てんぎょうぎょうどうがんおうじょうじょうほうさん かんじょう

沙門しゃもん*善導ぜんどうしゅう

◎前行法分 ○請護会衆

【1】  四天王てんのう*じょうす。 ただちにどうじょうのなかにりたまへ。

奉請 道場への来入を懇請こんせいすること。

奉↠請↢四天王↡ 直入↢道場中↡

*師子ししおうじょうす。 師子ししまたひがたし。

師子王 仏法を守護する獣中の王。

奉↠請↢師子王↡ 師子亦難↠逢

もう奮迅ふんじんするに、 しゅ退散たいさんしてる。

奮↢迅身毛衣↡  衆魔退散去

こうべしてほっしょうず。 ただちにはんみやこらん。

廻↠頭請↢法師↡ 直取↢涅槃城↡

◎前行法分 ○法事大綱

【2】  じょしていはく、

序曰。

 ひそかにおもんみれば、 しゃ広大こうだいにしてたくへんなり。 *どうにあまねくして*じゅうこんようなり。 *しょうもうもくにしてしょういまだせず。 *引導いんどうほうなれども、 ともに死地しじくだく。 *じゅんかんらいして逝水せっすい長流ちょうりゅうひとし。 *たくみょう投神とうじんして、 たれかこれをよくすくはん。 これすなはち*識含しきがんさいにして、 *じんこうさらにえたり。 自爾じに悠々ゆうゆうとして*しょうえんふこと、 これいづれのぞ。

重昏永夜 非常に暗く永遠につづく夜。
生盲無目 →補註10
引導無方なれども 聖者の導きは自在ではあるが。
循還来去して… りん転生を繰り返すことを、 とどまることのない水の流れに喩えていう。
託命投神 しょうを繰り返すこと。
識含無際 識含はじょうのこと。 有情の輪廻は無始以来のものであるという意。
窮塵の劫 非常に長い時間。
勝縁 仏法のすぐれた縁。

窃以、娑婆広大火宅無辺。六道周居重昏永夜。生盲無目慧照未↠明。引導無方倶摧↢死地↡。循環来去等↢逝水長流↡。託命投神誰之能救。斯乃識含無際窮塵之劫更踰。自爾悠悠遇↢勝縁↡之何日。

 かみ*海徳かいとく初際しょさい如来にょらいよりすなはちこんしゃいた諸仏しょぶつ、 みなぜいじょうじて悲智ひちそうぎょうし、 *がんじょうてずして*りんあまねくしたまふ。 しかるにわれみょうさわりおもくして、 ぶつでたまへどもはず。 たとひ*どうしょうすれどもまた覆器ふきのごとし。 *神光じんこうひとしくらして*しょう*えらばず。 およびてへんなく、 みな*法潤ほうにんす。 法水ほうすいしずむといへども、 じょうごうかたくななるによりて*じゅうあひより、 どくときのぞみてまたおこる。

海徳初際如来 「ぎょうぼん」 に出る過去仏の名。 十方十仏の師仏。
含情 情識を有するもの。 識含に同じ。 じょうしゅじょう
同生すれども (仏と) 同じ世に生れても。
簡ばず 区別しない。
法潤に資す 仏法のうるおいにめぐまれる。
苦集 たい滅諦めったい。 →たい

上従↢海徳初際如来↡、乃至今時釈迦諸仏、皆乗↢弘誓↡悲智双行、不↠捨↢含情↡三輪普化。然我無明障重、仏出不↠逢。設使同生還如↢覆器↡。神光等照不↠簡↢四生↡。慈及無↠偏皆資↢法潤↡。雖↠沈↢法水↡、長劫由頑。苦集相因、毒火臨↠時還発。

 あおぎておもんみれば、 だいおんおもくしてひとしく*身田しんでんうるおし、 智慧ちえみょうして*どうぞうじょうす。 慈悲じひ方便ほうべんをもつて*きょうよろしきにしたがひ、 すすめて弥陀みだねんぜしめ、 じょうせしめたまふ。

身田 善悪の行為のもととなる身体を田地に喩える。
道芽 さとりの芽。
視教 教え導くこと。

仰惟大悲恩重等潤↢身田↡、智慧冥加道芽増長。慈悲方便、視教随↠宜、勧念↢弥陀↡帰↢乎浄土↡。

はすなはち衆珍しゅちん雑間けんぞうして、 光色こうしききおかがやき、 *徳水とくすいみ、 はな*玲瓏れいろうとしてかげとおる。 宝楼ほうろう重接じゅうしょうしてひとしく神光じんこうかがやかし、 林樹りんじゅ*ようれて風塵ふうじんきょくあり。 だい*厳瑩ごんようして種々しゅじゅ希奇けきなり。 しょうじゅおなじくして、 あきらかなること*千日せんにちえたり。 はすなはちこんいろ相好そうごう儼然ごんねんたり。 しん往来おうらいくうじょうじて*無礙むげなり。 もしほうろんずれば、 すなはち十ぽうちょうぜつす。 じょうくうひとしくしてみなことなることなし。 *ほうぼんしょうがんじょうじて往来おうらいす。 かしこにいたりぬれば、 ことなることなく*斉同さいどう退たいなり。

