仏説阿弥陀経 巻下

呉月支国居士支謙訳

 

【14】ぶついつさつげたまはく、 それけん人民にんみんもしは善男ぜんなんぜん女人にょにんがんじて弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっするものに三輩さんぱいあり、 とくをなすにだいしょうありて、 うたたあひおよばずと。

仏告タマハク↢阿逸菩薩↡、其世間人民若善男子・善女人、願↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡者↢三輩↡、作↠徳↢大小↡、転↢相↡。

ぶつのたまはく、 なんらをか三輩さんぱいとなす。 さいじょうだい一輩いっぱいとは、 まさにいえさい愛欲あいよくだんぎょうじて沙門しゃもんとなり、 無為むいどうきてまさにさつどうをなし、 ろっ波羅ぱらみつきょうぎょうするものなり。 沙門しゃもんとなりてきょうかいかず、 しんをもつてしょうじんしまさにしんせず、 まさに女人にょにんきょうつうせず、 斎戒さいかい清浄しょうじょうにしてこころとんするところなく、 じょうがんじて弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっし、 つねにねんじてしんにして断絶だんぜつせざれば、 そのひとすなはちこんにおいてどうもとむるとき、 すなはちねんにその臥止がしちゅうにおいて、 弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんたてまつり、 そのひと寿じゅみょうおわらんとほっするとき弥陀みだぶつすなはちみづからもろもろのさつ阿羅あらかんとともにほんぎょうしてこれをむかふ。

仏言、何等ヲカ↢三輩↡。最上第一輩者、当↠家↢妻子↡断↢愛欲↢沙門↡、就↢无為之道↡当↢菩薩道↡、奉↢行六波羅蜜経↡者ナリ。作↢沙門↡不↠虧↢経戒↡、慈心ヲモテ精進不↢当瞋怒↡、不↧当与↢女人↡交通↥、斎戒清浄ニシテ↠所↢貪慕↡、至誠↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡、常至心ニシテレバ↢断絶↡者、其人便↢今世↡求↠道時、即自然↢其臥止夢中↡、見マツリ↢阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢↡、其人寿命欲↠終ムト時、阿弥陀仏即与↢諸菩薩・阿羅漢↡共翻飛行↠之

すなはち弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうし、 すなはち七宝しっぽうすいれんのなかよりしょうして、 すなはちねんけ、 ちょうだいしてすなはちゆいおっさつとなり、 すなはちもろもろのさつとともに翻輩ほんぱいぎょうして八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅぶつようしたてまつり、 すなはち智慧ちえゆうみょうおよびて、 ねがひてきょうどうき、 そのこころかんらくす。 しょ七宝しっぽう舎宅しゃたくくうのなかにありて、 ほしいままにそのこころしたがひて所欲しょよくのごとくありて作為さいして、 弥陀みだぶつることちかしと。

往↢生阿弥陀仏国↡、便↢七宝水池蓮華中↡化生、即自然↠身、長大↢阿惟越致菩薩↡、便即与↢諸菩薩↡共翻輩飛行供↢養マツリ八方上下无央数↡、即↢智慧勇猛ナルニ↡、楽ヒテ↢経道↡、其心歓楽。所居七宝舎宅在↢虚空↡、恣↢其↡在↢所欲ノゴトク↡作為、去コト↢阿弥陀仏↡近シト

ぶつのたまはく、 もろもろの弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっするもの、 まさにしょうじんしてきょうかいたもち、 かくのごときのじょうほうぎょうするものは、 すなはち弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすることをしゅのためにそんきょうせらるることをべし。 これをじょうだい一輩いっぱいとなす。

仏言、諸↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡者、当↣精進↢経戒↡、奉↢行キノ↠是上法↡者、則↣往↢生コトヲ阿弥陀仏国↡可↠得↣為↠衆コトヲ↢尊敬↡。是スト↢上第一輩↡。

【15】ぶつのたまはく、 そのちゅうはいとは、 そのひとがんじて弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっするに、 いえさい愛欲あいよくぎょうじて沙門しゃもんとなることあたはざるものといへども、

仏言、其中輩者、其人願ルニ↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡、雖↩不↠能↧去↠家↢妻子↡断↢愛欲↡行コト↦沙門↥者↨、

まさにきょうかいたもちてしつることなく、 ますます分檀ぶんだん布施ふせをなして、 つねにぶつきょうふかきことを信受しんじゅし、 まさにじょうちゅうしんをなして、 もろもろの沙門しゃもん飯食ぼんじきせしめ、 ぶつつくとうて、 はならしこうともしびともし、 ざつ繒綵ぞうさいく。 かくのごときのほうのもの、 ちゃくまくするところなく、 まさにしんせず、 斎戒さいかい清浄しょうじょうにしてしんをもつてしょうじんし、 愛欲あいよくだんじて、

↢経戒↡无↠得コト↢虧失↡、益↢分檀布施↡、常信↢受経語キコトヲ↡、当↢至誠中信↡、飯↢食シメ沙門↡、作↢仏寺↡起↠塔、散↠華↠香↠灯、懸↢雑繒綵↡。如キノ↠是者、無↠所↢適莫↡、不↢当瞋怒↡、斎戒清浄ニシテ慈心ヲモテ精進、断↢愛欲↡、

ねんじて弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっして、 一日いちにちいち断絶だんぜつせざれば、

↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡、一日一夜不レバ↢断絶↡者、

そのひとすなはちこんにおいて、 また臥止がしちゅうにおいて弥陀みだぶつたてまつり、 そのひと寿じゅみょうおわらんとほっするとき弥陀みだぶつすなはちしてそのひとをしてにみづから弥陀みだぶつおよびそのこくしめたまふ。 弥陀みだ仏国ぶっこくおうすれば、 智慧ちえゆうみょうなることをべしと。

人便↢今世↡、亦復於↢臥止夢中↡見マツリ↢阿弥陀仏↡、其人寿命欲↠終ムト時、阿弥陀仏即タマフ↣其ヲシテ見↢阿弥陀仏及国土↡。往↢至レバ阿弥陀仏国↡者、可シト↠得↢智慧勇猛ナルコトヲ↡。

ぶつのたまはく、 そのひと施与せよぎょうすることかくのごとし。 もしそのひとのしかうしてのちまたちゅうし、 しんちゅう狐疑こぎして、 分檀ぶんだん布施ふせ諸善しょぜんをなさば後世ごせにそのふくることをしんぜず、 弥陀みだ仏国ぶっこくあることをしんぜず、 そのくにおうじょうすることあるをしんぜず。 しかればそのひとねんつづけてえざるに、 しばらくはしんじしばらくはしんぜず、 意志いしゆうしてせんするところなしといへども、 つづけてその善願ぜんがんほんとすればなほしおうじょうすることを

仏言、其人奉↢行コト施与↡如↠是者。若シテ後復中悔、心中狐疑、不↠信↧分檀布施サバ↢諸善↡後世コトヲ↦其↥、不↠信↠有コトヲ↢弥陀仏国↡、不↠信↠有↣往↢生コト↡。雖↢爾レバ者其人続↠念ルニ↠絶、蹔クハクハ不↠信、意志猶シト↟所↢専拠↡、続善願レバ↠本ナホ得↢往生コトヲ↡。

そのひと寿じゅみょうみておわらんとほっするとき弥陀みだぶつすなはちみづからしてぎょうぞうとなり、 そのひとをしてにみづからこれをしめたまふ。 くちにまたいふことあたはざれども、 ただしんちゅうかんやくして、 こころ念言ねんごんすらく、 われますます斎戒さいかいぜんをなすをらざりしをゆ。 いままさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべしと。 そのひとすなはちこころにみづから悔過けかす。 悔過けかすればすこしくえてくるも、 またおよぶところなし。 そのひと寿じゅみょうしゅうじんするに、 すなはち弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすれども、 弥陀みだぶつみもとすすいたることをることあたはず。

人寿命病↠終ムト時、阿弥陀仏即↢形像↡、令タマフ↢其ヲシテ見↟之。口ドモ↠能↢復言コト↡、但心中歓喜踊躍、意念言ラク、我悔↠不リシヲ↠知↢益斎戒コトヲ↟善。今当シト↣往↢生阿弥陀仏国↡。其人即悔過。悔過レバ者小シクイエカクル、無↠所↢復及↡。其人寿命終尽ルニ、即往↢生ドモ阿弥陀仏国↡、不↠能↠得コト↣前↢至コトヲ阿弥陀仏↡。

すなはちどう弥陀みだ仏国ぶっこくかいほとりねん七宝しっぽう城中じょうちゅうて、 こころすなはちおおきにかんし、 すなはちその城中じょうちゅうとどまる。 すなはち七宝しっぽうすいれんのなかよりしょうして、 すなはちねんちょうだいす。 城中じょうちゅうにあることこのけんにおいてひゃくさいなり。 そのしろこうじゅうおのおのせん城中じょうちゅうにもまた七宝しっぽう舎宅しゃたくあり。

便↢阿弥陀仏国界自然七宝城中↡、心便歓喜、便↢其城中↡。即↢七宝水池蓮華中↡化生、則↠身自然長大。在コト↢城中↡於↢是↡五百歳ナリ。其広縦各千里、城中ニモ亦有↢七宝舎宅↡。

ちゅうないにみな七宝しっぽうよくあり。 よくのなかにもまたねんこうありてめぐれり。 よくほとりにまた七宝しっぽうじゅありてかさなりならび、 またみなまたいつつのおんじょうをなせり。 その飯食ぼんじきほっするときまえねんじきあり、 ひゃくしたる飲食おんじきなり。 んとほっするところのごとくありてこころおうじてみないたる。 そのひと城中じょうちゅうにおいてまたらくあり。 その城中じょうちゅうたとへばだいとうてんじょうねんのもののごとし。

中外内皆有↢七宝浴池↡。浴池ニモ亦有↢自然華香↡繞レリ。浴池亦有↢七宝樹↡重ナリナラ、亦皆復作セリ↢五音声↡。其飯食↡時↢自然食↡、具タル↢百味↡飲食ナリ。在↠所ノゴトク↠欲↠得ムト↠意皆至。其人於↢城中↡亦快楽アリ。其城中比↢第二忉利天上自然之物↡。

しかりといへどもそのひと城中じょうちゅうよりることをることあたはず。 また弥陀みだぶつたてまつることをることあたはず。 ただそのこうみょうたてまつり、 こころにみづからしゃくやくしてよろこぶのみ。 またきょうくことをることあたはず。 またもろもろの比丘びくそうることをることあたはず。 また弥陀みだぶつこくちゅうのもろもろのさつ阿羅あらかん状貌じょうみょうはなんらのたぐいなるかをけんすることをることあたはず。 そのひとしゅうすることかくのごとく小適しょうちゃくのごときのみ。

↠爾人城中ヨリ不↠能↠得コト↠出コトヲ。復不↠能↠得コト↠見マツルコトヲ↢阿弥陀仏↡。但見マツリテ↢其光明↡、心悔責踊躍耳。亦復不↠能↠得コト↠聞コトヲ↠経。亦復不↠能↠得コト↠見コトヲ↢諸比丘僧↡。亦復不↠能↠得コト↣見↢知コトヲ阿弥陀仏国中菩薩・阿羅漢状貌何等ナルカヲ↡。其人愁苦コト是比 カクノ ↡如↢小適↡耳。

ぶつまたしからしむるにあらず、 しんぎょうしょねんにこれをるなり。 みなこころにみづから趣向しゅこうしてどうにその城中じょうちゅうるなり。 そのひともと宿命しゅくみょうどうもとめしときしんおのおのことにして言念ごんねんじょうしんなく、 ぶっきょう狐疑こぎして、 またこれを信向しんこうせず、 まさにねん悪道あくどうのなかにる。 弥陀みだぶつ哀愍あいみんして、 じんをもつてこれをきてらしめたまふのみ。

仏亦不↠使ルニ↠爾、身行所作、自然ナリ↠之。皆心趣向ナリ↢其城中↡。其人本宿命↠道時、心口各ニシテ言念無↢誠信↡、狐↢疑仏経↡、復不↣信↢向↡、当↣自然↢悪道↡。阿弥陀仏哀愍、威神ヲモテ↠之シメタマフ爾。

そのひと城中じょうちゅうにおいてひゃくさいにして、 すなはちでて弥陀みだぶつみもとおうしてきょうくことをるも、 こころかいせず、 またもろもろのさつ阿羅あらかん比丘びくそうのなかにありて、 きょうきもつてることをず。 しょところ舎宅しゃたくにありて、 舎宅しゃたくをしてこころしたがひて高大こうだいにしてくうのなかにあらしむることあたはず。 また弥陀みだぶつることはなはだおおきにとおくして、 弥陀みだぶつごんしたてまつることをることあたはず。 そのひと智慧ちえあきらかならず、 きょうることまたすくなくして、 こころかんせず、 こころかいせず。

人於↢城中↡五百歳ニシテ、乃ルモ↧出往↢至阿弥陀仏↡聞コトヲ↞経、心不↢開解↡、亦復不↠得↧在↢諸菩薩・阿羅漢比丘僧↡、聴↠経コトヲ↥。所居舎宅在↠地、不↠能↠令コト↣舎宅ヲシテ↠意高大ニシテ↢虚空↡。復去コト↢阿弥陀仏↡甚クシテ、不↠能↠得コト↣近↢附マツルコトヲ阿弥陀仏↡。其人智慧不↠明ナラ、知コトモ↠経復少クシテ、心不↢歓喜↡、意不↢開解↡。

そのひと久々くくにまたみづからまさに智慧ちえかいしてきょうることみょうごんゆうみょうなるべくして、 こころまさにかんすべし。 いでまさにまたかみだい一輩いっぱいのごとくなるべし。 ゆゑはいかん。 そのひとただぜん宿命しゅくみょうどうもとめしときおおきに斎戒さいかいたもたず、 きょうぼうしつし、 意志いし狐疑こぎなるによりて、 ぶつしんぜず、 ぶっきょうふかきことをしんぜず、 分檀ぶんだん布施ふせしてぜんをなせば後世ごせにそのふくべきことをしんぜず、 またちゅうして弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすることをしんぜざるによりて、 とくをなすことしんならず、 これをもつてのゆゑにのみなり。 これをだいちゅうはいとなすと。

人久久亦自クシテ↢智慧開解コト↠経明健勇猛ナル↡、心当↢歓喜↡。次↣復如クナル↢上第一輩↡。所以者何。其人但ヨリ↧前世宿命↠道時、不↣大↢斎戒↡、毀↢失経法↡、意志狐疑ナルニ↥、不↠信↢仏語↡、不↠信↢仏経コトヲ↡、不↠信↢分檀布施セバ↠善後世コトヲ↟得↢其↡、復坐↢中悔ルニ↟信↣往↢生コトヲ阿弥陀仏国↡、コト↠徳不↢至心ナラ↡、用テノナリ。是スト↢第二中輩↡。

【16】ぶつのたまはく、 その三輩さんぱいとは、 そのひとがんじて弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっすれども、 もしは分檀ぶんだん布施ふせもちゐるところなく、 またこうはならしともしびともし、 ざつ繒綵ぞうさいけ、 ぶつつくとうてもろもろの沙門しゃもん飯食ぼんじきせしむることあたはざるものは、 まさに愛欲あいよくだんじてとんするところなく、 きょうしんをもつてしょうじんし、 まさにしんせず、 斎戒さいかい清浄しょうじょうなるべし。

仏言、其三輩者、其人願ドモ↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡、若↠所↠用↢分檀布施↡、亦不↠能↧焼↠香↠華↠灯、懸↢雑繒綵↡、作↢仏寺↡起↠塔飯↦食シムルコト沙門↥者↢愛欲↡無↠所↢貪慕↡、得↠経慈心ヲモテ精進、不↢当瞋怒↡、斎戒清浄ナルベシ

かくのごときのほうのもの、 まさに一心いっしんねんじて弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっし、 ちゅうじゅうにち断絶だんぜつせざれば、 寿じゅみょうおわりてすなはち弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうして、 そんきょう智慧ちえゆうみょうべしと。

キノ↠是者、当一心↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡、昼夜十日不レバ↢断絶↡者、寿命終往↢生阿弥陀仏国↡、可シト↠得↢尊敬智慧勇猛↡。

ぶつのたまはく、 そのひとこれをなして以後いご、 もしまたちゅうしん狐疑こぎして、 ぜんをなさば後世ごせにまさにそのふくべきことをしんぜず、 弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすることをしんぜず。 そのひとしかりといへども、 つづいておうじょうすることを。 そのひと寿じゅみょうみておわらんとほっするとき弥陀みだぶつすなはちそのひとをして臥止がしちゅうにおいて弥陀みだぶつしめたまふ。

仏言、其人作↠是以後、若復中悔心意狐疑、不↠信↢作サバ↠善後世コトヲ↟得↢其↡、不↠信↣往↢生コトヲ阿弥陀仏国↡。其人雖リト、続得↢往生コトヲ↡。其寿命病↠終ムト時、阿弥陀仏即タマフ↧其ヲシテ↢臥止夢中↡見↦阿弥陀↥。

しんちゅうおおきにかんし、 こころにみづから念言ねんごんすらく、 われますます諸善しょぜんをなすべきことをらざりしをゆ。 いままさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべしと。 そのひとただこれをねんじてくちにまたいふことあたはざれども、 すなはちみづから悔過けかす。 悔過けかすれば、 やや減少すくなきも、 ゆるにまたおよぶところなし。 そのひと命終みょうじゅうして、 すなはち弥陀みだ仏国ぶっこくしょうずるも、 すすいたることをることあたはず。

心中歓喜、意念言ラク、我悔↠不リシヲ↠知↣益ベキコトヲ↢諸善↡。今当シト↣往↢生阿弥陀仏国↡。其人但念↠是ドモ↠能↢復言コト↡、即悔過。悔過レバ者、ヤヤ減少スクナキ、悔ルニ↠所↢復及↡。其人命終、即ルモ↢阿弥陀仏国↡、不↠能↠得コト↢前コトヲ↡。

すなはちどうせん七宝しっぽう城中じょうちゅうて、 こころひとかんし、 すなはちそのなかにとどまりて、 また七宝しっぽうよくれんのなかよりしょうし、 すなはちねんけてちょうだいす。 そのしろもまたさきしろほうのごとし。 たとへばだいとうてんじょうねんのもののごとし。 そのひとまた城中じょうちゅうにおいて、 ひゃくさいをはりてすなはちづることをて、 弥陀みだぶつみもといたり、 しんちゅうおおきによろこぶなり。

