0356◎仏説ぶっせつ大だい乗じょう無む量りょう寿じゅ荘しょう厳ごん経きょう 巻かん中ちゅう

*西天さいてん*訳やく経きょう三蔵さんぞう朝ちょう散さん大たい夫ふ試し光こう禄ろく卿きょう明教うきょう大だい師し*臣しん法賢ほっけん奉ぶ詔しょう訳やく

 

◎三一 その時とき作さ法ほう苾芻びっしゅ世せ尊そんにまうしてまうさく、 われ菩ぼ提だいを得え正しょう覚がくを成じょうじをはらんに、 あらゆる一切いっさい衆しゅ生じょう、 わが名みょう号ごうを聞ききて、 永ながく熱悩ねつのうの心こころを離はなれ、 清涼しょうりょうの行ぎょうを得え、 信しん行ぎょうを正ただしくしてわが刹くにに生しょうずることを得え、 宝樹ほうじゅの下もとに坐ざして無む生しょう忍にんを証しょうし、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを成じょう就じゅせん。

◎○爾ノ時作法苾芻白シテ↢世尊ニ↡言ク、我得↢菩提ヲ↡成ジ↢正覚ヲ↡已ラムニ、所有ル一切衆生、聞キテ↢我ガ名号ヲ↡、永ク離レ↢熱悩ノ心ヲ↡、得↢清涼ノ行ヲ↡、正シクシテ↢信行ヲ↡得↠生ズルコトヲ↢我ガ刹ニ↡、坐シテ↢宝樹ノ下ニ↡証シ↢無生忍ヲ↡、成↢就セム阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

三二 世せ尊そん、 われ菩ぼ提だいを得え、 正しょう覚がくを成じょうじをはらんに、 あらゆる十方じっぽう一切いっさい仏刹ぶっせつの諸しょ菩ぼ薩さつ衆しゅ、 わが名みょう号ごうを聞ききて、 時ときに応おうじて寂静じゃくじょう三さん摩地まじを証しょう得とくせん。 この定じょうに住じゅうしをはりて、 一念いちねんのなかにおいて無む量りょう無む辺へん不可ふか思議しぎの諸仏しょぶつ世せ尊そんを見みることを得え、 承じょう事じし供く養ようして、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを成じょう就じゅせん。

○世尊、我得↢菩提ヲ↡、成ジ↢正覚ヲ↡已ラムニ、所有ル十方一切仏刹ノ諸菩薩衆、聞キテ↢我ガ名号ヲ↡、応ジテ↠時ニ証↢得セム寂静三摩地ヲ↡。住シ↢是ノ定ニ↡已リテ、於テ↢一念ノ中ニ↡得↠見ルコトヲ↢無量無辺不可思議ノ諸仏世尊ヲ↡、承事シ供養シテ、成↢就セム阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

三三 世せ尊そん、 われ菩ぼ提だいを得え、 正しょう覚がくを成じょうじをはらんに、 あらゆる十方じっぽう一切いっさい仏刹ぶっせつの声しょう聞もん・菩ぼ薩さつ、 わが名みょう号ごうを聞ききて、 無む生しょう忍にんを証しょうし、 一切いっさい平びょう等どうの善根ぜんごんを成じょう就じゅし、 無功むく用ゆうに住じゅうし、 加け行ぎょうを離はなるるがゆゑに、 久ひさしからずして阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを得えしめん。

○世尊、我得↢菩提ヲ↡、成ジ↢正覚ヲ↡已ラムニ、所有ル十方一切仏刹ノ声聞・菩薩、聞キテ↢我ガ名号ヲ↡、証シ↢無生忍ヲ↡、成↢就シ一切平等ノ善根ヲ↡、住シ↢無功用ニ↡、*離ルルガ↢加行ヲ↡故ニ、不シテ↠久シカラ令メム↠得↢阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

三四 世せ尊そん、 われ菩ぼ提だいを得え、 正しょう覚がくを成じょうじをはらんに、 あらゆる十方じっぽう一切いっさい仏刹ぶっせつの諸しょ菩ぼ薩さつ衆しゅ、 わが名なを聞ききをはりて、 希有けうの心しんを生しょうじ、 この人ひとすなはち普ふ徧へん菩ぼ薩さつの三さん摩地まじを得えん。 この定じょうに住じゅうしをはりて、 一念いちねんのなかにおいて無む量りょう無む数しゅ不可ふか思議しぎの諸しょ仏刹ぶっせつのなかに至いたることを得えて、 諸仏しょぶつを恭く敬ぎょうし尊そん重じゅうし供く養ようし、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを成じょう就じゅせん。

○世尊、我得↢菩提ヲ↡、成ジ↢正覚ヲ↡已ラムニ、所有ル十方一切仏刹ノ諸菩薩衆、聞キ↢我ガ名ヲ↡已0357リテ、生ジ↢希有ノ心ヲ↡、是ノ人即チ得ム↢普徧菩薩ノ三摩地ヲ↡。住シ↢此ノ定ニ↡已リテ、於テ↢一念ノ中ニ↡得テ↠至ルコトヲ↢無量無数不可思議ノ諸仏刹ノ中ニ↡、恭↢敬シ尊↣重シ供↤養シ諸仏ヲ↡、成↢就セム阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

三五 世せ尊そん、 われ菩ぼ提だいを得え、 正しょう覚がくを成じょうじをはらんに、 わが刹くにのなかにおけるあらゆる菩ぼ薩さつ、 あるいは説法せっぽうを楽ねがひ、 あるいは聴ちょう法ほうを楽ねがひ、 あるいは神足じんそくを現げんじ、 あるいは他た方ほうに往ゆくに、 意こころに随したがひて修しゅ習じゅうし、 円満えんまんせざることなく、 みな阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを証しょう得とくせしめむ。

○世尊、我得↢菩提ヲ↡、成ジ↢正覚ヲ↡已ラムニ、於ケル↢我ガ刹ノ中ニ↡所有ル菩薩、或イハ楽ヒ↢説法ヲ↡、或イハ楽ヒ↢聴法ヲ↡、或イハ現ジ↢神足ヲ↡、或イハ往クニ↢他方ニ↡、随ヒテ↠意ニ修習シ、無ク↠不ルコト↢円満セ↡、皆令メム↣証↢得セ阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

三六 世せ尊そん、 われ菩ぼ提だいを得え、 正しょう覚がくを成じょうじをはらんに、 あらゆる十方じっぽう一切いっさい仏刹ぶっせつのわが名なを聞きかんもの、 時ときに応おうじてすなはち初忍しょにん・二に忍にん乃ない至し無む生しょう法忍ぼうにんを得えて、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを成じょう就じゅせんと。

○世尊、我得↢菩提ヲ↡、成ジ↢正覚ヲ↡已ラムニ、所有ル十方一切仏刹ノ聞カム↢我ガ名ヲ↡者、応ジテ↠時ニ即チ得テ↢初忍・二忍乃至無生法忍ヲ↡、成↢就セムト阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

二 Ⅰ ⅴ 重誓偈

【6】 その時とき作さ法ほう苾芻びっしゅかの仏前ぶつぜんに向むかひ、 かくのごときの願がんを発おこしをはりて、 仏ぶつの威い神じんを承うけて、 すなはち頌じゅを説ときていはく、

