0547◎安楽あんらく0606行ぎょう道どう転てん経ぎょう願がん生しょう浄じょう土ど法ほう事じ讃さん 巻かん下げ

沙門しゃもん*善導ぜんどう集しゅう記き

二 転経分
  ⅰ 第一段
    Ⅰ 経

【43】◎^*高こう座ざ入にゅう文もん。

 0830◎高座入文。

 ^「▲かくのごとくわれ聞ききたてまつりき。 一いち時じ、 仏ぶつ、 舎しゃ衛え国こくの祇ぎ樹じゅ給きっ孤こ独どく園おんにましまして、 ◆大だい比丘びくの衆しゅう、 千せん二に百ひゃく五ご十じゅう人にんとともなりき。 ◆みなこれ大だい阿羅あら漢かんなり。 衆しゅうに知ち識しきせらる。

「如ク↠是クノ我 レ聞キタテマツリキ。一時、仏在シテ↢舎衛国ノ祇樹給キツ孤コ独園ニ↡、与ト↢大比丘ノ衆千二百五十人↡倶ナリキ。皆 ナ是 レ大阿羅漢ナリ。衆ニ所†ル↢知識セ↡。

^◆長ちょう老ろう舎しゃ利り弗ほつ・摩訶まか目もく犍けん連れん・摩訶まか迦か葉しょう・摩訶まか迦か旃延せんえん・摩訶まか倶絺くち羅ら・離り婆多はた・周しゅ利り槃はん陀伽だが・難なん陀だ・阿あ難なん陀だ・羅ら睺羅ごら・憍きょう梵ぼん波は提だい・賓びん頭盧ずる頗は羅堕らだ・迦留かる陀夷だい・摩訶まか劫賓こうひん那な・薄は拘羅くら・阿あぬ楼駄るだ、 かくのごとき等らのもろもろの大だい弟子でし、

長老舎利弗・摩訶マカ目犍連ケンレン・摩訶マカ迦葉・摩訶マカ迦カ旃延センエン・摩訶マカ倶絺クチ羅ラ・離婆多ハタ・周シユ利リ槃ハン陀伽ダカ・難ナン陀ダ・阿ア難ナン陀ダ・羅ラ睺羅ゴラ・憍梵ケフボン波ハ提ダイ・賓ビン頭盧ヅル頗羅ハラ堕ダ・迦留カル陀夷ダイ・摩訶劫賓ヒン那ナ・薄ハ拘羅クラ・阿アヌ楼駄ルダ、如キ↠是クノ等ノ諸モロモロノ大弟子、

^◆ならびにもろもろの*菩ぼ薩さつ摩訶まか薩さつ、 ◆文殊もんじゅ師利しり法王ほうおう子じ・阿あ逸いつ多た菩ぼ薩さつ (弥勒)・乾けん陀だ訶か提だい菩ぼ薩さつ・常じょう精しょう進じん菩ぼ薩さつ、 かくのごとき等らのもろもろの大だい菩ぼ薩さつ、 ◆および釈しゃく提だい桓因かんいん等とうの無む量りょうの諸天しょてん大衆だいしゅとともなりき」 と。

并ニ諸ノ菩薩摩訶薩、文殊師利法王子・阿逸多菩薩・乾陀訶提菩薩・常精進菩薩、与ト↢如キ↠是クノ等ノ諸ノ大菩薩、及ビ釈提桓クワン因イン等ノ無量ノ諸天大衆↡倶ナリキト。」

二 ⅰ Ⅱ 讃
      a 其一

【44】^*下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

 下接セウギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^諸仏しょぶつの大だい悲ひ心しん無二むになり ▼方便ほうべんの*化け門もん等ひと0548しくして殊ことなることなし

諸仏ノ大悲心無二ナリ方便ノ化門等シクシテ無シ↠†殊ナルコト

^ˆ釈しゃく尊そんはˇ かの荘しょう厳ごん*無む勝しょう0607の土どを捨すてて 八相はっそう示じ現げんして閻えん浮ぶに出いでたまふ

捨テテ↢彼ノ荘厳無勝0831ノ土ヲ↡八相示現シテ出†デタマフ↢閻浮ニ↡

^あるいは*真しん形ぎょうを現げんじて*物ものを利りし あるいは*雑類ぞうるいに同どうじて凡ぼん愚ぐを化けす

或イハ現ジテ↢真形ヲ↡†而利シ↠物ヲ或イハ同ジテ↢雑類ニ↡化ス↢凡愚ヲ↡

^身みを六道ろくどうに分わかちて停じょう息そくすることなし 変現へんげんよろしきに随したがひて*有流うるを度どす

†分チテ↢身ヲ六道ニ↡無シ↢停チヤウトドマリ息ソクヤムスルコト↡変現†随ヒテ↠宜シキニ度ス↢有流ヲ↡

^有流うるの見けん解げ心しん一いちにあらず ゆゑに▼八万はちまん四し千せんの門もんあり

有流ノ見解心非アラズ↠一ニ故ニ有リ↢八万四千ノ門↡

^門々もんもん不ふ同どうにしてまた別べつにあらず 別々べつべつの門もん還かえりてこれ同どうなり

▼門門不同†ニシテ亦 タ非ズ↠別‡ニ別別‡之門還リテ是 レ同ナリ

^同どうなるゆゑはすなはちこれ如来にょらいの*致ちなり 別べつなるゆゑはまたこれ慈悲じひの心しんなり

同ナル故†ハ即チ是 レ如来ノ致ムネナリ別ナル故ハ復 タ是 レ慈悲ノ心ナリ

^悲ひ心しんをもつて念々ねんねんに三界さんがいを縁えんずるに 人天にんでん・四し趣しゅ罪根ざいこん深ふかし

悲心ヲモテ念念ニ縁ズルニ↢三界ヲ↡人天四趣罪根深シ

^過か・現げんの諸仏しょぶつみな来きたりて化けすれども 無む明みょう・*業ごっ障しょうをもつてあひ逢あはず

過現ノ諸仏皆 ナ来リテ化スレドモ無明業障ヲモテ†不↢相逢ハ↡

^慚ざん愧ぎす 釈しゃ迦かの弘ぐ誓ぜい重おもくして 娑しゃ婆ば十じゅう悪あくの叢そうを捨すてたまはざることを

慚愧ス 釈迦ノ弘誓重クシテ不ルコトヲ↠捨ステタマハ↢娑婆十悪ノ†叢ヲ↡

^希まれに道どう場じょうに遇あひて浄じょう土どを聞きく *神じんを騰あげて永ながく逝ゆきて*煩篭ぼんろうを出いでん

希ニ遇ヒテ↢道場ニ↡聞ク↢浄土ヲ↡騰ゲテ↠神ヲ永ク逝キテ出デム↢煩篭ヲ↡

^*衆等しゅとう 傷しょう心しんしともに悲ひ嘆たんして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等†傷心シ共トモニ悲嘆シテ手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

 高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅰ Ⅱ b 其二

【45】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^釈しゃ迦か如来にょらい正しょう覚がくを成じょうじてより *四し十じゅう九く載さい衆しゅ生じょうを度どしたまふ

釈迦如来成ジテヨリ↢正覚ヲ↡四十九載サイ度ドシタマフ↢衆生ヲ↡

^五ご天竺てんじく国こく (印度) にみな化けを行ぎょうずるに 邪じゃ魔ま・外げ道どうことご0549とく*帰き宗しゅうす

五天竺‡国ニ皆 ナ行ズルニ↠化ヲ邪魔・外道尽ク帰宗シユス

^天てん上じょう天てん下げに仏ぶつに過すぎたるなし 慈悲じひをもつて苦くを救すくひたまふ 実じつに逢あひがたし

天上天下ニ無シ↠過ギタル†ハ↠仏ニ慈悲ヲモテ救ヒタマフ↠苦ヲ 実ニ難シ↠逢アヒ

^あるいは神光じんこうを放はなちて六道ろくどうに遍へん 光触こうそくを蒙こうむるものは慈じ心しんを起おこす

或イハ放チテ↢神光ヲ↡遍†ス↢六道ニ↡蒙ル↢光触ヲ↡者モノハ起ス↢慈心ヲ↡

^あるいは住じゅうし あるいは来きたるに みなことごとく益やくす 三さん塗ず永ながく絶たえて*追尋ついじんを断だんず

或イハ住シ 或イハ来†ルニ 皆 ナ尽ク益ス三塗永ク絶エテ断ズ↢追尋ツイジンヲ↡

^あるいは大だい地じ・山せん・河が・海かいを震ふるふ *萌もう冥みょうの信しんいまだ深ふかからざるを覚かくせしめんがためなり

或イハ震フルフ↢大地・山・河・海ヲ↡為 メナリ↠覚セシメムガ↢萌マウ冥ミヤウノ信‡未ザ ダルヲ↟深カラ

^あるいはみづから法ほうを説ときて教おしへてあひ勧すすめ 展転てんでんしてあひ将いて*法林ほうりんに入いらしむ

或イハ自ラ†説キテ↠法ヲ教ヘテ相 ヒ勧メ展転シテ相 ヒ将ヰテ入イ†ラシム↢法林ニ↡

^法林ほうりんはすなはちこれ弥陀みだ国こくなり 逍しょう遥よう快け楽らくしてあひ侵おかさず

法林‡ハ即チ是 レ弥陀国ナリ逍遥セウエウ快楽シテ不ズ↢相 ヒ侵オカサ↡

^衆等しゅとう 心しんを傾かたむけてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等傾ケテ↠心ヲ皆 ナ願ジテ↠往†カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^0608高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅰ Ⅱ c 其三

【46】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲願0832クハ往生セム、願クハ往生セム。

^如来にょらいの教きょう法ぼうは元もと無二むになり まさしく衆しゅ生じょうの機き不ふ同どうなるがために

▼如来ノ教法ハ元‡無二ナリ▼正シク為 メニ↢衆生ノ機‡不同ナルガ↡

^*一音いっとんをもつて演説えんぜつしたまふに 縁えんに随したがひて悟さとる *残結ざんけつを留とどめずして*生しょう空くうを証しょうす

一音†ヲモテ演説シタマフニ 随ヒテ↠縁ニ悟ル不ズシテ↠†留メ↢残ザン結ヲ↡証ス↢生空ヲ↡

^▲あるいは神通じんずうを現げんじ あるいは法ほうを説とく あるいは外げ道どうを服ぶくして魔ま蹤しょうを滅めっす

或イハ現ジ↢神通ヲ↡ 或イハ†説ク↠法ヲ或イハ†服シテ↢外道ヲ↡滅ス↢魔蹤シユヲ↡

^みづから一身いっしんを利りして*縛ばくを免まぬかるといへども 悲ひ心しんのあまねく益やくすること絶たえて功こうなし

自ラ利シテ↢一身ヲ↡雖 ドモ↠免ルト↠縛ヲ悲心ノ普ク益スルコト絶エテ無シ↠功

^*灰け身しん滅めっ智ちの無余むよの証しょうなれども 二に万まん劫ごう尽つ0550きてまた心しんを生しょうず

灰クヱ身滅智†ノ無余†ノ証ナレドモ二万劫尽キテ復 タ生ズ↠心ヲ

^生しょう心しん覚動かくどうして身みまた現げんずれば 諸仏しょぶつ先まづ教おしへて*大だい乗じょうを発おこさしむ

生心覚動シテ身†還タ現ズレバ諸仏先ヅ教ヘテ発 コ†サシム↢大乗ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ生シヤウゼ†ムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツレ

 ^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅰ Ⅱ d 其四

【47】^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^菩ぼ薩さつ大衆だいしゅ*無む央数おうしゅなり 文殊もんじゅ師利しりもつとも尊そんたり

菩薩大衆無ム央アウ数ナリ文殊師利‡最モ†為リ↠尊

^大だい慈悲じひを発おこして苦く行ぎょうを行ぎょうじ *弘ぐ願がんに違いせずして衆しゅ生じょうを度どす

発シテ↢大慈悲ヲ↡行†ジ↢苦行ヲ↡不ズシテ↠違ヰセ↢弘願ニ↡度ス↢衆生ヲ↡

^あるいは上じょう好こう荘しょう厳ごんの相そうを現げんじ あるいは上じょう好こう荘しょう厳ごんの身みを現げんず

或イハ現ジ↢上好荘厳ノ相ヲ↡或イハ現ズ↢上好荘厳ノ身ヲ↡

^*含霊がんれい覩と見けんしてみな喜よろこびを生しょうず ために妙みょう法ほうを説ときて*真門しんもんに入いらしむ

含霊覩ト見シテ皆 ナ生ズ↠†喜ビヲ為 メニ説キテ↢妙法ヲ↡入イ†ラシム↢真門ニ↡

^十方じっぽう仏国ぶっこくに身みみな到いたり 仏ぶつの神じん光こうを助たすけて*法輪ほうりんを転てんず

十方‡仏国ニ身皆 ナ到リ‡助ケテ↢仏ノ†神*光ヲ↡転ズ↢法輪ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ生ゼムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅰ Ⅱ e 其五

【48】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^仏ぶつと声しょう聞もん・菩ぼ薩さつ衆しゅ 同おなじく*舎しゃ衛えに遊あそび*祇ぎ園おんに住じゅうし

▼*与ト↠仏声聞・菩薩衆同ジク遊ビ↢舎シヤ衛ヱニ↡住シ‡↢祇ギ園オムニ↡

^三さん塗ずを閉とぢ六道ろくどうを絶たたんと願がんじて 無む生しょう浄じょう土どの門もんを開顕かいけんしたま0551ふ

願ジテ↧閉ジ↢三塗ヲ↡絶タタム†ト↦六道ヲ↥開カイ↢顕†シタマフ無生浄土ノ門ヲ↡

^人天にんでん大衆だいしゅみな来らい集じゅうして 尊顔そんげんを*瞻仰せんごうして*未み聞もんを聴きく

人天大衆皆 ナ来集ジユシテ瞻セン↢仰シテ尊顔ヲ↡聴ク↢未聞ヲ↡

^仏ぶつを見みたてまつり経きょうを聞き0609きて同おなじく悟さとりを得え *畢ひつ命みょうに心しんを傾かたむけて宝蓮ほうれんに入いる

†見タテマツリ↠仏ヲ聞キテ↠経ヲ同ジク†得↠悟ヲ畢命ニ傾ケテ↠心ヲ入ル↢宝蓮ニ↡

^誓ちかひて弥陀みだの安あん養にょう界かいに到いたり 穢え国こくに還来げんらいして人天にんでんを度どせん

▼誓ヒテ到リ‡↢弥陀ノ安養界ニ↡還グヱン↢来シテ穢国ニ↡度†セム↢人0833天ヲ↡

^願ねがはくはわが慈悲じひ際限さいげんなくして 長じょう時じ長じょう劫ごうに*慈じ恩おんを報ほうぜん

願クハ我ガ慈悲無クシテ↢際限サイゲン↡長時長劫ニ報ゼム↢慈恩ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ生ゼ†ムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツレ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。  †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅱ 第二段
    Ⅰ 経

【49】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲その時ときに仏ぶつ、 長ちょう老ろう舎しゃ利り弗ほつに告つげたまはく、 ◆これより西方さいほうに十じゅう万億まんおくの仏ぶつ土どを過すぎて世せ界かいあり、 名なづけて極楽ごくらくといふ。 ◆その土どに仏ぶつまします、 阿あ弥陀みだと号ごうす。 いま現げんにましまして法ほうを説ときたまふ。

「爾ノ時ニ仏告ツゲタマハク↢長老舎利弗ニ↡、従リ↠是 レ西方ニ過ギテ↢十万億ノ仏土ヲ↡有リ↢世界↡、名ケテ曰フ↢極楽ト↡。其ノ土ニ有 マス↠仏、号ス↢阿弥陀ト↡。今 マ現ニ在マシマシテ†説キタマフ↠法ヲ。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 かの土どをなんがゆゑぞ名なづけて極楽ごくらくとなす。 その国くにの衆しゅ生じょう、 もろもろの苦くあることなく、 ただもろもろの楽らくを受うく。 ゆゑに極楽ごくらくと名なづく」 と。

舎利弗、彼ノ土ヲ何ガ故ゾ名ケテ†為ス↢極楽ト↡。其ノ国ノ衆生無†ク↠有ルコト↢衆ノ苦ク↡、但タダ受ク↢諸ノ楽ヲ↡。故ニ名クト↢極楽ト↡。」

二 ⅱ Ⅱ 讃

【50】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^人天にんでん大衆だいしゅみな*囲い繞にょうして 心しんを傾かたむけて合がっ掌しょうして経きょうを聞きかんと願がんず

人天大衆皆囲ヰ繞シテ傾ケテ↠心ヲ合掌シテ願ズ↠聞カムト↠経ヲ

^仏ぶつ (釈尊) *凡ぼん聖しょうの機きと時じと悟ごとを知しりたまひて す0552なはち*舎しゃ利りに告つげて用心ようじんして聴きかしめたまふ

仏知†リタマヒテ↢凡聖ノ機ト時ト†悟トヲ↡即チ告ゲテ↢舎利ニ↡用心シテ聴カシメタマフ

^一切いっさいの仏ぶつ土どみな厳ごん浄じょうなれども 凡ぼん夫ぶの乱想らんそうおそらくは生しょうじがたければ

▼一切ノ仏土‡皆厳浄ナレドモ凡夫ノ乱想恐クハ難ケレバ↠生ジ

^如来にょらい (釈尊) 別べっして西方さいほうの国くにを指さしたまふ 「これより十じゅう万億まんおくを超ちょう過かせり

如来別シテ指†シタマフ↢西方ノ国 ニヲ↡従ジユリ↠是 レ超↢過セリ十万億ヲ↡

^七宝しっぽうの荘しょう厳ごんもつとも勝しょうたり *聖しょう衆じゅ人天にんでんの寿じゅ命みょう長ながし

七宝ノ荘厳最モ†為リ↠勝聖衆人天ノ寿命長シ

^仏ぶつを弥陀みだと号ごうす つねに法ほうを説ときたまふ 極楽ごくらくの衆しゅ生じょう障さわりおのづから亡もうず」 と

仏ヲ‡号ス↢弥陀ト↡ 常ニ†説キタマフ↠法ヲ極楽ノ衆生‡障 リ自ヲ ラ亡マウズト

^衆等しゅとう 心しんを回えしてかしこに生しょうぜんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ願ジテ↠生ゼムト↠彼 シコニ手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 0610^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅲ 第三段
    Ⅰ 経

【51】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 0834高座入文。

 ^「▲また舎しゃ利り弗ほつ、 極楽ごくらく国こく土どには七しち重じゅうの欄らん楯じゅん・七しち重じゅうの羅ら網もう・七しち重じゅうの行樹ごうじゅあり。 みなこれ四し宝ほうをもつて周しゅう帀そうし囲い繞にょうせり。

「又舎利弗、極楽国土ニハ七重ノ欄ラン楯ジユン・七重ノ羅網・七重ノ行樹アリ。皆 ナ是四宝ヲモテ周シユ帀シ囲繞セリ。

^◆このゆゑにかの国くにを名なづけて極楽ごくらくといふ」 と。

是ノ故ニ彼ノ国ヲ名ケテ曰フト↢極楽ト↡。」

二 ⅲ Ⅱ 讃
      a 其一

【52】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^三界さんがいの衆しゅ生じょうは智慧ちえなし *惛々こんこんとして六道ろくどうのうちに身みを安おく

三界ノ衆生ハ無シ↢智慧チヱ↡惛惛コンコン†トシテ六道ノ内ニ†安オク↠身ヲ

^諸仏しょぶつ慈じ心しんをもつてために法ほうを説ときたまへども *聾盲ろうもう*觝突たいとつの伴ともは聞きかず

諸仏‡慈心ヲモテ為 メニ説キタマヘドモ↠法ヲ聾リヤウ盲マウ觝突タイトツノ†伴ハ不ズ↠聞キカ

^たちまちに無む常じょうの苦く来きたり逼せむれば 精しょう神じん錯乱さくらんしてはじめて*驚きょう忙もう0553す

忽爾タチマチニ無常ノ苦来キタリ逼セ†ムレバ精神錯乱シテ始ハジメテ驚忙ス

^*万まん事じの家か生さんみな捨しゃ離りし 専心せんしんに*発願ほつがんして西方さいほうに向むかへ

万事ノ家生皆 ナ捨離シ‡専心ニ発願シテ向ムカヘ↢西方ニ↡

^弥陀みだの名みょう号ごう相続そうぞくして念ねんずれば 化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ眼げん前ぜんに行つらなりたまふ

弥陀ノ名号相続シテ念ズレバ化仏・菩薩†眼前ニ行ツラナ†リタマフ

^あるいは*華け台だいを与あたへ あるいは手てを授さずけ 須しゅ臾ゆに命いのち尽つきぬれば 仏ぶつ迎むかへ将いたまふ

或イハ与アタヘ↢華台ヲ↡ 或イハ授サヅケ↠†手ヲ須臾ニ†命尽キヌレバ 仏†迎ヘ将ヰタマフ

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆願†ジテ↠往†カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅲ Ⅱ b 其二

【53】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^*歴りゃく劫こうよりこのかたいまだ聞見もんけんせず 西方さいほう浄じょう土どの宝ほう荘しょう厳ごん

歴劫ヨリ已来タ未ズ ダ↢聞見セ↡西方浄土ノ宝荘厳

^地じ上じょう・虚こ空くうにみな*遍満へんまんして *珠しゅ羅ら宝網ほうもう百ひゃく千せん重じゅうなり

地上・虚空ニ皆 ナ遍満シテ珠シユ羅ラ宝網ホウマウ百千重ナリ

^一々いちいちの*網もう羅ら珍宝ちんぽうを結むすび *玲瓏れいろうたる雑色ざっしきことごとく光ひかりを暉かがやかす

一一ノ網羅†結ビ↢珍宝ヲ↡玲瓏レイラウタル雑ザフ色‡尽ク暉カス↠光ヲ

^宝樹ほうじゅの枝し条じょう異い相そう間まじはり *行々ごうごう整しょう直じきにして巧たくみにあひ当あたれり

宝樹ノ枝シ条デウ異相間マジハリ‡行行整シヤウトトノヘ直ナヲシニシテ巧タクミニ†相当レリ

^これはこれ弥陀みだの悲ひ願がん力りきなり 無む衰すい無む変へんにして*湛然たんねん0611として常じょうなり

此ハ是 レ弥陀ノ悲願力ナリ†無衰無変ニシテ湛タン然トシテ常ナリ

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆願ジテ↠往†カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

0835†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅳ 第四段
    Ⅰ 経

【54】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲また舎しゃ利り弗ほつ、 極楽ごくらく国こく土どには七宝しっぽうの池いけあり。 八はっ功く徳どく水すいそのなかに充じゅう満まんせり。 池いけ0554の底そこにはもつぱら金沙こんしゃをもつて地じに布しけり。

「又舎利弗、極楽国土ニハ有リ↢七宝ノ池↡。八功徳水充ジユ↢満セリ其ノ中ニ↡。池ノ底ソコニハ純モハラ以テ↢金沙ヲ↡布ケリ↠地ニ。

^◆四し辺へんの階道かいどうは金こん・銀ごん・瑠璃るり・玻瓈はりをもつて合ごう成じょうせり。 上うえに楼閣ろうかくあり。 また金こん・銀ごん・瑠璃るり・玻瓈はり・硨しゃ磲こ・赤しゃく珠しゅ・碼め碯のうをもつて、 これを厳飾ごんじきす。

†四辺ノ階道ハ金・銀・瑠璃・玻瓈ヲモテ合成セリ。上 ヘニ有リ↢楼閣ロウカク↡。亦以テ↢金・銀・瑠璃・玻瓈・*硨磲・赤珠・碼碯ヲ↡而厳↢飾ス之ヲ↡。

^◆池いけのなかの蓮れん華げ、 大おおきさ車輪しゃりんのごとし。 青しょう色しきには青しょう光こう、 黄おう色しきには黄おう光こう、 赤しゃく色しきには赤しゃく光こう、 白びゃく色しきには白びゃく光こうあり。 微み妙みょう香潔こうけつなり。

