じょう文類もんるいじゅしょう

*禿とくしゃく*親鸞しんらんしゅう

 (色はそれぞれ 教巻 行巻 信巻 証巻 真巻 化巻 との対応を示す。)

正釈
  序分【序】
    大綱序
      讃嘆法益

【1】 ^それ*無礙むげなん光耀こうようは、 めっらくしょうす。 *まんぎょうえんごうは、 さわりうたがいのぞく。 *末代まつだい教行きょうぎょう、 もつぱらこれをしゅすべし。 *じょく目足もくそく、 かならずこれをつとむべし。

无難思光耀、滅↠苦↠楽。万行円備嘉号ミヤウガウナリ↠障↠疑。末教行、ホトケノミノリナリ↠修。濁世目足、必↠勤↠斯

一 Ⅰ ⅰ 勧進機受

^しかれば、 さいしょう*ぜいじゅぎょうして、 じょうねがへ。 如来にょらい教勅きょうちょく奉持ぶじして、 おんほうとくしゃせよ。

受↢行最勝弘誓↠穢↠浄。奉↢持如来教勅↠恩↠徳

一 Ⅰ 縁起序

^ここに*へんしゅう禿とく (親鸞)いん*西蕃せいばん論説ろんせつし、 かん (中国)日域じちいき (日本)*しゃくあおいで、 *しんしゅう*教行きょうぎょうしょうきょうしんす。 ことにんぬ、 *仏恩ぶっとんじんしがたければ、 あきらかにじょう文類もんるいじゅもちゐるなり。

片州愚禿、帰↢印度・西蕃論説↡、仰ギテ↢華漢・日域師釈↡、敬↢信真宗教行証。特、仏恩叵レバ↢窮尽↡明ルナリ↢浄土文類聚↡矣。

本文
    正釈三法【三法列釈】
      正明教法
        指示経典

【2】 ^しかるに*きょうといふは、 すなはち ¬*だいりょう寿じゅきょう¼ なり。

↠教者、則¬大无量寿経¼也。

一 Ⅱ ⅰ a 正述大意
          (一)
          (二)

^このきょうたいは、 *弥陀みだちかいちょうほつし、 ひろ*法蔵ほうぞうひらきて、 *ぼんしょうあわれんでえらんで*どくほうすることをいたす。 *しゃしゅっこうして、 *どうきょう*光闡こうせんし、 *群萌ぐんもうすくめぐむに*真実しんじつをもつてせんとおぼしてなり。

大意者、弥陀超↢発於誓↡、広↢法蔵↡、致↧哀ミテ↢凡小↡選ビテコトヲ↦功徳之宝↥。釈迦出↢興於世↡、光↢闡道教↡、欲テナリ↧拯↢群萌↡恵ムニテセムト↦真実之利↥。

一 Ⅱ ⅰ a ロ (三)

^まことにこれ、 如来にょらいこう真説しんせつどくさいしょうみょうでん*いちじょうきょう極説ごくせつ十方じっぽうしょうさん正教しょうきょうなり。

是如来興世之真説、奇特最勝之妙典、一乗究竟之極説、十方称讃之正教也。

一 Ⅱ ⅰ a 明示宗体

^如来にょらい*本願ほんがんくをきょう*しゅうとす、 すなはちぶつ*みょうごうをもつてきょう*たいとするなり。

クヲ↢如来本願↡為↢経宗致↡、即↢仏名号↡為↢経↡也。

一 Ⅱ ⅰ 正明大行
        直釈大行
          (一)略釈大行

【3】 ^ぎょうといふは、 すなはち*利他りた円満えんまんだいぎょうなり。

↠行者、則利他円満大行也。

一 Ⅱ ⅰ b イ (二)広釈大行
            (Ⅰ)正出願名

^すなはちこれ、 諸仏しょぶつ*しゃがん (第十七願) よりでたり。 また*諸仏しょぶつ称名しょうみょうがんづけ、 また往相おうそうしょうごうがんづくべし。

是出タリ↢諸仏咨嗟之願↡。復名↢諸仏称名之願↡、亦可↠名↢往相正業之願↡。

一 Ⅱ ⅰ b イ (二)(Ⅱ)正釈大行

・標回向

^しかるに*本願ほんがんりきこうしゅそうあり。 ひとつには*往相おうそうふたつには*還相げんそうなり。

本願力廻向↢二種相↡。一者往相、二者還相ナリ

・顕行信

^往相おうそうについてだいぎょうあり、 また*じょうしんあり。

↢往相↡有↢大行↡、亦有↢浄信↡。

・行体

^だいぎょうといふは、 すなはち*無礙むげこう如来にょらいみなしょうするなり。

大行トイフ者、則ルナリ↢无光如来↡。

・釈名

^このぎょうあまねく一切いっさいぎょうせっし、 *極速ごくそく円満えんまんす。 ゆゑにだいぎょうづく。

↢一切↡、極速円満セリカルガユヱ↢大行↡。

・破満

^このゆゑに*称名しょうみょうは、 よく*しゅじょう一切いっさい*みょうし、 よくしゅじょう*一切いっさいがん*てたまふ。

称名、能↢衆生一切无明↡、能タマフ↢衆生一切志願↡。

・転釈

^称名しょうみょうすなはち*憶念おくねんなり。 憶念おくねんはすなはち*念仏ねんぶつなり。 念仏ねんぶつはすなはちこれ*南無なも弥陀みだぶつなり。

称名憶念ナリ。憶念念仏ナリ。念仏是南无阿弥陀仏ナリ

一 Ⅱ ⅰ b イ (二)(Ⅲ)大行引文

・大経(成就文)

【4】 ^がん (第十七・十八願) じょうじゅもん、 ¬きょう¼ (*大経・下) にのたまはく、

願成就文、¬経¼言

^*十方じっぽう*恒沙ごうじゃ諸仏しょぶつ如来にょらい、 みなともに*りょう寿じゅぶつ*じんどく*不可ふか思議しぎにましますことを*讃嘆さんだんしたまふ。

「十方恒沙諸仏如来、皆共讃↢嘆タマフ无量寿仏威神功徳不可思議ナル↡。

^*しょしゅじょう、 そのみょうごうきて*信心しんじんかんし、 ない*一念いちねんせん。 *しんこうしたまへり。 かのくにしょうぜんとがんずれば、 すなはち*おうじょう*退転たいてんじゅう」 と。

諸有ユル衆生、聞↢其名号↡信心歓喜ムコト、乃至一念。至心廻向タマヘリ。願↠生ムト↢彼↡、即得↢往生↡、住↢不退転↡。」

・大経(流通文)

^またのたまはく (大経・下)

又言

^ぶつ*ろくかたりたまはく、 ªそれかぶつみょうごうくことをることありて、 *かんやくない一念いちねんせん。 まさにるべし、 このひとだいとす。 すなはちこれじょうどくそくすº」 と。

「仏語タマハク↢弥勒↡其有↠得コト↠聞コトヲ↢彼名号↡、歓喜踊躍乃至一念。当↠知、此為↠得↢大利↡。則是具↢足ルナリ无上功徳↡。」

・易行品

 ^*りゅうじゅさつ、 ¬*十住じゅうじゅう毘婆びばしゃろん¼ (*易行品) にいはく、

龍樹菩薩、¬十住婆沙論¼云

^もしひと退転たいてんんとおもはば、 *ぎょうしんをもつて、 *しゅうしてみょうごうしょうすべし。

「若人欲↣疾ムト不退転
↧以↢恭敬執持↦名号

^もしひと*善根ぜんごんゑて、 うたがへばすなはちはなひらけず。 *信心しんじん清浄しょうじょうなるものは、 はなひらけてすなはちぶつたてまつる」 と。

人種↢善根ヘバ華不↠開
信心清浄華開ケテマツルト↠仏

・浄土論

 ^*天親てんじんさつ、 ¬*じょうろん¼ にいはく、

天親菩薩、¬浄土論¼云

^そん、 われ一心いっしん*じん十方じっぽう無礙むげこう如来にょらい*みょうしたてまつりて、 *安楽あんらくこくしょうぜんとがんず。

「世尊我一心帰↢命マツリテ尽十方
无光如来↠生ムト↢安楽国

^われ*しゅ多羅たら真実しんじつどくそうによりて、 *がんそうきてぶっきょう相応そうおうせり。

我依↢修多羅真実功徳相
↢願偈総持↢仏教↡相応セリ

^ぶつ本願ほんがんりきそなはすに、 もうおうてむなしくぐるものなし。 よくすみやかに*どくだい宝海ほうかい満足まんぞくせしむ」 と。

↢仏本願力↢空
ムト↣速満↢足功徳大宝海↡」

一 Ⅱ ⅰ b イ (三)結嘆大行

・結上

【5】 ^しょうごん論説ろんせつ、 ことにもちゐてんぬ、 *ぼん*こうぎょうにあらず、 これだいこうぎょうなるがゆゑに*こうづく。

聖言・論説、特チヰ、非↢凡夫廻向↡、是大悲廻向ナルガ↢不廻向↡。

・正嘆

^まことにこれ、 *せんじゃく*摂取せっしゅ*本願ほんがん じょうちょう*ぜい*いちじょうしんみょうしょうぼう万善まんぜん円修えんしゅ勝行しょうぎょうなり。

是選択摂取之本願、无上超世之弘誓、一乗真妙之正法、万善円修之勝行也。

・行一念

【6】 ^¬きょう¼ (大経) に 「ない」 といふは、 じょうねてちゅうりゃくするのことばなり。 一念いちねん」 といふはすなはちこれ専念せんねんなり。 専念せんねんはすなはちこれいっしょうなり。 いっしょうはすなはちこれ称名しょうみょうなり。 称名しょうみょうはすなはちこれ憶念おくねんなり。 憶念おくねんはすなはちこれしょうねんなり。 しょうねんはすなはちこれしょうごうなり。