徳水 →はっどくすい
玲瓏 すきとおって美しく光り輝くさま。
 瓔珞ようらくのこと。
厳瑩 すぐれて美しいこと。
他方 極楽以外の世界。
斉同に不退なり すべてみな等しく、 さとりより退くことがない。

地則衆珍雑間、光色競輝、徳水澂華玲瓏影徹。宝楼重接等輝↢神光↡、林樹垂↠瓔風塵雅曲。華台厳瑩、種種希奇。聖衆同居明踰↢千日↡。身則紫金之色、相好儼然。進止往来乗↠空無礙。若論↢依報↡、則超↢絶十方↡。地上・虚空等皆無↠異。他方凡聖、乗↠願往来。到↠彼無↠殊斉同不退。

 ただおもんみれば、 如来にょらい*ぜんぎょうそうじて四しょうすすめ、 このしゃてて極楽ごくらくしょうずることをねがはしめ、 もつぱらみょうごうしょうし、 ねて ¬弥陀みだきょう¼ をじゅせしめたまふ。 かの ˆじょうのˇ しょうごんり、 この ˆしゃのˇ 苦事くじいとひて、 *いん・五ねん*ひつみょうとなし、 *しょうじょ*しゅすなはちせつひまなく、 このごうしてあまねく*含霊がんれいそなへて、 寿いのちくればだいじょうじてひとしくかのくにのぞましめんとほっすればなり。

善巧 たくみなてだて。
三因五念 往生の因であるところの三信と五念門の行。 →三心さんしん念門ねんもん
畢命を期となし 命おわるまで。
正助 正定しょうじょうごう (称名) とじょごう (読誦どくじゅ観察かんざつ礼拝さいはいさんだんよう)。 →しゅ正行しょうぎょう

但以↧如来善巧、総勧↢四生↡、棄↢此娑婆↡、忻↠生↢極楽↡、専称↢名号↡、兼誦↦¬弥陀経¼↥、欲↠令↧識↢彼荘厳↡、厭↢斯苦事↡、三因五念、畢命為↠期、正助四修、則刹那無間↥、迴↢斯功業↡普備↢含霊↡、寿尽乗↠台斉臨↢彼国↡。

【3】 おほよそのためにせんとほっし、 のためにせんとほっしてどうじょうりゅうせば、 づすべからく堂舎どうしゃ*厳飾ごんじきして尊像そんぞう*ばんあんしをはりて、 衆等しゅとうしょうふことなく、 ことごとく洗浴せんよくしてじょうじゃくし、 どうじょうりてほうかしむべし。 もし*召請しょうしょうせんとほっするひとおよび*さんのものはことごとくりゅうし、 *大衆だいしゅせしめて、 一にんをしてしょうこうさんもちゐ、 *しゅうそうぺんせしめをはりて、 しかしてのち*ほうによりてしょうをなして召請しょうしょうしていへ。

幡華 幢幡どうばん (はたぼこ) と供華。
召請せんと欲する人 召請人。 讃文を唱える人々。
和讃のもの ともに和して讃文を唱える人々。
大衆 道場に参集している人々。
周帀一遍 道場の仏座の回りを一周すること。
 行儀作法。

凡欲↠為↠自欲↠為↠他立↢道場↡者、先須厳↢飾堂舎↡安↢置尊像幡華↡竟、衆等無↠問↢多少↡、尽令↧洗浴著↢浄衣↡、入↢道場↡聴↞法。若欲↢召請↡人、及和讃者尽立、大衆令↠坐使↢一人先須焼香散華、周帀一徧↡竟、然後依↠法作↠声召請云。

◎前行法分 ○略請三宝

【4】 *般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

大衆だいしゅしんおなじくして三がいいとへ りょうらく

大衆同心厭↢三界↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

ながえてねがはくはすらなからん りょうらく

三塗永絶願無↠名 無量楽

がいたくにして居止こししがたし がんおうじょう

三界火宅難↢居止↡ 願往生

ぶつ願力がんりきじょうじて西方さいほうかん りょうらく

乗↢仏願力↡往↢西方↡ 無量楽

*般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽… 「般舟三昧楽」 は讃文の発声の句として、 「願往生」 「無量楽」 等は唱和の句として用いられたもの。 →般舟はんじゅ三昧ざんまい