池ノ中ノ蓮華大オホキサ如シ↢車輪ノ↡。青色ニハ青光、黄色ニハ黄光、赤色ニハ赤光、白色ニハ白光アリ。微妙香潔カウケツナリ。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 極楽ごくらく国こく土どにはかくのごとき功く徳どく荘しょう厳ごんを成じょう就じゅせり」 と。

舎利弗、極楽国土ニハ成↢就セリ[ト]如キ‡↠是クノ功徳荘厳ヲ↡。」

二 ⅳ Ⅱ 讃

【55】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^極楽ごくらく世せ界かいは広ひろくして清浄しょうじょうなり 地じ上じょうの荘しょう厳ごん量はかるべきこと難かたし

極楽世界ハ広クシテ清浄ナリ地上ノ荘厳難シ↠可キコト↠量ル

^*八はっ功くの香こう池ち流ながれて遍満へんまんす 底そこに布しける金沙こんしゃ 照てらすに異い光こうあり

八功ノ香池流ナガレテ遍満ス底ニ布ケル金沙 †照スニ異光アリ

^四し辺へんの階道かいどう一色いっしきにあらず 岸がん上じょうの*重じゅう楼ろう百ひゃく万まん行ごうなり

四辺ノ階道非ズ↢一色ニ↡岸上ノ重楼百万行ナリ

^真珠しんじゅ・碼め碯のうあひ*映飾ようじきし 四し種しゅの蓮れん華げ開ひらけてすなはち香こうばし

真珠シンジユ・碼メ碯相 ヒ映飾エイジキシ四種ノ蓮華開ヒラケテ即チ香バシ

^十方じっぽうの人天にんでん生しょうずることを得うるものは おのおの*一いっ箇かに坐ざして*真しん常じょうを聴きく

十方ノ人天‡得ル↠生ズルコトヲ者 ノハ各ノ坐シテ↢一箇カニ↡†聴ク↢真常ヲ↡

^このゆゑにかの国くにを極楽ごくらくと名なづく 衆等しゅとう 華はなを持じして来きたりて供く養ようしたてまつれ

是ノ故ニ彼ノ国ヲ名ク↢極楽ト↡衆等†持シテ↠華ヲ来リテ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅴ 第五段
    Ⅰ 経

【56】^0612高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲また舎しゃ利り弗ほつ、 かの仏ぶっ国こく土どにはつねに天てんの楽がくをなす。

「又0836舎利弗、彼ノ仏‡国土ニハ常ニ作ナス↢天ノ楽ヲ↡。

^◆黄金おうごんをもつて地じとなし、 ◆昼ちゅう0555夜や六ろく時じに天てんの曼まん陀羅だら華けを雨あめふらす。

黄金ヲモテ為†シ↠地ト、昼夜‡六時ニ*†雨ラス↢天ノ曼マン陀羅華ヲ↡。

^◆その国くにの衆しゅ生じょう、 つねに清しょう旦たんをもつて、 おのおの衣え裓こくをもつてもろもろの妙みょう華けを盛いれて、 他た方ほう十じゅう万億まんおくの仏ぶつを供く養ようしたてまつる。 すなはち食じき時じをもつて本国ほんごくに還かえり到いたりて、 飯食ぼんじきし経行きょうぎょうす。

其ノ†国ノ衆生常ニ以テ↢清旦タンヲ↡、各ノ以テ↢衣裓ヲ↡盛イレテ↢衆ノ妙華ヲ↡、供↢養シタテマツル他方‡十万億ノ仏ヲ↡。即チ以テ↢食時ヲ↡還カヘリ↢到†リテ本国ニ↡、飯食シ経行ス。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 極楽ごくらく国こく土どにはかくのごとき功く徳どく荘しょう厳ごんを成じょう就じゅせり」 と。

舎利弗、極楽国土ニハ成↢就†セリト如キ‡↠是クノ功徳荘厳ヲ↡。」

二 ⅴ Ⅱ 讃

【57】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^弥陀みだ仏国ぶっこくはもつとも勝しょうたり 広大こうだい*寛かん平ぴょうにして実じつにこれ*精しょうなり

弥陀仏国ハ最モ†為リ↠勝広大寛クワン平ニシテ実ニ是 レ精ナリ

^天てん楽がく音おん声じょうつねに遍満へんまんす 黄金おうごんをもつて地じとなして奇き珍ちんを間まじへたり

天‡楽‡音声常ニ遍満ヘンマンス黄金ヲモテ為シテ↠地ト間マジヘタリ↢奇珍ヲ↡

^昼ちゅう夜や六ろく時じに華はなおのづから散さんず 法音ほうおんつねに説ときて自じ然ねんに聞きく

昼夜六時ニ†華自ラ散ズ法音常ニ説キテ自然ニ聞ク

^かの国くにの衆しゅ生じょうはさらに事じなし 衣え裓こくに華はなを盛いれて十方じっぽうに詣けいす

彼ノ国ノ衆生ハ更ニ無シ↠†事衣裓ニ盛イレテ↠華ヲ詣ス↢十方ニ↡

^*一々いちいちに親しん承じょうして供く養ようを修しゅするに *塵労じんろう垢く習じゅう永ながく消しょう亡もうす

一一ニ親シン承シテ修スルニ↢供養ヲ↡塵労ヂンラウ垢ク習ジウ永ク消亡マウ†ス

^種々しゅじゅに心しんに随したがひみな意こころに称かなひて 利り益やくせざるはなし これ真しん常じょうなり

種種ニ随ヒ↠心ニ皆 ナ称カナ†ヒテ↠意ニ無シ↠†不ルハ↢利益セ↡ 是 レ真‡常ナリ

^たちまちに*飛ひ騰とうして本国ほんごくに還かえり 飯食ぼんじきして七宝しっぽうの台だいに経行きょうぎょうす

欻爾タチマチニ飛ヒ騰トウシテ還リ‡↢本国ニ↡飯食シテ経↢行ス七宝ノ台ニ↡

^衆等しゅとう 心しんを傾かたむけてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等傾ケテ↠心ヲ 皆 ナ願†ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅵ 第六段
    Ⅰ 経

【58】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^0556「▲また次つぎに舎しゃ利り弗ほつ、 かの国くににはつねに種々しゅじゅ奇き妙みょうなる雑色ざっしきの鳥とりあり。 白びゃっ鵠こう・孔く雀じゃく・鸚おう鵡む・舎しゃ利り・迦か0613陵りょう頻びん伽が・共ぐ命みょうの鳥とりなり。 このもろもろの衆しゅ鳥ちょう、 昼ちゅう夜や六ろく時じに和雅わげの音こえを出いだす。 その音こえ五ご根こん・五ご力りき・七しち菩ぼ提だい分ぶん・八はっ聖しょう道どう分ぶん、 かくのごとき等らの法ほうを演えん暢ちょうす。

「復マタ次ニ舎利弗、彼ノ国ニハ常ニ有リ↢種種奇妙ナル雑色之鳥↡。白鵠カウ・孔ク雀ジヤク・鸚アウ鵡ム・舎利・迦陵頻リウビン伽・共命之鳥ナリ。是ノ諸ノ衆鳥昼夜六時ニ出ス↢和雅ノ音ヲ↡。其ノ音演↢暢ス五根0837・五力・七菩提分・八聖道分、如キ↠是クノ等ノ法ヲ↡。

^◆その土どの衆しゅ生じょうこの音こえを聞ききをはりて、 みなことごとく仏ぶつを念ねんじ法ほうを念ねんじ僧そうを念ねんず。

其ノ土ノ衆生聞キ↢是ノ音ヲ↡已リテ、皆 ナ悉ク念ジ↠仏ヲ念ジ↠法ヲ念ズ↠僧ヲ。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 なんぢこの鳥とりは実じつにこれ罪報ざいほうの所しょ生しょうなりと謂おもふことなかれ。 所以ゆえんはいかん。 かの仏ぶっ国こく土どには三さん悪趣まくしゅなければなり。 舎しゃ利り弗ほつ、 その仏ぶっ国こく土どにはなほ三さん悪道まくどうの名なすらなし、 いかにいはんや実じつあらんや。 このもろもろの衆しゅ鳥ちょうは、 みなこれ阿あ弥陀みだ仏ぶつ、 法音ほうおんを宣せん流るせしめんと欲ほっして、 変へん化げしてなしたまふところなり。

舎利弗、汝 ヂ勿レ↠謂オモフコト↢此ノ鳥ハ実ニ是罪報ノ所生ナリト↡。所以 ユヘ 者ハ何ン†。彼ノ仏‡国土ニハ無ナケレバナリ↢三悪趣↡。舎利弗、其ノ仏‡国土ニハ尚 ヲ無シ↢三悪道之名ナスラ↡、何ニ況ヤ有アラムヤ↠†実。是ノ諸ノ衆鳥ハ、皆 ナ是 レ阿弥陀仏‡欲シテ↠令メムト↢法音ヲ‡宣セン流ルセ↡、変化シテ所ナリ↠作ナシタマフ。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 かの仏ぶっ国こく土どには微み風ふう吹ふきて、 もろもろの宝ほう行樹ごうじゅおよび宝ほう羅ら網もうを動うごかすに、 微み妙みょうの音こえを出いだす。 たとへば百ひゃく千せん種じゅの楽がくを同どう時じにともになすがごとし。 ◆この音こえを聞きくもの、 みな自じ然ねんに仏ぶつを念ねんじ法ほうを念ねんじ僧そうを念ねんずる心しんを生しょうず。

舎利弗、彼ノ仏‡国土ニハ微ミ風フウ†吹キテ、動スニ↢諸ノ宝‡行樹及ビ宝‡羅網ヲ↡出ス↢微妙ノ音ヲ↡。譬ヘバ如シ↢百千種ノ楽ヲ同時ニ倶ニ†作スガ↡。聞ク↢是ノ音ヲ↡者 ノ‡、皆自然ニ生ズ↢†念ジ↠仏ヲ念ジ↠法ヲ念ズル↠僧ヲ之心ヲ↡。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 その仏ぶっ国こく土どにはかくのごとき功く徳どく荘しょう厳ごんを成じょう就じゅせり」 と。

舎利弗、其ノ仏‡国土ニハ成↢就セリト如キ↠是クノ功徳荘厳ヲ↡。」

二 ⅵ Ⅱ 讃
      a 其一

【59】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^道どう場じょう清浄しょうじょうにして希まれにして見みがたし 弥陀みだの浄じょう土どはなはだ聞ききがたし

道場清浄†ニシテ希ニシテ難シ↠見ミ弥陀ノ浄土甚 ハダ難シ↠聞キキ

^聞ききがたく見みがたくしていま会あふことを得えたり0557。 *如説にょせつに修しゅ行ぎょうして意こころをもつぱらにしてもつぱらにせん

難ク↠聞キ難†クシテ↠見ミ今 マ得エタリ↠会アフコトヲ如説ニ修行シテ専ニシテ↠意ヲ専†ニセム

^願ねがはくは仏ぶつの慈悲じひはるかに*摂しょう受じゅして 臨りん終じゅうに宝ほう座ざその前まえに現げんじたまへ

願クハ仏ノ慈悲遥ハルカニ†摂受シテ臨終ニ宝座現ジタマヘ↢其ノ前ニ↡

^すでに華け台だいを見みて心しん踊ゆ躍やくし ▼仏ぶつに従したがひて*逍しょう遥ようして自じ然ねんに帰きす

既ニ見テ↢華台ヲ↡心踊躍シ‡▼従ヒテ↠仏ニ逍遥セウエウシテ帰ス↢自然ニ↡

^▼自じ然ねんはすなはちこれ弥陀みだ国こくなり 無漏むろ無む生しょうにしてまたすなはち真しんなり

自然ハ即チ是 レ弥陀‡国ナリ無漏ロ無生ニシテ†還タ即チ真ナリ

^*行ぎょう来らい進しん止し つねに仏ぶつに随したがひて *無為むい法ほっ性しょうの身しんを証しょう得とくす

行来進止‡ 常ニ随ヒテ↠仏ニ証↢得ス無為法性ノ身ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡*常ニ供養シタテマツ†レ

 ^0614高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅵ Ⅱ b 其二

【60】 ^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願0838クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^極楽ごくらくの荘しょう厳ごんは雑宝ざっぽうを間まじへたり 実じつにこれ*希奇けきにして未み聞もんを聞きく

極楽ノ荘厳ハ間マジヘタリ↢雑宝ヲ↡実ニ是 レ希ケウ奇ニシテ聞キク↢未聞ヲ↡

^*宝ほう鳥ちょう 空くうに臨のぞみて*仏ぶつ会えを讃さんず 文々もんもん句々くく理りあひ同おなじ

宝鳥臨ノゾミテ↠空ニ讃ズ↢仏会ヲ↡文文句句‡ 理リ‡相 ヒ同 ナジ

^昼ちゅう夜やに声こえを連つらねて息やむことあることなし *哀婉あいえん雅が亮りょうにして人心にんしんを発おこす

昼夜ニ連ツラネテ↠声ヲ無シ↠有ルコト↠息ヤムコト哀婉オン雅ゲ亮リヤウニシテ発ス↢人心ヲ↡

^あるいは五ご根こん・七しち覚分かくぶんを説とき あるいは*八はっ聖しょう慈悲じひ門もんを説とき

或イハ説トキ↢五根・七覚分ヲ↡或イハ説キ↢八聖慈悲門ヲ↡

^あるいは他た方ほうの悪道あくどうを離はなるることを説とき あるいは地じ獄ごくの人天にんでんを封ふうずることを説とき

或イハ説キ↣†他方ノ離ルルコトヲ↢悪道ヲ↡或イハ説キ↣†地獄ノ封ズルコトヲ↢人天ヲ↡

^あるいは長じょう時じに苦く行ぎょうを修しゅすることを説とき あるいは*無む上じょう菩ぼ提だいの因いんを説とき

或イハ説キ↣†長時ニ修スルコトヲ↢苦行ヲ↡或イハ説キ↢無上菩提ノ因ヲ↡

^あるいは散善さんぜんの波羅はら蜜みつを説とき あるいは*定じょう慧えをもつて深禅じんぜんに入いることを説とく

或イハ説キ↢散善ノ波羅蜜ヲ↡或イハ説ク↣†定慧ヲモテ入ルコトヲ↢深禅ニ↡

^菩ぼ薩さつ・声しょう聞もんこの法ほう0558を聞ききて 処々しょしょに分身ぶんしんして法輪ほうりんを転てんず

菩薩・声聞モン聞キキテ↢此ノ法ヲ↡処処ニ分身シテ転ズ↢法輪ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆願ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅵ Ⅱ c 其三

【61】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^極楽ごくらくの荘しょう厳ごんは三界さんがいを出いで 人にん・天てん・雑類ぞうるい等ひとしくして無為むいなり

極楽ノ荘厳ハ出デ‡↢三界ヲ↡人天雑類等シクシテ無為ナリ

^*法蔵ほうぞうは*因いんの広こう弘ぐ願がんを行ぎょうじ もしわれ仏ぶつを得えば希奇けきを現げんぜんと

†法蔵ハ行ジ↢因ノ広弘願ヲ↡†設モシ我 レ得†バ↠仏ヲ現ゼム†ト↢希奇ヲ↡

^あるいは*鳥ちょう身しんを現げんじてよく法ほうを説とき あるいは*無む請しょうに現げんじてよく機きに応おうじ

或イハ現ジテ↢鳥身ヲ↡能ク説キ↠法ヲ或イハ現ジテ↢無請†ニ↡能ク応ジ↠機ニ

^あるいは微波みはをして妙みょう響こうを出いださしめ あるいは林樹りんじゅをして慈悲じひを讃さんぜしめ

或イハ使シメ↣微波ヲシテ出サ↢妙響カウヲ↡或イハ使シメ↣林樹ヲシテ讃サンゼ↢慈悲ヲ↡

^あるいは風光ふうこうをしてあひ応おうじて動どうぜしめ あるいは羅ら網もうをして音おん辞じを説とかしめん

或イハ使シメ↢風光ヲシテ†相応ジテ動ゼ↡或イハ令シ†メム↣羅網ヲシテ説カ↢音辞ジヲ↡

^一切いっさいの荘しょう厳ごんの声こえ遍満へんまんし 恒沙ごうじゃの*天楽てんがくおのづから時ときによる

一切ノ荘厳ノ声 エ遍満シ‡恒沙ノ天楽自ラ依ル↠時ニ

^*他た方ほうの凡ぼん聖しょうの類たぐいを引ひかんがために ことさらに仏ぶつこの不ふ思議しぎを現げんじたまふ

為ニ↠†引カムガ↢他方ノ凡聖ノ類ヲ↡

故コトサラニ仏現ジタマフ↢此ノ不思議ヲ↡

^われらこれを聞ききて身みの毛け竪いよだつ 骨ほねを砕くだきて*阿弥あみ師しに*慚謝ざんしゃす

我 レ等ラ聞キテ↠之ヲ身ノ毛竪イヨダツ▼砕 ダキテ↠骨ヲ慚ザン↢謝シヤス‡阿弥師ニ↡

^一たび受うけて専せん精しょうにして命いのちを惜おしまざれば 須しゅ臾ゆにすなはち ˆ浄じょう土どにˇ 到いたる あに遅おそしとせんや

一タビ受ケテ専精ニシテ不レバ↠惜マ↠命ヲ須シユ臾ユニ即チ到ル 豈アニ為セムヤ↠遅オソシト

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆願ジテ↠往カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^0615下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅵ Ⅱ d 其四

【055962】^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願0839クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^弥陀みだの仏国ぶっこくはまことに厳ごん浄じょうなり 三悪さんまく・六道ろくどう永ながく名なすらなし

弥陀ノ仏国ハ真マコトニ厳浄ナリ三悪・六道‡永ク無ナシ↠名スラ

^事々じじの荘しょう厳ごん識しるべきこと難かたし 種々しゅじゅ妙みょう微みにしてはなはだ精しょうたり

事事ノ荘厳難シ↠可キコト↠†識ル種種妙微ニシテ甚ダ為タリ↠精セイ

^地じはるかに寛かん平ぴょうにして衆宝しゅぼう間まじはり 一々いちいちに同おなじく耀かがやきて五ご百ひゃくの光ひかりあり

†地迥カニ寛平ニシテ衆宝‡間マジ†ハリ一一ニ同ジク耀カガヤ†キテ五百ノ光アリ

^一々いちいちの光ひかり宝ほう台だい座ざとなる 一々いちいちの座ざ上じょうに百ひゃく千せんの堂どうあり

一一ノ光 リ成ナル↢宝台座ト↡一一ノ座‡上ニ百千ノ堂アリ

^千堂せんどうの化け仏ぶつ *塵沙じんじゃの会えあり 衆しゅ生じょう入いるものともにあひ量はかる

千堂ノ化仏 塵沙ノ会†アリ衆生‡入イル者 ノ共ニ相 ヒ量ハカル

^無む数しゅの音おん声じょう空くうに遊あそびて転てんじ *化け天てん童どう子じ華け香こうを散さんず

無数ノ音声遊アソビテ↠空ニ転ジ化天童子散ズ↢華香ヲ↡

^昼ちゅう夜や六ろく時じに間息けんそくすることなし 地じ上じょう・虚こ空くう量はかるべきこと難かたし

昼夜六時ニ無シ↢間息ソクスルコト↡地上・虚空難シ↠可キコト↠量ル

^*八徳はっとくの香こう池ちに意こころに随したがひて入いる *潅かん注ちゅうすること人ひとによりて浅深せんじんなし

八徳ノ香池ニ随シタガヒテ↠意ニ入ル潅クワン注ジユスルコト由リテ↠人ニ無シ↢浅深ジム↡

^あるいは出いで あるいは没もっす *三禅さんぜんの楽らくなり *徐々じょじょとしてあひ喚よばひて*檀林だんりんに入いる

或イハ出デ 或イハ没ス 三禅ノ楽ナリ徐徐ジヨジヨトシテ相 ヒ喚ヨバヒテ入イ†ル↢檀ダン林ニ↡

^檀林だんりんには宝ほう座ざ行々ごうごうとして別わかれたり 聖しょう衆じゅはなほ日月にちがつに超こゆるがごとし

檀林ニハ宝座行行トシテ†別レタリ聖衆ハ†猶若シ↠超ユルガ↢日月ニ↡

^日月にちがつはすなはちこれ長じょう時じ劫こうなり あるいは坐ざし あるいは立りゅうし あるいは遊ゆ方ほうするに

日月ハ即チ是 レ長時劫ナリ或イハ坐シ 或イハ立シ 或イハ遊方スルニ

^到いたる処ところにはただ無む上じょうの法ほうのみを聞ききて 永ながく凡ぼん夫ぶ生しょう死じの殃わざわいを絶たつ

到ル処ニハ唯タダ聞キテ↢無上ノ法ノミヲ↡永ク絶ツ↢凡夫生死ノ殃ツミアウヲ↡

^このゆゑにかの国くにを安楽あんらくと名なづく 衆等しゅとう 心しんを回えして往おう生じょうを願がんぜよ

是ノ故ニ彼ノ国ヲ名ク↢安楽ト↡衆等廻シテ↠心ヲ願ゼヨ↢往生ヲ↡

^かの国くにに往おう生じょうしぬれば余よの事じなし 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

往↢生シヌレバ彼ノ国 ニニ↡無シ↢余ノ事↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養†シタテマツレ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅶ 第七段
    Ⅰ 経

【056063】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 なんぢが意こころにおいていかん、 かの仏ぶつをなんがゆゑぞ阿あ弥陀みだと号ごうする。

「舎利弗、†於テ↢汝ガ意ニ↡云何 イカン ‡、彼ノ仏ヲ何ガ故ゾ号スル↢阿弥陀ト↡。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 かの仏ぶつの光こう明みょう無む量りょうにして十方じっぽうの国くにを照てらすに、 障しょう礙げするところなし。 このゆゑに号ごうして阿あ弥陀みだとなす。

舎利弗、彼ノ仏†ノ光明無量ニシテ照スニ↢十方ノ国ヲ↡、無シ↠所 ロ↢障礙ゲスル↡。是ノ故ニ号シテ†為ス↢阿弥陀ト↡。

^◆また舎しゃ利り弗ほつ、 かの仏ぶつの寿じゅ命みょうおよびその人にん0616民みん ˆの寿じゅ命みょうˇ も無む量りょう無む辺へん阿あ僧そう祇ぎ劫こうなり。 ゆゑに阿あ弥陀みだと名なづく。

又舎利弗、彼ノ仏ノ寿命及ビ其ソノ人民ミンモ無量無辺阿僧祇劫ナリ。故ニ名ク↢阿弥陀ト↡。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 阿あ弥陀みだ仏ぶつは、 成じょう仏ぶつよりこのかたいまに十劫じっこうなり。

舎利弗、阿弥陀仏ハ、成仏ヨリ已来 コノカ タ0840†於今ニ十劫ナリ。

^◆また舎しゃ利り弗ほつ、 かの仏ぶつに無む量りょう無む辺へんの声しょう聞もんの弟子でしあり、 みな阿羅あら漢かんなり。 これ算数さんじゅのよく知しるところにあらず。 ◆もろもろの菩ぼ薩さつ衆しゅもまたかくのごとし。

又舎利弗、彼ノ仏ニ有リ↢無量無辺ノ声聞ノ弟子↡、皆阿羅漢ナリ。非ズ↣是 レ算サム数‡之所 ロニ↢能ク知ル↡。諸ノ菩薩衆モ亦復 マタ 如シ↠是クノ。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 かの仏ぶつの国こく土どには、 かくのごとき功く徳どく荘しょう厳ごんを成じょう就じゅせり」 と。

