0715◎依え観かん0735経ぎょう等とう明みょう般舟はんじゅ三昧ざんまい行ぎょう道どう往おう生じょう讃さん 一巻いっかん

比丘びく僧そう*善導ぜんどう撰せん

一 序王【序分】
  Ⅰ 綱要
    ⅰ 弘願深法

【1】 ◎^▼敬うやまひて*一切いっさい往おう生じょうの知ち識しき等とうにまうす。 ▼大おおきにすべからく慚ざん愧ぎすべし。 ▼釈しゃ迦か如来にょらいは実じつにこれ慈悲じひの父母ぶもなり。 ▼種々しゅじゅの方便ほうべんをもつてわれらが*無む上じょうの信心しんじんを発ほっ起きせしめたまふ。

◎▼敬0965ヒテ白ス↢一切往生ノ知識等ニ↡。大 キニ須 ラクシ↢慚愧ス↡。釈迦如来ハ実ニ是 レ慈悲ノ父母ナリ。種種ノ方便ヲモテ発↢起セシメタマフ我等ガ無上ノ信心ヲ↡。

一 Ⅰ ⅱ 兼示要門

^また▼種々しゅじゅの方便ほうべんを説ときて教きょう門もん一いちにあらざることは、 ただわれら*倒見とうけんの凡ぼん夫ぶのためなり。 もしよく教きょうによりて修しゅ行ぎょうすれば、 すなはち門々もんもんに仏ぶつを見みて浄じょう土どに生しょうずることを得う。

又▼説キテ↢種種ノ方便ヲ↡教門非†ザルコトハ↠一ニ、但為 メナリ↢我等倒見ノ凡夫ノ↡。若シ能ク†依リテ↠教ニ修行†スレバ者、則チ▼†門門ニ見テ↠仏ヲ†得↠生ズルコトヲ↢浄土ニ↡。

一 Ⅰ ⅲ 通勧随喜
      a 約法
        イ 正明

^もし人ひとありて善ぜんを行ぎょうずるを見聞けんもんせば、 すなはち善ぜんをもつてこれを助たすけよ。 もし人ひとありて教きょうを行ぎょうずるを見聞けんもんせば、 これを讃ほめよ。 もし人ひとありて行ぎょうを説とくを聞きかば、 すなはち行ぎょうによりてこれに順したがへ。 もし人ひとありて悟さとることあるを聞きかば、 すなはち悟さとりによりてこれを喜よろこべ。

若シ†見↢聞セバ有リテ↠人行ズルヲ↟善ヲ者、即チ以テ↠善ヲ助ケヨ↠之 レヲ。若シ†見↢聞セバ有リテ↠人行ズルヲ↟教ヲ、讃メヨ↠之 レヲ。若シ†聞カバ↢人アリテ説クヲ↟行ヲ、即チ依リテ↠行ニ順ヘ↠之 レニ。若シ†聞カバ↢人アリテ有ルヲ↟悟ルコト、即チ依リテ↠悟ニ喜 コベ↠之 レヲ。

一 Ⅰ ⅲ a ロ 示由
          (一)散説勧誡

^なんの意こころぞしかるとならば、 同おなじく諸仏しょぶつをもつて師しとなし、 *法ほうをもつて母ははとなして*生しょう養ようし、 ともに同おなじく情こころ親したしみて外うときにあらざればなり。 ▼*他たの有う縁えんの教行きょうぎょうを軽きょう毀きし、 *自じの有う縁えんの要法ようぼうを讃さんずることを得えざれ。 すなはちこれみづから諸仏しょぶつの*法眼ほうげんをあひ破は壊え0716するなり。 法眼ほうげんすでに滅めっしなば、 菩ぼ提だいの正しょう道どう*履り足そくするに由よしなし。 浄じょう土どの門もん、 なんぞよく入いることを得えん。

何 ニノ意 ロ†ゾ然ルトナラ†バ者、同ジク以テ↢諸仏ヲ↡為シ↠師シト、以テ↠法ヲ為シテ↠母ト生養†シ、共ニ同ジク情ココロ親シタシミテ非†ザレバナリ↠外ウトキニ。不レ↠得エ↧軽↢毀シ他ノ有縁之教行ヲ↡、讃ズルコトヲ↦†自ノ有縁之要法ヲ↥。即チ是 レ自ミ ラ相 ヒ↢破↣壊スルナリ諸仏ノ法眼ヲ↡。法眼既ニ滅シナバ、菩提ノ正道履リ足ソクスル†ニ無シ↠由 シ。浄土之門、何ゾ能ク得ム↠入ルコトヲ。

一 Ⅰ ⅲ a ロ (二)説偈傷歎

^傷しょう歎たんしていはく、

傷歎シテ曰ク、

^*生しょう盲もうにして業ごうに信まかせて走ゆく、 業ごうに随したがへば深じん坑きょうに堕だす。

生盲ニシテ信マカセテ↠業ニ†走ユク随 ガ†ヘバ↠業ニ堕†ス↢深坑ニ↡

^この貪瞋とんじんの火ひをほしいままにすれば、 自じ損そんし他た人にんを損そんじ、

縦 キマヽニスレバ↢此ノ貪瞋ノ火ヲ↡†自損シ損†シ↢他人ヲ↡

^長ながく無む明みょうの海うみに没もっして、 *木きに遇あふこと永ながく縁えんなし。

長ク没シテ↢無明ノ海ニ↡遇フコト↠木ニ永ク無シ↠縁

一 Ⅰ ⅲ b 約人
        イ 正明

 ^行ぎょう0736者じゃ等とうかならずすべからく一切いっさい*凡ぼん聖しょうの境きょうの上うえにおいて、 つねに*讃さん順じゅんの心しんを起おこして、 *是非ぜひ慊恨けんごんを生しょうずることなかるべし。

行0966者等必ズ須 ラクシ↧†於テ↢一切ノ凡聖ノ境ノ上ニ↡、常ニ起シテ↢讃順之心ヲ↡、莫カル↞生ズルコト↢是非慊恨ケンゴムヲ↡也。

一 Ⅰ ⅲ b ロ 示由
          (一)成上

^なんがゆゑぞしかるとならば、 みづから*身しん口意くい業ごうを防ふせがんがためなり。 おそらくは不ふ善ぜんの業ごう起おこらば、 またこれ流る転てんすること前さきと異ことなることなからん。

何ガ故ゾ然ルトナラ†バ者、為 メ†ナリ↣自ラ防フセガムガ↢身口意業ヲ↡。恐 ラクハ不善ノ業†起ラバ、復是 レ流転スルコト与ト↠前 キ無カラム↠†異ナルコト。

一 Ⅰ ⅲ b ロ (二)起下

^もし自他じたの境きょうの上うえに三業さんごうを護まもり得えてよく清浄しょうじょうならしむれば、 すなはちこれ仏国ぶっこくに生しょうずる正しょう因いんなり。

若シ自他ノ境ノ上ニ†護リ↢得テ三業ヲ↡能ク令シム†レバ↢清浄ナラ↡者、即チ是 レ生ズル↢仏国ニ↡之正因ナリ。

一 Ⅰ ⅳ 重明要門
      a 問

 ^問とひていはく、 すでに三業さんごう清浄しょうじょうなる、 これ浄じょう土どに生しょうずる正しょう因いんなりといはば、 いかんが作さ業ごうして清浄しょうじょうと名なづくることを得うる。

問ヒテ曰ク、既ニ道イ†ハ†バ↧三業清浄ナル、是 レ生ズル↢浄土ニ↡†正因ナリト↥者、云何ガ作業シテ得ル‡↠名ナヅクルコトヲ↢清浄ト↡。

一 Ⅰ ⅳ b 答

^答こたへていはく、 一切いっさいの不ふ善ぜんの法ほう、 自他じたの身しん口意くいにすべて断だんじて行ぎょうぜざる、 これを清浄しょうじょうと名なづく。 また自他じたの身しん口意くい相応そうおうの善ぜんにはすなはち上々じょうじょう*随ずい喜きの心しんを起おこす。 もろもろの仏ぶつ・菩ぼ薩さつの所しょ作さの随ずい喜きのごとく、 われもまたかくのごとく随ずい喜きす。 この善根ぜんごんをもつて*回えして0717浄じょう土どに生しょうず。 ゆゑに名なづけて正しょう因いんとなす。

答ヘテ曰ク、一切ノ不善之法、自他ノ身口意ニ†総テ断ジテ不ル↠行ゼ、是 レヲ名 ヅク↢清浄ト↡。又自他ノ身口意相応ノ善ニハ即チ起ス↢上上随喜ノ心ヲ↡。如ク↢諸ノ仏・菩薩ノ所作ノ随喜ノ↡、我 レモ亦 タ如ク↠是クノ随喜ス。以モテ↢此ノ善根ヲ↡廻シテ生ズ↢浄土ニ↡。故ニ名ケテ†為ス↢正因ト↡也。

一 Ⅰ ⅴ 結勧真実

^また浄じょう土どに生しょうぜんと欲ほっせば、 かならずすべからくみづから勧すすめ他たを勧すすめて広ひろく浄じょう土どの依え正しょう二に報ほうの荘しょう厳ごんの事じを讃さんずべし。 またすべからく*浄じょう土どに入いる縁えん起ぎ、 *娑しゃ婆ばを出いづる本末ほんまつを知しるべし。 もろもろの有智うちのもの、 知しるべし。

又†欲セバ↠生ゼムト↢浄土ニ↡、必ズ須 ラクシ↣自ラ勧スヽメ勧メテ↠他タヲ広ク讃ズ↢浄土ノ依正二報ノ荘厳ノ事ヲ↡。亦須 ラクシ↠知ル↧入ル↢浄土ニ↡之縁起、出ヅル↢娑婆ヲ↡之本末ヲ↥。諸ノ有智ノ者モノ、応シ↠知ル。

一 Ⅱ 行目
    ⅰ 問

【2】 ^また問とひていはく、 「*↓般舟はんじゅ↓三昧ざんまい楽らく」 とは、 これなんの義ぎぞや。

又問ヒテ曰ク、般舟三昧楽ト†者、是 レ何ノ義ゾ†也。

一 Ⅱ ⅱ 答
      a 離釈

^答こたへていはく、 *梵ぼん語ごには 「↑般舟はんじゅ」 と名なづく、 ここ (中国) には*翻ほんじて 「常じょう行ぎょう道どう」 と名なづく。 あるいは七日しちにち、 九く十じゅう日にち、 身み行ぎょうじて*無む間けんなり、 総そうじては三業さんごう無む間けんに名なづく。 ゆゑに般舟はんじゅと名なづく。

答ヘテ曰ク、▼梵語ニハ名ク↢般舟ト↡、此ニハ翻ジテ名ク↢常行道ト↡。或イハ七日、九十日、†身行ジテ無間ナリ、総ジテハ名ク↢三業無間ニ↡。故ニ名†ク↢般舟ト↡也。

^また 「↑三昧さんまい」 といふは、 またこれ*西国さいこく (印度) の語ことば、 ここには翻ほんじて名なづけて 「定じょう」 となす。

又言イフ↢三昧ト↡者ハ、亦是 レ▼西国ノ語、此コヽニハ翻ジテ名ケテ為ス↠定ト。

^前さきの三業さんごう無む間けんによりて、 心しん至いたりて感かんずるところすなはち*仏ぶっ境きょう現前げんぜんす。 まさしく境きょう現げんずる時ときすなはち*身心しんしん内悦ないえつす。 ゆゑに名なづけて楽らくとなす。

由リテ↢前ノ三業無間ニ↡、心至リテ所 ロ↠感ズル即チ仏境現前ス。†正シク境現ズル時トキ即チ身心内悦ス。故ニ名ケテ為ス↠楽 クト。

一 Ⅱ ⅱ b 異名

^また*立りゅう定じょう見けん諸仏しょぶつと名なづく、 知しるべし。

▼亦名ク↢立*定見諸仏ト↡也、応シ↠知ル。

二【正讃】
  Ⅰ 顕示法要分【総讃宗要】
    ⅰ 正明教判【教興】
      a 能説人

【3】  ^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

三界さんがい・六道ろくどうは苦くにして停とどまりがたし 無む量りょう楽らく

三界六道ハ苦クニシテ難ガタシ↠停トヾマリ無量楽

^0737*曠劫こうごうよりこのかたつねに*没々もつもつたり 願がん往おう生じょう

0967曠劫ヨリ已来タ常ニ没没タリ願往生

▲到いたるところただ生しょう死じの声こえのみを聞きく 無む量りょう楽らく

到ル処 ロ‡唯タヾ聞ク↢生死ノ†声ノミヲ↡無量楽

^0718釈しゃ迦か如来にょらいの真しんの報ほう土どは 願がん往おう生じょう

釈迦如来ノ真ノ報土ハ願往生

清浄しょうじょう荘しょう厳ごんの*無む勝しょうこれなり 無む量りょう楽らく

清浄荘厳ノ無勝是 レナリ無量楽

^娑しゃ婆ばを度どせんがために*化けを分わかちて入いり 願がん往おう生じょう

為ニ↠度セムガ↢娑婆ヲ↡分チテ↠化ヲ入リ‡願往生

*八相はっそう成じょう仏ぶつして衆しゅ生じょうを度どしたまふ 無む量りょう楽らく

八相成仏シテ度シタマフ↢衆生ヲ↡無量楽

二 Ⅰ ⅰ b 所説法
        イ 漸教

^▼あるいは人にん・天てん・二に乗じょうの法ほうを説とき 願がん往おう生じょう

或イハ説キ↢人・天・二乗ノ法ヲ↡願往生

あるいは菩ぼ薩さつ涅ね槃はんの因いんを説とき 無む量りょう楽らく

或イハ説†キ↢菩薩涅槃ノ因ヲ↡無量楽

^あるいは漸ぜんあるいは頓とん*空くう有うを明あかして 願がん往おう生じょう

或イハ漸或イハ頓明シテ↢空有ヲ↡願往生

*人法にんぼう二に障しょうならべて除のぞかしめたまふ 無む量りょう楽らく

人法二障遣シ†メタマフ↢双ナラベテ除ノゾカ↡無量楽

^*根こん性じょう利りなるものはみな益やくを蒙こうむる 願がん往おう生じょう

▼根性利ナル者モノハ皆 ナ蒙カブル↠益ヲ願往生

鈍根どんこん無智むちは開かい悟ごしがたし 無む量りょう楽らく

鈍根無智ハ難ガタシ↢開カイ悟ゴシ↡無量楽

^▼¬*瓔珞ようらく経きょう¼ のなかには漸ぜん教ぎょうを説とく 願がん往おう生じょう

¬瓔珞経ノ¼中ニハ説ク↢漸教ヲ↡願往生

万劫まんごうの修しゅ功く不ふ退たいを証しょうす 無む量りょう楽らく

万劫ノ修功‡証ス‡↢不退ヲ↡無量楽

二 Ⅰ ⅰ b ロ 頓教

^◆¬*観かん経ぎょう¼・¬*弥陀みだ経きょう¼ 等とうの説せつは 願がん往おう生じょう

¬観経¼・¬弥陀経¼等†ノ説ハ願往生

▼すなはちこれ頓とん教ぎょう*菩ぼ提だい蔵ぞうなり 無む量りょう楽らく

▼即チ是 レ▼頓教菩提蔵ナリ無量楽

^一日いちにち七日しちにちもつぱら仏ぶつを称しょうすれば 願がん往おう生じょう

一日七日専ラ称スレバ↠仏ヲ願往生

0719命いのち断たえて須しゅ臾ゆに安楽あんらくに生しょうず 無む量りょう楽らく

†命断エテ須臾ニ生ズ↢安楽ニ↡無量楽

^一ひとたび*弥陀みだ涅ね槃はん国こくに入いりぬれば 願がん往おう生じょう

一タビ入リヌレバ↢弥陀涅槃国ニ↡願往生

すなはち不ふ退たいを得えて*無む生しょうを証しょうす 無む量りょう楽らく

即チ得テ↢不退ヲ↡証ス↢無生ヲ↡無量楽

^▼万劫まんごうの修しゅ功く実じつに続つづきがたし 願がん往おう生じょう

万劫ノ修功‡実ニ難シ↠続 ヅキ願往生

一いち時じに煩悩ぼんのう百ももたび千ちたび間まじはる 無む量りょう楽らく

一時ニ煩悩百タビ千タビ間マジハル無量楽

^もし娑しゃ婆ばにして*法忍ほうにんを証しょうすることを待またば 願がん往おう生じょう

▼若シ待マタバ↣†娑婆ニシテ証スルコトヲ↢法忍ヲ↡願往生

六道ろくどうにして恒沙ごうじゃの劫こうにもいまだ期ごあらず 無む量りょう楽らく

六道ニシテ恒沙ノ劫ニモ未ズ ダ↠期†アラ無量楽

^貪瞋とんじんはすなはちこれ輪りん廻ねの業ごうなり 願がん往おう生じょう

貪瞋ハ即チ是 レ輪廻ノ業ナリ願往生

煩悩ぼんのうあにこれ無む生しょうの因いんならんや 無む量りょう楽らく

煩悩豈ニ是 レ無生ノ因ナラムヤ無量楽

^この貪瞋とんじん火か焼しょうの苦くを験あきらむるに 願がん往おう生じょう

験アキラムルニ↢此ノ貪瞋‡火焼ノ苦ヲ↡願往生

走ゆきて弥陀みだ国こくに入いるにしかず 無む量りょう楽らく

†不↠如シカ↣†走ユキテ入ルニ↢弥陀国ニ↡無量楽

【弥陀教】

【4】  ^0738弥陀みだ*因いん地じにして*発心ほっしんの時とき 願がん往おう生じょう

0968弥陀‡因地ニシテ発心ノ時願往生

たちまちに王おう位いを捨すてて菩ぼ提だいを求もとめたまふ 無む量りょう楽らく

頓チニ捨テテ↢王位ヲ↡求 ト†メタマフ↢菩提ヲ↡無量楽

^*饒にょう王おう仏ぶつの所みもとにして鬚髪しゅほつを落おとし 願がん往おう生じょう

饒王仏ノ所ミモトニシテ落シ‡↢鬚髪ヲ↡願往生

出しゅっ家け修道しゅどうするを*法蔵ほうぞうと名なづく 無む量りょう楽らく

出家修道スルヲ名ナヅク↢法蔵ト↡無量楽

^0720四し十じゅう八はち願がんこれによりて発おこす 願がん往おう生じょう

四十八願因リテ↠茲ニ発ス願往生

一々いちいちの誓願せいがんは衆しゅ生じょうのためなり 無む量りょう楽らく

一一ノ誓願ハ為 メナリ↢衆生ノ↡無量楽

^衆宝しゅぼうをもつて荘しょう厳ごんして極楽ごくらくと名なづく 願がん往おう生じょう

衆宝ヲモテ荘厳シテ名†ク↢極楽ト↡願往生

広大こうだい*寛かん平ぴょうにして限げん量りょうなし 無む量りょう楽らく

広大寛平ニシテ無ナ†シ↢限量↡無量楽

^われ菩ぼ提だいを得えば*心しんに当かなひて坐ざし 願がん往おう生じょう

我得エ†バ↢菩提ヲ↡†当カナヒテ↠心ニ坐シ‡願往生

*後ご際さいを徹てつ窮ぐして衆しゅ生じょうを度どせん 無む量りょう楽らく

徹↢窮シテ後際ヲ↡度セム‡↢衆生ヲ↡無量楽

^身相しんそうの光こう明みょうは法界ほうかいを照てらす 願がん往おう生じょう

身相ノ光明ハ照ス↢法界ヲ↡願往生

光ひかりの及およぶところの処ところみな益やくを蒙こうむる 無む量りょう楽らく

光ノ†所ノ↠及ブ処 ロ皆 ナ蒙ル↠益ヲ無量楽

^一々いちいちの光こう明みょうは相続そうぞくして照てらし 願がん往おう生じょう

一一ノ光明ハ相続シテ照シ‡願往生

念仏ねんぶつ往おう生じょうの人ひとを照てらし*覓もとむ 無む量りょう楽らく

†照シ↢覓ム念仏往生ノ人ヲ↡無量楽

^十方じっぽう諸仏しょぶつの国くにに比ひせんと欲ほっするに 願がん往おう生じょう

欲スルニ↠比ヒセムト↢十方諸仏ノ国ニ↡願往生

極楽ごくらくは身みを安やすんずるに実じつにこれ*精しょうなり 無む量りょう楽らく

†極楽ハ安ズルニ↠身ヲ実ニ是 レ精ナリ無量楽

二 Ⅰ ⅱ 重示所由
      a 約断滅
        イ 標教主恩【釈迦教】

【5】  ^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

釈しゃ迦か如来にょらいは*悲意ひい深ふかくまします 無む量りょう楽らく

釈迦如来†ハ悲意深†クマシマス無量楽

^*本ほん師し釈しゃ迦か*普ふ行ぎょうを修しゅして 願がん往おう生じょう

本師釈迦修シテ↢普行ヲ↡願往生

0721*長じょう時じ長じょう劫ごうに衆しゅ生じょうを度どしたまふ 無む量りょう楽らく

長時長劫ニ度†シタマフ↢衆生ヲ↡無量楽

^▼一切いっさい如来にょらい方便ほうべんを設もうけたまふこと 願がん往おう生じょう

一切‡如来設マウ†ケタマフコト↢方便ヲ↡願往生

また今日こんにちの釈しゃ迦か尊そんに同おなじ 無む量りょう楽らく

亦 タ同ジ↢今日ノ釈迦尊ニ↡無量楽

二 Ⅰ ⅱ a ロ 明断滅異

^◆機きに随したがひて法ほうを説とくにみな益やくを蒙こうむる 願がん往おう生じょう

随ヒテ↠機ニ説クニ↠法ヲ皆 ナ蒙ル↠益ヲ願往生

おのおの悟解ごげを得えて*真門しんもんに入いる 無む量りょう楽らく

各ノ得テ↢悟解‡ヲ↡入†リ↢真門ニ↡無量楽

^▼門々もんもん不ふ同どうにして*八万はちまん四しなるは 願がん往おう生じょう

▼門門不同ニシテ八万四ナ†ルハ願往生

無む明みょうと*果かと*業因ごういんとを滅めっせんがためなり 無む量りょう楽らく

為 メナリ↠滅セムガ↢無明ト果ト業因トヲ↡無量楽

^*利り剣けんはすなはちこれ弥陀みだの号みななり 願がん往おう生じょう

利剣ハ即チ是 レ弥陀ノ号ミナナリ願往生

一いっ声しょう称しょう念ねんすれば罪つみみな除のぞこる 無む量りょう楽らく

一声称念スレバ罪ツミ皆ミナ除ノゾコル無量楽

二 Ⅰ ⅱ a ハ 讃仏因果

【6】  ^0739釈しゃ迦か如来にょらい因いん地じの時とき 願がん往おう生じょう

0969釈迦如来因地ノ時 キ願往生

たちまちに*身財しんざいを捨すてて妙みょう法ほうを求もとめ 無む量りょう楽らく

†頓チニ捨テテ↢身財ヲ↡求メ↢妙法ヲ↡無量楽

^小しょう劫こう・大劫だいこう・長じょう時じ劫こう 願がん往おう生じょう

小劫・大劫・長時劫願往生

仏ぶつ語ごに随ずい順じゅんして誓ちかひて修しゅ行ぎょうす 無む量りょう楽らく

随↢順シテ仏語ニ↡誓ヒテ修行ス無量楽

^念々ねんねん時じ中ちゅうに六ろく度どを行ぎょうじ 願がん往おう生じょう

念念時中ニ行†ジ↢六度ヲ↡願往生

*慈悲じひ喜き捨しゃして衆しゅ生じょうを化けしたまふ 無む量りょう楽らく

慈悲喜捨シテ化シタマフ↢衆生ヲ↡無量楽

^0722三業さんごうにもつぱら*無む間けん業ごうを修しゅして 願がん往おう生じょう

三業ニ専ラ修シテ↢無間業ヲ↡願往生

誓ちかひて*菩ぼ提だい無む上じょうの尊そんとなりたまふ 無む量りょう楽らく

誓チカヒテ作ナ†リタマフ↢菩提無上ノ尊ト↡無量楽

^菩ぼ提だい無む上じょうの果かを証しょう得とくして 願がん往おう生じょう

証↢得シ†テ菩提無上ノ果ヲ↡願往生

身みを百ひゃく億おくに分わかちて衆しゅ生じょうを度どしたまふ 無む量りょう楽らく

分チテ↢身ヲ百億ニ↡度†シタマフ↢衆生ヲ↡無量楽

^*一音いっとんをもつて演説えんぜつしたまふに機きに随したがひて悟さとり 願がん往おう生じょう

一音ヲモテ演説†シタマフニ随ヒテ↠機キニ悟†リ願往生

おのおの悟さとりに随したがひて*真元しんげんに到いたる 無む量りょう楽らく

各各‡随ヒテ↠悟ニ到ル↢真元ニ↡無量楽

二 Ⅰ ⅱ b 約時劫
        イ 標随他意

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

釈しゃ迦か如来にょらいの教きょうに随ずい順じゅんすべし 無む量りょう楽らく

随↢順スベシ釈迦如来ノ教ニ↡無量楽

【勧誡】

【7】  ^▼仏ぶっ教きょう多た門もんにして八万はちまん四しなるは 願がん往おう生じょう

▼仏教多門ニシテ八万四ナル‡ハ願往生

まさしく衆しゅ生じょうの機き不ふ同どうなるがためなり 無む量りょう楽らく

正シク為 メナリ↢衆生ノ機‡不同ナルガ↡無量楽

^▼身みを安やすんずる*常住じょうじゅうの処ところを覓もとめんと欲ほっせば 願がん往おう生じょう

†欲セバ↠覓モトメムト↢†安ズル↠身ヲ常住ノ処ヲ↡願往生

先まづ*要よう行ぎょうを求もとめて真門しんもんに入いれ 無む量りょう楽らく

▼先ヅ求メテ↢要行ヲ↡入レ↢真門ニ↡無量楽

二 Ⅰ ⅱ b ロ 修行別時

^▼門々もんもん不ふ同どうなるを漸ぜん教ぎょうと名なづく 願がん往おう生じょう

門門不同ナルヲ名ク↢漸教ト↡願往生

万劫まんごう苦く行ぎょうして無む生しょうを証しょうす 無む量りょう楽らく

万劫苦行シテ証ス↢無生ヲ↡無量楽

^*畢ひつ命みょうを期ごとなしてもつぱら念仏ねんぶつすれば 願がん往おう生じょう

畢命ヲ為シテ↠期ト専ラ念仏スレバ願往生

0723須しゅ臾ゆに命いのち断たえて仏ぶつ迎むかへ将いたまふ 無む量りょう楽らく

須臾ニ†命断エテ仏†迎ヘ将ヰタマフ無量楽

^◆*一食いちじきの時ときなほ間まじはることあり 願がん往おう生じょう

一食之時尚ナヲ有リ↠†間マジハルコト願往生

いかんが万劫まんごうに貪瞋とんじんせざらん 無む量りょう楽らく

如何ガ万劫ニ不ザラム‡↢貪瞋トンジンセ↡無量楽

^貪瞋とんじんは人天にんでんを受うくる路みちを障さへて 願がん往おう生じょう

貪瞋ハ障サヘテ↧受クル↢人天ヲ↡路ヲ↥願往生

三悪さんまく・四し趣しゅのうちに身みを安おく 無む量りょう楽らく

三悪・四趣ノ内ニ†安オク↠身ヲ無量楽

二 Ⅰ ⅱ b ハ 欣求浄土

^弥陀みだ安あん養にょう国こくに到いたらんと欲ほっせば 願がん往おう生じょう

†欲セバ↠到ラムト↢弥陀安養国ニ↡願往生

念仏ねんぶつ・戒かい行ぎょうかならずすべからく回えすべし 無む量りょう楽らく

念仏・戒行必ズ須 ラクシ↠廻ス無量楽

^0740戒かい行ぎょう専せん精しょうなれば諸仏しょぶつ讃ほめたまひ 願がん往おう生じょう

0970戒行専精ナレバ諸仏讃メタマヒ願往生

臨りん終じゅうに*華座けざおのづから来迎らいこうす 無む量りょう楽らく

臨終ニ華座自ヲ ラ来迎ス無量楽

^一念いちねんのあひだに*仏ぶつ会えに入いりて 願がん往おう生じょう

一念之†間ニ入†リテ↢仏会ニ↡願往生

三界さんがい・六道ろくどう永ながく名なを除のぞく 無む量りょう楽らく

三界・六道永ク除ク↠名ヲ無量楽

^*三さん明みょう六通ろくつうみな自じ在ざいなり 願がん往おう生じょう

三明六通皆 ナ自在ナリ願往生

畢ひつ命みょうすれば不ふ退たいにして無為むいを証しょうす 無む量りょう楽らく

畢*命スレバ不退ニシテ証ス↢無為ヲ↡無量楽

^*四し種しゅの威儀いぎにつねに仏ぶつを見みたてまつる 願がん往おう生じょう

四種ノ威儀ニ常ニ†見タテマツル↠仏ヲ願往生

手てに香こう華げを執とりてつねに供く養ようしたてまつる 無む量りょう楽らく

手ニ執リテ↢香華ヲ↡常ニ供養†シタテマツル無量楽

^0724一念いちねん一いち時じ衆しゅうに随したがひて聴きき 願がん往おう生じょう

一念一時随ヒテ↠衆ニ聴キキ‡願往生

百ひゃく千せんの三昧さんまい自じ然ねんに成じょうず 無む量りょう楽らく

百千ノ三昧自然ニ成ズ無量楽

^一切いっさい時じ中ちゅうにつねに定じょうに入いる 願がん往おう生じょう

一切時中ニ常ニ入ル↠定ニ願往生

*定じょう理り聞もん経きょうみな得とく悟ごす 無む量りょう楽らく

定理聞経皆 ナ得悟ス無量楽

^百ひゃっ宝ぽうの荘しょう厳ごん念ねんに随したがひて現げんじ 願がん往おう生じょう

百宝ノ荘厳随 ガヒテ↠念ニ現†ジ願往生

*長じょう劫ごうに供く養ようして*慈じ恩おんを報ほうず 無む量りょう楽らく

長劫ニ供養シテ報ズ↢慈恩ヲ↡無量楽

^▼*微み塵じんの故こ業ごう智ちに随したがひて滅めっし 願がん往おう生じょう

微塵ノ故業†随ヒテ↠智ニ滅†シ願往生

*不ふ覚かく転てんじて真如しんにょ門もんに入いれば 無む量りょう楽らく

▼†不覚転ジテ入†レバ↢真如‡門ニ↡無量楽

^大だい小しょう僧そう祇ぎ恒沙ごうじゃ劫こうも 願がん往おう生じょう

▼大小僧祇恒沙劫モ願往生

また*弾だん指し須しゅ臾ゆのあひだのごとし 無む量りょう楽らく

亦如シ↢弾指須臾ノ間アヒダノ↡無量楽

^▼かくのごとく快け楽らくの処ところに*逍しょう遥ようす 願がん往おう生じょう

如ク‡↠此クノ†逍↢遥ス快楽ノ処ニ↡願往生

さらに何事なにごとを貪むさぼりてか生しょうずることを求もとめざらん 無む量りょう楽らく

更サラニ†貪リテカ↢何事ナニゴトヲ↡不ラム↠求モトメ↠生ズルコトヲ無量楽

二 Ⅰ ⅱ b ニ 厭離穢土

^たとひ千年せんねん五ご欲よくを受うくとも 願がん往おう生じょう

縦使 タトヒ 千年受クトモ↢五欲ヲ↡願往生

地じ獄ごくの苦くの因縁いんねんを増ぞう長じょうせん 無む量りょう楽らく

増↢長セム地獄ノ苦ノ因縁ヲ↡無量楽

^貪瞋とんじん十じゅう悪あく相続そうぞくして起おこる 願がん往おう生じょう

貪瞋十悪相続シテ起オコル願往生

0725あにこれ解げ脱だつ涅ね槃はんの因いんならんや 無む量りょう楽らく

豈アニ是 レ解脱涅槃ノ因ナラムヤ無量楽

^三さん塗ずを畏おそれずして衆罪しゅざいを造つくり 願がん往おう生じょう

不ズシテ↠畏オソレ↢三塗ヲ↡造ツクリ↢衆罪ヲ↡願往生

三宝さんぼうを破は滅めつして永ながく*沈淪ちんりんす 無む量りょう楽らく

破↢滅シテ三宝ヲ↡永 ガク沈淪チンリンス無量楽

^父母ぶもに孝きょうせず眷属けんぞくを罵ののしりて 願がん往おう生じょう

不ズ↠孝セ↢父母ニ↡†罵リテ↢眷属ヲ↡願往生

地じ獄ごくに身みを安おき出いづる期ごなし 無む量りょう楽らく

地獄ニ安オキ‡↠ヤスクシテ†身ヲ無ナシ↢出イヅル期ゴ↡無量楽

^0741曠劫こうごうよりこのかた苦く海かいに沈しずみて 願がん往おう生じょう

0971†曠劫ヨリ已来タ沈ミテ↢苦海ニ↡願往生

*西方さいほうの要法ようぼういまだかつて聞きかず 無む量りょう楽らく

西方ノ要法未ズ ダ↢曽カツテ聞キカ↡無量楽

^人身にんじんを得えたりといへども多おおく障さわりあり 願がん往おう生じょう

雖 ドモ↠得タリト↢人身ヲ↡多ク有リ↠障 リ願往生

*仏ぶっ化けを受うけずしてかへりて疑うたがいを生しょうず 無む量りょう楽らく

不シテ↠受ケ↢仏化ヲ↡反カエリテ生ズ↠疑ウタガヒヲ無量楽

^六方ろっぽう如来にょらいの慈悲じひ極きわまり 願がん往おう生じょう

▼六方‡如来ノ慈悲†極リ願往生

同心どうしんに同おなじく勧すすめて西方さいほうに往ゆかしめたまふ 無む量りょう楽らく

同心ニ同ジク勧メテ往カシ†メタマフ↢西方ニ↡無量楽

二 Ⅰ ⅱ b ホ 誡難化機

^長病じょうびょう*遠おん行ぎょうには日ひを計かぞへず 願がん往おう生じょう

長病遠行†ニハ†不↠計カゾヘ↠日ヒヲ願往生

*念仏ねんぶつにはすなはち功夫くふなしといふ 無む量りょう楽らく

念仏ニハ即チ道イフ↠無ナシト↢功コウ*夫フ↡無量楽

^かくのごとき人ひとは*化度けどしがたし 願がん往おう生じょう

如キ‡↠此クノ之人ハ難ガタシ↢化度シ↡願往生

無む明みょうに底とどめられてかつ長ながく眠ねむる 無む量りょう楽らく

無明ニ被レテ↠底トヾメ†且ツ長ク眠ネブル無量楽

二 Ⅱ 讃嘆荘厳分
    ⅰ 略讃
      a 依経

【07268】  ^もつぱら ¬弥陀みだ¼・¬観かん経ぎょう¼ の法ほうを読よむべし 願がん往おう生じょう

専ラ読ヨムベシ↢¬弥陀¼・¬観経ノ¼法ヲ↡願往生

文々もんもん句々くくに西方さいほうを説とく 無む量りょう楽らく

文文句句ニ説ク↢西方ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅰ b 報徳
        イ 地下荘厳
          (一)所依荘厳