便↢二千里七宝城中↡、心歓喜、便↢其↡、亦復於↢七宝浴池蓮華中↡化生、即自然↠身長大。其亦復如↢前↡。比↢第二忉利天上自然之物↡。其人亦復於↢城中↡、五百歳竟↠出コトヲ、至↢阿弥陀↡、心中ブナリ

そのひときょうちょうもんすれどもこころかいせず、 こころかんらくせず、 智慧ちえあきらかならず、 きょうることまたすくなし。 しょ舎宅しゃたくにありて、 舎宅しゃたくをしてこころしたがひて高大こうだいにしてくうのなかにあらしむることあたはず。 また弥陀みだぶつることおおきにとおくして、 弥陀みだぶつごんしたてまつることをることあたはず。 またこのだいちゅうはい狐疑こぎのもののごときなり。

人聴↢聞ドモ↡、心不↢開解↡、意不↢歓楽↡、智慧不↠明ナラ、知コト↠経復少。所居舎宅在↠地、不↠能↠令コト↣舎宅ヲシテ↠意高大ニシテ↢虚空↡。復去コト↢阿弥陀仏↡大クシテ、不↠能↠得コト↣近↢附マツルコトヲ阿弥陀仏↡。亦復如↢是第二中輩狐疑↡也。

そのひと久々くくにまたまさに智慧ちえかいしてきょうることゆうみょうなるべくして、 こころまさにかんらくすべし。 いでかみだい一輩いっぱいのごとし。 ゆゑはいかん。 みなぜん宿命しゅくみょうどうもとめしときちゅう狐疑こぎし、 しばらくはしんじしばらくはしんぜず、 ぜんをなせばその福徳ふくとくることをしんぜざるに、 みなねんにこれをるのみ。 そのどくげんげんするところあるにしたがひておのおのねん趣向しゅこうす。 きょうどうぎょうずること億万おくまんすぐれ、 ちょうぜつしてあひおよばず。

人久久亦当クシテ↢智慧開解コト↠経勇猛ナル↡、心当↢歓楽↡。次↢上第一輩↡也。所以者何。皆坐↧前世宿命↠道時、中悔狐疑、蹔クハクハ不↠信、不ルニ↟信↢作セバ↠善コトヲ↢其福徳↡、皆自然↠之爾。随↢其功徳↟所↢鉉・不鉉↡各自然趣向。説↠経コト↠道↢億万↡、超絶↢相↡。

ぶつのたまはく、 それもとめてさつどうをなして弥陀みだ仏国ぶっこくしょうぜんとほっするものは、 そのひとしかうしてのちみなまさにゆいおっさつべし。 ゆいおっさつは、 みなまさにさんじゅうそう紫磨しま金色こんじきはちじゅう種好しゅこうあるべし。

仏言、其↧求↢菩薩道↡生ムト↦阿弥陀仏国↥者、其人然シテ後皆当↠得↢阿惟越致菩薩↡。阿惟越致菩薩者、皆当↠有↢三十二相・紫磨金色・八十種好↡。

みなまさにぶつして所願しょがんしたがふべし。 よくするところのごとくありて、 ほう仏国ぶっこくにおいてぶつし、 つひにまたないきんじゅう薜荔へいれいかえらず。

皆当↣作仏↢所願↡。在↠所ノゴトク↢求欲↡、於↢他方仏国↡作仏、終不↣復更↢泥犁・禽獣・薜荔↡。

それしょうじんどうもとむるにしたがひて、 早晩そうばん同等どうとうなるのみ。 どうもとめてまずは、 かならずまさにこれをてその所欲しょよくがんしっせずと。

↢其精進ルニ↟道、早晩之事同等ナル爾。求↠道↠休、会↠之↠失↢其所欲↡也。

【17】ぶついつさつらの諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんげたまはく、 われみななんぢらにかたる。 もろもろの弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっするものは、 おおきにしょうじんぜんじょうしてきょうかいたもつことあたはざるものなりといへども、 おおきにかならずまさにぜんをなすべし。 いちにはせっしょうすることをざれ。 には盗窃とうせつすることをざれ。 さんには淫泆いんいつにしてにんにょ奸愛かんあいすることをざれ。 には調じょうすることをざれ。 には飲酒おんじゅすることをざれ。 ろくにはりょうぜつすることをざれ。 しちにはあっすることをざれ。 はちにはもうすることをざれ。 にはしっすることをざれ。 じゅうには貪餮とんてつすることをざれ。 しんちゅうけんじゃくするところあることをざれ。 しんすることをざれ。 愚痴ぐちなることをざれ。 こころよくしたがふことをざれ。 こころちゅうすることをざれ。 狐疑こぎすることをざれ。

仏告タマハク↢阿逸菩薩等諸天・帝王・人民↡、我皆語↢汝↡。諸↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡者、雖↧不↠能↣大精進禅定コト↢経戒↡者ナリト↥、大↠作↠善。一者不↠得↢殺生コトヲ↡。二者不↠得↢盗窃コトヲ↡。三者不↠得↣淫泆ニシテ奸↢愛コトヲ他人婦女↡。四者不↠得↢調欺コトヲ↡。五者不↠得↢飲酒コトヲ↡。六者不↠得↢両舌コトヲ↡。七者不↠得↢悪口コトヲ↡。八者不↠得↢妄言コトヲ↡。九者不↠得↢嫉妬コトヲ↡。十者不↠得↢貪餮コトヲ↡。不↠得↢心中コトヲ↟所↢慳惜↡。不↠得↢瞋怒コトヲ↡。不↠得↢愚痴ナルコトヲ↡。不↠得↠随コトヲ嗜欲↡。不↠得↢心中悔コトヲ↡。不↠得↢狐疑コトヲ↡。

まさに孝順きょうじゅんをなすべし。 まさにじょうちゅうしんをなすべし。 まさにぶっきょうふかきことを信受しんじゅすべし。 まさにぜんをなせば後世ごせにそのふくることをしんずべし。 かくのごときそのほう奉持ぶじしてしつせざるものは、 こころ所願しょがんのごとくありて弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすることをべし。 かならずまさに斎戒さいかい一心いっしん清浄しょうじょうにして、 ちゅうにつねにねんじ、 弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせんとほっして、 じゅうにちじゅう断絶だんぜつせざるべし。 われみなこれをあいしてことごとく弥陀みだ仏国ぶっこくしょうぜしめんと。

↠作↢孝順↡。当↠作↢至誠忠信↡。当↣信↢受経語キコトヲ↡。当↠信↣作↠善後世コトヲ↢其↡。奉↢持↠是↡不↢虧失↡者、在↢心所願ノゴトク↡可↠得↣往↢生コトヲ阿弥陀仏国↡。至要 カナラ ↧斎戒一心清浄ニシテ、昼夜、欲↣往↢生ムト阿弥陀仏国↡、十日十夜不↦断絶↥。我皆慈↢哀↡悉メムト↠生↢阿弥陀仏国↡。

ぶつのたまはく、 けんひともつてげんみょうしたおよばんことをほっすれども、 いえしてぜんしゅどうをなさんもの、 さいとともにし、 恩好おんこう愛欲あいよくのなかにりて、 ねんおおく、 家事けじそうにして、 大斎だいさい一心いっしん清浄しょうじょうなるにいとまあらず。 いえよくつることをることあたはずといへども、 空閑くうげんときありて、 みづからしんただしくし、 ぜんをなすことをねんじ、 せんしょうどうぎょうずることじゅうにちじゅうすればしゅなり、 もししこうすることあたはずは、 みづからゆいしつらつらきょうすべし。

仏言、世間人以ドモ↣慕↢及ムコトヲ賢明↡、居↠家↠善↠道者、与↢妻子↡共、在↢恩好愛欲之中↡、憂念・苦多、家事怱務ニシテ、不↠暇アラ↢大斎一心清浄ナルニ↡。雖↠不↠能↠得コト↢去↠家コトヲ↟欲、有↢空閑時↡、自シクシ↢心意↡、念↢身コトヲ↟善、専精コト↠道十日十夜スレバ者殊ナリ使↠能スルコト、自思惟挍計スベシ

だつせんとほっするもの、 しもまさにおもいうれひをるべく、 家事けじねんずることなかれ。 にんどうじょうすることなかれ。 みづから身心しんしんたんじょうにして愛欲あいよくだんじ、 一心いっしん斎戒さいかい清浄しょうじょうにして、 こころいたして弥陀みだ仏国ぶっこくしょうぜんとねんじて一日いちにちいち断絶だんぜつせざれば、 寿いのちおわりてみなそのくにおうじょうし、 七宝しっぽうよくれんのなかにありてしょうして、 智慧ちえゆうみょうなることをべし。 しょ七宝しっぽう舎宅しゃたくざいこころ所欲しょよくのごとく作為さいして、 いでかみだい一輩いっぱいのごとくなるべしと。

↣度↢脱ムト↡者、下当↢絶↠念↟憂、勿↠念コト↢家事↡。莫↧与↢婦人↡同床コト↥。自端↢正ニシテ身心↡断↢於愛欲↡、一心斎戒清浄ニシテ、至↠意↠生ムト↢阿弥陀仏国↡一日一夜不レバ↢断絶↡者、寿終皆往↢生↡、在↢七宝浴池華蓮↡化生、可↠得↢智慧勇猛コトヲ↡。所居七宝舎宅、自在所欲ノゴトク作為、可シト↣次クナル↢上第一輩↡。

ぶついつさつかたりてのたまはく、 もろもろの八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸天しょてん人民にんみん比丘びくそう比丘びく優婆うばそく優婆うばの、 弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうする衆等しゅとうだい、 みなともに七宝しっぽうよくすいのなかにおいてす。

仏語↢阿逸菩薩↡言、諸八方上下無央数諸天・人民・比丘僧・比丘尼・優婆塞・優婆夷、往↢生阿弥陀仏国↡衆等大会、皆共テス↢七宝浴池水↡。

すべてともに人々にんにんはことごとくみづからひとつのだいれんうえにおいてして、 みなことごとくみづから道徳どうとくぎょうぜんぶ。 人々にんにんおのおのみづからそのぜん宿命しゅくみょうどうもとめしときかいたもちてなすところの善法ぜんぽうじゅうらいするところのしょう本末ほんまつ、 その好憙このむところのきょうどうきょうれる智慧ちえぎょうするところのどくき、 かみよりしもぎてうたたみなへんす。

人人↢一大蓮華↡坐、皆悉↢道徳行善↡。人人各↧其前世宿命↠道↠戒↠作善法、所↢従来↡生本末、其好憙 コノ ↡経道、知レル↠経智慧、所↢施行↡功徳↥、従↠上次↠下皆遍

もつてきょうるにみょうみょうあり、 深浅じんせんだいしょうあり、 とくれつ厚薄こうはくありて、 ねんどうとして、 才能ざいのう智慧ちえごんみょうべっす。 しゅはあひかんしょうし、 らいじゅんして、 みなみづからかんやくす。 智慧ちえゆうみょうあるに、 おのおのあひ属逮およばずと。

↠経↢明・不明↡、智↢深浅・大小↡、徳↢優劣・厚薄↡、自然之道トシテ、別↢知才能智慧健猛↡。衆観照、礼義和順、皆自歓喜踊躍。智慧↢勇猛↡、各↢相属逮 オヨ ↡。

ぶつのたまはく、 そのひとことにあらかじめとくをなしぜんをなすことをせず、 きょうししからしむることをしんぜず、 徒倚といだいなれば、 ためにもつてしかるべく、 ときいたりて都集あつまりてきょうどうけども、 ねん迫促はくそくせられて応答おうとうばんなり。 どう卓殊たくしゅちょうぜつにして才能ざいのうこうみょうなれども、 ひと辺羸へんるいにおいてのぞみてすなはちゆ。 ゆればすでにづるも、 そののちにまさにまたなんのやくかあらん。 ただしんちゅうらいろうしてひとしからんとぎゅうするのみと。

仏言、其人殊不↢↠徳コトヲセ↟善、軽戯不↠信↠使コトヲ↠然、徒倚懈怠ナレバ、為↠爾、至↠時都集アツマリドモ↢経道↡、自然迫促ラレテ応答遅晩ナリ。道智卓殊超絶ニシテ才能高猛ナレドモ、独↢辺羸↡臨↠事。悔レバ者已ルモ、其復何カアラム。但心中慕↢及カラムト

【18】ぶつのたまはく、 弥陀みだ仏国ぶっこくのもろもろのさつ阿羅あらかん衆等しゅとう大聚だいじゅは、 ねん都集あつまりて、 こころとどこころせいし、 ただおこなひをただしくして、 遊戯ゆげ洞達どうだつして、 ともにあひしたがひてぎょう翻輩ほんぱい出入しゅつにゅうす。 ようすることきわまりなく、 歓心かんしんをもつてらくして、 ともにきょうかんどうぎょうじ、 こうひさしくならひ、 ざいたけ智慧ちえあり。 こころざしくうのごとくにしてしょうじんしてがんし、 こころつひにまたちゅうせず、 こころつひにまたてんぜず、 つひにごくときあることなし。

仏言、阿弥陀仏国菩薩・阿羅漢衆等大聚会、自然都集トド↠心↠意、端↠身シクシ↠行、遊戯洞達、倶飛行翻輩出入。供養コト↠極、歓心ヲモテ、共↠経↠道、和好、才猛智慧アリ。志ニシテ↢虚空↡精進求願、心終不↢復中↡、意終不↢復転↡、終↠有コト↢懈極時↡。

どうもとむるにほかかんのごとくなりといへどもうちひときゅうしつにして、 容々ようようとしてくうのごとく、 まさにそのちゅう中表ちゅうひょう相応そうおうす。 ねんごんじょうに、 けんれん端直たんじきに、 身心しんしんしょうけつにして、 愛欲あいよくあることなく、 ちゃくどんするところなくして、 衆悪しゅあく瑕穢かえあることなし。 そのがんみなおのおのあんじょう姝好しゅこうにして、 ぞう欠減けつげんなし。

↣求ルニ↠道クナリト↢遅緩↡内急疾ニシテ、容容トシテ虚空ノゴトウ、適↢其↡中表相応。自然厳整、撿斂端直、身心清潔ニシテ、无↠有コト↢愛欲↡、無クシテ↠所↢適貪↡、无↠有コト↢衆悪瑕穢↡。其志願皆各安定姝好ニシテ、無↢増欠減↡。

どうもとむるにしょうにして、 あやまりてじゃかたむかず。 道法どうぼうじゅんもうし、 きょうしたがりょうやくし、 あへてたがひてでつせず。 もしは八方はっぽうじょうにおいて辺幅へんぷくあることなく、 ざい所欲しょよくのごとくとうすることぐうごくなり。 咸然げんねんどうをなし、 恢廓かいかくぎゅうし、 曠蕩こうとうどうねんじて、 ねんなく、 憂思うしあることなし。 ねん無為むい虚無こむくうりゅうかいあんよくにして、 善願ぜんがんとくして、 こころくしてしゃくし、 あわれみをふくみてみんし、 しょうじんしてうちおもてらいにすべてがっす。

ルニ↠道和正ニシテ、不↢誤↟邪。准↢望道法↡、随↠経↠令、不↢敢ヒテ蹉跌↡。若↢八方上下↡無↠有コト↢辺幅↡、自在所欲ノゴトク至到コト無窮无極ナリ。咸然↠道、恢廓慕及、曠蕩↠道、無↢他之念↡、无↠有コト↢憂思↡。自然無為、虚无空立、恢安無欲ニシテ、作↢得善願↡、尽↠心求索、含↠哀慈愍、精進礼義

通洞つうどうしてすることなく、 じゅんふくしょうし、 ひょうほうし、 過度かどだつして、 よく泥洹ないおん升入しょうにゅうし、 ながへに道徳どうとくごうみょうし、 ねんにあひしゅす。 快意けいしんしげらし、 しんしげらしてあきらかに潔白けっぱくなり。 がんじょうにして、 清浄しょうじょうあんじょうして、 じょうらくきわまりあることなく、 善好ぜんこうあることならびあることなし。 巍々ぎぎ耀ようしょうし、 耀ようしょうしてつねに開達かいだつみょうてつなること、 ねんのなかのねんそう、 これをしからしむるに根本こんぽんあり。

通洞↠違コト、和順副称、褒↢羅表裏↡、過度解脱、能升↢入泥洹↡、長ヘニ与↢道徳↡合明、自然保守。快意之滋ラシ↠真、滋ラシテ↠真カニ潔白ナリ。志願無上ニシテ、清浄之安定、静楽之无↠有コト↠極、善好ナルコト↠有コト↠比。巍巍之耀照、耀照開達明徹ナルコト、自然自然相、然ラシムルニ↠之↢根本↡。

ねんこうじょうじ、 こうよりしきいたり、 しきまじわてんしてしゅひゃくせんきょうへんし、 鬱単うったんねんなり。 ねん七宝しっぽうじょうじ、 よこさまりて万物まんもつじょうじ、 こうしょうまじわりあきらかにしてともにづ。 このましくして甚姝じんしゅなることきわまりあることなし。

自然↢五光↡、五光ヨリ↢九色↡、九色参ハリ徊転数百千更変、鬱単之自然ナリ。自然↢七宝↡、横↢万物↡、光精参ハリニシテ。好クシテ甚姝ナルコト↠有コト↠極

そのこくはなはだしきことかくのごとし。

国土甚ダシキコト↠此

なんぞつとめてぜんをなし、 どうねんねんじ、 じょうなく洞達どうだつして辺幅へんぷくなきことをじゃくし、 こころざしくうのなかにてざる。

↪力↠善、念↢道之自然↡、著↧於無↢上下↡洞達キコトヲ↦辺幅↥、捐↩志虚空↨。

なんぞおのおのしょうじんりきしてみづからしゃくせざる。

↢各精進努力求索↡。

ちょうぜつしてつることをべし。 弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすれば、 よこさま悪道あくどうり、 ねん閉塞へいそくして、 どうのぼるにきわまりなきに、 きやすくしてひとあることなし。 そのこくぎゃくせず、 ねんくにしたがふなり。

