説阿弥陀耶三仏薩楼仏檀過度人道経 巻上

呉月居士支謙訳

 

【1】 ぶつ*えつ*しゃ崛山くっせんのうちにましましき。

仏在シキ↢羅閲祇耆闍崛山↡。

とき摩訶まか比丘びくそうまん千人せんにんありて、 みなじょうけついち種類しゅるいにしてみな*阿羅あらかんなり。

↢摩訶比丘僧万二千人↡、皆浄潔一種類ニシテ皆阿羅漢ナリ

賢者けんじゃ*りん賢者けんじゃ*ばっ智致ちち賢者けんじゃ*摩訶まか那弥なみ賢者けんじゃごう賢者けんじゃしゅまんにち賢者けんじゃ*ゆいたい賢者けんじゃない賢者けんじゃ迦為かい抜抵ばったい賢者けんじゃ*憂為ういしょう賢者けんじゃ*那履なりしょう賢者けんじゃ*よくしょう賢者けんじゃ*しゃほつ賢者けんじゃ*摩訶まかもく揵連けんれん賢者けんじゃ*摩訶まかしょう賢者けんじゃ*摩訶まか旃延せんえん賢者けんじゃ摩訶まかけいしつ賢者けんじゃ*摩訶まか拘私くし賢者けんじゃ摩訶まか梵提ぼんだい賢者けんじゃ邠提ふんだいもんほつ賢者けんじゃ*なんりつ賢者けんじゃ難提なんだい賢者けんじゃけんたい賢者けんじゃ須楓しゅふう賢者けんじゃおつ賢者けんじゃ*摩訶まかげい賢者けんじゃ摩訶まか波羅はらえん賢者けんじゃ*波鳩はく賢者けんじゃなん賢者けんじゃまんふう賢者けんじゃさいけい賢者けんじゃ厲越らいおつ、 かくのごときのもろもろの比丘びくそう、 はなはだしゅにしてしゅ千億せんおく万人まんにんなり。 ことごとくこれさつ阿羅あらかんなり。 央数おうしゅにしてまたかぞふべからず、 すべてともにだいしてす。 みな賢者けんじゃなりき。

賢者拘隣・賢者抜智致・賢者摩訶那弥・賢者合尸・賢者須満日・賢者維末抵・賢者不迺・賢者迦為抵・賢者憂為迦葉・賢者那履迦葉・賢者那翼迦葉・賢者舎利弗・賢者摩訶目揵連・賢者摩訶迦葉・賢者摩訶迦旃延・賢者摩訶掲質・賢者摩訶拘私・賢者摩訶梵提・賢者邠提文陀弗・賢者阿難律・賢者難提・賢者脾抵・賢者須楓・賢者蠡越・賢者摩訶羅倪・賢者摩訶波羅延・賢者波鳩蠡・賢者難持・賢者満楓蠡・賢者蔡掲・賢者厲越、如キノ↠是比丘僧、甚衆多ニシテ数千億万人ナリ。悉コレ菩薩・阿羅ナリ。無央数ニシテ不↠可↢復計↡、都大会。皆賢者也

ときぶつそくしてしょうどうねんしたまふに、 おもてしきひかりありてしゅせんひゃっぺんす。 光色こうじきはなはだだいみょうなり。

仏坐息思↢念タマフニ正道↡、面↢九色光↡数千百変。光色甚大明ナリ

なんすなはちちてあらためて袈裟けさおおひ、 すすみてめんをもつて仏足ぶっそくけて、 すなはち*じょう叉手しゃしゅして、 ぶつひたてまつりてまうさく、

阿難即メテ↢袈裟↡、前ミテ↢頭面↡著↢仏足↡、長跪叉手、問マツリテ↠仏

今日こんにちぶつおもて光色こうじき、 なにをもつてか時々じじきょうへんしてあきらかなることすなはちしかるや。 いまぶつおもてこうしょうしゅせんひゃくじきにしてじょうみょうこうなることすなはちかくのごとくなる。 われぶつつかへたてまつりてよりこのかた、 いまだかつてぶつおもて今日こんにちしきのごとくなるものあることをたてまつらず。 われいまだかつてさん三仏さんぶつこうみょうじんのすなはちしかるをたてまつらず。

今日仏光色、何時時更変ナルコト乎。今仏光精、数千百色ニシテ上下明好ナルコトクナル↠是。我侍ヘタテマツリテヨリ↠仏已来、未↫曽マツラ↪仏コトヲ↩如クナル↢今日↡者↨。我未↣曽マツラ↢三耶三仏光明威神ルヲ↡。

ひとりまさにこころあるべし。 ねがはくはこれをかんとほっすと。

↠有↠意。願クハスト↠聞ムト↠之

ぶつのたまはく、 賢者けんじゃなん、 もろもろの天神てんじんありてなんぢにおしふるや、 もしは諸仏しょぶつのなんぢにおしへていまわれにはしむるものなるや。 なんぢみづからぜんよりでてぶつふやと。

仏言、賢者阿難、有↢諸天神↡教ルヤ↠汝、若諸仏↠汝今問シムル↠我ナル耶。汝自↢善意↡出デテ↠仏

なんぶつにまうしてまうさく、 もろもろの天神てんじんありてわれにおしふることなく、 また諸仏しょぶつのわれにおしへてぶつはしむることもなし。 われみづから善心ぜんしんによりてぶつりてぶついたてまつるのみ。

阿難白↠仏、無↧有↢諸天神↡教コト↞我、亦無↢諸仏↠我コトモ↟問↠仏也。我自リテ↢善心↡知↢仏意↡問マツル↠仏爾。

ぶつ坐起ざきぎょうらい出入しゅつにゅうごとに、 とうせんとほっするところ、 まさに作為さいするところ、 もろもろの教勅きょうちょくするところのものは、 われすなはちぶつのごとし。

↢仏坐起・行来・出入↡、所↠欲↢至ムト↡、当所↢作為↡、諸↢教勅↡者、我輒↢仏意↡。

いまぶつひとりまさにもろもろの過去かこぶつ・もろもろの当来とうらいぶつ・もしはほう仏国ぶっこくのいま現在げんざいぶつねんじ、 ひと展転てんでんしてあひねんしたまふべし。 ゆゑにぶつ面色めんじきこうみょうすなはちしかるのみと。

今仏独↧念↢諸已過去仏・諸当来仏・若他方仏国今現在↡、独展転思念タマフ↥。故面色光明乃

ぶつのたまはく、 いかないかな、 賢者けんじゃなん、 なんぢがへるところのものは、 甚深じんじんにしておおきにこころよだつするところおおし。 なんぢがぶつへるものは、 いちてん阿羅あらかん*びゃくぶつよう諸天しょてん人民にんみんおよび*けん*蠕動ねんどうたぐい布施ふせしてこうかさぬるにすぐるることひゃく千億せんおく万倍まんばいなりと。

仏言、善哉善哉、賢者阿難、汝↠問、甚深ニシテ↠所↢度脱↡。若↠仏、勝コト↧於供↢養一天下阿羅漢・辟支仏↡布↢施シテ諸天・人民及蜎飛蠕動之類↡累ルニ↞劫百千億万倍也

ぶつのたまはく、 なん、 いま諸天しょてんけん帝王たいおう人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐい、 なんぢみなこれをだつすと。

仏言、阿難、今諸天・世間帝王・人民及蜎飛蠕動之類、汝皆度↢脱スト↡。

ぶつのたまはく、 ぶつじんはなはだおもくしてあたりがたし。 なんぢがえるところのものは甚深じんじんなり。 なんぢすなはち仏所ぶっしょしんありて、 諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんもしは比丘びくそう*比丘びく*優婆うばそく*優婆うばあわれむことおおきにし。 まさになんぢみなこれを過度かどすべしと。

仏言、仏威神甚クシテ↠当也。汝↠問甚深ナリ。汝乃慈↢心アリテ於仏所↡、哀ムコト↢諸天・帝王・人民若比丘僧・比丘尼・優婆塞・優婆夷。当シト↣爾皆過↢度↡。

ぶつなんかたりたまはく、 けん*どんじゅあり、 ただのみありてはなあることなし、 てんぶつましますは、 すなはちはなありてづるがごときのみ。 けんぶつましますははなはだふことをがたし。 いまわれてんでてぶつとなれり。

仏語タマハク↢阿難↡、如↧世間↢優曇樹↡、但有↠実ノミ↠有コト↠華也、天下スハ↠仏、乃↠華出ルガ↥耳。世間スハ↠仏甚↠得↠値コトヲ也。今我出↢於天下↡作レリ↠仏

なんぢ大徳だいとくありて聖明しょうみょう善心ぜんしんにしてあらかじめぶつるに、 なんぢみだりに仏辺ぶっぺんにありてぶつつかへずと。

若有↢大徳↡聖明善心ニシテ↢仏意↡、若不↧妄↢仏辺↡侍↞仏也。

【2】 ぶつなんげたまはく、 さき過去かこ摩訶まかそうよりこのかたそのこう央数おうしゅにしてまたかぞふべからず、 そなはちそのとき過去かこぶつましましき、 だいがつづく。

仏告タマハク↢阿難↡、前已過去事、摩訶僧祇ヨリ已来劫無央数ニシテ不↠可↢復計↡、乃時有シキ↢過去仏↡、名↢提和竭羅↡。

つぎにまたぶつまします、 せん陀倚だいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 しゅこうさっづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 ゆい末楼まるづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 なん那利なりづく。 すでにりたまひき。

復有↠仏、名旃陀倚↡。タマヒキ。次復有↠仏、名↢須摩扶劫波薩多↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢維末楼↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢阿難那利↡。已タマヒキ

つぎにまたぶつまします、 かつづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 しゃ梨倶りくてい波羅はらさいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 弥離みりづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 ばつ陀尼だにづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 朱蹄しゅだいづく。 すでにりたまひき。

復有↠仏、名↢那竭脾↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名者梨倶遰波羅夜蔡↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢弥離倶楼↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢軷陀尼↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢朱蹄波↡。已タマヒキ

つぎにまたぶつまします、 ぼんたいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 ろくづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 せん扈斯こしづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 しゅゆいしゃづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 げんづく。 すでにりたまひき。

復有↠仏、名↢凡扶↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢堕楼勒↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名旃陀扈斯↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢須耶惟于沙↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢拘還弥鉢摩耆↡。已タマヒキ

つぎにまたぶつまします、 屍利しりこつづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 摩訶まかだいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 耆頭ぎずだいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 りん祇離ぎりづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 倶路くろさいづく。 すでにりたまひき。

復有↠仏、名屍利滑攱↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢摩訶那提↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢耆頭摩提↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢羅隣祇離↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢兪楼倶路蔡↡。已タマヒキ

つぎにまたぶつまします、 まんぐんひんこうづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 せんそくばつしゃづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 せんさいじんづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 はんびんづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 はつづく。 すでにりたまひき。

復有↠仏、名↢満呼群尼鉢賓䫛↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名旃陀遬臾抜和沙↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名旃陀蔡拘岑↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢潘波蠡頻尼↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢軷波惒斯↡。已タマヒキ

つぎにまたぶつまします、 じゅつ祇陀ぎだけいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 もつ署提しょだいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 しつさいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 どん摩和まわだいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 篩耶しやゆい䫛質こうしつづく。 すでにりたまひき。

復有↠仏、名阿術祇陀掲↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢勿署提↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢質夜蔡↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢曇摩和提↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢篩耶維䫛質↡。已タマヒキ

つぎにまたぶつまします、 たいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 そう羅弥らみたいづく。 すでにりたまひき。 つぎにまたぶつまします、 曇昧どんまいだいゆい難提なんだいづく。 すでにりたまひき。

復有↠仏、名↢楼耶帯↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢僧迦羅弥楼迦帯↡。已タマヒキ。次復有↠仏、名↢曇昧摩提阿維難提↡。タマヒキ

ぶつなんげたまはく、 つぎにまたぶつましましき、 *楼夷るいこうづく。 けんにましましてきょうじゅしたまふ。 寿いのちじゅうこうなり。

仏告タマハク↢阿難↡、次復有↠仏、名↢楼夷亘羅↡。シテ↢世間↡教授タマフ。寿四十二劫ナリ

すなはちそのときだい国王こくおうあり。 おうぶつきょうどうこころすなはちかんかいして、 すなはちくにおうてて、 ぎょうじて*沙門しゃもんとなり、 *どん摩迦まかづく。 さつどうをなしてひととなり高才こうざい智慧ちえゆうみょうにして、 ひとぜつせり。

時世↢大国王↡。王聞↢仏経道↡心即歓喜開解、便↠国テテ↠王、行↢沙門↡、字↢曇摩迦↡。作↢菩薩道↡為↠人高才、智慧勇猛ニシテ、与↢世人↡絶異セリ

きて楼夷るいこうぶつのみもとにいたり、 すすみてぶつのためにらいをなし、 しりぞきてじょう叉手しゃしゅし、

↢楼夷亘羅仏↡、前↠仏↠礼長跪叉手

ぶつにまうしてまうさく、 われぶつもとめんとほっしてさつどうをなさん。

↠仏、我欲↠求ムト↠仏サム↢菩薩道↡。

われのちぶつせしめんとき八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅぶつのなかにおいて最尊さいそん智慧ちえゆうみょうにして、

メム↢我後作仏↡時、於↢八方上下無央数↡最尊智慧勇猛ニシテ

ちゅうこうみょうぶつこうみょうのごとくえんしょうするところきわまりなく、

頭中光明↢仏光明↡所↢焔照↡無↠極

しょこくねん七宝しっぽうきわめておのづから軟好なんこうならん。

所居国土自然七宝極軟好ナラム

われのちぶつせしめんときみょうきょうじゅして、 みな八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこくこえて、 わがみょうもんせざるものなからん。

メム↢我後作仏↡時、教↢授名字↡、皆聞エテ↢八方上下无央数仏国↡、莫ラム↧不↣聞↢知名字↡者。

もろもろの央数おうしゅてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐい、 もろもろのわがくにらいしょうするもの、 ことごとくみなさつ阿羅あらかんにならしむること央数おうしゅにして、 すべて諸仏しょぶつくにすぐれん。

無央数天・人民及蜎飛蠕動之類、諸来↢生↡者、悉皆令コト↠作↢菩薩・阿羅漢↡无央数ニシテ、都レム↢諸仏↡。

かくのごときものはむしろべけんやいなやと。

↠是ケムヤ↠得不ヤト

ぶつなんかたりたまはく、 その楼夷るいこうぶつそのこうみょう所願しょがんぜんなるをりて、 すなはちどん摩迦まかさつのためにきょうきてのたまはく、

仏語タマハク↢阿難↡、其楼夷亘羅仏知↢其高明所願快善ナルヲ↡、即↢曇摩迦菩薩↡説↠経

たとへばてん大海だいかいみず一人いちにんにしてこれをりょうせんに、 一劫いっこうにしてまずは、 なほじんしてむなしからしめその底埿たいでいべきがごとし。 ひとしんどうもとめんに、 いかんがまさにべからざらん。 しゃくしょうじんして休止くしせざれば、 かならずまさにしんちゅう所欲しょよくがんべきのみと。

↫天下大海水、一人ニシテ斗↢量ムニ↡、一劫ニシテ↠止、尚可↪枯尽↠空カラ得↩其底埿↨。人至心ムニ↠道、可如↠可カラ↠得乎。求索精進レバ↢休止↡、会↠得↢心中所欲

どん摩迦まかさつ楼夷るいこうぶつきょうきたまふことかくのごとくなるをきて、 すなはちおおきにかんやくす。

曇摩迦菩薩聞↢楼夷亘羅仏タマフコト↠経クナルヲ↟是、即歓喜踊躍

そのぶつすなはちひゃくいちじゅうおく仏国ぶっこくのなかの諸天しょてん人民にんみん善悪ぜんあくこくこうしゅせんじゃくして、 ためにしんちゅう所欲しょよくがんせんじゃくせしむ。

仏即選↢択二百一十億仏国土諸天・人民之善悪、国土之好醜↡、為選↢択シム心中所欲↡。

楼夷るいこうぶつきょうきたまふことをはりて、 どん摩迦まかすなはちそのこころいつにして、 すなはち天眼てんげんてっしてことごとくみづからひゃくいちじゅうおくしょ仏国ぶっこくのなかの諸天しょてん人民にんみん善悪ぜんあくこくこうしゅて、

夷亘羅仏説タマフコト↠経、曇摩迦便ニシテ↢其↡、即↢天眼↡徹視↢二百一十億諸仏国諸天・人民之善悪、国土之好醜↡、

すなはちしんちゅう所願しょがんせんじゃくして、 すなはちこのじゅうがんきょう結得けっとくし、

選↢択心中所願↡、便結↢得二十四願↡、

すなはちこれをぎょうすることしょうじんゆうみょうにして、 ごんしゃくす。

奉↢行コト↡精進勇猛ニシテ、勤苦求索

かくのごとくなること央数おうしゅこうなり。

クナルコト↠是無央数劫ナリ

師事しじようするところのもろもろの過去かこぶつもまた央数おうしゅなり。

↢師事供養已過去亦无央数ナリ

そのどん摩迦まかさつそのしかうしてのちいたりてみづからいたしてぶつするをて、 弥陀みだぶつづく。 最尊さいそん智慧ちえゆうみょうにしてこうみょうならびなし。 いま現在げんざいしょこくはなはだぜんなり。 ほう仏国ぶっこくにありて、 八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐいきょうじゅするに、 憂苦うく過度かどだつするをざるはなしと。

曇摩迦菩薩至↢其シテ↡自↢作仏ルヲ↡、名↢阿弥陀仏↡。最尊智慧勇猛ニシテ光明無↠比。今現在所居国土甚快善ナリ。在↢他方異仏国↡、教↢授ルニ八方上下無央数天・人民及蜎飛蠕動之類↡、莫シト↠不ルハ↠得↤過↢度解↣脱ルヲ憂苦↡。

【3】 ぶつなんかたりたまはく、 弥陀みだぶつさつたりしとき、 つねにこのじゅうがんぎょうして、 珍宝ちんぽうのごとくあいじゅう保持ほじしんし、 しょうぜんにしてこれにしたがふ。 しゅちょうぜつ卓然たくぜんとしてあり。 みなよくおよぶものあることなしと。

仏語タマハク↢阿難↡、阿弥陀仏為リシ↢菩薩↡時、常奉↢行二十四願↡、珍宝ノゴトク愛重保持恭慎、精禅ニシテ↠之。与↠衆超絶卓然トシテ↠異。皆無シト↠有コト↢能者↡。