^▲地下じげの*宝幢ほうどう無む億おく数しゅなり 願がん往おう生じょう

地下ノ宝幢無億数ナリ願往生

*方ほう楞りょう具ぐ足そくしてことごとく光ひかりを輝かがやかす 無む量りょう楽らく

方ホウ楞リヨ 具足シテ尽コトゴトク輝カヾヤカス↠光 リヲ無量楽

^万億まんおくの宝珠ほうしゅあひ*映飾ようじきして 願がん往おう生じょう

万億ノ宝珠相 ヒ映飾シテ願往生

おのおの*希奇けきの事じを変現へんげんす 無む量りょう楽らく

各各‡変↢現ス希奇ノ事ヲ↡無量楽

^上かみ衆宝しゅぼう荘しょう厳ごんの地じを照てらして 願がん往おう生じょう

照テラシテ↢上衆宝荘厳ノ地ヲ↡願往生

雑色ざっしき百ひゃく千せんの日ひよりも過すぎたり 無む量りょう楽らく

雑色過ギタリ↢†於百千ノ日ヒヨリモ↡無量楽

二 Ⅱ ⅰ b イ (二)能依受楽

^自じ身しんの光こう明みょうは紫し金色こんじきなり 願がん往おう生じょう

自身ノ光明ハ紫金色ナリ願往生

足あし宝ほう地じを践ふみて徐々じょじょとして行ゆく 無む量りょう楽らく

†足践フミテ↢宝地ヲ↡徐徐トシテ行ユク無量楽

^この無む生しょう宝国ほうこくの地じを得うるは 願がん往おう生じょう

得ル†ハ↢此ノ無生宝国ノ地ヲ↡願往生

みなこれ弥陀みだ願力がんりきの恩おんなり 無む量りょう楽らく

皆 ナ是 レ弥陀願力ノ恩ナリ無量楽

^一切いっさい時じ中ちゅうに妙みょう法ほうを聞きく 願がん往おう生じょう

一切時中ニ聞ク↢妙法ヲ↡願往生

煩悩ぼんのう・罪ざい障しょう起おこるに由よしなし 無む量りょう楽らく

煩悩罪障無シ↠由ヨシ↠起ル†ニ無量楽

^菩ぼ薩さつは*知ち識しき同学どうがくとなり 願がん往おう生じょう

菩薩ハ知識†為リ↢同学ト↡願往生

0727手てを携たずさへあひ将いて*宝堂ほうどうに入いらしむ 無む量りょう楽らく

携 サヘ‡↠手テヲ†相将テ入ラシム↢宝堂ニ↡無量楽

^念々ねんねんのうちに法楽ほうらくを受うけ 願がん往おう生じょう

念念之中ニ受ケ↢法楽ヲ↡願往生

須しゅ臾ゆに百ひゃく千せんの門もんを悟ご得とくす 無む量りょう楽らく

須臾ニ悟↢得ス百千ノ門ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅰ b イ (三)慇懃勧帰

^0742*大衆だいしゅ同心どうしんに*この界さかいを厭いとへ 願がん往おう生じょう

0972大衆同心ニ厭ヘ↢此ノ界ヲ↡願往生

仏ぶつの願力がんりきに乗じょうずれば弥陀みだを見みたてまつる 無む量りょう楽らく

乗ズレバ↢仏ノ願力ニ↡見ミタテマツル↢弥陀ヲ↡無量楽

^たちまちに思し量りょうすれば心髄しんずい痛いたむ 願がん往おう生じょう

忽爾タチマチニ思量†スレバ心髄痛イタム願往生

*無む窮ぐうの劫こうにもいたづらに疲ひ労ろうせり 無む量りょう楽らく

無窮之劫ニモ†枉イタヅラニ疲ヒ労ラウセ†リ無量楽

^みづから今身こんじんに浄じょう土どを聞きくことを慶よろこぶ 願がん往おう生じょう

自ミラ慶ヨロコブ↣今身ニ聞クコトヲ↢浄土ヲ↡願往生

身しん命みょうを惜おしまずして西方さいほうに往ゆかん 無む量りょう楽らく

不ズシテ↠惜オシマ↢身命ヲ↡往ユカム↢西方ニ↡無量楽

^▲西方さいほうは快け楽らく無為むいの処ところなり 願がん往おう生じょう

西方ハ快楽無為ノ処ナリ願往生

*天てん上じょう・人間にんげんに*比ひ量りょうなし 無む量りょう楽らく

天上・人間ニ無シ↢比量↡無量楽

^*六天ろくてんあひ勝すぐるること億万おくまん倍ばいなるも 願がん往おう生じょう

六天†相勝ルルコト億万倍ナルモ願往生

西方さいほうの人ひとの一相いっそうにも及およばず 無む量りょう楽らく

不ズ↠及オヨバ↢西方ノ人ノ一相ニモ↡無量楽

^三さん十じゅう二に相そうありて*通つう自じ在ざいなり 願がん往おう生じょう

三十二相アリテ通自在ナリ願往生

身光しんこうあまねく十方じっぽう界かいを照てらす 無む量りょう楽らく

身光遍ク照ス↢十方界ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ロ 宝樹荘厳
          (一)所用希奇

^0728世よの帝王たいおうより六天ろくてんに至いたるまで 願がん往おう生じょう

従リ↢世ノ帝王↡至ルマデ↢六天ニ↡願往生

音楽おんがくあひ勝すぐるること億万おくまん重じゅうなり 無む量りょう楽らく

音楽†相勝ルルコト億万重ナリ無量楽

^仏国ぶっこくの宝林ほうりん枝えだあひ触ふるるに 願がん往おう生じょう

仏国ノ宝林枝相 ヒ触ルルニ願往生

六天ろくてんの音楽おんがくは一いちにもしかず 無む量りょう楽らく

六天ノ音楽ハ不ズ↠如シカ↠†一ニモ無量楽

^時ときによりて供く養ようの香風こうふう起おこり 願がん往おう生じょう

†依リテ↠時ニ供養ノ香風起†リ願往生

樹じゅを払はらへば華はな飛とびて宝ほう池ちに落おつ 無む量りょう楽らく

払ハラ†ヘバ↠樹キヲ華ハナ飛トビテ落オツ↢宝池ニ↡無量楽

^宝樹ほうじゅの飛華ひけ*徳水とくすいに汎うかぶ 願がん往おう生じょう

宝樹ノ†飛華汎ウカブ↢徳水ニ↡願往生

二 Ⅱ ⅰ b ロ (二)能用自在

^童どう子じ*捉取そくしゅしをはりて船ふねとなす 無む量りょう楽らく

童子*捉取シ已 ハリテ為ス↠船フネト無量楽

^船ふねに乗のりてただちに*蓮れん華げ会えに入いる 願がん往おう生じょう

乗ノリテ↠船フネニ†直ニ入イル↢蓮華レングヱ会ヱニ↡願往生

化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ衣えを与あたへて被きしめたまふ 無む量りょう楽らく

化仏・菩薩与アタヘテ↠†衣ヲ被キ†シメタマフ無量楽

^おのおの香こう華げを執とりて仏前ぶつぜんに立りゅうし 願がん往おう生じょう

各ノ執リテ↢香華ヲ↡仏前ニ立†シ願往生

徐々じょじょとしてはるかに散さんずれば変へんじて雲くもとなる 無む量りょう楽らく

徐徐トシテ遥 ルカニ散ズレバ変ジテ成ナル↠†雲ト無量楽

^宝雲ほううんの荘しょう厳ごんはすなはちこれ*蓋がいなり 願がん往おう生じょう

宝雲ノ荘厳ハ即チ是 レ蓋ナリ願往生

すなはち*宝ほう果かを与あたへて教おしへて食じきせしむ 無む量りょう楽らく

即チ与ヘテ↢宝果ヲ↡教 シヘテ令シム↠食セ無量楽

^*往おう生じょうの善ぜん知ぢ識しきに遇値あひて 願がん往おう生じょう

†遇↢値アヒテ往生ノ善知識ニ↡願往生

0729浄じょう土ど・弥陀みだの名みなを聞きくことを得えたり 無む量りょう楽らく

得タリ↠聞クコトヲ↢浄土‡弥陀ノ名ヲ↡無量楽

^0743仏ぶつの願力がんりきによりて来きたりてあひ見まみゆ 願がん往おう生じょう

0973因リテ↢仏ノ願力ニ↡来リテ相 ヒ†見マミユ願往生

つねに*この国くにに住じゅうして*還かえるを須もちゐず 無む量りょう楽らく

常ニ住シテ↢此ノ国ニ↡不ズ↠†須ヰ↠還ルヲ無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ロ (三)能用平等

^*法侶ほうりょ携たずさへ将いて林はやしに入いりて看みれば 願がん往おう生じょう

法侶†携ヘ将ヰテ†入リテ↠林ニ看レバ願往生

足そく下げの輝き光こう日月にちがつに超こえたり 無む量りょう楽らく

足下†ノ輝光*超エタリ↢日月ニ↡無量楽

^菩ぼ薩さつの衆しゅ会え窮ぐ尽じんすることなし 願がん往おう生じょう

菩薩ノ衆会無シ↢窮グ尽ジンスルコト↡願往生

おのおのの身光しんこうたがひにあひ照てらす 無む量りょう楽らく

各各‡身光互タガヒニ相照ス無量楽

^*新往しんおうの化け生しょうも紫し金色こんじきなり 願がん往おう生じょう

新往ノ化生モ紫金色ナリ願往生

もろもろの*大衆だいしゅと*殊しゅ異いなし 無む量りょう楽らく

与ト↢諸ノ大衆↡無シ↢殊異↡無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ハ 宝楼荘厳

^あるいは宝楼ほうろうに入いりて衆しゅ中ちゅうに坐ざす 願がん往おう生じょう

或イハ入リテ↢宝楼ニ↡衆中ニ坐ス願往生

大衆だいしゅ見みるものみな歓かん喜ぎす 無む量りょう楽らく

大衆‡見ル者モノ皆 ナ歓喜ス無量楽

^種々しゅじゅの荘しょう厳ごん識しるべからず 願がん往おう生じょう

種種ノ荘厳不ズ↠可カラ↠†識ル願往生

内ない外げあひ看みるに*障しょう礙げなし 無む量りょう楽らく

内外相 ヒ看ミル†ニ無シ↢障礙↡無量楽

^足あしを佇とどむれば須しゅ臾ゆに法楽ほうらくを受うく 願がん往おう生じょう

*佇トヾムレバ↠足アシヲ須臾ニ受ウク↢法楽ヲ↡願往生

三昧さんまい無む生しょう自じ然ねんに悟さとる 無む量りょう楽らく

三昧無生自然ニ悟サトル無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ニ 地上荘厳

【07309】  ^▲地じ上じょうの荘しょう厳ごん衆宝しゅぼう間まじはる 願がん往おう生じょう

地上ノ荘厳衆宝間マジハ†リ願往生

雑色ざっしきあひ参まじはりて百ひゃく千せん万まんなり 無む量りょう楽らく

雑色相 ヒ参マジハリテ百千万ナリ無量楽

^宝ほう座ざ・*華け台だい処々しょしょに満みてり 願がん往おう生じょう

宝座・華台処処ニ満ミテリ願往生

心しんに随したがひて受用じゅゆうするに光ひかり来きたりて照てらす 無む量りょう楽らく

†随ヒテ↠心ニ受用スルニ光 リ来リテ照ス無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ホ 宝池荘厳

^百ひゃく千せんの童どう子じ・菩ぼ薩さつ衆しゅ 願がん往おう生じょう

百千ノ童子・菩薩衆願往生

おのおの香こう華げを捧ささげて池いけに臨のぞみて看みる 無む量りょう楽らく

各ノ捧サヽゲテ↢香華ヲ↡臨ノゾミテ↠池ニ看ミル無量楽

^あるいは坐ざしあるいは立りゅうして*池渠ちこの岸きしにあり 願がん往おう生じょう

或イハ坐シ或イハ立シテ池渠ノ岸ニアリ願往生

あるいは*階はしを尋たずねて宝ほう池ちに入いるものあり 無む量りょう楽らく

或イハ有リ↣尋タヅネテ↠階ハシヲ入イルモノ↢宝池ニ↡無量楽

^あるいは沙いさごに立たちあるいは膝ひざに至いたり 願がん往おう生じょう

或イハ†立チ↢于沙ニ↡或イハ至リ↠膝ヒザニ願往生

あるいは腰よう頭ずを没もっしあるいは懸かけ注そそぐ 無む量りょう楽らく

或イハ†没シ↢†腰頭ヲ↡或イハ懸カケ注ソヽグ無量楽

^あるいは*金こん華け・百ひゃっ宝ぽうの葉ようを取とりて 願がん往おう生じょう

或イハ取トリテ↢金華・百宝ノ葉ヲ↡願往生

岸がん上じょうにして池いけを看みる人ひとに授じゅ与よす 無む量りょう楽らく

授ジユ↢与ヨス岸上ニシテ看ミル↠池ヲ人ニ↡無量楽

^香こう華げを受得じゅとくすること千万せんまん種じゅなり 願がん往おう生じょう

受↢得スルコト香華ヲ↡千万種ナリ願往生

すなはち*弥陀みだ大だい会えの上うえに散さんず 無む量りょう楽らく

即チ散ズ↢弥陀大会ノ上ニ↡無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ヘ 空裏荘厳

^0744▲所散しょさんの華はな変へんじて蓋がいとなる 願がん往おう生じょう

0974所散之華 ナ変ジテ成ル↠蓋ト願往生

0731自じ然ねんの音楽おんがく繞めぐること千せん重じゅうなり 無む量りょう楽らく

自然ノ音楽遶メグルコト千重ナリ無量楽

^*宝ほう鳥ちょう声こえを連つらねて天てんの楽がくを奏そうす 願がん往おう生じょう

宝鳥連ツラネテ↠声ヲ奏ソウス↢天ノ楽ヲ↡願往生

一切いっさいの見みるもの*悲ひ心しんを起おこす 無む量りょう楽らく

一切ノ見ル者 ノ起ス↢悲心ヲ↡無量楽

^われいまここに到いたることは仏ぶつの願力がんりきなり 願がん往おう生じょう

我 レ今 マ到ルコトハ↠此ニ仏ノ願力ナリ願往生

*同縁どうえん同どう行ぎょういづれの時ときにか来きたる 無む量りょう楽らく

同縁同行何 レノ時ニカ来†ル無量楽

^あまねく願ねがはくは*閻えん浮ぶの知ち識しき等とう 願がん往おう生じょう

普ク†願クハ閻浮ノ知識等願往生

同どう行ぎょうあひ親したしみて願ねがひて退たいすることなかれ 無む量りょう楽らく

▼同行‡相 ヒ親ミテ願ヒテ莫レ↠退スルコト無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ト 結勧

^もつぱら ¬弥陀みだ¼・¬観かん経ぎょう¼ 等とうを誦じゅし 願がん往おう生じょう

†専ラ誦シ↢¬弥陀¼・¬観経¼等ヲ↡願往生

仏ぶつを礼らいし観察かんざつしてことごとくすべからく回えすべし 無む量りょう楽らく

†礼シ↠仏ヲ観察シテ尽ク須 ラクシ↠廻ス無量*楽

^一切いっさい時じ中ちゅうに相続そうぞくしてなし 願がん往おう生じょう

一切時中ニ相続シテ作ナシ‡願往生

死しに至いたるを期ごとなしてもつぱらにしてまたもつぱらなれ 無む量りょう楽らく

至†ルヲ↠死ニ為シテ↠期ゴト専ニシテ復 タ専ナレ無量楽

^一ひとたび弥陀みだ安あん養にょう国こくに到いたりぬれば 願がん往おう生じょう

一タビ到リヌレバ↢弥陀安養国ニ↡願往生

▲畢ひっ竟きょう逍しょう遥ようしてすなはち涅ね槃はんなり 無む量りょう楽らく

畢竟逍遥シテ即チ涅槃ナリ無量楽

^涅ね槃はんの荘しょう厳ごん処々しょしょに満みち 願がん往おう生じょう

涅槃ノ荘厳処処ニ満†チ願往生

色しきを見み香こうを聞かぐに罪ざい障しょう除のぞこる 無む量りょう楽らく

見ミ↠色ヲ聞カグニ↠香ヲ罪障除コル無量楽

^0732空くう中ちゅうに*飛踊ひゆして*神変じんぺんをなし 願がん往おう生じょう

飛↢踊シテ空中ニ↡作シ‡↢神変ヲ↡願往生

浄じょう土どの*難なん思議じぎなることを讃歎さんだんす 無む量りょう楽らく

讃↢歎ス浄土ノ難思*議ナルコトヲ↡無量楽

^あるいは華け香こうを散さんじて仏ぶつを供く養ようし 願がん往おう生じょう

或イハ散ジテ↢華香ヲ↡供↢養†シ仏ヲ↡願往生

仏ぶつ (阿弥陀仏) の慈じ恩おんを報ほうずるに心しん無む尽じんなり 無む量りょう楽らく

報ズルニ↢仏ノ慈恩ヲ↡心無尽ナリ*無量楽

^釈しゃ迦か如来にょらいの力ちからによらずは 願がん往おう生じょう

†不ハ↠因ヨラ↢釈迦如来ノ力 ラニ↡願往*生

弥陀みだの浄じょう土どいかんが聞きかん 無む量りょう楽らく

弥陀ノ浄土若為 イカン †ガ聞キカム無量楽

^衆しゅ生じょうの障さわり尽つきぬれば聞ききてみな喜よろこぶ 願がん往おう生じょう

衆生ノ障 リ尽キヌレバ聞キテ皆ミナ喜ヨロコブ願往生

たちまちに諸悪しょあくを断だんじて願がんじて生しょうずることを求もとめよ 無む量りょう楽らく

†頓チニ断ジテ↢諸悪ヲ↡†願ジテ求メヨ↠生ズルコトヲ無量楽

二 Ⅱ ⅱ【広讃】
      a【依報】
        イ 通依
          (一)方処
            (Ⅰ)正讃西方
              (ⅰ)約因指方

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

誓願せいがんして今こん生じょうに仏ぶっ教きょうに順じゅんじ 無む量りょう楽らく

誓願シテ今生ニ順†ジ↢仏教ニ↡無量楽

^*行住ぎょうじゅう坐臥ざがにもつぱら念仏ねんぶつし 願がん往おう生じょう

行住坐臥ニ専ラ念仏シ願往生

一切いっさいの善業ぜんごう併あわせてすべからく回えすべし 無む量りょう楽らく

一切ノ善業†併セテ須 ラクシ↠廻ヱス無量楽

^0745念々ねんねん時じ中ちゅうにつねに懴さん悔げすれば 願がん往おう生じょう

0975念念時中ニ常ニ懴悔スレバ願往生

*終じゅう時じにすなはち金剛こんごう台だいに上のぼる 無む量りょう楽らく

終時ニ即チ上ノボル↢金剛台ニ↡無量楽

^一切いっさい時じ中ちゅうに西にしを望のぞみて礼らいし 願がん往おう生じょう

一切時中ニ望ノゾミテ↠西ニ礼シ‡願往生

0733*凡ぼん聖しょうの心しんあひ向むかふことを表ひょう知ちせよ 無む量りょう楽らく

表↢知セヨ凡聖ノ心‡†相向フコトヲ↡無量楽

^仏ぶつは衆しゅ生じょうの心しんの雑乱ぞうらんを知しろしめして 願がん往おう生じょう

仏ハ知シロシメシテ↢衆生ノ心ノ雑乱ヲ↡願往生

ひとへに正しょう念ねんにして西方さいほうに住じゅうせよと教おしへたまふ 無む量りょう楽らく

偏ヒトエニ教オシ†ヘタマフ↣正念ニシテ住ヂユセヨト↢西方ニ↡無量楽

^弥陀みだ国こくの遠近おんごんを知しらざれば 願がん往おう生じょう

不†レバ↠知シラ↢弥陀国ノ遠近ヲ↡願往生

仏ぶつのたまはく 「▲十じゅう万億まんおくを超ちょう過かせり」 と 無む量りょう楽らく

仏‡道ノタマハク超↢過セリト十万億ヲ↡無量楽

^*道どう里りはるかなりといへども足あしをもつて到いたらざれば 願がん往おう生じょう

道里雖 ドモ↠遥ハルカナリト†不レバ↢足アシヲモテ到ラ↡願往生

弾だん指しのあひだに宝ほう池ちに入いる 無む量りょう楽らく

弾指之間ニ入ル↢宝池ニ↡無量楽

^▼*ただ衆しゅ生じょうの疑うたがふべからざるを疑うたがふを恨うらむ 願がん往おう生じょう

唯タヾ†恨ム↢衆生ノ疑フヲ↟不ルヲ↠疑フベカラ願往生

浄じょう土ど対面たいめんしてあひ*忤たがはず 無む量りょう楽らく

浄土対面シテ不↢相アヒ†忤ハ↡無量楽

^*弥陀みだの摂しょうと不ふ摂しょうとを論ろんずることなかれ 願がん往おう生じょう

▼莫レ↠論ズルコト↢弥陀ノ摂ト不摂トヲ↡願往生

意こころ専心せんしんにして*回えすると回えせざるとにあり 無む量りょう楽らく

意 ロ在リ↢専心ニシテ廻スルト不ルトニ↟廻セ無量楽

^ただ回え心しんし決けつ定じょうして向むかへば 願がん往おう生じょう

†但使 タダ 廻心シ決定シテ向ハバ願往生

臨りん終じゅうに*華け蓋がいおのづから来迎らいこうす 無む量りょう楽らく

臨終ニ華蓋自ヲ ラ来迎ス無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅰ)(ⅱ)約果述益
                (a)愛楽自土

^仏ぶつに従したがひ華はなに乗じょうじて*宝国ほうこくに入いり 願がん往おう生じょう

†従ヒ↠仏ニ乗ジテ↠華ニ入リ↢宝国ニ↡願往生

もろもろの大衆だいしゅを見みて無む生しょうを悟さとる 無む量りょう楽らく

見ミテ↢諸ノ大衆ヲ↡悟ル↢無生ヲ↡無量楽

^0734一々いちいちの宝楼ほうろう意こころに随したがひて入いる 願がん往おう生じょう

一一ノ宝楼‡随 ガヒテ↠意ニ入ル願往生

内ない外げの荘しょう厳ごん識しるべからず 無む量りょう楽らく

内外ノ荘厳不ズ↠可カラ↠†識ル無量楽

^鳥とり音おん声じょうをなせば菩ぼ薩さつ舞まふ 願がん往おう生じょう

鳥作セバ↢音声ヲ↡菩薩舞マフ願往生

童どう子じ歓かん喜ぎして神通じんずうをなす 無む量りょう楽らく

童子歓喜シテ作ス↢神通ヲ↡無量楽

^わが娑しゃ婆ばより得とく生しょうせるもののために 願がん往おう生じょう

為 ガニ↢我ガ娑婆ヨリ得生†セル者モノノ↡願往生

種々しゅじゅに供く養ようして歓かん喜ぎせしむ 無む量りょう楽らく

種種ニ供養シテ令シム↢歓喜セ↡無量楽

^▼仏ぶつ生しょうぜし人ひとをして将いて ˆ浄じょう土どをˇ 観看みしめたまふに 願がん往おう生じょう

仏遣シ†メタマフニ↢†生ゼシ人ヲシテ将テ観看ミ‡↡願往生

到いたるところただこれ不ふ思議しぎなり 無む量りょう楽らく

到ル処 ロ‡唯タヾ是 レ不思議ナリ無量楽

【10】 ^地じ上じょう・虚こ空くうに聖しょう人にん満みち 願がん往おう生じょう

地上・虚空ニ聖人満†チ願往生

*珠しゅ羅ら宝網ほうもう自じ然ねんに覆おおふ 無む量りょう楽らく

珠羅・宝網自然ニ覆オホフ無量楽

^0746微み風ふう吹ふき動うごかして妙みょう響こうを出いだし 願がん往おう生じょう

0976微風吹キ動 カシテ出†シ↢妙響ヲ↡願往生

声しょう中ちゅうにみな無為むいの法ほうを説とく 無む量りょう楽らく

声‡中ニ皆 ナ説トク↢無為ノ法ヲ↡無量楽

^樹じゅを見み波なみを聞ききて*法忍ほうにんを成じょうず 願がん往おう生じょう

見ミ↠樹ヲ聞キキテ↠波ナミヲ成ズ↢法忍ヲ↡願往生

童どう子じ華はなを持じして*囲い繞にょうして讃さんず 無む量りょう楽らく

童子持シテ↠華ヲ囲遶シテ讃ズ無量楽

^弥陀みだに*立りゅう侍じして説法せっぽうを聴きき 願がん往おう生じょう

立↢侍シテ弥陀ニ↡聴†キ↢説法ヲ↡願往生

0735法楽ほうらくを貪愛とんないして*時じ劫こうを超こゆ 無む量りょう楽らく

貪↢愛シテ法楽†ヲ↡超ユ↢時劫ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅰ)(ⅱ)(b)快遊他力

^*本国ほんごくの諸しょ菩ぼ薩さつに*随逐ずいちくするに 願がん往おう生じょう

随↢逐†スルニ本国ノ諸‡菩薩ニ↡願往生

ことごとくこれ無為むい涅ね槃はん界がいなり 無む量りょう楽らく

尽ク是 レ無為涅槃‡界ナリ無量楽

^一仏いちぶつの国界こくかいにしてみな法ほうを聞きき 願がん往おう生じょう

一仏ノ国界ニシテ皆ミナ†聞キ↠法ヲ願往生

他た方ほうに*遊ゆ歴りゃくして供く養ようを修しゅす 無む量りょう楽らく

遊ユ↢歴リヤクシテ他方ニ↡修ス↢供養ヲ↡無量楽

^住じゅうせんと欲ほっすれば*一食いちじきをもつて千劫せんごうを超こゆ 願がん往おう生じょう

欲†スレバ↠住セムト一食ヲモテ超ユ↢千劫ヲ↡願往生

わが娑しゃ婆ばの*同どう行ぎょう人にんを憶おくす 無む量りょう楽らく

憶ス↢我ガ娑婆ノ同行人ヲ↡無量楽

^*大だい地じ微み塵じんはなほ数かずあり 願がん往おう生じょう

大地微塵ハ尚 ホ有アリ↠数カズ願往生

*十方じっぽうの仏国ぶっこくは窮ぐ尽じんすることなし 無む量りょう楽らく

十方ノ仏国ハ無シ↢窮尽スルコト↡無量楽

^一々いちいちの仏ぶつ土どみな厳ごん浄じょうなり 願がん往おう生じょう

一一ノ仏土皆 ナ厳浄ナリ願往生

また極楽ごくらくのごとくにして殊しゅ異いなし 無む量りょう楽らく

亦如クニシテ↢極楽ノ↡無シ↢殊異↡無量楽

^一切いっさいの如来にょらい見みて歓かん喜ぎしたまひ 願がん往おう生じょう

一切ノ如来見ミテ歓喜†シタマヒ願往生

菩ぼ薩さつ聖しょう衆じゅ将いて遊ゆ観かんせしめたまふ 無む量りょう楽らく

菩薩聖衆将ヰテ遊ユ観クワンセシ†メタマフ無量楽

^あらゆる荘しょう厳ごん極楽ごくらくのごとし 願がん往おう生じょう

†所有ル荘厳如ゴトシ↢極楽ノ↡願往生

変へん化げ神通じんずう障しょう礙げすることなし 無む量りょう楽らく

変化神通無シ↢障礙スルコト↡無量楽

^0736地じ上じょう・虚こ空くうに声こえ*遍満へんまんす 願がん往おう生じょう

地上・虚空ニ声遍満ス願往生

響ひびきを聴きき音おとを聞ききみな得とく悟ごす 無む量りょう楽らく

聴キ↠響ヲ聞キ‡↠音ヲ皆 ナ得悟ス無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅱ)兼明能入因
              (ⅰ)権実二因