↠得↢超絶スツルコトヲ↡。往↢生レバ阿弥陀仏国↡、横↢於五悪道↡、自然閉塞、升ルニ↠道之無キニ↠極クシテ↠往↠有コト↠人。其国土不↢逆違↡、自然之随フナリ↠牽クニ

なんぞ世事せじててぎょうじて道徳どうとくもとめざる。 ごくじょうしょうにして寿いのちきわまりあることなきをべし。 なんすれぞ世事せじじゃくして々にょうにょうとしてともにじょう憂思うしせん。

↧棄テテ↢世↡行ジテ↦道徳↥。可↠得↢極長ニシテ寿キヲ↟有コト↠極何為ナンスレ↢世事↡トシテ憂↢思無常↡。

にん薄俗はくぞくにしてともにきゅうあらそふ。

世人薄俗ニシテ↢不急之事↡。

ともにこれにおいてぎゃくあくごっのなかにしょして、 つとめてしょうしもつてあひきゅうかつす。 そんとなくとなく、 となくひんとなく、 ろうとなくしょうとなく、 なんとなくにょとなく、 みなまさにともに銭財せんざいうれふ。 有無うむ同然どうねんなり。 憂思うしまさにひとしく、 びょうようとしてしゅうし、 おもいかさりょして、 こころのために使そうせられ、 やすときあることなし。

↠是↢劇悪極苦之中↡、勤↠身治生給活。无↠尊↠卑、无↠富↠貧、无↠老↠少、无↠男↠女、皆当↢銭財↡。有无同然ナリ。憂思適、屏営トシテ愁苦、累↠念思慮、為↠心使走ラレ、無↠有コト↢安時↡。

あればうれへ、 いえあればいえうれへ、 うしあればうしうれへ、 うまあればうまうれへ、 六畜ろくちくあれば六畜ろくちくうれへ、 奴婢ぬひあれば奴婢ぬひうれふ。 衣被えひ銭財せんざい金銀こんごん宝物ほうもつあれば、 またともにこれにうれふ。 かさそくかさねて、 ねんしゅうす。

↠田憂↠田、有↠宅憂↠宅、有↠牛憂↠牛、有↠馬憂↠馬、有↢六畜↡憂↢六畜↡、有↢奴婢↡憂↢奴婢↡。有↢衣被・銭財・金銀・宝物↡、復共↠之。重↠思↠息、憂念

よこさまじょうすい盗賊とうぞく怨主おんしゅさいのために漂焼ひょうしょうせられつながれ唐突とうとつせられもつにゃくせられ、 どく忪々しゅじゅとしてくるときあることなし。 いきどおりを胸中きょうちゅうむすび、 たくわへて恚怒いぬし、 やまいきょうふくにありて、 憂苦うくはなれず。 こころかたこころかたくして、 まさにじゅうしゃすることなし。

↢非常水火・盗賊・怨主・債家↡所↢漂焼唐突ラレ没溺ラレ、憂毒忪忪トシテ↠有コト↢解時↡。結↢憤胸中↡、稸ヘテ↠気恚怒、病在↢胸腹↡、憂苦不↠離。心堅意固クシテ、適↢縦捨コト↡。

あるいは摧蔵ざいぞうせらるるによりていのちほろぼす。 これをえんりてたれもしたがふものなし。

↢摧蔵ラルルニ↡終↠身ボス↠命。棄↢捐↡去↢誰者↡。

そんごうひんこの憂懼うくあり。 ごんすることかくのごとし。 もろもろの寒熱かんねつむすびていたみとともにす。

尊卑・豪貴・貧富有↢是憂懼↡。勤コトノゴトシ。結↢衆寒熱↡与↠痛

しょう貧者ひんじゃこんぼうす。 なければまたうれへてあらんことをほっし、 いえなければまたうれへていえあらんことをほっし、 うしなければまたうれへてうしあらんことをほっし、 うまなければまたうれへてうまあらんことをほっし、 六畜ろくちくなければまたうれへて六畜ろくちくあらんことをほっし、 奴婢ぬひなければまたうれへて奴婢ぬひあらんことをほっす。 衣被えひ銭財せんざいじゅうもつ飲食おんじきたぐいなければ、 またうれへてこれあらんことをほっす。

小家貧者窮困苦乏。无レバ↠田亦憂↠有ラムコトヲ↠田、無レバ↠宅亦憂↠有ラムコトヲ↠宅、无レバ↠牛亦憂↠有ラムコトヲ↠牛、无レバ↠馬亦憂↠有ラムコトヲ↠馬、無レバ↢六畜↡亦憂↠有ラムコトヲ↢六畜↡、無レバ↢奴婢↡亦憂↠有ラムコトヲ↢奴婢↡。无レバ↢衣被・銭財・什物・飲食之属↡、亦憂↠有ラムコトヲ↠之。

たまたまひとつあればまたひとき、 これあればこれをきて、 あること斉等さいとうならんことをおもふ。 たまたますこしくゆうすればすなはちまたじんす。 かくのごとくしょうず。 まさにまたしゃくそうすれどもやくなかるべし。 ときることあたはず。 身心しんしんともにろうして坐起ざきやすからず、 憂意うしあひしたがひてごんすることかくのごとし。 こころやつこんはなれずしてひといかる。

レバ↠一復少↠一、有↠是少↠是、思↢有コト斉等ナラムコトヲ↡。適シク具有レバ便賜尽。如↠是苦生。当↢復求索思想ドモカル↟益。不↠能↢時コト↡。身心倶坐起不↠安カラ、憂意相勤苦コト↠此。憔↠心シテ↠離↢恚恨↡独

またもろもろの寒熱かんねつむすびていたみとどうす。

亦結↢衆寒熱↡与↠痛同居

あるときはこれによりていのちほろぼす。 またぜんをなしどうをなすをがえんぜず。 寿じゅみょうしゅうじんしてすれば、 みなまさにひととおるべし。 趣向しゅこうするところあれども、 善悪ぜんあくどう、 よくこれをるものなし。

或時↠之↠身↠命。亦不↠肯↢作↠善スヲ↟道。寿命終尽レバ、皆当↢独↡。有ドモ↠所↢趣向↡、善悪之道、莫↢能モノ↟之

あるときにん父子ぶしきょうだいふうしつちゅう親属しんぞくとして、 てんのあひだにしてまさにあひきょうあいすべく、 まさにあひにくむべからず。 有無うむまさにあひきゅうすべくして、 まさにとんじゃくあるべからず。 言色ごんしきまさにしてあひらいすることなかるべし。

或時世人、父子・兄弟・夫婦・家室・中外親属トシテ、居↢天地之間↡当↢相敬愛↡、不↠当カラ↢相↡。有無当クシテ↢相給与↡、不↠当カラ↠有↢貪惜↡。言色当↣和カル↢相違戻コト↡。

あるいはもしこころあらそひて恚怒いぬするところあらば、 こんうらみのこころかすかにしてあひ嫉憎しつぞうすれども、 後世ごせにはうたたはげしくして大怨だいおんとなることをいたす。 ゆゑはいかん。 いまのごとき、 さらにあひがいせんとほっしてときのぞみてきゅうにあひやぶるべからずといへども、 しかもしゅうどくしていきどおりをしょうじんむすび、 ねんこくしてあひはなることをず、 みなまさにたがひにしょうひてたがひに報復ほうぶくすべければなり。

↠所↢恚怒↡、今世ニシテ嫉憎レドモ、後世ニハクシテ↠成コトヲ↢大怨↡。所以者何。如↠今之事、更↢相ムト↡雖↠不↣臨↠時カラ↢急↡、然之愁毒↢憤精神↡、自然剋識不↠得↢相コトヲ↡、皆当ケレバナリ対相 タガヒ 更相 タガヒ 報復↡。

ひとけん愛欲あいよくのなかにありて、 ひとひときたり、 ひとひとしょうず。 まさにきてらくところいたるべし。 みづからこれにあたりてかわるものあることなし。

人在↢世間愛欲之中↡、独、独。当↣行↢苦楽之処↡。身自↠之↠有コト↢代者↡。

善悪ぜんあくへんせるおう悪処あくしょ、 あらかじめ厳待ごんたいす。 まさにひと升入しょうにゅうすべきに、 とおしょいたり、 よくるものなし。 りていづれのところにあれども、 善悪ぜんあくねん追逐ついちくしてしょうず。 窈々ようよう冥々みょうみょうとしてべつひさしくながし。 どうおなじからざればることなく、 はなはだまたあひふことをがたし。

善悪変化セル殃咎悪処、宿厳待。当キニ↢独升入↡、遠↢他処↡、莫↢能モノ↡。去ドモ↢何↡、善悪自然追逐。窈窈冥冥トシテ別離久。道路不レバ↠同カラコト↠期、甚↠得↢復相コトヲ↡。

なんぞ家事けじてて、 おのおの強健ごうごんときおよびて、 りきしてぜんをなしつとめてしょうじんせざる。 度世どせもとむればごくじょう寿いのちべし。 ことにどうもとむるをがえんぜずして、 また須待しゅたいせんとほっしなにをかねがはんとほっするや。

↧棄テテ↢家事↡、各オヨビ↢強健↡、努力↠善精進↥。求レバ↢度世↡可↠得↢極長寿↡。殊シテ↠肯↠求ルヲ↢於道↡、復欲↢須待ムト↡欲↢何ヲカムト↡乎。

かくのごときにんぜんをなせばぜんることをしんぜず、 どうをなせばどうることをしんぜず、 すれば後世ごせにまたしょうずることをしんぜず、 施与せよすればその福徳ふくとくることをしんぜず。 すべてこれをしんぜずして、 しかももつてしからずとおもひてつひにすることあることなし。

↠是世人、不↠信↢作セバ↠善コトヲ↟善、不↠信↢為セバ↠道コトヲ↟道、不↠信↢死レバ後世復生コトヲ↡、不↠信↣施与レバコトヲ↢其福徳↡。都シテ↠信↠之、爾↠不↠然↠有コト↠是スルコト

ただこれによるがゆゑにしばらくみづからこれを、 たがひにかはるがはるぜん相続そうぞくし、 うたたあひちちのこせる教令きょうりょうじょうじゅす。

但坐↠是見↠之、更相カハルガハル前後相続、転承↢受ノコセ教令↡。

先人せんにん祖父そふもとよりぜんをなさず、 もとよりどうをなさず、 おろかにたましいくらく、 こころふさがりこころじて、 大道だいどうず。 ことによくひとしょうして趣向しゅこうするところあるをることあることなく、 またよくるものなし。 まさに善悪ぜんあくどうることあることなく、 またかたるものもなし。 ために善悪ぜんあくをなすをもつて、 福徳ふくとくおうばつ、 おのおのみづからきおひてこれを作為さいするも、 もつてことにあやしむことあることなし。

先人・祖父素ヨリ不↠作↠善、本ヨリ不↠為↠道、身愚タマシヒ、心塞意閉、不↠見↢大道↡。殊↠有コト↣能コト↢人死生↟所↢趣向↡、亦莫↢能者↡。適↠有コト↠見コト↢善悪之道↡、復無↢語↡。為↠作スヲ↢善悪↡、福徳・殃咎・禍罰、各作↢為ルモ↡、用↠有コト↠怪ムコト也。

しょうどういたること、 うたたあひぞくりゅうす。 あるいはちちこくし、 あるいはちちこくし、 あるいはおとうとあにこくし、 あるいはあにおとうとこくし、 あるいはつまおっとこくし、 あるいはおっとつまこくす。 顛倒てんどうじょうすることはじょう根本こんぽんなり。 みなまさにるべく、 じょうとくすべからず。 きょう開導かいどうすれどもどうしんずるものはすくなし。 みなまさにしょうすべくして休止くしあることなし。

コト↢於死生之道↡、転続立。或子哭↠父、或父哭↠子、或弟哭↠兄、或兄哭↠弟、或婦哭↠夫、或夫哭↠婦。顛倒上下コトハ根本ナリ。皆当↢過↡、不↠可↢常得↡。教語開導ドモ↠道。皆当クシテ↢死生↡無↠有コト↢休止↡。

かくのごときたぐいひともうみょう抵突たいとつしてきょうしんぜず、 おのおのこころこころよくせんとほっして、 こころりょせず、 愛欲あいよく愚痴ぐちにして、 道徳どうとくさとらず、 しん迷惑めいわくして財色ざいしき貪狼とんろうす。 これによりてどうず、 まさにごんきわみをへて、 悪処あくしょにありてしょうじ、 つひにとどまりてそくすることをざるべし。 これをいたむことはなはだいたむべし。

↠是タグヒ矇冥抵不↠信↢経語↡、各↠快クセムト↠意、心不↢計慮↡、愚↢痴ニシテ於愛欲↡、不↠解↢於道徳↡、迷↢於瞋怒↡貪↢狼於財色↡。坐↠之不↠得↠道、当↢勤苦↡、在↢悪処↡生、終↞得↢止休息コトヲ↡。痛コト↠之↠傷

あるときしつちゅう父子ぶしきょうだいふうしょういたりて、 たがひにこくきゅうし、 うたたあひ思慕しぼす。 ねん憤結ふんけつし、 恩愛おんないにょうぞくし、 しんじゃくつうして、 たがひにれんす。 ちゅうばくせられくるときあることなし。

或時家室・中外・父子・兄弟・夫婦、至↢於死生之義↡、更相、転思慕憂念憤結、恩愛繞続、心意著痛、対相顧恋。昼夜縛ラレ↠有コト↢解時↡。

道徳どうとくおしせしめども、 こころかいみょうせず、 恩好おんこうそうしてじょうよくはなれず、 閉塞へいそくもうみょうとしてきょうさくへいせらる。 思計しけしてこころみづからたんじょうにして世事せじ決断けつだんし、 せんしょうどうぎょうずることあたはず。 便旋べんせんとしていたりをはり、 寿いのちおわいのちくれどもどうることあたはずして、 いかんともすべきことなし。

シメセドモ道徳↡、心不↢開明↡、思↢想恩好↡情欲不↠離、閉塞矇瞑トシテ交錯覆蔽ラル。不↠能↧思計心自端正ニシテ決↢断世事↡、専精コト↞道。便旋トシテ、寿終命尽レドモシテ↠能↠得コト↠道、无↠可キコト↢那何トモス↡。

総猥そうわいかいにょうにしてみな愛欲あいよくむさぼる。 かくのごときのほうありて、 どうさとらざるものはおおく、 どうるものはすくなし。 けん怱々そうそうとしてりょうらいすべきものなし。

総猥憒ニシテ皆貪↢愛欲↡。如↠是之法アリテ、不↠解↠道、得↠道。世間怱怱トシテ↠可モノ↢聊頼↡。

そんじょうごうひん男女なんにょだいしょう、 おのおのみづからそうごんして、 みづから殺毒せつどくいだき、 あっようみょうとして、 惆悵ちゅうちょうせざるものなし。 ためにみだりにをなし、 てんあくぎゃくして人心にんしん道徳どうとくしたがはず。

尊卑・上下・豪貴・貧富・男女・大小、各怱務勤苦、躬↢殺毒↡、悪気窈冥トシテ、莫↠不ルモノ↢惆悵↡。為↠事、悪↢逆天地↡不↠従↢人心道徳↡。

あくにはまづしたがひ、 これにくみしてほしいままにすところをゆるす。 その寿いのちいまだいたらざるに、 すなはちたちまちにこれをうばひて悪道あくどうくだりて、 るいごんし、 展転てんでんしゅうどくして、 しゅ千万せんまん億歳おくさいあることなし。 いたみいふべからず、 はなはだ憐愍れんみんすべしと。

非悪ニハ、与シテ↠之↠所↠為。其寿未ルニ↠至、便チニ↠之↢入悪道↡、累世勤苦、展転愁毒、数千万億歳無↠有コト↢止期↡。痛不↠可↠言、甚シト↢憐愍↡。

【19】ぶついつさつら、 諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんげたまはく、 われみななんぢらにけんかたれり。 ひとこれをもつてのゆゑにとどまりてどうず。 なんぢらつらつらこれをゆいして、 あくをまさにじゅうしゃしてこれをおんるべし。 そのぜんなるものにしたがひて、 まさにかたたもちてみだりにをなすことなくますます諸善しょぜんをなすべし。 だいしょうしょう愛欲あいよくえい、 みなじょうとくすべからず。 よりてまさにべつすべく、 たのしむべきものなし。

仏告タマハク↢阿逸菩薩等、諸天・帝王・人民↡、我皆語レリ↢汝世間之事↡。人用↠是トドマリ不↠得↠道。汝曹熟思↢惟↡、悪者当↧縦捨遠↢離↡去↥。従↢其ナル↡、当↧堅↢妄コト↟非↦諸善↥。大小・多少愛欲之栄、皆不↠可↢常得↡。由↢別離↡、无↢可↠楽者↡。

ぶっときおよびて、 それぶっきょうふかきことを信受しんじゅし、 道徳どうとくぎょうするものあらば、 みなこれわがしょうていなり。 それはじめてぶつきょうかいまなぶことあらんとほっするものは、 みなこれわが弟子でしなり。 それいだしていえさいてて財色ざいしきぜっせんとほっし、 沙門しゃもんとなり、 ぶつのために比丘びくとならんとほっするものあらば、 みなこれわがそんなり。 わがにははなはだふことがたし。

↢仏世↡、其↧信↢受経語キコトヲ↡、奉↦行ルモノ道徳↥、皆是我小弟也。其↠有ムトハジメコト↢仏経戒↡者、皆是我弟子ナリ。其↩欲↧出↠身↠家テテ↢妻子↡絶↦去ムト財色↥、欲↧作↢沙門↡、為↠仏ムト↦比丘↥者↨、皆是我子孫ナリ。我ニハ↠得↠値コト

それがんじて弥陀みだ仏国ぶっこくしょうぜんとほっするものあらば、 智慧ちえゆうみょうにしてしゅのためにそんきょうせらるることをべし。 こころほっするところにしたがひてきょうかい虧負きぶしてひとしりえにあることをることなかれ。 もし疑意ぎいありてきょうさとらざるものは、 またすすみてぶつひたてまつれ。 なんぢがためにこれをかんと。

↧願↠生ムト↢阿弥陀仏国↡者↥、可↠得↣智慧勇猛ニシテ↠衆コトヲ↢尊敬↡。勿↠得コト↧随↢心↟欲虧↢負経戒↡在コトヲ↦於人↥。儻↢疑意↡不↠解↠経、復前マツレ↠仏。為↠汝ムト↠之