ぶつのたまはく、 なにをかじゅうがんとなすと。

仏言ヲカスト↢二十四願↡。

第一だいいちがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅう*ないきんじゅう*薜荔へいれいけん蠕動ねんどうたぐいあることなからしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第一ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↢我国中↟有コト↢泥犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動之類↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうにんあることなからしめん。 女人にょにんありてわがこくちゅうらいしょうせんとほっせば、 すなはちなんとならん。 もろもろの央数おうしゅてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐい、 わがくにらいしょうせんものは、 みな七宝しっぽうすいれんのうちよりしょうし、 ちょうだいしてみなさつ阿羅あらかんにならんもの、 すべて央数おうしゅならん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第二ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↢我国中↟有コト↢婦人↡。女人アリテ↣来↢生ムト国中↡者、即↢男子↡。諸無央数天・人民・蜎飛蠕動之類、来↢生↡者、皆於↢七宝水池蓮華中↡化生、長大皆作ムモノ↢菩薩・阿羅漢↡、都无央数ナラム。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

第三だいさんがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくをしてねん七宝しっぽうこうじゅうにして甚大じんだい曠蕩こうとうにしてきわまりなし、 おのづから軟好なんこうに、 しょ舎宅しゃたくぶく飲食おんじきはすべてみなねんにして、 たとへば第六だいろく天王てんのうしょところのごとくならしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第三ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↣我国土ヲシテ自然七宝広縦ニシテ甚大、曠蕩ニシテ↠極軟好、所居舎宅・被服・飲食皆自然ニシテクナラ↢第六天王所居↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがみょうをしてみな八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこくこえしめん。 みな諸仏しょぶつをしておのおの比丘びくそうだいのなかにおいて、 わがどくこくぜんかしめん。 諸天しょてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐい、 わがみょうきてしんをもつてかんやくせざるものなく、 みなわがくにらいしょうせしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第四ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↣我名字ヲシテ皆聞↢八方上下無央数仏国↡。皆令メム↧諸仏ヲシテ↢比丘僧大坐↡、説↦我功徳・国土之善↥。諸天・人民・蜎飛蠕動之類、聞↢我名字↡莫↧不↢慈心ヲモテ歓喜踊躍↡者↥、皆令メム↣来↢生↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいがんずらく、 それがしぶつせしめんとき八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐいをして、 もしぜんあくをなすに、 わがみょうきてわがくにらいしょうせんとほっせば、 すなはちほんしょうし、 みづから悔過けかして、 どうのためにぜんをなし、 すなはちきょうかいして、 がんじてわがくにうまれんとほっして断絶だんぜつせざらしめむ。 寿いのちおわりてみなないきんじゅう薜荔へいれいかえらずして、 すなはちわがくにうまれてこころ所願しょがんにあらしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第五ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↧八方上下無央数天・人民蜎飛蠕動之類ヲシテ、若前世スニ↠悪、聞↢我名字↡欲↣来↢生ムト↡者、即便、自悔過、為↠道↠善、便シテ↢経戒↡、願↠生ムト↢我↡不↦断絶↥。寿終皆令メム↧不シテ↠復↢泥犁・禽獣・薜荔↡、即↢我↡在↦心所願↥。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

第六だいろくがんずらく、 それがしぶつせしめんとき八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこく諸天しょてん人民にんみん、 もしは善男ぜんなんぜん女人にょにんをして、 わがくにらいしょうせんとほっせば、 われをもちふるがゆゑにますますぜんをなし、 もしは分檀ぶんだん布施ふせし、 とうめぐりてこうき、 はなさんともしびともし、 ざつ繒綵ぞうさい沙門しゃもん飯食ぼんじきせしめ、 とうてらつくり、 愛欲あいよくだんじて、 斎戒さいかい清浄しょうじょうにして、 一心いっしんにわれをねんじ、 ちゅう一日いちにち断絶だんぜつせざれば、 みなわがくにらいしょうせしめさつとならしめむ。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第六ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↧八方上下無央数仏国諸天・人民、若善男子・善女人ヲシテ、欲↣来↢生ムト↡、用フルガ↠我↠善、若分檀布施、遶↠塔↠香、散↠花↠灯、懸↢雑繒綵↡飯↢食シメ沙門↡、起↠塔↠寺、断ジテ↢愛欲↡、斎戒清浄ニシテ、一心↠我、昼夜一日不レバ↢断絶↡、皆令↣来↢生↡作↦菩薩↥。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

第七だいしちがんずらく、 それがしぶつせしめんとき八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこく諸天しょてん人民にんみん、 もしは善男ぜんなんぜん女人にょにんをして、 さつどうをなすことありてろっ波羅ぱらみつきょうぎょうし、 もしは沙門しゃもんとなりてきょうかいやぶらず、 愛欲あいよくだん斎戒さいかい清浄しょうじょうにして、 一心いっしんねんじてわがくにうまれんとほっちゅう断絶だんぜつせざらんに、 もしそのひと寿いのちおわらんとほっするときわれすなはちもろもろのさつ阿羅あらかんとともにぎょうしてこれをむかへて、 すなはちわがくにらいしょうし、 すなはち*ゆいおっさつとなりて智慧ちえゆうみょうならしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第七ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↧八方上下無央数仏国諸天・人民、若善男子・善女人ヲシテ、有↠作コト↢菩薩道↡奉↢行六波羅蜜経↡、若↢沙門↡不↠毀↢経戒↡、断↢愛欲↡斎戒清浄ニシテ、一心↠生ムト↢我↡昼夜ムニ↢断絶↡、若人寿欲↠終ムト時、我即与↢諸菩薩・阿羅漢↡共飛行↠之、即来↢生↡、則↢阿惟越致菩薩↡智慧勇猛ナラ↥。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

第八だいはちがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつほう仏国ぶっこくいたりてしょうぜんとほっせしめば、 みなないきんじゅう薜荔へいれいかえらざらしめて、 みな仏道ぶつどうしめむ。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第八ラク、使メム↢某作仏↡時、令メバ↧我国中菩薩、欲↦到↢他方仏国ムト↥、皆令メテ↠不↠更↢泥犁・禽獣・薜荔↡、皆令メム↠得↢仏道↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 面目めんもくみなたんじょうじょうけつ姝好しゅこうにして、 ことごとく同一どういつしきに、 すべていち種類しゅるいなることみな第六だいろく天人てんにんのごとくならしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第九ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↣我国中菩薩・阿羅漢ヲシテ、面目皆端正浄潔姝好ニシテ、悉同一、都一種類ナルコト皆如クナラ↢第六天人↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 みな同一どういつしんに、 所念しょねん所欲しょよくごんはあらかじめこころをあひらしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↣我菩薩・阿羅漢ヲシテ、皆同一、所念所欲言者↢知↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅういちがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 みな淫泆いんいつしんあることなく、 つひににょねんずるこころなく、 つひにしん愚痴ぐちのものあることなからしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十一ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↩我国中菩薩・阿羅漢ヲシテ、皆無↠有コト↢淫泆之心↡、終↧念↢婦女↡意↥、終↝有コト↢瞋怒・愚痴者↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 みなこころにあひきょうあいせしめて、 つひにあひねたにくむものなからしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十二ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↧我国中菩薩・阿羅漢ヲシテ、皆令↢心敬愛↡、終↦相者↥。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうさんがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつをして、 ともに八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつようせんとほっするに、 みなぎょうしてすなはちいたり、 ねん万種まんじゅのものをんとほっせば、 すなはちみなまえにありて、 ゆうして諸仏しょぶつようせしめ、 ことごとくみなへんして以後いごいまだちゅうならざるとき、 すなはちぎょうしてわがくにかえらしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十三ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↪我国中菩薩ヲシテ、欲ルニ↣共供↢養ムト八方上下無央数諸仏↡、皆令↧飛行、欲↠得ムト↢自然万種之物↡、即皆在↠前持用供↦養諸仏↥、悉皆遍已後、日未↠中ナラ時、即飛行↩我↨。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんぼんせんとほっするとき、 すなはちみなねん七宝しっぽうはちのなかにねんひゃく飯食ぼんじきありてまえにあり、 じきしをはらばねんらしむ。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十四ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↧我国中菩薩・阿羅漢、欲↠飯ムト時、即皆自然七宝↢自然百味飯食↡在↠前、食自然↥。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつしんをして、 みな紫磨しま金色こんじき*さんじゅうそう*はちじゅう種好しゅこうならしめ、 みなぶつのごとくならしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十五ラク、使メム↢某作仏↡時、令↢我国中菩薩ヲシテ、皆紫磨金色・三十二相・八十種好ナラ↡、皆令メム↠如クナラ↠仏。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうろくがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 さんびゃくかねこえのごとく、 きょうどうぎょうずることもみなぶつのごとくならしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十六ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↧我国中菩薩・阿羅漢ヲシテ、語者如↢三百↡、説↠経コトモ↠道皆如クナラ↞仏。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうしちがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 われあきらかにあきらかにきて、 ぎょうすることじゅうばい諸仏しょぶつすぐれしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十七ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↣我洞視徹、飛行コト十倍勝↢於諸仏↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうはちがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わが智慧ちえきょうどうぎょうずること、 諸仏しょぶつじゅうばいならしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十八ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↣我智慧ヲシテ↠経コト↠道、十↢ナラ於諸仏↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこく諸天しょてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいをして、 みな人道にんどうてことごとくびゃくぶつ阿羅あらかんとならしめて、 みなぜん一心いっしんに、 ともにはかかぞへてわが年寿ねんじゅ幾千いくせん億万おくまんこう歳数さいしゅなるをらんとほっするに、 みなよくきわめて寿じゅるものあることなからしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第十九ラク、使メム↢某作仏↡時、令↢八方上下無央数仏国諸天・人民・蜎飛蠕動之類↡、皆令↧得↢人道↡悉↦辟支仏・阿羅漢↥、皆坐禅一心、共ルニ↣計ヘテムト↢我年寿幾千億万劫歳数ナルヲ↡、皆令メム↠無↠有コト↢能↠寿者↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき八方はっぽうじょうのおのおの千億せんおく仏国ぶっこくのなかの諸天しょてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいをして、 みなびゃくぶつ阿羅あらかんとならしめて、 みなぜん一心いっしんに、 ともにわがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんはかかぞへて幾千いくせん億万おくまんにんあることをらんとほっするに、 みなよくかずるものあることなからしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第二十ラク者、使メム↢某作仏↡時、令↢八方上下千億仏国諸天・人民・蜎飛蠕動之類↡、皆令↠作↢辟支仏・阿羅漢↡、皆坐禅一心、共ルニ↧計↢数ヘテ国中菩薩・阿羅漢↡知ムト↞有コトヲ↢幾千億万人↡、皆令メム↠无↠有コト↢能↠数者↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅういちがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 寿じゅみょう央数おうしゅこうならしめん。このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第二十一ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↢我国中菩薩・阿羅漢ヲシテ、寿命無央数劫ナラ↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 みな智慧ちえゆうみょうにして、 みづからぜん億万おくまんこうときり、 宿命しゅくみょうすところの善悪ぜんあく、 かへりてきわまりなきことをり、 みな十方じっぽうらい現在げんざいどうてっせしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第二十二ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↫我国中菩薩・阿羅漢ヲシテ、皆智慧勇猛ニシテ、自↢前世億万劫↡、宿命↠作善悪、却↠無コトヲ↠極、皆洞↩視徹↪知十方、去・来・現在之事↨。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうさんがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わがこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんをして、 みな智慧ちえゆうみょうにして、 頂中ちょうちゅうにみなこうみょうあらしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第二十三ラク、使メム↢某作仏↡時、令メム↣我国中菩薩・阿羅漢ヲシテ、皆智慧勇猛ニシテ、頂中皆有↢光明↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

だいじゅうがんずらく、 それがしぶつせしめんとき、 わが頂中ちょうちゅうこうみょう絶好ぜっこうにして、 日月にちがつみょうすぐるることひゃく千億せんおく万倍まんばいならしめ、 諸仏しょぶつこうみょうぜっしょうし、 もろもろの央数おうしゅてんゆうみょうところえんしょうして、 みなまさにだいみょうなるべし。 諸天しょてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいわがこうみょうしんをもつてぜんをなさざるものなく、 みなわがくにらいしょうせしめん。 このがんばすなはちぶつせん。 このがんずはつひにぶつせじと。

第二十四ラク、使メム↢某作仏↡時、令↧我頂中光明絶好ニシテ、勝コト↢於日月之明↡百千億万倍ナラ↥、絶↢勝諸仏光明↡、焔↢照无央数天下幽冥之処↡、皆当↢大明ナル↡。諸天・人民・蜎飛蠕動之類、見↢我光明↡莫↧不↢慈心ヲモテ↟善者↥、皆令メム↣来↢生↡。得↢是↡乃作仏。不↠得↢是↡終↢作仏↡。

【4】 ぶつなんげたまはく、 弥陀みださつたりしとき、 つねにこのじゅうがんぎょうし、

仏告タマハク↢阿難↡、阿弥陀リシ↢菩薩↡時、常奉↢行二十四願↡、

分檀ぶんだん布施ふせして道禁どうきんおかさず、 忍辱にんにくしょうじん一心いっしん智慧ちえをもつてがんつねにゆうみょうに、 きょうぼうそしらずしゃくしておこたらず、

分檀布施不↠犯↢道↡、忍辱・精進・一心・智慧ヲモテ志願常勇猛、不↠毀↢経法↡求索不↠懈

つねにひとりにしてくにおうてて、 財色ざいしきぜっし、 精明しょうみょうがんしてちゃくまくするところなく、

ニシテ↠国テテ↠王、絶↢去財色↡、精明求願↠所↢適莫↡、

こうとくかさぬること央数おうしゅこうにして、 いまみづからぶついたし、 ことごとくみなこれをてそのこううしなはずと。

↠功ヌルコト↠徳無央数劫ニシテ、今自↢作仏↡、悉皆得↠之↠亡↢其↡也。

ぶつのたまはく、 弥陀みだぶつこうみょうは、 最尊さいそん第一だいいちにしてならびなし。 諸仏しょぶつこうみょうのみなおよばざるところなり。

仏言、阿弥陀仏光明、最尊第一ニシテ↠比。諸仏光明皆所↠不↠及也。

八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつのなかに、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうしちじょうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょういちらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょう五里ごりらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうはちじゅうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうひゃくろくじゅうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうさんびゃくじゅうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうろっぴゃくじゅうらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうせんさんびゃくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうせんろっぴゃくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうせんひゃくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうまんひゃくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうまん一千いっせんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうまんせんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょう八万はちまんせんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅうしちまんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうさんじゅうまんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうしちじゅうまんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうひゃくじゅうまんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうさんびゃくまんらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうろっぴゃくまんらすあり、

八方上下無央数諸仏、有↣仏頂中光明照↢七↡、有↣仏頂中光明照↢一里↡、有↣仏頂中光明照↢二里↡、有↣仏頂中光明照↢五里↡、有↣仏頂中光明照↢十里↡、有↣仏頂中光明照↢二十里↡、有↣仏頂中光明照↢四十里↡、有↣仏頂中光明照↢八十里↡、有↣仏頂中光明照↢百六十里↡、有↣仏頂中光明照↢三百二十里↡、有↣仏頂中光明照↢六百四十里↡、有↣仏頂中光明照↢千三百里↡、有↣仏頂中光明照二千六百里↡、有↣仏頂中光明照五千二百里↡、有↣仏頂中光明照万四百里↡、有↣仏頂中光明照↢二万一千里↡、有↣仏頂中光明照↢四万二千里↡、有↣仏頂中光明照↢八万四千里↡、有↣仏頂中光明照↢十七万里↡、有↣仏頂中光明照↢三十五万里↡、有↣仏頂中光明照↢七十万里↡、有↣仏頂中光明照↢百五十万里↡、有↣仏頂中光明照↢三百万里↡、有↣仏頂中光明照↢六百万里↡、

ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょういち仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうりょう仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょう仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうはち仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅう仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうさんじゅう仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうろくじゅう仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうひゃくじゅう仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうひゃくじゅう仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうひゃく仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうせん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうせん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうせん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょう八千はっせん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうまん六千ろくせん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょう三万さんまんせん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょう六万ろくまんせん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅう三万さんまん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅう六万ろくまん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうじゅうまん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうひゃくまん仏国ぶっこくらすあり、 ぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうひゃくまん仏国ぶっこくらすありと。

↣仏頂中光明照↢一仏国↡、有↣仏頂中光明照↢両仏国↡、有↣仏頂中光明照↢四仏国↡、有↣仏頂中光明照↢八仏国↡、有↣仏頂中光明照↢十五仏国↡、有↣仏頂中光明照↢三十仏国↡、有↣仏頂中光明照↢六十仏国↡、有↣仏頂中光明照↢百二十仏国↡、有↣仏頂中光明照↢二百四十仏国↡、有↣仏頂中光明照↢五百仏国↡、有↣仏頂中光明照↢千仏国↡、有↣仏頂中光明照↢二千仏国↡、有↣仏頂中光明照↢四千仏国↡、有↣仏頂中光明照↢八千仏国↡、有↣仏頂中光明照↢万六千仏国↡、有↣仏頂中光明照↢三万二千仏国↡、有↣仏頂中光明照↢六万四千仏国↡、有↣仏頂中光明照↢十三万仏国↡、有↣仏頂中光明照↢二十六万仏国↡、有↣仏頂中光明照↢五十万仏国↡、有↣仏頂中光明照↢百万仏国↡、有リト↣仏頂中光明照↢二百万仏国↡。

ぶつのたまはく、 もろもろの八方はっぽうじょう央数おうしゅぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうえんしょうするところみなかくのごとし。 弥陀みだぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうえんしょうするところ千万せんまん仏国ぶっこくなり。

仏言、諸八方上下無央数頂中光明所↢焔照↡皆如↠是也。阿弥陀仏頂中光明所↢焔照↡千万仏国ナリ

諸仏しょぶつこうみょうらすところ近遠ごんおんあるゆゑはいかんとなれば、 もとそれぜん宿命しゅくみょうに、 どうもとめてさつたりしとき所願しょがんどくおのおのおのづからだいしょうあり、 それしかうしてのちいたりてぶつせんとき、 おのおのみづからこれをたり。