般舟三昧楽 願往生

*おんほうずることをねんじてつねにちょうだいせよ りょうらく

念↢報慈恩↡常頂戴 無量楽

【5】 大衆だいしゅはなして*ぎょうしてりゅうし がんおうじょう

大衆持↠華恭敬立 願往生

弥陀みだしょうじたてまつるどうじょうりたまへ りょうらく

先請↢弥陀↡入↢道場↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

*がんせずときおうじてむかへたまへ りょうらく

不↠違↢弘願↡応↠時迎 無量楽

観音かんのんせい*塵沙じんじゃしゅう がんおうじょう

塵沙の衆 数限りない浄土の聖者たち。

観音・勢至塵沙衆 願往生

ぶつ (阿弥陀仏)したがはなじょうじてきたりて*りたまへ りょうらく

 法事讃の会座。

従↠仏乗↠華来入↠会 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

観音かんのんりて*だいらしめたまへ りょうらく

観音接↠手入↢華台↡ 無量楽

*しょうしょうごんしゃぶつ がんおうじょう

無勝荘厳 無勝荘厳国。 無勝土ともいう。 西方四十二ごうしゃの諸仏の国土の彼方にある釈迦仏の浄土。 北本 ¬はんぎょう¼ 巻二十四に説かれる。

無勝荘厳釈迦仏 願往生

わが*しんけてどうじょうりたまへ りょうらく

微心 ささやかな心。

受↢我微心↡入↢道場↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

くだきてもしゃおん*慚謝ざんしゃせん りょうらく

砕↠身慙謝釈迦恩 無量楽

*かのくにしょうごん大海だいかいしゅ がんおうじょう

かの国の荘厳大海衆 無勝荘厳国の大海のような無量の聖者たち。

彼国荘厳大海衆 願往生

ぶつ (釈尊)したがはなじょうじてきたりてりたまへ りょうらく

従↠仏乗↠華来入↠会 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

ぶつ*じんたすけてしゅじょうす りょうらく

神化 不可思議な教化、 導き。

助↢仏神化↡度↢衆生↡ 無量楽

ぽう恒沙ごうじゃぶつ*したべて がんおうじょう

十方恒沙仏舒↠舌 願往生

われぼん安楽あんらくしょうずることをしょうしたまふ りょうらく

証↣我凡夫生↢安楽↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

しん*もつだいしんなり りょうらく

利物 物はしゅじょうの意。 衆生をやくすること。

悲心利物大悲心 無量楽

ざん恒沙ごうじゃだいしん がんおうじょう

慙愧恒沙大悲心 願往生

わがしんけてどうじょうりたまへ りょうらく

受↢我微心↡入↢道場↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

専心せんしんじょう仏前ぶつぜんす りょうらく

専↠心浄土仏前期 無量楽

一々の如来にょらい大海だいかいしゅ がんおうじょう

一一如来大海衆 願往生

ぶつしたがはなじょうじてきたりてりたまへ りょうらく

従↠仏乗↠華来入↠会 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

ことごとくこれおうじょう*ぞうじょうえんなり りょうらく

尽是往生増上縁 無量楽

ぶつ*二十五さつをして がんおうじょう

仏使↢二十五菩薩 願往生

一切いっさいとききたりてつねに*ねんせしめたまふ りょうらく

一切時来常護念↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

*ひつみょうしてただちにはんみやこらん りょうらく

畢命直入↢涅槃城↡ 無量楽

ぶつおそれたまふしゅじょう*さわりありて がんおうじょう

四魔 しゅじょうを悩ませる四種の魔。 ①煩悩ぼんのうおん (苦しみを生ずるおん) ③死魔 ④天魔 (他化たけざいてんの魔王)。

仏恐衆生四魔障 願往生

いまだ極楽ごくらくいたらずして三することを りょうらく

未↠至↢極楽↡堕↢三塗↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

*直心じきしんをもつてじつぎょうずればぶつ迎来こうらいしたまふ りょうらく

直心 二心なく純粋な心。

直心実行仏迎来 無量楽

われいま*衆等しゅとうふか*慚謝ざんしゃす がんおうじょう

衆等 大衆のこと。 道場に参集している人々。

我今衆等慙謝 願往生

わが*しんけてきたりてりたまへ りょうらく

受↢我微心↡来入↠会 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

心々しんしんせんちゅうしてしゃでん りょうらく

心心専注出↢娑婆↡ 無量楽

【6】 *本国ほんごく弥陀みだもろもろの*しょうじゅ がんおうじょう

本国 極楽浄土を指す。
聖衆 観音・勢至等の浄土の菩薩たち。

本国弥陀諸聖衆 願往生

びょうどうにともにきたりてどうじょうしたまへ りょうらく

