ↠及バ↠向 カフニ↢西*方ニ↡、但タダ†作スモ↢向フ↠西ニ想ヲ↡亦マタ得エタリ。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (三)明専勧因縁
            (Ⅰ)問

 ^◆問とひていはく、 一切いっさいの諸仏しょぶつ三身さんしん同おなじく証しょうし、 *悲ひ智ちの果か円まどかにしてまた無二むになる0659べし。 方ほうに随したがひて一仏いちぶつを礼念らいねんし課か称しょうせんに、 また生しょうずることを得うべし。 なんがゆゑぞ、 ひとへに西方さいほうを歎たんじて、 勧すすめて礼念らいねん等とうをもつぱらにせしむるは、 なんの義ぎかあるや。

~▼問ヒテ曰ク、一切ノ諸仏‡三身同ジク証シ、悲・智ノ果円マドカニシテ亦応シ↢†無二ナル↡。随ヒテ↠方ニ†礼↢念シ*課↣称セムニ一仏ヲ↡、亦応シ↠得ウ↠生ズルコトヲ。何ガ故ゾ偏 ヘニ†歎ジテ↢西方ヲ↡、†勧メテ専ニセシムルハ↢礼念等ヲ↡、有ル↢何ノ義カ↡也。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (三)(Ⅱ)答
              (ⅰ)明同即別遮初問

^◆答こたへていはく、 ▼諸仏しょぶつの所しょ証しょうは平びょう等どうにしてこれ一いちなれども、 もし願がん行ぎょうをもつて来きたし収おさむるに因縁いんねんなきにあらず。

~答ヘテ曰ク、▼諸仏ノ所証ハ平等ニシテ是一ナレドモ、若シ以テ↢願行ヲ↡†来シ収ムルニ非ズ↠無キニ↢因イン縁↡。

一 Ⅱ ⅱ b ロ (三)(Ⅱ)(ⅱ)正明専勧深由【光号摂化】

^◆しかるに弥陀みだ世せ尊そん、 本もと深じん重じゅうの誓願せいがんを発おこして、 ▲光こう明みょう・名みょう号ごうをもつて十方じっぽうを*摂せっ化けしたまふ。 ただ信心しんじんをもつて求ぐ念ねんすれば、 上かみ*一いち形ぎょうを尽つくし下しも十じっ声しょう・一いっ声しょう等とうに至いたるまで、 仏願ぶつがん力りきをもつて易やすく往おう生じょうを得う。 このゆゑに釈しゃ迦かおよび諸仏しょぶつ勧すすめて西方さいほうに向むかはしむるを*別べつ異いとなすのみ。 またこれ余よ仏ぶつを称しょう念ねんして障さわりを除のぞき、 罪つみを滅めっすることあたはざるにはあらず、 知しるべし。

~◆然†ルニ弥陀世尊、本モト発 コシテ↢深重ノ誓願ヲ↡、▼*以テ↢光明・名号ヲ↡摂↢化シタマフ十方ヲ↡。但使 タダ ‡信心†ヲモテ求念スレバ、▼上尽 クシ↢一形ヲ↡▼下至ルマデ↢十声一声等ニ↡、以テ↢仏願力ヲ↡†易ク得↢往生ヲ↡。是ノ故ニ釈迦及以 オヨビ 諸仏勧メテ向†ハシムルヲ↢西方ニ↡為ス↢別異ト↡*耳 ミ。亦非ズ↧是 レ称↢念シテ余仏ヲ↡不ルニハ↞能ハ↢除キ↠障ヲ、滅スルコト↟罪ヲ也、応シ↠知ル。

一 Ⅱ ⅱ c 決判専雑得失【専雑得失】
        イ 正拠教理判
          (一)判専修得 (四得)

【6】 ^▽もしよく▼上かみのごとく▼念々ねんねん相続そうぞくして、 畢ひつ命みょうを期ごとなすものは、 十じゅうはすなはち十じゅうながら生しょうじ、 ▼百ひゃくはすなはち百ひゃくながら生しょうず。 ◆なにをもつてのゆゑに。 ▼1*外げの雑縁ぞうえんなくして▼正しょう念ねんを得うるがゆゑに、 ▼2仏ぶつの本願ほんがんと相応そうおうすることを得うるがゆゑに、 ▼3教きょうに違いせざるがゆゑに、 ▼4仏ぶつ語ごに随ずい順じゅんするがゆゑなり。

~▼若シ能ク如ク↠上ノ念念相続シテ、畢命ヲ†為ス↠期ト†者ハ、十ハ即チ十ナガラ生ジ、▼百ハ即チ百ナガラ生ズ。何ヲ以テノ故ニ。▼無クシテ↢外ノ雑縁↡得ルガ↢正念ヲ↡故ニ、与ト↢仏ノ本願↡得ルガ↢相応スルコトヲ↡故ニ、不ルガ↠違セ↠教ニ故ニ、随↢順スルガ仏語ニ↡故†ナリ。

一 Ⅱ ⅱ c イ (二)決雑修失

・決不定失

^▼もし*専せんを捨すてて*雑業ぞうごうを修しゅせんと欲ほっするものは、 ▼百ひゃくは時ときに希まれに一いち二にを得え、 千せんは時ときに希まれに三さん五ごを得う。

~若シ†欲スル↣捨ステテ↠専ヲ修セムト↢雑業ヲ↡者 ノハ、百†ハ時ニ希 レニ†得↢一二ヲ↡、千†ハ時ニ希ニ得↢*三五ヲ↡。

・挙十三失

^▼なにをもつてのゆゑに。 すなはち1雑縁ぞうえん乱動らんどうするによりて正しょう念ねんを失しっするがゆゑに、 ▼2仏ぶつの本ほん願がん0660と相応そうおうせざるがゆゑに、 3教きょうと相そう違いせるがゆゑに、 4仏ぶつ語ごに順じゅんぜざるがゆゑに、 5*係け念ねん相続そうぞくせざるがゆゑに、 6*憶想おくそう間断けんだんするがゆゑに、 7回え願がん慇おん重じゅう真実しんじつならざるがゆゑに、 ▼8貪とん・瞋しん・諸見しょけんの煩悩ぼんのう来きた0688り間断けんだんするがゆゑに、 ▼9慚ざん愧ぎ・懴さん悔げの心しんあることなきがゆゑなり。

~何ヲ以テノ故ニ。乃チ†由リテ↢雑縁乱動スルニ↡失スルガ↢正念ヲ↡故ニ、与ト↢仏ノ本願↡不ルガ↢相応セ↡故ニ、与ト↠教相違セルガ故ニ、不ルガ↠順ゼ↢仏語ニ↡故ニ、係念不ルガ↢相続セ↡故ニ、憶想間断スルガ故ニ、廻願不ルガ↢慇重真実ナラ↡故ニ、▼貪・瞋・諸見ノ煩悩0916来リ‡間断スルガ故ニ、無キガ↠有ルコト↢慚愧・懴悔ノ心↡故†ナリ。

^◆懴さん悔げに三品さんぼんあり。 一いちには要よう、 二にには略りゃく、 三さんには広こうなり。 ▽下しもにつぶさに説とくがごとし。 意こころに随したがひて用もちゐるにみな得えたり。

~懴悔ニ有リ↢三品↡。一ニハ要、二ニハ略、三ニハ広ナリ。如シ↢下ニ具 サニ説クガ↡。随ヒテ↠意ニ用モチヰルニ皆得エタリ。

^▼また10相続そうぞくして▼かの仏恩ぶっとんを念報ねんぽうせざるがゆゑに、 11心しんに*軽きょう慢まんを生しょうじて業ごう行ぎょうをなすといへども、 つねに▼*名みょう利りと相応そうおうするがゆゑに、 ▼12*人にん我がおのづから覆おおひて▼同どう行ぎょう善ぜん知ぢ識しきに親近しんごんせざるがゆゑに、 13楽ねがひて雑縁ぞうえんに近ちかづきて、 ▼往おう生じょうの正行しょうぎょうを*自じ障しょう障しょう他たするがゆゑなり。

~又▼不ルガ↣相続シテ念↢報セ彼ノ仏恩ヲ↡故ニ、心ニ生ジテ↢軽慢ヲ↡雖モ↠作スト↢業行ヲ↡、常ニ与↢名利↡相応スルガ故ニ、人我†自ラ覆ヒテ不ルガ↣親↢近セ同行善知識ニ↡故ニ、楽 ガヒテ近ヅキテ↢雑縁ニ↡、▼自↢障障↣他スルガ往生ノ正行ヲ↡故†ナリ。

一 Ⅱ ⅱ c ロ 挙自見聞証

^◆なにをもつてのゆゑに。 ▼余よ、 このごろみづから諸方しょほうの道俗どうぞくを見聞けんもんするに、 *解げ行ぎょう不ふ同どうにして専雑せんぞう異ことなることあり。 ▼ただ意こころをもつぱらにしてなせば、 十じゅうはすなはち十じゅうながら生しょうず。 雑ぞうを修しゅして至し心しんならざれば、 千せんがなかに一いちもなし。 この二に行ぎょうの得失とくしつ、 △前さきにすでに弁べんぜるがごとし。

~何ヲ以テノ故ニ。*餘ヨ比コノ*日ゴロ自ラ見↢聞スルニ諸方ノ道俗ヲ↡、解行不同ニシテ専雑有リ↠異ナルコト。但使 タダ ‡†専ニシテ↠意ヲ作セバ者、十ハ即チ十ナガラ生ズ。修シテ↠雑ヲ▼不レ†バ↢†至心ナラ↡者、▼千ガ中ニ無シ↠一モ。此ノ二行ノ得失、如シ↢前 キニ已 デニ*弁ゼルガ↡。

一 Ⅱ ⅱ d 挙勝利結勧

^▲仰あおぎ願ねがはくは一切いっさいの往おう生じょう人にん等とう*よくみづから思し量りょうせよ。 すでによく今身こんじんにかの国くにに生しょうぜんと願がんずるものは、 *行住ぎょうじゅう坐臥ざがにかならずすべからく心しんを励はげまし、 おのれを剋こくして昼ちゅう夜やに廃はいすることなく、 畢ひつ命みょうを期ごとなすべし。 上かみ一いち形ぎょうにありては少しょう苦くに似如にたれども、 *▼前念ぜんねんに命終みょうじゅうして後ご念ねんにすなはちか0661の国くにに生しょうじ、 長じょう時じ永劫ようごうにつねに*無為むいの法楽ほうらくを受うく。 すなはち成じょう仏ぶつに至いたるまで生しょう死じを経へず。 あに快こころよきにあらずや、 知しるべし。

~仰アヲギ願クハ一切ノ往生人等善ヨク自ラ思シ量セヨ。已 デニ能ク今身ニ願†ズル↠†生ゼムト↢彼ノ国ニ↡者ハ、行住坐臥ニ必ズ須ベ クシ↢励ハゲマシ↠心ヲ、剋シテ↠己 レヲ昼夜ニ莫ナク↠廃スルコト、畢命ヲ為ス↟期ト。*上在リテハ↢一形ニ↡似↢如ニタレドモ少苦ニ↡、▼前念ニ命終シテ▼後念ニ即チ生†ジ↢彼ノ国ニ↡、長時永劫ニ常ニ受†ク↢無為ノ法楽ヲ↡。†乃チ至ルマデ↢成仏ニ↡不ズ↠経ヘ↢生死ヲ↡。豈ニ非 ラズ↠快ココロヨキニ哉ヤ、応シ↠知ル。△

二 正出礼讃
  Ⅰ【日没讃】
    ⅰ 正文
      a 総標【十二光名】

【7】 ^↑第一だいいちにつつしみて ¬大だい経きょう¼ (上) に釈しゃ迦か仏ぶつ、 阿あ弥陀みだ仏ぶつの十じゅう二に光こうの名みなを礼讃らいさんして往おう生じょうを求ぐ願がんせよと勧すすめたまふによりて、 一いち十じゅう九く拝はい、 日没にちもつの時ときに当あたりて礼らいす。 中ちゅう・下げの懴さん悔げを取とるもまた得えたり。

第一ニ*謹ミテ†依リテ↫¬大経ニ¼釈迦仏勧メタマフニ↪礼↢讃シテ阿弥陀仏ノ十二光ノ名ヲ↡求↩願セヨト往生ヲ↨、一十九拝、†当リテ↢日没ノ時ニ↡礼ス。†取ルモ↢中・下ノ懴悔ヲ↡亦マタ得タリ。

二 Ⅰ ⅰ b 正出
        イ 総礼
          (一)礼釈迦法中三宝

【8】 ^▼釈しゃ迦か牟尼むに仏ぶつ等とうの一切いっさいの三宝さんぼうに南無なもしたてまつる。 われいま*稽首けいしゅして礼らいし、 回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんず。

南↢無シ†タテマツル釈迦牟尼仏等ノ一切ノ三宝ニ↡。我 レ今 マ†稽首シテ礼シ、†廻シテ願ズ↣往↢生セムト無量寿国ニ↡。

 ^この一仏いちぶつ (釈尊) は現げんにこれ今こん時じ道俗どうぞく等とうの師しなり。 「三宝さんぼう」 といふはすなはちこれ*福田ふくでん無む量りょうなり。 もしよくこれを礼らいすること一拝いっぱいすれば、 すなはちこれ師し恩おんを念報ねんぽうして、 もつておのが行ぎょうを成じょうず。 この一いち行ぎょうをもつて回えして往おう生じょうを願がんず。

此之一仏ハ現ニ是 レ†今時道俗等ノ師シナリ。言イフ↢三宝ト↡者ハ即チ是 レ福田無量ナリ。*若シ能ク礼スルコト↠之ヲ一拝スレバ、即チ是 レ念↢報シテ師‡恩ヲ↡、以テ成ズ↢己ガ行ヲ↡。以テ↢斯コノ一行ヲ↡†廻シテ願ズ↢往生ヲ↡。

二 Ⅰ ⅰ b イ (二)礼十方無辺三宝

 ^0689▼十方じっぽう三さん世ぜの*尽じん虚こ空くう遍へん法界ほうかいの*微み塵じん刹せつ土ど中ちゅうの一切いっさいの三宝さんぼうに南無なもしたてまつる。 われいま稽首けいしゅして礼らいし、 回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんず。

†南0917↢無シタテマツル十方三世ノ尽虚空遍法界ノ微塵刹土中ノ一切ノ三宝ニ↡†。我今稽首シテ礼シ†、廻シテ願ズ↣往↢生セムト無量寿国ニ↡。

 ^しかるに十方じっぽう虚こ空くう無む辺へんにして、 三宝さんぼう無む尽じんなり。 もし礼らいすること一拝いっぱいすれば、 すなはちこれ福田ふくでん無む量りょうなり、 功く徳どく無む窮ぐうなり。 よく心しんを至いたしてこれを礼らいすること一拝いっぱいすれば、 一々いちいちの仏ぶつの上うえ、 一々いちいちの法ほうの上うえ、 一々いちいちの菩ぼ薩さつ・聖しょう僧そうの上うえ、 一々いちいちの*舎しゃ利りの上うえに、 みな身しん口意くい業ごうに*解げ脱だつ分ぶんの善根ぜんごんを得え、 来きたりて行ぎょう者じゃを資し益やくし、 もつ0662ておのが業ごうを成じょうず。 この一いち行ぎょうをもつて回えして往おう生じょうを願がんず。

然†ルニ十方‡虚空無辺†ニシテ、三宝無尽ナリ。若シ礼スルコト一拝スレバ、即チ是 レ福田無量ナリ、功徳無窮ナリ。能ク至シテ↠心ヲ礼スルコト↠之ヲ一拝スレバ、一一ノ仏ノ上、一一ノ法ノ*上、一一ノ菩*薩・聖僧ノ上、一一ノ舎利ノ上ニ、皆得‡↢*身口意業ニ解脱分ノ善根ヲ↡、来キタリテ資シ↢益ヤクシ行者ヲ↡、以テ成ズ↢己ガ業ヲ↡。以モテ↢斯コノ一行ヲ↡†廻シテ願ズ↢往生ヲ↡。

二 Ⅰ ⅰ b ロ 別礼
          (一)本名

【9】 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの阿あ弥陀みだ仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ阿弥陀仏ニ↡。

^願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ*頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^問とひていはく、 なんがゆゑぞ阿あ弥陀みだと号なづけたてまつる。

▲問ヒテ曰ク、何ガ故ゾ*号ヅケタテマツル↢阿弥陀ト↡。

^答こたへていはく、 ¬*弥陀みだ経きょう¼ および ¬観かん経ぎょう¼ にのたまはく、 「▲かの仏ぶつの光こう明みょうは無む量りょうにして十方じっぽう国こくを照てらすに*障しょう礙げするところなし。 ▼ただ念仏ねんぶつの衆しゅ生じょうを観みそなはして、 ▼*摂取せっしゅして捨すてたまはざるがゆゑに阿あ弥陀みだと名なづけたてまつる。 ▲かの仏ぶつの寿じゅ命みょうおよびその人民にんみんも無む量りょう無む辺へん阿あ僧そう祇ぎ劫こうなり。 ▼ゆゑに阿あ弥陀みだと名なづけたてまつる」 と。

~答ヘテ曰ク、▼¬弥陀経¼及オヨビ¬観経ニ¼云ク、▼彼ノ仏ノ光明ハ無量ニシテ照スニ↢十方‡国ヲ↡無シ↠所 ロ↢障礙スル↡。▼唯タダ†観ソナハシテ↢念仏ノ衆生ヲ↡、摂取シテ†不ルガ↠捨テタマハ故ニ名ヅ†ケタテマツル↢阿弥陀ト↡。彼ノ仏ノ寿命及ビ其ソノ人民モ無量無辺阿僧祇劫ナリ。故ニ名ヅ†ケタテマツル↢阿弥*陀ト↡。

^また釈しゃ迦か仏ぶつおよび十方じっぽうの仏ぶつ、 弥陀みだの光こう明みょうに*十じゅう二に種しゅの名なあることを讃歎さんだんし、 あまねく衆しゅ生じょうを勧すすめたまへり。 称名しょうみょうし礼拝らいはいし相続そうぞくして断たえざれば、 現げん世ぜに無む量りょうの功く徳どくを得え、 命終みょうじゅうの後のちさだめて往おう生じょうを得う。

~又釈迦仏及ビ十方ノ仏、†讃↣歎シ弥陀ノ光明ニ有ルコトヲ↢十二種ノ名↡、普ク勧†メタマヘリ↢衆生ヲ↡。称名シ礼拝シ相続シテ†不レバ↠断エ者、現世ニ得エ↢無量ノ功徳ヲ↡、命終之後‡定メテ得↢往生ヲ↡。

^¬*無む量りょう寿じゅ経きょう¼ (上・意) に説ときてのたまふがごとし。 「▲それ衆しゅ生じょうありてこの光ひかりに遇あふものは、 三さん垢く消しょう滅めつして身しん意い柔にゅう軟なんなり。 歓かん喜ぎ踊ゆ躍やくして善心ぜんしん生しょうず。 ◆もし三さん塗ず勤ごん苦くの処ところにありて、 この光こう明みょうを見みたてまつれば、 また苦く悩のうなし。 寿いのち終おわりて後のちみな解げ脱だつを蒙こうむる。 ◆無む量りょう寿じゅ仏ぶつの光こう明みょう顕赫けんかくにして十方じっぽうを照しょう耀ようして、 諸仏しょぶつの国こく土どは聞きこえざるはなし。 ただわれのみいまその光こう明みょうを称しょうするにあらず、 一切いっさい諸仏しょぶつ、 声しょう聞もん、 縁覚えんがく、 もろもろの菩ぼ薩さつ衆しゅことごとくともに歎たん誉よしたまふこと、 またかくのごとし。

~如シ↢¬無量寿経ニ¼説キテ云フガ↡。「其レ有リテ↢衆生↡遇アフ↢斯ノ光ニ↡者ハ、三垢消滅シテ身意柔軟ナリ。歓喜踊躍シテ善心†生ズ焉。若モシ在リテ↢三塗勤苦之処ニ↡、見タテマツレバ↢此ノ光明ヲ↡、無シ↢復 タ苦悩↡。†寿終リテ之後皆 ナ蒙ル↢解脱ヲ↡。無量寿仏†ノ光明顕赫ニシテ†照↢耀シテ十方ヲ↡、諸仏ノ国土ニ莫シ↠†不ルハ↠聞エ焉。不アラズ↣但タダ我ノミ今称スルニ↢其ノ光明ヲ↡、一切‡諸仏、声聞、縁覚、諸ノ菩薩衆咸コトゴトク共トモニ歎誉シ†タマフコト、亦復如シ↠是クノ。

^◆もし衆しゅ生じょうありて、 その光こう明みょうの威い神じん功く徳どくを聞ききて、 日にち夜やに称しょう0663説せつして、 心しんを至いたして断たえざれば、 その所願しょがんに随したがひてその国くにに生しょうずることを得う。 つねにもろもろの菩ぼ薩さつ、 声しょう聞もんの衆しゅうのためにともに歎たん誉よしてその功く徳どくを称しょうせらる。 ▲仏ぶつ (釈尊) のたまはく、 ªわれ、 無む量りょう寿じゅ仏ぶつの光こう明みょうの威い神じん巍々ぎぎ殊しゅ妙みょうなるを説とかんに、 昼ちゅう夜や一劫いっこうすとも、 なほ尽つくすことあたはずº」 と。

~若モシ有アリテ↢衆生↡、聞キテ↢其ソノ光明ノ威神‡功徳ヲ↡、日夜ニ称説シテ、至シテ↠心ヲ不レ†バ↠†断エ者、随ヒテ↢其ノ所願ニ↡得↠生ズルコトヲ↢其ノ国ニ↡。常ニ為タメニ↢諸ノ菩薩・声聞之衆ノ↡†所ル↣共ニ歎誉シテ称セ↢其ノ功徳ヲ↡。仏‡言ク、我説ト†カムニ↢無量寿仏ノ光明ノ威神‡巍巍‡殊妙ナルヲ↡、昼夜一劫ストモ、尚不ズト↠能ハ↠尽ツクスコト。」

^もろもろの行ぎょう者じゃにまうす。 まさに知しるべし、 弥陀みだの身相しんそう・光こう明みょうは、 釈しゃ迦か如来にょらい一劫いっこうに説ときたまふとも、 尽つく0690すことあたはざるものなり。

~白ス↢諸モロモロノ行者ニ↡。当ニシ↠知ル、弥陀ノ身相光明ハ、釈迦如来一劫ニ説0918キタマフトモ、不ル↠能ハ↠尽スコト者ナリ。

^¬観かん経ぎょう¼ にのたまふがごとし。 「▲一々いちいちの光こう明みょうあまねく十方じっぽう世せ界かいを照てらし、 念仏ねんぶつの衆しゅ生じょうを摂取せっしゅして捨すてたまはず」 と。

~如シ↢¬観経ニ¼云フガ↡。「一一ノ光明遍アマネク†照シ↢十方世界ノ念仏ノ衆生ヲ↡、摂取シテ不ズト↠捨テタマハ。」

^いますでに ¬観かん経ぎょう¼ にかくのごとき*不ふ思議しぎ増ぞう上じょうの勝しょう縁えんありて、 行ぎょう者じゃを*摂しょう護ごしたまふ。 なんぞ相続そうぞくして*称しょう・観かん・礼らい・念ねんして往おう生じょうを願がんぜざらんや、 知しるべし。