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

相続そうぞく念ねん仏ぶつして師し恩おんを報ほうぜよ 無む量りょう楽らく

†相続念仏シテ報ゼヨ↢師シ恩ヲ↡無量楽

^銭財せんざいを捨すてて功く徳どくを造つくるといへども 願がん往おう生じょう

雖 ドモ↧捨ステテ↢銭財センザイヲ↡造ツクルト↦功徳ヲ↥願往生

戒かいを持たもちて貪瞋とんじんを断だんずるにはしかず 無む量りょう楽らく

†不↠如カ↣†持チテ↠戒ヲ断ズルニハ↢貪瞋ヲ↡無量楽

^あまねく衆しゅ生じょうを敬うやまひてつねに念仏ねんぶつして 願がん往おう生じょう

普ク*敬ヒテ↢衆生ヲ↡常ニ念仏シテ願往生

自他じたの功く徳どく併あわせてすべからく回えすべし 無む量りょう楽らく

自他ノ功徳†併セテ須 ラクシ↠ヱス無量楽

^0747*安心あんじん定じょう意いにして安楽あんらくに生しょうずれば 願がん往おう生じょう

0977安心定意†ニシテ生ズレバ↢安楽ニ↡願往生

独ひとり三界さんがいを超こえて*煩篭ぼんろうを出いづ 無む量りょう楽らく

独リ超エテ↢三界ヲ↡出ヅ↢煩篭ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅱ)(ⅱ)明其勝果

^臨りん終じゅうに仏ぶつ華け台だいの至いたるを見み 願がん往おう生じょう

臨終ニ見ミ‡↢仏‡華台ノ至ルヲ↡願往生

須しゅ臾ゆにすなはち宝ほう池ち会えに入いる 無む量りょう楽らく

須*臾ニ即チ入ル↢宝池会ニ↡無量楽

^蓮れん華げの大衆だいしゅみな歓かん喜ぎす 願がん往おう生じょう

蓮華ノ大衆皆 ナ歓喜†ス願往生

すなはち天てん衣えを与あたへて意こころに随したがひて着きしむ 無む量りょう楽らく

即チ与アタヘテ↢天衣ヲ↡随シタガヒテ↠意ニ著キ‡シム無量楽

^菩ぼ薩さつ・声しょう聞もん将いて仏ぶつに見まみえしむ 願がん往おう生じょう

菩薩・声聞将ヰテ†見マミエシム↠仏ニ願往生

0737仏ぶつを礼らいすること一拝いっぱいして無む生しょうを得う 無む量りょう楽らく

†礼スルコト↠仏ヲ一拝シテ得ウ↢無生ヲ↡無量楽

^弥陀みだもろもろの仏ぶっ子しに告つげてのたまはく 願がん往おう生じょう

弥陀告ツゲテ↢言ノタマハク諸モロモロノ仏子ニ↡願往生

「極楽ごくらくはかの三界さんがいにいかん」 と 無む量りょう楽らく

極楽ハ†何↢如ト彼ノ三界ニ↡無量楽

^新往しんおうの化け生しょうともに報こたへんと欲ほっするに 願がん往おう生じょう

新往ノ化生倶トモニ欲スルニ↠報コタヘムト願往生

合がっ掌しょう悲ひ咽いんしていふことあたはず 無む量りょう楽らく

合掌悲咽エン‡シテ不ズ↠能アタハ↠言イフコト無量楽

^*娑しゃ婆ば長じょう劫ごうの苦くを免まぬかるることを得えて 願がん往おう生じょう

得テ↠免マヌカルルコトヲ↢娑婆長劫ノ苦ヲ↡願往生

今日こんにち仏ぶつ (阿弥陀仏) を見みたてまつること釈しゃ迦かの恩おんなり 無む量りょう楽らく

今日†見タテマツルコト↠仏ヲ釈迦ノ恩ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅲ)浄穢対明
              (ⅰ)欣浄厭穢

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

仏ぶつ語ごに順じゅん随ずいすれば弥陀みだを見みたてまつる 無む量りょう楽らく

順↢随スレバ仏語ニ↡見ミタテマツル↢弥陀ヲ↡無量楽

^あまねく*同どう生しょうの知ち識しき等とうに勧すすむ 願がん往おう生じょう

普アマネク勧スヽム↢同生ノ知識等†ニ↡願往生

同どう行ぎょうあひ親したしみてあひ離はなるることなかれ 無む量りょう楽らく

同行‡相 ヒ親 シミテ莫レ↢相アヒ離ルルコト↡無量楽

^*父母ぶも妻さい児に百ひゃく千せん万まんなれども 願がん往おう生じょう

父母妻児百千万ナレドモ願往生

これ菩ぼ提だいの増ぞう上じょう縁えんにあらず 無む量りょう楽らく

非ズ↢是 レ菩提ノ増上縁ニ↡無量楽

^念々ねんねんにあひ纏まとひて悪道あくどうに入いる 願がん往おう生じょう

念念ニ相 ヒ纏マトヒテ入ル↢悪道ニ↡願往生

身みを分わかちて報ほうを受うくればあひ知しらず 無む量りょう楽らく

分 カチテ↠身ヲ受†クレバ↠報ヲ不ズ↢相 ヒ知ラ↡無量楽

^0738あるいは猪ちょ・羊よう*六畜ろくちくのうちにあり 願がん往おう生じょう

或イハ在アリ↢猪チヨ・イノシヽ 羊ヤウヒツジ六畜チクノ内ウチニ↡ムマウシザウイヌネコニハトリ願往生

毛けを被こうむり角つのを戴いただくこといづれの時ときにか了やまん 無む量りょう楽らく

†被リ↠毛ヲ戴クコト↠角ヲ何イヅレノ時トキニカ了ヤマム無量楽

^慶よろこばしきかな人身にんじんを得えて*要法ようぼうを聞きき 願がん往おう生じょう

慶ヨロコバシキカナ得テ↢人身ヲ↡聞キ‡↢要法ヲ↡願往生

たちまちに*他た郷きょうを捨すてて本国ほんごくに帰かえること 無む量りょう楽らく

頓タチマチニ捨テテ↢他郷ヲ↡帰カエ†ルコト‡↢本国ニ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)明欣浄由

^父子ぶしあひ見まみゆることつねの喜よろこびにあらず 願がん往おう生じょう

父子相 ヒ†見マミユルコト非ズ↢常ツネノ喜 ビニ↡願往生

菩ぼ薩さつ・声しょう聞もんもまたしかなり 無む量りょう楽らく

菩薩・声聞モ亦復然シカナリ無量楽

^0748あるいは将いて遊ゆ行ぎょうして林はやしに入いりて看みしめ 願がん往おう生じょう

0978或イハ将ヰテ遊ユ行ギヤウシテ†入リテ↠林ニ看シメ願往生

あるいは華け台だいに坐ざし*楼観ろうかんに登のぼる 無む量りょう楽らく

或イハ坐シ↢華台ニ↡登ノボル↢楼観ニ↡無量楽

^弥陀みだの七宝しっぽう国こくを観かん見けんするに 願がん往おう生じょう

観↢見スルニ弥陀ノ七宝国ヲ↡願往生

地じ上じょう・虚こ空くうに光ひかりあひ照てらす 無む量りょう楽らく

地上・虚空ニ光 リ相 ヒ照ス無量楽

^すなはち神通じんずうをなして仏国ぶっこくに遍へんし 願がん往おう生じょう

即チ作シテ↢神通ヲ↡遍†シ↢仏国ニ↡願往生

処々しょしょに無む辺へんの*会えを供く養ようす 無む量りょう楽らく

処処ニ‡供↢養ス無辺ノ会ヲ↡無量楽

^一々いちいちの大だい会え人ひとに随したがひて入いる 願がん往おう生じょう

一一ノ大会随ヒテ↠人ニ入ル願往生

入いる処ところただ平びょう等どうの法ほうを聞きく 無む量りょう楽らく

入ル処‡唯 ダ聞ク↢平等ノ法ヲ↡無量楽

^四し種しゅの威儀いぎにつねに定じょうにあり 願がん往おう生じょう

四種ノ威儀ニ常ニ在リ↠定ニ願往生

0739三昧さんまいを出いでずして神通じんずうをなす 無む量りょう楽らく

不シテ↠出デ↢三昧ヲ↡作ス↢神通ヲ↡無量楽

^一々いちいちの神通じんずう仏ぶつ会えに到いたり 願がん往おう生じょう

一一ノ神通到†リ↢仏会ニ↡願往生

会々ええに法ほうを聴ききて無む生しょうを証しょうす 無む量りょう楽らく

会会ニ聴キテ↠法ヲ証ス↢無生ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (二)宝楼
            (Ⅰ)正明宝楼

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

極楽ごくらくは身みを安やすんずるに実じつにこれ精しょうなり 無む量りょう楽らく

†極楽ハ安ズルニ↠身ヲ実ニ是 レ精ナリ無量楽

^金楼こんろう・玉柱ぎょくちゅう・瑠璃るりの殿でん 願がん往おう生じょう

金*楼・玉柱チウ・瑠璃ノ殿願往生

真珠しんじゅの宝閣ほうかく百ひゃく千せん*行ごうなり 無む量りょう楽らく

真珠ノ宝閣百千行ナリ無量楽

^*重々じゅうじゅうの羅ら網もうあひ映飾ようじきし 願がん往おう生じょう

重重ノ羅網相 ヒ映飾†シ願往生

宝ほう縄じょう*交きょう絡らくして*鈴りょう珮はいを垂たる 無む量りょう楽らく

宝縄ジヨウ交絡ケウラクシテ垂タ†ル↢鈴珮レイハイヲ↡無量楽

^昼ちゅう夜やに香風こうふうありて時々じじに動うごかすに 願がん往おう生じょう

昼夜ニ香風アリテ時時ニ†動スニ願往生

声こえのうちにみな三宝さんぼうの名みなを称しょうす 無む量りょう楽らく

声ノ内ニ皆 ナ称ス↢三宝ノ名ヲ↡無量楽

^かの国くにの衆しゅ生じょう心眼しんげん*利りなり 願がん往おう生じょう

彼ノ国ノ衆生‡心眼利ナリ願往生

一いちを聞ききて百ひゃく千せんの門もんを悟解ごげす 無む量りょう楽らく

聞キテ↠一ヲ悟↢解ス百千ノ門ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅱ)兼示能居
              (ⅰ)安身自在

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

処々しょしょに身みを安やすんずるにかしこにしかず 無む量りょう楽らく

処処ニ安ズルニ↠身ヲ不ズ↠如シカ↠彼カシコニ‡無量楽

^0740もろもろの童どう子じとともに空くうに遊あそびて戯たわむる 願がん往おう生じょう

共トモニ↢諸ノ童子ト↡遊 ソビテ↠空ニ戯タハブル願往生

手てに香こう華げを散さんじて心しんに供く養ようす 無む量りょう楽らく

手ニ散ジテ↢香華ヲ↡心ニ供養ス無量楽

^身光しんこうと*瓔珞ようらくとたがひにあひ照てらす 願がん往おう生じょう

†身光ト瓔珞ト†互ニ相照ス願往生

一切いっさい荘しょう厳ごんの光ひかりもまたしかなり 無む量りょう楽らく

一切‡荘厳ノ光 リモ亦然ナリ無量楽

^0749あるいは楽がっ器きを奏そうして仏ぶつを供く養ようしたてまつるに 願がん往おう生じょう

0979或イハ奏シテ↢楽器ヲ↡供↢養†シタテマツルニ仏ヲ↡願往生

化け仏ぶつ慈悲じひをもつてはるかに授じゅ記きしたまふ 無む量りょう楽らく

化仏慈悲ヲモテ遥 ルカニ授記†シタマフ無量楽

^同どう生しょうの知ち識しき百ひゃく千せん万まんなり 願がん往おう生じょう

同生ノ知識百千万ナリ願往生

華はなに乗じょうじてただちに*虚こ空くう会えに入いる 無む量りょう楽らく

乗ジテ↠華ニ直ニ入ル↢虚空‡会ニ↡無量楽

^会々ええ不ふ同どうにして無む億おく数しゅなり 願がん往おう生じょう

会会不同ニシテ無億数ナリ願往生

*彼此ひしあひ過すぐるに障しょう礙げなし 無む量りょう楽らく

彼此相過グルニ無シ↢*障礙↡無量楽

^一切いっさい時じ中ちゅうにつねに法ほうを説とく 願がん往おう生じょう

一切時中ニ常ニ説ク↠法ヲ願往生

▲見聞けんもん歓かん喜ぎして罪つみみな除のぞこる 無む量りょう楽らく

見聞歓喜シテ罪ツミ皆 ナ除コル無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅱ)(ⅱ)身心受楽

^仏ぶつ (阿弥陀仏) と聖しょう衆じゅと身しん金色こんじきなり 願がん往おう生じょう

仏ト与ト↢聖衆↡身金色ナリ願往生

光々こうこうあひ照てらし心しんあひ知しる 無む量りょう楽らく

光光相照シ心†相知ル無量楽

^相好そうごう荘しょう厳ごん殊しゅ異いなし 願がん往おう生じょう

相好荘厳無シ↢殊異↡願往生

0741みなこれ弥陀みだの願力がんりきをもつて成じょうず 無む量りょう楽らく

皆是 レ弥陀ノ願力ヲモテ†成ズ無量楽

^地じ上じょう・虚こ空くうに人ひと遍満へんまんす 願がん往おう生じょう

地上・虚空ニ人遍満ス願往生

神通じんずう転変てんぺん自じ然ねんに知しる 無む量りょう楽らく

神通転変自然ニ知ル無量楽

^▲あるいは華け楼ろう・宝雲ほううん蓋がいをなし 願がん往おう生じょう

或イハ作†シ↢華楼・宝雲蓋ヲ↡願往生

*化け鳥ちょう声こえを連つらねて法音ほうおんを奏そうす 無む量りょう楽らく

化鳥連ツラネテ↠声ヲ奏ソウス↢法音ヲ↡無量楽

^▲法音ほうおん*旋転せんでんして雲くものごとくに合がっす 願がん往おう生じょう

法音旋転センデンシテ如クニ↠雲クモノ合ス願往生

かの国くにの人天にんでん聞ききてすなはち悟さとる 無む量りょう楽らく

彼ノ国ノ人天聞キキテ即チ悟サトル無量楽

^一劫いっこう・多た劫こう・長じょう時じ劫こうに 願がん往おう生じょう

一劫・多劫・長時劫ニ願往生

ただ法楽ほうらくのみを受うけて不ふ思議しぎなり 無む量りょう楽らく

但タヾ受ケテ↢法楽ノミヲ↡不思議ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (三)宝池
            (Ⅰ)明能受用

【11】 ^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

極楽ごくらくの荘しょう厳ごんの門もんことごとく開ひらけたり 無む量りょう楽らく

極楽ノ荘厳ノ門尽コトゴトク開ヒラケタリ無量楽

^あまねく願ねがはくは*有う縁えんの同どう行ぎょう者じゃ 願がん往おう生じょう

普ク†願クハ有縁ノ同行者願往生

専心せんしんに*直じき入にゅうして疑うたがふべからず 無む量りょう楽らく

専心ニ‡直入ヂキニフ†シテ不ズ↠†須カラ↠疑 ガフ無量楽

^一ひとたび弥陀みだの安あん養にょう国こくに到いたりぬれば 願がん往おう生じょう

▼一タビ到イタリヌレバ↢弥陀ノ安養国ニ↡願往生

もとよりこれわが*法王ほうおうの家いえなり 無む量りょう楽らく

▼†元来モトヨリ是 レ我ガ法王ノ家ナリ無量楽

^0742兄きょう弟だいの因縁いんねんは*羅ら漢かん衆しゅなり 願がん往おう生じょう

兄クヰヤウアニ 弟テイノオトヽ因縁ハ羅漢衆ナリ願往生

菩ぼ薩さつ法侶ほうりょは知ち識しきとなる 無む量りょう楽らく

菩薩‡法侶ハ†為ル↢知識ト↡無量楽

^0750あるいは*行ぎょうじあるいは坐ざしてみな法ほうを聞きき 願がん往おう生じょう

0980或イハ行ジ或イハ坐シテ皆 ナ聞†キ↠法ヲ願往生

あるいは去さりあるいは来きたるに障しょう礙げなし 無む量りょう楽らく

或イハ去リ或イハ来ルニ無シ↢障礙↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (三)(Ⅱ)正嘆徳水

^あるいは宝ほう池ちに入いりて身しん頂ちょうを潅あらひ 願がん往おう生じょう

或イハ入リテ↢宝池ニ↡†潅アラヒ↢身頂ヲ↡願往生

あるいは*乾かん地じ宝沙ほうしゃのなかにあり 無む量りょう楽らく

或イハ在アリ↢乾カン地ヂ宝沙ノ中ニ↡無量楽

^水みずを弄うてば微波みは妙みょう響こうを出いだし 願がん往おう生じょう

†弄ウテバ↠水ミヅヲ微波出†シ↢妙響ヲ↡願往生

声こえのうちにもつぱら慈悲じひの法ほうを説とく 無む量りょう楽らく

声ノ中ニ純モハラ‡説ク↢慈悲ノ法ヲ↡無量楽

^徳水とくすい清澄しょうちょうにして千万せんまん里りなり 願がん往おう生じょう

徳水清*澄ニシテ千万里ナリ願往生

宝沙ほうしゃ*映徹ようてつして深ふかからざるがごとし 無む量りょう楽らく

宝沙映徹シテ如シ↠不ルガ↠深フカカラ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (三)(Ⅲ)兼明荘厳

^*四し岸がんの荘しょう厳ごん七宝しっぽう間まじはる 願がん往おう生じょう

四岸ノ荘厳七宝†間マジハル願往生

ˆ宝ほう池ちのˇ 底そこに布しける金沙こんしゃに百ひゃく千せんの色いろあり 無む量りょう楽らく

底ソコニ布シケル金沙ニ百千ノ色アリ無量楽

^色々しきしき不ふ同どうにして光ひかりを輝かがやかして照てらす 願がん往おう生じょう

色色不同ニシテ輝カシテ↠光ヲ照ス願往生

宝樹ほうじゅの飛華ひけ水すい中ちゅうに落おつ 無む量りょう楽らく

†宝樹ノ飛華落ツ↢水中ニ↡無量楽

【12】 ^樹々じゅじゅ条えだを垂たれて*宝ほう帳ちょうのごとし 願がん往おう生じょう

樹樹垂タレテ↠条エダヲ如ゴトシ↢宝帳ノ↡願往生

0743*周しゅう帀そうすること由ゆ旬じゅん三さん十じゅう万まんなり 無む量りょう楽らく

周帀スルコト由旬三十万ナリ無量楽

^根こん・茎きょう・枝し・葉よう七宝しっぽう間まじはる 願がん往おう生じょう

根茎枝葉七宝†間マジハル願往生

一々いちいちの宝たから無む数しゅの光ひかりを流ながす 無む量りょう楽らく

一一ノ宝流ス↢無数ノ光 リヲ↡無量楽

^微み風ふう起おこる時ときたがひにあひ触ふるるに 願がん往おう生じょう

微風起ル時更タガヒニ相 ヒ触フルルニ願往生

六天ろくてんの音楽おんがくもよく比くらぶるものなし 無む量りょう楽らく

六天ノ音楽モ無シ↢能ヨク†比ブモノ↡無量楽

^化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ・恒沙ごうじゃの衆しゅう 願がん往おう生じょう

化仏・菩薩・恒沙ノ衆願往生

一々いちいちの樹じゅ下げにして真しん声しょうを聴きく 無む量りょう楽らく

一一ノ樹下ニシテ聴キク↢真‡声ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)宝地
            (Ⅰ)先明地徳
              (ⅰ)正讃土徳

【13】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

一ひとたび ˆ浄じょう土どにˇ 入いりぬれば不ふ退たいにして菩ぼ提だいに至いたる 無む量りょう楽らく

一タビ入リヌレバ不退ニシテ至ル↢菩提ニ↡無量楽

^宝ほう地じ寛かん平ぴょうにして衆宝しゅぼう間まじはる 願がん往おう生じょう

宝地寛平ニシテ衆宝†間マジハル願往生

一々いちいちの宝たから百ひゃく千せんの光ひかりを出いだす 無む量りょう楽らく

一一ノ宝出ス↢百千ノ光ヲ↡無量楽

^一々いちいちの光ひかり宝ほう台だい座ざとなり 願がん往おう生じょう

一一ノ光 リ成†リ↢宝台座ト↡願往生

光ひかり変へんじて*楼ろうとなること百ひゃく千せん億おくなり 無む量りょう楽らく

光 リ変ジテ為ナ†ルコト↠楼ト百千億ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅰ)(ⅱ)寄能依明

^*化け天てん童どう子じ数かずを窮きわむることなし 願がん往おう生じょう

化天童子無シ↠窮ムルコト↠数ヲ願往生

ことごとくこれ念仏ねんぶつ往おう生じょうの人ひとなり 無む量りょう楽らく

悉コトゴトク是 レ念仏往生ノ人ナリ無量楽

^0744ある0751いは宝ほう座ざに登のぼり楼ろう中ちゅうに戯たわむれ 願がん往おう生じょう

0981或イハ登ノボリ‡↢宝座ニ↡楼‡中ニ戯 ブ†レ願往生

飢うゑず渇かわかず*湛然たんねんとして常じょうなり 無む量りょう楽らく

†不↠飢エ不↠渇カ湛然トシテ†常ナリ無量楽

^あるいは光こう明みょう百ひゃっ宝ぽうの殿でんに入いり 願がん往おう生じょう

或イハ入リ‡↢光明百宝ノ殿ニ↡願往生

まさしく*大だい会えに値あひて弥陀みだを讃さんじたてまつる 無む量りょう楽らく

†正シク値アヒテ↢大会ニ↡†讃ジタテマツル↢弥陀ヲ↡無量楽

^▼あるいはいはく 「今いまより仏ぶっ果かに至いたるまで 願がん往おう生じょう

或イハ道イハク従ヨリ↠今 マ至ルマデ↢仏果ニ↡願往生

長じょう劫ごうに仏ぶつを讃さんじて慈じ恩おんを報ほうぜん」 と 無む量りょう楽らく

長劫ニ讃ジテ↠仏ヲ報ゼムト↢慈恩ヲ↡無量楽

^弥陀みだの弘ぐ誓ぜいの力ちからを蒙こうむらずは 願がん往おう生じょう

不ズハ↠蒙ラ↢弥陀ノ弘誓ノ力ヲ↡願往生

いづれの時ときいづれの劫こうにか娑しゃ婆ばを出いでん 無む量りょう楽らく

何 ヅレノ時何 レノ劫ニカ出イデム↢娑婆ヲ↡無量楽

^ˆ浄じょう土どにˇ 到いたりてよりこのかたつねに法楽ほうらくあり 願がん往おう生じょう

†自リ↠到リテ已来タ常ニ法楽†アリ願往生

*畢ひっ竟きょうじて十じゅう悪あくの声なを聞きかず 無む量りょう楽らく

畢竟ジテ不ズ↠聞カ↢十悪ノ声ナヲ↡無量楽

^眼まなこには如来にょらいを見みたてまつり耳みみには法ほうを聞きき 願がん往おう生じょう

眼ニハ見ミタテマツリ↢如来ヲ↡耳ニハ聞†キ↠法ヲ願往生

身みはつねに仏ぶつに従したがひて喜よろこびまた悲かなしむ 無む量りょう楽らく

身†ハ常ニ従シタガヒテ↠仏ニ喜 コビ‡†還タ悲シム無量楽

^▼なんぞ今日こんにち宝国ほうこくに至いたるを期ごする 願がん往おう生じょう

▼†何ゾ期†スル↣今日至ル‡ヲ↢宝国ニ↡願往生

実じつにこれ娑しゃ婆ば本ほん師し (釈尊) の力ちからなり 無む量りょう楽らく

実ニ是 レ娑婆本師ノ力ナリ無量楽

^もし本ほん師し知ち識しきの勧すすめにあらずは 願がん往おう生じょう

▼若シ非ズハ↢本師知識ノ勧スヽメニ↡願往生

0745弥陀みだの浄じょう土どいかんが入いらん 無む量りょう楽らく

弥陀ノ浄土‡†云何ガ入ラム無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅱ)正明正業
              (ⅰ)勧如実行

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

◆浄じょう土どに生しょうずることを得えて師し恩おんを報ほうぜよ 無む量りょう楽らく

得エテ↠生ズルコトヲ↢浄土ニ↡報ゼヨ↢師恩ヲ↡無量楽

^あまねく有う縁えんの*道俗どうぞく等とうに勧すすむ 願がん往おう生じょう

普ク勧ム↢有縁ノ道俗等†ニ↡願往生

かならずこれ専心せんしんにして仏ぶっ教きょうを行ぎょうぜよ 無む量りょう楽らく

会カナラズ是 レ専心ニシテ行ゼヨ↢仏教ヲ↡無量楽

^念仏ねんぶつし専心せんしんに*誦じゅ経きょうし観かんじ 願がん往おう生じょう

†念仏シ専心ニ誦経シ観ジ願往生

荘しょう厳ごんを*礼讃らいさんして雑乱ぞうらんすることなかれ 無む量りょう楽らく

礼↢讃シテ荘厳ヲ↡†無レ↢雑乱スルコト↡無量楽

^行住ぎょうじゅう坐臥ざがに心しん相続そうぞくすれば 願がん往おう生じょう

行住坐臥ニ心相続スレバ願往生

極楽ごくらくの荘しょう厳ごん自じ然ねんに見あらわる 無む量りょう楽らく

極楽ノ荘厳自然ニ†見アラハル無量楽

^あるいは想そうしあるいは観かんずるに罪ざい障しょうを除のぞく 願がん往おう生じょう

或イハ想シ或イハ観ズルニ除ク↢罪障ヲ↡願往生

みなこれ弥陀みだの本願ほんがん力りきなり 無む量りょう楽らく

皆 ナ是 レ†弥陀ノ本願力ナリ無量楽

^仏力ぶつりきをもつてのゆゑに三昧さんまいを成じょうず 願がん往おう生じょう

以テノ↢仏力ヲ↡故ニ成ズ↢三昧ヲ↡願往生

三昧さんまい成じょうずることを得えて心眼しんげん開ひらけぬれば 無む量りょう楽らく

三昧得テ↠成ズルコトヲ心眼開ケヌレバ無量楽

^0752諸仏しょぶつの境きょう界がいにして*凡ぼん外げに超こえたり 願がん往おう生じょう

0982諸仏ノ境界ニシテ超エタリ↢凡外ニ↡願往生

ただ知しりて釈しゃ迦かの恩おんを*慚ざん賀がすべし 無む量りょう楽らく

唯タヾ知シリテ慚ザン↢賀ガスベシ釈迦ノ恩ヲ↡無量楽

^0746十方じっぽうの如来にょらい舌したを舒のべて証しょうして 願がん往おう生じょう

▼十方ノ如来舒ノベテ↠†舌ヲ証シヨウシテ願往生

*九く品ぼん還げん帰きすることを得うと定じょう判はんしたまふ 無む量りょう楽らく

†定↣判シタマフ九品得ト↢還帰スルコトヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅱ)(ⅱ)述受行益

^*父子ぶしあひ迎むかへて大だい会えに入いらしめて 願がん往おう生じょう

父子†相迎ヘテ入ラシメテ↢大会ニ↡願往生

すなはち六道ろくどう苦く辛しんの事じを問とふ 無む量りょう楽らく

即チ問フ↢六道苦辛シムノ事ヲ↡無量楽

^「あるいは所得しょとくの人天にんでんの報ほうあれども 願がん往おう生じょう

或イハ有アレドモ↢所得ノ人天ノ報↡願往生

飢餓きが困こん苦くして体たいに瘡そうを生しょうず」 と 無む量りょう楽らく

飢餓キガ困コン苦クシテ体ニ生ズ↠瘡サウヲ無量楽

^その時ときに弥陀みだおよび大衆だいしゅ 願がん往おう生じょう

爾ノ時ニ弥陀及ビ大衆願往生

子この苦くを説とくことを聞ききてみな傷しょう歎たんしたまふ 無む量りょう楽らく

聞キテ↢子ノ説クコトヲ↟苦ヲ皆 ナ傷歎†シタマフ無量楽

^弥陀みだもろもろの仏ぶっ子しに告つげてのたまはく 願がん往おう生じょう

弥陀告ツゲテ↢言ク諸ノ仏子ニ↡願往生

「*自作じさ自じ受じゅなり他たを怨うらむことなかれ」 と 無む量りょう楽らく

自作自受†ナリ莫レト↠怨ム‡コト↠他タヲ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅲ)略嘆地体

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

常住じょうじゅうの宝国ほうこくには永ながく憂うれひなし 無む量りょう楽らく

常住ノ宝国ニハ永ク無シ↠憂 エ無量楽

^涅ね槃はん快け楽らく無為むいの処ところには 願がん往おう生じょう

涅槃‡快楽無為ノ処ニハ願往生

*貪瞋とんじんの火か宅たくいまだかつて聞きかず 無む量りょう楽らく

貪瞋ノ火宅未ズ ダ↢曽カツテ聞カ↡無量楽

^百ひゃっ宝ぽうの華け台だいに意こころに随したがひて坐ざす 願がん往おう生じょう

百宝ノ華台ニ随ヒテ↠意ニ坐ス願往生

0747坐ざする処ところには聖しょう衆じゅ*無む央数おうしゅなり 無む量りょう楽らく

坐スル処ニハ聖衆無央アフ数ナリ無量楽

^童どう子じ供く養ようし声しょう聞もん讃さんず 願がん往おう生じょう

童子供養シ声聞讃ズ願往生

鳥ちょう楽がく空くうに飛とびて*百ひゃく千せん帀ぞうなり 無む量りょう楽らく

鳥楽飛トビテ↠空ニ百千帀ナリ無量楽

^一いち坐ざ一いち立りゅう須しゅ臾ゆのあひだに 願がん往おう生じょう

一坐一立須臾ノ頃アヒダニ願往生

*微み塵じんの故こ業ごうことごとく消しょう除じょす 無む量りょう楽らく

微塵ノ故業尽ク消除ス無量楽

^あるいは天てん衣えを散さんじて宝ほう池ちに覆おおひ 願がん往おう生じょう

或イハ散ジテ↢天衣ヲ↡覆†ヒ↢宝池ニ↡願往生

衣ころもの上うえにさらに宝ほう華け香こうを散さんず 無む量りょう楽らく

衣 モノ上 エニ†更ニ散ズ↢宝華香ヲ↡無量楽

^聖しょう衆じゅ行ゆく時とき足あし上うえを踏ふむ 願がん往おう生じょう

聖衆†行ク時 キ足 シ‡踏フム↠上 エヲ願往生

衣え・華け体たいに触ふるるに*三禅さんぜんの楽らくあり 無む量りょう楽らく

衣華触ルルニ↠体ニ三禅ノ楽アリ無量楽

^内ない外げ映徹ようてつして明鏡みょうきょうのごとし 願がん往おう生じょう

内外映徹シテ如シ↢明鏡ノ↡願往生

*塵労じんろう畢ひっ竟きょうじて縁えん起ぎすることなし 無む量りょう楽らく

塵労畢竟ジテ無シ↢縁起スルコト↡無量楽

^0753念々ねんねんただ三昧さんまいの浄きよきを加ます 願がん往おう生じょう

0983念念‡唯 ダ†加ス↢三昧ノ浄キヲ↡願往生

無漏むろの神通じんずう真しんにしてまた真しんなり 無む量りょう楽らく

無漏ノ神通真ニシテ復真ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅳ)広讃荘厳

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

煩悩ぼんのう永ながく絶たえてあひ干おかさず 無む量りょう楽らく

煩悩永ク絶タエテ不ズ↢相アヒ干オカサ↡無量楽

^0748あるいは宝ほう地じの瑠璃るりをもつて間まじへたるあり 願がん往おう生じょう

或イハ有アリ↢宝地ノ瑠璃ヲモテ間マジヘタル↡願往生

あるいは宝ほう地じの*紫し金こんをもつてなせるあり 無む量りょう楽らく

或イハ有リ↢宝地ノ紫金ヲモテ成ナセル↡無量楽

^あるいは宝ほう地じの黄金おうごんをもつてなせるあり 願がん往おう生じょう

或イハ有アリ↢宝地ノ黄金ヲモテ作ナセル↡願往生

あるいは宝ほう地じの*頗梨はりをもつて映ようぜるあり 無む量りょう楽らく

或イハ有リ↢宝地ノ頗梨ハリヲモテ映ゼル↡無量楽

^あるいは千宝せんぽうをもつて荘しょう厳ごんせる地じあり 願がん往おう生じょう

或イハ有リ↢千宝ヲモテ荘厳セル地ヂ↡願往生

あるいは*算数さんじゅの宝たからをもつてなせるあり 無む量りょう楽らく

或イハ有リ↢算数サンジユノ宝ヲモテ為成ナセル↡無量楽

^一々いちいちの色々しきしき光ひかりあひ照てらす 願がん往おう生じょう

一一ノ色色光 リ相*照ス願往生

十方じっぽうより来きたれるものみな上うえを行ゆく 無む量りょう楽らく

†十方ヨリ来レル者モノ皆ミナ†行ク↠上ヲ無量楽

^*行住ぎょうじゅう進しん止し逍しょう遥ようの楽らく 願がん往おう生じょう

行住進止逍遥ノ楽願往生

*官かん事じを愁うれへず私わたくしを憂うれへず 無む量りょう楽らく

不ズ↠愁ウレヘ↢官クワン事ジヲ↡不ズ↠憂ウレヘ↠私ワタクシヲ無量楽

^あるいは百ももたびあるいは千ちたび神変じんぺんをなし 願がん往おう生じょう

或イハ百タビ或イハ千タビ作ナシ‡↢神変ヲ↡願往生

*会々ええに供く養ようしてみな*周しゅう遍へんす 無む量りょう楽らく

会会ニ供養シテ皆 ナ周遍ス無量楽

^あるいは香雲こううん千宝せんぽうの蓋がいをなし 願がん往おう生じょう

或イハ作シ‡↢香雲千宝ノ蓋ヲ↡願往生

すなはちこの雲くものうちより香こう華げを雨あめふらし 無む量りょう楽らく

即チ此コノ雲クモノ内ウチヨリ†雨ラシ↢香華ヲ↡無量楽

^▲種々しゅじゅの荘しょう厳ごん念ねんに随したがひて出いづ 願がん往おう生じょう

種種ノ荘厳随 ガヒテ↠念ニ出ヅ願往生

0749到いたるところの処ところには*希奇けきを現げんず 無む量りょう楽らく

†所↠到ル之処ニハ現ズ↢希奇ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (五)宝樹

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

畢ひつ命みょうしてただちに無為むいの会えに入いれ 無む量りょう楽らく

畢命†シテ直ニ入レ↢無為ノ会ニ↡無量楽

^宝樹ほうじゅ・宝林ほうりん行ならびて遍満へんまんし 願がん往おう生じょう

宝樹・宝林†行ナラビテ遍満†シ願往生

一々いちいちの林樹りんじゅことごとく荘しょう厳ごんせり 無む量りょう楽らく

一一ノ林樹尽ク荘厳†セリ無量楽

^根々こんこん相対そうたいし茎きょう相望そうもうし 願がん往おう生じょう

根根相対シ†茎相望シ願往生

枝々しし相そう准じゅんし条じょう相そう順じゅんし 無む量りょう楽らく

枝枝相*准シ条相順シ無量楽

^節々せつせつ相盤そうばんし葉よう相そう次しし 願がん往おう生じょう

節節相盤シ葉相次シ願往生

華々けけ相向そうこうし果か相当そうとうす 無む量りょう楽らく

華華相向シ果相当†ス無量楽

^0754光々こうこう自他じたの国くにを照しょう耀ようし 願がん往おう生じょう

0984光光照↢曜†シ自他ノ国ヲ↡願往生

照てらす処ところ*朎朧れいろうとして物ものの色いろに随したがふ 無む量りょう楽らく

†照ス処朎朧レイロウトシテ随シタガフ↢物モノノ色イロニ↡無量楽

^光ひかりよく希奇けきの事じを変現へんげんす 願がん往おう生じょう

光 リ能ク変↢現ス希奇ノ事ヲ↡願往生

ことごとくこれ弥陀みだ願力がんりきなせるなり 無む量りょう楽らく

尽ク是 レ弥陀願力ノ†作セルナリ無量楽

^*林樹りんじゅの行間ごうけんに宝たからの*階道かいどうあり 願がん往おう生じょう

林樹ノ行間ニ宝ノ階道アリ願往生

一々いちいちの界かい上じょうに楼ろうあひ間まじはる 無む量りょう楽らく

一一ノ界上ニ楼相 ヒ†間マジハル無量楽

^0750重々じゅうじゅうの羅ら網もう*天てん楽がくを奏そうして 願がん往おう生じょう

重重ノ羅網奏†シテ↢天楽ヲ↡願往生

無む辺へんの楼内ろうないの人ひとを供く養ようす 無む量りょう楽らく

供↢養ス無辺ノ楼内ノ人ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ 別依
          (一)華座
            (Ⅰ)先顕所依