¬経¼言「乃至」、兼ルナリ↢上下↡略↠中之言ナリ。言↢「一念」↡者即是専念ナリ。専念是一声ナリ。一声是称名ナリ。称名是憶念ナリ。憶念是正念ナリ。正念是正業也。

・信一念

^また 「ない一念いちねん」 といふは、 これさらに観想かんそうどく遍数へんじゅとう一念いちねんをいふにはあらず。 おうじょう*しんぎょうぎゃくとくする*せつ延促えんそくについて、 ない一念いちねんといふなりるべし。

復「乃至一念トイフ」者、是更↠言フニハ観想・功徳・徧数等之一念↡。就↧獲↢得往生心行↡時節延促↥、言↢乃至一念↡也、応↠知

一 Ⅱ ⅰ b 開釈浄信
          (一)略釈浄信

【7】 ^じょうしんといふは、 すなはち利他りた深広じんこう信心しんじんなり。

↢浄信↡者、則利他深広信心也。

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)広釈浄信
            (Ⅰ)正出願名

^すなはちこれ*念仏ねんぶつおうじょうがん (第十八願) よりでたり。 また*しんしんぎょうがんづけ、 また往相おうそう信心しんじんがんづくべし。

是出タリ↠於↢念仏往生之願↡。亦名↢至心信楽之願↡、復可キナリ↠名↢往相信心之願↡。

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)示極難信
              (ⅰ)示難信義

^しかるに*はくぼんてい*ぐんじょう じょうしんがたく、 ごくしょうしがたし。

薄地凡夫、底下群生、浄信叵↠獲、極果叵↠証也。

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)斥自力失

^なにをもつてのゆゑに、 往相おうそうこうによらざるがゆゑに、 もう*纏縛てんばくせらるるによるがゆゑに。

。不ルガ↠由↢往相廻向↡故、由↠所ルニ纏↢縛疑網↡故

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅲ)嘆他力得

^いまし如来にょらい*加威かいりきによるがゆゑに、 ひろ*だいこうちからによるがゆゑに、 清浄しょうじょう真実しんじつ信心しんじん。 このしん*顛倒てんどうせず、 このしん虚偽こぎならず。

↢如来加威力↡故、博↢大悲広慧↡故、獲シム↢清浄真実信心↡。是心不↢顛倒↡、是心不↢虚偽ナラ↡。

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅳ)結判難易

^まことにんぬ、 じょうみょうじょうじがたきにはあらず、 真実しんじつじょうしんまことにることかたし。

无上妙果↠難キニハ↠成、真実浄信実↠得コト

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)(Ⅲ)明示信益
              (ⅰ)直示信益

^真実しんじつじょうしんれば、 *だいきょうしんるなり。

レバ↢真実浄信↡、得ナリ↢大慶喜↡。

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)(Ⅲ)(ⅱ)引経三文

・大経

 ^だいきょうしん」 といふは、 ¬きょう¼ (大経・下) にのたまはく、 「^それしん安楽あんらくこくしょうぜんとがんずることあるものは、 智慧ちえあきらかにたっし、 どくしゅしょうなることをべし」 と。

トイフハ↢大慶喜心↡、¬経¼言、「其↢至心コト↟生ムト↢安楽国、可シト↠得↢智慧明、功徳殊勝ナルコトヲ↡。」

・如来会

 ^また ¬きょう¼ (*如来会・下意) にのたまはく、 「このひとはすなはちこれ*だいとくのひとなり」 と。 また 「*広大こうだいしょうのひとなり」 とけり。

又¬経¼言、「是是大威徳ヒトナリ。」亦説↢「広大勝解ヒトナリト」↡。

一 Ⅱ ⅰ b ロ (二)(Ⅳ)結嘆浄信

【8】 ^まことにこれ、 じょぎゃくとく*神方しんぽう極速ごくそくえんにゅう真詮しんせん*ちょうせい不死ふし妙術みょうじゅつとく広大こうだいじょうしんなり。

是除疑獲徳之神方、極速円融之真詮、長生不死之妙術、威徳広大之浄信也。

一 Ⅱ ⅰ b 結成行信

【9】 ^しかれば、 もしはぎょう、 もしはしんいちとして弥陀みだ如来にょらい*清浄しょうじょう願心がんしん*こうじょうじゅしたまふところにあらざることあることなし。 *いんなくしていんのあるにはあらざるなりと、 るべし。

行若信、无↠有コト↤一事トシテルコト↣阿弥陀如来清浄願心之所↢廻向成就タマフ↡。非↢无クシテ↠因他ルニハ↡也、応↠知

一 Ⅱ ⅰ 正明証果
        明往生果
          (一)正明証果
            (Ⅰ)略釈証果

【10】^*しょうといふは、 すなはち利他りた円満えんまんみょうなり。

↠証者、則利他円満妙果也。

一 Ⅱ ⅰ c イ (一)(Ⅱ)広釈証果
              (ⅰ)正出願名

^すなはちこれ*ひっめつがん (第十一願) よりでたり。 またしょうだいはんがんづけ、 また往相おうそうしょうがんづくべし。

是出タリ↠於↢必至滅度之願↡。亦名↢証大涅槃之願↡、亦可↠名↢往相証果之願↡。

一 Ⅱ ⅰ c イ (一)(Ⅱ)(ⅱ)嘆所出法

^すなはちこれ清浄しょうじょう真実しんじつごくひっきょうしょうなり。

是清浄真実至極畢竟无生ナリ

一 Ⅱ ⅰ c イ (一)(Ⅱ)(ⅲ)証果引文

【11】^じょうはんがん (第十一願) じょうじゅもん、 ¬きょう¼ (大経・下) にのたまはく、

无上涅槃願成就文、¬経¼言

^それしゅじょうありて、 かのくにしょうずるものは、 みなことごとく*正定しょうじょうじゅじゅうす。 ゆゑはいかん。 かの仏国ぶっこくちゅうにはもろもろの*邪聚じゃじゅおよび*じょうじゅなければなり」 と。

「其↢衆生↡、生↢彼↡者、皆悉↢正定之聚↡。所以者何トナレバ仏国ニハレバナリ邪聚及不定聚↡。」

 ^またのたまはく (大経・上)

又言

^*ただほういんじゅんするがゆゑに、 人天にんでんあり。 げんみょうたんじょうにしてちょう希有けうなり。 容色ようしきみょうにして、 てんにあらずにんにあらず。 み*ねん虚無こむしんごくたいけたり」 と。

「但因↢順ルガ余方↡故、有人天之名↡。顔貌端ニシテ希有ナリ。容色微妙ニシテ、非↠天↠人。皆受タリ↢自然虚无之身、无極之体↡。」

 ^またのたまはく (大経・下)

又言

^かならず*ちょうぜつしてつることをて、 *あんにょうこくおうじょうせよ。 *おう*悪趣あくしゅり、 悪趣あくしゅねんづ。 *どうのぼるに窮極ぐうごくなし。 *やすくしてひとなし。 そのくにぎゃくせず、 ねんくところなり」 と。

「必↢超絶コトヲ↡、往↢生安養国↡。横↢五悪趣↡、悪趣自然。昇ルニ↠道↢窮極↡。易↠往シテ↠人。其国不↢逆↡、自然之所ナリ↠牽。」

一 Ⅱ ⅰ c イ (一)(Ⅱ)(ⅳ)結嘆証果

【12】^しょうごん、 あきらかにんぬ、 *煩悩ぼんのう*じょうじゅぼん*しょうざいじょく群萌ぐんもう往相おうそうしんぎょうればすなはち*だいじょう正定しょうじょうじゅじゅうす。 *正定しょうじょうじゅじゅうすればかならず*めついたる。

聖言、明煩悩成就凡夫、生死罪濁群萌、獲↢往相心行↡、即シム↢大乗正定之聚↡。住レバ↢正定聚↡必↢滅度↡。

^かならずめついたるはすなはちこれ*じょうらくなり。 じょうらくはすなはちこれだいはんなり。 だいはんすなはちこれ*利他りたきょうなり。 このしんすなはちこれ*無為むい法身ほっしんなり。 無為むい法身ほっしんすなはちこれひっきょうびょうどうしんなり。 ひっきょうびょうどうしんすなはちこれ*じゃくめつなり。 じゃくめつはすなはちこれ*実相じっそうなり。 実相じっそうはすなはちこれ*ほっしょうなり。 ほっしょうはすなはちこれ*真如しんにょなり。 真如しんにょはすなはちこれ*一如いちにょなり。

レバ↢滅度↡即是常楽ナリ。常楽是大涅槃ナリ大涅槃是利他教化地ナリ。是是无為法身ナリ。无為法身是畢竟平等ナリ。畢竟平等是寂滅ナリ。寂滅是実相ナリ。実相是法ナリ。法性是真如ナリ。真如是一如也。

一 Ⅱ ⅰ c イ (二)結成因果

【13】^しかれば、 もしはいん、 もしはいちとして弥陀みだ如来にょらい清浄しょうじょう願心がんしんこうじょうじゅしたまふところにあらざることあることなし。 *いんじょうなるがゆゑに、 またじょうなり、 るべし。

