かんぎょうとうみょう般舟はんじゅ三昧ざんまいぎょうどうおうじょうさん

比丘びくそう*善導ぜんどうせん

序王【序分】
  綱要
    弘願深法

【1】 ^うやまひて*一切いっさいおうじょうしきとうにまうす。 おおきにすべからく*ざんすべし。 *しゃ如来にょらいじつにこれ慈悲じひ父母ぶもなり。 種々しゅじゅ*方便ほうべんをもつてわれらが*じょう信心しんじんほっせしめたまふ。

↢一切往生知識等↡。大↢慚愧↡。釈迦如来是慈悲父母ナリ。種種方便ヲモテ発↢起シメタマフ我等無上信心↡。

一 Ⅰ 兼示要門

^また種々しゅじゅ方便ほうべんきてきょうもんいちにあらざることは、 ただわれら*倒見とうけんぼんのためなり。 もしよくきょうによりてしゅぎょうすれば、 すなはち門々もんもんぶつじょうしょうずることを

又説↢種種方便↡教門非コトハ↠一、但為ナリ↢我等倒見凡夫↡。若↠教修行レバ者、則門門↠仏得↠生コトヲ↢浄土↡。

一 Ⅰ 通勧随喜
      約法
        正明

^もしひとありてぜんぎょうずるを見聞けんもんせば、 すなはちぜんをもつてこれをたすけよ。 もしひとありてきょうぎょうずるを見聞けんもんせば、 これをめよ。 もしひとありてぎょうくをかば、 すなはちぎょうによりてこれにしたがへ。 もしひとありてさとることあるをかば、 すなはちさとりによりてこれをよろこべ。

見↢聞↠人行ルヲ↟善者、即↠善↠之。若見↢聞↠人行ルヲ↟教、讃↠之。若↢人アリテクヲ↟行、即↠行↠之。若↢人アリテルヲ↟悟コト、即↠悟↠之

一 Ⅰ ⅲ a 示由
          (一)散説勧誡

^なんのこころぞしかるとならば、 おなじく諸仏しょぶつをもつてとなし、 *ほうをもつてははとなして*しょうようし、 ともにおなじくこころしたしみてうときにあらざればなり。 *えん教行きょうぎょうきょうし、 *えん要法ようぼうさんずることをざれ。 すなはちこれみづから諸仏しょぶつ*法眼ほうげんをあひするなり。 法眼ほうげんすでにめっしなば、 *だいしょうどう*そくするによしなし。 じょうもん、 なんぞよくることをん。

ルトナラバ者、同↢諸仏↡為↠師、以↠法↠母生養、共情親ミテレバナリウトキニ。不↠得↧軽↢毀有縁之教行↡、讃コトヲ↦自有縁之要法↥。即是自↢破↣壊ルナリ諸仏法眼↡。法眼既ナバ、菩提正道履足ルニ↠由。浄土之門、何↠入コトヲ

一 Ⅰ ⅲ a ロ (二)説偈傷歎

^しょうたんしていはく、

傷歎

*しょうもうにしてごうまかせてく、 ごうしたがへば*じんきょうす。

生盲ニシテマカセ↠業↠業↢深坑

この*貪瞋とんじんをほしいままにすれば、 そんにんそんじ、

ニスレバ↢此貪瞋自損↢他人

なが*みょううみもっして、 *ふことながえんなし。

↢無明コト↠木↠縁

一 Ⅰ ⅲ 約人
        正明

 ^ぎょうじゃとうかならずすべからく一切いっさい*ぼんしょうきょううえにおいて、 つねに*さんじゅんしんおこして、 *是非ぜひ慊恨けんごんしょうずることなかるべし。

行者等必↧於↢一切凡聖↡、常↢讃順之心↡、莫カル↞生コト↢是非慊恨↡也。

一 Ⅰ ⅲ b 示由
          (一)成上

^なんがゆゑぞしかるとならば、 みづから*しん口意くいごうふせがんがためなり。 おそらくはぜんごうおこらば、 またこれ*てんすることさきことなることなからん。

ルトナラバ者、為ナリ↣自ムガ↢身口意業↡。恐不善業起、復是流転コト与↠前無ラム↠異コト

一 Ⅰ ⅲ b ロ (二)起下

^もし自他じたきょううえ*三業さんごうまもてよく清浄しょうじょうならしむれば、 すなはちこれ仏国ぶっこくしょうずるしょういんなり。

自他↢得三業↡能レバ↢清浄ナラ↡者、即是生↢仏国↡之正因ナリ

一 Ⅰ 重明要門
     

 ^ひていはく、 すでに三業さんごう清浄しょうじょうなる、 これじょうしょうずるしょういんなりといはば、 いかんが*ごうして清浄しょうじょうづくることをる。

、既イハ↧三業清浄ナル、是生↢浄土正因ナリト↥者、云何作業↠名コトヲ↢清浄↡。

一 Ⅰ ⅳ

^こたへていはく、 一切いっさいぜんほう自他じたしん口意くいにすべてだんじてぎょうぜざる、 これを清浄しょうじょうづく。 また自他じたしん口意くい相応そうおうぜんにはすなはち上々じょうじょう*ずいしんおこす。 もろもろのぶつさつしょずいのごとく、 われもまたかくのごとくずいす。 この善根ぜんごんをもつて*じょうしょうず。 ゆゑにづけてしょういんとなす。

、一切不善之法、自他身口意↠行、是↢清浄↡。又自他身口意相応ニハ↢上上随喜↡。如↢諸仏・菩薩所作随喜↡、我亦如↠是随喜。以↢此善根↡廻↢浄土↡。故↢正因↡也。

一 Ⅰ 結勧真実

^またじょうしょうぜんとほっせば、 かならずすべからくみづからすすすすめてひろじょう*しょうほうしょうごんさんずべし。 またすべからく*じょうえん*しゃづる本末ほんまつるべし。 もろもろの有智うちのもの、 るべし。

又欲↠生ムト↢浄土↡、必↣自↠他↢浄土依正二報荘厳↡。亦須↠知↧入↢浄土↡之縁起、出↢娑婆↡之本末↥。諸有智者、応↠知

行目
   

【2】 ^またひていはく、 「*般舟はんじゅ三昧ざんまいらく」 とは、 これなんのぞや。

又問、般舟三昧楽者、是何也。

一 Ⅱ
      離釈

^こたへていはく、 *ぼんには 「般舟はんじゅ」 とづく、 ここ (中国) には*ほんじて 「じょうぎょうどう」 とづく。 あるいは七日しちにちじゅうにちぎょうじて*けんなり、 そうじては三業さんごうけんづく。 ゆゑに般舟はんじゅづく。 また 「*三昧さんまい」 といふは、 またこれ*西国さいこく (印度)ことば、 ここにはほんじてづけて 「じょう」 となす。 さき三業さんごうけんによりて、 しんいたりてかんずるところすなはち*ぶっきょう現前げんぜんす。 まさしくきょうげんずるときすなはち*身心しんしん内悦ないえつす。 ゆゑにづけてらくとなす。

、梵語ニハ↢般舟↡、此ニハ↢常行道↡。或七日、九十日、身行無間ナリ、総テハ↢三業無間↡。故↢般舟↡也。又言↢三昧↡者、亦是西国語、此ニハ↠定。由↢前三業無間↡、心至所↠感仏境現前。正境現時即身心内悦。故↠楽