いつさつじょう叉手しゃしゅしてまうさく、 ぶつじんそんじゅうにして、 きたまふところのきょうぜんなり。

阿逸菩薩長跪叉手、仏威神尊重ニシテ、所↠説タマフ快善ナリ

われらきょうきて、 みなこころにこれをつらぬく。 にんまことにしかなり、 ぶつかたりたまふところのごとくあることなし。 いまぶつわれらをあいして、 大道だいどうかいしょうきょうしたまふ。 もくそうみょうにしてながへにだつすることをて、 いまさらにしょうずることをたるがごとし。

我曹聴↢経語↡、皆心↠之。世人実ナリ、如↢仏↟語タマフ↠有コト↠異。今仏慈↢哀我曹↡、開↢大道↡教↢語タマフ生路↡。耳目聰明ニシテヘニ↢度脱コトヲ↡、今若↠得タルガ↢更コトヲ↡。

われらぶつきょうきて、 しんをもつてかんやくかいせざるものなし。 諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんけん蠕動ねんどうたぐいおよぶまで、 みなおんこうむりて憂苦うくだつせざるものなし。 ぶつきょうかいははなはだふかきことごくたいなり。

我曹聴↢仏経語↡、莫↧不↢慈心ヲモテ歓喜踊躍開解↡者↥。及マデ↢諸天・帝王・人民・蜎飛蠕動之類↡、皆蒙↠恩↧不↣解↢脱憂苦↡者↥。仏語キコト無極无底ナリ

ぶつ智慧ちえけんしたまふところの八方はっぽうじょうらい現在げんざいは、 じょう無下むげにして、 へんふくなり。 ぶつにははなはだくことをがたし、 われらしたしく仏所ぶっしょしんあり。

智慧見知タマフ↡八方上下、去・来・現在之事、無上无下ニシテ、無辺无幅ナリ。仏ニハ↠得↠コトヲ、我曹シク慈↢心アリ於仏所↡。

われらをしてだつすることをしむるもの、 みなこれぶつぜんどうもとめたまひしときごん学問がくもん精明しょうみょうにして、 いたすところの恩徳おんどくあまねくおおひ、 ぎょうするところの福徳ふくとく相禄そうろく巍々ぎぎたればなり。 こうみょうてっしょうし、 どうなることごくにして、 泥洹ないおんかんにゅうせしめ、 きょうじゅするにてんり、 せいしょうして、 八方はっぽうじょう改動かいどうすること、 ぐうごくなり。

↣我曹ヲシテ得↢度脱コトヲ↡者、皆是仏前世タマヒシ↠道時、勤苦学問精明ニシテ、所↠致恩徳普、所↢施行↡福徳相禄巍巍タレバナリ。光明徹照、洞虚ナルコト無極ニシテ、貫↢シメ泥洹↡、教授ルニ、制威消化改↢動コト八方上下↡、无窮無極ナリ

ぶつほうそんたり、 ぐんしょうぜっして、 すべてよくぶつおよぶものなし。 ぶつ八方はっぽうじょう諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんのためにとなり、 そのこころ欲願よくがんするところのだいしょうしたがひて、 みなどうしむ。

仏為↢師法尊↡、絶シテ↢群聖↡、都↢能↠仏者↡。仏為↢八方上下諸天・帝王・人民↡作↠師、随↧其↢欲願↡大小↥、皆令↠得↠道

いまわれらぶつとあひまみえることをて、 弥陀みだぶつこえくことをたり。 われらはなはだよろこびて、 *がちにしてかいみょうなることをざるものなしと。

今我曹得↢与↠仏相エルコトヲ↡、得↠聞コトヲ↢阿弥陀仏↡。我曹甚、莫レト↧不↠得↢黠慧ニシテ開明ナルコトヲ↡者↥。

ぶついつさつげたまはく、 なんぢがことばなり、 まことにまさにしかるべし。

仏告タマハク↢阿逸菩薩↡、若言是ナリ、実↠爾

なんぢ仏所ぶっしょしんあることおおきによろこばしきことなり。 じつにまさにぶつねんずべし。 てん久々くくにしてすなはちまたぶつましますのみ。 いまわれ苦世くせにおいてぶつとなり、 だすところのきょうどうをもつて、 きょうじゅ洞達どうだつにして狐疑こぎ截断ぜつだんし、 こころただしくしおこなひをただしくしてもろもろの愛欲あいよくき、 衆悪しゅあく根本こんぽんち、 遊歩ゆぶするにとらはるることなく、 智慧ちえ典総てんそうす。 衆道しゅどうひょう維綱ゆいこうらんして、 しょうねんぶんみょうなり。 どうひらしめして、 しょう泥洹ないおんどうとをけっしょうすと。

若有コト↣慈↢心於仏所↡者大シキコトナリ。実↠念↠仏。天下久久ニシテ復有↠仏耳。今我於苦世↡作↠仏、所↠出経道ヲモテ、教授洞達ニシテ截↢断狐疑↡、端クシ↠心クシテ↠行↢諸愛欲↡、絶↢衆悪根本↡、遊歩ルニ↠拘コト、典↢総智慧↡。衆表裏、攬↢持維綱↡、照然分明ナリ。開五道↡、決↢正スト生死泥洹之道トヲ↡。

ぶつのたまはく、 なんぢら数劫しゅこうよりこのかた、 不可ふか復計ぶけこう、 なんぢらさつどうをなして、 諸天しょてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐい過度かどせんとほっしてよりこのかた、 はなはだおんなり。 ひとなんぢにしたがひてどうするもの央数おうしゅなり。 泥洹ないおんどうるにいたるものもまた央数おうしゅなり。

仏言、若曹従↢无数劫↡以来、不可復計劫、若曹作↢菩薩道↡、欲テヨリ↣過↢度ムト諸天・人民及蜎飛蠕動之類↡已来、甚久遠ナリ。人従↠若↠道者无央数ナリ。至↠得↢泥洹之道↡者亦無央数ナリ

なんぢらおよび八方はっぽうじょう諸天しょてん帝王たいおう人民にんみん、 もしは比丘びく比丘びく優婆うばそく優婆うば、 なんぢら宿命しゅくみょうに、 数劫しゅこうよりこのかた、 このどうのなかに展転てんでんしてしょうしゃし、 たがひに哭涙こくるいし、 うたたあひとんし、 憂思うししゅうどくして、 つういふべからず。 こんいたるまでしょうえずして、 すなはち今日こんにちぶつとあひまみえともに会値ひて、 ここにすなはち弥陀みだぶつみなくことはなはだぜんなり。 われなんぢらをたすけてよろこばん。

若曹及八方上下諸天・帝王・人民、若比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、若曹宿命、従↢无数劫↡已来、展↢転五道↡死生呼嗟、更相哭涙、転貪慕、憂思愁毒、痛苦不↠可↠言。至マデ↢今世↡死生不シテ↠絶、乃今日、与↠仏相会値 アヒ 、是コト↢阿弥陀仏↡甚快善ナリ我助↢汝曹↡喜

またみづからしょう痛痒つうよういとふべし。 うまるるときははなはだいたみはなはだくるしみてはなはだきわまれり。 としちょうだいするにいたりてもまたくるしみてまたきわまる。 するときもまたいたみまたくるしみてまたきわまる。 はなはだあくしゅうところにしてじょうけつならずして、 つひにとするものあることなし。

亦可↣自↢死生痛痒↡。生ミテレリ。至テモ↢年長大ルニ亦苦ミテ亦極↡。亦痛亦苦ミテ。甚悪臭ニシテシテ↢浄潔ナラ↡、ツヒ↠有コト↢可トスル者↡。

ぶつゆゑにことごとくなんぢらにかたらん。 なんぢらまたみづからしゅうしょ決断けつだんすべし。 なんぢらまたこころただしくしただしくしてますます諸善しょぜんをなすべし。 これにおいてつねにちゅうただしくし、 身体しんたいけつじょうにし、 しん洗除せんじょして、 みづからあひ約撿やくけんし、 ひょう相応そうおうして、 ごんぎょうちゅうしんにせよ。 ひとよくみづからだつして、 うたたあひしょうし、 もろもろの愛欲あいよくき、 精明しょうみょうしんにして、 がんしててんぜず、 その善道ぜんどう根本こんぽんけっせよ。

仏故↢若曹↡。若曹亦可↣自決↢断臭処・悪露↡。若曹亦可↣端クシ↠心クシテ↠身↢諸善↡。於↠是クシ↢中外↡、潔↢浄ニシ身体↡、洗↢除心垢↡、自約撿、表裏相応、言行忠信ニセヨ。人能度脱、転扶接、抜↢諸愛欲↡、精明至心ニシテ、求願不↠転、結セヨ↢其善道根本↡。

しょうすといへどもいっしゅのあひだなるのみ。 こんぜんをなせば後世ごせ弥陀みだ仏国ぶっこくしょうじて、 らくはなはだきわまりなく、 ながへに道徳どうとくごうみょうす。 しかうしてよくあひしゅし、 ながへに悪道あくどう痛痒つうようのうはなれ、 ごん諸悪しょあく根本こんぽんき、 もろもろの愛欲あいよく恩好おんこうちて、 ながへに弥陀みだ仏国ぶっこくしょうじて、 またもろもろの痛痒つうようあることなく、 またふくしてもろもろのあくしゅうところにあることなく、 またふくしてごんあることなく、 また淫泆いんいつしん愚痴ぐちなく、 また憂思うししゅうどくあることなし。

↢精苦スト↡一世須臾ナル耳。今世↠善後世↢阿弥陀仏国↡、快楽甚↠極、長ヘニ与↢道徳↡合明。然シテ保守、長ヘニ↢離悪道痛痒之憂悩↡、抜↢勤苦諸悪根本↡、断↢諸愛欲恩好↡、長ヘニ↢阿弥陀仏国↡、亦無↠有コト↢諸痛痒↡、亦无↣復シテコト↢諸悪臭処↡、亦↣復シテコト↢勤苦↡、亦無↢淫泆・瞋怒・愚痴↡、亦無↠有コト↢憂思・愁毒↡。

弥陀みだ仏国ぶっこくうまれて、 寿いのち一劫いっこう十劫じっこうひゃくこう千劫せんごう万億まんおくこうならんとほっし、 みづから恣意しい寿いのち央数おうしゅこう不可ふか復計ぶけ数劫しゅこうじゅうせんとほっせば、 ほしいままになんぢのこころしたがひてみなこれをべし。 じきせんとほっするもじきせざらんとすも、 ほしいままにそのこころのごとくにすべてことごとくねんにみなこれをべし。

レテ↢於阿弥陀仏国↡、欲↢寿一劫・十劫・百劫・千劫・万億劫ナラムト↡、自恣意↣住↢ムト寿无央数劫・不可復計数劫↡、恣↠意皆可↠得↠之↠食ムトムトスモ↠食、恣↢其↡都自然皆可↠得↠之

泥洹ないおんどうちかし。 みなおのおのみづから精明しょうみょうしん所欲しょよくがんしゃくすべし。 狐疑こぎこころちゅうることなかれ。 おうじょうせんとほっするものは、 そのしつによりて、 弥陀みだ仏国ぶっこくかいほとりねん七宝しっぽう城中じょうちゅうにありて、 ちゃくせらるることひゃくさいなるをることなかれと。

↢於泥洹之道↡。皆各精明求↢索ベシ心所欲↡。勿↠得コト↢狐疑中悔↡。欲↢往生ムト↡者、無レト↠得コト↧坐↢其過失↡、在↢阿弥陀仏国界自然七宝城中↡、讁ラルルコト五百歳ナルヲ↥。

いつさつまうさく、 ぶつごんみょうなる重教じゅうきょうけて、 みなまさにしょうじんして一心いっしんしゃくす。 ねがはくはこれをぎょうしてあへてたいせずと。

阿逸菩薩言、受↢仏厳明ナル重教↡、皆当↢精進一心求索↡。ネガハク奉↢行↡不↢敢疑怠↡。

【20】ぶついつさつらにげたまはく、 なんぢらこのにおいてよくみづからこころせいこころただしくして、 あくをなさざれば、 これを大徳だいとくぜんとなし、 すべて一輩いっぱいとしてありて、 八方はっぽうじょうさいとなしてならびあることなし。 ゆゑはいかん。 八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこくのなかの諸天しょてん人民にんみんは、 みなねんぜんをなしておおきにあくをなさざればきょうしやすければなり。

仏告タマハク↢阿逸菩薩等↡、若曹於↢是↡能↠心クシテ↠意、身レバ↠作↠悪者、是↢大徳↡、都↢一輩トシテ↡、為↢八方上下↡無↠有コト↠比。所以者何。八方上下无央数仏国諸天・人民、皆自然↠善レバ↢大↟悪レバナリ↢教化↡。

いまわれこのけんにおいてぶつとなる。 あくつうしょうのなかになしてぶつとなることもつともはげしとなす。 人民にんみんきょうして、 あくじゅうしゃせしめて、 つうらしめ、 しょうのなかよりらしめ、 そのこころごうして、 ぜんたもち、 その福徳ふくとく度世どせちょう寿じゅ泥洹ないおんどうしめん。

今我於↢是世間↡作↠仏。為シテ↢於五悪・五痛・五焼之中↡作コト↠仏↢最シト↡。教↢語人民↡、令↣縦↢捨五悪↡、令↠去↢五痛↡、令↠去↢五焼之ヨリ↡、降↢化↡、令↧持↢五善↡、得↦其福徳・度世・長寿・泥洹之道↥。

ぶつのたまはく、 なんらをかあくとなし、 なんらをかつうとなし、 なんらをかしょうのなかのものとなす。 なんらをかあくしょうしてぜんしめんものとなす。 なんらをかぜんたもちてその福徳ふくとくちょう寿じゅ度世どせ泥洹ないおんどうとなすと。

仏言、何等ヲカ↢五悪↡、何等ヲカ↢五痛↡、何等ヲカ↢五焼↡。何等ヲカ↧消↢化五悪↡令↠得↢五善↡者↥。何等ヲカスト↧持↢五善↡得↦其福徳・長寿・度世・泥洹之道↥。

【21】ぶつのたまはく、 その一悪いちあくとは、 てん人民にんみんよりしもきんじゅうけん蠕動ねんどうたぐいいたるまで、 衆悪しゅあくをなさんとほっしてつよきものはよわきをぶくし、 うたたあひ剋賊こくぞくし、 おのづからあひせっしょうしてたがひに食噉じきだんす。

仏言、其一悪者、天・人民ヨリ下至マデ↢禽獣・蜎飛蠕動之属↡、欲↠為ムト↢衆悪↡強↠弱キヲ、転剋賊、自殺傷更相食噉

ぜんをなすことをらず、 あくぎゃくどうにしてその殃罰おうばつく。 どうねんにしてまさにきて趣向しゅこうすべし。

不↠知↠作コトヲ↠善、悪逆不道ニシテ↢其殃罰↡。道之自然ニシテ↢往趣向↡。

じんみょう記識きししてこれをおかさばゆるさず、 うたたあひつづく。 ゆゑにびんせん乞丐こつがいどくなるものあり。 ゆゑにろうもうおん愚痴ぐち憋悪ひつあくなるものありて、 しもおうきょうにして及逮およばざるたぐいあり。 ゆゑにそんごう高才こうざいみょうだつ智慧ちえゆうみょうなるものあり。 みなそのぜん宿命しゅくみょうぜんをなしきょうにして恩徳おんどくほどこすがゆゑなり。

神明記識↠之不↠、転。故↢貧窮・下賎・乞丐・孤独ナルモノ↡。故↢聾・盲・瘖瘂・愚痴・憋悪ナルモノ↡、下↧尫狂ニシテ↢及逮↡之属↥。故↢尊卑・豪貴・高才明達・智慧勇猛ナルモノ↡。皆其前世宿命↠善慈孝ニシテ↢施スガ恩徳↡故ナリ

かん王法おうぼう牢獄ろうごくあれども、 おそつつしむことをがえんぜずしてあくをなせばほうりてそのちゃくく。 じゅうばついたりてはげしくして、 だつもうすれどもしゅつすることをがたし。 こんにこれありて目前もくぜん現在げんざいし、 寿いのちおわりてところあり、 そのようみょうけてまたしょうず。 たとへば王法おうぼうぎゃっごくぎょうのごとし。

ドモ↢官事王法牢獄↡、不シテ↠肯↢畏コトヲ↡作↠悪↠法↢其過讁↡。重罰致クシテ、求↢望ドモ解脱↡難↠得↢度出コトヲ↡。今世↠是目前現在寿終処、入↢其窈冥↡受↠身。比↢王法劇苦極↡。

ゆゑにねんないきんじゅう薜荔へいれいけん蠕動ねんどうたぐいあり。 うたたしんぎょう貿へ、 あくあらためてどうへ、 寿じゅみょうたんじょうあり。 魂神こんじんしょうしきねんしゅりてかたちたいりて、

↢自然犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動之類↡。転貿↢身形↡、改↠悪↠道、寿命短長アリ。魂神精識、自然↠趣↠形

まさにひとかふも、 あひしたがひともにしょうずべく、 うたたあひほうしょうしてまさにあひ還復げんぶくすべし。 殃悪おうあくばつしゅいまだきざれば、 つひにはなるることをずして、 そのなかに展転てんでんして、 世々せせ累劫るいこうにもづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢独、相↡、転報償↢相還復↡。殃悪・禍罰、衆事未レバ↠尽、終シテ↠得↠離コトヲ、展↢転↡、世世累劫ニモ↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

てんのあひだにねんにこれあり。 ときのぞみてにはかにときおうぜずといへども、 ただねんどうりて、 みなまさに善悪ぜんあくこれにすべし。

天地之間自然↠是。雖↠不↢臨↠時卒暴↟時、但取↢自然之道↡、皆当↢善悪帰↟之

これをひとつの大悪だいあくとなし、 ひとつのつうとなし、 ひとつのしょうとなす。 ごんかくのごとくして、 しゅうどくしゃすべし。 たとへばぎゃくおこりて人身にんじんくがごとし。

↢一大悪↡、為↢一↡、為↢一↡。勤苦如クシテ↠是、愁毒呼嗟スベシ。比↣劇火↢人身↡。

ひとよくみづからそのなかにおいて一心いっしんこころせいただしくしおこなひをただしくして、 ひと諸善しょぜんをなし衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとくちょう寿じゅ度世どせじょうてん泥洹ないおんどうべし。 これをひとつの大善だいぜんとなす。