因若果、无↠有コト↤一事トシテルコト↣阿弥陀如来清浄願心之所↢廻向成就タマフ↡。因浄ナルガ、果亦浄也、応↠知

一 Ⅱ ⅰ c 明示還相
          (一)正明還相
            (Ⅰ)略釈還相

【14】^ふたつに*還相げんそうこうといふは、 すなはち*利他りたきょうやくなり

↢還相廻向、則利他教化地益也。

一 Ⅱ ⅰ c ロ (一)(Ⅱ)広釈還相
              (ⅰ)正出願名

^すなはちこれ*ひっしょがん (第二十二願) よりでたり。 またいっしょうしょがんづけ、 また還相げんそうこうがんづくべし。

是出タリ↠於↢必至補処之願↡。亦名↢一生補処之願↡、亦可↠名↢還相廻向之願↡。

一 Ⅱ ⅰ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)嘆所出法
                (a)還相引文

【15】^(第二十二願) じょうじゅもん、 ¬きょう¼ (大経・下) にのたまはく、

願成就文、¬経¼言

^かのくにさつ、 みなまさに*いっしょうしょきょうすべし。 その本願ほんがんしゅじょうのためのゆゑに、 ぜいどくをもつてみづからしょうごんし、 あまねく一切いっさいしゅじょう*だつせんとほっせんをばのぞ」 と。

「彼菩薩、皆当↣究↢竟一生補処↡。除↫其本願↢衆生↡故、以↢弘誓功徳シカウシ荘厳、普ムヲバ↪度↩脱ムト一切衆生↨。」

一 Ⅱ ⅰ c ロ (一)(Ⅱ)(ⅱ)(b)結嘆還相

【16】^しょうごん、 あきらかにんぬ、 だいだいぜい広大こうだいなんやくいまし*煩悩ぼんのうちゅうりんりて*しょ開導かいどうし、 すなはち*げんとくしたがひてぐんじょういんす。

聖言、仏ノミコト大慈大悲弘誓、広大難思利益ナリ↢煩悩稠林シゲキハヤシ開↢道諸有↢普賢之徳↡悲↢群生↡。

一 Ⅱ ⅰ c ロ (二)結成往還

【17】^しかれば、 もしはおう、 もしはげんいちとして如来にょらい清浄しょうじょう願心がんしんこうじょうじゅしたまふところにあらざることあることなしるべし。

往若還、无↠有コト↤一事トシテルコト↣如来清浄願心之所↢廻向成就タマフ↡也、応↠知

一 Ⅱ 結成三宝
      機法相応
        在世起化

【18】^ここをもつてじょうえんじゅくして、 調じょうだつ (*提婆達多)闍王じゃおう (*阿闍世) をしてぎゃくがいこうぜしめ、 *じょくあわれんで、 しゃ*だいをしてあんにょうえらばしめたまへり。 つらつらかれをおもひ、 しずかにこれをねんずるに、 だっじゃひろ*にんほどこし、 弥陀みだしゃふか*かいあらわせり。

浄土縁熟、調達・闍王ヲシテオコ↢逆害濁世、釈迦、韋ヲシテシメタマヘリ↢安養↡。倩↠彼↠此、達多・闍世、博↢仁慈↡、弥陀・釈迦、深セリ↢素懐↡。

一 Ⅱ ⅱ a 滅後承揚

^これによりて、 ろんじゅ (天親)広大こうだい無礙むげじょうしんせんし、 あまねく*雑染ぞうぜん堪忍かんにんぐんじょうかいす。 しゅう (*曇鸞)*往還おうげんだいこうけんして、 ねんごろに*他利たり利他りたじんせんせり。

↠之論主宣↢布広大无浄信↡、普徧開↢化シム染堪忍群生↡。宗師顕↢示往還大悲廻向↡、慇懃弘↢宣他利利他深義↡。

一 Ⅱ ⅱ a 所為正意

^*しょうごんやく、 あまねく一切いっさいぼんせんがため、 *広大こうだいしんぎょう、 ただぎゃくあく*闡提せんだいいんせんとおぼしてなり。

聖権化益、徧タメ↠利ムガ↢一切凡愚↡、広大心行、唯欲シテナリインセムト↢逆悪闡提↡。

一 Ⅱ ⅱ 時機勧誡
        示要勧信

 ^いまねがはくは道俗どうぞくとうだい願船がんせんには清浄しょうじょう信心しんじんじゅんぷうとし、 みょうあんには*どく宝珠ほうしゅだいとす。 こころくらさとりすくなきものうやまひてこのどうつとめよ。 あくおもさわりおおきもの、 ふかくこのしんあがめよ。

今庶道俗等、大悲願船清浄信心シテ為↢順風↡、无明闇夜ニハ功徳シテ為↢大炬↡。心昏識寡キモノツヽシンデ↢斯↡。悪重障多キモノ、深↢斯↡。

一 Ⅱ ⅱ b 示難勧慶

^ああ、 ぜい*強縁ごうえん*しょうにももうあひがたく、 真実しんじつじょうしん*億劫おくこうにもがたし。 たまたま信心しんじんば、 とお*宿しゅくえんよろこべ。 もしまたこのたびもうへいせられば、 かへつてかならず*曠劫こうごうしょう*経歴きょうりゃくせん。 *摂取せっしゅしゃしんちょうせつおう教勅きょうちょく*もんしてりょすることなかれ。

アヽ弘誓強縁、多生ニモ↠値、真実浄信、億劫ニモ↠獲。遇↢信心↡遠↢宿縁↡。若マタタビ覆↢蔽ラレバ疑網↡、更逕↢歴曠劫多生↡。摂取不捨之真理、超捷易往之教勅、聞思↢遅慮コト↡。

一 Ⅱ ⅱ 撰述意趣
        慶嘆仰法

^よろこばしきかな禿とくあおいでおもんみれば、 *しん*ぜいぶつて、 こころなん法海ほうかいながす。

シキ哉愚禿、仰フニ、樹↢心弘誓仏地↡、流↢情難思法海↡。

一 Ⅱ ⅱ c 撰述報恩

^くところをたんじ、 るところをよろこびて、 *真言しんごんさいしゅうし、 しゃく鈔出しょうしゅつして、 もつぱらじょうそんねんじて、 ことに広大こうだいおんほうず。

↠所↠聞、慶↠所↠獲↢集真言↡、鈔↢出師釈↡、専↢无上尊↡、特↢広大↡。

偈文【念仏正信偈】
  叙述由致
    承上起下

【19】^これによりて曇鸞どんらんさつの ¬ちゅうろん¼ (*論註・上)えつするにのたまはく、 「それさつぶつす。 こう父母ぶもし、 ちゅうしん君后くんこうして、 *どうじょうおのれにあらず、 *しゅつもつかならずゆえあるがごとし。 *おんりてとくほうず、 よろしくまづ*けいすべし」 と。