一 Ⅱ ⅱ 異名

^また*りゅうじょうけん諸仏しょぶつづく、 るべし。

亦名↢立定見諸仏↡也、応↠知

【正讃】
  顕示法要分【総讃宗要】
    正明教判【教興】
      能説人

【3】  ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

*三界さんがい*六道ろくどうにしてとどまりがたし りょうらく

三界六道ニシテ↠停マリ無量楽

*曠劫こうごうよりこのかたつねに*没々もつもつたり がんおうじょう

曠劫ヨリ已来没没タリ願往生

いたるところただしょうこえのみをく りょうらく

処唯聞↢生死ノミヲ無量楽

しゃ如来にょらいしん*ほうは がんおうじょう

釈迦如来報土願往生

清浄しょうじょうしょうごん*しょうこれなり りょうらく

清浄荘厳無勝是ナリ無量楽

*しゃせんがために*わかちてり がんおうじょう

↠度ムガ↢娑婆↡分チテ↠化願往生

*八相はっそうじょうぶつして*しゅじょうしたまふ りょうらく

八相成仏タマフ↢衆生無量楽

二 Ⅰ ⅰ 所説法
        漸教

^あるいは*にん*てん*じょうほうき がんおうじょう

↢人・天・二乗願往生

あるいは*さつ*はんいんき りょうらく

↢菩薩涅槃無量楽

あるいは*ぜんあるいは*とん*くうかして がんおうじょう

漸或頓明↢空有願往生

*人法にんぼうしょうならべてのぞかしめたまふ りょうらく

人法二障遣タマフ↢双無量楽

*こんじょうなるものはみなやくこうむる がんおうじょう

根性利ナル皆蒙↠益願往生

鈍根どんこん無智むちかいしがたし りょうらく

鈍根無智↢開悟無量楽

¬*瓔珞ようらくきょう¼ のなかには*ぜんぎょう がんおうじょう

¬瓔珞経¼中ニハ↢漸教願往生

万劫まんごうしゅ*退たいしょう りょうらく

万劫修功証↢不退無量楽

二 Ⅰ ⅰ b 頓教

^¬*かんぎょう¼・¬*弥陀みだきょう¼ とうせつ がんおうじょう

¬観経¼・¬弥陀経¼等願往生

すなはちこれ*とんぎょう*だいぞうなり りょうらく

是頓教菩提蔵ナリ無量楽

^一日いちにち七日しちにちもつぱらぶつしょうすれば がんおうじょう

一日七日専レバ↠仏願往生

いのちえて*しゅ*安楽あんらくしょうず りょうらく

命断須臾↢安楽無量楽

ひとたび*弥陀みだはんこくりぬれば がんおうじょう

タビヌレバ↢弥陀涅槃国願往生

すなはち退たい*しょうしょうす りょうらく

↢不退↡証↢無生無量楽

万劫まんごうしゅじつつづきがたし がんおうじょう

万劫修功実↠続願往生

いち*煩悩ぼんのうももたびたびまじはる りょうらく

一時煩悩百タビタビマジハ無量楽

もししゃにして*法忍ほうにんしょうすることをたば がんおうじょう

↣娑婆ニシテコトヲ↢法忍願往生

六道ろくどうにして*恒沙ごうじゃこうにもいまだあらず りょうらく

六道ニシテ恒沙ニモ↠期アラ無量楽

貪瞋とんじんはすなはちこれ*りんごうなり がんおうじょう

貪瞋是輪廻ナリ願往生

煩悩ぼんのうあにこれしょういんならんや りょうらく

煩悩豈是無生ナラムヤ無量楽

この貪瞋とんじんしょうあきらむるに がんおうじょう

ルニ↢此貪瞋火焼願往生

きて弥陀みだこくるにしかず りょうらく

不↠如ユキルニ↢弥陀国無量楽

【弥陀教】

【4】  ^弥陀みだ*いんにして*発心ほっしんとき がんおうじょう

弥陀因地ニシテ発心願往生

たちまちにおうててだいもとめたまふ りょうらく

テテ↢王位↡求タマフ↢菩提無量楽

*にょうおうぶつみもとにして鬚髪しゅほつおとし がんおうじょう

饒王仏ニシテ↢鬚髪願往生

*しゅっ修道しゅどうするを*法蔵ほうぞうづく りょうらく

出家修道ルヲ↢法蔵無量楽

*じゅうはちがんこれによりておこす がんおうじょう

四十八願因↠茲願往生

一々いちいち*誓願せいがんしゅじょうのためなり りょうらく

一一誓願ナリ↢衆生無量楽

衆宝しゅぼうをもつてしょうごんして*極楽ごくらくづく がんおうじょう

衆宝ヲモテ荘厳↢極楽願往生

広大こうだい*かんぴょうにしてげんりょうなし りょうらく

広大寛平ニシテ↢限量↡無量楽

われだい*しんかなひてし がんおうじょう

我得↢菩提カナヒ↠心願往生

*さいてつしてしゅじょうせん りょうらく

徹↢窮後際↡度↢衆生無量楽

身相しんそう*こうみょう*法界ほうかいらす がんおうじょう

身相光明↢法界願往生

ひかりおよぶところのところみなやくこうむる りょうらく

↠及処皆蒙↠益無量楽

一々いちいちこうみょう相続そうぞくしてらし がんおうじょう

一一光明相続願往生

*念仏ねんぶつおうじょうひとらし*もとむ りょうらく

↢覓念仏往生無量楽

*十方じっぽう諸仏しょぶつくにせんとほっするに がんおうじょう

ルニ↠比ムト↢十方諸仏願往生

極楽ごくらくやすんずるにじつにこれ*しょうなり りょうらく

極楽ルニ↠身是精ナリ無量楽

二 Ⅰ 重示所由
      約断滅
        標教主恩【釈迦教】

【5】  ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

しゃ如来にょらい*悲意ひいふかくまします りょうらく

釈迦如来悲意深クマシマス無量楽

*ほんしゃ*ぎょうしゅして がんおうじょう

本師釈迦修↢普行願往生

*じょうじょうごうしゅじょうしたまふ りょうらく

長時長劫タマフ↢衆生無量楽

一切いっさい如来にょらい方便ほうべんもうけたまふこと がんおうじょう

一切如来設タマフコト↢方便願往生

また今日こんにちしゃそんおな りょうらく

亦同↢今日釈迦尊無量楽

二 Ⅰ ⅱ a 明断滅異

^*したがひてほうくにみなやくこうむ がんおうじょう

↠機クニ↠法皆蒙↠益願往生

おのおの悟解ごげ*真門しんもん りょうらく

↢悟解↡入↢真門無量楽

門々もんもんどうにして*八万はちまんなるは がんおうじょう

門門不同ニシテ八万四ナルハ願往生

みょう**業因ごういんとをめっせんがためなり りょうらく

ナリ↠滅ムガ↢無明業因トヲ無量楽

*けんはすなはちこれ弥陀みだみななり がんおうじょう

利剣是弥陀ミナナリ願往生

いっしょうしょうねんすればつみみなのぞこる りょうらく

一声称念レバ罪皆除コル無量楽

二 Ⅰ ⅱ a 讃仏因果

【6】  ^しゃ如来にょらいいんとき がんおうじょう

釈迦如来因地願往生

たちまちに*身財しんざいててみょうほうもとめ りょうらく

テテ↢身財↡求↢妙法無量楽

しょうこう大劫だいこうじょうこう がんおうじょう

小劫・大劫・長時劫願往生

ぶつずいじゅんしてちかひてしゅぎょうす りょうらく

随↢順仏語↡誓修行無量楽

念々ねんねんちゅう*ろくぎょうじ がんおうじょう

念念時中↢六度願往生

*慈悲じひしゃしてしゅじょうしたまふ りょうらく

慈悲喜捨タマフ↢衆生無量楽

三業さんごうにもつぱら*けんごうしゅして がんおうじょう

三業↢無間業願往生

ちかひて*だいじょうそんとなりたまふ りょうらく

タマフ↢菩提無上無量楽

だいじょうしょうとくして がんおうじょう

証↢得菩提無上願往生

ひゃくおくわかちてしゅじょうしたまふ りょうらく

↢身百億↡度タマフ↢衆生無量楽

*一音いっとんをもつて演説えんぜつしたまふにしたがひてさとり がんおうじょう

一音ヲモテ演説タマフニ↠機願往生

おのおのさとりしたがひて*真元しんげんいたる りょうらく

各各随↠悟↢真元無量楽

二 Ⅰ ⅱ 約時劫
        標随他意

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

しゃ如来にょらいきょうずいじゅんすべし りょうらく

随↢順ベシ釈迦如来無量楽

【勧誡】

【7】  ^ぶっきょうもんにして*八万はちまんなるは がんおうじょう

仏教多門ニシテ八万四ナルハ願往生

まさしくしゅじょうどうなるがためなり りょうらく

ナリ↢衆生機不同ナルガ無量楽

やすんずる*常住じょうじゅうところ*もとめんとほっせば がんおうじょう

↠覓ムト↢安ズル↠身常住願往生

*ようぎょうもとめて真門しんもん りょうらく

↢要行↡入↢真門無量楽

二 Ⅰ ⅱ b 修行別時

^門々もんもんどうなるをぜんぎょうづく がんおうじょう

門門不同ナルヲ↢漸教願往生

万劫まんごうぎょうしてしょうしょう りょうらく

万劫苦行↢無生無量楽

*ひつみょうとなしてもつぱら*念仏ねんぶつすれば がんおうじょう

畢命↠期念仏レバ願往生

しゅいのちえてぶつむかたまふ りょうらく

須臾命断仏迎タマフ無量楽

*一食いちじきときなほまじはることあり がんおうじょう

一食之時尚有マジハルコト願往生

いかんが万劫まんごう貪瞋とんじんせざらん りょうらく

如何万劫ラム↢貪瞋無量楽

貪瞋とんじん人天にんでんくるみちへて がんおうじょう

貪瞋↧受↢人天↡路願往生

*三悪さんまくしゅのうちに りょうらく

三悪・四趣↠身無量楽

二 Ⅰ ⅱ b 欣求浄土

^弥陀みだ*あんにょうこくいたらんとほっせば がんおうじょう

↠到ムト↢弥陀安養国願往生

念仏ねんぶつ*かいぎょうかならずすべからく*すべし りょうらく

念仏・戒行必↠廻無量楽

かいぎょうせんしょうなれば諸仏しょぶつめたまひ がんおうじょう

戒行専精ナレバ諸仏讃タマヒ願往生

りんじゅう*華座けざおのづから*来迎らいこうす りょうらく

臨終華座自来迎無量楽

*一念いちねんのあひだに*ぶつりて がんおうじょう

一念之間↢仏会願往生

三界さんがい六道ろくどうながのぞく りょうらく

三界・六道永↠名無量楽

*さんみょう六通ろくつうみなざいなり がんおうじょう

三明六通皆自在ナリ願往生

ひつみょうすれば退たいにして無為むいしょうす りょうらく

レバ不退ニシテ↢無為無量楽

*しゅ威儀いぎにつねにぶつたてまつる がんおうじょう

四種威儀マツル↠仏願往生

こうりてつねにようしたてまつる りょうらく

↢香華↡常供養マツル無量楽

一念いちねんいちしゅうしたがひてき がんおうじょう

一念一時随↠衆願往生

ひゃくせん三昧さんまいねんじょうず りょうらく

百千三昧自然無量楽

一切いっさいちゅうにつねにじょうる がんおうじょう

一切時中↠定願往生

*じょうもんきょうみなとくす りょうらく

定理聞経皆得悟無量楽

ひゃっぽうしょうごんねんしたがひてげんじ がんおうじょう

百宝荘厳随↠念願往生

*じょうごうようして*おんほうず りょうらく

長劫供養↢慈恩無量楽

*じんごうしたがひてめっ がんおうじょう

微塵故業随↠智願往生

*かくてんじて真如しんにょもんれば りょうらく

不覚転↢真如門無量楽

だいしょうそう恒沙ごうじゃこうも がんおうじょう

大小僧祇恒沙劫願往生

また*だんしゅのあひだのごとし りょうらく

亦如↢弾指須臾無量楽

かくのごとくらくところ*しょうようす がんおうじょう

↠此逍↢遥快楽願往生

さらに何事なにごとむさぼりてかしょうずることをもとめざらん りょうらく

テカ↢何事↡不ラム↠求↠生コトヲ無量楽

二 Ⅰ ⅱ b 厭離穢土

^たとひ千年せんねん*よくくとも がんおうじょう

縦使千年受トモ↢五欲願往生

*ごく因縁いんねんぞうじょうせん りょうらく

増↢長地獄因縁無量楽

貪瞋とんじん*じゅうあく相続そうぞくしておこる がんおうじょう

貪瞋十悪相続願往生

あにこれ*だつはんいんならんや りょうらく

是解脱涅槃ナラムヤ無量楽

*さんおそれずして衆罪しゅざいつくり がんおうじょう

シテ↠畏↢三塗↡造↢衆罪願往生

*三宝さんぼうめつしてなが*沈淪ちんりんす りょうらく

破↢滅三宝↡永沈淪無量楽

父母ぶもきょうせず*眷属けんぞくののしりて がんおうじょう

不↠孝↢父母↡罵↢眷属願往生

ごくづるなし りょうらく

地獄↠身↢出期↡無量楽

曠劫こうごうよりこのかた*かいしずみて がんおうじょう

曠劫ヨリ已来↢苦海願往生

*西方さいほう要法ようぼういまだかつてかず りょうらく

西方要法未↢曽無量楽

人身にんじんたりといへどもおおさわりあり がんおうじょう

↠得コト↢人身↡多↠障願往生

*ぶっけずしてかへりてうたがいしょうず りょうらく

シテ↠受↢仏化↡反↠疑無量楽

六方ろっぽう如来にょらい慈悲じひきわまり がんおうじょう

六方如来慈悲極願往生

同心どうしんおなじくすすめて西方さいほうかしめたまふ りょうらく

同心シメタマフ↢西方無量楽

二 Ⅰ ⅱ b 誡難化機

^長病じょうびょう*おんぎょうにはかぞへず がんおうじょう

長病遠行ニハ不↠計↠日願往生

*念仏ねんぶつにはすなはち功夫くふなしといふ りょうらく

念仏ニハ↠無シト↢功夫↡無量楽

かくのごときひと*化度けどしがたし がんおうじょう

↠此之人↢化度願往生

みょうとどめられてかつながねむる りょうらく

無明レテトド無量楽

讃嘆荘厳分
    略讃
      依経

【8】  ^もつぱら ¬弥陀みだ¼・¬かんぎょう¼ のほうむべし がんおうじょう

ベシ↢¬弥陀¼・¬観経¼法願往生

文々もんもん句々くく西方さいほうく りょうらく

文文句句↢西方無量楽

二 Ⅱ ⅰ 報徳
        地下荘厳
          (一)所依荘厳

^地下じげ*宝幢ほうどうおくしゅなり がんおうじょう

地下宝幢無億数ナリ願往生

*ほうりょうそくしてことごとくひかりかがやかす りょうらく

方楞具足カス↠光無量楽

万億まんおく宝珠ほうしゅあひ*映飾ようじきして がんおうじょう

万億宝珠相映飾願往生

おのおの*希奇けき変現へんげんす りょうらく

各各変↢現希奇無量楽

かみ衆宝しゅぼうしょうごんらして がんおうじょう

↢上衆宝荘厳願往生

雑色ざっしきひゃくせんよりもぎたり りょうらく

雑色過タリ↢於百千ヨリモ無量楽

二 Ⅱ ⅰ b イ (二)能依受楽

^しんこうみょう金色こんじきなり がんおうじょう

自身光明紫金色ナリ願往生

あしほうみて徐々じょじょとしてく りょうらく

足践↢宝地↡徐徐トシテ無量楽

このしょう宝国ほうこくるは がんおうじょう

ルハ↢此無生宝国願往生

みなこれ弥陀みだ*願力がんりきおんなり りょうらく

皆是弥陀願力ナリ無量楽

一切いっさいちゅうみょうほうく がんおうじょう

一切時中↢妙法願往生

煩悩ぼんのうざいしょうおこるによしなし りょうらく

煩悩罪障無↠由↠起ルニ無量楽

さつ*しき同学どうがくとなり がんおうじょう

菩薩知識為↢同学願往生

たずさへあひ*宝堂ほうどうらしむ りょうらく

↠手シム↢宝堂無量楽

念々ねんねんのうちに法楽ほうらくけ がんおうじょう

念念之中↢法楽願往生

しゅひゃくせんもんとくす りょうらく

須臾悟↢得百千無量楽

二 Ⅱ ⅰ b イ (三)慇懃勧帰

^*大衆だいしゅ同心どうしん*このさかいいとへ がんおうじょう

大衆同心↢此願往生

ぶつ願力がんりきじょうずれば弥陀みだたてまつる りょうらく

レバ↢仏願力↡見マツル↢弥陀無量楽

たちまちにりょうすれば心髄しんずいいたむ がんおうじょう

忽爾タチマチ思量レバ心髄痛願往生

*ぐうこうにもいたづらにろうせり りょうらく

無窮之劫ニモイタヅラ疲労無量楽

みづから今身こんじんじょうくことをよろこぶ がんおうじょう

↣今身コトヲ↢浄土願往生

しんみょうしまずして西方さいほうかん りょうらく

シテ↠惜↢身命↡往↢西方無量楽

西方さいほうらく無為むいところなり がんおうじょう

西方快楽無為ナリ願往生

*てんじょう人間にんげん*りょうなし りょうらく

天上・人間↢比量↡無量楽

*六天ろくてんあひすぐるること億万おくまんばいなるも がんおうじょう

六天相ルルコト億万倍ナルモ願往生

西方さいほうひと一相いっそうにもおよばず りょうらく

不↠及↢西方一相ニモ無量楽

*さんじゅうそうありて*つうざいなり がんおうじょう

三十二相アリテ通自在ナリ願往生

*身光しんこうあまねく十方じっぽうかいらす りょうらく

身光遍↢十方界無量楽

二 Ⅱ ⅰ b 宝樹荘厳
          (一)所用希奇

^帝王たいおうより六天ろくてんいたるまで がんおうじょう

↢世帝王↡至マデ↢六天願往生

音楽おんがくあひすぐるること億万おくまんじゅうなり りょうらく

音楽相ルルコト億万重ナリ無量楽

仏国ぶっこく宝林ほうりんえだあひるるに がんおうじょう

仏国宝林枝相ルルニ願往生

六天ろくてん音楽おんがくいちにもしかず りょうらく

六天音楽不↠如↠一ニモ無量楽

ときによりてよう香風こうふうおこり がんおうじょう

↠時供養香風起願往生

じゅはらへばはなびてほうつ りょうらく

↠樹華飛↢宝池無量楽

宝樹ほうじゅ飛華ひけ*徳水とくすいうかぶ がんおうじょう

宝樹飛華ウカ↢徳水願往生

二 Ⅱ ⅰ b ロ (二)能用自在

^どう*捉取そくしゅしをはりてふねとなす りょうらく

童子捉取↠船無量楽

ふねりてただちに*れんる がんおうじょう

↠船↢蓮華会願往生

ぶつさつあたへてしめたまふ りょうらく

化仏・菩薩与↠衣シメタマフ無量楽

おのおのこうりて仏前ぶつぜんりゅうし がんおうじょう

↢香華↡仏前願往生

徐々じょじょとしてはるかにさんずればへんじてくもとなる りょうらく

徐徐トシテレバ↠雲無量楽

宝雲ほううんしょうごんはすなはちこれ*がいなり がんおうじょう

宝雲荘厳是蓋ナリ願往生

すなはち*ほうあたへておしへてじきせしむ りょうらく

↢宝果↡教↠食無量楽

*おうじょうぜんしき遇値ひて がんおうじょう

遇↢値 アヒ 往生善知識願往生

じょう弥陀みだみなくことをたり りょうらく

タリ↠聞コトヲ↢浄土弥陀無量楽

ぶつ願力がんりきによりてきたりてあひまみゆ がんおうじょう

↢仏願力↡来マミ願往生

つねに*このくにじゅうして*かえるをもちゐず りょうらく

↢此↡不↠須↠還ルヲ無量楽

二 Ⅱ ⅰ b ロ (三)能用平等

^*法侶ほうりょたずさはやしりてれば がんおうじょう

法侶携↠林願往生

そくこう日月にちがつえたり りょうらく

足下輝光タリ↢日月無量楽

さつしゅじんすることなし がんおうじょう

菩薩衆会無↢窮尽コト願往生

おのおのの身光しんこうたがひにあひらす りょうらく

各各身光互無量楽

*新往しんおうしょう金色こんじきなり がんおうじょう

新往化生紫金色ナリ願往生

もろもろの*大衆だいしゅ*しゅなし りょうらく

与↢諸大衆↡無↢殊異↡無量楽

二 Ⅱ ⅰ b 宝楼荘厳

^あるいは*宝楼ほうろうりてしゅちゅうす がんおうじょう

↢宝楼↡衆中願往生

大衆だいしゅるものみなかんす りょうらく

大衆見者皆歓喜無量楽

種々しゅじゅしょうごんるべからず がんおうじょう

種種荘厳不↠可↠識願往生

ないあひるに*しょうなし りょうらく

内外相ルニ↢障礙↡無量楽

あしとどむればしゅ法楽ほうらくく がんおうじょう

レバ↠足須臾↢法楽願往生

三昧さんまいしょうねんさとる りょうらく

三昧無生自然無量楽

二 Ⅱ ⅰ b 地上荘厳

【9】  ^じょうしょうごん衆宝しゅぼうまじはる がんおうじょう

地上荘厳衆宝マジハ願往生

雑色ざっしきあひまじはりてひゃくせんまんなり りょうらく

雑色相マジハリ百千万ナリ無量楽

ほう*だい処々しょしょてり がんおうじょう

宝座・華台処処願往生

しんしたがひて*受用じゅゆうするにひかりきたりてらす りょうらく

↠心受用ルニ光来無量楽

二 Ⅱ ⅰ b 宝池荘厳

^ひゃくせんどうさつしゅ がんおうじょう

百千童子・菩薩衆願往生

おのおのこうささげていけのぞみてる りょうらく

↢香華↡臨↠池無量楽

あるいはしあるいはりゅうして*池渠ちこきしにあり がんおうじょう

池渠ニアリ願往生

あるいは*はしたずねてほうるものあり りょうらく

↣尋ハシルモノ↢宝池無量楽

あるいはいさごちあるいはひざいたり がんおうじょう

↢于沙↡或↠膝願往生

あるいはようもっしあるいはそそぐ りょうらく

↢腰頭↡或無量楽

あるいは*こんひゃっぽうようりて がんおうじょう

↢金華・百宝願往生

がんじょうにしていけひとじゅす りょうらく

授↢与岸上ニシテ↠池無量楽

こう受得じゅとくすること千万せんまんじゅなり がんおうじょう

受↢得コト香華↡千万種ナリ願往生

すなはち*弥陀みだだいうえさんず りょうらく

↢弥陀大会無量楽

二 Ⅱ ⅰ b 空裏荘厳

^所散しょさんはなへんじて*がいとなる がんおうじょう

所散之華変↠蓋願往生

ねん音楽おんがくめぐることせんじゅうなり りょうらく

自然音楽遶コト千重ナリ無量楽

*ほうちょうこえつらねててんがくそうす がんおうじょう

宝鳥連ネテ↠声↢天願往生

一切いっさいるもの*しんおこす りょうらく

一切者起↢悲心無量楽

われいまここにいたることはぶつ願力がんりきなり がんおうじょう

我今到コトハ↠此願力ナリ願往生

*同縁どうえんどうぎょういづれのときにかきたる りょうらく

同縁同行何ニカ無量楽

あまねくねがはくは*えんしきとう がんおうじょう

クハ閻浮知識等願往生

どうぎょうあひしたしみてねがひて退たいすることなかれ りょうらく

同行相ミテ↠退コト無量楽

二 Ⅱ ⅰ b 結勧

^もつぱら ¬弥陀みだ¼・¬かんぎょう¼ とうじゅし がんおうじょう

↢¬弥陀¼・¬観経¼等願往生

ぶつらい観察かんざつしてことごとくすべからく*すべし りょうらく

↠仏観察↠廻無量

一切いっさいちゅう相続そうぞくしてなし がんおうじょう

一切時中相続願往生

いたるをとなしてもつぱらにしてまたもつぱらなれ りょうらく

ルヲ↠死↠期ニシテ復専ナレ無量楽

ひとたび弥陀みだあんにょうこくいたりぬれば がんおうじょう

タビヌレバ↢弥陀安養国願往生

ひっきょう*しょうようしてすなはちはんなり りょうらく

畢竟逍遥涅槃ナリ無量楽

はんしょうごん処々しょしょち がんおうじょう

涅槃荘厳処処願往生

しきこうぐにざいしょうのぞこる りょうらく

見↠色カグ↠香罪障除コル無量楽

くうちゅう*飛踊ひゆして*神変じんぺんをなし がんおうじょう

飛↢踊空中↡作↢神変願往生

じょう*なん思議じぎなることを讃歎さんだんす りょうらく

讃↢歎浄土難思ナルコトヲ無量楽

あるいはこうさんじてぶつようし がんおうじょう

↢華香↡供↢養願往生

ぶつ (阿弥陀仏)*おんほうずるにしんじんなり りょうらく

ルニ↢仏慈恩↡心無尽ナリ無量楽

しゃ如来にょらいちからによらずは がんおうじょう

↠因↢釈迦如来願往

弥陀みだじょういかんがかん りょうらく

弥陀浄土若為 イカン 無量楽

しゅじょうさわりきぬればきてみなよろこぶ がんおうじょう

衆生障尽ヌレバ皆喜願往生

たちまちに諸悪しょあくだんじてがんじてしょうずることをもとめよ りょうらく

↢諸悪↡願↠生コトヲ無量楽

二 Ⅱ 【広讃】
      【依報】
        通依
          (一)方処
            (Ⅰ)正讃西方
              (ⅰ)約因指方

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

誓願せいがんしてこんじょうぶっきょうじゅんじ りょうらく

誓願今生↢仏教無量楽

*行住ぎょうじゅう坐臥ざがにもつぱら念仏ねんぶつし がんおうじょう

行住坐臥念仏願往生

一切いっさい善業ぜんごうあわせてすべからく*すべし りょうらく

一切善業併↠廻無量楽

念々ねんねんちゅうにつねに*さんすれば がんおうじょう

念念時中懴悔レバ願往生

*じゅうにすなはち金剛こんごうだいのぼる りょうらく

終時↢金剛台無量楽

一切いっさいちゅう西にしのぞみてらいし がんおうじょう

一切時中↠西願往生

*ぼんしょうしんあひかふことをひょうせよ りょうらく

表↢知セヨ凡聖心相コトヲ無量楽

ぶつしゅじょうしん雑乱ぞうらんろしめして がんおうじょう

シテ↢衆生雑乱願往生

ひとへにしょうねんにして西方さいほうじゅうせよとおしへたまふ りょうらく

タマフ↣正念ニシテヨト↢西方無量楽

弥陀みだこく遠近おんごんらざれば がんおうじょう

レバ↠知↢弥陀国遠近願往生

ぶつのたまはく 「*じゅう万億まんおくちょうせり」 と りょうらく

ノタマハ超↢過リト十万億無量楽

*どうはるかなりといへどもあしをもつていたらざれば がんおうじょう

道里雖↠遥ナリトレバ↢足ヲモテ願往生

だんのあひだにほうる りょうらく

弾指之間↢宝池無量楽

*ただしゅじょううたがふべからざるをうたがふをうら がんおうじょう

唯恨↢衆生フヲ↟不ルヲ↠疑ベカラ願往生

じょう対面たいめんしてあひ*たがはず りょうらく

浄土対面不↢相無量楽

*弥陀みだしょうしょうとをろんずることなかれ がんおうじょう

↠論コト↢弥陀不摂トヲ願往生

こころ専心せんしんにしてするとせざるとにあり りょうらく

意在↢専心ニシテルトルトニ↟廻無量楽

ただしんけつじょうしてかへば がんおうじょう

但使 タダ 廻心決定願往生

りんじゅう*がいおのづから来迎らいこうす りょうらく

臨終華蓋自来迎無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅰ)(ⅱ)約果述益
                (a)愛楽自土

^ぶつしたがはなじょうじて宝国ほうこくり がんおうじょう

↠仏↠華↢宝国願往生

もろもろの大衆だいしゅしょうさとる りょうらく

↢諸大衆↡悟↢無生無量楽

一々いちいち宝楼ほうろうこころしたがひてる がんおうじょう

一一宝楼随↠意願往生

ないしょうごんるべからず りょうらく

内外荘厳不↠可↠識無量楽

とりおんじょうをなせばさつふ がんおうじょう

鳥作↢音声↡菩薩舞願往生

どうかんして神通じんずうをなす りょうらく

童子歓喜↢神通無量楽

わがしゃよりとくしょうせるもののために がんおうじょう

↢我娑婆ヨリ得生願往生

種々しゅじゅようしてかんせしむ りょうらく

種種供養↢歓喜無量楽

ぶつしょうぜしひとをしてˆじょうをˇ 観看しめたまふに がんおうじょう

仏遣タマフニ↢生ゼシヲシテ観看願往生

いたるところただこれ思議しぎなり りょうらく

処唯是不思議ナリ無量楽

【10】 ^じょうくうしょうにんち がんおうじょう

地上・虚空聖人満願往生

*しゅ宝網ほうもうねんに覆ふ りょうらく

珠羅・宝網自然無量楽

ふううごかしてみょうこういだし がんおうじょう

微風吹シテ↢妙響願往生

声中しょうちゅうにみな無為むいほうく りょうらく

声中皆説↢無為無量楽

じゅなみきて*法忍ほうにんじょうず がんおうじょう

見↠樹↠波↢法忍願往生

どうはなして*にょうしてさんず りょうらく

童子持↠華囲遶無量楽

弥陀みだ*りゅうして説法せっぽうき がんおうじょう

立↢侍弥陀↡聴↢説法願往生

法楽ほうらく貪愛とんないして*こうゆ りょうらく

貪↢愛法楽↡超↢時劫無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅰ)(ⅱ)(b)快遊他力

^*本国ほんごくしょさつ*随逐ずいちくするに がんおうじょう

随↢逐ルニ本国諸菩薩願往生

ことごとくこれ無為むいはんがいなり りょうらく

是無為涅槃界ナリ無量楽

一仏いちぶつ国界こくかいにしてみなほうき がんおうじょう

一仏国界ニシテ皆聞↠法願往生

ほう*りゃくしてようしゅす りょうらく

遊↢歴他方↡修↢供養無量楽

じゅうせんとほっすれば*一食いちじきをもつて千劫せんごうゆ がんおうじょう

レバ↠住ムト一食ヲモテ↢千劫願往生

わがしゃ*どうぎょうにんおくす りょうらく

↢我娑婆同行人無量楽

*だいじんはなほかずあり がんおうじょう

大地微塵尚有↠数願往生

*十方じっぽう仏国ぶっこくじんすることなし りょうらく

十方仏国↢窮尽コト無量楽

一々いちいちぶつみなごんじょうなり がんおうじょう

一一仏土皆厳浄ナリ願往生

また極楽ごくらくのごとくにして*しゅなし りょうらく

亦如クニシテ↢極楽↡無↢殊異↡無量楽

一切いっさい如来にょらいかんしたまひ がんおうじょう

一切如来見歓喜タマヒ願往生

さつしょうじゅかんせしめたまふ りょうらく

菩薩聖衆将遊観シメタマフ無量楽

あらゆるしょうごん極楽ごくらくのごとし がんおうじょう

所有荘厳如↢極楽願往生

へん神通じんずう*しょうすることなし りょうらく

変化神通無↢障礙コト無量楽

じょうくうこえ*遍満へんまんす がんおうじょう

地上・虚空声遍満願往生

ひびきをおときみなとくす りょうらく

↠響↠音皆得悟無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅱ)兼明能入因
              (ⅰ)権実二因