~今既ニ¬観経ニ¼有リテ↢如キ↠此クノ不思議‡増上ノ勝縁↡、摂↢護シタマフ行者ヲ↡。何ゾ不ラム↣相続シテ称観礼念シテ願ゼ↢往生ヲ↡也ヤ、応シ↠知ル。△

二 Ⅰ ⅰ b ロ (二)異名

【10】^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲無む量りょう光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ無量光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲無む辺へん光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ無辺光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲無礙むげ光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ無礙光仏ニ↡。

0664願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲無む対たい光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ無対光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲炎王えんのう光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ*炎王光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲清浄しょうじょう光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ清浄光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^0691西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲歓かん喜ぎ光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南0919↢無シタテマツル西方極楽世界ノ歓喜光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲智慧ちえ光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ智慧光仏ニ↡。

0665願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲不ふ断だん光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ不断光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲難なん思じ光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ難思光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲無む称しょう光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ無称光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの▲超ちょう日月にちがつ光こう仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ超日月光仏ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

二 Ⅰ ⅰ b ハ 重礼

【11】^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの阿あ弥陀みだ仏ぶつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ阿弥陀仏ニ↡。

0666われを*哀愍あいみんして*覆護ふごし、 *法種ほうしゅをして増ぞう長じょうせしめたまへ。

†哀↢愍シテ覆↣護シ我ヲ↡令シメタマヘ↢法種シユヲシテ増長セ↡

此し世せおよび後ご生しょうに、 願ねがはくは仏ぶつつねに*摂しょう受じゅしたまへ。

此‡世及ビ後生ニ願クハ仏常ニ摂受シタマヘ

0692願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願0920クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの*観かん世ぜ音おん菩ぼ薩さつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ観世音菩薩ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの*大だい勢せい至し菩ぼ薩さつに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ大勢至菩薩ニ↡。

願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^この二に菩ぼ薩さつは一切いっさい衆しゅ生じょうの命終みょうじゅうの時ときに臨のぞみて、 ▲ともに華け台だいを持じして行ぎょう者じゃに授じゅ与よし、 ▲阿あ弥陀みだ仏ぶつは大だい光こう明みょうを放はなちて、 行ぎょう者じゃの身みを照てらしたまふ。 ▲また無む数しゅの化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ・声しょう聞もん大衆だいしゅ等とうと一いち時じに授手じゅしゅして、 ▲*弾だん指しのあひだのごとくにすなはち往おう生じょうを得う。 仏恩ぶっとんを報ほうぜんがためのゆゑに、 心しんを至いたしてこれを礼らいすること一拝いっぱいす。

此ノ二‡菩薩ハ一切衆生ノ†臨ミテ↢命終ノ時ニ↡、共トモニ持シテ↢華台ヲ↡授↢与シ‡行者ニ↡、阿弥陀仏ハ放チテ↢大光明ヲ↡、照シタマフ↢行者ノ身ヲ↡。復与ト↢無数ノ化仏・菩薩・声聞大衆等↡一時ニ†授手シテ、如ゴトクニ↢弾指ノ頃 ダノ↡即チ得ウ↢往生ヲ↡。為ノ↠報ゼムガ↢仏恩ヲ↡故ニ、至シテ↠心ヲ礼スルコト↠之ヲ一拝ス。

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいのもろもろの菩ぼ薩さつ・*清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅに南無なもしたてまつる。

†南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ諸菩薩・清浄大海衆ニ↡。

0667願ねがはくは衆しゅ生じょうとともにことごとく帰き命みょうせん。 ゆゑにわれ頂ちょう礼らいしてかの国くにに生しょうぜん。

†願クハ共ニ↢衆生ト↡咸ク帰命セム 故ニ我頂礼シテ生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^これらのもろもろの菩ぼ薩さつ、 また仏ぶつ (阿弥陀仏) に随したがひ来きたりて、 行ぎょう者じゃを*迎こう接しょうしたまふ。 恩おんを報ほうぜんがためのゆゑに、 心しんを至いたしてこれを礼らいすること一拝いっぱいす。

此等ノ諸ノ菩薩亦マタ随ヒ‡↠仏ニ来キタリテ、迎↢接†シタマフ行者ヲ↡。為ノ↠報ゼムガ↠恩ヲ故ニ、至シテ↠心ヲ礼スルコト↠之ヲ一拝ス。

二 Ⅰ ⅰ b ニ 懴悔
          (一)標挙

【12】^▽あまねく師し僧そう・父母ぶもおよび善ぜん知ぢ識しき、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 三さん障しょうを断除だんじょして、 同おなじく阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに往おう生じょうすることを得えんがために、 帰き命みょうし懴さん悔げしたてまつる。

普ク†為ニ↫▼師僧・父母及ビ善知識、法界ノ衆生、断↢除シテ三障ヲ↡、同ジク得ムガ↪往↩生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↨、帰命シ懴悔†シタテマツル。

二 Ⅰ ⅰ b ニ (二)挙文

 ^心しんを至いたして懴さん悔げす。

†至シテ↠心ヲ懴悔ス。

^十方じっぽうの仏ぶつに南無なもし懴さん悔げしたてまつる。 願ねがはくは一切いっさいのもろもろの罪根ざいこんを滅めっしたまへ。

南↢無シ‡*懴↣悔シタテマツル十方ノ仏ニ↡願クハ滅シタマヘ↢一切ノ諸ノ罪根ヲ↡

0693いま*久く近ごんに修しゅするところの善ぜんをもつて、 回えして*自他じた安楽あんらくの因いんとなす。

0921今将テ↢久近ニ†所ノ↠修スル善ヲ↡廻シテ作ス↢自他安楽ノ因ト↡

^つねに願ねがはくは一切いっさい臨りん終じゅうの時とき、 *勝しょう縁えん・勝しょう境きょうことごとく現前げんぜんせん。

▼恒ニ願クハ一切臨終ノ時勝縁・勝境悉ク現前†セム

願ねがはくは弥陀みだ大だい悲ひ主しゅ、 観音かんのん・勢せい至し・十方じっぽう尊そんを覩みたてまつらん。

願クハ覩ミタテマツラム↢弥陀大悲主観音・勢至・十方‡尊ヲ↡

仰あおぎ願ねがはくは*神光じんこう授手じゅしゅを蒙こうむりて、 仏ぶつの本願ほんがんに乗じょうじてかの国くにに生しょうぜん。

仰ギ*願クハ神光蒙リテ↢授手ヲ↡乗ジテ↢仏ノ*本願ニ↡生ゼム↢彼ノ国ニ↡

 ^懴さん悔げし回え向こうし発願ほつがんしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ廻向シ発願シ已リテ、至シテ↠心ヲ帰命シタテマツル↢阿弥陀仏ニ↡。

二 Ⅰ ⅰ b ホ 作梵
        ヘ 説偈発願

【13】 ^次つぎに*梵ぼんをなし、 偈げを説ときて発願ほつがんせよ。 ¬*宝ほう性しょう論ろん¼ に出いでたり。

 次ニ作†シ↠梵ヲ、 †説キテ↠偈ヲ発願セヨ。 出デタリ↢¬宝性論ニ¼↡

^0668「*礼懴らいさんのもろもろの功く徳どくをもつて、 願ねがはくは命終みょうじゅうの時ときに臨のぞみて、

「礼懴ノ諸ノ功*徳ヲモテ願クハ†臨ミテ↢命終ノ時ニ↡

無む量りょう寿じゅ仏ぶつの無む辺へんの功く徳どく身しんを見みたてまつらん。

見タテマツラム↢無量寿仏ノ無辺ノ功徳‡身ヲ↡

^われおよび余よの信者しんじゃ、 すでにかの仏ぶつを見みたてまつりをはりて、

我及ビ余ノ信者既ニ見タテマツリ↢彼ノ仏ヲ↡已リテ

願ねがはくは*離垢りくの眼まなこを得え、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうして、

願クハ得‡↢離垢ノ眼ヲ↡往↢生シテ安楽国ニ↡

無む上じょう菩ぼ提だいを成じょうぜん」 と。

成ゼムト↢無上菩提ヲ↡」

二 Ⅰ ⅰ b ト 一切恭敬

【14】 ^礼懴らいさんしをはりて一切いっさい恭く敬ぎょうす。

*礼懴シ已リテ一切恭敬†ス。

仏ぶつの菩ぼ提だいを得えたまふに帰きす。 *道心どうしんつねに退たいせざらん。

帰ス↣仏ノ得タマフニ↢菩提ヲ↡道心恒ニ†不ラム↠退セ

 ^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんず。

*願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡†廻シテ願ズ↣往↢生セムト無量寿国ニ↡。

法ほうの*薩婆さは若にゃに帰きす。 *大だい総そう持じ門もんを得えん。

帰ス↢法ノ薩婆若ニ↡得†ム↢大総持門ヲ↡

 ^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんず。

*願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡†廻シテ願ズ↣往↢生セムト無量寿国ニ↡。

0694僧そうの*諍じょう論ろんを息やむるに帰きす。 同おなじく*和わ合ごう海かいに入いらん。

0922帰ス↣僧ノ息ムルニ↢諍論ヲ↡同ジク入†ラム↢和合海ニ↡

 ^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんず。

*願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡†廻シテ願ズ↣往↢生セムト無量寿国ニ↡。

 ^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょう、 三業さんごう清浄しょうじょうにして、 仏ぶっ教きょうを奉持ぶじし*一切いっさいの賢げん聖じょうを*和わ南なんせん。

願クハ諸ノ衆生三業清浄ニシテ、奉↢持シ仏教ヲ↡和↢南†セム一切ノ賢聖ヲ↡。

 ^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんず。

*願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡†廻シテ願ズ↣往↢生セムト無量寿国ニ↡。

二 Ⅰ ⅰ b チ 無常偈

【066915】 ^もろもろの衆等しゅとう聴きけ。 日没にちもつの無む常じょうの偈げを説とかん。

 諸ノ衆等聴ケ。説†カム↢*日没ノ無常ノ偈ヲ↡。

^人間にんげん*怱々そうそうとして*衆しゅ務むを営いとなみ、 年ねん命みょうの日にち夜やに去さること覚おぼえず。

人間怱怱トシテ営イトナ†ミ↢衆務ヲ↡不ズ↠†覚エ↢年命ノ日夜ニ去ルコトヲ↡

灯ともしびの風ふう中ちゅうにありて滅めっすること期ごしがたきがごとし。 *忙々もうもうたる六道ろくどうに*定じょう趣しゅなし。

如シ↢灯ノ風‡中ニアリテ滅†スルコト難キガ↟期シ忙忙タル六道ニ無シ↢†定趣↡

^いまだ解げ脱だつして苦く海かいを出いづることを得えず。 いかんが*安然あんねんとして*驚きょう懼くせざらん。

未ズ ダ↠得エ↣解脱シテ出ヅルコトヲ↢苦海ヲ↡云何 イカン ガ安然トシテ不ラム↢驚懼クセ↡

おのおの聞きけ。 *強健ごうごん有う力りきの時とき、 *自じ策しゃく自じ励れいして*常住じょうじゅうを求もとめよ。

各 ノ聞ケ強健有力ノ時 キ†自策自励シテ求†メヨ↢常住ヲ↡

二 Ⅰ ⅰ b リ 発願

【16】 ^この偈げを説ときをはりて、 さらにまさに心しん口くに発願ほつがんすべし。

 説キ↢此ノ偈ヲ↡已リテ、更ニ†当ニシ↢心口ニ発願ス↡。

 ^願ねがはくは弟子でし等とう、命終みょうじゅうの時ときに臨のぞみて心しん顛倒てんどうせず、 心しん錯乱さくらんせず、 心しん*失念しつねんせず、 身心しんしんもろもろの苦く痛つうなく、 身心しんしん快け楽らくなること禅ぜん定じょうに入いれるがごとくして、 聖しょう衆じゅ現前げんぜんし、 仏ぶつの本願ほんがんに乗じょうじて阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに上じょう品ぼん往おう生じょうせん。 かの国くにに到いたりをはりて、 六ろく神通じんずうを得えて十方じっぽう界かいに入いりて、 苦くの衆しゅ生じょうを*救く摂しょうせん。 *虚こ空くう法界ほうかい尽つきんや、 わが願がんもまたかくのごとくならん。 発願ほつがんしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

▼願クハ弟子*等、†臨ミテ↢命終ノ時ニ↡心不ズ↢顛倒セ↡、心不↢錯乱セ↡、心不↢失念セ↡、身心‡無ク↢諸ノ苦痛↡、身*心快楽†ナルコト如クシテ↠入レルガ↢禅定ニ↡、聖衆現前シ‡、乗ジテ↢仏ノ本願ニ↡▼†上↢品往↣生セム阿弥陀仏国ニ↡。到リ↢彼ノ国ニ↡已リテ、得ヘテ↢六神*通ヲ↡‡入リテ↢十方界ニ↡、†救↢摂セム苦ノ衆生ヲ↡。虚空法界尽キムヤ、我ガ願モ亦如クナラム↠是クノ。発願シ已リテ、至シテ↠心ヲ帰↢*命†シタテマツル阿弥陀仏ニ↡。

二 Ⅰ ⅱ 因列諸無常偈
      a 初夜偈

【17】 0695^初しょ夜やの偈げにのたまはく (坐禅三昧経・意)、

 0923†初夜ノ偈ニ*云ク、

^0670「煩悩ぼんのう深ふかくして底そこなく、 生しょう死じの海うみ無む辺へんなり。

「煩悩深クシテ無†ク↠底生死ノ海†無辺ナリ

苦くを度どする船ふねいまだ立たたず。 いかんが睡眠すいめんを楽このまん。

度スル↠苦ヲ船未 ズ ダ↠立タタ云何ガ楽コノマム↢睡眠ヲ↡

^勇ゆう猛みょうに勤ごん精しょう進じんして、 心しんを摂せっしてつねに*禅ぜんに在おけ」 と。

勇猛ニ†勤精進シテ摂シテ↠心ヲ常ニ在オケト↠*禅ニ」

二 Ⅰ ⅱ b 中夜偈

【18】 ^中ちゅう夜やの偈げにいはく (大智度論)、

 †中夜ノ偈ニ*云ク、

^「なんぢら臭くさき屍かばねを抱いだきて臥がすることなかれ。 種々しゅじゅの不ふ浄じょうをかりに人ひとと名なづく。

「汝*等ラ勿レ↧抱イダキテ↢臭クサキ*屍カバネヲ↡臥スルコト↥種種ノ不浄ヲ‡仮カリニ名ク↠人ト

重病じゅうびょうを得え、 箭やの体たいに入いるがごとし。 もろもろの苦く痛つう集あつまる。 いづくんぞ眠ねむるべけん」 と。

如†シ↧得エ↢重病ヲ↡箭ヤノ入ルガ↞体タイニ 衆ノ苦痛集アツマ†ル安イヅクンゾ可†ケムト↠眠ル」

二 Ⅰ ⅱ c 後夜偈

【19】 ^*後夜ごやの偈げにいはく、

 †後夜ノ偈ニ*云ク、

^*時じ光こう遷うつりて流る転てんし、 たちまちに*五ご更こうの初はじめに至いたる。

時光†遷リテ流転シ忽 マチニ至ル↢五更ノ†初ア カ ツ キ ニ↡

無む常じょう念々ねんねんに至いたり、 つねに*死し王おうと居こす。

無常念念ニ至リ‡恒ニ与ト↢死王↡居コ†ス

^もろもろの*行ぎょう道どうのものを勧すすむ。 勤修ごんしゅして*無余むよに至いたれ。

勧ム↢諸ノ行道ノ者ヲ↡勤ゴン修シテ至†レト↢無余ニ↡

二 Ⅰ ⅱ d 晨朝偈

【20】 ^*平びょう旦たんの偈げにのたまはく (僧祇律・意)、

 †平旦ノ偈ニ*云ク、

^「寂じゃく滅めつの楽らくを求もとめんと欲ほっせば、 まさに沙門しゃもんの法ほうを学がくすべし。

「欲セバ↠求メムト↢寂滅ノ楽ヲ↡当ベ ニシ↠学ス↢沙門ノ法ヲ↡

衣え食じきは身しん命みょうを支ささふ。 *精しょう粗そ、 衆しゅうに随したがひて得えよ。

衣食ハ支ササフ↢身命ヲ↡精コマカ 麁ソアラシ随ヒテ↠衆ニ*†得ヨ

^0671*もろもろの衆等しゅとう、 今日こんにち晨じん朝じょうにおのおの六念ろくねんを誦じゅせよ」 と。

諸ノ*衆等、今日‡晨朝ニ各ノ*誦†セヨト↢六念ヲ↡。」

二 Ⅰ ⅱ e 日中偈

【21】 ^*日にっ中ちゅうの偈げにのたまはく (六方礼経・意)、

 †日中ノ偈ニ*云ク、

^「人ひと生うまれて精しょう進じんせずは、 たとへば樹じゅに根ねなきがごとし。

人生レテ†不ハ↢精進†セ↡喩ヘバ若シ↢樹†ニ無キガ↟根

華はなを採とりて日にっ中ちゅうに置おくに、 よくいくばくの時ときか鮮あざやかなることを得えん。

採トリテ↠華ヲ置クニ↢日*中ニ↡能ク†得ム↢幾イクバクノ時カ鮮アザヤカナルコトヲ↡

^0696人ひとの命いのちもまたかくのごとし。 無む常じょうは須しゅ臾ゆのあひだなり。

0924人ノ命モ亦如シ↠是クノ無常ハ須臾ノ間ナリ

もろもろの行ぎょう道どうの衆しゅうを勧すすむ。 勤修ごんしゅしてすなはち*真しんに至いたれ」 と。

勧ススム↢諸ノ行道ノ衆ヲ↡勤修シテ乃チ至†レト↠真ニ」

二 Ⅱ【初夜讃】
    ⅰ 総標

【22】^↑第だい二にに沙門しゃもん善導ぜんどう、 つつしみて *¬大だい経きょう¼ によりて要文ようもんを採さい集しゅうして、 もつて礼讃らいさんの偈げとなす。 二に十じゅう四し拝はい、 初しょ夜やの時ときに当あたりて礼らいす。 懴さん悔げは前ぜん後ごに同おなじ。

第二ニ*沙門善導、謹ミテ依リテ↢¬*大経ニ¼↡†採↢集シテ要文ヲ↡、以テ為ス↢*礼讃ノ偈†ト↡。二十*四拝、†当リテ↢初夜ノ時ニ↡礼ス。懴悔ハ同ジ↢前後ニ↡。

二 Ⅱ ⅱ 正出
      a 別讃

【23】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

南無シテ†至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲弥陀みだの智ち願がん海かいは、 深広じんこうにして涯底がいたいなし。

▼弥陀ノ智願海ハ深広ニシテ無シ↢涯底↡

▲名みなを聞ききて往おう生じょうせんと欲ほっすれば、 みなことごとくかの国くにに到いたる。

聞キテ↠名ヲ欲スレバ↢往生セムト↡皆悉ク到ル↢彼ノ国ニ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲*この世せ界かいのなかにおいて、 六ろく十じゅう有ゆう七億しちおくの

▼†於テ↢此ノ世界ノ中ニ↡六十有七億ノ

不ふ退たいのもろもろの菩ぼ薩さつあり。 みなまさにかしこに生しょうずることを得うべし。

†不退ノ諸ノ菩薩アリ皆当ニシ↠得↠生ズルコトヲ↠彼ニ

^0672願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲小行しょうぎょうのもろもろの菩ぼ薩さつ、 および*少しょう福ふくを修しゅするもの、

▼小行ノ諸ノ菩薩及ビ修スル↢少福ヲ↡者 ノ

その数かず計はかるべからず。 みなまさにかしこに生しょうずることを得うべし。

其ノ数 ズ不↠可カラ↠計ハカル皆当ニシ↠得ウ↠生ズルコトヲ↠彼ニ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲十方じっぽう*仏刹ぶっせつのなかの菩ぼ薩さつ・比丘びく衆しゅは、

▼十方‡仏刹ノ中ノ菩薩・比丘衆ハ

劫こうを窮きわむるも計はかるべからず。 みなまさにかしこに生しょうずることを得うべし。

窮†ムルモ↠劫ヲ不ズ↠可カラ↠計ル皆当ニシ↠得ウ↠*生ズルコトヲ↠彼ニ

^0697願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願0925クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲一切いっさいのもろもろの菩ぼ薩さつ、 おのおの天てんの妙みょう華け、

▼一切ノ諸ノ菩薩各 ノ齎モチテ↢†天ノ妙華・

宝香ほうこう、 無価むげ衣えを齎もちて弥陀みだ仏ぶつを供く養ようしたてまつる。

宝香・無価‡衣ヲ↡供↢養シタテマツル弥陀仏ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲咸然げんねんとして天てん楽がくを奏そうし、 和雅わげの音こえを暢ちょう発ほつして、

咸然トシテ奏シ↢天楽ヲ↡暢↢発シテ和雅ノ音ヲ↡

0673最さい勝しょうの尊そんを歌か歎たんして、 弥陀みだ仏ぶつを供く養ようしたてまつる。

歌↢歎シテ最勝ノ尊ヲ↡供↢養シタテマツル弥陀仏ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲慧え日にち世せ間けんを照てらして、 生しょう死じの雲くもを消しょう除じょす。

慧日照シテ↢世間ヲ↡消↢除ス生死ノ雲ヲ↡

恭く敬ぎょうして繞めぐること三帀さんぞうして、 弥陀みだ尊そんを稽首けいしゅしたてまつる。

恭敬シテ†遶ルコト三帀シテ稽↢首†シタテマツル弥陀尊ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲かの厳ごん浄じょう土どの微み妙みょうにして思議しぎしがたきを見みて、

見†テ↣彼ノ厳浄‡土ノ微妙ニシテ難キヲ↢思議シ↡

よりて無む上じょう心しんを発おこす。 願ねがはくはわが国くにもまたしからんと。

因ヨリテ発†ス↢無上‡心ヲ↡願クハ我ガ国モ亦然ラムト

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0698▲時ときに応おうじて無む量りょう尊そん (阿弥陀仏)、 容みかおを動うごかし欣ごん笑しょうを発おこし、

0926応ジテ↠時ニ無量尊動オゴカシ‡↠容ミカホヲ発シ↢欣ゴン笑セウヲ↡ヨロコビエミ下

口くちより無む数しゅの光ひかりを出いだして、 あまねく十方じっぽうの国くにを照てらしたまふ。

口ヨリ出シテ↢無数ノ光ヲ↡遍ク照†シタマフ↢十方ノ国ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0674▲光ひかりを回めぐらし身みを囲い繞にょうすること、 三帀さんぞうして頂いただきより入いる。

†廻シ↠光ヲ囲↢遶スルコト身ヲ↡三帀シテ従リ↠頂入ル

一切いっさいの天てん・人にん衆しゅ、 踊ゆ躍やくしてみな歓かん喜ぎす。

一切ノ天人衆踊躍シテ皆歓喜ス

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲梵ぼん声しょうは雷震らいしんのごとく、 八音はっとん妙みょう響こうを暢のぶ。