↠茲披↢閲ルニ曇鸞菩薩¬註論¼↡言、「夫菩薩↠仏。如↧孝子之帰↢父母↡、忠臣之帰↢君后↡、動静非↠己、出没必アルガ↥。知↠恩↠徳、理宜↢先↡。」

二 Ⅰ 立題述意

^仏恩ぶっとんじんじゅうなることをしんして、 「*念仏ねんぶつしょうしん」 をつくりていはく、

信↢知仏恩深重ナルコトヲ↡、作↢「念仏正信偈」曰

正説偈文
    依経段
      弥陀因果
        総指尊号

【20】 ^*西方さいほう不可ふか思議しぎそん

西方不可思議尊

二 Ⅱ ⅰ a 別指因果

*法蔵ほうぞうさつ*いんのうちに、

 法蔵菩薩因位

^しゅしょうほんぜいちょうほつして、 *じょうだいがんこんりゅうしたまふ。

超↢発殊勝本弘誓建↢立セリ无上大悲

^ゆい摂取せっしゅするにこうたり。 だいみょうじょうがんむくひたり。

思惟摂取ルニタリ↢五劫菩提妙果酬ヒタリ↢上

^本誓ほんぜい満足まんぞくするにじっこうたり。 寿じゅみょうえんちょうにして、 よくはかることなし。

満↢足ルニ本誓↡歴タリ↢十劫寿命延長ニシテ↢能ルコト

^慈悲じひ深遠じんのんにしてくうのごとし、 智慧ちえ円満えんまんして巨海きょかいのごとし。

慈悲深遠ニシテ↢虚空智慧円満

^*清浄しょうじょうみょうへんせつ広大こうだいしょうごん*とうそくせり。

清浄微妙无辺クニニシテ広大荘厳等具足セリ

^種々しゅじゅどくことごとくじょうまんす。 十方じっぽう諸仏しょぶつくにちょうせり。

種々功徳悉成満セリ超↢逾セリ十方諸仏

^あまねく*なん*無礙むげこうはなちて、 よくみょうだいあんしたまふ。

↢難思・无↢无明大夜

^こうみょうろうにして*げんひらく。 *名声みょうしょう十方じっぽうきこえずといふことなし。

智光明朗ニシテ↢慧眼名声靡↠不コト↠聞↢十方

二 Ⅱ ⅰ 釈迦述成
        総明述成

^如来にょらいどくはただぶつのみりたまへり。 仏法ぶっぽうぞうあつめてぼんす。

如来功徳唯仏ノミメセ↢仏法↡施↢凡愚

二 Ⅱ ⅰ b 別明述成

^弥陀みだぶつ、 あまねくしょう耀ようす。 すでによくみょうあんすといへども、

弥陀仏ニチ照耀↠破スト↢无明

^*貪愛とんない*瞋嫌しんけんうんつねに清浄しょうじょう信心しんじんてんおおへり。

貪愛・瞋嫌之雲霧ヘリ↢清浄信心

^たとへばなほ日月にちがつ星宿しょうしゅくの、 えんうんとうおおはるといへども、

猶↧如  ゴト  日・月・星宿↠覆ルト↢煙霞・雲霧等

^そのうんしたあきらかにしてやみなきがごとし。 しんするに日月にちがつ光益こうやくえたり。

雲霧ニシテキガ↞闇信知ルニタリ↢日月光益

^かならずじょうじょうしんあかつきいたれば、 *さんしょうくもる、

レバ↢无上浄信三有生死之雲晴

^清浄しょうじょう無礙むげ光耀こうようほがらかにして、 *一如いちにょ*法界ほうかい*真身しんしんあらわる。

清浄无光耀朗カニシテ一如法界真身顕

^しんおこして称名しょうみょうすれば、 ひかり*しょうしたまふ、 またげんしょうりょうとく

↠信レバ光摂護タマフ亦獲↢現生无量

^へんなんひかりだんにして、 さらにしょしょえんへだつることなし。

无辺・難思光不断ニシテ↠隔コト↢時処諸縁

^諸仏しょぶつ*ねんまことにうたがいなし、 十方じっぽうおなじくしょうさん*えつす。

諸仏護念真↠疑十方同称讃悦可

^惑染わくぜん*ぎゃくあくひとしくみなしょうじ、 *謗法ほうぼう*闡提せんだいすればみなく。

惑染・逆悪斉皆生謗法・闡提廻レバ皆往

二 Ⅱ ⅰ b 讃嘆勧信

^*当来とうらい*きょうどうめっせんに、 *こときょうとどめてじゅうすることひゃくさいせん。

当来之世経道滅ムニ↢此↡住コト百歳セム

^いかんぞこの大願だいがんわくせん、 ただしゃ*如実にょじつみことしんぜよ。

如何疑↢惑大願唯信↢釈迦如実

二 Ⅱ 依釈段
      総嘆七祖

^いん*西天さいてん*ろんちゅう (中国)日域じちいき (日本)高僧こうそう

印度西天之論家中夏・日域之高僧

^だいしょう*おう (釈尊)しょうひらき、 如来にょらい本誓ほんぜいおうずることをかす。

↢大聖世雄正意如来本誓アキ↠応コトヲ↠機

二 Ⅱ ⅱ 別嘆七祖
        讃嘆龍樹
          (一) 釈迦懸記

^しゃ如来にょらい*りょうせんにして、 しゅうのためにごうみょうしたまふ。

釈迦如来楞伽山ニシテ↠衆告命タマハク南天竺

^なん天竺てんじく (南印度) に、 *りゅうじゅさつこうしゅつして、 ことごとくよく*有無うむけんさいせん。

龍樹菩薩興↢出摧↢破有无

^*だいじょうじょうほう宣説せんぜつし、 *かんしょうして*安楽あんらくしょうぜんと。

宣↢説大乗无上↢歓喜地↡生ゼム↢安楽

二 Ⅱ ⅱ b イ (二) 大士弘化

^¬十住じゅうじゅう毘婆びばしゃろん¼ をつくりて、 *なんぎょうけん、 ことにれんせん、

↢¬十住毘婆沙論¼↡難行嶮路特悲憐シム

^*おう*大道だいどうひろかいす。 *ぎょうしんをもつて*しゅうして、

大道広開示↧以↢恭敬↡執持

^みょうごうしょう退たいべし。 信心しんじん清浄しょうじょうなればすなはちぶつたてまつると。

↢名号↡疾得↦不退信心清浄ナレバマツル↠仏

二 Ⅱ ⅱ b 讃嘆天親
          (一) 標示説論

^*天親てんじんさつ、 ¬ろん¼ (浄土論)つくりてかく、

天親菩薩作↠¬論¼説カク

二 Ⅱ ⅱ b ロ (二) 明示所論

*しゅ多羅たらによりて*真実しんじつあらわす。

 ↢修多羅↡顕↢真実

^*おうちょうほんぜい光闡こうせんし、 不可ふか思議しぎがん*えんちょうしたまへり。

光↢闡横超本弘誓演↢暢タマヘリ不可思議

^*本願ほんがんりきこうによるがゆゑに、 *ばくせんがために*一心いっしんあらわす。

↢本願力廻向↡故↠度ムガ↢具縛↡彰↢一心

^*どくだい宝海ほうかいにゅうすれば、 かならず*だいしゅかずることを

帰↢入レバ功徳大宝海獲↠入コトヲ↢大会衆シヤウジヤウジユノクラヰナリ

^*れんぞうかいいたることをれば、 すなはち*じゃくめつびょうどうしんしょうせしむ。

レバ↠至コトヲ↢蓮華蔵世界シム↢寂滅平等

^煩悩ぼんのうはやしあそびて*神通じんずうげんじ、 しょうそのりて*おうしめすと。

↢煩悩↡現↢神通↢生死↡示スト↢応化

二 Ⅱ ⅱ b 讃嘆曇鸞
          (一) 讃嘆事跡

^*曇鸞どんらんだいをば、 りょう*蕭王そうおうつねにらん (曇鸞)かたかひてさつらいす。

鸞大師ヲバ蕭王↡菩薩

^*三蔵さんぞう流支るし*浄教じょうきょうさずけしかば、 *せんぎょうぼんじょうして*楽邦らくほうす。

三蔵流支授ケシカバ↢浄教焚↢焼仙経↡帰↢楽邦

二 Ⅱ ⅱ b ハ (二) 讃嘆解釈

^天親てんじんさつの ¬ろん¼ (浄土論)ちゅうして、 如来にょらい本願ほんがん称名しょうみょうあらわす。

天親菩薩¬論¼註解如来本願顕↢称名

^*往還おうげんこう本誓ほんぜいによる。 煩悩ぼんのうじょうじゅぼんにん

往還廻向↢本誓煩悩成就凡夫人

^信心しんじん開発かいほつすればすなはち*にんしょうすなはちはんなりとしょうす。

信心開発レバ獲↠忍証↢知生死即涅槃ナリト

^かならず*りょうこうみょういたりて、 しょしゅじょうみなあまねくすと。

↢无量光明土諸有衆生皆普スト

二 Ⅱ ⅱ b 讃嘆道綽
          (一) 二門二行

^*どうしゃくしょうどうしょうしがたきことをけっして、 ただじょうつうにゅうすべきことをかせり。

道綽決↢聖道キコトヲ↟証唯明↣浄土キコトヲ↢通入

^万善まんぜん*りきなれば勤修ごんしゅへんす、 円満えんまん*徳号とくごうせんしょうすすむ。

万善自力ナレバオトシム↢勤修円満徳号勧↢専称

二 Ⅱ ⅱ b ニ (二) 誡三不信

^*さん三信さんしんおしえ慇懃おんごんにして、 *像末ぞうまつ法滅ほうめつおなじくいんす。

三不三信誨慇懃ニシテ像末・法滅同悲引

^いっしょうあくつくれども、 ぜいもうあへば、 *あんにょうかいいたりて*みょうしょうすと。

一生造ドモ↠悪ヘバ↢弘誓↢安養界↡証スト↢妙果

二 Ⅱ ⅱ b 讃嘆善導
          (一) 古今楷定

^*善導ぜんどうひとぶつしょうにあきらかにして、 ふか本願ほんがんによりて*しんしゅうおこしたまふ。

善導独ナリ↢仏正意↢本願↡興↢真宗

二 Ⅱ ⅱ b ホ (二) 正明要義

^*じょうさん*ぎゃくあくとを*矜哀こうあいして、 *こうみょうみょうごう因縁いんねんしめす。

矜↣哀定散↢逆悪↡光明・名号示↢因縁

^*はんもんりて、 *真心しんしんもうあへば、 かならず*しんにん

ルハ↢涅槃↡値フナリ↢真心レバ↢信・喜・悟忍↡

^*なんおうじょうひとすなはち*ほっしょうじょうらくしょうすと。