【14】 ^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

*形ぎょう枯こ*命みょう断だんに仏前ぶつぜんを期ごせよ 無む量りょう楽らく

形枯コ命断ニ‡仏前ヲ期セヨ無量楽

^たちまちにかの快け楽らくを思し量りょうするに 願がん往おう生じょう

忽爾タチマチニ思↢†量スルニ彼ノ快楽ヲ↡願往生

*人々にんにん分ぶんあり疑うたがふべからず 無む量りょう楽らく

人人有リ↠分不ズ↠†須カラ↠疑フ無量楽

^金剛こんごう無漏むろ荘しょう厳ごんの地じ 願がん往おう生じょう

金剛無漏荘厳ノ地願往生

明々みょうみょうとしてあひ照てらすこと*千日せんにちに超こえたり 無む量りょう楽らく

明明トシテ†相照スコト超コエタリ↢千日ニ↡無量楽

^弥陀みだの願力がんりき荘しょう厳ごんの地じ 願がん往おう生じょう

弥陀ノ願力荘厳ノ地願往生

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)正讃華座
              (ⅰ)本仏
                (a)所坐蓮華

^一いちの*蓮れん華げ大だい宝王ほうおうをなせり 無む量りょう楽らく

作ナセリ↢一ノ蓮華大宝王ヲ↡無量楽

^*葉々ようようあひ重かさなりて*八万はちまん四しなり 願がん往おう生じょう

葉葉†相重ナリテ八万四ナリ願往生

一葉いちように*摩尼まに百ひゃく千せん億おくなり 無む量りょう楽らく

一葉ニ摩尼百千億ナリ無量楽

^一々いちいちの摩尼まに光ひかり千色せんじきなり 願がん往おう生じょう

一一ノ摩尼光千色ナリ願往生

上かみ虚こ空くうを照てらし変へんじて蓋がいとなる 無む量りょう楽らく

上 ミ照シ‡↢虚空ヲ↡変ジテ成ナル↠蓋ト無量楽

^八万はちまんの金剛こんごうをもつて台だいの上うえに布しけり 願がん往おう生じょう

八万ノ金剛ヲモテ台ノ上ニ布シケリ願往生

0751真珠しんじゅの宝網ほうもう華はなを覆おおひて篭めぐる 無む量りょう楽らく

真珠ノ宝網覆ヒテ↠華ヲ†篭メグル無量楽

^*四し幢どう縵まんを承うけて絞きょう絡らくを垂たる 願がん往おう生じょう

四幢承ウケテ↠縵ヲ垂タ†ル↢絞絡ケウラクヲ↡願往生

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)(ⅰ)(b)能坐仏身

^独ひとり真金しんこん功く徳どくの身しんを顕あらわしたまふ 無む量りょう楽らく

独リ顕†シタマフ↢真金功徳ノ身ヲ↡無量楽

^一ひとたび華け台だいに坐ざしていまだかつて動うごかず 願がん往おう生じょう

▼一タビ坐シテ↢華台ニ↡未ズ ダ↢曽 ツテ動カ↡願往生

後ご際さいを徹てつ窮ぐして衆しゅ生じょうを度どしたまふ 無む量りょう楽らく

徹↢窮シテ後際ヲ↡度†シタマフ↢衆生ヲ↡無量楽

^あまねく衆しゅ生じょうに勧すすむつねに憶念おくねんして 願がん往おう生じょう

普ク†勧ム↢衆生ニ↡常ニ憶念シテ願往生

行住ぎょうじゅう坐臥ざがに心しんをして見みしめよ 無む量りょう楽らく

行住坐臥ニ令シメヨ↢心ヲシテ見ミ‡↡無量楽

^0755仏身ぶっしん円満えんまんにして*背相はいそうなし 願がん往おう生じょう

0985仏身円満ニシテ無シ↢背相ハイサウ↡願往生

十方じっぽうより来きたれる人ひとみな面おもてに対むかふ 無む量りょう楽らく

十方ヨリ来キタレル人皆 ナ対ムカフ↠面 テニ無量楽

^ともに願がんじて心しんを傾かたむけて相続そうぞくして念ねんぜよ 願がん往おう生じょう

倶トモニ願ジテ傾カタブケテ↠心シムヲ相続シテ念ゼヨ願往生

すなはち有う縁えんの心眼しんげんの前まえに現げんぜん 無む量りょう楽らく

即チ現†ゼム↢有縁ノ心眼ノ前マエニ↡無量楽

^浄じょう土どの希奇けきの事じを見みることを得うるは 願がん往おう生じょう

得ウルハ↠見ミルコトヲ↢浄土ノ希奇ノ事ヲ↡願往生

みなこれ仏力ぶつりきはるかに*加備かびしたまへばなり 無む量りょう楽らく

皆 ナ是 レ仏力‡遥 カニ加備†シタマヘバナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)脇士華座

^観音かんのん・勢せい至し華はなをならべて坐ざしたまふ 願がん往おう生じょう

観音・勢至†双ベテ↠華ヲ坐シタマフ願往生

一々いちいちの荘しょう厳ごんまた仏ぶつ (阿弥陀仏) のごとし 無む量りょう楽らく

一一ノ荘厳‡亦如シ↠仏ノ無量楽

^0752四し幢どう・宝幔ほうまんみなあひ似にたり 願がん往おう生じょう

四幢・宝幔皆 ナ相 ヒ似タリ願往生

宝ほう羅ら・宝網ほうもう殊しゅ異いなし 無む量りょう楽らく

宝羅・宝網無シ↢殊異↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅲ)結前生後

^*三さん華け独ひとりはるかに衆しゅ座ざに超こえたり 願がん往おう生じょう

三華†独リ*迥カニ超エタリ↢衆座ニ↡願往生

*三身さんしん対たい坐ざしてもつとも尊そんたり 無む量りょう楽らく

三身対坐シテ最モ為タリ↠尊無量楽

^本国ほんごく・他た方ほうの菩ぼ薩さつ衆しゅ 願がん往おう生じょう

本国・他方ノ菩薩衆願往生

一切いっさい時じ中ちゅうに囲い繞にょうして讃さんず 無む量りょう楽らく

一切時中ニ囲遶シテ讃ズ無量楽

^かくのごとき*大海だいかい塵沙じんじゃ会え 願がん往おう生じょう

如キ‡↠此クノ大海塵沙会願往生

衆しゅ生じょう生しょうずるものそのなかに入いる 無む量りょう楽らく

衆生‡生ズル者 ノ入ル↢其ノ中ニ↡無量楽

^これ口く言ごんをもつてすなはちかしこに生しょうずるにあらず 願がん往おう生じょう

非ズ↢是 レ口言ヲモテ即チ生ズルニ↟†彼ニ願往生

かならずこれもつぱら行ぎょうじて身みを惜おしまざればなり 無む量りょう楽らく

会ズ是 レ†専ラ行ジテ†不レバナリ↠惜オシマ↠身ヲ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (二)宝池
            (Ⅰ)池岸荘厳

【15】 ^*宝楼ほうろう重畳じゅうじょう人ひとの造つくれるにあらず 願がん往おう生じょう

宝楼‡重畳‡非アラズ↢人ヒトノ造ツクレルニ↡願往生

宝幢ほうどう・樹林じゅりんまたみなしかなり 無む量りょう楽らく

宝幢・樹林亦皆 ナ然ナリ無量楽

^*池渠ちこの四し岸がんにみな充じゅう遍へんす 願がん往おう生じょう

池渠ノ四岸ニ皆 ナ充遍ス願往生

微み風ふうしばらく触ふるるに天てん楽がくを奏そうす 無む量りょう楽らく

微風暫 ラク触ルルニ奏ス↢天‡楽ヲ↡無量楽

^*法響ほうこう心しんに潅そそぎて毛もう孔くより入いれば 願がん往おう生じょう

法響†潅ギテ↠心ニ毛孔ヨリ*入レバ願往生

0753すなはち恒沙ごうじゃの三昧さんまい門もんを悟さとる 無む量りょう楽らく

即チ悟サトル↢恒沙ノ三昧門ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅱ)能坐聖衆
              (ⅰ)坐華自在

^一切いっさいの*渠こ中ちゅうに華はな遍満へんまんす 願がん往おう生じょう

一*切ノ†渠中ニ華遍満ス願往生

あるいは開かいしあるいは合がっして人ひと無む数しゅなり 無む量りょう楽らく

或イハ開シ或イハ合シテ人無数ナリ無量楽

^あるいは坐ざしあるいは立りゅうしてあひ*招しょう喚かんし 願がん往おう生じょう

或イハ坐シ或イハ立シテ相 ヒ招セウ喚クワンシ‡願往生

競きおひて香こう華げを取とりてあひ供く養ようす 無む量りょう楽らく

競ヒテ取リテ↢香華ヲ↡相 ヒ供養ス無量楽

^0756あるいは語かたりあるいは笑わらひて身心しんしん楽たのしむ 願がん往おう生じょう

0986或イハ†語リ或イハ†笑ヒテ身心†楽ム願往生

すなはち閻えん浮ぶの同どう行ぎょう人にんを憶おくす 無む量りょう楽らく

即チ憶ス↢閻浮ノ同行人ヲ↡無量楽

^おのおの誓願せいがんを発おこしてはるかに加備かびし 願がん往おう生じょう

各ノ発シテ↢誓願ヲ↡遥ニ加備†シ願往生

*専せん住じゅうして退しりぞくことなかれことごとくすべからく来きたるべしと 無む量りょう楽らく

専住シテ莫レ↠†退クコト尽ク須 ラクシト↠来ル無量楽

^一ひとたび ˆ浄じょう土どにˇ 到いたりぬればすなはち*清しょう虚この楽らくを受うく 願がん往おう生じょう

▼一タビ到リヌレバ即チ受ク↢清虚ノ楽ヲ↡願往生

清しょう虚こはすなはちこれ涅ね槃はんの因いんなり 無む量りょう楽らく

清虚ハ即チ是 レ涅槃ノ因ナリ無量楽

^わが心しんを*表ひょう知ちしてあひ憶念おくねんし 願がん往おう生じょう

表↢知シテ我ガ心ヲ↡相 ヒ憶念†シ願往生

おのおの*半はん座ざを留とどめて来きたる人ひとに与あたふ 無む量りょう楽らく

各ノ†留メテ↢半座ヲ↡与アタフ↢来ル人ニ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)遊方無碍

^同学どうがくあひ随したがひて法界ほうかいに遊あそぶ 願がん往おう生じょう

同学相 ヒ随ヒテ遊ブ↢法界ニ↡願往生

法界ほうかいはすなはちこれ如来にょらいの国くになり 無む量りょう楽らく

法界ハ即チ是 レ如来ノ国ナリ無量楽

^0754一々いちいちの仏国ぶっこくに恒沙ごうじゃの会えあり 願がん往おう生じょう

一一ノ仏国ニ恒沙ノ会アリ願往生

身みを分わかちて法ほうを聴きき供く養ようを修しゅす 無む量りょう楽らく

†分チテ↠身ヲ聴キ↠法ヲ修ス↢供養ヲ↡無量楽

^諸仏しょぶつの慈じ光こう照てらすことを蒙こうむることを得う 願がん往おう生じょう

得↠蒙ルコトヲ↢諸仏ノ慈光照テラスコトヲ↡願往生

*摩ま頂ちょう授じゅ記きせられて*無余むよに入いる 無む量りょう楽らく

摩頂授記セラレテ入ル↢無余ニ↡無量楽

^意こころに他た方ほうに住じゅうせんと楽ねがへばすなはち住じゅうし 願がん往おう生じょう

意ニ楽ヘバ↢他方ニ住セム†ト↡即チ住†セムト願往生

すべからく*帰き還げんせんと欲ほっすればすなはち帰き還げんすべし 無む量りょう楽らく

須 ラクシ↧†欲スレバ↢帰還セムト↡即チ帰還ス↥無量楽

^もしは住じゅうもしは還げんみな益やくを得う 願がん往おう生じょう

▼若シハ住若シハ還皆 ナ†得↠益ヲ願往生

本国ほんごく・他た方ほうまた無二むになり 無む量りょう楽らく

本国・他方亦無二ナリ無量楽

^ことごとくこれ涅ね槃はん平びょう等どうの法ほうなり 願がん往おう生じょう

悉ク是 レ涅槃平等ノ法ナリ願往生

諸仏しょぶつの智慧ちえもまた同然どうねんなり 無む量りょう楽らく

諸仏ノ智慧モ亦同然ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b【正報】
        イ 本仏
          (一)仏身
            (Ⅰ)結前生後

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

到いたる処ところことごとくこれ*法王ほうおうの家いえなり 無む量りょう楽らく

†到ル処尽ク是 レ法王ノ家ナリ無量楽

^*歴りゃく事じしをはりて記きせられて安楽あんらくに還かえり 願がん往おう生じょう

歴事シ已リテ†記セラレテ還リ↢安楽ニ↡願往生

無む量りょうの陀羅尼だらにを証しょう得とくす 無む量りょう楽らく

証↢得ス無量ノ陀羅尼ヲ↡無量楽

^もろもろの菩ぼ薩さつ塵沙じんじゃの衆しゅうと 願がん往おう生じょう

与ト↢諸ノ菩薩塵沙ノ衆↡願往生

0755虚こ空くうに遍満へんまんして来きたりて供く養ようす 無む量りょう楽らく

遍↢満シテ虚空ニ↡来リテ供養ス無量楽

^あるいは衣え・華けを散さんずるに変へんじて蓋がいとなり 願がん往おう生じょう

或イハ散ズ†ルニ↢衣華ヲ↡変ジテ成†リ↠蓋ト願往生

あるいは音楽おんがくを奏そうするに変へんじて雲くもとなる 無む量りょう楽らく

或イハ奏ス†ルニ↢音楽ヲ↡変ジテ成ル↠雲ト無量楽

^0757変現へんげんの*幢幡どうばん無む億おく数しゅなり 願がん往おう生じょう

0987変現ノ幢幡無億数ナリ願往生

*一食いちじきのあひだに安楽あんらくに到いたる 無む量りょう楽らく

一食之間 ダニ到ル↢安楽ニ↡無量楽

^安楽あんらくの衆しゅ聖しょうはるかにあひ見みて 願がん往おう生じょう

安楽ノ衆聖遥 カニ相 ヒ見テ願往生

これ他た方ほうの同どう行ぎょう人にんなりと知しり 無む量りょう楽らく

知†リ↢是 レ他方ノ同行人ナリト↡無量楽

^おのおの起たちて華はなを持じして迎むかへて供く養ようし 願がん往おう生じょう

各ノ起タチテ†持シテ↠華ヲ迎ムカヘテ供養†シ願往生

すなはち引ひきてただちに*弥陀みだ会えに入いる 無む量りょう楽らく

即チ引ヒキテ直ニ入ル↢弥陀会ニ↡無量楽

^他た方ほうの菩ぼ薩さつ同おなじく仏ぶつを礼らいして 願がん往おう生じょう

他方ノ菩薩同ジク礼シテ↠仏ヲ願往生

華はなを持じして囲い繞にょうすること*百ひゃく千せん帀ぞうなり 無む量りょう楽らく

†持シテ↠華ヲ囲遶†スルコト百千帀ナリ無量楽

^あるいは香こう華げを散さんじて天楽てんがくを奏そうし 願がん往おう生じょう

或イハ散ジテ↢香華ヲ↡奏†シ↢天楽ヲ↡願往生

また神変じんぺんを現げんじて虚こ空くうに満みつ 無む量りょう楽らく

復現ジテ↢神変ヲ↡満ミツ↢虚空ニ↡無量楽

^光々こうこうあひ照てらして仏ぶつを供く養ようし 願がん往おう生じょう

光光相 ヒ照 ラシテ供↢養†シ仏ヲ↡願往生

異口いく同音どうおんに極楽ごくらくを讃さんず 無む量りょう楽らく

異口同音ニ讃ズ↢極楽ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅱ)正明

^0756弥陀みだ時ときに応おうじて身相しんそうを動うごかしたまふに 願がん往おう生じょう

弥陀応ジテ↠時ニ†動シタマフニ↢身相ヲ↡願往生

身光しんこうあまねく十方じっぽうの国くにを照てらす 無む量りょう楽らく

身光遍 ネク照ス↢十方ノ国ヲ↡無量楽

^放はなつところの*神光じんこう色しき無む尽じんなり 願がん往おう生じょう

所 ロノ↠放ハナツ神光色無尽ナリ願往生

回え光こう還かえりて弥陀みだ会えを照てらす 無む量りょう楽らく

廻光還 エリテ照ス↢弥陀会ヲ↡無量楽

^照てらしをはりて光ひかり頂ちょう上じょうより入いれば 願がん往おう生じょう

照シ訖 ハリテ光 リ従ヨリ↢頂上↡入†レバ願往生

大衆だいしゅ同おなじく授じゅ記きの光ひかりなりと知しる 無む量りょう楽らく

大衆同ジク知シル↢授記ノ光 リナリト↡無量楽

^光ひかりを収おさむることいまだ尽つきざるに弥陀みだ笑えみたまひて 願がん往おう生じょう

収オサムル†コト↠光ヒカリヲ未ザ ダルニ↠尽ツキ弥陀笑エミタマヒテ願往生

あまねく大衆だいしゅに告つげて専心せんしんに聴きかしめたまふ 無む量りょう楽らく

普ク告ツゲテ↢大衆ニ↡専心ニ聴キカシ†メタマフ無量楽

^「われいまなんぢに菩ぼ提だいの*記きを授さずく 願がん往おう生じょう

我 レ今 マ授サヅク↢汝 ヂニ菩提ノ記ヲ↡願往生

久ひさしからずしてまさにことごとく来きたりて成じょう仏ぶつすべし」 と 無む量りょう楽らく

不ズシテ↠久ヒサシカラ当 サニシト↢尽ク†来リテ成仏ス↡無量楽

^*本ほん住じゅう・他た方ほうの化け生しょうの衆しゅう 願がん往おう生じょう

本住・他方ノ化生ノ衆願往生

遭あひがたき希有けうの比ともがらを得うることを慶よろこぶ 無む量りょう楽らく

慶ヨロコブ‡↠得ウルコトヲ↢難ガタキ↠遭アヒ希有ケウノ*比トモガラヲ↡無量楽

【16】 ^▼*娑しゃ婆ば長じょう劫ごうの難なんを免まぬかるることを得うることは 願がん往おう生じょう

▼得ウルコトハ↠免マヌカルルコトヲ↢娑婆長劫ノ難ナンヲ↡願往生

ことに*知ち識しき釈しゃ迦かの恩おんを蒙こうむれり 無む量りょう楽らく

特コトニ蒙†レリ↢知識釈迦ノ恩ヲ↡無量楽

^種々しゅじゅに思し量りょうし巧たくみに方便ほうべんして 願がん往おう生じょう

種種ニ思量シ巧タクミニ方便シテ願往生

0757選えらびて弥陀みだ弘ぐ誓ぜいの門もんを得えしめたまへり 無む量りょう楽らく

*巽エラビテ得エシ†メタマヘリ↢弥陀弘誓ノ門ヲ↡無量楽

^0758一切いっさいの善業ぜんごうは回えして生しょうずる利りあれども 願がん往おう生じょう

0988一切ノ善業ハ廻シテ生ズル利リアレドモ願往生

もつぱら弥陀みだの号みなを念ねんずるにしかず 無む量りょう楽らく

†不↠如シカ↣専ラ念ズルニ‡↢弥陀ノ号ミナヲ↡無量楽

^念々ねんねんに称名しょうみょうしてつねに懴さん悔げす 願がん往おう生じょう

▼念念ニ称名シテ常ニ懴悔ス‡願往生

人ひとよく仏ぶつを念ねんずれば仏ぶつまた憶おくしたまふ 無む量りょう楽らく

人能ク念ズレバ↠仏ヲ仏†還タ憶シタマフ無量楽

^凡ぼん聖しょうあひ知しり境きょうあひ照てらす 願がん往おう生じょう

凡聖†相知リ境†相照ス願往生

すなはちこれ衆しゅ生じょう増ぞう上じょう縁えんなり 無む量りょう楽らく

即チ是 レ衆生‡増上縁ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)乗便垂誡
              (ⅰ)略斥僻解
                (a)依正倶非

^他た人にんの語ことばを信受しんじゅすることを得えざれ 願がん往おう生じょう

†不レ↠得↣信シン↢受ジユスルコトヲ他人ノ語ヲ↡願往生

「ただ心しんをして浄じょうならしむればこれみな浄じょうなり」 といふことを 無む量りょう楽らく

但タヾ令シムレバ↢心ヲシテ浄ナラ↡此 レ皆 ナ浄ナリトイフコトヲ無量楽

^もしこれ同おなじく諸仏しょぶつの国くになりといはば 願がん往おう生じょう

若シ道イハバ↢†此同ジク諸仏ノ国ナリト↡願往生

なにによりてか六道ろくどう同おなじく生しょう死じせん 無む量りょう楽らく

何 ニニ因リテカ六道同ジク生死†セム無量楽

【17】 ^*棘こく刺し*叢林そうりん三界さんがいに満みち 願がん往おう生じょう

棘コク刺シ叢林ソウリン満チ‡↢三界ニ↡願往生

山せん河が大だい地じ同おなじく*高こう下げあり 無む量りょう楽らく

山河・大地同ジク高下アリ無量楽

^水すい・陸ろく・虚こ空くうの衆しゅ生じょうの性しょうは 願がん往おう生じょう

水・陸・虚空ノ衆生ノ性ハ願往生

無む明みょう煩悩ぼんのう等ひとしく貪瞋とんじんなり 無む量りょう楽らく

無明煩悩†等シク貪瞋ナリ無量楽

^0758念々ねんねんに*財色ざいしきを貪とん求ぐして苦くるしみ 願がん往おう生じょう

念念ニ貪↢求†シテ財色ヲ↡苦ミ願往生

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅰ)(b)成上起下

^*業ごう愛あい痴ちの縄なわ人ひとを縛しばりて送おくる 無む量りょう楽らく

業愛痴ノ縄ナハ縛シバリテ↠人ヲ送オクル無量楽

^*閻えん羅ら使つかひを遣つかはして牽ひき将いて去さる 願がん往おう生じょう

*閻羅遣ツカシテ↠使ツカヒヲ牽ヒキ‡将ヰテ去サル願往生

*獄率ごくそつ牛頭ごず催うながしてまた催うながす 無む量りょう楽らく

獄率牛頭†催ウナガシテ復マタ†催ウナガス無量楽

^盛さかりなる火ひ四し面めんに同どう時じに起おこり 願がん往おう生じょう

盛ナル火四面ニ同時ニ起†リ願往生

*業風ごうふうの吹ふくに随したがひて苦くのなかに落おつ 無む量りょう楽らく

随シタガヒテ↢業風ノ吹クニ↡落オツ↢†苦ノ中ニ↡無量楽

^最さい火かの*泥ない犂り四し門もんの外そと 願がん往おう生じょう

最火ノ泥犂四門ノ外‡願往生

門々もんもんに八万はちまん四し千せんの隔へだてあり 無む量りょう楽らく

門門ニ八万四千ノ隔アリ無量楽

^一々いちいちの隔へだてのなかに人々にんにん到いたる 願がん往おう生じょう

一一ノ隔ノ中ニ人人到ル願往生

恒沙ごうじゃの*苦く具ぐそのなかにあり 無む量りょう楽らく

恒沙ノ†苦具在リ↢其ノ中ニ↡無量楽

^罪人ざいにんの身しん上じょうに煙炎えんえん起おこり 願がん往おう生じょう

罪人ノ身‡上ニ煙炎起†リ願往生

飛ひ輪りん・刀剣とうけん縦じゅう横おうに入いる 無む量りょう楽らく

飛輪・刀剣縦横ニ入ル無量楽

^一切いっさいの獄ごく中ちゅう同おなじくこの苦くあり 願がん往おう生じょう

一切ノ獄中‡同ジク此ノ苦アリ願往生

いづれの時ときいづれの劫こうにか休やすむ時ときを得えん 無む量りょう楽らく

何 レノ時何 レノ劫ニカ得エム↢†休ム時ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)広述所由
                (a)悪報
                  (イ)鉄城苦相