梵声ハ如†ク↢†雷震ノ↡八音暢ノブ↢†妙響ヲ↡

▲十方じっぽうより来きたれる正しょう士じ、 われことごとくかの願がんを知しれり。

十方ヨリ来レル正士吾 レ悉ク知†レリ↢彼ノ願ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲かの厳ごん浄じょう国こくに至いたれば、 すなはちすみやかに神通じんずうを得えて、

至†レバ↢彼ノ厳浄‡*国ニ↡便チ速 カニ得エテ↢神通ヲ↡

かならず無む量りょう尊そん (阿弥陀仏) において、 記きを受うけて等覚とうがくを成じょうず。

必ズ於テ↢無量尊ニ↡受ケテ↠記ヲ†成ズ↢等覚ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲億おくの如来にょらいに奉事ぶじし、 飛化ひけして*諸刹しょせつに遍へんし、

奉↢事シ‡億ノ如来ニ↡飛化シテ遍シ↢諸刹ニ↡

恭く敬ぎょうし歓かん喜ぎして去さり、 還かえりて安あん養にょう国こくに到いたる。

恭敬シ歓喜シテ去リ‡還リテ到ル↢安養国ニ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0675南無なも0699して心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0927無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲もし人ひと善本ぜんぽんなければ、 仏ぶつの名みなを聞きくことを得えず。

▼若シ人無ケレバ↢善本↡不ズ↠得↠聞クコトヲ↢仏ノ名ヲ↡

▲憍きょう慢まんと弊へいと懈け怠だいとは、 もつてこの法ほうを信しんずること難かたし。

▼憍慢ト弊ト懈怠トハ難シ↣以テ信ズルコト↢此ノ法ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲宿しゅく世せに諸仏しょぶつを見みたてまつりしものは、 すなはちよくこの事じを信しんず。

▼宿世ニ見†タテマツリシモノハ↢諸仏ヲ↡則チ能ク信ズ↢此ノ事ヲ↡

▲謙けん敬きょうに聞ききて奉ぶ行ぎょうし、 踊ゆ躍やくして大おおきに歓かん喜ぎす。

謙敬†ニ聞キテ奉行シ踊躍シテ大ニ歓喜ス

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

【24】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲それかの弥陀みだ仏ぶつの名みょう号ごうを聞きくことを得うることありて、

其レ有リテ↠得ルコト↠聞クコトヲ↢彼ノ弥陀仏ノ名号ヲ↡

▼歓かん喜ぎして一念いちねんに至いたるまで、 みなまさにかしこに生しょうずることを得うべし。

▼歓喜シテ至ルマデ↢一*念ニ↡皆当ニシ↠得ウ↠生ズルコトヲ↠彼ニ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲たとひ*大千だいせんに満みてらん火ひをも、 ただちに過すぎて仏ぶつの名みなを聞きけ。

▼設ヒ満テラム↢大千ニ↡火ヲモ直ニ過ギテ聞†ケ↢仏ノ名ヲ↡

名みなを聞ききて歓かん喜ぎして讃さんずれば、 みなまさにかしこに生しょうずることを得うべし。

▼聞キテ↠名ヲ歓喜シテ讃ズレバ皆当ニシ↠得↠生ズルコトヲ↠彼ニ

^0676願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲*万年まんねんにして三宝さんぼう滅めっせんに、 *この ¬経きょう¼ (大経) 住じゅうすること百ひゃく年ねんせん。

万年ニシテ三宝滅†セムニ此ノ¬経¼住スルコト百年†セム

▼その時とき聞ききて一念いちねんせんに、 みなまさにかしこに生しょうずることを得うべし。

▼†爾ノ時†聞キテ一念セムニ皆当ニシ↠得ウ↠生ズルコトヲ↠彼ニ

^0700願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願0928クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲仏ぶっ世せにははなはだ値あひがたく、 人ひと信しん慧ねあること難かたし。

仏世ニハ甚ダ難†ク↠値ヒ人有ルコト↢信慧↡難シ

たまたま希有けうの法ほうを聞きく、 これまたもつとも難かたしとなす。

†遇マ聞ク↢希有ノ法ヲ↡此復最 トモ為ス↠難シト

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲*みづから信しんじ人ひとを教おしへて信しんぜしむること、 難かたきがなかに*うたたさらに難かたし。

▼自ラ信ジ教 シヘテ↠人ヲ信†ゼシムルコト難キガ中ニ転ウタタ更ニ難シ

▼大だい悲ひをもつて伝つたへてあまねく化けするは、 まことに仏恩ぶっとんを報ほうずるになる。

▼大悲ヲモテ▼*伝ツタヘテ普ク化スルハ*真ニ†成ル↠報ズルニ↢仏恩ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅱ ⅱ b 重礼

【25】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^われを哀愍あいみんして覆護ふごし、 法種ほうしゅをして増ぞう長じょうせしめたまへ。

†哀↢愍シテ覆↣護シ我ヲ↡令シ†メタマヘ↢法種ヲシテ増長セ↡

0677此し世せおよび後ご生しょうに、 願ねがはくは仏ぶつつねに摂しょう受じゅしたまへ。

此‡世及ビ後生ニ願クハ仏常ニ摂受シタマヘ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの観かん世ぜ音おん菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方*極楽世界ノ観世音菩薩ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの大だい勢せい至し菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方*極楽世界ノ大勢至菩薩ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0701南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの諸しょ菩ぼ薩さつ・清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅを礼らいしたてまつる。

†南0929無テ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方*極楽世界ノ諸菩薩・清浄大海衆ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅱ ⅱ c 懴悔

【26】^あまねく師し僧そう・父母ぶもおよび善ぜん知ぢ識しき、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 三さん障しょうを断除だんじょして、 同おなじく阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに往おう生じょうすることを得えんがために、 帰き命みょうし懴さん悔げしたてまつる。

†普ク為ニ↫師僧・父母及ビ善知識、法界ノ衆生、断↢除シテ三障ヲ↡、同ジク得ムガ↪往↩生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↨、帰命シ懴悔シタテマツル。

二 Ⅲ【中夜讃】
    ⅰ 総標

【27】^↑第三だいさんにつつしみて龍りゅう樹じゅ菩ぼ薩さつの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げ (十二礼) によりて、 一いち十じゅう六拝ろっぱい、 中ちゅう夜やの時ときに当あたりて礼らいす。 懴さん悔げは前ぜん後ごに同おなじ。

第三ニ*謹ミテ依リテ↢龍樹菩薩ノ¬願*往生礼讃ノ偈ニ¼↡、一十六拝、当リテ↢中夜ノ時ニ↡礼ス。懴悔ハ同ジ↢前後ニ↡。

二 Ⅲ ⅱ 正出
      a 別讃【十二礼】

【28】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲天てん・人にんに恭く敬ぎょうせられたまふ、 阿あ弥陀みだ仙せん両りょう足ぞく尊そんを稽首けいしゅしたてまつる。

稽↧首†シタテマツル天・人ニ所レタマフ↢恭敬セ↡阿弥陀*仙両足尊ヲ↥

0678かの微み妙みょうの安楽あんらく国こくにましまして、 無む量りょうの仏ぶっ子し衆しゅに囲い繞にょうせられたまへり。

在シテ↢彼ノ微妙ノ安楽‡国ニ↡無量ノ†仏子衆ニ囲*遶セラレタマヘリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆金色こんじきの身しん浄きよくして山王せんのうのごとし。 奢しゃ摩他またの行ぎょうは象ぞうの歩あゆむがごとし。

金色ノ身浄クシテ如シ↢山王ノ↡奢摩他ノ行ハ如シ↢*象ノ歩ムガ↡

両りょう目もくの浄きよきこと青しょう蓮れん華げのごとし。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

両目ノ浄キコト若シ↢青蓮華ノ↡故ニ我頂↢礼†シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0702南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0930無テ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆面おもてよく円えん浄じょうなること満月まんがつのごとし。 威い光こうはなほ千せんの日月にちがつのごとし。

面 テ善ヨク円浄ナルコト如シ↢満月ノ↡威光ハ猶 ホ如シ↢*千ノ日月ノ↡

声みこえは天てん鼓くと倶翅羅くしらのごとし。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

声 エハ*如シ↢天鼓クト倶翅羅クシラノ↡故ニ我頂↢礼†シタテマツル弥陀尊ソンヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆観音かんのん頂ちょう戴だいの冠かん中ちゅうに住じゅうしたまふ。 種々しゅじゅの妙みょう相そう宝たからをもつて荘しょう厳ごんせり。

観音頂戴†ノ冠中ニ住シタマフ種種ノ妙相宝ヲモテ荘厳セリ

よく外げ道どうと魔まとの憍きょう慢まんを伏ぶくす。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

能ク伏ス↢外道ト魔トノ憍慢ヲ↡†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0679◆無比むひ・無垢むくにして広ひろく清浄しょうじょうなり。 衆徳しゅとく皎きょう潔けつなること虚こ空くうのごとし。

無比・無垢ニシテ広ク清浄ナリ衆徳皎潔ナルコト如シ↢虚空ノ↡

所しょ作さの利り益やくに自じ在ざいを得えたまへり。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

所作ノ利益ニ†得タマヘリ↢自在ヲ↡†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆十方じっぽうに名なの聞きこゆる菩ぼ薩さつ衆しゅ、 無む量りょうの諸しょ魔まつねに讃歎さんだんす。

†十方ニ名ノ聞ユル菩薩衆無量ノ諸魔常ニ讃歎ス

0703もろもろの衆しゅ生じょうのために願力がんりきをもつて住じゅうしたまふ。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

0931為ニ↢諸ノ衆生ノ↡願力ヲモテ住シタマフ†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆金こがねを底そことし宝たから間まじはりたる池いけに生しょうぜる華はな、 善根ぜんごんの成じょうぜるところの妙みょう台だい座ざなり。

金ヲ底ソコトシ†宝*間マジハリタル池ニ生ゼル華善根ノ所ノ↠成ゼル妙台座†ナリ

かの座ざの上うえにおいて山王せんのうのごとし。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

†於テ↢彼ノ座ノ上ニ↡如シ↢山王ノ↡†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡。

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆十方じっぽうより来きたれるところのもろもろの仏ぶっ子し、 神通じんずうを顕現けんげんして安楽あんらくに至いたり、

十方ヨリ所ノ↠来レル諸ノ仏子顕↢現シテ神通ヲ↡至リ↢安楽ニ↡

尊顔そんげんを瞻仰せんごうしてつねに恭く敬ぎょうす。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

瞻↢仰ガウシテ尊顔ヲ↡常ニ恭敬ス†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^0680願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆諸しょ有うは無む常じょう・無我むが等とうなり。 また水月すいがつ・電でん・影よう・露ろのごとし。

所有ハ無常・無我等ナリ亦如シ↢水月・†電・影・露ノ↡

衆しゅうのために*法ほうに名みょう字じなきことを説ときたまふ。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

為ニ↠衆ノ†説キタマフ↣法ニ無キコトヲ↢名字↡†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0704南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0932無テ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆かの尊そんの仏刹ぶっせつには悪あくの名ななし。 また女人にょにんと悪道あくどうとの怖おそれなし。

彼ノ尊ノ仏刹ニハ無シ↢悪ノ名↡亦無シ↢女人ト悪道トノ怖 レ↡

衆人しゅにん、 心しんを至いたしてかの尊そんを敬うやまひたてまつる。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

衆人至シテ↠心ヲ敬†ヒタテマツル↢彼ノ尊ヲ↡†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡。

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆かの尊そんの無む量りょう方便ほうべんの境きょうには、 諸趣しょしゅと悪あく知ち識しきとあることなし。

彼ノ尊ノ無量方便ノ境ニハ無シ↠有ルコト↢諸趣シユト悪知識ト↡

往おう生じょうすれば退たいせずして菩ぼ提だいに至いたる。 ゆゑにわれ弥陀みだ尊そんを頂ちょう礼らいしたてまつる。

往生†スレバ不シテ↠退セ至ル↢菩提ニ↡†故ニ我頂↢礼シタテマツル弥陀尊ヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0681南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆われかの尊そんの功く徳どくの事じを説とけり。 衆善しゅぜん無む辺へんにして海水かいすいのごとし。

我説†ケリ↢彼ノ尊ノ功徳ノ事ヲ↡衆善無辺ニシテ如シ↢海水ノ↡

獲えるところの善根ぜんごん清浄しょうじょうなるもの、 衆しゅ生じょうに回施えせしてかの国くにに生しょうぜん。

所ノ↠*獲ウル善根清浄†ナル者廻↢施シテ衆生ニ↡生ゼ†ム↢彼ノ*国ニ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅲ ⅱ b 重礼

【29】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^われを哀愍あいみんして覆護ふごし、 法種ほうしゅをして増ぞう長じょうせしめたまへ。

†哀↢愍シテ覆↣護シ我ヲ↡令メタマヘ↢法種ヲシテ増長セ↡

此し世せおよび後ご生しょうに、 願ねがはくは仏ぶつつねに摂しょう受じゅしたまへ。

†此世及ビ後生ニ願クハ仏常ニ摂受シタマヘ

^0705願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願0933クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの観かん世ぜ音おん菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ観世音菩薩ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの大だい勢せい至し菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ大勢至菩薩ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの諸しょ菩ぼ薩さつ・清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ諸菩薩・清浄大海衆ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅲ ⅱ c 懴悔
        イ 標挙

【068230】^▽あまねく師し僧そう・父母ぶもおよび善ぜん知ぢ識しき、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 三さん障しょうを断除だんじょして、 同おなじく阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに往おう生じょうすることを得えんがために、 帰き命みょうし懴さん悔げしたてまつる。

†普ク為ニ↫師僧・父母及ビ善知識、法界ノ衆生、断↢除シテ三障ヲ↡、同ジク得ムガ↪往↩生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↨、帰命シ懴悔シタテマツル。

二 Ⅲ ⅱ c ロ 出文
          (一)懴悔

 ^心しんを至いたして懴さん悔げす。

†至シテ↠心ヲ懴悔ス。

^無始むしに身みを受うけてよりこのかた、 つねに十じゅう悪あくをもつて衆しゅ生じょうに加くわふ。

†自↢従ヨリ無始ニ受ケテ↟身ヲ来コノカタ恒ニ以テ↢十悪ヲ↡加クワフ↢衆生ニ↡

父母ぶもに孝きょうせず三宝さんぼうを謗そしり、 五ご逆ぎゃく・不ふ善業ぜんごうを造ぞう作さす。

不ズ↠孝セ↢父母ニ↡†謗リ↢三宝ヲ↡造↢作ス五逆・不善業ヲ↡

^この衆罪しゅざいの因縁いんねんをもつてのゆゑに、 *妄想もうぞう顛倒てんどうして*纏縛てんばくを生しょうじ、

以テノ↢是ノ衆罪ノ因縁ヲ↡故ニ妄想顛倒シテ生ジ↢纏テンマトイ縛バクヲシバル↡

無む量りょうの生しょう死じの苦くを受うくべし。 頂ちょう礼らいし懴さん悔げしたてまつる。 願ねがはくは滅除めつじょせしめたまへ。

応ベシ↠受ク↢無量ノ生死ノ苦ヲ↡頂礼シ‡懴悔†シタテマツル願クハ滅除セシメタマヘ

 ^0706懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

†懴0934悔シ已リテ、至シテ↠心ヲ帰↢*命シタテマツル阿弥陀仏ニ↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (二)勧請

 ^心しんを至いたして*勧かん請じょうす。

†至シテ↠心ヲ勧請ス。

^諸仏しょぶつ大だい慈じ無む上じょう尊そん、 つねに*空くう慧えをもつて三界さんがいを照てらしたまふ。

諸仏大慈無上尊恒ニ以テ↢空慧ヲ↡照シタマフ↢三界ヲ↡

衆しゅ生じょう*盲もう冥みょうにして覚かく知ちせず。 永ながく生しょう死じの大だい苦く海かいに没もっす。

衆生盲冥ニシテ不ズ↢覚知チセ↡永ク†没ス↢生死ノ大苦海ニ↡

^*群ぐん生じょうを抜ぬきて諸しょ苦くを離はなれしめんがために、 勧かん請じょうしたてまつる。 つねに住じゅうして*法輪ほうりんを転てんじたまへ。

為ニ↧抜キテ↢群生ヲ↡離レシメムガ↦諸苦ヲ↥勧請シタテマツル常ニ住シテ転ジタマヘ↢法輪ヲ↡

 ^勧かん請じょうしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

†勧請シ已リテ、至シテ↠心ヲ帰↢*命シタテマツル阿弥陀仏ニ↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (三)随喜

 ^0683心しんを至いたして随ずい喜きす。

†至シテ↠心ヲ随喜ス。

^*歴りゃく劫こうよりこのかた懐いだける嫉しっ妬と、 *我が慢まん、 *放逸ほういつは*痴ちによりて生しょうず。

†歴劫ヨリ已来タ†懐ケル嫉妬我慢・放逸ハ由リテ↠痴ニ生ズ

つねに瞋しん恚に毒害どくがいの火ひをもつて、 智慧ちえ・慈じ・善根ぜんごんを*焚ぼん焼じょうす。

恒ニ以テ↢瞋恚毒害ノ火ヲ↡焚↢焼ス智慧・慈・善根ヲ↡

^今日こんにち思し惟ゆいしはじめて*惺しょう悟ごして、 大だい精しょう進じん随ずい喜きの心しんを発おこす。

今日思惟シ‡†始テ惺悟シテ発ス↢大精進随喜ノ心ヲ↡

 ^随ずい喜きしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

†随喜シ已リテ、至シテ↠心ヲ帰↢*命シタテマツル阿弥陀仏ニ↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (四)回向

 ^心しんを至いたして回え向こうす。

†至シテ↠心ヲ廻向ス。

^三界さんがいのうちに*流る浪ろうして、 *痴ち愛あいをもつて*胎獄たいごくに入いる。

流↢浪シテ三界ノ内ニ↡痴愛†ヲモテ入†ル↢胎獄ニ↡

生しょうじをはりて老ろう死しに帰きし、 苦く海かいに沈没ちんもつす。

生ジ已リ†テ帰シ‡↢老死ニ↡†沈↢没ス於苦海ニ↡

^われいまこの福ふくを修しゅして、 回えして安楽あんらく土どに生しょうぜん。

我今修シテ↢此ノ福ヲ↡廻シテ生ゼム↢安楽土ニ↡

 ^0707回え向こうしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

†廻0935向シ已リテ、至シテ↠心ヲ帰↢*命シタテマツル阿弥陀仏ニ↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (五)発願

 ^心しんを至いたして発願ほつがんす。

†至シテ↠心ヲ発願ス。

^願ねがはくは*胎蔵たいぞうの形かたちを捨すてて、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうし、

願クハ捨テテ↢胎蔵ノ形ヲ↡往↢生シ‡安楽国ニ↡

すみやかに弥陀みだ仏ぶつの無む辺へん功く徳どくの身しんを見みたてまつり、

速ニ見タテマツリ↢弥陀仏ノ無辺‡功徳ノ身ヲ↡

^つつしみてもろもろの如来にょらいを覲みたてまつらん。 *賢げん聖じょうもまたしかなり。

†奉ツツシミテ覲タテマツラム↢諸ノ如来ヲ↡賢聖モ亦復然ナリ

六ろく神通じんずう力りきを獲えて、 苦くの衆しゅ生じょうを救く摂しょうせん。

獲テ↢六神通力ヲ↡救ク↢摂セウセム苦ノ衆生ヲ↡

^0684虚こ空くう法界ほうかい尽つきんや。 わが願がんもまたかくのごとくならん。

虚空法界尽†キムヤ我ガ願モ亦如†クナラム↠是クノ

 ^発願ほつがんしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

†発願シ已リテ、至シテ↠心ヲ帰↢*命シタテマツル阿弥陀仏ニ↡。

二 Ⅲ ⅱ c ハ 例余

^余よはことごとく上かみの法ほうに同おなじ。

†余ハ悉ク同ジ↢上ノ法ニ↡。

二 Ⅳ【後夜讃】
    ⅰ 総標

【31】^↑第だい四しにつつしみて天親てんじん菩ぼ薩さつの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げ (浄土論) によりて、 二に十じっ拝ぱい、 後夜ごやの時ときに当あたりて礼らいす。 懴さん悔げは前ぜん後ごに同おなじ。

第四ニ謹ミテ依リテ↢天親菩薩ノ願往生礼讃ノ偈ニ↡、二十拝、†当リテ↢後夜ノ時ニ↡礼ス。懴悔ハ同ジ↢前後ニ↡。

二 Ⅳ ⅱ 正出
      a 別讃【願生偈】

【32】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲世せ尊そん、 *われ一心いっしんに尽じん十方じっぽう無礙むげ光こう如来にょらいに帰き命みょうしたてまつりて、

世尊我 レ一心ニ帰↢命シタテマツリテ尽十方‡

▲仏ぶっ教きょうと相応そうおうせん。

無礙光如来ニ↡*与ト↢仏教↡相応†セム

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆かの世せ界かいの相そうを観かんずるに、 三界さんがいの道どうに勝しょう過がせり。

観ズルニ↢彼ノ世界ノ相ヲ↡勝↢過セリ三界ノ道ニ↡

◆究く竟きょうして虚こ空くうのごとく、 広大こうだいにして辺際へんざいなし。

究竟シテ如†ク↢虚空ノ↡広大ニシテ無シ↢辺際ヘンザイ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0708南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0936無テ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆正しょう道どうの大だい慈悲じひ、 出しゅっ世せの善根ぜんごんより生しょうず。

正道ノ大慈悲‡出世ノ善根ヨリ生ズ

0685◆浄じょう光こう明みょうの満足まんぞくせること、 鏡かがみと日月にちがつ輪りんとのごとし。

浄光明ノ満足†セルコト如シ↢鏡ト日月輪トノ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆もろもろの珍宝ちんぽうの性しょうを備そなへて、 妙みょう荘しょう厳ごんを具ぐ足そくせり。

備ヘテ↢諸ノ珍宝ノ性ヲ↡具↢足†セリ妙荘厳ヲ↡

◆無垢むくの光焔こうえん熾さかりにして、 明浄みょうじょうにして世せ間けんを曜かがやかす。

無垢クノ光焔エン熾サカリニシテ明浄ニシテ曜カス↢世間ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲宝ほう華け千万せんまん種じゅにして、 池ち・流る・泉せんに弥覆みふせり。

宝華千万種ニシテ弥ミ↢覆フウセリ池・流・泉センニ↡

微み風ふう華け葉ようを動うごかすに、 交きょう錯さくして光ひかり乱転らんでんす。

微風動†スニ↢華葉ヲ↡交ケウ錯マジワルシテ光乱転ス

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆宮く殿でん・もろもろの楼閣ろうかくにして、 十方じっぽうを観みること無礙むげなり。

宮殿諸ノ楼閣ニシテ観ルコト↢十方ヲ↡無礙ナリ

雑樹ぞうじゅに異いの光色こうしきあり、 宝欄ほうらんあまねく囲い繞にょうせり。

雑樹ニ異イノ光色アリ宝欄遍 マネク囲遶セリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0686◆無む量りょうの宝たから交きょう絡らくして、 羅ら網もう虚こ空くうにあまねし。