↢難思議往生↡人ナリスト↢法性之常楽

二 Ⅱ ⅱ b 讃嘆源信
          (一) 総嘆一代

^*源信げんしんひろ一代いちだいきょうひらきて、 ひとへにあんにょうして一切いっさいすすむ。

源信広↢一代↢安養↡勧↢一切

二 Ⅱ ⅱ b ヘ (二) 決判専雑

^しょきょうろんによりて教行きょうぎょうえらびたまふ。 まことにこれじょく目足もくそくたり。

↢諸経論↡撰タマフ↢教行是為↢濁世目足

^得失とくしつ*専雑せんぞう決判けっぱんして、 念仏ねんぶつ真実しんじつもん*にゅうせしむ。

決↣判得失↢専雑↡廻↢入シム念仏真実門

^*ただ浅深せんじんしゅうしんさだめて、 *ほう二土にどまさしくべんりゅうせりと。

唯定↣浅深↢執心↡報化二土正弁立セリト

二 Ⅱ ⅱ b 讃嘆源空
          (一) 讃嘆徳行

^*源空げんくうもろもろのしょうてん*暁了ぎょうりょうして、 善悪ぜんあくぼんにん*憐愍れんみんせしむ。

源空暁↢了聖典憐↢愍シム善悪凡夫人

二 Ⅱ ⅱ b ト (二) 述成釈義

^しんしゅう教証きょうしょう*へんしゅうおこす。 *せんじゃく本願ほんがんじょくほどこす。

真宗教証興↢片州選択本願施↢濁世

^しょう*てんいえ還来げんらいすること、 けっするに*じょうをもつて*しょとす。

還↢来コト生死流転ルニ↢疑情↡為↢所止

^すみやかに*寂静じゃくじょう*無為むいみやこること、 かならず信心しんじんをもつて*のうにゅうとすと。

コト↢寂静无為ミヤコ↢信心↡為イヘリ↢能入

二 Ⅱ ⅱ 結勧道俗

^論説ろんせつしゃくともに同心どうしんに、 へんごくじょくあく*じょうさいす。

論説・師釈共同心拯↢済セシム无辺極濁悪

^*道俗どうぞく*しゅみなことごとくともに、 ただこの高僧こうそうせつしんずべし。

道俗時衆皆悉唯可↠信↢斯高僧

結成偈数

 ^ろく十行じゅうぎょういっぴゃくじっじゅ、 すでにおわりぬ。

 六十ゴウ一百二十句偈頌、已ヌト

料簡
  問答料簡【問答分】
    経論相望
     

【21】^ふ。 念仏ねんぶつおうじょうがん (第十八願)、 すでに*三心さんしんおこしたまへり。 論主ろんじゅ (天親)、 なにをもつてのゆゑに*一心いっしんといふや。

。念仏往生願、已タマヘリ↢三心↡。論主、何ノブ↢一心↡。

三 Ⅰ ⅰ
        総答

 ^こたふ。 どんしゅじょうをしてかくやすからしめんがためのゆゑに、 論主ろんじゅさんがっしていちとしたまふか。

。愚鈍衆生ヲシテ、覚知為↠令メムガ↠易カラ、論主合↠三タマフ↠一

三 Ⅰ ⅰ b 別釈
          (一)標列三心

^三心さんしんといふは、 ひとつには*しんふたつには*しんぎょうつには*よくしょうなり。

ノタマ↢三心、一者至心、二者信楽、三者欲生ナリ

三 Ⅰ ⅰ b ロ (二)正合一心
            (Ⅰ)約字訓

【22】^わたくしにくんをもつて ¬ろん¼ (浄土論)こころうかがふに、 さんがっしていちとすべし。

↢字訓↡闚フニ↢¬論¼意↡、合↠三↠一トス

^そのこころいかんとならば、 ひとつにはしん。 「」 といふは1しんなり、 3じょうなり。 「しん」 といふは1しゅなり、 2じつなり。 ふたつにはしんぎょう。 「しん」 といふは1しんなり、 2じつなり、 3じょうなり、 4まんなり、 5ごくなり、 6じょうなり、 7*ゆうなり、 8じゅうなり、 9しんなり、 10げんなり。 「ぎょう」 といふは1よくなり、 2がんなり、 8きょうなり、 6なり、 らくなり。 つにはよくしょう。 「よく」 といふは、 1がんなり、 2ぎょうなり、 3かくなり、 4なり。 「しょう」 といふは、 1じょうなり、 4こうなり。

意何ントナレ、一者至心。至トイフ者真ナリ・誠ナリトイフ者種ナリ・実ナリ。二者信楽。信トイフ者真ナリ・実ナリ・誠ナリ・満ナリ・極ナリ・成ナリ・用ナリ・重ナリ・審ナリ・験ナリトイフ者欲ナリ・願ナリ・慶ナリ・喜ナリ・楽ナリ。三者欲生。欲トイフ者願ナリ・楽ナリ・覚ナリ・知ナリトイフ者成ナリ・興也。

^しかれば、 しん」 はすなはちこれ*じょうしゅ真実しんじつしんなるがゆゑに、 しんあることなし。 「しんぎょう」 はすなはちこれ*真実しんじつじょうまんしんなり、 *ごくじょうゆうじゅうしんなり、 *欲願よくがん審験しんげんしんなり、 *きょうらくしんなり、 ゆゑにしんあることなし。 よくしょう」 はすなはちこれ*がんぎょうしんなり*かくじょうこうしんなり、 ゆゑに三心さんしんみなともに真実しんじつにしてしんなし。 しんなきがゆゑに三心さんしんすなはち一心いっしんなり。

至心是誠種真実之心カルガユヱ↠有コト↢疑心↡。信楽是真実誠満之心ナリ、極成用重之心ナリ、欲願審験之心ナリ、慶喜楽之心ナリカルガユヱ↠有コト↢疑心↡。欲生是願楽之ナリ、覚知成興之心ナリ三心皆共真実シテ↢疑心↡。キガ↢疑心↡故三心即一心ナリ

^くんかくのごとし、 これを*ちゃくすべし。

字訓如↠斯、可↣思↢択↡。

三 Ⅰ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)約実義
              (ⅰ)

【23】^また三心さんしんといふは、

復言↢三心↡者、

三 Ⅰ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)
                (a)別釈
                  (イ)至心釈

・直釈

^ひとつにはしん、 このしんすなはちこれ、 如来にょらいとく円修えんしゅ満足まんぞく真実しんじつしんなり。 弥陀みだ如来にょらい真実しんじつどくをもつて一切いっさい*回施えせしたまへりすなはちみょうごうをもつてしんたいとす。

者至心、斯心即是如来至徳円修満足真実之心ナリ。阿弥陀如来、以↢真実功徳↡廻施タマヘリ一切↡。即↢名号↡為↢至心↡。

^しかるに十方じっぽうしゅじょうあくぜんにして清浄しょうじょうしんなし、 虚仮こけ雑毒ぞうどくにして真実しんじつしんなし。 ここをもつて如来にょらい*いんちゅうさつぎょうぎょうじたまひしとき三業さんごう所修しょしゅない一念いちねんいっせつも、 清浄しょうじょう真実しんじつしんにあらざることあることなし。

十方衆生、穢悪汚染ニシテ↢清浄心↡、虚仮雑毒ニシテ↢真実心↡。是如来因中タマヒシ↢菩薩↡時、三業所修、乃至一念一刹那↠有コト↠非ルコト↢清浄真実↡。

^如来にょらい清浄しょうじょう真心しんしんをもつてしょしゅじょうこうしたまへり。

如来以↢清浄真心↡、廻↢向タマヘリ諸有衆生↡。

・引文

【24】^¬きょう¼ (大経・上) にのたまはく、 ^*欲覚よくかく*瞋覚しんかく*害覚がいかくしょうぜず。 *欲想よくそう*瞋想しんそう*害想がいそうおこさず。 *しきしょうこうほうじゃくせず。 忍力にんりきじょうじゅしてしゅはからず。 *しょうよくそくにして*ぜんなし。 ^三昧さんまい常寂じょうじゃくにして智慧ちえ無礙むげなり。

¬経¼言、「不↠生↢欲覚・瞋覚・害覚↡。不↠↢欲想・瞋想・害想↡。不↠著↢色・声・香・味之法↡。忍力成就不↠計↢衆苦↡。少欲知足ニシテ↢染・恚・痴↡。三昧常寂ニシテ慧无ナリ

^*虚偽こぎ諂曲てんごくしんあることなし。 *げんあいにして、 *こころさきにしてじょうもんす。 ゆうみょうしょうじんにしてがんむことなし。 もつぱら*清白しょうびゃくほうもとめて、 もつてぐんじょう恵利えりす。 三宝さんぽうぎょうし、 ちょう奉事ぶじす。 *だいしょうごんをもつてしゅぎょうそくし、 もろもろのしゅじょうをしてどくじょうじゅせしめたまふ」 と。

↠有コト↢虚偽諂曲之心↡。和顔愛語ニシテ、先ニシテ↠意。勇猛精進ニシテ志願无↠倦コト。専↢清白之法↡、以恵↢利群生恭↢敬三宝↡、奉↢事師長↢大荘厳↡具↢足衆行↡、令タマヘリ↢諸衆生ヲシテ功徳成就↡。」

・結成

【25】^しょうごん、 あきらかにんぬ、 いまこのしんは、 これ如来にょらい清浄しょうじょう広大こうだいしんなり、 これを*真実しんじつづく。 しんはすなはちこれだいしんなるがゆゑに、 しんあることなし

聖言、明今斯、是如来清浄広大至心ナリ、是↢真実心↡。至心是大悲心ナルガ、无↠有コト↢疑心↡。

三 Ⅰ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)(a)(ロ)信楽釈

・直釈

【26】^ふたつにはしんぎょうすなはちこれ、 真実しんじつしんをもつてしんぎょうたいとす。

者信楽、即是以↢真実心↡為↢信楽↡。

^しかるにばく群萌ぐんもうじょくぼん清浄しょうじょう信心しんじんなし、 真実しんじつ信心しんじんなし。 このゆゑに真実しんじつどくもうあひがたく、 清浄しょうじょうしんぎょうぎゃくとくしがたし。