所↣以諸仏光明↠照↢近遠↡者何トナレバ、本其前世宿命、求↠道リシ↢菩薩↡時、所願功徳各↢大小↡、至↢其シテ↡作仏時、各タリ↠之

このゆゑにこうみょうをしてうたた同等どうとうならざらしむ。 諸仏しょぶつじん同等どうとうなるのみ。 ざいこころ所欲しょよくのごとく作為さいして、 あらかじめはからず。 弥陀みだぶつこうみょうらすところ最大さいだいなり。 諸仏しょぶつこうみょうみなおよぶことあたはざるところなり。

↣光明ヲシテ↢同等ナラ↡。諸仏威神同等ナル爾。自在所欲ノゴトク作為、不↢↡。阿弥陀仏光明所↠照最大ナリ。諸仏光明皆所↠不↠能↠及也。

【5】 ぶつ弥陀みだぶつこうみょう極善ごくぜんなることをしょうしたまふ。 弥陀みだぶつこうみょう極善ごくぜんにしてぜんのなかのみょうこうなり。 はなはだこころよきことならびなく絶殊ぜっしゅごくなり。 弥陀みだぶつこうみょうしょうけつにして、 瑕穢かえなく欠減けつげんなし。 弥陀みだぶつこうみょう姝好しゅこうにして日月にちがつみょうすぐるることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。 諸仏しょぶつこうみょうのなかのごくみょうなり。 こうみょうのなかの極好ごくこうなり。 こうみょうのなかのごく雄傑おうけつなり。 こうみょうのなかのぜんなり。 諸仏しょぶつのなかのおうなり。 こうみょうのなかの極尊ごくそんなり。 こうみょうのなかのさいみょうごくなり。

仏称↢誉タマフ阿弥陀仏光明極善コトヲ↡。阿弥陀仏光明極善ニシテ明好ナリ。甚キコト↠比絶殊无極也。阿弥陀仏光明ニシテ、無↢瑕穢↡無↢欠減↡也。阿弥陀仏光明姝好ニシテコト↢於日月之明↡百千億万倍ナリ。諸仏光明中之極明也。光明中之極好也。光明中之極雄傑也。光明中之快善也。諸仏中之王也。光明中之極尊也。光明中之最明無極也。

もろもろのしゅてんゆうみょうところえんしょうするに、 みなつねにだいみょうなり。 しょ人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐい弥陀みだぶつこうみょうざることなし。 たてまつればしんをもつてかんせざるものなし。

焔↢照ルニ無数天下幽冥之処↡、皆常大明ナリ。諸有人民・蜎飛蠕動之類、莫↠不コト↠見↢阿弥陀仏光明↡也。見マツレバ者莫↧不↢慈心ヲモテ歓喜↡者↥。

けんしょ淫泆いんいつしん愚痴ぐちのもの、 弥陀みだぶつこうみょうたてまつりてぜんをなさざるはなし。 もろもろのないきんじゅう薜荔へいれきこうりょうごんところにありて、 弥陀みだぶつこうみょういたれるをたてまつれば、 みな休止くししまたせずしてしてのち憂苦うくだつすることをざるものなし。

世間諸有淫泆・瞋怒・愚痴者、見マツリテ↢阿弥陀仏光明↡莫↠不ルハ↠作↠善也。諸↢泥犁・禽獣・薜荔、考掠勤苦之処↡、見マツレバ↢阿弥陀仏光明レルヲ↡、皆休止シテ↢復治↡死↧不↠得↣解↢脱コトヲ憂苦↡者↥也。

弥陀みだぶつこうみょうみな八方はっぽうじょうぐうごく央数おうしゅ諸仏しょぶつくにかしめたまふ。 諸天しょてん人民にんみんもんせざることなし。 もんせんものだつせざるはなしと。

阿弥陀仏光明シメタマフ↢八方上下無窮无極無央数諸仏↡。諸天・人民莫↠不コト↢聞知↡。聞知者莫シト↠不ルハ↢度脱↡也。

ぶつのたまはく、 ひとりわれのみ弥陀みだぶつこうみょうしょうするにあらず。 八方はっぽうじょう央数おうしゅぶつびゃくぶつさつ阿羅あらかんしょうするところ、 みなかくのごとしと。

仏言、不↣独ノミ称↢誉ルニ阿弥陀仏光明↡也。八方上下無央数仏・辟支仏・菩薩・阿羅漢所↢称誉↡、皆如シト↠是

ぶつのたまはく、 それ人民にんみん善男ぜんなんぜん女人にょにんありて弥陀みだぶつみなきて、 こうみょうしょうしてちょうにつねにそのこうみょうこのましきをしょうして、 しんにして断絶だんぜつせざれば、 こころ所願しょがんのごとくにありて、 弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうしてもろもろのさつ阿羅あらかんためにそんきょうせらるることをべし。

仏言、其↢人民、善男子・善女人↡聞↢阿弥陀仏↡、称↢誉光明↡朝暮称↢誉光明キヲ↡、至心ニシテレバ↢断絶↡、在↢心所願ノゴトクニ↡、往↢生阿弥陀仏国↡、可↠得↧為↢衆菩薩・阿羅漢↡所コトヲ↦尊敬↥。

もしそれしかうしてのちぶつせば、 またまさにまた八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅぶつびゃくぶつさつ阿羅あらかんのためにこうみょうしょうせらるることかくのごとくなるべし。 すなはちもろもろの比丘びくそうのもろもろのさつ阿羅あらかん、 もろもろのてん帝王たいおう人民にんみん、 これをきてみなかんやくして、 讃歎さんだんせざるものなからんと。

シテ後作仏者、亦当↧復為↢八方上下無央数仏・辟支仏・菩薩・阿羅漢↡所コト↣称↢誉光明↡如クナル↞是也。即比丘僧菩薩・阿羅漢、諸天・帝王・人民、聞↠之皆歓喜踊躍、莫ラムト↧不↢讃歎↡者↥。

ぶつのたまはく、 われ弥陀みだぶつこうみょう姝好しゅこう巍巍ぎぎなるをいひ、 ぜんなることをしょうすることちゅう一劫いっこうすれどもなほいまだおわらず。 われただなんぢらがためにすこしくこれをくのみと。

仏言、我道↢阿弥陀仏光明姝好巍巍ナルヲ↡、称↢誉コト快善ナルコトヲ↡昼夜一劫スレドモ尚未↠竟也。我但為若曹ナンヂラ↡小シク↠之

【6】 ぶつ弥陀みだぶつさつたりしときしゃくしてこのじゅうがんたまふことをきたまふ。 ときじゃおうたいひゃくちょうじゃ迦羅からおつとおのおのひとつのこんがいちて、 ともに仏所ぶっしょいたり、 すすみてためにぶつらいをなす。 めんをもつて仏足ぶっそくけて、 みなこんがいちてすすみてぶつにたてまつりをはりて、 ことごとくしりぞ一面いちめんしてきょうけり。

仏説タマフ↧阿弥陀仏リシトキ↢菩薩↡求索タマフコトヲ↦是二十四願↥。時阿闇世王太子与↢五百長者迦羅越子↡各↢一金華蓋↡、倶↢仏所↡、前↠礼↠仏。以↢頭面↡著↢仏足↡、皆持↢金華蓋↡前↠仏、悉↢一面↡聴↠経

じゃおうたいおよびひゃくちょうじゃ弥陀みだぶつじゅうがんきて、 みなおおきにかんやくして、 しんちゅうにともにがんじていはく、 われらのちぶつせんとき、 みな弥陀みだぶつのごとくならしむと。

阿闇世王太子及五百長者子、聞↢阿弥陀仏二十四願↡、皆大歓喜踊躍、心中、令ムト↣我等後作仏時、皆如クナラ↢阿弥陀仏↡。

ぶつすなはちこれをろしめして、 もろもろの比丘びくそうげたまはく、 このじゃおうたいおよびひゃくちょうじゃ、 あとしゅこうりて、 みなまさにぶつして弥陀みだぶつのごとくなるべしと。

仏即シメシテ↠之、告タマハク↢諸比丘僧↡、是阿闍世王太子及五百長者子、却↢後无数劫↡、皆当シト↣作仏クナル↢阿弥陀仏↡。

ぶつのたまはく、 このじゃおうたいおよびひゃくちょうじゃさつどうじゅうしてよりこのかた、 央数おうしゅこうにみなおのおのひゃくおくぶつようしをはりて、 いままたきたりてわれをようせり。 じゃおうたいおよびひゃくちょうじゃみなぜんしょうぶつとき、 わがために弟子でしとなれり。 いまみなまたここにしてともにあひへるなりと。 すなはちもろもろの比丘びくそうぶつことばきてみなやくしてかはるがはるかんせざるものなからんと。

仏言、是阿闍世王太子及五百長者子、住テヨリ↢菩薩道↡已来、無央数劫皆各供↢養四百億仏↡已、今復来供↢養↡。阿闍世王太子及五百長者子、皆前世迦葉仏時、為↠我レリ↢弟子↡。今皆復会↠是比丘僧聞↢仏↡皆踊躍ラムト↧不カハルガハル之歓喜↡者↥。

【7】 ぶつなんげたまはく、 弥陀みだぶつしてよりこのかた、 およそじゅうしょうこうなり。

仏告タマハク↢阿難↡、阿弥陀作仏テヨリ已来、凡十小劫ナリ

しょこく*しゅだいづく。 まさしく西方さいほうにあり。 このえんだいかいること千億せんおくまんしゅせん仏国ぶっこくなり。

所居国土↢須摩題↡。正↢西方↡。去コト↢是閻浮提地界↡千億万須弥山仏国ナリ

そのくにはみなねん七宝しっぽうなり。 その一宝いっぽうびゃくごんほう黄金おうごん三宝さんぼうすいしょうほう琉璃るりほうさん六宝ろっぽうはく七宝しちほうしゃなり。 これを七宝しっぽうとなす。 みなもつておのづからともにとなり、 曠蕩こうとうにして甚大じんだいごくなり。 みなおのづからあひまじわりてうたたあひ入中にゅうちゅうす。 おのおのおのづから焜煌こんこうとしてみょうまじへ、 きわめておのづから軟好なんこうにしてはなはだうるわしきことならびなし。 その七宝しっぽうはもろもろの八方はっぽうじょう衆宝しゅほうのなかのしょうねんごうにしてそのしょうなるのみ。 そのたからはみなたとへば第六だいろくてんじょう七宝しっぽうのごとし。

皆自然七宝ナリ。其一宝者白銀、二宝者黄金、三宝者水精、四宝者琉璃、五宝者珊瑚、六宝者琥珀、七宝者ナリ。是↢七宝↡。皆以↠地、曠蕩ニシテ甚大無極ナリ。皆自入中。各焜煌トシテ↠明、極軟好ニシテキコト↠比。其七宝八方上下衆宝精味、自然合会ニシテ化生ナル耳。其皆比第六天上之七宝ノゴトシ也。

そのこくちゅうにはしゅせんあることなく、 その日月にちがつしょうしん第一だいいち天王てんのうだいとうてん、 みなくうのなかにあり。 そのこくには大海だいかいあることなく、 またしょう海水かいすいもあることなく、 またこう恒水ごうすいもなし。 また山林せんりん渓谷けいこくもあることなく、 ゆうみょうところもあることなし。 そのくに七宝しっぽうはみな平正びょうしょうなり。

国中ニハ↠有コト↢須弥山↡、其日月・星辰、第一四天王・第二忉利天、皆在↢虚空↡。其国土ニハ↠有コト↢大海↡、亦无↠有コト↢小海水↡、亦無↢江河・恒水↡也。亦無↠有コト↢山林・渓谷↡、無↠有コト↢幽冥之処↡。其七宝皆平正ナリ

ないきんじゅう薜茘へいれいけん蠕動ねんどうたぐいあることなく、 *須倫しゅりん・もろもろのりゅうじんあることなし。

↠有コト↢泥犁・禽獣・薜茘・蜎飛蠕動之類↡、無↠有コト↢阿須倫・諸竜・鬼神↡。

つひにてんときなく、 またしゅんしゅうとうあることなく、 また大寒だいかんなく大熱だいねつなし。 つねに調じょう中適ちゅうちゃくにしてはなはだぜんなることならびなし。

↢天雨時↡、亦无↠有コト↢春夏秋冬↡、亦無↢大寒↡亦無↢大熱↡。常和調中適ニシテ快善コト↠比。

みなねん万種まんじゅものあり、 ひゃく飯食おんじきこころるところあらんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 もちひざるところのものはすなはちねんる。 たとへば第六だいろくてんじょうねんもののごとし。 ほしいままにねんにすなはちみなこころしたがふ。

皆有↢自然万種之物、百味飯食↡、意↠有ムト↠所↠得、即自然↠前。所↠不↠用自然。比↢第六天上自然之物↡。恣若ホシイママ自然皆随↠意

そのくにのうちにはことごとくもろもろのさつ阿羅あらかんのみにしてにょあることなし。 寿じゅみょう央数おうしゅこうなり。 女人にょにんおうじょうすればすなはちしてなんとなる。

ニハ菩薩・阿羅漢ノミニシテ↠有コト↢婦女↡。寿命无央数劫ナリ。女人往生レバ↢男子↡。

ただもろもろのさつ阿羅あらかんのみありて央数おうしゅなり。 ことごとくみなあきらかにあきらかにき、 ことごとくはるかにあひ、 はるかにあひ瞻望せんもうし、 はるかにあひしょうく。 ことごとくみなどうぜんなるものをもとむ。

但有↢諸菩薩・阿羅漢ノミ↡無央数ナリ。悉皆洞視徹、悉見、遥瞻望、遥↢語声↡。悉皆求↢道ナル↡。

同一どういつ種類しゅるいにして、 にんあることなし。 そのもろもろのさつ阿羅あらかん面目めんもくはみなたんじょうにしてじょうけつ絶好ぜっこうなり。 ことごとく同一どういつしきにして、 ひとへにしゅうあくなるものあることなし。

同一種類ニシテ、無↠有コト↢異人↡。其菩薩・阿羅漢面目皆端正ニシテ浄潔絶好ナリ。悉同一ニシテ、無↠有コト↢偏醜悪ナル者↡也。

もろもろのさつ阿羅あらかんはみなざいみょうがちなり。 みなねんころもる。 しんちゅうねんずるところは道徳どうとくなり。 そのかたはんとほっするに、 みなあらかじめこころ念言ねんごんするところをあひる。 つねにしょうき、 かたるところはすなはちきょうどうきて他余たよあくかず。 そのごん音響おんこうさんびゃくかねこえのごとし。

菩薩・阿羅漢皆才猛黠慧ナリ。皆衣↢自然之衣↡。心中↠念道徳ナリ。其ルニ↢語ムト↡、皆↣知↢念言↡。常↢正事↡、所↠語↢経道不↠説↢他余之悪↡。其語言音響如↢三百↡。

みなあひきょうあいしてあひ嫉憎しつぞうするものなし。 みなちょうようじょうせんをもつてこれをいふ。 をもつてしらいにかなひて、 うたたあひきょうすることあにのごとくおとうとのごとし。 にんをもつてしみみだりにどうせず。 ごんかいにかなひて、 うたたあひ教令きょうりょうしてあひらいせず、 うたたあひじょうじゅして、 みなこころじょうけつにしてとんするところなく、 つひにしん淫泆いんいつしんなく、 愚痴ぐちたい邪心じゃしんにしてにょおもこころあることなし。

皆相敬愛↢相嫉憎者↡。皆以↢長幼・上下・先後↡言↠之。以テシ↠義カナヒ↠礼、転敬事コト↠兄↠弟。以テシ↠仁↠義不↢妄動作↡。言語カナヒ、転教令不↢相違戻↡、転承受、皆心浄潔ニシテ↠所↢貪慕↡、終↢瞋怒・淫泆之心、愚痴之態↡、无↠有コト↧邪心ニシテ↢婦女↡意↥。

ことごとくみな智慧ちえゆうみょうしん歓楽かんらくしてきょうどう好喜このみ、 みづからぜんよりじゅうらいするところのしょう億万おくまんこうとき宿命しゅくみょう善悪ぜんあく存亡ぞんもうり、 現在げんざいもかへりてるところきわまりなし。

皆智慧勇猛和心歓好↢経道↡、自↧前世ヨリ↢従来↡生、億万劫宿命善悪・存亡↥、現在コト↠極

弥陀みだぶつきょうじゅしたまふべきところの講堂こうどうしょうじゃ、 みなまたねん七宝しっぽうなり。 こんごんすいしょう琉璃るりびゃくごくはくしゃ、 おのづからともにあひじょうず。 はなはだしゅみょう好絶こうぜつにしてならびなし。 またつくるものなくじゅうらいするところをらず。 きたるものなくまたじゅうするところもなし。 弥陀みだぶつがんじたまふところのとくおもければなり。 そのひとぜんをなすゆゑにきょうろんかたきょうどうぎょうずるに、 こうそのなかにねんしょうするのみ。 その講堂こうどうしょうじゃにはみなまた七宝しっぽう楼観ろうかんらんじゅんあり。 またこんごんすいしょう琉璃るりびゃくごくはくしゃをもつて瓔珞ようらくとなし、 またびゃくじゅみょう月珠がつしゅ摩尼まにしゅをもつてきょうとなしてそのうえがいす。 みなおのづからいつつのおんじょうをなす。 はなはだこのましきことならびなし。

阿弥陀仏↠可↢教授タマフ↡講堂・精舎、皆復自然七宝ナリ。金・銀・水精・琉璃・白玉・珀・車、自。甚姝明好絶ニシテ↠比。亦無↢作者↡不↠知↠所↢従来↡。亦無↢持者↡亦无↠所↢従去↡。阿弥陀仏↠願タマフ徳重レバナリ。其人作↠善↠経↠義↠経ルニ↠道講会其自然化生爾。其講堂・精舎ニハ皆復有↢七宝楼観・欄楯↡。復以↢金・銀・水精・琉璃・白玉・珀・車↡為瓔珞↡、復以↢白珠・明月珠・摩尼珠↡為↢交露↡覆↢蓋↡。皆自↢五音声↡。甚キコト↠比。

もろもろのさつ阿羅あらかんしょ舎宅しゃたくみなまた七宝しっぽうをもつてす。 こんごんすいしょう琉璃るりさんはくしゃのうしょうしうたたともにあひじょうず。 その舎宅しゃたくにことごとくおのおの七宝しっぽう楼観ろうかんらんじゅんあり。 またこんごんすいしょう琉璃るりびゃくごくはくしゃをもつて瓔珞ようらくとなし、 またびゃくじゅみょう月珠がつしゅ摩尼まにしゅをもつてきょうとなしてそのうえがいす。 みなおのおのおのづからいつつのおんじょうをなせり。