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

相続そうぞく念仏ねんぶつしておんほうぜよ りょうらく

相続念仏↢師恩無量楽

銭財せんざいててどくつくるといへども がんおうじょう

↧捨テテ↢銭財↡造ルト↦功徳願往生

かいたもちて貪瞋とんじんだんずるにはしかず りょうらく

不↠如↣持↠戒ルニハ↢貪瞋無量楽

あまねくしゅじょううやまひてつねに念仏ねんぶつして がんおうじょう

↢衆生↡常念仏願往生

自他じたどくあわせてすべからく*すべし りょうらく

自他功徳併↠廻無量楽

*安心あんじんじょうにして安楽あんらくしょうずれば がんおうじょう

安心定意ニシテレバ↢安楽願往生

ひと三界さんがいえて*煩篭ぼんろうづ りょうらく

↢三界↡出↢煩篭無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅱ)(ⅱ)明其勝果

^りんじゅうぶつだいいたるを がんおうじょう

臨終見↢仏華台ルヲ願往生

しゅにすなはちほうる りょうらく

↢宝池会無量楽

れん大衆だいしゅみなかんす がんおうじょう

蓮華大衆皆歓喜願往生

すなはちてんあたへてこころしたがひてしむ りょうらく

↢天衣↡随↠意シム無量楽

さつしょうもんぶつまみえしむ がんおうじょう

菩薩・声聞将マミエシム↠仏願往生

ぶつらいすること一拝いっぱいしてしょう りょうらく

コト↠仏一拝シテ得↢無生無量楽

弥陀みだもろもろのぶっげてのたまはく がんおうじょう

弥陀告↢言仏子願往生

極楽ごくらくはかの三界さんがいにいかん」 と りょうらく

極楽何↢如三界無量楽

*新往しんおうしょうともにこたへんとほっするに がんおうじょう

新往化生倶ルニ↠報ムト願往生

がっしょういんしていふことあたはず りょうらく

合掌悲咽不↠能↠言コト無量楽

*しゃじょうごうまぬかるることをて がんおうじょう

↠免コトヲ↢娑婆長劫願往生

今日こんにちぶつ (阿弥陀仏)たてまつることしゃおんなり りょうらく

今日見マツルコト↠仏釈迦ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅲ)浄穢対明
              (ⅰ)欣浄厭穢

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

ぶつじゅんずいすれば弥陀みだたてまつる りょうらく

順↢随レバ仏語↡見マツル↢弥陀無量楽

あまねく*どうしょうしきとうすすむ がんおうじょう

↢同生知識等願往生

どうぎょうあひしたしみてあひはなるることなかれ りょうらく

同行相ミテ↢相コト無量楽

*父母ぶもさいひゃくせんまんなれども がんおうじょう

父母妻児百千万ナレドモ願往生

これだい*ぞうじょうえんにあらず りょうらく

↢是菩提増上縁無量楽

念々ねんねんにあひまとひて悪道あくどうる がんおうじょう

念念↢悪道願往生

わかちてほうくればあひらず りょうらく

チテ↠身レバ↠報不↢相無量楽

あるいはちょよう*六畜ろくちくのうちにあり がんおうじょう

↢猪・羊六畜願往生

こうむつのいただくこといづれのときにかまん りょうらく

↠毛コト↠角ニカヤマ無量楽

よろこばしきかな人身にんじん*要法ようぼうき がんおうじょう

シキカナ↢人身↡聞↢要法願往生

たちまちに*きょうてて本国ほんごくかえること りょうらく

テテ↢他郷↡帰コト↢本国無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)明欣浄由

^父子ぶしあひまみゆることつねのよろこびにあらず がんおうじょう

父子相マミユコト↢常ビニ願往生

さつしょうもんもまたしかなり りょうらく

菩薩・声聞亦復然ナリ無量楽

あるいはぎょうしてはやしりてしめ がんおうじょう

遊行↠林シメ願往生

あるいはだい*楼観ろうかんのぼる りょうらく

↢華台↡登↢楼観無量楽

弥陀みだ*七宝しっぽうこくかんけんするに がんおうじょう

観↢見ルニ弥陀七宝国願往生

じょうくうひかりあひらす りょうらく

地上・虚空光相無量楽

すなはち神通じんずうをなして仏国ぶっこくへんし がんおうじょう

↢神通↡遍↢仏国願往生

処々しょしょへん*ようす りょうらく

処処供↢養無辺無量楽

一々いちいちだいひとしたがひてる がんおうじょう

一一大会随↠人願往生

ところただびょうどうほうく りょうらく

処唯聞↢平等無量楽

しゅ威儀いぎにつねにじょうにあり がんおうじょう

四種威儀↠定願往生

三昧さんまいでずして神通じんずうをなす りょうらく

シテ↠出↢三昧↡作↢神通無量楽

一々いちいち神通じんずうぶついたり がんおうじょう

一一神通到↢仏会願往生

会々ええほうきてしょうしょうす りょうらく

会会↠法↢無生無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (二)宝楼
            (Ⅰ)正明宝楼

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

極楽ごくらくやすんずるにじつにこれ*しょうなり りょうらく

極楽ズルニ↠身是精ナリ無量楽

金楼こんろう玉柱ぎょくちゅう*瑠璃るり殿でん がんおうじょう

楼・玉柱・瑠璃殿願往生

真珠しんじゅ宝閣ほうかくひゃくせん*ごうなり りょうらく

真珠宝閣百千行ナリ無量楽

*重々じゅうじゅうもうあひ映飾ようじきし がんおうじょう

重重羅網相映飾願往生

ほうじょう*きょうらくして*りょうはいる りょうらく

宝縄交絡↢鈴珮無量楽

ちゅう香風こうふうありて時々じじうごかすに がんおうじょう

昼夜香風アリテ時時スニ願往生

こえのうちにみな三宝さんぼうみなしょうす りょうらく

皆称↢三宝無量楽

かのくにしゅじょう心眼しんげん*なり がんおうじょう

衆生心眼利ナリ願往生

いちきてひゃくせんもん悟解ごげす りょうらく

↠一悟↢解百千無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅱ)兼示能居
              (ⅰ)安身自在

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

処々しょしょやすんずるにかしこにしかず りょうらく

処処ルニ↠身不↠如↠彼無量楽

もろもろのどうとともにくうあそびてたわむる がんおうじょう

↢諸童子↡遊↠空願往生

こうさんじてしんようす りょうらく

↢香華↡心供養無量楽

身光しんこう*瓔珞ようらくとたがひにあひらす がんおうじょう

身光瓔珞願往生

一切いっさいしょうごんひかりもまたしかなり りょうらく

一切荘厳亦然ナリ無量楽

あるいはがっそうしてぶつようしたてまつるに がんおうじょう

↢楽器↡供↢養マツルニ願往生

ぶつ慈悲じひをもつてはるかに*じゅしたまふ りょうらく

化仏慈悲ヲモテ授記タマフ無量楽

*どうしょうしきひゃくせんまんなり がんおうじょう

同生知識百千万ナリ願往生

はなじょうじてただちに*くうる りょうらく

↠華↢虚空会無量楽

会々ええどうにしておくしゅなり がんおうじょう

会会不同ニシテ無億数ナリ願往生

*彼此ひしあひぐるに*しょうなし りょうらく

彼此相ルニ障礙↡無量楽

一切いっさいちゅうにつねにほうく がんおうじょう

一切時中↠法願往生

見聞けんもんかんしてつみみなのぞこる りょうらく

見聞歓喜罪皆除コル無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (二)(Ⅱ)(ⅱ)身心受楽

^ぶつ (阿弥陀仏)*しょうじゅしん金色こんじきなり がんおうじょう

与↢聖衆↡身金色ナリ願往生

光々こうこうあひらししんあひる りょうらく

光光相心相無量楽

*相好そうごうしょうごん*しゅなし がんおうじょう

相好荘厳無↢殊異↡願往生

みなこれ弥陀みだ願力がんりきをもつてじょうず りょうらく

皆是弥陀願力ヲモテ無量楽

じょうくうひと*遍満へんまんす がんおうじょう

地上・虚空人遍満願往生

神通じんずう転変てんぺんねんる りょうらく

神通転変自然無量楽

あるいはろう宝雲ほううんがいをなし がんおうじょう

↢華楼・宝雲蓋願往生

*ちょうこえつらねて法音ほうおんそうす りょうらく

化鳥連↠声↢法音無量楽

法音ほうおん*旋転せんでんしてくものごとくにがっす がんおうじょう

法音旋転クニ↠雲願往生

かのくに人天にんでんきてすなはちさとる りょうらく

人天聞無量楽

一劫いっこうこうじょうこうに がんおうじょう

一劫・多劫・長時劫願往生

ただ法楽ほうらくのみをけて思議しぎなり りょうらく

但受↢法楽ノミヲ↡不思議ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (三)宝池
            (Ⅰ)明能受用

【11】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

極楽ごくらくしょうごんもんことごとくひらけたり りょうらく

極楽荘厳門尽タリ無量楽

あまねくねがはくは*えんどうぎょうじゃ がんおうじょう

クハ有縁同行者願往生

専心せんしん*じきにゅうしてうたがふべからず りょうらく

専心直入不↠須↠疑無量楽

ひとたび弥陀みだあんにょうこくいたりぬれば がんおうじょう

タビヌレバ↢弥陀安養国願往生

もとよりこれわが*法王ほうおういえなり りょうらく

元来モトヨリ是我法王ナリ無量楽

きょうだい因縁いんねん*かんしゅなり がんおうじょう

兄弟因縁羅漢衆ナリ願往生

さつ*法侶ほうりょしきとなる りょうらく

菩薩法侶↢知識無量楽

あるいは*ぎょうじあるいはしてみなほうき がんおうじょう

皆聞↠法願往生

あるいはりあるいはきたるに*しょうなし りょうらく

ルニ↢障礙↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (三)(Ⅱ)正嘆徳水

^あるいはほうりてしんちょうあらひ がんおうじょう

↢宝池アラ↢身頂願往生

あるいは*かん宝沙ほうしゃのなかにあり りょうらく

↢乾地宝沙無量楽

みずてば*微波みはみょうこういだし がんおうじょう

ウテ↠水微波出↢妙響願往生

こえのうちにもつぱら慈悲じひほうく りょうらく

↢慈悲無量楽

*徳水とくすい清澄しょうちょうにして千万せんまんなり がんおうじょう

徳水清ニシテ千万里ナリ願往生

宝沙ほうしゃ*映徹ようてつしてふかからざるがごとし りょうらく

宝沙映徹↠不ルガ↠深カラ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (三)(Ⅲ)兼明荘厳

^*がんしょうごん七宝しっぽうまじはる がんおうじょう

四岸荘厳七宝間ハル願往生

ˆほうのˇ そこける金沙こんしゃひゃくせんいろあり りょうらく

金沙百千アリ無量楽

色々しきしきどうにしてひかりかがやかしてらす がんおうじょう

色色不同ニシテシテ↠光願往生

宝樹ほうじゅ飛華ひけすいちゅうつ りょうらく

宝樹飛華落↢水中無量楽

【12】 ^樹々じゅじゅえだれて*ほうちょうのごとし がんおうじょう

樹樹垂↠条↢宝帳願往生

*しゅうそうすること*じゅんさんじゅうまんなり りょうらく

周帀コト由旬三十万ナリ無量楽

こんきょうよう七宝しっぽうまじはる がんおうじょう

根茎枝葉七宝間ハル願往生

一々いちいちたからしゅひかりながす りょうらく

一一宝流↢無数無量楽

ふうおこときたがひにあひるるに がんおうじょう

微風起時更ヒニルルニ願往生

六天ろくてん音楽おんがくもよくくらぶるものなし りょうらく

六天音楽↢能ブモノ無量楽

ぶつさつ恒沙ごうじゃしゅう がんおうじょう

化仏・菩薩・恒沙願往生

一々いちいちじゅにしてしんしょうく りょうらく

一一樹下ニシテ↢真声無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)宝地
            (Ⅰ)先明地徳
              (ⅰ)正讃土徳

【13】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

ひとたび ˆじょうにˇ りぬれば退たいにしてだいいたる りょうらく

タビヌレバ不退ニシテ↢菩提無量楽

ほう*かんぴょうにして衆宝しゅぼうまじはる がんおうじょう

宝地寛平ニシテ衆宝間願往生

一々いちいちたからひゃくせんひかりいだす りょうらく

一一宝出↢百千無量楽

一々いちいちひかりほうだいとなり がんおうじょう

一一光成↢宝台座願往生

ひかりへんじて*ろうとなることひゃくせんおくなり りょうらく

光変コト↠楼百千億ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅰ)(ⅱ)寄能依明

^*てんどうかずきわむることなし がんおうじょう

化天童子無↠窮コト↠数願往生

ことごとくこれ念仏ねんぶつおうじょうひとなり りょうらく

是念仏往生ナリ無量楽

あるいはほうのぼろうちゅうたわむれ がんおうじょう

↢宝座↡楼中願往生

ゑずかわかず*湛然たんねんとしてじょうなり りょうらく

不↠飢不↠渇湛然トシテナリ無量楽

あるいはこうみょうひゃっぽう殿でんり がんおうじょう

↢光明百宝殿願往生

まさしく*だいひて弥陀みださんじたてまつる りょうらく

↢大会↡讃マツル↢弥陀無量楽

あるいはいはく 「いまよりぶっいたるまで がんおうじょう

イハ↠今至マデ↢仏果願往生

じょうごうぶつさんじて*おんほうぜん」 と りょうらく

長劫↠仏ムト↢慈恩無量楽

弥陀みだ*ぜいちからこうむらずは がんおうじょう

↠蒙↢弥陀弘誓願往生

いづれのときいづれのこうにかしゃでん りょうらく

時何ニカ↢娑婆無量楽

ˆじょうにˇ いたりてよりこのかたつねに法楽ほうらくあり がんおうじょう

↠到已来法楽アリ願往生

*ひっきょうじてじゅうあくかず りょうらく

畢竟不↠聞↢十悪無量楽

まなこには如来にょらいたてまつりみみにはほうき がんおうじょう

ニハマツリ↢如来↡耳ニハ↠法願往生

はつねにぶつしたがひてよろこびまたかなしむ りょうらく

↠仏シム無量楽

なんぞ今日こんにち*宝国ほうこくいたるをする がんおうじょう

↣今日至ルヲ↢宝国願往生

じつにこれしゃほん (釈尊)ちからなり りょうらく

是娑婆本師ナリ無量楽

もしほんしきすすめにあらずは がんおうじょう

ズハ↢本師知識メニ願往生

弥陀みだじょういかんがらん りょうらく

弥陀浄土云何無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅱ)正嘆徳水
              (ⅰ)勧如実行