具縛群萌、穢濁凡愚、无↢清浄信心↡、无↢真実信心↡。是真実功徳難↠値、清浄信楽難↢叵  ガタ  獲得↡。

^これによりてしゃく (散善義)こころうかがふに、 愛心あいしんつねにおこりてよく善心ぜんしんけがし、 瞋嫌しんけんしんよく法財ほうざいく。 しんしんれいしてにちじゅう二時にじきゅうもときゅうして*ねんはらふがごとくすれども、 すべて雑毒ぞうどくぜんづく、 また虚仮こけぎょうづく、 真実しんじつごうづけざるなり。 この雑毒ぞうどくぜんをもつてかのじょうこうする、 これかならず不可ふかなり。

↠之↢釈↡、愛心常↢善心↡、瞋嫌之心能↢法財↡。苦↢励身心↡日夜十二時モトクスレドモフガ↢頭燃↡、衆↢雑毒之善亦名↢虚仮之行↠名↢真実↡也。以↢此雑毒之善↡廻向浄土↡、此不可也。

^なにをもつてのゆゑに、 まさしくかの如来にょらいさつぎょうぎょうじたまひしときない*一念いちねんいっ*せつも、 *三業さんごう所修しょしゅみなこれ真実しんじつしんちゅうになしたまひしによるがゆゑに、 *がいまじはることなし。

↧彼如来、行タマ↢菩薩↡時、乃至一念一刹那、三業所修皆是真実心タマ↥故、疑蓋无↠雑コト

^如来にょらい清浄しょうじょう真実しんじつしんぎょうをもつて、 しょしゅじょうこうしたまへり。

如来以↢清浄真実信楽↡、廻↢向タマヘリ諸有衆生↡。

・引文

【27】^本願ほんがん (第十八願) じょうじゅもん、 ¬きょう¼ (大経・下) にのたまはく、 「^しょしゅじょう、 そのみょうごうきて信心しんじんかんせん」 と。

本願成就文、¬経¼言、「諸有衆生、聞↢其名号↡信心歓喜ムト。」

・結成

【28】^しょうごん、 あきらかにんぬ、 いまこのしんすなはちこれ本願ほんがん円満えんまん清浄しょうじょう真実しんじつしんぎょうなり、 これを信心しんじんづく。 信心しんじんはすなはちこれだいしんなるがゆゑに、 がいあることなし。

聖言、明今斯是本願円満清浄真実信楽ナリ、是↢信心↡。信心是大悲心ナルガ、无↠有コト↢疑蓋↡。

三 Ⅰ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)(a)(ハ)欲生釈

・直釈

【29】^つにはよくしょう すなはち清浄しょうじょう真実しんじつ信心しんじんをもつてよくしょうたいとす。

者欲生、即↢清浄真実信心↡為↢欲生↡。

^しかるにてんりんぼん曠劫こうごうしょうぐんじょう清浄しょうじょうこうしんなし、 また真実しんじつこうしんなし。

流転輪廻凡夫、曠劫多生群生、无↢清浄廻向心↡、亦无↢真実廻向心↡。

^ここをもつて如来にょらいいんちゅうさつぎょうぎょうじたまひしとき三業さんごう所修しょしゅない一念いちねんいっせつも、 こう*しゅとしてだいしんじょうじゅすることをたまふにあらざることあることなし。

如来、因中タマ↢菩薩↡時、三業所修、乃至一念一刹那、无↠有コト↠非ルコト↤廻向↠首タマフニ↣成↢就コトヲ大悲心↡。

^ゆゑに如来にょらい清浄しょうじょう真実しんじつよくしょうしんをもつて、 しょしゅじょうこうしたまへり。

如来以↢清浄真実欲生心↡、廻↢向タマヘリ諸有衆生↡。

・引文

【30】^本願ほんがん (第十八願) じょうじゅもん、 ¬きょう¼ (大経・下) にのたまはく、 「^*しんこうしたまへり。 かのくにしょうぜんとがんずれば、 すなはちおうじょう退転たいてんじゅうせん」 と。

本願成就文、¬経¼言、「至心廻向タマヘリ。願レバ↡、即得↢往生↡、住ムト↢不退転↡。」

・結成

【31】^しょうごん、 あきらかにんぬ、 いまこのしんは、 これ如来にょらいだいしょしゅじょうしょうかんしたまふの教勅きょうちょくなり。 すなはちだいよくしょうしんをもつて、 これをこうづく。

聖言、明今斯、是如来大悲、招↢喚タマフ諸有衆生↡之教勅ナリ。即↢大悲之欲生心↡、是↢廻向↡。

三 Ⅰ ⅰ b ロ (二)(Ⅱ)(ⅱ)(b)総結

【32】^三心さんしんみなこれ*だいこうしんなるがゆゑに、 清浄しょうじょう真実しんじつにしてがいまじはることなし。 ゆゑに一心いっしんなり

三心皆是大悲廻向ナルガ、清浄真実ニシテ疑蓋无キガ↠雑コト一心也。

・二河譬

【33】^これによりてしゃくひらきたるにいはく、^*西にしきしうえひとありてばひていはく、 ªなんぢ*一心いっしんしょうねんにしてただちにきたれ、 われよくなんぢをまもらん。 すべてすいなんせんことをおそれざれº(*散善義) と。

↠之タルニ↢師釈↡云、「西↠人喚、汝一心正念ニシテジキ、我能↠汝。衆レト↠畏オチムコトヲ↢水火之難↡。」

^また 「^ªちゅうげんびゃくどうº といふは、 すなはち*貪瞋とんじん煩悩ぼんのうのなかに、 よく清浄しょうじょうがんおうじょうしんしょうぜしむるにたとふ。 あおいでしゃ*発遣はっけんかぶり、 また弥陀みだ*しょうかんしたまふによりて、 すい二河にがかえりみず、 かの願力がんりきどうじょう(散善義) と。

又言、「中間白道トイフ者、即↣貪瞋煩悩、能シムルニ↢清浄願往生↡也。仰↢釈迦発遣↡、又藉↢弥陀招喚タマフ↡不↠顧↢水火二河↡、ノルベシトナリ↢彼願力之道↡。」

【34】^ここにんぬ、 *のうしょう清浄しょうじょう願心がんしん」 は、 これぼんりきしんにあらず、 だいこうしんなるがゆゑに清浄しょうじょう願心がんしんとのたまへり。

、能生清浄願心トイフ、是非↢凡夫自力↡、大悲廻向ナリカルガユヱ↢清浄願心↡。

^しかれば、 一心いっしんしょうねん」 といふは、 しょうねんはすなはちこれ称名しょうみょうなり。 称名しょうみょうはすなはちこれ念仏ねんぶつなり。 一心いっしんはすなはちこれ深心じんしんなり。 3深心じんしんはすなはちこれけん深信じんしんなり。 5けん深信じんしんはすなはちこれ真心しんしんなり。 8真心しんしんはすなはちこれ金剛こんごうしんなり。 15金剛こんごうしんはすなはちこれじょうしんなり。 7じょうしんはすなはちこれじゅんいつ相続そうぞくしんなり。 9じゅんいつ相続そうぞくしんはすなはちこれだいきょうしんなり。 13だいきょうしんれば、 このしん*さんす、 このしん三信さんしんじゅんず。 このしんはすなはちこれだいだいしんなり。 だいだいしんすなはちこれ真実しんじつ信心しんじんなり。 14真実しんじつ信心しんじんはすなはちこれ*がんぶつしんなり。 16がんぶつしんはすなはちこれ*しゅじょうしんなり。 17しゅじょうしんはすなはちこれしゅじょう摂取せっしゅして、 安楽あんらくじょうしょうぜしむるしんなり。

一心正念トイフ者、正念是称名ナリ。称名是念仏ナリ。一心是深心ナリ。深心是堅固深信ナリ。堅固深信是真心ナリ。真心是金剛心ナリ。金剛心是无上心ナリ。无上心是淳一相続心ナリ。淳一相続心大慶喜心ナリ。獲レバ↢大慶喜心↡、是心違↢三不↡、是心順↢三信↡。是是大菩提心ナリ。大菩提心是真実信心ナリ。真実信心是願作仏心ナリ。願作仏心是度衆生心ナリ。度衆生心是摂↢取衆生↡生シムル↢安楽浄土↡心ナリ

^このしんはすなはちこれひっきょうびょうどうしんなり。 このしんはすなはちこれだいしんなり。 *このしんぶつす。 *このしんこれ仏なり。

是畢竟平等心ナリ。是是大悲心ナリ。是心作仏心是仏ナリ

^これを 「*如実にょじつしゅぎょう相応そうおう (浄土論) づくるなり、 るべし。

クル↢「如実修行相応」↡也、応↠知

三 Ⅰ ⅰ b 結答

^三心さんしんすなはち一心いっしんこたへをはりぬ。

三心即一心之義、答

三 Ⅰ 諸経相望
      大観相望
       

【35】^またふ。 ¬だいきょう¼ (第十八願)*三心さんしんと ¬*かんぎょう¼ の*三心さんしんと、 いちいかん

又問。¬大経¼三心↢¬観経¼三心↡一異云何ゾト

三 Ⅰ ⅱ a
          (一)総答

 ^こたふ。 両経りょうきょう三心さんしんすなはちこれいちなり。

。両経三心即是一也。

三 Ⅰ ⅱ a ロ (二)引証

^なにをもつてかることをるとならば、 しゅう (善導)しゃくにいはく、

ルトナラバ↠知コトヲ宗師

^じょうしんのなかにいはく、 「ªº といふはしんなり、 ªじょうº といふはじつなり(散善義) と。 ^*にんき、 *ぎょういてしんつるなかにいはく、 「一心いっしん弥陀みだみょうごう専念せんねんする、 これを*正定しょうじょうごうづく(散善義) と。