^0759般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

0989般舟三昧楽願往生

0759三さん塗ず永ながく絶たえて願ねがはくは名なすらなからん 無む量りょう楽らく

三ヅ永ナガク絶タエテ願クハ無カラム↠名ナスラ無量楽

^七しち重じゅうの鉄てつ城じょうに七しち重じゅうの網あみあり 願がん往おう生じょう

七重ノ鉄城ニ七重ノ網アリ願往生

*重々じゅうじゅうの城じょう内ないに鉄てつの林樹りんじゅあり 無む量りょう楽らく

重重ノ城‡内ニ鉄ノ林樹アリ無量楽

^樹々じゅじゅの枝し条じょう八万はちまん四しなり 願がん往おう生じょう

樹樹ノ枝条八万四ナリ願往生

葉々ようよう華果けか刀輪とうりんのごとし 無む量りょう楽らく

葉葉華果如シ↢刀輪ノ↡無量楽

^飛ひ輪りん上かみに踊おどりて還かえりて下しもに来きたる 願がん往おう生じょう

飛輪上カミニ踊オドリテ還 エリテ来ル↠下ニ願往生

頭こうべに入いりて足あしに出いづ痛いたみ忍しのびがたし 無む量りょう楽らく

頭 ベニ入リテ足ニ出ヅ痛ミ難シ↠忍ビ無量楽

^重々じゅうじゅうの門もんの上うえに八万はちまんの釜かまあり 願がん往おう生じょう

重重ノ門ノ上ニ八万ノ釜カマアリ願往生

鎔よう銅どう鉄てつ汁じゅう湧わくこと泉いずみのごとし 無む量りょう楽らく

†鎔銅†鉄汁涌ワクコト如シ↠泉イヅミノ無量楽

^沸わき涌わきて波なみを騰あぐること高たかさ*八万はちまん 願がん往おう生じょう

沸ワキ涌ワキテ†騰グルコト↠波ヲ高タカサ八万‡願往生

ただちに門もん外げ千せん由ゆ旬じゅんを射いる 無む量りょう楽らく

†直ニ射イル†↢門外千由旬ヲ↡無量楽

^四し門もんの四し道どうより罪人ざいにん入いる 願がん往おう生じょう

四門ノ四道†ヨリ罪人入ル願往生

門もん開ひらけて業ごう火か出いでて*来迎らいこうす 無む量りょう楽らく

門開ケテ業火出デテ来迎ス無量楽

^鉄てつ汁じゅう*焱々えんえんとして流ながれて膝ひざを没もっす 願がん往おう生じょう

鉄汁テチヂウ焱焱エンエントシテ流レテ†没ス↠膝ヒザヲ願往生

触ふるる処ところ煙炎えんえん同どう時じに起おこる 無む量りょう楽らく

触ルル処 ロ‡煙炎‡同時ニ起ル無量楽

^0760牛頭ごず獄率ごくそつ道みちの辺ほとりにして*いかれば 願がん往おう生じょう

牛頭獄率道ノ辺ニシテイカレバ願往生

大だい地じ震動しんどうすること天てん雷らいのごとし 無む量りょう楽らく

大地震動スルコト如シ↢天‡雷ノ↡無量楽

^罪人ざいにんこれを聞ききて*心しん肚と裂さくれば 願がん往おう生じょう

罪人聞キテ↠之ヲ心シム肚ト†裂クレバ願往生

鉄てっ虫ちゅう・鉄てっ鳥ちょう争あらそひ来きたりて食じきす 無む量りょう楽らく

鉄虫・鉄鳥争アラソヒ来 タリテ食ス無量楽

^鉄丸てつがん・刀剣とうけん空くう中ちゅうより下くだり 願がん往おう生じょう

鉄丸・刀剣空‡中ヨリ下†リ願往生

鎔よう銅どう鉄てつ汁じゅう身みの上うえに注そそぐ 無む量りょう楽らく

†鎔銅†鉄汁注ソヽグ↢身ノ上ニ↡無量楽

^鉄てつ城じょうの門もんを去さること四し万まん里りなり 願がん往おう生じょう

去サルコト↢鉄城ノ門ヲ↡四万里ナリ願往生

かならず中なかを取とりて行ゆかしむるに避さる処ところなし 無む量りょう楽らく

要カナラズ取リテ↠中ヲ†行カシムルニ無シ↢避サル処トコロ↡無量楽

^行ゆくこと疾とくして風かぜに過すぎ箭やの射いるがごとし 願がん往おう生じょう

†行クコト疾トクシテ過ギ‡↠風カゼニ如シ↢箭ヤノ射イルガ↡願往生

須しゅ臾ゆにすなはち七しち重じゅうの門もんに入いる 無む量りょう楽らく

須臾ニ即チ入ル↢七重ノ門ニ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(a)(ロ)門内苦相

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

専心せんしんに念仏ねんぶつして貪瞋とんじんを断だんずべし 無む量りょう楽らく

専心ニ念仏シテ断ズベシ↢貪瞋ヲ↡無量楽

^0760この七しち重じゅうの鉄門てつもんのうちに入いりなば 願がん往おう生じょう

0990入リナバ↢此ノ七重ノ鉄門ノ内ニ↡願往生

いづれの時ときいづれの劫こうにか回還かえることを得えん 無む量りょう楽らく

何 ヅレノ時何 レノ劫ニカ得エム↢廻還 カヘ ルコトヲ↡無量楽

^罪人ざいにん入いりをはりぬれば門もんみな閉とづ 願がん往おう生じょう

罪人入リ已リヌレバ門皆 ナ閉ヅ願往生

0761一々いちいちの身み満みちてあひ妨さまたげず 無む量りょう楽らく

一一ノ身満チテ不ズ↢相 ヒ妨サマタゲ↡無量楽

^一ひとたび臥がするに八万はちまん長じょう時じ劫こうなり 願がん往おう生じょう

†一タビ臥スルニ八万長時劫ナリ願往生

みな*破は法ほう罪ざいの因縁いんねんによる 無む量りょう楽らく

†皆由ル↢破法罪ノ因縁ニ↡無量楽

^三宝さんぼうを*謗ほう毀きし人ひとの善ぜんを壊やぶれば 願がん往おう生じょう

謗↢毀シ三宝ヲ↡壊ヤブ†レバ↢人ノ善ヲ↡願往生

また*阿鼻あび大獄だいごくのなかに堕つ 無む量りょう楽らく

亦堕ツ↢阿鼻大獄ノ中ニ↡無量楽

^*戯け笑しょうの作さ罪ざいも多た劫こうに受うく 願がん往おう生じょう

戯ケ笑セウノ作罪モ多劫ニ受ク願往生

*仏ぶつ意いを惜おしまずして人にん情じょうを取とらんや 無む量りょう楽らく

不シテ↠†惜マ↢仏意ヲ↡取ラムヤ↢†人情ヲ↡無量楽

^つつしみて軽きょう心しんをもつて三業さんごうをほしいままにすることなかれ 願がん往おう生じょう

慎ツヽシミテ莫レ↣†軽心ヲモテ縦ニスルコト↢三業ヲ↡願往生

*業道ごうどう分ぶん明みょうなり欺あざむくべからず 無む量りょう楽らく

業道分明ナリ不ズ↠可カラ↠†欺ク無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(a)(ハ)門外苦相

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

横よこさまに業道ごうどうを截きり西方さいほうに入いれ 無む量りょう楽らく

横ニ截リ‡↢業道ヲ↡入レ↢西方ニ↡無量楽

^七しち重じゅうの鉄てつ城じょうの門々もんもんの外そとに 願がん往おう生じょう

七重ノ鉄城†ノ門門ノ外ニ願往生

*鉄蟒てつもう頭こうべを挙あげて城しろの上うえより出いづ 無む量りょう楽らく

鉄蟒テチマウ挙アゲテ↠頭カウベヲ城ノ上 エヨリ出ヅ無量楽

^火か炎えん・刀輪とうりん口くちより出いで 願がん往おう生じょう

火炎・刀輪従ヨリ↠口出デ願往生

またみな流ながれて罪人ざいにんの上うえに注そそぐ 無む量りょう楽らく

亦皆 ナ流レテ注ソヽグ↢罪人ノ上ニ↡無量楽

^0762四よ角すみの*鉄てっ狗くの身みの毛もう孔くより 願がん往おう生じょう

四角ノ鉄狗ノ身ノ毛孔ヨリ願往生

また煙えん火かを人身にんじんの上うえに雨あめふらす 無む量りょう楽らく

亦†雨ラス↢煙火ヲ人身ノ上ニ↡無量楽

^羅ら刹せつ*叉ひしを擎ささげて心眼しんげんを刺さす 願がん往おう生じょう

羅刹擎サヽゲテ↠叉ヒシヲ刺サス↢心眼シムゲンヲ↡願往生

みな心眼しんげんをもつて泥ない犂りに堕だするによる 無む量りょう楽らく

皆 ナ由ル↣心眼ヲモテ堕ダスルニ↢泥ナイ犂リニ↡無量楽

^熱鉄ねつてつの地じ上じょうに無む窮ぐうの苦くあり 願がん往おう生じょう

熱鉄ノ†地上ニ無窮ノ苦アリ願往生

罪人ざいにんあるいは臥ふしあるいは行ゆき走はしる 無む量りょう楽らく

罪人或イハ臥フシ或イハ行ユキ走ハシル無量楽

^大劫だいこう尽つくる時とき眼げん中ちゅうに見みゆ 願がん往おう生じょう

大劫尽クル時 キ†眼中ニ見ミユ願往生

東門とうもんの城じょう外げに清しょう林泉りんせんありと 無む量りょう楽らく

東門ノ城‡外ニ清林泉センアリト無量楽

^罪人ざいにん一いち時じに東ひがしに向むかひて走はしる 願がん往おう生じょう

罪人一時ニ向ムカヒテ↠東 シニ走ハシル願往生

*臨々りんりんとして門もんに到いたらんと欲ほっすれば還かえりて閉とづ 無む量りょう楽らく

臨臨トシテ欲スレバ↠到イタラムト†↠門ニ還 エリテ閉ヅ無量楽

^0761かくのごとく四し門もんにはるかなること半劫はんこうなり 願がん往おう生じょう

0991如ク‡↠是クノ四門ニ遥 カナルコト半劫ナリ願往生

鉄網てつもう身みを*鉤くすること*棘林こくりんのごとし 無む量りょう楽らく

鉄網†鉤スルコト↠身ヲ如シ↢棘林ノ↡無量楽

^上うえに鷹おう鳥ちょうありて人ひとの肉にくを啄ついばむ 願がん往おう生じょう

†上ニ有リテ↢鷹鳥↡啄ツイバム↢人ノ肉ヲ↡願往生

地じに銅どう狗くありて争あらそひ来きたりて食じきす 無む量りょう楽らく

地ニ有リテ↢銅狗↡争アラソヒ来リテ食ス無量楽

^地じ上じょう・虚こ空くうに避さる処ところなし 願がん往おう生じょう

地上・虚空ニ無シ↢避サル処↡願往生

0763動うごけばすなはち苦く具ぐうたたいよいよ多おおし 無む量りょう楽らく

動ウゴケバ即チ†苦具転 タタ弥ヨ多シ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(b)悪業
                  (イ)総明衆悪

【18】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

この苦くを説とくを聞きけば心しん*摧砕さいさいす 無む量りょう楽らく

聞ケバ↠説トクヲ↢此コノ苦クヲ↡心摧砕ス無量楽

^父母ぶもに孝きょうせず三宝さんぼうを罵ののしれば 願がん往おう生じょう

不↠孝セ父母ニ↡†罵レバ↢三宝ヲ↡願往生

終じゅう時じに獄ごく火かおのづからあひ迎むかふ 無む量りょう楽らく

終時ニ獄火†自ラ相 ヒ迎フ無量楽

^六親ろくしんを*毀き辱にくし浄じょう戒かいを破はすれば 願がん往おう生じょう

毀↢辱シ六親ヲ↡破ス†レバ↢浄戒ヲ↡願往生

またかくのごとき泥ない犂りのなかに堕だす 無む量りょう楽らく

亦堕ス↢如†キ↠是クノ泥ナイ犂リノ中ナカニ↡無量楽

^*衆しゅ生じょうを殺害せつがいし他た肉にくを食じきすれば 願がん往おう生じょう

殺↢害シ衆生ヲ↡食ス†レバ↢他肉ヲ↡願往生

ただちに泥ない犂り火か聚じゅのなかに入いる 無む量りょう楽らく

†直ニ入ル↢泥犂火聚ノ中ニ↡無量楽

^*見聞けんもん・方便ほうべん・処分しょぶんの殺せつ 願がん往おう生じょう

見聞・方便・処分ノ殺‡願往生

*前さきのごとく苦くを受うくいまだ何央なかばならず 無む量りょう楽らく

如ク↠前ノ受†ク↠苦ヲ未ズ ダ↢何央 ナカバ ナラ↡無量楽

^*三宝さんぼう・衆しゅ生じょうの物ものを*劫盗こうとうすれば 願がん往おう生じょう

劫↢盗スレバ三宝衆生ノ物ヲ↡願往生

一ひとたび泥ない犂りに堕だして出いづる期ごなし 無む量りょう楽らく

一タビ堕シテ↢泥ナイ犂リニ↡無シ↢出ヅル期ゴ↡無量楽

^父母ぶも・六親ろくしんの物ものを*偸ちゅう劫こうするも 願がん往おう生じょう

偸↢劫スル†モ父母六親ノ物ヲ↡願往生

またかくのごとき泥ない犂りのなかに入いる 無む量りょう楽らく

亦入ル↢如キ‡↠是クノ泥犂ノ中ニ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(b)(ロ)別述邪婬

^0764般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

身財しんざいを惜おしまずしてつねに*恵施えせすべし 無む量りょう楽らく

不ズシテ↠惜オシマ↢身財ヲ↡常ニ恵施スベシ無量楽

^師し僧そうを悪お染ぜんし浄行じょうぎょうを壊えすれば 願がん往おう生じょう

悪↢染†シ師僧ヲ↡壊スレバ↢浄行ヲ↡願往生

泥ない犂り永劫ようごうにして出いづるに期ごなし 無む量りょう楽らく

泥犂永劫ニシテ出イヅル†ニ無シ↠期無量楽

^衆しゅ生じょうおよび眷属けんぞくを邪染じゃぜんすれば 願がん往おう生じょう

邪↢染スレバ衆生及ビ眷属ヲ↡願往生

さだめて泥ない犂り長じょう劫ごうの苦くに入いる 無む量りょう楽らく

定メテ入ル↢泥犂長劫ノ苦ニ↡無量楽

^もし人身にんじんを得うれば*黄門おうもんの報ほうあり 願がん往おう生じょう

若シ†得レバ↢人身ヲ↡黄門ノ報†アリ願往生

六親ろくしん同どう住じゅうするも怨おん家げのごとし 無む量りょう楽らく

六親同住ス†ルモ如シ↢怨家ノ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅲ)結勧欣浄

^0762般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

0992般舟三昧楽願往生

願ねがはくは邪心じゃしんを断だんじて*梵ぼん行ぎょうを修しゅせよ 無む量りょう楽らく

願クハ断ジテ↢邪心ヲ↡修セヨ↢梵行ヲ↡無量楽

^三宝さんぼう・衆しゅ生じょうの類たぐいを*欺ご誑おうすれば 願がん往おう生じょう

欺↢誑スレバ三宝衆生ノ類ヲ↡願往生

死しして泥ない犂りに入いりて出いづる期ごなし 無む量りょう楽らく

死シテ入リテ↢泥犂ニ↡無シ↢出ヅル期↡無量楽

^▼悪あっ口く・両りょう舌ぜつ・貪とん・瞋しん・慢まんなれば 願がん往おう生じょう

悪アク口ク・両リヤウ舌ゼチ・貪トム・瞋シム・慢マン†ナレバ願往生

八万はちまんの地じ獄ごくにみな周しゅう遍へんす 無む量りょう楽らく

八万ノ地獄ニ皆 ナ周遍†ス無量楽

^▼他た人にんと三宝さんぼうとの過とがを論説ろんせつすれば 願がん往おう生じょう

論↢説スレバ他人ト三宝トノ†過ヲ↡願往生

0765死しして*抜舌ばつぜつ泥ない犂りのなかに入いる 無む量りょう楽らく

死シテ入ル↢抜舌バチゼチ泥ナイ犂リノ中ナカニ↡無量楽

【19】 ^あまねく衆しゅ生じょうに勧すすむ三業さんごうを護まもり 願がん往おう生じょう

普ク†勧ム↢衆生ニ↡護リ↢三業ヲ↡願往生

行住ぎょうじゅう坐臥ざがに弥陀みだを念ねんじ 無む量りょう楽らく

行住坐臥ニ念ジ↢弥陀ヲ↡無量楽

^一切いっさい時じ中ちゅうに地じ獄ごくを憶おくして 願がん往おう生じょう

一切時中ニ憶シテ↢地獄†ヲ↡願往生

*増ぞう上じょうの往おう生じょう心しんを発ほっ起きせよ 無む量りょう楽らく

発↢起†セヨ増上ノ往生‡心シムヲ↡無量楽

^誓願せいがんして*三さん塗ずの業ごうを作つくらざれ 願がん往おう生じょう

誓願シテ不レ↠作ツクラ↢三塗ヅノ業ヲ↡願往生

人天にんでんの楽報らくほうもまた心しんにかくることなかれ 無む量りょう楽らく

人天ノ楽報モ亦 タ無ナカレ↠†心ニカクルコト無量楽

^たちまちに地じ獄ごく長じょう時じの苦くを憶おくして 願がん往おう生じょう

忽 チニ憶シテ↢地獄長時ノ苦ヲ↡願往生

捨すてて須しゅ臾ゆも安楽あんらくを忘わすれざれ 無む量りょう楽らく

不ザレ↣†捨テテ須シユ臾ユモ忘ワスレ↢安楽ヲ↡無量楽

^安楽あんらく仏国ぶっこくは無為むいの地ところなり 願がん往おう生じょう

安楽仏国ハ無為ノ地トコロナリ願往生

畢ひっ竟きょうじて身みを安やすんずるに実じつにこれ精しょうなり 無む量りょう楽らく

畢竟ジテ†安ズルニ↠身ヲ†実ニ是 レ精セイナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (二)真身
            (Ⅰ)先讃国徳

【20】 ^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

▲ただ仏ぶつの一道いちどうのみ独ひとり*清しょう閑げんなり 無む量りょう楽らく

唯仏ノ一道ノミ独リ清セイ*間ケンナリ無量楽

^浄じょう土どの荘しょう厳ごん尽つくることあることなし 願がん往おう生じょう

浄土ノ荘厳無シ↠有ルコト↠尽ツクルコト願往生

十方じっぽうより生しょうずるものまた窮きわまりなし 無む量りょう楽らく

十方ヨリ生ズル者モノ亦†無シ↠窮リ無量楽

^0766千劫せんごう・万劫まんごう・恒沙ごうじゃ劫こうにも 願がん往おう生じょう

千劫・万劫・恒沙劫ニモ願往生

一切いっさいの去ゆくものあひ妨さまたげず 無む量りょう楽らく

一切ノ去ユク者モノ不ズ↢相アヒ妨サマタゲ↡無量楽

^十方じっぽうの衆しゅ生じょうもいまだかつて減げんぜず 願がん往おう生じょう

十方ノ衆生モ未ズ ダ↢曽 ツテ減ゼ↡願往生

弥陀みだ仏国ぶっこくもまた増ぞうすることなし 無む量りょう楽らく

弥陀仏国モ亦無シ↠増スルコト無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (二)(Ⅱ)正嘆仏身

^弥陀みだの願力がんりき*心しんに随したがひて大だいなれば 願がん往おう生じょう

弥陀‡願力随ヒテ↠心ニ†大ナレバ願往生

*四し種しゅの荘しょう厳ごんあまねくみな遍へんし 無む量りょう楽らく

四種ノ荘厳普 ネク皆 ナ遍†シ無量楽

^0763三さん明みょう六通ろくつうつねに自じ在ざいにして 願がん往おう生じょう

0993三明六通常ニ自在ニシテ願往生

あまねく衆しゅ生じょうの*心想しんそうのうちに入いる 無む量りょう楽らく

遍アマネク入†ル↢衆生ノ心想ノ中ニ↡無量楽

^仏身ぶっしんの相好そうごう心しんによりて起おこり 願がん往おう生じょう

仏身ノ相好依ヨリテ↠心ニ起†リ願往生

念ねんに随したがひてすなはち真金しんこんの仏ぶつを現げんず 無む量りょう楽らく

随 ガヒテ↠念ニ即チ現ズ↢真金ノ仏ヲ↡無量楽

^真金しんこんはすなはちこれ弥陀みだの相そうなり 願がん往おう生じょう

真金ハ即チ是 レ弥陀ノ相ナリ願往生

*円光えんこうの化け仏ぶつ人ひとの前まえに現げんず 無む量りょう楽らく

円光ノ化仏現ズ↢人ノ前 エニ↡無量楽

^相好そうごういよいよ多おおくして八万はちまん四しなり 願がん往おう生じょう

▼相好弥イヨイヨ多クシテ八万四ナリ願往生

一々いちいちの光こう明みょう十方じっぽうを照てらす 無む量りょう楽らく

一一ノ光明照ス↢十方ヲ↡無量楽

^*余よ縁えんのために光ひかりあまねく照てらさず 願がん往おう生じょう

▼不ズ↧為 メニ↢余縁ノ↡光 リ普ク照 ラサ↥願往生

0767ただ念仏ねんぶつ往おう生じょうの人ひとを*覓もとむ 無む量りょう楽らく

唯タヾ覓モトム↢念仏往生ノ人ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (二)(Ⅲ)見仏因果

^万まん行ぎょうともに回えしてみな往ゆくことを得うれども 願がん往おう生じょう

万行倶トモニ廻シテ皆 ナ得ウレドモ↠往ユクコトヲ願往生

念仏ねんぶつの一いち行ぎょうもつとも尊そんたり 無む量りょう楽らく

念仏ノ一行最モ為タリ↠尊無量楽

^*回え生しょうの雑善ぞうぜんおそらくは力ちから弱よわし 願がん往おう生じょう

廻生ノ雑善‡恐 ラクハ力 ラ弱ヨハシ願往生

一日いちにち七日しちにちの念ねんに過すぐるものなし 無む量りょう楽らく

無シ↠過スグルモノ↢一日七日ノ念ニ↡無量楽

^命いのち終おわらんと欲ほっする時とき聖しょう衆じゅ現げんじて 願がん往おう生じょう

†命欲スル↠終ラムト時聖衆現ジテ願往生

すなはち華け台だいに坐ざして宝国ほうこくに至いたる 無む量りょう楽らく

即チ坐シテ↢華台ニ↡至ル↢宝国ニ↡無量楽

^清浄しょうじょう大海だいかい無む生しょうの衆しゅう 願がん往おう生じょう

清浄大海無生ノ衆願往生

はるかに生しょうずるものを見みてみな歓かん喜ぎす 無む量りょう楽らく

遥 カニ見ミテ↢生ズル者 ノヲ↡皆 ナ歓喜ス無量楽

【21】 ^観音かんのんの相好そうごう仏ぶつ (阿弥陀仏) と異ことなることなし 願がん往おう生じょう

観音ノ相好仏ト無シ↠†異ナルコト願往生

慈悲じひをもつて苦くを救すくふにもつとも強こわしとなす 無む量りょう楽らく

慈悲ヲモテ救フ†ニ↠苦クヲ最モ為ス↠強コハシト無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ 脇士
          (一)観音
            (Ⅰ)総讃大悲
              (ⅰ)随縁赴機

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

師し教きょうに違いせずして弥陀みだを念ねんぜしむ 無む量りょう楽らく

不ズシテ↠†違セ↢師シ教ケウニ↡念ゼシム↢弥陀ヲ↡無量楽

^苦くを救すくふこと*はるかに世せ界かいを別へだつといへども 願がん往おう生じょう

救スクフコト↠苦ヲ雖 ドモ↣遥ハルカニ別ツト↢世界ヲ↡願往生

衆しゅ生じょう急きゅうに念ねんずれば時ときに応おうじて来きたりたまふ 無む量りょう楽らく

衆生急ニ念ズレバ応ジテ↠時ニ来†リタマフ無量楽

^0768あるいは声しょう聞もん・菩ぼ薩さつの相そうを現げんじて 願がん往おう生じょう

或イハ現ジテ↢声聞・菩薩ノ相ヲ↡願往生

縁えんに随したがひて楽ぎょう見けんし衆しゅ生じょうを度どしたまふ 無む量りょう楽らく

†随ヒテ↠縁ニ楽見シ度†シタマフ↢衆生ヲ↡無量楽

^悲ひ心しん苦くを抜ぬきて三界さんがいを超こえしめ 願がん往おう生じょう

悲心抜ヌキテ↠苦ヲ超エシメ↢三界ヲ↡願往生

慈じ心しん楽らくを与あたへて涅ね槃はんを期ごせしむ 無む量りょう楽らく

慈心†与ヘテ↠楽ヲ涅槃ヲ期セシム無量楽

^0764*衆しゅ生じょうに随逐ずいちくして身みに異ことなることあり 願がん往おう生じょう

0994随↢逐シテ衆生ニ↡身ニ有リ↠†異ナルコト願往生

身みを六道ろくどうに分わかちて時機じきを度どす 無む量りょう楽らく

分ワカチテ↢身ヲ六道ニ↡度ス↢時機ヲ↡無量楽

^*礼念らいねんして身みを観かんずれば罪ざい障しょうを除のぞきたまふ 願がん往おう生じょう

礼念シテ†観ズレバ↠身ヲ除†キタマフ↢罪障ヲ↡願往生

ただこれ発願ほつがん慈悲じひの極きわまりなり 無む量りょう楽らく

†直ダ是 レ発願慈悲ノ†極リナリ無量楽

^一切いっさい時じ中ちゅうに法界ほうかいを縁えんじ 願がん往おう生じょう

一切時中ニ縁ジ↢法界†ヲ↡願往生

六道ろくどうを*摂取せっしゅして身しん中ちゅうに現げんじたまふ 無む量りょう楽らく

摂↢取シテ六道†ヲ↡現†ジタマフ↢身中ニ↡無量楽

^眼まなこに見み耳みみに聞きき*心しんに事じを内いる 願がん往おう生じょう

眼 コニ見ミ耳ミヽニ聞キキ心ニ内イル↠事ジヲ願往生

*声こえを尋たずねて苦くを救すくふこと刹せつ那なのあひだなり 無む量りょう楽らく

†尋ネテ↠声 エヲ†救フコト↠苦ヲ刹那ノ間 ダナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅰ)(ⅱ)挙身妙用

^*天冠てんがんの化け仏ぶつ高たかさ千せん里りなり 願がん往おう生じょう

天冠ノ化仏高サ千里ナリ願往生

*慈じ恩おんを念報ねんぽうしてつねに頂ちょう戴だいしたまふ 無む量りょう楽らく

念↢報シテ慈恩ヲ↡常ニ頂戴†シタマフ無量楽

^眉み間けんの*毫相ごうそうに七宝しっぽうの色いろあり 願がん往おう生じょう

眉間ノ毫相ニ七宝ノ色アリ願往生

0769色々しきしきに八万はちまん四し千せんの光ひかりあり 無む量りょう楽らく

色色ニ八万四千ノ光アリ無量楽

^光々こうこうの化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ衆しゅ 願がん往おう生じょう

光光ノ化仏・菩薩衆願往生

神通じんずうを極楽ごくらく界かいに遍満へんまんす 無む量りょう楽らく

遍↢満ス神通ヲ極楽界ニ↡無量楽

^身みは光こう明みょうをなして紫し金こん色じきなり 願がん往おう生じょう

身ハ作シテ↢光明ヲ↡紫金‡色ナリ願往生

内ない外げ映徹ようてつして明鏡みょうきょうのごとし 無む量りょう楽らく

内外映徹シテ如シ↢明鏡ノ↡無量楽

^一切いっさいの光こう明みょうは瓔珞ようらくのごとし 願がん往おう生じょう

一切ノ光明ハ如シ↢瓔珞ノ↡願往生

*遍身へんしんに交きょう珞らくして*鈴りょう珮はいを垂たる 無む量りょう楽らく

遍身ニ交珞ケウラクシテ垂タ†ル↢鈴リヤウ珮ハイヲ↡無量楽

^両りょう手ては*繊円せんえんにして雑ざっ華けの色いろなり 願がん往おう生じょう

†両手ハ繊円センエンニシテ雑華ノ色†ナリ願往生

つねにこの手てをもつて衆しゅ生じょうを接せっしたまふ 無む量りょう楽らく

恒ニ将モテ↢此ノ手ヲ↡接セフ†シタマフ↢衆生ヲ↡無量楽

^足あしを挙あぐれば*千輪せんりん宝ほう地じに印いんす 願がん往おう生じょう

挙†グレバ↠足 シヲ千輪印ヰン†ス↢宝地ニ↡願往生

足あしを下おろせば金こん華け世せ界かいに満みつ 無む量りょう楽らく

†下セバ↠足 シヲ金華†満ツ↢世界ニ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅰ)(ⅲ)行坐施益

^*本ほん住じゅう・他た方ほう行ぎょう坐ざの処ところ 願がん往おう生じょう

本住・他方行坐ノ処 ロ‡願往生

触ふるるものすなはち無む生しょう忍にんを悟さとる 無む量りょう楽らく

触フルル者 ノ‡即チ悟ル↢無生忍ヲ↡無量楽

^*地じ前ぜん・地じ上じょう元もと無二むになり 願がん往おう生じょう

地前・地上元モト無二ナリ願往生

*根こんの利り鈍どんに随したがひて位くらいを超ちょう増ぞうす 無む量りょう楽らく

随ヒテ↢根ノ利鈍ニ↡超↢増ス位 ヰヲ↡無量楽

^0770念々ねんねん時じ中ちゅうにつねに証しょうを得う 願がん往おう生じょう

念念時中ニ常ニ得ウ↠証ヲ願往生

いまだ功こうを施ほどこすことを得えざるにまさに得とく悟ごす 無む量りょう楽らく

未ザ ダルニ↠得エ↠†施スコトヲ↠功ヲ方マサニ†得悟ス無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅱ)結勧報恩

^0765般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

0995般舟三昧楽願往生

畢ひつ命みょうまで*同どう生しょう誓ちかひて退しりぞかざれ 無む量りょう楽らく

畢命†マデ同生†誓ヒテ不レ↠退カ無量楽

^かくのごとく快け楽らくの地じに逍しょう遥ようす 願がん往おう生じょう

如ク↠此クノ†逍↢遥ス快楽ノ地ニ↡願往生

さらに何事なにごとを貪むさぼりてか生しょうずることを求もとめざらん 無む量りょう楽らく

†更ニ†貪リテカ↢何事ナニゴトヲ↡不ラム↠求メ↠生ズルコトヲ無量楽

^苦くを救すくふに身みを分わかちて平びょう等どうに化けす 願がん往おう生じょう

救スクフニ↠苦ヲ†分チテ↠身ヲ平等ニ化ス願往生

化けし得えてはすなはち弥陀みだ国こくに送おくり 無む量りょう楽らく

化シ得エテハ即チ送オク†リ↢弥陀‡国ニ↡無量楽

^衆等しゅとうことごとく大だい悲ひ力りきを蒙こうむる 願がん往おう生じょう

衆等咸コトゴトク蒙カブル↢大悲‡力 ラヲ↡願往生

身みを砕くだきて*慚謝ざんしゃして慈じ恩おんを報ほうぜよ 無む量りょう楽らく

砕クダキテ↠身ミヲ慚謝ザンシヤシテ報ゼヨ↢慈恩ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (二)勢至
            (Ⅰ)総讃身相

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

観音かんのん引いん接じょうして弥陀みだを見みしめたまふ 無む量りょう楽らく

観音引接ゼウシテ見ミ†シメタマフ↢弥陀ヲ↡無量楽

【22】 ^勢せい至し菩ぼ薩さつ威い光こう大だいなり 願がん往おう生じょう

勢至菩薩威ヰ光†大ナリ願往生

身色しんじき相好そうごう観音かんのんに等ひとし 無む量りょう楽らく

身色相好等シ↢観音ニ↡無量楽

^身しん上じょうの光こう明みょう法界ほうかいに遍へんす 願がん往おう生じょう

身上ノ光明遍ス↢法界ニ↡願往生

0771照てらす処ところみな同おなじく紫し金色こんじきなり 無む量りょう楽らく

照ス処 ロ皆 ナ同ジク紫金色ナリ無量楽

^有う縁えんの衆しゅ生じょう光こう照しょうを蒙こうむりて 願がん往おう生じょう

有縁ノ衆生蒙 ブリテ↢光照ヲ↡願往生

智慧ちえを増ぞう長じょうして安楽あんらくに生しょうず 無む量りょう楽らく

増↢長シテ智慧ヲ↡生ズ↢安楽ニ↡無量楽

^華け冠かんを頂ちょう戴だいして瓔珞ようらくを垂たる 願がん往おう生じょう

頂↢戴シテ華冠ヲ↡垂タ†ル↢瓔珞ヲ↡願往生

宝ほう瓶びょうより光ひかり出いでて*希琦けきを現げんず 無む量りょう楽らく

宝瓶ビヤウヨリ光 リ出デテ現ズ↢希ケ*琦キヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅱ)別嘆行坐