菩薩・阿羅漢所居舎宅皆復以テス↢七宝↡。金・銀・水精・琉璃・珊瑚・珀・車・瑙化生。其舎宅↢七宝楼観・欄楯↡。復以↢金・銀・水精・琉璃・白玉・珀・車↡為瓔珞↡、復以↢白珠・明月珠・摩尼珠↡為↢交露↡覆↢蓋↡。皆各復自セリ↢五音声↡。

弥陀みだぶつ講堂こうどうしょうじゃおよびもろもろのさつ阿羅あらかんしょ舎宅しゃたくのうち、 ない処々しょしょに、 みなまたねんせんよくあり。

阿弥陀仏講堂・精舎及菩薩・阿羅漢所居舎宅中、内外処処、皆復有↢自然流泉・浴池↡。

みなねん七宝しっぽうとともにしょうじて、 こんごんすいしょう琉璃るりはくしゃ、 うたたともにあひじょうず。 じゅんこんいけにはその水底すいたいすなびゃくごんなり。 じゅんびゃくごんいけにはその水底すいたいすな黄金おうごんなり。 じゅんすいしょういけにはその水底すいたいすな琉璃るりなり。 じゅん琉璃るりいけにはその水底すいたいすなすいしょうなり。 じゅんさんいけにはその水底すいたいすなはくなり。 じゅんはくいけにはその水底すいたいすなさんなり。 じゅんしゃいけにはその水底すいたいすなのうなり。 じゅんのういけにはその水底すいたいすなしゃなり。 じゅんびゃくごくいけにはその水底すいたいすな紫磨しまこんなり。 じゅん紫磨しまこんいけにはその水底すいたいすなは<びゃくごくなり。

皆与↢自然七宝↡倶、金・銀・水精・琉璃・珀・車、転。淳金者其水底白銀也。淳白銀者其水底黄金也。淳水精者其水底琉璃也。淳琉璃者其水底水精也。淳珊瑚者其水底珀也。淳者其水底珊瑚也。淳車者其水底瑙也。淳者其水底車也。淳白玉者其水底紫磨金也。淳紫磨金者其水底白玉也。

なかにまたりょうほうのともにいっをなすものあり。 その水底すいたいすなこんごんなり。

復有↧両宝↢一池↡者↥。其水底金・銀也。

なかにまた三宝さんぽうのともにいっをなすものあり。 その水底すいたいすなこんごんすいしょうなり。

復有↧三宝↢一池↡者↥。其水底金・銀・水精也。

なかにまたほうのともにいっをなすものあり。 その水底すいたいすなこんごんすいしょう琉璃るりなり。

復有↧四宝↢一池↡者↥。其水底金・銀・水精・琉璃也。

なかにほうのともにいっをなすものあり。 その水底すいたいすなこんごんすいしょう琉璃るりさんなり。

↧五宝↢一池↡者↥。其水底金・銀・水精・琉璃・珊瑚也。

なかに六宝ろっぽうのともにいっをなすものあり。 その水底すいたいすなこんごんすいしょう琉璃るりさんはくなり。

↧六宝↢一池↡者↥。其水底金・銀・水精・琉璃・珊瑚・珀也。

なかに七宝しっぽうのともにいっをなすものあり。 その水底すいたいすなこんごんすいしょう琉璃るりさんはくしゃなり。

↧七宝↢一池↡者↥。其水底金・銀・水精・琉璃・珊瑚・珀・車也。

なかによくながじゅうなるものあり、 ながはちじゅうなるものあり、 ながひゃくろくじゅうなるものあり、 ながさnびゃくじゅうなるものあり、 ながろっぴゃくじゅうなるものあり、 ながせんひゃくはちじゅうなるものあり、 ながせんひゃくろくじゅうなるものあり、 ながせんいっぴゃくじゅうなるものあり、 ながまんひゃくじゅうなるものあり、 ながまんひゃくはちじゅうなるものあり。

↢浴池四十里ナル者↡、有↢長八十里ナル者↡、有↢長百六十里ナル者↡、有↢長三百二十里ナル者↡、有↢長六百四十里ナル者↡、有↢長千二百八十里ナル者↡、有↢長二千五百六十里ナル者↡、有↢長五千一百二十里ナル者↡、有↢長万二百四十里ナル者↡、有↢長二万四百八十里ナル者↡。

そのいけじゅうこうまさにひとし。 このいけはみなもろもろのさつ阿羅あらかんのつねによくすべきところのいけなりと。

縦広適池者皆諸菩薩・阿羅漢↠可↠浴ナリト

ぶつのたまはく、 弥陀みだぶつよくながさはまん八千はっせんひろさもまたまん八千はっせんなり。 そのいけはみな七宝しっぽうをもつてうたたともにあひじょうず。 その水底すいたいすなびゃくじゅみょう月珠がつしゅ摩尼まにしゅなり。

仏言弥陀仏浴池サハ四万八千里、広サモ亦四万八千里ナリ。其皆以↢七宝↡転。其水底白珠・明月珠・摩尼珠也。

弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんよくのなかのみずはみなきよらかにして香潔こうけつなり。

阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢浴池カニシテ香潔ナリ

いけのなかにはみなこうありてことごとくねんしょうず。 ひゃくしゅはな種々しゅじゅいろことにして、 しきこうえだみな千葉せんようなり。 はなはだかぐわしきことならびなし。 かおりいふべからず。 そのはなはまたけんはなにあらず、 またてんじょうはなにもあらず。 このこうはすべて八方はっぽうじょうのもろもろのこうのなかのしょうなり。 ねんしょうするのみ。 そのちゅうみずぎょうしてうたたあひかんちゅうす。 そのみずぎょうもまたおそからずはやからず、 みなまたいつつのおんじょうをなせりと。

ニハ皆有↢香華↡悉自然。百種華種種異ニシテ↠色、色異香華、枝皆千ナリ。甚キコト↠比也。香不↠可↠言。其華者亦非↢世間之華↡、復非↢天上之ニモ↡。此華香八方上下華香精也。自然化生耳。其池中水流行潅注。其流行亦不↠遅カラ不↠カラ、皆復作セリト↢五音声↡。

【8】 ぶつのたまはく、 八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこく諸天しょてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐいにして、 もろもろの弥陀みだ仏国ぶっこくしょうずるものは、 みな七宝しっぽうすいれんのうちよりしょうし、 すなはちねんちょうだいす。 またにゅうようのものなく、 みなねん飲食おんじきじきす。

仏言、八方上下無央数仏国諸天・人民及蜎飛蠕動之類ニシテ、諸ズル↢阿弥陀仏国↡者、皆於↢七宝水池蓮華中↡化生、便自然長大。亦無↢乳養之者↡、皆食↢自然之飲食↡。

その身体しんたいもまたけんにん身体しんたいにあらず、 またてんじょうにん身体しんたいにもあらず、 みな衆善しゅぜんとくみてことごとくねん虚無こむしんごくたいけ、 はなはだ姝好しゅこうにしてならびなし。

身体亦非↢世間人之身体↡、亦非↢天上人之身体ニモ↡、皆↢衆善之徳↡悉↢自然虚無之身・無極之体↡、甚姝好ニシテシト↠比。

ぶつなんかたりたまはく、 けんびん乞丐こつがいにんのごときは、 帝王たいおうほとりにありてじゅうせしめば、 その面目めんもく形状ぎょうじょう、 なんぞ帝王たいおう面目めんもくぎょうるい顔色げんしきるいするやいなやと。

仏語タマハク↢阿難↡、如↢世間貧窮・乞丐人↡、令↧在↢帝王↡住↥者、其面目・形状、寧ルヤ↢帝王面目・形類・顔色↡不ヤト

なんまうさく、 たとひおうをして帝王たいおうほとりにありてじゅうせしめば、 その面目めんもく形状ぎょうじょうはなはだしゅうあくにしてこのましからずして、 帝王たいおうにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。

阿難言、仮使王子ヲシテ↢帝王↡住シメバ者、其面目・形状甚醜悪ニシテシテ↠好カラ、不コト↠如↢帝王↡百千億万倍也。

ゆゑはいかん。 乞人こつにんびん困極こんごくにして飲食おんじきつねにしく、 いまだつねにじきあらず。 ときにすでに悪食あくじきすら飽食ほうじきることあたはず。 じきわづかにいのちささへ、 骨節こっせつあひとうちゅうしてもつてみづからきゅうすることなし。 つねにとぼしくしてたくわえあることなし。 飢餓きが寒凍かんとうしょうじゅしゅうせり。

所以者何。乞人貧窮困極ニシテ飲食常シク、未↢美食↡。時スラ不↠能↠得コト↢飽食↡。食纔↠命、骨節相撐拄↢以コト↡。常クシテ↠有コト↠儲。飢餓寒凍、怔忪愁苦セリ

ただぜんひととなりしとき愚痴ぐち無智むちなるにより、 慳貪けんどんにしてあいしてぜんをなしひろくあいして施与せよすることをがえんぜず、 ただいたづらにんことをほっして、 飲食おんじきとんじゃくひと嗜美じみじきし、 たいしてのちほうしょうることをしんぜず、 またぜんをなして後世ごせにまさにそのふくべきことをしんぜず。 蒙悾もうくう抵佷たいごうにしてますます衆悪しゅあくをなす。

↢前世リシトキ↠人愚痴・無智ナルニ↡、慳貪ニシテ不↠肯↢慈哀↠善施与コトヲ↡、但欲↢唐ムコトヲ↡、貪↢惜飲食↡独↢嗜美↡、不↠信↣施貸コトヲ↢報償↡、復不↠信↢作↠善後世コトヲ↟得↢其↡。蒙抵佷ニシテ↢衆悪↡。

かくのごとくして寿いのちおわ財物ざいもつじんしゃくす。 もとより恩徳おんどくなく恃怙じこするところなし。 悪道あくどうのうちにりてこれによりてかなふ。 しかうしてのちでてだつすることをて、 こんじょうひととなり、 せんとなりて、 びんのためにとなり、 しひてひとかたちたれどもじょうるいはなはだみにくく、 衣被えびへいして、 ひとりむなしくどくりゅうしてぎょうたいおおはず、 乞丐こつがいしてくるのみ。 かんこんし、 面目めんもく羸劣るいれつにしてひとしきるいせず。 そのぜんのなすところによりてその殃罰おうばつけ、 しゅしめしてこれをしむるに、 たれもあわれむものなし。 どうえんせられぼくしょうしゅし、 黒醜こくしゅ悪極あくごくにしてひとおよばざるのみ。

クシテ↠是寿終財物尽索ヨリ↢恩徳↡无↠所↢恃怙↡。入↢悪道ヨリ↠之↠苦。然シテ↢出解脱コトヲ↡、今生↠人、作↢於下賎↡、為↢貧家↡作↠子、強ニタレドモ↢人↡状類甚、衣被弊壊、単独立不↠蔽↢形体↡、乞丐クル耳。飢寒困苦、面目羸劣ニシテ不↠類↢人↡。ヨリ↢其前世身之所↟作↢其殃罰↡、示↠衆シムルニ↠之、莫者↡。棄↢捐ラレ市道↡暴露痟痩、黒醜悪極ニシテ↠及↠人耳。

帝王たいおうにんちゅう独尊どくそんにして最好さいこうなるゆゑはいかん。 みなそのぜんひとたりしときぜんをなしきょうどう信受しんじゅおんとくほどこし、 ひろくあいしてしたがにんにしてよろこびてあたへ、 飲食おんじきむさぼらず、 しゅとこれをともにして、 けんじゃくするところなくすべてしょうなし。

所↢以帝王人中独尊ニシテ最好ナル↡者何。皆其前世リシ↠人時、作↠善信↢受経道↡布↠恩↠徳、博↠義慈仁ニシテ、不↠貪↢飲食↡、与↠衆共ニシテ↠之、無↠所↢遣惜↡都↢違争↡。

その善福ぜんぷく寿いのちおわりてとくしたがひて悪道あくどうかえらず、 こんじょうひととなりおうしょうずることをねんそんにしてひとおうとなり、 人民にんみん典主てんしゅ攬制らんせいしその雄傑おうけつとなる。

↢其善福↡寿終徳随不↠更↢悪道↡、今生↠人得↠生コトヲ↢王家↡。自然尊貴ニシテトナリ、典↢主攬↣制人民↡為↢其↡。

面目めんもくけつびゃくげん好色こうじきにして身体しんたいたんじょうなり。 しゅにともにきょうされ、 じきこうこころしたがこころにほしいままにして、 ねがひの所欲しょよくのごとく、 ねんまえにありてすべてしょうなし。 にんちゅうにおいて姝好しゅこうにしてうれひなく、 らくにして面目めんもく光沢こうたくなり。 ゆゑにすなはちしかるのみと。

面目潔白和顔好色ニシテ身体端正ナリ。衆敬事ラレ、美食・好衣随↠心ニシテ↠意、若↢楽ヒノ所欲↡、自然↠前↢違争↡。於↢人中↡姝好ニシテ↟憂、快楽ニシテ面目光沢ナリ。故

ぶつなんげたまはく、 なんぢがことばなり。 帝王たいおうにんちゅうにおいてこのましくすべきものなしといへども、 まさに*しゃおつおうほとりにありてじゅうせしめば、 そのおもてぎょうるいはなはだしゅうあくにしてこのましからざること、 たとへば乞人こつにん帝王たいおうほとりにありてじゅうするがごとくなるべきのみ。 その帝王たいおう面目めんもくなほまたしゃおつおう面色めんしき姝好しゅこうなるにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。

仏告タマハク↢阿難↡、若言是也。帝王↧於↢人中↡好シクシト↦比スベキ者↥、当↧在↢遮迦越王↡住↥者、其面形類甚醜悪ニシテコト↠好シカラ、比クナルベキ↧乞人↢帝王↡住ルガ↥耳。其帝王面目尚復不コト↠如↢遮迦越王面色姝好ナルニ↡百千億万倍ナリ

しゃおつおうのごときはてんにおいてへてこのましきことならびなきも、 まさにだい天王てんのうほとりにありてじゅうせしめば、 そのおもてはなはだみにくくしてこのましからざること、 なほまたたいしゃく面類めんるいたんじょうにして姝好しゅこうなるにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。

キハ↢遮迦越王↡於↢天下↡絶キコト↠比、当↧在↢第二天王↡住↥者、其面甚シテコト↠好シカラ、尚復不コト↠如↢帝釈面類端正ニシテ姝好ナルニ↡百千億万倍ナリ

てんたいしゃくのごときも第六だいろく天王てんのうほとりにありてじゅうせしめば、 その面類めんるいはなはだみにくくしてこのましからざること、 なほまた第六だいろく天王てんのう面類めんるいたんじょうにして姝好しゅこうなるにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。

↢天帝釈↡令↧在↢第六天王↡住↥者、其面類甚シテコト↠好シカラ、尚復不コト↠如↢第六天王面類端正ニシテ姝好ナルニ↡百千億万倍ナリ

第六だいろく天王てんのうのごときも弥陀みだ仏国ぶっこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんほとりにありてじゅうせしめば、 そのおもてはなはだみにくくしてなほまた弥陀みだ仏国ぶっこくちゅうさつ阿羅あらかん面類めんるいたんじょうにして姝好しゅこうなるにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなりと。

↢第六天王↡令↧在↢阿弥陀仏国中菩薩・阿羅漢↡住↥者、其面甚シテ尚復不コト↠如↢阿弥陀仏国中菩薩・阿羅漢面類端正ニシテ姝好ナルニ↡百千億万倍ナリト

ぶつのたまはく、 弥陀みだ仏国ぶっこくのもろもろのさつ阿羅あらかん面類めんるいはことごとくみなたんじょうにしてえてこのましきことならびなし。 泥洹ないおんどうちかし。

仏言、阿弥陀仏国菩薩・阿羅漢面類皆端正ニシテキコト↠比。↢於泥洹之道↡。

弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかん講堂こうどうしょうじゃしょところ舎宅しゃたくのうち、 ないよくほとりにみな七宝しっぽうじゅあり。 なかにじゅん金樹こんじゅじゅん銀樹ごんじゅじゅんすいしょうじゅじゅん琉璃るりじゅじゅんびゃくごくじゅじゅんさんじゅじゅんはくじゅじゅんしゃじゅありて、 種々しゅじゅにおのおのおのづからごうするなり。

阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢講堂・精舎、所居舎宅中、内外浴池皆有↢七宝樹↡。中↢淳金樹・淳銀樹・淳水精樹・淳琉璃樹・淳白玉樹・淳珊瑚樹・淳珀樹・淳車樹↡、種種異行ルナリ

なかにりょうほうのともに一樹いちじゅとなるものあり。

↧両宝↢一樹↡者↥。

銀樹ごんじゅには銀根ごんこんこんきょうごん金葉こんようごん金実こんじつあり。 金樹こんじゅには金根こんこんごんきょうこんごんようこんごんじつあり。

銀樹ニハ銀根・金茎・銀枝・金葉・銀華・金実アリ。金樹者金根・銀茎・金枝・銀葉・金華・銀実アリ

すいしょうじゅにはすいしょうこん琉璃るりきょうすいしょう琉璃るりようすいしょう琉璃るりじつあり。 琉璃るりじゅには琉璃るりこんすいしょうきょう琉璃るりすいしょうよう琉璃るりすいしょうじつあり。 このほうともに一樹いちじゅとなるなり。

水精樹者水精根・琉璃茎・水精枝・琉璃葉・水精華・琉璃実アリ。琉璃樹者琉璃根・水精茎・琉璃枝・水精葉・琉璃華・水精実アリ。是二宝共ルナリ↢一樹↡。

なかにまたほうのともに一樹いちじゅとなるものあり。 すいしょうじゅにはすいしょうこん琉璃るりきょうこんごんようすいしょう琉璃るりじつあり。 琉璃るりじゅには琉璃るりこんすいしょうきょうこんごんようすいしょう琉璃るりじつあり。 このほうじゅうたたともにあひじょうじておのおのおのづからごうするなり。

復有↧四宝↢一樹↡者↥。水精樹ニハ水精根・琉璃茎・金枝・銀葉・水精華・琉璃実アリ。琉璃樹者琉璃根・水精茎・金枝・銀葉・水精華・琉璃実アリ。是四宝樹転異行ルナリ

なかにまたほうのともに一樹いちじゅとなるものあり。 銀樹ごんじゅにはごんこんこんきょうすいしょう琉璃るりようごんこんじつあり。 金樹こんじゅにはこんこんごんきょうすいしょう琉璃るりようさんごんじつあり。 すいしょうじゅにはすいしょうこん琉璃るりきょうさんごんようこん琉璃るりじつあり。 琉璃るりじゅには琉璃るりこんさんきょうすいしょうこんようごんさんじつあり。 さんじゅにはさんこん琉璃るりきょうすいしょうこんようごん琉璃るりじつあり。 このほうともに一樹いちじゅとなるなり。 おのおのおのづからごうするなり。