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

じょうしょうずることをおんほうぜよ りょうらく

↠生コトヲ↢浄土↡報↢師恩無量楽

あまねくえん*道俗どうぞくとうすすむ がんおうじょう

↢有縁道俗等願往生

かならずこれ専心せんしんにしてぶっきょうぎょうぜよ りょうらく

是専心ニシテ↢仏教無量楽

念仏ねんぶつ専心せんしん*じゅきょうかんじ がんおうじょう

念仏専心誦経願往生

しょうごん*礼讃らいさんして雑乱ぞうらんすることなかれ りょうらく

礼↢讃荘厳↡無↢雑乱コト無量楽

行住ぎょうじゅう坐臥ざがしん相続そうぞくすれば がんおうじょう

行住坐臥心相続レバ願往生

極楽ごくらくしょうごんねんあらわる りょうらく

極楽荘厳自然アラハ無量楽

あるいはそうしあるいはかんずるにざいしょうのぞく がんおうじょう

ルニ↢罪障願往生

みなこれ弥陀みだ本願ほんがんりきなり りょうらく

皆是弥陀本願力ナリ無量楽

仏力ぶつりきをもつてのゆゑに三昧さんまいじょうず がんおうじょう

↢仏力↡故↢三昧願往生

三昧さんまいじょうずることを心眼しんげんひらけぬれば りょうらく

三昧得↠成コトヲ心眼開ヌレバ無量楽

諸仏しょぶつきょうがいにして*ぼんえたり がんおうじょう

諸仏境界ニシテタリ↢凡外願往生

ただりてしゃおん*ざんすべし りょうらく

唯知慚↢賀ベシ釈迦無量楽

十方じっぽう如来にょらい*したべてしょうして がんおうじょう

十方如来舒↠舌願往生

*ぼんげんすることをじょうはんしたまふ りょうらく

定↣判タマフ九品得↢還帰コトヲ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅱ)(ⅱ)述受行益

^*父子ふしあひむかへて*だいらしめて がんおうじょう

父子相シメテ↢大会願往生

すなはち六道ろくどうしんふ りょうらく

↢六道苦辛無量楽

「あるいは所得しょとく人天にんでんほうあれども がんおうじょう

ドモ↢所得人天報↡願往生

飢餓きがこんしてたいそうしょうず」 と りょうらく

飢餓困苦↠瘡無量楽

そのとき弥陀みだおよび大衆だいしゅ がんおうじょう

弥陀及大衆願往生

くことをきてみなしょうたんしたまふ りょうらく

↢子コトヲ↟苦皆傷歎タマフ無量楽

弥陀みだもろもろのぶっげてのたまはく がんおうじょう

弥陀告↢言仏子願往生

*自作じさじゅなりうらむことなかれ」 と りょうらく

自作自受ナリレト↠怨コト↠他無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅲ)略嘆地体

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

常住じょうじゅう宝国ほうこくにはながうれひなし りょうらく

常住宝国ニハ↠憂無量楽

はんらく無為むいところには がんおうじょう

涅槃快楽無為ニハ願往生

*貪瞋とんじんたくいまだかつてかず りょうらく

貪瞋火宅未↢曽無量楽

ひゃっぽうだいこころしたがひてす がんおうじょう

百宝華台↠意願往生

するところにはしょうじゅ*央数おうしゅなり りょうらく

ニハ聖衆無央数ナリ無量楽

どうようしょうもんさんず がんおうじょう

童子供養声聞讃願往生

ちょうがくくうびて*ひゃくせんぞうなり りょうらく

鳥楽飛↠空百千帀ナリ無量楽

いちいちりゅうしゅのあひだに がんおうじょう

一坐一立須臾願往生

*じんごうことごとくしょうじょす りょうらく

微塵故業尽消除無量楽

あるいはてんさんじてほうおおひ がんおうじょう

↢天衣↡覆↢宝池願往生

ころもうえにさらにほうこうさんず りょうらく

↢宝華香無量楽

しょうじゅときあしうえむ がんおうじょう

聖衆行時足踏↠上願往生

たいるるに*三禅さんぜんらくあり りょうらく

衣華触ルニ↠体三禅アリ無量楽

ない*映徹ようてつして明鏡みょうきょうのごとし がんおうじょう

内外映徹↢明鏡願往生

*塵労じんろうひっきょうじてえんすることなし りょうらく

塵労畢竟↢縁起コト無量楽

念々ねんねんただ三昧さんまいきよきをす がんおうじょう

念念唯加↢三昧キヲ願往生

無漏むろ神通じんずうしんにしてまたしんなり りょうらく

無漏神通真ニシテ復真ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (四)(Ⅳ)広讃荘厳

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

煩悩ぼんのうながえてあひおかさず りょうらく

煩悩永不↢相ヲカ無量楽

あるいはほう瑠璃るりをもつてまじへたるあり がんおうじょう

↢宝地瑠璃ヲモテマジヘタル願往生

あるいはほう*こんをもつてなせるあり りょうらく

↢宝地紫金ヲモテセル無量楽

あるいはほう黄金おうごんをもつてなせるあり がんおうじょう

↢宝地黄金ヲモテセル願往生

あるいはほう*頗梨はりをもつてようぜるあり りょうらく

↢宝地頗梨ヲモテゼル無量楽

あるいは千宝せんぽうをもつてしょうごんせるあり がんおうじょう

↢千宝ヲモテ荘厳セル地↡願往生

あるいは*算数さんじゅたからをもつてなせるあり りょうらく

↢算数ヲモテ為成 ナセ 無量楽

一々いちいち色々しきしきひかりあひらす がんおうじょう

一一色色光相願往生

十方じっぽうよりきたれるものみなうえく りょうらく

十方ヨリ者皆行↠上無量楽

*行住ぎょうじゅうしんしょうようらく がんおうじょう

行住進止逍遥願往生

*かんうれへずわたくしうれへず りょうらく

不↠愁↢官事↡不↠憂↠私無量楽

あるいはももたびあるいはたび神変じんぺんをなし がんおうじょう

タビタビ↢神変願往生

*会々ええようしてみな*しゅうへんす りょうらく

会会供養皆周遍無量楽

あるいは香雲こううん千宝せんぽう*がいをなし がんおうじょう

↢香雲千宝願往生

すなはちこのくものうちよりこうあめふらし りょうらく

ヨリラシ↢香華無量楽

種々しゅじゅしょうごんねんしたがひてづ がんおうじょう

種種荘厳随↠念願往生

いたるところのところには*希奇けきげんず りょうらく

所↠到之処ニハ↢希奇無量楽

二 Ⅱ ⅱ a イ (五)宝樹

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

ひつみょうしてただちに無為むいれ りょうらく

畢命↢無為無量楽

宝樹ほうじゅ宝林ほうりんならびて*遍満へんまんし がんおうじょう

宝樹・宝林ナラビ遍満願往生

一々いちいち林樹りんじゅことごとくしょうごんせり りょうらく

一一林樹尽荘厳セリ無量楽

根々こんこん相対そうたいきょう相望そうもうし がんおうじょう

根根相対茎相望願往生

枝々ししそうじゅんじょうそうじゅんし りょうらく

枝枝相条相順無量楽

節々せつせつ相盤そうばんようそうし がんおうじょう

節節相盤葉相次願往生

華々けけ相向そうこう相当そうとうす りょうらく

華華相向果相当無量楽

光々こうこう自他じたくにしょう耀ようし がんおうじょう

光光照↢曜自他願往生

らすところ*朎朧れいろうとしてものいろしたがふ りょうらく

処朎朧トシテ↢物無量楽

ひかりよく希奇けき変現へんげんす がんおうじょう

光能変↢現希奇願往生

ことごとくこれ弥陀みだ願力がんりきのなせるなり りょうらく

是弥陀願力セルナリ無量楽

*林樹りんじゅ行間ごうけんたから*階道かいどうあり がんおうじょう

林樹行間階道アリ願往生

一々いちいちかいじょう*ろうあひまじはる りょうらく

一一界上楼相マジハ無量楽

*重々じゅうじゅうもう*天楽てんがくそうして がんおうじょう

重重羅網奏↢天楽願往生

へん楼内ろうないひとようす りょうらく

供↢養無辺楼内無量楽

二 Ⅱ ⅱ a 別依
          (一)華座
            (Ⅰ)先顕所依

【14】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

*ぎょうみょうだん仏前ぶつぜんせよ りょうらく

形枯命断仏前セヨ無量楽

たちまちにかのらくりょうするに がんおうじょう

忽爾タチマチ思↢ルニ快楽願往生

*人々にんにんぶんありうたがふべからず りょうらく

人人有↠分不↠須↠疑無量楽

金剛こんごう無漏むろしょうごん がんおうじょう

金剛無漏荘厳願往生

明々みょうみょうとしてあひらすこと*千日せんにちえたり りょうらく

明明トシテコトタリ↢千日無量楽

弥陀みだ願力がんりきしょうごん がんおうじょう

弥陀願力荘厳願往生

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)正讃華座
              (ⅰ)本仏
                (a)所坐蓮華

^いち*れんだい宝王ほうおうをなせり りょうらく

セリ↢一蓮華大宝王無量楽

*葉々ようようあひかさなりて*八万はちまんなり がんおうじょう

葉葉相リテ八万四ナリ願往生

一葉いちよう*摩尼まにひゃくせんおくなり りょうらく

一葉摩尼百千億ナリ無量楽

一々いちいち摩尼まにひかり千色せんじきなり がんおうじょう

一一摩尼光千色ナリ願往生

かみくうらしへんじて*がいとなる りょうらく

上照↢虚空↡変↠蓋無量楽

八万はちまん金剛こんごうをもつてだいうえけり がんおうじょう

八万金剛ヲモテ願往生

*真珠しんじゅ宝網ほうもうはなおおひてめぐる りょうらく

真珠宝網覆↠華メグ無量楽

*どうまんけてきょうらくる がんおうじょう

四幢承↠縵↢絞絡願往生

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)(ⅰ)(b)能坐仏身

^ひと真金しんこんどくしんあらわしたまふ りょうらく

タマフ↢真金功徳無量楽

ひとたびだいしていまだかつてうごかず がんおうじょう

タビ↢華台↡未↢曽願往生

*さいてつしてしゅじょうしたまふ りょうらく

徹↢窮後際↡度タマフ↢衆生無量楽

あまねくしゅじょうすすむつねに憶念おくねんして がんおうじょう

↢衆生↡常憶念願往生

行住ぎょうじゅう坐臥ざがしんをしてしめよ りょうらく

行住坐臥↢心ヲシテ見↡無量楽

仏身ぶっしん円満えんまんにして*背相はいそうなし がんおうじょう

仏身円満ニシテ↢背相↡願往生

十方じっぽうよりきたれるひとみなおもてむかふ りょうらく

十方ヨリ人皆対↠面無量楽

ともにがんじてしんかたむけて相続そうぞくしてねんぜよ がんおうじょう

↠心相続願往生

すなはちえん心眼しんげんまえげんぜん りょうらく

↢有縁心眼無量楽

じょう*希奇けきることをるは がんおうじょう

ルハ↠見コトヲ↢浄土希奇願往生

みなこれ仏力ぶつりきはるかに*加備かびしたまへばなり りょうらく

皆是仏力遥加備タマヘバナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)脇士華座

^*観音かんのん*せいはなをならべてしたまふ がんおうじょう

観音・勢至双↠華タマフ願往生

一々いちいちしょうごんまたぶつ (阿弥陀仏) のごとし りょうらく

一一荘厳亦如↠仏無量楽

どう*宝幔ほうまんみなあひたり がんおうじょう

四幢・宝幔皆相タリ願往生

*ほう宝網ほうもうしゅなし りょうらく

宝羅・宝網無↢殊異↡無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (一)(Ⅲ)結前生後

^*さんひとりはるかにしゅえたり がんおうじょう

三華独タリ↢衆座願往生

*三身さんしんたいしてもつともそんたり りょうらく

三身対坐↠尊無量楽

*本国ほんごくほうさつしゅ がんおうじょう

本国・他方菩薩衆願往生

一切いっさいちゅう*にょうしてさんず りょうらく

一切時中囲遶無量楽

かくのごとき*大海だいかい塵沙じんじゃ がんおうじょう

↠此大海塵沙会願往生

しゅじょうしょうずるものそのなかにる りょうらく

衆生生者入↢其無量楽

これごんをもつてすなはちかしこにしょうずるにあらず がんおうじょう

↢是口言ヲモテルニ↟彼願往生

かならずこれもつぱらぎょうじてしまざればなり りょうらく

是専レバナリ↠惜↠身無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (二)宝池
            (Ⅰ)池岸荘厳

【15】 ^*宝楼ほうろう重畳じゅうじょうひとつくれるにあらず がんおうじょう

宝楼重畳非↢人レルニ願往生

宝幢ほうどう樹林じゅりんまたみなしかなり りょうらく

宝幢・樹林亦皆然ナリ無量楽

*池渠ちこがんにみなじゅうへんす がんおうじょう

池渠四岸皆充遍願往生

ふうしばらくるるに天楽てんがくそうす りょうらく

微風暫ルニ↢天楽無量楽

*法響ほうこうしんそそぎてもうよりれば がんおうじょう

法響潅↠心毛孔ヨリ願往生

すなはち恒沙ごうじゃ三昧さんまいもんさとる りょうらく

↢恒沙三昧門無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅱ)能坐聖衆
              (ⅰ)坐華自在

^一切いっさい*ちゅうはな*遍満へんまんす がんおうじょう

渠中華遍満願往生

あるいはかいしあるいはがっしてひとしゅなり りょうらく

人無数ナリ無量楽

あるいはしあるいはりゅうしてあひ*しょうかんし がんおうじょう

招喚願往生

きおひてこうりてあひようす りょうらく

↢香華↡相供養無量楽

あるいはかたりあるいはわらひて身心しんしんたのしむ がんおうじょう

身心楽願往生

すなはちえんどうぎょうにんおくす りょうらく

↢閻浮同行人無量楽

おのおの誓願せいがんおこしてはるかに加備かびし がんおうじょう

↢誓願↡遥加備願往生

*せんじゅうして退しりぞくことなかれことごとくすべからくきたるべしと りょうらく

専住↠退コトシト↠来無量楽

ひとたび ˆじょうにˇ いたりぬればすなはち*しょうらくく がんおうじょう

タビヌレバ↢清虚願往生

しょうはすなはちこれはんいんなり りょうらく

清虚是涅槃ナリ無量楽

わがしん*ひょうしてあひ憶念おくねんし がんおうじょう

表↢知↡相憶念願往生

おのおの*はんとどめてきたひとあた りょうらく

↢半座↡与↢来無量楽

二 Ⅱ ⅱ a ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)遊方無碍

^同学どうがくあひしたがひて法界ほうかいあそぶ がんおうじょう

同学相↢法界願往生

法界ほうかいはすなはちこれ如来にょらいくになり りょうらく

法界是如来ナリ無量楽

一々いちいち仏国ぶっこく恒沙ごうじゃあり がんおうじょう

一一仏国恒沙アリ願往生

わかちてほうようしゅす りょうらく

チテ↠身↠法↢供養無量楽

諸仏しょぶつこうらすことをこうむることを がんおうじょう

得↠蒙コトヲ↢諸仏慈光照コトヲ願往生

*ちょうじゅせられて*無余むよる りょうらく

摩頂授記ラレテ↢無余無量楽

こころほうじゅうせんとねがへばすなはちじゅうし がんおうじょう

ヘバ↢他方ムト↡即ムト願往生

すべからく*げんせんとほっすればすなはちげんすべし りょうらく

↧欲レバ↢帰還ムト↡即帰還無量楽

もしはじゅうもしはげんみなやく がんおうじょう

住若還皆得↠益願往生

*本国ほんごくほうまた無二むになり りょうらく

本国・他方亦無二ナリ無量楽

ことごとくこれはんびょうどうほうなり がんおうじょう

是涅槃平等ナリ願往生

諸仏しょぶつ智慧ちえもまた同然どうねんなり りょうらく

諸仏智慧亦同然ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ 【正報】
        本仏
          (一)第八仏身
            (Ⅰ)結前生後

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

いたところことごとくこれ*法王ほうおういえなり りょうらく

処尽是法王ナリ無量楽

*りゃくしをはりてせられて安楽あんらくかえり がんおうじょう

歴事ラレテ↢安楽願往生

りょう*陀羅尼だらにしょうとくす りょうらく

証↢得無量陀羅尼無量楽

もろもろの*さつ塵沙じんじゃしゅうと がんおうじょう

与↢諸菩薩塵沙衆↡願往生

くう*遍満へんまんしてきたりてようす りょうらく

遍↢満虚空↡来供養無量楽

あるいはさんずるにへんじて*がいとなり がんおうじょう

ルニ↢衣華↡変↠蓋願往生

あるいは音楽おんがくそうするにへんじてくもとなる りょうらく

ルニ↢音楽↡変↠雲無量楽

変現へんげん*幢幡どうばんおくしゅなり がんおうじょう

変現幢幡無億数ナリ願往生

*一食いちじきのあひだに安楽あんらくいたる りょうらく

一食之間↢安楽無量楽

安楽あんらくしゅしょうはるかにあひて がんおうじょう

安楽衆聖遥願往生

これほうどうぎょうにんなりとり りょうらく

↢是他方同行人ナリト無量楽

おのおのちてはなしてむかへてようし がんおうじょう

↠華供養願往生

すなはちきてただちに*弥陀みだる りょうらく

↢弥陀会無量楽

ほうさつおなじくぶつらいして がんおうじょう

他方菩薩同↠仏願往生

はなして*にょうすること*ひゃくせんぞうなり りょうらく

↠華囲遶コト百千帀ナリ無量楽

あるいはこうさんじて天楽てんがくそうし がんおうじょう

↢香華↡奏↢天楽願往生

また神変じんぺんげんじてくうつ りょうらく

復現↢神変↡満↢虚空無量楽

光々こうこうあひらしてぶつようし がんおうじょう

光光相供↢養願往生

異口いく同音どうおん極楽ごくらくさんず りょうらく

異口同音↢極楽無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅱ)正明

^弥陀みだときおうじて身相しんそううごかしたまふに がんおうじょう

弥陀応↠時タマフニ↢身相願往生

身光しんこうあまねく十方じっぽうくにらす りょうらく

身光遍↢十方無量楽

はなつところの*神光じんこうしきじんなり がんおうじょう

↠放神光色無尽ナリ願往生

こうかえりて*弥陀みだらす りょうらく

廻光還↢弥陀会無量楽

らしをはりてひかりちょうじょうよりれば がんおうじょう

光従↢頂上↡入願往生

大衆だいしゅおなじくじゅひかりなりとる りょうらく

大衆同↢授記ナリト無量楽

ひかりおさむることいまだきざるに弥陀みだみたまひて がんおうじょう

コト↠光ルニ↠尽弥陀笑タマヒテ願往生

あまねく大衆だいしゅげて専心せんしんかしめたまふ りょうらく

↢大衆↡専心シメタマフ無量楽

「われいまなんぢにだい*さずく がんおうじょう

我今授↢汝菩提願往生

ひさしからずしてまさにことごとくきたりてじょうぶつすべし」 と りょうらく

シテ↠久カラ↢尽成仏無量楽

*ほんじゅうほうしょうしゅう がんおうじょう

本住・他方化生願往生

ひがたき希有けうともがらることをよろこぶ りょうらく

↠得コトヲ↢難↠遭希有トモガラ無量楽

【16】 ^*しゃじょうごうなんまぬかるることをることは がんおうじょう

コトハ↠免コトヲ↢娑婆長劫願往生

ことに*しきしゃおんこうむれり りょうらく

レリ↢知識釈迦無量楽

種々しゅじゅりょうたくみに方便ほうべんして がんおうじょう

種種思量方便願往生

えらびて*弥陀みだぜいもんしめたまへり りょうらく

シメタマヘリ↢弥陀弘誓無量楽

一切いっさい善業ぜんごう*してしょうずるあれども がんおうじょう

一切善業アレドモ願往生

もつぱら弥陀みだみなねんずるにしかず りょうらく

不↠如↣専ルニ↢弥陀ミナ無量楽

念々ねんねん称名しょうみょうしてつねにさんす がんおうじょう

念念称名懴悔願往生

ひとよくぶつねんずればぶつまたおくしたまふ りょうらく

人能レバ↠仏仏還タマフ無量楽

ぼんしょうあひきょうあひらす がんおうじょう

凡聖相境相願往生

すなはちこれしゅじょうぞうじょうえんなり りょうらく

是衆生増上縁ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)乗便垂誡
              (ⅰ)略斥僻解
                (a)依正倶非

^にんことば信受しんじゅすることをざれ がんおうじょう

↠得↣信↢受コトヲ他人願往生

「ただしんをしてじょうならしむればこれみなじょうなり」 といふことを りょうらく

但令レバ↢心ヲシテナラ↡此皆浄ナリトイフコトヲ無量楽

もしこれおなじく諸仏しょぶつくになりといはば がんおうじょう

イハ↢此同諸仏ナリト願往生

なにによりてか六道ろくどうおなじくしょうせん りょうらく

テカ六道同生死無量楽

【17】 ^*こく叢林そうりん三界さんがいち がんおうじょう

棘刺叢林満↢三界願往生

せんだいおなじく*こうあり りょうらく

山河・大地同高下アリ無量楽

すいろくくうしゅじょうしょうは がんおうじょう

水・陸・虚空衆生願往生

みょう煩悩ぼんのうひとしく貪瞋とんじんなり りょうらく

無明煩悩等貪瞋ナリ無量楽

念々ねんねん*財色ざいしきとんしてくるしみ がんおうじょう

念念貪↢求財色↡苦願往生

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅰ)(b)成上起下

^*ごうあいなわひとしばりておくる りょうらく

業愛痴縄縛↠人無量楽

*えん使つかひをつかはしてる がんおうじょう

閻羅遣↠使願往生

*獄率ごくそつ牛頭ごずうながしてまたうながす りょうらく

獄率牛頭ウナガシ復催無量楽

さかりなるめんどうおこり がんおうじょう

ナル火四面同時願往生

*業風ごうふうくにしたがひてのなかに りょうらく

↢業風クニ↡落↢苦無量楽

さい*ないもんそと がんおうじょう

最火泥犂四門願往生

門々もんもん八万はちまんせんへだてあり りょうらく

門門八万四千アリ無量楽

一々いちいちへだてのなかに人々にんにんいたる がんおうじょう

一一人人到願往生

恒沙ごうじゃ*そのなかにあり りょうらく

恒沙苦具在↢其無量楽

罪人ざいにんしんじょう煙炎えんえんおこり がんおうじょう

罪人身上煙炎起願往生

りん刀剣とうけんじゅうおうる りょうらく

飛輪・刀剣縦横無量楽

一切いっさいごくちゅうおなじくこのあり がんおうじょう

一切獄中同アリ願往生

いづれのときいづれのこうにかやすときん りょうらく

時何ニカ↢休無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)広述所由
                (a)悪報
                  (イ)鉄城苦相

