しょうくどく 性功徳 二十九種荘厳の中、 国土荘厳の第三△。 曇鸞は ¬論註△¼ (真仏土巻引文) で、 この功徳を解釈するにあたり、 「性」 ということに、 ①本の義 (法性にかない、 そむかないこと。 「宝王如来性起品」 の性起の義に同じ)、 ②積習の義 (法蔵菩薩の修行によって成就されたこと)、 ③聖種性の義 (法蔵菩薩が聖種性の位において四十八願を起こし、 浄土を建立したこと)、 ④必然・不改の義 (必ず衆生を往生させ、 しかも浄土の性質は変化しないこと)、 の四義があると解釈し、 法蔵菩薩の願行によって建立 (修起) された浄土は、 真如法性が顕現 (性起) したものであり、 往生したものをさとりの功徳と同化せしめるはたらきをもった世界であることを明らかにしている。