舎利弗、彼ノ仏ノ国土ニハ成↢就セリト如キ‡↠是クノ功徳荘厳ヲ↡。」

二 ⅶ Ⅱ 讃
      a 其一

【64】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^ˆ阿あ弥陀みだ仏ぶつはˇ 果か 涅ね槃はんを得えてつねに世よに住じゅうす 寿じゅ命みょう延えん長ちょうにして量はかるべきこと難かたし

†果得テ↢†涅槃ヲ↡常ニ住ス↠世ニ寿命延長ニシテ難シ↠可キコト↠量ル

^千劫せんごう・万劫まんごう・恒沙ごうじゃ劫こう・ *兆ちょう載さい永劫ようごうにしてまた*無む央おうなり

千劫・万劫・恒沙劫・兆テウ載永劫ニシテ亦 タ無央アフナリ

^一ひとたび坐ざして移うつることなくまた不ふ動どうなり *後ご際さいを徹てつ窮ぐして身光しんこうを放はなつ

▼一タビ坐‡シテ無ク↠移ウツルコト亦 タ†不動ナリ徹↢窮シテ後際ヲ↡放ツ↢身光ヲ↡

^*霊りょう儀ぎの相好そうごう真しん金色こんじきなり *巍々ぎぎとして独ひとり坐ざして衆しゅ生じょうを度どす

霊儀ノ相好真金色ナリ巍巍トシテ独リ坐シテ度ス↢衆生ヲ↡

^十方じっぽうの凡ぼん聖しょう専心せんしんに向むかへば ˆ阿あ弥陀みだ仏ぶつはˇ 身みを分わかち化けを遣つかはして往ゆきてあひ迎むかへ0561しめたまふ

十方ノ凡聖†専心ニ向ヘバ分チ‡↠身ヲ遣シ‡テ↠化ヲ†往キテ相 ヒ迎†ヘシメタマフ

^▼一念いちねんに空くうに乗じょうじて*仏ぶつ会えに入いれば 身色しんじき・寿じゅ命みょうことごとくみな平ひとし

一念ニ乗ジテ↠空ニ入†レバ↢仏会ニ↡身色・寿命尽コトゴトク皆 ナ平ヒトシ

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願ジテ↠往カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅶ Ⅱ b 其二

【65】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^かの仏ぶつは*因いんより苦く行ぎょうを行ぎょうじ *勇ゆう猛みょう専せん精しょうにして退たいする時ときなし

彼ノ仏ハ従ヨリ↠因‡行†ジ↢苦行ヲ↡勇猛専精ニシテ無シ↢退スル時↡

^一ひとたび坐ざして百ひゃく劫こう・長じょう時じ劫こう なしがたきをよくなして疲つかれを生しょうぜず

一タビ坐シテ百劫・長時劫‡難キヲ↠作ナシ能ク作シテ不ズ↠生ゼ↠疲ツカレヲ

^自利じり利他りた同おなじく悪あくを断だんず 怨憎おんぞうを捨すてざるは大だい悲ひによる

自利利他‡同ジク断ズ↠悪ヲ不ルハ↠捨テ↢怨憎オンゾウヲ↡由†ル↢大悲ニ↡

^*有う識しき含霊がんれいみなあまねく化けす 同因どういん同どう行ぎょう菩ぼ提だいに至いたる

有識含霊レイ皆 ナ普ク化ス同因同行‡至ル↢菩提ニ↡

^誓願せいがんして清浄しょうじょうの0617土どを荘しょう厳ごんす 見聞けんもん歓かん喜ぎして無為むいを証しょうす

誓願シテ荘↢厳ス清浄ノ土ヲ↡見聞歓喜シテ証ス↢無為ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願†ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養†シタテシタテマツレ

二 ⅶ Ⅱ c 其三

【66】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

 0841†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^弥陀みだの*化け主しゅ*心しんに当あたりて坐ざす 華け台だい独ひとりはるかにもつとも精しょうたり

▼弥陀ノ化主当リテ↠心ニ†坐ス華台†独リ*迥カニ最モ為タリ↠精

^百ひゃく億おくの*摩尼まに 雑宝ざっぽうを間まじへたり *葉々ようようの荘しょう厳ごん相そうおのづからなる

百億ノ摩尼間マジヘタリ↢雑宝ヲ↡葉葉ノ荘厳‡相自ラ†成ル

^*正しょう坐ざよりこのかた十劫じっこうを経へたり 心しんは法界ほうかいを縁えんじて慈じ光こうを照てらす

正坐ヨリ已来タ経タリ↢十劫ヲ↡心†ハ縁ジテ↢法界ヲ↡照ス↢慈光ヲ↡

^0562光触こうそくを蒙こうむるものは塵労じんろう滅めっし 臨りん終じゅうに仏ぶつを見みたてまつりて西方さいほうに往ゆく

蒙ル↢光触ヲ↡者 ノハ塵労‡滅シ臨終ニ見タテマツリテ↠仏ヲ往ク↢西方ニ↡

^かしこに到いたりて華はな開ひらけて*大だい会えに入いる 無む明みょう煩悩ぼんのう自じ然ねんに亡もうじ

到 タリテ↠彼 コニ華開ケテ入ル↢大会ニ↡無明煩悩自然ニ亡†ジ

^三さん明みょう自じ然ねんなるは仏願ぶつがんに乗じょうずればなり 須しゅ臾ゆに合がっ掌しょうして神通じんずうを得う

三明自然ナ†ルハ乗ズレバナリ↢仏願ニ↡須臾ニ合掌シテ†得↢神通ヲ↡

^かの仏ぶつの声しょう聞もん・菩ぼ薩さつ衆しゅは *塵沙じんじゃのごとくして*算数さんじゅまた窮きわめがたし

彼ノ仏ノ声聞・菩薩衆ハ塵沙ノゴトクシテ算数亦 タ難シ↠窮キワメ

^願ねがはくはわれ今こん生じょうにつとめて意こころを発おこして 畢ひつ命みょうにかの聖しょう人にんの叢あつまりに往ゆかん

▼願クハ我 レ今生ニ†強メテ発シテ↠意ヲ畢命ニ往ユカム↢彼ノ聖人ノ†叢アツマリニ↡

^衆等しゅとう 心しんを傾かたむけ往おう生じょうを願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等傾ケ‡↠心ヲ願ジテ↢往生ヲ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅷ 第八段
    Ⅰ 経

【67】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲また舎しゃ利り弗ほつ、 極楽ごくらく国こく土どには衆しゅ生じょう生しょうずるもの、 みなこれ阿鞞あび跋ばっ致ちなり。

「又舎利弗、極楽国土ニハ衆生‡生ズル者 ノ、皆是 レ阿鞞跋致ナリ。

^◆そのなかに多おおく一いっ生しょう補ふ処しょ ˆの菩ぼ薩さつˇ あり。 その数かずはなはだ多おおし。 これ算数さんじゅのよくこれを知しるところにあらず。 ただ無む量りょう無む辺へん阿あ僧そう祇ぎ劫こうをもつて説とくべし。

其ノ中ニ多ク有リ↢一生補処↡。其ノ数甚ダ多シ。非ズ↣是 レ算数ノ所 ロニ↢能ク知ル↟之ヲ。但‡可シ↧以テ↢無量無辺阿僧祇劫ヲ↡説トク↥。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 衆しゅ生じょう聞きくものは、 まさに発願ほつがんしてかの国くにに生しょうぜんと願がんずべし。 ◆所以ゆえんはいかん。 かくのごときもろもろの上じょう善人ぜんにんと倶ともに一処いっしょに会えすることを得うればなり。

舎利弗、衆生‡聞†ク者 ノハ、応ニ当シ↢発願シテ‡願ズ↟生ゼムト↢彼ノ国ニ↡。所以 ユヘ 者ハ何 カン。得ウレバナリ↧与ト↢如キ‡↠是クノ諸ノ上善人↡倶ニ会スルコトヲ↦一処ニ↥。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 少しょう善根ぜんごん福徳ふくとくの因縁いんねんをもつてかの国くにに生しょうずることを得うべからず」 と。

舎利弗、不ズト↠可カラ↧以テ↢少善根福徳ノ因縁ヲ↡得ウ↞生ズルコトヲ↢彼ノ国ニ↡。」

二 ⅷ Ⅱ 讃
      a 其一

【68】^0618下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^0563願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願0842クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^釈しゃ迦か如来にょらい 身しん子し (舎利弗) に告つげたまふは すなはちこれあまねく苦くの衆しゅ生じょうに告つげたまふなり

▼釈迦如来告ゲタマフ‡ハ↢身子ニ↡即チ是 レ普ク告†ゲタマフナリ↢苦ノ衆生ニ↡

^娑しゃ婆ば六道ろくどうは安やすき処ところにあらず 冥々みょうみょうたる長じょう夜やの闇やみのなかに行ゆく

娑婆六道ハ非ズ↢†安キ処ニ↡冥冥タル長夜ノ闇ノ中ニ†行ク

^*聖しょう化け同どう居ごすれどもあひ識しらず ややもすれば*瞋毒しんどくを生しょうじて無む明みょうを闘たたかはしむ

聖化同居†スレドモ不↢相 ヒ識シラ↡動ヤヤモスレバ生ジテ↢瞋毒ヲ↡闘タタカハシム↢無明ヲ↡

^この無む明みょうのために六道ろくどうに繋つながれ 愛憎あいぞう高こう下げしていづれの時ときにか平たいらかならん

為 メニ↢此ノ無明ノ↡繋ツナガ†レ↢六道ニ↡愛憎高下シテ何 レノ時ニカ†平 カナラム

^すでに善業ぜんごうの生しょう死じを排はらふなし 貪とんによりて罪つみを造つくりていまだ心しん驚おどろかず

既ニ無シ↣善業ノ†排フ↢生死ヲ↡由リテ↠貪ニ造ツクリテ↠罪ヲ未ズ ダ↢†心驚 ロカ↡

^この人にん皮ぴに裹つつめる*驢ろ骨こつに狂たぶらかされて 三さん塗ずにみづから入いること争あらそふべからず

狂タブラカサレテ↢此ノ人皮ニ裹ツツメル驢骨ニ↡三塗ニ自ラ入†ルコト不ズ↠†須カラ↠争フ

^われらこれを聞ききて心髄しんずい痛いたむ 誓願せいがんしてたちまちに世せ間けんの栄えいを捨すてん

我等ラ聞キテ↠之ヲ心髄ズイ‡痛イタム誓願シテ頓タチマチニ捨テム↢世間ノ†栄ヲ↡

^あまねく願ねがはくは心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

普ク願クハ廻シテ↠心ヲ生ゼムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅷ Ⅱ b 其二

【69】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^娑しゃ婆ばはきはめて苦くにして*生しょう処じょにあらず 極楽ごくらくは無為むいにして実じつにこれ精しょうなり

娑婆ハ†極テ苦ニシテ非ズ↢生処ニ↡極楽ハ無為ニシテ実ニ是 レ精ナリ

^▼九品ぼんともに回えして不ふ退たいを得えよ 阿鞞あび跋ばっ致ちはすなはち無む生しょうなり

九品倶トモニ廻シテ†得ヨ↢不退ヲ↡阿鞞跋致ハ即チ無生ナリ

^ただ*初しょ生しょうの*限極げんごくなきのみにあらず 十じゅう地じ以下いげも*劫こうにも窮きわめがたし

非ズ↣†直初生ノ無ナキノミニ↢限極ゲンゴク↡十地已下モ劫ニモ難シ↠窮メ

^かくのごときもの大だい海塵かいじん恒沙ごうじゃなり 有う縁えん到いたればそのなかに入いる

如†キモノ↠此クノ大海塵恒沙ナリ有縁‡到†レバ者入ル↢其ノ中ニ↡

^0564*四し種しゅの威儀いぎにつねに仏ぶつを見みたてまつり 行ぎょう来らい進しん止し 神通じんずうに駕がす

四種ノ威儀ニ常ニ見†タテマツリ↠仏ヲ行来進止‡駕ガス↢神通ニ↡

^六識ろくしき縦じゅう横おうにして自じ然ねんに悟さとり いまだ思し量りょう一念いちねんの功こうによらず

六識縦横ニシテ自然ニ悟サト†リ▼未ズ ダ↠藉ヨラ↢思量一念ノ功ニ↡

^あまねく*同どう生しょうの善ぜん知ぢ識しきに勧すすむ 専心せんしん専せん注ちゅうして西方さいほうに往ゆけ

普ク勧ム↢同生ノ善知識ニ↡専心専注シテ往ユケ↢西方ニ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願†ジテ↠往カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅸ 第九段
    Ⅰ 経

【70】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ0619利り弗ほつ、 もし善男ぜんなん子し・善女ぜんにょ人にんありて、 阿あ弥陀みだ仏ぶつを説とくを聞ききて、 名みょう号ごうを執しゅう持じすること、 もしは一日いちにち、 もしは二に日にち、 もしは三日さんにち、 もしは四し日にち、 もしは五ご日にち、 もしは六日ろくにち、 もしは七日しちにち、 一心いっしんにして乱みだれざれば、

「舎利弗、若シ有リテ↢善男子・善女人↡、聞キキテ↠説クヲ↢阿弥陀仏ヲ↡、執↢持†スルコト名号ヲ↡、若シハ一日、若シハ二0843日、若シハ三日、若シハ四日、若シハ五日、若シハ六日、若シハ七日、一心ニシテ不ザレ†バ↠乱レ、

^◆その人ひと、 命終みょうじゅうの時ときに臨のぞみて、 阿あ弥陀みだ仏ぶつ、 もろもろの聖しょう衆じゅと現げんじてその前まえにまします。 この人ひと終おわる時とき、 心しん顛倒てんどうせずして、 すなはち阿あ弥陀みだ仏ぶつの極楽ごくらく国こく土どに往おう生じょうすることを得う。

其ノ人臨ミテ↢命終ノ時ニ↡、阿弥陀仏、与ト↢諸ノ聖衆↡現ジテ在マシマス↢其ノ前 ヘニ↡。是ノ人終ル時 キ、心不ズシテ↢顛倒セ↡即チ†得↣往↢生スルコトヲ阿弥陀仏ノ極楽国土ニ↡。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 われこの利りを見みるがゆゑに、 この言ごんを説とく。 もし衆しゅ生じょうありてこの説せつを聞きかんものは、 まさに発願ほつがんしてかの国こく土どに生しょうずべし」 と。

舎利弗、我見ルガ↢是ノ利ヲ↡故ニ説ク↢此ノ言ヲ↡。若シ有リテ↢衆生↡聞カム↢是ノ説ヲ↡者 ノハ、†応ニ当シト↣発願シテ生ズ↢彼ノ国土ニ↡。」

二 ⅸ Ⅱ 讃
      a 其一

【71】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^▼極楽ごくらくは無為むい涅ね槃はんの界さかいなり *随縁ずいえんの雑ぞう善ぜん0565おそらくは生しょうじがたし

▼極楽ハ無為涅槃ノ界 ヒナリ随縁ノ雑善‡恐クハ難シ↠生ジ

^ゆゑに如来にょらい (釈尊) *要法ようぼうを選えらびて 教おしへて弥陀みだを念ねんぜしむることもつぱらにしてまたもつぱらならしむ

▼故ニ使シム↧如来選ビテ↢要法ヲ↡教ヘテ念ゼシムルコト↢弥陀ヲ↡専 ラニシテ復専 ラナラ↥

^◆七日しちにち七しち夜や 心しん*無む間けんに 長じょう時じの起き行ぎょうもますますみなしかなり

七日七夜心無間†ニ▼長時ノ起行モ倍マスマス皆 ナ然ナリ

^臨りん終じゅうに聖しょう衆じゅ 華はなを持じして現げんず 身心しんしん*踊ゆ躍やくして金蓮こんれんに坐ざす

臨終ニ聖衆†持シテ↠華ヲ現ズ身心踊躍シテ坐ス↢金蓮ニ↡

^◆坐ざする時ときすなはち無む生しょう忍にんを得う 一念いちねんに迎むかへ将いて仏前ぶつぜんに至いたる

坐スル時‡即チ得ウ↢無生忍ヲ↡一念ニ迎ヘ‡将ヰテ至ル↢仏前ニ↡

^*法侶ほうりょ衣ころもをもつて競きおひ来きたりて着きしむ 不ふ退たいを証しょう得とくして三賢さんげんに入いる

法侶トモ将モテ↠衣ヲ競ヒ来リテ著†シム証↢得シテ不退ヲ↡入ル↢三賢ニ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願†ジテ↠往†カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅸ Ⅱ b 其二

【72】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^弥陀みだの侍じ者しゃ二に菩ぼ薩さつを 号ごうして無む辺へん (*大勢至)・*観かん世ぜ音おんといふ

弥陀ノ侍者二菩薩ヲ号シテ曰イフ↢無辺・観世音ト↡

^一切いっさいの時じ中ちゅうに*仏ぶっ化けを助たすけて 六道ろくどうに分身ぶんしんして慈じ心しんを起おこし

一切ノ時中ニ助タスケテ↢仏化ヲ↡†分↢身シテ六道ニ↡起†シ↢慈心ヲ↡

^念々ねんねんに機きに随したがひて ために法ほうを説ときたまふ 惛々こんこんとして悟さとりがたきは罪根ざいこんの深ふか0620ければなり

念念ニ随ヒテ↠機ニ 為 メニ説†キタマフ↠法ヲ惛惛コンコントシテ難キ‡ハ↠悟 トリ罪根ノ深†ケレバナリ

^百ひゃく計け千万せんまん数じゅ世よに出いでたまふも 万まんがなかに一いちも煩篭ぼんろうを出いづるものなし

百計千万数出†デタマフモ↠世ニ万ガ中ニ無ナシ↣†一モ出ヅルモノ↢煩篭ボンロウヲ↡

^なんぢ衆しゅ生じょうの*長じょう劫ごうの苦くを念おもふに 諸仏しょぶつ対面たいめんすれどもあひ逢あはず

念オモ†フニ↢汝 ヂ衆生ノ長劫ノ苦ヲ↡諸仏対面†スレドモ不ズ↢相 ヒ0844逢ハ↡

^人天にんでんの少しょう善ぜんなほ弁べんじがたし いかにいはんや無為むいにして*六通ろくつうを証しょうせんをや

人天ノ少善尚ナヲ難シ↠*†弁ジ何ニ況ヤ無為ニシテ証セムヲヤ↢六通ヲ↡

^*希有けうの法ほうを見聞けんもんすることを得えたりといへども 粗そ心しん *懈け怠だいにしてますます功こうなし

雖 ドモ↠得タリト↣見↢聞スルコトヲ希有ノ法ヲ↡麁心懈ケ怠ダイニシテ益マスマス無ナシ↠功

^たとひ0566連年れんねんにほしいままに脚きゃく走そうして 趁もとめ得えんとするも *貪瞋とんじん内ない胸きょうに満みてり

縦使 タトヒ 連レン年ニ放ホシイママニ脚キヤウ走ソウシテ趁モトヤメメ得エ†ムトスルモ 貪瞋満テ†リ↢内胸ニ↡

^貪瞋とんじんはすなはちこれ身みの三業さんごうなり なんぞ浄じょう土どのうちの*真空しんくうを開ひらかん

貪瞋ハ即チ是 レ身ノ三業ナリ†何ゾ開ヒラカム↢浄土ノ裏ウチノ真空ヲ↡

^語ごを同どう生しょうの善ぜん知ぢ識しきに寄よす 仏ぶつの慈悲じひを念ねんじて聖しょうの叢あつまりに入いれ

寄ヨス↢†語ヲ同生ノ善知識ニ↡念ジテ↢仏ノ慈悲ヲ↡入レ↢聖ノ†叢アツマリニ↡

^衆等しゅとう 心しんを傾かたむけてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等傾ケテ↠心ヲ皆願†ジテ↠往†カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅹ 第十段
    Ⅰ 経

【73】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 われいま阿あ弥陀みだ仏ぶつの不可ふか思議しぎの功く徳どくを讃歎さんだんするがごとく、 ◆東方とうぼうにまた阿あ閦しゅく鞞び仏ぶつ・須しゅ弥み相そう仏ぶつ・大だい須しゅ弥み仏ぶつ・須しゅ弥み光こう仏ぶつ・妙みょう音おん仏ぶつ、 かくのごとき等らの恒ごう河が沙しゃ数しゅの諸仏しょぶつましまして、 おのおのその国くににおいて広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせん世せ界かいに覆おおひて、 誠じょう実じつの言ごんを説ときたまはく、 ªなんぢら衆しゅ生じょう、 まさにこの称しょう讃さん不可ふか思議しぎ功く徳どく一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご念ねん経ぎょうを信しんずべしº」 と。

「舎利弗、如ク↣我今者 イマ 讃↢歎スルガ阿弥陀仏ノ不可思議ノ功徳ヲ↡、東方ニ亦有マシマシテ↢阿閦シユク鞞ビ仏・須シユ弥ミ相ソウ仏・大須シユ弥ミ仏・須弥光仏・妙音仏、如キ↠是クノ等ノ恒河沙数ノ諸仏↡、各ノ†於テ↢其ノ国ニ↡出シテ↢広長ノ舌相ヲ↡徧ク覆ヒテ↢三千大千世界ニ↡説トキタマハク↢誠実ノ言ヲ↡、†汝等衆生、当ニシト↠信ズ↢是ノ†称讃不可思議功徳一切諸仏所護念経ヲ↡。」

二 ⅹ Ⅱ 讃

【74】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^釈しゃ迦か如来にょらいつねに 東方とうぼう恒沙ごうじゃの*等覚とうがく尊そんを讃嘆さんだんしたまふ

釈迦如来常ニ讃↢歎シタマフ東方恒沙ノ等覚尊ヲ↡

^大だい悲ひ同おなじく化けして心しん無二むになり 一仏いちぶつ功こうを施ほどこせば 多たもまたしかなり

大悲同ジク化シテ心無二ナリ一仏‡施ホドコ†セバ↠功ヲ多モ亦 タ然ナリ

^凡ぼん夫ぶ疑ぎ見けんの執しゅうを断だんぜんがために みな舌相ぜっそうを舒のべて三千さんぜんに覆おおひて

▼為 メニ↠断ゼムガ↢凡夫疑見ノ執ヲ↡皆 ナ舒ノベテ↢舌相ヲ↡覆ヒテ↢三千ニ↡

^ともに0567七しち0621日にち名みょう号ごうを称しょうすることを証しょうし また釈しゃ迦かの言説ごんせつの真しんなることを表ひょうす

共 モニ証シ↣七日称スルコトヲ↢名号ヲ↡又表ヘウス↢釈迦ノ言説ノ真ナルコトヲ↡

^*終じゅう時じ正しょう意いにして弥陀みだを念ねんずれば 仏ぶつの慈じ光こう来きたりて身みを照てらすを見みる

†終時正意ニシテ念ズレバ↢弥陀ヲ↡見ル↢仏ノ慈光‡来リテ照スヲ↟身0845ヲ

^この弥陀みだの本願ほんがん力りきに乗じょうじて 一念いちねんのあひだに*宝堂ほうどうに入いる

乗ジテ↢此ノ弥陀ノ本願力ニ↡一念之間ニ入ル↢宝堂ニ↡

^宝堂ほうどうの荘しょう厳ごん限きょく極げんなし 化け仏ぶつ・聖しょう衆じゅ 坐ざして思し量りょうす

宝堂ノ荘厳無シ↢限ゲン極↡化仏・聖衆 坐シテ思量ス

^心しん性しょうは百ひゃく千せんの日ひよりもあきらかなり 悲智ひち双そう行ぎょう*法ほう爾にとして常つねなり

心性ハ明カナリ↢†於百千ノ日ヨリモ↡悲智双行‡法爾トシテ常ナリ

^われいますでに無為むいの処ところに到いたる あまねく含霊がんれいのこの方ほうに帰きすることを願がんず

我 レ今既ニ到†ル↢無為ノ処ニ↡普ク願ズ↣含霊レイノ帰†スルコトヲ↢此ノ方ニ↡

^衆等しゅとう 心しんを傾かたむけてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等傾ケテ↠心ヲ皆願ジテ↠往カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツレ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅺ 第十一段
    Ⅰ 経