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

さんながえてねがはくはすらなからん りょうらく

三塗永クハラム↠名スラ無量楽

しちじゅうてつじょうしちじゅうあみあり がんおうじょう

七重鉄城七重アリ願往生

*重々じゅうじゅうじょうないてつ林樹りんじゅあり りょうらく

重重城内林樹アリ無量楽

樹々じゅじゅじょう*八万はちまんなり がんおうじょう

樹樹枝条八万四ナリ願往生

葉々ようよう華果けか刀輪とうりんのごとし りょうらく

葉葉華果如↢刀輪無量楽

りんかみおどりてかえりてしもきたる がんおうじょう

飛輪上↠下願往生

こうべりてあしいたしのびがたし りょうらく

↠忍無量楽

重々じゅうじゅうもんうえ八万はちまんかまあり がんおうじょう

重重八万アリ願往生

*鎔銅ようどうてつじゅうくこといずみのごとし りょうらく

鎔銅鉄汁涌コト↠泉無量楽

きてなみぐることたか*八万はちまん がんおうじょう

コト↠波八万願往生

ただちにもんせんじゅんる りょうらく

↢門外千由旬無量楽

もんどうより罪人ざいにんる がんおうじょう

四門四道ヨリ罪人入願往生

もんひらけてごうでて来迎らいこうす りょうらく

門開業火出来迎無量楽

てつじゅう*焱々えんえんとしてながれてひざもっす がんおうじょう

鉄汁焱焱トシテ↠膝願往生

るるところ煙炎えんえんどうおこる りょうらく

ルル処煙炎同時無量楽

*牛頭ごず獄率ごくそつみちほとりにして*いかれば がんおうじょう

牛頭獄率道ニシテイカレ願往生

だい震動しんどうすること天雷てんらいのごとし りょうらく

大地震動コト↢天雷無量楽

罪人ざいにんこれをきて*しんくれば がんおうじょう

罪人聞↠之心肚裂レバ願往生

てっちゅうてっちょうあらそきたりてじきす りょうらく

鉄虫・鉄鳥争無量楽

鉄丸てつがん刀剣とうけんくうちゅうよりくだり がんおうじょう

鉄丸・刀剣空中ヨリ願往生

*鎔銅ようどうてつじゅううえそそぐ りょうらく

鎔銅鉄汁注↢身無量楽

てつじょうもんることまんなり がんおうじょう

コト↢鉄城↡四万里ナリ願往生

かならずなかりてかしむるにところなし りょうらく

↠中シムルニ処↡無量楽

くことくしてかぜるがごとし がんおうじょう

コトクシテ↠風↢箭ルガ願往生

しゅにすなはちしちじゅうもんる りょうらく

須臾↢七重無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(a)(ロ)門内苦相

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

専心せんしん念仏ねんぶつして貪瞋とんじんだんずべし りょうらく

専心念仏ベシ↢貪瞋無量楽

このしちじゅう鉄門てつもんのうちにりなば がんおうじょう

ナバ↢此七重鉄門願往生

いづれのときいづれのこうにか回還かえることをん りょうらく

時何ニカ廻還 カヘル コトヲ無量楽

罪人ざいにんりをはりぬればもんみなづ がんおうじょう

罪人入ヌレバ門皆閉願往生

一々いちいちちてあひさまたげず りょうらく

一一身満不↢相無量楽

ひとたびするに八万はちまんじょうこうなり がんおうじょう

タビルニ八万長時劫ナリ願往生

みな*ほうざい因縁いんねんによる りょうらく

皆由↢破法罪因縁無量楽

三宝さんぼう*ほうひとぜんやぶれば がんおうじょう

謗↢毀三宝↡壊↢人願往生

また*阿鼻あび大獄だいごくのなかに堕つ りょうらく

亦堕↢阿鼻大獄無量楽

*しょうざいこうく がんおうじょう

戯笑作罪多劫願往生

*ぶつしまずしてにんじょうらんや りょうらく

シテ↠惜↢仏意↡取ムヤ↢人情無量楽

つつしみてきょうしんをもつて三業さんごうをほしいままにすることなかれ がんおうじょう

↣軽心ヲモテニスルコト↢三業願往生

*業道ごうどうぶんみょうなりあざむくべからず りょうらく

業道分明ナリ不↠可↠欺無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(a)(ハ)門外苦相

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

よこさま業道ごうどう西方さいほうれ りょうらく

↢業道↡入↢西方無量楽

しちじゅうてつじょう門々もんもんそとに がんおうじょう

七重鉄城門門願往生

*鉄蟒てつもうこうべげてしろうえよりづ りょうらく

鉄蟒挙↠頭ヨリ無量楽

えん刀輪とうりんくちよりで がんおうじょう

火炎・刀輪従↠口出願往生

またみなながれて罪人ざいにんうえそそぐ りょうらく

亦皆流↢罪人無量楽

すみ*てっもうより がんおうじょう

四角鉄狗毛孔ヨリ願往生

またえん人身にんじんうえあめふらす りょうらく

亦雨ラス↢煙火人身無量楽

*せつ*ひしささげて心眼しんげんす がんおうじょう

羅刹ササゲヒシ↢心眼願往生

みな心眼しんげんをもつてないするによる りょうらく

皆由↣心眼ヲモテルニ↢泥犂無量楽

熱鉄ねつてつじょう*ぐうあり がんおうじょう

熱鉄地上無窮アリ願往生

罪人ざいにんあるいはしあるいははしる りょうらく

罪人或無量楽

大劫だいこうくるときげんちゅうゆ がんおうじょう

大劫尽時眼中願往生

東門とうもんじょうしょう林泉りんせんありと りょうらく

東門城外清林泉アリト無量楽

罪人ざいにんいちひがしかひてはしる がんおうじょう

罪人一時↠東願往生

*臨々りんりんとしてもんいたらんとほっすればかえりてづ りょうらく

臨臨トシテレバ↠到ムト↠門無量楽

かくのごとくもんにはるかなること半劫はんこうなり がんおうじょう

↠是四門ナルコト半劫ナリ願往生

鉄網てつもう*すること*棘林こくりんのごとし りょうらく

鉄網鉤コト↠身↢棘林無量楽

うえおうちょうありてひとにくついばむ がんおうじょう

↢鷹鳥↡啄↢人願往生

どうありてあらそきたりてじきす りょうらく

↢銅狗↡争無量楽

じょうくうところなし がんおうじょう

地上・虚空処↡願往生

うごけばすなはち苦具くぐうたたいよいよおおし りょうらく

苦具転無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(b)悪業
                  (イ)総明衆悪

【18】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

このくをけばしん*摧砕さいさいす りょうらく

↠説クヲ↢此↡心摧砕無量楽

父母ぶもきょうせず三宝さんぼうののしれば がんおうじょう

不↠孝父母↡罵レバ↢三宝願往生

じゅうごくおのづからあひむかふ りょうらく

終時獄火自無量楽

*六親ろくしん*にくじょうかいすれば がんおうじょう

毀↢辱六親↡破レバ↢浄戒願往生

またかくのごときないのなかにす りょうらく

亦堕↢如↠是泥犂無量楽

*しゅじょう殺害せつがいにくじきすれば がんおうじょう

殺↢害衆生↡食レバ↢他肉願往生

ただちにないじゅのなかにる りょうらく

↢泥犂火聚無量楽

*見聞けんもん方便ほうべん処分しょぶんせつ がんおうじょう

見聞・方便・処分願往生

*さきのごとくくいまだ何央なかばならず りょうらく

↠前↠苦何央 ナカバ ナラ無量楽

*三宝さんぼうしゅじょうもの*劫盗こうとうすれば がんおうじょう

劫↢盗レバ三宝衆生願往生

ひとたびないしてづるなし りょうらく

タビ↢泥犂↡無↢出期↡無量楽

父母ぶも六親ろくしんものちゅうこうするも がんおうじょう

偸↢劫ルモ父母六親願往生

またかくのごときないのなかにる りょうらく

亦入↢如↠是泥犂無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅱ)(b)(ロ)別述邪婬

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

*身財しんざいしまずしてつねに*恵施えせすべし りょうらく

シテ↠惜↢身財↡常恵施ベシ無量楽

そうぜん浄行じょうぎょうすれば がんおうじょう

悪↢染師僧↡壊レバ↢浄行願往生

*ない永劫ようごうにしてづるになし りょうらく

泥犂永劫ニシテルニ↠期無量楽

しゅじょうおよび眷属けんぞく邪染じゃぜんすれば がんおうじょう

邪↢染レバ衆生及眷属願往生

さだめて*ないじょうごうる りょうらく

↢泥犂長劫無量楽

もし人身にんじんれば*黄門おうもんほうあり がんおうじょう

レバ↢人身↡黄門アリ願往生

六親ろくしんどうじゅうするもおんのごとし りょうらく

六親同住ルモ↢怨家無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (一)(Ⅲ)(ⅲ)結勧欣浄

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

ねがはくは邪心じゃしんだんじて*ぼんぎょうしゅせよ りょうらく

クハ↢邪心↡修↢梵行無量楽

三宝さんぼうしゅじょうたぐい*おうすれば がんおうじょう

欺↢誑レバ三宝衆生願往生

してないりてづるなし りょうらく

↢泥犂↡無↢出期↡無量楽

*あっ*りょうぜつ*とん*しん*まんなれば がんおうじょう

悪口・両舌・貪・瞋・慢ナレバ願往生

八万はちまんごくにみな*しゅうへんす りょうらく

八万地獄皆周遍無量楽

にん三宝さんぼうとのとが論説ろんせつすれば がんおうじょう

論↢説レバ他人三宝トノ願往生

して*抜舌ばつぜつないのなかにる りょうらく

↢抜舌泥犂無量楽

【19】 ^あまねくしゅじょうすす三業さんごうまもり がんおうじょう

↢衆生↡護↢三業願往生

行住ぎょうじゅう坐臥ざが弥陀みだねんじ りょうらく

行住坐臥↢弥陀無量楽

一切いっさいちゅうごくおくして がんおうじょう

一切時中↢地獄願往生

*ぞうじょうおうじょうしんほっせよ りょうらく

発↢起増上往生心無量楽

誓願せいがんして*さんごうつくらざれ がんおうじょう

誓願↠作↢三塗願往生

人天にんでん楽報らくほうもまたしんにかくることなかれ りょうらく

人天楽報亦無↠心ニカクルコト無量楽

たちまちにごくじょうおくして がんおうじょう

↢地獄長時願往生

ててしゅ安楽あんらくわすれざれ りょうらく

↣捨テテ須臾↢安楽無量楽

安楽あんらく仏国ぶっこく無為むいところなり がんおうじょう

安楽仏国無為ナリ願往生

ひっきょうじてやすんずるにじつにこれ*しょうなり りょうらく

畢竟ルニ↠身是精ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (二)第九真身
            (Ⅰ)先讃国徳

【20】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

ただぶつ一道いちどうのみひと*しょうげんなり りょうらく

唯仏一道ノミナリ無量楽

じょうしょうごんくることあることなし がんおうじょう

浄土荘厳無↠有コト↠尽コト願往生

十方じっぽうよりしょうずるものまたきわまりなし りょうらく

十方ヨリ者亦無↠窮無量楽

千劫せんごう万劫まんごう恒沙ごうじゃこうにも がんおうじょう

千劫・万劫・恒沙劫ニモ願往生

一切いっさいくものあひさまたげず りょうらく

一切者不↢相無量楽

十方じっぽうしゅじょうもいまだかつてげんぜず がんおうじょう

十方衆生↢曽願往生

弥陀みだ仏国ぶっこくもまたぞうすることなし りょうらく

弥陀仏国亦無↠増コト無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (二)(Ⅱ)正嘆仏身

^弥陀みだ願力がんりき*しんしたがひてだいなれば がんおうじょう

弥陀願力随↠心ナレバ願往生

*しゅしょうごんあまねくみなへんし りょうらく

四種荘厳普皆遍無量楽

さんみょう六通ろくつうつねにざいにして がんおうじょう

三明六通常自在ニシテ願往生

あまねくしゅじょう*心想しんそうのうちにる りょうらく

↢衆生心想無量楽

仏身ぶっしん相好そうごうしんによりておこり がんおうじょう

仏身相好依↠心願往生

ねんしたがひてすなはち真金しんこんぶつげんず りょうらく

↠念↢真金無量楽

真金しんこんはすなはちこれ弥陀みだそうなり がんおうじょう

真金是弥陀ナリ願往生

*円光えんこうぶつひとまえげんず りょうらく

円光化仏現↢人無量楽

相好そうごういよいよおおくして*八万はちまんなり がんおうじょう

相好弥クシテ八万四ナリ願往生

一々いちいちこうみょう十方じっぽうらす りょうらく

一一光明照↢十方無量楽

*えんのためにひかりあまねくらさず がんおうじょう

不↧為↢余縁↡光普願往生

ただ念仏ねんぶつおうじょうひと*もとむ りょうらく

唯覓↢念仏往生無量楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (二)(Ⅲ)見仏因果

^まんぎょうともに*してみなくことをれども がんおうじょう

万行倶皆得ドモ↠往コトヲ願往生

念仏ねんぶついちぎょうもつともそんたり りょうらく

念仏一行最↠尊無量楽

*しょう雑善ぞうぜんおそらくはちからよわし がんおうじょう

廻生雑善恐力弱願往生

一日いちにち七日しちにちねんぐるものなし りょうらく

↠過モノ↢一日七日無量楽

いのちおわらんとほっするときしょうじゅげんじて がんおうじょう

命欲↠終ムト時聖衆現願往生

すなはちだいして宝国ほうこくいたる りょうらく

↢華台↡至↢宝国無量楽

清浄しょうじょう大海だいかいしょうしゅう がんおうじょう

清浄大海無生願往生

はるかにしょうずるものをてみなかんす りょうらく

↢生↡皆歓喜無量楽

【21】 ^観音かんのん相好そうごうぶつ (阿弥陀仏)ことなることなし がんおうじょう

観音相好仏↠異コト願往生

慈悲じひをもつてすくふにもつともこわしとなす りょうらく

慈悲ヲモテフニ↠苦↠強シト無量楽

二 Ⅱ ⅱ b 脇士
          (一)観音
            (Ⅰ)総讃大悲
              (ⅰ)随縁赴機

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

きょうせずして弥陀みだねんぜしむ りょうらく

シテ↠違↢師教↡念シム↢弥陀無量楽

すくふこと*はるかにかいへだつといへども がんおうじょう

コト↠苦↣遥ツト↢世界願往生

しゅじょうきゅうねんずればときおうじてきたりたまふ りょうらく

衆生急レバ↠時タマフ無量楽

あるいはしょうもんさつそうげんじて がんおうじょう

↢声聞・菩薩願往生

えんしたがひてぎょうけんしゅじょうしたまふ りょうらく

↠縁楽見タマフ↢衆生無量楽

しんきて三界さんがいえしめ がんおうじょう

悲心抜↠苦シメ↢三界願往生

しんらくあたへてはんせしむ りょうらく

慈心与↠楽涅槃シム無量楽

*しゅじょう随逐ずいちくしてことなることあり がんおうじょう

随↢逐衆生↡身↠異コト願往生

六道ろくどうわかちて時機じきす りょうらく

チテ↢身六道↡度↢時機無量楽

*礼念らいねんしてかんずればざいしょうのぞきたまふ がんおうじょう

礼念レバ↠身タマフ↢罪障願往生

ただこれ発願ほつがん慈悲じひきわまりなり りょうらく

是発願慈悲リナリ無量楽

一切いっさいちゅう法界ほうかいえんじ がんおうじょう

一切時中↢法界願往生

六道ろくどう*摂取せっしゅしてしんちゅうげんじたまふ りょうらく

摂↢取六道↡現タマフ↢身中無量楽

まなこみみ*しんる がんおうじょう

見耳↠事願往生

*こえたずねてすくふことせつのあひだなり りょうらく

↠声コト↠苦刹那ナリ無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅰ)(ⅱ)挙身妙用

^*天冠てんがんぶつたかせんなり がんおうじょう

天冠化仏高千里ナリ願往生

*おん念報ねんぽうしてつねにちょうだいしたまふ りょうらく

念↢報慈恩↡常頂戴タマフ無量楽

けん*毫相ごうそう七宝しっぽういろあり がんおうじょう

眉間毫相七宝アリ願往生

色々しきしき八万はちまんせんひかりあり りょうらく

色色八万四千アリ無量楽

光々こうこうぶつさつしゅ がんおうじょう

光光化仏・菩薩衆願往生

神通じんずう極楽ごくらくかい遍満へんまんす りょうらく

遍↢満神通極楽界無量楽

こうみょうをなして金色こんじきなり がんおうじょう

↢光明↡紫金色ナリ願往生

ない*映徹ようてつして明鏡みょうきょうのごとし りょうらく

内外映徹↢明鏡無量楽

一切いっさいこうみょう瓔珞ようらくのごとし がんおうじょう

一切光明↢瓔珞願往生

*遍身へんしんきょうらくして*りょうはいる りょうらく

遍身交珞↢鈴珮無量楽

りょう*繊円せんえんにしてざっいろなり がんおうじょう

両手繊円ニシテ雑華ナリ願往生

つねにこのをもつてしゅじょうせっしたまふ りょうらく

↢此↡接タマフ↢衆生無量楽

あしぐれば*千輪せんりんほういんす がんおうじょう

レバ↠足千輪印↢宝地願往生

あしろせば*こんかいつ りょうらく

セバ↠足金華満↢世界無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅰ)(ⅲ)行坐施益

^*ほんじゅうほうぎょうところ がんおうじょう

本住・他方行坐願往生

るるものすなはちしょうにんさとる りょうらく

ルル者即↢無生忍無量楽

*ぜんじょうもと無二むになり がんおうじょう

地前・地上元無二ナリ願往生

*こんどんしたがひてくらいちょうぞうす りょうらく

↢根利鈍↡超↢増無量楽

念々ねんねんちゅうにつねにしょう がんおうじょう

念念時中得↠証願往生

いまだこうほどこすことをざるにまさにとくす りょうらく

ルニ↠得↠施コトヲ↠功得悟無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (一)(Ⅱ)結勧報恩

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

ひつみょうまで*どうしょうちかひて退しりぞかざれ りょうらく

畢命マデ同生誓↠退無量楽

かくのごとくらく*しょうようす がんおうじょう

↠此逍↢遥快楽願往生

さらに何事なにごとむさぼりてかしょうずることをもとめざらん りょうらく

テカ↢何事↡不ラム↠求↠生コトヲ無量楽

すくふにわかちてびょうどうす がんおうじょう

フニ↠苦チテ↠身平等願往生

てはすなはち弥陀みだこくおくり りょうらく

テハ↢弥陀国無量楽

衆等しゅとうことごとくだいりきこうむる がんおうじょう

衆等咸↢大悲力願往生

くだきて*慚謝ざんしゃして*おんほうぜよ りょうらく

↠身慚謝ゼヨ↢慈恩無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (二)勢至
            (Ⅰ)総讃身相