復有↧五宝↢一樹↡者↥。銀樹ニハ銀根・金茎・水精枝・琉璃葉・銀華・金実アリ。金樹者金根・銀茎・水精枝・琉璃葉・珊瑚華・銀実アリ。水精樹者水精根・琉璃茎・珊瑚枝・銀葉・金華・琉璃実アリ。琉璃樹者琉璃根・珊瑚茎・水精枝・金葉・銀華・珊瑚実アリ。珊瑚樹者珊瑚根・琉璃茎・水精枝・金葉・銀華・琉璃実アリ。是五宝共↢一樹↡。各異行ルナリ

なかに六宝ろっぽうのともに一樹いちじゅとなるものあり。 銀樹ごんじゅにはごんこんこんきょうすいしょう琉璃るりようさんはくじつあり。 金樹こんじゅにはこんこんごんきょうすいしょう琉璃るりようはくさんじつあり。 すいしょうじゅにはすいしょうこん琉璃るりきょうさんはくようごんこんじつあり。 琉璃るりじゅには琉璃るりこんさんきょうはくすいしょうようこんごんじつあり。 この六宝ろっぽうじゅうたたともにあひじょうじて、 おのおのおのづからごうするなり。

↧六宝↢一樹↡者↥。銀樹ニハ銀根・金茎・水精枝・琉璃葉・珊瑚華・珀実アリ。金樹者金根・銀茎・水精枝・琉璃葉・珀華・珊瑚実アリ。水精樹者水精根・琉璃茎・珊瑚枝・珀葉・銀華・金実アリ。琉璃樹者琉璃根・珊瑚茎・珀枝・水精葉・金華・銀実アリ。是六宝樹、各異行ルナリ

なかにまた七宝しっぽうのともに一樹いちじゅとなるものあり。

復有↧七宝↢一樹↡者↥。

銀樹ごんじゅにはごんこんこんきょうすいしょう琉璃るりようさんはくじつあり。

銀樹ニハ銀根・金茎・水精枝・琉璃葉・珊瑚華・珀実アリ

金樹こんじゅにはこんこんすいしょうきょう琉璃るりさんようはくごんじつあり。

金樹者金根・水精茎・琉璃枝・珊瑚葉・珀華・銀実アリ

すいしょうじゅにはすいしょうこん琉璃るりきょうさんはくようしゃびゃくごくじつあり。

水精樹者水精根・琉璃茎・珊瑚枝・珀葉・車華・白玉実アリ

さんじゅにはさんこんはくきょうびゃくごく琉璃るりようしゃみょう月珠がつしゅじつあり。

珊瑚樹者珊瑚根・珀茎・白玉枝・琉璃葉・車華・明月珠実アリ

はくじゅにははくこんびゃくごくきょうさん琉璃るりようすいしょうこんじつあり。

珀樹珀根・白玉茎・珊瑚枝・琉璃葉・水精華・金実アリ

びゃくごくじゅにはびゃくごくこんしゃきょうさんはくようこん摩尼まにしゅじつあり。

白玉樹者白玉根・車茎・珊瑚枝・珀葉・金華・摩尼殊実アリ

この七宝しっぽうじゅうたたともにあひじょうじて、 種々しゅじゅにおのおのおのづからごうするなり。 行々ごうごうあひひ、 茎々きょうきょうおのづからあひじゅんじ、 枝々ししおのづからあひひ、 葉々ようようおのづからあひかひ、 華々けけおのづからあひのぞみ、 実々じつじつおのづからあひあたれりと。

七宝樹転、種種ルナリ。行行相、茎茎自、枝枝自、葉葉自、華華自、実実レリト

ぶつのたまはく、 弥陀みだぶつとう講堂こうどうしょうじゃのうち、 ない七宝しっぽうよくへんじょうめぐれるもろもろの七宝しっぽうじゅ、 およびもろもろのさつ阿羅あらかん七宝しっぽう舎宅しゃたくのうち、 ない七宝しっぽうよくへんめぐれるもろもろの七宝しっぽうじゅしゅせんひゃくじゅうならぶ。 みなおのおのかくのごとし。

仏言、阿弥陀仏講堂・精舎中、内外七宝浴池レル↢辺上↡諸七宝樹、及菩薩・阿羅漢七宝舎宅中、内外七宝浴池レル↢池辺↡諸七宝樹、数千百ナラ。皆各↠是

おのおのおのづからいつつのおんじょうをなす。 おんじょうのはなはだこのましきことならびなしと。

↢五音声↡。音声キコトシト↠比也。

【9】 ぶつなんげたまはく、 けん帝王たいおうひゃくしゅがくおんじょうあるがごときは、 しゃおつおうのもろもろのがくおんじょうこのましきにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。 しゃおつおう万種まんじゅがくおんじょうのごときも、 なほまただいとうてんじょうのもろもろのがくひとつのおんじょうにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。 とうてんじょう万種まんじゅがくこえのごときも、 なほまた第六だいろくてんじょうひとつのおんじょうこのましきにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。 第六だいろくてんじょう万種まんじゅ音楽おんがくこえのごときも、 なほまた弥陀みだ仏国ぶっこくちゅう七宝しっぽうじゅひとつのおんじょうこのましきにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。

仏告タマハク↢阿難↡、如↣世間帝王↢百種伎楽音声↡、不コト↠如↢遮迦越王伎楽音声キニ↡百千億万倍ナリ。如↢遮迦越王万種伎楽音声↡、尚復不コト↠如↢第二忉利天上伎楽音声↡百千億万倍ナリ。如↢忉利天上万種伎楽之声↡、尚復不コト↠如↢第六天上音声キニ↡百千億万倍ナリ。如↢第六天上万種音楽之声↡、尚復不コト↠如↢阿弥陀仏国中七宝樹音声キニ↡百千億万倍ナリ

弥陀みだ仏国ぶっこくのなかにまた万種まんじゅねんがくあり、 はなはだたのしきこときわまりなし。

阿弥陀仏国亦有↢万種自然伎楽↡、甚キコト↠極

弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんよくせんとほっするときには、 すなはちおのおのみづからその七宝しっぽうのなかにりてよくすべし。 もろもろのさつ阿羅あらかんこころみずをしてあしひたさしめんとほっせば、 みずすなはちあしひたす。 こころみずをしてひざいたらしめんとほっせば、 みずすなはちひざいたる。 こころみずをしてこしいたらしめんとほっせば、 みずすなはちこしいたる。 こころみずをしてわきいたらしめんとほっせば、 みずすなはちわきいたる。 こころみずをしてくびいたらしめんとほっせば、 みずすなはちくびいたる。 こころみずをしておのづからうえそそがしめんとほっせば、 みずすなはちおのづからうえそそぐ。 こころみずをして還復げんぶくすることもとのごとくならしめんとほっせば、 みずすなはちかえりてまたもとのごとし。 ほしいままにこころ所欲しょよくこうしたがふと。

阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢、欲↠浴ムトニハ、便↧入↢其七宝池↡浴↥。諸菩薩・阿羅漢、意↠令メムト↢水ヲシテヒタ↟足、水即↠足。意↠令メムト↢水ヲシテ↟膝、水即↠膝。意↠令メムト↢水ヲシテ↟腰、水即↠腰。意↠令メムト↢水ヲシテ、水即。意↠令メムト↢水ヲシテ↟頚、水即↠頚。意↠令メムト↣水ヲシテ↢身↡、水即↢身↡。意↠令メムト↢水ヲシテ還復コトクナラ↟故、水即還復↠故。恣若フト↢意所欲好喜↡。

ぶつのたまはく、 弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかん、 みなよくしをはりて、 ことごとくみづからひとつのだいれんうえにおいてすればすなはちほうよりねん乱風らんぷうおこる。 その乱風らんぷうはまたけんかぜにあらず、 またてんじょうかぜにもあらず。 すべて八方はっぽうじょう衆風しゅふうのなかのしょうねんごうしてしょうするのみ。 さむからずあつからず、 つねに調じょう中適ちゅうちゃくなり。 はなはだ清涼しょうりょうにしてこのましきことならびなし。 おもむろにおこりておそからずはやからず、 まさにちゅうたり。

仏言、阿弥陀及菩薩・阿羅漢、皆浴、悉↢一大蓮華↡坐四方ヨリ自然乱風起。其乱風者亦非↢世間之風↡、亦非↢天上之風ニモ↡。都八方上下衆風精、自然合会化生耳。不↠寒カラ不↠熱カラ、常和調中適ナリ。甚清涼ニシテキコト↠比也。徐不↠遅カラ不↠カラ、適↢中宜↡。

七宝しっぽうじゅくにみないつつのおんじょうをなす。

↢七宝樹↡皆作↢五音声↡。

七宝しっぽうじゅはなをもつてことごとくそのこくちゅうおおへり。 みなぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 はなしたがひてつるにみなあつすんなり。 きわめておのづから軟好なんこうなることならびなし。

↢七宝樹↡悉↢其国中↡。皆散↢仏及菩薩・阿羅漢↡。華随ルニ↠地皆厚四寸ナリ。極軟好ナルコト↠比。

すなはちねん乱風らんぷうきて、 しぼめるはなことごとくねんる。 すなはちまたほうよりねん乱風らんぷう七宝しっぽうじゅけば、 じゅみなまたいつつのおんじょうをなして、 じゅはなみなねんぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 はなすこしくしぼみてつればすなはちねんる。 すなはちまたほうより乱風らんぷうおこりて七宝しっぽうじゅきかくのごとくすることへんなり。

自然乱風吹、萎華悉自然。即復四方ヨリ自然乱風吹↢七宝樹↡、樹皆復作↢五音声↡、樹華皆自然↢仏及菩薩・阿羅漢↡。華小シクレバ↠地自然。即復四方ヨリ乱風起↢七宝樹↡如クスルコト↠是ナリ

もろもろのさつ阿羅あらかんのなかに、 ただきょうかんとほっするものあり、 なかにただ音楽おんがくかんとほっするものあり、 なかにただこうがんとほっするものあり、 きょうくことをほっせざるものあり、 音楽おんがくこえくことをほっせざるものあり、 こうぐことをほっせざるものあり。 そのかんとほっするところのものはすなはちひとりこれをき、 くことをほっせざるものはすなはちひとかず。 こころほっするところにしたがひてらくしそのがんたがはざるなり。

菩薩・阿羅漢、有↢但欲↠聞ムト↠経者↡、中↧但欲↠聞ムト↢音楽↡者↥、中↧但欲カガムト↢華香↡者↥、有↢不↠欲↠聞コトヲ↠経者↡、有↧不↠欲↠聞コトヲ↢音楽↡者↥、有↧不↠欲↠聞ムト↢華香↡者↥。其↠欲↠聞ムト輒即↠之、不↠欲↠聞コトヲ者則不↠聞。随↟欲喜楽↠違↢其↡也。

よくしをはればおのおのみづからる。

ぎょうどうするなかににありてきょうこうずるものあり、 きょうじゅするもの、 きょうくもの、 きょうじゅするもの、 きょうくもの、 きょうねんずるもの、 どうおもふもの、 ぜんするもの、 経行きょうぎょうするものあり。

行道↧在↠地↠経者、誦↠経者、説↠経者、口↢受↡者、聴↠経者、念↠経者、思↠道者、坐禅者、経行者↥。

なかにくうのなかにありてきょうこうずるものあり、 きょうじゅするもの、 きょうくもの、 きょうじゅするもの、 きょうくもの、 きょうねんずるもの、 どうおもふもの、 ぜん一心いっしんなるもの、 経行きょうぎょうするものあり。

↧在↢虚空↡講↠経者、誦↠経者、説↠経者、口↢受↡者、聴↠経者、念↠経者、思↠道者、坐禅一心者、経行者↥。

いまだしゅおんどうざるものはすなはちしゅおんどう、 いまだ斯陀しだごんどうざるものはすなはち斯陀しだごんどう、 いまだ阿那あなごんどうざるものはすなはち阿那あなごんどう、 いまだ阿羅あらかんどうざるものはすなはち阿羅あらかんどう、 いまだゆいおっさつざるものはすなはちゆいおっるなり。

↠得↢須陀洹道↡者得↢須陀洹道↡、未↠得↢斯陀含道↡者得↢斯陀含道↡、未↠得↢阿那含道↡者得↢阿那含道↡、未↠得↢阿羅漢道↡者得↢阿羅漢道↡、未↠得↢阿惟越致菩薩↡者ナリ↢阿惟越致↡。

おのおのみづからきょうどうぎょうじ、 ことごとくみなどうて、 かんやくせざるものなし。

↠経↠道、悉皆得↠道、莫↧不↢歓喜踊躍↡者↥也。

もろもろのさつのなかに、 こころ八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつようせんとほっするものあらば、 すなはちみなともにすすみてぶつのためにらいをなしぶつにまうさく、 きて八方はっぽうじょう央数おうしゅぶつようしたまはんと。 ぶつすなはちこれをねんしてすなはちかしめたまふ。 もろもろのさつのみなおおきにかんするもの、 しゅ千億せんおく万人まんにん央数おうしゅにしてまたかぞふべからず。 みなまさに智慧ちえゆうみょうにして、 おのおのみづから幡輩ほんぱいしてび、 あひひてともにびて、 すなはち八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつみもといたり、 みなすすみて諸仏しょぶつのためにらいをなして、 すなはちようすべし。

菩薩、有↤意ルモノ↣供↢養ムト八方上下無央数諸仏↡、即皆倶↠仏↠礼↠仏、辞供↢養タマハムト八方上下無央数↡。仏即然↢可↡即使タマフ↠行。諸菩薩皆大歓喜ルモノ、数千億万人無央数ニシテ不↠可↢復計↡。皆当↧智慧勇猛ニシテ、各幡輩、相倶共、則↢八方上下央数諸仏↡、皆前↢諸仏↡作↠礼、即便供養↥。

こころ万種まんじゅねんのもののまえにあるをんとほっせば、 すなはちねんひゃくしゅ雑色ざっしきはなひゃくしゅざつ繒綵ぞうさいひゃくしゅ*こういく七宝しっぽうとう万種まんじゅがくことごとくみなまえにあり。

↠得ムト↢万種自然之物ルヲ↟前、即自然百種雑色華・百種雑繒綵・百種劫波育衣・七宝灯火・万種伎楽悉皆在↠前

そのこう万種まんじゅねんのものは、 またけんのものにあらず、 またてんじょうのものにあらず。 この万種まんじゅのものはすべて八方はっぽうじょうしゅねんごうしてしょうするのみ。 こころんとほっせばすなはちねんしょうし、 こころもちゐざらんとせばすなはち化去けこす。 もろもろのさつすなはちともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんようす。 辺傍へんぼうぜんにょうしゅうそうす。 こころ所欲しょよくのごとくありてすなはちみないたる。 このときあたりてらくいふべからず。

華香万種自然之物、亦非↢世間之物↡、亦非↢天上之物↡也。是万種八方上下衆、自然合会化生耳。意↠得ムト者即自然化生、意ムトセバ↠用者即化去。諸菩薩便供↢養諸仏及菩薩・阿羅漢↡。辺傍・前後廻繞周帀。在↢意所欲ノゴトク↡即輒皆至。当↢是之時↡快楽不↠可↠言也。

もろもろのさつこころにおのおのじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 すなはちくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 はなはなはだぐはしくし。 すこしくしぼみてつれば、 すなはちねん乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意↠得ムト↢四十里↡、即自然↠前。便↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。華甚シク。小シクレバ↠地、即自然乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたはちじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 はなみなまたくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 すなはちねん乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩、意復欲↠得ムト↢八十里↡、即自然↠前。共↢諸仏及諸菩薩・阿羅漢↡。華皆復在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、即自然乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたひゃくろくじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 すなはちくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 はなみなまたくうのなかにおいてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 すなはちねん乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢百六十里↡、即自然↠前。便↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。華皆復於↢虚空↡下。小シクレバ↠地、即自然乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたさんびゃくじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 またくうのなかにおいて、 して諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 はなくうのなかにおいてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 すなはちねん乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢三百二十里↡、即自然↠前。復於↢虚空↡、持↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。華於↢虚空↡下。小シクレバ↠地、即自然乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたろっぴゃくじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 またもつて諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうねんきてしぼめるはなる。

菩薩意復欲↠得ムト↢六百四十里↡、即自然↠前。復以↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風自然華去

もろもろのさつこころにおのおのまたせんひゃくはちじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうねんに吹しぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢千二百八十里↡、即自然↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風自然華悉

もろもろのさつこころにおのおのまたせんひゃくろくじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢二千五百六十里↡、即自然↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたせんいっぴゃくじゅうはなんとほっせば、 すなはちねんまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢五千一百二十里↡、即自然↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたまんひゃくじゅうはなんとほっせば、 すなはちみなねんまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢万二百四十里↡、即皆自然↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたまんひゃくはちじゅうはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢二万四百八十里↡、即皆在↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢五万里↡、即皆在↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたじゅうまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 もろもろのさつまたくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢十万里↡、即皆在↠前。諸菩薩復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたじゅうまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢二十万里↡、即皆在↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたじゅうまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢四十万里↡、即皆在↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのまたはちじゅうまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 またくうのなかにおいて、 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 みなくうのなかにありてくだかふ。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意復欲↠得ムト↢八十万里↡、即皆在↠前。復於↢虚空↡、共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。皆在↢虚空↡下。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのひゃくろくじゅうまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきてしぼめるはなことごとくねんる。

菩薩意↠得ムト↢百六十万里↡、即皆在↠前。共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。小シクレバ↠地、乱風吹華悉自然

もろもろのさつこころにおのおのさんびゃくまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 すこしくしぼみてつれば、 乱風らんぷうきて萎華ねんる。

菩薩意↠得ムト↢三百万里↡、即皆在↠前。共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。小シクレバ↠地、乱風吹華自然

もろもろのさつこころにおのおのろっぴゃくまんはなんとほっせば、 すなはちみなまえにあり。 ともにして諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。

菩薩意↠得ムト↢六百万里↡、即皆在↠前。共↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。

はなすべてねんがっしていっとなる。 はなしょうたんにしてまどかにしゅうそうし、 おのおのまさにひとし。 はなうたたさきばいして、 はなきわめておのづから軟好なんこうにして、 さきはなすぐるることしゅせんひゃくばいなり。 色々しきじきこうぐはしきこといふべからず。