^勢せい至し行ゆく時とき法界ほうかいを震ふるはす 願がん往おう生じょう

勢至†行ク時震フル†ハス↢法界ヲ↡願往生

震ふるふ処ところに蓮れん華げ自じ然ねんに出いづ 無む量りょう楽らく

震フルフ処 ロニ蓮華自然ニ出イヅ無量楽

^蓮れん華げの荘しょう厳ごん極楽ごくらくのごとし 願がん往おう生じょう

蓮華ノ荘厳如シ↢極楽ノ↡願往生

一切いっさいの仏国ぶっこくみなかくのごとし 無む量りょう楽らく

一切ノ仏国皆 ナ如シ↠是クノ無量楽

^坐ざする時とき先まづ弥陀みだ国こくを動うごかし 願がん往おう生じょう

坐スル時先ヅ†動シ↢弥陀国ヲ↡願往生

後のちに上じょう下げ塵沙じんじゃの刹せつを震ふるふ 無む量りょう楽らく

後ノチニ震フルフ↢上下塵沙ノ刹ヲ↡無量楽

^一々いちいちの刹せつ土どに分身ぶんしん集あつまる 願がん往おう生じょう

一一ノ刹土†ニ分身集 マル願往生

みなこれ*弥陀みだの三さん化け身しんなり 無む量りょう楽らく

皆 ナ是 レ弥陀ノ三化身ナリ無量楽

^化け仏ぶつ・観音かんのん・勢せい至し集あつまりて 願がん往おう生じょう

化仏・観音・勢至集アツマリテ願往生

虚こ空くう極楽ごくらくの上うえに*側塞しきそくす 無む量りょう楽らく

側シキ↢塞ソクス虚空極楽ノ上ニ↡無量楽

^0772おの0766おの蓮れん華げ百ひゃっ宝ぽうの座ざに坐ざして 願がん往おう生じょう

0996各ノ坐シテ↢蓮華百宝ノ座ニ↡願往生

異口いく同音どうおんに妙みょう法ほうを説ときたまふ 無む量りょう楽らく

異口同音ニ説†キタマフ↢妙法ヲ↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅲ)結示利益

^極楽ごくらくの衆しゅ生じょう見聞けんもんして益やくあり 願がん往おう生じょう

極楽ノ衆生見聞シテ益エキアリ願往生

*常じょう倫りんの諸しょ地じの上うえに超証ちょうしょうせり 無む量りょう楽らく

超↢証セリ常倫トモノ諸地ノ上ニ↡無量楽

^大おおきに利り益やくを集あつむ塵沙じんじゃの衆しゅう 願がん往おう生じょう

†大ニ集ム↢利益ヲ↡塵沙ノ衆願往生

聴ちょう法ほうし供く養ようして諸しょ劫こうを経ふ 無む量りょう楽らく

聴法シ供養シテ逕フ↢諸劫ヲ↡無量楽

^このゆゑにかの国くにを極楽ごくらくと名なづく 願がん往おう生じょう

是ノ故ニ彼ノ国ヲ名ク↢極楽ト↡願往生

あまねく同どう生しょうに勧すすむつねに憶念おくねんすべし 無む量りょう楽らく

普ク†勧ム↢同生ニ↡常ニ憶念スベシ無量楽

二 Ⅱ ⅲ 結讃
      a 普観

【23】 ^▲一切いっさい時じ中ちゅうに面おもてを西にしに向むかへ 願がん往おう生じょう

一切時中ニ面 テヲ西ニ向ヘ願往生

心しんにかの弥陀みだの身しんを見みたてまつると想おもへ 無む量りょう楽らく

心ニ想ヘ↠見ミタテマツルト↢彼ノ弥陀ノ身ヲ↡無量楽

^地じ上じょうの荘しょう厳ごん無む億おく数しゅなり 願がん往おう生じょう

地上ノ荘厳無億数ナリ願往生

宝楼ほうろう・林樹りんじゅ瓔珞ようらくを垂たる 無む量りょう楽らく

宝楼・林樹垂タ†ル↢瓔珞ヲ↡無量楽

^*正しょう坐ざ跏趺かふして往おう生じょうすと想おもへ 願がん往おう生じょう

正坐跏趺シテ往生スト想ヘ願往生

ただちに*華池けち大だい会えのなかに注とどまりて 無む量りょう楽らく

†直ニ注トドマ†リテ↢華池大会ノ中ニ↡無量楽

^華け中ちゅうに入いると想おもへ華はな合がっすと想おもへ 願がん往おう生じょう

想ヘ↠入ルト↢†華中ニ↡華 ナ合スト想ヘ願往生

0773すなはち華はな開ひらけて仏身ぶっしんを見みたてまつると想おもへ 無む量りょう楽らく

即チ想ヘ↣華 ナ開ヒラケテ見ミタテマツルト↢仏身ヲ↡無量楽

^弥陀みだを見みたてまつるに光ひかりに雑色ざっしきあり 願がん往おう生じょう

†想ヘ↧見タテマツルニ↢弥陀ヲ↡光ヒカリニ雑色アリ願往生

光々こうこう自じ身しんをあひ照てらし来きたると想おもへ 無む量りょう楽らく

光光相↢照シ‡自身ヲ↡来ルト↥無量楽

^また自じ身しんを慈じ光こう照てらすと想おもへ 願がん往おう生じょう

又想ヘ↢自身ヲ慈光照スト↡願往生

すなはち*篭々ろうろうとして心眼しんげん開ひらくと想おもへ 無む量りょう楽らく

即チ想ヘ↢篭篭ロウロウトシテ心眼開ヒラクト↡無量楽

^虚こ空くうの化け仏ぶつ衆しゅを見みたてまつると想おもへ 願がん往おう生じょう

想ヘ↠見タテマツルト↢虚空ノ化仏衆ヲ↡願往生

林樹りんじゅの天てん楽がくを奏そうし 無む量りょう楽らく

想ヘ↠聞クト↧林樹ノ奏ソウ†シ↢天‡楽ヲ↡無量楽

^水すい・鳥ちょう・流波るはの妙みょう法ほうを宣のぶるを聞きくと想おもへ 願がん往おう生じょう

水・鳥・流波ノ宣ノブルヲ↦妙法ヲ↥願往生

心々しんしん専せん注ちゅうすれば想おもい成じょうぜしむ 無む量りょう楽らく

心心専注スレバ想 ヒ令シム↠成ゼ無量楽

^注ちゅう想そう成じょうずる時とき宝国ほうこく現げんじ 願がん往おう生じょう

注想成ズル時宝国現†ジ願往生

すなはち化け仏ぶつ来きたりて加備かびしたまふことを得う 無む量りょう楽らく

即チ得ウ↢化仏来リテ加備ビ†シタマフコトヲ↡無量楽

^観音かんのん・勢せい至し身み無む数しゅなり 願がん往おう生じょう

観音・勢至身無数ナリ願往生

つねにこの行ぎょう人にんの辺へんに来らい至ししたまふ 無む量りょう楽らく

常ニ来↢至†シタマフ此ノ行人ノ†辺ニ↡無量楽

二 Ⅱ ⅲ b 雑観

【24】 ^0767▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

0997般舟三昧楽願往生

専心せんしんに仏ぶつを想おもへば見みたてまつること疑うたがいなし 無む量りょう楽らく

専心ニ†想ヘバ↠仏ヲ見タテマツルコト無シ↠疑 ヒ無量楽

^0774仏ぶつ衆しゅ生じょうの*流る浪ろう久ひさしくして 願がん往おう生じょう

仏†知リタマヘリ↣衆生ノ流浪久シクシテ願往生

無む明みょうの障さわり重おもく開かい悟ごしがたきことを知しりたまへり 無む量りょう楽らく

無明ノ障重ク難キコトヲ↢開悟シ↡無量楽

^仏ぶつ*大だいを観かんぜんに*周しゅう遍へんしがたきことを恐おそれて 願がん往おう生じょう

仏恐オソレテ↣観ゼムニ↠大ヲ難キコトヲ↢周遍シ↡願往生

さらに教おしへて*小しょうを観かんじて池ち中ちゅうに在おかしむ 無む量りょう楽らく

更サラニ教ヘテ観ジテ↠小ヲ在オカシム↢池中ニ↡無量楽

^一いちの蓮れん華げの百ひゃっ宝ぽうの*葉ように 願がん往おう生じょう

想ヘ↣†一ノ蓮華ノ百宝ノ葉ニ願往生

*丈じょう六ろくの化け仏ぶつ華け台だいに坐ざしたまふと想おもへ 無む量りょう楽らく

丈六ノ化仏坐ザ†シタマフト↢華台ニ↡無量楽

^身みに大だい小しょうありといへどもよく障さわりを除のぞく 願がん往おう生じょう

身ニ雖 ドモ↢大小アリト↡能ク除ノゾク↠障サワリヲ願往生

観音かんのん・勢せい至し等同とうどうなることしかなり 無む量りょう楽らく

観音・勢至等同ナルコト然シカナリ無量楽

^四し種しゅの威儀いぎにつねに*自じ策しゃくすれば 願がん往おう生じょう

四種ノ威儀ニ常ニ自ジ策シヤクスレバ願往生

命いのち尽つきて須しゅ臾ゆに自じ然ねんに帰きす 無む量りょう楽らく

命 チ尽ツキテ須シユ臾ユニ帰クヰ†ス↢自ジ然ネンニ↡無量楽

^自じ然ねんはすなはちこれ弥陀みだ国こくなり 願がん往おう生じょう

自ジ然ネン‡ハ即チ是 レ弥陀‡国ナリ願往生

*究く竟きょう常じょう安あんにして退しりぞく時ときなし 無む量りょう楽らく

究竟常安ニシテ無シ↢†退ク時↡無量楽

^たとひ百ひゃく年ねんを尽つくせども一日いちにちのごとし 願がん往おう生じょう

縦ヒ尽ツクセドモ↢百年ヲ↡如シ↢一日ノ↡願往生

一日いちにちは須しゅ臾ゆなりなんぞ期ごするに足たらん 無む量りょう楽らく

一日ハ須臾ナリ何ゾ足タラム↠期ゴスル†ニ無量楽

二 Ⅲ 普摂万機分【九品往生讃】
    ⅰ 上輩
      a 上品上生
        イ 修学勇猛

【25】 ^▲上じょう品ぼん上生じょうしょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

上品上生ノ凡夫等願往生

0775持じ戒かい・念仏ねんぶつ・誦じゅ経きょうもつぱらにして 無む量りょう楽らく

持戒・念仏・誦経†専ニシテ無量楽

^一切いっさい時じ中ちゅうにつねに*勇ゆう猛みょうなれば 願がん往おう生じょう

一切時中ニ常ニ勇猛ナレバ願往生

臨りん終じゅうに聖しょう衆じゅみづから来迎らいこうしたまふ 無む量りょう楽らく

臨終ニ聖衆自ラ来迎†シタマフ無量楽

二 Ⅲ ⅰ a ロ 果報難思

^観音かんのん・大勢だいせい華はなを擎ささげて至いたり 願がん往おう生じょう

観音・大勢擎サヽゲテ↠華ハナヲ至†リ願往生

一いち時じに手てを接とりて金台こんだいに上のぼらしめたまふ 無む量りょう楽らく

一時ニ†接リテ↠手ヲ上ノボラ†シメタマフ↢金台ニ↡無量楽

^無む数しゅの化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ衆しゅ 願がん往おう生じょう

無数ノ化仏・菩薩衆願往生

頭こうべを摩なでて讃歎さんだんし仏ぶつに随したがひて去ゆく 無む量りょう楽らく

摩ナデテ↠頭カウベヲ讃歎シ随シタガヒテ↠仏ニ†去ク無量楽

^一念いちねんのあひだに仏国ぶっこくに到いたりて 願がん往おう生じょう

一念之間アヒダニ到イタリテ↢仏国ニ↡願往生

すなはち真容しんようの菩ぼ薩さつ衆しゅと現げんず 無む量りょう楽らく

即チ現ズ↢真容シンヨウノ菩薩衆†ト↡無量楽

^光こう明みょう・宝林ほうりんみな法ほうを説とく 願がん往おう生じょう

光明†・宝林皆 ナ説ク↠法ヲ願往生

時ときに当あたりてすなはち無む生しょう忍にんを悟さとる 無む量りょう楽らく

当アタリテ↠時ニ即チ悟サトル↢無生忍ヲ↡無量楽

^0768須しゅ臾ゆに他た方ほうの仏ぶつに歴りゃく事じして 願がん往おう生じょう

0998須臾ニ歴↢事シテ他方ノ仏ニ↡願往生

一念いちねんに帰き還げんして*千せん証しょうを得う 無む量りょう楽らく

一念ニ帰還シテ得ウ↢千‡証ヲ↡無量楽

二 Ⅲ ⅰ b 上品中生
        イ 修業廻向

【26】 ^▲上じょう品ぼん中生ちゅうしょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

上品中生ノ凡夫等願往生

読誦どくじゅ・念仏ねんぶつしもつぱら持じ戒かいし 無む量りょう楽らく

読誦・念仏シ†専ラ持戒シ無量楽

0776^一日にち七日しちにちともに回え向こうすれば 願がん往おう生じょう

一日七日倶トモニ廻向スレバ願往生

臨りん終じゅうに聖しょう衆じゅみな来現らいげんし 無む量りょう楽らく

臨終ニ聖衆皆 ナ来現†シ無量楽

二 Ⅲ ⅰ b ロ 勝益漸深

^観音かんのん・*大勢だいせい華はなを擎ささげて立たちたまふ 願がん往おう生じょう

観音・大勢擎サヽゲテ↠華ハナヲ†立チタマフ願往生

行ぎょう者じゃすなはち紫し金こん台だいに上のぼれば 無む量りょう楽らく

行者即チ上ノボ†レバ↢紫金台ニ↡無量楽

^千せんの化け仏ぶつと同どう時じに讃さんじたまふ 願がん往おう生じょう

与ト↢千ノ化仏↡同時ニ讃†ジタマフ願往生

仏ぶつに従したがひて須しゅ臾ゆに宝ほう池ちに入いる 無む量りょう楽らく

従シタガヒテ↠仏ニ須臾ニ入ル↢宝池ニ↡無量楽

^*一いっ宿しゅくに障さわり尽つきて華はな開発かいほつす 願がん往おう生じょう

一宿シユクニ障 リ尽キテ華 ナ開発ヒラク ス願往生

仏ぶつを見みたてまつりてすなはち金台こんだいより下おりんと欲ほっするに 無む量りょう楽らく

見ミタテマツリテ↠仏ヲ即チ欲スルニ↠下オリ†ムト↢金台ヨリ↡無量楽

^足あしいまだ地じに至いたらざるに華はな足あしを承うけ 願がん往おう生じょう

足 シ未ザ ダルニ↠至ラ↠地ニ華 ナ承ウ†ケ↠足アシヲ願往生

仏ぶつ金光こんこうを放はなちて来きたりて身みを照てらしたまふ 無む量りょう楽らく

仏放ハナチテ↢金光ヲ↡来†リテ照†シタマフ↠身ヲ無量楽

^ただちに弥陀みだ仏ぶつの前みまえに到いたりて立たち 願がん往おう生じょう

†直ニ到リテ↢弥陀仏ノ前ニ↡†立チ願往生

仏ぶつを讃さんずること七日しちにちにして無む生しょうを得う 無む量りょう楽らく

讃†ズルコト↠仏ヲ七日ニシテ得ウ↢無生ヲ↡無量楽

^須しゅ臾ゆに他た方ほうの仏ぶつに歴りゃく事じして 願がん往おう生じょう

須臾ニ歴↢事シテ他方ノ仏ニ↡願往生

百ひゃく千せんの三昧さんまい門もんを証しょう得とくす 無む量りょう楽らく

証↢得ス百千ノ三昧門ヲ↡無量楽

^しばらくの時ときのあひだに三劫さんこうを経へて 願がん往おう生じょう

†少許シバラクノ†時ノ間ニ†逕テ↢三劫ヲ↡願往生

0777すなはち*明みょう門もん歓かん喜ぎ地じに入いる 無む量りょう楽らく

即チ入ル↢明門歓喜地ニ↡無量楽

二 Ⅲ ⅰ b ハ 重示誡勧

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

持じ戒かい・作さ善ぜんして*推閑すいげんすることなかれ 無む量りょう楽らく

持戒・作善シテ莫ナカレ↢推閑スイコンスルコト↡無量楽

^推閑すいげんすればすなはち輪りん廻ねの業ごうを造つくる 願がん往おう生じょう

推閑スレバ即チ造ツクル↢輪廻ノ業ヲ↡願往生

弥陀みだの浄じょう土どにたれをしてか去ゆかしめん 無む量りょう楽らく

弥陀ノ浄土ニ遣シメム↢誰タレヲシテカ去ユカ↡無量楽

^湯とう火か身みを焼やけば急きゅうにみづから撥はらふ 願がん往おう生じょう

湯火タウクワ焼ヤケバ↠身ヲ急キフニ自ミ ラ撥ハラフ願往生

*他た人にん推縁すいえんの事じを待まつことなし 無む量りょう楽らく

莫ナカレ↠待マツコト↢他人‡推縁スイエンノ事ジヲ↡無量楽

^貪瞋とんじんの火か宅たくは相そう焼しょうの苦くあり 願がん往おう生じょう

貪瞋トムジンノ火宅クワタクハ相焼サウセウノ苦クアリクルシミ願往生

障さわり重おもく心しん頑かたくなにしていまだ痛つうを覚かくせず 無む量りょう楽らく

障サワリ重オモク心シム†頑ニシテ未ズ ダ↠覚カクセ↠†痛ヲ無量楽

^0769痛つうを覚かくすればすなはち愚痴ぐちの業ごうを断だんじ 願がん往おう生じょう

0999覚スレバ↠†痛ヲ即チ断†ジ↢愚痴グチノ業ヲ↡願往生

*悔け心しん慚ざん愧ぎして安楽あんらくに生しょうず 無む量りょう楽らく

悔心慚愧シテ生ズ↢安楽ニ↡無量楽

^安楽あんらくはすなはちこれ*金剛こんごう地じなり 願がん往おう生じょう

安楽‡ハ即チ是 レ金剛‡地ナリ願往生

凡ぼん夫ぶ六道ろくどう永ながく名なすらなし 無む量りょう楽らく

凡夫六道永ク無シ↠名ナスラ無量楽

二 Ⅲ ⅰ c 上品下生
        イ 正明

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

極楽ごくらくは清しょう閑げんにして実じつにこれ精しょうなり 無む量りょう楽らく

極楽ハ清閑コンニシテ実ニ是 レ精セイナリ無量楽

【077827】 ^上じょう品ぼん下げ生しょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

上品下生ノ凡夫等願往生

深ふかく因いん果がを信しんじて非ひを生しょうずることなかれ 無む量りょう楽らく

深ク信ジテ↢因果ヲ↡莫レ↠生ズルコト↠非ヲ無量楽

^三業さんごうの起き行ぎょうは憍きょう慢まん多おおし 願がん往おう生じょう

三業ノ起行ハ多シ↢憍慢↡願往生

ただ無む上じょう菩ぼ提だいの心しんを発おこす 無む量りょう楽らく

†単タダ発ス↢無上菩提ノ心ヲ↡無量楽

^心しんを回えして念々ねんねんに安楽あんらくに生しょうぜんとすれば 願がん往おう生じょう

廻シテ↠心ヲ念念ニ生†ゼムトスレバ↢安楽ニ↡願往生

終じゅう時じにすなはち金こん華けの至いたるを見みる 無む量りょう楽らく

終時ニ即チ見ミル↢金華ノ至ルヲ↡無量楽

^五ご百ひゃくの化け仏ぶつ・観音かんのん等とう 願がん往おう生じょう

五百ノ化仏・観音等願往生

一いち時じに手てを接とりて華け中ちゅうに入いらしめたまふ 無む量りょう楽らく

一時ニ†接リテ↠手ヲ入イラシ†メタマフ↢華‡中ニ↡無量楽

^一念いちねんに華はなに乗じょうじて宝ほう池ちのうちにあり 願がん往おう生じょう

一念ニ乗ジテ↠華ニ宝池ノ内ニアリ願往生

一日いちにち一いち夜やに宝ほう華け開ひらく 無む量りょう楽らく

一日一夜ニ宝華開 ラク無量楽

^華はな開ひらけて仏ぶつを見みたてまつれども微々みみの障さわりあり 願がん往おう生じょう

華 ナ開ケテ†見タテマツレドモ↠仏ヲ微微ノ障アリ願往生

*三七さんしち以後いごにはじめて分ぶん明みょうなり 無む量りょう楽らく

三七已後ニ始ハジメテ分明ナリ無量楽

^耳みみに衆しゅ声しょうを聴ききて心しんに悟さとりを得う 願がん往おう生じょう

耳ニ聴キテ↢衆声ヲ↡心ニ得ウ↠悟 リヲ願往生

他た方ほうに歴りゃく事じして授じゅ記きを蒙こうむる 無む量りょう楽らく

歴↢事シテ他方ニ↡蒙ル↢授記ヲ↡無量楽

^十劫じっこう須しゅ臾ゆに覚かくせずして尽つき 願がん往おう生じょう

▼十劫須臾ニ不シテ↠†覚セ尽キ‡願往生

0779進すすみて明みょう門もん歓かん喜ぎ地じに入いる 無む量りょう楽らく

進ミテ入ル↢明門歓喜地ニ↡無量楽

二 Ⅲ ⅰ c ロ 勧誡

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

*名なを尽つくすを期ごとなして疑うたがいを生しょうずることなかれ 無む量りょう楽らく

尽スヲ↠名ヲ為シテ↠期ト莫レ↠生ズルコト↠疑 ヒヲ無量楽

^もしこれ釈しゃ迦かの真しんの弟子でしならば 願がん往おう生じょう

▼若モシ是コレ釈迦ノ真ノ弟子ナラバ願往生

誓ちかひて仏ぶつ語ごを行ぎょうじて安楽あんらくに生しょうぜよ 無む量りょう楽らく

誓ヒテ行ジテ↢仏語ヲ↡生ゼヨ↢安楽ニ↡無量楽

^悠々ゆうゆうとして他語たごを信しんずることを得えざれ 願がん往おう生じょう

不レ↠得エ↣悠悠トシテ信ズルコトヲ↢他語ヲ↡願往生

縁えんに随したがひて病やまいを治じすおのおの方ほうによれ 無む量りょう楽らく

随 ガヒテ↠縁ニ治ス↠病ヤマヒヲ各ノ依†レ↠方ホウニ無量楽

^0770たちまちに災さい危きに遇あひて身みみづから急きゅうなれば 願がん往おう生じょう

1000忽タチマチニ遇アヒ†テ↢災危ニ↡身ミ自ミ ラ急ナレバ願往生

道俗どうぞく千せん重じゅうするもいまだ救すくふことあたはず 無む量りょう楽らく

道俗千†重スルモ未ズ ダ↠能ハ↠救スクフコト無量楽

^*口くちに事じ空くうを説とけども心しんに怨あだを行ぎょうず 願がん往おう生じょう

†口ニ説ケドモ↢事空ヲ↡心ニ行ズ↠怨アダヲ願往生

*是非ぜひ人にん我が山岳せんがくのごとし 無む量りょう楽らく

是非人我如シ↢山岳サンガクノ↡無量楽

^かくのごとき人ひとには近ちかづくべからず 願がん往おう生じょう

如キ‡↠此クノ之人ニハ不ズ↠可カラ↠近チカヅク願往生

近ちかづけばすなはち長じょう劫ごうの苦くに輪りん廻ねす 無む量りょう楽らく

近チカヅケバ即チ輪↢廻ス長劫ノ*苦ニ↡無量楽

^耳みみを側そばだて心しんを傾かたむけつねに*採訪さいほうして 願がん往おう生じょう

側ソバダテ↠耳ミヽヲ傾カタブケ‡↠心シムヲ常ニ採訪サイハウシテ願往生

今身こんじんに*道どうを修しゅして無む生しょうを得えよ 無む量りょう楽らく

今身ニ修シテ↠道ヲ得エヨ↢無生ヲ↡無量楽

^0780もしこの法ほうの希奇けきの益やくを聞きかば 願がん往おう生じょう

若シ聞キカバ↢此ノ法ノ希奇ノ益ヲ↡願往生

身しん命みょうを顧かえりみずしてかならず得うることを求もとめよ 無む量りょう楽らく

不ズシテ↠顧ミ↢身命ヲ↡要ズ求モトメヨ↠†得ルコトヲ無量楽

^もしよくもつぱら行ぎょうじて命いのちを惜おしまざれば 願がん往おう生じょう

若シ能ク専ラ行ジテ不レバ↠惜オシマ↠命 チヲ願往生

命いのち断たえて須しゅ臾ゆに安楽あんらくに生しょうず 無む量りょう楽らく

命†断エテ須臾ニ生ズ↢安楽ニ↡無量楽

二 Ⅲ ⅱ 中輩
      a 中品上生

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

念仏ねんぶつはすなはちこれ*涅ね槃はんの門もんなり 無む量りょう楽らく

▼念仏ハ即チ是 レ涅槃ノ門ナリ無量楽

【28】 ^中ちゅう品ぼん上生じょうしょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

中品上生ノ凡夫等願往生

ひとへに声しょう聞もん・縁覚えんがくの行ぎょうを学がくす 無む量りょう楽らく

偏ヒトヘニ学ス↢声聞・縁覚ノ行ヲ↡無量楽

^戒かい・定じょう・慈悲じひつねに勇ゆう猛みょうにして 願がん往おう生じょう

戒・定・慈悲常ニ勇猛ニシテ願往生

一心いっしんに回えして安楽あんらくに生しょうぜんと願がんずれば 無む量りょう楽らく

一心ニ†廻シテ願ズレバ↠生ゼムト↢安楽ニ↡無量楽

^終じゅう時じに化け仏ぶつ・声しょう聞もん到いたり 願がん往おう生じょう

終時ニ化仏・声聞到†リ願往生

七宝しっぽうの蓮れん華げ行ぎょう者じゃの前まえにあり 無む量りょう楽らく

七宝ノ蓮華行者ノ前ニアリ無量楽

^仏ぶつ光こう明みょうを放はなちて身しん頂ちょうを照てらしたまふ 願がん往おう生じょう

仏放ハナチテ↢光明ヲ↡照†シタマフ↢身頂ヲ↡願往生

行ぎょう者じゃみづから見みれば華け台だいに上のぼる 無む量りょう楽らく

行者自ミ ラ見レバ上ノボル↢華台ニ↡無量楽

^頭こうべを低たれて仏ぶつを礼らいするときは*この国くににあり 願がん往おう生じょう

低タレテ↠頭カウベヲ礼ライスルトキハ↠仏ブチヲ在アリ↢此コノ国クニニ↡願往生

0781頭こうべを挙あげをはれば*弥陀みだ界かいに入いる 無む量りょう楽らく

挙アゲ↠頭カウベヲ已オハレバ入ル↢弥陀界ニ↡無量楽

^かしこに到いたりて華はな開ひらけてすなはち仏ぶつを見みたてまつる 願がん往おう生じょう

到リテ↠彼カシコニ華ハナ開ケテ尋スナワチ見ミタテマツル↠仏ヲ願往生

四し諦たいを説とくを聞ききて真如しんにょを証しょうす 無む量りょう楽らく

聞キテ↠説トクヲ↢四諦タイヲ↡証ス↢真如ヲ↡無量楽

二 Ⅲ ⅱ b 中品中生

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

実じつにこれ弥陀みだ願力がんりきの恩おんなり 無む量りょう楽らく

実ニ‡是 レ弥陀‡願力ノ恩ナリ無量楽

【29】 ^0771中ちゅう品ぼん中生ちゅうしょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

1001中品中生ノ凡夫等願往生

一日いちにち一いち夜や衆戒しゅかいを持たもつ 無む量りょう楽らく

一日一夜持タモツ↢衆戒ヲ↡無量楽

^この戒福かいふくの善根ぜんごん力りきを回えして 願がん往おう生じょう

廻シテ↢此ノ戒福ノ善根‡力ヲ↡願往生

ただちに弥陀みだの安あん養にょう国こくに到いたる 無む量りょう楽らく

†直ニ到ル↢弥陀ノ安養国ニ↡無量楽

^臨りん終じゅうに化け仏ぶつ・師し僧そう現あらわれ 願がん往おう生じょう

臨終ニ化仏・師僧†現レ願往生

七宝しっぽうの華はな来きたりて行ぎょう者じゃの前まえにあり 無む量りょう楽らく

七宝ノ華来リテ行者ノ前ニアリ無量楽

^行ぎょう者じゃ華はなを見みて心しん*踊ゆ躍やくし 願がん往おう生じょう

行者見ミテ↠華ヲ心踊ユ躍ヤク†シ願往生

すなはち華け台だいに上のぼり仏ぶつに随したがひて去ゆく 無む量りょう楽らく

即チ上ノボリ‡↢華台ニ↡随 ガヒテ↠仏ニ去ユク無量楽

^一念いちねんのあひだに宝国ほうこくに入いりて 願がん往おう生じょう

一念之間アヒダニ入リテ↢宝国ニ↡願往生

ただちに*八徳はっとく宝ほう池ちのなかに入いる 無む量りょう楽らく

†直ニ入ル↢八徳宝池ノ中ニ↡無量楽

^0782池ち内ないの蓮れん華げ無む億おく数しゅなり 願がん往おう生じょう

池内ノ蓮華無億数ナリ願往生

ことごとくこれ*十方じっぽうの同どう行ぎょう人にんなり 無む量りょう楽らく

悉ク是 レ十方ノ同行人ナリ無量楽

^七日しちにち七しち夜やにして蓮れん華げ発ひらく 願がん往おう生じょう

七日七夜ニシテ蓮華発ヒラク願往生

華はな開ひらけて仏ぶつを見みたてまつり*初真しょしんを得う 無む量りょう楽らく

†華開ケテ見タテマツリ↠仏ヲ得ウ↢*初シヨ真ヲ↡無量楽

二 Ⅲ ⅱ c 中品下生

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

勤修ごんしゅ実じつ行ぎょうにして人ひとを欺あざむかざれ 無む量りょう楽らく

勤修実行ニシテ†不レ↠欺アザムカ↠人ヒトヲ無量楽

【30】 ^中ちゅう品ぼん下げ生しょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

中品下生ノ凡夫等願往生

父母ぶもに孝きょう養ようし人ひとに信しんを行ぎょうず 無む量りょう楽らく

孝↢養シ父母ニ↡行ズ↢人ニ信ヲ↡無量楽

^臨りん終じゅうに善ぜん知ぢ識しきに遇値あふに 願がん往おう生じょう

臨終ニ†遇↢値アフニ善知識ニ↡願往生

ために極楽ごくらく弥陀みだの願がんを説とく 無む量りょう楽らく

為タメニ説ク↢極楽‡弥陀ノ願ヲ↡無量楽

^説とくを聞ききて合がっ掌しょうして*心しんを回えして向むかへば 願がん往おう生じょう

聞キテ↠説クヲ合掌シテ†廻シテ↠心ヲ向†ヘバ願往生

念ねんに乗じょうじてすなはち宝ほう池ちのなかに到いたる 無む量りょう楽らく

乗ジテ↠念ニ即チ到ル↢宝池ノ中ニ↡無量楽

^百ひゃっ宝ぽうの蓮れん華げ台だい上じょうの座ざにして 願がん往おう生じょう

百宝ノ蓮華台上ノ座ニシテ願往生

*七七しちしち日にちの後のちに宝ほう華け開ひらく 無む量りょう楽らく

七七日ノ後ニ宝華開ク無量楽

^華はな開ひらけて仏ぶつと*塵沙じんじゃの衆しゅうとを見みたてまつり 願がん往おう生じょう