○爾ノ時作法苾芻向ヒ↢彼ノ仏前ニ↡、発シ↢如キノ↠是クノ願ヲ↡已リテ、承ケテ↢仏ノ威神ヲ↡、即チ説キテ↠頌ヲ曰ク、

われいま仏前ぶつぜんに対むかひて 誠じょう実じつの願がんを発おこせり
仏ぶつの十じゅう力身りきしんを獲えて 威い徳じん等々とうどうなけん

○我今対ヒテ↢仏前ニ↡而発セリ↢誠実ノ願ヲ↡
 獲テ↢仏ノ十力身ヲ↡威徳無ケム↢等等↡

また大だい国王こくおうとなりて 富ふ豪ごうにしてしかも自じ在ざいに
広ひろくもろもろの財宝ざいほうをもつて あまねく貧びん苦ぐに施ほどこして

○復為リテ↢大国王ト↡富豪ニシテ而モ自在ニ
 広ク以テ↢諸ノ財宝ヲ↡普ク施シテ↢於貧苦ニ↡

かのもろもろの群ぐん生じょうをして 長じょう夜やに憂う悩のうなく
もろもろの善根ぜんごんを出すい生しょうし 菩ぼ提だいの果かを成じょう就じゅせしめん

~令メム↧彼ノ諸ノ群生ヲシテ長夜ニ無ク↢憂悩↡
 出↢生シ衆ノ善根ヲ↡成↦就セ菩提ノ果ヲ↥

われもし正しょう覚がくを成じょうぜば 名なを無む量りょう寿じゅと立たてん
衆しゅ生じょうこの号なを聞ききて ともにわが刹せつ中ちゅうに来きたり

○我若シ成ゼバ↢正覚ヲ↡立テム↢名ヲ無量寿ト↡
 衆生聞キテ↢此ノ号ナヲ↡倶ニ来リ↢我ガ刹中ニ↡

仏ぶつの金色こんじき身しんのごとく 妙みょう相そうことごとく円満えんまんせん
また大だい慈じ心しんをもつて もろもろの群品ぐんぼんを利り益やくせん

○如ク↢仏ノ金色身ノ↡妙相悉ク円満セム
 亦以テ↢大*慈心ヲ↡利↢益セム諸ノ群品ヲ↡

願ねがはくはわが智慧ちえ光こう 広ひろく十方じっぽうの刹せつを照てらし
もろもろの有う情じょうの 貪瞋とんじん煩悩ぼんのうの闇やみを除滅じょめつせん

○0358願クハ我ガ智慧光広ク照シ↢十方ノ刹ヲ↡
 除↢滅セム諸ノ有情ノ貪瞋煩悩ノ*闇ヲ↡

地じ獄ごく・鬼き・畜ちく生しょう ことごとく三さん塗ずの苦くを捨すて
またわが刹せつ中ちゅうに生しょうじて 清浄しょうじょうの行ぎょうを修しゅ習じゅうし

○地獄・鬼・畜生*悉ク捨テ↢三塗ノ苦ヲ↡
 亦生ジテ↢我ガ刹中ニ↡修↢習シ清浄ノ行ヲ↡

かの光こう明みょう身しんを獲えて 仏ぶつのごとくあまねく照しょう曜ようして
日月にちがつ・珠宝しゅほうの光ひかりも その明みょう比ならぶべからず

○獲テ↢彼ノ光明身ヲ↡如ク↠仏ノ普ク照曜シテ
 日月・珠宝ノ光モ其ノ明不ラム↠可カラ↠比ブ

願ねがはくはわれ未み来らい世せに つねに天人てんにんの師しとなりて
百ひゃく億おくの世せ界かいのなかに しかも師子しし吼くをなし

○願クハ我未来世ニ常ニ作リテ↢天人ノ師ト↡
 百億ノ世界ノ中ニ而モ作シ↢師子吼ヲ↡

かの過去かこ仏ぶつの 行ぎょうぜしところの慈じ愍みんの行ぎょうのごとく
広ひろく無む量りょう無む辺へん 倶く胝ていのもろもろの有う情じょうをして

○如ク↢彼ノ過去仏ノ所ノ↠行ゼシ慈愍ノ行ノ↡
 広ク無量無辺倶胝ノ諸ノ有情ヲシテ

昔むかしの所願しょがんを円満えんまんし 一切いっさいみな成じょう仏ぶつせしめん
この大願だいがんを発おこす時とき 三千さんぜん大千だいせん界かい

○円↢満シ昔ノ所願ヲ↡一切皆成仏セシメム
○発ス↢是ノ大願ヲ↡時三千大千界

震動しんどうして十方じっぽうにあまねく 天人てんにん空界くうかいのなか
一切いっさいの花はな 栴檀せんだんおよび沈水ちんすいを散さん雨うし

~震動シテ*徧ク↢十方ニ↡天人空界ノ中
 散↢雨シ一切ノ花栴檀及ビ沈水ヲ↡

大だい苾芻びっしゅを称しょう讃さんす 願力がんりきはなはだ希有けうなり
決けつ定じょうしてまさに作さ仏ぶつして 広ひろく衆しゅ生じょう界かいを利りすべしと

●称↢讃ス大苾芻ヲ↡願力甚ダ希有ナリ
 決定シテ当ニシト↣作仏シテ広ク利ス↢衆生界ヲ↡

二 Ⅱ 菩薩修行

【7】 また次つぎに阿あ難なん、 時ときに作さ法ほう苾芻びっしゅ世せ自じ在ざい王おう如来にょらいおよび天人てんにん・魔ま・梵ぼん・沙門しゃもん・婆羅ばら門もん・阿あ修しゅ羅ら等とうに対たいして、 この願がんを発おこしをはりて、 真実しんじつの慧えに住じゅうし、 勇ゆう猛みょう精しょう進じんにして、 無む量りょうの功く徳どくを修しゅ習じゅうし、 仏刹ぶっせつを荘しょう厳ごんし、

○復次ニ阿難、時ニ作法苾芻対シテ↢世自在王如来及ビ天人・魔・梵・沙門・婆羅門・阿修羅等ニ↡、発シ↢是ノ願ヲ↡已リテ、住シ↢真実ノ慧ニ↡、勇猛精進ニシテ、修↢習シ無量ノ功徳ヲ↡、○荘↢厳シ仏刹ヲ↡、

三さん摩地まじに入いり、 大だい阿あ僧そう祇ぎ劫こうを歴へて、 菩ぼ薩さつの行ぎょうを修しゅし、 慳貪けんどん心しん・瞋しん恚に心しん・愚痴ぐち心しんを生しょうぜず、 また欲想よくそう・瞋想しんそう・痴ち想そう、 色しき・声しょう・香こう・味み・触そくの想そうなし。 心こころ迷乱めいらんせず、 口くち瘖おん瘂あならず、 身み懈け怠だいせず、 ただ楽このみて過去かこ諸仏しょぶつの所修しょしゅの善根ぜんごんの行ぎょう・寂静じゃくじょうの行ぎょうを憶念おくねんし、

○入リ↢三摩地ニ↡、歴テ↢大阿僧祇劫ヲ↡、修シ↢菩薩ノ行ヲ↡、○不↠生ゼ↢慳貪心・瞋恚心・愚痴心ヲ↡、亦無シ↢欲想・瞋想・痴想、色・声・香・味・触ノ想↡。心不↢迷乱セ↡、口不↢瘖瘂ナラ↡、身不↢懈怠セ↡、但楽ミテ憶↢念シ過去諸仏ノ所修ノ善根ノ行・寂静ノ行ヲ↡、

虚こ妄もうを遠おん離りして、 堅かたく律りつ儀ぎを守まもり、 つねに愛あい語ごをもつて衆しゅ生じょうを饒にょう益やくし、 仏法ぶっぽう僧そうにおいて信しん重じゅうし恭く敬ぎょうし、 調順じょうじゅん柔にゅう軟なんにして、 真諦しんたい門もんによりてもろもろの徳本とくほんを植うえ、

○遠↢離シテ虚妄ヲ↡、○堅ク守リ↢律儀ヲ↡、○常ニ以テ↢愛語ヲ↡饒↢益シ衆生ヲ↡、○於テ↢仏法僧ニ↡信重シ恭敬シ、調順柔軟ニシテ、依リテ↢真諦門0359ニ↡植エ↢衆ノ徳本ヲ↡、

空くう・無む相そう・無む願がん・無為むい・無む生しょう・無む滅めつを了さとり、 よく口く業ごうを護まもりて他たの過とがを譏そしらず、 よく身業しんごうを護まもりて律りつ儀ぎを失しっせず、 よく意い業ごうを護まもりて清浄しょうじょうにして染ぜんなし。

○了サトリ↢空・無相・無願・無為・無生・無滅ヲ↡、善ク護リテ↢口業ヲ↡不↠譏ラ↢他ノ過ヲ↡、善ク護リテ↢身業ヲ↡不↠失セ↢律儀ヲ↡、善ク護リテ↢意業ヲ↡清浄ニシテ無シ↠染。

あらゆる国こく城じょう・聚落じゅらく、 男女なんにょ・眷属けんぞく、 金こん・銀ごん・珍宝ちんぽう、 乃ない至し色しき・声しょう・香こう・味み・触等そくとうに、 すべて所しょ著じゃくなし。 つねに布施ふせ・持じ戒かい・忍辱にんにく・精しょう進じん・禅ぜん定じょう・智慧ちえの六ろく度どの行ぎょうをもつて衆しゅ生じょうを利り楽らくし、 軌き範はん具ぐ足そくし、 善根ぜんごん円満えんまんす。

●所有ル国城・聚落、男女・眷属、金・銀・珍宝、乃至色・声・香・味・触等ニ、都テ無シ↢所著↡。恒ニ以テ↢布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧ノ六度之行ヲ↡*利↢楽シ衆生ヲ↡、軌範具足シ、善根円満ス。

所しょ生しょうの処ところには無む量りょう無む数しゅ百ひゃく千せん倶く胝てい那由なゆ他たの珍宝ちんぽうの蔵くらありて地じより湧ゆ出じゅつし、 無む量りょう無む数しゅ百ひゃく千せん倶く胝てい那由なゆ他たの衆しゅ生じょうを摂しょう受じゅして、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しんを発おこさしめん。

○所生之処ニハ有リテ↢無量無数百千倶胝那由他ノ珍宝之蔵↡従リ↠地*湧出シ、摂↢受シテ無量無数百千倶胝那由他ノ衆生ヲ↡、発サシメム↢阿耨多羅三藐三菩提心ヲ↡。

かくのごときの行ぎょう、 無む量りょう無む辺へんにして、 説とくとも尽つくすことあたはず。

○如キ↠是クノ之行、無量無辺ニシテ、説クトモ不↠能ハ↠尽スコト。

【8】 また次つぎに阿あ難なん、 作さ法ほう苾芻びっしゅ菩ぼ薩さつの行ぎょうを行ぎょうぜし時とき、 諸仏しょぶつの所みもとにおいて、 尊そん重じゅうし恭く敬ぎょうし承じょう事じし供く養ようしていまだかつて間断けんだんせず、 四し大だい天王てんのうとなりて、 つねに仏所ぶっしょに詣いたり、 恭く敬ぎょうし礼拝らいはいし承じょう事じし供く養ようし、 忉とう利り天王てんのうとなりて、 つねに仏所ぶっしょに詣いたり、 恭く敬ぎょうし礼拝らいはいし承じょう事じし供く養ようし、 夜摩やま天王てんのう・兜と率そつ天王てんのう・化け楽らく天王てんのう・他化たけ自じ在ざい天王てんのう、 乃ない至し大梵だいぼん天王てんのう等とうとなりて、 つねに仏所ぶっしょに詣いたり、 恭く敬ぎょうし礼拝らいはいし承じょう事じし供く養ようせり。