無量ノ宝‡交絡ケウラクマジワルシテ羅網†遍シ↢虚空ニ↡

種々しゅじゅの鈴すず響ひびきを発おこして、 妙みょう法ほうの音おとを宣のべ吐はく。

種種ノ鈴スズリヤウ発 コホチシテ↠響ヒビキカウ ヲ宣ベ↢吐ク妙法ノ音ヲ↡

^0709願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願0937クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲*梵音ぼんのん悟さとらしむること深遠じんのんにして微み妙みょうなり。 十方じっぽうに聞きこゆ。

梵音†悟ラシムルコト深遠†ニシテ微妙†ナリ聞†ユ↢十方ニ↡

◆正しょう覚がくの阿あ弥陀みだ法王ほうおう、 よく住じゅう持じしたまへり。

正覚ノ阿弥陀法王善ク住持シタマヘリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆如来にょらい浄じょう華けの衆しゅうは、 正しょう覚がくの華はなより化け生しょうす。

如来浄華ノ衆ハ正覚ノ華ヨリ化生ス

◆仏法ぶっぽうの味あじはひを愛あい楽ぎょうし、 禅ぜん三昧ざんまいを食となす。

愛↢楽シ仏法ノ†味ヲ↡禅三昧ヲ為ス↠食ト

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆永ながく身心しんしんの悩なやみを離はなれ、 楽たのしみを受うくることつねにして間ひまなし。

永ク離レ‡↢*身心ノ悩ヲ↡受クルコト↠楽ミヲ常ニシテ無シ↠間ヒマ

◆大だい乗じょう善根ぜんごんの界さかいは、 等ひとしくして譏き嫌げんの名ななし。

大乗善根ノ界†ハ等シクシテ無シ↢譏嫌ノ名↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0687南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆女人にょにんおよび根欠こんけつ、 二に乗じょうの種しゅ生しょうぜず。

女人及ビ根欠二乗ノ種不ズ↠生ゼ

◆衆しゅ生じょうの願がん楽ぎょうするところ、 一切いっさいよく満足まんぞくす。

衆生ノ所 ロ↢願楽スル↡一切能ク満足ス

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0710▲無む量りょう大だい宝王ほうおうの微み妙みょうの浄じょう華け台だいあり。

0938無量‡大宝王ノ微妙ノ浄華台†アリ

◆相好そうごうの光ひかり一尋いちじんにして、 色像しきぞう群ぐん生じょうに超こえたまへり。

相好ノ光 リ一尋ニシテ色像超エ†タマヘリ↢群生ニ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲天てん・人にん不ふ動どうの衆しゅう、 清浄しょうじょうの智ち海かいより生しょうず。

天人不動ノ衆清浄ノ智海ヨリ*生ズ

◆ˆ如来にょらいはˇ 須しゅ弥み山王せんのうのごとく、 勝妙しょうみょうにして過すぎたるものなし。

如†ク↢須弥山王ノ↡勝妙ニシテ無シ↢過ギタル者 ノ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^◆天てん・人にん・丈じょう夫ぶの衆しゅう、 恭く敬ぎょうして繞めぐりて瞻仰せんごうしたてまつる。

天人丈夫ノ衆恭敬シテ遶リテ瞻仰シタテマツル

▲天てんの楽がくと華けと衣えと妙みょう香こう等とうとを雨あめふらして供く養ようしたてまつる。

▼†雨ラシテ↢天ノ楽ト華ト衣ト妙香等トヲ↡供養シタテマツル

^0688願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲安楽あんらく国こくは清浄しょうじょうにして、 つねに無垢むくの輪りんを転てんず。

安楽国ハ清浄ニシテ常ニ転ズ↢無垢ノ輪ヲ↡

▲一念いちねんおよび一いち時じに、 ▲もろもろの群ぐん生じょうを利り益やくす。

一念及ビ一時ニ利↢益ス諸ノ群生ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲仏ぶつのもろもろの功く徳どくを讃さんずるに、 分別ふんべつの心しんあることなし。

讃ズルニ↢仏ノ諸ノ功徳ヲ↡無シ↠有ルコト↢分別ノ心↡

▲よくすみやかに功く徳どくの大だい宝海ほうかいを満足まんぞくせしむ。

▼能ク令シム↣速ニ満↢足セ功徳ノ大宝海ヲ↡

^▲願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽*国ニ↡

二 Ⅳ ⅱ b 重礼

【33】^0711南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0939無テ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^われを哀愍あいみんして覆護ふごし、 法種ほうしゅをして増ぞう長じょうせしめたまへ。

†哀↢愍シテ覆↣護シ我ヲ↡令メタマヘ↢法種ヲシテ増長セ↡

此世しせおよび後ご生しょうに、 願ねがはくは仏ぶつつねに摂しょう受じゅしたまへ。

†此世及ビ後生ニ願クハ仏常ニ摂受シタマヘ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの観かん世ぜ音おん菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ観世音菩薩ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0689南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの大だい勢せい至し菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ大勢至菩薩ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの諸しょ菩ぼ薩さつ・清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ諸菩薩・清浄大海衆ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅳ ⅱ c 懴悔

【34】^あまねく師し僧そう・父母ぶもおよび善ぜん知ぢ識しき、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 三さん障しょうを断除だんじょして、 同おなじく阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに往おう生じょうすることを得えんがために、 帰き命みょうし懴さん悔げしたてまつる。

†普ク為ニ↫師僧・父母及ビ善知識、法界ノ衆生、断↢除シテ三障ヲ↡、同ジク得ムガ↪往↩生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↨、帰命シ懴悔シタテマツル。

二 Ⅴ【晨朝讃】
    ⅰ 総標

【35】^↑第だい五ごにつつしみて*彦げん琮そう法ほっ師しの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げによりて、 二に十じゅう一拝いっぱい、 *旦たん起きの時ときに当あたりて礼らいしたてまつる。 懴さん悔げは前ぜん後ごに同おなじ。

第五ニ*謹ミテ依†リテ↢彦*琮法師ノ願往生礼讃ノ偈ニ↡、二十*一拝、†当リテ↢旦起ノ時ニ↡礼シタテマツル。懴悔ハ同ジ↢前後ニ↡。

二 Ⅴ ⅱ 正出
      a 別讃【彦琮礼讃】

【36】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0712法蔵ほうぞうの因いんいよいよ遠とおければ、 極楽ごくらくの果かまた深ふかし。

0940法蔵ノ因弥イヨイヨ遠ケレバ極楽ノ果†還タ深シ

*異い珍ちん参まじはりて地じをなし、 衆宝しゅぼう間まじはりて林はやしをなす。

異珍参マジハリテ作ナシ↠地ヂヲ衆宝間マジハリテ為ナス↠林ハヤシ†ヲ

^華はなは希有けうの色いろを開ひらき、 波なみは実相じっそうの音おとを揚あぐ。

華ハ開キ↢希有ノ色ヲ↡波ナミハ揚アグ↢実相ノ音ヲ↡

いかにしてかまさに授手じゅしゅを蒙こうむりて、 一ひとたび往おう生じょうの心しんを遂とぐべき。

何ニシテカ当ベ †ニキ↧蒙 ブリテ↢授手ヲ↡一タビ遂トグ↦往生ノ心ヲ↥

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0690南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^濁じょく世せに還かえり入いるを難うれひ、 浄じょう土どの願がんいよいよ深ふかし。

濁世ニ†難ウレヒ↢還リ入ルヲ↡浄土ノ願逾イヨイヨ深シ

金こん縄じょう直なおくして道どうを界さかひ、 珠網しゅもう縵ゆるくして林はやしに垂たる。

金縄ジヨウ†直クシテ界サカヒ↠道ヲ†珠網縵クシテ垂タル↠林 シニ

^色いろを見みればみな真色しんじき、 音おとを聞きけばことごとく法音ほうおんなり。

見レバ↠色ヲ皆真色‡聞ケバ↠音ヲ悉ク法音ナリ

西方さいほう遠とおしといふことなかれ。 ただ十じゅう念ねんの心しんを須もちゐよ。

莫レ↠謂フコト↢西方‡遠シト↡唯須ヰヨ↢十念ノ心ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^すでに*窮理ぐりの聖しょうとなりて、 まことに*遍空へんくうの威いあり。

已ニ成リテ↢窮理ノ聖ト↡真 トニ有リ↢遍空ノ威↡

西にしにありて時ときに*小しょうを現げんずるは、 ただこれしばらく機きに随したがふのみ。

†在リテ↠西ニ時ニ現ズルハ↠小ヲ但是 レ暫シバラク随フノミ↠機ニ

^葉珠ようしゅあひ映飾ようじきし、 砂水しゃすいともに澄ちょう輝きせり。

葉珠相 ヒ映飾エイジキシ砂シヤ水共 モニ*澄チヨウスミ 輝クヰセリカガヤキ

▼無む生しょうの果かを得えんと欲ほっせば、 かの土どにかならずすべからくよるべし。

†欲セバ↠得ムト↢無生ノ果ヲ↡彼ノ土ニ必ズ須ベ クシ↠依ヨル

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^*五ご山せんの毫ごう独ひとり朗ほがらかにして、 *宝手ほうしゅの印いんつねにあきらかなり。

五山ノ毫独リ朗 ガラカニシテ宝手ノ印恒ニ†分アキラカナリ

地じ・水すいともに鏡かがみとなり、 香こう華げ同おなじく雲くもとなる。

地水倶トモニ†為リ↠鏡ト香華同ジク作ル↠雲ト

^0691業ごう深ふかければ往ゆきやすきことを成じょうず。 因いん浅あさければ実じつに聞ききがたし。

業†深ケレバ成ズ↠易キコトヲ↠往キ因浅ケレバ実ニ難シ↠聞キ

かならず望のぞむらくは疑ぎ惑わくを除のぞきて、 *超ちょう然ねんとして独ひとり群むらがらざれ。

必ズ望ノゾムラクハ除キテ↢疑惑ヲ↡超然トシテコエテシカラシメテ独リ†不レ↠群ラ

^0713願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願0941クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽*国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^心しんは*真しん慈じを帯おびて満みち、 光ひかりは法界ほうかいを含ふくみて団まどかなり。

心ハ†帯ビテ↢真‡慈ヲ↡満ミチ光ハ含フクミテ↢法界ヲ↡*団マドカナリ

*無む縁えんよく*物ものを摂せっすれば、 *有う相そうさだめて難かたきにあらず。

無縁能ク摂 フスレバホトケノヘン↠物 ノヲ有*相定メテ非ズ↠難キニ

^華はな本心ほんしんに随したがひて変へんじ、 宮く移うつりて身みおのづから安やすし。

華随ヒテ↢本心ニ↡変ジ宮移ウツリテ†身自ラ安シ

*出しゅっ世せの境きょうを聞きくことを悕ねがはば、 すべからくともに禅ぜんに入いりて看みるべし。

†悕ハバ↠聞クコトヲ↢出世ノ境ヲ↡須ベ クシ↢共 モニ入リテ↠禅ニ*看ミル↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^回え向こうやうやく功こうをなせば、 西方さいほうの路みちやうやく通つうず。

廻向漸ク為セバ↠†功ヲ西方ノ†路稍ヤウヤク通ズ

*宝幢ほうどう*厚こう地じを承うけ、 天香てんこう遠風おんぷうに入いる。

宝幢承ウケ↢厚地ヲ↡天香入ル↢遠風ニ↡

^開かい華け重かさなりて水みずに布しき、 *覆ふ網もう細こまかくして空くうを分わかつ。

†開華重ナリテ布シキ↠水ニ覆網細クシテ†分ツ↠空ヲ

願がん生しょうなんぞ意こころ切せつなる。 まさしく楽らくの無む窮ぐうなるがためなり。

▼願生†何ゾ意切セツナル正シク為ナリ↢楽ノ無窮ナルガ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0692南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^*当とう生しょうの処しょを選えらばんと欲ほっせば、 西方さいほうもつとも帰きすべし。

†欲セバ↠選 ラバムト↢当生ノ処ヲ↡西方最モトモ可ベシ↠帰ス

樹じゅを間へだてて*重じゅう閣かくを開ひらき、 道みちに満みてて*鮮せん衣えを布しく。

間ヘダテテ↠樹ヲ開キ↢重閣ヲ↡満テテ↠道†ニ布†ク↢鮮セム衣エヲ↡

^香飯こうぼん、 心しんに随したがひて至いたり、 宝殿ほうでん身みを逐おひて飛とぶ。

香飯随ヒテ↠心ニ至リ宝殿†逐ヒテ↠身ヲ飛ブ

有う縁えんはみな入いることを得う。 まさしくみづから往ゆく人ひと希まれなり。

有縁ハ皆得ウ↠入ルコトヲ*正シク自ラ往ク人希マレナリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0714十劫じっこうに*道どう先さきになりて、 界さかいを厳かざりて群萌ぐんもうを引ひく。

0942十劫ニ道先 キニ成ナリテ厳カザリテ↠界ヲ引ヒク↢群萌ヲ↡

金こん砂しゃ水みずを徹とおして照てり、 玉ぎょく葉よう枝えだに満みててあきらかなり。

†金砂徹トヲシテ↠水ヲ†照リ†玉葉満†テテ↠枝ニ明カナリ

^鳥とりは本もと*珠たまのなかより出いで、 人ひとはただ華はなの上うえに生しょうず。

鳥ハ本 ト珠ノ中ヨリ出†デ人ハ唯華ノ上ニ生ズ

あへて請こふ西方さいほうの聖しょう、 いつかさだめてあひ迎むかへたまへ。

敢 ヘテ†請フ西方ノ聖早晩 イツカ 定メテ相 ヒ迎ヘ†タマヘ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^十方じっぽう諸しょ仏ぶつの国くには、 ことごとくこれ*法王ほうおうの家いえなり。

十方†諸仏ノ国ハ尽ク是法王ノ家ナリ

ひとへに有う縁えんの地じを求もとめて、 冀こいねがはくは早はやく邪じゃなきを得えん。

偏ヒトヘニ求†メテ↢有縁ノ地ヲ↡冀コヒネガハクハ得エム↢早ハヤク無キ‡ヲ↟邪ジヤ

^0693*八はっ功く如にょ意いの水みず、 七宝しっぽう自じ然ねんの華はな、

八功如意ノ水七宝自然ノ華

かしこに心しんよく係かくれば、 まさにかならず往ゆくべし。 はるかなるにあらず。

於テ↠彼ニ心能ク係クレバ当ベ ニシ↢必ズ往ク↡非ズ↠賖ハルカナルニ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▼浄じょう国こくは衰変すいへんなし。 一ひとたび立りゅうして古こ今こんしかなり。

浄国ハ無シ↢衰スイ変↡一タビ立リ シテ古今然 カナリ

光台こうだいには千宝せんぽうを合がっし、 音楽おんがく*八風はっぷうに宣のぶ。

光台ニハ千宝ヲ合シ音楽‡八風†ニ宣ブ

^池いけには多おおし説法せっぽうの鳥とり、 空そらには満みてり散さん華げの天てん。

池ニハ†多シ説法ノ鳥空ニハ†満テリ散華ノ天

生しょうずることを得うれば退しりぞくことを畏おそれず。 意こころに随したがひてすでに蓮はちすを開ひらく。

得レバ↠生ズルコトヲ不ズ↠畏レ↠†退クコトヲ随ヒテ↠意ニ*既ニ開ク↠蓮ハチスヲ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^華けに坐ざするは一像いちぞうにあらず。 聖しょう衆じゅまた量はかりがたし。

†坐スルハ↠華ニ非ズ↢一像ニ↡聖衆亦難 リシ↠量リ

蓮はちす開ひらけて人ひと独ひとり処しょし、 波なみ生しょうじて法ほうおのづから揚あぐ。

蓮開ケテ人独リ処シ波 ミ†生ジテ法自ラ揚アグ

^災わざわいなきは処ところの静しずかなるによる。 退しりぞかざるは朋ともの良よきためなり。

無キ‡ハ↠災由ヨル↢処ノ静 カナルニ↡不ル‡ハ↠退カ為ナリ↢†朋ノ良キ↡

かの*前ぜん生しょうの輩ともがらに問とふ。 「ここに来きたりてよりいくばくの劫こうばかりぞ」 と。

問フ↢彼ノ前生ノ輩トモガラニ↡来†リテヨリ↠斯ココニ幾イクバクノ劫コフ強バカリゾト

^0715願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願0943クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0694南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲*光ひかり舒のべて毘び舎しゃを救すくひ、 ▲*空くうに立たちて韋い提だいを引ひく。

光 リ舒ノベテ救 クヒ↢毘舎ヲ↡*空ニ立タチテ引ク↢韋提ヲ↡

天てん来きたりて香蓋こうがいを捧ささげ、 人ひと去さりて宝ほう衣えを齎もたらす。

天来 タリテ香蓋ヲ捧ササゲ人去リテ宝衣ヲ†齎モタラス

^▲*六ろく時じに鳥とりの合がっするを聞きく。 ▲*四し寸すん華はなを践ふみて低たる。

六時ニ聞†ク↢†鳥ノ合スルヲ↡四寸践フミテ↠華ヲ†低タル

あひ看みるに正ただしからざるはなし。 あにまた長ながき迷まよひあらんや。

相 ヒ看ミルニ無シ↠不ル†ハ↠正タダシカラ豈ニ復有アラムヤ↢†長キ迷 ヒ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^あまねく勧すすむ、 三福さんぷくを弘ひろめて、 ことごとく*五ご焼しょうを滅めっせしむ。

普ク*勧†ム弘メテ↢三福ヲ↡咸ク令ム↠滅セ↢五焼ヲ↡

心しんを発おこして功こうすでに至いたれば、 念ねんを係かくるに罪つみすなはち消きゆ。

†発シテ↠心ヲ功已ニ至†レバ係†クルニ↠念ヲ罪便チ消ユ

^鳥とり華はなやかにして珠光しゅこう転てんじ、 風かぜ好このましくして楽がく声しょう調ととのふ。

†鳥*華ヤカニシテ珠光‡転ジ風 ゼ†好マシクシテ楽†声調フ

ただ*行ぎょう道どうの易やすきことを欣よろこぶ。 なんぞ*聖しょう果かのはるかなるを愁うれへんや。

*但†忻ブ↢行道ノ易キコトヲ↡†寧ゾ愁ヘムヤ↢聖果ノ遥ナル‡ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^珠色しゅしき仍かさなりて水みずとなる。 金光こんこうすなはちこれ台うてななり。

珠色†仍カサナリテ為ナル↠水ト金光即チ是 レ台ナリ

時ときに到いたりて華はなおのづから散さんじ、 願がんに随したがひて華はなまた開ひらく。

到 タリテ↠時ニ華自ラ散ジ随ヒテ↠願ニ*華†還タ開ク

^0695池いけに遊あそびてかはるがはる出しゅつ没もつし、 空そらを飛とびてたがひに往来おうらいす。

遊 ソビテ↠池ニ†更カハルガハル出没シ飛ビテ↠空ヲ互 ヒニ往来ス

*直心じきしんをもつてよくかしこに向むかふ。 あらゆる善ぜん併あわせてすべからく*回えすべし。

*直心ヲモテ能ク向 カフ↠彼ニ†有アラユル善†併セテ須ベ クシ↠廻ヱス

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0716心しんを洗あらふ*甘かん露ろの水みず、 目めを悦よろこばしむる妙みょう華けの雲くも。

0944▼†洗フ↠心ヲ甘露ノ水†悦バシムル↠目ヲ妙華ノ雲

*同どう生しょうの機き識さとりやすく、 等ひとしき寿じゅ量りょう分わかちがたし。

同生ノ機†易ク↠識サトリ†等シキ寿量難シ↠分チ

^楽らく多おおくとも道どうを廃はいすることなし。 声こえ遠とおくとも聞きくを妨さまたげず。

楽多ク†トモ無シ↠†廃スルコト↠道ヲ声 エ遠ク†トモ不ズ↠妨サマタゲ↠聞クヲ

いかんが五ご濁じょくを貪むさぼりて、 安然あんねんとして火ひにみづから焚やけん。

如何 イカン ガ†貪リテ↢五濁ヲ↡安然トシテ火ニ自ミ ラ焚ヤケム

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^台うてなの裏うらに人天にんでん現あらわれ、 光ひかりのなかに侍じ者しゃ看みゆ。

台ノ†裏ニ*人天†現レ光ノ中ニ侍ジ者†看ユ

空くうに懸かかる四し宝ほうの閣かく、 回かいに臨のぞむ七しち重じゅうの*欄らん。

懸カカ†ル↠空ニ四宝ノ閣†臨ム↠廻ニ七重ノ欄

^疑うたがい多おおきは辺へん地じに久ひさし。 徳とく少すくなきは*上生じょうしょう難かたし。

疑 ヒ多†キハ辺地ニ久 サシ徳少†キハ上生難シ

しばらく*余よ願がんを論ろんずることなかれ。 西方さいほうすでに心しんに安やすんず。

且シバラク莫レ↠論ズルコト↢余‡願ヲ↡西*方已ニ心ニ安ズ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0696南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^六根ろっこんつねに道どうに合がっし、 三さん塗ず永ながく名なを絶たつ。

六根常ニ†合シ↠道ニ三塗永ク絶タツ↠名ヲ

*念ねんのあひだに遊ゆ方ほうあまねくして、 還かえる時ときに*得忍とくにん成じょうず。

念ノ頃 ダニ遊方遍クシテ還ル時ニ得 ク忍成ズ

^地じ平たいらかにして極きわまりなく広ひろし。 風かぜ長じょうにしてこの処ところ清きよし。

地平カニシテ無ク↠極リ広シ風†長ニシテ†是ノ処 ロ清シ

言ことばを*有う心しんの輩ともがらに寄よす。 ともにもつぱら苦くなる城しろを出いでよ。

寄ヨス↢言コトバヲ有心ノ輩ニ↡共ニ出デ†ヨ↢†一ラ*苦ナル城ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅴ ⅱ b 重礼

【37】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^われを哀愍あいみんして覆護ふごし、 法種ほうしゅをして増ぞう長じょうせしめたまへ。

†哀↢愍シテ覆↣護シ我ヲ↡令メタマヘ↢法種ヲシテ増長セ↡

此世しせおよび後ご生しょうに、 願ねがはくは仏ぶつつねに摂しょう受じゅしたまへ。

†此世及ビ後生ニ願クハ仏常ニ摂受シタマヘ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0717南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの観かん世ぜ音おん菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南0945無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ観世音菩薩ヲ↡。

^▲*千輪せんりん、 足あしの下したにあきらかにして、 *五ご道どう光ひかりのなかに現げんず。

*千輪明カニシテ↢足ノ下ニ↡五道現ズ↢光ノ中ニ↡

*悲ひ引いんつねに絶たゆることなければ、 人の帰きするもまたいまだ窮きわまらず。

悲引恒ニ無ケレバ↠絶タユルコト†人ノ帰スルモ亦 タ未ズ ダ↠窮キワマラ

^*口くちに宣のべてなほ定じょうにあり。 *心しん静しずかにしてさらに通つうを飛とばす。

口ニ宣ノベテ猶 ヲ在リ↠定ニ心†静ニシテ更ニ飛トバス↠通ヲ

名みなを聞ききてみな往ゆくことを願がんぜよ。 日ひにいくばくの*華け叢そうをか発ひらく。

聞キテ↠名ヲ皆願†ゼヨ↠*往†クコトヲ日ヒニ発ヒラク↢幾ノ華叢 △ヲカ↡

^0697願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの大だい勢せい至し菩ぼ薩さつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ大勢至菩薩ヲ↡。

