仏説ぶっせつりょう寿じゅきょう かん

そう天竺てんじくの三蔵さんぞう康僧鎧こうそうがいのやく

二 Ⅱ ⅱ 摂衆生【衆生往生因】
        摂凡夫
          (一)住正定聚益【第11願成就】

【22】^ぶつ*なんげたまはく、 「それ*しゅじょうありて、 かのくにうまるるものは、 みなことごとく*しょうじょうじゅじゅう。 ゆゑはいかん。 かの仏国ぶっこくのなかにはもろもろの*邪聚じゃじゅおよび*じょうじゅなければなり。

仏告タマハク↢阿難↡、其↢衆生↡生↢彼↡者、皆悉↢於正定之聚↡。所以者何。彼仏国ニハレバナリ↢諸邪聚及定聚↡。

二 Ⅱ ⅱ c イ (二)念仏往生益
            (Ⅰ)諸仏讃嘆【第17願成就】

^*十方じっぽう*恒沙ごうじゃ諸仏しょぶつ如来にょらいは、 みなともに*りょう寿じゅぶつ*じんどく*不可ふか思議しぎなるを*讃歎さんだんしたまふ。

十方恒沙諸仏如来、皆共讃↢歎タマフ無量寿仏威神功徳不可思議ナルヲ↡。

二 Ⅱ ⅱ c イ (二)(Ⅱ)願成就【第18願成就】

^あらゆるしゅじょうその*みょうごうきて*信心しんじんかんせんこと*ない一念いちねんせん **しん*こうしたまへり。 かのくにうまれんとがんずれば、 すなはち*おうじょう*退たいてんじゅうせんただ*ぎゃく*ほうしょうぼうとをばのぞ」 と。

諸有衆生聞↢其名号↡、信心歓喜シテ、乃マデ一念廻向レバ↠生ムト↢彼↡、即得↢往生↡、住↢不退転↡。唯除クト↢五逆誹謗正法トヲ↡。

二 Ⅱ ⅱ c イ (三)諸行往生益【三輩往生】〔第19願成就〕
            (Ⅰ)総標

【23】^ぶつなんげたまはく、 「*十方じっぽうかい諸天しょてん人民にんみん、 それこころいたしてかのくにうまれんとがんずることあらん。 おほよそ*三輩さんぱいあり。

仏告タマハク↢阿難↡、十方世界諸天・人民、其↢至↠心コト↟生ムト↢彼↢三輩↡。

二 Ⅱ ⅱ c イ (三)(Ⅱ)別説
              (ⅰ)上輩
                (a)正説

^それ*じょうはいといふは、 いえよくてて*沙門しゃもんとなり、 *だいしんおこして*一向いっこうにもつぱらりょう寿じゅぶつねんじたてまつり、 もろもろの*どくしゅしてかのくにうまれんとがんぜん。

上輩トイフ者、捨↠家テテ↠欲而作↢沙門↡、発↢菩提心↡、一向マツリ↢無量寿仏↡、修↢諸功徳↡、願↠生ムト↢彼↡。

^これらのしゅじょう寿いのちおわらんときのぞんで、 りょう寿じゅぶつは、 もろもろの大衆だいしゅとともにそのひとまえあらわれたまふ。 ^すなはちかのぶつしたがひてそのくにおうじょうす。 すなはち*七宝しっぽうはなのなかより*ねん*しょうして退たいてんじゅうせん。 智慧ちえゆうみょうにして*神通じんずうざいならん。

此等衆生臨ミテ↢寿終↡、無量寿仏↢諸大衆↡現タマフ↢其↡。↢彼往↢生↡。便↢七宝中↡自然化生↢不退転↡。智慧勇猛ニシテ神通自在

二 Ⅱ ⅱ c イ (三)(Ⅱ)(ⅰ)(b)結勧

^このゆゑになん、 それしゅじょうありて、 こんにおいてりょう寿じゅぶつたてまつらんとおもはば、 じょうだいしんおこどくしゅぎょうしてかのくにうまれんとがんずべし」 と。

阿難、其↢衆生↡、欲↧於↢今世↡見マツルラムト↦無量寿仏↥、応シト↢無上菩提之心↡修↢行功徳↡、願↞生ムト↢彼↡。

二 Ⅱ ⅱ c イ (三)(Ⅱ)(ⅱ)中輩
                (a)上輩に簡ぶ

【24】^ぶつなんかたりたまはく、 「それ*ちゅうはいといふは、 十方じっぽうかい諸天しょてん人民にんみん、 それこころいたしてかのくにうまれんとがんずることありて、 ぎょうじて沙門しゃもんとなりておおきにどくしゅすることあたはずといへど.

タマハク↢阿難↡、其中輩トイフ者、十方世界諸天・人民、其↢至↠心コト↟生ムト↢彼↡、雖↠不↠能↧行↢沙門↡大コト↦功徳↥、

二 Ⅱ ⅱ c イ (三)(Ⅱ)(ⅱ)(b)正説

^まさにじょうだいしんおこして一向いっこうにもつぱらりょう寿じゅぶつねんじたてまつるべし。

↧発↢無上菩提之心↡、一向マツル↦無量寿仏↥。

^しょうぜんしゅして、 *斎戒さいかい奉持ぶじ*塔像とうぞうりゅうし、 沙門しゃもん飯食ぼんじきせしめ、 *ぞうとうともし、 さんこうきて、 これをもつて*こうしてかのくにうまれんとがんぜん。

多少修↠善奉↢持斎戒↡、起↢立塔像↡、飯↢食シメ沙門↡、懸↠繒トモ↠灯、散↠華↠香、以↠此廻向↠生ムト↢彼↡。

^そのひとおわりにのぞみて、 りょう寿じゅぶつはそのしんげんしたまふ。 こうみょう相好そうごうつぶさに*真仏しんぶつのごとし。 もろもろの大衆だいしゅとともにそのひとまえあらわれたまふ。 すなはち*ぶつしたがひてそのくにおうじょうして退たいてんじゅうせん。 どく智慧ちえは、 いでじょうはいのもののごとくならん」 と。

人臨↠終、無量寿仏化↢現タマフ↡。光明相好クシテ↢真仏↢諸大衆↡現タマフ↢其↡。即↢化仏↡往↢生↡住↢不退転↡。功徳・智慧、次↢上輩↡也。

二 Ⅱ ⅱ c イ (三)(Ⅱ)(ⅲ)下輩
                (a)中輩に簡ぶ

【25】^ぶつなんげたまはく、 「それ*はいといふは、 十方じっぽうかい諸天しょてん人民にんみんそれこころいたしてかのくにうまれんとほっすることありて、 たとひもろもろのどくをなすことあたはざれども、

タマハク↢阿難↡、其下輩トイフ者、十方世界諸天・人民、其↢至↠心コト↟生ムト↢彼↡、仮使ドモ↠能↠作コト↢諸功徳↡、

二 Ⅱ ⅱ c イ (三)(Ⅱ)(ⅲ)(b)正説

^まさにじょうだいしんおこして一向いっこうこころをもつぱらにして、 ないじゅうねんりょう寿じゅぶつねんじたてまつりて、 そのくにうまれんとがんずべし。

↧発↢無上菩提之心↡、一向ニシテ↠意、乃マデ十念マツリテ↢無量寿仏↡、願↞生ムト↢其↡。

^もし深法じんぼうきてかんしんぎょうわくしょうぜずして、 ない一念いちねん、 かのぶつねんじたてまつりて、 じょうしんをもつてそのくにうまれんとがんぜん。

↢深↡歓喜信楽、不シテ↠生↢疑惑↡、乃マデ一念マツリテ↢於彼↡、以↢至誠心↡願↠生ムト↢其↡。

^このひとおわりにのぞんで、 ゆめのごとくにかのぶつたてまつりて、 またおうじょうどく智慧ちえは、 いでちゅうはいのもののごとくならん」 と。

人臨ミテ↠終、夢ノゴトクニマツリテ↢彼↡、亦得↢往生↡。功徳・智慧、次↢中輩↡也。

二 Ⅱ ⅱ c 摂聖人
          (一)摂他土
            (Ⅰ)長行
              (ⅰ)諸仏勧讃〔第17願成就〕

【26】^ぶつなんげたまはく、 「りょう寿じゅぶつ*じんきわまりなし。 十方じっぽうかいりょうへん不可ふか思議しぎ諸仏しょぶつ如来にょらい、 かれを*しょうたんしたまはざることなし。

仏告タマハク↢阿難↡、無量寿仏威神無↠極。十方世界無量無辺不可思議諸仏如来、莫↠不↢称歎タマハ↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅰ)(ⅱ)聖衆往詣

^東方とうぼう恒沙ごうじゃ仏国ぶっこくりょうしゅしょ*さつしゅ、 みなことごとくりょう寿じゅぶつみもと往詣おうげいして、 *ぎょう*ようしたてまつり、 もろもろのさつ*しょうもん大衆だいしゅおよぼさん。 *きょうぼうちょうじゅし、 *どうせんす。 南西なんざい北方ほっぽう*ゆいじょう ˆのさつしゅˇ、 またまたかくのごとし」 と。

東方恒沙仏国無量無数菩薩衆、皆悉往↢詣無量寿仏↡、恭敬供養マツリ、及↢諸菩薩・声聞大衆↡。聴↢受経法↡、宣↢布道化↡。西北方・四維・上下亦復如シト↠是

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)偈頌【往覲偈
              (ⅰ)

【27】^そのときに、 *そん、 しかも*じゅきてのたまはく、

世尊、而説↠頌タマハク

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)正偈頌
                (a)菩薩往覲

^東方とうぼう諸仏しょぶつくに、 そのかず恒沙ごうじゃのごとし。

東方諸仏数如↢恒沙

^かのさつしゅいて*りょうかくたてまつる。

 彼菩薩衆マツル↢無量覚

^南西なんざいほくゆいじょう ˆの仏国ぶっこくˇ、 またまたしかなり。

南西北・四維・上下亦復然ナリ

^かのさつしゅいてりょうかくたてまつる。

 彼菩薩衆マツル↢無量覚

^一切いっさいのもろもろのさつ、 おのおのてんみょう

一切菩薩↢天妙華・

^宝香ほうこう*無価むげころもつてりょうかくようしたてまつる。

 宝香・無価供↢養マツル無量覚

^*咸然げんねんとしててんがくそうし、 和雅わげこえ*ちょうほつして、

咸然トシテ↢天暢↢発和雅

^*さいしょうそん*たんして、 りょうかくようしたてまつる、

 歌↢歎最勝供↢養マツル無量覚

^ª神通じんずうとを*だつして、 *じん法門ぼうもんにゅうし、

究↢達神通トヲ遊↢入深法門

^*どくぞうそくして、 みょう*等倫とうりんなし。

 具↢足功徳蔵妙智無↢等倫↡

^*にちけんらして、 しょうくもしょうじょしたまふº と。

慧日↢世間消↢除生死

^ぎょうしてめぐること*三帀さんぞうして、 *じょうそん*稽首けいしゅしたてまつる。

 恭敬コト三帀稽↢首マツル無上尊

^かのごんじょうの、 みょうにして思議しぎしがたきをて、

↣彼厳浄微妙ニシテキヲ↢思議

^よりて*じょうしんおこして、 わがくにもまたしからんとがんず。

 因↢無上心↢我亦然ムト

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(b)弥陀授記説法を頌す相
                  (イ)現相

^ときおうじてりょうそんみかおうごかし*ごんしょうおこしたまひ、

↠時無量尊ミカオタマヒ↢欣笑

^くちよりしゅひかりいだして、 あまねく十方じっぽうこくらしたまふ。

 口ヨリ↢無数タマフ↢十方国

^ひかりめぐらして*にょうすること、 三帀さんぞうして*いただきよりる。

光囲↢繞コト三帀↠頂入

^一切いっさいてん人衆にんしゅやくしてみなかんす。

 一切天人衆踊躍皆歓喜

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(b)(ロ)上首請問

^*だいかんおんぶくととの稽首けいしゅしてうて、

大士観世音↠服稽首

^ぶつにまうさく、 ªなんのえんありてかみたまふや。 やや、 しかなり。 ねがはくはこころきたまへº と。

 白↠仏アリテカタマフ唯然ナリクハタマヘト↠意

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(b)(ハ)授記説法

^ˆぶつのˇ*ぼんしょうはなほいかずちふるふがごとく、 *八音はっとんたえなるひびきをぶ、

梵声↢雷フガ八音↢妙ナル

^ªまさにさつ*さずくべし。 いまかん。 なんぢあきらかにけ。

 当↠授↢菩薩今説ナンヂ

^十方じっぽうよりきたれる*しょう、 われことごとくかのがんれり。

十方ヨリレル正士吾悉↢彼

^ごんじょう志求しぐし、 *受決じゅけつしてまさにぶつとなるべし。

 志↢求厳浄受決↠作↠仏

^一切いっさいほうは、 なほ*ゆめまぼろしひびきのごとしとかくりょうすれども、

覚↣了一切猶如シト↢夢・幻・響

^もろもろのたえなるねがい満足まんぞくして、 かならずかくのごときの*くにじょうぜん。

 満↢足ナル↢如↠是

^ほうでんようのごとしとれども、 さつどうきょうし、

↣法シト↢電・影究↢竟菩薩

^もろもろのどくもとして、 受決じゅけつしてまさにぶつとなるべし。

 具↢諸功徳受決↠作↠仏

^*諸法しょほうしょうは、 一切いっさい*くう*無我むがなり通達つうだつすれども、

通↢達諸法一切空・無我ナリト

^もつぱらきよぶつもとめて、 かならずかくのごときのくにじょうぜんº と。

 専↢浄仏土ムト↢如↠是

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(c)諸仏勧讃
                  (イ)讃徳発遣

^諸仏しょぶつさつげて、 *あんにょうぶつせしむ、

諸仏↢菩薩↠覲↢安養仏

^ªほうきてねがひて*じゅぎょうして、 *清浄しょうじょうところよ。

 聞↠法受行↢清浄

^かのごんじょうくにいたらば、 すなはちすみやかに神通じんずう

↢彼厳浄便得↢神通

^かならずりょうそんにおいて、 けて*等覚とうがくらん。

↢無量尊↠記↢等覚

・破地獄文〔願17成就〕

^そのぶつ*本願ほんがんりきみなきておうじょうせんとおもへば、

本願力↠名↢往生ムト

^みなことごとくかのくにいたりて、 おのづから退たいてんいたる。

 皆悉↢彼↢不退転

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(c)(ロ)命を受け往詣す〔第9願成就〕

^さつ*がんおこして、 おのれがくにことなることなからんとねがふ。

菩薩興至願↢己ムト↟異コト

^あまねく一切いっさいせんとねんじ、 あらわれて十方じっぽうたっせん。

 普↠度ムト↢一切名顕↢十方

^おく如来にょらい*奉事ぶじするに、 飛化ひけしてもろもろのくにへんし、

奉↢事ルニ如来飛化↢諸

^ぎょうかんしてり、 かえりてあんにょうこくいたる。

 恭敬歓喜↢安養国

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(d)釈迦勧讃
                  (イ)難信の所以を明す
                    [一]能信の本縁を示す

^もしひと*善本ぜんぽんなければ、 このきょうくことをず。

人無レバ↢善本↡不↠得↠聞コトヲ↢此

^清浄しょうじょう*かいたもてるもの、 いまし*しょうぼうくことを

 清浄タモテ↠戒獲↠聞コトヲ↢正法

^曽更むかし*そんたてまつりしものは、 すなはちよく*このしんじ、

曽更 ムカシ マツレバ↢世尊↢此

^*けんきょうにして*きて*ぎょうし、 やくしておおきにかんす。

 謙敬シテ奉行踊躍歓喜

^*きょうまん*へい*だいとは、 もつて*このほうしんずることかたし。

憍慢懈怠トハ↣以コト↢此

^*宿しゅく諸仏しょぶつたてまつりしものは、 このんでかくのごときのきょうかん。

 宿世マツレバ↢諸仏↡ 楽↢如↠是教↡

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(d)(イ)[二]所信の深広を讃ず

^しょうもんあるいはさつ、 よく*しょうしんきわむることなし。

声聞或菩薩↣能コト↢聖心

^*たとへばうまれてよりめしひたるものの、 いてひと*開導かいどうせんとおもはんがごとし。

 譬↤従↠生レテタルモノ↣行開↢導ムト

^如来にょらい智慧ちえかいは、 深広じんこうにして涯底がいたいなし。

如来智慧海深広ニシテ涯底↡

^*じょうはかるところにあらず。 ただぶつのみひとりあきらかにさとりたまへり。

 二乗↠所↠測唯仏ノミタマヘリ

^たとひ一切いっさいひとそくしてみな*どう

仮使一切具足皆得↠道

^*じょう*本空ほんくうり、 億劫おくこう*ぶっおもひ、

 浄慧ヲモテ↢本空億劫↢仏智

^ちからきわめ、 *講説こうせつきわめて、 寿いのちつくすとも、 なほらじ。

↠力講説トモ↠寿猶不↠知

^*ぶっ辺際へんざいなくして、 かくのごとく清浄しょうじょういたる。

 仏慧シテ↢辺際↡↠是↢清浄

二 Ⅱ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(d)(ロ)徳を挙げ結勧す

^寿じゅみょうはなはだがたく、 *ぶっまたもうあひがたし。

寿命甚↠得仏世亦難↠値

^ひと*しんあることかたし。 もし ˆほうをˇ かばしょうじんしてもとめよ。

 人有コト↢信慧↡難精進

^ほうきてよくわすれず、 *うやまおおきによろこばば、

↠法不↠忘

^すなはちわがしんなり。 このゆゑにまさに*こころおこすべし。

 則親友ナリ↠発↠意

^たとひかいてらんをも、 かならずぎてもとめてほうかば、

↢世界↡火アルモトメ↠法

^かならずまさに*仏道ぶつどうじょうじて、 ひろ*しょうながれすくふべしº」 と。

 会シト↧成↢仏道↦生死

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)摂自国【衆生往生果】
            (Ⅰ)広く諸徳を嘆ず
              (ⅰ)総じて内外の徳を嘆ず
                (a)其の位を明す〔第22願成就〕

【28】^ぶつなんげたまはく、 「かのくにさつは、 みなまさに*いっしょうしょきょうすべし。 その本願ほんがんしゅじょうのためのゆゑに、 ぜいどくをもつてみづから*しょうごんして、 あまねく一切いっさいしゅじょう*だつせんとおもふをばのぞく。

仏告タマハク↢阿難↡、彼菩薩、皆当↣究↢竟一生補処↡。除↫其本願アリテ、為↢衆生↡故、以↢弘誓功徳↡而自荘厳、普ヲバ↪度↩脱ムト一切衆生↨。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅰ)(b)其の身光を明す
                  (イ)通明

^なん、 かの仏国ぶっこくのなかのもろもろのしょうもんしゅ*身光しんこう*一尋いちじんなり。 さつこうみょうひゃく*じゅんらす。

阿難、彼仏国声聞衆身光一尋ナリ。菩薩光明↢百由旬↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅰ)(b)(ロ)別して上首を明す
                    [一]略標
                    [二]問答して本因を示す

^ふたりのさつありて最尊さいそん第一だいいちなり。 じんこうみょうはあまねく*三千大千さんぜんだいせんかいらす」 と。

↢二菩薩↡最尊第一ナリ。威神光明スト↢三千大千世界↡。

^なんぶつにまうさく、 「かのふたりのさつ、 そのいかん」 と。

阿難白↠仏、彼菩薩、其云何

^ぶつのたまはく、 「ひとりをば*かんおんづけ、 ふたりをば*だいせいづく。 このふたりのさつは、 このこくにおいてさつぎょうしゅして、 いのちおわりて*てんしてかの仏国ぶっこくうまれたまへり。

仏言タマク、一↢観世音↡、二↢大勢至↡。菩薩国土↡修↢菩薩↡、命終転化タマヘリ↢彼仏国↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅰ)(c)其の具相を明す〔第21願成就〕