至誠心、「至トイフ者真ナリ、誠トイフ者実ナリ。」就↠人、就↠行ツル↠信、「一心専↢念弥陀名号↡、是クト↢正定之業↡。」

^またいはく、 「深心じんしんすなはちこれ真実しんじつ信心しんじんなり(*礼讃) と。

又云、「深心即是真実信心ナリト。」

^こう発願ほつがんしんのなかにいはく、 「このしん深信じんしんせることなほ金剛こんごうのごとし(散善義) と。

廻向発願心、「此心深信コトルトクナルニ↢金剛↡。」

三 Ⅰ ⅱ a ロ (三)結成

^あきらかにんぬ、 一心いっしんはこれ信心しんじんなり、 専念せんねんはすなはちしょうごうなり。 一心いっしんのなかにじょうこうしんしょうざいせり。 ^さきもんのなかにこたへをはりぬ。

一心是信心ナリ、専念正業ナリ。一心之中摂↢在セリ至誠・廻向之二心↡。向

三 Ⅰ ⅱ 二経対小経
       

【36】^またふ。 ぜんきょう (大経・観経)三心さんしんと ¬小経しょうきょう¼ の*しゅうと、 いちいかん。

又問。已二経三心↢¬小経¼執持↡一異云何ゾヤ

三 Ⅰ ⅱ b
          (一)引経釈義

 ^こたふ。 ¬きょう¼ (*小経) にのたまはく、 「みょうごうしゅうす」 と。 しゅう」 といふはしん堅牢けんろうにしてうつらず、 「」 といふはさんしつづく。 ゆゑに 「らん」 といへり。 しゅうはすなはち一心いっしんなり。 一心いっしんはすなはち信心しんじんなり。

。¬経¼言、「執↢持ベシ名号↡。」執トイフ者心堅牢シテ不↠移、持トイフ者名↢不散不失↡。故↢「不乱」↡。執持一心ナリ。一心信心ナリ

三 Ⅰ ⅱ b ロ (二)結勧帰仰

^しかればすなはち、 「*しゅうみょうごう」 の真説しんせつ、 「*一心いっしんらん」 のじょうごんかならずこれにすべし、 ことにこれをあおぐべし。

レバ「執持名号」之真説、「一心不乱」之誠言、必↠帰↠之、特↠仰↠之

結成【結嘆】
    結一心要

【37】^*ろんしゅう*じょうしんしゅうひらきて、 じょくじゃみちびかんとなり。 *さんぎょう大綱たいこう*隠顕おんけんありといへども、 一心いっしんのうにゅうとす。 ゆゑに ¬きょう¼ のはじめに、 「*にょ」 としょうす。 論主ろんじゅ (天親) はじめに 「一心いっしん(浄土論)とのたまへり。 すなはちこれ 「にょ」 のあらわすなり。

論家・宗師、開↢浄土真宗↡、導ムトナリ↢濁世邪偽↡。三経大綱、雖↠有リト↢隠顕↡、一心為↢能入↡。故↢「如是」↡。論主ハジメヘリ↢「一心」↡。即是彰スナリ↢如是之義↡。

三 Ⅱ 結一心勝

 ^いましゅう (善導) (*定善義)ひらきたるにいはく、 「^ªにょº といふはしゅあり。 ひとつにはしゅじょうこころのごとし、 かのしんねんしたがひてみなおうじてこれを*す。 ふたつには弥陀みだおんこころのごとし、 *げんまどかにらし*六通ろくつうざいにして、 すべきものをそなはして、 一念いちねんのうちにぜんなくなく身心しんしんひとしくおもむく。 *三輪さんりんをもつてかいせしめて、 おのおのやくすることどうなり」 と。

今披タルニ↢宗師↡云、「ノタマ↢如意↡者有↢二種↡。一者如↢衆生↡、随↢彼心念↡皆応↠之ニハ↢弥陀之オンコヽロ↡、五眼円カニ六通自在ニシテミソナワシ↢機↠度↡、一念之中↠前无↠後身心等三輪ヲモテ開悟シメコトカラ也。」

 ^またいはく (*般舟讃)、 「^うやまつてまうす、 *一切いっさいおうじょうしきとうおおきにすべからく*ざんすべししゃ如来にょらいはまことにこれ慈悲じひ父母ぶもなり。 種々しゅじゅ*方便ほうべんをもつて、 われらが*じょう信心しんじんほっせしめたまふ」 と。

ノタマハ、「敬一切往生知識等、大↢慚愧↡。釈迦如来是慈悲父母ナリ。種種方便シテ発↢起シメタマフト我等无上信心↡。」

【38】^あきらかにんぬ、 *そんだいによりて、 一心いっしん*仏因ぶついんたり。 まさにるべし、 このひと*希有けうにんなり、 さいしょうにんなりと。 しかるにてん愚夫ぐふ*りんぐんじょう信心しんじんおこることなし、 真心しんしんおこることなし。

↢二尊大悲↡、獲タリ↢一心仏因↡。↠知、斯希有人ナリ、最勝人也。然流転愚夫、輪廻群生、信心无↠起コト真心无↠起コト

 ^ここをもつて ¬きょう¼ (大経・下) にのたまはく、 「^もしこのきょうきて、 しんぎょうじゅすること、 なんのなかのなん、 これにぎたるなんなし」 と。 ^また 「^*一切いっさいけん極難ごくなん信法しんぽう(*称讃浄土経)きたまへり。

¬経¼言、「若↢斯↡信楽受持コト、難中之難ナリ、无↢過タル↠此難↡。」亦説タマヘリ↢「一切世間極難信」↡。

三 Ⅱ 総結成
      出世正意

【39】^まことにんぬ、 だいしょうそん (釈尊)しゅっこうしたまふ*だい因縁いんねん*がんしんあらわして、 如来にょらい直説じきせつとしたまへり。 ぼん*そくしょうしめすを、 だいしゅうとすとなり。 これによりて諸仏しょぶつきょううかがふに、 さんのもろもろの如来にょらいしゅっのまさしきほん、 ただ弥陀みだ不可ふか思議しぎがんかんとなり。

大聖世尊、出↢興↟世大事因縁、顕↢悲願真利↡、為タマヘリ↢如来直説↡。示スヲ↢凡夫即生↡、為トナリ↢大悲宗致↡。因↠茲↢諸仏教意↡、三世如来出世本意、唯説ムトナリ↢阿弥陀不可思議↡。

三 Ⅱ ⅲ 信者得益

^*じょうもつぼんにん願力がんりきこうによりて真実しんじつどくき、 じょう信心しんじんれば、 すなはちだいきょう退転たいてん煩悩ぼんのうだんぜしめずして、 すみやかにだいはんしょうすとなり。

常没凡夫人、縁↢願力廻向↡聞↢真実功徳↡、獲レバ↢无上信心↡、則得↢大慶喜↡、獲↢不退転地↡。不シテ↠令↠断↢煩悩↡、速ストナリ↢大涅槃↡矣。

じょう文類もんるいじゅしょう

 