【75】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 南方なんぽうの世せ界かいに、 日月にちがつ灯とう仏ぶつ・名みょう聞光もんこう仏ぶつ・大だい焔肩えんけん仏ぶつ・須しゅ弥み灯とう仏ぶつ・無む量りょう精しょう進じん仏ぶつ、 かくのごとき等らの恒ごう河が沙しゃ数しゅの諸仏しょぶつましまして、 おのおのその国くににおいて広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせん世せ界かいに覆おおひて、 誠じょう実じつの言ごんを説ときたまはく、 ªなんぢら衆しゅ生じょう、 まさにこの称しょう讃さん不可ふか思議しぎ功く徳どく一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご念ねん経ぎょうを信しんずべしº」 と。

「舎利弗、南方ノ世界ニ、有シテ↢日月灯仏・名聞光仏・大焔肩エムケン仏・須弥灯仏・無量精進仏、如キ↠是クノ等ノ恒河沙数ノ諸仏↡、各オノオノ於テ↢其ノ国ニ↡出シテ↢広長ノ舌相ヲ↡徧ク覆ヒテ↢三千大千世界ニ↡、説トキタマハク↢誠実ノ言ヲ↡、†汝等衆生、当ニシト↠信ズ↢是ノ†称讃不可思議功徳一切諸仏所護念経ヲ↡。」

二 ⅺ Ⅱ 讃

【76】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^0568願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^南方なんぽうの諸仏しょぶつ恒沙ごうじゃのごとし また舌相ぜっそうを舒のべて三千さんぜんに覆おおひて

南方ノ諸仏如シ↢恒沙ノ↡亦 タ舒ノベテ↢舌相ヲ↡覆ヒテ↢三千ニ↡

^その本国ほんごくの凡ぼん聖しょうの衆しゅうのために 釈しゃ迦か変現へんげんの身しんを讃嘆さんだんしたまふ

為 メニ↢其ノ本国ノ凡聖ノ衆ノ↡讃↢歎†シタマフ釈迦‡変現ノ身ヲ↡

^娑しゃ婆ば五ご濁じょくのうちに出しゅつ現げんしたまふは 心しんを標ひょうして罪根ざいこんの人ひとを化けせんがためなり

出↢現シタマフ‡ハ娑婆五濁ノ内ニ↡標シテ↠心ヲ為ナリ↠化セムガ↢罪根ノ人ヲ↡

^*我が見けん・*邪貪じゃとん・*増ぞう上じょう慢まん 教おしへて世よを出いださしめんとしたまふに かへりて瞋いかりを生しょうず

我見・邪貪・増上慢教ヘテ†令シメムトシタマフニ↠出ダサ↠世ヲ *反リテ生ズ↠瞋ヲ

^「なんぢ衆しゅ生じょうの*流る浪ろうの久ひさしきことを念おもふに 諸仏しょぶつの誠じょう言ごん真しん0622ならずと謂おもへばなり」 と

念フニ↢汝 ヂ衆生ノ流浪ノ久シキコトヲ↡諸仏ノ誠言‡謂オモ†ヘバナリト↠不ズト↠真シンマコトナラズナラ

^衆等しゅとう 心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ生ゼムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

0846†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅻ 第十二段
    Ⅰ 経

【77】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 西方さいほうの世せ界かいに、 無む量りょう寿じゅ仏ぶつ・無む量りょう相そう仏ぶつ・無む量りょう幢どう仏ぶつ・大光だいこう仏ぶつ・大だい明みょう仏ぶつ・宝相ほうそう仏ぶつ・浄じょう光こう仏ぶつ、 かくのごとき等らの恒ごう河が沙しゃ数しゅの諸仏しょぶつましまして、 おのおのその国くににおいて広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせん世せ界かいに覆おおひて、 誠じょう実じつの言ごんを説ときたまはく、 ªなんぢら衆しゅ生じょう、 まさにこの称しょう讃さん不可ふか思議しぎ功く徳どく一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご念ねん経ぎょうを信しんずべしº」 と。

「舎利弗、西方ノ世界ニ有シテ↢無量寿仏・無量相仏・無量幢仏・大光仏・大明仏・宝相仏・浄光仏、如キ↠是クノ等ノ恒河沙数ノ諸仏↡、各ノ於テ↢其ノ国ニ↡出シテ↢広長ノ舌相ヲ↡徧ク覆ヒテ↢三千大千世界ニ↡、説トキタマハク↢誠実ノ言ヲ↡、†汝等衆生、当ニシト↠信ズ↢是ノ†称讃不可思議功徳一切諸仏所護念経ヲ↡。」

二 ⅻ Ⅱ 讃

【78】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^0569願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^西方さいほうの諸仏しょぶつ恒沙ごうじゃのごとし おのおの本国ほんごくにおいて如来にょらい (釈尊) を讃さんず

西方ノ諸仏如シ↢恒沙ノ↡各ノ†於テ↢本国ニ↡讃ズ↢如来ヲ↡

^百ひゃく億おく閻えん浮ぶのうちに分身ぶんしんして *八相はっそう大だい希奇けきを示じ現げんす

分↢身シテ百億閻浮ノ内ニ↡示↢現ス八相大希ケ奇ヲ↡

^五ご濁じょくの凡ぼん夫ぶまさに実じつなりと謂おもへり 六年ろくねん苦く行ぎょうして無為むいを証しょうし

五濁ノ凡夫将 サニ謂オモ†ヘリ↠†実ナリト六年苦行シテ証シ↢無為ヲ↡

^降ごう魔ま成じょう道どうして妙みょう法ほうを説ときたまふ 種々しゅじゅの方便ほうべん不ふ思議しぎなり

降ガウ魔成道シテ説†キタマフ↢妙法ヲ↡種種ノ方便不思議ナリ

^あまねく衆しゅ生じょうを勧すすめて浄じょう土どに帰きせしめたまふに 前すすみて思おもひ却しりぞきて慮おもんぱかりてさらに疑うたがいを生しょうず

普ク勧メテ↢衆生ヲ↡帰†セシメタマフニ↢浄土ニ↡前ススミテ思ヒ却シリゾキテ慮オモムパカリテ更ニ生ズ↠疑ヲ

^われいま*舌したを舒のべてもつて証しょうをなす 「西方さいほう極楽ごくらくかならずすべからくよるべし」 と

我 レ今 マ舒ベテ↠舌ヲ以テ為ス↠証ヲ西方極楽必ズ須クシト↠依ル

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願†ジテ↠往†カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅼ 第十三段
    Ⅰ 経

【79】^0623高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 北方ほっぽうの世せ界かいに、 焔肩えんけん仏ぶつ・最さい勝しょう音おん仏ぶつ・難俎なんしょ仏ぶつ・日にっ生しょう仏ぶつ・網もう明みょう仏ぶつ、 かくのごとき等らの恒ごう河が沙しゃ数しゅの諸仏しょぶつましまして、 おのおのその国くににおいて広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせん世せ界かいに覆おおひて、 誠じょう実じつの言ごんを説ときたまはく、 ªなんぢら衆しゅ生じょう、 まさにこの称しょう讃さん不可ふか思議しぎ功く徳どく一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご念ねん経ぎょうを信しんずべしº」 と。

「舎0847利弗、北方ノ世界ニ有シテ↢焔肩仏・最勝音仏・難俎シヨ仏・日生仏・網明仏、如キ↠是クノ等ノ恒河沙数ノ諸仏↡、各ノ†於テ↢其ノ国ニ↡出シテ↢広長ノ舌相ヲ↡徧ク覆ヒテ↢三千大千世界ニ↡、説トキタマハク↢誠実ノ言ヲ↡、†汝等衆生、当ニシト↠信ズ↢是ノ†称讃不可思議功徳一切諸仏所護念経ヲ↡。」

二 ⅼ Ⅱ 讃

【80】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^北方ほっぽうの諸仏しょぶつ恒沙ごうじゃのごとし みな舌相ぜっそうを0570舒のべて*牟尼むにを証しょうす

北方ノ諸仏如シ↢恒沙ノ↡皆 ナ舒ノベテ↢舌相ヲ↡証ス↢牟尼ヲ↡

^われ凡ぼん夫ぶのために来きたりて世よに出いで 縁えんに随したがひて法ほうを説とき時じ機きに応おうず

為 メニ↢我 レ凡夫ノ↡来リテ出デ‡↠世ニ随ヒテ↠縁ニ説キ‡↠法ヲ応ズ↢時‡機‡ニ↡

^時機じきあひ感かんずれば聞ききてすなはち悟さとる 説せつのごとく修しゅ行ぎょうして疑うたがいを致いたさざれ

時機相 ヒ感ズレバ聞キテ即チ悟ル†如ク↠説ノ修行シテ†不レ↠致サ↠疑ヲ

^七日しちにち名みなを称しょうして*間雑けんぞうすることなく 身心しんしん踊ゆ躍やくして喜よろこびまた悲かなししむ

七日称シテ↠名ヲ無ク↢間雑スルコト↡身心踊躍シテ喜ヨロコ†ビ†還タ悲シム‡

^慶よろこばしきかな 希まれに*自じ家け国こくを聞きくことを得えたり 諸仏しょぶつ還げん帰きすることを得うと証しょう判はんしたまふ

慶ヨロコバシキキカナ得エタリ↣希マレニ聞キクコトヲ↢†自家国ヲ↡諸仏†証↣判シタマフ†得ト↢還帰スルコトヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆願ジテ↠往†カムト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ*云ヘ。

二 ⅽ 第十四段
    Ⅰ 経

【81】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 下げ方ほうの世せ界かいに、 師子しし仏ぶつ・名みょう聞もん仏ぶつ・名みょう光こう仏ぶつ・達だつ摩ま仏ぶつ・法幢ほうどう仏ぶつ・持じ法ほう仏ぶつ、 かくのごとき等らの恒ごう河が沙しゃ数しゅの諸仏しょぶつましまして、 おのおのその国くににおいて広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせん世せ0624界かいに覆おおひて、 誠じょう実じつの言ごんを説ときたまはく、 ªなんぢら衆しゅ生じょう、 まさにこの称しょう讃さん不可ふか思議しぎ功く徳どく一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご念ねん経ぎょうを信しんずべしº」 と。

「舎利弗、下方ノ世界ニ有シテ↢師子仏・名聞仏・名光仏・達摩仏・法幢仏・持法仏、如キ↠是クノ等ノ恒河沙数ノ諸仏↡、各ノ†於テ↢其ノ国ニ↡出シテ↢広長ノ舌相ヲ↡徧ク覆ヒテ↢三千大千世界ニ↡、説トキタマハク↢誠実ノ言ヲ↡、†汝等衆生、当ニシト↠信ズ↢是ノ†称讃不可思議功徳一切諸仏所0848護念経ヲ↡。」

二 ⅽ Ⅱ 讃

【82】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^下げ方ほうの諸仏しょぶつ恒沙ごうじゃのごとし おのおの本ほん0571国ごくにおいて衆しゅ生じょうを度どし

下方ノ諸仏如シ↢恒沙ノ↡各ノ†於テ↢本国ニ↡度シ‡↢衆生ヲ↡

^釈しゃ迦かの五ご濁じょくに出いでて よく難なん事じをなして*群萌ぐんもうを化けすることを証しょう讃さんしたまふ

証↧讃†シタマフ釈迦ノ出デテ↢五濁ニ↡能ク為ナシテ↢難事ヲ↡化†スルコトヲ↦群萌ヲ↥

^*善ぜん巧ぎょうよろしきに随したがひて悪あくを断たたしめ *偏心へんしんに*指し授じゅして西にしに向むかひて行ゆかしむ

善巧ゲフ†随ヒテ↠宜シキニ令メ↠†断タ↠悪ヲ偏ヘン心ニ指授シテ向ヒテ↠西ニ†行カシム

^一切いっさいの福ふく業ごうみな回え向こうすれば 終じゅう時じに化け仏ぶつみづから来迎らいこうしたまふ

一切ノ福業皆 ナ廻向スレバ†終時ニ化仏自ミ ラ†来迎シタマフ

^*利り根こんの智ち者しゃは聞ききて歓かん喜ぎし たちまちに三さん塗ずを憶おくして心しんすなはち驚おどろく

利根ノ智者ハ聞キテ歓喜シ忽 マチニ憶 クシテ↢三塗ヲ↡心即チ驚オドロク

^心しんを驚おどろかせば 毛け竪いよだちてつとめて懴さん悔げす おそらくは罪つみ滅めっせずして*深じん坑きょうに堕だすることを

驚オドロ†カセバ↠心ヲ 毛ケ竪イヨダチテ勤メテ懴悔ス‡恐クハ罪不シテ↠滅セ堕†スルコトヲ↢深坑チンニシヅム↡

^衆等しゅとう 心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ生ゼムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅾ 第十五段
    Ⅰ 経

【83】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 上じょう方ほうの世せ界かいに、 梵音ぼんのん仏ぶつ・宿しゅく王おう仏ぶつ・香こう上じょう仏ぶつ・香光こうこう仏ぶつ・大だい焔肩えんけん仏ぶつ・雑色ざっしき宝ほう華け厳身ごんしん仏ぶつ・娑しゃ羅ら樹王じゅおう仏ぶつ・宝ほう華け徳とく仏ぶつ・見けん一切いっさい義ぎ仏ぶつ・如にょ須しゅ弥み山せん仏ぶつ、 かくのごとき等らの恒ごう河が沙しゃ数しゅの諸仏しょぶつましまして、 おのおのその国くににおいて広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだして、 あまねく三千さんぜん大千だいせん世せ界かいに覆おおひて、 誠じょう実じつの言ごんを説ときたまはく、 ªなんぢら衆しゅ生じょう、 まさにこの称しょう讃さん不可ふか思議しぎ功く徳どく一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご0625念ねん経ぎょうを信しんずべしº」 と。

「舎利弗、上方ノ世界ニ有シテ↢梵音仏・宿王仏・香上仏・香光仏・大焔肩エムケン仏・雑色宝華厳身仏・娑羅樹王仏・宝華徳仏・見一切義仏・如須弥山仏、如キ↠是クノ等ノ恒河沙数ノ諸仏↡、各オノオノ於テ↢其ノ国ニ↡出シテ↢広長ノ舌相ヲ↡徧ク覆ヒテ↢三千大千世界ニ↡、説トキタマハク↢誠実ノ言ヲ↡、†汝等衆生当ニシト↠信ズ↢是ノ†称讃不可思議功徳一切諸仏所護念経ヲ↡。」

二 ⅾ Ⅱ 讃

【84】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†0849下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^0572願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^▼上じょう方ほうの諸仏しょぶつ恒沙ごうじゃのごとし また舌相ぜっそうを舒のべたまふことは娑しゃ婆ばのためにす

上方ノ諸仏如シ↢恒沙ノ↡†還タ舒ベ†タマフコトハ↢舌相ヲ↡†為タメニス↢娑婆ノ↡

^十じゅう悪あく・五ご逆ぎゃく 多おおく*疑ぎ謗ほうし *邪じゃを信しんじ*鬼きに事つかへ神じん魔まを*餧かふ

十悪・五逆 多ク疑謗シ‡信ジ↠邪ヲ事ツカヘ↠鬼ニ餧カフ↢神魔ヲ↡

^妄想もうぞうをもつて*恩おんを求もとめ 福ふくあらんと謂おもへり *災さい障しょう禍か横おううたたいよいよ多おおし

▼妄想ヲモテ求メ‡↠恩ヲ 謂オモヘリ↠有アラムト↠福災サイ障禍クワ横転ウタタ弥イヨイヨ多シ

^連年れんねん 病やみて床じょう枕ちんに臥がす *聾盲ろうもう 脚あし折おれ 手て攣撅れんけつす

連年†臥ス↢病ミテ於床枕ニ↡†聾盲 脚アシ折オレ 手テ攣レンヒキ撅クヱツクジクス

^*神じん明みょうに*承じょう事じしてこの報ほうを得う いかんぞ捨すてて弥陀みだを念ねんぜざる

承↢事シテ神明ニ↡得↢此ノ報ヲ↡如何 カンゾ不ザ†ル↣捨ステテ念ゼ↢弥陀ヲ↡

^弥陀みだの願力がんりきはみな平びょう等どうなり ただ心しんを回えして華はなみづから捧ささげ

弥陀ノ願力ハ皆 ナ平等ナリ但使 タダ †廻シテ↠心ヲ華自ミ ラ捧ササゲ‡

^一念いちねんに*快け楽らくの国くにに*逍しょう遥ようすれば *畢ひっ竟きょう常じょう安あんにして退動たいどうすることなし

一念ニ逍↢遥†スレバ快楽ノ国ニ↡畢竟常安ニシテ無シ↢退動スルコト↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてかしこに生しょうぜんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等†廻シテ↠心ヲ願†ジテ↠生ゼム†ト↠彼カシコニ手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ⅿ 第十六段
    Ⅰ 経

【85】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 なんぢが意こころにおいていかん。 なんがゆゑぞ名なづけて一切いっさい諸仏しょぶつ所しょ護ご念ねん経ぎょうとなす。

「舎利弗、於テ↢汝ガ意ニ↡云何 イカン ‡。何ガ故ゾ名ケテ†為ス↢†一切諸仏所護念経ト↡。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 もし善男ぜんなん子し・善女ぜんにょ人にんありて、 この諸仏しょぶつの所説しょせつの名みなおよび経きょうの名なを聞きくもの、 このもろもろの善男ぜんなん子し・善女ぜんにょ人にん、 みな一切いっさい諸仏しょぶつのためにともに護ご念ねんせられて、 みな阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを退転たいてんせざることを得えん。

舎利弗、若シ有リテ↢善男子・善女人↡、聞†ク↢是ノ諸仏ノ所説ノ†名及ビ経ノ名ヲ↡者 ノ‡、是ノ諸ノ善男子・善女人皆 ナ為 メニ↢一切諸仏ノ↡共ニ所ラレテ↢護念セ↡、皆得ム↠不ザルコトヲ↣退↢転セ於阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

^◆このゆゑに舎しゃ利り弗ほつ、 なんぢらみなまさにわが語ことばおよび諸仏しょぶつの所説しょせつを信受しんじゅすべし。

是ノ故ニ舎利弗、汝 ヂ等ラ皆当ニシ↣信↢受ス我ガ語及ビ諸仏ノ所説ヲ↡。

^◆舎しゃ利り弗ほつ0573、 もし人ひとありて、 すでに発願ほつがんし、 いま発願ほつがんし、 まさに発願ほつがんして、 阿あ弥陀みだ仏国ぶっこくに生しょうぜんと欲ほっするものは、 このもろもろの人ひと等らみな阿あ0626耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを退転たいてんせざることを得えて、 かの国こく土どにおいて、 もしはすでに生しょうじ、 もしはいま生しょうじ、 もしはまさに生しょうずべし。

舎利弗、若シ有リテ↠人、已ニ†発願シ、今 マ†発願シ、当ニ†発願シテ、†欲スル↠生ゼムト↢阿弥陀仏国ニ↡者 ノハ、是ノ諸ノ人等ラ皆 ナ得テ↠不ザルコトヲ↣退↢転セ於阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡、於テ↢*彼ノ国土ニ↡、若シハ已ニ生ジ、若シハ今 マ生ジ、若シハ†当ニシ↠生ズ。

^◆このゆゑに舎しゃ利り弗ほつ、 もろもろの善男ぜんなん子し・善女ぜんにょ人にん、 もし信しんあるものは、 まさに発願ほつがんしてかの国こく土どに生しょうずべし」 と。

是ノ故ニ舎0850利弗、諸ノ善男子・善女人、若シ†有ル↠信者 ノハ、†応ニ当シト↣発願シテ生ズ↢彼ノ国土ニ↡。」

二 ⅿ Ⅱ 讃

【86】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^釈しゃ迦か如来にょらいの大だい慈悲じひ 娑しゃ婆ばに応現おうげんして有う縁えんを度どしたまふ

釈迦如来ノ大慈悲応↢現シテ娑婆ニ↡度†シタマフ↢有縁ヲ↡

^有う縁えん*三千さんぜん界かいに遍満へんまんせり 機きに随したがひて*示悟じごして*貪とん痴ちを断だんぜしめ

有縁遍↢満セリ三千界ニ↡随ヒテ↠機ニ示悟シテ断ゼシ†メ↢貪痴ヲ↡

^総そうじて勧すすめてこの人天にんでんの楽らくを厭いとはしめたまふ 無む常じょう・八はっ苦くの火ひ 人ひとを焼やけども

総ジテ勧メテ厭ハシ†メタマフ↢此ノ人天ノ楽ヲ↡無常・八苦ノ火 焼ヤ†ケドモ↠人ヲ

^念仏ねんぶつ・*誦じゅ経きょうすれば罪ざい障しょうを除のぞき 諸仏しょぶつはるかに加かして身みを護ご念ねんしたまふ

念仏誦経スレバ除キ↢罪障ヲ↡諸仏遥ハルカニ加シテ護↢念†シタマフ身ヲ↡

^昼ちゅう夜や六ろく時じにつとめて発願ほつがんして 心しんを持たもちて散さんぜざれば*業ごうまた成じょうず

昼夜六時ニ†強ツトメテ発願シテ持タモチテ↠心ヲ不レバ↠散ゼ業†還タ成ズ

^業ごう成じょうずれば *仏ぶつ華け台だい主しゅを見みたてまつる 須しゅ臾ゆに変へんじて紫し金こん台だいとなり

業成†ズレバ見†タテマツル↢仏‡華台主ヲ↡須臾ニ†変ジテ作リ↢紫金台ト↡

^仏ぶつに従したがひて逍しょう遥ようして*宝国ほうこくに入いり *畢ひっ竟きょうじて永ながく愁しゅう憂うの声こえを絶たつ

従ヒテ↠仏ニ逍遥シテ入リ‡↢宝国ニ↡畢竟ジテ永ク絶タツ↢愁シフ憂ウノ声ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願†ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ↀ 第十七段
    Ⅰ 経

【057487】^高こう座ざ入にゅう文もん。

 高座入文。

 ^「▲舎しゃ利り弗ほつ、 われいま諸仏しょぶつの不可ふか思議しぎの功く徳どくを称しょう讃さんするがごとく、 ◆かの諸仏しょぶつ等とうもまた、 わが不可ふか思議しぎの功く徳どくを称しょう説せつして、 この言ごんをなしたまはく、 ª釈しゃ迦か牟尼むに仏ぶつ、 よく甚難じんなん希有けうの事じをなし、 よく娑しゃ婆ば国こく土どの五ご濁じょく悪あく世せの劫こう濁じょく・見けん濁じょく・煩悩ぼんのう濁じょく・衆しゅ生じょう濁じょく・命みょう濁じょくのなかにおいて、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを得えて、 もろもろの衆しゅ生じょうのために、 この一切いっさい世せ間けん難信なんしんの法ほうを説ときたまふº と。

「舎利弗、如ク↣我 レ今者 イマ 称↢讃スルガ諸仏ノ不可思議ノ功徳ヲ↡、彼ノ諸仏等モ亦、称↢説シテ我ガ不可思議ノ功徳ヲ↡而作†シタマハク↢是ノ言ヲ↡、釈迦牟尼仏能ク為シ‡↢甚難希有之事ヲ↡、能ク於テ↢*娑婆国土ノ五濁悪世ノ劫濁・見濁・煩悩濁・衆生濁・命濁ノ中ニ↡得テ↢阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡、為 メニ↢諸ノ衆生ノ↡説キタマ†フト↢是ノ一切世間†難信之法ヲ↡。