人能↢其↡一心↠意クシ↠身クシテ↠行、独↢諸善↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、得↢其福徳↡、可↠得↢長寿・度世・上天・泥洹之道↡。是↢一大善↡。

【22】ぶつのたまはく、 そのあくとは、 けん帝王たいおうちょう人民にんみん父子ぶしきょうだいしつふう、 ほぼ義理ぎりなくして正令しょうりょうしたがはず、 奢淫しゃいんきょうまんにしておのおのこころこころよくせんとほっし、 しんざいにして、 たがひに調じょうし、 ことにおそれず。 しんおのおのことにして言念ごんねんまことなく、 にょうてんにしてちゅうならず、 諛媚ゆみぎょうにしておこな端緒たんしょならず。 たがひにねたにくみ、 うたたあひざんしてひと冤枉おんおうおとしいる。

仏言、其二悪者、世間帝王・長吏・人民・父子・兄弟・家室・夫婦、略シテ↢義理↡不↠従↢正令↡、奢淫憍慢ニシテ↠快クセムト↠意、恣心自在ニシテ、更相欺調、殊不↠懼↠死。心口各ニシテ言念無↠実、佞諂ニシテ不↠忠ナラ、諛媚巧辞ニシテ不↢端緒ナラ↡。更相、転讒悪↢人冤枉↡。

しゅじょうあきらかならずこころあきらかにらさずしてしん任用にんようす、 しん存在ぞんざいしてみてよくおこなひそのぎょうりて、 くらいにありてただしからざれば、 その調じょうするところとなりてみだりに忠良ちゅうりょう賢善けんぜんそんじ、 天心てんしんあたらずしてはなはだどうす。

主上不シテ↠明ナラ心不シテ↢察↡任↢用臣下↡、臣下存在↠度↢其↡、在↠位レバ↠正カラ、為↢其↟調スル忠良賢善↡、不シテ↠当↢天心↡甚↢道理↡。

しんはそのくんあざむき、 はそのちちあざむき、 おとうとはそのあにあざむき、 つまはそのおっとあざむき、 しつちゅうしきはあひあらそひておのおの貪淫とんいん心毒しんどくしん矇聾もうろう愚痴ぐち欲益よくやくいだく。 そんじょうあることなく、 おとことなくおんなとなく、 だいとなくしょうとなく、 こころともにおなじくしかなり。

↢其↡、子↢其↡、弟↢其↡、婦↢其↡、家室・中外・知識↢貪淫・心毒・瞋怒・矇聾・愚痴・欲益↡。無↠有コト↢尊卑・上下↡、無↠男↠女、無↠大↠小、心倶ナリ

みづからおのれをあつくせんとほっし、 いえやぶほろぼして、 ぜんしつ親属しんぞくねんせず、 これによりてやからやぶる。

↢自クセムト↟己、破↠家シテ↠身、不↣顧↢念前後・家室・親属↡、坐↠之↠族

あるときちゅうないしきぼうごうとう市里じりみんにん、 うたたかはるがはるじゅうし、 ともにあひがいしてざいあらそひ、 闘訟とうじゅ忿ふんしてあだをなし、 うたたしょうあらそふ。

或時家中・内外・知識・朋友・郷党・市里・愚民・野人、転カハルガハル従事、共利害↠財、闘訟怒忿↠仇、転↢勝負↡。

とみしみこころがして施与せよすることをがえんぜず、 祝々しゅくしゅくとしてまもあいたもちてとんしゃくす。 これによりてねん心労しんろうくるしむ。

↠富↠心不↠肯↢施与コトヲ↡、祝祝トシテ。坐↠之思念心労身苦

かくのごとくにしていたりをはるに、 恃怙じこするところなし。 ひときたひとりてひとりとしてしたがふものなし。 善悪ぜんあく福徳ふくとくおうちゃくばつみょうひてしょうずるところなり。 あるいは楽処らくしょにあり、 あるいはどくる。 しかうしてのちにすなはちゆともまさにまたなんぞおよぶべき。

クシテ↠是、無↠所↢恃怙↡。独↢一トシテ者↡。善悪福徳・殃禍・讁罰追ナリ↠生。或↢楽処↡或↢毒苦↡。然シテトモ↢復何↡。

あるときにんしんしょうにして、 ぜんてはほうしてこれをいかり、 したおよぶことをがえんぜず。 ただあくをなさんとほっしてみだりにどうをなし、 ただ盗窃とうせつほっしてつねに毒心どくしんいだき、 にん財物ざいもつんとほっしてもってみづからにきゅうし、 しょうさんじんしつくしてまたしゃくす。 邪心じゃしんにしてただしからず、 つねにひと恐怖くふしてひとることあらんとおそる。 ときのぞみてはからず、 いたりてすなはちゆ。

或時世人、愚心少智ニシテ、見テハ↠善誹謗↠之、不↠肯↢慕コトヲ↡。但欲↠為ムト↢不道↡、但欲↢盗窃↡常↢毒心↡、欲↠得ムト↢他人財物↡用ラニ供給、消散靡尽ツクシ復求索。邪心ニシテ不↠正カラ、常恐怖↢人ムコトヲシルコト。臨↠時不↠計、事至

こんげんちょう牢獄ろうごくありて、 ねん趣向しゅこうしてそのおうく。 けんびん乞丐こつがいどくただぜん宿命しゅくみょう道徳どうとくしんぜずしてぜんをなすことをがえんぜざるによりて、 こんあくをなす。 天神てんじんじゃくわかち、

今世↢長吏・牢獄↡、自然趣向↢其殃咎↡。世間貧窮・乞丐・孤独但坐↧前世宿命シテ↠信↢道徳↡不ルニ↞肯↠為コトヲ↠善、今世↠悪。天神別↠籍

寿いのちおわりて悪道あくどうる。 ゆゑにねんないきんじゅう薜荔へいれいけん蠕動ねんどうたぐいあり。 そのなかに展転てんでんして世々せせ累劫るいこうにもづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

寿終↢悪道↡。↢自然犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動之属↡。展↢転↡世世累劫ニモ↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

これをふたつの大悪だいあくとなし、 ふたつのつうとなし、 ふたつのしょうとなす。 ごんかくのごとくにして、 たとへばおこりてはげしく人身にんじんくがごとし。

↢二大悪↡、為↢二↡、為↢二↡。勤苦如ニシテ↠是、比↣火於焼↢人身↡。

ひとよくみづからそのなかにおいて一心いっしんこころせいただしくしおこなひをただしくして、 ひと諸善しょぜんをなし衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとくちょう寿じゅ度世どせじょうてん泥洹ないおんどうべし。 これをふたつの大善だいぜんとなすと。

人能↢其↡一心↠意クシ↠身クシテ↠行、独↢諸善↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、得↢其福徳↡、可得↢長寿・度世・上天・泥洹之道↡。是スト↢二大善↡。

【23】ぶつのたまはく、 その三悪さんあくとは、 もろもろのけん人民にんみんしょうしあひりともによりて、 てんのあひだにす。 処年しょねん寿じゅみょう、 よくいくばくのとしもなし。 いたりてはごうちょうじゃげんみょう善人ぜんにんあり、 しもには貧賎びんせん尫羸おうるいしゃあり。 なかにはりょうひとありて、 ただ毒悪どくあくねんして身心しんしんただしからず、

仏言、其三悪者、世間人民、寄生、居↢天地之間↡。処年寿命、无↢能クノ↡。至リテハ↢豪貴・長者・賢明・善人↡、下ニハ↢貧賎・尫羸・愚者↡。中ニハ↢不良之人↡、但懐↢念毒悪↡身心不↠正カラ

つねに淫泆いんいつねんじてわずら胸中きょうちゅうつ。 愛欲あいよくきょうさくして坐起ざきやすからず、 とんけんじゃくにしてよこさまにいたづらにんことをほっす。 細色さいしき眄睞めんらいして悪態あくたい婬泆いんいつし、 つまあれどもいとにくみてひそかにみだりに出入しゅつにゅうし、 いえしょたもちてあひきゅうしてをなし、 じゅ飲食おんじきしてもつぱらともにあくをなす。

↢淫泆↡煩↢胸中↡。愛欲交錯坐起不↠安カラ、貪意慳惜ニシテ↢横コトヲ↡。眄↢睞細色↡悪態婬泆、有ドモ↠婦厭出入、持↢家所有↡相↠非、聚会飲食↠悪

ひょうおこぞくをなしてしろ格闘かくとうし、 劫殺ごうせつ截断ぜつだんして強奪ごうだつどうなり。 ひと財物ざいもつちゅうせつしてにはかにれどもしょうすることをがえんぜず、 まさにもとむべきところのものこれをなすことをがえんぜず、 悪心あくしんほかにありては、 もつぱらなすことあたはず、 よくしてをなしせいはくきょうし、 かえりてはいえきゅうしてともにあひしょうかつす。 こころをほしいままにしこころここよろくしておこなひをきわらくをなす。 にんにょぎょうらんし、 あるいはその親属しんぞくにおいてそんちょうろうけず。 しゅともにぞうし、 しつちゅううれひてこれをいかる。

↠兵↠賊↠城格闘、劫殺截断強奪不道ナリ。取↢人財物↡偸窃ニハカドモ不↠肯↢治生コトヲ↡、所↠当↠求者不↠肯↠為コトヲ↠之、悪心在テハ↠外、不↠能↢専コト↡、欲↠事勢迫脅、持テハ↠家生活。恣ニシ↠心クシテ↠意↠行↠楽行↢乱他人婦女↡、或↢其親属↡不↠避↢尊卑・長老↡。衆共憎悪、家室・中外患而恚↠之

また県官けんかんほうりょうおそれず、 ろくくるところなし。 かくのごときあくねん牢獄ろうごくあり、 日月にちがつしょうじんみょうしゅして諸神しょじんしょうろくす。

亦復不↠畏↢県官法令↡、無↠所↠避↠録。如↠是之悪、自然牢獄アリ、日月照識神明記取諸神摂録

ゆゑにねんないきんじゅう薜荔へいれいけん蠕動ねんどうたぐいあり。 そのなかに展転てんでんして世々せせ累劫るいこうにもづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢自然犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動之属↡。展↢転↡世世累劫ニモコト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

これをつの大悪だいあくとなし、 つのつうとなし、 つのしょうとなす。 ごんかくのごとくにして、 たとへばおこりて人身にんじんくがごとし。

↢三大悪↡、為↡、為↢三↡。勤苦如ニシテ↠是、比↣火↢人身↡。

ひとよくみづからそのなかにおいて一心いっしんこころせいただしくしおこなひをただしくして、 ひと諸善しょぜんをなし衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとくちょう寿じゅ度世どせじょうてん泥洹ないおんどうべし。 これをつの大善だいぜんとなすと。

人能↢其↡一心↠意クシ↠身クシテ↠行、独↢諸善↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、得↢其福徳↡、可↠得↢長寿・度世・上天・泥洹之道↡。是スト↢三大善↡。

【24】ぶつのたまはく、 そのあくとは、 諸人しょにんぜんをなすことあたはずしてみづからあひはいし、 うたたあひ教令きょうりょうしてともに衆悪しゅあくをなし、 しゅとして伝言でんごんをなすに、 ただりょうぜつあっもうほっし、 あひねたみてたがひに闘乱とうらんす。

仏言、其四悪者、人不シテ↠能↠作コト↠善壊敗、転教令↢衆悪↡、主トシテ↢伝言↡、但欲↢両舌・悪口・罵詈・妄語↡、相更相闘乱

善人ぜんにん憎嫉ぞうしつ賢善げんぜんはいしてかたはらにこれをよろこぶ。 また父母ぶも孝順きょうじゅんようせず、 しききょうしてしんなくじょうじつがたし。 だいそんにしてどうありといひ、 よこさま威武いぶぎょうじてごんりきいきおひをくわへ、 侵剋しんこくしてひとあなどりみづからあくをなすとることあたはず、 みづからしゅうざんせず、 よう頑健がんごんにしてひとをしてこれをじょうきょうせしめんとほっす。

憎↢嫉善人↡敗↢壊賢善↡於↠之。復不↤孝↢順供↣養父母↡、軽↢易師友・知識↡無↠信難↠得↢誠実↡。自大尊貴ニシテトイヒ↠道、横↢威武↡加↢権力勢↡、侵剋アナド↠人不↠能↢自コト↟為スト↠悪、不↢自羞慚↡、自用頑健ニシテ↠令ムト↤人ヲシテ承↢事畏↣敬↡。

またてんじんみょう日月にちがつきょうせず、 またぜんをなすことを教令きょうりょうすべからず、 ごうすべからず。 よう偃蹇えんけんにしてつねにまさにしかなり。 またあいしんなく恐懼くくこころらずきょうまんなることかくのごとし。

復不↣畏↢敬天地・神明・日月↡、亦不↠可↣教↢令コトヲ↟善、不↠可↢降化↡。自用偃蹇ニシテナリ。亦復无↣憂心↡不シテ↠知恐懼之意↡憍慢ナルコト↠是

天神てんじんこれをしるす。 そのぜん宿命しゅくみょうにすこぶる福徳ふくとくをなすによりて、 しょうぜんしょうようしてこれをたすくるも、 こんあくをなして諸善しょぜんじんしてり、 あくのこれをふをひとりむなしくちてふくするところなく、 おもおうちゃくけて、

天神記↠之↣其前世宿命↢福徳↡、小善扶接営護ルモ↠之、今世↠悪尽↢諸善↡日、見↢悪フヲ↟之、身独↠所↢復依↡、受↢重殃讁↡、

寿じゅみょうおわるとき衆悪しゅあくめぐしてねん迫促はくそくす。 まさにきて追逐ついちくしてそくすることをざるべし。 ねん衆悪しゅあくともにこれにおもむいたる。

寿命終ルトキ衆悪繞自然迫促。当↢往追逐↟得↢止息コトヲ↡。自然衆悪共↢頓

その名籍みょうじゃくじんみょうところにあることありて、 おう引牽いんけんしまさに相得そうとくすべし、 ねん趣向しゅこうし、 とがちゃくばつ身心しんしん摧砕ざいさいし、 じんぎょうごくして、 きゃくすることをず。 ただすすきてそのかくることを。 このときあたりてゆともまたなんのやくかあらん。 まさにまたなんぞおよぶべき。 天道てんどうねんにしてでつすることをず。

↣其名籍コト↢神明↡、殃咎引牽↢値相得↡、自然趣向、受↢過讁罰↡身心摧砕、神形苦極、不↠得↢離却コトヲ↡。但得↣前コトヲ↢其火鑊↡。当↢是之時↡悔トモ復何カアラム。当↢復何↡。天道自然ニシテ不↠得↢蹉跌コトヲ↡。

ゆゑにねんないきんじゅう薜荔へいれいけん蠕動ねんどうたぐいあり。 そのなかに展転てんでんして世々せせ累劫るいこうにもづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢自然犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動之属↡。展↢転↡世世累劫ニモ↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

これをつの大悪だいあくとなし、 つのつうとなし、 つのしょうとなす。 ごんかくのごとくにして、 たとへばおこりて人身にんじんくがごとし。

↢四大悪↡、為↢四↡、為↢四↡。勤苦如ニシテ↠是、比↣火↢人身↡。

ひとよくみづからそのなかにおいて一心いっしんこころせいただしくしおこなひをただしくして、 ひと諸善しょぜんをなし衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとくちょう寿じゅ度世どせじょうてん泥洹ないおんどうべし。 これをつの大善だいぜんとなすと。

人能↢其↡一心↠意クシ↠身クシテ↠行、独↢諸善↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、得↢其福徳↡、可↠得↢長寿・度世・上天・泥洹之道↡。是スト↢四大善↡。

【25】ぶつのたまはく、 そのあくとは、 にん徒倚といにしてぜんをなすことをがえんぜず、 しょうすることをおもはずして、 さいかんし、 父母ぶももともにしかなり、 してそのおしへんとほっすれば、 その悪心あくしんをもつてまなこいからしてごんりょうおうしてしたがはず、 らいほんぎゃくすることにんよりもはげし。 たとへばおんのごとし。 なきにしかず。

仏言、其五悪者、世人徒倚懈惰ニシテ不↠肯↠作コトヲ↠善、不シテ↠念↢治生コトヲ↡、妻子飢寒、父母ナリ。欲レバムト↢其↡、其子悪心ヲモテ↠目応↢怒言令↡不↠従、違戻反逆コト↢於野人ヨリモ↡。比↢怨家↡。不↠如↠無キニ↠子。

みだりにあまねくたいしてしゅともにうれいとふ。 とがむるもまたほうしょうしんあることなし。

仮貸衆共トガムルモ↣復有コト↢報償之心↡。

ひん困乏こんぼうしてまたることあたはず、 かくかいしょうしほしいままにさんし、 しばしばいたづらにるにならひて、 ゆうしんきゅうす。 防禁ぼうきんおそれず、 飲食おんじききわまりなく、 さけきっうまきをたしなみ、 出入しゅつにゅう期度ごどあることなし。 魯扈ろこ抵突たいとつしてにんじょうらず、 しょうごうせいして

窮貧困シテ↠能↢復得コト↡、辜較諧声放縦遊散ナラヒ↢数↡、自用賑給。不↠畏↢防禁↡、飲食無↠極、喫↠酒↠美、出入↠有コト↢期度↡。魯扈抵不↠知↢人情↡、壮吁強制

ひとよろこびあるをてはぞうしてこれをいかり、 なくらいなく、 よう識当しきとうしてかんぎょうすべからず。 また父母ぶもさい有無うむねんせず、 またつひに父母ぶもとくほうずることをおもはず、 また恩好おんこうおもはず。 こころにつねにあくねんじ、 くちにつねにあくをいひ、 につねにあくおこなひて、 じょうじゅすることあらず。

テハ↢人↟喜憎妬↠之、無↠義无↠礼、自用識当不↠可↢諌暁↡。亦復不↣憂↢念父母・妻子有无↡、又復不↠念↣卒コトヲ↢父母之徳↡、亦復不↠念↢師之恩好↡。心↠悪、口↠悪、身↠悪、日不↢成就コトアラ↡。