^なん、 それしゅじょうありて、 かのくにうまるるものは、 みなことごとく*さんじゅうそうそくす。

阿難、其↢衆生↡生↢彼↡者、皆悉具↢足三十二相↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅰ)(d)其の功徳を明す〔第41願成就〕

^智慧ちえじょうまんしてふか諸法しょほうり、 *ようみょうちょうし、 神通じんずう無礙むげにして*諸根しょこんみょうなり。

智慧成満↢諸法↡、究↢暢要妙↡、神通無礙ニシテ諸根明利ナリ

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅰ)(e)得忍の不同を判ず

^その鈍根どんこんのものは*にんじょうじゅし、 そのこんのものは不可ふか*しょう法忍ぼうにん

鈍根成↢就二忍↡、其利根得↢不可計無生法忍↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅰ)(f)不更悪趣を明す〔第2・5願成就〕

^またかのさつないじょうぶつまで*悪趣あくしゅかえらず。 神通じんずうざいにしてつねに*宿命しゅくみょうさとる。 ほう*じょくあくしょうじて、 げんして*かれにどうずること、 *わがくにのごとくなるをばのぞく」 と。

又彼菩薩、乃マデ成仏不↠↢悪趣↡。神通自在ニシテサト↢宿命↡。除クト↧生↢他方五濁悪世↡、示現コト↠彼クナルヲ↦我↥也。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)別して供仏聞法の徳を嘆ず
                (a)供養他方相
                  (イ)往詣速疾を嘆ず〔第23願成就〕

 ^ぶつなんげたまはく、 「かのくにさつは、 ぶつじん ˆりきˇけて、 いちじきのあひだに十方じっぽうりょうかい往詣おうげいして、 諸仏しょぶつそんぎょうようしたてまつらん。

タマハク↢阿難↡、彼菩薩↢仏威神↡、一食之往↢詣十方無量世界↡、恭↢敬供↣養マツ諸仏世尊↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(ロ)供具如意を嘆ず〔第24願成就〕
                    [一]正明

^こころ所念しょねんしたがひて、 こうがく*繒蓋ぞうがい*幢幡どうばんしゅりょうようねんしょうしてねんおうじてすなはちいたらん。

↢心所念↡、華香・伎楽・繒蓋・幢旛、無数無量供養之具、自然化生、応↠念

^ちんみょう殊特しゅどくにして、 しょにあらず。 すなはちもつてもろもろのぶつさつしょうもん大衆だいしゅ*さんせん。

珍妙殊特ニシテ、非↢世所有↡。奉↢散ルニ仏・菩薩・声聞大衆

^ˆさんぜしはなはˇ くうのなかにありて、 して*がいとなる。 光色こうしき*いくしゃくして、 こうあまねくくんず。 そのはなしゅうえんひゃくなるものあり。 かくのごとく*うたたばいしてすなはち三千さんぜん大千だいせんかいおおへり。 その*ぜんしたがひて、 いでをもつてもつす。

↢虚空↡化↢華蓋↡。光色シテ、香気普。其周円、四百里ナルアリ。如↠是↢三千大千世界↡。随↢其前後↡、以↠次デヲ化没

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(ロ)[二]聞法歓喜を明す

^そのもろもろのさつ*僉然せんねんとして欣悦ごんえつす。 くうのなかにおいてともにてんがくそうし、 みょうこえをもつて仏徳ぶっとくたんす。 きょうぼうちょうじゅしてかんすることりょうなり。

菩薩、僉然トシテ欣悦。於↢虚空↡共↢天↡、以↢微妙↡歌↢歎仏徳聴↢受経法歓喜コト無量ナリ

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(ハ)還来速疾を嘆ず

^ぶつようしたてまつることおわりていまだじきせざるのさきに、 *忽然こつねんとして*きょうしてその*本国ほんごくかえる」 と。

供↢養マツルコト↡已↠食之前、忽然トシテ軽挙ルト↢其本国↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(b)自土法楽相
                  (イ)弥陀説法相

【29】^ぶつなんかたりたまはく、 「りょう寿じゅぶつ、 もろもろのしょうもんさつ大衆だいしゅのためにほう*班宣はんせんしたまふとき、 すべてことごとく七宝しっぽう*講堂こうどうしゅうして、 ひろ*どうきょうみょうほう*えんちょうしたまふに、 ˆくものˇ かんし、 こころさとり、 どうざることなし。

仏語タマハク↢阿難↡、無量寿仏為↢諸声聞・菩薩大衆班↢宣タマフ↡時、都集↢会七宝講堂↡、広↢道教↡演↢暢タマフニ妙法↡、莫↠不↢歓喜得↟道

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(b)(ロ)聖衆供養相

^そくほうよりねんかぜおこりて、 あまねく宝樹ほうじゅくに、 *いつつのおんじょういだし、 りょうみょうあめふらす。 かぜしたがひてしゅうへんしてねんようすること、 かくのごとくしてえず。

即時四方ヨリ自然風起↢宝樹↡、出音声↡、ラス↢無量妙華↡。随↠風周徧自然供養コトクシテ↠是不↠絶

^一切いっさい諸天しょてん、 みなてんじょうひゃくせんこう万種まんじゅがくつて、 そのぶつおよびもろもろのさつしょうもん大衆だいしゅようしたてまつる。 あまねくこうさんじ、 もろもろの音楽おんがくそうし、 ぜん来往らいおうして、 かはるがはるあひ*かいす。 このときあたりて ˆ大衆だいしゅのˇ *熙怡きいらくすること、 げていふべからず」 と。

一切諸天、皆↢天上百千華香・万種伎楽↡、供↢養マツル仏及菩薩・声聞大衆↡。普↢華香↡、奏↢諸音楽↡、前後来往更相カハルガハル開避。当↢斯之時↡熙怡快楽コト↠可アゲ↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)一切智徳を説く
                  (イ)総標〔第25願成就〕

【30】^ぶつなんかたりたまはく、 「かの仏国ぶっこくうまるるもろもろのさつとうは、 *講説こうせつすべきところにはつねに*しょうぼうべ、 智慧ちえずいじゅんしてなくしつなし。

タマハク↢阿難↡、生↢彼仏国↡諸菩薩等、所ニハ↠可↢講説↡、常↢正法↡、随↢順智慧↡無↠違無↠失。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)正明
                    [一]先づ其の内徳を嘆ず
                      [Ⅰ]法に約して別して嘆ず
                        [ⅰ]其の心念を嘆ず
                          [a]不着万物〔第10願成就〕

^そのこくのあらゆる万物まんもつにおいて*しょしんなく、 ぜんじゃくしんなし。 くもかえるも、 すすむもとどまるも、 *じょうくるところなくこころしたがひてざいにして*ちゃくまくするところなしなくなく、 きょうなくじゅなし。

↢其国土所有万物↡無↢我所心↡、無↢染著心↡。ユクカヘル、情所↠係、随↠意自在ニシテ↠所↢適莫↡。無↠彼無↠我、無↠競無↠訟。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅰ][b]悲済衆生

^もろもろのしゅじょうにおいてだい慈悲じひ*にょうやくしんたり。 ^*にゅうなん調じょうぶくにして*忿恨ふんごんしんなく、 *がい清浄しょうじょうにして*厭怠えんだいしんなし。 *とうしん*しょうしん*深心じんしん*じょうしん*愛法あいほうぎょうほうほうしんのみなり。 もろもろの煩悩ぼんのうめっして悪趣あくしゅしんはなる。

↢諸衆生↡得↢大慈悲饒益之心↡。柔軟調伏ニシテ↢忿恨心↡、離蓋清浄ニシテ↢厭怠心↡。等心・勝心・深心・定心、愛法・楽法・喜法之心ノミナリ。滅↢諸煩悩↡離↢悪趣↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅱ]其の具徳を嘆ず
                          [a]総標〔第36願成就?〕

^一切いっさいさつしょぎょうきょうして、 りょうどくそくじょうじゅせり。

究↢竟一切菩薩所行↡、具↢足成↣就無量功徳↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅱ][b]別嘆
                            [イ]定慧兼備〔第6~9願成就〕

^ふか*ぜんじょうともろもろの*つうみょうて、

↢深禅定通明慧↡、

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅱ][b][ロ]具足道品

^こころざし*七覚しちかくあそばしめ、 こころ仏法ぶっぽうしゅす。

シメ↢志七覚↡、修↢心仏法↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅱ][b][ハ]具足五眼〔第6願成就〕

^*肉眼にくげんしょうてつにしてふんりょうならざることなし。 天眼てんげん通達つうだつしてりょうげんなり。 法眼ほうげん観察かんざつして諸道しょどうきょうす。 げんしんてよくがんす。 仏眼ぶつげんそくしてほっしょうかくりょうす。

肉眼清徹ニシテ↠不↢分了ナラ↡。天眼通達無量無限ナリ。法眼観察究↢竟諸道↡。慧眼↠真↢彼岸↡。仏眼具足覚↢了法性↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅱ][b][ニ]智弁無礙〔第29・30願成就〕

^*無礙むげをもつてひとのために ˆほうをˇ 演説えんぜつす。 ^ひとしく三界さんがいくうしょなるをかんじて仏法ぶっぽう志求しぐし、 もろもろの*弁才べんざいしてしゅじょう煩悩ぼんのううれへを除滅じょめつす。 *にょよりらいしょうしてほう如々にょにょさとり、 よく*じゅうめつおんじょう方便ほうべんりて*世語せごねがはずねがしょうろんにあり。

↢無礙↡為↠人演説。等↢三界空・無所有ナルヲ↡志↢求仏法↡、具↢諸弁才↡除↢滅衆生煩悩之患↡。従↠如来生↢法如如ナル↡、善習滅音声方便↡不↠欣↢世語↡、楽↢正論↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅱ][b][ホ]真俗双融〔第44願成就?〕

^もろもろの善本ぜんぽんしゅして、 こころざし仏道ぶつどうあがむ。 一切いっさいほうはみなことごとくじゃくめつなりとりて、 *しょうじん煩悩ぼんのう*二余によともにつくせり。 ^甚深じんじんほうきてこころ疑懼ぎくせず、 つねによくしゅぎょうす。

↢諸善本↡、志崇↢仏道↡。知↢一切皆悉寂滅ナリト↡、生身煩悩トノ二余倶。聞↢甚深↡心不↢疑懼↡、常修行

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅰ][ⅱ][b][ヘ]悲智双運

^そのだい深遠じんのんみょうにして*さいせずといふことなし。 *いちじょうきょうして ˆしゅじょうをˇ *がんいたらしむ。 もう決断けつだんして、 しんによりてづ。 *ぶつきょうぼうにおいてかいしてほかなし。

大悲者深遠微妙ニシテ↠不↢覆載↡。究↢竟一乗↡至シム↢于彼岸↡。決↢断疑網↡、慧由↠心。於↢仏教法↡該羅↠外。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[一][Ⅱ]譬に約して総嘆す

^ˆじょうさつのˇ 智慧ちえ大海だいかいのごとく、 ^三昧さんまい*山王せんのうのごとし。 ^こう明浄みょうじょうにして日月にちがつちょうせり。

智慧↢大海↡、三昧↢山王↡。慧光明浄ニシテ超↢日月

^*清白しょうびゃくほうそく円満えんまんすること、 ^なほ*雪山せっせんのごとし、 もろもろのどくらすこと等一とういつにしてきよきがゆゑに。

清白之法具足円満セリ猶如↢雪山↡、照コト↢諸功徳↡等一ニシテキガ

^なほだいのごとし、 じょう好悪こうあく*しんなきがゆゑに。

猶如↢大地↡、浄穢・好悪無キガ↢異心↡故

^なほじょうすいのごとし、 *塵労じんろうもろもろの*ぜん洗除せんじょするがゆゑに。

猶如↢浄水↡、洗↢除ルガ塵労諸垢染↡故

^なほ*おうのごとし、 一切いっさい煩悩ぼんのうたきぎしょうめつするがゆゑに。

猶如↢火王↡、焼↢滅ルガ一切煩悩↡故

^なほ大風だいふうのごとし、 もろもろのかいぎょうずるにしょうきがゆゑに。

猶如↢大風↡、行↢諸世界↡無キガ↢障礙↡故

^なほくうのごとし、 一切いっさい*においてしょじゃくなきがゆゑに。

猶如↢虚空↡、於↢一切↡無キガ↢所著↡故

^なほ*れんのごとし、 もろもろの*けんにおいてぜんなきがゆゑに。

猶如↢蓮華↡、於↢諸世間↡無キガ汚染↡故

^なほ*だいじょうのごとし、 *群萌ぐんもう運載うんさいして*しょういだすがゆゑに。

猶如↢大乗↡、運↢載群萌↡出スガ↢生死↡故

^なほじゅううんのごとし、 大法だいほういかずちふるひてかくかくせしむるがゆゑに。

猶如↢重雲↡、↢大法↡覚シムルガ↢未覚↡故

^なほだいのごとし、 かんほうあめふらしてしゅじょううるおすがゆゑに。

猶如↢大雨↡、雨ラシテ↢甘露↡潤スガ↢衆生↡故

^*金剛こんごうせんのごとし、 しゅ*どううごかすことあたはざるがゆゑに。

↢金剛山↡、衆魔・外道ルガ↠能↠動コト

^*梵天ぼんてんのうのごとし、 もろもろの善法ぜんぼうにおいてさいじょうしゅなるがゆゑに。

↢梵天王↡、於↢諸善法↡最上首ナルガ

^*尼拘にく類樹るいじゅのごとし、 あまねく一切いっさいおおふがゆゑに

↢尼類樹↡、普↢一切↡故

^*どんのごとし、 希有けうにしてもうあひがたきがゆゑに。

↢優曇鉢華↡、希有ニシテ↠遇

^*こんちょうのごとし、 どうぶくするがゆゑに。

↢金翅鳥↡、威↢伏ルガ外道↡故

^もろもろのきんのごとし、 *ぞうしゃくするところなきがゆゑに。

↢衆遊禽↡、無キガ↠所↢蔵積↡故

^なほおうのごとし、 よくつものなきがゆゑに。

猶如↢牛王↡、無キガ↢能ルルモノ↡故

^なほ象王ぞうおうのごとし、 よく調じょうぶくするがゆゑに。

猶如↢象王↡、善調伏ルガ

^獅子ししおうのごとし、 おそるるところなきがゆゑに。

↢師子王↡、無キガ↠所↠畏ルル

^ひろきことくうのごとし、 だいひとしきがゆゑに。

キコト↢虚空↡、大慈等キガ

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[二]正しく説法の徳を嘆ず

^ˆさつはˇ 嫉心しっしん摧滅さいめつす、 まされるをそねまざるがゆゑに。 もつぱらほうねがもとめて、 しん*厭足えんそくなし。 つねに広説こうせつおもひて、 こころざしけんなし。 ほうち、 法幢ほうどうて、 にちかがやかし、 *あんのぞく。 *ろくきょうしゅしてつねに*ほうぎょうず。 ゆうしょうじんにしてしん退たいにゃくせず。

摧↢滅シテ嫉心↡、不ルガソネ↠勝ルル↢求↡、心無↢厭足↡。常↢広ムト↡、志無↢疲倦↡。↢法鼓↡、建↢法幢↡、曜カシ↢慧日↡、除↢痴闇↢六和敬↡、常↢法施志勇精進ニシテ心不↢退弱↡。

^とうみょうとなりてさいしょう*福田ふくでんなり。 つねに*どうとなり、 ひとしくして憎愛ぞうあいなし。 ただしょうどうねがひて*ごんしゃくなし。 もろもろの*よくとげいてもつてぐんじょうやすんず。 *功慧くえしゅしょうにしてそんきょうせられざることなし。

↢世灯明↡、最勝福田ナリ。常導師↡、等クシテ↢憎愛↡。唯楽ヒテ↢正道↡無↢余戚↡。抜↢諸↡以↢群生↡。功慧殊勝ニシテ↠不↢尊敬ラレ↡。

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[三]総じて威力を嘆ず(二十力

^*さんさわりめっし、 もろもろの神通じんずうあそぶ。 *因力いんりき*縁力えんりき*りき*願力がんりき*方便ほうべんちから*じょうりき*善力ぜんりき*じょうりき*りき*もんちから*かい忍辱にんにくしょうじんぜんじょう智慧ちえちから*しょうねんしょうかん・もろもろのつうみょうちからほうのごとくもろもろのしゅじょう調じょうぶくするちから、 かくのごときらのちから一切いっさいそくせり。

↢三垢↡、遊↢諸神通↡。因力・縁力・意力・願力・方便之力・常力・善力・定力・慧力・多聞之力、施・戒・忍辱・精進・禅定・智慧之力、正念・正観・諸通明力、如↠法調↢伏衆生↡力、如↠是力、一切具足セリ

二 Ⅱ ⅱ c ロ (二)(Ⅱ)結嘆〔第42願成就?〕

^身色しんじき相好そうごうどく弁才べんざいそくしょうごんして、 ともにひとしきものなし。 りょう諸仏しょぶつぎょうようしたてまつりて、 つねに諸仏しょぶつのためにともにしょうたんせらる。 さつのもろもろの波羅はらみつきょうし、 *くうそうがん三昧ざんまいと、 *しょうめつ ˆとうのˇ もろもろの三昧さんまいもんしゅして、 しょうもん縁覚えんがくおん

身色・相好・功徳・弁才具足荘厳、無↢与者↡。恭↢敬供↣養マツリテ無量諸仏↡、常↢諸仏↡所称歎↡。究↢竟菩薩波羅蜜↡、修↢空・無相・無願三昧、不生不滅三昧↡、遠↢離声聞・縁覚之地↡。

二 Ⅱ 総結

^なん、 かのもろもろのさつ、 かくのごときのりょうどくじょうじゅせり。 われただなんぢがためにりゃくしてこれをくのみ。 もしひろかば、 ひゃく千万せんまんごうにもじんすることあたはじ」 と。

阿難、彼菩薩成↢就↠是無量功徳↡。我但為↠汝↠之耳。若者、百千万劫ニモ↠能↢窮尽コト↡。

世尊別して勧めて欣厭を生ぜしむるを明す【釈迦指勧】
    総じて浄穢相対し欣厭を勧む【浄穢欣厭】
      略して浄土を嘆じ欣求せしむ
        前を牒して後を起す

【31】^ぶつ*ろくさつともろもろのてん人等にんとうげたまはく、 「りょう寿じゅこくしょうもんさつどく智慧ちえは、 *しょうせつすべからず。 またそのこくは、 みょう安楽あんらくにして清浄しょうじょうなることかくのごとし。

仏告タマハク↢弥勒菩薩天人等↡、無量寿国声聞・菩薩功徳・智慧不↠可↢称説↡。又其国土、微妙安楽ニシテ清浄ナルコト↠此

二 Ⅲ ⅰ a 正しく欣求を勧む
          (一)証果を勧む

^なんぞつとめてぜんをなして、 どうねんなるをねんじて、 *上下じょうげなく洞達どうだつして辺際へんざいなきことをあらわさざらん。

ツトメ↠善、念↢道之自然ナルヲ↡、著↪於無↢上下↡洞達コトヲ↩辺際↨。

二 Ⅲ ⅰ a ロ (二)往生を勧む
            (Ⅰ)正勧〔第11願成就〕

^よろしくおのおのつとめてしょうじんして、 つとめてみづからこれをもとむべし。

↢各精進努力 ツトメ ↟之

^かならず ˆまよひのかいをˇ ちょうぜつしてつることを*あんにょうこくおうじょうして、 *よこさま*悪趣あくしゅり、 悪趣あくしゅねんぢ、 どうのぼるに窮極ぐうごくなからん