^◆舎しゃ利り弗ほつ、 まさに知し0627るべし、 われ五ご濁じょく悪あく世せにおいて、 この難なん事じを行ぎょうじて阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを得えて、 一切いっさい世せ間けんのためにこの難信なんしんの法ほうを説とく。 これを甚難じんなんとなす。

舎利弗、当ニシ↠知ル、我 レ†於テ↢五濁悪世ニ↡行ジテ↢此ノ難ナン事ヲ↡得テ↢阿*耨多羅三藐三菩提ヲ↡、為 メニ↢一切世間ノ↡説0851ク↢此ノ難信之法ヲ↡。是 レヲ為ス↢甚難ト↡。

^◆仏ぶつ (釈尊) この経きょうを説ときをはりたまふに、 舎しゃ利り弗ほつおよびもろもろの比丘びく、 一切いっさい世せ間けんの天てん・人にん・阿あ修しゅ羅ら等とう、 仏ぶつの所説しょせつを聞ききて、 歓かん喜ぎし信受しんじゅして、 礼らいをなして去さりぬ」 と。

仏†説キ↢此ノ経ヲ↡已リタマフニ、舎利弗及ビ諸ノ比丘、一切世間ノ天・人・阿修羅等、聞キテ↢キキタマヘテ仏ノ所説ヲ↡、歓喜シ信受シテ、作シテ↠礼ヲ而去リヌト。」

二 ↀ Ⅱ 讃
      a 其一

【88】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^世せ尊そん*慇懃おんごんに身しん子し (舎利弗) に告つげて 諸仏しょぶつの大だい悲ひの同おなじきことを表ひょう知ちせしめたまふ

世尊慇懃オンゴンニ告ゲテ↢身子ニ↡表↢知セシ†メタマフ諸仏ノ大悲ノ同ジキコトヲ↡

^たがひに徳とくを讃さんじて心しん異ことなることなく 巧たくみに時機じきに応おうじておのおの功こうあり

†互相 タガヒ ニ讃ジテ↠徳ヲ心‡無ク↠†異ナルコト巧タクミニ応ジテ↢時機ニ↡各ノ有リ↠功

^六方ろっぽうの如来にょらいみな讃嘆さんだんしたまふ 「釈しゃ迦かの出しゅつ現げんはなはだ逢あひがたし」 と

▼六方ノ如来皆讃嘆†シタマフ釈迦ノ出現甚 ハダ難シト↠逢ヒ

^▼まさしく五ご濁じょくの時ときの興こう盛じょうなるを治じす 無む0575明みょう頑がん硬ぎょうにして高こう峰ぶに似にたり

▼正シク治ス↢五濁ノ時ノ興コウ盛ジヤウナルヲ↡無明頑硬グワンギヤウニシテ似ニタリ↢高峰ブニ↡

^劫こう濁じょくの時とき移うつりて身みやうやく小しょうなり 衆しゅ生じょう濁じょく悪あくにして蛇じゃ竜りゅうに等ひとし

劫濁ノ時移ウツリテ身‡漸ク†小ナリ衆生濁悪ニシテ等シ↢蛇竜ジヤリウニ↡

^▼*悩のう濁じょく遍満へんまんして*塵数じんじゅに過すぎ *愛憎あいぞう違い順じゅんして岳山がくせんのごとし

悩濁遍満シテ過スギ↢塵数ニ↡愛憎違順シテ若 トシ↢*丘‡山ノ↡

^▼見けん濁じょくの叢林そうりん棘こく刺しのごとし ▼命みょう濁じょく*中ちゅう夭よう刹せつ那なのあひだなり

見濁ノ叢ソウ林如シ↢棘コク刺シノ↡命濁中夭エウ刹那ノ間ナリ

^依え正しょう二に報ほう同どう時じに滅めっし 正しょうに背そむき邪じゃに帰きして横よこさまに怨あだを起おこす

依正二報同時ニ滅シ▼背ソムキ↠正†ニ帰シテ↠邪ニ横ヨコサマニ起ス↠†怨ヲ

^▼*九く十じゅう五ご種しゅみな世よを汚けがす ▼ただ仏ぶつの一道いちどうのみ独ひとり*清しょう閑げんなり

九十五種皆汚ス↠世ヲ唯仏ノ一道ノミ独 トリ清*閑ゲンナリ

^出いでて菩ぼ提だいに到いたらば心しん尽つくることなく 火か宅たくに還来げんらいして人天にんでんを度どす

出デテ到†ラバ↢菩提ニ↡心†無ク↠尽クルコト還↢来シテ火宅ニ↡度ス↢人天ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等廻シテ↠心ヲ皆 ナ願†ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

二 ↀ Ⅱ b 其二

【89】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^▼如来にょらい (釈尊) 五ご濁じょくに出しゅつ現げんして よろしきに随したがひて方便ほうべんして群萌ぐんもうを化けしたまふ

▼如来出↢現シテ†於五濁ニ↡†随ヒテ↠宜シキニ方便シテ化†シタマフ↢群萌ヲ↡

^あるいは多た聞もんにして*得とく度どすと説とき あるいは少しょう解げをもつて三さん明みょうを証しょうすと説とく

或イハ説キ↢多聞†ニシテ而得度スト↡或イハ†説ク↣少解ヲモテ証スト↢三明ヲ↡

^◆あるいは*福ふく慧えならべて障さわりを除のぞくと教おしへ あるいは*禅念ぜんねんして坐ざして思し量りょうせよと教おしふ

或イハ教ヘ↢福慧双ナラベテ除ノゾクト↟障ヲ或イハ†教フ↢禅念シテ坐シテ思量セヨト↡

^▼種々しゅじゅの法ほう0628門もんみな解げ脱だつすれども 念仏ねんぶつして西方さいほうに往ゆくに過すぎたるはなし

種種ノ法門皆 ナ解脱スレドモ▼無シ↠過ギタルハ↣念仏シテ往ユクニ↢西方ニ↡

^上かみ*一いち形ぎょうを尽つくし十じゅう念ねんに至いたり 三念さんねん・五ご念ねんまで仏ぶつ来迎らいこうしたまふ

▼上 ミ尽シ↢一形ヲ↡至リ↢十念ニ↡▼三念・五念マデ仏来0852迎†シタマフ

^▼ただに弥陀みだの弘ぐ誓ぜい重おもきがために 凡ぼん夫ぶをして念ねんずればすなは0576ち生しょうぜしむることを致いたす

▼直タダニ為 メニ↢弥陀ノ弘誓重オモキガ↡▼致ス↠使シムルコトヲ↢凡夫ヲシテ念ズレバ即チ生ゼ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

▼衆等廻シテ↠心ヲ皆願†ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

二 ↀ Ⅱ c 其三

【90】^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^▼世せ尊そん法ほうを説ときたまふこと 時ときまさに了おわりなんとして 慇懃おんごんに弥陀みだの名みなを付ふ属ぞくしたまふ

▼世尊†説キタマフコト↠法ヲ 時 キ†将ニテ↠了リナムト†慇懃ニ付↢属†シタマフ弥陀ノ名ヲ↡

^▼*五ご濁じょく増ぞうの時ときは疑ぎ謗ほう多おおく *道俗どうぞくあひ嫌きらひて聞きくことを用もちゐず

▼五濁増ノ時†ハ†多ク↢疑謗シ↡▼道俗相 ヒ嫌キラヒテ不↠用ヰ↠聞クコトヲ

^◆修しゅ行ぎょうすることあるを見みては瞋毒しんどくを起おこし *方便ほうべん破壊はえして競きおひて怨あだを生しょうず

▼見テハ↠有ルヲ↢修行スルコト↡起オコシ↢瞋毒ヲ↡方便破壊シテ競キヲヒテ生ズ↠†怨ヲ

^▼かくのごとき*生しょう盲もう闡提せんだいの輩ともがらは 頓とん教ぎょうを*毀き滅めつして永ながく*沈淪ちんりんす

▼如キ‡↠此クノ生盲闡提ノ輩 ラハ毀クヰ↢滅シテ頓教ヲ↡永ク沈淪リンス

^◆*大だい地じ微み塵じん劫ごうを超ちょう過かすとも いまだ三さん塗ずの身みを離はなるることを得うべからず

◆超↢過†ストモ大地微塵劫ヲ↡未ズ ダ↠可カラ↠得↠離ルルコトヲ↢三塗ノ身ヲ↡

^大衆だいしゅ同心どうしんにみな あらゆる*破は法ほう罪ざいの因縁いんねんを懴さん悔げせよ

▼大衆同心ニ皆懴↢悔†セヨ†所有ル破法‡罪ノ因縁ヲ↡

^衆等しゅとう 心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

▼衆等廻シテ↠心ヲ生ゼムトシテ↢浄土ニ↡▼手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。 下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。 †下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

三 後行法分
  ⅰ 懴悔
    Ⅰ 懴文
      a 標示

【91】^高こう座ざ、 下座げざの声こえの尽つくるを待まちて、 すなはち大衆だいしゅのために総そうじて懴さん悔げしていへ。

 高座待チテ↢下座ノ声ノ尽クルヲ↡、即チ為 メニ↢大衆ノ↡総ジテ懴悔シテ云イヘ。

三 ⅰ Ⅰ b 正明
        イ 挙所対尊境

 ^弟子でし道どう場じょうの衆等しゅとう、 そこばくの人ひと、 おのおのに心しんを標ひょうして愧き謝しゃす。

弟子道場ノ衆等、†爾許多 ソコバク ノ人、各各ニ標シテ↠心ヲ†愧謝ス。

^▼諸仏しょぶつ、 冥みょう空くうに0577幽顕ゆうけんしたまへる得道とくどうの聖しょう人にん、 三さん十じゅう三さん天てん等とうの一切いっさいの天神てんじん・地じ神じん、 虚こ空くう・山林せんりん・河が海神かいじん等とう、 *天曹てんそう・*地府じふ・*閻えん羅ら・*伺し命みょう・*五ご道どう・*太山たいせん・*三さん十じゅう六ろく王おう・地じ獄ごく典てん領りょう・一切いっさいの霊りょう祇ぎ等とう、 およびこの道どう場じょうの尊そん経ぎょう0629・舎しゃ利り・*形ぎょう像ぞう・霊りょう儀ぎ等とう、 ただ願ねがはくは大だい悲ひ光こう威い神じんをもつて、 今日こんにち道どう場じょうの主しゅ某甲それがしおよびそこばくの人ひと、 心しんを披ひらき懴さん悔げするを*加備かびし護ご念ねんし摂しょう受じゅし証明しょうみょうしたまへ。

諸仏、冥空ニ†幽エウ顕シタマヘル得道ノ聖人、三十三天等ノ一切ノ天神・地神、虚空・山林・河海神等、天曹サウ・地府フ・閻エム羅・伺シ命・五道・太山セン三十六王・地獄典テン領リヤウ・一切霊リヤウ祇ギ等、及ビ此ノ道場ノ尊経・舎利・形像・霊儀等、唯タダ願クハ大悲光‡威神ヲモテ、†加↢備シ護↣念シ摂↤受シ証↯明シタマヘ今日道0853場ノ主†某甲ソレガシ及ビ爾許多 ソコバク ノ人、披キ↠心ヲ懴悔スルヲ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ 正懴十悪
          (一)総明造時等

^弟子でし某甲それがし等とう、 ▼*無む身しん有う身しん・無む識しき有う識しきよりこのかた、 すなはち今日こんにちに至いたり今こん時じに至いたるまで、 その中ちゅう間げんにおいて、 所しょ作さの身しん口意くい業ごうの十じゅう悪あくの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。

弟子†某甲ソレガシ等、自↢従ヨリ無身有身・無識有識↡已来タ、†乃チ至リ↢今日ニ↡至ルマデ↢†於今時ニ↡、於テ↢其ノ中間ニ↡、所作ノ身口意業ノ▼十悪之罪無量無辺ナリ。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)別明
            (Ⅰ)殺生

^あるいは身業しんごうをほしいままにして、 ▼一切いっさいの地じ獄ごく・畜ちく生しょうの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの*蠕動ねんどうの類たぐいを殺害せつがいし*劫奪こうだつせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの修しゅ羅ら・鬼き神じんの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを殺害せつがいし劫奪こうだつせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの人天にんでん・三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを殺害せつがいし劫奪こうだつせること数かずを知しるべからず。

或イハ放↢縦ホシイママニシテ身業ヲ↡、殺セチ↢害ガイシ劫↣奪セルコト一切ノ地獄・畜生ノ衆生、水・陸ロク・虚空ノ蝡ゼン動ドウ之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ殺セチ↢害ガイシ劫↣奪セルコト一切ノ修羅・鬼神0854ノ衆生、水・陸ロク・虚空ノ蠕ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ殺↢害シ劫↣奪セルコト一切ノ人天・三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不ズ↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは*故こ殺せつ・誤ご殺せつ・*戯け笑しょう殺せつ・自じ殺せつ・教きょう他た殺せつ・*随ずい喜き殺せつ・相続そうぞく殺せつ・無む間けん殺せつ・愛憎あいぞう違い順じゅん殺せつ・放逸ほういつ殺せつ・貪とん味み為い財ざい殺せつ、 かくのごとき等らの殺せつの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして*発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†故殺・悞殺・戯笑殺・自殺・教他殺・随喜殺・相続殺・無間殺・愛憎違順殺・放逸殺・貪味為財殺、如†キ↠是クノ等ノ殺ノ罪無量無辺ナリ。今 マ対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^0578下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)偸盗

【92】^高こう、 下げに接つぎて懴さんしていへ。

†高接ギテ↠下ニ懴シテ云ヘ。

 ^弟子でし衆等しゅとう、 次つぎにまさに*偸ちゅう盗とうの罪つみを懴さん悔げすべし。

弟子衆等、次ニ当ニシ↣懴↢悔ス偸盗チウタウノ†罪ヲ↡。

^あるいは身業しんごうをほしいままにして、 ▼一切いっさいの地じ獄ごく・畜ちく生しょう0630の衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを偸ちゅう盗とうし劫奪こうだつせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの修しゅ羅ら・鬼き神じんの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを偸ちゅう盗とうし劫奪こうだつせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの人天にんでん・三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを偸ちゅう盗とうし劫奪こうだつせること数かずを知しるべからず。

或イハ放↢縦ホシイママニシテ身業ヲ↡、偸チウ↢盗タウシ劫↣奪セルコト一切ノ地獄・畜生衆生、水・陸ロク・虚空ノ蠕ゼン動ドウ之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ偸↢盗タウシ劫↣奪セルコト一切ノ修羅・鬼神ノ衆生、水・陸ロク・虚空ノ蠕ゼン動之ノ類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ偸↢盗シ劫↣奪セルコト一切ノ人天・三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは故こ盗とう・誤ご盗とう・戯け笑しょう盗とう・自じ盗とう・*教きょう他た盗とう・随ずい喜き盗とう・*放逸ほういつ盗とう・*無む間けん盗とう・愛憎あいぞう盗とう・違い順じゅん盗とう・*貪とん味み為い財ざい盗とう、 かくのごとき等らの偸ちゅう盗とうの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†故盗・悞盗・戯笑盗・自盗・教他盗・随喜盗・放逸盗・無間盗・愛憎盗・違順盗・貪味為財盗、如キ↠是クノ等ノ偸盗ノ罪無量無辺ナリ。今 マ対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)(Ⅲ)邪淫

【93】^高こう、 下げに接つぎて懴さんしていへ。

†高接ギテ↠下ニ懴シテ云ヘ。

 ^0579弟子でし衆等しゅとう、 次つぎにまさに*邪婬じゃいん顛倒てんどうの罪つみを懴さん悔げすべし。

弟子衆等、次ニ当ニシ↣懴↢悔ス邪婬イン顛倒ノ罪ヲ↡。

^あるいは身業しんごうをほしいままにして▼邪婬じゃいんを起おこし、 あるいは一切いっさいの畜ちく生しょうの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを*逼ひつ掠りょうせること数かずを知しるべからず。 あるいは婬いんを起おこして一切いっさいの鬼き神じんの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを逼ひつ掠りょうせること数かずを知しるべからず。 あるいは婬心いんしんを起おこして一切いっさいの師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを逼ひつ掠りょうせること数かずを知しるべからず。

或イハ放↢縦ホシイママニシテ身業ヲ↡起シ‡↢†於邪婬ヲ↡、或イハ逼ヒチセム↢掠リヤウオビヤカスセルコト一切ノ畜生ノ衆生、水・陸・虚空ノ蠕ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ起シテ↠婬ヲ逼↢掠セルコト一切ノ鬼神ノ衆生、水・陸・虚空ノ蠕ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ起シテ↢婬イン心ヲ↡逼ヒチ↢掠リヤウセルコト一切ノ師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは放逸ほういつ作さ・故こ作さ・誤ご作さ・戯け笑しょう作さ・自じ作さ・教きょう他た作さ・随ずい喜き作さ・*無む慚ざん愧ぎ作さ・相続そうぞく作さ・無む間けん作さ・*邪貪じゃとん悪あく0631貪とん作さ、 かくのごとき等らの邪婬じゃいんの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†放逸作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作・無慚愧作・相続作・無間作・邪貪悪貪作、如†キ↠是クノ等ノ邪婬ノ罪無量無辺ナリ。今対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余ヨ0855。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)(Ⅳ)妄語

【94】^高こう、 下げに接つぎて懴さんしていへ。

†高接ギテ↠下ニ懴シテ云ヘ。

 ^弟子でし衆等しゅとう、 ▼次つぎにまさに口く業ごう*虚こ誑おうの罪つみを懴さん悔げすべし。

弟子衆等、次ニ当ニシ↣懴↢悔ス口業‡虚誑ノ罪ヲ↡。

^あるいは口く業ごうをほしいままにして、 一切いっさいの地じ獄ごく・畜ちく生しょうの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐい0580を*欺ご誑おうせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの修しゅ羅ら・鬼き神じんの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを欺ご誑おうせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの人天にんでん・三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを欺ご誑おうせること数かずを知しるべからず。

或イハ放↢縦ホシイママニシテ口業ヲ↡、欺↢誑セルコト一切ノ地獄・畜生ノ衆生、水・陸・虚空ノ蠕ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ欺↢誑セルコト一切ノ修羅・鬼神ノ衆生、水・陸・虚空ノ蠕ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ欺↢誑セルコト一切ノ人天・三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは常じょう作さ無む間けん作さ・故こ作さ・誤ご作さ・戯け笑しょう作さ・自作じさ・教きょう他た作さ・随ずい喜き作さ・邪貪じゃとん悪貪あくとん作さ、 かくのごとき等らの欺ご誑おうの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†常作・無間作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作・邪貪悪貪作、如†キ↠是クノ等ノ欺ゴ誑ワウノ罪無量無辺ナリ。今 マ対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余ヨ。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)(Ⅴ)綺語

【95】^0632高こう、 下げに接つぎて懴さんしていへ。

†高接ギテ↠下ニ懴シテ云ヘ。

 ^弟子でし衆等しゅとう、 ▼次つぎにまさに*調じょう戯げの罪つみを懴さん悔げすべし。

弟0856子衆等、次ニ当ニシ↣懴↢悔ス調デウ戯ゲ之ノ罪ヲ↡。

^あるいは口く業ごうをほしいままにして、 一切いっさいの地じ獄ごく・畜ちく生しょうの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを調じょう戯げ軽きょう弄ろうせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの修しゅ羅ら・鬼き神じんの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを*調じょう弄ろうせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの人天にんでん・三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを調じょう弄ろうせること数かずを知しるべからず。

或イハ放↢縦ホシイママニシテ口業ヲ↡調デウ↢戯ゲ軽キヤウ↣弄ロウセルコト一切ノ地獄・畜生ノ衆生、水・陸・虚空ノ蠕ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ調デウ↢弄ロウセルコト一切ノ修羅・鬼神ノ衆生、水・陸・虚空ノ蝡ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ調デウ↢弄ロウセルコト一切ノ人天・三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは常じょう作さ・無む間けん作さ・故こ作さ・誤ご作さ・戯け笑しょう作さ・自じ作さ・教きょう他た作さ・随ずい喜き作さ、 かくのごとき等ら0581の調じょう弄ろうの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†常作・無間作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作、如†キ↠是クノ等ノ調弄デウロウ†之罪無量無辺ナリ。今マ対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余ヨ。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)(Ⅵ)悪口

【96】^高こう、 下げに接つぎて懴さんしていへ。

†高接ギテ↠下ニ懴シテ云ヘ。

 ^弟子でし衆等しゅとう、 ▼次つぎにまさに*悪あっ口くの罪つみを懴さん悔げすべし。

弟子衆等、次ニ当ニシ↣懴↢悔ス悪口ノ罪ヲ↡。

^あるいは口く業ごうをほしいままにして、 一切いっさいの地じ獄ごく・畜ちく生しょうの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを*罵め辱にくし誹ひ謗ほうし*毀呰きしせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの修しゅ羅ら・鬼き神じんの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを罵め辱にくし誹ひ謗ほうし毀呰きしせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの人天にんでん・三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを罵め辱にくし誹ひ謗ほうし毀呰きしせること数かず0633を知しるべからず。

或イハ放↢縦ホシイママニシテ口業ヲ↡、罵↢辱ニクシ誹↣謗シ毀クヰ↤呰シセルコト一切ノ地獄・畜生ノ衆生、水・陸・虚空ノ蝡ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ罵↢辱シ誹↣謗シ毀↤呰セルコト一切ノ修羅・鬼神ノ衆生、水・陸・虚空ノ蝡動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ罵↢辱シ誹↣謗シ毀↤呰セルコト一切ノ人天・三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは常じょう作さ・無む間けん作さ・故こ作さ・誤ご作さ・戯け笑しょう作さ・自じ作さ・教きょう他た作さ・随ずい喜き作さ・邪貪じゃとん悪貪あくとん作さ、 かくのごとき等らの悪あっ口くの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†常作・無間作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作・邪貪悪貪0857作、如†キ↠是クノ等ノ悪口ノ罪無量無辺ナリ。今 マ対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余ヨ。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^0582懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)(Ⅶ)両舌

【97】^高こう、 下げに接つぎて懴さんしていへ。

†高接ギテ↠下ニ懴シテ云ヘ。

 ^弟子でし衆等しゅとう、 ▼次つぎにまさに*両りょう舌ぜつの罪つみを懴さん悔げすべし。

弟子衆等、次ニ当ニシ↣懴↢悔ス両舌ノ罪ヲ↡。

^あるいは口く業ごうをほしいままにして、 両りょう舌ぜつをもつて一切いっさいの畜ちく生しょうの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを闘乱とうらん破壊はえせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの修しゅ羅ら・鬼き神じんの衆しゅ生じょう、 水すい・陸ろく・虚こ空くうの蠕動ねんどうの類たぐいを闘乱とうらん破壊はえせること数かずを知しるべからず。 あるいは一切いっさいの人天にんでん・三宝さんぼう・師し僧そう・父母ぶも・六親ろくしん眷属けんぞく・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょうを闘乱とうらん破壊はえせること数かずを知しるべからず。

或イハ放↢縦ホシイママニシテ口業ヲ↡、両舌ヲモテ闘↢乱破↣壊セルコト一切ノ畜生ノ衆生、水・陸・虚空ノ蝡ゼン動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ闘↢乱破↣壊セルコト一切ノ修羅・鬼神ノ衆生、水・陸・虚空ノ蝡動之類ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ闘トウ↢乱ラン破ハ↣壊セルコト一切ノ人天・三宝・師僧・父母・六親眷属・善知識・法界ノ衆生ヲ、不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは常じょう作さ・無む間けん作さ・故こ作さ・誤ご作さ・戯け笑しょう作さ・自じ作さ・教きょう他た作さ・随ずい喜き作さ・邪貪じゃとん悪貪あくとん作さ、 かくのごとき等らの両りょう舌ぜつの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†常作・無間作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作・邪貪悪貪作、如†キ↠是クノ等ラノ両舌ノ罪無量無辺ナリ。今 マ対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余ヨ。