○復次ニ阿難、作法苾芻行ゼシ↢菩薩ノ行ヲ↡時、於テ↢諸仏ノ所ニ↡、尊重シ恭敬シ承事シ供養シテ未ダ↢曽テ間断セ↡、為リテ↢四大天王ト↡、恒ニ詣リ↢仏所ニ↡、恭敬シ礼拝シ承事シ供養シ、為リテ↢忉利天王ト↡、恒ニ詣リ↢仏所ニ↡、恭敬シ礼拝シ承事シ供養シ、為リテ↢夜摩天王・兜率天王・化楽天王・他化自在天王、乃至大梵天王等ト↡、恒ニ詣リ↢仏所ニ↡、恭敬シ礼拝シ承事シ供養セリ。

また次つぎに阿あ難なん、 閻えん浮ぶ提だいに処しょしては転輪てんりん王のうとなりて潅かん頂じょう位いを受うけ、 および大臣だいじん・官族かんぞく等とうとつねに仏所ぶっしょに詣いたり、 恭く敬ぎょうし礼拝らいはいし承じょう事じし供く養ようし、 刹帝せってい利り・婆羅ばら門等もんとうとなりて、 つねに仏所ぶっしょに詣いたり、 恭く敬ぎょうし礼拝らいはいし承じょう事じし供く養ようせり。 かくのごとく無む量りょう無む数しゅ百ひゃく千せん万億まんおく劫こうを経へて、 諸仏しょぶつに親近しんごんし、 もろもろの徳本とくほんを植うえて、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいに集あつむるところなり。

~復次ニ阿難、処シテハ↢閻浮提ニ↡為リテ↢転輪王ト↡受ケ↢潅頂位ヲ↡、及ビ大臣・官族等ト恒ニ詣リ↢仏所ニ↡、恭敬シ礼拝シ承事シ供養シ、為リテ↢刹帝利・婆羅門等ト↡、恒ニ*詣リ↢仏所ニ↡、恭敬シ礼拝シ承事シ供養セリ。如ク↠是クノ経テ↢無量無数百千万億劫ヲ↡、親↢近シ諸仏ニ↡、植エテ↢衆ノ徳本ヲ↡、0360所ナリ↠集ムル↢阿耨多羅三藐三菩提ニ↡。

【9】 また次つぎに阿あ難なん、 作さ法ほう苾芻びっしゅ菩ぼ薩さつの行ぎょうを行ぎょうぜし時とき、 口く中ちゅうよりつねに栴檀せんだんの香かを出いだし、 身みのもろもろの毛もう孔くより優鉢うは羅華らけの香かを出いだせり。 その香かあまねく無む量りょう無む辺へん不可ふか思議しぎ那由なゆ他た百ひゃく千せん由ゆ旬じゅんに薫くんじ、 有う情じょうのこの香かを聞かぐもの、 みな阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しんを発おこせり。

○復次ニ阿難、作法苾芻行ゼシ↢菩薩ノ行ヲ↡時、口中ヨリ常ニ出シ↢*栴檀之香ヲ↡、身ノ諸ノ毛孔ヨリ出セリ↢優鉢羅華ノ香ヲ↡。其ノ香普ク薫ジ↢無量無辺不可思議那由他百千由旬ニ↡、有情ノ聞カグ↢此ノ香ヲ↡者、皆発セリ↢阿耨多羅三藐三菩提心ヲ。

【10】また次つぎに阿あ難なん、 作さ法ほう苾芻びっしゅ菩ぼ薩さつの行ぎょうを行ぎょうぜし時とき、 色相しきそう端厳たんごんにして、 三さん十じゅう二に相そう・八はち十じゅう種好しゅこうことごとくみな具ぐ足そくせり。 また一切いっさいの珍宝ちんぽうをもつて荘しょう厳ごんせり。 両りょう臂ひ手しゅ中ちゅうよりつねに一切いっさいの衣え服ぶく・一切いっさいの飲食おんじき・一切いっさいの幢幡どうばん・一切いっさいの傘蓋さんがい・一切いっさいの音楽おんがく、 乃ない至し一切いっさいの最さい上じょうの所須しょしゅの物ものを出いだして、 一切いっさい衆しゅ生じょうを利り楽らくし、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しんを発おこさしむと。

○復次ニ阿難、作法苾芻行ゼシ↢菩薩ノ行ヲ↡時、色相端厳ニシテ、三十二相・八十種好悉ク皆具足セリ。復以テ↢一切ノ珍宝ヲ↡荘厳セリ。両臂手中ヨリ恒ニ出シテ↢一切ノ衣服・一切ノ飲食・一切ノ幢幡・一切ノ傘蓋・一切ノ音楽、乃至一切ノ最上ノ所須之物ヲ↡、利↢楽シ一切衆生ヲ↡、令ムト↠発サ↢阿耨多羅三藐三菩提心ヲ↡。

二 Ⅲ 弥陀果徳
    ⅰ 十劫成道

【11】その時とき阿あ難なん、 仏ぶつのかの作さ法ほう苾芻びっしゅの菩ぼ薩さつの行ぎょうを説ときたまふことを聞ききて、 世せ尊そんにまうしてまうさく、 作さ法ほう苾芻びっしゅはこれ過去かこの仏ぶつとせんや、 未み来らいの仏ぶつなりや、 現在げんざいの仏ぶつなりやと。

○爾ノ時阿難聞キテ↣*仏ノ説キタマフコトヲ↢彼ノ作法苾芻ノ菩薩之行ヲ↡、白シテ↢世尊ニ↡言ク、作法苾芻ハ為ム↢是過去ノ仏ト↡耶、未来ノ仏ナリ耶、現在ノ仏ナリ耶ト。

世せ尊そん告つげてのたまはく、 かの仏ぶつ如来にょらいは、 来きたるに来きたるところなく、 去さるに去さるところなく、 無む生しょう無む滅めつにして、 過か・現げん・未み来らいにあらず、 ただ願がんに酬むくい生しょうを度どするをもつて現げんにまします。 西方さいほうに閻えん浮ぶ提だいを去さること百ひゃく千せん倶く胝てい那由なゆ他たの仏刹ぶっせつに世せ界かいあり、 名なづけて極楽ごくらくといふ。 仏ぶつをば無む量りょう寿じゅと名なづく。

●世尊告ゲテ言ク、彼ノ仏如来ハ、来ルニ無ク↠所↠来ル、去ルニ無ク↠所↠去ル、無生無滅ニシテ、非ズ↢過・現・未来ニ↡、但以テ↢酬イ↠願ニ度スルヲ↟生ヲ現ニ在ス。○西方ニ去ルコト↢閻浮提ヲ↡百千倶胝那由他ノ仏刹ニ有リ↢世界↡、名ケテ曰フ↢極楽ト↡。仏ヲバ名ク↢無量寿ト↡。

成じょう仏ぶつよりこのかた、 いまにおいて十劫じっこうなり。 無む量りょう無む数しゅの菩ぼ薩さつ摩訶まか薩さつおよび無む量りょう無む数しゅの声しょう聞もんの衆しゅありて、 恭く敬ぎょうし囲い繞にょうせり。 しかもために説法せっぽうしたまふ。

○成仏ヨリ已来タ、於テ↠今ニ十劫ナリ。●有リテ↢無量無数ノ菩薩摩訶薩及ビ無量無数ノ声聞之衆↡、恭敬シ囲繞セリ。而モ為ニ説法シタマフ。

二 Ⅲ ⅱ 光明無量

かの仏ぶつの光こう明みょう、 東方とうぼう恒ごう河が沙しゃ数しゅ百ひゃく千せん倶く胝てい那由なゆ他た不可ふか称量しょうりょうの仏刹ぶっせつを照てらす。 かくのごとく南西なんざい北方ほっぽう・四し維ゆい・上じょう下げもまたかくのごとし。

○彼ノ仏ノ光明、照ス↢於東方恒河沙数百千倶胝那0361由他不可称量ノ仏刹ヲ↡。如ク↠是クノ南西北方・四維・上下モ亦復如シ↠是クノ。

また次つぎに阿あ難なん、 かの仏ぶつ無む量りょう寿じゅ、 化けの円光えんこうのごときは、 あるいは一いち由ゆ旬じゅん・二に由ゆ旬じゅん・三さん由ゆ旬じゅん、 あるいは百ひゃく由ゆ旬じゅん・千せん由ゆ旬じゅん・百ひゃく千せん由ゆ旬じゅん、 あるいは倶く胝てい那由なゆ他た百ひゃく千せん由ゆ旬じゅん、 乃ない至し無む量りょう無む辺へん無む数しゅの仏刹ぶっせつに徧満へんまんせり。

○復次ニ阿難、彼ノ仏無量寿、若キハ↢化ノ円光ノ↡、或イハ一由旬・二由旬・三由旬、或イハ百由旬・千由旬・百千由旬、或イハ倶胝那由他百千由旬、乃至徧↢満セリ無量無辺無数ノ仏刹ニ↡。