↢超絶スツルコトヲ↡往↢生養国↡、横↢五悪↡、悪趣自然、昇↠道↢窮極↡。

二 Ⅲ ⅰ a ロ (二)(Ⅱ)如来傷嘆

^ˆあんにょうこくはˇ *やすくしてひとなし。 *そのくにぎゃくせず、 ねんくところなり。

クシテ↠往而無↠人。其国不↢逆違↡、自然之所ナリ↠牽

二 Ⅲ ⅰ a ロ (三)結勧

^なんぞ世事せじてて*ごんぎょうして*道徳どうとくもとめざらん。 ごくじょうしょうて、 寿いのちたのしみきわまりあることなかるべし。

↧棄テテ↢世事勤行↦道徳↥。可↢極長↡、寿カル↞有コト↠極

二 Ⅲ ⅰ 広く穢苦を挙げ厭離せしむ
        総標

^しかるにひと薄俗はくぞくにしてともに*きゅうあらそふ。

人薄俗ニシテ↢不急之事↡。

二 Ⅲ ⅰ b 正明
          (一)貧富営務苦
            (Ⅰ)総挙

^この劇悪ぎゃくあくごっのなかにして、 ようつとめてもつてみづからきゅうさいす。 そんとなくとなく、 びんとなくとなく、 少長しょうちょう男女なんにょともに銭財ぜんざいうれふ。 有無うむ同然どうねんにして、 憂思うしまさにひとし。 *びょうようとしてしゅうし、 *おもいかさね、 おもんぱかりをみて、 ˆよくˇ しんのためにはし使つかはれて、 やすときあることなし。

↢此劇悪極苦之中↡、勤↢身営務↡以給済。無↠尊↠卑、無↠貧↠富、少長・男女共↢銭財↡。有同然ニシテ、憂思ルコト屏営トシテ愁苦、累↠念↠慮、為↠心使レテ、無↠有コト↢安時↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (一)(Ⅱ)別明
              (ⅰ)富貴の苦を示す
                (a)有財苦

^あればうれへ、 いえあればいえうれふ。 牛馬ごめ六畜ろくちく奴婢ぬひ銭財ぜんざいじき*じゅうもつ、 またともにこれをうれふ。 かさそくみて、 ねんしゅうす。

↠田憂↠田、有↠宅憂↠宅。牛馬六畜・奴婢・銭財・衣食・什物、復共↠之。重↠思ツミ↠息、憂念愁怖

二 Ⅲ ⅰ b ロ (一)(Ⅱ)(ⅰ)(b)失財苦

^よこさまじょうすい盗賊とうぞくおん債主さいしゅのためにかれ、 ながされ、 劫奪こうだつせられ、 しょうさんめつせば、 どく*忪々しゅじゅとしてくるときあることなし。 いきどおりをしんちゅうむすびて、 のうはなれず。 しんかたかたく、 まさに*じゅうしゃすることなし。

↢非常水火・盗賊・怨家・債主↡焚ナガサ劫奪ラレ消散磨滅、憂毒忪忪トシテ↠有コト時↡。結↢憤心中↡、不↠離↢憂悩↡。心堅意固、適↢縦捨コト↡。

^あるいは*摧砕さいさいによりてほろいのちおわれば、 これをえんしてるに、 たれもしたがふものなし。

ヨリ摧砕↡身亡命終、棄↢捐↡去、莫↢誰者↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (一)(Ⅱ)(ⅰ)(c)

^そんごうもまたこのうれへあり。 *憂懼うく万端まんたんにして、 ごんすることかくのごとし。 もろもろの*寒熱かんねつむすびていたみとともにす。

尊貴・豪富亦有↢斯患↡。憂懼万端ニシテ勤苦コト↠此。結↢衆寒熱↡与↠痛

二 Ⅲ ⅰ b ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)貧賎の苦を示す
                (a)無財苦

^びんれつのものは、 困乏こんぼうしてつねにけたり。 なければ、 またうれへてあらんことをおもふ。 いえなければまたうれへていえあらんことをおもふ。 牛馬ごめ六畜ろくちく奴婢ぬひ銭財ぜんざいじきじゅうもつなければまたうれへてこれあらんことをおもふ。

貧窮・下劣ノモノハ、困乏。無レバ↠田亦憂↠有↠田レバ↠宅亦憂↠有↠宅レバ↢牛馬六畜・奴婢・銭財・衣食・什物↡亦憂↠有↠之。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(b)求財苦

^たまたまひとつあればまたひとけ、 これあればこれをく。 *斉等さいとうにあらんとおもふ。 たまたまつぶさにあらんとおもへば、 すなはちまた*さんす。 かくのごとく憂苦うくしてまさにまたしゃくすれども、 ときることあたはず。 *そうするもやくなく、 身心しんしんともにつかれて、 坐起ざきやすからず、 ねんあひしたがひてごんすることかくのごとし。

↠一復↠一、有↠是少↠是。思コト斉等ナラムト↢具ムト↡、便復糜散。如↠是憂苦、当復求索ドモ↟能↢時コト↡。思想ルモ↠益、身心倶ツカレ、坐起不↠安カラ、憂念相勤苦コト↠此

二 Ⅲ ⅰ b ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(c)

^またもろもろの寒熱かんねつむすびていたみとともにす。

亦結↢衆寒熱↡与↠痛

二 Ⅲ ⅰ b ロ (一)(Ⅲ)総じて無常に帰すを示す

^あるときはこれによつてへ、 いのちほろぼす。 あへてぜんをなしどうぎょうじてとくすすまず。 寿いのちおわり、 してまさにひととおるべし。 趣向しゅこうするところあれども、 *善悪ぜんあくどうよくるものなし。

或時ヨリ↠之↠身ホロボ↠命。不↢肯↠善↠道↟徳。寿終身死、当↢独↡。有ドモ↠所↢趣向↡、善悪之道莫↢能者↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (二)眷属別離苦
            (Ⅰ)正明
              (ⅰ)和睦の徳を挙ぐ

^けん人民にんみん父子ぶしきょうだいふう*しつ*ちゅう親属しんぞく、 まさにあひきょうあいしてあひ憎嫉ぞうしつすることなかるべし。 *有無うむあひつうじてとんじゃくることなく、 *言色ごんしきつねにしてあひ*らいすることなかれ。

世間人民、父子・兄弟・夫婦、家室・中外親属、当↣相敬愛カル↢相憎嫉コト↡。有無相、無↠得コト貪惜↡、言色常↢相違戻コト↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (二)(Ⅰ)(ⅱ)不和の過を挙ぐ

^あるときこころあらそひて恚怒いぬするところあり。 こんうらみのこころすこしきあひ憎嫉ぞうしつすれども、 後世ごせにはうたたはげしくしておおきなるあだとなるにいたる。 ゆゑはいかんとなれば、 けんたがひにあひ*患害げんがいす。 そくきゅうにあひすべからずといへども、 しかもどくふくいかりをたくわへていきどおりをしょうじんむすび、 ねん*こくしてあひはなるることを。 みなまさに*たいしょうしてたがひにあひ報復ほうぶくすべし。

或時心諍↠所↢恚怒スル↡。今世憎嫉ドモ、後世ニハクシテ、至↠成ズル↢大キナル↡。所以者何トナレバ世間之事更相カハルガハル患害↠不↣即時カラ↢急↡、然↠毒↠怒↢憤精神↡、自然剋識不↠得↢相コトヲ↡。皆当↢対生更相カハルガハル報復↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (二)(Ⅰ)(ⅲ)生死変化の相を明す

^ひとけん愛欲あいよくのなかにありて、 ひとうまひとし、 ひとひときたる。 *ぎょうあたりてらくいたおもむく。 みづからこれをくるに、 かわるものあることなし。 善悪ぜんあくへんして、 *殃福おうふくところことにし、 あらかじめきびしくちてまさにひとしゅにゅうすべし。 とおしょいたりぬれば*よくるものなし。

人在↢世間愛欲之中↡、独、独。当キテ↢趣苦楽之地↡。身自リテ↠之、無↠有コト↢代者↡。善悪変化、殃福異ニシ↠処宿予アラカジメシク↢独趣入↡。遠↢他所↡莫↢能者↡。

^善悪ぜんあくねんにしてぎょううてしょうずるところなり。 *窈々ようよう冥々みょうみょうとしてべつひさしくながし。 どうおなじからずしてることなし。 はなはだかたく、 はなはだかたければ、 またあひふことをんや。

善悪自然ニシテ↠行ナリ↠生ズル。窈窈冥冥トシテ別離久。道路不シテ↠同カラコト↠期。甚復得ムヤ↢相コトヲ↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)結勧

^なんぞしゅてざらん。 おのおの強健ごうごんときおよびて、 つとめてぜん勤修ごんしゅしょうじんして*度世どせねがひ、 *ごくじょうしょうべし。 いかんぞどうもとめざらん。 いづくんぞすべからくつべきところある。 なんのらくをかほっするや。

ラム↠棄↢衆事↡。各オヨビ↢強健↡、努力 ツトメテ 勤↢↡精進↢度世↡、可↠得↢極長↡。如何ラム↠求↠道。安ンゾラム↠須↠待。欲セム↢何ヲカ哉。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)五趣流転苦
            (Ⅰ)其の因を挙ぐ
              (ⅰ)不信の過を挙ぐ
                (a)総じて其の相を列ぬ

^かくのごときのにんぜんをなしてぜんどうをなしてどうることをしんぜず。 ひとしてさらしょうじ、 恵施えせしてふくることをしんぜず。 善悪ぜんあくすべてこれをしんぜずして、 これをしからずとおもうてつひにすることあることなし。

↠是人、不↠信↢作↠善得↠善↠道コトヲ↟道。不↠信↢人死恵施コトヲ↟福。善悪之事都シテ↠信↠之、謂↢之↟然、終↠有コト↠是スルコト

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅰ)(ⅰ)(b)其の所由を明す
                  (イ)総明

^ただ*これによるがゆゑに、 またみづからこれをる。 たがひにあひ*せんして*せんおなじくしかなり。 うたたあひ*じょうじゅするにちちのこせる*教令きょうりょうをもつてす。

ヨル↠此マタ↠之更相カハルガハル瞻視先後同ナリ。転承受ルニノコセ教令ヲモテス

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅰ)(ⅰ)(b)(ロ)別して先人の迷執を明す

^*先人せんにん祖父そぶもとよりぜんをなさず、 *道徳どうとくらず、 おろかにたましいくらく、 こころふさがりこころぢて、 しょうおもむき善悪ぜんあくどう、 みづからることあたはず、 かたるものあることなし。 きっきょうふくきおひておのおのこれをなすに、 ひとりもあやしむものなし。

先人・祖父素ヨリ不↠為↠善、不↠識↢道徳↡、身愚タマシヒ、心塞意閉、死生之趣、善悪之道、自不↠能↠見コト、無↠有コト↢語者↡。吉凶・禍福、競↠之、無↢一ムモノ↡也。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅰ)(ⅰ)(b)(ハ)迷執を破す

^*しょうつねみち、 うたた*あひぎてつ。 あるいはちちこくし、 あるいはちちこくす。 きょうだいふうたがひにあひこっきゅうす。 *てんどうじょうすることは、 じょう根本こんぽんなり。 みなまさにるべく、 つねにたもつべからず。 ˆどうをˇ きょう開導かいどうすれども、 これをしんずるものはすくなし。 ここをもつてしょうてんし、 休止くしすることあることなし。

生死道、転。或父哭↠子、或子哭↠父兄弟・夫婦更相カハルガハル哭泣。顛倒上下コトハ無常根本ナリ。皆当↢過↡、不↠可↢常↡。教語開導ドモ、信↠之。是生死流転、無↠有コト↢休止コト↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅰ)(ⅱ)造業の相を明す
                (a)総じて傷嘆を挙ぐ

^かくのごときのひと*もうみょう抵突たいとつしてきょうぼうしんぜず、 こころ*とおおもんぱかりなくして、 おのおのこころよくせんとおもへり。 *愛欲あいよくわくせられて道徳どうとくさとらず、 しん迷没めいもつ*財色ざいしき貪狼とんろうす。 これによつてどうず、 まさに悪趣あくしゅかえり、 しょうきわまりやむことなかるべし。 あわれなるかな、 はなはだいたむべし。

↠此之人、矇冥抵突不↠信↢経法↡、心シテ↢遠↡各↠快ムト↠意痴↢惑ラレテ於愛欲↡不↠達↢於道徳↡、迷↢没於瞋怒↡貪↢狼於財色↡。↠之不↠得↠道、当↧更↢悪趣↡生死無カル↦窮ムコト↥。哀ナル哉、甚↠傷

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅰ)(ⅱ)(b)別挙
                  (イ)愚痴の業

^あるとき*しっきょうだいふう、 ひとりはしひとりはきて、 たがひにあひ*哀愍あいみんし、 恩愛おんない思慕しぼしてねん ˆ身心しんしんをˇ 結縛けつばくす、 しん*つうじゃくしてたがひにあひれんす。 きわとしへて、 けやむことあることなし。

或時室家父子・兄弟・夫婦、一キテ更相カハルガハル哀愍恩愛思慕憂念結縛、心意痛著タガヒ顧恋。窮↠日ヘテ↠歳、無↠有コト↢解コト↡。

^道徳どうとくきょうすれどもしんかいみょうせず、 *恩好おんこうそうしてじょうよくはなれず。 *昏矇こんもう閉塞へいそくしてわくおおはれたり。 ふかおもひ、 つらつらはかり、 こころみづからたんじょうにして*せんしょうどうぎょうじて世事せじ決断けつだんすることあたはず。 *便旋べんせんとしておわりにいたる。 年寿ねんじゅおわきぬれば、 どうることあたはず、 いかんともすべきことなし。

教↢語ドモ道徳↡心不↢開明↡、思↢想恩好↡不↠↢情欲↡。矇閉塞愚惑タリ↠覆。不↠能↣深、心自端正ニシテ専精↠道決↢断コト世事↡。便旋トシテ↠竟年寿終レバ、不↠能↠得コト↠道、無↠可コト↢奈何トモス↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅰ)(ⅱ)(ロ)貪欲の業

^*総猥そうわいかいにょうにしてみな愛欲あいよくむさぼる。 どうまどへるものはおおく、 これをさとるものはすくなし。 けん*怱々そうそうとして*りょうらいすべきものなし。

総猥憒擾ニシテ皆貪↢愛欲↡。惑↠道、悟↠之。世間怱怱トシテ、無↠可キモノ憀頼↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅰ)(ⅱ)(ハ)瞋恚の業

^そんじょうひんせんごん*そうしておのおの*殺毒せつどくいだく。 *あくようみょうにしてためにみだりにおこす。 てんぎゃくし、 人心にんしんしたがはず。

尊卑・上下・貧富・貴賎、勤苦怱務↢殺毒↡。悪気窈冥トシテ↠事。違↢逆天地↡、不↠従↢人心↡。

二 Ⅲ ⅰ b ロ (三)(Ⅱ)感業の相を明す

^ねん*あく、 まづしたがひてこれにくみし、 ほしいままにしょゆるしてそのつみきわまるをつ。 その寿いのちいまだきざるに、 すなはちたちまちにこれをうばふ。 悪道あくどうくだりて*るいごんす。 そのなかに展転てんでんしてしゅ千億せんおくこうづるあることなし。 いたみいふべからず、 はなはだ哀愍あいみんすべし」 と。

自然非悪、先↠之、恣シテ↢所為↡待↢其ルヲ↡。其寿ルニ↠尽、便↠之↢入悪道↡累世勤苦。展↢転↡数千億劫↠有コト↢出期↡。痛不↠可↠言。甚シト↢哀愍↡。

二 Ⅲ 別して時会の大衆を教誡す
      上を牒して勧む
        総勧

【32】^ぶつろくさつともろもろのてんにんとうげたまはく、 「われいまなんぢけんかたる。 ひとこれをもつてのゆゑにとどまりてどうず。 まさにつらつらおもはかりて衆悪しゅあくおんし、 そのぜんのものをえらびてつとめてこれをぎょうずべし。 愛欲あいよくえいつねにたもつべからず、 みなまさにべつすべし。 たのしむべきものなし。 ぶつざいおよびて、 まさにつとめてしょうじんすべし。

仏告タマハク↢弥勒菩薩天人等↡、我今語レリ↢汝世間之事↡。人用テノ↠是トドマリ不↠得↠道。当↧熟遠↢離衆悪↡、択↢其而行↞之。愛欲・栄華不↠可↢常皆当↢別離↡。無↢可↠楽者↡。オヨビ↢仏在世↡、当精進↡。

二 Ⅲ ⅱ a 別して願生を勧む

^それしん安楽あんらくこくうまれんとがんずることあるものは、 智慧ちえあきらかにさとり、 どくしゅしょうなることをべし。 こころ所欲しょよくしたがひて、 *きょうかい虧負きぶして、 ひとしりえにあることをることなかれ。 もしうたがいこころありてきょうさとらざるものは、 つぶさにぶつひたてまつるべし。 まさにためにこれをくべし」 と。

↢至コト↟生ゼム↢安楽国↡者、可↠得↢智慧明功徳殊勝コトヲ↡。勿↠得コト↧随↢心所欲↡、虧↢負経戒↡、在コトヲ↦人↥也。儻↢疑意↡不↠解↠経者、可↢具マツル↟仏。当シト ↢為↟之

二 Ⅲ ⅱ 弥勒領解を述ぶ【弥勒領解】
        総領

 ^ろくさつ*じょうしてまうさく、 「ぶつじんそんじゅうにして、 きたまふところこころよし。

弥勒菩薩、長跪、仏威神尊重ニシテ、所説快

二 Ⅲ ⅱ b 別して人法に約して領す
          (一)所説の法を領す

^ぶつきょうきたてまつりて、 こころつらぬきてこれをおもふに、 にんまことにしかなり。 ぶつののたまふところのごとし。 いまぶつ*みんして*大道だいどうけんしたまふに、 もくかいみょうにしてなが*だつ

マツリテ↢仏↡、貫↠心↠之、世人実ナリ。如↢仏↟言タマフ。今仏慈愍顕↢示タマフニ大道↡、耳目開明ニシテ得↢度脱↡。

^ぶつ所説しょせつきたてまつりてかんせざることなし。 諸天しょてん人民にんみん*蠕動ねんどうたぐい、 みなおんこうぶりて憂苦うくだつす。 ^ぶつきょうかいははなはだふかくはなはだし。

マツリテ↢仏所説↠不↢歓喜↡。諸天・人民・蠕動之類、皆蒙↢慈恩↡解↢脱憂苦↡。仏語

二 Ⅲ ⅱ b ロ (二)能説の人を領す

^智慧ちえあきらかに、 八方はっぽうじょう*来今らいこんそなはして、 *ちょうせざることなし。

智慧シテ↢八方上下、去来今↡、莫↠不↢究暢↡。

^いまわれ衆等しゅとうだつることこうぶるゆゑは、 みなぶつぜんどうとき*けんせしがいたすところなり。 恩徳おんどくあまねく ˆしゅじょうをˇ おおひて*福禄ふくろく巍々ぎぎたり。 こうみょうてっしょうしてくうさとることきわまりなし。 ˆひとをしてˇ *泥洹ないおん開入かいにゅうせしめ、 *典攬てんらんきょうじゅし、 *せいしょうして十方じっぽう感動かんどうせしめたまふことぐうごくなり。

今我衆等所↢以↟得コトヲ↢度脱↡、皆仏前世求道之時謙苦ルノナリ↠致。恩徳普福禄巍巍タリ。光明徹照スルコト↠空↠極。開↢入シメ泥洹↡、教↢授典攬↡、威制消化感↢動シメタマフコト十方↡、無窮無極ナリ

^ぶつ*法王ほうおうたり、 とうときことしゅしょうえたまへり。 あまねく一切いっさい*てんにんとなりて、 ˆ人々ひとびとのˇ こころ所願しょがんしたがひてみなどうしめたまふ。