無礙難思の光耀 何ものにもさまたげられない、 ぼんの思慮を超えた阿弥陀仏の智慧ちえこうみょう
万行円備の嘉号 すべての行、 すべての徳をかけめなくまどかにそなえた阿弥陀仏のみょうごう
末代の教行 光明・名号は、 末法まっぽうを救う教となり、 行となって、 行者の上に実現するので、 このようにいう。
濁世の目足 教と行は、 じょく悪世の行者の目となり足となるので、 このようにいう。
西蕃 インドを指す。
功徳の宝 阿弥陀仏の名号のこと。
真実の利 真実のやく。 阿弥陀仏の本願みょうごうによって得る利益をいう。
一乗究竟の極説 一切しゅじょうをことごとく仏のさとりに至らせる一乗教の究極を説きあらわした最高の教え。
宗致 経典に説かれた法義の最も肝要なことがら。
咨嗟 讃嘆の意で、 ほめたたえること。
本願力の回向 →補註12
浄信 →補註11
極速円満す きわめて速やかに往生の因が満足する。
一切の志願 往生成仏の願を根本とする一切の願。
満てたまふ 「たまふ」 は尊敬の意。 無明を破し、 志願を満たすのは、 阿弥陀仏の力によることをあらわす。
至心に回向したまへり 通常は 「至心に回向して」 と読む。 親鸞聖人は如来回向の義をあらわすために、 このように読みかえた。
恭敬の心 つつしみ敬う心。 ここでは他力の信心のこと。
修多羅 親鸞聖人は ¬銘文¼ で浄土三部経のこととする。
願偈総持を説きて 願偈は ¬浄土論¼ の 「願生偈」 のこと。 総持は親鸞聖人の解釈では 「無礙むげこう智慧ちえ」 (¬銘文¼) の意。 阿弥陀仏の智慧を 「願生偈」 として説くということ。
時節の延促 時間の長短。 ここでは延長 (相続) に対する極促 (初際しょさい) の意味で、 南無 (心) 阿弥陀仏 (行) を受領した最初、 すなわち信の一念いちねんをいう。
薄地の凡夫 しょうじゃの域に達しない下劣な者。 凡夫を三種に分け、 三賢さんげん (十住・十行・十こう) を内凡ないぼんじっしんぼん、 それ以下を薄地とする。
纏縛 まとわりつかれ、 しばられること。
大悲広慧の力 広大な慈悲と智慧ちえの力。
大威徳のひと・広大勝解のひと 仏のすぐれた徳を与えられている人。 広大なすぐれた法をよくりょうした智慧の人。 ともに他力信心の人をいう。
神方 不可思議な方法。
長生不死の妙術 しょうを超えたしょうめつの命を得る不可思議な方法。
回向成就し… 行も信も如来が成就して与えたものであるという意。
因なくして… 如来回向の行信が往生の因となるのであるから、 因がなくて往生するのではなく、 また、 その行信の他に別の因があるのでもないという意。
 →補註2
正定の聚 正定しょうじょうじゅのこと。
ただ余方に… 浄土のしょうじゃを他方世界に順じて天とか人とか呼ぶのみで実の天でも人でもないという意。
超絶して (迷いの世界を) 超え離れて。
利他教化地の果 他のしゅじょうを救済する位。
煩悩の稠林 煩悩が多くあることを密林に喩えていう。
仁慈 いつくしみ恵むこと。
素懐 本意。 本懐。
雑染堪忍 雑染は煩悩ぼんのうによってけがされていること。 堪忍はしゃ世界のこと。
往還大悲の回向 往相回向と還相回向のこと。 →往相おうそうこう還相げんそうこう
他利利他の深義 如来の救済をしゅじょうからいえば他 (如来) が利すといい、 仏からいえば他 (衆生) を利すという。
聖権 聖は仏、 権はしゅじょうを導くために仮に人間のすがたをとってあらわれただいだっじゃだい等を指す。
広大の心行 無辺の徳をもつ他力回向の信心と念仏。
功徳の宝珠 阿弥陀仏のみょうごうのこと。
多生にも値ひがたく いくたび生を重ねても容易にあえるものではなく。
聞思して… 本願のいわれを聞きひらき、 疑いためらってはならない。
心を… ¬大唐西域記¼ 巻三の 「心を仏地に樹て、 情を法海に流す」 という文による。
動静おのれにあらず 身勝手な立居振舞をしない。
出没 出入り。
啓す 申し上げる。
無上大悲の願 →補註17
清浄微妙無辺の刹 刹は梵語クシェートラ (kşetra) の音写。 国土・世界の意。 煩悩ぼんのうのけがれを離れた実相じっそうきょうがいで、 一切の限定を超えた阿弥陀仏の浄土のこと。
 「等しく」 とも読む。
瞋嫌 いかり嫌うこと。
悦可 よろこび、 認可すること。
当来の世… 末法まっぽうの時代 (教のみがあって行・証のない時代) が一万年続いた後、 自力成仏の道を説いたしょうどうもんの経典がすべてこの世界から消え失せることをいう。
演暢 広く説きのべること。
大会衆の数に… 浄土で阿弥陀仏が説法する時の集会を広大会と名づけ、 それに参列し聞法もんぽうする大衆だいしゅを大会衆という。 ここでは信心の行者が、 現生 (この世) において正定しょうじょうじゅに入り、 阿弥陀仏の眷属けんぞくとなることをいう。
寂滅平等身 煩悩が完全に滅して、 一如いちにょ平等の真実をさとったもの。 ここでは仏のこと。
三蔵流支 だい流支るしのこと。
浄教を… ¬続高僧伝¼ 巻六では ¬観経¼ を授けたとするが、 諸説があって定かではない。
仙経 長生不死の神仙術を説く道教の書。 曇鸞どんらんだい江南こうなんの道士、 とう弘景こうけい (とういんきょ) から仙経十巻を授けられたといわれる。
 三忍さんにんのこと。
像末法滅… 像法ぞうぼう末法まっぽう法滅ほうめつの時代を通じて、 本願のみょうごうは人々を救いつづけるという意。
光明名号… 名号はしゅじょうに与えられて信心の因となり、 光明はこの人を照らしまもる縁となるという救済のありさまをいう。
信喜悟の忍 三忍さんにんのこと。
専雑 専修せんじゅ雑修ざっしゅのこと。
回入 自力をひるがえして、 本願に帰入すること。
ただ浅深を… 専修の者は、 本願をりたもつ信心が深くけつじょうしているからほうに往生するが、 雑修の者は、 信心が浅く不決定であるから化土けどにしか往生できないと弁立 (説き明かすこと) したという意。
暁了 明らかに理解すること。
所止 迷いの世界にとどまるところの理由 (所以)。
能入 よく浄土に入ることのできる因のこと。
拯済 救いたすけること。
時衆 現在、 道場に参集している人々。 また広く今の世の人々。
誠種真実の心 往生成仏の因種 (たね) となる真実にして誠なる心。
真実誠満の心 仏の真実が満入している心。
極成用重の心 完成 (至極成就) された本願のはたらき (用) を敬い、 尊重する心。
欲願審験の心 仏の慈悲を明らかにあじわい、 浄土をこのもしくまちもうける心。
慶喜楽の心 救いの法を聞いてよろこぶ心。
覚知成興の心 仏と成り大悲を興して、 しゅじょう救済の活動をなさしめられることを明らかに知る心。
因中 いんの時。 法蔵ほうぞう菩薩であった時。
色声香味の法 感官のはたらく対象。 経の原文には 「色・声・香・味・触・法」 とある。
染恚痴 さんどくのこと。
虚偽諂曲の心 うそいつわりの心、 相手にこびへつらう心。
意を先にして承問す 相手の意志を先んじて知り、 よく受け入れて教え導くこと。
清白の法 清浄しょうじょう潔白な無漏むろ (煩悩ぼんのうのない状態) のぜんぽう
大荘厳 三法さんぽうぎょうし、 師長を奉事することによって得られた福徳ふくとく智慧ちえの二つの荘厳。 また誓願せいがんを指すという説もある。
疑蓋 蓋はおおうの意。 疑いは真実をおおいかくすので疑蓋という。
首として 第一にして。 中心にして。
至心に回向したまへり 通常は 「至心に回向して」 と読む。 親鸞聖人は如来回向の義をあらわすために、 このように読みかえた。
西の岸の上に… 二河にが譬喩ひゆについていう。
貪瞋 貪欲とんよくしん
能生清浄願心 「よく清浄の願心を生ず」
三不 三不信のこと。 →さん三信さんしん
この心作仏す 如来こうの信心は仏道の正因であるから、 仏にるという意。
この心これ仏なり 如来回向の信心の本質は仏心であることをいう。
論家宗師 総じて七祖を指す。
度す さいする。 迷いの世界 (此岸) のしゅじょうをさとりの世界 (彼岸) にわたすこと。
一切往生の知識等 往生を願うすべての同行たち。 ここでの知識は同行、 法友の意。
仏因 仏果 (仏のさとり) を得る因。
一切世間極難信法 自力の心では決して信じることができないという意。 本願救済の法は、 世間の常識的な道理を超越しているから、 自力にとらわれた心では信じ難い法であるということ。 そのことはまたこの法の尊高をあらわしている。
大事の因縁 最も大切ないわれ。 ここでは如来出現の本意、 本懐のこと。
悲願の真利 真利は真実のやく、 めぐみ。 大悲の本願によって救われること。
即生 信心をぎゃくとくすると同時に、 正定しょうじょうじゅの位に入って往生がけつじょうすること。
常没 つねに迷いの世界に沈んでいること。
底本は◎滋賀県光延寺蔵延慶二年書写本。 Ⓐ真宗大谷派蔵室町初期書写本、 Ⓑ龍谷大学蔵室町中期書写本、 Ⓒ龍谷大学蔵慶長七年准如上人開版本と対校。
→◎
→Ⓒ
→Ⓐ
→ⒷⒸ
 左Ⓑホドコスハヅストイフハケムドムノゴフヲハヅスニヨテフセノセニハカクナリ
→Ⓐ
→Ⓐ
→Ⓐ
観想 左スイテウジユリムエホフシヤウゴムヲクワンズルヲイフ Ⓐに無し
→Ⓐ
 Ⓐに無し
 Ⓐに無し
余方故有天人之名 左タノジヤウドニハ人天アリトイフニミダノジヤウドニ人天ナシトイフナラバゴクラクニムマレムトスルモノアリガタキユヘニハウベンシテニンデンアリトイフナリ ⒶⒷに無し
人天→Ⓒ天人
→ⒶⒷⒸ
虚无 左ホフシンノノリハキハナキユヘニコムトハマフスナリ Ⓐに無し
→Ⓒ
→ⒷⒸ
→◎
→◎Ⓐ
→Ⓐ
→◎
→Ⓒ
→ⒷⒸ(Ⓑ「」と左傍註記)
→◎
 ⒷⒸに無し(Ⓑ「」と左傍註記)
→Ⓒ
→ⒷⒸ
 Ⓐ「クラシ ヤミ」と下に註記
→Ⓐ
 Ⓑ湮滅
→ⒷⒸ
 Ⓑ「」と左傍註記
→Ⓑ
→Ⓐ
法滅→Ⓒ滅法
→ⒶⒷⒸ
 Ⓐに無し
无疑心 ⒷⒸに無し(Ⓑ「无疑心)」と右傍註記
→◎
 左イカリハラダチソネミネタムヲシノブヲイフ ⒶⒷ無し
→Ⓑ
→Ⓐ
信心是故真実→Ⓐ无信心コノユヱニ
→ⒷⒸ
→ⒷⒸ即[是]
→Ⓐ菩[薩]
 ◎「如是一心」と右傍註記
→ⒷⒸ二[者]
→Ⓒ
→Ⓐ
→◎
真心无起 Ⓑに無し
 ◎に無し