華 ナ開ケテ見ミタテマツ†リ↢仏ト塵沙ノ衆トヲ↡願往生

0783一劫いっこう以後いごに無む生しょうを証しょうす 無む量りょう楽らく

一劫已後ニ証ス↢無生ヲ↡無量楽

二 Ⅲ ⅱ d 重通伏難

^無む生しょうはすなはちこれ阿羅あら漢かんなり 願がん往おう生じょう

無生‡ハ即チ是 レ阿羅漢ナリ願往生

羅ら漢かん*心しんを回えして大だい乗じょうに向むかふ 無む量りょう楽らく

羅漢†廻シテ↠心ヲ向フ↢大乗ニ↡無量楽

^*0772一発いっぽつ以去いこ小しょう心しん滅めっして 願がん往おう生じょう

1002一発已去小心滅シテ願往生

ただちに菩ぼ提だいに至いたるまで退しりぞくことあることなし 無む量りょう楽らく

†直ニ*至†ルマデ↢菩提ニ↡無シ↠有アルコト↠†退クコト無量楽

^このゆゑに天親てんじん ¬論ろん¼ (浄土論・意) を作つくりて説とかく 願がん往おう生じょう

是ノ故ニ天親作ツクリテ↠論ヲ説トカク願往生

「▲二に乗じょうの心種しんしゅ永ながく生しょうずることなし 無む量りょう楽らく

二乗ノ心種永ク無シ↠生ズルコト無量楽

^▲ゆゑにいふ大だい乗じょう善根ぜんごん界かい 願がん往おう生じょう

故ニ†言フ大乗善根界願往生

畢ひっ竟きょうじて永ながく*譏き嫌げんの過とがを絶たつ」 と 無む量りょう楽らく

畢竟ジテ永ク絶ツト↢譏キ嫌ゲンノ過トガヲ↡無量楽

^*大だい小しょうの凡ぼん夫ぶ平びょう等どうに摂せっして 願がん往おう生じょう

大小ノ凡夫平等ニ摂†シテ願往生

かつ六道ろくどう・三さん塗ずの難なんを避さる 無む量りょう楽らく

†且ツ避サル↢六道三塗ヅノ難ヲ↡無量楽

^願がんじて弥陀みだ仏国ぶっこくのうちに住じゅうせよ 願がん往おう生じょう

願ジテ住セヨ↢弥陀仏国ノ内ウチニ↡願往生

*証しょうと不ふ証しょうとまた心しん閑しずかなり 無む量りょう楽らく

証ト与ト↢不証↡亦心*閑ナリ無量楽

二 Ⅲ ⅲ 下輩
      a 下品上生
        イ 軽罪困苦

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

たちまちに生しょう死じを超こえて娑しゃ婆ばを出いでよ 無む量りょう楽らく

†頓チニ超エテ↢生死ヲ↡出イデヨ↢娑婆ヲ↡無量楽

【078431】 ^下げ品ぼん上生じょうしょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

下品上生ノ凡夫等願往生

つぶさに十じゅう悪あくを造つくりて余よの善ぜんなし 無む量りょう楽らく

具ツブサニ造ツクリテ↢十悪ヲ↡無シ↢余ノ善↡無量楽

^無む明みょうを増ぞう長じょうしてただ意こころを快こころよくし 願がん往おう生じょう

増↢長シテ無明ヲ↡但タヾ†快クシ↠意コヽロヲ願往生

他たの修福しゅふくを見みて*非毀ひきを生しょうず 無む量りょう楽らく

見ミテ↢他ノ修福ヲ↡生ズ↢非毀ヲ↡無量楽

^かくのごとき愚ぐ人にん*覚かく悟ごしがたきは 願がん往おう生じょう

如†キ↠此クノ愚人難†キハ↢覚悟シ↡願往生

まことに*知ち識しきの悪あく強縁ごうえんによる 無む量りょう楽らく

†良ニ由ヨル↢知識ノ悪強縁ガウエンニ↡無量楽

^ただ目めの前まえに酒しゅ肉にくを貪むさぼることを知しりて 願がん往おう生じょう

唯タヾ知シ†リテ↣目メノ前マエニ†貪ルコトヲ↢酒シユ・肉ニクヲ↡願往生

地じ獄ごくにことごとく*名なを抄しょうすることを覚さとらず 無む量りょう楽らく

不ズ↠覚サトラ↢地獄ニ尽コトゴトク*抄セウスルコトヲ↟名ナヲ無量楽

^一ひとたび泥ない犂りに入いりて長じょう苦くを受うくるとき 願がん往おう生じょう

一タビ入リテ↢泥犂ニ↡受クルトキ↢長苦ヲ↡願往生

はじめて人にん中ちゅうの善ぜん知ぢ識しきを憶おくす 無む量りょう楽らく

始 メテ憶ス↢人中ノ善知識ヲ↡無量楽

^罪人ざいにん臨りん終じゅうに重病じゅうびょうを得えて 願がん往おう生じょう

罪人臨終ニ得エテ↢重病ヲ↡願往生

*神識じんしき昏こん狂きょうし心しん倒乱とうらんせり 無む量りょう楽らく

神識ジンシキ昏狂コムワウシ心シム倒乱タウランセリ無量楽

^地じ獄ごく*芥々かいかいとして眼げん前ぜんに現げんずるとき 願がん往おう生じょう

地獄*芥芥トシテ†眼前ニ現ズルトキ願往生

白しろき汗あせ流ながれ出いでて手て空くうを把にぎる 無む量りょう楽らく

†白キ汗流レ出デテ手テ把ニギル↠空ヲ無量楽

二 Ⅲ ⅲ a ロ 遇善往生

^かくのごとき困こん苦くたれかよく救すくはん 願がん往おう生じょう

如キ‡↠*是クノ*困苦誰タレカ能ヨク救スクハム願往生

0785かならずこれ知ち識しき・弥陀みだの恩おんなり 無む量りょう楽らく

会カナラズ是 レ知識弥陀ノ恩ナリ無量楽

^0773手てに*香こう炉ろを執とりて教おしへて懴さん悔げせしめ 願がん往おう生じょう

1003手ニ執トリテ↢香炉ヲ↡教ヘテ懴悔セシ†メ願往生

教おしへて合がっ掌しょうして弥陀みだを念ねんぜしむ 無む量りょう楽らく

教ヘテ令シム↣合掌シテ念ゼ↢弥陀ヲ↡無量楽

^一いっ声しょうの称しょう仏ぶつ衆しゅ苦くを除のぞき 願がん往おう生じょう

一声ノ称仏除ノゾ†キ↢衆苦ヲ↡願往生

五ご百ひゃく万まん劫ごうの罪つみ消しょう除じょす 無む量りょう楽らく

五百万劫ノ罪 ミ消除†ス無量楽

^化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつ声こえを尋たずねて到いたり 願がん往おう生じょう

化仏・菩薩尋タヅネテ↠声ヲ到リ‡願往生

「われゆゑに華はなを持じしてなんぢを迎むかへ来きたる」 と 無む量りょう楽らく

我 レ†故ニ持シテ↠華ヲ迎ヘ‡↠汝ヲ来ルト‡無量楽

^行ぎょう者じゃ仏ぶつの光こう明みょうを見みて喜よろこぶ 願がん往おう生じょう

行者見テ↢仏ノ光明ヲ↡喜ブ願往生

すなはち七宝しっぽう蓮れん華げの上うえに坐ざし 無む量りょう楽らく

即チ坐シ↢七宝蓮華ノ上 エニ↡無量楽

^仏ぶつに従したがひて須しゅ臾ゆに宝国ほうこくに還かえり 願がん往おう生じょう

†*従ヒテ↠仏ニ須臾ニ還リ↢宝国ニ↡願往生

到いたりてすなはちただちに宝ほう池ちのなかに入いる 無む量りょう楽らく

†到リテ即チ直ニ入ル↢宝池ノ中ニ↡無量楽

^*七七しちしちに華はな開ひらけて仏ぶつを見みたてまつることを得う 願がん往おう生じょう

†七七ニ華開ケテ得↠見タテマツルコトヲ↠仏ヲ願往生

観音かんのん・大勢だいせい慈じ光こうをもつて照てらす 無む量りょう楽らく

†観音・大勢慈光ヲモテ照ス無量楽

^眼目げんもく晴明じょうみょうにして心しん得とく悟ごし 願がん往おう生じょう

†眼目晴明ニシテ心得悟シ願往生

合がっ掌しょうしてはじめて菩ぼ提だい心しんを発おこす 無む量りょう楽らく

†合掌シテ始テ発ス↢菩提心ヲ↡無量楽

二 Ⅲ ⅲ b 下品中生
        イ 次罪迷沈

^0786▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

三さん塗ずを脱まぬかるることを得うるは知ち識しきの恩おんなり 無む量りょう楽らく

†得ルハ↠脱ルルコトヲ↢三塗ヲ↡知識ノ恩ナリ無量楽

^もし知ち識しきの教おしへて仏ぶつを称しょうせしむるにあらずは 願がん往おう生じょう

若シ非ズハ↢知識ノ教ヘテ称セシムルニ↟仏ヲ願往生

いかんが弥陀みだ国こくに入いることを得えん 無む量りょう楽らく

如何†ガ得エム↠入ルコトヲ↢弥陀‡国ニ↡無量楽

【32】 ^下げ品ぼん中生ちゅうしょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

下品中生ノ凡夫等願往生

破は戒かい・*偸ちゅう僧そうして衆罪しゅざいを造つくり 無む量りょう楽らく

破戒・偸僧チウソウシテ造ツクリ↢衆罪ヲ↡無量楽

^*邪じゃ命みょう説法せっぽうして慚ざん愧ぎなし 願がん往おう生じょう

邪†命説法シテ無シ↢慚愧↡願往生

戒かいと因いん果がとを破はし師し僧そうを打うつ 無む量りょう楽らく

破シ‡↢†戒ト因果トヲ↡打ウツ↢師僧ヲ↡無量楽

^かくのごとき愚ぐ人にん死しに臨のぞむ日ひ 願がん往おう生じょう

如キ‡↠此クノ愚人臨ノゾム↠死シニ日願往生

節々せつせつ*酸疼さんどうして*錐刀すいとうをもつて刺さすがごとし 無む量りょう楽らく

節節酸疼サントウシテ錐刀スイタウヲモテ刺サスガゴトシ無量楽

^地じ獄ごくの猛みょう火かみな来きたり逼せむ 願がん往おう生じょう

地獄ノ猛火皆 ナ来 タリ逼セム願往生

二 Ⅲ ⅲ b ロ 聞名往生

^時ときに当あたりてすなはち善ぜん知ぢ識しきの 無む量りょう楽らく

当リテ↠時ニ即チ値ア†フ↧善知識ノ無量楽

^大だい慈悲じひを発おこして教おしへて念仏ねんぶつせしむるに値あふ 願がん往おう生じょう

発シテ↢大慈悲ヲ↡教ヘテ念仏セシムルニ↥願往生

地じ獄ごくの猛みょう火か風かぜと変へんじて涼すずし 無む量りょう楽らく

地獄ノ猛火†変ジテ↠風ト涼シ無量楽

^0774天てん華げ*旋転せんでんして風かぜに随したがひて落おつ 願がん往おう生じょう

1004天華旋転センデンシテ随ヒテ↠風ニ落オツ願往生

0787化け仏ぶつ・菩ぼ薩さつありて華け上じょうに乗のらしむ 無む量りょう楽らく

化仏・菩薩アリテ†乗ゼシム↢華上ニ↡無量楽

^行ぎょう者じゃすなはち天てん華げの上うえに坐ざして 願がん往おう生じょう

行者即チ*坐シテ↢天華ノ上ニ↡願往生

仏ぶつに従したがひて須しゅ臾ゆに宝ほう池ちに入いる 無む量りょう楽らく

従ヒテ↠仏ニ須臾ニ入ル↢宝池ニ↡無量楽

^障さわり重おもくして華はな開ひらくるに六劫ろっこうを経ふ 願がん往おう生じょう

†障重クシテ華 ナ開クル†ニ逕フ↢六劫ヲ↡*願往生

華はな開ひらけてはじめて菩ぼ提だい心しんを発おこす 無む量りょう楽らく

華 ナ開ケテ始 メテ発ス↢菩提心ヲ↡無量楽

二 Ⅲ ⅲ c 下品下生
        イ 重罪堕獄

^▲般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

身みを砕くだきて釈しゃ迦かの恩おんを慚謝ざんしゃすべし 無む量りょう楽らく

砕クダキテ↠身ミヲ慚↢謝スベシ釈迦ノ恩ヲ↡無量楽

【33】 ^下げ品ぼん下げ生しょうの凡ぼん夫ぶ等とう 願がん往おう生じょう

下品下生ノ凡夫等願往生

十じゅう悪あく・五ご逆ぎゃくみなよく造つくる 無む量りょう楽らく

十悪・五逆皆 ナ能ク造ル無量楽

^かくのごとき愚ぐ人にん多おおく罪つみを造つくりて 願がん往おう生じょう

如キ‡↠此クノ愚人多ク造リテ↠罪ヲ願往生

地じ獄ごくを*経歴きょうりゃくして劫こうを窮きわむることなし 無む量りょう楽らく

経↢歴シテ地獄†ヲ↡無†シ↠窮ムルコト↠劫ヲ無量楽

二 Ⅲ ⅲ c ロ 念仏往生

^臨りん終じゅうにたちまちに善ぜん知ぢ識しきの 願がん往おう生じょう

臨終ニ忽 チニ遇ア†フ↧善知識ノ願往生

ために妙みょう法ほうを説ときて安穏あんのんならしむるに遇あふ 無む量りょう楽らく

為 メニ説トキテ↢妙法ヲ↡*令シムルニ↦安穏ナラ↥無量楽

^*刀風とうふう解とくる時とき貪むさぼりて痛つうを忍しのび 願がん往おう生じょう

刀風解トクル時†貪リテ忍ビ↠痛ヲ願往生

教おしへて念仏ねんぶつせしむるに念ねんずることあたはず 無む量りょう楽らく

教ヘテ令シムルニ↢念仏セ↡不ズ↠能アタハ↠念ズルコト無量楽

^0788善ぜん友ぬ告つげていはく 「もつぱら合がっ掌しょうして 願がん往おう生じょう

善友告ツゲテ†言ク専ラ合掌シテ願往生

正しょう念ねんにしてもつぱら*無む量りょう寿じゅと称しょうすべし」 と 無む量りょう楽らく

正念ニシテ専ラ称スベシト↢無量寿ト↡無量楽

^*声々しょうしょう連れん注ちゅうして十じゅう念ねんを満みたし 願がん往おう生じょう

声声‡連注シテ†満シ↢十†念ヲ↡願往生

念々ねんねんに五ご逆ぎゃくの障さわりを消しょう除じょす 無む量りょう楽らく

念念ニ消↢除ス五逆ノ障ヲ↡無量楽

^謗法ほうぼうと闡提せんだいと十じゅう悪あくを行ぎょうずるものも 願がん往おう生じょう

謗法ト闡提ト行†ズルモノモ↢十悪ヲ↡願往生

回え心しん念仏ねんぶつすれば罪つみみな除のぞこる 無む量りょう楽らく

廻心念仏スレバ罪 ミ皆 ナ除コル無量楽

^病びょう者しゃの身心しんしん覚かくして醒しょう悟ごすれば 願がん往おう生じょう

病者ノ身心覚シテ醒 ウ悟ゴスレバ願往生

眼前げんぜんにすなはち金こん華けの現げんずるあり 無む量りょう楽らく

眼前ニ即チ有アリ↢金華ノ現ズル‡↡無量楽

^金こん華けの光こう明みょう行ぎょう者じゃを照てらす 願がん往おう生じょう

金華ノ光明照ス↢行者ヲ↡願往生

身心しんしん歓かん喜ぎして華け台だいに上のぼる 無む量りょう楽らく

身心歓喜シテ上ノボル↢華台ニ↡無量楽

^華はなに乗じょうじて一念いちねんに仏国ぶっこくに至いたり 願がん往おう生じょう

乗ジテ↠華ニ一念ニ至リ‡↢仏国ニ↡願往生

ただちに大だい会え仏前ぶつぜんの池いけに入いる 無む量りょう楽らく

†直ニ入ル↢大会仏前ノ池ニ↡無量楽

^0775*残殃ざんおういまだ尽つきず*華け中ちゅうに合がっす 願がん往おう生じょう

1005残ザンノコンノ殃アウツミ未ズ ダ↠尽ツキ†華中ニ†合ス願往生

十じゅう二に劫こうの後のちにはじめて華はな開ひらく 無む量りょう楽らく

十二劫ノ後ノチニ始 メテ華 ナ開ク無量楽

^華け内ないに坐ざせる時ときに微苦みくなし 願がん往おう生じょう

華内ニ坐セル時 キニ無シ↢微スコシノ*苦↡クルシミ願往生

0789色界しきかい三禅さんぜんの楽らくに超ちょう過かせり 無む量りょう楽らく

超↢過セリ色界三禅ノ楽ニ↡無量楽

二 Ⅲ ⅲ c ハ 華開得益

^般舟はんじゅ三昧ざんまい楽らく 願がん往おう生じょう

般舟三昧楽願往生

地じ獄ごくに入いるを勉まぬかれて金蓮こんれんに坐ざせよ 無む量りょう楽らく

勉マヌカレテ↠入イル‡ヲ↢地獄ニ↡坐ザセヨ↢金蓮ニ↡無量楽

^むしろ金こん華けに合がっせられて百ひゃく千せん劫こうなるも 願がん往おう生じょう

寧ムシロ†合セラレテ↢金華ニ↡百千劫†ナルモ願往生

地じ獄ごくの須しゅ臾ゆのあひだにあたはず 無む量りょう楽らく

†不↠能アタハ↢地獄ノ須臾ノ間アヒダニ↡無量楽

^観音かんのん・大勢だいせい慈じ光こうをもつて照てらし 願がん往おう生じょう

観音・大勢慈光ヲモテ照†シ願往生

徐々じょじょにために安心あんじんの法ほうを説ときたまふ 無む量りょう楽らく

徐徐ヤウヤク†ニ為ニ説†キタマフ↢安心ノ法ヲ↡無量楽

^行ぎょう者じゃ*希有けうの法ほうを聞きくことを得えて 願がん往おう生じょう

行者得エテ↠聞クコトヲ↢希有ノ法ヲ↡願往生

*智慧ちえの法眼ほうげん*豁然かつねんとして開ひらく 無む量りょう楽らく

智慧ノ法眼豁クワツ然ネントシテ開ヒラク無量楽

^法眼ほうげん開ひらくる時とき仏ぶつ会えを見みて 願がん往おう生じょう

法眼開クル時 キ見テ↢仏‡会ヱヲ↡願往生

すなはち無む上じょう菩ぼ提だい心しんを発おこす 無む量りょう楽らく

即チ発ス↢無上菩提‡心ヲ↡無量楽

二 Ⅲ ⅲ d 重嘆勝益

^あるいは坐ざしあるいは立りゅうし遊ゆ行ぎょうして観みるに 願がん往おう生じょう

或イハ坐シ或イハ立シ遊行シテ観ミルニ願往生

到いたる処ところただ説法せっぽうの声こえのみを聞きく 無む量りょう楽らく

到ル処‡唯タヾ聞ク↢説法ノ声ノミヲ↡無量楽

^身心しんしん毛もう孔くみな得とく悟ごす 願がん往おう生じょう

▼身心‡毛孔皆 ナ得トク悟ゴス願往生

菩ぼ薩さつ聖しょう衆じゅみな充じゅう満まんせり 無む量りょう楽らく

菩薩聖衆皆 ナ充満セリ無量楽

^0790みづから神通じんずうをなしてかの会えに入いる 願がん往おう生じょう

自ミ ラ作シテ↢神通ヲ↡入ル↢彼ノ会ニ↡願往生

本もとを憶おくするに*娑しゃ婆ば知ち識しきの恩おんなり 無む量りょう楽らく

憶スルニ↠本ヲ娑婆知識ノ恩ナリ無量楽

^▼もし釈しゃ迦かの勧すすめて念仏ねんぶつせしむるにあらずは 願がん往おう生じょう

▼若シ非ズハ↢釈迦ノ勧メテ念仏セシムルニ↡願往生

弥陀みだの浄じょう土どなにによりてか見みん 無む量りょう楽らく

弥陀ノ浄土何ナニニ由ヨリテカ見ミム無量楽

^心しんに香こう華げを念ねんじてあまねく供く養ようし 願がん往おう生じょう

心ニ念ジテ↢香華ヲ↡遍 ネク供養†シ願往生

長じょう時じ長じょう劫ごうに慈じ恩おんを報ほうぜよ 無む量りょう楽らく

長時長劫ニ報†ゼヨ↢慈恩ヲ↡無量楽

^あまねく十方じっぽうの生しょう死じ界かいに勧すすむ 願がん往おう生じょう

普ク†勧ム↢十方ノ生死界ニ↡願往生

同心どうしんに悪あくを断だんじてことごとくすべからく来きたるべし 無む量りょう楽らく

同心ニ断ジテ↠悪ヲ尽ク須 ラベ クシ‡↠来ル無量楽

^一ひとたび涅ね槃はん常住じょうじゅうの国くにに入いりぬれば 願がん往おう生じょう

一タビ入リヌレバ↢涅槃常住ノ国ニ↡願往生

後ご際さいを徹てつ窮ぐしてさらになんの憂うれひかあらん 無む量りょう楽らく

徹↢トホシ窮キワムシテ後際ヲ↡更 ラニ†何ノ憂ヘカアラム無量楽

^0776念々ねんねん時じ中ちゅうにつねに証しょう悟ごして 願がん往おう生じょう

1006念念[ノ]時中ニ常ニ証悟シテ願往生

十じゅう地じの行ぎょう願がん自じ然ねんに成じょうず 無む量りょう楽らく

十地ノ行願自然ニ成ズ無量楽

^*地々じじの*慈悲じひ巧ぎょう方便ほうべん 願がん往おう生じょう

地地ノ慈悲巧方便願往生

仏ぶつをもつて師しとなせば*錯さく悟ごなし 無む量りょう楽らく

以モテ↠仏ヲ為†セバ↠師ト†無シ↢錯悟↡無量楽

二 Ⅳ 承上結讃分【結讃】
    ⅰ 結嘆正宗巧説

【34】 ^定じょう善ぜんは ¬経きょう¼ (観経) によるに十じゅう三さん観がん 願がん往おう生じょう

定善ハ依†ルニ↠経ニ十三観願往生

0791一々いちいちにつぶさに荘しょう厳ごんの事じを説とく 無む量りょう楽らく

一一ニ具 サニ説トク↢荘厳ノ事ヲ↡無量楽

^行住ぎょうじゅう坐臥ざがにつねに観察かんざつせよ 願がん往おう生じょう

行住坐臥ニ常ニ観察セヨ願往生

つねに念ねんずれば心眼しんげん篭々ろうろうとして見みる 無む量りょう楽らく

常ニ†念ズレバ心眼篭篭トシテ見ミル無量楽

^散善さんぜん九く品ぼん ¬経きょう¼ (観経) によりて讃さんず 願がん往おう生じょう

散善九品依リテ↠経ニ讃ズ願往生

一々いちいち回え向こうすればみな往ゆくことを得う 無む量りょう楽らく

一一廻向スレバ皆 ナ得ウ↠往ユクコトヲ無量楽

^定じょう善ぜんの一門いちもんは韋い提だい請しょうじ 願がん往おう生じょう

定善ノ一門ハ韋提請†ジ願往生

散善さんぜんの一いち行ぎょうは釈しゃ迦か開ひらきたまふ 無む量りょう楽らく

散善ノ一行ハ釈迦開†キタマフ‡無量楽

^▼定じょう散さんともに回えすれば宝国ほうこくに入いる 願がん往おう生じょう

▼定散倶トモニ廻スレバ入ル↢宝国ニ↡願往生

すなはちこれ如来にょらい (釈尊) の*異いの方便ほうべんなり 無む量りょう楽らく

即チ是 レ如来ノ異ノ方便ナリ無量楽

二 Ⅳ ⅱ 嘆得益不思議

【35】 ^◆*韋い提だいはすなはちこれ女人にょにんの相そう 願がん往おう生じょう

▼韋提ハ即チ是 レ女人ノ相サウカタチ願往生

貪瞋とんじん具ぐ足そくの凡ぼん夫ぶの位くらいなり 無む量りょう楽らく

貪瞋具足†ノ凡夫ノ位クラヰナリ無量楽

^娑しゃ婆ばを*厭捨えんしゃして仏国ぶっこくを求もとむれば 願がん往おう生じょう

厭↢捨シテ娑婆ヲ↡求モトムレバ↢仏国ヲ↡願往生

すなはち極楽ごくらく荘しょう厳ごんの界さかいを現げんず 無む量りょう楽らく

即チ現ズ↢極楽荘厳ノ界ヲ↡無量楽

^極楽ごくらくを見みることを得えて心しん歓かん喜ぎし 願がん往おう生じょう

得テ↠見ルコトヲ↢極楽ヲ↡心歓喜シ願往生

さらに弥陀みだを覩みたてまつりて法忍ほうにんを成じょうず 無む量りょう楽らく

更ニ覩ミタテマツリテ↢弥陀ヲ↡成ズ↢法忍ヲ↡無量楽

^0792*五ご百ひゃくの女人にょにん同おなじく仏ぶつにまうす 願がん往おう生じょう

五百ノ女人同ジク白†ス↠仏ニ願往生

「誓願せいがんす同おなじく安楽あんらく国こくに生しょうぜん」 と 無む量りょう楽らく

誓願ス‡同ジク生ゼムト↢安楽国ニ↡無量楽

^その時ときに世せ尊そんみな*印いん記きしたまふ 願がん往おう生じょう

爾ノ時ニ世尊皆 ナ印ヰム記キシタマフ願往生

「同おなじく往おう生じょうを得えて三昧さんまいを証しょうせん」 と 無む量りょう楽らく

同ジク得テ↢往生ヲ↡証†セムト↢三昧ヲ↡無量楽

^釈しゃく・梵ぼん・護世ごせ空くうに臨のぞみて聴きき 願がん往おう生じょう

釈・梵・護世臨ミテ↠空ニ聴キキ‡願往生

また同おなじく発願ほつがんして安楽あんらくに生しょうぜんと 無む量りょう楽らく

亦 タ同ジク†発願シテ生ゼムト↢安楽ニ↡無量楽

二 Ⅳ ⅲ 嘆唯付念仏

【36】 ^あまねく有う縁えんに勧すすむつねに念仏ねんぶつすべし 願がん往おう生じょう

普ク†勧ム↢有縁ニ↡常ニ念仏スベシ願往生

観音かんのん・大勢だいせい同学どうがくとなる 無む量りょう楽らく

観音・大勢為ナル↢同学ト↡無量楽

^0777もしよく念仏ねんぶつするものは人にん中ちゅうの上じょうなり 願がん往おう生じょう

1007若シ能ク念仏スルモノハ人中ノ上ナリ願往生

願ねがはくは同おなじく*諸仏しょぶつの家いえに生しょうずることを得えて 無む量りょう楽らく

†願クハ得エテ↣同ジク生ズルコトヲ↢諸仏ノ家イヱニ↡無量楽

^長じょう劫ごう長じょう時じに仏ぶっ辺ぺんにして証しょうす 願がん往おう生じょう

長劫長時ニ仏‡辺ニシテ証ス願往生

*道どう場じょうの妙みょう果かあにはるかなりとなさんや 無む量りょう楽らく

▼道場ノ妙果豈ニ†為サムヤ↠賖ハルカナリト無量楽

三 結勧【後述】
  Ⅰ 頓教勝益

【37】^▼もろもろの行ぎょう者じゃにまうさく、 *凡ぼん夫ぶの生しょう死じは貪むさぼるべからざれども厭いとはず、 弥陀みだの浄じょう土どは軽かろんずべからざれども欣ねがはず。 厭いとへばすなはち娑しゃ婆ば永ながく隔へだたり、 ▼欣ねがへばすなはち浄じょう土どつねに居こす。 隔へだたればすなはち六道ろくどうの因いん亡もうじ、 輪りん廻ねの果かおの0793づから滅めっす。 因いん果がすでに亡もうじぬれば、 すなはち*形ぎょうと名みょうとたちまちに絶たゆ。

白サク↢諸ノ行者ニ↡、凡夫ノ生死ハ†不レドモ↠可カラ↠貪ル而不↠厭ハ、弥陀ノ浄土ハ†不レドモ↠可カラ↠軽ンズ而不↠欣ハ。厭イトヘバ則チ娑婆永ク隔ヘヾタ†リ、欣ヘバ則チ浄土‡常ニ居ス。隔ヘダヽレバ則チ六道ノ因亡バウジ、淪廻之ノ果‡自ラ滅ス。因果既 デニ亡バウジヌレバ、則チ†形ト名ト頓チニ絶ユ也。

三 Ⅱ 生死無際

^▲仰あおぎておもんみれば同どう生しょうの知ち識しき等とう、 よくみづから思し量りょうせよ。

仰アオギテ惟オモンミレバ同生ノ知識等、善ク自ミ ラ思量セヨ。

^却しりぞきて*受じゅ生しょうの無む際さいなることを推すいするに、 *空くう性しょうと同どう時じなり。 同どう時じにして*心識しんしきあり。

†却キテ†推スルニ↢受生之無際ナルコトヲ↡、与ト↢空性↡同時ナリ。同時ニ†シテ而有アリ↢心識↡。

^もし*空界くうかいと同どう時じならずしてありといはば、 一切いっさいの衆しゅ生じょうすなはちこれ因いんなくしてはじめて出いでん。 心識しんしきもし本因ほんいんなくしてありといはば、 すなはち事じ木石ぼくせきに同おなじからん。 もし木石ぼくせきに同おなじといはば、 すなはち六道ろくどうの因業いんごうなからん。 因業いんごうもしなしといはば、 凡ぼん聖しょうの苦く楽らく因いん果がたれか覚かくし、 たれか知しらん。

若シ不ズシテ↧与ト↢空界↡同時ナラ↥有アリト†イハバ者、一切ノ衆生即チ是 レ無ク†シテ↠因而始 メテ出デ‡ム也。心識若シ無クシテ↢本因↡有アリト†イハバ者、即チ事ジ同ジカラム↢木石ニ↡。若シ同ジトイハ†バ↢木石ニ↡者、則チ無ナカラム↢六道之因業↡†也。因業若シ無ナシト†イハバ者、凡聖ノ*苦楽因果誰タレカ覚カクシ、誰 レカ知シラム†也。

^この道どう理りをもつて*推勘すいかんすれば、 一切いっさいの衆しゅ生じょうさだめて心識しんしきあり。 もし心識しんしきあらば、 すなはち*空際くうさいと同どう時じにありてあらん。 もし空際くうさいと同どう時じにありといはば、 すなはちただ仏ぶつと仏ぶつとのみ本元ほんげんを知しることを得えたまはん。

以モテ↢斯コノ道理ヲ↡†推勘スレバ者、一切ノ衆生定メテ有アリ↢心識↡†也。若シ有アラバ↢心識↡、即チ与ト↢空際↡同時ニ†有リテ有ラム。若シ与ト↢空際↡同時ニ有アリト†イハバ者、即チ▼†唯仏ト与ノミ↠仏得エタマハム↠知ルコトヲ↢本元ヲ↡†也。

^行ぎょう者じゃ等とう知しれ、 自じの身心しんしん空際くうさいと同どう時じにありてすなはち今身こんじん今日こんにちに至いたるまで、 悪あくを断だんじ貪とんを除のぞくことあたはず。 一切いっさいの煩悩ぼんのうただ増ぞう多たなることを覚しるべし。

行者等†知レ、自ノ身心与ト↢空際↡同時ニ有リテ†乃チ至ルマデ↢今身今日ニ↡、不↠能ハ↢†断ジ↠悪ヲ除クコト↟貪ヲ。一切ノ煩悩唯タヾ†覚シルベシ↢増多ナルコトヲ↡。

三 Ⅲ 仏恩無窮

^また釈しゃ迦か・諸仏しょぶつ同おなじく勧すすめて、 もつぱら弥陀みだを念ねんぜしめ極楽ごくらくを想観そうかんせしめて、 この一身しんを尽つくして命いのち断たえてすなはち安楽あんらく国こくに生しょうぜしめたまふ。 あに長じょう時じの大益だいやくにあらずや。 行ぎょう者じゃ等とうゆめゆめつとめてこれを行ぎょうずべし。 つねに慚ざん愧ぎを懐いだき、 仰あおぎて仏ぶっ恩とんを謝しゃせよ、 知しるべし。

又使シ†メタマフ↧釈迦・諸仏同ジク勧メテ、†専ラ念ゼシメ↢弥陀ヲ↡想↢観†セシメテ極楽ヲ↡、尽シテ↢此ノ一身ヲ↡†命断エテ即チ生ゼ↦安楽国ニ↥也。豈ニ非ズヤ↢長時ノ大益ニ↡。行者等努力 ユメ 努力 ユメ 勤ツトメ†テ而行ズベシ↠之ヲ。常ニ懐イダキ‡↢慚愧ヲ↡、仰ギテ謝セヨ↢仏‡恩ヲ↡、応シ↠知ル。

 0778

般はん0794舟じゅ三昧ざんまい行ぎょう道どう往おう生じょう讃さん 一巻いっかん

 