↢法王↡キコトタマヘリ↢衆聖↡。普↢一切天人之師↡、随↢心所願↡皆令タマフ↠得↠道

二 Ⅲ ⅱ b ロ (三)総じて能所を領す

^いまぶつもうあひたてまつることを、 またりょう寿じゅぶつみこえきたてまつりて、 かんせざるものなし。 しんかいみょうなることをたり」 と。

今得↠値マツルコトヲ↠仏、復聞マツリテ↢無量寿↡靡↠不↢歓喜↡心得タリト↢開明コトヲ↡。

二 Ⅲ ⅱ 重ねて開誨す
        前説を印可す
          (一)総標

【33】^ぶつろくさつげたまはく、 「なんぢがいへることはなり。

仏告タマハク↢弥勒菩薩↡、汝コトハ是也。

二 Ⅲ ⅱ c イ (二)別説
            (Ⅰ)能説の人を領し印す

^もしぶつきょうすることあらば、 じつ大善だいぜんなりとす。 てん久々くくにしていましまたぶつまします。 いまわれこのにおいてぶつとなりて、 きょうぼう演説えんぜつし、 どうきょうせんして、 もろもろのもうち、 愛欲あいよくもとき、 衆悪しゅあくみなもとふさぐ。 *三界さんがい*遊歩ゆぶするに*拘礙くげするところなし。

↣慈↢敬コト於仏↡者、実↢大善ナリ↡。天下久久ニシテ復有↠仏。今我於↢此↡作↠仏、演↢説経法↡、宣↢布道教↡、断↢諸疑網↡、抜↢愛欲之本↡、杜↢衆悪之源↡。遊↢歩ルニ三界↡無↠所↢拘礙↡。

^典攬てんらん智慧ちえ衆道しゅどうようなり。 *綱維こうゆいしゅうしてしょうねんぶんみょうなり。 *しゅかいしていまだせざるものをし、 しょう泥洹ないおんどうけっしょうす。

典攬智慧衆道之要ナリ。執↢持綱維昭然分明ナリ。開↢示五趣↡度↢未↠度↡、決↢正生死泥洹之道↡。

二 Ⅲ ⅱ c イ (二)(Ⅱ)所説の法を領し印す

^ろくまさにるべし、 なんぢしゅこうよりこのかたさつぎょうしゅしてしゅじょうせんとほっするに、 それすでにおんなり。 なんぢにしたがひてどう泥洹ないおんいたるもの、 はかかぞふべからず。

弥勒、当↠知汝従↢無数劫↡コノカタ↢菩薩↡欲ルニ↠度ムト↢衆生↡、其久遠ナリ。従↠汝得↠道、至ルモノ↢于泥洹↡、不↠可↢称↡。

^なんぢおよび十方じっぽう諸天しょてん人民にんみん一切いっさい*しゅ永劫ようごうよりこのかた*どう展転てんでんして、 憂畏ういごんつぶさにいふべからず。 ないこんまでしょうえず。 ぶつとあひうてきょうぼうちょうじゅし、 またまたりょう寿じゅぶつくことをたり。 こころよきかな、 はなはだし。 われ、 なんぢをたすけてよろこばしむ。

汝及十方諸天・人民、一切四衆、永劫ヨリ已来展↢転五道↡、憂畏勤苦ルコト不↠可↢具↡。乃マデ今世生死不ルニ↠絶与↠仏相聴↢受経法↡、又復得↠聞コトヲ↢無量寿仏↡。快哉甚。吾助↠爾

二 Ⅲ ⅱ c 正重誨
          (一)仏重誨
            (Ⅰ)厭欣を勧む
              (ⅰ)厭離を勧む

^なんぢいままたみづからしょうろうびょうつういとふべし。 *悪露おろじょうにしてたのしむべきものなし。

汝今亦可↣自↢生・死・老・病痛苦↡。悪露不浄ニシテ↢可↠楽者↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (一)(Ⅰ)(ⅱ)欣浄を勧む

^よろしくみづから決断けつだんし、 ただしくしおこなひをただしくして、 ますますもろもろのぜんをなし、 おのれをおさめてたいいさぎよくし、 しん洗除せんじょし、 ごんぎょう*ちゅうしんにしてひょう相応そうおうすべし。 ひとよくみづからしてうたたあひ*じょうさいし、 *精明しょうみょうがんして善本ぜんぽんしゃくるいせよ。

↧自決断、端シク↠身シクシテ↠行↢諸↡、修↠己クシ、洗↢除心垢↡、言行忠信ニシテ表裏相応↥。人能拯済、精明求願積↢累善本↡。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (一)(Ⅰ)(ⅲ)益を挙げて勧修す

^*いっごんすといへども*しゅのあひだなり、 のちりょう寿じゅぶつこくうまれてらくきわまりなし。 なが*道徳どうとくごうみょうしてながしょう根本こんぽんき、 また*とん**愚痴ぐちのううれへなく、 寿いのち一劫いっこうひゃくこう千万せんまん億劫おくこうならんとおもへば、 ざいこころしたがひてみなこれをべし。

↢一世勤苦スト↡須臾之間ニシテ、後↢無量寿仏国↡快楽無↠極。長与↢道徳↡合明↢生死根本↡、無↢復貪・恚・愚痴苦悩之患↡↢寿一劫・百劫・千万億劫ナラムト↡、自在↠意皆可↠得↠之

二 Ⅲ ⅱ c ロ (一)(Ⅱ)信疑の得失を示す

^ˆじょうはˇ *無為むいねんにして泥洹ないおんどうちかし。 なんぢら、 よろしくおのおのしょうじんしてこころ所願しょがんもとむべし。 ˆぶっをˇ わく*ちゅうして、 みづから*過咎かぐをなして、 かの*へん七宝しっぽう殿でんうまれて、 ひゃくさいのうちにもろもろの*わざわいくることをることなか」 と。

無為自然ニシテチカ↢於泥洹之道↡。汝等宜↣各精進↢心所願↡。無レト↠得コト↧疑惑中悔、自↢過咎↡、生↢彼辺地七宝宮殿↡、五百歳コトヲ↦諸↥也。

二 Ⅲ ⅱ c ロ (二)弥勒信受

^ろくぶつにまうしてまうさく、 「ぶつ*じゅうけてせんしょう修学しゅがくし、 おしえのごとくぎょうして、 あへてうたがふことあらじ」 と。

弥勒白、受↢仏重誨↡専精修学、如↠教奉行、不↢敢↟疑コト

二 Ⅲ 広く此世の修善を嘆勧す【五善五悪】
      総勧

【34】^ぶつろくげたまはく、 「なんぢらよくこのにして、 こころただしくしただしくして衆悪しゅあくをなさざれば、 はなはだとくなりとす。 十方じっぽうかいにもつとも*倫匹りんひつなけん。 ゆゑはいかん。 諸仏しょぶつこくてんにんるいは、 ねんぜんをなしておおきにあくをなさざれば、 かいすべきことやすし。

仏告タマハク↢弥勒↡、汝等能↢此↡、端シク↠心シクシテ↠意レバ↠作↢衆悪↡、甚↢至徳ナリ↡。十方世界↢倫匹↡。所以者何。諸仏国土天人之類、自然↠善レバ↢大↟悪、易ケレバナリ↠可コト↢開化↡。

二 Ⅲ ⅲ 別して五悪を捨て五善を修すを勧む
        総標

^いまわれこのけんにおいてぶつになりてあく*つう*しょうのなかにしょすること、 もつともぎゃくなりとす。 *ぐんじょうきょうしてあくてしめ、 つうらしめ、 しょうはなれしめ、 そのこころ*ごうしてぜんたもたしめて、 その*福徳ふくとく度世どせちょう寿じゅ泥洹ないおんどうしめん」 と。

今我於↢此世間↡作↠仏、処コト↢於五悪・五痛・五焼之中↡為↢最劇苦ナリト↡。教↢化群生↡令↠捨↢五悪↡、令↠去↢五痛↡、令↠離↢五焼↡、降↢化↡令↠持↢五善↡、獲シメムト↢其福徳・度世・長寿・泥洹之道↡。

二 Ⅲ ⅲ b 微起

^ぶつのたまはく、 「なんらかあく、 なんらかつう、 なんらかしょうなる。 なんらかあくしょうしてぜんたもたしめて、 その福徳ふくとく度世どせちょう寿じゅ泥洹ないおんどうしむる」 と。

仏言、何五悪、何等五痛、何等五焼ナル。何等消↢化五悪↡令↠持↢五善↡、獲シムルト↢其福徳・度世・長寿・泥洹之道↡。

二 Ⅲ ⅲ b 列釈
          (一)殺生を誡む
            (Ⅰ)其の過失を挙ぐ
              (ⅰ)

【35】^*ぶつのたまはく、 「そのひとつのあくとは、

仏言、其者、

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅰ)(ⅱ)正明
                (a)作悪の相を明す
                  (イ)正明

^諸天しょてん人民にんみん*蠕動ねんどうたぐい衆悪しゅあくをなさんとおもへり、 みなしからざるはなし。 つよきものはよわきをぶくし、 うたたあひ*剋賊こくぞくし、 残害ざんがい殺戮せつろくしてたがひにあひ*呑噬とんぜいす。

諸天・人民・蠕動之類、欲シテ↠為ムト↢衆悪↡、莫↠不↢皆然↡。強↠弱キヲ、転剋賊、残害殺戮呑噬

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(ロ)現果を以て過因を推す

^ぜんしゅすることをらず、 あくぎゃくどうにして、 のち*殃罰おうばつけて、 ねんˆ悪道あくどうにˇ 趣向しゅこうす。

不↠知↠修コトヲ↠善、悪逆無道ニシテ、後↢殃罰↡、自然趣向

^*じんみょう*記識きしして、 おかせるものをゆるさず。 ゆゑにびんせん*乞丐こつがいどくろうもう*おん愚痴ぐち*弊悪へいあくのものありて、 *おうきょうたいたぐいあるにいたる。 またそんごう高才こうざいみょうだつなるものあり。 みな宿しゅくきょうありて、 ぜんしゅとくむのいたすところによるなり。

神明記識、犯不↠赦。故↢貧窮・下賎・乞丐・孤独・聾盲・瘖瘂・愚痴・弊悪ナルモノ↡、至↠有↢・狂・不逮之属↡。又有↢尊貴・豪富・高才・明達ナルモノ↡。皆由ナリ↢宿世慈孝アリテ↠善↠徳↟致

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅰ)(ⅱ)(b)現在の痛苦を明す

^じょうどう*王法おうぼう牢獄ろうごくあれども、 あへておそつつしまず。 あくをなしつみりてその殃罰おうばつく。 だつもうすれども、 まぬがづることをがたし。 けんに、 この目前もくぜんることあり。

ドモ↢常道王法牢獄↡、不↢肯↠悪↠罪↢其殃罰↡。求↢望ドモ解脱↡難↠得↢コトヲ↡。世間↢此目前事↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅰ)(ⅱ)(c)死後の焼苦を明す
                  (イ)現在を以て未来を暁す

^寿いのちおわりて後世ごせˆくるところのくるしみはˇ もつともふかく、 もつともはげし。 その*ゆうみょうり、 しょうてんじてくること、 たとへば王法おうぼうつうごくぎょうなるがごとし。

寿終後世。入↢其幽冥↡、転↠生コト↠身、譬↢王法痛苦極ナルガ↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)正明
                    [一]三塗の苦報を明す

^ゆゑにねん*さんりょうのうありて、 うたたその貿へ、 かたちあらため、 ˆしょう*りんしてˇ どうへて、 くるところの寿じゅみょう、 あるいはながく、 あるいはみじかし。 *魂神ごんじんしょうしきねんにこれにおもむく。

↢自然三塗無量苦悩↡貿↢其↡、改↠形↠道、所↠受クル寿命、或クシテ魂神精識、自然↠之

^まさにひとかひ、 あひしたがひてともにうまれて、 たがひにあひ報復ほうぶくしてえやむことあることなかるべし。 *殃悪おうあくいまだきざれば、 あひはなるることをず。 そのなかに展転てんでんしてづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢独、相更相カハルガハル報復カル↟有コトコト↡。殃悪未レバ↠尽、不↠得↢相コトヲ↡。展↢転↡無↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)[二]因果自然を明す

^てんのあひだにねん*これあり。 そくににはかに善悪ぜんあくどういたるべからずといへども、 かならずまさにこれにすべし。

天地之間自然↠是。雖↠不↢即時卒暴 ニハカ ↟至↢善悪之道↡、会↠帰↠之

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅰ)(ⅲ)

^これをひとつの大悪だいあくひとつのつうひとつのしょうとす。 ごんかくのごとし。 たとへばだい人身にんじんぼんじょうするがごとし。

↢一大悪・一痛・一↡。勤苦ルコト↠是。譬↣大火焚↢焼ルガ人身↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (一)(Ⅱ)正しく修善を勧む

^ひとよく*なかにおいて*一心いっしんこころせいただしくしおこなひをただしくして、 ひとりもろもろのぜんをなして衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとく度世どせじょうてん泥洹ないおんどうん。 これをひとつの大善だいぜんとす」 と。

人能↠中一心↠意、端シク↠身シク↠行、独↢諸↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、獲↢其福徳・度世・上天・泥洹之道↡。是↢一大善↡也。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)偸盗を誡む
            (Ⅰ)其の過失を挙ぐ
              (ⅰ)

【36】^ぶつのたまはく、 「そのふたつのあくとは、

仏言、其者、

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)正明
                (a)作悪の相を明す
                  (イ)先づ造業の因縁を明す
                    [一]人に約す
                      [Ⅰ]総じて身口の悪を標す

^けん人民にんみん父子ぶしきょうだいしっふうすべて*義理ぎりなくして*ほうしたがはず*奢婬しゃいん*憍縦きょうじゅうにしておのおのこころよくせんとおもへり。 こころまかせてみづからほしいままにたがひにあひわくす。 しんおのおのことにして、 言念ごんねんまことなし。 *にょうてんちゅうにして、 *きょうごん諛媚ゆみなり。 けんそねぜんそしりて、 *怨枉おんおうおとる。

世間人民、父子・兄弟・室家・夫婦、都シテ↢義理↡不↠順↢法度↡。奢婬憍縦ニシテ、各↠快ムト↠意↠心更相カハルガハル欺惑。心口各ニシテ、言念無↠実。佞諂不忠ニシテ、巧言諛媚ナリ。嫉↠賢↠善、陥↢入怨枉↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(イ)[一][Ⅱ]別して君臣に約す

^しゅじょうあきらかならずして、 しん任用にんようすれば、 しんざいにして*機偽きぎたんなり。 *みよくおこなひてそのぎょうせいる。 くらいにありてただしからざれば、 それがためにあざむかれ、 みだりに忠良ちゅうりょうそんじて*天心てんしんあたらず。

主上不シテ↠明カナラ、任↢用臣下↡、臣下自在ニシテ機偽多端ナリ。践↠度↢其形勢↠位レバ↠正カラ、為↠其所↠欺、妄↢忠良↡不↠当↢天↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(イ)[一][Ⅲ]結責

^しんはそのくんあざむき、 はそのちちあざむく。 きょうだいふうちゅう*しき、 たがひにあひおうす。

↢其↡、子↢其兄弟・夫婦・中外・知識、更相カハルガハル欺誑

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(イ)[二]心に約す
                      [Ⅰ]総じて意の三悪を標ず

^おのおの*貪欲とんよく*しん*愚痴ぐちいだきて、

↢貪欲・瞋恚・愚痴↡、

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(イ)[二][Ⅱ]別して欲悪の相を申ず
                        [ⅰ]通じて過失を明す

^みづからおのれをあつくせんとおもひ、 おおくあることを欲貪よくとんす。 そんじょうこころともにおなじくしかなり。 いえやぶほろぼし、 ぜんかえりみず、 親属しんぞくないこれによりてほろぶ。

↢自セムト↟己、欲↢貪ムト↡。尊卑・上下、心倶ナリ。破↠家↠身、不↠顧↢前後↡、親属内外ヨリ↠之而滅

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(イ)[二][Ⅱ][ⅱ]其の行相を明す

^あるときしっしき*ごうとう*市里じりみんにん、 うたたともにしたがひてたがひにあひ*がいし、 忿いかりて怨結おんけつをなす。

或時室家・知識・郷党・市里・愚民・野人、転↠事更相カハルガハル利害、忿↢怨結↡。

^富有ふうなれども*けんじゃくしてあへて施与せよせず。 たからあいしてむさぼることおもく、 しんろうくるしむ。

富有ナレドモ慳惜不↢肯施与↡。愛コト、心ツカ身苦

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(イ)[二][Ⅲ]結責

^かくのごとくして、 おわりにいたりて*恃怙じこするところなし。 ひときたひとり、 ひとりもしたがふものなけん。 善悪ぜんあくふく*みょうひてしょうずるところなり。 あるいは*楽処らくしょにあり、 あるいは*どくる。 しかるのちに、 いましゆともまさにまたなんぞおよぶべき。

クシテ↠是↠竟↠所↢恃怙、無カラ↢一者↡。善悪・禍福追↠命ニシテ↠生ズル↢楽処↡、或↢苦毒↡。然シテトモ↢復何↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(ロ)正しく盗悪を明す

^けん人民にんみんこころおろかにしてすくなし。 ぜんてはにくそしりて、 したおよばんことをおもはず、 ただあくをなさんとおもひて、 みだりにほうをなす。 つねに盗心とうしんいだきてもうす。 しょうさん*じんしてしかもまたしゃくす。 邪心じゃしんにしてただしからざれば、 ひとることあらんことをおそる。 あらかじめおもはからずして、 いた りていましゆ。

世間人民、心愚ニシテナリ。見テハ↠善、不↠思↢慕コトヲ↡、但欲↠為ムト↠悪↢非法↡。常↢盗心↡悕↢望消散糜尽復求索。邪心ニシテレバ↠正カラ、懼↢人シルコト。不シテ↡、事至

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(b)現在痛苦

^こんげん王法おうぼう牢獄ろうごくあり。 つみしたがひて趣向しゅこうしてその殃罰おうばつく。 そのぜん道徳どうとくしんぜず、 善本ぜんぽんしゅせざるによりていままたあくをなさば、 天神てんじん*こくしてその*名籍みょうじゃくわか

今世↢王法牢獄↡。随↠罪趣向↢其殃罰↡。因↧其前世不↠信↢道徳↡、不ルニ↢善本↡、今復為スニ、天神剋識↢其名籍↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅱ)(c)死後焼苦

^寿いのちおわり、 たましいきて悪道あくどうくだる。

寿終レバ神逝↢入悪道↡。

^ゆゑにねんさんりょうのうあり。 そのなかに展転てんでんして世々せせこうかさねてづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢自然三塗無量苦悩↡。展↢転↡世世↠劫↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅰ)(ⅲ)

^これをふたつの大悪だいあくふたつのつうふたつのしょうす。 ごんかくのごとし。 たとへばだい人身にんじんぼんじょうするがごとし。

↢二大悪・二痛・二↡。勤苦ルコト↠是。譬↣大火焚↢焼ルガ人身↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (二)(Ⅱ)正しく修善を勧む

^ひとよくなかにおいて一心いっしんこころせいし、 ただしくしおこなひをただしくして、 ひとりもろもろのぜんをなして衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとく度世どせじょうてん泥洹ないおんどうん。 これをふたつの大善だいぜんとす」 と。

人能↠中一心↠意、端シク↠身シク↠行、独↢諸↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、獲↢其福徳・度世・上天・泥洹之道↡。是スト↢二大善↡也。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (三)邪淫を誡む
            (Ⅰ)其の過失を挙ぐ
              (ⅰ)

【37】^ぶつのたまはく、 「そのつのあくとは、

仏言、其者、

二 Ⅲ ⅲ b ハ (三)(Ⅰ)(ⅱ)正明
                (a)作悪の相を明す

^けん人民にんみん、 あひよりしょうしてともにてんのあひだにす。 *処年しょねん寿じゅみょう、 よくいくばくなることなし。 かみげんみょうちょうじゃそんごうあり。 しもびん*せん*劣おうれつ愚夫ぐふあり。 なかにぜんひとありてつねに邪悪じゃあくいだけり。