^慧え力りき無む上じょうを標ひょうし、 ▲身光しんこう有う縁えんを備すくふ。

*慧力‡標†シ↢無上ヲ↡身光‡†備スクフ↢有縁ヲ↡

▲*もろもろの宝国ほうこくを動揺どうようして、 一いちの金蓮こんれんに侍座じざす。

動ドウ↢揺シテ諸ノ宝国ヲ↡侍ジ↢座ス一ノ金蓮ニ↡

^▲*鳥ちょう群ぐん、 実じつの鳥とりにあらず。 *天てん類るいあに真しんの天てんならんや。

†鳥群非ズ↢実ノ鳥ニ↡天‡類ルイ豈ニ真ノ天ナラムヤ

すべからく知しるべし、 妙みょう楽らくを求もとめば、 かならずこれ*戒香かいこうを全まったくせよ。

†須ベ クシ↠知ル求メバ↢妙楽ヲ↡†会ズ是 レ‡戒香†ヲ全 △クセヨ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの諸しょ菩ぼ薩さつ・清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方極楽世界ノ諸菩薩・清浄大海衆ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅴ ⅱ c 懴悔

【38】^あまねく師し僧そう・父母ぶもおよび善ぜん知ぢ識しき、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 三さん障しょうを断除だんじょして、 同おなじく阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに往おう生じょうすることを得えんがために、 帰き命みょうし懴さん悔げしたてまつる。

†普ク為ニ↫師僧・父母*及ビ善知識、法界ノ衆生、断↢除シテ三障ヲ↡、同ジク得ムガ↪往↩生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↨、帰命シ懴悔シタテマツル。

二 Ⅵ【日中讃】
    ⅰ 総標

【39】^↑第六だいろくに沙門しゃもん善導ぜんどうの願がん往おう生じょう礼讃らいさんの偈げ、 つつしみて ˆ観かん経ぎょうのˇ *十じゅう六観ろっかんによりて二に十じゅう拝ぱいを作つくる。 日にっ中ちゅうの時ときに当あたりて礼らいす。 懴さん悔げは前ぜん後ごに同おなじ。

†第六ニ*沙門善導ノ願往生礼讃ノ偈、*謹ミテ依リテ↢十六観ニ↡作ル↢二十拝ヲ↡。当リテ↢日中ノ時ニ↡礼ス。懴悔ハ同ジ↢前後ニ↡。

二 Ⅵ ⅱ 正出
      a 別讃

【40】^0718南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0946無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^0698かの弥陀みだの極楽ごくらく界かいを観かんずるに、 広大こうだい*寛かん平ぴょうにして衆宝しゅぼうをもつて成じょうず。

▲観ズルニ↢彼ノ弥陀ノ極楽界ヲ↡広大寛平ニシテ衆宝ヲモテ成ズ

四し十じゅう八はち願がんより荘しょう厳ごん起おこりて、 もろもろの仏ぶっ刹せつに超こえてもつとも*精しょうたり。

▼四十八願†ヨリ荘厳起 コリテ超エテ↢†諸ノ仏刹ニ↡最 トモ為タリ↠精セイ

^*本国ほんごく・他た方ほうの大海だいかい衆しゅ、 劫こうを窮きわめて*算数さんじゅすとも名なすら知しらず。

▼本国他方ノ大海衆窮メテ↠劫ヲ算数ストモ†不↠知ラ↠名†スラ

あまねく勧すすむ、 西にしに帰きしてかの*会えに同どうぜよ。 恒沙ごうじゃの三昧さんまい自じ然ねんに成じょうず。

普ク勧ム帰シテ↠西ニ同ゼヨ↢彼ノ会ニ↡恒沙ノ三昧自然ニ成ズ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

【41】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲地下じげの荘しょう厳ごん七宝しっぽうの*幢どう、 無む量りょう無む辺へん無む数しゅ億おくなり。

地下ノ荘厳七宝ノ幢▼無量無辺無*数億ナリ

▲*八方はっぽう八面はちめん百ひゃっ宝ぽうをもつて成じょうず。 かれを見みれば無む生しょう自じ然ねんに悟さとる。

八方ポウ八面‡百宝ヲモテ成ズ見†レバ↠彼 レヲ無生自然ニ悟ル

^無む生しょうの宝国ほうこく永ながく常じょうたり。 ▲一々いちいちの宝たから無む数しゅの光ひかりを流ながす。

無生ノ宝国永ク為タリ↠常一一ノ宝 ラ流 ガス↢無数ノ光ヲ↡

行ぎょう者じゃ心しんを傾かたむけてつねに目めに対たいして、 *神じんを騰あげ踊ゆ躍やくして西方さいほうに入いれ。

▼行者傾カタブケテ↠心ヲ常ニ対 イシテ↠目メニ騰ゲ‡↠神ヲ踊躍シテ入レ↢西方ニ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲地じ上じょうの荘しょう厳ごんうたた極きわまりなし。 金こん縄じょうは道どうを界さかふ。 *工く匠しょうにあらず。

地上ノ荘厳転タ無シ↠極リ▼†金縄ハ界サカフ↠道ヲ非ズ↢†工匠ニ↡

0719弥陀みだの願がん智ち巧たくみに荘しょう厳ごんす。 菩ぼ薩さつ・人にん・天てん華はなを散さんじてたてまつる。

0947弥陀ノ願智‡巧タクミニ荘厳ス菩薩・人・天†散ジテ↠華ヲ上タテマツル

^▲宝ほう地じに宝色ほうしきありて宝光ほうこう飛とぶ。 一々いちいちの光ひかり無む数しゅの台だいとなる。

宝地ニ宝色アリテ宝光*飛トブ一一ノ光 リ成ル↢無数ノ台ト↡

0699▲台だいのなかに宝楼ほうろう千万億せんまんおくあり。 台だいの側ほとりに百ひゃく億おくの*宝幢ほうどう囲かこめり。

台ノ中ニ宝楼千万億アリ台ノ側ホトリニ百億ノ宝幢囲カコメリメグレリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲一々いちいちの台だい上じょう虚こ空くうのなか、 荘しょう厳ごん*宝楽ほうがくまた窮まりなし。

一一ノ†台上虚空ノ中‡荘厳宝楽亦 タ無シ↠窮 マリ

▲*八種はっしゅの清しょう風ふう光ひかりに尋ついで出いでて、 時ときに随したがひて楽がくを鼓うつに、 機きに応おうずる音おんあり。

八種ノ清風尋ツギテ↠光ニ出†デテ随ヒテ↠時ニ†鼓ツニ↠楽ヲ†応ズル↠機ニ音アリ

^*機き音おんの正しょう受じゅやや難かたしとなす。 行住ぎょうじゅう坐臥ざがに心しんを摂せっして観かんじ、

機音ノ正受稍ヤヤ為ス↠難シト行住坐臥ニ摂シテ↠心ヲ観†ジ

ただ睡すい時じを除のぞきてつねに憶念おくねんせよ。 三昧さんまいは無為むいにしてすなはち涅ね槃はんなり。

唯除キテ↢睡時ヲ↡常ニ憶念セヨ三昧ハ無為ニシテ即チ涅槃ナリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲宝国ほうこくの宝林ほうりんにもろもろの宝樹ほうじゅあり。 宝ほう華け・宝葉ほうよう・宝ほう根こん茎きょうなり。

宝国ノ宝林ニ諸ノ宝樹†アリ宝華・宝葉・宝根茎†ナリ

あるいは千宝せんぽうをもつて林はやしを分わかちて異ことなり、 あるいは百ひゃっ宝ぽうありてともに*行ごうを成じょうず。

或イハ以テ↢千宝ヲ↡分チテ↠林ヲ異ナリ或イハ有リテ↢百宝↡共 モニ成ズ↠†行ヲ

^▲行々ごうごうあひ当あたり葉ようあひ次つげり。 色いろおのおの不ふ同どうにして光ひかりまたしかなり。

行行相 ヒ当 タリ葉相 ヒ次ゲリ色各 ノ不同†ニシテ光 リ‡亦然ナリ

0720等とう量りょう斉高ざいこうにして三さん十じゅう万まんなり。 枝し条じょうあひ触ふれて無む生しょうを説とく。

0948等量斉高ザイカウニシテ三十万ナリ枝条相 ヒ触†レテ説ク↢*無生ヲ↡

^0700願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲七しち重じゅうの羅ら網もう・七しち重じゅうの*宮く、 綺きたがひに光ひかりを回めぐらしてあひ*映発ようほつす。

七重ノ羅網‡七重ノ宮‡†綺互タガヒニ廻 ラシテ↠光ヲ相 ヒ映発ス

▲*化け天てん童どう子じみな充じゅう満まんせり。 *瓔珞ようらくの輝き光こう日月にちがつに超こえたり。

化天ノ童子皆充*満セリ瓔珞ノ†輝光超エタリ↢日月ニ↡

^▲行々ごうごうの宝葉ほうよう色しき*千般せんぱんなり。 華はな敷ひらけて等ひとしくして*旋せん金輪こんりんのごとし。

行行ノ宝葉†色千般ナリ華敷ヒラケテ等シクシテ若シ↢†旋金輪ノ↡

▲菓このみ光ひかりを変へんじて衆しゅ宝ぼうの*蓋がいを成じょうず。 塵沙じんじゃの仏刹ぶっせつ現げんじて無む辺へんなり。

†菓変ジテ↠光ヲ†成ズ↢衆宝ノ蓋ヲ↡塵沙ノ仏刹現†ジテ無辺ナリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲宝ほう池ちに宝岸ほうがん・宝ほう金沙こんしゃあり、 ▲*宝ほう渠こに宝葉ほうよう・宝ほう蓮れん華げありて、

†宝池ニ宝岸・宝金沙アリ宝渠ニ宝葉・宝蓮華アリテ

十じゅう二に由ゆ旬じゅんにしてみな正しょう等とうなり。 宝ほう羅ら・宝ほう網もう・宝ほう欄らん巡めぐれり。

十二由旬ニシテ皆正等ナリ宝‡羅・宝‡網・†宝欄*巡レリ

^▲*徳水とくすい流ながれを分わかちて宝樹ほうじゅを尋たずぬ。 波なみを聞きき楽がくを覩みて*恬怕てんぱくを証しょうす。

徳水分チテ↠流 レヲ尋タヅ†ヌ↢宝樹ヲ↡聞キ↠波ヲ覩ミテ↠楽ヲ証ス↢恬タンアハシ怕パクヲ↡

言ことばを*有う縁えんの同どう行ぎょう者しゃに寄よす。 ▼つとめて迷まよひを翻ひるがえして*本ほん家けに還かえれ。

寄ス↢*言ヲ有縁ノ同行者ニ↡▼努力ツトメテ翻ヒルガエシテ↠迷マドイヲ還レ↢本家ニ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^0721南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0949無テ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲一々いちいちの金こん縄じょうは道どうの上うえに界さかひて、 宝楽ほうがく・宝楼ほうろう千万億せんまんおくあり。

一一ノ金縄ハ界サカヒテ↢道ノ上 エ†ニ↡宝楽・宝*楼千万億†アリ

0701もろもろの天てん童どう子じ香こう華げを散さんじ、 他た方ほうの菩ぼ薩さつ雲くものごとくに集あつまる。

†諸ノ天童子散ジ↢香華ヲ↡他方ノ菩薩如クニ↠雲ノ集 マル

^無む量りょう無む辺へんにしてよく計はかることなし。 弥陀みだを稽首けいしゅして恭く敬ぎょうして立たつ。

無量無辺ニシテ無シ↢能ク計ハカルコト↡稽↢首シテ弥陀ヲ↡恭敬シテ†立ツ

▲風ふう鈴りょう樹じゅの響ひびき虚こ空くうにあまねくして、 *三尊さんぞんを歎説たんせつすること極きわまりあることなし。

†風鈴樹ノ響ヒビキ†遍クシテ↢虚空ニ↡歎↢説スルコト三尊ヲ↡無シ↠有ルコト↠極 マリ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲弥陀みだ本願ほんがんの華け王おうの座ざ、 一切いっさい衆宝しゅぼうもつて成じょうずることをなせり。

▲弥陀‡本願ノ華王ノ座一切‡衆宝‡以テ為†セリ↠成ズルコトヲ

▲台だい上じょうに*四し幢どうあり、 *宝縵ほうまんを張はれり。 弥陀みだ独ひとり坐ざして*真しん形ぎょうを顕あらわす。

台‡上ニ四幢アリ張レリ↢宝*縵ヲ↡弥陀独リ坐シテ顕ス↢真形ヲ↡

^真しん形ぎょうの光こう明みょう法界ほうかいにあまねし。 光触こうそくを蒙こうむるものは心しん退たいせず。

真形ノ光明†遍シ↢法界ニ↡▼蒙カブル↢光触 クヲ↡者 ノハ心不ズ↠退セ

昼ちゅう夜や六ろく時じにもつぱら想念そうねんすれば、 *終じゅう時じ快け楽らくにして三昧さんまいのごとし。

昼夜六時ニ専ラ想念スレバ†終時快楽ニシテ如シ↢三昧ノ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲弥陀みだの身心しんしん法界ほうかいにあまねし。 衆しゅ生じょうの*心想しんそうのうちに*影現ようげんしたまふ。

▼弥陀ノ*身心†遍シ↢法界ニ↡影↢現シタマフ衆生ノ心想ノ中ニ↡

0722このゆゑになんぢに勧すすむ。 つねに観察かんざつして、 心しんによりて想おもいを起おこして*真容しんようを表あらわすべし。

0950是ノ故ニ勧†ム↠汝ニ常ニ観察†シテ依リテ↠心ニ起シテ↠*想ヲ表スベシ↢真容ヲ↡

^0702▲真容しんようの宝像ほうぞう*華座けざに臨のぞめり。 心しん開ひらけてかの国くにの荘しょう厳ごんを見みる。

真容ノ宝像臨ノゾメ†リ↢華座ニ↡心開ケテ見ル↢彼ノ国ノ荘厳ヲ↡

宝樹ほうじゅに三尊さんぞんの華はな遍満へんまんし、 風ふう鈴りょう楽がくの響ひびき、 文もんと同おなじ。

宝樹ニ三*尊ノ華遍満†シ†風鈴楽ノ響ヒビキ与ト↠文モン同ジ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲弥陀みだの身色しんじき金山こんぜんのごとし。 ▲相好そうごうの光こう明みょう十方じっぽうを照てらす。

▼弥陀ノ身色‡如シ↢金山ノ↡相好ノ光明照ス↢十方ヲ↡

ただ念仏ねんぶつするもののみありて*光こう摂しょうを蒙こうむる。 まさに知しるべし、 本願ほんがんもつとも強こわしとなす。

▼唯有リテ↢†念仏スルモノノミ↡蒙ル↢光摂ヲ↡当ベ ニシ↠知ル本願最 トモ為ス↠†強シト

^▼十方じっぽうの如来にょらい舌したを舒のべて証しょうしたまふ。 もつぱら名みょう号ごうを称しょうして西方さいほうに至いたると。

▼*十方ノ如来舒ノベテ↠舌ヲ証シタマフ†専ラ称シテ↢名号ヲ↡至ルト↢西方ニ↡

かしこに到いたり華はな開ひらけて妙みょう法ほうを聞きけば、 *十じゅう地じの願がん行ぎょう自じ然ねんに彰あらわる。

到リ‡↠彼ニ華*開ケテ聞キ†ケバ↢妙法ヲ↡▼十地ノ願行自然ニ彰 ハル

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^観音かんのん菩ぼ薩さつの大だい慈悲じひ、 すでに菩ぼ提だいを得うるも捨すてて証しょうせず。

▼観音菩薩ノ大慈悲已スデニ得ルモ↢菩提ヲ↡捨ステテ不ズ↠証セ

▲*一切いっさいの五ご道どう身しん中ちゅうに内いる。 六ろく時じに観察かんざつして三輪さんりん応おうず。

一切ノ五道内イル↢身中ニ↡六時ニ観察シテ三輪応ズ

^▲応現おうげんの身光しんこうは紫し金色こんじきなり。 相好そうごう*威儀いぎうたた極きわまりなし。

応現ノ身光ハ紫金色ナリ相好威儀転 タタ無シ↠極リ

0723▲つねに百ひゃく億おく光王こうおうの手みてを舒のべて、 あまねく有う縁えんを摂せっして本国ほんごくに帰きせしむ。

0951▼恒ニ舒ベテ↢百億光王ノ手テヲ↡普ク*摂シテ↢有縁ヲ↡帰セシム↢本国ニ↡

^0703願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲勢せい至し菩ぼ薩さつ思議しぎしがたく、 ▲威い光こうあまねく無む辺へん際ざいを照てらす。

▲勢至菩薩難†ク↢思議シギシ↡威光普ク照ス↢無辺際ヲ↡

有う縁えんの衆しゅ生じょう光触こうそくを蒙こうむりて、 智慧ちえを増ぞう長じょうして三界さんがいを超こゆ。

有縁ノ衆生蒙リテ↢光触ヲ↡増↢長シテ智慧ヲ↡超ユ↢三界ヲ↡

^▲*法界ほうかい傾きょう揺ようして転蓬てんぽうのごとし。 化け仏ぶつ雲うん集じゅうして虚こ空くうに満みてり。

法界傾クヰヤウ揺エウ†シテ如シ↢転蓬ノ↡化仏†雲集シテ満†テリ↢虚空ニ↡

あまねく有う縁えんに勧すすむ。 つねに憶念おくねんして、 永ながく*胞胎ほうたいを絶たちて、 六通ろくつうを証しょうせよ。

普ク勧†ム↢有縁†ニ↡常ニ憶念†シテ永ク絶タチテ↢胞ハウ胎ヲ↡証†セヨ↢六通ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲*正しょう坐ざ跏趺かふして三昧さんまいに入いれば、 想心そうしん念ねんに乗じょうじて西方さいほうに至いたる。

†正坐*跏趺カフシテ入レバ↢三昧ニ↡想心乗ジテ↠念ニ至ル↢西方ニ↡

▲弥陀みだの極楽ごくらく界かいを覩と見けんするに、 地じ上じょう・虚こ空くう七宝しっぽうをもつて荘かざれり。

覩↢見スルニ弥陀ノ極楽界ヲ↡地上・虚空七宝ヲモテ*荘カザレリ

^▲弥陀みだの身しん量りょうきはめて無む辺へんなれば、 かさねて衆しゅ生じょうを勧すすめて小しょう身しんを観かんぜしむ。

弥陀ノ身量極 メテ無辺†ナレバ重 ネテ勧メテ↢衆生ヲ↡観ゼシム↢小身ヲ↡

▲*丈じょう六ろく・八はっ尺しゃく機きに随したがひて現げんじ、 *円光えんこうの化け仏ぶつ前さきの真しんに等ひとし。

丈六八尺随ヒテ↠機ニ現ジ円光ノ化仏‡等 トシ↢前 キノ真シンニ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

【42】^0724南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南0952無テ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲上じょう輩はいは*上行じょうぎょう上じょう根こんの人ひとなり。 浄じょう土どに生しょうずることを求もとめて貪瞋とんじんを断だんず。

上輩ハ上行上根ノ人ナリ求†メテ↠†生ズルコトヲ↢浄土ニ↡断ズ↢貪瞋ヲ↡

0704行ぎょうの差別しゃべつにつきて三品さんぼんを分わかつ。 *五ご門もん相続そうぞくして*三因さんいんを助たすく。

就キテ↢行ノ差別ニ↡分ツ↢三品ヲ↡五門相続シテ助タスク↢三因ヲ↡

^一日いちにち七日しちにちもつぱら精しょう進じんして、 畢ひつ命みょうに台だいに乗じょうじて*六塵ろくじんを出いづ。

一日七日専ラ精進†シテ†畢命ニ乗ジテ↠台 イニ出ヅ↢六塵ヲ↡

慶よろこばしきかな、 逢あひがたくしていま遇あふことを得えたり。 永ながく*無為むい法ほっ性しょうの身しんを証しょうせん。

慶ヨロコバシキ哉カナ‡難クシテ↠逢アヒ今得タリ↠遇フコトヲ永ク証セム↢無為法性ノ身ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡往↢生セム安楽国ニ↡。

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲中ちゅう輩はいは*中行ちゅうぎょう中ちゅう根こんの人ひとなり。 一日いちにちの斎戒さいかいをもつて金蓮こんれんに処しょす。

中輩ハ中行中根ノ人ナリ一日ノ斎戒†ヲモテ処†ス↢金蓮ニ↡

父母ぶもに孝きょう養ようせるを教おしへて回え向こうせしめ、 ために西方さいほう快け楽らくの因いんと説とく。

孝↢養セルヲ父母ニ↡教ヘテ廻向†セシメ為ニ説ク↢西方快楽ノ因ヲ↡

^仏ぶつ、 声しょう聞もん衆しゅと来きたり取とりて、 ただちに弥陀みだの華座けざの辺ほとりに到いたる。

仏与ト↢声聞衆↡来リ取トリテ直ニ到 タル↢弥陀ノ華座ノ辺ニ↡

百ひゃっ宝ぽうの華はなに篭こもりて七日しちにちを経ふ。 三品さんぼんの蓮はな開ひらけて*小しょう真しんを証しょうす。

百宝ノ華ニ篭コモリテ†経↢七日ヲ↡三品†ノ蓮開ケテ証ス↢小真ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^▲下げ輩はいは*下げ行ぎょう下げ根こんの人ひとなり。 十じゅう悪あく・五ご逆ぎゃく等とうの貪瞋とんじんと、

下輩ハ下行下根ノ人ナリ▼十悪・五逆等ノ貪瞋ト

0725四し重じゅうと*偸ちゅう僧そうと*謗ほう正しょう法ぼうと、 いまだかつて慚ざん愧ぎして前さきのとがを悔くいず。

0953四重ト偸僧ト謗正法ト未ズ ダ↣曽カツテ慚愧シテ悔クイ↢前ノトガヲ↡

^終じゅう時じに、 苦く相そう、 雲くものごとくに集あつまり、 地じ獄ごくの猛みょう火か罪人ざいにんの前まえにあり。

†終時ニ苦‡相*如クニ↠雲ノ集†リ地獄ノ猛火罪人ノ前マヘニアリ

0705たちまちに*往おう生じょうの善ぜん知ぢ識しきの、 急きゅうに勧すすめてもつぱらかの仏ぶつの名みなを称しょうせしむるに遇あふ。

▼忽タチマチニ遇アフ↣往生ノ善知識ノ急キウニ勧メテ専ラ称セシムルニ↢彼ノ仏ノ名ヲ↡

^化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ声こえを尋たずねて到いたりたまふ。 一念いちねん心しんを傾かたむくれば宝蓮ほうれんに入いる。

化仏・菩薩尋ネテ↠声ヲ到リタマフ一念傾カタブクレバ↠心ヲ入ル↢宝蓮ニ↡

*三さん華け障さわり重おもくして多た劫こうに開ひらく。 時ときにはじめて菩ぼ提だいの因いんを発おこす。

三†華障 リ重クシテ開ク↢多劫ニ↡于ニ↠時トキ始 メテ発ス↢菩提ノ因ヲ↡

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

【43】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^弥陀みだ仏国ぶっこくはよく感かんずるところなり。 西方さいほう極楽ごくらくは思議しぎしがたし。