平等倶来坐↢道場↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

どうじょうしょうじゅじつひがたし りょうらく

道場聖衆実難↠逢 無量楽

衆等しゅとう*弥陀みだ*ちょうらいして がんおうじょう

弥陀会 阿弥陀仏の説法の会座。 ここでは法事讃の儀礼を指していう。

衆等頂↢礼弥陀会↡ 願往生

あまねくこうさんじておなじくようしたてまつらん りょうらく

普散↢香華↡同供養 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

弥陀みだひかりおうじょうにんせっす りょうらく

弥陀光摂↢往生人↡ 無量楽

【7】 ぶつ弥陀みだはんたいして がんおうじょう

対↢仏弥陀涅槃会↡ 願往生

おのおの*誓願せいがんおこして*だいしょうず りょうらく

誓願 往生浄土を願う心。

各発↢誓願↡請↢華台↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

極楽ごくらくしょうごんもんことごとくひらけたり りょうらく

極楽荘厳門尽開 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

専心せんしん念仏ねんぶつすればだいす りょうらく

専心念仏坐↢華台↡ 無量楽

般舟はんじゅ三昧ざんまいらく がんおうじょう

般舟三昧楽 願往生

はなじょうじてただちにることうたがふべからず りょうらく

乗↠華直入不↠須↠疑 無量楽

【8】 衆等しゅとうしんひとしくして*こうしょうず おうじょうらく

高座 道場の高座の導師。

衆等斉↠心請↢高座↡ 往生楽

*慇懃おんごん*ようして*そんぎょうけ おうじょうらく

智影 影は光の意。 智慧ちえの光をもってということ。 高座の導師の智慧を指していう。
尊経 尊い経典。 ¬小経¼ を指していう。

慇懃智影説↢尊経↡ 往生楽

*なん思議じぎ おうじょうらく *双樹林そうじゅりん おうじょうらく *なん おうじょうらく

難思議・双樹林下・難思 親鸞聖人はこの三種のみょうもくを転用して、 第十八願がんの往生を難思議往生、 第十九願要門の往生を双樹林下往生、 第二十願真門の往生を難思往生と分判された。

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

どうじょうときひがたくひがたし おうじょうらく

道場時逢難叵↠遇 往生楽

じょう迅速じんそくにしていのちとどまりがたし おうじょうらく

無常迅速命難↠停 往生楽

なん思議じぎ おうじょうらく 双樹林そうじゅりん おうじょうらく なん おうじょうらく

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

眼前げんぜん*業道ごうどう人々にんにんる おうじょうらく

業道 善悪の業によって苦楽の果報を得るという道理。 →補註6

眼前業道人人見 往生楽

みな*どくによりて因縁いんねんをなす おうじょうらく

皆由↢三毒↡作↢因縁↡ 往生楽

なん思議じぎ おうじょうらく 双樹林そうじゅりん おうじょうらく なん おうじょうらく

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

人身にんじんたりといへどもつねに闇鈍あんどんにして おうじょうらく

雖↠得↢人身↡常闇鈍 往生楽

*貪瞋とんじん*邪見じゃけん*うたたせんにしてせんなり おうじょうらく

うたた いよいよ。

貪瞋邪見転専専 往生楽

なん思議じぎ おうじょうらく 双樹林そうじゅりん おうじょうらく なん おうじょうらく

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

にち惛々こんこんとして*しょうせず おうじょうらく

惺悟 めざめ、 さとること。

日夜惛惛不↢惺悟↡ 往生楽

かえりてこれ三*ろうするいんなり おうじょうらく

還是流↢浪三塗↡因 往生楽

なん思議じぎ おうじょうらく 双樹林そうじゅりん おうじょうらく なん おうじょうらく

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

たちまちに*じょうごうりんしなば おうじょうらく

忽爾輪↢迴長劫苦↡ 往生楽

弥陀みだじょういづれのときにかかん おうじょうらく

弥陀浄土何時聞 往生楽

なん思議じぎ おうじょうらく 双樹林そうじゅりん おうじょうらく なん おうじょうらく

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

大衆だいしゅしんおなじくしてこうしょうず おうじょうらく

大衆同↠心請↢高座↡ 往生楽

*ぐんじょうせんがために*法輪ほうりんてんぜよ おうじょうらく

法輪を転ぜよ 仏の教えを説かれよ。 仏の説かれた教えは、 衆生の煩悩ぼんのうをうちくだき、 次々とひろまってゆくので、 これを車輪に喩えていう。 ここでは下の ¬阿弥陀経¼ 読誦どくじゅを指す。