・十三光

復また次つぎに阿あ難なん、 いまこの光こう明みょうをば無む量りょう光こう・無礙むげ光こう・常照じょうしょう光こう・不ふ空くう光こう・利り益やく光こう・愛あい楽ぎょう光こう・安隠あんのん光こう・解げ脱だつ光こう・無む等とう光こう・不ふ思議しぎ光こう・過か日月にちがつ光こう・奪だつ一切いっさい世せ間けん光こう・無垢むく清浄しょうじょう光こうと名なづく。

○復次ニ阿難、今此ノ光明ヲバ名ク↢無量光・無礙光・常照光・不空光・利益光・愛楽光・安隠光・解脱光・無等光・不思議光・過日月光・奪一切世間光・無垢清浄光ト↡。

かくのごときの光こう明みょう、 あまねく十方じっぽう一切いっさい世せ界かいを照てらす。 天てん・竜りゅう・薬やく叉しゃ・乾闥けんだつ婆ば・阿あ修しゅ羅ら・迦楼かる羅ら・緊きん那羅なら・摩睺まご羅伽らか・人にん・非ひ人等にんとう、 この光こう明みょうを見みて菩ぼ提だい心しんを発おこし利り楽らくを獲うるがゆゑなりと。

○如キノ↠是クノ光明、普ク照ス↢十方一切世界ヲ↡。天・竜・薬叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽・人・非人等、見テ↢此ノ光明ヲ↡発シ↢菩提心ヲ↡獲ルガ↢利楽ヲ↡故ナリト。

仏ぶつ、 阿あ難なんに告つげたまはく、 われ住じゅうすること一劫いっこうにしてこの光こう明みょうの功く徳どく利り益やくを説とくも、 また尽つくすことあたはず。

○仏告ゲタマハク↢阿難ニ↡、我住スルコト一劫ニシテ説クモ↢此ノ光明ノ功徳利益ヲ↡、亦不↠能ハ↠尽スコト。

二 Ⅲ ⅲ 聖衆無量

また次つぎに阿あ難なん、 無む量りょう寿じゅ如来にょらいにはかくのごとくの百ひゃく・千せん・万まん・十じゅう万まん・百ひゃく万まん・一いち倶く胝てい・百ひゃく倶く胝てい・千せん倶く胝てい・緊きん迦囉なら数しゅ・頻びん婆囉ばら数しゅ・那由なゆ他た数しゅ・阿あ由他ゆた数しゅ・毘婆びば訶か数しゅ・嚩はく娑那ばな数しゅ・穣じょう伽か数しゅ・阿あ僧そう祇ぎ数しゅ・十じゅう阿あ僧そう祇ぎ数しゅ・百ひゃく阿あ僧そう祇ぎ数しゅ・千せん阿あ僧そう祇ぎ数しゅ・百ひゃく千せん阿あ僧そう祇ぎ数しゅ・阿摩あま你野にや数しゅ・不可ふか思議しぎ数しゅ、 かくのごときの無む量りょう無む数しゅの声しょう聞もんの衆しゅあり。 譬喩ひゆ算数さんじゅして数かぞふとも及およぶことあたはず。

○復次ニ阿難、無量寿如来ニハ有リ↢如キノ↠是クノ百・千・万・十万・百万・一倶胝・百倶胝・千倶胝・緊迦囉数・頻婆囉数・那由他数・阿由他数・毘婆訶数・嚩娑那数・穣伽数・阿僧祇数・十阿僧祇数・百阿僧祇数・千阿僧祇数・百千阿僧祇数・阿摩你野数・不可思議数、如キノ↠是クノ無量無数ノ声聞之衆↡。譬喩算数シテ数フトモ不↠能ハ↠及ブコト。

阿あ難なん、 かの大目だいもく乾連けんれんは神通じんずう第一だいいちにして、 三千さんぜん大千だいせん世せ界かいのあらゆる一切いっさいの童男どうなん・童女どうにょも一いっ昼ちゅう夜やにおいてことごとくその数かずを知しらん。 たとひ百ひゃく千せん倶く胝ていの声しょう聞もんの神通じんずうの力ちから、 みな大目だいもく乾連けんれんのごとくして、 また一々いちいちの声しょう聞もんの寿いのち、 百ひゃく千せん倶く胝てい那由なゆ他た歳さいにして、 その寿じゅ命みょうを尽つくしてかの声しょう聞もんを数かぞふとも、 百ひゃく分ぶんのなかの一分いちぶんにも及およばず。

○阿難、彼ノ大目乾連ハ神通第一ニシテ、三千大千世界ノ所有ル一切ノ童男・童女モ於テ↢一昼夜ニ↡悉ク知ラム↢其ノ数ヲ↡。仮使 タトヒ 百千倶胝ノ声聞0362ノ神通之力、皆如クシテ↢大目乾連ノ↡、又一一ノ声聞ノ寿、百千倶胝那由他歳ニシテ、尽シテ↢其ノ寿命ヲ↡数フトモ↢彼ノ声聞ヲ↡、百分之中ノ不↠及バ↢一分ニモ↡。

また次つぎに阿あ難なん、 たとへば大海だいかいの深ふかきこと八万はちまん四し千せん由ゆ旬じゅん、 広闊こうかつなること無む辺へんなるに、 たとひ人ひとありて身みの一毛いちもうを出いだし、 砕くだきて百ひゃく倶く胝ていとなし、 細さいなること微み塵じんのごとくなし、 一々いちいちの塵ちりをもつて海うみに投とうじて水みずを出いださんに、 水みずの塵ちりの上うえにある形量ぎょうりょうもまたしかなるがごとし。 かくのごとくして毛塵もうじんを投とうじ尽つくさんに、 意こころにおいていかん、 毛塵もうじんの水みず多おおからんや、 海かい中ちゅうの水みず多おおからんやと。

○復次ニ阿難、譬ヘバ 如シ↧大海ノ深キコト八万四千由旬、広闊ナルコト無辺ナルニ、仮使 タトヒ 有リテ↠人出シ↢身ノ一毛ヲ↡、砕キテ為シ↢百倶胝ト↡、細ナルコト如クナシ↢微塵ノ↡、以テ↢一一ノ塵ヲ↡投ジテ↠海ニ出サムニ↠水ヲ、水ノ在ル↢塵ノ上ニ↡形量モ亦爾ナルガ↥。如クシテ↠是クノ投ジ↢尽サムニ毛塵ヲ↡、於テ↠意ニ云何、毛塵ノ水多カラムヤ、海中ノ水多カラムヤト。

阿あ難なん仏ぶつにまうしてまうさく、 世せ尊そん、 毛塵もうじんの出いだせる水みずはいまだ半合はんごうに及およばず、 海水かいすいは無む量りょうなりと。

○阿難白シテ↠仏ニ言ク、世尊、毛塵ノ出セル水ハ未ダ↠及バ↢半合ニ↡、海水ハ無量ナリト。

仏ぶつのたまはく、 阿あ難なん、 かの目もく乾連けんれん等とうの声しょう聞もんの衆しゅ、 その形ぎょう寿じゅを尽つくして数かぞへて知しれる数かずは毛塵もうじんの水みずのごとく、 数かぞへていまだ尽つくさざるは海かい中ちゅうの水みずのごとし。 かくのごとくかの仏ぶつにはかくのごとき無む量りょう不可ふか算数さんじゅの声しょう聞もんの弟子でしあり。

○仏言ク、阿難、彼ノ目乾連等ノ声聞之衆、尽シテ↢其ノ形寿ヲ↡数ヘテ知レル数者如ク↢毛塵之水ノ↡、数ヘテ未ダル↠尽サ者如シ↢海中ノ水ノ↡。如ク↠是クノ彼ノ仏ニハ有リ↢如キ↠是クノ無量不可算数ノ声聞ノ弟子↡。

またかの仏国ぶっこく土どは大だい富ふ無む量りょうにして、 ただ快け楽らくのみを受うけて、 もろもろの苦くあることなし。

○又彼ノ仏国土ハ大富無量ニシテ、唯受ケテ↢快楽ノミヲ↡、無シ↠有ルコト↢衆ノ苦↡。

地じ獄ごく・餓鬼がき・畜ちく生しょう・焔えん魔羅まら界かいおよび八難はちなんの報ほうなく、 ただ清浄しょうじょうの菩ぼ薩さつ摩訶まか薩さつおよび声しょう聞もんの衆しゅのみあり。

○無ク↢地獄・餓鬼・畜生・焔*魔羅界及ビ八難之報↡、●唯有リ↢清浄ノ菩薩摩訶薩及ビ声聞之衆ノミ↡。

二 Ⅲ ⅳ 宝樹荘厳

また次つぎに阿あ難なん、 かの仏国ぶっこく土どには種々しゅじゅの宝ほう柱ちゅうあり、 みな百ひゃく千せん珍宝ちんぽうをもつて用もちゐて荘しょう厳ごんせり。 いはゆる金こん柱ちゅう・銀ごん柱ちゅう・瑠璃るり柱ちゅう・頗梨はり柱ちゅう・真珠しんじゅ柱ちゅう・硨しゃ磲こ柱ちゅう・瑪め瑙のう柱ちゅうなり。