世間人民、相寄生↢天地之間↡。処年寿命、無タヘコト幾何↡。上↢賢明・長者・尊貴・豪富↡。下↢貧窮・廝賎・劣・愚夫↡。中↢不善之人↡↢邪悪

^ただ*婬妷いんいつおもひて、 わずらむねのうちにち、 愛欲あいよくきょうらんして坐起ざきやすからず。 とん*しゅしゃくして、 ただいたづらにんことをおもふ。 *細色さいしき眄睞めんらいして*邪態じゃたいほかにほしいままにす。 さいをばいとにくみて、 ひそかにみだりに入出にゅうしゅつす。 ざいそんして、 ほうをなす。

但念↢胸↡、愛欲交乱坐起不↠安カラ。貪意守惜、但欲↢唐ムコトヲ↡。眄↢睞細色↡邪態外ホシイママニシ自妻、私入出。費↢損家財↡、事為↢非法↡。

^*きょうけつじゅしていくさおこしてあひつ。 うば殺戮せつろくして強奪ごうだつすることどうなり。 悪心あくしんほかにありて*みづからごうしゅせず。 盗窃とうせつしてわずかにれば、 *よくしてをなす。 *ねつはっきょうしてさい*きゅうす。 こころをほしいままにし、 こころよくし、 きわめてたのしみをなす。 あるいは親属しんぞくにおいて*そんけず。 しつちゅううれへてこれにくるしむ。

交結聚会イクサ。攻殺戮強奪コト不道ナリ。悪心在↠外不↢自↟業。盗窃↠事熱迫帰↢給妻子↡。恣ニシ↠心クシ↠意、極↠身↠楽シミ。或↢親属↡不↠避↢尊家室・中外患ヘテ而苦↠之

二 Ⅲ ⅲ b ハ (三)(Ⅰ)(ⅱ)(b)現在痛苦

^またまた王法おうぼうきんりょうおそれず。 かくのごときのあく*にんしるされ、 日月にちがつしょうけんし、 じんみょう記識きしす。

亦復不↠畏↢王法禁令↡。如↠是之悪サレ↢於人鬼↡、日月照見、神明記識

二 Ⅲ ⅲ b ハ (三)(Ⅰ)(ⅱ)(c)死後焼苦

^ゆゑにねんさんりょうのうあり。 そのなかに展転てんでんして世々せせこうかさねてづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢自然三塗無量苦悩↡。展↢転↡世世↠劫↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

二 Ⅲ ⅲ b ハ (三)(Ⅰ)(ⅲ)

^これをつの大悪だいあくつのつうつのしょうとす。 ごんかくのごとし。 たとへばだい人身にんじんぼんじょうするがごとし。

↢三大悪・三痛・三↡。勤苦スルコト↠是。譬↣大火焚↢焼ルガ人身↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (三)(Ⅱ)正しく修善を勧む

^ひとよくなかにおいて一心いっしんこころせいし、 ただしくしおこなひをただしくして、 ひとりもろもろのぜんをなして衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとく度世どせじょうてん泥洹ないおんどうん。 これをつの大善だいぜんとす」 と。

人能↠中一心↠意、端シク↠身シク↠行、独↢諸↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、獲↢其福徳・度世・上天・泥洹之道↡。是↢三大善↡也。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (四)口過を誡む
            (Ⅰ)其の過失を挙ぐ
              (ⅰ)

【38】^ぶつのたまはく、 「そのつのあくとは、

仏言、其者、

二 Ⅲ ⅲ b ハ (四)(Ⅰ)(ⅱ)正明
                (a)作悪の相を明す

^けん人民にんみんぜんしゅせんとおもはず、 うたたあひ*きょうりょうしてともに衆悪しゅあくをなす。 *りょうぜつ*あっ*妄言もうごん*綺語きご*讒賊ざんぞく闘乱とうらんす。

世間人民不↠念↠修ルコトヲ↠善、転教令↢衆悪↡。両舌・悪口・妄言・綺語、讒賊闘乱

^善人ぜんにん憎嫉ぞうしつし、 げんみょうはいして、 かたわらにして快喜けきす。 しんきょうせず、 ちょうきょうまんし、 ぼうしんなくして、 じょうじつがたし。 *そんだいにしておのれにどうありとおもひ、 よこさませいぎょうじてひと*しんし、 みづからることあたはず。 あくをなしてづることなし。 みづから強健ごうごんなるをもつて、 ひと*きょうなんせんことをおもへり。

憎↢嫉善人↡、敗↢壊賢明↡、於↠傍快喜。不↠孝↢二親↡、軽↢慢師長↡、朋友シテ↠信、難↠得↢誠実↡。尊貴自大ニシテ↢己↟道、横↢威勢↡侵↢易於人不↠能↢自コト↠悪↠恥コト。自↢強健ナルヲ↡欲↢人敬難コトヲ↡。

^てんじんみょう日月にちがつおそれず、 あへてぜんをなさず、 ごうすべきことかたし。 みづからもつて*偃えんけんして、 つねにしかるべしとおもひ、 憂懼うくするところなく、 つねきょうまんいだけり。

不↠畏↢天地・神明・日月↡、不↢肯↟善、難↠可コト↢降化↡。自、謂↠可シト↢常↡、無↠所↢憂懼↡、常↢憍慢↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (四)(Ⅰ)(ⅱ)(b)現在痛苦

^かくのごときの衆悪しゅあく天神てんじん記識きしす。 そのぜん*すこぶる福徳ふくとくをなせるによりて、 しょうぜん*しょう*ようしてこれをたすく。 こんあくをなして福徳ふくとくことごとくめっしぬれば、 もろもろのぜんじん、 おのおのともにこれをはなる。 ひとむなしくちて、 またよるところなし。

↠是衆悪、天神記識ヨリ↣其前世セルニ↢福徳↡、小善扶接営護クルモ↠之今世↠悪福徳尽ヌレバ、諸鬼神各↠之身独↠所↢復依↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (四)(Ⅰ)(ⅱ)(c)死後焼苦

^寿じゅみょうおわきて諸悪しょあくするところねん*迫促はくそくしてともにおもむきてこれにいたる。

寿命終諸悪所↠帰スル自然迫促イタ

^またその名籍みょうじゃくしてじんみょうにあり。 *おう牽引けんいんして、 まさにいて ˆ悪道あくどうにˇ 趣向しゅこうすべし。 罪報ざいほうねんにしてしたがひてしゃすることなし。 ただすすいて*かくることをて、 身心しんしん摧砕さいさいしょうじんつうす。 このときあたりてゆともまたなんぞおよばん。 *天道てんどうねんにして、 *でつすることをず。

又其名籍、記↢神明↡。殃咎牽引趣向↡。罪報自然ニシテ、無↢従捨離コト↡。但得↢於火鑊↡、身心摧砕精神痛苦コトヲ。当↢斯之時↡悔トモ復何。天道自然ニシテ、不↠得↢蹉跌コトヲ↡。

^ゆゑにねんさんりょうのうあり。 そのなかに展転てんでんして、 世々せせこうかさねてづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢自然三塗無量苦悩↡。展↢転↡世世↠劫↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

二 Ⅲ ⅲ b ハ (四)(Ⅰ)(ⅲ)

^これをつの大悪だいあくつのつうつのしょうとす。 ごんかくのごとし。 たとへばだい人身にんじんぼんじょうするがごとし。

↢四大悪・四痛・四↡。勤苦スルコト↠是。譬↣大火焚↢焼ルガ人身↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (四)(Ⅱ)正しく修善を勧む

^ひとよくなかにおいて、 一心いっしんこころせいし、 ただしくしおこなひをただしくして、 ひとりもろもろのぜんをなして衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとく度世どせじょうてん泥洹ないおんどうん。 これをつの大善だいぜんとす」 と。

↠中一心↠意、端シク↠身シク↠行、独↢諸↡不↠為↢衆悪者、身独度脱、獲↢其福徳・度世・上天・泥洹之道↡。是スト↢四大善↡也。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)飲酒を誡む
            (Ⅰ)其の過失を挙ぐ
              (ⅰ)

【39】^ぶつのたまはく、 「そのいつつのあくとは、

仏言、其者、

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅱ)正明
                (a)作悪の相を明す
                  (イ)其の人を責む

^けん人民にんみん*徙倚しい懈惰けだにして、 あへてぜんをなしおさごうしゅせずして、 しつ*眷属けんぞくかんこんす。 父母ぶもきょうすれば、 まなこいからしいかりてこたふ。 ごんりょうやわらかならず。 らいほんぎゃくすること、 たとへばおんのごとし。 なきにしかず。

世間人民、徙倚懈ニシテ、不シテ↢肯↠善↠身↟業家室・眷属、飢寒困苦。父母教誨レバ、瞋↠目言令シテ↠和違戻反逆コト、譬↢怨家↡。不↠如↠無キニ↠子。

^しゅ*せつなくして、 しゅともにうれいとふ。 おんそむして*ほうしょうしんあることなし。

取与シテ↠節、衆共。負↠恩↠義、無↠有コト↢報償之心↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(ロ)正しく飲酒の相を明す

^びん困乏こんぼうにしてまたることあたはず。 *かくじゅうだつしてほしいままに*さんす。 しばしばいたづらにるに*ならひて、 もつてみづから*しんきゅうす。 さけふけり、 うまきをたしなみて、 飲食おんじき*なし。 こころをほしいままに蕩逸とういつして*魯扈ろこ牴突たいとつす。 ^ひとこころらず、 しひて抑制おくせいせんとおもふ。

貧窮困乏シテ不↠能↢復得コト↡。辜較縦奪放恣ホシイママ遊散ナラヒ↢数ルニ↡、用賑給。耽↠酒ウマキ、飲食無↠度。ホシイママ↠心蕩逸、魯扈牴突。不↠識↢人↡、強ヒテ↢抑制ムト

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅱ)(a)(ハ)広く造罪の相を明す

^ひとぜんあるをて、 憎嫉ぞうしつしてこれをにくむ。 なくらいなくして ˆわがをˇ かえりはばかるところなし。 みづからもつて*職当しきとうして*かんぎょうすべからず。 *六親ろくしん眷属けんぞく*しょ有無うむねんすることあたはず。 父母ぶもおんおもはず、 師友しうそんせず。 こころにつねにあくおもひ、 くちにつねにあくをいひ、 につねにあくぎょうじて、 かつて一善いちぜんもなし。

↢人ルヲ↟善、憎嫉↠之。無↠義無クシテ↠礼、無↠所↢顧ハバカ↡。自職当不↠可↢諌暁↡。六親眷属所資有無、不↠能↢憂念コト↡。不↠惟↢父母之恩↡、不↠存↢師友之義↡。心↠悪、口↠悪、身↠悪、曽↢一善↡。

^せんしょう諸仏しょぶつきょうぼうしんぜず、 どうぎょうじて度世どせべきことをしんぜず、 してのち*じんみょうさらにしょうずることをしんぜずぜんをなせばぜんあくをなせばあくることをしんぜず。 *真人しんにんころし、 *衆僧しゅそう闘乱とうらんせんとおもひ、 父母ぶもきょうだい眷属けんぞくがいせんとおもふ。 六親ろくしんぞうしてそれをしてせしめんとねがふ。

不↠信↢先聖・諸仏経法↡、不↠信↢行↠道コトヲ↟得↢度世↡、不↠信↢死神明コトヲ不↠信↢作↠善得↠善、為↠悪コトヲ↟悪↧殺↢真人↡、闘↦乱ムト衆僧↥、欲↠害ムト↢父母・兄弟・眷属↡。六親憎悪↠令ムト↢其ヲシテ↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅱ)(b)現在痛苦

^かくのごときのにんしんともにしかなり。 愚痴ぐち*矇昧もうまいにしてみづから智慧ちえありとおもうて、 しょうじゅうらいするところ、 趣向しゅこうするところをらず。 *にんならず、 じゅんならず、 てんあくぎゃくしてそのなかにおいて*きょうぎょうもうし、 長生じょうしょうもとめんとほっすれども、 かならずまさにすべし。

↠是人、心意倶ナリ。愚痴矇昧ニシテ而自↢智慧アリト↡、不↠知↧生所↢従来↡、死↦趣向↥。不↠仁ナラ不↠順ナラ悪↢逆天地↡而於↢其↡悕↢望僥倖↡、欲ドモ↠求ムト↢長生↡、会↠帰↠死

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅱ)(c)死後焼苦
                  (イ)其の迷情を責む
                    [一]臨終悔𢣷

^*しんをもつてきょうして、 それをしてぜんねんぜしめ、 *しょう善悪ぜんあくしゅねんにこれあることをかいすれども、 しかもあへてこれをしんぜず。 こころくだきてともにかたれども、 そのひとやくなし。 しんちゅう閉塞へいそくしてこころかいせず。

慈心ヲモテ、令↢其ヲシテ↟善、開↢示ドモ生死・善悪之趣、自然コトヲ↟是而不↢↟之ネンゴロニドモ、無↠益ルコト↢其↡。心中閉塞意不↢開解↡。

^*だいみょうまさにおわらんとするに、 *悔懼けくこもごもいたる。 あらかじめぜんしゅせずして、 きわまるにのぞんでまさにゆ。 これをのちゆともまさになんぞおよばんや。

大命将ルニ↠終ムト悔懼コモゴモ。不シテ↟善、臨↠窮ルニ。悔トモ↢之於後↡将乎。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(イ)[二]死後受苦

^てんのあひだにどう ˆのりんどうˇぶんみょうなり。 *恢廓かいかくようちょうとして*浩々こうこう茫々もうもうたり。 善悪ぜんあく報応ほうおうし、 ふくあひけて、 みづからこれにあたる。 たれもかわるものなし。 *ことわりねんなり。 そのしょぎょうおうじて、 おうみょううて、 じゅうしゃることなし。

天地之間五道分明ナリ。恢廓窈トシテ浩浩茫茫タリ。善悪報応、禍福相、身自↠之。無↢誰者↡。コトワリ之自然ナリ。応所行↡、殃咎追↠命↠得コト↢縦捨↡。

^善人ぜんにんぜんぎょうじて、 らくよりらくり、 みょうよりみょうる。 悪人あくにんあくぎょうじて、 よりり、 *みょうよりみょうる。 たれかよくるものぞ、 ひとぶつりたまふのみ。 きょうかいすれども、 信用しんようするものはすくなし。 しょうまず、 悪道あくどうえず。 かくのごときのにん、 つぶさに ˆべˇ つくすべきことかたし。

善人↠善、従↠楽入↠楽、従↠明入↠明。悪人↠悪、従↠苦入↠苦、従↠冥入↠冥。誰アラムヤタマフ耳。教語開示ドモ信用。生死不↠休、悪道不↠絶。如↠是人難↠可コト↢具↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅱ)(c)(ロ)正明

^ゆゑにねんさんりょうのうあり。 そのなかに展転てんでんして世々せせこうかさねてづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢自然三塗無量苦悩↡。展↢転↡世世↠劫↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅰ)(ⅲ)

^これをいつつの大悪だいあくいつつのつういつつのしょうとす。 ごんかくのごとし。 たとへばだい人身にんじんぼんじょうするがごとし。

↢五大悪・五痛・五↡。勤苦スルコト↠是。譬↣大火焚↢焼ルガ人身↡。

二 Ⅲ ⅲ b ハ (五)(Ⅱ)正しく修善を勧む

^ひとよくなかにおいて一心いっしんこころせいし、 ただしくしおもいただしくして、 言行ごんぎょうあひかなひ、 なすところまこといたし、 かたるところことばのごとく、 しんてんぜずして、 ひとりもろもろのぜんをなして衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとく度世どせじょうてん泥洹ないおんどうん。 これをいつつの大善だいぜんとす」 と。

人能↠中一心↠意、端シク↠身シク↠念、言行相カナ、所↠作↠誠、所↠語↠語、心口不シテ↠転、独↢諸↡不レバ↠為↢衆悪者、身独度脱、獲↢其福徳・度世・上天・泥洹之道↡。是スト↢五大善↡也。

二 Ⅲ 弥勒に嘱して教誡せしむ
      仏勅
        前を牒して教誨す
          (一)前を牒して後を起す

【40】^ぶつろくげたまはく、 「われなんぢらにかたりしごとく、 このあくごんかくのごとし。 つうしょう展転てんでんしてあひしょうず。

仏告タマハク↢弥勒↡、吾語レリ↢汝等五悪、勤苦ルコト↠此。五痛・五焼、展転

二 Ⅲ ⅳ a イ (二)正しく教誨す
            (Ⅰ)五悪を制す
              (ⅰ)其の悪・痛・焼の相を明す

^ただ衆悪しゅあくをなして善本ぜんぽんしゅせざれば、 みなことごとくねんにもろもろの悪趣あくしゅる。

但作↢衆悪↡不レバ↠修↢善本↡、皆悉自然↢諸悪趣↡。

^あるいはそれこんにまづ*おうびょうかぶりて、 もとむるにず。 しょうもとむるにず。 罪悪ざいあくまねくところしゅうしめしてこれをせしむ。 してぎょうしたごうて*さん悪道まくどうりて、 どくりょうにしてみづからあひ*しょうねんす。

今世↢殃病↡、求ルニ↠死不↠得ルニ↠生不↠得。罪悪所↠招、示↠衆シム↠之。身死↠行↢三悪道↡、苦毒無量ニシテ燋然

二 Ⅲ ⅳ a イ (二)(Ⅰ)(ⅱ)造悪の所由を明す

^そのひさしくしてのちいたりて ˆふたた人間にんげんかいしょうじˇ ともに怨結おんけつをなし、 *しょうよりおこりてつひに大悪だいあくとなる。 みな財色ざいしきとんじゃくして施恵せえすることあたはざるによりてなり。 *よくめられてこころしたごうてそうす。 煩悩ぼんのう結縛けつばくしてけやむことあることなし。

↢其クシテ↡共↢怨結↡、従↢小微↡起リテ↢大悪↡。皆由テナリ↧貪↢著財色↡不ルニ↞能↢施コト↡。痴欲↠迫↠心思想煩悩結縛↠有コト↢解コト↡。

^おのれをあつくしあらそひて*しょうろくするところなし。 富貴ふきえいときあたりてこころよくして忍辱にんにくすることあたはず。 つとめてぜんしゅせざれば、 せいいくばくもなくして、 したがひてもつてめつす。 しんとどまりてろうす。 ひさしくしてのちおおきにはげし。

クシ↠己↠利↠所↢省録↡。富貴・栄華、当↠時クシテ↠意、不↠能↢忍辱コトレバ↢務↟善、威勢無シテ↠幾クモ、随磨滅。身ヨリ労苦クシテ

二 Ⅲ ⅳ a イ (二)(Ⅰ)(ⅲ)受報自然を結嘆す

^*天道てんどうちょうしてねん*糺挙くこし、 *こうもうじょう相応そうおうす。 *煢々けいげい忪々しゅじゅとして、 まさにそのなかにるべし。 こんにこれあり。 いたましきかな、 いたむべし」 と。

天道施張自然糾挙、綱羅網、上下相。煢煢忪忪トシテ、当↠入↢其↡。古今↠是。痛マシキ哉可シト↠傷

二 Ⅲ ⅳ a イ (二)(Ⅱ)五善を修すを勧む
              (ⅰ)仏化の勝益を標す

^ぶつろくかたりたまはく、 「けんかくのごとし。 ぶつみなこれをあわれみたまひて、 *じんりきをもつて衆悪しゅあく摧滅さいめつしてことごとくぜんかしめたまふ。 *しょえんし、 *きょうかい奉持ぶじし、 道法どうほうじゅぎょうしてしつするところなくは、 つひに度世どせ泥洹ないおんどうん」 と。

仏語タマハク↢弥勒↡、世間如↠是。仏皆哀タマヒテ↠之、以↢威神力↡摧↢滅衆悪↡悉タマフ↠就↠善。棄↢捐所思↡、奉↢持経戒↡、受↢行道法↡無クハ↠所↢違失↡、終ムト↢度世・泥洹之道↡。

二 Ⅲ ⅳ a イ (二)(Ⅱ)(ⅱ)正勧
                (a)総勧

^ぶつのたまはく、 「なんぢいまの諸天しょてん人民にんみん、 および後世ごせひとぶつきょうて、 まさにつらつらこれをおもひて、 よくそのなかにおいてこころただしくしておこなひをただしくすべし。