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

観音かんのんいんじょうして弥陀みだしめたまふ りょうらく

観音引接シメタマフ↢弥陀無量楽

【22】 ^せいさつこうだいなり がんおうじょう

勢至菩薩威光大ナリ願往生

身色しんじき相好そうごう観音かんのんひとし りょうらく

身色相好等↢観音無量楽

しんじょうこうみょう法界ほうかいへんす がんおうじょう

身上光明遍↢法界願往生

らすところみなおなじく金色こんじきなり りょうらく

処皆同紫金色ナリ無量楽

えんしゅじょうこうしょうこうむりて がんおうじょう

有縁衆生蒙↢光照願往生

智慧ちえぞうじょうして安楽あんらくしょうず りょうらく

増↢長智慧↡生↢安楽無量楽

かんちょうだいして瓔珞ようらくる がんおうじょう

頂↢戴華冠↡垂↢瓔珞願往生

ほうびょうよりひかりでて*希琦けきげんず りょうらく

宝瓶ヨリ光出↢希無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅱ)別嘆行坐

^せいとき法界ほうかいふるはす がんおうじょう

勢至行時震ハス↢法界願往生

ふるところれんねんづ りょうらく

蓮華自然無量楽

れんしょうごん極楽ごくらくのごとし がんおうじょう

蓮華荘厳如↢極楽願往生

一切いっさい仏国ぶっこくみなかくのごとし りょうらく

一切仏国皆如↠是無量楽

するとき弥陀みだこくうごかし がんおうじょう

スル時先↢弥陀国願往生

のち*じょう塵沙じんじゃせつふるふ りょうらく

↢上下塵沙無量楽

一々いちいちせつ分身ぶんしんあつまる がんおうじょう

一一刹土分身集願往生

みなこれ*弥陀みださんしんなり りょうらく

皆是弥陀三化身ナリ無量楽

ぶつ観音かんのんせいあつまりて がんおうじょう

化仏・観音・勢至集願往生

くう極楽ごくらくうえ*側塞しきそくす りょうらく

側↢塞虚空極楽無量楽

おのおのれんひゃっぽうして がんおうじょう

↢蓮華百宝願往生

異口いく同音どうおんみょうほうきたまふ りょうらく

異口同音タマフ↢妙法無量楽

二 Ⅱ ⅱ b ロ (二)(Ⅲ)結示利益

^極楽ごくらくしゅじょう見聞けんもんしてやくあり がんおうじょう

極楽衆生見聞アリ願往生

*じょうりんしょうえ超証ちょうしょうせり りょうらく

超↢証セリ常倫諸地無量楽

おおきにやくあつ*塵沙じんじゃしゅう がんおうじょう

↢利益↡塵沙願往生

ちょうほうようしてしょこう りょうらく

聴法供養逕↢諸劫無量楽

このゆゑにかのくに極楽ごくらくづく がんおうじょう

↢極楽願往生

あまねく*どうしょうすすむつねに憶念おくねんすべし りょうらく

↢同生↡常憶念ベシ無量楽

二 Ⅱ 結讃
      普観

【23】 ^一切いっさいちゅうおもて西にしかへ がんおうじょう

一切時中西願往生

しんにかの弥陀みだしんたてまつるとおもへ りょうらく

↠見マツルト↢彼弥陀無量楽

じょうしょうごんおくしゅなり がんおうじょう

地上荘厳無億数ナリ願往生

宝楼ほうろう林樹りんじゅ瓔珞ようらくる りょうらく

宝楼・林樹垂↢瓔珞無量楽

*しょう跏趺かふしておうじょうすとおもへ がんおうじょう

正坐跏趺往生スト願往生

ただちに*華池けちだいのなかにとどまりて りょうらく

トドマリ↢華池大会無量楽

ちゅうるとおもはながっすとおもへ がんおうじょう

↠入ルト↢華中↡華合スト願往生

すなはちはなひらけて仏身ぶっしんたてまつるとおもへ りょうらく

↣華開マツルト↢仏身無量楽

弥陀みだたてまつるにひかり雑色ざっしきあり がんおうじょう

↧見マツルニ↢弥陀↡光雑色アリ願往生

光々こうこうしんをあひらしきたるとおもへ りょうらく

光光相↢照自身↡来ルト無量楽

またしんこうらすとおもへ がんおうじょう

又想↢自身慈光照スト願往生

すなはち*篭々ろうろうとして心眼しんげんひらくとおもへ りょうらく

↢篭篭トシテ心眼開クト無量楽

くうぶつしゅたてまつるとおもへ がんおうじょう

↠見マツルト↢虚空化仏衆願往生

林樹りんじゅ天楽てんがくそうし りょうらく

↠聞クト↧林樹↢天楽無量楽

すいちょう流波るはみょうほうぶるをくとおもへ がんおうじょう

水・鳥・流波ルヲ↦妙法願往生

心々しんしんせんちゅうすればおもいじょうぜしむ りょうらく

心心専注レバ想令↠成無量楽

ちゅうそうじょうずるとき宝国ほうこくげんじ がんおうじょう

注想成ズル時宝国現願往生

すなはちぶつきたりて加備かびしたまふことを りょうらく

得↢化仏来加備タマフコトヲ無量楽

観音かんのんせいしゅなり がんおうじょう

観音・勢至身無数ナリ願往生

つねにこのぎょうにんへんらいしたまふ りょうらく

来↢至タマフ行人無量楽

二 Ⅱ ⅲ 雑観

【24】 ^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

専心せんしんぶつおもへばたてまつることうたがいなし りょうらく

専心↠仏マツルコト↠疑無量楽

ぶつしゅじょう*ろうひさしくして がんおうじょう

仏知タマヘリ↣衆生流浪久クシテ願往生

みょうさわりおもかいしがたきことをりたまへり りょうらく

無明障重キコトヲ↢開悟無量楽

ぶつ*だいかんぜんに*しゅうへんしがたきことをおそれて がんおうじょう

仏恐↣観ムニ↠大キコトヲ↢周遍願往生

さらにおしへて*しょうかんじてちゅうかしむ りょうらく

↠小オカシム↢池中無量楽

いちれんひゃっぽう*ように がんおうじょう

↣一蓮華百宝願往生

*じょうろくぶつだいしたまふとおもへ りょうらく

丈六化仏坐タマフト↢華台無量楽

だいしょうありといへどもよくさわりのぞく がんおうじょう

↢大小アリト↡能↠障願往生

観音かんのんせい等同とうどうなることしかなり りょうらく

観音・勢至等同ナルコトナリ無量楽

しゅ威儀いぎにつねに*しゃくすれば がんおうじょう

四種威儀自策レバ願往生

いのちきてしゅねんす りょうらく

命尽須臾↢自然無量楽

ねんはすなはちこれ弥陀みだこくなり がんおうじょう

自然是弥陀国ナリ願往生

*きょうじょうあんにして退しりぞときなし りょうらく

究竟常安ニシテ↢退時↡無量楽

たとひひゃくねんつくせども一日にちのごとし がんおうじょう

ドモ↢百年↡如↢一日願往生

一日にちしゅなりなんぞするにらん りょうらく

一日須臾ナリ↠期ルニ無量楽

普摂万機分【九品往生讃】
    上輩
      上品上生
        修学勇猛

【25】 ^*じょうぼん上生じょうしょうぼんとう がんおうじょう

上品上生凡夫等願往生

かい念仏ねんぶつ*じゅきょうもつぱらにして りょうらく

持戒・念仏・誦経専ニシテ無量楽

一切いっさいちゅうにつねに*ゆうみょうなれば がんおうじょう

一切時中勇猛ナレバ願往生

りんじゅうしょうじゅみづから来迎らいこうしたまふ りょうらく

臨終聖衆自来迎タマフ無量楽

二 Ⅲ ⅰ a 果報難思

^観音かんのん大勢だいせいはなささげていたり がんおうじょう

観音・大勢擎↠華願往生

いちりて金台こんだいのぼらしめたまふ りょうらく

一時↠手シメタマフ↢金台無量楽

しゅぶつさつしゅ がんおうじょう

無数化仏・菩薩衆願往生

こうべでて讃歎さんだんぶつしたがひてく りょうらく

↠頭讃歎↠仏無量楽

一念いちねんのあひだに仏国ぶっこくいたりて がんおうじょう

一念之間↢仏国願往生

すなはち真容しんようさつしゅげんず りょうらく

↢真容菩薩衆無量楽

こうみょう宝林ほうりんみなほうく がんおうじょう

光明・宝林皆説↠法願往生

ときあたりてすなはちしょうにんさとる りょうらく

↠時↢無生忍無量楽

しゅほうぶつりゃくして がんおうじょう

須臾歴↢事他方願往生

一念いちねん*げんして*せんしょう りょうらく

一念帰還得↢千証無量楽

二 Ⅲ ⅰ 上品中生
        修業廻向

【26】 ^*じょうぼん中生ちゅうしょうぼんとう がんおうじょう

上品中生凡夫等願往生

読誦どくじゅ念仏ねんぶつしもつぱらかいし りょうらく

読誦・念仏持戒無量楽

一日にち七日しちにちともにこうすれば がんおうじょう

一日七日倶廻向レバ願往生

りんじゅうしょうじゅみな来現らいげんし りょうらく

臨終聖衆皆来現無量楽

二 Ⅲ ⅰ b 勝益漸深

^観音かんのん*大勢だいせいはなささげてちたまふ がんおうじょう

観音・大勢擎↠華タマフ願往生

ぎょうじゃすなはちこんだいのぼれば りょうらく

行者即レバ↢紫金台無量楽

せんぶつどうさんじたまふ がんおうじょう

与↢千化仏↡同時タマフ願往生

ぶつしたがひてしゅほうる りょうらく

↠仏須臾↢宝池無量楽

*いっ宿しゅくさわりきてはな開発かいほつす がんおうじょう

一宿障尽華開発願往生

ぶつたてまつりてすなはち金台こんだいよりりんとほっするに りょうらく

マツリテ↠仏ルニ↠下ムト↢金台ヨリ無量楽

あしいまだいたらざるにはなあしけ がんおうじょう

足未ルニ↠至↠地華承↠足願往生

ぶつ金光こんこうはなちてきたりてらしたまふ りょうらく

仏放↢金光↡来タマフ↠身無量楽

ただちに弥陀みだぶつみまえいたりてち がんおうじょう

↢弥陀仏↡立願往生

ぶつさんずること七日しちにちにしてしょう りょうらく

コト↠仏七日ニシテ得↢無生無量楽

しゅほうぶつりゃくして がんおうじょう

須臾歴↢事他方願往生

ひゃくせん三昧さんまいもんしょうとくす りょうらく

証↢得百千三昧門無量楽

しばらくのときのあひだに三劫さんこうて がんおうじょう

少許シバラク↢三劫願往生

すなはち*みょうもんかんる りょうらく

↢明門歓喜地無量楽

二 Ⅲ ⅰ b 重示誡勧

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

かいぜんして*推閑すいげんすることなかれ りょうらく

持戒・作善↢推閑コト無量楽

推閑すいげんすればすなはちりんごうつくる がんおうじょう

推閑レバ↢輪廻願往生

弥陀みだじょうにたれをしてかかしめん りょうらく

弥陀浄土↢誰ヲシテカ無量楽

とうけばきゅうにみづからはらふ がんおうじょう

湯火焼↠身願往生

*にん推縁すいえんつことなし りょうらく

↠待コト↢他人推縁無量楽

貪瞋とんじんたくそうしょうあり がんおうじょう

貪瞋火宅相焼アリ願往生

さわりおもしんかたくなにしていまだつうかくせず りょうらく

障重心頑ニシテ↠覚↠痛無量楽

つうかくすればすなはち愚痴ぐちごうだんじ がんおうじょう

レバ↠痛↢愚痴願往生

*しんざんして安楽あんらくしょうず りょうらく

悔心慚愧↢安楽無量楽

安楽あんらくはすなはちこれ*金剛こんごうなり がんおうじょう

安楽是金剛地ナリ願往生

ぼん六道ろくどうながすらなし りょうらく

凡夫六道永↠名スラ無量楽

二 Ⅲ ⅰ 上品下生
        正明

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

極楽ごくらく*しょうげんにしてじつにこれ*しょうなり りょうらく

極楽清閑ニシテ是精ナリ無量楽

【27】 ^*じょうぼんしょうぼんとう がんおうじょう

上品下生凡夫等願往生

ふかいんしんじてしょうずることなかれ りょうらく

↢因果↡莫↠生コト↠非無量楽

三業さんごう*ぎょう*きょうまんおおし がんおうじょう

三業起行↢憍慢↡願往生

ただ*じょうだいしんおこす りょうらく

タダ↢無上菩提無量楽

しんして念々ねんねん安楽あんらくしょうぜんとすれば がんおうじょう

↠心念念ムトスレバ↢安楽願往生

*じゅうにすなはち*こんいたるをる りょうらく

終時↢金華ルヲ無量楽

ひゃくぶつ観音かんのんとう がんおうじょう

五百化仏・観音等願往生

いちりてちゅうらしめたまふ りょうらく

一時↠手シメタマフ↢華中無量楽

一念いちねんはなじょうじてほうのうちにあり がんおうじょう

一念↠華宝池ニアリ願往生

一日いちにちいちほうひらく りょうらく

一日一夜宝華開無量楽

はなひらけてぶつたてまつれども微々みみさわりあり がんおうじょう

華開マツレドモ↠仏微微アリ願往生

*三七さんしち以後いごにはじめてぶんみょうなり りょうらく

三七已後分明ナリ無量楽

みみしゅしょうきてしんさとり がんおうじょう

↢衆声↡心得↠悟願往生

ほうりゃくしてじゅこうむる りょうらく

歴↢事他方↡蒙↢授記無量楽

十劫じっこうしゅかくせずしてき がんおうじょう

十劫須臾シテ↠覚願往生

すすみて*みょうもんかんる りょうらく

↢明門歓喜地無量楽

二 Ⅲ ⅰ c 勧誡

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

*つくすをとなしてうたがいしょうずることなかれ りょうらく

スヲ↠名↠期↠生コト↠疑無量楽

もしこれしゃしん弟子でしならば がんおうじょう

是釈迦弟子ナラバ願往生

ちかひてぶつぎょうじて安楽あんらくしょうぜよ りょうらく

↢仏語↡生↢安楽無量楽

悠々ゆうゆうとして他語たごしんずることをざれ がんおうじょう

↠得↣悠悠トシテコトヲ↢他語願往生

えんしたがひてやまいすおのおのほうによれ りょうらく

↠縁↠病↠方無量楽

たちまちにさいひてみづからきゅうなれば がんおうじょう

↢災危↡身自ナレバ願往生

道俗どうぞくせんじゅうするもいまだすくふことあたはず りょうらく

道俗千ルモ↠能↠救コト無量楽

*くちくうけどもしんあだぎょうず がんおうじょう

ドモ↢事空↡心↠怨願往生

*是非ぜひにん山岳せんがくのごとし りょうらく

是非人我如↢山岳無量楽

かくのごときひとにはちかづくべからず がんおうじょう

↠此之人ニハ不↠可↠近ヅク願往生

ちかづけばすなはちじょうごうりんす りょうらく

ケバ輪↢廻長劫無量楽

みみそばだしんかたむけつねに*採訪さいほうして がんおうじょう

↠耳↠心採訪願往生

今身こんじん*どうしゅしてしょうよ りょうらく

今身↠道↢無生無量楽

もしこのほう*希奇けきやくかば がんおうじょう

↢此希奇願往生

しんみょうかえりみずしてかならずることをもとめよ りょうらく

シテ↠顧↢身命↡要↠得コトヲ無量楽

もしよくもつぱらぎょうじていのちしまざれば がんおうじょう

レバ↠惜↠命願往生

いのちえてしゅ安楽あんらくしょうず りょうらく

命断須臾↢安楽無量楽

二 Ⅲ 中輩
      中品上生

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

念仏ねんぶつはすなはちこれ*はんもんなり りょうらく

念仏是涅槃ナリ無量楽

【28】 ^*ちゅうぼん上生じょうしょうぼんとう がんおうじょう

中品上生凡夫等願往生

ひとへにしょうもん縁覚えんがくぎょうがくす りょうらく

↢声聞・縁覚無量楽

かいじょう慈悲じひつねに*ゆうみょうにして がんおうじょう

戒・定・慈悲常勇猛ニシテ願往生

一心いっしん*して安楽あんらくしょうぜんとがんずれば りょうらく

一心レバ↠生ムト↢安楽無量楽

*じゅうぶつしょうもんいたり がんおうじょう

終時化仏・声聞到願往生

七宝しっぽうれんぎょうじゃまえにあり りょうらく

七宝蓮華行者ニアリ無量楽

ぶつこうみょうはなちてしんちょうらしたまふ がんおうじょう

仏放↢光明↡照タマフ↢身頂願往生

ぎょうじゃみづからればだいのぼる りょうらく

行者自レバ↢華台無量楽

こうべれてぶつらいするときは*このくににあり がんおうじょう

タレ↠頭ルトキハ↠仏↢此願往生

こうべげをはれば*弥陀みだかいる りょうらく

↠頭↢弥陀界無量楽

かしこにいたりてはなひらけてすなはちぶつたてまつる がんおうじょう

↠彼華開マツル↠仏願往生

*たいくをきて真如しんにょしょうす りょうらく

↠説クヲ↢四諦↡証↢真如無量楽

二 Ⅲ ⅱ 中品中生

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

じつにこれ弥陀みだ願力がんりきおんなり りょうらく

是弥陀願力ナリ無量楽

【29】 ^*ちゅうぼん中生ちゅうしょうぼんとう がんおうじょう

中品中生凡夫等願往生

一日いちにちいち衆戒しゅかいたもつ りょうらく

一日一夜持↢衆戒無量楽

この*戒福かいふく善根ぜんごんりきして がんおうじょう

↢此戒福善根力願往生

ただちに弥陀みだあんにょうこくいたる りょうらく

↢弥陀安養国無量楽

りんじゅうぶつそうあらわれ がんおうじょう

臨終化仏・師僧現願往生

七宝しっぽうはなきたりてぎょうじゃまえにあり りょうらく

七宝華来行者ニアリ無量楽

ぎょうじゃはなしん*やくし がんおうじょう

行者見↠華心踊躍願往生

すなはちだいのぼぶつしたがひてく りょうらく

↢華台↡随↠仏無量楽

一念いちねんのあひだに宝国ほうこくりて がんおうじょう

一念之間↢宝国願往生

ただちに*八徳はっとくほうのなかにる りょうらく

↢八徳宝池無量楽

ないれんおくしゅなり がんおうじょう

池内蓮華無億数ナリ願往生

ことごとくこれ*十方じっぽうどうぎょうにんなり りょうらく

是十方同行人ナリ無量楽

七日しちにちしちにしてれんひらく がんおうじょう

七日七夜ニシテ蓮華発願往生

はなひらけてぶつたてまつり*初真しょしん りょうらく

華開マツリ↠仏得↢初真無量楽

二 Ⅲ ⅱ 中品下生

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

勤修ごんしゅじつぎょうにしてひとあざむかざれ りょうらく

勤修実行ニシテ↠欺↠人無量楽

【30】 ^*ちゅうぼんしょうぼんとう がんおうじょう

中品下生凡夫等願往生

父母ぶもきょうようひとしんぎょうず りょうらく

孝↢養父母↡行↢人無量楽

りんじゅう*ぜんしき遇値ふに がんおうじょう

臨終遇↢値フニ善知識願往生

ために極楽ごくらく弥陀みだがんく りょうらく

↢極楽弥陀無量楽

くをきてがっしょうして*しんしてかへば がんおうじょう