^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^懴さん0634悔げしをはりて、心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ b ロ (二)(Ⅷ)後三業道

【98】^高こう、 下げに接つぎて懴さんしていへ。

0858†高接ギテ↠下ニ懴シテ云ヘ。

 ^弟子でし衆等しゅとう、 次つぎにまさに意い業ごうの罪つみを懴さん悔げすべし。

弟子衆等、次ニ当ニシ↣懴↢悔ス意業ノ罪ヲ↡。

^あるいは邪貪じゃとん・悪貪あくとんを起おこし身しん口く0583意い業ごうを動どうぜること数かずを知しるべからず。 あるいは邪瞋じゃしんを起おこし身しん口意くい業ごうを動どうぜること数かずを知しるべからず。 あるいは邪じゃ痴ち顛倒てんどう・悪見あくけん顛倒てんどうを起おこし身しん口意くい業ごうを動どうぜること数かずを知しるべからず。 あるいは意い業ごうによりて身業しんごうの十じゅう悪あくの罪つみを造ぞう作さして、 凡ぼん聖しょう、 六道ろくどうの衆しゅ生じょう、 親しん疎そ人畜にんちく等とうの衆しゅ生じょうを簡えらばざること数かずを知しるべからず。

或イハ起オコシ‡↢邪貪・悪貪ヲ↡†動ゼルコト↢身口意業ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ起シ‡↢邪瞋ヲ↡†動ゼルコト↢身口意業ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ起シ‡↢邪痴顛倒・悪見顛倒ヲ↡†動ゼルコト↢身口意業ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。或イハ因ヨリテ↢意業ニ↡造↢作シテ身業ノ十悪之罪ヲ↡、不ルコト↠簡バ↢凡聖六道ノ衆生、親疎‡人畜等ノ衆生ヲ↡不↠可カラ↠知ル↠数ヲ。

^あるいは故こ作さ・誤ご作さ・常じょう作さ・無む間けん作さ・自じ作さ・教きょう他た作さ・随ずい喜き作、 かくのごとき等らの意い業ごうの罪つみ無む量りょう無む辺へんなり。 いま道どう場じょうの凡ぼん聖しょうに対たいして発ほつ露ろ懴さん悔げす。 永ながく尽つくして余よなからん。

或イハ†故作・悞作・常作・無間作・自作・教他作・随喜作、如†キ↠是クノ等ノ意業ノ罪無量無辺ナリ。今 マ対シテ↢道場ノ凡聖ニ↡発露懴悔ス。永ク尽シテ無カラム↠余ヨ。

^総そうじて十じゅう悪あくの罪つみを懴さんしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

総ジテ懴シ↢十悪ノ罪ヲ↡竟†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

 ^下げ、 高こうに接つぎて和わしていへ。

†下接ギテ↠高ニ和シテ云ヘ。

 ^懴さん悔げしをはりて、 心しんを至いたして阿あ弥陀みだ仏ぶつに帰き命みょうしたてまつる。

懴悔シ已†リテ、至シテ↠心ヲ帰↢命シタテマツ†ル阿弥陀仏ニ↡。

三 ⅰ Ⅰ c 結示

 ^この十じゅう悪あくはすなはち一切いっさいの悪あくを摂せっし尽つくす。 いま十じゅう悪あくの罪つみを懴さん悔げすれば、 すなはち一切いっさいの罪つみを懴さんし尽つくすなり、 知しるべし。

此ノ十悪ハ即チ摂シ‡↢一切ノ悪ヲ↡尽ス。今 マ懴↢悔†スレバ十悪ノ罪ヲ↡者、即チ懴シ‡↢一切ノ罪ヲ↡尽スナリ、応シ↠知ル。

三 ⅰ Ⅱ 後懴
      a 明如来偏勧教旨

【99】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^▲三界さんがいは安やすきことなし 火か宅たくのごとし 六道ろくどう*周慞しゅうしょうたり 競きおひて門もんを出いでよ

三界ハ無シ↠安キコト 如シ↢火宅ノ↡†六道周慞タリ 競キヲヒテ出イデ†ヨ↠門ヲ

^門々もんもん不ふ同どうにして*八万はちまん四しなり おのおのみな心眼しんげんの前まえに当あたれり

門門不同ニシテ八万四ナリ各各‡皆 ナ当アタレリ↢心眼ノ前ニ↡

^*棄々ききして出いでんと欲ほっすれどもまた回めぐり去ゆく この無む明みょうのた0584めに誤あやまりて人ひとを殺ころし

棄棄キキ‡シテ欲スレ†ドモ↠出イデムト†還タ廻メグリ去ユク為 メニ↢箇コノ無明ノ↡悞アヤマリテ殺コロ†シ↠人ヲ

^財ざいを貪むさぼり色しき0635を愛めでて*厭足えんそくすることなし *虚華こけ幻惑げんわく詐いつわりてあひ親したしむ

†貪リ↠財ヲ†愛デテ↠色ヲ無シ↢厭エン足スルコト↡虚コ華クヱ幻グヱン惑‡詐イツハリテ相 ヒ親シタシム

^財ざい尽つき色しき落おちぬればあひ嫌きらひて恨うらむ 須しゅ臾ゆに義ぎ断たえて屠と怨おんのごとし

†財尽ツキ†色落オチヌレバ相 ヒ嫌キラヒテ恨ウラム須臾ニ義断タエテ若ゴトシ↢屠トホフル怨オン0859ノ↡

^屠と怨おん 娑しゃ婆ばのうちに遍満へんまんす *有う識しき含がん情じょうみなまたしかなり

屠ト怨オン遍↢満ス娑婆ノ内ニ↡有識含情皆 ナ亦 タ然ナリ

^これがために如来にょらい (釈尊) ひとへに指し授じゅして 勧すすめてもつぱら浄じょう土どの因いんを修しゅせしむ

為 メニ↠†此ガ如来偏ニ指授シテ勧メテ使シム↣専ラ修セ↢浄土ノ因ヲ↡

^浄じょう土どの因いん 成じょうじぬれば自じ然ねんに到いたる 終おわる時ときに合がっ掌しょうして香煙こうえんをたてまつる

浄土ノ因成ジヌレバ自然ニ到ル終ル時ニ合掌シテ奉上ツル↢香煙エンヲケムリ↡

^香煙こうえんただちに弥陀みだ仏ぶつに注そそぐ 聖しょう衆じゅ華はなを持じしてわが身みを迎むかふ

香煙エン直 チニ注ソソグ↢弥陀仏ニ↡聖衆持シテ↠華ヲ迎フ↢我ガ身ヲ↡

^すなはち華け台だいに坐ざするに紫し金こん色じきなり かの*無漏むろに到いたりぬれば 真しんにしてまた真しんなり

即チ坐†スルニ↢華台ニ↡紫金色ナリ†到リヌレバ↢彼ノ無漏ニ↡ 真ニシテ復 タ真ナリ

^衆等しゅとう 悲ひ流るしてみな往ゆかんと願がんじて 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等†悲流シテ皆願†ジテ↠往カム†ト手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

 ^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

三 ⅰ Ⅱ b 明曠劫希聞慶心

【100】^下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。

 ^願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^▼*劫こう尽つきんと欲ほっする時とき五ご濁じょく盛さかりなり 衆しゅ生じょう邪見じゃけんにしてはなはだ信しんじがたし

劫欲スル↠尽キ†ムト時 キ‡五濁盛 カンナリ衆生邪見ニシテ甚ダ難シ↠信ジ

^もつぱらにしてもつぱらなれと指し授じゅして*西さい路ろに帰きせしむれども 他たのために破壊はえせられてまた故もとのごとし

†専ニシテ専ナレト指シ授ジユシテ帰†セシムレドモ↢西路ニ↡為 メニ↠他ノ破壊セラレテ†還タ如シ↠故モトノ

^*曠劫こうごうよりこのかたつねにかくのごとし これ今こん生じょうにはじめてみづから悟さとるにあらず

曠劫ヨリ已来タ常ニ如シ↠此クノ非ズ↢是 レ今生ニ始 メテ自ミ ラ悟サトルニ↡

^まさしく*好よき強縁ごうえんに遇あはざるによりて 輪りん廻ねして得とく度どしがたからしむることを致いたす

▼正シク由リテ↠不ルニ↠遇ハ↢好ヨキ強縁ニ↡致イタス↠使シムルコトヲ↣輪廻ヲシテ難ガタカラ↢得度シ↡

^0585今日こんにち今こん時じ要法ようぼうを聞きき 畢ひつ命みょうを期ごとなして 誓ちかひて堅けん固ごなれ

今日今時聞キ↢要法ヲ↡畢命ヲ為シテ↠期ト誓ヒテ堅ケン固ゴナレ

^堅けん固ごに心しんを持たもちて身みを惜おしまずして 釈しゃ迦か・諸仏しょぶつの恩おんを慚ざん愧ぎすべし

堅固ニ持タモチテ↠心ヲ不シテ↠惜オシマ↠身ヲ慚↢愧スベシ釈迦諸仏ノ恩ヲ↡

^心しんを標ひょうしてために西方さいほうの楽らくを説ときて 斉ひとしく帰きして正しょう門もんに入いらしめんと欲ほっす

標シテ↠心ヲ為 メニ説キテ↢西方ノ楽ヲ↡欲ス↠使メムト↣斉ヒトシク帰シテ入イ†ラ↢正門ニ↡

^正しょう門もんはすなはちこれ弥陀みだ界かいなり *究く竟きょう解げ脱だつして*根源こんげんを断だんず

▼正門‡ハ即チ是 レ弥陀界ナリ究竟‡解脱シテ断ズ↢根源ヲ↡

^▲去来いざいなん *他た郷きょうには停とどまるべからず

去来イザイナム他郷キヤウニハ不↠可カラ↠停トドマル

^▲仏ぶつの帰家きけに従したがひて本国ほんごくに還かえり 一切いっさいの行ぎょう願がん自じ然ねんに成じょうず

従ヒテ↢仏ノ▼帰家ニ↡還リ†ヌレバ↢本国ニ↡一切ノ行願自然ニ成†ズ

^衆等しゅとうおのおの浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつれ

衆等各各‡生ゼ†ムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツ†レ

三 ⅰ Ⅱ c 結勧慚謝廻願

【101】^高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

 ^0636願ねがはくは往おう生じょうせん、 願ねがはくは往おう生じょうせん。

▲†願クハ往生セム、†願クハ往生セム。

^大衆だいしゅ人々ひとびとみな合がっ掌しょうして 身みを砕くだきて釈しゃ迦かの恩おんを慚謝ざんしゃせよ

大衆人人皆合掌シテ▼砕クダキテ↠身ヲ慚ザム↢謝シヤ†セヨ釈迦ノ恩ヲ↡

^よく*慈悲じひ巧ぎょう方便ほうべんを得えて 西方さいほう快け楽らくの門もんを指し授じゅしたまふ

能ク得テ↢慈悲巧方0860便ヲ↡指↢授†シタマフ西方‡快楽ノ門ヲ↡

^道どう場じょう散さんぜんと欲ほっして人ひとまさに別わかれんとす ゆめあひ勧すすめて貪瞋とんじんを断だんぜよ

道場欲シテ↠散ゼムト人将マサス ニ↠別ワカレ†ムト努力ユメユメ相 ヒ勧†メテ断ゼヨ↢貪瞋ヲ↡

^貪瞋とんじんの因縁いんねん*聖しょう土どを障さふ みづから悟さとることを得えずして永ながく沈淪ちんりんす

貪瞋ノ因縁障サフ↢聖土ヲ↡不シテ↠得↢自ミ ラ悟ルコトヲ↡永ク沈淪リムス

^*同どう行ぎょうあひ親したしみてあひ*策しゃく励れいし 畢ひつ命みょうを期ごとなして仏前ぶつぜんに到いたらん

同行相 ヒ親シタシミテ相 ヒ策シヤク励レイシ‡畢命ヲ為シテ↠期ト到ラム↢仏前ニ↡

^願ねがはくはこの*法輪ほうりん相続そうぞくして転てんじ 道どう場じょうの*施せ主しゅますます長じょう年ねんならん

▼願クハ此ノ法輪相続シテ転ジ道場ノ施主益マスマス長年ナラム

^大衆だいしゅことごとく同おなじく安楽あんらくを受うけ 見聞けんもん随ずい喜きもまたみなしかならん

大衆咸コトゴトク同ジク受ケ↢安楽ヲ↡見聞随喜モ亦 タ皆 ナ然ナラム

^あまねく願ねがはくは心しんを回えして浄じょう土どに生しょうぜんとして 手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつらん

普ク願クハ廻シテ↠心ヲ生ゼ†ムトシテ↢浄土ニ↡手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養シタテマツラム

 ^0586下げ、 高こうに接つぎて讃さんじていへ。 高こう、 下げに接つぎて讃さんじていへ。

†下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ。 †高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ。

三 ⅱ 行道
    Ⅰ 先示作法

【102】^また経きょうを誦じゅし讃さんを唱となふることをはりて、 高こう座ざすなはち一人いちにんをして行ぎょう香こうせしめ、 大衆だいしゅと*行ぎょう華けせよ。 次つぎにまさに*讃人さんにん等とう*行ぎょう道どうの処ところに向むかひて立りゅうすべし。 また小しょう者しゃをして礼らい供く養ようおよび如法にょほう行ぎょう道どうを唱となへしめよ。 唱となへをはりてその散さん華げの法ほう、 もつてもつぱら上かみのごとくせよ。 あるいは*三帀さんぞうしあるいは*七帀しちそうしをはりて、 すなはち仏前ぶつぜんに当あたりて立たちて次つぎに後ご讃さんを唱となへよ。

又誦シ↠経ヲ唱トナフルコト↠讃ヲ已リテ、高座‡即チ†令メ↢一人ヲシテ行香セ↡、与↢大衆↡行華セヨ。次ニ当ニシ↧讃人等向 カヒテ↢行道ノ処ニ↡立ス↥。又†令メヨ↣小者ヲシテ唱ヘ↢礼レイ供養及ビ如法行道ヲ↡。唱ヘ已リテ其ノ散華ノ†法、用テ一ラ如ク‡セヨ↠上ノ。或イハ三帀シ或イハ七帀シ竟 ハリテ、即チ当アタリテ↢仏前ニ↡†立チテ次ニ唱ヘヨ↢後讃ヲ↡。

三 ⅱ Ⅱ 行道懴悔讃

【103】^高こう座ざ唱しょう讃さんし、 下座げざ和わしていへ。

 高座唱讃シ、 下座和シテ云ヘ。

^*般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

▲般舟三昧楽願往生

大衆だいしゅ人々にんにんみな合がっ掌しょうせよ 無む量りょう楽らく

大衆人人皆 ナ合掌セヨ無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

*道どう場じょうの聖しょう衆じゅ*帰き還げんせんと欲ほっす 無む量りょう楽らく

道場ノ聖衆欲ス↢帰還セムト↡無量楽

^衆等しゅとう心しんを傷いためともに傷しょう歎たんして 願がん往おう生じょう

衆等†傷メ↠心ヲ共ニ傷歎シテ願往生

ただ釈しゃ迦かの恩おんを慚謝ざんしゃすることを知しれ 無む量りょう楽らく

唯 ダ†知レ↣慚↢謝スルコトヲ釈迦ノ恩ヲ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

▼悲喜ひき交きょう流るして深ふかくみづから慶よろこぶ 無む量りょう楽らく

悲喜交流シテ深ク自ミ ラ慶ヨロコブ無量楽

^0587釈しゃ0637迦か仏ぶつの開かい悟ごによらずは 願がん往おう生じょう

▼不ズハ↠因ヨラ↢釈迦仏ノ開悟ニ↡願往生

弥陀みだの*名みょう願がんいづれの時ときにか聞きかん 無む量りょう楽らく

弥陀ノ名願何 レノ時ニカ聞カム無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

0861般舟三昧楽願往生

仏ぶつ (釈尊) の慈じ恩おんを荷になひて実じつに報ほうじがたし 無む量りょう楽らく

†荷ヒテ↢仏ノ慈恩ヲ↡実ニ難シ↠報ジ無量楽

^四し十じゅう八はち願がん慇懃おんごんに喚よばふ 願がん往おう生じょう

▼四十八願慇懃ヲンゴンニ喚ヨバ†ヒ願往生

仏ぶつ (阿弥陀仏) の願力がんりきに乗じょうじて西方さいほうに往ゆかん 無む量りょう楽らく

乗ジテ↢仏ノ願力ニ↡往†カム↢西方ニ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

娑しゃ婆ば永ながく別わかれなばさらになにをか憂うれへん 無む量りょう楽らく

娑婆永ク別レナバ更ニ何ヲカ憂ヘム無量楽

^罪ざいと福ふくと時じとの多た少しょうを問とふことなく 願がん往おう生じょう

▼無ク↠問フコト↢罪ト福ト時トノ多少ヲ↡願往生

▼心々しんしんに念仏ねんぶつして疑うたがいを生しょうずることなかれ 無む量りょう楽らく

▼心心ニ念仏シテ莫レ↠生ズルコト↠疑ヲ無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

六方ろっぽうの如来にょらい*不虚ふこを証しょうしたまふ 無む量りょう楽らく

▼六方ノ如来†証シタマフ↢不虚ヲ↡無量楽

^三業さんごう専心せんしんにして雑乱ぞうらんなければ 願がん往おう生じょう

三業†専心ニシテ無ケレバ↢雑乱‡↡願往生

百ひゃっ宝ぽうの蓮れん華げ時ときに応おうじて見あらわる 無む量りょう楽らく

百宝ノ蓮華応ジテ↠時ニ†見アラハル無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

0588臨りん終じゅうに*聖しょう衆じゅみづから来迎らいこうしたまふ 無む量りょう楽らく

臨終ニ聖衆自ミ ラ来迎†シタマフ無量楽

^行ぎょう者じゃ仏ぶつを見みたてまつりて心しん歓かん喜ぎす 願がん往おう生じょう

行者見タテマツリテ↠仏ヲ心歓喜ス願往生

弥陀みだ手てを接とりて華け台だいに坐ざせしむ 無む量りょう楽らく

弥陀†接リテ↠手ヲ坐セシム↢華台ニ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

坐ざしをはれば身み同おなじく紫し金色こんじきなり 無む量りょう楽らく

坐シ已レバ身同ジク紫金色ナリ無量楽

^仏ぶつに従したがひて須しゅ臾ゆに宝国ほうこくに至いたり 願がん往おう生じょう

従ヒテ↠仏ニ須臾ニ至リ‡↢宝国ニ↡願往生

ただちに*弥陀みだ大だい会えのなかに入いる 無む量りょう楽らく

▼直 チニ入†ル↢弥陀大会ノ中ニ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

仏ぶつの荘しょう厳ごんの無む数しゅ億おくなるを見みる 無む量りょう楽らく

見ル↢仏ノ荘厳ノ無数億ナルヲ↡無量楽

^*三さん明みょう六通ろくつうみな具ぐ足そくして 願がん往おう生じょう

三明六通皆 ナ具足シテ願往生

わが*閻えん浮ぶの同どう行ぎょう人にんを憶おもふ 無む量りょう楽らく

†憶フ↢我ガ閻浮ノ同行人ヲ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

同どう行ぎょうあひ親したしみて願ねがはくは退たいすることなかれ 無む量りょう楽らく

▼同行相 ヒ親 シミテ願クハ莫レ↠退スルコト無量楽

^0638七しち周しゅう行ぎょう道どうし散さん華げしをはりて 願がん往おう生じょう

七周シユ行道シ散華シ竟リテ願往生

冥みょう空くうの諸仏しょぶつ会えを供く養ようしたてまつる 無む量りょう楽らく

供↢養シタテマツ†ル冥ミヤウ空ノ諸仏会ヲ↡無量楽

^0589般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

0862般舟三昧楽願往生

大だい会え*頂ちょう礼らいして弥陀みだに別わかれたてまつる 無む量りょう楽らく

大会†頂礼シテ別レタテマツル↢弥陀ニ↡無量楽

三 ⅱ Ⅲ 行道竟立讃

【104】 ^行ぎょう道どう散さん華げ七しち周しゅうしをはりて、 次つぎに仏前ぶつぜんに向むかひて立たちて讃さんを唱となへていへ。

 行道散華七周シユシ竟リテ、次ニ向ヒテ↢仏前ニ↡†立チテ唱ヘテ↠讃ヲ云ヘ。

^弥陀みだともろもろの聖しょう衆じゅとに慚ざん愧ぎす 願がん往おう生じょう

▲慚↢愧ス弥陀†ト諸ノ聖衆トニ↡願往生

われと施せ主しゅと衆しゅ生じょうとの請しょうを受うけたまへ 無む量りょう楽らく

受†ケタマヘ↢我 レト施主ト衆生トノ請ヲ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

慈悲じひ平びょう等どうにして衆しゅ生じょうを度どし 無む量りょう楽らく

慈悲平等ニシテ度†シ↢衆生ヲ↡無量楽

^功く徳どくを証明しょうみょうし罪ざい障しょうを除のぞきたまへ 願がん往おう生じょう

証↢明シ功徳ヲ↡除キタマヘ↢罪障ヲ↡願往生

*存亡そんもうの利り益やく思議しぎしがたし 無む量りょう楽らく

▼存亡ゾンマウノ利益難シ↢思議シ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

*形ぎょう枯こ命みょう断だんに仏前ぶつぜんを期ごす 無む量りょう楽らく

形枯コ†命断ニ仏前ヲ期†ス無量楽

^供く養よう荘しょう厳ごん如法にょほうならざれども 願がん往おう生じょう

供養荘厳†不レドモ↢如法ナラ↡願往生

衆しゅ生じょうに歓かん喜ぎの心しんを布施ふせしたまへ 無む量りょう楽らく

†布↢施シタマヘ衆生ニ歓喜ノ心ヲ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

0590見聞けんもんするもの涙なみだを流ながして同おなじく懴さん悔げせよ 無む量りょう楽らく

見聞スルモノ流ナガシテ↠涙ナミダヲ同ジク懴悔セヨ無量楽

^散さん華げ行ぎょう道どう訖おわりぬ 願がん往おう生じょう

散華行道訖オワリヌ願往生

諸仏しょぶつ縁えんに随したがひて本国ほんごくに還かえりたまふ 無む量りょう楽らく

*諸仏随ヒテ↠縁ニ還リタマ†フ↢本国ニ↡無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

あまねく香こう華げを散さんじて心しんに仏ぶつを送おくりたてまつる 無む量りょう楽らく

普ク†散ジテ↢香華ヲ↡心ニ送リタテマツル↠仏ヲ無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

願ねがはくは仏ぶつの慈じ心しんはるかに護ご念ねんしたまへ 無む量りょう楽らく

願クハ仏ノ慈心遥ハルカニ護念シ†タマヘ無量楽

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

同どう生しょうあひ勧すすむことごとくすべからく来きたるべし 無む量りょう楽らく

同生‡相 ヒ勧ム尽ク須ベ クシ‡↠来ル無量楽

三 ⅲ 嘆仏呪願
    Ⅰ 先示作法

【105】 ^次つぎに*磬けい子しを打うちて、 「*敬きょう礼らい常住じょうじゅう三宝さんぼう」 を唱となへよ。

 次ニ打ウチテ↢磬子ヲ↡、唱ヘヨ↢敬礼常住三宝ヲ↡。

 ^0639次つぎに歎仏たんぶつの呪願しゅがんを唱となへよ。

 次ニ唱ヘヨ↢歎タン仏ノ呪ジユ願ヲ↡。

 ^歎仏たんぶつしをはりて、 すなはち法ほうによりて七しち礼らい敬きょうを唱となへ、 随ずい意いを唱となへよ。

 0863歎タン仏シ竟 ハリテ、即チ依リテ↠法ニ唱ヘ‡↢七礼敬ヲ↡、唱ヘヨ↢随意ヲ↡。

三 ⅲ Ⅱ 正明
      a 嘆仏
        イ 総嘆

【106】^ひそかにおもんみれば、 ▼弥陀みだの妙みょう果かを号ごうして無む上じょう涅ね槃はんといふ。

▲窃ニ以レバ、▼弥陀ノ妙果ヲ号シテトナエテ曰イフ↢無上涅槃ト↡。

三 ⅲ Ⅱ a ロ 別顕
          (一)国土荘厳

^国こく土どはすなはち広大こうだいにして荘しょう厳ごん遍満へんまんす。 自じ然ねんの衆宝しゅぼうなり。

国土ハ則チ広大ニシテ荘厳遍満ス。自然ノ衆宝ナリ。

三 ⅲ Ⅱ a ロ (二)三尊儀相

^*観音かんのん大だい士じ左ひだりに侍じして*霊りょう儀ぎし、 *勢せい至し慈じ尊そんすなはち右う辺へんに供く養ようす。 *三さん華け独ひとりはるかにして*宝縵ほうまん躯みに臨のぞむ。 珠たまは0591内うちに光ひかりを輝かがやかし、 *天てんの声こえは外ほかに繞めぐれり。