○復次ニ阿難、彼ノ仏国土ニハ有リ↢種種ノ宝柱↡、皆以テ↢百千珍宝ヲ↡而用ヰテ荘厳セリ。所謂ル金柱・銀柱・瑠璃柱・頗梨柱・真珠柱・硨磲柱・瑪瑙柱ナリ。

また金こん・銀ごんの二に宝ほう柱ちゅう、 金こん・銀ごん・瑠璃るりの三宝さんぽう柱ちゅう、 金こん・銀ごん・瑠璃るり・頗梨はりの四し宝ほう柱ちゅう、 金こん・銀ごん・瑠璃るり・頗梨はり・真珠しんじゅの五ご宝ほう柱ちゅう、 金こん・銀ごん・瑠璃るり・頗梨はり・真珠しんじゅ・硨しゃ磲この六宝ろっぽう柱ちゅう、 金こん・銀ごん・瑠璃るり・頗梨はり・真珠しんじゅ・硨しゃ磲こ・瑪め瑙のうの七宝しっぽう柱ちゅうあり。

○復有リ↢金・銀ノ二宝柱、金・銀・瑠璃ノ三宝柱、金・銀・瑠璃・*頗梨ノ四宝柱、金・銀・瑠*璃瓈・*頗梨・真珠ノ五宝柱、金・銀・瑠璃・*頗梨・真珠・硨磲ノ六宝柱、金・銀・瑠璃・*頗梨・真珠・硨磲・瑪瑙ノ七宝柱↡。

また次つぎに阿あ難なん、 かの仏国ぶっこく土どにはまた種々しゅじゅの宝樹ほうじゅあり、 根ね茎くき枝えだ幹みきは黄金おうごんの所しょ成じょう、 花はな葉は菓このみ実みは白びゃく銀ごんの化作けさなり。 また宝樹ほうじゅあり、 根ね茎くき枝えだ幹みきは白びゃく銀ごんの所しょ成じょう、 花はな葉は菓このみ実みは瑠璃るりの化作けさなり。

○復次ニ阿難、彼ノ仏国土ニハ復有リ↢種種ノ宝樹↡、根茎枝0363幹ハ黄金ノ所成、華葉菓実ハ白銀ノ化作ナリ。亦有リ↢宝樹↡、根茎枝幹ハ白銀ノ所成、花葉菓実ハ瑠璃ノ化作ナリ。

また宝樹ほうじゅあり、 根ね茎くき枝えだ幹みきは瑠璃るりの所しょ成じょう、花はな葉は菓このみ実みは頗梨はりの化作けさなり。 また宝樹ほうじゅあり、 根ね茎くき枝えだ葉はは頗梨はりの所しょ成じょう、花はな葉は菓このみ実みは真珠しんじゅの化作けさなり。 また宝樹ほうじゅあり、 根ね茎くき枝えだ幹みきは真珠しんじゅの所しょ成じょう、花はな葉は菓このみ実みは硨しゃ磲この化作けさなり。 また宝樹ほうじゅあり、 根ね茎くき枝えだ幹みきは硨しゃ磲この所しょ成じょう、花はな葉は菓このみ実みは瑪め瑙のうの化作けさなり。 また宝樹ほうじゅあり、 根ね茎くき枝えだ幹みきは瑪め瑙のうの所しょ成じょう、花はな葉は菓このみ実みは黄金おうごんの化作けさなり。

○亦有リ↢宝樹↡、根茎枝幹ハ瑠璃ノ所成、華葉菓実ハ*頗梨ノ化作ナリ。亦有リ↢宝樹↡、根茎枝葉ハ*頗梨ノ所成、華葉菓実ハ真珠ノ化作ナリ。亦有リ↢宝樹↡、根茎枝幹ハ真珠ノ所成、華葉菓実ハ硨磲ノ化作ナリ。亦有リ↢宝樹↡、根茎枝幹ハ硨磲ノ所成、花葉菓実ハ瑪瑙ノ化作ナリ。亦有リ↢宝樹↡、根茎枝幹ハ瑪瑙ノ所成、花葉菓実ハ黄金ノ化作ナリ。

また宝樹ほうじゅあり、 黄金おうごんを根ねとなし、 白びゃく銀ごんを身みとなし、 瑠璃るりを枝えだとなし、 頗梨はりを梢こずえとなし、 真珠しんじゅを葉はとなし、 硨しゃ磲こを花はなとなし、 瑪め瑙のうを菓このみとなす。

○亦有リ↢宝樹↡、黄金ヲ為シ↠根ト、白銀ヲ為シ↠身ト、瑠瓈ヲ為シ↠枝ト、*頗梨ヲ為シ↠*梢ト、真珠ヲ為シ↠葉ト、硨磲ヲ為シ↠花ト、*瑪瑙ヲ為ス↠菓ト。

また宝樹ほうじゅあり、 白びゃく銀ごんを根ねとなし、 瑠璃るりを身みとなし、 頗梨はりを枝えだとなし、 真珠しんじゅを梢こずえとなし、 硨しゃ磲こを葉はとなし、 瑪め瑙のうを花はなとなし、 黄金おうごんを菓このみとなす。

○亦有リ↢宝樹↡、白銀ヲ為シ↠根ト、琉璃ヲ為シ↠身ト、*頗梨ヲ為シ↠枝ト、真珠ヲ為シ↠*梢ト、硨磲ヲ為シ↠葉ト、*瑪瑙ヲ為シ↠花ト、黄金ヲ為ス↠菓ト。

また宝樹ほうじゅあり、 瑠璃るりを根ねとなし、 頗梨はりを身みとなし、 真珠しんじゅを枝えだとなし、 硨しゃ磲こを梢こずえとなし、 瑪め瑙のうを葉はとなし、 黄金おうごんを花はなとなし、 白びゃく銀ごんを菓このみとなす。

○亦有リ↢宝樹↡、瑠璃ヲ為シ↠根ト、*頗梨ヲ為シ↠身ト、真珠ヲ為シ↠枝ト、硨磲ヲ為シ↠*梢ト、瑪瑙ヲ為シ↠葉ト、黄金ヲ為シ↠花ト、白銀ヲ為ス↠菓ト。

また宝樹ほうじゅあり、 頗梨はりを根ねとなし、 真珠しんじゅを身みとなし、 硨しゃ磲こを枝えだとなし、 瑪め瑙のうを梢こずえとなし、 黄金おうごんを葉はとなし、 白びゃく銀ごんを花はなとなし、 瑠璃るりを菓このみとなす。

○亦有リ↢宝樹↡、*頗梨ヲ為シ↠根ト、真珠ヲ為シ↠身ト、硨磲ヲ為シ↠枝ト、瑪瑙ヲ為シ↠梢ト、黄金ヲ為シ↠葉ト、白銀ヲ為シ↠花ト、瑠璃ヲ為ス↠菓ト。

また宝樹ほうじゅあり、 真珠しんじゅを根ねとなし、 硨しゃ磲こを身みとなし、 瑪め瑙のうを枝えだとなし、 黄金おうごんを梢こずえとなし、 白びゃく銀ごんを葉はとなし、 瑠璃るりを花はなとなし、 頗梨はり為菓このみとなす。

○亦有リ↢宝樹↡、真*珠ヲ為シ↠根ト、硨磲ヲ為シ↠身ト、*瑪瑙ヲ為シ↠枝ト、黄金ヲ為シ↠梢ト、白銀ヲ為シ↠葉ト、瑠璃ヲ為シ↠花ト、*頗梨ヲ為ス↠菓ト。

また宝樹ほうじゅあり、 硨しゃ磲こを根ねとなし、 瑪め瑙のうを身みとなし、 黄金おうごんを枝えだとなし、 白びゃく銀ごんを梢こずえとなし、 瑠璃るりを葉はとなし、 頗梨はりを花はなとなし、 真珠しんじゅを菓このみとなす。

○亦有リ↢宝樹↡、硨磲ヲ為シ↠根ト、瑪瑙ヲ為シ↠身ト、黄金ヲ為シ↠枝ト、白銀ヲ為シ↠梢ト、瑠璃ヲ為シ↠葉ト、*頗梨ヲ為シ↠花ト、真珠ヲ為ス↠菓ト。

また宝樹ほうじゅあり、 瑪め瑙のうを根ねとなし、 黄金おうごんを身みとなし、 白びゃく銀ごんを枝えだとなし、 瑠璃るりを梢こずえとなし、 頗梨はりを葉はとなし、 真珠しんじゅを花はなとなし、 硨しゃ磲こを菓このみとなす。

○亦有リ↢宝樹↡、瑪瑙ヲ為シ↠根ト、黄金ヲ為シ↠身ト、白銀ヲ為シ↠枝ト、瑠璃ヲ為シ↠梢ト、*頗梨ヲ為シ↠葉ト、真0364珠ヲ為シ↠花ト、硨磲ヲ為ス↠菓ト。

かくのごとく極楽ごくらく世せ界かいには七宝しっぽうの行樹ごうじゅあり。

●如ク↠是クノ極楽世界ニハ七宝ノ行樹アリ。

また次つぎに阿あ難なん、 かの仏国ぶっこく土どは清浄しょうじょう厳飾ごんじきに寛広かんこう平正びょうしょうにして、 丘く陵りょう・坑きょう坎かん・荊きょう棘こく・沙しゃ礫りゃく・土ど石しゃく等とうの山やま、 黒山こくせん・雪山せっせん・宝山ほうせん・金山こんぜん・須しゅ弥み山せん・鉄てっ囲ち山せん・大だい鉄てっ囲ち山せんあることなく、 ただ黄金おうごんをもつて地じとなせりと。