道徳どうとくしんぜず、 げんみょうせんしょうあることをしんぜず、 ぜんをなしどうをなせば度世どせべきことをしんぜず、 けんぶつあることをしんぜず。 かんころ比丘びくそうをしてたたかはしめんとほっし、 つねにひところさんとほっし、 父母ぶもきょうだいさいそうしんぼうころさんとほっす。 父母ぶもきょうだいさいそうしんぼうも、 ぞうしてこれをてはこれをしてせしめんとほっす。 ぶつきょうしんぜず、 ひと寿じゅみょうしゅうじんして後世ごせにまたしょうずることをしんぜず、 ぜんをなせばぜんることをしんぜず、 あくをなせばあくることをしんぜざるなり。

不↠信↢道徳↡、不↠信↠有コトヲ↢賢明・先聖↡、不↠信↢作↠善↠道コトヲ↟得↢度世↡、不↠信↢世間コトヲ↟仏。欲↢羅漢↡闘シメムト↦比丘僧ヲシテ↥、常↠殺ムト↠人、欲↠殺ムト↢父母・兄弟・妻子・宗親・朋友↡。父母・兄弟・妻子・宗親・朋友、憎テハ↠之↠使ムト ↢之ヲシテ↡。不↠信↢仏経語↡、不↠信↢人寿命終尽後世復生コトヲ↡、不↠信↢作↠善コトヲ↟善、不ナリ↠信↢作↠悪コトヲ↟悪

かくのごときらのひとなん女人にょにんしんともにしかなり。 らいほんぎゃくして愚痴ぐち蒙篭もうろうなり。 しんよくにしてしきするところなく、 ようぜんにしておおきに智慧ちえありとなして、 またじゅうらいするところのしょうして趣向しゅこうするところをらず。 がえんじてきょうならずしててんあくぎゃくす。 そのちゅうげんにおいてきょうぎょうもうし、 長生じょうしょうんとほっし、 不死ふししゃすれども、 かならずまさにしょうごん善悪ぜんあくどうじゅす。 つくるところのあくおうおおおもむき、 だつするをず。 またごうしてぜんをなさしむべからず。

↠是人、男子女人心意倶ナリ。違戻反逆愚痴蒙篭ナリ。瞋怒嗜欲ニシテ↠所↢識知↡、自用快善ニシテ↢智慧アリト↡、亦不↠知↧所↢従来↡生、死↦趣向↥。不シテ↢肯慈孝ナラ↡悪↢逆天地↡。於↢其中間↡望↢求僥倖↡、欲↠得ムト↢長生↡、射↢呼ドモ不死↡、会↣帰↢就生死勤苦善悪之道↡。身↠作殃咎衆、不↠得↢度脱ルヲ↡。亦不↠可↢降化↟作↠善

しんをもつてきょうし、 死苦しく善悪ぜんあく趣向しゅこうするところこれあることを開導かいどうすれどもまたこれをしんぜず。 しかればしんしてともにかたりてだつせしめんとほっすれどもやくなし。 そのひとしんちゅう閉塞へいそくしてこころかいせず、

慈心ヲモテ教語、開↧ドモ苦善悪所↢趣向↡有コトヲ↞是復不↠信↠之。然レバ苦心ドモ↠令ムト↢度脱↡无↠益。其人心中閉塞意不↢開解↡、

だいみょうまさにいたらんとするに、 ときいたりてみなゆ。 そののちにすなはちゆれどもまさにまたなんぞおよぶべき。 あらかじめはかりてぜんをなさずしてきわまるにのぞみてなんのやくかあらん。

大命将ムトスルニ、至↠時皆悔。其ドモ↢復何↡。不シテ↟善↠窮ルニカアラム

てんのあひだにどうおのおのあきらかにして、 恢曠かいこうようちょう浩々こうこう汗々かんかんたり。 うたたあひ善悪ぜんあく毒痛どくつうじょうじゅして、 みづからこれにあたりてかわるものあることなし。 どうねんなり、 そのしょぎょうしたがひてみょうひてしょうずるところ、 じゅうしゃすることをず。

天地之間五道各ニシテ、恢曠窈窕、浩浩汗汗タリ。転承↢受善悪毒痛↡、身自↠之↠有コト↢代者↡。道之自然ナリ、随↢其所行↡追↠命所↠生不↠得↢縦捨コトヲ↡。

善人ぜんにんぜんぎょうじてきょうなれば、 らくよりらくり、 みょうよりみょうる。 悪人あくにんあくぎょうじて、 よりり、 みょうよりみょうる。 たれかよくるものあらん。 ひとぶつけんしたまへるのみ。 人民にんみんきょうしたまへども信用しんようするものはすくなし。 しょうやすまず、 悪道あくどうえず。 かくのごときにんには、 ことごとく道説どうせつすべからず。

善人↠善慈孝ナレバ、従↠楽入↠楽、従↠明入↠明。悪人↠悪、従↠苦↠苦、従↠冥↠冥。誰アラム。独見知タマヘル耳。教↢語タマヘドモ人民↡信用。死生不↠、悪道不↠絶。如↠是世人ニハ、不↠可↢悉道説↡。

ゆゑにねんないきんじゅう薜荔へいれいけん蠕動ねんどうたぐいあり。 そのなかに展転てんでんして世々せせ累劫るいこうにもづるあることなく、 だつがたし。 いたみいふべからず。

↢自然犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動之属↡。展↢転↡世世累劫ニモ↠有コト↢出期↡、難↠得↢解脱↡。痛不↠可↠言

これをいつつの大悪だいあくいつつのつういつつのしょうとなす。 ごんをなすことかくのごとし。 たとへばおこりて人身にんじんくがごとし。

↢五悪・五痛・↡。コト↢勤苦↡如↠是。比↣火↢人身↡。

ひとよくみづからそのなかにおいて一心いっしんこころせいただおこなひをただしくして、 ごんぎょうあひかなひてなすところじょうかたるところことばのごとくして、 しんてんぜずしてひと諸善しょぜんをなし衆悪しゅあくをなさざれば、 ひとだつして、 その福徳ふくとくちょう寿じゅ度世どせじょうてん泥洹ないおんどうべし。 これをいつつの大善だいぜんとなすと。

人能↢其↡一心↠意クシ↠身クシテ↠行、言行相カナヒ所↠作至誠所↠語クシテ↠語、心口不シテ↠転↢諸善↡不レバ↠為↢衆悪↡者、身独度脱、得↢其福徳↡、可↠得↢長寿・度世・上天・泥洹之道↡。是スト↢五大善↡。

【26】ぶついつさつらにげたまはく、 われみななんぢらにかたる、 このあくごんかくのごとし。 つうおこさしめしょうおこさしめて展転てんでんしてあひしょうず。

仏告タマハク↢阿逸菩薩等↡、我皆語↢若曹↡、是五悪勤苦如↠是。令↠起↢五痛↡令↠起↢五焼↡展転

けん人民にんみんぜんをなすことをがえんぜずして衆悪しゅあくをなさんとほっす。 あへてこのもろもろのあくおかさんとほっすれば、 みなことごとくねんにまさにつぶさにきょうりゃくして悪道あくどうのなかにる。

世間人民不シテ↢肯↠為コトヲ↠善↠作ムト↢衆悪↡。敢レバ↠犯ムト↢此悪事↡者、皆悉自然↣具更歴↢悪道↡。

あるいはそれこんにはまづびょうおうかぶりてしょうず。 しゅしめしてこれをしむ。 寿いのちおわりてはごくだいしゅにゅうし、 しゅう酷毒こくどくし、 みづからあひしょうねんしてうたたあひしょうめつするなり。

今世ニハ↢病殃↡死不↠得。↠衆シム↠之。寿終テハ趣↢入至極大苦↡、愁憂酷毒、自燋然焼滅ルナリ

そのしかうしてのちいたりてともにおんとなりてたがひにしょうせつす。 しょうよりおこりてだいこんぎゃくいたる。 みな財色ざいしき貪淫とんいんしあへて忍辱にんにくして施与せよせざるによりてなり。 おのおのみづからこころよくせんことをほっして、 またこくちょくなく、 ごんみょうんことをほっすれども、 よくせまるところとなり、 こころしたがひてそうし、 またることあたはず。 いきどおりを胸中きょうちゅうむす財色ざいしき縛束ばくそくせられて、 だつすることあることなし。

↢其シテ↡共↢怨家↡更相傷殺。従↢小微↡起↢大困劇↡。皆従テナリ↧貪↢淫財色↡不ルニ↦肯忍辱施与↥。各↢自クセムコトヲ↡、無↢復曲直↡、欲ドモ↠得ムコトヲ↢健名↡、為↢痴欲↟迫、随↠心思想、不↠能↢復得コト↡。結↢憤胸中↡財色縛束ラレテ、无↠有コト↢解脱コト↡。

厭足えんそくらず、 おのれをあつくしよくあらそひてしょうろくするところなし。 えいなれどもときあたりて忍辱にんにくしてぜんほどこすことをらず。 せいいくばくもなくしてあくみょうしたがひてこがし、 ろうしてひさしくしてのちおおきにはげし。

シテ↠知↢厭足↡、厚クシ↠己↠欲↠所↢省録↡。富貴栄華ナレドモ忍辱不↠知↠施コトヲ↠善。威勢無シテ↠幾クモ↢悪名↡燋↠身、坐シテ↢労苦↡久シテ後大

ねん随逐ずいちくしてけやむことあることなし。 王法おうぼうちょうしてねん糾挙くこし、 じょう相応そうおうしてもうこう煢々けいげい忪々しゅじゅとしてまさにそのなかにるべし。 こんにこれあり。 いたましきかないたむべし。 すべて義理ぎりなくしょうどうらずと。

自然随逐↠有コト↢解コト↡。王法施張自然糾挙、上下相応羅網綱紀、煢煢忪忪トシテ↠入↢其↡。古今↠是。痛マシキ哉可↠傷。都↢義理↡不↠知↢正道↡。

ぶついつさつらにかたりたまはく、 もしにこれあらんに、 ぶつみなみんしてこれをあわれみ、 じんをもつて衆悪しゅあくしょ摧動ざいどうし、 みなこれをしょうしたまふ。 あくりてぜんしょえんきょうかい奉持ぶじすることをしめ、 きょうぼうじょうじゅぎょうせざるはなく、 あへて度世どせ無為むい泥洹ないおんどうぜんにして極楽ごくらくたるをしつせずと。

タマハク↢阿逸菩薩等↡、若ムニ↠是、仏皆慈愍↠之、威神ヲモテ摧↢動衆悪諸事↡、皆消↢化タマフ↡。令↠得↧去↠悪↠善棄↢捐所思↡奉↦持コトヲ経戒↥、莫↠不ルハ↤承↢受施↣行経法↡、不↣敢違↢失度世・無為・泥洹之道快善ニシテタルヲ↡。

ぶつのたまはく、 なんぢら、 諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんおよび後世ごせひとぶつきょうてつらつらこれをゆいして、 よくみづからそのなかにおいてこころただしくしおこなひをただしくすべし。

仏言、若曹、諸天・帝王・人民及後世人、得↢仏経語↡熟思↢惟↡、能↢其↡端クシ↠心クスベシ↠行

そのしゅじょうぜんをなしそのしもそっけんして、 しゅおしへうたたあひ勅令ちょくりょうし、 うたたともにぜんをなしうたたあひだつせよ。 おのおのみづからただしくまもにんみんあいして、 しゅうしんおこたらざれ。 しょうとうときょううやま通洞つうどう博愛はくあいにして、 ぶつ教令きょうりょうはあへて虧負きぶすることなく、 まさにうれへて度世どせ泥洹ないおんどうたるべし。 まさにうれへてしょう痛痒つうよう断截だんぜつあく根本こんぽんくべし。 まさにうれへてないきんじゅう薜荔へいれいけん蠕動ねんどうあっどう断絶だんぜつすべし。 まさにぶっおよびてかたきょうどうたもちてあへてしつすることなかるべしと。

主上為↠善率↢化撿↣御↡、教↠衆勅令、転↠善度脱。各慈仁愍哀、終身不↠怠。尊↠聖↠孝通洞博愛ニシテ、仏語教令↢敢虧負コト↡、当↢憂度世・泥洹之道タル↡。当↧憂断↢截死生痛痒↡抜↦悪根本↥。当↣憂断↢絶犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動悪苦之道↡。当シト↢仏世↡堅↢経道↡無カル↦敢違失コト↥。

ぶつのたまはく、 なんぢら、 まさにしんずべきものはいかん、 第一だいいちきゅうにまさにみづからただしくすべし、 まさにみずづからこころただしくすべし、 まさにみづからただしくすべし、 まさにみづからみみただしくすべし、 まさにみづからはなただしくすべし、 まさにみづからくちただしくすべし、 まさにみづからただしくすべし、 まさにみづからあしただしくすべし。 よくみづから撿斂けんれんしてみだりにどうすることなく、 身心しんしんじょうけつにしてともにぜん相応そうおうし、 ちゅう約束やくそくしてよくしたがふことなく、 諸悪しょあくおかさざれ。

仏言、若曹、当↠信云何、第一急↢自クス↟身、当↢自クス↟心、当↢自クス↟目、当↢自クス↟耳、当↢自クス↟鼻、当↢自クス↟口、当↢自クス↟手、当↢自クス↟足。能撿斂↢妄動作コト↡、身心浄潔ニシテ相応、中外約束↠随コト↢嗜欲↡、不↠犯↢諸悪↡。

言色ごんしきまさにすべし。 しんぎょうまさにせんなるべし。 ぎょう坐起ざきしょまさにやすらかなるべし。 をなさばなすところまさにまづつらつらりょしてこれをはかるべし。 才能ざいのうたくし、 えんせんし、 あんじょうにしておもむろにこれを作為さいすべし。 をなすこと倉卒そうそつにして、 あらかじめじゅくせずしてこれをなしてあきらかならざればその功夫くふうしなふ。 はいのちにあればいたづらにくるしみてほろぼす。 じょうちゅうしんにしてどうぜっすべしと。

言色当。身行当↠専ナル。行歩・坐起所作当↠安カナル。作↠事所↠為↢先思慮↟之。揆↢度才能↡、視↢瞻円規↡、安定ニシテ作↢為ベシ↡。作コト↠事倉卒ニシテ、不シテ計熟↡為↠之レバ↠諦ナラ↢其功夫↡。敗悔在↠後↠身。至誠忠信ニシテ↠道絶去ベシト

ぶつのたまはく、 なんぢら、 ここにおいてますます諸善しょぜんをなして、 おんとくほどこしてよくどうきんおかさず、 忍辱にんにくしょうじん一心いっしん智慧ちえをもつて、 展転てんでんしてまたあひきょうしてぜんをなしてとくをなせ。 かくのごときのきょうぼうしん専一せんいつにして、 斎戒さいかい清浄しょうじょうなること一日いちにちいちなれば、 弥陀みだぶつくににありてぜんをなすことひゃくさいなるにすぐれり。

仏言、若曹、於↠是↢諸↡、布↠恩↠徳不↠犯↢道禁忌↡、忍辱・精進・一心・智慧ヲモテ、展転復相教化↠善↠徳。如キノ↠是経法、慈心専一ニシテ、斎戒清浄ナルコト一日一夜ナレバ者、勝レリ↧於在↢阿弥陀仏国↡作コト百歳ナルニ↥。

ゆゑはいかん。 弥陀みだ仏国ぶっこくはみなとく衆善しゅぜんむこと無為むいねんにしてしゃくするところのごとくにありて、 諸悪しょあくおおきさ毛髪もうはつのごとくなるものもあることなければなりと。

所以者何。阿弥陀仏国皆積コト↢徳衆善↡无為自然ニシテ↠所ノゴトクニ↢求索↡、無レバナリト↠有コト↣諸悪クナルモノモ↢毛髪↡。

ぶつのたまはく、 ここにおいてぜんをなすことじゅうにちじゅうなれば、 そのとくほう仏国ぶっこくのなかの人民にんみんぜんをなすこと千歳せんざいなるにすぐれり。

仏言、於↠是コト↠善十日十夜ナレバ者、其徳勝レリ↢於他方仏国人民コト↠善千歳ナルニ↡。

ゆゑはいかん。 ほう仏国ぶっこくはみなことごとくぜんをなすに、 ぜんをなすものはおおあくをなすものはすくなし、 みなねんものありて、 求作ぐさぎょうぜずしてすなはちおのづからこれをればなり。

所以者何。他方仏国皆悉スニ↠善、作↠善↠悪、皆有↢自然之物↡、不シテ↠行↢求作↡便バナリ↠之

このけんあくをなすものはおおぜんをなすものはすくなし、 求作ぐさぎょうぜざればしむることあたはず。 にんよくみづからただしくせいしてぜんをなし、 しんどうもとむ、 ゆゑによくしかるのみ。 このけんねんなることあることなく、 きゅうすることあたはず、 まさにしゃくぎょうじてごんしてしょうすべし。 うたたあひだい調じょうしてあくこのみ、 その財物ざいもつさいきゅうす。 どくこころろうくるしむ。 かくのごとくにしていたりをはるに、 しんせんならず惚恫こっとうとしてやすからず。

↠悪↠善、不レバ↠行↢求作↡不↠能↠令コト↠得。世人能↠善、至心↠道、故耳。是↠有コト↢自然ナルコト↡、不↠能↢自給コト↡、当↧行↢求索↡勤苦治生↥。転欺殆調詐↠悪、得↢其財物↡帰↢給妻子↡。↢食毒↡↠心身苦。如ニシテ↠是、心意不↠専ナラ惚恫トシテ不↠安カラ

ひとよくみづからあんじょうにしてぜんをなし、 しょうじんしてとくをなす、 ゆゑによくしかるのみ。

人能安静ニシテ↠善、精進↠徳、故

ぶつのたまはく、 われみななんぢらおよび諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんあわれみて、 みなおしへて諸善しょぜんをなし衆悪しゅあくをなさざらしむ。 その所能しょのうしたがひてすなはちどうきょうかいじゅ開導かいどうして、 ことごとくこれをぎょうせしむ。

仏言、我皆哀↢若曹及諸天・帝王・人民↡、皆教↧作↢諸善↡不↞為↢衆悪↡。随↢其所能↡輒授↢与↡開導、悉奉↢行シム↡。

すなはちくんそっしてぜんをなしてしん教令きょうりょうし、 ちちはそのおしへ、 あにはそのおとうとおしへ、 おっとはそのつまおしへ、 しつない親属しんぞくぼう、 うたたあひきょうして、 ぜんをなしどうをなしきょうほうかいたもち、 おのおのみづからただしくまもりてじょうあひいましめ、 そんとなくとなく、 おとことなくおんなとなく、 斎戒さいかい清浄しょうじょうにしてかんせざるはなし。 義理ぎりじゅんしてかんらくきょうし、 みづからあひ約撿やくけんす。