仏言、汝今諸天・人民及後世人、得↢仏経語↡、当↧熟↠之、能↢其↡端シク↠心シク↞行

二 Ⅲ ⅳ a イ (二)(Ⅱ)(ⅱ)(b)別して主上を勧む

^*しゅじょうぜんをなして、 そのしも*そっして*うたたあひ勅令ちょくりょうし、 おのおのみづからただしくまもり、 しょう ˆじゃˇとうとび、 ぜん ˆにんˇうやまひ、 にん博愛はくあいにして、 ぶつきょうあへて*虧負きぶすることなかれ。 まさに度世どせもとめてしょう衆悪しゅあくもと抜断ばつだんすべし。 まさにさんりょう憂畏ういつうどうはなるべし。

主上為↠善、率↢化↡転勅令、各、尊↠聖↠善、仁慈博愛ニシテ、仏語教誨無↢敢虧負コト↡。当↧求↢度世↡抜↦断生死衆悪之本↥。↠離↢三塗無量畏苦痛之道↡。

二 Ⅲ ⅳ a イ (二)(Ⅱ)(ⅱ)(c)修善の益を挙ぐ

^なんぢらここにおいてひろ*徳本とくほんゑて、 おんほどこして、 道禁どうきんおかすことなかれ。 忍辱にんにくしょうじん一心いっしん智慧ちえをもつてうたたあひきょうし、 とくをなしぜんてよ。 こころただしくしただしくして、 *斎戒さいかい清浄しょうじょうなること一日いちにちいちすれば、 りょう寿じゅこくにありてぜんをなすことひゃくさいせんにすぐれたり。

汝等於↠是↢徳本↡、布↠恩、勿↠犯コト↢道禁↡。忍辱・精進・一心・智慧ヲモテ教化、為↠徳↠善。正シク↠心シクシテ↠意斎戒清浄ナルコト一日一夜スレバ、勝レタリ↧在↢無量寿国↡為コト↠善百歳スルヨリモ↥。

^ゆゑはいかん。 かの仏国ぶっこく無為むいねんにして、 みな衆善しゅぜんんで*毛髪もうほつあくもなければなり。 *ここにしてぜんしゅすることじゅうにちじゅうすれば、 ほう諸仏しょぶつこくにしてぜんをなすこと千歳せんざいするにすぐれたり。 ゆゑはいかん。 ほう仏国ぶっこくは、 ぜんをなすものはおおあくをなすものはすくなし。 福徳ふくとくねんにして造悪ぞうあくところなければなり。

所以者何。彼仏国土無為自然ニシテ、皆積↢衆善↡、無レバナリ↢毛髪之悪↡。↠此コト↠善十日十夜スレバ、勝タリ↧於↢他方諸仏↡為コト↠善千歳スルヨリモ↥。所以者何。他方仏国、為↠善↠悪。福徳自然ニシテレバナリ↢造悪之地↡。

^ただ*このあひだのみあくおおくして、 ねんなることあることなし。 ごんしてよくもとめ、 うたたあひ*紿だいし、 *しんろうかたちくるしみて、 どくらふ。 かくのごとくそうして、 いまだかつて*にょうそくせず。

唯此ノミクシテ↠悪、無↠有コト↢自然ナルコト↡。勤苦↠欲、転紿、心ツカクルシミ、飲↠苦ラフ↠毒。如↠是怱務、未↢嘗寧息↡。

二 Ⅲ ⅳ a 正教誨
          (一)仏世の勝益を明す
            (Ⅰ)教法の勝

^われなんぢらてんにんるいあわれみて、 ねんごろに誨喩けゆし、 おしへてぜんしゅせしむ。 *うつわしたがひて開導かいどうし、 きょうぼうじゅするにじょうようせざることなし。 こころ所願しょがんにありてみなどうしむ。

吾哀↢汝等天人之類↡、苦心ネンゴロ誨喩、教↠修↠善。随開導、授↢与ルニ経法↡莫↠不↢承用↡。在↢意所願↡皆令↠得↠道

二 Ⅲ ⅳ a ロ (一)(Ⅱ)国土の勝

^ぶつ*遊履ゆりしたまふところの*国邑こくおう*じゅこうぶらざるはなし。 てんじゅん日月にちがつ清明しょうみょうなり。 ふうときをもつてし、 *災厲さいれいおこらず、 くにゆたかにたみやすくして、 *ひょうもちゐることなし。 ˆ人民にんみんˇ とくあがにんおこし、 つとめて*らいじょうしゅす」 と。

↢遊履タマフ↡国邑・丘聚、靡↠不↠蒙↠化天下和順ニシテ日月清明ナリ。風雨以テシ↠時、災厲不↠起。国豊カニ民安カニシテ、兵戈無↠用コト↠徳↠仁、務スト↢礼譲↡。

二 Ⅲ ⅳ a ロ (一)(Ⅲ)護念の勝

^ぶつのたまはく、 「われなんぢら諸天しょてん人民にんみん哀愍あいみんすること、 父母ぶもおもふよりもはなはだし。 いまわれこのけんにおいてぶつとなり、 あくごうし、 つうしょうじょし、 しょう絶滅ぜつめつして、 ぜんをもつてあくめ、 しょういて*とくしめ、 *無為むいやすきにのぼらしむ。

仏言、我哀↢愍コト汝等諸天・人民↡、甚↢於父母ヨリモ↟子。今我於↢此↡作↠仏、降↢化五悪↡、消↢除五痛↡、絶↢滅五焼↡、以↠善↠悪、抜↢生死之苦↡、令↧獲シメ↢五徳↦無為之安キニ↥。

二 Ⅲ ⅳ a ロ (二)滅後の劣相を明す

^われりてのち*きょうどうやうやくめっし、 人民にんみん*てんにしてまた衆悪しゅあくをなし、 つうしょうかえりてさきほうのごとく、 ひさしくしてのちにうたたはげしからんこと、 ことごとくくべからず。 われただなんぢがためにりゃくしてこれをいふのみ」 と。

吾去↠世後、経道漸、人民諂偽ニシテ復為↢衆悪↡、五痛・五焼還↢前↡、久クシテシカラムコト不↠可↢悉↡。我但為↠汝↠之耳。

二 Ⅲ ⅳ a ロ (三)上を結して正しく嘱す

^ぶつろくかたりたまはく、 「なんぢらおのおのよくこれをおもひ、 うたたあひ*きょうかいし、 ぶつ経法きょうぼうのごとくしておかすことることなかれ」 と。

タマハク↢弥勒↡、汝等各↠之、転教誡、如クシテ↢仏経法↡、無レト↠得コト↠犯コト也。

二 Ⅲ ⅳ 弥勒領受

^ここにおいてろくさつがっしょうしてまうさく、 「ぶつ所説しょせつ、 はなはだねんごろなり。 にんまことにしかなり。 如来にょらいあまねくいつくしみて哀愍あいみんし、 ことごとくだつせしめたまふ。 ぶつじゅうけてあへてしつせじ」 と。

↠是弥勒菩薩合掌、仏所説甚ネンゴロナリ。世人実ナリ。如来普ミテ哀愍、悉タマフ↢度脱↡。受↢仏重誨↡不↢敢違失↡。

現土証誠【霊山現土】
    見土方法
      仏教令

【41】^ぶつなんげたまはく、 「なんぢちてさらにぶくととのへ、 がっしょうぎょうしてりょう寿じゅぶつらいしたてまつれ。 十方じっぽうこく諸仏しょぶつ如来にょらいは、 つねにともにかのぶつ*じゃく無礙むげなるをしょうよう讃歎さんだんしたまへばなり」 と。

仏告タマハク↢阿↡、汝起チテ↢衣服↡、合掌恭敬マツレ↢無量寿仏↡。十方国土諸仏如来、常称↢揚讃↣歎タマヘバナリ無著・無礙ナルヲ↡。

二 Ⅳ ⅰ 阿難受命

^ここにおいてなんちてぶくととのへ、 ただしくしおもて西にしにして、 ぎょうがっしょうして、 *たいげて、 りょう寿じゅぶつらいしたてまつりてまうさく、 「そんねがはくはかのぶつ安楽あんらくこく、 およびもろもろのさつしょうもん大衆だいしゅたてまつらん」 と。

↠是阿難起チテ↢衣服↡、正シク↠身西ニシ、恭敬合掌、五体↠地、礼マツリテ↢無量寿仏↡白、世尊、願クハマツラムト↢彼仏・安楽国土及菩薩・声聞大衆↡。

二 Ⅳ 現土妙相
      正現

^このきをはるに、 そくりょう寿じゅぶつは、 だいこうみょうはなちてあまねく一切いっさい諸仏しょぶつかいらしたまふ。 *金剛こんごうせん*しゅせんのうだいしょう諸山しょせん一切いっさいのあらゆるものみなおなじく一色いっしきなり。

↢是↡已、即時無量寿仏↢大光明↡普タマフ↢一切諸仏世界↡。金剛囲山、須弥山王、大小諸山、一切所有ルモノ皆同一色ナリ

二 Ⅳ ⅱ 譬に約し其の相を明す

^たとへば*劫水こうすいかい*まんするに、 そのなかの万物まんもつ沈没ちんもつしてあらわれず、 *滉瀁こうよう浩汗こうかんとしてただ大水だいすいをのみるがごとし かのぶつこうみょうもまたまたかくのごとし。 しょうもんさつ一切いっさいこうみょう、 みなことごとく隠蔽おんぺいして、 ただ仏光ぶっこう*みょうよう顕赫けんかくなるをたてまつる。

↧劫水弥↢満ルニ世界↡、其万物沈没不↠現、滉瀁浩汗トシテ唯見↦大水ノミヲ↥。彼光明亦復如↠是。声聞・菩薩一切光明、皆悉隠蔽唯見↢仏明曜顕赫ナルヲ↡。

二 Ⅳ ⅱ 彼此相見

^そのときなん、 すなはちりょう寿じゅぶつたてまつるに、 とく*巍々ぎぎとして、 しゅせんのうの、 たかくして一切いっさいのもろもろのかいうえづるがごとし。 相好そうごう ˆよりはなつˇ こうみょうしょうようせざることなし。 *この*しゅいちにことごとくたてまつる。 *かしこにしてこのること、 またまたかくのごとし。

時阿難即マツルニ↢無量寿仏↡、威徳巍巍トシテ、如↣須弥山王クシテルガ↢一切世界↡。相好光明↠不↢照曜↡。此四衆一時マツコト↢此↡亦復如↠是

二 Ⅳ 広く真化を判じ信疑の得失を証す【胎化得失】
      真化の二土を弁定す
        真土
          (一)浄土を証定す

【42】^そのときぶつなんおよび慈氏じしさつ (弥勒) げたまはく、 「なんぢかのくにるに、 よりじょう*じょうてんいたるまで、 そのなかのあらゆるみょうごんじょうなるねんもの、 ことごとくるとせんやいなや」 と。

時仏告タマハク↢阿難及慈氏菩薩↡、汝見↢彼↡、従↠地已上至マデ↢浄居天↡、其所有微妙厳浄ナル自然之物、為↢悉タリ↡不ヤト

^なんこたへてまうさく、 「*や、 しかなり。 すでにたてまつれり」 と。

阿難対、唯然ナリタリ

二 Ⅳ ⅲ a イ (二)法身を証定す

^「なんぢむしろまたりょう寿じゅぶつ大音だいおん一切いっさいかいせんして、 しゅじょうしたまふをくやいなや」 と。

ネンゴロ復聞ケリ↧無量寿仏大音宣↢布一切世界↡化タマフヲ↦衆生↥不ヤト

^なんこたへてまうさく、 「やや、 しかなり。 すでにきたてまつれり」 と。

阿難対、唯然ナリケリ

二 Ⅳ ⅲ a イ (三)摂衆生を証定す

^「かのくに人民にんみんひゃくせんじゅん七宝しっぽう殿でんじょうじてしょうあることなく、 あまねく十方じっぽういたりて諸仏しょぶつようするを、 なんぢまたるやいなや」 と。

人民乗↢百千由旬七宝宮殿↡無コト↢障礙↡、徧↢十方↡供↢養マツル諸仏汝復見タリヤト

^こたへてまうさく、 「すでにたてまつれり」 と。

、已タリ

二 Ⅳ ⅲ a 化土
          (一)正報を証定す

^「かのくに人民にんみん*たいしょうのものあり。 なんぢまたるやいなや」 と。

人民↢胎者↡。汝復見タリヤト

^こたへてまうさく、 「すでにたてまつれり」 と。

、已タリ

二 Ⅳ ⅲ a ロ (二)依報を証定す

^そのたいしょうのもののしょするところの殿でんは、 あるいはひゃくじゅん、 あるいはひゃくじゅんなり。 おのおのそのなかにして、 もろもろのらくくること*と うてんじょうのごとくにして、 またみなねんなり」 と。

胎生↠処宮殿、或百由旬、或五百由旬ナリ。各↢其↡受コト↢諸快楽↡如シテ↢忉利天↡、亦皆自然ナリト

二 Ⅳ ⅲ 信疑の得失を証す
        弥勒請問

【43】^そのときに、 慈氏じしさつ (弥勒)ぶつにまうしてまうさく、 「そん、 なんのいんなんのえんありてか、 かのくに人民にんみんたいしょう*しょうなる」 と。

慈氏菩薩白↠仏、世尊、何因何アリテカ人民、胎生・化生ナルト

二 Ⅳ ⅲ b 仏開示
          (一)正しく因縁を答ふ
            (Ⅰ)化土因縁
              (ⅰ)其の因を挙ぐ

^ぶつ慈氏じしげたまはく、 「もししゅじょうありて、 わくしんをもつてもろもろのどくしゅして、 かのくにうまれんとねがはん。 *ぶっ思議しぎ不可ふかしょうだいじょうこうとうりんさいじょうしょうさとらずして、 このしょにおいてわくしてしんぜず。しかるになほ罪福ざいふくしんじ、 善本ぜんぽんしゅじゅうして、 そのくにうまれんとねがふ。

仏告タマハク↢慈氏↡、若↢衆生↡、以↢疑惑↡修↢諸功徳↡願↠生ムト↢彼↡。不シテ↠了↢仏智・不思議智・不可称智・大乗広智・無等無倫最上勝智↡、於↢此諸智↡疑惑不↠信。然猶信↢罪福↡修↢習善本↡、願↠生ムト↢其↡。

二 Ⅳ ⅲ b ロ (一)(Ⅰ)(ⅱ)其の果を明す〔第20願成就〕

^このもろもろのしゅじょうかの殿でんうまれて寿いのちひゃくさい、 つねにぶつたてまつらず、 きょうぼうかず、 さつしょうもんしょうじゅず。

衆生、生↢彼宮殿↡寿五百歳、常不↠見マツラ↠仏、不↠聞↢経法↡、不↠見↢菩薩・声聞聖衆↡。

二 Ⅳ ⅲ b ロ (一)(Ⅰ)(ⅲ)其の名を結す

^このゆゑに、 かのこくにおいてこれをたいしょうといふ。

↢彼国土↡謂↢之胎生↡。

二 Ⅳ ⅲ b ロ (一)(Ⅱ)真土因縁
              (ⅰ)凡夫往生

^もししゅじょうありて、 あきらかにぶっないしょうしん、 もろもろのどくをなして信心しんじんこうすれば、 このもろもろのしゅじょう七宝しっぽうはなのなかにおいてねんしょう*跏趺かふしてし、 しゅのあひだに身相しんそうこうみょう智慧ちえどく、 もろもろのさつのごとくそくじょうじゅせん。

↢衆生↡、明↢仏智乃至勝智↡、作↢諸功徳↡信心廻向レバ、此衆生、於↢七宝中↡自然化生跏趺而坐、須臾之身相・光明・智慧・功徳、如↢諸菩薩↡具足成就

二 Ⅳ ⅲ b ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)聖人往生

【44】^またつぎ慈氏じし (弥勒)ほう仏国ぶっこくしょ*だいさつ発心ほっしんしてりょう寿じゅぶつたてまつり、 ˆりょう寿じゅぶつˇ およびもろもろのさつしょうもんしゅうぎょうようせんとおもはん。 かのさつとういのちおわりてりょう寿じゅこくしょうずることをて、 七宝しっぽうはなのなかにおいてねんしょうせん。

復次慈氏、他方仏国大菩薩、発心↧見マツリ↢無量寿仏↡、恭、及ムト菩薩・声聞之衆↥。彼菩薩等、命終↠生コトヲ↢無量寿国↡、於↢七宝中↡自然化生

二 Ⅳ ⅲ b ロ (二)其の得失を判ず
            (Ⅰ)正明

^ろくまさにるべし、 かのしょうのものは智慧ちえすぐれたるがゆゑなり。 そのたいしょうのものはみな智慧ちえなし。 ひゃくさいのなかにおいてつねにぶつたてまつらず、 きょうぼうかず、 さつ・もろもろのしょうもんしゅうず、 ぶつようするによしなし。 *さつ法式ほっしきらず、 *どくしゅじゅうすることをず。

弥勒、当↠知、彼化生智慧勝タルガナリ。其胎生皆無↢智慧↡。於↢五百歳↡常不↠見マツラ↠仏、不↠聞↢経法↡、不↠見↢菩薩・諸声聞↡、無↠由↣供↢養マツル於仏↡。不↠知↢菩薩法式↡、不↠得↣修↢習コトヲ功徳↡。

まさにるべし、 このひと宿しゅくとき智慧ちえあることなくしてわくせしがいたすところなり」 と。

↠知、此宿世之時、無シテ↠有コト↢智慧↡疑惑セルノナリト↠致

二 Ⅳ ⅲ b ロ (二)(Ⅱ)別して譬を設けて化土の劣相を明す
              (ⅰ)正しく譬を設く
                (a)仏問

【45】^ぶつろくげたまはく、 「たとへば*転輪てんりんじょうおうのごとき、 べつ七宝しっぽう*しつありて、 種々しゅじゅしょうごん*床帳じょうちょうちょうせつし、 もろもろの*繒幡ぞうばんく。 もしもろもろのしょうおうありてつみおうれば、 すなはちかのちゅうれて、 つなぐにこんをもつてす。

仏告タマハク↢弥勒↡、譬転輪聖王七宝宮室↡種種、張↢設床帳↡、懸↢諸↡。若↢諸小王子↡得レバ↢罪於王↡、輒イレ↢彼宮中↡、繋テス↢金鎖↡。

^飲食おんじきぶく*じょうのくこうがくきゅうせんこと、 転輪てんりんのうのごとくしてぼうしょうするところなけん。 こころにおいていかん。 このもろもろのおう、 むしろかのところねがふやいなや」 と。

供↢コト飲食・衣服・床褥・華香・妓楽↡、如クシテ↢転輪王↡無カラ↠所↢乏少↡。於↠意云何。此王子、寧フヤ↢彼↡不ヤト

二 Ⅳ ⅲ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅰ)(b)弥勒答

^こたへてまうさく、 「いななり。 ただ種々しゅじゅ方便ほうべんして、 もろもろの大力だいりき ˆあるひとˇもとめてみづからまぬかでんことをおもふ」 と。

、不也。但種種方便、求↢諸大力↡欲↢自↡。

二 Ⅳ ⅲ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)法合
                (a)正合

^ぶつろくげたまはく、 「このもろもろのしゅじょうも、 またまたかくのごとし。 ぶっわくせしをもつてのゆゑに、 かの ˆたいしょうのˇ 殿でんしょうじて、 ぎょうばつない一念いちねんあくもあることなし。 ただひゃくさいのうちにおいて*三宝さんぼうたてまつらず、 ˆ諸仏しょぶつをˇ ようしてもろもろの善本ぜんぽんしゅすることをず。 これをもつてとす。 らくありといへども、 なほかのところねがはず。

仏告タマハク↢弥勒↡、此衆生亦復如↠是。以↣疑↢惑仏智、生宮殿ドモ↠有コト刑罰乃至一念悪事但於↢五百歳↡不↠見マツラ↢三宝↡、不↠得↣供養マツリコトヲ↢諸善本↡。以↠此↠苦。雖↠有↢余楽↡、猶不↠楽↢彼↡。