†弥陀仏国ハ能ク所ナリ↠感ズル*西方極楽ハ難シ↢思*議シ↡

般若はんにゃを*渇かつ聞もんして*思し漿しょうを絶たつ。無む生しょうを念食ねんじきしてすなはち飢うゑを断だんず。

†渇↢聞シテ*般若ヲ↡†絶ツ↢思漿ヲ↡†念↢食シテ無生ヲ↡即チ断ズ↠飢ヲ

^一切いっさいの荘しょう厳ごんみな法ほうを説とく。 無む心しんに領りょう納のうして自じ然ねんに知しる。

一切ノ荘厳皆説ク↠法ヲ▼†無心ニ領納シテ自然ニ知シル

*七覚しちかくの華池けち意こころに随したがひて入いる。 *八はち背はい神じんを凝こらして一いっ枝しに会えす。

七覚ノ華池随ヒテ↠意ニ入ル八*背凝コラシテ↠神ヲ会ス↢一枝シニ↡

^無む辺へんの菩ぼ薩さつ同学どうがくとなる。 *性しょう海かいの如来にょらいことごとくこれ師しなり。

*無辺ノ菩薩†為ル↢同学ト↡性海ノ如来‡尽ク是 レ師ナリ

弥陀みだの心水しんすい身しん頂ちょうに沐もくす。 観音かんのん・勢せい至し、 衣ころもを与あたへて被きす。

弥陀ノ心水沐モクス↢身頂†ニ↡観音・*勢至与アタヘテ↠†衣ヲ被キ†ス

^たちまちに空くうに騰あがりて法界ほうかいに遊あそび、 須しゅ臾ゆに*記きを授さずかり無為むいと号ごうす。

欻爾タチマチニ†騰リテ↠空ニ遊ビ↢法界ニ↡須臾ニ†授リ↠記ヲ号ス↢無為ト↡

かくのごとく*逍しょう遥よう極きわまりなき処ところなり。 わ0726れいま去ゆかずはいづれの時ときをか待またん。

0954如†ク↠此クノ逍遥‡無キ↠極 リ処ナリ†吾今不ハ↠去カ待タム↢何ノ時ヲカ↡

^0706願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅵ ⅱ b 重礼

【44】^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほうの阿あ弥陀みだ仏ぶつを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方ノ阿弥陀仏ヲ↡。

^われを哀愍あいみんして覆護ふごし、 法種ほうしゅをして増ぞう長じょうせしめたまへ。

†哀↢愍シテ覆↣護シ我ヲ↡令メタマヘ↢法種ヲシテ増長セ↡

此世しせおよび後ご生しょうに、 願ねがはくは仏ぶつつねに摂しょう受じゅしたまへ。

†此世及ビ後生ニ願クハ仏常ニ摂受シタマヘ

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

 ^南無なもして心しんを至いたし帰き命みょうして、 西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの観音かんのん・勢せい至し・諸しょ菩ぼ薩さつ・清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅを礼らいしたてまつる。

†南無シテ至シ↠心ヲ帰命シテ、礼シタテマツル↢西方*極楽世界ノ観音・勢至・諸菩薩・清浄大海衆ヲ↡。

^願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに、 安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

†願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡ 往↢生セム安楽国ニ↡

二 Ⅵ ⅱ c 懴悔
        イ 総標

【45】^あまねく師し僧そう・父母ぶもおよび善ぜん知ぢ識しき、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 三さん障しょうを断除だんじょして、 同おなじく阿あ弥陀みだ仏ぶつ国こくに往おう生じょうすることを得えんがために、 帰き命みょうし懴さん悔げしたてまつる。

†普ク為ニ↫師僧・父母及ビ善知識、法界ノ衆生、断↢除シテ三障ヲ↡、同ジク得ムガ↪往↩生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↨、帰命シ懴悔シタテマツル。

二 Ⅵ ⅱ c ロ 因示懴悔方軌
          (一)明要等三品通用
            (Ⅰ)正示

【46】^上かみの二に品ほんの懴さん悔げ・発願ほつがん等とう前さきに同おなじ。 要ようがなかの要ようを須もちゐば、 △初はじめを取とれ。 略りゃくがなかの略りゃくを須もちゐば、 △中なかを取とれ。 広こうがなかの広こうを須もちゐば、 ▽下しもを取とれ。

上ノ二品ノ懴悔発願等同ジ↠前ニ。須ヰバ↢要ガ中ノ要ヲ↡、取トレ↠初ヲ。須ヰバ↢略†ガ中ノ略ヲ↡、取トレ↠中ヲ。須ヰバ↢広ガ中ノ広ヲ↡、取トレ↠下ヲ。

二 Ⅵ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)別出広懴軌

^その 「△広こう」 といふは、 実じつ心しんに生しょうぜんと願がんずることあるものにつきて勧すすむ。 あるいは四し衆しゅに対たいし、 あるいは十方じっぽうの仏ぶつに対たいし、 あるいは舎しゃ利り・尊像そんぞう・大衆だいしゅに対たいし、 あるいは一人いちにんに対たいす。 もしは*独どく自じ等とうなり。 また十方じっぽう尽じん虚こ空くうの三宝さんぼうおよび尽じん衆しゅ生じょう界かい0707等とうに向むかひ、 つぶさに向むかひて*発ほつ露ろ懴さん悔げすべし。

其ノ広†トイフ者、就キテ↧†実ニ有ル↢心ニ願ズルコト↟生ゼムト者ニ↥†而勧ススム。或イハ対シ↢四衆ニ↡、或イハ対シ↢十方ノ仏ニ↡、或イハ対シ↢舎利・尊像・大衆ニ↡、或イハ対†ス↢一人ニ↡。若シハ†独自等ナリ。又向 カヒ‡↢十方尽虚空ノ三宝及ビ尽衆生界等ニ↡、具 サニ向ヒテ発露懴悔スベシ。

二 Ⅵ ⅱ c ロ (二)明上中下三品懴相
            (Ⅰ)正明

^▼懴さん悔げに三品さんぼんあり。 ▼上じょう・中ちゅう・下げなり。

懴悔ニ有リ↢三品↡、上・中・下ナリ。

・上品

^◆「上じょう品ぼんの懴さん悔げ」 とは、 身みの毛もう孔くのなかより血ち流ながれ、 眼まなこのなかより血ち出いづるものを上じょう品ぼんの懴さん悔げと名なづく。

上品ノ懴悔ト者ハ、▼身ノ毛孔ノ中ヨリ血流ナガレ、眼ノ中ヨリ血出ヅル者 ノヲ名ク↢上品ノ懴悔ト↡。

・中品

^◆「中ちゅう品ぼんの懴さん悔げ」 とは、 *遍へん0727身しんに熱あつき汗あせ毛もう孔くより出いで、 眼まなこのなかより血ち流ながるるものを中ちゅう品ぼんの懴さん悔げと名なづく。

◆中品ノ懴悔ト者ハ、遍0955身ニ熱アツキ汗アセ従リ↢毛孔↡出デ‡、眼ノ中ヨリ血流ルル者 ノヲ名ク↢中品ノ懴悔ト↡。

・下品

^◆「下げ品ぼんの懴さん悔げ」 とは、 遍身へんしん徹とおりて熱あつく、 眼まなこのなかより涙なみだ出いづるものを下げ品ぼんの懴さん悔げと名なづく。

◆下品ノ懴悔ト者ハ、遍身徹トヲリテ熱アツク‡、眼ノ中ヨリ涙ナミダ出ヅル者ヲ名ク↢下品ノ懴悔ト↡。

^◆これらの三品さんぼん差別しゃべつありといへども、 すなはちこれ久ひさしく*解げ脱だつ分ぶんの善根ぜんごんを種うゑたる人ひとなり。 今こん生じょうに法ほうを敬うやまひ、 人ひとを重おもくして身しん命みょうを惜おしまず、 すなはち小しょう罪ざいに至いたるまで、 もし懴さんすれば、 すなはちよく心しんに徹とおり髄ずいに徹とおさしむることを致いたす。

▼此 レ等ラノ三品雖モ↠有リト↢差別↡、即チ是久シク種ウエタル↢解脱分ノ善根ヲ↡人ナリ。致ス↠†使シムルコトヲ↧今生ニ敬†ヒ↠法ヲ、重クシテ↠人ヲ不ズ↠惜オシマ↢身命ヲ↡、†乃チ至ルマデ↢小罪ニ↡、若シ懴スレバ即チ能ク徹リ↠心ニ徹サ↞髄ニ。

^◆よくかくのごとく懴さんすれば、 久く近ごんを問とはず、 あらゆる重障じゅうしょうたちまちにみな滅尽めつじんす。 ◆もしかくのごとくせざれば、 たとひ*日にち夜や十じゅう二に時じに急きゅうに走もとむとも、 すべてこれ益やくなし。 なさざるもののごとし。

◆能ク如ク↠此クノ懴スレバ者、不ズ↠問ハ↢久ク近ヲ↡、†所有ル重障†頓チニ皆滅尽ス。若シ不レバ↠如クセ↠此クノ、縦使 タトヒ 日夜十二時ニ急キウニ†走モトムトモ*衆テ是 レ無シ↠益。†若シ↢不ル↠作サ者ノ↡。

二 Ⅵ ⅱ c ロ (二)(Ⅱ)結顕真心益

^▼知しるべし、 流る涙るい・流る血けつ等とうにあたはずといへども、 ただよく真心しんしん徹到てっとうするはすなはち上かみと同おなじ。

応シ↠知ル、▼雖モ↠不ズト↠能ハ↢†流涙流血等ニ↡、但能ク真心徹到†スル者即チ与ト↠上同ジ。

二 Ⅵ ⅱ c ハ 出懴罪文

【47】^▲敬うやまひて十方じっぽうの諸仏しょぶつ、 十じゅう二に部ぶ経きょう、 諸しょ大だい菩ぼ薩さつ、 一切いっさいの賢げん聖じょうおよび一切いっさいの天てん・竜りゅう八部ぶ、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 現前げんぜんの大衆だいしゅ等とうにまうす。 われ某甲それがし 発ほつ露ろ懴さん悔げすることを証しょう知ちしたまへ。

敬ヒテ白ス↢十方ノ諸仏、十二部‡経、*諸大菩薩、一切ノ賢聖及ビ一切ノ天竜八部†、法界ノ衆生、現前ノ大衆等ニ↡。証↢知シタマヘ我 レ 某甲 発露懴悔スルコトヲ↡。

^▲無始むしよりこのかたすなはち今身こんじんに至いたるまで、 ▲一切いっさいの三宝さんぼう・師し僧そう0708・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを殺害せつがいせること数かずを知しるべからず。

従リ↢無始↡已来コノカタ†乃チ至ルマデ↢今身ニ↡、殺↢害セルコト一切ノ三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不ズ↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^▲一切いっさいの三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうの物ものを*偸ちゅう盗とうせること数かずを知しるべからず。

偸↢盗セルコト一切ノ三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ノ物 ノヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^▲一切いっさいの三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうの上うえにおいて邪心じゃしんを起おこせること数かずを知しるべからず。

於テ↢一切ノ三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ノ上ニ↡起†セルコト↢邪心ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^▲*妄もう語ごをもつて一切いっさいの三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを*欺ご誑おうせること数かずを知しるべからず。

妄語ヲモテ欺↢誑セルコト一切ノ三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^▲*綺語きごをもつて一切いっさいの三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを*調じょう弄ろうせること数かずを知しるべからず。

綺キ語ヲモテ調↢弄ロウ†セルコト一切ノ三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^▲*悪あっ口くをもつて一切いっさいの三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六ろく0728親しん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを*罵め辱にくし、 誹ひ謗ほうし、 *毀呰きしせること数かずを知しるべからず。

悪口ヲモテ罵↢辱シ誹↣謗シ毀↤呰シセルコト一切ノ三宝・師僧・父母・六0956親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^▲*両りょう舌ぜつをもつて一切いっさいの三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを闘乱とうらん破壊はえせること数かずを知しるべからず。

両舌†ヲモテ闘トウ↢乱破↣壊セルコト一切ノ三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは五ご戒かい・八戒はっかい・十戒じっかい・十じゅう善ぜん戒かい・二に百ひゃく五ご十じっ戒かい・五ご百ひゃく戒かい、 菩ぼ薩さつの三聚さんじゅ戒かい、 十じゅう無む尽じん戒かい、 乃ない至し一切いっさいの戒かいおよび*一切いっさい威儀いぎ戒かい等とうを破はし、 みづから作つくり他たを教おしへ、 作つくるを見みて随ずい喜きせること数かずを知しるべからず。

或イハ破シ↢五戒・八戒・十戒・十善戒・二百五十戒・五百戒、菩薩ノ三聚戒・十無尽戒、乃至一切ノ戒及ビ一切威儀戒等ヲ↡、†自ラ作リ教ヘ↠他ヲ、見テ↠作ルヲ随喜セルコト不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^かくのごとき等らの衆罪しゅざい、 また十方じっぽう大だい地じの無む辺へんにして*微み塵じんの無む数しゅなるがごとく、 われらが作さ罪ざいもまた無む数しゅなり。

如キ↠是クノ等ノ衆罪、亦 タ如ク‡↢十方‡大地ノ無辺ニシテ微塵ノ無数ナルガ↡、我等ガ作罪モ亦 マ*復タ 無数ナリ。

^虚こ空くう無む辺へんなり、 われらが作さ罪ざいもまた無む辺へんなり。

虚空無辺ナリ、我等ガ作罪モ亦復無辺ナリ。

^方便ほうべん無む辺へんなり、 われらが作さ罪ざいもまた無む辺へんなり。

*方便無辺ナリ、我等ガ作罪モ亦復無辺ナリ。

^法ほっ性しょう無む辺へんなり、 われらが作さ罪ざいもま0709た無む辺へんなり。

法性無辺ナリ、我等ガ作罪モ亦復無辺ナリ。

^法界ほうかい無む辺へんなり、 われらが作さ罪ざいもまた無む辺へんなり。

法界無辺ナリ、我等ガ作罪モ亦復無辺ナリ。

^衆しゅ生じょう無む辺へんなり、 われらが*劫奪こうだつ・殺害せつがいもまた無む辺へんなり。

衆生無辺ナリ、我等ガ劫奪ダチ・殺害‡モ亦復無辺ナリ。

^三宝さんぼう無む辺へんなり、 われらが*侵損しんそん・劫奪こうだつ・殺害せつがいもまた無む辺へんなり。

三宝無辺ナリ、我等侵損シンソン・劫奪・殺害‡モ亦復無辺ナリ。

^*戒品かいほん無む辺へんなり、 われらが毀き犯ぼんもまた無む辺へんなり。

戒品無辺ナリ、我等ガ毀犯†モ亦復無辺 △。

^かくのごとき等らの罪つみ、 上かみもろもろの菩ぼ薩さつに至いたり、 下しも声しょう聞もん・縁覚えんがくに至いたるまで知しることあたはざるところなり。 ただ仏ぶつと仏ぶつとのみすなはちよくわが罪つみの多た少しょうを知しりたまへり。

如キ↠是クノ等ノ罪、上 ミ至リ↢諸ノ菩薩ニ↡、下 モ至†ルマデ↢声聞・縁覚ニ↡所トコロナリ↠不ル↠能ハ↠知ルコト。唯仏ト与トノミ↠仏乃チ能ク知シリタマヘリ↢我ガ罪之多少ヲ↡。

^いま三宝さんぼうの前みまえ、 法界ほうかいの衆しゅ生じょうの前まえにおいて発ほつ露ろ懴さん悔げし、 あへて*覆ふ蔵ぞうせず。 ただ願ねがはくは十方じっぽうの三宝さんぼう、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 わが懴さん悔げを受うけ、 わが清浄しょうじょうを憶おくしたまへ。

今於テ↢三宝ノ前 ヘ、法界ノ衆生ノ前ニ↡発露懴悔シ‡、不ズ↢敢 ヘテ覆 ク蔵セ↡。唯願クハ十方ノ三宝、法界ノ衆生、受ケ↢我が懴悔ヲ↡、憶シタマヘ↢我ガ清浄ヲ↡。

^今日こんにちよりはじめて、 願ねがはくは法界ほうかいの衆しゅ生じょうとともに、 邪じゃを捨すて正しょうに帰きし、 菩ぼ提だい心しんを発おこして、 慈じ心しんをもつてあひ向むかひ、 仏眼ぶつげんをもつてあひ看み、 菩ぼ提だいまで眷属けんぞくとして、 真しんの善ぜん知ぢ識しきとなりて、 同おなじく阿あ弥陀みだ仏ぶっ国こくに生しょうじ、 すなはち成じょう仏ぶつに至いたるまで、 かくのごとき等らの罪つみ永ながく相続そうぞくを断だんじてさらにあへて作つくらず。

†始テ↠従リ↢今日↡、願クハ共 モニ↢法界ノ衆生ト↡、捨テ↠邪ヲ帰シ‡↠正ニ、発シテ↢菩提心ヲ↡、慈心ヲモテ相 ヒ向ヒ、仏眼ヲモテ相 ヒ*看ミ、菩提†マデ眷属トシテ、*作ナリテ↢真ノ善知識ト↡、同ジク生ジ↢阿弥陀仏国ニ↡、†乃チ至ルマデ↢成仏ニ↡、如キ↠是クノ等ノ罪永ク断ジテ↢相続ヲ↡更ニ不↢敢テ作ラ↡。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已リ†テ、†至シテ↠心ヲ帰↢*命†シタテマツル阿弥陀仏ニ↡。

^広懴こうさんしをはりぬ。

*広懴シ竟ヌ。

三 因示発願作法
  Ⅰ 明願前方便

【48】^0729▼もし入にゅう観かんしおよび睡眠すいめんする時ときは、 この願がんを発おこすべし。 もしは坐ざし、 もしは立りゅうして一心いっしんに合がっ掌しょうし、 面おもてを正ただして西にしに向むかへて、 十じっ声しょう、 阿あ弥陀みだ仏ぶつ・観音かんのん・勢せい至し・諸しょ菩ぼ薩さつ・清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅを称しょうしをはりて、

▲若0957シ入観シ及ビ睡*眠†スル時ハ、応シ↠発ス↢此ノ願ヲ↡。若シハ坐シ若シハ立シテ、一心ニ合掌シ‡、正シテ↠面ヲ向ヘテ↠西ニ、十声、称シ↢阿弥陀仏・観音・勢至・諸菩薩・清浄大海衆ヲ↡竟 ハリテ、

三 Ⅱ 正発願
    ⅰ 往生願

^弟子でし 某甲それがし ▼現げんにこれ生しょう死じの凡ぼん夫ぶ、 罪ざい0710障しょう深じん重じゅうにして六道ろくどうに淪しずみて、 苦くつぶさにいふべからず。 今日こんにち善ぜん知ぢ識しきに遇あひて、 弥陀みだの本願ほんがん名みょう号ごうを聞きくを得えたり。 一心いっしんに称しょう念ねんして往おう生じょうを求ぐ願がんせよ。 「願ねがはくは仏ぶつの慈悲じひ、 *本ほん弘ぐ誓ぜい願がんを捨すてたまはずして摂しょう受じゅしたまへ。

~弟子 *某甲 現ニ是 レ生死ノ凡夫、罪障深重ニシテ†淪シヅミテ↢六道ニ↡、苦不↠可カラ↢*具 サニ云イフ↡。今*日遇アヒテ↢善知識ニ↡、得†タリ↠聞クコトヲ↢弥陀ノ本願‡名号ヲ↡。一心ニ称念シテ求↢願†セヨ往生ヲ↡。願クハ仏ノ慈悲、不ズシテ↠捨テタマハ↢本弘グ誓願ヲ↡†摂受シタマヘ。

三 Ⅱ ⅱ 見仏願

^弟子でし、 弥陀みだ仏ぶつの身相しんそう・光こう明みょうを識しらず。 ▼願ねがはくは仏ぶつの慈悲じひをもつて弟子でしに身相しんそう、 観音かんのん・勢せい至し・諸しょ菩ぼ薩さつ等とうおよびかの世せ界かいの清浄しょうじょう荘しょう厳ごん・光こう明みょう等とうの相そうを示じ現げんしたまへ」 と。

~弟子▼不ズ↠識シラ↢弥陀仏ノ身相光明ヲ↡。願クハ仏ノ慈悲ヲモテ示↢現シタマヘト弟子ニ身相、観音・勢至・諸菩薩等及ビ彼ノ世界ノ清浄‡荘厳光明等ノ相ヲ↡。

三 Ⅲ 願後益相

^この語ごをいひをはりて一心いっしん正しょう念ねんにして、 ▼すなはち意こころに随したがひて入にゅう観かんし、 および睡ねむれ。 あるいはまさしく発願ほつがんする時ときすなはちこれを見みることを得うるあり。 あるいは睡眠すいめんする時とき見みることを得うるあり。 至し心しんならざるを除のぞく。 この願がんこのごろ大おおきに*現験げんげんあり。

◆噵イヒ↢此ノ語ヲ↡已リテ一心正念ニシテ、即チ随ヒテ↠意ニ入観シ、及ビ睡ネブレ。或イハ有リ↢正シク†発願スル時‡即チ得ル‡↟見ルコトヲ↠之ヲ。或イハ有リ↢睡*眠†スル時得ル‡↟見ルコトヲ。*除ク↠不ルヲ↢†至心ナラ↡。此ノ願比コノ*来ゴロ大 キニ有リ↢現験↡。△

四 挙五縁益結勧
  Ⅰ 問

【49】^▼問とひていはく、 阿あ弥陀みだ仏ぶつを称しょう念ねんし礼観らいかんして、 現げん世ぜになんの功く徳どく利り益やくかある。

▲問ヒテ曰ク、称↢念シ礼↣観シテ阿弥陀仏ヲ↡、現世ニ有ル↢何ナンノ功徳利益カ↡。

四 Ⅱ 答
    ⅰ 明前三縁
      a 正明
        イ 滅罪縁

^◆答こたへていはく、 ▲もし阿あ弥陀みだ仏ぶつを称しょうすること一いっ声しょうするに、 すなはちよく八はち十じゅう億劫おくこうの生しょう死じの重じゅう罪ざいを除滅じょめつす。 礼念らいねん以下いげもまたかくのごとし。

~答ヘテ曰ク、若シ称スルコト↢阿弥陀仏ヲ↡一声ス†ルニ、即チ能ク除↢滅ス八十億劫ノ生死ノ重罪ヲ↡。礼念已下モ亦*如シ↠是クノ。

四 Ⅱ ⅰ a ロ 護念縁

^▼¬*十じゅう往おう生じょう経きょう¼ (意) にのたまはく、 「もし衆しゅ生じょうありて、 阿あ弥陀みだ仏ぶつを念ねんじて往おう生じょうせんと願がんずれば、 かの仏ぶつすなはち▲*二に十じゅう五ごの菩ぼ薩さつを遣つかはして、 行ぎょう者じゃを擁よう護ごせしめたまふ。 もしは行ぎょう、 もしは坐ざ、 もしは住じゅう、 もしは臥が、 もしは昼ちゅう、 もしは夜や、 一切いっさい時じ、 一切いっさい処しょに、 悪あく鬼き0711・悪神あくじんをしてその便べんを得えしめず」 と。