率化↠善教↢令臣下↡、父↢其↡、兄↢其↡、夫↢其↡、家室・内外・親属・朋友、転教語、作↠善↠道↠経↠戒、各上下相、无↠尊↠卑、無↠男↠女、斎戒清浄ニシテ↠不ルハ↢歓喜↡。和↢順義理↡歓楽慈孝、自約撿

それぶつきょうることあらば、 ことごとくたもちてこれをおもへ。 まさにしょすべからざるをしかもおかしてこれをなさば、 すなはちみづから悔過けかせよ。 あくりてぜんき、 じゃててしょうをなし、 あしたきてゆうべあらためて、 きょうかい奉持ぶじすればぎゃくたから

↠得コト↢仏経語↡、悉↠之。不ルヲ↠当カラ↢所作↡而↠之、即悔過。去↠悪↠善、棄↠邪↠正、朝、奉↢持レバ経戒↡劇得↠

ぶつしょぎょうところ所在しょざい郡国ぐんこくにはすなはちきょうかいじゅす。 諸天しょてん日月にちがつしょうしん諸神しょじん国王こくおう旁臣ぼうしんちょう人民にんみんしょりゅうじんないきんじゅう薜荔へいれいけん蠕動ねんどうたぐいも、 しんをもつてかいせざるものなし。 みなことごとくきょうしてぶつしたがひ、 きょうどう稽受けいじゅしてけてこれをぎょうす。

所行処、所在郡国ニハ授↢与経戒↡。諸天・日月・星辰・諸神・国王・旁臣・長吏・人民・諸竜・鬼神・泥犁・禽獣・薜荔・蜎飛蠕動之属、莫↧不↢慈心ヲモテ開解↡者↥。皆悉敬事↠仏、稽↢受経道↡承奉↢行↡。

すなはちくんがいしてぜんをなし、 斎戒さいかいしょうしてきよくみづからすすあらひ、 こころただしくしおこなひをただしくせん。 くらいして厳慄ごんりつにして、 教勅きょうちょくしゅひきゐてぜんをなし、 道禁どうきんぎょうしてごんりょうをしてただしからしむ。 しんはそのくんきょうし、 ちゅうじきりょうけてあへて違負いぶせず。 父子ふしごんりょう孝順きょうじゅんじょうじゅし、 きょうだいふうそうしんぼうじょうあひりょうしてことばしたがす。 そんだいしょう、 うたたあひきょうするに、 らいをもつてしにかなひあひ違負いぶせず。

改化↠善、斎戒精思、端クシ↠心クセム↠行。居ニシテ、教勅↠衆↠善、奉↢行道禁↡令↢言令ヲシテカラ↡。臣↢其↡、忠直↠令不↢敢違負↡。父子言令孝順承受、兄弟・夫婦・宗親・朋友上下相令↠言↠理。尊卑・大小、転敬事ルニ、以テシ↠礼↠義不↢相違負↡。

おうあらたらいしゅこころあらぎょうおさめずといふことなく、 中表ちゅうひょうたんじょうにしてねんぜんをなし、 ねがふところすなはちて、 ことごとくごうすることねんどうなり。 不死ふしもとほっすればすなはちちょう寿じゅべし。 度世どせもとほっすればすなはち泥洹ないおんどうべしと。

↠不トイフコト↢改↠往↠来↠心ヲサ↟行、端↢正ニシテ中表↡自然↠善、所↠願降化コト自然之道ナリ。求↢欲レバ不死↠得↢長寿↡。求↢欲レバ度世シト↠得↢泥洹之道↡。

ぶつのたまはく、 ぶつじんとうととくおもくして、 あくぜんして、 だつせざるはなし。 いまわれてんでて、 このあくのなかにありて、 においてぶつとなり、 みんあいしょうきょう開導かいどうす。 諸天しょてん帝王たいおう旁臣ぼうしん左右さうちょう人民にんみん、 そのこころがんぎょうするところにしたがひてみなどうしむ。

仏言、仏威神尊徳重クシテ、消↠悪↠善、莫↠不ルハ↢度脱↡。今我出↢於天下↡、在↢是↡、於↡作↠仏、慈愍哀傷教語開導。諸天・帝王・旁臣・左右・長吏・人民、随↣其↢願楽↡皆令↠得↠道

ぶつのもろもろのしょぎょうところきょうるところの郡国ぐんこく県邑けんおうじゅ市里じりじゅくせざるはなし。 てんたいびょうにして、 日月にちがつうんしょうますますみょうこうに、 ふうせつありて人民にんみん安寧あんねいならん。 つよきはよわきにのぞまず、 おのおのそのところて、 悪歳あくさい疾疫しつやくなく、 びょうしゅするものなく、 ひょうかくおこらず、 くに盗賊とうぞくなく、 冤抂おんごうあることなく、 へいせらるるものあることなからん。

所行処、所↢経過↡郡国・県邑・丘聚・市里、莫↠不ルハ↢豊熟↡。天下太平ニシテ、日月運照倍益マスマス明好、風雨時節アリテ人民安寧ナラム。強不↠臨↠弱、各↢其↡、无↢悪歳・疾疫↡、無↢病痩者↡、兵革不↠起、国↢盗賊↡、無↠有コト↢冤抂↡、无ラム↠有コト↢拘閉ラルル者↡。

君臣くんしん人民にんみん喜踊きゆせざることなく、 ちゅうじょうにして、 おのおのみづからただしくまもり、 みなみづからくにまもり、 よう孝順きょうじゅんにしてかんせざるはなからん。 有無うむあひともにおんとくほどこして、 こころかんらくしともにみなきょうあいして、 ゆずり、 ぜん謙遜けんそんして、 らいをもつてきょうすることちちのごとくのごとく、 あにのごとくおとうとのごとくにして、 仁賢にんげんじゅん礼節らいせつならざることなく、 すべてにじょうなくぜんきわまりなからんと。

君臣人民莫↠不コト↢喜踊↡、忠慈至誠ニシテ、各、皆自↠国雍和孝順ニシテラム↠不ルハ↢歓喜↡。有无相↠恩↠徳、心歓楽皆敬、推↡、謙↢遜前後↡、以↠礼敬事コト↠父↠子、如↠兄ニシテ↠弟、莫↠不コト↢仁賢・和順・礼節ナラ↡、都テニ↢違諍↡快善無ラムト↠極

ぶつのたまはく、 われなんぢらあわれみて、 これをだつせんとほっすること父母ぶもおもふよりもはげし。 いま八方はっぽうじょう諸天しょてん帝王たいおう人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐいぶつきょうかい仏道ぶつどうぎょうし、 みなみょうこころことごとくかいして、 憂苦うく過度かどだつすることをざるものなし。 いまわれぶつとなり、 あくつうしょうのなかにありて、 あくごうし、 つうしょうじんし、 しょう絶滅ぜつめつして、 ぜんをもつてあくどくりて、 どうしめ、 ぜんしめてあきらかにこのましく、 しょうあくおこらざらしむ。

仏言、我哀↢若曹子↡、欲コト↣度↢脱ムト↡劇↢父母フヨリモ↟子。今八方上下諸天・帝王・人民及蜎飛蠕動之類、得↢仏経戒↡奉↢行仏道↡、皆得↢明慧↡心開解、莫↧不↠得↤過↢度解↣脱コトヲ憂苦↡者↥。今我作↠仏、在↢於五悪・五痛・五焼之中↡、降↢化五悪↡、消↢尽五痛↡、絶↢五焼↡、以↠善↠悪↢去毒苦↡、令↠得↢五道↡、令↧得↢五善↡明シク焼・悪不ラシム↞起

われはつ泥洹ないおんりてのちきょうどうやや断絶だんぜつし、 人民にんみんてんにしてややまた衆悪しゅあくをなしまたぜんをなさざれば、 しょうまたおこり、 つうぎゃっ、 またさきほうのごとく、 ねん還復げんぶくひさしくしてのちうたたはげしからん。 ことごとくくべからず。 われただなんぢらがためにすこしくこれをいふのみ。

我般泥洹後、経道稍断絶、人民諛諂ニシテ復為↢衆悪↡不レバ↢復作↟善、五焼復起、五痛劇苦、復如↢前↡、自然還復クシテ後転カラム。不↠可↢悉↡。我但為↢若曹↡小シク↠之耳。

ぶついつさつらにげたまはく、 なんぢらおのおのおもひてこれをたもて。 展転てんでんしてあひきょうかいし、 ぶつきょうぼうのごとくにしてあへてぼんすることなかれと。

仏告タマハク↢阿逸菩薩等↡、若曹各↠之。展転、如ニシテ↢仏経法↡无レト↢敢違犯コト↡。

いつさつじょう叉手しゃしゅしてまうさく、 ぶつ道説どうせつしたまへるところはなはだつうなり。 にんあくをなすことはなはだはげしきことかくのごとし。 ぶつみなあいしてことごとくこれをだつしたまふと。 みなまうさく、 ぶつ重教じゅうきょうけたまへり、 ねがはくは展転てんでんしてあひおしへてあへてぼんせじと。

阿逸菩薩長跪叉手、仏タマヘルトコロ苦痛ナリ。世人為コト↠悪キコト↠是。仏皆慈哀度↢脱タマフト↡。皆言、受タマヘリ↢仏重教↡、請展転↢敢違犯↡。

【27】ぶつなんげたまはく、 われなんぢらをあわれみて、 ことごとく弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんしょこくしむ。 なんぢこれをることをほっするやいなやと。

仏告タマハク↢阿難↡、我哀↢若曹↡、令メム↣悉見↢阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢所居国土↡。若欲ルヤ↠見コトヲ↠之ヤト

なんすなはちおおきにかんし、 じょう叉手しゃしゅしてまうさく、 ねがはくはみなこれをることをほっすと。

阿難即歓喜、長跪叉手、願クハ皆欲スト↠見コトヲ↠之

ぶつのたまはく、 なんぢちてあらためて袈裟けさ西にしかひてはいし、 没処しょもつのところにあたりて弥陀みだぶつのためにらいをなし、 のうをもつてけ、 南無なも弥陀みださんさん仏檀ぶつだんといへと。

仏言、若起↢袈裟↡西、当↢日所没↡為↢阿弥陀仏↡作↠礼、以↢頭脳↡著↠地、言ヘト↢南無阿弥陀三耶三仏檀↡。

なんまうさく、 だくきょうけんと。 すなはちちあらためて袈裟けさ西にしかひてはいし、 所没しょもつところあたりて、 弥陀みだぶつのためにらいをなし、 のうをもつてけて、 南無なも弥陀みださんさん仏檀ぶつだんといふ。

阿難言、諾、受ムト↠教。即↢袈裟↡西、当↢日所没処↡、為↢弥陀仏↡作↠礼、以↢頭脳↡著↠地、言↢南無阿弥陀三耶三仏檀↡。

なんいまだたざるに、 弥陀みだぶつすなはちおおきにこうみょうじんはなちて、 すなはち八方はっぽうじょうのもろもろの央数おうしゅ仏国ぶっこくへんす。 もろもろの央数おうしゅ諸天しょてん、 すなはちみなためにおおきに震動しんどうし、 もろもろの央数おうしゅてんしゅせんほう摩訶まかしゅ大山だいせんほう、 もろもろのてん大界だいかいしょうかい、 そのなかのもろもろのだいないしょうない、 もろもろの山林せんりん渓谷けいこくゆうみょうところ、 すなはちみなだいみょうにして、 ことごとくおおきにかいびゃくす。

阿難未ルニ↠起、阿弥陀仏便↢光明威神↡、則↢八方上下无央数仏国↡。諸無央数諸天地、即皆為震動、諸无央数天地、須弥山羅宝・摩訶須弥大山羅宝、諸天地、大界・小界、其大泥犁・小泥犁、諸山林・渓谷・幽冥之処、即皆大明ニシテ開闢

すなはちときなん、 もろもろのさつ阿羅あらかんら、 諸天しょてん帝王たいおう人民にんみん、 ことごとくみな弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんこく七宝しっぽうをはりて、 こころおおきにかんやくして、 ことごとくちて弥陀みだぶつのためにらいをなし、 のうをもつてけて、 みな南無なも弥陀みださんさん仏檀ぶつだんといふ。

阿難、諸菩薩・阿羅漢等、諸天・帝王・人民、悉皆見↢阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢国土七宝、心大歓喜踊躍、悉↢阿弥陀仏↡作↠礼、以↢頭脳↡著↠地、皆言↢南無阿弥陀三耶三仏檀↡。

弥陀みだぶつくにはなてるこうみょうじんありて、 もつてもろもろの央数おうしゅてん人民にんみんおよびけん蠕動ねんどうたぐい、 みなことごとく弥陀みだぶつこうみょうたてまつるに、 しんをもつてかんせざるものなし。 しょないきんじゅう薜荔へいれいしょこうごんところ、 すなはちみな休止くししてまたせず。 憂苦うくだつせざるものなし。

阿弥陀仏テル光明威神アリテ、以无央数天・人民及蜎飛蠕動之類、皆悉マツルニ↢阿弥陀仏光明↡、莫↧不↢慈心ヲモテ歓喜↡者↥。諸有犁・禽獣・薜荔、諸有考治勤苦之処、即皆休止不↢復治↡。莫↧不↣解↢脱憂苦者。

しょ盲者もうじゃはすなはちみなることをしょ聾者ろうじゃはすなはちみなくことをしょ喑者あんじゃはすなはちみなよくかたり、 しょしゃはすなはちぶることを、 もろもろのへき蹇者けんじゃはすなはちみなはしき、 しょびょうしゃはすなはちみなえてち、 もろもろの尫者おうじゃはすなはちみな強健ごうごんに、 もろもろの愚痴ぐちしゃはすなはちさらにがちに、 しょ婬者いんじゃはみなこれぼんぎょうし、 もろもろのしんしゃはことごとくみなしんをもつてぜんをなし、 しょどくかぶものどくみなめぐらず、 しょうけい琴瑟きんしつ箜篌くごがっしょせざるにみなおのづからいつつのおんじょうをなし、 にょ珠環しゅかんはみなおのづからこえをなし、 百鳥ひゃくちょう畜狩ちくしゅみなおのづからみょうす。

諸有盲者皆得↠視コトヲ、諸有聾者皆得↠聴コトヲ、諸有喑者皆能、諸有僂者得↠コトヲ、諸癖蹇者皆走、諸有病者皆愈尫者強健、諸愚痴者黠慧、諸有婬者是梵行瞋怒皆慈心ヲモテ↠善、諸有↠毒毒皆不↠メグ、鍾磬・琴瑟・箜篌楽器諸伎ルニ↠鼓皆自↢五音声↡、婦女珠環皆自↠声、百鳥畜狩皆自悲鳴

このときあたりて、 かんぜんぎょうして過度かどざるものなし、 すなはちそのときしょ仏国ぶっこくちゅう諸天しょてん人民にんみんてんじょうこうちてきたくだり、 くうのなかにおいてことごとくみな諸仏しょぶつおよび弥陀みだぶつうえようさんぜざるはなし。 諸天しょてんおのおのともにおおきに万種まんじゅねんがくをなして、 諸仏しょぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんたのしましむ。 このときあたりて、 そのらくいふべからず。

↢是↡、莫↧不↣歓喜善楽得↢過度↡者↥。即諸仏国中諸天・人民莫↠不ルハ↫持↢天上華香↡来、於↢虚空↡悉皆供↩養↪諸仏及阿弥陀仏↨。諸天各↢万種自然伎楽↡、マシム↢諸仏及菩薩・阿羅漢↡。当↢是之時↡、快楽不↠可↠言

ぶつなんいつさつらにげたまはく、 われ弥陀みだぶつおよびもろもろのさつ阿羅あらかんこくねん七宝しっぽうくに、 もしはあることなきかと。

仏告タマハク↢阿難・阿逸菩薩等↡、我説↢阿弥陀仏及菩薩・阿羅漢国土自然七宝↡、儻↠有コト↠異乎

なんじょう叉手しゃしゅしてまうさく、 ぶつ弥陀みだぶつこくぜんなることをきたまふ。 ぶつののたまふところのごとくひとつもあることなしと。

阿難長跪叉手、仏説タマフ↢阿弥陀仏国土快善ナルコトヲ↡。如↢仏↟言タマフシト↠有コト↢一ナルコト↡。

ぶつのたまはく、 われ弥陀みだぶつどくこくぜんかんに、 ちゅう一劫いっこうつくすともなほまたいまだへず。 われただなんぢらがためにすこしくこれをくのみと。

仏言、我説ムニ↢阿弥陀仏功徳、国土快善↡、昼夜尽トモ↢一劫↡尚復未↠竟。我但為↢若曹↡小シク↠之

いつさつすなはちじょう叉手しゃしゅして、 ぶつひたてまつりてまうさく、 今仏こんぶつこくはこのけんよりまさにいくばくのゆいおっさつありてか弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべき。 ねがはくはこれをかんとほっすと。

阿逸菩薩即長跪叉手、問マツリテ↠仏、今仏国土↢是間↡当↧有テカ↢幾何阿惟越致菩薩↡往↦生阿弥陀仏国↥。願クハスト↠聞ムト↠之

ぶつのたまはく、 なんぢらんとほっせば、 あきらかにきてしんちゅうけよと。 いつさつまうさく、 きょうけんと。

仏言、汝欲↠知ムト者、明ヨト↢心中↡。阿逸菩薩言、受ムト↠教

ぶつのたまはく、 わがくによりまさにしちひゃくじゅうおくゆいおっさつありて、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうせん。 ひとりゆいおっさつは、 ぜん央数おうしゅ諸仏しょぶつようし、 もつてぎてろくのごとし。 みなまさにぶつすべし。 およびそののもろもろのしょうさつともがらは、 央数おうしゅにしてまたかぞふべからず、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべしと。

仏言、従↢我国↡当↢七百二十億阿惟越致菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。一阿惟越致菩薩者、前後供↢養无央数諸仏↡、以ギテ↢弥勒↡。皆当↢作仏↡。及小菩薩輩者、無央数ニシテ不↠可↢復計↡、皆当シト↣往↢生阿弥陀仏↡。

