しょうぼう 勝法 大乗のすぐれた法のこと。 ¬大経¼ に 「菩薩の勝法、 諸波羅蜜、 聞くことを得ることまた難し」 と説かれている。 ¬安楽集¼ に 「二種の勝法」 として聖道門浄土門とが示され、 「序分義」 には ¬受十善戒経¼ に説かれる8種のすぐれたやく (①地獄に堕せず。 ②餓鬼に堕せず。 ③畜生に堕せず。 ④阿修羅に堕せず。 ⑤常に人界に生まれて出家得道する。 ⑥梵天の生を受ける。 ⑦梵天に生まれてい法を請う。 ⑧菩提を得生する) を指して 「八種の勝法」 とある。 また ¬浄土和讃¼ には 「菩薩の勝法きくことも 無量劫にもまれらなり」 とあり、 「国宝本左訓には 「すぐれたる法。 勝法といふは六度波羅蜜なり」 とある。