~¬十往生経ニ¼云ク、「若シ有リテ↢衆生↡念ジテ↢阿弥陀仏ヲ↡願ズ†レバ↢往生†セムト↡者、彼ノ仏即チ遣シテ↢二十五ノ菩薩ヲ↡、擁↢護セシメタマフ行者ヲ↡。若シハ行若シハ*坐、若シハ住若シハ臥、若シハ昼若シハ夜、一切‡時一切‡処ニ、不ズト↠令メ↣悪鬼・悪神ヲシテ得エ↢其ノ便ヲ↡也。」

^◆また ¬観かん経ぎょう¼ (意) にのたまふがごとし。 「▲もし阿あ弥陀みだ仏ぶつを称しょう・礼らい・念ねんして、 かの国くにに往おう生じょうせんと願がんずれば、 かの仏ぶつすなはち無む数しゅの化け仏ぶつ、 無む数しゅの化け観音かんのん・勢せい至し菩ぼ薩さつを遣つかはして、 行ぎょう者じゃを*護ご念ねんせしめたまふ」 と。 また前さき0730の二に十じゅう五ご菩ぼ薩さつ等とうと百ひゃく重じゅう千せん重じゅう行ぎょう者じゃを囲い繞にょうして、 行住ぎょうじゅう坐臥ざが、 一切いっさいの時じ処しょを問とはず、 もしは昼ひる、 もしは夜よる、 つねに行ぎょう者じゃを離はなれたまはず。

~又如シ↢¬観経ニ¼云フガ↡。「▼若シ称↢礼↣念シテ阿弥陀仏ヲ↡、願ズ†レバ↣往↢生セムト彼ノ国ニ↡者、彼ノ仏即チ遣 ハシテ↢無数ノ化仏、無数ノ化観音・勢至菩薩ヲ↡、護↢念セシメタマフト行者ヲ↡。」復0958与ト↢前ノ二十五菩薩等↡百重千重囲↢遶シテ行者ヲ↡、不ズ↠問ハ↢†行住坐臥、一切ノ時処ヲ↡、若シハ昼若シハ夜、常ニ不ズ↠離レタマハ↢行者ヲ↡。

四 Ⅱ ⅰ b 結勧

^◆いますでにこの*勝しょう益やくまします、 憑たのむべし。 願ねがはくはもろもろの行ぎょう者じゃ、 おのおの*すべからく心しんを至いたして往ゆくことを求もとむべし。

~◆今既ニ†有ス↢斯ノ勝益↡、可シ↠憑タノ†ム。願クハ諸ノ行者、各 ノ須クシ↢至シテ↠心ヲ求 トム↟往クコトヲ。

四 Ⅱ ⅱ 明後二縁
      a 正明
        イ 引大経明摂生縁

^◆また ¬無む量りょう寿じゅ経きょう¼ (上・意) にのたまふがごとし。 「▲もしわれ成じょう仏ぶつせんに、 十方じっぽうの衆しゅ生じょう、 わが名みょう号ごうを称しょうすること下しも十じっ声しょうに至いたるまで、 もし生しょうぜずは、 正しょう覚がくを取とらじ」 (第十八願) と。 ▼かの仏ぶついま現げんに世よにましまして成じょう仏ぶつしたまへり。 まさに知しるべし、 本誓ほんぜい重じゅう願がん虚むなしからず、 衆しゅ生じょう称しょう念ねんすればかならず往おう生じょうを得う。

~又▼如シ↢¬無量寿経ニ¼云フガ↡。「▼若シ我 レ成仏セムニ、十方ノ衆生、▼称†スルコト↢我ガ名号ヲ↡下 モ至ルマデ↢十声ニ↡、若シ不ズ†ハ↠†生ゼ者不ト↠取ラ↢正覚ヲ↡。」▼彼ノ仏▼今 マ現ニ在シテ↠世ニ成仏シタマヘリ。当ベ ニシ↠知ル、本ズ誓重願不↠虚シカラ、衆生称念スレバ必ズ得ウ‡↢往生‡ヲ↡。

四 Ⅱ ⅱ a ロ 引小経明証生縁
          (一)挙文
            (Ⅰ)釈尊証

^◆また ¬弥陀みだ経きょう¼ にのたまふがごとし。 「▲もし衆しゅ生じょうありて阿あ弥陀みだ仏ぶつを説とくを聞きかば、 すなはち名みょう号ごうを執しゅう持じすること、 もしは一日いちにち、 もしは二に日にち、 乃ない至し七日しちにちなるべし。 一心いっしんに仏ぶつを称しょうして乱みだれざれば、 ◆命いのち終おわらんと欲ほっする時とき、 阿あ弥陀みだ仏ぶつ、 もろもろの聖しょう衆じゅと現げんじてその前まえにまします。 この人ひと終おわる時とき、 心しん顛倒てんどうせずしてすなはちかの国くにに往おう生じょうすることを得う。 ◆仏ぶつ (釈尊)、 舎しゃ利り弗ほつ0712に告つげたまはく、 ªわれこの利りを見みるがゆゑにこの言ごんを説とく。 もし衆しゅ生じょうありてこの説せつを聞きくものは、 まさに発願ほつがんしてかの国くにに生しょうぜんと願がんずべしº 」 と。

~又如シ↢¬弥陀経ニ¼云フガ↡。「若シ有リテ↢衆生↡聞カ†バ↠説クヲ↢阿弥陀仏ヲ↡、即チ†応シ↧執↢持スルコト名号ヲ↡、若シハ一日、若シハ二日、乃至七日ナル↥。一心ニ称シテ↠仏ヲ不レバ↠乱 ダレ、命 チ欲スル↠終ラムト時、阿弥陀仏与ト↢諸ノ聖衆↡現ジテ在ス↢其ノ前ニ↡。此ノ人終ル時‡、心不ズシテ↢顛倒セ↡即チ得↣往↢生スルコトヲ彼ノ国ニ↡。仏告ゲタマハク↢舎利弗ニ↡、我 レ見ルガ↢是ノ利ヲ↡故ニ説ク↢是ノ言ヲ↡。若シ有リテ↢衆生↡聞†ク↢*是ノ説ヲ↡者ハ、†応ニ当シト↢†発願シテ願ズ↟生ゼムト↢彼ノ国ニ↡。」

四 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)諸仏証

^◆次つぎ下しもに説ときてのたまはく (小経・意)、 「▲東方とうぼう恒ごう河が沙しゃのごとき等らの諸仏しょぶつ、 南西なんざい北方ほっぽうおよび上じょう下げ一々いちいちの方ほうの恒ごう河が沙しゃのごとき等らの諸仏しょぶつ、 おのおの本国ほんごくにおいてその舌相ぜっそうを出いだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせん世せ界かいを覆おおひて、 誠じょう実じつの言ごんを説ときたまはく、 ªなんぢら衆しゅ生じょう、 みなこの一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご念ねん経ぎょうを信しんずべしº と。

~次‡下ニ説キテ云ク、「東方†如キ↢恒河沙ノ↡等ノ諸仏、南西北方及ビ上下、一一ノ方ノ†如キ↢恒河沙ノ↡等ノ諸仏、各 ノ†於テ↢本国ニ↡出シテ↢其ノ舌相ヲ↡、遍ク覆ヒテ↢三千大千世界ヲ↡、説キタマ†ハク↢誠実ノ言ヲ↡、汝等衆生皆応ベシト↠信ズ↢†是ノ一切諸仏所護念経ヲ↡。

^◆いかんが護ご念ねんと名なづくる。 もし衆しゅ生じょうありて阿あ弥陀みだ仏ぶつを称しょう念ねんすること、 ▼もしは七日しちにちおよび一日いちにち、 下しも十じっ声しょう乃ない至し一いっ声しょう、 一念いちねん等に至いたるまで、 かならず往おう生じょうを得う。 この事じを*証誠しょうじょうしたまふがゆゑに護ご念ねん経ぎょうと名なづく」 と。

~云何ガ名クル↢護念ト↡。若シ有リテ↢衆生↡称↢念†スルコト阿弥陀仏ヲ↡、▼若シハ七日及ビ一日、下至†ルマデ↢*十声乃至▼*一声一念等ニ↡、必ズ得ウ‡↢往生ヲ↡。▼証↢*誠シタマフガ此ノ事ヲ↡故ニ名クト↢護念経ト↡。」

四 Ⅱ ⅱ a ロ (二)釈義

^▼次下つぎしもの文もんにのたまはく (小経・意)、 ▼「もし仏ぶつ0731を称しょうして往おう生じょうするものは、 つねに六方ろっぽう恒ごう河が沙しゃ等とうの諸仏しょぶつのために護ご念ねんせらる。 ゆゑに護ご念ねん経ぎょうと名なづく」 と。

~▼次下ノ*文ニ云0959ク、「若シ称シテ↠仏ヲ往生スル者 ノハ、常ニ為ニ↢六*方恒*河沙等ノ諸仏†ノ↡之所ル↢護念セ↡。故ニ名クト↢護念経ト↡。」

四 Ⅱ ⅱ b 結勧

^◆いますでにこの増ぞう上じょうの誓願せいがんの憑たのむべきあり。 もろもろの*仏ぶっ子し等とう、 なんぞ意こころを励はげまし去ゆかざらんや。

~今既ニ†有リ↢此ノ増上ノ誓願ノ可キ↟憑ム。諸ノ仏子等、何ナンゾ不ラム↢励ハゲマシ↠意ココロヲ去カ↡也ヤ。△

往おう生じょう礼讃らいさん偈げ

 