↠説クヲ合掌↠心願往生

ねんじょうじてすなはちほうのなかにいたる りょうらく

↠念↢宝池無量楽

ひゃっぽうれんだいじょうにして がんおうじょう

百宝蓮華台上ニシテ願往生

*七七しちしちにちのちほうひらく りょうらく

七七日宝華開無量楽

はなひらけてぶつ*塵沙じんじゃしゅうとをたてまつり がんおうじょう

華開ケテマツリ↢仏塵沙トヲ願往生

一劫いっこう以後いごしょうしょうす りょうらく

一劫已後↢無生無量楽

二 Ⅲ ⅱ 重通伏難

^しょうはすなはちこれ*阿羅あらかんなり がんおうじょう

無生是阿羅漢ナリ願往生

かん*しんしてだいじょうかふ りょうらく

羅漢廻↠心↢大乗無量楽

*一発いっぽつ以去いこしょうしんめっして がんおうじょう

一発已去小心滅願往生

ただちにだいいたるまで退しりぞくことあることなし りょうらく

マデ↢菩提↡無↠有コト↠退コト無量楽

このゆゑに天親てんじん ¬ろん¼ (浄土論・意)つくりてかく がんおうじょう

天親作↠論カク願往生

じょう心種しんしゅながしょうずることなし りょうらく

二乗心種永↠生コト無量楽

ゆゑにいふだいじょう善根ぜんごんかい がんおうじょう

大乗善根界願往生

ひっきょうじてなが*げんとがつ」 と りょうらく

畢竟ツト↢譏嫌無量楽

*だいしょうぼんびょうどうせっして がんおうじょう

大小凡夫平等願往生

かつ六道ろくどうさんなんる りょうらく

↢六道三塗無量楽

がんじて弥陀みだ仏国ぶっこくのうちにじゅうせよ がんおうじょう

↢弥陀仏国願往生

*しょうしょうとまたしんしずかなり りょうらく

与↢不証↡亦心ナリ無量楽

二 Ⅲ 下輩
      下品上生
        軽罪困苦

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

たちまちにしょうえてしゃでよ りょうらく

↢生死↡出↢娑婆無量楽

【31】 ^*ぼん上生じょうしょうぼんとう がんおうじょう

下品上生凡夫等願往生

つぶさにじゅうあくつくりてぜんなし りょうらく

↢十悪↡無↢余善↡無量楽

みょうぞうじょうしてただこころこころよくし がんおうじょう

増↢長無明↡但快クシ↠意願往生

修福しゅふく*非毀ひきしょうず りょうらく

↢他修福↡生↢非毀無量楽

かくのごときにん*かくしがたきは がんおうじょう

↠此愚人難キハ↢覚悟願往生

まことに*しきあく強縁ごうえんによる りょうらく

↢知識悪強縁無量楽

ただまえ酒肉しゅにくむさぼることをりて がんおうじょう

唯知↣目コトヲ↢酒・肉願往生

ごくにことごとく*しょうすることをさとらず りょうらく

不↠覚↢地獄コトヲ↟名無量楽

ひとたびないりてじょうくるとき がんおうじょう

タビ↢泥犂↡受ルトモ↢長苦願往生

はじめてにんちゅうぜんしきおくす りょうらく

↢人中善知識無量楽

罪人ざいにんりんじゅう重病じゅうびょうて がんおうじょう

罪人臨終↢重病願往生

*神識じんしきこんきょうしん倒乱とうらんせり りょうらく

神識昏狂心倒乱セリ無量楽

ごく*芥々かいかいとして眼前げんぜんげんずるとき がんおうじょう

地獄芥芥トシテ眼前ルトキ願往生

しろあせながでてくうにぎる りょうらく

汗流手把↠空無量楽

二 Ⅲ ⅲ a 遇善往生

^かくのごときこんたれかよくすくはん がんおうじょう

困苦誰願往生

かならずこれしき弥陀みだおんなり りょうらく

是知識弥陀ナリ無量楽

*こうりておしへてさんせしめ がんおうじょう

↢香炉↡教懴悔シメ願往生

おしへてがっしょうして弥陀みだねんぜしむ りょうらく

↣合掌↢弥陀無量楽

いっしょうしょうぶつしゅのぞき がんおうじょう

一声称仏除↢衆苦願往生

ひゃくまんごうつみしょうじょす りょうらく

五百万劫罪消除無量楽

ぶつさつこえたずねていたり がんおうじょう

化仏・菩薩尋↠声願往生

「われゆゑにはなしてなんぢをむかきたる」 と りょうらく

我故↠華↠汝ルト無量楽

ぎょうじゃぶつこうみょうよろこぶ がんおうじょう

行者見↢仏光明↡喜願往生

すなはち七宝しっぽうれんうえし りょうらく

↢七宝蓮華無量楽

ぶつしたがひてしゅ宝国ほうこくかえり がんおうじょう

↠仏須臾↢宝国願往生

いたりてすなはちただちにほうのなかにる りょうらく

↢宝池無量楽

*七七しちしちはなひらけてぶつたてまつることを がんおうじょう

七七華開得↠見マツルコトヲ↠仏願往生

観音かんのん大勢だいせいこうをもつてらす りょうらく

観音・大勢慈光ヲモテ無量楽

眼目げんもく晴明じょうみょうにしてしんとくし がんおうじょう

眼目晴明ニシテ心得悟願往生

がっしょうしてはじめてだいしんおこす りょうらく

合掌↢菩提心無量楽

二 Ⅲ ⅲ 下品中生
        次罪迷沈

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

さんまぬかるることをるはしきおんなり りょうらく

ルハ↠脱コトヲ↢三塗↡知識ナリ無量楽

もししきおしへてぶつしょうせしむるにあらずは がんおうじょう

ズハ↢知識シムルニ↟仏願往生

いかんが弥陀みだこくることをん りょうらく

如何↠入コトヲ↢弥陀国無量楽

【32】 ^*ぼん中生ちゅうしょうぼんとう がんおうじょう

下品中生凡夫等願往生

かい*ちゅうそうして衆罪しゅざいつくり りょうらく

破戒・偸僧↢衆罪無量楽

*じゃみょう説法せっぽうしてざんなし がんおうじょう

命説法↢慚愧↡願往生

かいいんとをそうつ りょうらく

↢戒因果トヲ↡打↢師僧無量楽

かくのごときにんのぞ がんおうじょう

↠此愚人臨↠死願往生

節々せつせつ*酸疼さんどうして*錐刀すいとうをもつてすがごとし りょうらく

節節酸疼錐刀ヲモテスガゴトシ無量楽

ごくみょうみなきたむ がんおうじょう

地獄猛火皆来願往生

二 Ⅲ ⅲ b 聞名往生

^ときあたりてすなはちぜんしきの りょうらく

↠時↧善知識無量楽

だい慈悲じひおこしておしへて念仏ねんぶつせしむるにふ がんおうじょう

↢大慈悲↡教念仏シムルニ願往生

ごくみょうかぜへんじてすずし りょうらく

地獄猛火変↠風無量楽

てん*旋転せんでんしてかぜしたがひてつ がんおうじょう

天華旋転↠風願往生

ぶつさつありてじょうらしむ りょうらく

化仏・菩薩アリテシム↢華上無量楽

ぎょうじゃすなはちてんうえして がんおうじょう

行者即↢天華願往生

ぶつしたがひてしゅほうる りょうらく

↠仏須臾↢宝池無量楽

さわりおもくしてはなひらくるに六劫ろっこう がんおうじょう

障重クシテ華開ルニ逕↢六劫願往生

はなひらけてはじめてだいしんおこす りょうらく

華開↢菩提心無量楽

二 Ⅲ ⅲ 下品下生
        重罪堕獄

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

くだきてしゃおん*慚謝ざんしゃすべし りょうらく

↠身慚↢謝ベシ釈迦無量楽

【33】 ^*ぼんしょうぼんとう がんおうじょう

下品下生凡夫等願往生

じゅうあく*ぎゃくみなよくつくる りょうらく

十悪・五逆皆能無量楽

かくのごときにんおおつみつくりて がんおうじょう

↠此愚人多↠罪願往生

ごく*経歴きょうりゃくしてこうきわむることなし りょうらく

経↢歴地獄↡無↠窮コト↠劫無量楽

二 Ⅲ ⅲ c 念仏往生

^りんじゅうにたちまちにぜんしきの がんおうじょう

臨終↧善知識願往生

ためにみょうほうきて安穏あんのんならしむるにふ りょうらく

↢妙法ルニ↦安穏ナラ無量楽

*刀風とうふうくるときむさぼりてつうしのび がんおうじょう

刀風解時貪↠痛願往生

おしへて念仏ねんぶつせしむるにねんずることあたはず りょうらく

ルニ↢念仏↡不↠能↠念コト無量楽

*ぜんげていはく 「もつぱらがっしょうして がんおうじょう

善友告合掌願往生

しょうねんにしてもつぱら*りょう寿じゅしょうすべし」 と りょうらく

正念ニシテベシト↢無量寿無量楽

声々しょうしょうれんちゅうしてじゅうねんたし がんおうじょう

声声連注↢十願往生

念々ねんねんぎゃくさわりしょうじょす りょうらく

念念消↢除五逆無量楽

*謗法ほうぼう*闡提せんだいじゅうあくぎょうずるものも がんおうじょう

謗法闡提ルモノモ↢十悪願往生

しん念仏ねんぶつすればつみみなのぞこる りょうらく

廻心念仏レバ罪皆除コル無量楽

びょうしゃ身心しんしんかくしてしょうすれば がんおうじょう

病者身心覚醒悟レバ願往生

眼前げんぜんにすなはち*こんげんずるあり りょうらく

眼前↢金華ズル無量楽

こんこうみょうぎょうじゃらす がんおうじょう

金華光明照↢行者願往生

身心しんしんかんしてだいのぼる りょうらく

身心歓喜↢華台無量楽

はなじょうじて一念いちねん仏国ぶっこくいたり がんおうじょう

↠華一念↢仏国願往生

ただちに*だい仏前ぶつぜんいける りょうらく

↢大会仏前無量楽

*残殃ざんおういまだきず*ちゅうがっす がんおうじょう

残殃未↠尽華中願往生

じゅうこうのちにはじめてはなひらく りょうらく

十二劫華開無量楽

ないせるとき微苦みくなし がんおうじょう

華内↢微苦↡願往生

*色界しきかい三禅さんぜんらくちょうせり りょうらく

超↢過セリ色界三禅無量楽

二 Ⅲ ⅲ c 華開得益

^般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽願往生

ごくるをまぬかれて金蓮こんれんせよ りょうらく

↠入ルヲ↢地獄↡坐↢金蓮無量楽

むしろこんがっせられてひゃくせんこうなるも がんおうじょう

ラレテ↢金華↡百千劫ナルモ願往生

ごくしゅのあひだにあたはず りょうらく

不↠能↢地獄須臾無量楽

観音かんのん大勢だいせいこうをもつてらし がんおうじょう

観音・大勢慈光ヲモテ願往生

徐々じょじょにために安心あんじんほうきたまふ りょうらく

徐徐タマフ↢安心無量楽

ぎょうじゃ*希有けうほうくことをて がんおうじょう

行者得↠聞コトヲ↢希有願往生

*智慧ちえ法眼ほうげん*豁然かつねんとしてひらく りょうらく

智慧法眼豁然トシテ無量楽

法眼ほうげんひらくるとき*ぶつて がんおうじょう

法眼開時見↢仏会願往生

すなはちじょうだいしんおこす りょうらく

↢無上菩提心無量楽

二 Ⅲ ⅲ 重嘆勝益

^あるいはしあるいはりゅうぎょうしてるに がんおうじょう

遊行ルニ願往生

いたところただ説法せっぽうこえのみをく りょうらく

処唯聞↢説法ノミヲ無量楽

身心しんしんもうみなとくす がんおうじょう

身心毛孔皆得悟願往生

さつしょうじゅみなじゅうまんせり りょうらく

菩薩聖衆皆充満セリ無量楽

みづから神通じんずうをなしてかのる がんおうじょう

↢神通↡入↢彼願往生

もとおくするに*しゃしきおんなり りょうらく

ルニ↠本娑婆知識ナリ無量楽

もししゃすすめて念仏ねんぶつせしむるにあらずは がんおうじょう

ズハ↢釈迦念仏シムルニ願往生

弥陀みだじょうなにによりてかん りょうらく

弥陀浄土何テカ無量楽

しんこうねんじてあまねくようし がんおうじょう

↢香華↡遍供養願往生

*じょうじょうごうおんほうぜよ りょうらく

長時長劫↢慈恩無量楽

あまねく十方じっぽうしょうかいすすむ がんおうじょう

↢十方生死界願往生

同心どうしんあくだんじてことごとくすべからくきたるべし りょうらく

同心↠悪↠来無量楽

ひとたびはん常住じょうじゅうくにりぬれば がんおうじょう

タビヌレバ↢涅槃常住願往生

*さいてつしてさらになんのうれひかあらん りょうらく

徹↢窮後際↡更カアラム無量楽

念々ねんねんちゅうにつねにしょうして がんおうじょう

念念時中証悟願往生

じゅうぎょうがんねんじょうず りょうらく

十地行願自然無量楽

*地々じじ*慈悲じひぎょう方便ほうべん がんおうじょう

地地慈悲巧方便願往生

ぶつをもつてとなせば*さくなし りょうらく

↠仏↠師↢錯悟↡無量楽

承上結讃分【結讃】
    結嘆正宗巧説

【34】 ^じょうぜんは ¬きょう¼ (観経) によるにじゅうさんがん がんおうじょう

定善↠経十三観願往生

一々いちいちにつぶさにしょうごんく りょうらく

一一↢荘厳無量楽

行住ぎょうじゅう坐臥ざがにつねに観察かんざつせよ がんおうじょう

行住坐臥観察セヨ願往生

つねにねんずれば心眼しんげん*篭々ろうろうとしてる りょうらく

レバ心眼篭篭トシテ無量楽

散善さんぜんぼん ¬きょう¼ (観経) によりてさんず がんおうじょう

散善九品依↠経願往生

一々いちいちこうすればみなくことを りょうらく

一一廻向レバ皆得↠往コトヲ無量楽

じょうぜん一門いちもんだいしょうじ がんおうじょう

定善一門韋提請願往生

散善さんぜんいちぎょうしゃひらきたまふ りょうらく

散善一行釈迦開タマフ無量楽

じょうさんともにすれば宝国ほうこく がんおうじょう

定散倶レバ↢宝国願往生

すなはちこれ如来にょらい (釈尊)*方便ほうべんなり りょうらく

是如来方便ナリ無量楽

二 Ⅳ 嘆得益不思議

【35】 ^*だいはすなはちこれ女人にょにんそう がんおうじょう

韋提是女人願往生

貪瞋とんじんそくぼんくらいなり りょうらく

貪瞋具足凡夫ナリ無量楽

しゃ*厭捨えんしゃして仏国ぶっこくもとむれば がんおうじょう

厭↢捨娑婆↡求レバ↢仏国願往生

すなはち極楽ごくらくしょうごんさかいげんず りょうらく

↢極楽荘厳無量楽

極楽ごくらくることをしんかんし がんおうじょう

↠見コトヲ↢極楽↡心歓喜願往生

さらに弥陀みだたてまつりて*法忍ほうにんじょうず りょうらく

マツリテ↢弥陀↡成↢法忍無量楽

*ひゃく女人にょにんおなじくぶつにまうす がんおうじょう

五百女人同↠仏願往生

誓願せいがんおなじく安楽あんらくこくしょうぜん」 と りょうらく

誓願ムト↢安楽国無量楽

そのときそんみな*いんしたまふ がんおうじょう

世尊皆印記タマフ願往生

おなじくおうじょう三昧さんまいしょうせん」 と りょうらく

↢往生↡証ムト↢三昧無量楽

*しゃくぼん護世ごせくうのぞみてき がんおうじょう

釈・梵・護世臨↠空願往生

またおなじく*発願ほつがんして安楽あんらくしょうぜんと りょうらく

亦同発願ムト↢安楽無量楽

二 Ⅳ 嘆唯付念仏

【36】 ^あまねくえんすすむつねに念仏ねんぶつすべし がんおうじょう

↢有縁↡常念仏ベシ願往生

観音かんのん大勢だいせい同学どうがくとなる りょうらく

観音・大勢為↢同学無量楽

もしよく念仏ねんぶつするものはにんちゅうじょうなり がんおうじょう

念仏ルモノハ人中ナリ願往生

ねがはくはおなじく諸仏しょぶついえしょうずることをて りょうらく

クハ↣同コトヲ↢諸仏無量楽

*じょうごうじょう仏辺ぶっぺんにしてしょうす がんおうじょう

長劫長時仏辺ニシテ願往生

*どうじょうみょうあにはるかなりとなさんや りょうらく

道場妙果豈ムヤハルカナリト無量楽

結勧【後述】
  頓教勝益

【37】^もろもろのぎょうじゃにまうさく、 *ぼんしょうむさぼるべからざれどもいとはず、 弥陀みだじょうかろんずべからざれどもねがはず。 いとへばすなはちしゃながへだたり、 ねがへばすなはちじょうつねにす。 へだたればすなはち六道ろくどういんもうじ、 りんのづからめっす。 いんすでにもうじぬれば、 すなはちぎょうみょうとたちまちにゆ。

↢諸行者↡、凡夫生死ドモ↠可↠貪而不↠厭、弥陀浄土ドモ↠可↠軽ンズ而不↠欣。厭娑婆永、欣浄土常。隔六道因亡、淪廻之果自。因果既ヌレバ、則也。

生死無際

^あおぎておもんみれば*どうしょうしきとう、 よくみづからりょうせよ。 しりぞきて*じゅしょうさいなることをすいするに、 *くうしょうどうなり。 どうにして*心識しんしきあり。 もし*空界くうかいどうならずしてありといはば、 一切いっさいしゅじょうすなはちこれいんなくしてはじめてでん。 心識しんしきもし本因ほんいんなくしてありといはば、 すなはち木石ぼくせきおなじからん。 もし木石ぼくせきおなじといはば、 すなはち六道ろくどう因業いんごうなからん。 因業いんごうもしなしといはば、 ぼんしょうらくいんたれかかくし、 たれからん。 このどうをもつて*推勘すいかんすれば、 一切いっさいしゅじょうさだめて心識しんしきあり。 もし心識しんしきあらば、 すなはち*空際くうさいどうにありてあらん。 もし空際くうさいどうにありといはば、 すなはちただぶつぶつとのみ本元ほんげんることをたまはん。 ぎょうじゃとうれ、 身心しんしん空際くうさいどうにありてすなはち今身こんじん今日こんにちいたるまで、 あくだんとんのぞくことあたはず。 一切いっさい煩悩ぼんのうただぞうなることをるべし。

レバ同生知識等、善思量。却ルニ↢受生之無際ナルコトヲ↡、与↢空性↡同時ナリ。同時ニシテ而有↢心識↡。若シテ↧与↢空界↡同時ナラ↥有リトイハバ者、一切衆生即是無クシテ↠因而始也。心識若クシテ↢本因↡有リトイハバ者、即事同カラム↢木石↡。若ジトイハバ↢木石↡者、則ラム↢六道之因業↡也。因業若シトイハバ者、凡聖苦楽因果誰、誰也。以↢斯道理↡推勘レバ者、一切衆生定↢心識↡也。若↢心識↡、即与↢空際↡同時。若与↢空際↡同時リトイハバ者、即唯仏ノミ↠仏得タマハム↠知コトヲ↢本元↡也。行者等知、自身心与↢空際↡同時マデ↢今身今日↡、不↠能↢断↠悪コト↟貪。一切煩悩唯シルベシ↢増多ナルコトヲ↡。

仏恩無窮

^またしゃ諸仏しょぶつおなじくすすめて、 もつぱら弥陀みだねんぜしめ極楽ごくらく想観そうかんせしめて、 この一しんつくしていのちえてすなはち安楽あんらくこくしょうぜしめたまふ。 あにじょう大益だいやくにあらずや。 ぎょうじゃとうゆめゆめつとめてこれをぎょうずべし。 つねにざんいだき、 あおぎて仏恩ぶっとんしゃせよ、 るべし。

又使タマフ↧釈迦・諸仏同、専シメ↢弥陀↡想↢観シメテ極楽↡、尽↢此一身↡命断↦安楽国↥也。豈ズヤ↢長時大益↡。行者等努力 ユメ 努力 ユメ 而行ベシ↠之。常↢慚愧↡、仰↢仏恩↡、応↠知

般舟はんじゅ三昧ざんまいぎょうどうおうじょうさん かん

 