延書の底本は高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本ˆ原漢文の底本と同一ˇ。
一切往生の知識等 往生を願うすべての同どう行ぎょうたち。 ここでの知識は同行、 法友の意。
他の… 他人に縁のある教えや修行を軽視しそしる。
自の… 自分に縁のある肝要な教えだけをほめたたえてはならない。
木に遇ふ 盲亀浮木の喩えをうけていう。 大海中に住む盲目の亀が、 百年に一度、 海上に顔を出し、 そこに流れてきた板のあなに出遇うことが極めて困難であるように、 仏法に遇うこともきわめて難しい。
是非慊恨 よしあしを論じたり、 嫌い恨んだりする心。
浄土に入る縁起 浄土に往生する縁由、 いわれ。
娑婆を出づる本末 迷いの世界である娑しゃ婆ばを離れ出る次第。
般舟三昧楽 般舟はんじゅ三昧ざんまいの楽しみ。
翻じて 翻訳して。
西国の語 梵語 (サンスクリット) のこと。
仏境現前す 仏の境界が行者の面前に現れる。
身心内悦す 身も心もよろこびにみたされる。
立定見諸仏 定に入って諸仏を見ること。 「立常見諸仏」 とする異本もある。
化 釈迦仏の化身のこと。
弥陀涅槃国 阿弥陀仏の浄土が涅槃のさとりの世界であることを示す。 →涅ね槃はん
饒王仏 法蔵ほうぞう菩ぼ薩さつの師仏。 →世せ自じ在ざい王おう仏ぶつ
心に当ひて坐し 浄土の中央に座り。 ここでの心は中心、 中央の意。
覓む 「覓」 はさがしもとめるの意。
悲意 衆しゅ生じょうをあわれむ大悲の心。
普行 あらゆる善行。
長時長劫 限りなく長い時間。
果 ここでは生しょう死じの苦果のこと。
業因 ここでは生死の苦果をまねく原因となる行為のこと。
無間業 絶え間のない行ぎょう業ごう。
菩提無上の尊 この上ないさとりをひらかれた方。 仏のこと。
一音を… 仏の教えは本来ただ一つであるのに、 衆しゅ生じょうはそれぞれの素質能力に応じてさとるという意。 ¬維ゆい摩ま経ぎょう¼ 「仏国品」 等に出る。
真元 真如しんにょの根源。
常住の処 生しょう滅めつ変化を離れた涅ね槃はんのさとりの世界。
一食の… 一度の食事をする僅かの間にも煩悩ぼんのうがまじわるという意。
定理聞経みな得悟す 禅ぜん定じょうの中にあって教えを聞き、 すべてみなさとりを得る。
微塵の…滅し 無始以来の多くの悪業は智慧ちえによって滅尽しの意。 親鸞聖人は 「微塵の故業と随智と滅す」 (信文類訓) と読まれた。 この場合の随智は自力の智慧の意か。
不覚転じて…入れば 迷いを転じて真如しんにょの門に入ればの意。 親鸞聖人は 「覚おしへざるに真如の門に転入す」 (行文類訓) と読まれた。
西方の要法 西方浄土に往生するという肝要な教え。
念仏には… 念仏をつとめるいとまがないという。 功夫はつとめる、 実践するの意。
方楞具足して 方は側面、 楞は角の意。 ¬観経¼ に 「八方八楞具足」 とあるのをうける。 法幢が八角柱の形をなしているということ。
希奇の事 すぐれたありさま。
大衆 同じく往生を願う者を指していう。
この界 娑しゃ婆ば世界を指す。
無窮の劫 はかりしれないほどの長い時間。
天上人間 天の世界と人間の世界。
蓮華会 宝池の中にある蓮華の会座。
宝果 宝樹にみのる果実。
往生の善知識 往生浄土を勧める善ぜん知ぢ識しき。
この国 西方浄土。
還るを須ゐず 迷いの世界に帰る必要はないという意。
新往の化生 新たに浄土に往生した者。
大衆 浄土の聖者を指していう。
階 階段。
弥陀大会 阿弥陀仏の説法の会座。
宝鳥 阿弥陀仏の変へん化げであるところの宝の鳥。 ¬観経¼ に 「百宝色の鳥」 とあるのをうけている。
同縁同行 同じく仏道を信じ修めるなかま。
凡聖の… 凡ぼん夫ぶと阿弥陀仏との心が相向かうことをあらわす。 ここでの聖は阿弥陀仏を指す。
弾指のあひだ 指をはじくほどの短い時間。
ただ衆生の… 衆生が疑ってはならないことを疑うことが、 ただ嘆かわしい。
忤はず 逆方向でない。 「忤」 はさからう、 拒むの意。
弥陀の摂と不摂 阿弥陀仏が救いとってくださるか否か。
回すると回せざると 自力の心を捨てて他力に帰すか否か。
一食 一度の食事をする僅かな時間。
大地微塵はなほ数あり 大地を微塵 (物質の最小単位) にくだけば数多いが、 それでもなおその数には限りがあるの意。
十方の仏国は… 十方にある仏国の数はきわめ尽すことができない。
安心定意にして 心を安定させて三昧さんまいに住して。
娑婆長劫の苦 娑婆世界で長く生しょう死じ輪りん廻ねをかさねる苦難。
父母妻児… たとえ父母妻子は百千万あっても、 さとりのためのよい縁ではない。
他郷… 娑しゃ婆ばを指して他郷といい、 極楽を指して本国という。
行 並びたつの意。 「行」 は列、 並ぶの意の場合 「ごう」 の音となる。
重々の羅網 いくえにも重なる飾りあみ。
利 するどくすぐれていること。
虚空会 空中における説法の会座。
彼此 あちらこちらの会座。
有縁の同行者 縁あってともに念仏する法友たち。
法王 仏法の王。 阿弥陀仏を指していう。
羅漢衆 阿羅あら漢かんのあつまり。
行じ 歩くの意。
乾地宝沙 池のほとりの乾いた宝石の砂地。
四岸 宝池の四方の岸。
周帀 周囲 (の長さ) のこと。
凡外に超えたり 凡ぼん夫ぶの境界を超越している。
慚賀 自らの罪障を知って慚ざん愧ぎし、 釈迦の恩をよろこぶという意。
九品… 九品の機類がすべて浄土に往生することができると証明される。 ここで往生することを 「還帰」 (かえること) と述べたのは、 浄土を本国とみたためである。 →九く品ぼん
父子あひ迎へて 阿弥陀仏が往生人を迎えて。
自作自受 みずからが迷いの業因をつくり、 みずからがその果報を受けるということ。
貪瞋の火宅 貪欲とんよく (むさぼり) や瞋しん恚に (いかり) に悩まされることを、 燃えさかる家に喩えていう。
百千帀 百千遍めぐること。
微塵の故業 微塵は無数の意。 これまでになした数多い業。 無始以来の多くの悪業のこと。
算数の宝 かずかずの宝の意。
行住進止逍遥の楽 行くもとどまるも、 なにものにもとらわれない心のままの楽しみ。
官事を… 公私の両面にわたって、 すべて憂いがない。
会々に 説法の会座ごとに。
林樹の行間 樹木の間。 ここでの 「行」 は並ぶ、 列の意。
人々分あり 往生人はすべて平等に浄土の快楽を受けるという意。
蓮華大宝王 大宝王というべき蓮華。 阿弥陀仏の座る台座であることからいう。
葉々 はなびらのこと。
四幢 四柱の法幢のこと。 蓮れん華げ台だいの四方にある宝でできた柱。
背相なし 仏は衆しゅ生じょうに世を向けることがないという意。
三身 阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩を指す。
大海塵沙会 大海や塵沙のごとき説法の会座。 大海は広大であること、 塵沙は無数であることをあらわす。
宝楼重畳 いくえにも重なる宝の楼閣ろうかく。
池渠の四岸 池の四方の岸辺。
渠 渠は支流の意。 宝池より流れ出る支流。
招喚 まねきよぶこと。
清虚の楽 煩悩ぼんのうのけがれを離れた静かな楽しみ。
半座を… 台座の半分を往生人に分け与える。
摩頂授記 仏より頭のいただきをなでられて、 記を授けられること。 →授じゅ記き
帰還 (本国である極楽に) かえること。
法王 仏法の王。 ここでは他方世界の諸仏を指していう。
弥陀会 阿弥陀仏の説法の会座。
百千帀 百重千重。
記を授く →授じゅ記き
本住他方の化生の衆 「本住」 はもとから極楽に住する聖者、 「他方…」 は他方世界より極楽に往生する聖者。
娑婆長劫の難 娑婆世界でながく生しょう死じ輪りん廻ねをかさねる苦難。
知識釈迦 善ぜん知ぢ識しきであるところの釈迦。
業愛痴 悪業と愛欲と愚ぐ痴ち。
獄率牛頭 牛の頭をした地獄の鬼。
八万 八万由ゆ旬じゅんの略。
来迎 むかえいれること。
 怒って叫ぶ意。
阿鼻大獄 →阿鼻あび地じ獄ごく
戯笑の作罪 笑いたわむれながら犯す罪。
叉 獲物を突き刺す道具。
鉤 ひっかけること。
衆生を…怨家のごとし →補註6
見聞方便処分の殺 他人が殺せっ生しょうするのを見聞して喜びを感ずること、 殺害の謀をめぐらすこと、 および殺害を許可命令すること。
前のごとく… (見聞方便処分の殺は) 前に説いた苦よりも倍の苦しみを受けるのであるという意。
三宝衆生の物 三宝物や他人の所有物。 三宝物は仏物 (仏像・殿堂など)、 法物 (経巻・紙筆など)、 僧物 (僧坊・田園・衣鉢など) の三つをいう。
抜舌泥梨 舌を抜かれる地獄。
増上の往生心 往生を願う強いこころざし。
三塗の業 地獄・餓鬼がき・畜ちく生しょうの果をまねく悪業。 →三さん塗ず
心 大慈悲心。
四種の荘厳 定善十三観を依え報ほうと正しょう報ぼうに分け、 そのそれぞれに通と別とを分つので、 四種の荘厳となる。
余縁 念仏以外の行を修する者を指す。
回生の雑善 回向して生ずる雑多な善根ぜんごん。 念仏以外の善を指していう。
はるかに… 観音の住する西方浄土と娑しゃ婆ば世界とははるかに隔たっているけれどもという意。
衆生に… 衆生の機類に応じて現れる身が種々に異なっているという意。
心に事を内る 心には常に衆生済度の思いがあるという意。
声 救いを求めて正念する声。
天冠の化仏 観音の頭上の冠にいただく弥陀の立りゅう化け仏ぶつ。
慈恩を… ここでの慈恩は阿弥陀仏の慈悲のめぐみのこと。 観音は阿弥陀仏の慈悲を報ずるために天冠に弥陀の立化仏を頂ちょう戴だいする。
遍身に交珞して 全身にまとわりついていて。
本住他方行坐の処 本国の極楽であれ他方世界であれ、 観音菩薩が歩いたり座ったりするところはの意。
地前地上 地前は菩薩の修道階位のうちの初しょ地じ以前、 地上は初地以上の十じゅう地じの位をいう。 →菩ぼ薩さつ
根の利鈍 素質能力のすぐれていることと劣っていること。
弥陀の三化身 弥陀三尊の化身。 化阿弥陀仏・化観音菩薩・化勢至菩薩。
常倫の諸地 常倫は普通一般の意。 諸地は十じゅう地じの位の菩薩を指していう。
華池大会 蓮れん華げの池の中にある大いなる説法の会座。
大 仏の真身が広大であることを指していう。
周遍… まっとうするのが困難であることを恐れて。
小 小身の仏。 次々行の 「丈六の化仏」 のこと。
葉 はなびら。
究竟常安 究極的な常住安楽。
千証 無量のさとり。
大勢 →大だい勢せい至し菩ぼ薩さつ
明門歓喜地 明門は百ひゃっ宝ぽう明みょう門もんのこと。 菩薩が歓喜地 (初地) の位において得る法門の称。 あらゆる法門を明瞭に通達した智慧ちえという意。
他人推縁の事 他人がおしはかって行動すること。
金剛地 金剛こんごうの大地。
三七以後 二十一日以後。
名を尽すを… 命がおわるまで。
口に… 一切のものには実体がないという空くうの道理を口に説いても。
是非人我 是非正邪にとらわれる我見。
道 往生の行ぎょう業ごうである念仏を指す。
この国 娑しゃ婆ば世界を指す。
弥陀界 阿弥陀仏の極楽世界。
八徳宝池 八はっ功く徳どく水すいの浴池。
十方の同行人 十方の世界から極楽に往生した人々。
初真 声しょう聞もんの四果 (声聞乗の修道の四階位) のうちの初果。 須しゅ陀だ洹おんのこと。
心を回して 心をひるがえして。
七七日 四十九日。
塵沙の衆 数限りない浄土の聖者たち。
心を回して 小乗の心をひるがえし捨てて。
一発以去小心滅して ひとたび大乗の心をおこして後は小乗の心が滅尽して。 小心は小乗の心の意。
大小の凡夫 大乗を学ぶ凡夫と小乗を学ぶ凡夫。
証と不証 無生をさとった者といまださとらない者。
知識の悪強縁 悪知識 (誤った道に導く者) の強い縁。
名を抄す 姓名を記録する。
芥々 ここでの 「芥」 は 「介」 (きわだち目立つさま、 明らかなさま) の意。 異本には 「芬々」 とするものもある。
七七 七七日のこと。 四十九日。
無量寿と称す 南無無量寿仏 (南無阿弥陀仏) と称える。
声々連注して 声をつづけて。
華中に合す 蓮華の中に含まれていること。
智慧の法眼 真理を明らかに見る智慧のまなこ。
娑婆知識の恩 娑婆における善ぜん知ぢ識しき。 釈迦仏を指していう。
地々 十じゅう地じの各地。
慈悲巧方便 慈悲のたくみな手段。
韋提は… 浄じょう影よう寺じ慧え遠おん (523-592) 等の諸師が韋い提だい希けを大菩薩 (聖者) と見ていたのに対し、 善導ぜんどう大師は実の凡ぼん夫ぶと見定められた。
五百の女人 韋提希に仕えていた五百人の侍女たち。
印記 あかしを与えること。 ここでは往生の保証をすること。
発願 往生浄土を願う心をおこすこと。
長劫長時 限りなく長い時間。
道場の妙果 仏のさとりを指していう。
凡夫の…欣はず 親鸞聖人は 「凡夫の生死貪じて厭はざるべからず。 弥陀の浄土軽めて欣はざるべからず」 (信文類訓) と読まれた。
形と名 六道ろくどうに輪りん廻ねする身体と六道輪廻の名。
受生の無際なること われわれが生命を受けたのは、 その始めも知り得ない遠い過去であるということ。
空性 真如しんにょ法ほっ性しょうと同義とみる説、 虚こ空くう (空間領域) とみる説などがある。
心識 こころの主体。
空界 空性に同じ。
空際 空性に同じ。
底本は◎高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本ˆただし訓は○浄聖全三巻の宗祖加点本と全同ではなく大幅に標準化されているため、 相違を†、 加を‡、 減を灰で示したˇ。 Ⓐ大谷大学蔵鎌倉時代刊本、 Ⓑ龍谷大学蔵(写字台旧蔵)室町時代刊本、 Ⓒ本派本願寺蔵版¬七祖聖教¼所収本 と対校。 ª全部対校º 辯→Ⓒ辨
正→◎ⒶⒷ即
定→Ⓒ常
命→Ⓒ竟
夫→Ⓐ失
捉→Ⓒ促
超→Ⓑ起
佇→Ⓒ停
楽 Ⓑになし
議→Ⓒ儀
無 Ⓑになし
生 Ⓑになし
敬→Ⓒ教
臾→Ⓑ史
楼→Ⓑ褸
互ニ相照ス→○立ス↢相照ヲ↡
互→◎ⒶⒷ立
障→Ⓑ慞
澄→Ⓒ徴
照→Ⓒ頃
准→Ⓒ準
量→◎重
迥→Ⓒ廻
入→◎ⒶⒸ人
切→ⒶⒷⒸ一
比→Ⓒ法
巽→Ⓒ選
閻→Ⓑ問
過→◎ⒶⒷ辺
間→ⒶⒷ閑
琦→Ⓒ奇
重スルモ→○里ニシテ
重→◎ⒶⒷ里
苦Ⓑ若
初→Ⓑ劫
至→Ⓒ到
閑→Ⓒ間
抄→Ⓒ鈔
芥芥→Ⓒ芬芬
是→Ⓒ此
困→ⒶⒷ因
従仏→◎仏従
命→◎念
坐→Ⓑ生
願往生 Ⓒになし
令→Ⓑ合
念→◎方
ザルコトハ→○ズ
依リテ↠教ニ→○依教
スレバ者→○セ者バ
門門ニ見テ↠仏ヲ→○門門見仏ニシテ
得→○得エム
見↢聞セバ…行ズルヲ↟…者→○見聞セムニ…行ゼ↠…者バ
見↢聞セバ…行ズルヲ↟…→○見聞セムニ…行ゼバ↠…
聞カバ↢人アリテ説クヲ↟…→○聞キカムニ人ヒト説カバ↠…
聞カバ↢人アリテ有ルヲ↟悟ルコト→○聞カムニ人ヒト有アラバ↠悟
ゾ→○ヲ
バ者→○者バ
バ…者→○…者バ
シ→○ス
ザレバナリ→○ズ
自ノ→○自 ラ
ニ→○コト
走ユク→○走ハシル
ヘバ→○ヒテ
ス→○シテ
自→○自ミ
於→○於シ
ナリ…。→○…、
起ラ→○ヲ起セ
異ナルコト→○異
護リ↢得テ→○護↢マボリ得シテ
レバ…者→○ル…者モノハ
ハ→○フ
○ヤ
総テ断ジ→○総断シ
為ス→○為スル
欲セ→○欲ハ
者→○者イフハ
也→○ヤ也
身行ジテ無間ナリ、総ジテハ名ク↢三業無間ニ↡→○身行無間ナル総名ナリ、三業無間ナリ
ク…也→○クル…也ナリ
正シク境→○正境
○ニ
声→○声ナ
○テ
キ→○ク
メタマフ→○ム
○ニシテ
○ト
ノ説ハ→○ヲ説クハ
命断エ→○命断シ
○ハ
↣娑婆ニシテ証スルコトヲ↢法忍ヲ↡→○↢娑婆ノ証法忍ヲ↡
アラ→○セ
○ノ
不→○不ジ
走ユキテ→○走 マチニ
メタマフ→○ム
ク→○ケ
シ→○カラム
バ→○ムニ
当カナヒ→○当アタリ
所ノ↠及ブ→○所及オヨブ
照シ↢覓ム→○照セウ↢テラシ覓ミヤクモトムス
極楽ハ安ズルニ↠身ヲ→○極楽ニ安身
ハ→○ノ
クマシマス→○シ
シタマフ→○ス
ケタマフ→○クル
○スルコト
リ→○ル
ルハ→○リ
頓チ→○頓
ジ→○ズ
リタマフ→○ル
テ→○ツレバ
シタマフ→○スル
○コト
安ズル↠身ヲ…ヲ→○安身ヲ…ニ
命断エ→○命断シ
迎ヘ将ヰタマフ→○迎将ス
間マジハルコト→○間ヒマ
安オク→○安ズ
欲セバ→○欲フテ
間→○間ヒマ
リテ→○ル
見タテマツル↠仏ヲ→○見仏ス
シタテマツル→○ス
随ヒテ↠智ニ→○ト随智ト
不覚→○不ザルニ覚オシエ
レバ→○ル
逍↢遥ス快楽ノ処ニ↡→○逍遥セウエウ快楽ノ処 ロ
罵リ→○罵ノリ
身→○身シン
曠劫ヨリ已来タ→○曠劫已来ニ
極リ→○ヲ極メテ
ニハ→○シ
不→○不ザレバ
且ツ→○且シバシバ
↢於…ヨリモ↡→○↠於ヨリモ↢…↡
足→○足ミアシ
ハ→○コト
ニ→○コト
為リ→○ヲ為ス
相将テ→○相将シテ
スレバ→○シテ
枉イタヅラニ→○枉ゲテ
リ→○ム
相勝ルル→○相勝セル
一→○一ヒトツ
依リテ↠時ニ供養ノ香風→○依ル↠時ニ供養香風ヨリ
ヘバ→○ウニ
飛華→○飛テ↠華ヲ
直→○直ヂキ
衣→○衣コロモ
シメタマフ→○セシム
雲→○雲ウン
遇↢値アヒ…↡→○遇グ↢値チシ…↡
見マミユ→○見ミル
須ヰ↠還ルヲ→○須 ラベ クカラ↠還ル
携ヘ将ヰテ→○携 ヰ 将シヤウ
入リテ↠林ニ看レバ→○入イレテ↠林ハヤシニ看ミセシム
ノ輝光→○ニ輝カスコト↠光 リヲ
識ル→○識ハカル
リ→○レリ
随ヒテ↠心ニ→○随心
立チ↢于沙ニ↡→○立シ↠于ニ↠沙イサゴ
没シ→○没ヒタシ
腰頭→○腰コシ頭カウベ
ル→○ラム
願ク→○願ズラク
専ラ誦シ↢…↡→○専↢誦シテ…↡
礼シ↠仏ヲ観察シテ→○礼仏観察
チ→○テリ
不ハ→○不ザラマシカバ
ガ→○シテカ
願ジテ→○願クハ
ジ→○ゼヨ
併セテ→○併シカシナガラ
相向フ→○相向スル
ヘタマフ→○フ
レバ→○ルニ
不レバ→○不ズ
恨ム↢衆生ノ疑フヲ↟不ルヲ↠疑フベカラ→○恨ウラムラクハ衆生疑ト不疑トナリ
忤ハ→○忤ミダレタガハ
但使 タダ 廻心シ決定シテ向ハバ→○但タヾ使シムレバ↢廻心決定シテ向ムカエ↡
○(白文)
セル→○スル
メタマフニ→○ム
生ゼシ→○生レタル
○セ
チ→○テリ
ヲ→○ニ
スルニ→○シテ
聞キ↠法ヲ→○聞法シツレバ
スレ→○セ
シタマヒ→○ス
所有ル→○所シヨ有ウノ
相続念仏シテ→○相続念シテ仏ノ
持チテ↠戒ヲ→○持戒ニシテ
併セテ→○併 ガラ
ニシテ生ズレバ↢…↡→○ナレバ生ズ↢…↡
見マミエシム↠仏ニ→○見仏セシム
礼スルコト↠仏ヲ→○礼仏
何↢如ト…ニ↡→○何ゾ如ク↢…ノ↡
見タテマツルコト↠仏ヲ→○見仏スルコトハ
ニ→○ヲ
○ニハ
クレバ→○クルコト
被リ→○被キ
○ヲ
見マミユル→○見ル
入リテ↠…看シメ→○入レテ↠…看ミセシム
○シテ
極楽ハ安ズルニ↠…→○極楽ニ安ズル↠…
ル→○レタリ
動スニ→○動ハタラク
身光ト瓔珞ト→○身光ノ瓔珞
相知ル→○相知ス
成ズ→○成ナス
シテ→○スルコト
須カラ→○須 ラクカラ
元来モトヨリ→○元モトヨリ来コノカタ
為ル↢…ト↡→○為タリ↢…↡
潅アラヒ…ヲ→○潅ソヽグ…ニ↡
弄ウテバ↢…ヲ↡→○弄テウテバ↢…ニ↡
間マジハル→○間マジエタリ
宝樹ノ飛華落ツ↢…↡→○宝樹飛トバシテ↠華ヲ落オトス↢…↡
間マジハル→○ヲ間マジエタリ
比ブ→○比ナラブ
ルコト→○リテ
レ→○ル
不↠飢エ不↠渇カ→○不飢不渇ニシテ
常→○常ツネ
正シク→○正タヾシクシテ
讃ジ→○讃メ
自リ↠到リテ→○自ラ到リテヨリ
アリ→○ナリ
ハ→○ニ
還タ→○還 エリテ
何ゾ→○何イカデカ
スル→○セム
云何ガ入ラム→○云何 イカン シテカ入マイラムト
念仏シ専心ニ→○念仏専心シ
無レ→○無シ
見アラハル→○見ミユ
弥陀ノ本願力→○弥陀本願ノ力
舌→○舌ミシタ
定↣判シタマフ九品得ト↢還帰スルコトヲ↡→○定↢判スルニ九品ニ↡得エテ還カエリテ帰クヰス
相迎ヘ→○相迎シ
ナリ→○シテ
○ル
ヒ→○フ
更→○更タガヒ
行ク→○行ズル
加ス↢三昧ノ浄キヲ↡→○加シテ↢三昧ヲ↡浄キヨシ
十方ヨリ来レル→○十方来ノ
行ク↠上ヲ→○行ズ↠上ニ
雨ラシ→○雨フリ
所↠到ル→○所到
シテ→○ニ
行ナラビテ→○行ナミ
セリ→○ス
茎→○茎クキ
ス→○セリ
照ス処→○照処
作セル→○作
間マジハル→○間マジエタリ
シテ→○ス
須カラ→○
相照ス→○相照スル
相重ナリ→○相重シ
篭メグル→○篭コメタリ
ル→○レタリ
勧ム↢…ニ↡→○勧ム…
ゼム→○ズ
シタマヘバ→○スル
双ベテ↠華ヲ坐シタマフ→○双ビテ華坐セリ
独リ迥カニ→○独ドク迥ギヤウシテ
彼→○彼 レ
専ラ行ジ→○専行シ
不レバナリ→○不ズ
○セル
潅ギテ↠心ニ毛孔ヨリ*入レバ→○ヲ潅ハヾカル↢心シムト毛モウ孔クトニ↡人ヒト
渠中→○渠ミゾノ中ナカ
語リ→○語
笑ヒ→○笑シエ ミ
楽ム→○楽ナリ
退ク→○退スル
留メテ↢半座ヲ↡→○留トヾマリテ↢半座ニ↡
分チテ↠身ヲ聴キ↠法ヲ→○分身聴法シテ
ト→○コトヲ
セムト→○ス
欲スレ→○欲エ
得↠益ヲ→○得益ス
到ル処→○到処ハ
記セラレテ還リ↢…↡→○記セラレ↢還 エリテ…↡
ルニ→○レバ
持シ→○持モチ
スルコト→○シテ
動シタマフニ→○動ズ
コト→○ニ
来リテ→○来ルニ
○ベシ
レリ→○ルナリ
メタマヘリ→○ム
相知リ→○相知シヌレバ
相照ス→○相照サウセウス
不レ→○不ジ
此→○此コヽヲ
セム→○トセムヤ
等シク→○等ノ
シテ…苦ミ→○スル…苦アリ
催ウナガ→○催モヨホ
苦→○苦カナシミ
苦具→○苦具トモニ
休ム→○休ヤムコトヲ
鎔銅→○鎔トロモセル銅ドウ
鉄汁→○鉄テチノ汁シル
騰グル↠波ヲ→○騰アガル↠波
○ナリ
直→○直 キ
↢…ヲ↡→○ガゴトクシテ…ナリ
ヨリ→○アリ
没ス→○没クダス
○トシテ
裂クレバ→○ヲ裂ク
行カシムルニ→○行ゼシム
○タリ
惜マ→○惜イタマ
人情→○人ノ情 ロ
軽心ヲモテ→○軽クシテ↠心シムヲ
欺ク→○欺ソムク
ノ→○ニ
雨ラス↢…ヲ…↡→○雨フル↢……↡
地上→○地ノ上 エ
眼中→○眼マナコノ中
↠門ニ→○門
鉤スル→○鉤カヾムル
上→○上カミ
罵レバ→○罵ノルモノ
自ラ→○自ミ
レバ→○ルモノ
キ→○クノ
○セン
ク→○ケテ
モ→○モノ
シ→○スレバ
得→○得ツ
ル→○レド
ナレバ→○ノモノ
ス→○シ
セヨ→○スベシ
心ニカクル→○心コヽロザス
捨テ→○捨シ
安ヤスンズル→○安アンズル
実→○実 コト
無シ↠窮リ→○無窮ナリ
大→○大オホキ
シ→○セリ
ル→○リ下フ
命欲スル↠終ラムト時→○命欲終時ニ
違セ→○違タガハ
随ヒテ↠縁ニ楽見シ→○随ヒテ↢縁ノ楽見ニ↡
与ヘテ↠楽ヲ涅槃ヲ期セシム→○ニ与ト↠楽涅槃トヲ期セン
観ズレバ↠身ヲ→○観身スレバ
キタマフ→○ク
直ダ→○直 キニ
極リ→○極 メ
ジタマフ→○ズ
尋ネテ↠…ヲ→○尋ツイデ↠…ニ
救フコト→○救ヌイテ
ル→○リ
両手ハ→○両リヤウ手シユ
ナリ→○アリ
グレバ→○グルトキ
ス→○ズ
下セバ→○下クダストキ
満ツ→○満ズ
↠施スコトヲ↠功ヲ→○↢施功ヲ↡
得悟ス→○得ウ↠悟 リヲ
マデ→○シテ
→○(以下白文)
逍↢遥ス快楽ノ地ニ↡→○逍遥快楽ノ地ニ
貪リ→○貪ジ
分チテ↠身ヲ→○分身シテ
ハス→○フ
動シ→○動ドウズ
ニ→○ノ
大ニ集ム↢利益ヲ↡→○大集利益セル
華中→○華ハナノ中ナカ
想ヘ↧見タテマツルニ↢…↡…/…来ルト↥→○想ヘ↠見ルコトヲ↢…↡…/…来ルト
シ→○スルヲ
辺→○辺ホトリ
想ヘバ↠仏ヲ見タテマツルコト→○想ヘ↢仏ヲ見ミルコトヲ↡
知リタマヘリ↣…流浪久シクシテ/無明ノ障重ク難キコトヲ↢…↡→○知シリタマヘリ↢…流浪ノ久シキコトヲ↡/無明障重ニシテ難シ↢…↡
一→○一 ツ
ス→○セシム
○トイフ
退ク時→○退時
専ニシテ→○専センナリ
接リテ↠手ヲ→○接手シテ
シメタマフ→○ム
去ク→○去サル
ト→○ヲ
・→○ノ
専ラ持戒シ→○専持戒ナリ
立チタマフ→○立ス
ム→○ナム
ケ→○ク
リ→○シ
立チ→○立シテ
ズルコト→○ジテ
少許シバラク→○少セウ許コ
時ノ間→○時間
逕テ→○逕フ
頑→○頑グワン
痛→○痛イタミ
痛→○痛 ミ
単タダ→○単ニヒトリ
ゼムトスレバ→○ズ
見タテマツレドモ↠仏ヲ→○見仏スレドモ
覚セ→○覚ラ
レ→○ルトイフコトヲ
テ…ナレバ→○ヌレバ…ナリ
口ニ説ケドモ↢事空ヲ↡→○口説事空
得ルコト→○得トク
断エテ→○断タタズシテ
廻シテ願ズレバ↠…↢…↡→○廻↣願ス…↢…↡
現レ→○現ズ
華開ケテ見タテマツリ↠仏ヲ→○華開見仏シテ
不レ→○不ズ
遇↢値アフニ善知識ニ↡/…説ク↢…↡→○遇↣値アハム善知識ノ/…説トクニ↢…↡
廻シテ↠心ヲ→○廻心シテ
ヘバ→○フ
ルマデ→○リテ
退クコト→○退
言フ…/畢竟ジテ…絶ツト↢…↡→○言フ↣…ニシテ/畢竟…絶タツト↢…↡
且ツ→○且マタ
快ク→○快タクマシク
キハ→○シ
良ニ→○良ヤヽ
貪ル→○貪トムズル
眼前→○眼 コノ前
白キ汗流レ出デテ→○白汗ハクカン流出シ
メ→○ム
故→○故 ラ
○云
戒ト因果トヲ→○戒ノ因果ヲ
フ→○ハム
変ジテ↠風ト涼シ→○変ジテ↠風ト↠涼シキ
乗ゼシム→○乗ノル
障重クシテ→○障重ニシテ
シ→○カラム
貪リテ忍ビ↠…→○貪ジテ↠忍バムコトヲ↠…
言ク→○言ノタマハク
満シ→○満ミテシム
ズルモノモ→○ズレドモ
華中→○華 ナノ中
合ス→○合ツボマル
合セラレテ↢…ニ↡→○合シテ↢…ヲ↡
ナルモ→○ナリトモ
ニ→○トシテ
ゼヨ→○ズ
何→○何イヅレ
セバ→○シテ
無シ↢錯悟↡→○無ナク↠錯アヤマリ悟サトル
ルニ→○リテ
念ズレバ心眼→○念ズレバ↢心眼ニ↡
ノ→○シテ
ス→○サク
○ラクハ
セム→○セシム
発願シテ生ゼムト↢…↡→○発↣願ス生ゼムト↢…↡
願クハ→○願ジテ
為サムヤ→○為セム
不レドモ↠可カラ↠貪ル而不↠厭ハ→○不ズ↠可カラ↢貪トムト而シテ不ザルハアル↟厭イトハ
不レドモ↠可カラ↠軽ンズ而不↠欣ハ→○不ズ↠可カラ↢軽カロク而シテ不ズハアル↟欣ネガハ
形ト名ト頓チニ絶ユ→○形名頓絶ス
却キ→○却ソムイ
推スル→○推オス
シテ而→○而シテ
シテ…而→○…而シテ
イハバ者→○者イハヾ
○タルナラ
也→○也ヤ
推勘スレバ者→○推オシ勘カンガウレ者バ
有リテ有ラム。→○有アリテ↠有、
唯仏ト与ノミ↠仏→○唯仏与仏ノミ
知レ、…身心→○知シル↢…身心ヲ↡
乃チ至ルマデ↢今身今日ニ↡→○乃至今身今日マデ
断ジ↠悪ヲ除クコト↟貪ヲ→○断悪除貪ニ
覚シル→○覚ス
専ラ念ゼシメ↢…↡→○専↢念セシメ…↡
セシメ→○シ
命断エテ→○命断ニ
テ而→○而テ