延書の底本は高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本ˆ原漢文の底本と同一ˇ。
未聞を暁悟して 未信の人々を教え導いて。
弥陀の十二光の名 ¬大経¼ (上) に説かれる阿弥陀仏の十二種の異名。 →十じゅう二に光こう
称礼念 称名しょうみょうし礼拝らいはい・憶念おくねんすること。
大経に… ¬大経¼ (下) の 「往覲おうごん偈げ」 に主によっている。
彦琮法師の… ほぼ同文の偈文が、 ¬聖しょう武む天皇てんのう宸翰しんかん雑ざつ集しゅう¼ にみられる。
午時 正午頃。 →日にっ中ちゅう
おほよそ…名づく 親鸞聖人は 「おほよそ三業を起すに、 かならず真実を須もちゐるがゆゑに至誠心と名づく」 (化身土文類訓) と読まれた。
十声一声等 智ち昇しょう撰 ¬集しゅう諸しょ経きょう礼懴らいさん儀ぎ¼ 所収の ¬礼讃らいさん¼ では、 「十声等」 (高麗こうらい版)、 「十声聞等」 (宋そう版) などとなっている。 親鸞聖人は 「信文類」 において 「十声聞等」 とある ¬集諸経礼懴儀¼ 所収本をとくに引用されている。
もし一心も少けぬれば 至誠心・深信・回向発願心のうちの一つでも欠けたならばの意。 親鸞聖人は ¬唯信鈔文意¼ では、 この文の 「一心」 を三心即一の一心 (真実信心) と解釈されている。
余礼 阿弥陀仏以外の仏・菩薩等を礼拝すること。
聖凡 聖しょう者じゃと凡ぼん夫ぶ。 上の 「三乗」 (声しょう聞もん・縁覚えんがく・菩薩) を聖者とし、 「五道」 (地獄・餓鬼がき・畜ちく生しょう・人・天) を凡夫とする。
生死に回入して 生死輪りん廻ねの迷いの世界にもどって。
貪瞋煩悩 貪欲とんよくや瞋しん恚になどの煩悩ぼんのう。
随犯随懴して 罪を犯せば、 すぐ懴さん悔げして。
自然任運 おのずから。 ひとりでに。
境は細に心は粗なる 観念の対象は微妙で細やかであるのに、 観念する心の方は粗雑である。
識颺り神飛びて 心のはたらきがうわつき、 精神がつねに動揺して。
境現ずること… 一いち行ぎょう三ざん昧まいによって諸仏が現前することを指している。
邪正あひ交はり 邪境と正境が混ざり合うこと。
一多雑現 一仏と多仏が混在して現れること。
坐観礼念 座って観察かんざつし、 礼らい拝はい・念仏すること。
悲智の果円かにして 慈悲と智慧ちえよりなる仏果の徳が欠けるところなくそなわって。
外の雑縁 外からのさまざまな妨げ。
専 念仏を専修せんじゅすること。
係念相続せざる 浄土に想いをかけることが相続しない。
憶想間断 仏をおもう心がとだえる。
よく…願ずるものは 親鸞聖人は 「よくみづからおのれが能を思量せよ。 今身にかの国に生ぜんと願はんものは」 (信文類訓) と読まれた。
無為の法楽 無為むい涅ね槃はんのさとりの楽しみ。
微塵刹土 微塵は仏教でいう物質の最小単位。 刹は梵語クシェートラ (kṣetra) の音写で国土の意。 微塵のように無数の国土。
摂取して… →摂取せっしゅ不ふ捨しゃ
十二種の名 →十じゅう二に光こう
不思議増上の勝縁 はかり知ることのできないすぐれた功く徳どくの因縁いんねん。
称観礼念 称名しょうみょう・観察かんざつ・礼らい拝はい・憶念おくねん。
自他安楽の因となす 自分や他人が安楽浄土に往生する因とする。
発願 往生浄土を願う心をおこすこと。
梵 梵唄ぼんばい。 偈げ頌じゅなどを諷ふ誦じゅ、 歌唱すること。
離垢の眼 煩悩ぼんのうのけがれを離れた智慧ちえの眼。
大総持門 涅ね槃はんのさとりに至る智慧の門。 →総そう持じ
和合海 僧伽そうぎゃ (仏の教団) が和合 (協同・調和) していることを、 海水が一味になっているのに喩えている。
一切の賢聖 ここでは僧宝そうぼうを指していう。
強健有力の時 健康でいられるとき。
自策自励 みずからつとめはげむこと。
常住 生しょう滅めつ変化を離れた涅ね槃はんのさとり。
後夜の偈にいはく… 異本には下に 「華け厳ごん経ぎょう」 とあるが、 善導ぜんどう大師の自作の偈とみられる。
五更 午前四時頃。
死王 無常のこと。
平旦 晨じん朝じょうのこと。
もろもろの衆等 この礼讃の法会に参集しているすべての人々。
真 さとり。
※初夜讃中、 漢文の点下線は 「往覲偈」 と同一の内容を示す。
この世界 娑しゃ婆ば世界。
少福を修するもの わずかな功く徳どくを修めた人々。
諸刹 刹は梵語クシェートラ (kṣetra) の音写で、 国土のこと。 多くの国土。
万年に… 末法まっぽうの時代が一万年続いた後は、 仏法僧の三宝さんぼうが滅する法滅ほうめつの時代に入るという。
この経… 法滅ほうめつの時代になっても、 ¬大経¼ に説かれた念仏の教えだけは、 この世にいつまでもとどまりのこる。 「百年」 は満数の意、 いつまでもということ。。
みづから信じ… →自じ信しん教きょう人信にんしん
法に名字なきこと すべては因縁いんねんによって生起して仮に存在するもので、 名称によって概念的にとらえられるような実体はないということ。
妄想顛倒 虚こ妄もうの分別ふんべつによって、 真実とは全く逆の見解にとらわれること。
胎蔵の形 人としての身体。 母体への宿りによって生じることからいう。
われ 天親てんじん菩薩。
梵音 仏のきよらかな声。 ¬浄土論¼ では 「梵声」 とする。
窮理の聖 真如しんにょ法ほっ性しょうの道理をきわめた聖者。 仏のこと。
遍空の威 虚こ空くう法界ほうかいにゆきわたる威徳。
小 小相。 小なるすがた。
五山の毫 眉間の白びゃく毫ごうの大きさが五つの須しゅ弥み山せんを合わせたようであることをいう。
宝手の印 手に印判で押したような画があることをいう。
真慈 仏の真実の慈悲。
有相 有う相そうの機き類。 執着の心にとらわれた存在。
厚地 浄土の厚い大地。
覆網 空中にひろがる飾りあみ。
当生の処 往生すべきところ。
鮮衣 宝石でできているすぐれた衣服。
珠 摩尼まに。
法王 諸仏を指すとする説と阿弥陀仏を指すとする説とがある。
八功如意の水 八はっ功く徳どく水すいに同じ。
前生の輩 先に往生した人々。
光舒べて… 阿弥陀仏が光こう明みょうを放って毘び舎しゃ離り国こくの人民の五種の重病を除いたという因縁いんねん。 ¬請しょう観音かんのん経ぎょう¼ に出る説で、 ¬安楽集¼ 第八大門に言及紹介されている。
空に立ちて… 阿弥陀仏が空中に住立じゅうりゅうして韋い提だい希けの前に現れたという ¬観経¼ 華座観の説。
六時に… 昼夜六時に衆鳥が和わ雅げの音を出すことを指していう。
四寸… 仏土に遍満する華の上をふむと、 四寸くぼみくだすことを指していう。
行道 浄土に往生するための行業。
甘露 ここでは宝池の八はっ功く徳どく水すいを甘かん露ろに喩える。
同生の機 同じく浄土に往生した機類。
欄 欄らん楯じゅん。 垣。
余願 西方願生以外の願い。
念のあひだに… 一念の間にあまねく十方の仏国を訪れ。
有心の輩 往生浄土に志あるもの。
千輪 千輻輪せんぷくりんの略。
五道光のなかに現ず 観世音菩薩の光明の中に五道 (地獄・餓鬼がき・畜ちく生しょう・人・天) の衆しゅ生じょうのすがたが現れ示されるという意。
口に… 口に教えを説いても、 心は禅ぜん定じょうに入っているという意。
心静かに… 心は静かに禅定にありながら、 身は十方世界におもむくという意。
華叢 蓮れん華げの台座を指していう。
もろもろの… 勢至菩薩が歩むとき、 十方世界はすべて震動するという。
鳥群実の鳥にあらず 極楽世界の鳥は阿弥陀仏の化け現げんであって、 罪報の所生ではないということ。
天類… 極楽世界の諸天は他方世界に順じて天と呼ばれるだけで、 実の天ではないという意。
本国他方 本国は極楽、 他方は極楽以外の世界。
幢 浄じょう土どの大地を支える宝でできた柱。
八方八面… 地を支える無数の柱は八角柱の形であって、 その八つの側面は百宝でできあがっているということ。
工匠にあらず 工匠の細工ではなく、 願力によって自じ然ねんに成ったものであるということ。
八種の清風 四方四隅から吹き寄せる清涼な風。 また八種の特性をもったきよらかな風。
機音の… 根機 (素質能力) に応ずる声を三昧さんまい定じょう中に観じ知ることはたやすいことではない。
行を成ず 列をなしている。 「行」 は並ぶ、 列の意の場合 「ごう」 の音となる。
宮 宮殿。
旋金輪 金色にかがやく回転する輪。
宝渠 七宝でできた渠。 渠は支流の意味。
有縁の同行者 縁あってともに念仏する法友たち。
本家 浄土を帰るべき家に喩えていう。
三尊 阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩。
四幢 四柱の法幢のこと。 華け台だいの四方にある宝でできた柱。
真形 さとりのすがた。
十地の願行自然に彰る 初しょ地じから第十地に至るまでの菩薩がなすべき願と行の徳が、 はからいなくして実現すること。 →十じゅう地じ
一切の五道 地獄・餓鬼がき・畜ちく生しょう・人・天の五道のすべてのすがた。
法界… 十方世界が震動することはよもぎが風にひるがえるようであるという意。
円光の… 円光は仏の頭頂から放たれる円形の光こう明みょうのこと。 阿弥陀仏の円光の中にある無数の化け仏ぶつのすがたは真仏のすがたと同じであるという意。
上行上根の人 高度の行を修める根こん機きのすぐれた人。
五門 五ご念門ねんもんのこと。
三因 往生の因であるところの三心さんしん。
六塵を出づ 迷いの境界を離れ出る。 →六塵ろくじん
無為法性の身 すべての限定を超こえたさとりの身。
中行中根の人 中度の行を修める根こん機きの中程度の人。
小真 小乗のさとり。
下行下根の人 悪を行う根こん機きの劣った人。
偸僧 僧そう祇ぎ物もつを盗むこと。
往生の善知識 往生浄土を勧める善知識。
思漿 飲物 (漿) を思う心。
性海 法ほっ性しょう真如しんにょ海かい。 存在世界に遍在する真理。
記を授かり →授じゅ記き
独自 自分ひとり。
一切威儀戒 三業さんごう四威儀、 すなわち身しん口意くいの三業と行住ぎょうじゅう坐臥ざがのすべてのふるまいに関する戒め。
本弘誓願…摂受したまへ 親鸞聖人は 「本弘誓願を捨てたまはざれば、 弟子を摂受したまへり」 (行文類訓) と読まれた。
二十五の菩薩 →二に十じゅう五ご菩ぼ薩さつ
すべからく…求むべし 親鸞聖人は 「至心を須もちゐて往を求めよ」 (行文類訓) と読まれた。
無量寿経に… →補註12
底本は◎高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本ˆただし訓は○浄聖全三巻の宗祖加点本と全同ではなく大幅に標準化されているため、 相違を†、 加を‡、 減を灰で示したˇ。 Ⓐ大谷大学蔵鎌倉時代刊本、 Ⓑ龍谷大学蔵(写字台旧蔵)室町時代刊本、 Ⓒ本派本願寺蔵版¬七祖聖教¼所収本 と対校。 ª全部対校º 辯→Ⓒ辨
大→Ⓓ大[乗]
謹 Ⓓになし
大経 Ⓓになし
四→Ⓓ三
一→Ⓓ二
沙門→Ⓓ僧
者→Ⓓ先
等→Ⓓ者
揚→Ⓓ楊
一声 Ⓓになし
得→Ⓓ得[往]
意→憶
間→Ⓓ問
具→Ⓓ且
阿 Ⓓになし
般→Ⓓ波
明サバ→○明 ラハシ
明→Ⓓ[欲]明
也→Ⓓになし
仏勧→Ⓓ行観
方→Ⓓ方[者]
課 左Ⓒオホセ
以→Ⓓ[願]以
耳→Ⓓ爾
三五→Ⓓ五三
餘→Ⓓ爾
日 Ⓓになし
弁→Ⓓ辨
上→Ⓓ止
謹依大経釈迦 Ⓓになし
若→Ⓓ苦
上→Ⓑ土
薩→Ⓓ薩[上]
身→Ⓓ心
号ヅケタテマツル→○号スル
号→Ⓓ号[為]
観ソナハシ→○観ジ
観→Ⓓ覓
陀→Ⓓ陀[仏]
炎王光→Ⓓ光焔王
懴悔→Ⓓ帰懴
願→Ⓓ維
本願→Ⓓ願力
徳→Ⓓ徳[布施諸有情]
礼 Ⓓになし
願…国13字 Ⓓになし
願共諸衆生 Ⓓになし
日没無常→Ⓓ黄昏
等 Ⓓになし
心→Ⓓ心[安隠]
通→Ⓓ通[廻]
命→Ⓓ命[礼]
云 Ⓒ下に菩薩処胎経とあり
禅→Ⓓ禅[勤修六度行菩提道自然]
云 Ⓒ下に坐禅三昧経とあり
等→Ⓓ起
屍→Ⓓ身
云 Ⓒ下に華厳経とあり
云 Ⓒ下に摩訶僧祗律とあり
得→Ⓓ等
衆→Ⓒ衆[生]
誦→Ⓓ記
云 Ⓒ下に尸迦羅衛経とあり
中→Ⓓ裏
沙門→Ⓓ比丘
大→Ⓓ大[乗]
礼 Ⓓになし
四→Ⓓ三
生彼→Ⓓ往生
国→Ⓓ土
念→Ⓓ心
○(白文)
願…仏23字 Ⓓになし
伝→Ⓓ弘
真 左Ⓒマメヤカニ
極楽世界→Ⓓ阿弥陀仏
往 Ⓓになし
仙→Ⓓ仏
遶→Ⓓ遶[故我頂礼弥陀仏]
象ノ歩ムガ→○象ザウ歩ブノ
象→Ⓑ為
千日月→Ⓓ百千日
如→Ⓓ若
間→Ⓓ澗
獲→Ⓓ作
国→Ⓓ土
命→Ⓓ命[礼]
没ス→○没イル
没→Ⓓ沈
与…国15字→Ⓓ願生安楽国
身心→ⒶⒷⒸ心身
生→Ⓓ王
国 Ⓒになし
琮→Ⓐ宗
一→Ⓓ二
澄→Ⓒ澂
国→Ⓓ国[至心帰命礼西方観世音菩薩千輪明足下五道光中悲引恒无絶人帰亦未窮口宣猶在定心静更飛通聞名皆願往日発幾花叢願共諸衆生往生安楽国至心帰命礼西方大勢至菩薩慧力標無上身光備有縁動揺処宝国待座一金蓮鳥群非実鳥天類豈真天須知求妙楽会是戒香全願共諸衆生往生安楽国]
団→Ⓓ円
相→Ⓓ想
看→Ⓐ春
正自→Ⓓ只是
既→Ⓓ晩
空→Ⓓ宮
勧→Ⓓ為
華→Ⓓ化
但→Ⓓ倶
華→Ⓓ葉
直→Ⓓ真
人天→ⒶⒷⒸⒹ天人
方→Ⓓ望
苦→Ⓓ危
千…叢 △ Ⓓになし
往→Ⓒ住
慧…全 △ Ⓓになし
及 Ⓓになし
沙門→Ⓓ比丘
数億→Ⓓ億数
飛→Ⓓ厳
無生→Ⓓ因縁
満→Ⓓ遍
巡→Ⓓ遮
言→Ⓓ語
楼→Ⓓ樹
縵→Ⓒ幔
身心→Ⓓ仏身
想→Ⓓ宗
尊→Ⓓ身
十→Ⓒ六
開→Ⓓ台
摂→Ⓓ接
跏→Ⓓ加
荘→Ⓓ粧
如→Ⓓ皆
華 ◎業と上欄註記
→Ⓓ業
弥陀仏国能所感 ◎ⒶⒹになし
西方極楽→Ⓓ楽何啻楽事
議→Ⓓ議[無辺菩薩為同学性海如来尽是師]
般→Ⓓ波
背→Ⓓ輩
無…師14字 Ⓓになし
勢至→Ⓓ大勢
極楽世界→Ⓓ阿弥陀仏
衆→Ⓓ終
諸大菩薩 Ⓓになし
復→Ⓓ無辺
方…辺 △→Ⓓ法界無辺亦如上法性無辺亦如上仏無辺亦如上
看→Ⓓ看[作]
作 Ⓓになし
命→Ⓓ命[礼]
広→Ⓓ礼
眠 Ⓓになし
某甲 Ⓓになし
淪ミテ↢六道ニ↡、苦→○淪シヅムコト↢六道ノ苦ニ↡
淪→Ⓓ輪廻
具云→Ⓓ言
日 Ⓓになし
除不至心 Ⓓになし
来→Ⓓ来[亦]
如 Ⓓになし
坐→Ⓑ生
是説→Ⓓ説是
十→Ⓓ一
一→Ⓓ十
誠→Ⓓ成
文→Ⓓ又
方→Ⓓ万
河 Ⓓになし
願ゼシムル↠生ゼムト→○願ズル↠生ゼシメムト
○ノ
キ…、→○ク…。
…。→○コトハ…、
耳→○耳ナラクノミ
何者ゾ。→○何者イカントナラバ、
ニ→○ハ
シテ→○シ下ヘル
タマフニ→○テ
スレバ→○シテ
ズト→○ズルコトヲ
当リ→○当テ
採↢集シ…↡→○採リ↢集メ…↡
リテ→○ル
ル…。→○リテ…、
バ…者→○…者バ
シテ→○スルヤ、
為ス→○為スル
所謂ル→○所ユル↠謂イハ
バ→○ム
須クシ↢真実ナル↡→○須ルヤ↢真実ヲ↡
シ…、→○ス…。
ニシテ→○ナリ、
下至ルニ→○下至
乃チ至ルマデ↢一念ニ↡→○乃至一念モ
↠生ズルコトヲ→○↢往生ヲ↡ (往は上欄補記)
生ゼ→○生レ
ス→○シヌ
一心ニ専ラ至シテ↢恭敬ヲ↡、合掌シ→○一心専至シ恭敬合掌シ
ク…、→○シ…。
恒ニ↢憶シ恒ニ↣念ジ恒ニ↤想シ恒ニ↯観ズ此ノ事等ヲ↡→○恒ニ憶シ恒ニ念ジ恒ニ想シ恒ニ観ズ↢此ノ事等ヲ↡
須クシ↢…願ズ↟生ゼムト→○須…願ズ↠生ムト
シテ→○ス
共ニシテ↠之ヲ→○共ニ之
スルコト→○シ
乃チ至ルマデ↢成仏ニ↡→○乃至成仏スルヲ
セ→○サ
専ラ称シ→○専称シ
所謂ル→○所↠謂
称名→○称↠名
間マジヘ→○間ヘダテ
随犯随→○随ヒテ↠犯センニ随ヒテ
ル→○レ
ニ→○ヲ
随ヒテ↠縁ニ起シテ↠行ヲ→○随縁ノ起行
テ→○ヌレバ
不ルハ→○不ト云コト
勧ム↧…、専ラ称スルコトヲ↦名字ヲ↥。→○勧ム。…。専ラ称スレバ↢名字ヲ↡、
○テ
直 ダ→○直ニ
乃チ→○乃シ
由リテ↢…麁ナルニ↡、…観難シ↢成就シ↡也→○由リテ↣…麁ナリ、…観難ガタキニ↢成就シ↡也
神→○神 ヒ
○ヤ
コト→○トモ
勧メタマフ↧坐観・礼念等、…最勝ナリト↥→○勧メタマフ↢坐観・礼念等ヲ↡、…最勝ナリ
○コト
如クナルガ…故ナリ。→○如シ…。故ニ
樹→○樹キ
ニ→○コト
作スモ↢…想ヲ↡→○作ナセ…想ヲ↡、
○ハ
↢無二ナル↡→○↠無カル↠二ツ
礼↢念シ課↣称セムニ一仏ヲ↡→○礼念シ課オホセテ称セムニ↢一仏ヲ↡
歎ジ→○歎メ
勧メテ専ニセシムルハ→○勧ムル↠専ニセヨト
来シ収ムルニ→○来収スレバ
ルニ→○モ
○シ
ヲモテ→○ニ
易ク得↢往生ヲ↡→○易 スシ↠得エ↢往生ヲ↡
ハシムル→○フル
者ハ→○者ハ
ナリ→○ニ
欲スル→○欲フ
ハ→○ノ
得→○得ウ
由リテ↢雑縁乱動スルニ↡失スルガ↢正念ヲ↡→○由ルガ↣雑縁乱動シテ失スルニ↢正念ヲ↡
自ラ→○自ミヅ ラ
専ニシテ↠意ヲ作セバ者→○専意ヲ作ナス者ハ
バ…者→○…者バ
↢至心ナラ↡→○↠至サ↠心ヲ
ズル…者ハ→○ゼ…者バ
生ゼ→○生レ
ジ…、→○ズ…。
ク…。→○ケ…、
乃チ至ルマデ↢…ニ↡→○乃至…マデ
依リテ↫¬大経ニ¼釈迦仏勧メタマフニ↪…求↩願セヨト往生ヲ↨→○依リテ↢¬大経¼釈迦仏ノ勧メ下ニ↡…求↢願ス往生ヲ↡
取ルモ↢…→○取トル↢…、
タテマツル…。→○…、
稽首シテ礼シ、→○稽ケ 首礼ス。
廻シテ願ズ↣往↢生セムト…↡→○廻願シテ往↢生セム…↡
今時→○今ノ時ノ
廻シテ願ズ↢…↡→○廻↢願ス…↡
○(白文)
。→○、
、→○。
ニシテ→○ナレバ
○シム
不ルガ→○不ズ
ケタテマツル→○ク
讃↣歎シ…光明ニ有ルコトヲ↢…↡→○讃↢歎シ下ニ…光明ヲ↡有シテ↢…↡
メタマヘリ→○ム
不レバ↠断エ者→○不↠断エ者ハ
○ニ
生ズ焉→○生ズ↠焉コヽニ
寿終リテ之後→○寿終之後ニ
ノ→○ハ
照↢耀シテ十方ヲ↡、諸仏ノ国土ニ→○照↢耀スルニ十方ノ諸仏ノ国土ヲ↡
莫シ↠不ルハ↠聞エ焉。→○莫シ↠不ズトイフコト↠聞エ。焉ニ
タマフコト→○テ
断エ→○断タヽサ
所ル↣…歎誉シテ称セ↢…↡→○所レテ↢…歎誉セ↡称ス↢…↡
カムニ→○イテ
照シ↢十方世界ノ念仏ノ衆生ヲ↡、→○照ス↢十方世界ヲ↡、念仏衆生ヲバ
哀↢愍シテ覆↣護シ我ヲ↡→○哀愍シテ覆↢護シ我ヲ↡
臨ミテ↢命終ノ時ニ↡→○臨命終ノ時ニ
○下
授手シテ→○授ケテ↠手ヲ
シタマフ→○ス
為ニ↫…衆生、…得ムガ↪往↩生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↨→○為ス↫…衆生ヲシテ、…得↪往↩生阿弥陀仏ノ国ニ↨
至シテ↠心ヲ→○至心ニ
所ノ↠修スル→○所修ノ
セム→○シ
シ→○セ
○ム
ス→○セヨ
不ラム→○不ズシテ
廻シテ願ズ↣往↢生セムト…↡→○廻願シテ往↢生セム…↡
ム→○テ
廻シテ願ズ↣往↢生セムト…↡→○廻願シテ往↢生セヨ…↡
ラム→○リテ
セム→○シテ
カム→○クベシ
ミ→○ム
覚エ→○覚ラ
スルコト→○シテ
定趣→○定ル趣
自策自励シテ→○自ラ策ハゲミ自ラ励ハゲムデ
メヨ→○ムベシ
当ニシ↢…発願ス↡→○当ニ…発願シ
ナルコト→○ニシテ
上↢品往↣生セム…↡→○上品ニ往↢生セヨ…↡
○、
シタテマツル→○ス
救↢摂セム…↡→○救スクヒ↢摂セム…↡
ク→○シ
無辺ナリ→○無ナシ↠辺ホトリ
勤→○勤メ
○モテ
シ→○クシテ
ル→○レリ
ケム→○キヤ
遷リテ流転シ→○遷セン流シテ転ジテ
初→○初シヨ
ス→○セリ
レ→○ルベシ
得ヨ→○得ベシ
セヨ→○スベシ
不→○不ル
セ→○ナラ
ニ→○ノ
得ム→○得ウル
レ→○ルベシ
採↢集シ→○採トリ↢集メ
ト→○ヲ
当リテ↢…時ニ↡礼ス。→○当レリ↢…時ニ↡。礼ス、
至シ↠心ヲ→○至心ニ
ムルモ→○メテ
天ノ妙華→○天妙ノ華
遶ルコト→○遶
テ→○ルニ
ス→○シテ
シタマフ→○ス
廻シ↠光ヲ→○廻光
雷震ノ→○雷ノ震フルウガ
妙響→○妙ナル響ヒヾキ
レリ→○ルト
レバ→○リテ
成ズ→○成ルベシ
タテマツリシモノハ→○ルモノ
ニ→○シテ
ケ→○クベシ
セムニ→○シテ
セム→○ナラム
爾ノ時→○爾時ニ
聞キテ一念セムニ→○聞一念セバ
遇マ聞ク↢…↡→○遇フコト聞クニ↢…↡
ゼシムルコト→○ゼンハ
成ル↠報ズルニ→○成ズ↠報ズルコトヲ
メタマヘ→○ム
仏子衆ニ囲遶セラレタマヘリ→○仏子衆囲遶ス
ノ→○シテ
得タマヘリ→○得ウ
十方ニ名ノ聞ユル→○十方名聞ノ
宝間マジハリタル→○宝ヲ間マジエタル
ナリ→○アリ
於→○於シ
電・影・露→○電ノ影カゲ・露ツユ
説キタマフ↣法ニ無キコトヲ↢名字↡→○説クニ↠法ヲ無シ↢名字↡
ヒタテマツル→○フ
ス→○シヌ
ケリ→○クニ
ナル者→○ナレ者バ
ム→○シム
自↢従 ヨリ 無始ニ受ケテ↟身ヲ→○自 ラ従ヨリ↢無始シ受ケテ↠身ヲ
謗リ→○謗ジ
歴劫→○歴ヘテ↠劫ヲ
懐ケル嫉妬→○懐ケリ↢嫉トヲ妬↡
始テ惺悟シテ→○始惺悟シ
ヲモテ→○ニシテ
ル→○リ
沈↢没ス於苦海ニ↡→○沈↣没ス於ニ↢苦海↡
奉ツツシミテ覲タテマツラム→○奉ラム↠覲ミ
キムヤ→○キバ
クナラム→○シ
当リテ↢…時ニ↡礼ス→○当レリ↢…時ノ礼ニ↡
セム→○ス
セルコト→○ニシテ
セリ→○シ
スニ→○セバ
○ヲモテ
遍シ→○遍ヘンセリ
悟ラシムルコト→○悟 リ
ナリ→○ニシテ
ユ→○エ
味→○味ミ
ハ→○ナリ
アリ→○ニ
タマヘリ→○タリ
雨ラシテ↢…楽ト華ト衣ト 妙香等トヲ↡→○雨フリ↢…楽華衣ヲ↡ 妙香等ヲモテ
当リテ↢…時ニ↡礼シタテマツル→○当レリ↢…時ノ礼ニ↡
還タ→○還 ヘリテ
ヲ→○ト
キ →○シ
難ウレヒ↢還リ入ルヲ↡→○難ケレバ↢還リ入リ↡
直クシテ→○直ニ
珠網縵クシテ→○珠タマノ網縵マウマン
○ナリ
○ヲ
在リテ↠西ニ時ニ→○在ル↠西ニ時 キハ
欲セ→○欲ハ
分アキラカナリ→○分レタリ
為リ↠鏡ト→○為タリ↠鏡カヾミニ
深ケレバ成ズ↠易キコトヲ↠往キ→○深ク成ジテ易シ↠往キ
不レ↠群ラ→○不ズ↠群セ
帯ビ→○帯シ
身…安シ→○身ヲ安 ムジ
悕ハバ↠聞クコトヲ…→○悕ネガハクハ聞カムト…
功→○功ク
路…通ズ→○路ロ…通トウス
開華→○開クル華
分ツ↠空ヲ→○分レタリ↠空ニ
何ゾ意→○スルコト何 ニ意ゾ
ク→○ケリ
逐ヒテ↠身ヲ→○逐シタガヒテ↠身ニ
金砂→○金ノ砂 サゴ
照リ→○照シ
玉葉→○玉ノ葉ハ
テ→○チ
デ→○ヅ
請フ…→○請コフ↢…・ニ
タマヘ→○ム
諸仏ノ国→○諸ノ仏国
メテ→○ム
ニ→○ヨリ
多シ説法ノ鳥→○多シ↢説法鳥↡
満テリ散華ノ天→○満テリ↢散華天ニ↡
退ク→○退タイセム
坐スルハ↠華ニ→○坐華
生ジテ法→○生ナシテ↠法ヲ
朋ノ良キ→○朋良ノ
リテヨリ→○ルコト
齎モタラス→○齎モテリ
ク→○キテ
鳥ノ合スルヲ→○鳥合スルヲ
低タル→○低ウナダル
ハ→○コト
長キ迷ヒ→○長迷メイ
ム→○メテ
発シテ↠心ヲ→○発心ノ
レバ→○リテ
クルニ→○ケレバ
鳥華ヤカニシテ→○鳥華ハ
○ヨリ
好マシクシテ→○好コトンナク
声調フ→○声 エヲ調シラブ
忻ブ→○忻ネガフ
寧ゾ→○寧ムシロ
仍カサナリテ→○仍ナヲ
更カハルガハル→○更ニ
有アラユル善→○有アレバ↠善
併テ→○併シカシナガラ
洗フ↠心ヲ甘露ノ水→○洗ヒ↢心ヲ甘露ノ水ニ↡
悦バシムル↠目ヲ妙華ノ雲→○悦ヨロコバシム↢目ヲ妙華雲ニ↡
易ク↠識サトリ→○易 スシ↠識シリ
等シキ寿量→○等寿ノ量
トモ→○シテ
廃スル→○廃ワスルヽ
貪リ→○貪トンジ
裏→○裏 チ
現レ→○現ジ
看ユ→○ヲ看ミル
ル→○レル
臨ム↠廻ニ→○臨ノゾミテ↠廻リ
キハ→○ケレバ
キハ→○クシテ
合シ→○合カナヒ
長ニ→○長ク
是ノ→○是 レ
ヨ→○ン
一ラ苦ナル城→○一苦城
人ノ帰スルモ→○人帰
静ニシテ→○静 ヅカラカシテ
ゼヨ→○ズ
クコトヲ→○カムト
シ→○ス
備スクフ↢…ヲ↡→○備ソナヘ↢…ニ↡
鳥群→○鳥ノ群ムラガレルハ
須クシ知ル求メバ↢…↡→○須ベ クシ知ル↠求ムルコトヲ↢…↡
会ズ→○会エスルニ
ヲ全クセヨ→○全マタシ
ヨリ荘厳→○ノ荘厳ヨリ
諸ノ仏刹→○諸仏ノ刹
不→○不ジ
スラ→○ヲ
○ニシテ
レバ→○ルニ
金縄ハ界サカフ↠道ヲ→○金縄界ノ道
工匠→○工匠 タクミ
散ジテ↠華ヲ上タテマツル→○散ズ↢華ノ上 エニ↡
台上→○台ノ上 ヘ
デテ→○ヅ
鼓ツニ↠楽ヲ→○鼓ク楽シ
応ズル↠機ニ音アリ→○応ズ↢機音ニ↡
ジ→○ズベシ
アリ→○ニ
行→○行ツラ
○モ
レテ→○ルヽニ
○アリ
綺→○綺イロエテ
輝光→○輝カヾヤケル光 リ
色→○色 ロ
↢旋金輪ノ↡→○↠旋メグレル↢金輪ノ↡
菓変ジテ↠光ヲ→○菓ミ変ゼリ光 リ
成ズ↢衆宝ノ蓋ヲ↡→○成ル↢衆ノ宝蓋ト↡
ジテ→○ズルコト
宝欄巡レリ→○宝ノ欄巡アリ
ヌ→○ネ
アリ→○ナリ
諸ノ天童子→○諸天ノ童子
立ツ→○立リ ス
風鈴→○風ノ鈴スヾ
遍クシテ→○遍シ
セリ→○ス
遍シ→○遍ス
終時→○終ル時 キ
遍シ→○遍スレバ
シテ→○セシム
リ→○バ
シ→○セリ
念仏スルモノ→○念ズルモノ↠仏ヲ
強シ→○強カタシ
専ラ称シテ↢…↡→○専↢称スルモノ…↡
ケバ→○キ
シテ→○スルコト
雲集シ→○雲ノゴトク集 マリ
テリ→○ツ
シテ→○セシム
セヨ→○ス
正坐→○正シク坐シ
ナレバ→○ナリ
メテ→○ムルニ
生ズルコトヲ→○生レムト
シテ→○スレバ
畢命ニ→○畢ヘテ↠命ヲ
ヲモテ→○ニ
ス→○シ
セシメ→○ス
経→○経ヘテ
ノ→○ニ
リ→○ル
渇↢聞シテ…↡→○渇シテ聞ケバ↢…↡
絶タツ↢思漿ヲ↡→○絶タチ↠思オモフヲ↠漿コンヅヲ
念↢食シテ無生ヲ↡→○念ズレバ↢食ノ無生ヲ↡
無心ニ領納シテ→○無クシテ↢心ノ領納↡
為ル→○ヲ為ス
衣→○衣エ
ス→○セ下フ
騰リ→○騰ノボリ
授リ→○授ケテ
ク→○キ
○シテ
ガ→○ノ
トイフ者→○者ハ
↧実ニ有ル↢心ニ願ズルコト↟生ゼムト者ニ↥→○↢実ノ有心願生ノ者 ノニ↡
而→○而モ
ス…。→○シ…、
独自等ナリ→○独リ自ミ 等トウ
使ムルコトヲ↧…敬ヒ↠…、重クシテ↠人ヲ…徹サ↞髄ニ→○使シムルコトヲ↢…敬フ↠…、重ク↟人ヲ、…徹ル↠髄ズイニ
所有ル→○所有ノ
頓チ→○頓トン
走モトム→○走ル
若シ↢不ル↠作サ者ノ↡。→○若モシ↢不ル↠作ナサ者 ノノ、
流涙流血等→○流シ↠涙ナミダヲ流ス↠血ヲ等トウ
スル者→○スレバ者
、→○ノ
セル→○ス
セル→○スル
ヲモテ→○シテ
自ラ作リ→○自作シ
○セルコト
○セルコト
○セルコト
ルマデ→○リテ
始テ↠→○始 メテ
マデ→○ノ
テ→○ヌ
スル→○セム
タリ…。→○テ…、
摂受シタマヘ。/弟子→○摂↢受シタマヘ/弟子ヲ↡、
発願スル→○発ス↠願ヲ
スル→○ノ
↢至心ナラ↡→○↠至サ↠心ヲ
ルニ→○レバ
レバ…者→○レ…者バ
セムト→○ヲ
↢行住坐臥、一切ノ時処ヲ↡→○↢行住坐臥ヲ↡、一切時処ニ
有ス→○有リ
ム→○ミツ
ハ…者→○ト…者イハヾ
○スルコト
○ト
応シ↧執↢持スルコト名号ヲ↡、若シハ一日、若シハ二日、乃至七日ナル↥。→○応執↢持シテ名号ヲ↡、若一日、若二日、乃至七日、
ク…者ハ→○カ…者バ
応ニ当シ↢…↡→○応ベシ当ニ…↡
発願シテ→○発シテ↠願ヲ
如キ↢恒河沙ノ↡→○如恒河沙
ハク→○フ
↢是ノ一切諸仏所護念経ヲ↡→○↧是ノ一切諸仏ノ所ノ↠護念シ下フ↡経ヲ↥
↢…ノ↡之→○↢…之ノ↡
有リ↢此ノ増上ノ誓願ノ可キ↟憑ム→○有リ↢此ノ増上ノ誓願↡、可シ↠憑タノム