○復次ニ阿難、彼ノ仏国土ハ清浄厳飾ニ寛広平正ニシテ、無ク↠有ルコト↢丘陵・坑坎・荊棘・沙礫・土石等ノ山、黒山・雪山・宝山・金山・須弥山・鉄囲山・大鉄囲山↡、唯以テ↢黄金ヲ↡為セリト↠地ト。

二 Ⅲ ⅴ 宝河荘厳

【12】その時とき阿あ難なんこの語ごを聞ききをはりて、 世せ尊そんにまうしてまうさく、 四し大だい王天おうてん・忉とう利り天てんは須しゅ弥み山王せんのうによりて住じゅうするに、 夜摩やま天等てんとうはまさになにによりてか住じゅうすべきと。

○爾ノ時阿難聞キ↢是ノ語ヲ↡已リテ、白シテ↢世尊ニ↡言ク、四*大*王天・忉利天ハ依リテ↢須弥山王ニ↡住スルニ、夜摩天等ハ当ニキト↢依リテカ↠何ニ住ス↡。

仏ぶつ、 阿あ難なんに告つげたまはく、 夜摩やま・兜と率そつ、 乃ない至し色しき・無む色界しきかいの一切いっさいの諸天しょてん、 みな空界くうかいによりて住じゅうすと。

○仏告ゲタマハク↢阿難ニ↡、夜摩・兜率、乃至色・無色界ノ一切ノ諸天、皆依リテ↢空界ニ↡而住スト。

阿あ難なんまうしてまうさく、 空界くうかいは無礙むげなり、 いかにして依え住じゅうするや、 業因ごういん・果か報ほう不可ふか思議しぎなりと。

○阿難白シテ言ク、空界ハ無礙ナリ、云何ニシテ依住スルヤ、業因・果報不可思議ナリト。

仏ぶつ、 阿あ難なんに告つげたまはく、 なんぢが身みの果か報ほうもまた不可ふか思議しぎなり、 衆しゅ生じょうの業報ごうほうもまた不可ふか思議しぎなり、 諸仏しょぶつの聖しょう力りきも不可ふか思議しぎなり。

○仏告ゲタマハク↢阿難ニ↡、汝ガ身ノ果報モ亦不可思議ナリ、衆生ノ業報モ亦不可思議ナリ、諸仏ノ聖力モ不可思議ナリ。

かの仏国ぶっこく土どには大海だいかいなしといへども、 しかも泉いずみ・河かわありて処々しょしょに交きょう流るす。 その水みずあるいは闊ひろきこと十じゅう由ゆ旬じゅん・二に十じゅう由ゆ旬じゅん・三さん十じゅう由ゆ旬じゅん、 乃ない至し百ひゃく千せん由ゆ旬じゅん、 深ふかきこと十じゅう二に由ゆ旬じゅんなり。

○彼ノ仏国土ニハ雖モ↠無シト↢大海↡、而モ有リテ↢泉・河↡処処ニ交流ス。其ノ水或イハ闊キコト十由旬・二十由旬・三十由旬、乃至百千由旬、深キコト十二由旬ナリ。

その水みず清浄しょうじょうにして、 八はっ功く徳どくを具ぐし、 微み妙みょうの声こえを出いだせり。

○其ノ水清浄ニシテ、具シ↢八功徳ヲ↡、出セリ↢微妙ノ声ヲ↡。

たとへば百ひゃく千せん万種まんしゅの音楽おんがくの声こえのごとく、 もろもろの仏刹ぶっせつに徧へんす。 一切いっさい衆しゅ生じょう聞きけば、 適ちゃく悦えつして大だい快け楽らくを得う。

○譬ヘバ如ク↢百千万種ノ音楽之声ノ↡、徧ス↢諸ノ仏刹ニ↡。一切衆生聞ケバ者、適悦シテ得↢大快楽ヲ↡。

また水みずの両りょう岸がんに、 また無む数しゅの栴檀せんだん香樹こうじゅ・吉きっ祥しょう菓か樹じゅの花卉けけあり、 つねに芳かんばしくして光こう明みょう照しょう耀ようせり。

○又水ノ両岸ニ、復有リ↢無数ノ栴檀香樹・吉祥菓樹ノ花卉↡、恒ニ芳シクシテ光明照耀セリ。

もしかの衆しゅ生じょう、 この水みずを過すぐる時とき、 足あしに至いたるを要もとむるもの、 膝ひざに至いたるを要もとむるもの、 乃ない至し項うなじに至いたるを要もとむるものあり。

○若シ彼ノ衆生、過グル↢此ノ水ヲ↡時、要モトムル↠至ルヲ↠足ニ者、要モトムル↠至ルヲ↠膝ニ者、乃至要モトムル↠至ルヲ↠*項ニ者アリ。

あるいは冷りょうなるもの、 温おんなるもの、 急きゅうに流ながるるもの、 慢ゆるく流ながるるものを要もとむるに、 その水みず一々いちいちに衆しゅ生じょうの意こころに随したがひて快け楽らくを受うけしむ。

○或イハ要モトムルニ↢冷ナル者、温ナル者、急ニ流ルル者、慢ユルク流ルル者ヲ↡、其ノ水一一ニ随ヒテ↢衆生ノ意ニ↡令ム↠受ケ↢快楽ヲ↡。

また水すい中ちゅうにおいて種々しゅじゅの声こえを出いだす。 仏ぶっ声しょう・法ほう声しょう・僧そう声しょう・止し息そく声しょう・無む性しょう声しょう・波羅はら蜜みつ声しょう・力りき声しょう・無畏むい声しょう・通達つうだつ声しょう・無む行ぎょう声しょう・無む生しょう声しょう・無む滅めつ声しょう・寂静じゃくじょう声しょう・大だい慈じ声しょう・大だい悲ひ声しょう・喜き捨しゃ声しょう・潅かん頂じょう声しょう、 かくのごときの種々しゅじゅの微み妙みょうの音おん声じょうを出いだす。 衆しゅ生じょう聞ききをはりて、 清浄しょうじょう心しんを発おこして、 もろもろの分別ふんべつなく、 正しょう直じき平びょう等どうにして、 善根ぜんごんを成熟じょうじゅくし、 永ながく阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だい心しんを退たいせず。

○又於テ↢水中ニ↡出ス↢種種ノ声ヲ↡。仏声・法声・僧声・止息声・無性0365声・波羅蜜声・力声・無畏声・通達声・無行声・無生声・無滅声・寂静声・大慈声・大悲声・喜捨声・潅頂声、出ス↢如キノ↠是クノ種種ノ微妙ノ音声ヲ↡。衆生聞キ已リテ、発シテ↢清浄心ヲ↡、○無ク↢諸ノ分別↡、正直平等ニシテ、成↢熟シ善根ヲ↡、永ク不↠退セ↢於阿耨多羅三藐三菩提心ヲ↡。

またかの仏刹ぶっせつのそのなかに生しょうずるものは、 地じ獄ごく声しょう・餓鬼がき声しょう・畜ちく生しょう声しょう・夜や叉しゃ声しょう・闘とう諍じょう声しょう・悪あっ口く声しょう・両りょう舌ぜつ声しょう・殺せっ生しょう声しょう・偸ちゅう盗とう声しょう・一切いっさいの悪あく声しょうを聞きかず。

○又彼ノ仏刹ノ其ノ中ニ生ズル者ハ、不↠聞カ↢地獄声・餓鬼声・畜生声・夜叉声・闘諍声・悪口声・両舌声・殺生声・偸盗声・一切ノ悪声ヲ↡。

しかもかの衆しゅ生じょう色相しきそう端厳たんごんにして福徳ふくとく無む量りょう、 智慧ちえ明了みょうりょうにして神通じんずう自じ在ざいなり。 宮く殿でん・楼閣ろうかく・園林おんりん・池ち沼しょう・衣え服ぶく・臥具がぐ、 他化たけ自じ在ざい天てんの最さい上じょう快け楽らくの具ぐの一切いっさい豊ぶ足そくせるがごとし。

○而モ彼ノ衆生色相端厳ニシテ福徳無量、智慧明了ニシテ神通自在ナリ。宮殿・楼閣・園林・池沼・衣服・臥具、如シ↢他化自在天ノ最上快楽之具ノ一切豊足セルガ↡。

また次つぎに阿あ難なん、 かの土どの衆しゅ生じょう香こう花げ等とうを思おもひて諸仏しょぶつに供そなへんと欲ほっすれば、 この念おもいをなす時とき、 花け香こう・瓔珞ようらく・塗ず香こう・末香まっこう・幢幡どうばん・傘蓋さんがいおよびもろもろの伎ぎ楽がく、 意こころに随したがひてすなはち至いたりて仏刹ぶっせつのなかに満みつ。

●復次ニ阿難、彼ノ土ノ衆生思ヒテ↢香花等ヲ↡欲スレバ↠供ヘムト↢諸仏ニ↡、作ス↢是ノ念ヲ↡時、花香・瓔珞・塗香・末香・幢幡・傘蓋及ビ諸ノ伎楽、随ヒテ↠意ニ即チ至リテ満ツ↢仏刹ノ中ニ↡。