観音大士†左ニ侍シテ霊儀シ、勢至慈尊則チ右辺ニ供養ス。三華独リ迥ハルカニシテ宝*縵マン臨ノゾ†ム↠躯ミニ。珠タマハ内ニ輝カガヤカシ↠光ヲ、天ノ声ハ外ニ繞メグレリ。

三 ⅲ Ⅱ a ロ (三)広大会相

^声しょう聞もん・菩ぼ薩さつ数かず塵沙じんじゃに越こえ、 化け鳥ちょう・天てん同おなじく*会えに遍へんせざるはなし。 *他た方ほうの聖しょう衆じゅ起おこりて雲くもの奔はしるがごとく、 *凡惑ぼんわく同おなじく生しょうずること盛さかりなる雨あめに*過踰かゆせり。 十方じっぽうより来きたるものみな仏辺ぶっぺんに到いたりて、 鼓く楽がくいよいよ歌うたひ、 香こう華げをもつて繞めぐり讃さんず。 供く養ようあまねく訖おわりて、 処ところに随したがひて遍へん歴りゃく親しん承じょうす。

声聞・菩薩数カズ越エ‡↢塵沙ニ↡†、†化鳥・天同ジク無シ↠†不ルハ↠遍セ↠会ニ。他方ノ聖衆起オコリテ若ゴト†ク↢雲ノ奔ハシルガ↡、凡惑ワク同ジク生†ズルコト過クワ↢踰ユセリ盛ナル雨 メニ↡。†十方ヨリ来ル者 ノ皆 ナ到リテ↢仏辺ニ↡、鼓ク楽ガク弥イヨイヨ歌ウタヒ、香華ヲモテ†繞リ讃ズ。供養周アマネク訖ヲハリテ、随ヒテ↠処ニ†遍歴親承ス。

^あるいは百ひゃっ宝ぽうの*池渠ちこの会えに入いり、 あるいは宝楼ほうろう・宮く殿でんの会えに入いり、 あるいは宝林ほうりん・宝樹ほうじゅの会えに入いり、 あるいは虚こ空くうの会えに上のぼり、 あるいは大衆だいしゅ*無む生しょう法食ほうじきの会えに入いる。 かくのごとき清浄しょうじょう荘しょう厳ごん大だい会えの聖しょう衆じゅ等とう、 同おなじく行ぎょうじ、 同おなじく坐ざし、 同おなじく去さり、 同おなじく来きたる。 一切いっさいの時じ中ちゅうに証しょう悟ごせざるはなし。

或イハ入リ↢百宝ノ池渠コノ会ニ↡、或イハ入リ↢宝楼・宮殿ノ会ニ↡、或イハ入リ↢宝林・宝樹ノ会ニ↡、或イハ上ノボリ↢虚空ノ会ニ↡、或イハ入ル↢大衆無生法食ノ会ニ↡。如†キ↠是クノ清浄荘厳大会ノ聖衆等、同ジク行ジ、同ジク坐シ、同ジク去リ、同ジク来ル。一切ノ時中ニ無シ↠†不ルハ↢証悟セ↡。

三 ⅲ Ⅱ a ハ 結嘆

^西方さいほう極楽ごくらくの種々しゅじゅの荘しょう厳ごん歎たんずとも、 よく尽つくすことなし。

西方極楽ノ種種ノ荘厳歎†ズトモ、莫ナ†シ↢能ク尽ツクスコト↡。

三 ⅲ Ⅱ b 呪願
        イ 明立道場由
          (一)深念輪廻苦故

【107】^しかるにいま清しょう信しんの弟子でし某甲それがし等とう、 そこばくの人ひと、 身みはかりに四し大だいを合がっしてともに成じょうぜりと知しり、 命いのちは浮危ふきなること、 たとへば厳霜ごんそうの日ひに対むかへるに似にたりと識しる。 ▼十方じっぽうの六道ろくどう同おなじくこれ輪りん廻ねして*無む際さいなり。 *循々じゅんじゅんとして*愛あい波はに沈しずみて苦く海かいに沈しずむ。

▲然ルニ今 マ清信ノ弟子†某甲ソレガシ等、爾許多 ソコバク ノ人、知シリ↧身ハ仮ニ合†シテ↢四大ヲ↡共ニ成ゼリト↥、識シル‡↣命イノチハ浮フ危ナルコト、譬ヘバ似ニタリト↢厳霜サウノ対ムカヘルニ↟日ヒニ。十方六道同ジク此 レ輪廻†シテ無際ナリ。循循シウシウトシテ沈シヅミテ↢愛アイ波ハニ↡†而沈シヅム↢苦海ニ↡。

三 ⅲ Ⅱ b イ (二)慶已得三事故

^◆仏道ぶつどう人身にんじん▼得えがたくしていますでに得えたり。 浄じょう土ど聞ききがたくしていますでに聞きけり。 信心しんじん発おこしがたくして、 いますでに発おこせり。

仏道‡人身難†クシテ↠得、今 マ已 デニ得タリ。浄土難†クシテ↠聞キキ、今 マ已 デニ聞†ケリ。信心難†クシテ↠発シ、今 マ已ニ発†セリ。

三 ⅲ Ⅱ b イ (三)畏無上迅速故

^仰あおぎておもんみれば、 今こん時じの同どう生しょう知ち識しき等とう、 そこばくの人ひと、 おそらくは命いのちは*石せき火かに同おなじ、 久ひさしく0592照てらすこと期ごしがたし。 *識しき性しょうは無む常じょうなり、 逝ゆくこと風ふう燭しょくに踰こえたり。

仰ギテ惟オモンミレバ、†今時ノ同生‡知識等、爾許多 ソコバク ノ人、恐畏 オソラ クハ命 チハ同ジ↢石火ニ↡†、久シク照テラスコト難シ↠期シ。識性ハ無常ナリ†、逝ユクコトサルコト踰コエタリ↢風燭シヨクニ↡。

三 ⅲ Ⅱ b イ (四)修誦経念仏故

^ゆゑ0640に人々にんにん同おなじく願がんじてともに往おう生じょうの業ごうを結むすぶ。 おのおの『弥陀みだ経きょう』を誦じゅすることそこばく万遍まんべん、 弥陀みだの名なを念ねんずることそこばく万遍まんべん、

故ニ人人同ジク願ジテ共ニ結ムスブ↢往生之業ヲ↡。各ノ誦スルコト↢¬弥陀経ヲ¼↡爾許ソコバク‡万*遍、念ズルコト↢弥陀ノ名ヲ↡爾許ソコバク万*遍、

三 ⅲ Ⅱ b イ (五)所造福業周備故

^また某なにがしの功く徳どく等とうを造つくりてあまねくみな周しゅう備びす。

又0864造ツクリテ↢†某ノ功徳等ヲ↡普ク皆 ナ周シユ備ビス。

三 ⅲ Ⅱ b ロ 明修其事儀

^ゆゑに某なにがしの月日がつにちに*院いん宇うを荘しょう厳ごんし、 道どう場じょうを*瑩飾ようじきし、 僧そう尼にを*奉ぶ請じょうして、 *宿宵しゅくしょう行ぎょう道どうす。 また*廚ず皇おうの百ひゃく味み・種々しゅじゅの甘香かんこうをもつて仏ぶつおよび僧そう徒とにたてまつりて、 同心どうしんに慶きょう喜きす。

故ニ於テ↢†某ノ月日ニ↡荘↢厳シ院宇ウヲ↡、瑩ヰヤウ↢飾ジキシ‡道場ヲ↡、奉↢請シテ僧尼ヲ↡、宿宵シクセウヨモスガラ行道ス。又以テ↢廚ヅ皇ワウノ百味ミ・種種ノ甘カン香ヲ↡奉 ツリテ↢仏及以 オヨビ 僧徒トニ↡、同心ニ慶キヤウ喜キス。

三 ⅲ Ⅱ b ハ 正明呪願
          (一)願施主同行獲益
            (Ⅰ)挙所修善

^また願ねがはくは持じ戒かい・誦じゅ経きょう・念仏ねんぶつ・行ぎょう道どうし、 およびもろもろの功く徳どく等とうを造つくらん。

又願クハ持戒・誦経・念仏・行道シ、及ビ造ラム↢諸ノ功徳等ヲ↡。

三 ⅲ Ⅱ b ハ (一)(Ⅱ)挙所為人

^当今とうこんの施せ主しゅおよび同どう行ぎょうの諸人しょにん、 法界ほうかいの衆しゅ生じょう、

当今ノ施主及ビ同行ノ諸人、法界ノ衆生、

三 ⅲ Ⅱ b ハ (一)(Ⅲ)正願獲得

^いまより以去いこ、 天神てんじん影よう衛えして万善まんぜん扶持ぶじし、 福ふく命みょう休く強ごうにしてもろもろの憂う悩のうを離はなれ、 六方ろっぽうの諸仏しょぶつ信心しんじんを護ご念ねんし、 浄じょう土どの弥陀みだ慈じ心しんをもつて摂しょう受じゅしたまへ。

従リ↠今 マ已去、天神影ヤウ衛ヱシテ万善扶持フヂシ、福命休強ニシテ離レ‡↢諸ノ憂悩ヲ↡、▼六方ノ諸仏護↢念シ信心ヲ↡、浄土ノ弥陀慈心ヲモテ摂受シタマヘ。

^また願ねがはくは観音かんのん聖しょう衆じゅ*駱駅らくえきとして往来おうらいして、 念々ねんねんに遺わするることなくはるかに加かしあまねく備そなへて、 春秋しゅんじゅう冬とう夏げ*四し大だいつねに安やすく、 罪ざい滅めっし福ふく成じょうじて、 *回えして浄じょう土どに生しょうぜん。

又願クハ観音・聖衆駱駅ラクエキトシテ往来シテ、念念ニ無ナク↠遺ワスルルコト遥ハルカニ加シ普ク備ソナヘテ、春シユン秋ジウ冬トウ夏カ四大常ニ安ク、†罪滅シ福成ジテ、廻シテ生ゼム↢浄土ニ↡。

^また願ねがはくは臨りん終じゅうに病やまいなく正しょう念ねん堅強けんごうにして、 聖しょう衆じゅ来迎らいこうしたまひ、 華け台だいあまねく集あつまり、 弥陀みだ光こう照しょうし、 菩ぼ薩さつ身みを扶たすけ、 化け仏ぶつ心しんを斉ひとしくして、 同どう声しょうに等ひとしく讃さんじ、 台うてなに乗じょうじて一念いちねんすなはち西方さいほうに至いたり、 仏ぶつの尊顔そんげんを見みたてまつりて無む生しょう忍にんを悟さとらん。

又願クハ臨終ニ†無ク↠病正念堅強†ニシテ、聖衆来迎シ†タマヒ、華台普ク†集リ、弥陀†光照シ、菩薩扶ケ↠身ヲ、化仏斉ヒトシクシテ↠心ヲ同声ニ等シク讃†ジ、†乗ジテ↠台ニ一念‡即チ至リ‡↢西方ニ↡、見タテマツリテ↢仏ノ尊顔ヲ↡悟ラム↢無生忍ヲ↡。

三 ⅲ Ⅱ b ハ (一)(Ⅳ)結願

^仰あおぎ願ねがはくは往おう生じょうの同どう行ぎょう人にん等とう、 かくのごとき善ぜんを得えん。

仰ギ願クハ往生ノ同行人等、得ム↢如†キ↠此クノ善ヲ↡。

三 ⅲ Ⅱ b ハ (二)願皇家万福

^また願ねがはく0593はこの功く徳どく、

 *大唐だいとうの皇帝こうていを*資し益やくしたてまつり、 福ふく基き永ながく固かたく、 *聖しょう化け窮きわまることなからん。

又願クハ此ノ功徳†、資シ↢益シタテマツリ

 大唐ノ皇帝ヲ↡、福フツ基キ永ク固カタク、聖化セイクワ無カラム↠†窮マルコト。

^また願ねがはくは、

 皇后こうごう慈じ心しん平びょう等どうにして*六ろっ宮くを哀愍あいみんしたまはん。

又願クハ、

 皇后慈心平等ニシテ哀↢愍†シタマハム六宮リクキウヲ↡。

^また願ねがはくは、

 皇太こうたい子し、 ˆ天てん子しのˇ 恩おんを承うくること地じよりも厚あつく、 山岳せんがくの移うつることなきに同おなじく、 福ふく命みょう唐々とうとうとして*滄そう波はに類るいして尽つきたまふことなからん。

又願クハ、

 皇太子シ、†承ウクルコト↠恩ヲ厚ク↠地ヨリモ、同ジク↢山岳ガク之莫ナキニ↟移ウツルコト、福命唐タウ唐トシテ類シテ↢滄サウ波ハニ↡†而無カラム↠尽†キタマフコト。

三 ⅲ Ⅱ b ハ (三)願冥衆祐助

^また願ねがはくは天曹てんそう・地府じふ・閻えん羅ら・伺し命みょう、 罪ざい障しょうを滅除めつじょして*善ぜん名みょうを注ちゅう記きせん。

又願クハ天曹サウ・地府フ・閻羅・伺シ命、滅↢除シテ罪障ヲ↡注チウ↢記キセム善名ヲ↡。

三 ⅲ Ⅱ b ハ (四)願幽衆得脱

^また願ねがはくは修しゅ羅ら戦せん諍じょうを息やめ、 餓鬼がき飢虚きこを除のぞき、 地じ獄ごくと畜ちく生しょうと倶時くじに解げ脱だつを得えん。

又願クハ修羅息ヤメ↢戦セン諍ジヤウヲ↡、餓鬼除キ↢飢虚ケコヲ↡、地獄ト与ト↢畜生↡倶時ニ得エム↢解脱ヲ↡。

三 ⅲ Ⅱ b ハ (五)総結普願一切往生

^竪しゅには三界さんがい0641に通つうじ横おうには*九居くこを括くくりて、 等ひとしく娑しゃ婆ばを出いでて同おなじく浄じょう土どに帰きせざるはなからん。

竪シユニハ通ジ↢三界†ニ↡横ワウニハ括ククリテ↢九居コヲ↡、莫カラム↠†不ルハ↧等シク出デテ↢娑婆ヲ↡同ジク帰セ↦†於浄土ニ↥。

三 ⅳ 七唱礼

【108】 ^下座げざ七礼しちらいを唱となへよ。

 0865下座唱ヘヨ↢七礼ヲ↡。

 ^本ほん師し釈しゃ迦か牟尼むに仏ぶつ等とうの一切いっさいの三宝さんぼうに南無なもしたてまつる。 われいま*稽首けいしゅして礼らいし、 回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんじたてまつる。

南↢無シタテマツル本師釈迦牟尼仏等ノ一切ノ三宝ニ↡。我 レ今 マ稽首シユシテ礼†シ、廻シテ願†ジタテマツル↣往↢生セム†ト無量寿国ニ↡。

 ^十方じっぽう三さん世ぜの*尽じん虚こ空くう遍へん法界ほうかいの微み塵じん刹せつ土どのなかの一切いっさいの三宝さんぼうに南無なもしたてまつる。 われいま稽首けいしゅして礼らいし、 回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんじたてまつる。

南↢無シ†タテマツル十方三世ノ尽虚空遍法界ノ微塵刹土ノ中ノ一切ノ三宝ニ↡。我 レ今稽首シテ礼シ‡、廻シテ願†ジタテマツル↣往↢生セム†ト無量寿国ニ↡。

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの阿あ弥陀みだ仏ぶつに南無なもしたてまつる。 願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうととも0594に安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ阿弥陀仏ニ↡。願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡往↢生セム安*楽国ニ↡。

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの観かん世ぜ音おん菩ぼ薩さつ摩訶まか薩さつに南無なもしたてまつる。 願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

南↢無シ†タテマツル西方極楽世界ノ観世音菩薩摩訶薩ニ↡。願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡往↢生セム安楽国ニ↡。

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいの大だい勢せい至し菩ぼ薩さつ摩訶まか薩さつに南無なもしたてまつる。 願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ大勢至菩薩摩訶薩ニ↡†。願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡往↢生セム安楽国ニ↡。

 ^西方さいほう極楽ごくらく世せ界かいのもろもろの菩ぼ薩さつ摩訶まか薩さつ、 *清浄しょうじょう大海だいかい衆しゅに南無なもしたてまつる。 願ねがはくはもろもろの衆しゅ生じょうとともに安楽あんらく国こくに往おう生じょうせん。

南↢無シタテマツル西方極楽世界ノ諸ノ菩薩摩訶薩、清浄大海衆ニ↡†。願クハ共ニ↢諸ノ衆生ト↡往↢生セム安楽国ニ↡。

 ^あまねく四し恩おん・三さん友ぬ・帝王たいおう・人王にんのう・師し僧そう・父母ぶも・善ぜん知ぢ識しき・法界ほうかいの衆しゅ生じょう、 三さん障しょうを断除だんじょして、 同おな0642じく阿あ弥陀みだ仏国ぶっこくに往おう生じょうすることを得えんがために、 一切いっさいの*賢げん聖じょうを和わ上じょうし、 回えして無む量りょう寿じゅ国こくに往おう生じょうせんと願がんじたてまつる。

普ク為 メニ↤四恩・三友・帝テイ王・人王・師僧・父母・善知識・法界ノ衆生、断↢除シテ三障ヲ↡、同ジク得エムガ↣往↢生スルコトヲ阿弥陀仏国ニ↡、和↢上†シ一切ノ賢聖ヲ↡、廻シテ願†ジタテマツル↣往↢生セム†ト無量寿国ニ↡。

三 ⅴ 随意

【109】 ^唱となへをはりてすなはち随ずい意いをいへ。

 0866唱ヘ竟リテ即チ云ヘ↢随意ヲ↡。

 ^行ぎょう者じゃ等とうにまうす。 一切いっさいの時ときにつねにこの法ほうによりて、 もつて恒つねの式しきとなせ、 知しるべし。 経きょうを送おくりていづれの処にか致いたす。 送おくりて*摩尼まに宝殿ほうでんのなかに至いたらしめん。 経きょうを送おくりていづれの処ところにか致いたす。 送おくりて*竜りゅう宮ぐ大蔵だいぞうのなかに至いたらしめん。 経きょうを送おくりていづれの処ところにか致いたす。 送おくりて西方さいほう石窟せっくつ宝函ほうかんのなかに至いたらしめん。

白マウス↢行者等ニ↡。一切ノ時ニ常ニ依リテ↢此ノ法ニ↡、以テ†為セ↢恒ツネノ式シキト↡、応シ↠知ル。送ヲクリテ↠経ヲ致ス↢何 レノ処ニカ↡。送オク†リテ至†ラシメム↢摩尼宝殿ノ中ニ↡。送ヲクリテ↠経ヲ致ス↢何 レノ処ニカ↡。送†リテ至†ラシメム↢竜宮大蔵ノ中ニ↡。送リテ↠経ヲ致ス↢何 レノ処ニカ↡。送†リテ至†ラシメム↢西方‡石シヤク窟クツ宝函カムハコノ中ニ↡。

安楽あんらく行ぎょう道どう転てん経ぎょう願がん生しょう浄じょう土ど法ほう事じ讃さん 巻かん下げ

 