二 Ⅳ ⅲ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)(b)罪滅し仏を見る相を明す

^もしこのしゅじょう、 その*もとつみりて、 ふかくみづから*しゃくして、 かのところはなれんことをもとめばすなはちこころのごとく、 りょう寿じゅぶつみもと往詣おうげいしてぎょうようしたてまつることを、 またあまねくりょうしゅしょぶつみもといたりて、 もろもろのどくしゅすることをん。

衆生、識↢其↡、深、求↠離ルルコトヲ↢彼↡、即得↧如↠意往↢詣無量寿↡恭敬供養マツルコトヲ↥、亦得↧徧↢無量無数↡、修コトヲ↦諸功徳↥。

二 Ⅳ ⅲ b ロ (三)総結し疑を誡め信を勧む

^ろくまさにるべし、 それさつありてわくしょうずるものは、 だいしっすとす。 このゆゑに、 まさにあきらかに*諸仏しょぶつじょう智慧ちえしんずべし」 と。

弥勒、当↠知、其↢菩薩↡生ズル↢疑惑↡者、為↠失スト↢大利↡。是シト↣明↢諸仏無上智慧↡。

十方来生の相を述ぶ【十方来生】
    弥勒請問

【46】^ろくさつぶつにまうしてまうさく、 「そん、 このかいにおいて、 いくばくの*退たいさつありてか、 かの仏国ぶっこくしょうぜん」 と。

弥勒菩薩白↠仏、世尊、於↢此世界↡、有テカ幾所イクバク不退菩薩↡、生↢彼仏国↡。

二 Ⅴ 仏開示
      正列
        此土往生を記す

^ぶつろくげたまはく、 「このかいにおいてろくじゅう七億しちおく退たいさつありて、 かのくにおうじょうせん。 一々いちいちさつは、 すでにかつてしゅ諸仏しょぶつようしたてまつること、 *いでろくのごときものなり。もろもろの*小行しょうぎょうさつおよびしょうどくしゅじゅうせんもの、 しょうすべからず。 みなまさにおうじょうすべし」 と。

仏告タマハク↢弥勒↡、於↢此世界↢六十七億不退菩薩↡、往↢生↡。一一菩薩供↢養マツルコト無数諸仏↢弥勒者也。諸小行菩薩及修↢習少功徳↡者、不↠可↢称計↡。皆当シト↢往生↡。

二 Ⅴ ⅱ a 他土往生を記す
          (一)

^ぶつろくげたまはく、 「ただわがくにのもろもろのさつとうのみかのくにおうじょうするにあらず、 ほうぶつ ˆのさつとうˇ も、 またまたかくのごとし。

仏告タマハク↢弥勒↡、不↣但我菩薩等ノミ往↢生ルニ他方仏土亦復如↠是

二 Ⅴ ⅱ a ロ (二)正列
            (Ⅰ)別列

^その第一だいいちぶつづけておんしょうといふ。 かしこにひゃくはちじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第一↢遠照↡。彼↢百八十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^そのだいぶつづけて宝蔵ほうぞうといふ。 かしこにじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第二↢宝蔵↡。彼↢九十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^その第三だいさんぶつづけてりょうおんといふ。 かしこにひゃくじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第三↢無量音↡。彼↢二百二十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^そのだいぶつづけてかんといふ。 かしこにひゃくじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第四↢甘露味↡。彼↢二百五十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^そのだいぶつづけて龍勝りゅうしょうといふ。 かしこにじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第五↢龍勝↡。彼↢十四億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^その第六だいろくぶつづけてしょうりきといふ。 かしこにまんせんさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第六↢勝力↡。彼↢万四千菩薩↡、皆当↢往生↡。

^その第七だいしちぶつづけて師子ししといふ。 かしこにひゃくおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第七↢師子↡。彼↢五百菩薩↡、皆当↢往生↡。

^その第八だいはちぶつづけて離垢りくこうといふ。 かしこにはちじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第八↢離垢光↡。彼↢八十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^そのだいぶつづけて徳首とくしゅといふ。 かしこにろくじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第九↢徳首↡。彼↢六十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^そのだいじゅうぶつづけてみょう徳山とくせんといふ。 かしこにろくじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第十↢妙徳山↡。彼↢六十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^そのだいじゅういちぶつづけて人王にんのうといふ。 かしこにじゅうおくさつあり、 みなまさにおうじょうすべし。

第十一↢人王↡。彼↢十億菩薩↡、皆当↢往生↡。

^そのだいじゅうぶつづけてじょうといふ。 かしこにしゅ不可ふかしょうのもろもろのさつしゅあり、 みな退たいてんにして智慧ちえゆうみょうなり。 すでにかつてりょう諸仏しょぶつようしたてまつりて、 七日しちにちのうちにおいてすなはちよくひゃく千億せんおくこうだいしゅするところの*けんほう摂取せっしゅす。 これらのさつみなまさにおうじょうすべし。

第十二↢無上華↡。彼↧無数ニシテ称計菩薩衆↥、皆不退転ニシテ智慧勇猛ナリ。已供↢養マツリテ無量諸仏↡、於↢七日↡即摂↢取百千億劫大士堅固之法↡。斯等菩薩、皆当↢往生↡。

^そのだいじゅうさんぶつづけて無畏むいといふ。 かしこにしちひゃくじゅうおくだい薩衆さつしゅ、 もろもろの*しょうさつおよび*比丘びくとうしょうすべからざるあり、 みなまさにおうじょうすべし」 と。

第十三↢無↡。彼↢七百九十億大菩薩衆、諸小菩薩及比丘等↟可↢称計↡、皆当シト↢往生↡。

二 Ⅴ ⅱ a ロ (二)(Ⅱ)広く無数を明す

^ぶつろくかたりたまはく、 「ただこのじゅう仏国ぶっこくのなかのもろもろのさつとうのみまさにおうじょうすべきにあらざるなり。 十方じっぽうかいりょう仏国ぶっこくより、 そのおうじょうするものまたまたかくのごとし、 はなはだおおくしてしゅなり。

仏語タマハク↢弥勒↡、不↣但此十四仏国菩薩等ノミキニ↢往生↡也。十方世界無量仏国ヨリ、其往生亦復如↠是クシテ無数ナリ

二 Ⅴ ⅱ 総結

^われただ十方じっぽう諸仏しょぶつみょうごうと、 および ˆそれらの仏国ぶっこくのˇ さつ比丘びくのかのくにしょうずるものをかんに、 ちゅう一劫いっこうすともなほいまだおわることあたはじ。 われいまなんぢがためにりゃくしてこれをくのみ」 と。

我但説ムニ↧十方諸仏名号菩薩・比丘ズル↢彼↡者↥、昼夜一劫ストモ尚未↠能コト。我今為↠汝↠之

流通分
  法を嘆じて付嘱す【弥勒付属】
    総じて所詮の宗要を讃ず

【47】^ぶつろくかたりたまはく、 「それかのぶつみょうごうくことをて、 かんやくして*ない一念いちねんせんことあらんまさにるべし、 このひとだいとす。 すなはちこれじょうどくそくするなりと。

タマハク↢弥勒↡、其コト↠聞コトヲ↢彼名号↡、歓喜踊躍マデセム一念。当↠知、此↠得↢大利↡。則是具↢足ナリ無上功徳↡。

三 Ⅰ 能詮の教法を讃ず
      難きを挙げ聞信を勧む
        正しく難きを挙げ勧む

^このゆゑにろくたとひだいありて*三千さんぜん大千だいせんかいじゅうまんすとも、 かならずまさにこれをぎて、 このきょうぼうきてかんしんぎょうし、 じゅ読誦どくじゅしてせつのごとくしゅぎょうすべし。

弥勒、設↢大火↡充↢満トモ三千大千世界↡、要↧過↠此、聞↢是経法↡歓喜信楽、受持読誦↠説修行↥。

三 Ⅰ ⅱ a 其の所以を明す
          (一)聞経難きを明す

^ゆゑはいかん。 おおさつありてこのきょうかんとほっすれども、 ることあたはざればなり。

所以者何。多↢菩薩↡欲ドモ↠聞ムト↢此↡而不レバナリ↠能↠得コト

三 Ⅰ ⅱ a ロ (二)其の勝益を明す

^もししゅじょうありて、 このきょうくものは、 *じょうどうにおいてつひに退転たいてんせず。 このゆゑにまさに専心せんしん信受しんじゅし、 じゅし、 せつぎょうすべし」 と。

↢衆生↡聞↢此↡者、於↢無上道↡終不↢退転↡。是シト↢専心信受持誦説行↡。

三 Ⅰ ⅱ a 除疑生信を勧む

^ぶつのたまはく、 「われいまもろもろのしゅじょうのためにこの経法きょうぼうきて、 りょう寿じゅぶつおよびそのこく一切いっさいしょせしむ。 まさに*なすべきところのものは、 みなこれを ˆたずねˇ もとむべし。 わがめつのちをもつて、 またわくしょうずることをることなかれ。

仏言、吾今為↢諸衆生↡説↢此経法↡、令↠見↢無量寿仏及国土一切所有↡。所↠当↠為皆可↠求↠之。無↠得コト↧以↢我滅度之後↡復生コトヲ↦疑惑↥。

三 Ⅰ ⅱ 哀愍特留益【特留此経】

^*当来とうらい*きょうどう滅尽めつじんせんに、 われ慈悲じひをもつて哀愍あいみんして、 *こときょうとどめてじゅうすること*ひゃくさいせん。 それしゅじょうありて、 このきょうもうあふものは、 こころ所願しょがんしたがひてみな*とくすべし」 と。

当来之世経道滅尽ムニ、我以↢慈悲↡哀愍↢此↡止住コト百歳セム。其↢衆生↡値↢斯↡者、随↢意所願↡皆可シト↢得度↡。

三 Ⅰ ⅱ 信受の難きを讃ず
        総じて諸難を列ぬ

^ぶつろくかたりたまはく、如来にょらい*こうもうあひがたく、 たてまつることかたし。 諸仏しょぶつきょうどうがたくきがたし。 さつ*しょうぼうしょ波羅はらみつくことをることまたかたし。 *ぜんしきひ、 ほうき、 よくぎょうずること、 これまたかたしとす。

仏語タマハク↢弥勒↡、如来興世、難↠値マミ。諸仏経道、難↠得難↠聞。菩薩法諸波羅蜜、得コト↠聞コトヲ亦難。遇↢善知識↡、聞↠法コト、此亦為↠難シト

三 Ⅰ ⅱ c 別して今経の信を嘆ず

^もしこのきょうきてしんぎょうじゅすることは、 なんのなかのなん、 これにぎたるなんはなけん。

キハ↢斯↡信楽受持ルガ、難中之難ニシテ↢過タル↠此↡。

三 Ⅰ 総結して信行を勧む

^このゆゑにわがほうはかくのごとくなし、 かくのごとくき、 かくのごとくおしふ。 まさに信順しんじゅんしてほうのごとくしゅぎょうすべし」 と。

、如↠是、如↠是、如↠是。応シト↢信順↠法修行↡。

時会得益
    正しく得益を明す

【48】^そのときに、 そん、 このきょうぼうきたまふに、 りょうしゅじょう、 みな*じょうしょうがくしんおこしき。 まんせん*由他ゆたひと*清浄しょうじょう法眼ほうげんじゅうおく諸天しょてん人民にんみん*阿那あなごんはちじゅうまん比丘びく*じん意解いげし、 じゅうおくさつ退たいてん*ぜいどくをもつてみづからしょうごんし、 しょうらいにおいてまさにしょうがくべし。

世尊説タマフニ↢此経法↡、無量衆生、皆発↢無上正覚之心万二千那由他人、得↢清浄法眼↡、二十二億諸天・人民、得↢阿那含↡、八十万比丘、漏尽意解、四十億菩薩、得タリ↢不退転↢弘誓功徳↡而自荘厳、於↢将来↡当↠成↢正覚↡。

三 Ⅱ 満会霊相

^そのときに、 三千さんぜん大千だいせんかい*六種ろくしゅ震動しんどうし、 大光だいこうあまねく十方じっぽうこくらす。 ひゃくせん音楽おんがくねんにしてなし、 りょうみょう*紛々ふんぷんとしてくだる。

三千大千世界六種震動、大光普↢十方国土百千音楽自然ニシテ而作、無量妙華紛紛トシテ而降

信受奉行

^ぶつきょうきたまふことおわりて、 ろくさつおよび十方じっぽうよりきたれるもろもろのさつしゅちょうろうなん、 もろもろのだいしょうもん一切いっさい大衆だいしゅぶつ所説しょせつきたてまつりて、 かんせざるはなし。

仏説タマフコト↠経タマフニ、弥勒菩薩及十方ヨリレル菩薩衆、長老阿難、諸大声聞、一切大衆、マツリテ↢仏所説↡、靡↠不ルハ↢歓喜↡。

仏説ぶっせつりょう寿じゅきょう かん

 

