こうりゃくよう 広略要 全体にわたることを広、 簡略にし一部分を取り出すことを略、 要点を取り出すことを要という。 法然は ¬往生要集釈¼ において ¬往生要集¼ を広・略・要の三例から解釈し、 広例からは観念念仏を明かす書、 略例からは称名を中心とした助念仏を明かす書、 要例からは第十八願称名念仏を明かす書とする。 その上で法然は ¬往生要集¼ の本意が要例にあり、 その称名念仏は善導と同じ専修念仏とする。 なお、 ¬せんじゃくしゅう¼ に 「南無阿弥陀仏 [往生之業 念仏為本]」 (行巻引文) とあるのは、 ¬往生要集¼ にある 「往生の業は念仏を本となす」 の文に拠ったとされる。 →念仏為本