一切往生の知識等 往生を願うすべてのどうぎょうたち。 ここでの知識は同行、 法友の意。
生養 育て養うこと。
他の… 他人に縁のある教えや修行を軽視しそしる。
自の… 自分に縁のある肝要な教えだけをほめたたえてはならない。
履足 ふみ歩むこと。
生盲 →補註10
深坑 深いあな。
木に遇ふ 盲亀浮木の喩えをうけていう。 大海中に住む盲目の亀が、 百年に一度、 海上に顔を出し、 そこに流れてきた板のあなに出遇うことが極めて困難であるように、 仏法に遇うこともきわめて難しい。
讃順の心 讃嘆さんだんし信順する心。
是非慊恨 よしあしを論じたり、 嫌い恨んだりする心。
浄土に入る縁起 浄土に往生する縁由、 いわれ。
娑婆を出づる本末 迷いの世界であるしゃを離れ出る次第。
梵語 サンスクリット語のこと。 インドの古典語。
翻じて 翻訳して。
西国の語 梵語 (サンスクリット) のこと。
仏境現前す 仏の境界が行者の面前に現れる。
身心内悦す 身も心もよろこびにみたされる。
立定見諸仏 定に入って諸仏を見ること。 「立常見諸仏」 とする異本もある。
没々 深く沈んでいるさま。
 釈迦仏の化身のこと。
八相成仏 →八相はっそう
空有 空の立場と有の立場。
人法二障 人・法二つの我見のさわり。 人について実態的な自我があると執着するさわりと、 すべての存在 (法) について固定的な実体があると執着するさわり。
弥陀涅槃国 阿弥陀仏の浄土が涅槃のさとりの世界であることを示す。 →はん
無生 ここではしょう法忍ぼうにんのこと。
法忍 しょう法忍ぼうにんのこと。
饒王仏 法蔵菩薩の師仏。 →ざいおうぶつ
心に当然ひて坐し 浄土の中央に座り。 ここでの心は中心、 中央の意。
後際を徹窮して 未来際を尽して。 未来永劫に。
覓む 「覓」 はさがしもとめるの意。
悲意 しゅじょうをあわれむ大悲の心。
普行 あらゆる善行。
長時長劫 限りなく長い時間。
八万四 八万四千の略。 多数の意。 仏の説かれた教法が多数であることを示す。
 ここではしょうの苦果のこと。
業因 ここでは生死の苦果をまねく原因となる行為のこと。
利剣 するどいつるぎ。
身財 身命と財産。
無間業 絶え間のないぎょうごう
菩提無常の尊 この上ないさとりをひらかれた方。 仏のこと。
一音を… 仏の教えは本来ただ一つであるのに、 しゅじょうはそれぞれの素質能力に応じてさとるという意。 ¬ゆいぎょう¼ 「仏国品」 等に出る。
真元 真如しんにょの根源。
常住の処 しょうめつ変化を離れたはんのさとりの世界。
要行 肝要な行業。
一食の… 一度の食事をする僅かの間にも煩悩ぼんのうがまじわるという意。
三悪四趣 三悪は疑獄・ちくしょうの三悪趣、 四趣はこれにしゅを加えた四悪趣のこと。 →悪趣あくしゅ
定理聞経みな得悟す ぜんじょうの中にあって教えを聞き、 すべてみなさとりを得る。
微塵の…滅し 無始以来の多くの悪業は智慧ちえによって滅尽しの意。 親鸞聖人は 「微塵の故業と随智と滅す」 (信文類訓) と読まれた。 この場合の随智は自力の智慧の意か。
不覚転じて…入れば 迷いを転じて真如しんにょの門に入ればの意。 親鸞聖人は 「おしへざるに真如の門に転入す」 (行文類訓) と読まれた。
西方の要法 西方浄土に往生するという肝要な教え。
仏化 仏の教化。
遠行 遠方にでかけること。
念仏には… 念仏をつとめるいとまがないという。 功夫はつとめる、 実践するの意。
方楞具足して 方は側面、 楞は角の意。 ¬観経¼ に 「八方八楞具足」 とあるのをうける。 法幢が八角柱の形をなしているということ。
希奇の事 すぐれたありさま。
大衆 同じく往生を願う者を指していう。
この界 しゃ世界を指す。
無窮の劫 はかりしれないほどの長い時間。
天上人間 天の世界と人間の世界。
比量なし たぐいない。
徳水 浄土の宝池のはっどくすい
捉取 つかみとること。
蓮華会 宝池の中にある蓮華の会座。
宝果 宝樹にみのる果実。
往生の善知識 往生浄土を勧める善知識。 →ぜんしき
この国 西方浄土。
還るを須ゐず 迷いの世界に帰る必要はないという意。
新往の化生 新たに浄土に往生した者。
大衆 浄土の聖者を指していう。
殊異なし 異なるところがない。
 階段。
弥陀大会 阿弥陀仏の説法の会座。
宝鳥 阿弥陀仏のへんであるところの宝の鳥。 ¬観経¼ に 「百宝色の鳥」 とあるのをうけている。
悲心 慈悲の心。
同縁同行 同じく仏道を信じ修めるなかま。
逍遥 なにものにもとらわれず、 あるがままにあること。
飛踊 自在に飛行すること。
難思議 心でおしはかることのできないこと。 不可思議。
凡聖の… ぼんと阿弥陀仏との心が相向かうことをあらわす。 ここでの聖は阿弥陀仏を指す。
十万億を超過せり ¬大教¼ ¬小経¼ には、 西方十万億の世界を過ぎたところに阿弥陀仏の浄土があると説かれている。
道里 (西方浄土への) みちのり。
弾指のあひだ 指をはじくほどの短い時間。
ただ衆生の… 衆生が疑ってはならないことを疑うことが、 ただ嘆かわしい。
忤はず 逆方向でない。 「忤」 はさからうの意。
弥陀の摂と不摂 阿弥陀仏が救いとってくださるか否か。
珠羅宝網 宝珠をつらねた飾りあみ。
法忍 しょう法忍ぼうにんのこと。
立侍 そばに立つこと。
時劫 時間。
本国 極楽浄土を指す。
遊歴 めぐり訪れること。
一食 一度の食事をする僅かな時間。
同行人 念仏の行者。
大地微塵はなほ数あり 大地を微塵 (物質の最小単位) にくだけば数多いが、 それでもなおその数には限りがあるの意。
十方の仏国は… 十方にある仏国の数はきわめ尽すことができない。
安心定意にして 心を安定させて三昧さんまいに住して。
煩篭 煩悩によってとじこめられた迷いの世界をかごに喩えていう。
娑婆長劫の苦 娑婆世界で長くしょうりんをかさねる苦難。
同生の知識 同じく往生を願う者。
父母妻児 たとえ父母妻子は百千万あっても、 さとりのためのよい縁ではない。
他郷… しゃを指して他郷といい、 極楽を指して本国という。
楼観 重層の建物。 高殿のこと。
 並びたつの意。 「行」 は列、 並ぶの意の場合 「ごう」 の音となる。
重々の羅網 いくえにも重なる飾りあみ。
交絡 互いに交わること。
鈴珮 すずと飾り玉。
 するどくすぐれていること。
虚空会 空中における説法の会座。
彼此 あちらこちらの会座。
化鳥 げんの鳥。 阿弥陀仏のへんであるところの鳥。
旋転 ひびきめぐること。
有縁の同行者 縁あってともに念仏する法友たち。
直入 ただちに (浄土に) 入ること。
法王 仏法の王。 阿弥陀仏を指していう。
羅漢衆 阿羅あらかんのあつまり。
行じ 歩くの意。
乾地宝沙 池のほとりの乾いた宝石の砂地。
微波妙響を出し さざ波がたえなる音を発し。
徳水 浄土の宝池のはっどくすい
四岸 宝池の四方の岸。
宝帳 宝石のとばり。
周帀 周囲 (の長さ) のこと。
湛然 安らかで落ち着いたさま。
凡外に超えたり ぼんの境界を超越している。
慚賀 自らの罪障を知ってざんし、 釈迦の恩をよろこぶという意。
舌を舒べて… 。
九品 九品の機類がすべて浄土に往生することができると証明される。 ここで往生することを 「還帰」 (かえること) と述べたのは、 浄土を本国とみたためである。 →ぼん
父子あひ迎へて 阿弥陀仏が往生人を迎えて。
自作自受 みずからが迷いの業因をつくり、 みずからがその果報を受けるということ。
貪瞋の火宅 貪欲とんよく (むさぼり) やしん (いかり) に悩まされることを、 燃えさかる家に喩えていう。
百千帀 百千遍めぐること。
微塵の故業 微塵は無数の意。 これまでになした数多い業。 無始以来の多くの悪業のこと。
算数の宝 かずかずの宝の意。
行住進止逍遥の楽 行くもとどまるも、 なにものにもとらわれない心のままの楽しみ。
官事を… 公私の両面にわたって、 すべて憂いがない。
会々に 説法の会座ごとに。
周遍 あまねくめぐること。
朎朧 すきとおって美しく光り輝くさま。
林樹の行間 樹木の間。 ここでの 「行」 は並ぶ、 列の意。
階道 階段。
形枯命断 身体がくちはて命がおわること。
人々分あり 往生人はすべて平等に浄土の快楽を受けるという意。
蓮華大宝王 大宝王というべき蓮華。 阿弥陀仏の座る台座であることからいう。
葉々 はなびらのこと。
八万四 八万四千の略。 無数の意。
真珠の宝網 真珠をつらねた飾りあみ。
四幢 四柱の法幢のこと。 れんだいの四方にある宝でできた柱。
背相なし 仏はしゅじょうに世を向けることがないという意。
希奇の事 不可思議なこと。
宝羅宝網 宝珠をつらねた飾りあみ。
三身 阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩を指す。
本国他方 本国は極楽、 他方は極楽以外の世界を指す。
大海塵沙会 大海や塵沙のごとき説法の会座。 大海は広大であること、 塵沙は無数であることをあらわす。
宝楼重畳 いくえにも重なる宝の楼閣ろうかく
池渠の四岸 池の四方の岸辺。
法響 天楽がかなでる教えの響き。
 渠は支流の意。 宝池より流れ出る支流。
招喚 まねきよぶこと。
専住 心をもっぱら西方浄土にとどめること。
清虚の楽 煩悩ぼんのうのけがれを離れた静かな楽しみ。
表知 あきらかにあらわすこと。
半座を… 台座の半分を往生人に分け与える。
摩頂授記 仏より頭のいただきをなでられて、 記を授けられること。 →じゅ
無余 煩悩を余すところなく滅したはんのさとり。
帰還 (本国である極楽に) かえること。
菩薩塵沙の衆 塵沙は無数の意。 数限りない菩薩たちのこと。
幢幡 はたぼこ。
弥陀会 阿弥陀仏の説法の会座。
百千帀 百重千重。
記を授く →じゅ
本住他方の化生の衆 「本住」 はもとから極楽に住する聖者、 「他方…」 は他方世界より極楽に往生する聖者。
娑婆長劫の難 娑婆世界でながくしょうりんをかさねる苦難。
知識釈迦 ぜんしきであるところの釈迦。
弥陀弘誓の門 阿弥陀仏の広弘の誓願。 ひろき誓い。
棘刺叢林 いばら・とげ・くさむら・はやし。
高下 高低や起伏。
財色 財貨と女色。
業愛痴 悪業と愛欲と
獄率牛頭 牛の頭をした地獄の鬼。
業風 悪業の報いとして吹く地獄の猛風。
苦具 責め道具。
重々 いくえにも重なっている。
鎔銅鉄汁 溶けた銅や鉄の液汁。
八万 八万じゅんの略。
焱々 火がはげしく燃えあがるさま。
牛頭獄率 牛の頭をした地獄の鬼。
 怒って叫ぶ意。
心肚 むねとはら。
破法罪 仏法を破壊する罪。
謗毀 そしること。
阿鼻大獄 →阿鼻あびごく
戯笑の作罪 笑いたわむれながら犯す罪。
仏意 仏のみこころ。
鉄蟒 巨大な鉄の蛇。
鉄狗 鉄の犬。
 獲物を突き刺す道具。
臨々 急ぎ近づこうとするさま。
 ひっかけること。
棘林 いばらのはやし。
摧砕 くだけること。
毀辱 そしりはずかしめること。
衆生を…怨家のごとし →補註6
見聞方便処分の殺 他人がせっしょうするのを見聞して喜びを感ずること、 殺害の謀をめぐらすこと、 および殺害を許可命令すること。
前のごとく… (見聞方便処分の殺は) 前に説いた苦よりも倍の苦しみを受けるのであるという意。
三宝衆生の物 三宝物や他人の所有物。 三宝物は仏物 (仏像・殿堂など)、 法物 (経巻・紙筆など)、 僧物 (僧坊・田園・衣鉢など) の三つをいう。
劫盗 かすめとること。 ぬすみとること。 次々行の 「偸劫」 もこれに同じ。
恵施 めぐみほどこすこと。
泥梨永劫… 泥梨は地獄のこと。 地獄に沈んで久しく出る時がない。
泥梨長劫… きわめて長い間地獄の苦しみを受ける。
黄門 去勢された者。
欺誑 だましあざむくこと。
周遍 あまねくめぐること。
抜舌泥梨 舌を抜かれる地獄。
増上の往生心 往生を願う強いこころざし。
三塗の業 地獄・餓鬼がきちくしょうの果をまねく悪業。 →さん
清閑 清浄しょうじょう、 静寂であること。
 大慈悲心。
四種の荘厳 定善十三観をほうしょうぼうに分け、 そのそれぞれに通と別とを分つので、 四種の諸言となる。
心想 阿弥陀仏を観想する心。
余縁 念仏以外の行を修する者を指す。
回生の雑善 回向して生ずる雑多な善根ぜんごん。 念仏以外の善を指していう。
はるかに… 観音の住する西方浄土としゃ世界とははるかに隔たっているけれどもという意。
衆生に… 衆生の機類に応じて現れる身が種々に異なっているという意。
礼念 礼拝らいはいしょうねんすること。
心に事を内る 心には常に衆生済度の思いがあるという意。
 救いを求めて正念する声。
天冠の化仏 観音の頭上の冠にいただく弥陀のりゅうぶつ
慈恩を… ここでの慈恩は阿弥陀仏の慈悲のめぐみのこと。 観音は阿弥陀仏の慈悲を報ずるために天冠に弥陀の立化仏をちょうだいする。
遍身に交珞して 全身にまとわりついていて。
繊円 繊細円満であること。
千輪 せんぷくりんそうの略。 足の裏にある輪宝りんぽうの模様。 千の放射状の (車輪の輻) があることからいう。 三十二相の一。
本住他方行坐の処 本国の極楽であれ他方世界であれ、 観音菩薩が歩いたり座ったりするところはの意。
地前地上 地前は菩薩の修道階位のうちのしょ以前、 地上は初地以上のじゅうの位をいう。 →さつ
根の利鈍 素質能力のすぐれていることと劣っていること。
同生 同じく往生を願う者。
上下塵沙の刹 上方、 下方無数の国土。 刹は梵語クシェートラ (kṣetra) の音写。 国土の意。
弥陀の三化身 弥陀三尊の化身。 化阿弥陀仏・化観音菩薩・化勢至菩薩。
側塞 満ちふさがっていること。
常倫の諸地 常倫は普通一般の意。 諸地はじゅうの位の菩薩を指していう。
塵沙の衆 塵沙は無数の意。 数限りないしゅじょうのこと。
正座跏趺 けっ趺坐ふざに同じ。
華池大会 れんの池の中にある大いなる説法の会座。
篭々 おぼろげに。
 仏の真身が広大であることを指していう。
周遍… まっとうするのが困難であることを恐れて。
 小身の仏。 次々行の 「丈六の化仏」 のこと。
 はなびら。
自策 つとめはげむこと。
究竟常安 究極的な常住安楽。
勇猛 心をはげましてつとめること。
千証 無量のさとり。
大勢 →だいせいさつ
一宿 一夜。
明門歓喜地 明門はひゃっぽうみょうもんのこと。 菩薩が歓喜地 (初地) の位において得る法門の称。 あらゆる法門を明瞭に通達した智慧ちえという意。
推閑 おこたりなまけること。
他人推縁の事 他人がおしはかって行動すること。
悔心 罪や過ちを悔いる心。
金剛地 金剛の大地。 「定善義」 には 「金剛といふはすなはちこれ無漏むろの体なり」 とある。 →金剛こんごう
清閑 清浄しょうじょう、 静寂であること。
三七以後 二十一日以後。
名を尽すを… 命がおわるまで。
口に… 一切のものには実体がないというくうの道理を口に説いても。
是非人我 是非正邪にとらわれる我見。
採訪 (仏法を) たずねもとめること。
 往生のぎょうごうである念仏を指す。
希奇の益 すぐれたやく
勇猛 心をはげましてつとめること。
この国 しゃ世界を指す。
弥陀界 阿弥陀仏の極楽世界。
八徳宝池 はっどくすいの浴池。
十方の同行人 十方の世界から極楽に往生した人々。
初真 しょうもんの四果 (声聞乗の修道の四階位) のうちの初果。 しゅおんのこと。
心を回して 心をひるがえして。
七七日 四十九日。
塵沙の衆 数限りない浄土の聖者たち。
心を回して 小乗の心をひるがえし捨てて。
一発以去小心滅して ひとたび大乗の心をおこして後は小乗の心が滅尽して。 小心は小乗の心の意。
譏嫌の過 不快なそしりの過失。
大小の凡夫 大乗を学ぶ凡夫と小乗を学ぶ凡夫。
証と不証 無生をさとった者といまださとらない者。
非毀 非難し、 そしること。
覚語 さとること。
知識の悪強縁 悪知識 (誤った道に導く者) の強い縁。
名を抄す 姓名を記録する。
神識 意識。 心のはたらき。
芥々 ここでの 「芥」 は 「介」 (きわだち目立つさま、 明らかなさま) の意。 異本には 「芬々」 とするものもある。
香炉 香をたく器。
七七 七七日のこと。 四十九日。
偸僧 そうもつ (出家教団に属する財物・物資) を盗むこと。
酸疼 はげしく痛みうずくこと。
錐刀 きり。
旋転 ひらひらとひるがえること。
無量寿と称す 南無無量寿仏 (南無阿弥陀仏) と称える。
華中に合す 蓮華の中に含まれていること。
希有の法 尊くすぐれた教え。
智慧の法眼 真理を明らかに見る智慧のまなこ。
豁然 はっきりと明らかになるさま。
娑婆知識の恩 娑婆における善知識。 釈迦仏を指していう。 →ぜんしき
長時長劫 限りなく長い時間。
錯悟 あやまったさとり。
篭々 おぼろげに。
異の方便 とくにすぐれた方法。
韋提は… じょうようおん (523-592) 等の諸師がだいを大菩薩 (聖者) と見ていたのに対し、 善導ぜんどう大師は実のぼんと見定められた。
厭捨 厭いすてること。
法忍 しょう法忍ぼうにんのこと。
五百の女人 韋提希に仕えていた五百人の侍女たち。
印記 あかしを与えること。 ここでは往生の保証をすること。
釈梵護世 たいしゃく梵天ぼんてん・護世天王てんのうのこと。
発願 往生浄土を願う心をおこすこと。
長劫長時 限りなく長い時間。
道場の妙果 仏のさとりを指していう。
凡夫の…欣はず 親鸞聖人は 「凡夫の生死貪じて厭はざるべからず。 弥陀の浄土軽めて欣はざるべからず」 (信文類訓) と読まれた。
同生の知識等 同じく往生を願う者。
受生の無際なること われわれが生命を受けたのは、 その始めも知り得ない遠い過去であるということ。
空性 真如しんにょほっしょうと同義とみる説、 くう (空間領域) とみる説などがある。
心識 こころの主体。
空界 空性に同じ。
推勘 推考すること。
空際 空性に同じ。
底本は◎高田派専修寺蔵鎌倉時代刊本。 Ⓐ大谷大学蔵鎌倉時代刊本、 Ⓑ龍谷大学蔵(写字台旧蔵)室町時代刊本、 Ⓒ本派本願寺蔵版¬七祖聖教¼所収本 と対校。
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 Ⓑになし
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芥芥→Ⓒ芬芬
→Ⓒ
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従仏→◎仏従
→◎
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願往生 Ⓒになし
→Ⓑ
→◎