華都自然↢一華↡。華正端ニシテカニ周帀。華転↠前、華極軟好ニシテ、勝コト↢於前↡数千百倍ナリ。色色異香、香キコト不↠可↠言

もろもろのさつみなおおきにかんして、 ともにくうのなかにおいておおきにともに衆音しゅおんねんがくをなし、 諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんたのしましむ。 このときあたりてらくいふべからず。 もろもろのさつみなことごとくしりぞしてきょうく。 きょうきをはりてすなはちことごとくじゅしてつうかさねてきょうどうり、 ますます智慧ちえあきらかなり。

菩薩皆大歓喜、倶↢虚空↡大↢衆音自然伎楽↡、楽シム↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。当↢此之時↡快楽不↠可↠言。諸菩薩皆悉↠経。聴↠経諷誦↢経道↡、益ナリ↢智慧↡。

すなはちもろもろの仏国ぶっこくのなかに第一だいいちてんじょうよりさんじゅう三天さんてんじょういたるまでのもろもろの天人てんにん、 みなともにてんじょう万種まんじゅねんのものをして、 きたくだりてもろもろのさつ阿羅あらかんようす。 天人てんにんみなまたくうのなかにおいておおきにともに衆音しゅおんがくをなせり。

仏国↢第一四天上↡至マデノ↢三十三天上↡諸天人、皆共↢天上万種自然之物↡、来供↢養菩薩・阿羅漢↡。天人皆復於↢虚空↡大セリ↢衆音伎楽↡。

もろもろの天人てんにんさききたれるもの、 うたたりてのちきたるものをく。 のちきたれるものうたたまたようすることさきのごとくして、 たがひにかいす。

天人レル者、転↢後↡。後レル者転復供養コトクシテ↠前、更相開避

もろもろの天人てんにんかんきょうきておおきにともに音楽おんがくをなす。 このときあたりてらくきわまりなし。

天人歓喜↠経↢音楽↡。当↢是↡快楽無↠極

もろもろのさつようきょうきをはりて、 すなはちみなちてぶつのためにらいをなしてる。 すなはちまた八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつみもといたり、 ようしてきょうくこと、 みなおのおのさきのごとし。

菩薩供養↠経訖竟、便皆起↠仏↠礼而去。即復飛↢到八方上下無央数諸仏↡、供養コト↠経、皆各↠前

ことごとくへんして以後いごのいまだちゅうならざるとき、 おのおのびてそのくにかえり、 弥陀みだぶつのためにらいをなして、 みなしりぞしてきょうきをはりておおきにかんす。

已後、日↠中ナラ時、各↢其↡、為↢阿弥陀仏↡作↠礼、皆却↠経歓喜

ぶつのたまはく、 弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんじきせんとほっするときはすなはちねん七宝しっぽうつくえこういくけいじょう、 もつてとなる。 ぶつおよびさつみなせば、 まえにことごとくねん七宝しっぽうはちあり。 なかにひゃく飲食おんじきあり。 飲食おんじきはまたけんるいせず、 またてんじょうのものにもあらず。 このひゃく飲食おんじき八方はっぽうじょうのもろもろのねん飲食おんじきのなかのしょうにして、 はなはだこうにしてならびなし。 ねんしょうするのみ。 甜酢てんさくんとほっせば所欲しょよくのごとくありて

仏言、阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢、欲↠食ムト自然七宝机・劫波育・罽畳、以↠座。仏及菩薩皆坐、前↢自然七宝鉢↡。↢百味飲食↡。飲食者亦不↠類↢世間↡、亦非↢天上ノモノニモ↡。此百味飲食八方上下自然飲食精味ニシテ、甚香美ニシテ↠比。自然化生耳。欲↠得ムト↢甜↡在↢所欲ノゴトク↡得。

もろもろのさつ阿羅あらかんのなかに、 金鉢こんぱちんとほっするものあり、 銀鉢ごんぱちんとほっするものあり、 すいしょうはちんとほっするものあり、 さんはちんとほっするものあり、 はくはちんとほっするものあり、 びゃくごくしゃはちんとほっするものあり、 のうはちんとほっするものあり、 みょうがつはちんとほっするものあり、 摩尼まにしゅはちんとほっするものあり、 紫磨しまこんはちんとほっするものあり、 こころしたがひてすなはちいたる。 またじゅうらいするところもなく、 またようするものもなし。 ねんしょうするのみ。

菩薩・阿羅漢、有↧欲↠得ムト↢金鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト↢銀鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト↢水精鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト↢珊瑚鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト虎珀鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト↢白玉鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト車鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト馬瑙鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト↢明月珠鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト↢摩尼珠鉢↡者↥、有↧欲↠得ムト↢紫磨金鉢↡者↥、随↠意。亦無↠所↢従来↡、亦無↢供養↡。自然化生耳。

もろもろのさつ阿羅あらかんみなじきするに、 じきもまたおおからずまたすくなからずことごとくびょうどうなり。 またあくをいはず、 またうまきをもつてのゆゑによろこばず。 じきしをはればもろもろのぼんはちつくえ、 みなねんし、 じきせんとほっするときはすなはちまたしょうするのみ。 もろもろのさつ阿羅あらかんみなこころじょうけつにして、 飲食おんじきするところはただもちゐてりきをなすのみ。 みなねんしょうさんじんして化去けこすと。

菩薩・阿羅漢皆食ルニ、食亦不↠多カラ亦不↠少カラ平等ナリ。亦不↠言↢美悪↡、亦不↢以テノ↠美↡。食飯具・鉢・机・座、皆自然化去、欲↠食ムト復化生爾。諸菩薩・阿羅漢皆心浄潔ニシテ、所飲食↡但用↢気力爾。皆自然消散摩尽化去スト

【10】ぶつなんげたまはく、 弥陀みだぶつもろもろのさつ阿羅あらかんのためにきょうきたまふとき、 すべてことごとくおおきに講堂こうどううえす。 もろもろのさつ阿羅あらかんおよび諸天しょてん人民にんみん央数おうしゅにして、 すべてまたかぞふべからず、 みな弥陀みだぶつみもといたりてぶつのためにらいをなし、 しりぞしてきょうく。 そのぶつひろどうだいきょうきたまふ。 みなことごとくもんしてかんやくしてこころかいせざるものなし。

仏告タマハク↢阿難↡、阿弥陀仏為↢諸菩薩・阿羅漢↡説タマフ↠経時、都↢講堂↡。諸菩薩・阿羅漢及諸天・人民無央数ニシテ、都不↠可↢復計↡、皆飛↢到阿弥陀仏↡為↠仏↠礼、却↠経。其仏広タマフ↢道智大経↡。皆悉聞知↧不↢歓喜踊躍開解↡者↥。

すなはちほうよりねん乱風らんぷうおこりて七宝しっぽうじゅくに、 みないつつのおんじょうをなせり。 七宝しっぽうじゅはなそのくにがいし、 みなくうのなかにありてくだかふ。 そのはなかおり一国いっこくのうちにへんして、 みな弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんうえさんず。 はなちてみなあつすんなり。 すこしくしぼめばすなはち乱風らんぷうきてしぼめるはなねんる。 ほう乱風らんぷう七宝しっぽうじゅはなくことかくのごとくへんす。

四方ヨリ自然乱風起↢七宝樹↡、皆作↢五音声↡。七宝樹華覆↢蓋↡、皆在↢虚空↡下。其華之香遍↢一国↡、皆散↢阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢↡。華堕↠地皆厚四寸ナリ。小乱風吹華自然。四方乱風吹コト↢七宝樹↡如↠是

すなはち第一だいいち天王てんのうだいとうてんじょうよりさんじゅう三天さんてんじょういたるまでの、 もろもろの天人てんにんみなてんじょう万種まんじゅねんものひゃくしゅ雑色ざっしきひゃくしゅ雑香ざっこうひゃくしゅざつ繒綵ぞうさいひゃくしゅこういく万種まんじゅがくのうたたばいしてこのましくあひすぐるるをち、 おのおのちてきたくだり、 弥陀みだぶつのためにらいをなして、 ぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんようす。 もろもろの天人てんにんみなまたおおきにがくをなして、 弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんたのしましむ。このときあたりてらくいふべからず。 諸天しょてんたがひにかいす。 のちきたるものうたたまたようすることさきのごとし。

第一四天王・第二忉利天上ヨリマデノ↢三十三天上↡、諸天人皆持↢天上万種自然之物・百種雑色華・百種雑香・百種雑繒綵・百種劫波育畳衣・万種伎楽シクルヲ↡、各、為↢阿弥陀仏↡作↠礼、供↢養仏及菩薩・阿羅漢↡。諸天人皆復大↢伎楽↡、楽シム↢阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢↡。当↢是↡快楽不↠可↠言。諸天更相開避。後者転復供養コト↠前

すなはち東方とうぼう央数おうしゅ仏国ぶっこく、 そのかずまたかぞふべからず、 恒水ごうすいほとりしゃいっしゃ一仏いちぶつとするがごとし。 そのかずかくのごとき諸仏しょぶつ、 おのおのもろもろのさつ央数おうしゅにしてまたかぞふべからざるをつかはすに、 みな弥陀みだぶつみもといたり、 らいをなしきょうき、 みなおおきにかんし、 ことごとくちてためにらいをなしてる。

東方無央数仏国、其数不↠可↢復計↡、如↢恒水流沙一沙一仏トスルガ↡。其数如↠是諸仏、各↢諸菩薩无央数ニシテルヲ↟可↢復計↡、皆飛↢到阿弥陀仏↡、作↠礼↠経、皆大歓喜、悉↠礼

西方さいほう北方ほっぽう南方なんぽうかく諸仏しょぶつ、 そのかずおのおの恒水ごうすいほとりしゃのごとし。 おのおのもろもろのさつ央数おうしゅなるをつかすに、 弥陀みだぶつみもといたり、 らいをなしきょうくことまたまたかくのごとし。

西方・北方・南方・四角諸仏、其数各↢恒水流沙↡。各スニ↢諸菩薩無央数ナルヲ↡、飛↢到阿弥陀仏↡、作↠礼コト↠経亦復如↠是

すなはちほうじょうほう諸仏しょぶつ、 そのかずおのおの恒水ごうすいほとりしゃのごとし。 みなもろもろのさつのすべてまたかぞふべからざるをつかはすに、 弥陀みだぶつみもといたり、 らいをなしきょうき、 たがひにかいす。 かくのごとくしてつひにぜつするときなしと。

下方・上方諸仏、其数各↢恒水流沙↡。皆遣スニ↢諸菩薩ルヲ↟可↢復計↡、飛↢到阿弥陀仏↡、作↠礼↠経、更相開避。如クシテ↠是シト↢休絶時↡也。

ぶつのたまはく、 諸仏しょぶつ恒水ごうすいほとりしゃをもつてかずとなすゆゑは、 八方はっぽうじょう央数おうしゅぶつ甚大じんだいしゅにして、 すべておのおのまたかぞふべからざるがゆゑに、 恒水ごうすいほとりしゃをもつてかずとなすのみ。

仏言、所↧以諸仏以↢恒水流沙↡為↞数者、八方上下無央数仏、甚大衆多ニシテ、都ルガ↢復計↡故、以↢恒水流沙↡為↠数

【11】ぶつなんかたりたまはく、 弥陀みだぶつもろもろのさつ阿羅あらかんのためにきょうきをはるに、 諸天しょてん人民にんみんのなかに、 いまだどうざるものあれば、 すなはちどう、 いまだしゅおんざるものあればすなはちしゅおん、 いまだ斯陀しだごんざるものあればすなはち斯陀しだごん、 いまだ阿那あなごんざるものあればすなはち阿那あなごん、 いまだ阿羅あらかんざるものあればすなはち阿羅あらかん、 いまだゆいおっさつあるものあればすなはちゆいおっさつ

仏語タマハク↢阿難↡、阿弥陀仏為↢諸菩薩・阿羅漢↡説↠経、諸天・人民、有↢未↠得↠道者↡即得↠道、未↠得↢須陀洹↡者即得↢須陀洹↡、未↠得↢斯陀含↡者即得↢斯陀含↡、未↠得↢阿那含↡者即得↢阿那含↡、未↠得↢阿羅漢↡者即得↢阿羅漢↡、未↠得↢阿惟越致菩薩↡者即得↢阿惟越致菩薩↡。

弥陀みだぶつすなはちその宿命しゅくみょうときどうもとむるこころがんするところのだいしょうしたがひ、 ずいにためにきょうきてこれにじゅして、 すなはちかいしみなことごとくみょうしむ。 おのおのみづからねがふところのきょうどうこうし、 らくせざるはなし。 これをじゅじゅうするものは、 みづからじゅつうして、 えんごくなり。

阿弥陀仏輒↧其宿命↠道↢憙願↡大小↥、随意授↢与↡、即↣疾開解得↢皆悉明慧↡。各好↢喜↠願経道↡、莫↠不↢喜楽↡。誦↢習↡者、自諷誦通利、无厭無極ナリ

もろもろのさつ阿羅あらかんのなかにきょうじゅするものあり、 そのこえさんびゃくかねこえのごとし。 なかにきょうくものあり、 疾風しっぷう暴雨ぼうときのごとし。 かくのごとく一劫いっこうくすともつひにおこたときなし。 みなことごとく智慧ちえゆうみょう身体しんたいきょう便べんにして、 つひに痛痒つうようきわまるときなし。 ぎょう坐起ざき、 ことごとくみな才健さいごんゆうみょうなり。

菩薩・阿羅漢↢誦↠経者↡、其音如↢三百↡。中↢説↠経者↡、如↢疾風暴雨↡。如↠是トモ↢一竟終 ツヒ ↢懈時↡。皆悉智慧勇猛、身体軽便ニシテ、終↢痛痒極時↡。行歩坐起、悉皆才健勇猛ナリ

師子ししちゅうおうのごときは深山じんせんのなかにありて趣向しゅこうするところあるとき、 あへてあたるものあることなし。 なんこころあることなく、 こころ作為さいするところのごとくにありてあらかじめはかるべからざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。 このみょう師子ししちゅうおうひゃく千億せんおく万倍まんばいすとも、 なほまたわがだい弟子でし摩訶まかもく揵連けんれんゆうみょうなるにしかざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。

↢師子中↡在↢深山↡有↠所↢趣向↡時、無↠有コト↢敢者↡。無↠有コト↢疑難之意↡、在↣心ノゴトクニ↢作為↡不コト↠可↡百千億万倍ナリ。是猛師子中王、百千億万倍ストモ、尚復不コト↠如↢我第二弟子摩訶目揵連勇猛ナルニ↡百千億万倍ナリ

摩訶まかもく揵連けんれんのごときは諸国しょこくさつ阿羅あらかんのなかにおいてもつともならびなしとす。 ぎょうしん智慧ちえゆうみょうに、 あきらかにあきらかにき、 八方はっぽうじょうらい現在げんざいることひゃく千億せんおく万倍まんばいなるを、 ともにがっしていち智慧ちえとなして、 まさに弥陀みだ仏国ぶっこくのなかのもろもろのかんほとりにあらしめんに、 そのとくなほまたおよばざることひゃく千億せんおく万倍まんばいなるべしと。

↢摩訶目揵連↡於↢諸国菩薩・阿羅漢↡最↠无シト↠比。飛行進止智慧勇猛、洞視徹、知コト↢八方上下、去・来・現在之事↡百千億万倍ナルヲ、共シテ↢一智慧↡、当シト↧令メムニ↠在↢阿弥陀仏国羅漢↡、其徳尚復不コト↠及百千億万倍ナリ↥。

いつさつすなはちちてすすみてじょう叉手しゃしゅし、 ぶつひたてまつりてまうさく、 弥陀みだ仏国ぶっこくのなかのもろもろの阿羅あらかん、 むしろすこぶるはつ泥洹ないおんるものありやなしや。 ねがはくはこれをかんとほっすと。 ぶつのたまはく、 もしらんとほっせば、 かくのごときてんほし、 なんぢこれをるやいなやと。 いつさつまうさく、 ややしかなり、 これをると。 ぶつのたまはく、 わがだい弟子でし摩訶まかもく揵連けんれんのごとき、 てんじょうのぼいっちゅういちあまねくかぞへてほし幾枚いくまいかあるをらんとするも、 このてんほしはなはだしゅにして、 かぞふることをべからざること、 なほまたひゃく千億せんおく万倍まんばいなるはこれほしなり。

阿逸菩薩即長跪叉手、問マツリテ↠仏、阿弥陀仏国阿羅漢、寧↢般泥洹者↡無。願クハスト↠聞ムト↠之。仏言、若↠知ムト者、如↠是四天下星、若見↠之ヤト。阿逸菩薩言、唯然ナリ、見ルト↠之。仏言、如↢我第二弟子摩訶目揵連↡、飛↢上天上↡一昼一夜遍ヘテムトスルモ↣星有↢幾枚↡、此四天下星甚衆多ニシテ、不モノ↠可↠得↠計コトヲ、尚復百千億万倍ナルハ是星也。

てん大海だいかいみずのごときは一渧いったいげんらば、 むしろよく海水かいすいためにげんじてしょうなりとらしむるやいなやと。 こたへてまうさく、 ひゃく千億せんおくまんこくげんるとも、 なほげんじてしょうなりとらしむることあたはずと。

↢天下大海↡減↢去↡、寧↢海水為↟少ナリト不耶。対、減↢去トモ百千億万斗石↡、尚不↠能↠令コト↢減↟少ナリト也。

ぶつのたまはく、 弥陀みだ仏国ぶっこくのもろもろの阿羅あらかんのなかに、 はつ泥洹ないおんるものありといへども、 大海だいかいいち渧水たいすいげんずるがごときのみ。 ざいするもろもろの阿羅あらかんのためにげんじてしょうなりとらしむることあたはずと。

仏言、阿弥陀仏国阿羅漢、雖↠有↢般泥洹者↡、如↣大海ルガ↢一渧水爾。不↠能↠令コト↢在スル阿羅漢為↟少ナリト也。

ぶつのたまはく、 大海だいかいいち渓水けいすいげんらば、 むしろげんじてしょうならしむるやいなや。 こたへてまうさく、 ひゃく千億せんおくまん渓水けいすいげんるも、 なほげんじてしょうなりとることあたはずと。

