ねんぶつざんまい 念仏三昧 専ら念仏を修し三昧の境地に入ること。 念仏には、 思いを凝らして仏の相好や功徳などを念じ観察する観想念仏と、 仏の名号を称える称名念仏などがある。 善導は主として阿弥陀仏の本願を信じて一心に名号を称する称名念仏のこととする。 これをうけて親鸞も称名念仏の意とするが、 「化身土巻」 には 「すなはちこれ定観成就の益は、 念仏三昧を獲るをもつて観の益とすることを顕す。 すなはち観門をもつて方便の教とせるなり」 といい、 定善観を成就して得られる利益が称名念仏である念仏三昧とする。 →念観両宗。