為↠度↢羣生↡転↢法輪↡ 往生楽

なん思議じぎ おうじょうらく 双樹林そうじゅりん おうじょうらく なん おうじょうらく

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

衆等しゅとうしんかたむけてほうくことをねがひて おうじょうらく

衆等傾↠心楽聞↠法 往生楽

こうりてつねにようしたてまつらん おうじょうらく

手執↢香華↡常供養 往生楽

なん思議じぎ おうじょうらく 双樹林そうじゅりん おうじょうらく なん おうじょうらく

難思議 往生楽  双樹林下 往生楽  難思 往生楽

【9】 どうじょう*大衆だいしゅあひともにしんいたしてきょうらいし、

大衆裏 大衆に同じ。 道場に参集している人々。

道場大衆裏相与至心敬礼

常住じょうじゅうぶつ南無なもしたてまつる。

南↢無常住仏↡

どうじょう大衆だいしゅあひともにしんいたしてきょうらいし、

道場大衆裏相与至心敬礼

常住じょうじゅうほうに南無したてまつる。

南↢無常住法↡

どうじょう大衆だいしゅ裏あひともにしんいたしてきょうらいし、

道場大衆裏相与至心敬礼

常住じょうじゅうそう南無なもしたてまつる。

南↢無常住僧↡

◎前行法分 ○広請三宝

【10】うやまひてまうす。 どうじょう衆等しゅとうおのおのしんおさめてだんがっしょうし、 こうべたたきて、 ほんしゃぶつげんらいのもろもろのそんみょうらいしたてまつる。 ぶつ帰依きえしたてまつる所以ゆえんは、 ぶつはこれしゅじょうだい慈悲じひちち、 またこれ*しゅっぞうじょうりょうえんなればなり。 その恩徳おんどくをはかりみれば、 *塵劫じんごうぎてこれをぶともつくしがたし。

出世増上の良縁 迷いの世界を離れ出るすぐれた縁。
塵劫 塵点じんでんごうの略。 はかりしれない長い時間。

敬白。道場衆等、各各斂↠心、弾指合掌、叩頭帰↢命礼↣本師釈迦仏、過・現・未来諸世尊↡。所↣以帰↢依仏↡者、仏是衆生大慈悲父、亦是出世増上良縁。計↢其恩徳↡過↢於塵劫↡述↠之難↠尽。

¬*けんきょう¼ (意) にのたまはく、 「一々の諸仏しょぶつしょほっよりおわだいいたるまで、 専心せんしんほうもとめて、 身財しんざいかえりみず、 *悲智ひちそうぎょうして、 かつて退念たいねんなし」 と。

悲智双行 慈悲と智慧をともに行ずること。 →慈悲じひ智慧ちえ

¬賢愚経¼言。「一一諸仏、従↢初発意↡終至↢菩提↡、専心求↠法不↠顧↢身財↡、悲智双行曾無↢退念↡。」

あるいは*ひとこころみるにひてにくぶんちょうゆるし、 あるいは*みづからきて鴿はといのちべ、 あるいは*せんててもつてほうもとむ。 あるいは*せんくぎちて四もとめ、 あるいは*身血しんけつしてもつてしゃすくひ、 あるいは*さいててもつてせつつ。 あるいは*慈悲じひ方便ほうべんもうけて、 して禽魚きんぎょとなりてもつて*そうしょうすくひてそのなんまぬかれしむ。 あるいは*金毛こんもう獅子ししとなりてもつてりょうすすめ、 あるいは*びゃくぞうとなりてきばき、 だいもとめんがために ˆりょうにˇ 奉施ぶせす。 あるいは*おんることなほしゃくのごとく、 あるいは*どうることたとへばしんのごとし。 彼我ひがことなることなし。 しょうぼんなんぞことならん。

人の逼め… ¬けんきょう¼ 巻一のうっ多羅たら仙人の因縁いんねん
みづから身を… ¬賢愚経¼ 巻一の尸毘しび王の因縁。
千頭を… ¬賢愚経¼ 巻五の月光がっこう王の因縁。
千の釘を… ¬賢愚経¼ 巻一のりょうかつ王の因縁。
身血を… ¬賢愚経¼ 巻二のきゃばつ王の因縁。
妻子を… ¬みょう色王しきおうぎょう¼ の妙色王の因縁。
慈悲方便を… ¬賢愚経¼ 巻七のせつ健寧こんねい王の因縁。
蒼生 衆生のこと。 →しゅじょう
金毛の… ¬賢愚経¼ 巻十三のだい王の因縁。
白象と… ¬だい智度ちどろん¼ 巻十二・九三、 ¬ぞう宝蔵ほうぞうきょう¼ 巻二の釈迦の本生。
怨家を… ¬賢愚経¼ 巻十の釈迦・だいの因縁。
外道を現る… 典拠未詳。