正定の聚 正定しょうじょうじゅのこと。
邪聚 じゃじょうじゅのこと。
至心に回向したまへり 通常は 「至心に回向して」 と読む。 親鸞聖人は如来回向の義をあらわすために、 このように読みかえた。
塔像 堂塔と仏像。
 仏殿にかける絹の天蓋てんがい (かさ)。
真仏 上輩の臨終に現れる仏を指す。
称歎 ほめたたえること。
経法 阿弥陀仏が説く教法。
道化を宣布す 阿弥陀仏の教法を、 十方衆生の人々に広く説きのべるという意。
咸然として みなともに。
暢発 明るくのびのびした音を出すこと。
最勝の尊 阿弥陀仏のこと。
歌歎 歌をうたってほめること。
究達 究竟洞達。 きわめ尽すこと。
深法門に遊入し 深法門は甚深の法門で真理のこと。 遊入はさとること。 すなわち、 深い真理をさとること。
等倫 等しい者。
 頭。
大士観世音 かんおんさつのこと。
梵声 清浄しょうじょうな仏の声。
受決して  (記別) を受けて。
夢幻響き 次々行の 「電・影」 と合せて五喩を出す。 すなわち、 あらゆる存在は因縁いんねんにより生ずるものであり、 実体がないことを、 夢・幻・こだま・いなずま・かげに喩える。
 刹 (せつ) は梵語クシェートラ(kṣetra)の音写。 国土・世界の意。ここでは阿弥陀仏の浄土のこと。
諸法の性 あらゆる存在の本性。
安養仏 阿弥陀仏のこと。
受行 じゅ奉行ぶぎょう。 教えを受けて、 その通り行ずること。
清浄の処 次行の 「厳浄の国」 と同じく、 阿弥陀仏の浄土を指す。
至願 真実の願い。
世尊 諸仏のこと。
この事 阿弥陀仏の本願を指す。
謙敬 わが身をへりくだり、 法を敬信すること。
聞きて奉行し 聞いた教えのままに行じて。
この法 阿弥陀仏の本願を指す。
たとへば… →補註14
開導 手引きすること。
本空 本来皆空。 あらゆる存在は因縁いんねんにより生じたもので、 その本性は空(実体のないこと)であるという道理。
講説 説き明かすこと。
仏世 仏が出現している時。
信慧 信心の智慧ちえ
見て…慶ばば 見は聞見のこと。 みょうごうのいわれを聞きひらき、 信を得て法を敬い深く心によろこべば。
意を発す だいしんをおこす。
生死の流 てんりんしている迷いの世界を指す。
一尋 尋は長さの単位。 両腕を左右に広げた時の長さを一尋とする。
転化 しゃ世界の身を転じて、 浄土へしょうすること。
要妙を究暢し 経典の本旨を究め尽し、 通達すること。
諸根明利 げんぜつしん六根ろっこんが明朗で利発であること。 六神通ろくじんずうを得て自在であることをいう。
二忍 三法さんぼうにんの中の音響忍おんこうにん柔順忍にゅうじゅんにんの二つ。
かれに同ずること 五濁の悪世間の人々と同じ相をとること。
わが国のごとくなる 釈尊みずからがこの娑婆世界に応化して、 しゅじょう済度するのと同じであるという意。
奉散 献上して散らすこと。
昱爍して 昱は輝くこと、 爍は火の光。 火の光のように輝いて。
うたた倍して 次第に増大して。
前後に… 現れた順序に従って、先のものから次々に消えるという意。
僉然として みなともに。
忽然として たちまちに。
軽挙 神通力じんずうりきによって身軽く飛ぶこと。
本国 阿弥陀仏の浄土を指す。
班宣 班は分かつの意で、 仏が相手の能力に応じて、 法を分けのべること。
五つの音声 きゅうしょうかくの五音階。 →いん七声しちせい
開避 道をゆずること。
熙怡快楽 心身ともにやわらぎよろこぶこと。
講説 教えを説きのべること。
饒益 他をやくすること。
柔軟調伏 心をやわらかく保ち、 自制すること。
離蓋 真実を覆う煩悩ぼんのう (蓋) を離れること。
愛法楽法喜法の心 仏法を愛楽あいぎょうし歓喜する心。
通明慧 通は六神通ろくじんずう、 明は三明さんみょうのこと、 慧はその六神通と三明を貫く智慧ちえのこと。
肉眼… →五眼ごげん
無礙の智 →四無礙智しむげち
如より来生して… →じゅう如来にょらいしょう
習滅の音声の方便 善を習い悪を滅する教誡 (音声) をしゅじょうに会得させる種々の手だて。
世語 仏道修行にとって利益にならない世間の俗論。
生身煩悩 迷いの果としての肉体と、 迷いの因としての煩悩。
二余 生身の苦しみと煩悩との二つの余習。
覆載せずといふことなし 仏の大悲は、 天が一切万物を差別なく覆い、 地が残すことなく載せるように、 しゅじょうに対してわけへだてしないという意。
仏の教法… 仏教のすべてに精通していて余すところがない。
山王 しゅせんのこと。
清白の法 清浄潔白な無漏むろ (煩悩ぼんのうのない状態) の善法ぜんぼう
異心 わけへだてする心。
垢染 心を汚し染めるはたらき。 煩悩のこと。
火王 盛んに燃える火。
大乗 大きな乗物。
金剛山 鉄囲山てっちせんのこと。
優曇鉢華 →どん
蔵積するところなき 遊禽 (小鳥) は食べ物をたくわえない、すなわち足ることを知って欲を離れているという意。
厭足 あき足りること。
痴闇 愚痴ぐちを闇に喩えた語。
欣戚 欣は喜び、戚は憂い。
欲の刺 貪欲とんよく煩悩ぼんのう
功慧 どく智慧ちえ
因力 直接の原因となる業の力。 ここでは過去に修めた善根ぜんごん力の意。
縁力 因を育てて果を結ばせる間接的な力。 ここでは諸仏・ぜんしきの教導の力を指す。
意力 さとりを求める意志力。
願力 しゅじょう救済を願う力。
方便の力 修行のことを方便という場合と衆生救済の手段を方便という場合とがある。
常力 常に怠ることなく修行する力。
善力 悪をなさず善をなす力。
定力 精神統一によって得る力。
慧力 智慧の力。
多聞の力 多くの教えを聞いて心にさとった力。
正念正観…通明の力 正しく教法を念ずる力と真実の道理を正しく見る力、 および六神通ろくじんずう三明さんみょうの力。
空無相無願三昧 さんだつもんのこと。
上下なく洞達して 上下の別なくさとりを得ること。
その国…牽く 浄土は真実信心の行者をたがうことなく、 願力のねんによりひきよせるとの意。
道徳 さとりのどく
不急の事 急がなくてもよいこと。 急ぐべきしゅつしょうに対し、 世俗の欲望をみたそうとするすべての事柄をいう。
屏営 不安でうろうろするさま。
念を累ね慮りを積み 過去をおもい、 未来をおもんぱかる。
忪々 おののき乱れること。
縦捨 放ち捨てること。 捨て去ること。
摧砕 盗賊・水火等の災難が身を打ち砕くこと。
憂懼万端 憂いや恐れが数かぎりなくあること。
寒熱 肝を冷やし身に汗をかくほどの苦しみ。
斉等 あれもこれも等しくそろうこと。
糜散 散失すること。 消え失せること。
思想 思い悩むこと。
善悪の道 善悪因果の道理。
家室 家族。
中外の親属 内外の親属。 父方の親類を内、 母方の親類を外という。
有無あひ通じて 衣食金銭等をたがいに融通し合って。
言色 言葉と表情。
違戻 逆らい背くこと。
患害 相手の心を傷つけ悩ませること。
対生 二人が同じ世界にあい対して生れること。
行に当りて… 自己のなす善悪の行業に従って、 その苦楽のほうを得るという意。
殃福 わざわいと福。
よく見るものなし 業報ごうほうにより境界きょうがいを異にするため、 愛し合った者同士でも再びめぐり会うことはできない。
窈々冥々 奥深く暗いさま。
極長の生 はんの常楽のこと。
これ 善悪因果の道理を信じない邪見を指す。
瞻視 見習うこと。
先後 先祖と子孫。
承受 受けつぐこと。
教令 ここでは教訓の意。
先人 父親。
生死の常の道 生と死を繰り返すという不変の道。
あひ嗣ぎて立つ 生と死が次々に続いて絶えることがないという意。
顛倒上下 ここでは老少不定のこと。 老人が先に死に、 若者が後で死ぬとは限らないこと。
矇冥抵突 心が愚かでくらいために、 道理に背くこと。
遠き慮り 将来を思いはかること。 後世を心にかけること。
愛欲に痴惑せられて 欲望にまどわされて。
財色を貪狼す 財欲・色欲をむさぼる。
室家 一戸の家庭、 家族。
痛着 悲嘆にくれること。
恩好を思想して 先立ったものに対する恩愛とよしみを思い出して。
昏矇閉塞 心がくらく閉じふさがること。
専精 一心にはげむこと。
便旋 さまよいめぐること。
総猥憒擾 世の中がすべて濁り、 心わずらわしく乱れること。
怱々 あわただしいさま。
憀頼 たよりにすること。
怱務 世渡りに忙しく、 あくせくすること。
殺毒 殺生せっしょうのもとであるしん (いかり) を毒に喩えていう。
悪気窈冥 内に悪意を含み外に顕さないこと。
非悪 悪い行為。
累世に 迷いのしょうを繰り返して。
経戒を虧負して 仏の戒めを守らず、 それに背いて。
慈愍 いつくしみあわれむこと。
度脱 だつに同じ。 迷いの世界をわたり、 そこから脱すること。
去来今 過去・未来・現在。
究暢 極め尽し、 通達すること。
謙苦 謙譲勤苦。 へりくだり、 つとめること。
福禄巍々たり 仏果 (仏のさとり) の福徳ふくとくが高くすぐれている。
典攬を教授し 経典の要義を取ってこれを学ばせるという意。
威制消化 仏の威光をもって、 どうを制伏し、 邪見を消して教え導くこと。
遊歩 各地をめぐって説法教化すること。
拘碍 さまたげること。
綱維 教法の大綱。
悪露不浄 醜悪さがあらわれて汚いこと。
忠信 まことにして虚偽のないこと。
精明 専精明信。 ひたすら明瞭な心でつとめること。
一世 一生。
道徳と合明して 仏道に相応し智慧ちえが明らかなこと。
中悔 途中で疑いをおこし、 後悔してやめてしまうこと。
過咎 つみとが。
 三宝さんぽうを見聞できないことや、 じょうやくができないことなどを指す。 自利利他の行ができないことが辺地のわざわいである。
重誨 懇切ていねいな教え。
倫匹 同列の人。 比べるべきもの。
五痛 五悪をなすことにより、 現世において受けるほう。 現世の益たる福徳ふくとくに対する語。
五焼 五悪をなすことにより、 来世において受けるほう。 来世の益たる度世・長寿・泥洹に対する語。
降化 悪心を降伏ごうぶくし教化すること。
仏のたまはく… 以下の 「五善五悪」 の経文は、 従来 「あくだん」 と称して布教されてきたものである。 →補註5
剋賊 殺害すること。
呑噬 呑はのみこむこと、 噬はかむこと。
殃罰 罪の報いとしての罰。
記識して (罪を) 記録して忘れず。
乞丐 食を人に乞うて生活する人。
瘖瘂 話すことの不自由な人。
弊悪 片意地な人。
狂不逮 身心の不自由な人や才智の至らない人。
王法 国の法律・規則。
殃悪 罪悪。 罪業ざいごう
これ 因果必然の道理を指す。
なかにおいて 五濁の世の中において。
法度 法規。 規則。
奢婬 贅沢を好み、 みだらであること。
憍縦 おごりたかぶり、 勝手気ままであること。
佞諂不忠 こびへつらって、 誠実さがないこと。
巧言諛媚 言葉たくみに相手にとりいること。
怨枉に陥し入る 人を恨んで無実の罪におとし入れる。
機偽多端 いろいろなからくりを設けて偽ること。
度を践み… よく法度を実践し、 天下の大勢を知る。
天心に当らず 天地のことわりに背く。
知識 友人。 知人。
郷党 村里、 また同郷の人。
市里 町。
利害 自分の利益をはかり、 他人に害を加えること。
慳惜 執着して物おしみすること。
恃怙 たのみとすること。
命を追ひて 自己のなす業に従って。
楽処 人天を指す。
苦毒 地獄・餓鬼がきちくしょう三悪道さんまくどうを指す。
糜尽 使いはたすこと。
剋識 必ず記録すること。 明らかに記録すること。
名籍を別つ 罪相とその名前を名簿にはっきりと書き記すこと。
処年寿命 生をうけてから死ぬまでの年月。
廝賎 地位の低い者。
劣 弱く劣った者。
婬妷 邪淫にふけること。
守惜 守り惜しむこと。
細色を眄睞して 美しい人に流し目を送って。
邪態 卑猥な態度。
交結聚会 同心のものがより集まり徒党を組むこと。
みづから業を修せず 自分の正当の仕事を怠る。
欲繋して事をなす 欲にかられてより大きな悪事をはたらくようになるという意。
恐熱迫愶 悪事をするため心は落ちつかず、 熱の出たようにみずから恐れながらも、 他人を脅迫し財宝を奪い取ること。
帰給 支給すること。
尊卑を避けず 上下の区別を顧みないで礼儀を乱す。
人鬼に著され 人にも知られじんにも見られ。
教令 ここでは教えそそのかすという意。
妄言 もうのこと。
讒賊闘乱す 人をそしり害し、 仲違いさせて争わせること。
尊貴自大 わが身ほど尊いものはないと思いあがること。
侵易 侵しあなどる。
敬難 敬いはばかること。
偃 おごりたかぶること。 ここでは善事をなそうとせずに、 横着をきめこむこと。
すこぶる 少しばかり。
扶接 たすけたもつこと。
営護 守護すること。まもること。
迫促 せめうながすこと。
殃咎 つみとが。
火鑊 火の燃えさかる釜。
天道 業の道理、 因果の道理のこと。
蹉跌することを得ず ここでは業の道理に少しもくい違いがないという意。
 節度。
報償の心 恩をかえそうとする心。 恩義に報いる心。
徙倚懈惰 心が落ち着かず、 おこたりなまけること。
辜較縦奪 利益を独占し、 ほしいままに他人のものを奪うこと。
遊散 散財すること。
串ひて 慣れて。 習慣となって。
賑給 口腹を満たし養うこと。 すなわち、 ぜいたくな生活をすること。
 節度。
魯扈牴突 自己の愚かさを顧みず、 人と衝突すること。
職当 うぬぼれて自己をあくまでも主張すること。
諫暁 いさめ、 さとすこと。
所資 生活の資。 衣食などの資材。
真人 真理をさとったしょうじゃ阿羅あらかんのこと。
衆僧を闘乱せん 僧伽そうぎゃ (仏教教団) の和を乱すという意。
矇昧 心がくらく道理をわきまえないこと。
仁ならず順ならず 他人に対しておもいやりがなく柔順でない。
僥倖 得られるはずもない幸福。
生死善悪の趣 生死りんや善悪因果の道理。
悔懼こもごも至る 後悔と恐怖が入り混じっておこる。
恢廓窈窕 広大で、 奥深いさま。
浩々茫々 広大として果てしのないさま。
 道理。 ここでは善悪因果の道理のこと。
 暗闇の世界。
殃病 治療の困難な病気。
燋然 焼き焦がすこと。
小微 ささいなこと、 微少の意。
痴欲 愚かな欲心。
省録 悪事を反省し、 善事を進んで行うこと。
天道施張して 五道の因果の道理が網の目のように天地の間に張りめぐらされているという意。
糺挙 罪を一々数えあげてただすこと。
綱紀の羅網上下相応す 大綱小綱からなる業道の網が八方上下に張りめぐらされ、 それからのがれることができないという意。
煢々忪々 孤独で頼るものがなく、 心がおののきみだれること。
所思を棄捐し 五悪をなそうとする思いを棄て去るという意。
経戒 仏の戒め。 ここでは五善の教え。
主上 国王。
率化 率いて感化すること。
うたたあひ勅令し 国王より人々へ次々と戒めを伝えていくという意。
虧負 やぶり背くこと。
徳本 どくの本であるろっ波羅ぱらみつ (六度) のこと。 次下の 「恩を布き恵を施す」 は布施ふせ、 「道禁を犯すことなかれ」 はかい、 「一心」 は禅定ぜんじょうにあたる。
毛髪の悪 毛すじほどの少しの悪。
ここ しゃ世界。
このあひだ 娑婆世界。
欺紿 いつわりあざむくこと。
心労し形困しみて 身心ともに疲労して。
寧息 安らかに休むこと。
 器量。 機根。 人それぞれの性質。
遊履 遊行すること。 各地をめぐり歩くこと。
国邑 国および地方の町や村。
丘聚 多くの人が住む集落。
災厲 天災や疾病。
兵戈 ほこ (長柄の武器)。 転じて戦争の意。
礼譲 礼儀と謙譲。
五徳 五善を修めて得た五つのどく
無為の安き 無為はんの安楽。
経道やうやく滅し 仏の教法が次第に消滅し。
諂偽 へつらい、 いつわること。
教誡 教え、 誡めること。
無着無碍 まことの道理にめざめて執着を離れ、 何ものにもさまたげられないこと。
金剛囲山 てっせんのこと
弥満 満ちみちること。
明曜顕赫 光り輝き鮮明にあらわれているさま。
巍々 気高くすぐれているさま。
この会 霊山 (霊鷲山りょうじゅせんしゃ崛山くっせん) での説法の会座えざ
かしこ 阿弥陀仏の浄土を指す。
ややしかなり 相手に恭順きょうじゅんの意を示しつつ応諾する語。 「はい、 そうです」 と仏の聖旨しょうしに随順するという意。
仏智… 阿弥陀仏の五智ごち
跏趺して坐し けつ趺坐ふざのこと。
菩薩の法式 菩薩のなすべき自利利他の行法、 すなわちみずから菩提を求めしゅじょう化益けやくすること。
功徳 大乗の菩薩の修すべきろっ波羅ぱらみつ (六度) のこと。
宮室 宮殿。 そう版大蔵経等には 「牢獄」 とある。
床帳を張設し 坐臥する床を設け、 その上に幕 (帳) を張りめぐらして。
繒幡 うす絹でつくられたはたぼこ。
床褥 寝床と寝具。
本の罪 仏智を疑惑した罪。
悔責 くいせめること。
諸仏無上の智慧 先に説く阿弥陀仏の五智を略して諸仏無上の智慧という。 すなわち、 阿弥陀仏のすぐれた智慧のこと。 阿弥陀仏は、 すべての仏を仏たらしめる諸仏の本源であるから、 阿弥陀仏の智慧を諸仏の智慧ともいう。
不退の菩薩 不退転の位を得た菩薩。 親鸞聖人は真実信心の行者とする。
次いで弥勒… 「次なること弥勒のごときもの」 とも読む。 →にょろく
小行 菩薩および少功徳を修習せんもの 行の劣った菩薩たちや、 わずかな功徳を修めた人々。 親鸞聖人は自力の行者とする。
堅固の法 菩薩が勇猛ゆうみょうしょうじんして修する利他大悲の尊い行。
小菩薩 小行の菩薩。 行の劣った菩薩。
比丘 ここでは少功徳を修習するものをいう。
なすべきところのもの 釈尊が説いた教法についての疑念、 不審におもう事柄についての質疑。
百歳 満数の意。 いつまでもということ。
無上正覚の心 だいしんのこと。
清浄法眼 しょうもん修道しゅどう階位である四果の最下位、 しゅおんに入って得るたいの理をさとる智慧ちえの眼。
漏尽意解し 煩悩ぼんのうを滅し尽して智慧を得、 声聞の修道階位である四果の最高位、 阿羅あらかんに達するという意。
弘誓の功徳 しゅじょうさい誓願せいがんを立て、 その誓いに応じて修行し、 種々の善根ぜんごん功徳を積むこと。
紛々 乱れ散るさま。
底本は◎本派本願寺蔵版本。 Ⓐ高麗版(再雕本)¬大蔵経¼所収本、 Ⓑ宋版(思溪版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓒ元版(善寧寺版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓓ明版(万歴版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓔ京都府清浄華院蔵平安時代書写本、 Ⓕ本派本願寺蔵正平六年書写本、 Ⓖ愛知県祐誓寺蔵建仁四年刊本 と対校。 ª全部対校º 人天→ⒷⒸⒹ天人、 硨磲→ⒶⒺⒻⒼ車
→Ⓖ
→Ⓐ定[之]
→Ⓔ
→ⒷⒸⒹ
→Ⓐ
→Ⓑ
→ⒷⒸⒹ恒[河]
→ⒷⒸⒹ
菩薩衆→Ⓐ諸菩薩
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒹ
→Ⓐ
→Ⓐ
→Ⓐ
→ⒸⒹ
→ⒸⒹ
→ⒶⒷⒺⒼ
→Ⓐ
→Ⓒ
→ⒷⒸⒹ→Ⓕ(スクフと左傍註記)
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
不可計→Ⓐ阿僧祇
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒹ
→Ⓖ
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒻ
→ⒷⒸⒹ[及諸]菩
→ⒷⒸⒹ
→Ⓐ→Ⓖ
→Ⓐ
→Ⓔ
→ⒷⒸ
大衆→ⒷⒸⒹ天人
→ⒶⒷⒸⒹⒻ
普吹→ⒷⒸⒹ吹七
→Ⓕ
 ⒷⒸⒹになし
周徧→ⒷⒸⒹ四散
→Ⓐ
→Ⓐ
→ⒷⒸⒹ
→ⒺⒻⒼ
→ⒸⒹ
汚染→ⒶⒷⒸⒹ染汚
→ⒷⒸ
→ⒷⒸⒺⒼ
→ⒺⒼ
→Ⓕ
→ⒺⒼ Ⓕと左傍註記
→Ⓐ→Ⓑ→ⒺⒻⒼ
導師→ⒶⒷⒸⒹ師導
→Ⓐ→Ⓕ
→Ⓐ
→ⒶⒷⒸⒹⒼ
→ⒶⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
→Ⓑ
→ⒷⒸⒺⒼ
→ⒺⒻⒼ
→Ⓔ
→Ⓐ
→Ⓔ
→Ⓓ
家室室家
→Ⓔ
→ⒷⒸⒹ
→ⒸⒹ
→ⒹⒻ
修善精進→Ⓕ精進修善
→ⒶⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹⒺⒼ
→Ⓕ
 ⒷⒸⒹになし
→Ⓒ
→Ⓐ
矇閉→ⒷⒸⒹ蒙闇
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒹ
→ⒷⒸ
→ⒷⒸⒹ未[終]
→Ⓐ→Ⓖ
 ⒶⒷⒸⒹになし
→ⒷⒸ
→Ⓐ
→Ⓒ
→ⒷⒸⒹⒻⒼ
→Ⓕ
 ⒶⒷⒸⒹⒺⒼになし
佛字本无入之と左傍註記
菩薩 ⒶⒷⒸⒹになし
→ⒷⒸⒹ→Ⓔ
→ⒺⒼ
→ⒸⒹ
 ⒷⒸⒹになし
→Ⓖ
万億→ⒶⒷⒸⒹ億万
 Ⓐになし
→ⒶⒻ等[為]
仏言 ⒶⒷⒸⒹⒺⒼになし
仏言二字本无但入之と上欄註記
→ⒺⒼ
→ⒺⒼ
→Ⓐ
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒹ
本現合點と左傍註記
→Ⓑ
貿→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒹ
→ⒷⒼ
而滅→ⒶⒷⒸⒹ滅族
→Ⓐ→Ⓑ
→ⒶⒷⒸⒹ
→Ⓕ(少本但入無イ云々スクナクシテと左傍註記)
→Ⓖ
→ⒶⒷⒸⒹ麿→Ⓕ麿(糜本但麿イ云々合點と左傍註記)
→Ⓐ
→Ⓕ令 今イ云々と左傍註記
→Ⓔ
→ⒷⒸⒹⒼ
→Ⓒ
→Ⓑ→Ⓓ
→Ⓔ
入出→ⒶⒷⒸⒹⒻ出入
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒹⒼ
→ⒶⒷⒸⒹⒻ
→ⒶⒷⒸⒹⒼ
→Ⓕ
→ⒶⒷⒸⒹⒺⒼ
→Ⓔ
鬼神→Ⓐ神鬼
→ⒶⒷⒸⒹⒻ
→ⒶⒹⒻ
→ⒷⒸ
→Ⓕ
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒼ
 ⒶⒷⒸⒹになし
→ⒺⒼ
家室→Ⓕ室家
→ⒶⒷⒸⒹ
→ⒷⒺⒼ
→ⒶⒷⒸⒹⒺⒼ
→ⒸⒹ→Ⓔ
→Ⓐ
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
悪逆→Ⓐ逆悪
 Ⓐになし
→Ⓐ
→ⒶⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
→Ⓔ
 ⒷⒸⒹⒺⒼになし
→Ⓓ
→Ⓐ
→Ⓐ
→Ⓓ
→Ⓐ
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒼ
→Ⓐ
→ⒶⒷⒸⒹ
紿ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
→Ⓖ
→Ⓐ
 ⒶⒷⒸⒹになし
→Ⓔ→Ⓖ
→ⒷⒸⒹ
痛五焼→ⒶⒷⒸⒹⒺⒼ焼五痛
→Ⓐ
→ⒶⒷⒸⒹ→Ⓕ(ネンゴロナリ本善但善合点と左傍註記)
→Ⓖ
→Ⓐ
→ⒶⒷⒸⒹⒻ
→Ⓒ
 Ⓐになし
→Ⓐ
→Ⓖ
仏国 ⒶⒷⒸⒹⒺⒼになし
二字點本无但入イ云々合點と左傍註記
→ⒷⒸⒹ
寿→Ⓕ寿[仏]
 ⒷⒸⒹになし
 ⒷⒸⒹになし
七宝宮室種種→Ⓐ宮室七宝
宮室→ⒷⒸⒹ牢獄
→Ⓐ
→ⒷⒸ
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ→Ⓔ
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒹⒺⒼ
→ⒶⒷⒸⒹ
 Ⓐになし
→ⒷⒸⒹ彼[七宝]
→Ⓑ
→Ⓑ
 ⒷⒸⒹになし
余仏→Ⓐ如来
 ⒷⒸⒹになし
者也 ⒺⒼになし
二字无但入イ云々と左傍註記
 ⒷⒸⒹになし
→ⒷⒸⒹ
→ⒷⒸⒹ
仏言 ⒶⒷⒸⒹⒺⒼになし
二字无但入合點と左傍註記
→Ⓔ
 Ⓐになし
紛紛→ⒶⒷⒸⒹⒺⒼ芬芬
聞仏所説 ⒷⒸⒹになし