もし飲食おんじき・湯薬とうやく・衣え服ぶく・臥具がぐ・頭冠とうかん・耳に環かん・真珠しんじゅ・羅ら網もう等とうを思おもへば、 念おもいに随したがひてすなはち至いたりてまた仏刹ぶっせつに徧へんす。 また摩尼まに宝ほう等とうの荘しょう厳ごんの宮く殿でん・楼閣ろうかく・堂どう宇う・房閤ぼうこうのあるいは大だいあるいは小しょう、 あるいは高こうあるいは下げなるを思し念ねんすれば、 かくのごとく念ねんずる時とき、 意こころに随したがひて現前げんぜんして、 具ぐ足そくせずといふことなし。

○若シ思ヘバ↢飲食・湯薬・衣服・臥具・頭冠・耳環・真珠・羅網等ヲ↡、随ヒテ↠念ニ即チ至リテ亦徧ス↢仏刹ニ↡。又復思↢念スレバ摩尼宝等ノ荘厳ノ宮殿・楼閣・堂宇・房*閤ノ或イハ大或イハ小、或イハ高或イハ下ナルヲ↡、如ク↠是クノ念ズル時、随ヒテ↠意ニ現前シテ、無シ↠不トイフコト↢具足セ↡。

二 Ⅲ ⅵ 眷属荘厳

【13】また次つぎに阿あ難なん、 たとへば人ひとありて少すこしき財宝ざいほうあらんも潅かん頂じょう位いを受うくる刹帝せってい利り王おうに対たいするに、 あらゆる威い勢せいことごとくみな現げんぜず、 また刹帝せってい利りも天てん帝たい釈しゃくに対たいするに、 前さきのあらゆる威い勢せいことごとくみな現げんぜず、 また天てん帝たい釈しゃくも他化たけ自じ在ざい天てんに対たいするに、 あらゆる威い勢せいことごとくみな現げんぜざるがごとし、 また他化たけ自じ在ざい天等てんとうおよび色しき・無む色界しきかいの一切いっさいの威い勢せいも無む量りょう寿じゅ如来にょらいの極楽ごくらく国こく土どに対たいするに、 ことごとくみな現げんぜず。

○復次ニ阿難、譬ヘバ如シ↩有リテ↠人少シキ有ラムモ↢財宝↡対スルニ↧受クル↢潅頂位ヲ↡刹帝利王ニ↥、所有ル威勢悉ク皆不↠現ゼ、○又刹帝利モ対スルニ↢天帝釈ニ↡、前ノ所有ル威勢悉ク皆不↠現ゼ、○又天帝釈モ対0366スルニ↢他化自在天ニ↡、所有ル威勢悉ク皆不ルガ↝現ゼ、○又他化自在天等及ビ色・無色界ノ一切ノ威勢モ対スルニ↢無量寿如来ノ極楽国土ニ↡、悉ク皆不↠現ゼ。

かくのごとくかの土どの功く徳どく荘しょう厳ごんは不可ふか思議しぎなり。

●如ク↠是クノ彼ノ土ノ功徳荘厳ハ不可思議ナリ。

【14】また次つぎに阿あ難なん、 かの仏国ぶっこく土どは食じき時じごとに香風こうふうおのづから起おこりて宝樹ほうじゅを吹ふき動うごかすに、 樹きあひ掁ちょう触そくして微み妙みょうの音こえを出いだし、 苦く・空くう・無む常じょう・無我むが・諸しょ波羅はら蜜みつを演説えんぜつす。

○復次ニ阿難、彼ノ仏国土ハ毎ニ↢於食時↡香風自ラ起リテ○吹キ↢動スニ宝樹ヲ↡、樹相掁触シテ出シ↢微妙ノ音ヲ↡、演↢説ス苦・空・無常・無我・諸波羅蜜ヲ↡。

また樹じゅ花けを吹ふきて地じ上じょうに落おとし、 仏刹ぶっせつに周しゅう徧へんすること高たかさ七人しちにん量りょうにして、 平正びょうしょうに荘しょう厳ごんし、 柔にゅう軟なん光潔こうけつなり。 行ゆく人ひと往来おうらいに、 足あしその地じを躡ふめば、 深くぼむこと四指しし量りょうにして、 迦か隣りん那なの身みに触ふれて安楽あんらくなるがごとし。

○復吹キテ↢樹花ヲ↡落シ↢於地上ニ↡、周↢徧スルコト仏刹ニ↡高サ七人量ニシテ、平正ニ荘厳シ、柔軟光潔ナリ。行ク人往来ニ、足躡メバ↢其ノ地ヲ↡、深クボムコト四指量ニシテ、如シ↢迦隣那ノ触レテ↠身ニ安楽ナルガ↡。

食じき時じを過すぎて後のち、 このもろもろの宝ほう花け地じに隠かくれて現げんぜず。 須しゅ臾ゆのあひだを経へて、 また風かぜありて生しょうじ、 樹きを吹ふき花はなを落おとして地じ面めんの上うえに布しけば、 前さきのごとく異ことなることなし。 初しょ夜や・後夜ごやも、 またかくのごとし。

○過ギテ↢食時ヲ↡後、是ノ諸ノ宝花隠レテ↠地ニ不↠現ゼ。経テ↢須臾ノ間ヲ↡、復有リテ↠風生ジ、吹キ↠樹ヲ落シテ↠花ヲ布ケバ↢地面ノ上ニ↡、如ク↠前ノ無シ↠異ナルコト。初夜・後夜モ、亦復如シ↠是クノ。

【15】また次つぎに阿あ難なん、 かの仏国ぶっこく土どはその黒闇こくあんなく、 その星しょう曜ようなく、 その日月にちがつなく、 その昼ちゅう夜やなく、 その取捨しゅしゃなく、 その分別ふんべつなし。 純じゅん一いつ無む雑ぞうにして、 ただ清浄しょうじょう最さい上じょうの快け楽らくを受うくるのみ。

●復次ニ阿難、彼ノ仏国土ハ無ク↢其ノ黒闇↡、無ク↢其ノ星曜↡、無ク↢其ノ日月↡、無ク↢其ノ昼夜↡、無ク↢其ノ取捨↡、無シ↢其ノ分別↡。純一無雑ニシテ、唯受クルノミ↢清浄最上ノ快楽ヲ↡。

二 Ⅳ 往生因果
    ⅰ 十一・十七・十八願成就

もし善男ぜんなん子し・善ぜん女人にょにんありて、 もしはすでに生しょうじ、 もしはまさに生しょうぜんもの、 この人ひと決けつ定じょうして阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを証しょうすべし。 意こころにおいていかん。 かの仏刹ぶっせつのなかには三種さんしゅの失しつなければなり。 一ひとつには心こころに虚こ妄もうなく、 二ふたつには位くらいに退転たいてんなく、 三みつには善ぜんに唐捐とうえんなし。

○▼若シ有リテ↢善男子・善女人↡、若シハ已ニ生ジ、若シハ当ニ生ゼムモノ、是ノ人決定シテ証スベシ↢於阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。於テ↠意ニ云何。彼ノ仏刹ノ中ニハ無ケレバナリ↢三種ノ失↡。一ニハ心ニ無ク↢虚妄↡、二ニハ位ニ無ク↢退転↡、三ニハ善ニ無シ↢唐捐↡。

【16】また次つぎに阿あ難なん、 東方とうぼうに恒ごう河が沙数しゃしゅの世せ界かいあり。 諸仏しょぶつ如来にょらい広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだし、 無む量りょうの光ひかりを放はなち、 誠じょう実じつの言ごんを説ときて無む量りょう寿仏じゅぶつの不可ふか思議しぎ功く徳どくを称しょう讃さんしたまふ。

○復次ニ阿難、東方ニ有リ↢恒河沙数ノ世界↡。諸仏如来出シ↢広長ノ舌相ヲ↡、放チ↢無量ノ光ヲ↡、説キテ↢誠実ノ言ヲ↡称↢讃シタマフ無量寿仏ノ不可思議ノ功徳ヲ↡。

南方なんぽうにもまた恒ごう河が沙数しゃしゅの世せ界かいあり。 諸仏しょぶつ如来にょらい広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだし、 無む量りょうの光ひかりを放はなち、 誠じょう実じつの言ごんを説ときて無む量りょう寿仏じゅぶつの不可ふか思議しぎ功く徳どくを称しょう讃さんしたまふ。

~南方ニモ亦有リ↢恒河沙数ノ世0367界↡。諸仏如来出シ↢広長ノ舌相ヲ↡、放チ↢無量ノ光ヲ↡、説キテ↢誠実ノ言ヲ↡称↢讃シタマフ無量寿仏ノ不可思議ノ功徳ヲ↡。

西方さいほうにもまた恒ごう河が沙数しゃしゅの世せ界かいあり。 諸仏しょぶつ如来にょらい広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだし、 無む量りょうの光ひかりを放はなち、 誠じょう実じつの言ごんを説ときて無む量りょう寿仏じゅぶつの不可ふか思議しぎ功く徳どくを称しょう讃さんしたまふ。