或可↧逢↢人逼試↡、皮肉分張↥、或自割↠身而延↢鴿命↡、或捨↢千頭↡以求↠法。或釘↢千釘↡而求↢四句↡、或刺↢身血↡以済↢夜叉↡、或捨↢妻子↡以充↢羅刹↡。或設↢慈悲方便↡化作↢禽魚↡、用済↢蒼生↡免↢其飢難↡。或作↢金毛師子↡以上↢猟師↡、或作↢白象↡抽↠牙為↠求↢菩提↡而奉施。或観↢怨家↡由如↢赤子↡、或視↢外道↡比若↢親児↡。彼我無↠殊、聖凡何異。

*ぎょうみな*無漏むろ相応そうおうす。 *地々じじこうおさめて、 はじめてまどかなることをるをぶつなづく。 はすなはち*えんこん光色こうしき*千日せんにちきおかがやくにたとふ。 相好そうごうぶんみょうなり。 たとへばしゅしょうよるほがらかなるがごとし。 *跏趺かふしょうして*はいそうえんみょうなり。 法界ほうかいおなじくして、 おのおの如来にょらい面相めんそうたてまつる。 身心しんしんたんじゃくにして、 *ゆう時機じきしっせず。 るいしたがひて変通へんずうすれども、 *報体ほうたいすなはちもとよりどうなり。 ただおもんみれば如来にょらいとくこれをたんずるにつくしがたし。

三祇 三阿僧祇劫。 →そう
地々 十地の各地。
閻浮金光色 閻浮金は紫色を帯びた最高の金のこと。
跏趺正坐 足の甲を作用のもものうえにおく座り方。 けっ趺坐ふざに同じ。
不背の相 仏はしゅじょうに背を向けることがないという意。
化用 衆生を教化やくするはたらき。
報体 報身ほうじんの体。

三祇起行皆与↢無漏↡相応。地地収↠功、始得↢果円↡号↠仏。身則閻浮金光色、喩↢千日競暉↡。相好分明。譬若↢衆星夜朗↡。跏趺正坐、不背之相円明。法界同帰各覩↢如来面相↡。身心湛寂化用不↠失↢時機↡。随類変通報体則元来不動。但以如来智徳嘆↠之難↠尽。

どうじょう衆等しゅとうおのおの慚謝ざんしゃしんしょうずべし。 よく諸仏しょぶつのわがために捨身しゃしんせしめたまふこと、 塵劫じんごうよりもぎたり。 かなしきかな、 そんよくなんをなして、 じょうごう勤々ごんごんとしてろうつうしのびたまふ。 また*しょうのためにぎょうすといへども、 しょうおんもとめず、 ひとしく*塵労じんろうだいしてがんすることを望欲もうよくしたまふ。 衆等しゅとうしんひとしくしていまのしゅ某甲それがしのために、 十ぽう諸仏しょぶつ一切いっさいそんじょうす。

 衆生のこと。
塵労 心を疲れさせるものの意。 煩悩の異名。 →煩悩ぼんのう

道場衆等、各生↢慙謝之心↡。能使↢諸仏為↠我捨↟身過↠於↢塵劫↡。哀哉世尊、能為↢難事↡長劫勤勤忍↢疲労之苦痛↡。雖↢復為↠生苦行↡不↠覓↢小恩↡、望↧欲等出↢塵労↡会↢菩提↡而帰↦彼岸↥。衆等斉↠心為↢今施主某甲等↡、奉↠請↢十方諸仏一切世尊↡。

【11】弟子でしとううやうやしく諸仏しょぶつきょうがいたずぬるに、 ただぶつのみよくこくしょうりたまへり。 ぼんはかるところにあらず。 *しんゆうみなじょうりゅうして、 もつてぐんじょうみちびきたまふ。 法体ほったいことなることなければ、 *しきこれにしてさとり。 ただぼん乱想らんそうたくするによしなきがためのゆゑに、 しゃ諸仏しょぶつ慈悲じひてずして、 ただちに西方さいほう万億まんおくせつさしむ。

有識 心のはたらきを有するもの。 じょう、 衆生に同じ。

弟子等敬尋↢諸仏境界↡、唯仏能知↢国土精華↡、非↢凡所↟測。三身化用、皆立↢浄土↡以導↢群生↡。法体無↠殊。有識帰↠之得↠悟。但為↢凡夫乱想寄託無↟由故、使↧釈迦諸仏不↠捨↢慈悲↡、直指↦西方十万億刹↥。

くに極楽ごくらくづけ、 ぶつ弥陀みだなづく。 げんにましまして説法せっぽうしたまふ。 そのくに清浄しょうじょうにして*とくしょうごんせり。 なが*げんち、 ひとしくしてのうなし。 人天にんでん善悪ぜんあくみなおうじょう。 かしこにいたりぬれば、 ことなることなく*斉同さいどう退たいなり。