延書の底本は高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本ˆ原漢文の底本と同一ˇ。
高座 道場の高座の導師。
菩薩摩訶薩 菩ぼ薩さつに同じ。→摩訶まか薩さつ
下・高 下は道場の下座、 高は道場の高座。
化門 衆しゅ生じょうを教化し利り益やくする法門。 「信文類」 の引用では 「仮門」 となっている。
真形 真の仏身。
致 趣意。 おぼしめし。
四十九載 載は年の意。 釈尊の説法の年数。 ¬修しゅ行ぎょう本ほん起ぎ経きょう¼ などによれば、 釈尊成じょう道どうは三十歳とする。 その成道から八十歳の入にゅう滅めつに至る五十一年間のうち成道と入滅の年を除いた四十九年間をいう。 なお、三十五歳成道が一般的。
追尋 おいもとめることで、 生しょう死じ流る転てんの意。
法林 仏の教えが遍満していることを林に喩える。
一音を…悟る 仏の教えは本来ただ一つであるのに、 衆しゅ生じょうはそれぞれの素質能力に応じてさとるという意。 ¬維ゆい摩ま経ぎょう¼ 「仏国品」 等に出る。
残結を留めず 小乗の阿羅あら漢かんは少しも煩悩ぼんのう (結) をとどめないという意。
灰身滅智…また現ずれば 小乗のさとりは身心ともに全くの無に帰した境地であるけれども、 二万劫ごうという時を経て、 再び心が生じ、 その心が動いて身体がまた現れるという意。
大乗を発さしむ 小乗しょうじょうを捨てて大だい乗じょうに帰入する心をおこさせる。
未聞 いままでに聞いたことのない尊い教え。
舎利 舎しゃ利り弗ほつのこと。
万事の家生 すべての家業。
行々整直 規則正しく並んでいるさま。
八功の香池 八はっ功く徳どく水すいの池。
一箇 ひとつの蓮れん華げの台。
一々に親承して 十方世界の各々の仏に親しく仕えて。
無為法性の身 すべての限定を超えたさとりの身。 →無為むい法身ほっしん
八聖慈悲門 八はっ聖しょう道分どうぶんのこと。
因の広弘願 因いん位にの時の広大な誓願せいがん。 →四し十じゅう八はち願がん
鳥身 白びゃっ鵠こう・孔く雀じゃく等の鳥のすがた。
無請に 誰も懇請こんせいしないのに。
阿弥師 阿弥陀大師の略。
塵沙の会 数限りない説法の会座。
八徳の香池 八はっ功く徳どく水すいの香池。
無央 阿あ僧そう祇ぎの漢訳である無央数の略。
霊儀の相好 (阿弥陀仏の) 尊く威儀のあるすがた。
仏会 阿弥陀仏の説法の会座。 ここでは極楽浄土のこと。
因より 因いん位にの法蔵ほうぞう菩ぼ薩さつの時から。
勇猛専精 いさましく一筋にはげむこと。
有識含霊 有識も含霊もともに心のはたらきを有するものの意。 衆しゅ生じょう、 有う情じょうに同じ。
心 浄土の中央。
葉々 蓮華のはなびら。
正坐 華台に座して正しょう覚がくを得ること。
聖化同居すれども 聖者の教化とともにありながら。
驢骨 ろばのように愚かな性質。
生処 生れるべきところ。
初生 新たに往生した者。
限極なき 数に限りがない。
劫にも… 一劫の間数えても、 きわめ尽すことができない。
仏化 阿弥陀仏の教化。
広長の舌相を出して 仏の説くところが虚こ妄もうでないという証誠しょうじょうの意を示す。 →広こう長じょう舌相ぜっそう
等覚尊 一如いちにょ平等の理をさとられた方。 仏の意。
終時正意 臨りん終じゅう正しょう念ねん。
増上慢 ここではいまださとりを得ていないのに、 さとったと思っておごりたかぶること。 →増ぞう上じょう慢まん
八相大希奇 →八相はっそう
舌を舒べて… →舒舌じょぜつ
牟尼 ここでは釈しゃ迦か牟尼むに仏ぶつのこと。
間雑 他の想がまじわること。
自家国 往生者の本国。
善巧 →善ぜん巧ぎょう方便ほうべん
鬼 鬼き神じん。
餧ふ 供く物もつを与える。
災障禍横 災難。 わざわい。
聾盲脚折れ手攣撅す →補註10
神明 前出の鬼・神魔のこと。
快楽の国 極楽浄土。
逍遥 安らかに赴おもむくこと。
畢竟常安 究極的な常住安楽。
三千界 三千さんぜん大千だいせん世せ界かいの略。
業 往生浄土の業因ごういん。
仏華台主 蓮れん華げ台だいの仏。
悩濁 煩悩ぼんのう濁じょく。
九十五種 →九く十じゅう五ご種しゅの外げ道どう
禅念 六ろっ波羅ぱら蜜みつのうちの禅ぜん定じょうと智慧ちえ。
五濁増の時 五ご濁じょくの増大した時代。
方便破壊 種々の手段で仏徳をこわすこと。
生盲闡提の輩 仏の教えに目がひらかれず、 仏になる因をもたないもの。 正しょう法ぼうを疑いそしるもののこと。 →補註10
破法罪 仏法を破壊する罪。
三十六王 ¬潅かん頂じょう経きょう¼ に説かれる三十六の善神。
無身有身無識有識 無身無有身と有識有識のこと。 無身無識は身体・心識がいまだ現れない時、 有身有識は身体・心識が現れた後をいう。
故殺 わざと殺すこと。
戯笑殺 たわむれに殺すこと。
随喜殺 人が殺すのを見聞して喜ぶこと。
教他盗 他を教えて盗ませること。
放逸盗 ほしいままに盗むこと。
無間盗 ひまなく盗むこと。
貪味為財盗 味をむさぼり財のために盗むこと。
無慚愧作 慚ざん愧ぎの心なくおこなうこと。
邪貪悪貪作 邪悪な欲望の心でなすこと。
有識含情 情識を有するもの。 有う情じょうに同じ。
無漏 ここでは煩悩ぼんのうのけがれのない浄土のこと。
劫尽きん… ここでの劫は減劫げんこうの意。 減劫は人間の寿命が次第に減じていく期間。 減劫が終りに近づくにしたがって、 五ご濁じょくの世の相はますますはげしくなっていくという。
好き強縁 生しょう死じ輪りん廻ねを出しゅつ離りするすぐれた縁。
究竟解脱 この上ないさとりを得ること。
根源 (迷いの世界にとどまる) 根本的原因。
他郷 娑しゃ婆ば世界のこと。 衆しゅ生じょうにとって真実の故郷というべきは阿弥陀仏の浄土であるから、 娑婆を他郷という。
慈悲巧方便 慈悲のたくみな手段。
聖土 浄土。
法輪相続して転じ 仏の教えがつづいてひろまり。 仏の説かれた教えは、 衆生の煩悩ぼんのうをうちくだき、 次々とひろまってゆくので、 これを車輪に喩えていう。
行華 華を配ること。
讃人 和讃のもの。 ともに和して讃文を唱える人。
三帀・七帀 (仏座の周囲を) 三周、 七周すること。
般舟三昧楽 「般舟三昧楽」 は讃文の発声の句として、 「願往生」 「無量楽」 等は唱和の句として用いられたもの。 →般舟はんじゅ三昧ざんまい
道場の聖衆 浄土から道場に来臨した聖者たち。
帰還 (本国である極楽に) かえること。
不虚 (念仏往生が) 虚こ妄もうでなく、 真実であるということ。
聖衆 阿弥陀仏と観音・勢至等の菩薩たち。
弥陀大会 阿弥陀仏の説法の会座。
閻浮の同行人 閻えん浮ぶ提だいの念仏の行者。
存亡の利益 現存者と亡者の利益の意。
敬礼常住三宝 常住の三宝を敬礼したてまつる。
観音大士 →観かん世ぜ音おん菩ぼ薩さつ
霊儀 威厳があるすがたを示すこと。
勢至慈尊 →大だい勢せい至し菩ぼ薩さつ
天の声 諸天が阿弥陀仏をほめたたえる声。
会 阿弥陀仏の説法の会座。
他方の聖衆 他方の世界より来訪した菩薩衆。
無生法食 法にかなった無生のさとりを食するという意。
愛波 貪愛とんないを波に喩えていう。
識性 心識。
四大 身体のこと。 身体は地じ・水すい・火か・風ふうの四大よりなると考えられていた。
大唐の皇帝… 平へい出しゅつの書式。 皇帝等の称号を書く場合、 戒行表記をするのが通例であった。
六宮 後こう宮きゅうの異称。
善名を注記せん 善根ぜんごんを名簿に記録する。
摩尼宝殿 兜と率そつ天てんにある弥み勒ろく菩薩の座処。
竜宮大蔵 大海中の竜王の宮にある仏のたくさんの遺法をおさめた蔵のこと。
底本は◎高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本ˆただし訓は○浄聖全三巻の宗祖加点本と全同ではなく大幅に標準化されているため、 相違を†、 加を‡、 減を灰で示したˇ。 Ⓐ大谷大学蔵鎌倉時代刊本、 Ⓑ龍谷大学蔵(写字台旧蔵)室町時代刊本、 Ⓒ本派本願寺蔵版¬七祖聖教¼所収本 と対校。 ª全部対校º 辯→Ⓒ辨
光→Ⓒ化
与仏→Ⓒ仏与
硨磲→Ⓒ璖
雨天→Ⓒ而雨
常→Ⓒ当
迥→Ⓒ廻
弁→Ⓒ辨
反→◎及
云 Ⓑになし
彼→Ⓑ被
娑→婆
耨→Ⓑ羅
丘→Ⓒ岳
閑→Ⓒ間
諸→◎ⒶⒷ請
縵→Ⓒ幡
遍→Ⓒ徧
楽→Ⓒ極
ル→○ラレタル
願クハ往生セム→○願往生
殊ナルコト→○殊
デタマフ→○ヅ
而利シ↠物ヲ→○無シ↢利物↡
而→◎ⒶⒷ無
分チテ↢身ヲ…↡→○分身シテ↢…↡
随ヒテ↠宜シキニ→○随宜ニシテ
ニシテ→○ナレドモ
○ナル
○ノ
ハ→○ニ
不↢相逢ハ↡→○不↠相アハ↠逢アヒ
叢→○叢トモガラ
傷心シ→○傷タクマシクシテ↠心ヲ
レ→○ラム
レ→○ラン
下接ギテ↠高ニ讃ジテ云ヘ→○下接高讃云
ハ→○モノ
ス→○セシム
ルニ→○リテ
説キ↠法ヲ→○説法シ
ラ→○レ
○ト云
カムト→○クコトヲ
高接ギテ↠下ニ讃ジテ云ヘ→○高接下讃云
○ヨリ
ヲモテ→○ノ
留トド→○留ト
説ク↠法ヲ→○説法ス
服シテ→○服ウケタルモノハ
ノ→○シテ
ノ証ナレドモ→○ヲ証ス
還タ→○還テ
サ→○セ
ムトシテ→○ヨ
○ヲ
為リ↠尊→○為ス↠尊ト
ジ→○ズ
喜ビ→○喜キ
ラシム→○レラム
○テ
神光ヲ↡→○神ヲ↡光
ト→○コトヲ
シタマフ→○ス
見タテマツリ↠仏ヲ聞キテ↠経ヲ→○見仏聞経シテ
得→○得テ
セム→○シ
為ス→○為スル
ク→○シ
リタマヒ→○ロシメシ
悟ト→○悟サトランコト
○ハ
シタマフ→○ス
為リ↠勝→○為ス↠勝タリト
○バ
トシテ→○タル
安オク→○安ズ
伴→○伴トモガラ
ムレバ→○メテ
眼前→○眼ノ前
リタマフ→○ル
手→○手ミテ
命尽キ→○命尽シ
迎ヘ将ヰタマフ→○迎将ス
ジテ→○ズ
結ビ→○結ス
○ニシテ
相当レリ→○相当ソウタウセリ
無衰無変ニシテ→○無ナ↠衰スイ無クシテ↠変
四辺ノ階道ハ→○四辺ニ階道アリ。
照スニ異光アリ→○照ス↢異光ヲ↡
聴ク↢真常ヲ↡→○聴クコト↠真マコトヲ常ナリ
持シ→○持チ
シ…、→○ス…。
雨ラス→○雨ル
国→○土
リ→○シ
セリ→○ス
為リ↠勝→○為ス↠勝スグレタリト
華自ラ散ズ→○華ヲ自散ス
事→○事シハザ
ス→○シ
ヒテ→○フ
不ルハ→○不ト云コト
。→○トナラバ、
↠実。是ノ諸ノ衆鳥ハ、→○↢実是ノ諸ノ衆鳥テウ↡。
○シテ
吹キテ、動スニ↢→○吹フイテ↢動スニ
作ス→○作オコス
念ジ↠仏ヲ念ジ↠法ヲ念ズル↠僧ヲ→○念仏・念法・念僧
ニシテ→○ナリ
クシテ→○キニ
ニセム→○ナラシム
摂受シテ 臨終ニ→○摂↢受シテ 臨終ニ↡
○ニ
○ト
↣他方ノ離ルルコトヲ↢悪道ヲ↡→○↢他方離悪道ヲ↡
↣地獄ノ封ズルコトヲ↢人天ヲ↡→○↢地獄封人天ヲ↡
↣長時ニ修スルコトヲ↢苦行ヲ↡→○↢長時修苦行ヲ↡
↣定慧ヲモテ入ルコトヲ↢深禅ニ↡→○↢定慧入深禅ヲ↡
○タリ
法蔵ハ行ジ↢因ノ広弘願ヲ↡→○法蔵行因ノ広弘願
設モシ→○設タトヒ
バ→○タラムニ
ニ→○ヲ
相応ジ→○相応シ
メム→○ム
引カ→○引セ
○ベシ
識ル→○識サトル
地迥カニ→○地迥クヰヤウ
○ヲモテ
ハリ→○エタリ
キ→○カシ
アリ→○ナリ
ル→○レシム
別レタリ→○別ナリ
猶若シ↠超ユルガ→○猶若 ナヲ シ超エタリ
シタテマツレ→○セヨ
於テ→○於シテ
ノ→○ハ
為ス→○為ナヅク
於今ニ→○於ニ↠今
果→○果ハタシテ
↢涅槃ヲ↡常ニ住ス↠世ニ→○↢涅槃常住ノ世ヲ↡
不動ナリ→○不↠動ゼ
専心ニ→○専ニシテ↠心ヲ
○メ
往キ→○往カシメ
ヘシメタマフ→○フ
レバ→○ル
ル→○リテナリ
坐ス 華台→○坐ス↢ 華台ニ↡
独リ迥カニ→○独ドク迥クヰヤウシテ
成ル→○成ズ
ルハ→○リ
得ウ→○得エ
強メテ→○強シヰテ
叢アツマリ→○叢シユ
○シ
ク→○カム
○、
○コト
ゲタマフ→○グル
安キ処→○安処
行ク→○行ズ
スレドモ→○シテ
レ→○ル
平カナ→○平ヒトシカ
排フ→○排ヒラク
↢心驚 ロカ↡ 狂タブラカサレテ↢此ノ人皮ニ裹ツツメル驢骨ニ↡→○↢心ニ驚 ロカ↟ 狂タブラカサレテ↢此 レ人皮ピニ↡ 裹ツツムガゴトシ↢驢ロ骨コツヲ↡
ルコト→○リテ
須ベカラ→○須スベカラベ  クカラ
栄→○栄サカエ
極テ苦→○極苦
得ヨ→○得ウ
直→○直タヾチニ
キモノ→○ク
レバ者→○レル者モノ
タテマツリ→○ル
リ→○ル
スルコト→○スベシ
バ→○ズ
得→○得ム
応ニ当シ↣→○応ベシ↣当ニ
ニ→○ナルベシ
持シ→○持タシメ
シム→○ス
分↢身シテ六道ニ↡→○分チテ↢身ヲ六道ニ↡
シ→○ス
キタマフ→○ク
ケレバ→○キ
デタマフモ→○ヅルニ
一→○一ヒトリ
フニ→○エバ
スレドモ→○シテ
弁ジ→○弁ワキマエ
ムトスルモ→○タリトモ
リ→○ム
何ゾ→○何ニシテカ
語→○語コトバ
叢アツマリ→○叢ソウクサムラ
汝等→○汝等ナンダチ
↢…称讃不可思議功徳一切諸仏所護念経ヲ↡→○↧…称↢讃スル不可思議ノ功徳ヲ↡一切諸仏ニ所ルヽ↢護念セ↡経ヲ↥
セバ→○スヲ
終時→○終ル時 キ
↢於百千ノ日ヨリモ↡→○↠於ヨリモ↢百千ノ日↡
○セルコト
ル→○リヌレバ
○セルコト
スル→○セム
令メムトシタマフニ↠出ダサ↠世ヲ 反リテ生ズ↠瞋ヲ→○令シム↢出シ↠世ヲ 及ビ生ゼ↟瞋ヲ
ヘバ→○フテ
ヘリ→○フ
実→○実 ト
セシメタマフニ→○シム
如ク↠説ノ→○如説
不レ→○不ズ
ビ→○ンデ
自家国→○自ノ家ノ国
証↣判シタマフ→○ノ証判シ下フ、
得ト→○得エヨ
○下フ
スル→○シ下フ
随ヒテ↠宜シキニ→○随宜ギニシテ
断タ→○断ゼ
行カシム 一切ノ福→○行ゼシム↢ 一切ノ福ヲ↡
来迎シタマフ→○来リテ迎ヘ下フ
カセバ→○カシ
タマフコトハ→○テ
為ニス↢娑婆ノ↡/十悪・五逆…/…/…/…得↢此ノ報ヲ↡→○為タメナリ↧娑婆ノ/十悪・五逆…/…/…/…得ウルモノヽ↦此ノ報ヲ↥
臥ス↢病ミテ於床枕ニ↡→○ニ臥グワ病シ↣於ニ↢床シヤウ枕シンマクラ↡
聾盲→○聾ミヽシヰ盲メシヰ
ル→○ラン
廻シテ↠心ヲ→○廻心シテ
○ヨ
スレバ→○シテ
○ゾ
↢一切諸仏所護念経ト↡→○↧一切諸仏ニ所ルヽ↢護念セ↡経ト↥
ク→○カム
名→○名ナ
発願シ→○発シ↠願ヲ
欲スル→○欲ハム
当ニシ↠生ズ→○当ニ生ムマレム
有ル↠信→○有ラム↠信ズルコト
応ニ当シ↣発願シテ…↢…↡→○応ベシ↣当マサニ発シテ↠願ヲ…↢…↡
メ→○ム
メタマフ→○ム
ケドモ→○ク
強ツトメテ→○強ク
ズ→○ジヌ
タテマツル→○ル
変ジテ作リ↢…ト↡→○変↢作ス↢…ヲ
シタマハク→○サク
フト→○ワク
難信→○難キ↠信シンジ
説キ↢…↡已リタマフニ→○説クコト↢…↡已リテ
互相 タガヒ ニ→○互ニ相アヒ
異ナルコト→○異イナルコト
小→○小 キ
怨→○怨ウラミ
ラバ→○リテ
無ク↠尽クルコト→○無尽ニシテ
↢…於五濁ニ↡→○↣…於ニ↢五濁↡
随ヒテ↠宜シキニ→○随宜ニ
ニシテ而→○ニ而シテ
説ク↣少解ヲモテ証スト↢…↡→○説キテ↢少解ヲモテ↡証セシム↢…↡
教フ↢禅念シテ…思量セヨト↡→○教エテ↢禅念ヲ↡…思量セシム
説キタマフコト↠法ヲ→○説法ノ
将ニテ↠了リナムト→○将ス ニルニ↠了ラムト
慇懃→○慇懃ネムゴロ
多ク↢疑謗↡→○多ク疑謗シテ
ストモ→○スレドモ
セヨ→○スベシ
所有ル→○所有ノ
爾許多 ソコバク ノ→○爾許ニコソコバク多タノオホクノ
愧謝ス。/諸仏、冥空ニ→○愧クヰ↢謝シヤス/諸仏冥空ニ↡。
幽顕シタマヘル…霊儀等、→○幽エウ↢顕シ下フ…霊儀等ニ↡。
加↢備シ護↣念シ摂↤受シ証↯明シタマヘ…、披キ↠心ヲ懴悔スルヲ↡→○加備・護念・摂受・証明シ下ヘ。…、披ヒ心懴悔ス。
某甲ソレガシ→○某ム甲カウ
乃チ至リ↢今日ニ↡→○乃至今日
↢於今時ニ↡→○↠於ニ↢今ノ時↡
故殺・悞殺・戯笑殺・自殺・教他殺・随喜殺・相続殺・無間殺・愛憎違順殺・放逸殺・貪味為財殺→○故コトサラニ殺シ、悞アヤマテ殺シ、戯ケタワブレ笑セウシテワラヒ 殺シ、自ミ 殺シ、教テ↠他ヲ殺シ、随↢喜シ殺コロスヲ、相続シテ殺ス、無間ニ殺シ、愛憎ゾウ違ヰ順ジユン殺シ、放逸ニシテ殺シ、貪ジ↠味ヲ為ニ↠財ノ殺ス
キ→○ク
リテ、→○リヌ。
ル→○ラン
ル→○レ
ノ罪→○罪ザイ
故盗・悞盗・戯笑盗・自盗・教他盗・随喜盗・放逸盗・無間盗・愛憎盗・違順盗・貪味為財盗→○故コトサラニ盗、悞アヤマテ盗、戯ケ笑セウシテ盗、自盗、教ヘテ↠他ヲ盗、随喜シテ盗、放ハウ逸シテ盗、無間盗、愛憎ニ盗、違順盗シ、貪↠味ヲ為↠財ノ盗
↢於邪婬ヲ↡→○↠於ヲ↢邪婬↡
放逸作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作・無慚愧作・相続作・無間作・邪貪悪貪作→○放逸作サシ、故コトサラニ作シ、悞アヤマテ作シ、戯ケ笑セウシテ作シ、自ミ 作シ、教テ↠他ヲ作シ、随喜シテ作シ、無ナクシテ↢慚愧↡作シ、相続シテ作シ、無間ニ作シ、邪貪悪貪作シ
常作・無間作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作・邪貪悪貪作→○常ニ作シ、無間ニ作シ、故コトサラニ作シ、悞アヤマテ作シ、戯ケ笑セウ作シテ、自作シ、教ヘテ↠他ヲ作シ、随喜シテ作シ、邪貪悪貪シテ作シ
常作・無間作・故作・悞作・戯笑作・自作・教他作・随喜作→○常ニ作シ、無間ニ作シ、故 サラニ作シ、悞アヤマテ作シ、戯ケ笑セウシテ作シ、自ミ 作シ、教オシエテ↠他ヲ作シ、随喜シテ作シ
之ノ→○之ノ
動ゼル→○動オゴカセル
故作・悞作・常作・無間作・自作・教他作・随喜作→○故コトサラニ作シ、悞アヤマテ作シ、常ニ作シ、無間ニ作シ、自ミ 作シ、教ヘテ↠他ヲ作シ、随喜作シ
スレバ…者→○スル…者 ノハ
六道周慞タリ→○六道ニ周シユ慞ス
ヨ→○ム
ドモ→○バ
貪リ→○貪ジ
愛デ→○愛シ
財→○財タカラ
色→○色イロ
此ガ→○此ノ
スルニ→○シテ
到リヌレバ↢彼ノ無漏ニ↡→○到イタリヌレバ↠彼ニ無漏ナリ
悲流シテ→○悲カナシミテ流 ガシテ
ム→○ナム
専ニシテ専ナレト→○専専ニ
セシム→○ス
ヌレバ→○テ
ズ→○ゼム
ムトシテ→○ヨ
メテ→○ム
令メ↢…行香セ↡、与↢大衆↡行華セヨ→○令メヨ↧…行香シテ、与アタエ↢大衆ニ↡行華セ↥
令メヨ↣…唱ヘ↢…行道ヲ↡→○令メヨ↢…唱トナエ…行道セ↡
法、用テ→○法用
立チ→○立シ
傷メ→○傷イタハシクシテ
知レ↣慚↢謝スルコトヲ…↡→○知シリテ慚↢謝セヨ…↡
荷ヒテ→○荷シテニナヒテ
ヒ→○フ
カム→○ケ
証シタマフ↢不虚ヲ↡→○ノ証不ズ↠虚シカラ
専心ニシテ→○ニ専ラニシテ↠心ヲ
見アラハル→○見ミユ
接リテ↠手ヲ→○接手シテ
ル→○リテ
憶フ→○憶ス
ル→○リ
頂礼シテ別レタテマツル↢弥陀ニ↡→○頂↢礼セヨ別弥陀ヲ↡
ト→○・
ケタマヘ→○ケテ
命断ニ→○命断ヘテ
ス→○セム
不レドモ↢如法ナラ↡→○不如法ナレドモ
布↢施シタマヘ衆生ニ歓喜ノ心ヲ↡→○布↢施シテ衆生ニ↡歓↢喜ス心ニ↡
フ→○ヘ
散ジテ↢香華ヲ↡心ニ送リタテマツル↠仏ヲ→○散ズ↢香華ヲ心送ノ仏ニ↡
タマヘ→○テ
○ト
左ニ侍シテ霊儀シ、→○ヲシテ左侍ニ霊儀タリ。
ム…。→○ミ…、
、→○。
化鳥・天→○化ノ鳥天ニ
不ルハ→○不ト云コト
ク…、→○シ…。
ズルコト→○ズ。
十方ヨリ来ル→○十方来ノ
繞リ讃ズ→○繞讃ス
遍歴→○遍ク歴ヘテ
ズトモ→○ズレドモ
シ→○ケム
シテ→○ス
シテ無際ナリ。…→○ス。無際…
而→○而シカシテ
クシテ→○シ
ケリ。→○ク、
今時→○今 マ時
某→○某ソレガシ
○ム
罪→○罪 ミ
無ク↠病→○無病ニシテ
ニシテ、→○ナラム。
タマヒ→○テ
集リ、→○集シユセム。
乗ジ→○乗ノリ
光照シ→○ノ光ヲモテ照シ
ジ、→○ゼム。
、資↢益シタテマツリ/大唐ノ皇帝ヲ↡→○ヲ資シ益シタマヘシタテマツリテ/大唐タウノ皇クワウ帝テイヲ
窮マルコト→○窮 マリ
シタマハム→○セム
承クルコト↠恩ヲ厚ク↠地ヨリモ→○承ウケテ↢恩ヲ厚地ニ↡
キタマフ→○クル
↦於浄土ニ↥→○↞於ニ↢浄土↡
シ、→○ス。
ジタテマツル→○ズ
タテマツル…。→○テ…、
。→○、
為セ→○為セヨ
リテ→○ルニ
ラシメム→○ル