~西方ニモ亦有リ↢恒河沙数ノ世界↡。諸仏如来出シ↢広長ノ舌相ヲ↡、放チ↢無量ノ光ヲ↡、説キテ↢誠実ノ言ヲ↡称↢讃シタマフ無量寿仏ノ不可思議ノ功徳ヲ↡。

北方ほっぽうにもまた恒ごう河が沙数しゃしゅの世せ界かいあり。 諸仏しょぶつ如来にょらい広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだし、 無む量りょうの光ひかりを放はなち、 誠じょう実じつの言ごんを説ときて無む量りょう寿仏じゅぶつの不可ふか思議しぎ功く徳どくを称しょう讃さんしたまふ。

~北方ニモ亦有リ↢恒河沙数ノ世界↡。諸仏如来出シ↢広長ノ舌相ヲ↡、放チ↢無量ノ光を↡、説キテ↢誠実ノ言ヲ↡称↢讃シタマフ無量寿仏ノ不可思議ノ功徳↡。

かくのごとく四し維ゆい・上じょう下げの恒ごう河が沙数しゃしゅの世せ界かいの諸仏しょぶつ如来にょらいも広こう長じょうの舌相ぜっそうを出いだし、 無む量りょうの光ひかりを放はなち、 誠じょう実じつの言ごんを説ときて無む量りょう寿仏じゅぶつの不可ふか思議しぎ功く徳どくを称しょう讃さんしたまふ。

~如ク↠是クノ四維・上下ノ恒河沙数ノ世界ノ諸仏如来モ出シ↢広長ノ舌相ヲ↡、放チ↢無量ノ光ヲ↡、説キテ↢誠実ノ言ヲ↡称↢讃シタマフ無量寿仏ノ不可思議ノ功徳↡。

阿あ難なん、 意こころにおいていかん。 衆しゅ生じょうをしてかの仏ぶつの名みなを聞きき、 清浄しょうじょう心しんを発おこし、 憶念おくねんし受じゅ持じし、 帰依きえし供く養ようして、 かの土どに生しょうぜんことを求もとめしめんと欲ほっすればなり。 この人ひと命終みょうじゅうすれば、 みな極楽ごくらく世せ界かいに往おう生じょうすることを得えて、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを退転たいてんせず。

○阿難、於テ↠意ニ云何。欲スレバナリ↠令メムト↧衆生ヲシテ聞キ↢彼ノ仏ノ名ヲ↡、発シ↢清浄心ヲ↡、憶念シ受持シ、帰依シ供養シテ、求メ↞生ゼムコトヲ↢彼ノ土ニ↡。是ノ人命終スレバ、皆得テ↣往↢生スルコトヲ極楽世界ニ↡、不↣退↢転セ於阿耨多羅三藐三提菩ヲ↡。

二 Ⅳ ⅱ 衆生往生

【17】また次つぎに阿あ難なん、 もし善男ぜんなん子し・善ぜん女人にょにんありて、 この経きょう典てんを聞きき、 受じゅ持じし読誦どくじゅし書写しょしゃし供く養ようして、 昼ちゅう夜や相続そうぞくし、 かの刹くにに生しょうぜんことを求もとめん。 この人ひと臨りん終じゅうに、 無む量りょう寿じゅ如来にょらいもろもろの聖しょう衆じゅと現げんじてその前まえにましまし、

○復次ニ阿難、若シ有リテ↢善男子・善女人↡、聞キ↢此ノ経典ヲ↡、受持シ読誦シ書写シ供養シテ、昼夜相続シ、求メム↠生ゼムコトヲ↢彼ノ刹ニ↡。○是ノ人臨終ニ、無量寿如来与↢諸ノ聖衆↡現ジテ在シ↢其ノ前ニ↡、

須しゅ臾ゆのあひだを経へて、 すなはち極楽ごくらく世せ界かいに往おう生じょうすることを得えて、 阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを退転たいてんせず。

○経テ↢須臾ノ間ヲ↡、即チ得テ↣往↢生スルコトヲ極楽世界ニ↡、不↣退↢転セ於阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

【18】また次つぎに阿あ難なん、 もし善男ぜんなん子し・善ぜん女人にょにんありて、 菩ぼ提だい心しんを発おこしをはりて、 もろもろの禁戒きんかいを持たもち、 堅かたく守まもりて犯おかさず、 有う情じょうを饒にょう益やくし、 所しょ作さの善根ぜんごんことごとくこれを施与せよし、 安楽あんらくを得えしめ、 西方さいほう無む量りょう寿じゅ如来にょらいおよびかの国こく土どを憶念おくねんせん。

○復次ニ阿難、若シ有リテ↢善男子・善女人↡、発シ↢菩提心ヲ↡已リテ、持チ↢諸ノ禁戒ヲ↡、堅ク守リテ不↠犯サ、饒↢益シ有情ヲ↡、所作ノ善根悉ク施↢与シ之ヲ↡、令メ↠得↢安楽ヲ↡、憶↢念セム西方ノ無量寿如来及0368ビ彼ノ国土ヲ↡。

この人ひと命終みょうじゅうすれば、 仏ぶつの色相しきそうのごとく種々しゅじゅに荘しょう厳ごんして宝刹ほうせつのなかに生しょうじ、 賢げん聖じょう囲い繞にょうして、 すみやかに法ほうを聞きくことを得えて、 永ながく阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを退転たいてんせず。

○是ノ人命終スレバ、如ク↢仏ノ色相ノ↡種種ニ荘厳シテ生ジ↢宝刹ノ中ニ↡、賢聖囲繞シテ、速ニ得テ↠聞クコトヲ↠法ヲ、永ク不↣退↢転セ於阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

【19】また次つぎに阿あ難なん、 もし善男ぜんなん子し・善ぜん女人にょにんありて、 十種じっしゅの心しんを発おこさん。 いはゆる一いちには不ふ偸ちゅう盗とう、 二にには不ふ殺せっ生しょう、 三さんには不ふ淫欲いんよく、 四しには不ふ妄もう言ご、 五ごには不ふ綺語きご、 六ろくには不ふ悪あっ口く、 七しちには不ふ両りょう舌ぜつ、 八はちには不ふ貪とん、 九くには不ふ瞋しん、 十じゅうには不痴ふちなり。

○復次ニ阿難、若シ有リテ↢善男子・善女人↡、発サム↢十種ノ心ヲ↡。所謂ル一ニハ不偸盗、二ニハ不殺生、三ニハ不淫欲、四ニハ不妄言、五ニハ不綺語、六ニハ不悪口、七ニハ不両舌、八ニハ不貪、九ニハ不瞋、十ニハ不痴ナリ。

かくのごとく昼ちゅう夜やに極楽ごくらく世せ界かいの無む量りょう寿仏じゅぶつの種々しゅじゅの功く徳どく・種々しゅじゅの荘しょう厳ごんを思し惟ゆいし、 志し心しんに帰依きえし頂ちょう礼らいし供く養ようせん。 この人ひと臨りん終じゅうに、 驚おどろかず怖おそれず、 心こころ顛倒てんどうせずして、 すなはちかの仏国ぶっこく土どに往おう生じょうすることを得う。

○如ク↠是クノ昼夜ニ思↢惟シ極楽世界ノ無量寿仏ノ種種ノ功徳・種種ノ荘厳ヲ↡、志心ニ帰依シ頂礼シ供養セム。○是ノ人臨終ニ、不↠驚カ不↠怖レ、心不シテ↢顛倒セ↡、即チ得↣往↢生スルコトヲ彼ノ仏国土ニ↡。

無む量りょう無む数しゅの諸仏しょぶつ世せ尊そんましまして、 無む量りょう寿仏じゅぶつの功く徳どく名みょう号ごうを称しょう讃さんしたまふ。 この法ほうを聞ききをはりて、 永ながく阿あ耨のく多羅たら三さん藐みゃく三さん菩ぼ提だいを退於たいてんせず。

○有シテ↢無量無数ノ諸仏世尊↡、称↢讃シタマフ無量寿仏ノ功徳名号ヲ↡。聞キ↢是ノ法ヲ↡已リテ、永ク不↠退セ↢於阿耨多羅三藐三菩提ヲ↡。

 

仏説ぶっせつ大だい乗じょう無む量りょう寿じゅ荘しょう*厳ごん経きょう 巻かん中ちゅう

 

延書は底本の訓点に従って有国が行った(固有名詞の訓は保証できない)。
底本は◎高麗版(再雕本)¬大蔵経¼所収本、 Ⓐ金版¬大蔵経¼所収本、 Ⓑ宋版(思溪版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓒ元版(普寧寺版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓓ明版(万歴版)¬大蔵経¼所収本、 Ⓔ¬房山石経(遼金刻経)¼所収本 と対校。
西→Ⓐ曲→Ⓓ[宋]西
訳経 Ⓓになし
臣 Ⓓになし
離→Ⓒ雑
慈→Ⓓ悲
闇→ⒷⒸⒹ暗
悉→Ⓒ愍
徧→Ⓓ変
利→Ⓒ刊
湧→ⒶⒺ勇
詣→Ⓑ諸
栴→Ⓓ旃
仏→ⒷⒸⒹ仏[所]
魔→Ⓓ摩
頗梨→Ⓓ玻瓈
璃→Ⓓ瓈
頗梨→Ⓓ玻璃
梢→Ⓓ稍
瑪瑙→Ⓑ碼碯
瑪瑙→Ⓔ碼碯
珠→Ⓓ硃
大→Ⓓ天
王天→Ⓔ天王
項→Ⓑ頃
閤→ⒷⒸⒹ閣
厳 Ⓔになし