譏嫌 そしりきらわれる名。

国名↢極楽↡仏号↢弥陀↡。現在説法。其国清浄具↢四徳荘厳↡。永絶↢譏嫌↡等無↢憂悩↡。人天善悪皆得↢往生↡。到↠彼無↠殊、斉同不退。

なんのこころかしかるとならば、 すなはち*弥陀みだいんに、 *にょうおうぶつみもとにしてくらいををてていえで、 すなはち*悲智ひちしんこうの四十八がんおこしたまふ。 ぶつ願力がんりきをもつて*ぎゃく*あくつみめっしてしょうずることを*謗法ほうぼう*闡提せんだいしんしてみなくによる。

弥陀の因地 阿弥陀仏のいんであるところの法蔵菩薩。 →法蔵ほうぞうさつ
悲智 慈悲と智慧ちえ

何意然者、乃由↧弥陀因地、世饒王仏所、捨↠位出↠家、即起↢悲智之心↡、広弘↦四十八願↥。以↢仏願力↡五逆之与↢十悪↡罪滅得↠生。謗法闡提、迴心皆往。

また*だいしょういたしてしゃつることをちかひ、 念々ねんねんわするることなくけつじょうして極楽ごくらくしょうずることをもとめ、 如来にょらい (釈尊) そのしょうによるがゆゑに、 すなはち*じょうさんりょうもん*ぷく*しょうきて、 ひろ*もんやくをなすによる。 十ぽう恒沙ごうじゃ諸仏しょぶつともにしゃさんじて*したべてあまねく*ぜんおおひておうじょうることのあやまりにあらざることをしょうしたまふ。

定散両門 定善と散善。 →じょうぜん散善さんぜん
九章 →ぼん
未聞の益 いままでに聞いたことのないすぐれたやく
三千 三千大千世界の略。 →三千さんぜん大千だいせんかい

復因↧韋提致請誓↠捨↢娑婆↡、念念無↠遺決定求↞生↢極楽↡。如来因↢其請↡故、即説↢定散両門、三福九章↡、広作↢未聞之益↡。十方恒沙諸仏、共讃↢釈迦↡舒↠舌遍覆↢三千↡、証↧得↢往生↡非↠謬↥。

かくのごとき諸仏しょぶつそん慈悲じひををてずしていまの*しゅ某甲それがしおよびしゅじょうしょうけて、 このどうじょうりてどく証明しょうみょうしたまへ。

如↠是等諸仏世尊、不↠捨↢慈悲↡、受↢今施主某甲及衆生請↡、入↢此道場↡、証↢明功徳↡。

じょうしをはりぬ。 いますすむ、 しゅじょうとうおのおのしんおさめて帰依きえがっしょうしたてまつれ。

奉請已、今勧、衆生等各各斂↠心帰依合掌。

【12】下座げざこうぎてさんじていへ。

 下座接↠高讃云。

 ねがはくはおうじょうせん、 ねがはくはおうじょうせん。 *衆等しゅとうことごとく*ほんしゃぶつ、 十ぽうかいのもろもろの如来にょらいみょうしたてまつる。 ねがはくはしゅしゅじょうしょうけて、 慈悲じひををてずしてどうじょうりて、 どく証明しょうみょう諸罪しょざいめっしたまへ。 しんめぐらしねんを一にして弥陀みだたてまつらん。 衆等しゅとう身心しんしんみな*やくして、 こうりてつねにようしたてまつれ。

本師 根本の師。

願往生、願往生。衆等咸帰↢命本師釈迦仏・十方世界諸如来↡。願受↢施主衆生請↡、不↠捨↢慈悲↡、入↢道場↡証↢明功徳↡、滅↢諸罪↡。回心一↠念見↢弥陀↡。衆等身心皆踊躍手執↢香華↡常供養。

 *こうぎてさんじていへ。

高下 高は道場の高座、 下は道場の下座。

 高接↠下讃云。

【13】こうぎて請召しょうしょうしていへ。

 高接↠下請召云。

 かさねてまうす。 どうじょう大衆だいしゅとうおのおのしんおさめて*だんがっしょうし、 *こうべたたきて一心いっしんみょうし、 いまのしゅおよびしゅじょうのために、 つぎにまさに十ぽう法界ほうかい諸仏しょぶつ所説しょせつ*しゅ多羅たらぞうまんせんじょうし、 また*全身ぜんしん散身さんしんしゃとうしょうじたてまつるべし。 ただねがはくはだい*神光じんこうはなちて、 このどうじょうりてどく証明しょうみょうしたまへ。

弾指 指をはじくこと。 ここでは敬心をあらわす動作。
頭を叩きて 頭を地につけてという意。
修多羅蔵八万四千 八万四千 (多数の意) の経典。 →しゅ多羅たら
全身散身の舎利 舎利は梵語シャリーラ (śarīra) の音写。 全身は仏の全身の遺骨、 散身は仏の分骨を指していう。