ぶついつさつげたまはく、 ただわがこくちゅうのもろもろのさつのみまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべきにあらず。 ほうこくにまたぶつましましてまたかくのごとし。

仏告タマハク↢阿逸菩薩↡、不↤但我国中菩薩ノミキニ↣往↢生阿弥陀仏国↡。他方異国復有シテ↠仏亦復如↠是

第一だいいちぶつ頭楼ずる和斯わしづく。 そのくにひゃくはちじゅうおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

第一↢頭楼和斯↡。其↢百八十億菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいぶつりん那阿なあかつづく。 そのくにじゅうおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第二↢羅隣那阿竭↡。其↢九十億菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこく第三だいさんぶつ朱蹄しゅだい彼会ひえづく。 そのくにひゃくじゅうおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第三↢朱蹄彼↡。其↢二百二十億菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいぶつ蜜蔡みつさいさつづく。 そのくにひゃくじゅうおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第四↢阿蜜蔡羅薩↡。其↢二百五十億菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいいつつのぶつ楼波るは黎波りはさいせつづく。 そのくにろっぴゃくおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第五↢楼波黎波蔡↡。其↢六百億菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこく第六だいろくぶつゆいさいづく。 そのくにまんせんさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第六↢那惟于蔡↡。其↢万四千菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこく第七だいしちぶつゆい波羅はらはんせつづく。 そのくにじゅうさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第七維黎波羅潘↡。其↢十五菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこく第八だいはちぶつ和阿わあさいづく。 そのくにはちさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第八↢和阿蔡↡。其↢八菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいぶつ尸利しり群蔡ぐんさいづく。 そのくにはつぴゃくいちじゅうおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第九↢尸利群蔡↡。其↢八百一十億菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいじゅうぶつ那他なたさいづく。 そのくに万億まんおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第十↢那他蔡↡。其↢万億菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいじゅういちぶつ和羅わらゆいさいせつづく。 そのくにまんせんさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。

他方異国第十一↢和羅那惟于蔡↡。其↢万二千菩薩↡、皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいじゅうぶつふつ図耶ずやさいづく。 そのくににもろもろのさつあり、 央数おうしゅにしてまたかぞふべからず。 みなゆいおっなり。 みな智慧ちえゆうみょうにして、 おのおの央数おうしゅ諸仏しょぶつようしをはりて、 いちにともにこころがんじてかんとほっして、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくしょうずべし。

他方異国第十二↢沸覇図耶蔡↡。其↢諸菩薩↡、无央数ニシテ不↠可↢復計↡。皆阿惟越致ナリ。皆智慧勇猛ニシテ、各供↢養無央数諸仏、一時ムト、皆当↠生↢阿弥陀仏国↡。

ほうこくだいじゅうさんぶつずいえつ波多はたさいづく。 そのくにしちひゃくじゅうおくさつあり、 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべしと。

他方異国第十三↢随呵閲祇波多蔡↡。其↢七百九十億菩薩↡、皆当シト↣往↢生阿弥陀仏国

ぶつのたまはく、 このもろもろのさつはみなゆいおっなり。 もろもろの比丘びくそうちゅうしょうさつともがらおよぶまで央数おうしゅなり。 みなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし。 ひとりこのじゅう仏国ぶっこくちゅうのもろもろのさつのみまさにおうじょうすべきにあらず。 すべて八方はっぽうじょう央数おうしゅ仏国ぶっこくのもろもろのさつともがら、 おのおのこれみなまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべし、 はなはだ央数おうしゅなり。 すべてともにきて弥陀みだ仏国ぶっこくす。 おおきにしゅにしてかぞふべからず。

仏言、是菩薩皆阿惟越致ナリ。諸比丘僧中マデ↢小菩薩↡无央数ナリ。皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡。不↣独十四仏国中菩薩ノミキニ ↢往生↡也。都八方上下無央数仏国菩薩輩、各各是皆当↣往↢生阿弥陀仏国↡、无央数ナリ。都↢阿弥陀仏国↡。大衆多ニシテ不↠可↠計

われただ八方はっぽうじょう央数おうしゅ諸仏しょぶつみょうかんに、 ちゅう一劫いっこうすともなほいまだへず。 われただまた諸仏しょぶつくにのもろもろの比丘びくそうしゅさつのまさに弥陀みだ仏国ぶっこくおうじょうすべき人数にんじゅかんに、 これをくこと一劫いっこうにして休止くしせざるもなほいまだへず。 われただなんぢらがために総攬そうらんしてすべてすこしくこれをくのみ。

但説ムニ↢八方上下無央数諸仏名字↡、昼夜一劫ストモ尚未↠竟。我但復説ムニ↧諸仏国比丘僧菩薩↣往↢生阿弥陀仏国↡人数↥、説コト↠之一劫ニシテルモ↢休止↡尚未↠竟。我但為↢若曹↡総攬シク↠之

【28】ぶつなんいつさつらにかたりたまはく、 それけん帝王たいおう人民にんみん善男ぜんなんぜん女人にょにんぜん宿命しゅくみょうぜんをなしていたすところの相禄そうろく巍々ぎぎとして、 すなはちまさに弥陀みだぶつみなくものは、 はなはだぜんなり。 われこれにかわりてよころばんと。 ぶつのたまはく、 それ善男ぜんなんぜん女人にょにんありて、 弥陀みだぶつみなき、 しんをもつてかんしていちやくし、 しんじょうけつに、 もうためにちて、 なみだすなはちづるものは、 みなぜん宿命しゅくみょう仏道ぶつどうをなせることほうぶつのごとく、 もとさつにして凡人ぼんにんにあらず。

仏語タマハク↢阿難・阿逸菩薩等↡、其世間帝王・人民、善男子・善女人、前世宿命↠善↠致相禄巍巍トシテ、乃↠聞↢阿弥陀仏↡者、甚ナリ我代↠之ムト。仏言、其↢善男子・善女人↡、聞↢阿弥陀仏↡、慈心ヲモテ歓喜一時踊躍、心意浄潔、衣毛為、涙即、皆前世宿命セルコト↢仏道↡若↢他方↡、モト菩薩ニシテ↢凡人↡。

それ人民にんみんなん女人にょにんありて、 弥陀みだぶつみなきてしゃしんぜず、 きょうぶつしんぜず、 比丘びくそうあることをしんぜず、 しんちゅう狐疑こぎしてすべてしんずるところなきものは、 みなもと悪道あくどうのなかよりきたしょうじて、 愚痴ぐちにしてさとらず、 宿命しゅくみょう殃悪おうあくいまだきず、 なほいまだまさにだつすべからず。 ゆゑにしんちゅう狐疑こぎして、 信向しんこうせざるのみと。

↢人民、男子・女人↡、↢弥陀仏↡不↠信↢有者↡、不↠信↢経仏語↡、不↠信↠有コトヲ↢比丘僧↡、心中狐疑↠所↠信、皆モト↢悪道中↡来、愚痴ニシテ不↠解、宿命殃悪未↠尽、尚未↠当カラ↢度脱↡。故心中狐疑、不↢信向

ぶつのたまはく、 われなんぢらにかたらん。 なんぢらまさになすべきところの善法ぜんぼうは、 みなまさにぎょうしてこれをしんじ、 うたがいることなかれ。 われはつ泥洹ないおんりてのち、 なんぢらおよび後世ごせひと、 またわれ弥陀みだ仏国ぶっこくにあることをしんぜずといふことをることなかれ。 われことさらになんぢらをしてことごとく弥陀みだぶつこくしむ。 まさになすべきところのものはおのおのこれをもとめよ。

仏言、我語↢若曹↡。若曹所↠当↠作善法、皆当↢奉行↠之、無カルコト↠疑。我般泥洹後、汝曹及後世人、无↠得コト↣復言コトヲ↢我不↟信↠有コトヲ↢阿弥陀仏国↡。我故ラニ↣若曹ヲシテ見↢阿弥陀仏国土↡。所↠当↠為↠之

われつぶさになんぢらがためにきょうかい慎法しんぼう道説どうせつす。 なんぢらまさにぶつほうのごとくこれをたもつべし。 しつることなかれ。 われこのきょうたもちもつてなんぢらにるいす。 なんぢらまさにかたくこれをたもつべし、 みだりにこのきょうぼう増減ぞうげんするをなすことをることなかれ。

我具↢若曹↡道↢説経戒慎法↡。若曹当↧如↢仏↡持↞之。無↠得コト↢毀失↡。我持↢是↡以↢若曹↡。若曹当↢堅↟之、无↠得コト↠為コトヲ↣妄増↢減ルヲ経法↡。

われはつ泥洹ないおんりてのちきょうどう留止るしすること千歳せんざいせん。 千歳せんざいのちきょうどう断絶だんぜつせん。 われみなあいして、 このきょうぼうたもとどめてじゅうすることひゃくさいせん。 ひゃくさいちをはりてすなはち休止くし断絶だんぜつせん。 こころ所願しょがんのごとくありてみなどうべしと。

我般泥洹後、経道留止コト千歳セム。千歳後、経道断絶。我皆慈哀↢留経法↡止住コト百歳セム。百歳休止断絶。在↢心所願ノゴトク↡皆可シト↠得↠道

ぶつのたまはく、 ひと開導かいどうするに、 もく智慧ちえみょうだつにして、 ひとだつしてよく泥洹ないおんどうふことをしむ。 つねにまさにぶつきょうすること父母ぶものごとくすべし。 つねにまさにおんねんずべし。 つねにねんじてえざればすなはちどうることはやからんと。

仏言、師開↢ルニ↡、耳目・智慧明達ニシテ、度↢脱↡令↠得↣善コトヲ↢泥洹之道↡。常↧孝↢慈コト↡父母ノゴトクス↥。常↠念↢師↡。常レバ↠絶コト↠道カラムト

ぶつのたまはく、 てんぶつましますははなはだひがたし。 もしは沙門しゃもんありてのごとくひとのためにきょうくは、 はなはだひがたし。

仏言、天下↠仏者甚↠値。若↢沙門↡若↠師↠人↠経者、甚↠値

ぶつこのきょうきたまふとき、 すなはちまん千億せんおく諸天しょてん人民にんみんみな天眼てんげんてっし、 ことごとく一心いっしんにみなさつどうをなす。 すなはちひゃくおく諸天しょてん人民にんみんみな阿那あな含道ごんどう、 すなはちはっぴゃく沙門しゃもん、 みな阿羅あら漢道かんどう、 すなはちじゅうおくさつ、 みなゆいおったりと。

仏説タマフ↢是↡時、即万二千億諸天・人民皆得↢天眼↡徹視、悉一心皆為↢菩薩道↡。即二百億諸天・人民皆得↢阿那含道↡、即八百沙門、皆得↢阿羅漢道↡、即四十億菩薩、皆得タリト↢阿惟越致↡。

ぶつきょうきをはりたまふに、 もろもろのさつ阿羅あらかん諸天しょてん帝王たいおう人民にんみん、 みなおおきにかんし、 ちてぶつのためにらいをなし、 めぐること三帀さんぞうして、 すすみてめんをもつて仏足ぶっそくけてりにき。

仏説↠経タマフニ、諸菩薩・阿羅漢・諸天・帝王・人民、皆大歓喜、起↠仏↠礼、遶コト三帀、前↢頭面↡著↢仏足↡而去ニキ

 

阿弥陀経 巻下

 

底本は◎高麗版(再雕本)¬大蔵経¼所収本。 Ⓐ宋版(思溪版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓑ元版(善寧寺版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓒ明版(万歴版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓓ正倉院聖語藏本、 Ⓔ高田派専修寺蔵顕智上人書写本 と対校。 ª全部対校º 琉→ⒶⒷⒸⒹⒺ瑠 孤→Ⓔ狐
→Ⓓ
→ⒶⒹⒺ
呉…譯9字 Ⓓになし
支国→ⒶⒷⒸⒺ
居士→ⒷⒸ優婆塞 ⒶⒺになし
 ⒶⒺになし
夢中→ⒶⒷⒸⒹⒺ中夢
→ⒶⒷⒺ翻[輩]
→Ⓔ
 Ⓓになし
命終→ⒶⒷⒸⒹⒺ終命
→Ⓓ
→Ⓔ
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓐ
 Ⓑになし
→ⒶⒷⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ作[功]
→Ⓔ
→ⒶⒷⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ仏[国]
→Ⓓ仏[国]
→ⒶⒷⒸⒺ大[歓]
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ百千
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒺ→ⒷⒸ→Ⓓ
→ⒶⒺ→ⒷⒸ Ⓓになし
→Ⓐ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ楽[楽]
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
 ⒶⒷⒸⒺになし
 ◎ⒶⒸⒹになし
无空→ⒶⒷⒸⒹⒺ空无
→ⒸⒷ
慈愍→Ⓓ愍慈
通洞→ⒶⒷⒸⒺ洞通
→Ⓓ願[高]
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ悪[悪]
→ⒶⒷⒸⒺ事[勤]
寿→ⒶⒷⒸⒹⒺ寿[楽]
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
唐突→ⒶⒷⒸⒺ搪揬
→Ⓓ
意固→ⒶⒷⒸⒺ固意
→ⒶⒷⒸⒺ苦[如]
→ⒷⒸ→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓒ
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ
 ⒶⒺになし
矇瞑→ⒶⒷⒸⒹⒺ蒙蒙
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ懐[怨]
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ億[億]
→◎
→ⒶⒷⒸⒺ
 Ⓓになし
 Ⓓになし
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ皆[悉]
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ深[甚]
見知→Ⓔ知見
→ⒶⒷⒸ→Ⓔ→
→Ⓓ
→ⒷⒹ
→Ⓔ
→Ⓔ
→ⒷⒸ→Ⓔ
→ⒹⒺ
→ⒶⒺ
→ⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒹ亦[痛亦]
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ極[病時亦痛亦苦亦極死時亦痛亦苦亦極]
→ⒶⒷⒸⒺ
无復→ⒶⒷⒸⒺ復無
→ⒶⒷⒸⒺ万[劫]
→ⒶⒷⒸⒺ
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒺ者[諸]
→Ⓒ
→ⒶⒺ→ⒷⒸ
→Ⓓ
→ⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ受[於]
寄胎→ⒶⒷⒸⒺ寿
→Ⓓ
 Ⓔになし
嫉憎→ⒶⒷⒸⒺ憎嫉
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓐ
→Ⓓ
→Ⓓ
欲益→ⒶⒷⒸⒺ殺盜
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ守[惜]
→ⒷⒸ Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒺ悔[生]
 ◎ⒶⒹⒺになし
→Ⓑ
→Ⓓ
→ⒷⒸ
→ⒶⒹ→Ⓔ
→Ⓒ
 Ⓔになし
→Ⓐ
相因→Ⓓ想恩
→Ⓓ
→ⒶⒷⒹⒺ
→ⒶⒹⒺ
→Ⓓ
→ⒶⒺ使
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ三[大]
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒺ
有道 ⒶⒷⒸⒺになし
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→ⒷⒸ
→Ⓓ
→ⒶⒹⒺ
→◎ⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓔ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ殺[阿]
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ→Ⓓ
→ⒶⒷ Ⓔになし
汗汗→Ⓓ晧晧
→Ⓓ
入苦 ◎Ⓓになし
入冥 ◎Ⓓになし
→Ⓔ
→ⒶⒷⒸⒺ悪[為]
→ⒶⒷⒸⒹⒺ痛[為]
 ⒶⒷⒸⒹⒺになし
→ⒷⒸ
→Ⓓ
→Ⓑ時[快意不能]
→ⒷⒸⒺ
 Ⓓになし
→Ⓒ
→ⒶⒷⒸ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ善[者]
→Ⓓ徳[福徳]
飲食毒 ⒶⒷⒸⒺになし
身苦→ⒶⒷⒸⒺ苦身
惚恫→ⒶⒷⒸⒹⒺ怱洞
 ◎になし
爾耳→Ⓓ耳爾
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒷⒸ
→ⒷⒸ
→ⒶⒺ
 ⒶⒷⒸⒺになし
→ⒶⒷⒸⒺ
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓔ
→ⒶⒹ
→ⒷⒸ
 Ⓔになし
→ⒶⒺ
→ⒶⒹⒺ→ⒷⒺ
→Ⓑ
 ⒶⒷⒸⒺになし
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ歓[喜]
→ⒶⒷⒸⒺ与[得]
→ⒶⒷⒸⒺ
譲義→ⒶⒷⒸⒺ義譲
ⒷⒸⒹ
→Ⓓ
→Ⓓ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ
→◎
→ⒶⒺ
→Ⓓ
 Ⓔになし
→Ⓓ悉[両]
 Ⓓになし
→Ⓓ
→Ⓓ
 ⒶⒷⒸⒺになし
→ⒶⒷⒸⒺ放[大]
諸无央数天→ⒶⒷⒸⒺ无央数諸天
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ復[拷]
→ⒶⒷⒸ者[也]
喑者→ⒶⒷⒸⒺ瘖瘂
→Ⓓ
→Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ即[皆]
→ⒷⒸ
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→Ⓓ諸[有]
→ⒶⒺ尫[愚]
→ⒷⒸ
強健諸愚痴者即更→ⒷⒸ強健愚者皆 ⒶⒺになし
強健諸愚痴者即Ⓓになし
皆是梵行 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒺ
 ⒶⒷⒸⒹⒺになし
 Ⓓになし
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ当[于]
 ⒶⒷⒸⒺになし
→ⒶⒷⒸⒹⒺ
国仏 Ⓓになし
皆当→Ⓔ当皆
→ⒶⒷⒸⒹⒺ会[蔡]
→ⒶⒷⒸⒺ如来
→ⒶⒷⒸⒺ
→Ⓓ
一十→Ⓓ十一
→Ⓓ名[若]
 Ⓓになし
→Ⓓ
→◎Ⓓ
→ⒶⒷⒸⒺ往[生]
→ⒶⒷⒺ→Ⓒ
→Ⓑ各[如]→Ⓒ各[在]
→ⒷⒸ
→Ⓓ但[当]
→Ⓓ善[哉]
→◎ⒶⒺ
→ⒶⒷⒸⒺ聞[阿]
 Ⓓになし
心中→Ⓓ中心
→ⒶⒷⒸ得[狐]→Ⓔ得[孤]
→ⒶⒷⒸⒺ
→ⒶⒷⒸ
→ⒷⒸ仏[如]
 ⒶⒹⒺになし
[仏説]ⒷⒸⒹ