仏言、大海減↢去一渓水↡、寧ルヤ↢減ナラ↡不ヤト。対、減↢去トモ百千億万渓水↡、尚不↠能↢減コト↟少ナリト也。

ぶつのたまはく、 大海だいかいいち恒水ごうすいげんぜば、 むしろよくげんじてしょうなりとらしむるやいなやと。 こたへてまうさく、 ひゃく千億せんおくまん恒水ごうすいげんるとも、 げんじてしょうなりとらしむることあたはずと。

仏言、減↢大海一恒水↡、寧ルヤ↢減↟少ナリトヤト。対、減↢去トモ百千億万恒水↡、不↠能↠令コト↢減↟少ナリト也。

ぶつのたまはく、 弥陀みだ仏国ぶっこくのもろもろの阿羅あらかんはつ泥洹ないおんるものも央数おうしゅなり。 そのざいするもののあらたにどうるものまた央数おうしゅなり。 すべて増減ぞうげんをなさずと。

仏言、阿弥陀仏国阿羅漢、般泥洹無央数ナリ。其↠道亦無央数ナリ。都↠為↢増減↡也。

ぶつのたまはく、 てん諸水しょすいをしてすべてだい海水かいすいのなかににゅうせしめんに、 むしろよく海水かいすいをしてぞうならしむるやいなやと。 こたへてまうさく、 ぞうならしむることあたはず。 ゆゑはいかん。 この大海だいかいてん諸水しょすい衆善しゅぜんのなかのおうなり。 ゆゑによくしかるのみと。

仏言、令メムニ↣天下諸水ヲシテ流↢入大海水↡、寧ルヤ↢海水ヲシテ増多ナラ↡不ヤト。対、不↠能↠令コト↢増多ナラ↡也。所以者何。是大海↢天下諸水衆善王↡。故

ぶつのたまはく、 弥陀みだ仏国ぶっこくもまたかくのごとし。 ことごとく八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこくのもろもろの央数おうしゅてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいをしてすべておうじょうせしめんに、 甚大じんだいしゅにしてまたかぞふべからざれども、 弥陀みだ仏国ぶっこくのもろもろのさつ阿羅あらかん、 もろもろの比丘びくそう、 ことさらにつねのごとく一法いっぽうにしてことにぞうをなさず。

仏言、阿弥陀仏国亦如↠是。悉メムニ↢八方上下無央数仏国無央数天・人民・蜎飛蠕動之類ヲシテ往生↡、甚大衆多ニシテドモ↠可↢復計↡、阿弥陀仏国菩薩・阿羅漢、衆比丘僧、故ラニ↠常一法ニシテ不↣↢増多↡。

ゆゑはいかん。 弥陀みだ仏国ぶっこくさいにして八方はっぽうじょう央数おうしゅのもろもろの仏国ぶっこくのなかの衆善しゅぜんおうなり、 しょ仏国ぶっこくちゅうおうなり、 しょ仏国ぶっこくちゅうたからなり、 しょ仏国ぶっこくちゅう寿いのちごくじょうなり、 しょ仏国ぶっこくちゅう衆傑しゅけつなり、 しょ仏国ぶっこくちゅう広大こうだいなり、 しょ仏国ぶっこくちゅうみやこなればなり、 ねん無為むいにして、 さいみょうこう甚楽じんらくごくなり。

所以者何。阿弥陀仏国レバナリ↢最快ニシテ八方上下無央数仏国衆善之王ナリ、諸仏国中之雄ナリ、諸仏国中之ナリ、諸仏国中寿之極長久也、諸仏国中之衆傑也、諸仏国中之広大也、諸仏国中之都↡、自然之無為ニシテ、最快明好、甚楽之無極ナリ

ゆゑはいかん。 弥陀みだぶつ、 もとさつたりしとき所願しょがんゆうみょうしょうじんにしておこたらずとくかさねていたすところなるがゆゑにしかるのみと。

所以者何。阿弥陀仏、本為リシ↢菩薩↡時、所願勇猛精進ニシテ不↠↠徳ナルガ↠致

いつさつすなはちおおきにかんじょう叉手しゃしゅしてまうさく、 ぶつ弥陀みだぶつこくぜんみょうこう最姝さいしゅ無比むひなるをきたまふこと、 すなはちひとりしかるやと。

阿逸菩薩即歓喜長跪叉手、仏説タマフコト↢阿弥陀仏国土快善明好最姝無比ナルヲ↡、乃

ぶつのたまはく、 弥陀みだ仏国ぶっこくのもろもろのさつ阿羅あらかんしょ七宝しっぽう舎宅しゃたくのなかに、 くうのなかにあるものあり、 にあるものあり。 なかに舎宅しゃたくをしてもつともたかからしめんとほっするものあらば、 舎宅しゃたくすなはちたかし。 なかに舎宅しゃたくをしてもつともだいならしめんとほっするものあらば、 舎宅しゃたくすなはちだいなり。 なかに舎宅しゃたくをしてくうのなかにあらしめんとほっするものあらば、 舎宅しゃたくすなはちくうのなかにあり。 みなねんこころしたが作為さいするところのごとくにあり。

仏言、阿弥陀仏国菩薩・阿羅漢所居七宝舎宅、有↧在↢虚空↡者↥、有↢在↠地者↡。中↧欲↠令メムト↢舎宅ヲシテカラ↡者↥、舎宅即。中↧欲↠令メムト↢舎宅ヲシテナラ↡者↥、舎宅即ナリ。中↧欲↠令メムト↣舎宅ヲシテ↢虚空↡者↥、舎宅即↢虚空↡。皆自然↠意↠所ノゴトクニ↢作為↡。

なかにことに舎宅しゃたくをしてこころしたがはしむることあたはざるものあり。 ゆゑはいかん。 なかによく舎宅しゃたくをしてこころしたがはしむることあるものは、 みなこれぜん宿命しゅくみょうどうもとむるときしんをもつてしょうじんしますますもろもろのぜんをなしてとくおもきがいたすところなり。 なかにことにあたはざるものは、 みなこれぜん宿命しゅくみょうどうもとむるときしんをもつてしょうじんしますますもろもろのぜんをなさずとくうすきがいたすところなり。

↧殊↠能↠令コト↢舎宅ヲシテ↟意者↥。所以者何。中↣能コト↢舎宅ヲシテ↟意、皆是前世宿命↠道時、慈心ヲモテ精進↢諸↡徳重キガナリ↠致。中↢殊↠能者↡、皆是前世宿命↠道時、不↣慈心ヲモテ精進↢諸↡徳薄キガナリ↠致

その衣被えひ飯食おんじきするところはともにねんびょうどうなれども、 とくだいしょうあれば、 そのゆうみょうなるものをべっし、 しゅをしてこれをしむるのみと。

↢衣被飯食↡倶自然平等ドモ、徳大小↡、別↢知勇猛ナルモノヲ↡、令↢衆ヲシテ見↟之

ぶつのたまはく、 もし第六だいろく天王てんのうしょところるやいなやと。 ややしかなり、 これをると。

仏言、若見↢第六天王所居↡不ヤト。唯然ナリ、見ルト↠之

ぶつのたまはく、 弥陀みだ仏国ぶっこく講堂こうどう舎宅しゃたく、 すべてまた第六だいろく天王てんのうしょところすぐるることひゃく千億せんおく万倍まんばいなり。

仏言、阿弥陀仏国講堂・舎宅、都復勝コト↢第六天王所居↡百千億万倍ナリ

もろもろのさつ阿羅あらかん、 ことごとくみなあきらかにあきらかにき、 八方はっぽうじょうらい現在げんざい、 またしゅてんじょうてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐいしんねんずるところの善悪ぜんあくくちにいはんとほっするところをけんす。 みないづれのとしいづれのこうだつ人道にんどう弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべきことをり、 さつ阿羅あらかんになるべきことをり、 みなあらかじめこれをれり。

菩薩・阿羅漢、悉皆洞視徹、見↢知八方上下、去・来・現在之事、復無数天上・天下人民及蜎飛蠕動之類、心意↠念善悪、口↟欲↠言ムト。皆知↠当コトヲ↧何歳何得↢度脱↡得↢人道↡、往↦生阿弥陀仏国↥、知↠当コトヲ↠作↢菩薩・阿羅漢↡、皆レリ↠之

もろもろのさつ阿羅あらかん頂中ちょうちゅうに、 みなことごとくみづからこうみょうありてらすところだいしょうあり。

菩薩・阿羅漢頂中、皆↢光明↡所↠照↢大小↡。

もろもろのさつのなかに、 最尊さいそんりょうさつありて、 つねにぶつ左右さうにありて坐侍ざじしてしょうろんし、 ぶつつねにこのりょうさつとともにたいして、 八方はっぽうじょうらい現在げんざいしたまふ。 もしこのりょうさつをして八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつみもといたらしめんとほっせば、 すなはちぎょうしてこころ所欲しょよくしたがひていたる。 ぎょうはやきことぶつのごとく、 ゆうみょうなることならびなし。

菩薩、有↢最尊両菩薩↡、↢仏左右↡坐侍正論、仏常与↢是両菩薩↡共対坐、議タマフ↢八方上下、去・来・現在之事↡。若↠使ムト↣是両菩薩ヲシテ↢八方上下無央数諸仏↡、即便飛行↢心所欲至到 イタ 。飛行キコト↠仏、勇猛ナルコト↠比。

そのひとりのさつをば*あうこうづけ、 そのひとりのさつをば*摩訶まかはつづく。 こうみょう智慧ちえもつとも第一だいいちなり。 頂中ちょうちゅうこうみょうはおのおのほうせんしゅせん仏国ぶっこくのうちをえんしょうし、 つねにだいみょうなり。 そのもろもろのさつ頂中ちょうちゅうこうみょうはおのおの千億せんおくまんらし、 もろもろの阿羅あらかん頂中ちょうちゅうこうみょうは、 おのおのしちじょうらすと。

菩薩ヲバ楼亘↡、其菩薩ヲバ↢摩訶那鉢↡。光明・智慧最第一ナリ。頂中光明焔↢照他方千須弥山仏国↡、常大明ナリ。其菩薩頂中光明千億万里↡、諸阿羅漢頂中光明、各スト↢七↡。

ぶつのたまはく、 けん人民にんみんもしは善男ぜんなんぜん女人にょにん、 もしきゅう県官けんかん恐怖くふするものあらば、 ただみづからこのあうこうさつ摩訶まかはつさつみもとみょうせよ。 だつざるものなからんと。

仏言、世間人民若善男子・善女人、若↧急恐↢怖県官↡者↥、但自帰↢命楼亘菩薩・摩訶那鉢菩薩↡。無ラムト↧不↠得↢解脱↡者↥。

【12】ぶついつさつげたまはく、 弥陀みだぶつ頂中ちょうちゅうこうみょうきわめてだいこうみょうなり。 その日月にちがつしょうしんはみなくうのなかにありてじゅうすれども、 またてんうんぎょうすべからず。 またしょうこうあることなく、 そのみょうみなおおはれてまたあらわれず。 ぶつこうみょうこくちゅうらし、 およびほう仏国ぶっこくえんしょうして、 つねにだいみょうにしてつひにみょうするときあることなし。

仏告タマハク↢阿逸菩薩↡、阿弥陀仏頂中光明光明ナリ。其日月星辰皆在↢虚空↡住止ドモ、不↠可↢復廻転運行↡。亦無↠有コト↢精光↡、其明皆蔽不↢復アラハ↡。仏光明↢国中↡、及焔↢照他方仏国↡、常大明ニシテ↠有コト↢冥時↡。

そのくに一日いちにちにちもあることなく、 またにちじゅうにちもなく、 またじゅうにち一月いちがつもなく、 またがつじゅうがつさい十歳じっさいもなく、 またひゃくさい千歳せんざいもなく、 また万歳まんざい億万おくまんざいもなく、 ひゃく千億せんおく万歳まんざいもなく、 一劫いっこう十劫じっこうひゃくこう千劫せんごうもあることなく、 万劫まんごうひゃく万劫まんごうもなく、 千万せんまんごうひゃく億万おくまんごうもなし。

国無↠有コト↢一日・二日↡、亦無↢五日・十日↡、亦無↢十五日・一月↡、亦無↢五月・十月・五歳・十歳↡、亦無↢百歳・千歳↡、亦無↢万歳・億万歳↡、無↢百千億万歳↡、無↠有コト↢一劫・十劫・百劫・千劫↡、無↢万劫・百万劫↡、無↢千万劫・百億万劫↡。

弥陀みだぶつこうみょうはあきらかなることきわまりあることなし。 きゃくしゅこうしゅこうかさねてまたしゅこうしゅこう央数おうしゅにもつひにまさにみょうすべきときあることなく、 こくおよび諸天しょてんもつひにはいするときなし。 ゆゑはいかん。 弥陀みだぶつ寿じゅみょうきわめてながく、 こくもはなはだし。 ゆゑによくしかるのみ。 そのぶつ尊寿そんじゅは、 きゃくしゅこうにも、 かさねてまたしゅこうにも、 なほいまだはつ泥洹ないおんもとめず。

阿弥陀仏光明ナルコト↠有コト↠極却後無数劫无数劫、重復無数劫无数劫、無央数ニモ↠有コト↢当↠冥時↡、国土及諸天↢壊敗時↡。所以者何。阿弥陀仏寿命極、国土。故耳。其尊寿却後无数劫ニモ、重復無数劫ニモ、尚未モト↢般泥洹↡也。

けんにおいてきょうじゅし、 こころ八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅ仏国ぶっこく諸天しょてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐい過度かどせんとほっし、 みなそのくにおうじょうせしめ、 ことごとく泥洹ないおんどうしめんとほっす。 そのさつとなるものは、 みなことごとくぶつせしめんとほっし、 ぶつしをはりてうたたまた八方はっぽうじょう諸天しょてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐいきょうじゅせしめ、 みなまたぶつせしめんとほっす。

↢世間↡教授、意↣過↢度ムト八方上下無央数仏国諸天・人民及蜎飛蠕動之類↡、皆欲↧使↣往↢生↡、悉メムト↞得↢泥洹之道↡。其↢菩薩↡者、皆欲↠令メムト↢悉作仏↡、作仏復教↢授シメ八方上下諸天・人民及蜎飛蠕動之類↡、皆復欲↠令メムト↢作仏↡。

ぶつしをはりてまたもろもろの央数おうしゅてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいきょうじゅして、 みな泥洹ないおんどうらしむ。 もろもろのきょうじゅすべき弟子でし展転てんでんしてまたあひきょうじゅし、 うたたあひだつしてしゅおん斯陀しだごん阿那あなごん阿羅あらかんびゃく仏道ぶつどうしむるにいたる。

作仏復教↢授无央数天・人民・蜎飛蠕動之類↡、皆令↧得↢泥洹↡去↥。諸↢教授↡弟子者展転復相教授、転度脱↠令ルニ↠得↢須陀洹・斯陀含・阿那含・阿羅漢・辟支仏道↡。

うたたあひだつしてみな泥洹ないおんどうることことごとくかくのごとくなれども、 なほいまだはつ泥洹ないおんほっしたまはず。 弥陀みだぶつだつしたまふところ展転てんでんしてかくのごとし。 またじゅうすることしゅこうしゅこう不可ふか復計ぶけこうにもつひにはつ泥洹ないおんときなし。

度脱皆得コト↢泥洹之道↡悉クナレドモ↠是、尚未↠欲タマハ↢般泥洹↡。阿弥陀仏所↢度脱タマフ↡展転↠是。復住止コト無数劫无数劫、不可復計劫ニモ↢般泥洹時↡。

八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐい、 その弥陀みだ仏国ぶっこくしょうじてまさにぶつすべきもの、 またあげてかぞふべからず。 もろもろの阿羅あらかんとなりて泥洹ないおんどうるものもまた央数おうしゅにして、 すべてまたかぞふべからず。

八方上下無央数天・人民・蜎飛蠕動之類、其↢阿弥陀仏国↡当↢作仏↡者、不↠可↢復アゲ↡。諸↢阿羅漢↡得↢泥洹↡者亦无央数ニシテ、都不↠可↢復計↡。

弥陀みだぶつ恩徳おんどく、 もろもろの布施ふせしたまふところ、 八方はっぽうじょうぐうごく甚深じんじんりょうにしてぜんなることいふべからず。 その智慧ちえきょうじゅいだしたまふところのきょうどう八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅてんじょうてんこくすること、 はなはだだずねず。 そのきょうかんかずはなはだしゅにして、 またかぞふべからず。 すべてきわまりあることなしと。

阿弥陀仏恩徳、諸所↢布施タマフ↡、八方上下無窮无極、甚深無量ニシテ快善コト不↠可↠言。其智慧教授、所↠出タマフ経道、布↢告コト八方上下無央数天上・天下↡、甚不↠タヅ也。其経巻数甚衆多ニシテ、不↠可↢復計↡。都シト↠有コト↠極

ぶついつさつげたまはく、 なんぢ弥陀みだぶつ寿じゅみょうごくときらんとほっするやいなやと。 こたへてまうさく、 ねがはくはみなこれをもんせんとほっすと。

仏告タマハク↢阿逸菩薩↡、若欲ルヤ↠知ムト↢阿弥陀仏寿命無極↡不ヤト。対、願クハ皆欲スト↣聞↢知ムト↡。

ぶつのたまはく、 あきらかにけ、 ことごとく八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅ仏国ぶっこくのなかの諸天しょてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいをしてみな人道にんどうしめ、 ことごとくびゃくぶつ阿羅あらかんとならしめて、 ともにぜん一心いっしんにすべてその智慧ちえがっしてひとつとなし、 ゆうみょうにともに弥陀みだぶつ寿じゅみょう幾千いくせん億万おくまんこう歳数さいしゅかぞらんとほっすとも、 みなよくかぞるものあることなし。

仏言、明、悉↢八方上下無央数仏国諸天・人民・蜎飛蠕動之類↡皆使↠得↢人道↡、悉↠作↢辟支仏・阿羅漢↡、共坐禅一心↢其智慧↡為↠一、勇猛トモ↣計↢知ムト阿弥陀仏寿命幾千億万劫歳数↡、皆無↠有コト↢能者↡。

また方面ほうめんのおのおのせんしゅせん仏国ぶっこくのなかの諸天しょてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいをして、 みなまた人道にんどうしめ、 ことごとくびゃくぶつ阿羅あらかんとならしめ、 みなぜん一心いっしんならしめその智慧ちえがっしてひとつとなし、 ゆうみょうにともに弥陀みだ仏国ぶっこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかんかぞへて幾千いくせん億万おくまんにんかあるをらんとほっすとも、 みなよくかずるものあることなからん。