重白。道場大衆等、各各斂↠心弾指合掌、叩頭一心帰命、為↢今施主及衆生↡、次当奉↠請↢十方法界諸仏所説修多羅蔵、八万四千↡、又請↢全身散身舎利等↡。唯願放↢大神光↡、入↢此道場↡証↢明功徳↡。

また十ぽう*しょうもん*縁覚えんがく得道とくどうしょうにんしょうじたてまつる。 ただねがはくは慈悲じひををてず、 だい神通じんずうげんじて、 このどうじょうりてどく証明しょうみょうしたまへ。

又請↢十方声聞・縁覚・得道聖人↡。唯願不↠捨↢慈悲↡、現↢大神通↡、入↢此道場↡証↢明功徳↡。

またまさにもろもろのさつしゅ*げん*文殊もんじゅ*観音かんのん*せいとうじょうすべし。 ただねがはくは慈悲じひををてず、 しゅじょうがんてしめて、 このどうじょうりてどく証明しょうみょうしたまへ。

普賢 →げんさつ

又当奉↠請↢諸菩薩衆・普賢・文殊・観音・勢至等↡。唯願不↠捨↢慈悲↡、満↢衆生願↡、入↢此道場↡証↢明功徳↡。

帰依きえじょうする所以ゆえんは、 このもろもろのさつ*しょほっよりすなはちだいいたるまで、 つねにびょうどうぎょうじて*しょういんへんなく、 自利じり利他りたときとしてしばらくもむことなし。 つねに法音ほうおんをもつてもろもろのけんかくせしむ。 こうみょうあまねくりょうぶつらし、 一切いっさいかい*しゅ震動しんどうす。 そうじてかいせっ殿でんうごかす。 *邪網じゃもう掴裂かくれつし、 *諸見しょけんしょうめつし、 もろもろの*塵労じんろうさんじ、 もろもろの*欲塹よくぜんす。 法門ほうもん開闡かいせんして*清白しょうびゃくけんみょうし、 仏法ぶっぽうこうしてしょうせんす。 つねにぜん*しん口意くいごうをなし、 つねに退たいしん口意くいごうぎょうじ、 つねにどうしん口意くいごうぎょうじ、 つねに讃嘆さんだんしん口意くいごうぎょうじ、 つねに清浄しょうじょうしん口意くいごうぎょうじ、 つねにのうしん口意くいごうぎょうじ、 つねに智慧ちえしん口意くいごうぎょうじ、 かくじょうじゅし、 *じょうじょうじゅしたまへばなり。

初発意 はじめて菩提心をおこすこと。 →だいしん
接引偏なく かたよることなくしゅじょうを導くという意。
邪網を掴裂し よこしまな教えの網を破りさき。
諸見 悪しき見解。
欲塹 貪欲とんよくの心を越えがたい塹 (ほり) に喩えたもの。
清白 煩悩のけがれを離れた清浄しょうじょうな道。
定慧 禅定と智慧。 →ぜんじょう智慧ちえ

所↢以帰依奉請↡者、此諸菩薩、従↢初発意↡乃至菩提、常行↢平等↡接引無↠偏、自利利他無↢時暫息↡、常以↢法音↡覚↢諸世間↡、光明普照↢無量仏土↡、一切世界六種震動、総摂↢魔界↡動↢魔宮殿↡、掴↢裂邪網↡、消↢滅諸見↡、散↢諸塵労↡、壊↢諸欲塹↡、開↢闡法門↡顕↢明清白↡、光↢融仏法↡宣↢流正化↡、常作↢不染身口意業↡、常行↢不退身口意業↡、常行↢不動身口意業↡、常行↢讃歎身口意業↡、常行↢清浄身口意業↡、常行↢離悩身口意業↡、常行↢智慧身口意業↡、覚悟成就定慧成就。

このもろもろのさつは、 つねにもろもろの*てんりゅう人王にんのう梵王ぼんのうとうのためにしゅぎょうようせられたまへり。 一切いっさいしゅじょうとなり、 となり、 *みょうとなり、 そんとなり、 しょうとなり、 じょうとなりたまふ。 りょう*ぎょうがん*にょうやくするところおおし。 てんにん安穏あんのんにし一切いっさいやくす。 十ぽう遊歩ゆぶして*ごん方便ほうべんぎょうじ、 *仏法ぶっぽうぞうりてがんきょうす。 智慧ちえ聖明しょうみょうなること不可ふか思議しぎなり。 ぶつ*法輪ほうりんてんじ、 如来にょらい*一切いっさいしゅじょうじゅす。 一切いっさいほうにおいてことごとくざいたまへり。

天竜八部 八部鬼神のこと。 →はちじん
 異本には 「朋」 (とも) とある。
行願 自利利他の完成を願うこと (四弘