復令↢他方面千須弥山仏国諸天・人民・蜎飛蠕動之類↡、皆復使↠得↢人道↡、悉↠作↢辟支仏・阿羅漢↡、皆令↢坐禅一心ナラ↡合↢其智慧↡為↠一、勇猛トモ↧数↢阿弥陀仏国中菩薩・阿羅漢↡知ムト↞有ルヲ↢幾千億万人↡、皆無ラム↠有コト↢能↠数者↡。

弥陀みだ年寿ねんじゅははなはだじょうなり。 浩々こうこう照々しょうしょうとしてあきらかにく、 甚深じんじんにしてきわまりなくそこなし。 たれかまさによくそれをしんすべけん。 ひとぶつのみづからしんしたまふのみと。

阿弥年寿長久ナリ。浩浩照照トシテ、甚深ニシテ↠極↠底。↣能知↢信↡者。独信知tamahu

いつさつぶつことばきておおきにかんし、 じょう叉手しゃしゅしてまうさく、 ぶつ弥陀みだぶつ寿じゅみょうじんじょうじん尊大そんだい智慧ちえこうみょう巍巍ぎぎとしてぜんなることをきたまふことすなはちひとりかくのごときやと。

阿逸菩薩聞↢仏↡大歓喜、長跪叉手、仏説タマフコト↢阿弥陀仏寿命甚長、威神尊大、智慧光明巍巍トシテ快善ナルコトヲ↡乃ヤト↠是

ぶつのたまはく、 弥陀みだぶつそのしかうしてのちいたりてはつ泥洹ないおんしたまはば、 そのあうこうさつすなはちまさにぶつしてどう典主てんしゅそうりょうし、 けんおよび八方はっぽうじょう過度かどせんとするところの諸天しょてん人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいきょうじゅして、 みなぶつ泥洹ないおんどうしむ。 そのぜん福徳ふくとくまさにまただい弥陀みだぶつのごとくなるべし。 じゅうすること央数おうしゅこう央数おうしゅこう不可ふか復計ぶけこうなり。 だいじゅんぽうして、 しかうしてすなはちはつ泥洹ないおんす。

仏言、阿弥陀仏至↢其シテ↡般泥洹タマハバ者、其楼亘菩薩便作仏総↢領道智典主↡、教↧授世間及八方上下↢過度ムトスル↡諸天・人民・蜎飛蠕動之類↥、皆令↠得↢仏泥洹之道↡。其善福徳当↣復如クナル↢大師阿弥陀仏↡。住止コト無央数劫無央数劫、不可復計劫ナリ准↢法大師↡、爾シテ般泥洹

そのつぎ摩訶まかはつさつまさにまたぶつして智慧ちえ典主てんしゅし、 きょうじゅそうりょうして、 過度かどするところ福徳ふくとくもまさにまただい弥陀みだぶつのごとくなるべし。 じゅうすること央数おうしゅこうにして、 なほまたはつ泥洹ないおんせず。 展転てんでんそうじょうしてきょうどうくることはなはだあきらかにして、 こく極善ごくぜんなり。 そのほうかくのごとくにして、 つひに断絶だんぜつあることなく、 きわむべからずと。

摩訶那鉢菩薩当復作仏典↢主智慧↡、総↢領教授↡、所↢過度↡福徳↣復如クナル↢大師阿弥陀仏↡。止住コト無央数劫ニシテ、尚復不↢般泥洹↡。展転相承コト↢経道↡甚ニシテ、国土極善ナリ。其法如ニシテ↠是、終↠有コト↢断絶↡、不↠可↠極也。

【13】なんじょう叉手しゃしゅしてぶつひたてまつりてまうさく、 弥陀みだぶつこくちゅうにはしゅせんあることなくは、 その第一だいいちてんだいとうてん、 みななんらによりてじゅうするや。 ねがはくはこれをかんとほっすと。

阿難長跪叉手マツリテ↠仏、阿弥陀仏国中ニハ↠有コト↢須弥山↡、其第一四天・第二忉利天、皆依↢因 ヨリ 何等↡住止ルヤ。願クハスト↠聞ムト↠之

ぶつなんげたまはく、 なんぢ仏所ぶっしょ疑意ぎいありや。 八方はっぽうじょうぐうごくへんりょうのもろもろのてん大海だいかいみず一人いちにんにしてこれをりょうせんになほじんしてその底泥たいでいべし。 ぶっはかくのごとくならず。

仏告タマハク↢阿難↡、若有↣疑↢意於仏所↡耶。八方上下無窮无極無辺无天下大海水、一人ニシテ斗↢量ムニ↡尚可↣枯尽得↢底泥↡。仏智↠如クナラ↠是

ぶつのたまはく、 わがけんするところのもろもろの過去かこぶつ、 わがみょうしゃ文仏もんぶつのごときもの、 また恒水ごうすいほとりしゃいっしゃ一仏いちぶつとするがごとし。 もろもろの当来とうらいぶつ、 わがみょうのごときもまた恒水ごうすいほとりしゃのごとし。 はじめてぶつもとめんとほっするもの、 わがみょうのごときもまた恒水ごうすいほとりしゃのごとし。

仏言、我↢見知↡諸已過去仏、如↢我名字釈迦文仏↡者、復如↢恒水流沙一沙一仏トスルガ↡。諸当来仏、如↢我名字↡亦如↢恒水流沙↡。甫↠求ムト↢作仏↡者、如↢我名字↡亦如↢恒水流沙↡。

ぶつしょうしてただちにみなみかひ南方なんぽうけんしたまふに、 いま現在げんざいぶつ、 わがみょうのごときものもまた恒水ごうすいほとりしゃのごとし。 八方はっぽうじょうらい現在げんざい諸仏しょぶつ、 わがみょうのごときものも、 おのおのじゅう恒水ごうすいほとりしゃ一沙いっしゃ一仏いちぶつとするがごとし。 そのかずかくのごとし。 ぶつみなことごとくあらかじめこれをけんしたまふと。

仏正坐視↢見タマフニ南方↡、今現在仏、如↢我名字↡者復如↢恒水流沙↡。八方上下、去・来・現在諸仏、如↢我名字↡者、各↢十恒水流沙一沙一仏トスルガ↡。其数如↠是。仏皆悉見↢知タマフト↡。

ぶつのたまはく、 おうじゃく過去かこしゅこうよりこのかた、 一劫いっこう十劫じっこうひゃくこう千劫せんごう万劫まんごう億劫おくこう億万おくまん億劫おくこうのなかにぶつまします。 もろもろの過去かこぶつ一仏いちぶつじゅうぶつひゃくぶつ千仏せんぶつ万仏まんぶつ億仏おくぶつ億万おくまん億仏おくぶつなり。 おのおのみづからみょうありておなじからず、 わがみょうのごとくなるものあることなし。 はじめて当来とうらいするこうの、 一劫いっこう十劫じっこうひゃくこう千劫せんごう万劫まんごう億劫おくこう億万おくまん億劫おくこうのなかにぶつまします。 一仏いちぶつじゅうぶつひゃくぶつ千仏せんぶつ万仏まんぶつ億仏おくぶつ億万おくまん億仏おくぶつなり。 おのおのみづからみょうありておなじからず。 時々ときどきにすなはち一仏いちぶつのわがみょうのごとくなるものあるのみ。

仏言、往昔過去無数劫ヨリ已来、一劫・十劫・百劫・千劫・万劫・億劫・億万億↠仏。諸已過去仏、一仏・十仏・百仏・千仏・万仏・億仏・億万億仏ナリ↢名字↡不↠同カラ、無↠有コト↧如クナル↢我名字↡者↥。甫始当来、一劫・十劫・百劫・千劫・万劫・億劫・億万億劫↠仏。一仏・十仏・百仏・千仏・万仏・億仏・億万億仏ナリ。各各自↢名字↡不↠同カラ。時時↣一仏クナルモノ↢我名字↡耳。

もろもろの八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこく、 いま現在げんざいぶつつぎほうこくいち仏国ぶっこくじゅう仏国ぶっこくひゃく仏国ぶっこくせん仏国ぶっこくまん仏国ぶっこくおく仏国ぶっこく億万おくまんおく仏国ぶっこくのなかにぶつまします。 おのおのみづからみょうありて多々たたにしてまたおなじからず。 わがみょうのごとくなるものなし。 八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつのなかに、 時々ときどきにすなはちわがみょうのごとくなるものあるのみ。

八方上下無央数仏国、今現在仏、次他方異国一仏国・十仏国・百仏国・千仏国・万仏国・億仏国・億万億仏国↠仏。↢名字↡多多ニシテ復不↠同カラ。無↧如クナル↢我名字↡者↥。八方上下無央数諸仏、時時↠如クナルモノ↢我名字爾。

八方はっぽうじょうらい現在げんざい、 そのちゅうげん曠絶こうぜつ甚遠じんおんにして、 悠々ゆうゆう迢々じょうじょうとして、 ぐうごくなり。 ぶっ亘然こうねんとしてはなはだあきらかに、 いにしえさぐりいまをり、 さきぐうしりえねんる。 あらかじめることきわまりなく、 すべてまたはかるべからず。 はなはだ央数おうしゅなり。 ぶつじんそんみょうにしてみなことごとくこれをろしめす。 ぶつ智慧ちえ道徳どうとくごうみょうし、 すべてよくぶつきょうどうひてきわきわむるものなし。 ぶつ智慧ちえはつひに称量しょうりょうつくすべからずと。

八方上下、去・来・現在、其中間曠絶甚遠ニシテ、悠悠迢迢トシテ、无窮無極ナリ。仏智亘然トシテ、探↠古↠今、前↢無窮シリヘ↢未然↡。コト↠極、都不↠可↢復計↡。甚无央数ナリ。仏威神尊明ニシテ皆悉シメス↠之。仏智慧道徳合明、都↧能↢仏↡窮者↥。仏智慧↠可↢称量↡也。

なんぶつことばきてすなはちおおきに恐怖くふもうみなちて、 ぶつにまうしてまうさく、 われあへて仏所ぶっしょ疑意ぎいあるにあらず。

阿難聞↢仏↡即恐怖衣毛皆起、白↠仏、我不↤敢↣疑↢意於仏所↡。

ぶつひたてまつるゆゑは、 ほう仏国ぶっこくにみなしゅせんあり、 第一だいいちてんだいとうてん、 みなこれによりてじゅうす。 われおそらくはぶつはつ泥洹ないおんのち、 もし諸天しょてん人民にんみん、 もしは比丘びくそう比丘びく優婆うばそく優婆うばありて、 きたりてわれにはん、 弥陀みだぶつくにはなにをもつてかひとしゅせんあることなきや、 その第一だいいちてんだいとうてん、 みななんらによりてじゅうするやと、 われまさにこれにこたふべし。

所↢以問マツル↟仏者、他方皆有↢須弥山↡、第一四天・第二忉利天、皆依↢因↡住止。我恐クハ仏般泥洹後、儻↢諸天・人民、若比丘僧・比丘尼・優婆塞・優婆夷↡、来↠我、阿弥陀仏↠有コト↢須弥山↡、其第一四天王・第二忉利天、皆依↢因何等↡住止ルヤト、我当↠答↠之

いまぶつひたてまつらずは、 ぶつりたまひてのち、 まさになんらのことばちてこれに報答ほうとうすべし。 ひとぶつのみづからこれをるのみ。 にんはよくわがためにくものあることなからん。 これをもつてのゆゑにぶつひたてまつるのみと。

今不↠問マツラ↠仏者、仏去タマヒテ後、当↧持↢何等↡報↦答↥。独タマフ↠之爾。ラム↠有コト↢能↠我者↡。以↠是マツル↠仏

ぶつのたまはく、 なん、 この第三だいさん焔天えんでんだいじゅつてんじょうより第七だいしち梵天ぼんてんいたるまで、 みななんらによりてじゅうするやと。

仏言、阿難、是第三焔天・第四兜術天上ヨリマデ↢第七梵天↡、皆依↢因何等↡住止

なんまうさく、 この諸天しょてんはみなねんくうのなかにありてじゅうす。 くうのなかにありてじゅうするによるところなし。

阿難言、是諸天皆自然↢虚空↡住。在↢虚空↡住止ルニ↠所↢依因↡。

ぶつじんはなはだおもし。 ねん所欲しょよくのごとく作為さいし、 こころ作為さいするところあらんとほっすること、 あらかじめはからず。 この諸天しょてんすらみななほくうのなかにありてじゅうす。 いかにいはんやぶつじんそんじゅうにして、 作為さいするところあらんとほっするをやと。

威神甚。自然所欲ノゴトク作為、意コト↠有ムト↠所↢作為↡、不↢↡。是諸天スラ皆尚在↢虚空↡住止。何威神尊重ニシテ、欲ルヲ↠有ムト↠所↢作為↡耶

なんぶつことばきてすなはちおおきにかんし、 じょう叉手しゃしゅしてまうさく、 ぶつ智慧ちえ八方はっぽうじょうらい現在げんざいりたまふこと、 ぐうごくにして辺幅へんぷくあることなし。 はなはだ高大こうだいみょうぜつぜんごくみょうにして好甚こうじんなることならびなし。 じんそんじゅうにしてあたるべからず。

阿難聞↢仏↡即歓喜、長跪叉手、仏智慧タマフコト↢八方上下、去・来・現在之事↡、無窮无極ニシテコト↢辺幅↡。甚高大妙絶、快善極明ニシテ好甚コト↠比。威神尊重ニシテ↠可

 

阿弥陀経 巻上

 

底本は◎高麗版(再雕本)¬大蔵経¼所収本。 Ⓐ宋版(思溪版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓑ元版(善寧寺版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓒ明版(万歴版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓓ正倉院聖語藏本、 Ⓔ高田派専修寺蔵顕智上人書写本 と対校。 ª全部対校º 琉→ⒶⒷⒸⒹⒺ瑠 孤→Ⓔ狐
→Ⓓ説[諸仏]
12字 ⒶⒷⒸⒹⒺになし
→Ⓓ
 Ⓓになし
→Ⓔ
 ⒶⒷⒸⒺになし
居士→Ⓒ優婆塞 ⒶⒷⒺになし
→ⒶⒷⒸⒺ僧[等]
合尸→Ⓓ舎屍
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒸ→Ⓓ
→Ⓒ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒷⒸ
→Ⓓ
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒷⒸⒹ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ
→ⒷⒸ
→Ⓔ
→Ⓓ
者梨→Ⓔ耆黎
→ⒶⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓒ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒷⒸ
→ⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ却[住]
→Ⓓ
→Ⓔ
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒹ[楼]夷
→ⒶⒺ→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓔ(イ本と左傍註記)
→Ⓔ(イ本と左傍註記)
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ何[等]
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ[極]自
→◎
 Ⓔになし
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒶⒷⒹⒺ
17字 ◎Ⓔになし
→ⒶⒷⒸⒹⒺ生[者]
→Ⓔ(と左傍註記)
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
 Ⓔになし
所欲→Ⓓ欲所
→ⒶⒷⒸⒺ
愚痴→Ⓔ痴愚
→ⒷⒸ倍[勝]
→ⒷⒸ徹[聴]
→ⒶⒷⒸⒹ
→Ⓔ(「本には丈」と左傍註記)
→ⒶⒺ
→Ⓔ「七歟」と右傍註記
→Ⓓ
 ⒶⒷⒸⒺになし
→Ⓓ
ⒶⒷⒸⒺになし
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓔと上欄註記
→ⒶⒹⒺ
→Ⓐ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓔ(支歟と右傍註記)
→Ⓔ
作礼仏→ⒶⒷⒸⒹⒺ礼仏作
→ⒶⒷⒸⒹⒺ子[等]
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
琥珀→Ⓓ虎魄
→ⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
 Ⓓになし
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ[終]不
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸ無[有]
 「ワザ」と左傍註記
→ⒶⒺ
→ⒶⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ
車→ⒶⒷⒸⒺ硨磲
→ⒶⒷⒸⒺ
瓔珞→Ⓐ纓絡
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
瓔珞→ⒶⒹ纓絡
→ⒶⒷⒺ→Ⓒ
→ⒶⒷⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ[阿]弥
→ⒶⒷⒸⒺ清[浄]
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸ
→Ⓓ華[香]
→ⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒺ積[聚]
→ⒶⒷⒸⒺ
 ⒶⒷⒸⒹⒺになし
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
 Ⓓになし
怔忪→Ⓐ征彸→Ⓓ佂伀
→ⒶⒺ
→ⒷⒸ
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→◎
億万倍→Ⓓ万億
 ⒶⒷⒸⒹになし
 ⒶⒷⒹⒺになし
銀樹 ◎Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒺ中[復]
→ⒶⒸⒺ
→Ⓓになし
車→ⒶⒷⒸ硨磲→Ⓔ硨璖
 ◎Ⓓになし
 Ⓓになし
→Ⓐ
 ⒶⒷⒸⒺになし
→Ⓓ
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ
→Ⓓ
周帀→Ⓓ用所
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒺ華[悉]
 ⒶⒷⒸⒺになし
 Ⓓになし
→Ⓒ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ[鉢]中
→ⒶⒷⒸ
馬瑙→ⒶⒷⒸⒺ碼碯
→ⒶⒷⒸⒺになし
 Ⓓになし
→Ⓔ
→ⒷⒸ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
→◎
→ⒶⒷⒸⒺ
可復→ⒶⒷⒸⒹⒺ復可
→ⒶⒷⒸⒺ経[典]
 Ⓓになし
→Ⓓ
→Ⓒ
→ⒶⒸ
 Ⓔになし
→ⒶⒷⒸⒺ
衆善 ⒶⒷⒸⒺになし
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ
悉自→ⒶⒷⒸⒹⒺ自悉
→◎Ⓓ使→ⒶⒷ
→◎Ⓓ
→Ⓓ
 Ⓔ尺歟と左傍註記
 Ⓔ懸歟と左傍註記
 ⒶⒷⒸⒹⒺになし
→ⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→ⒷⒸ
→Ⓓ
→◎
→ⒶⒷⒸⒺ陀[仏]
→ⒶⒷⒸⒹⒺ浩[皓皓]
誰当→Ⓒ無有
 Ⓔになし(数歟と左傍註記)
→ⒶⒷⒸⒺ→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸ劫[劫]→Ⓔ劫[億](之歟と左傍註記)
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ各[各]
 Ⓓになし
 Ⓓになし Ⓔ之歟と左傍註記
→ⒶⒷⒸⒺ異[仏]
→ⒶⒷⒸⒺ
迢迢→Ⓓ苔苔
→Ⓓ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒹⒺ国[中]
→ⒶⒷⒸⒹⒺ[其]余
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒺ当[也]
→Ⓒ[仏説]阿