いだいべっせん 韋提別選 ¬観経¼ において、 釈尊の現わした諸仏の国土の中から、 韋提希が別して阿弥陀仏の浄土への往生を選んだことをいう。 別選所求ともいう。 ¬観経¼ に 「われいま極楽世界の阿弥陀仏の所に生ぜんことを楽ふ。 やや、 願はくは世尊、 われに思惟を教へたまへ、 われに正受を教へたまへ」 と説かれるのを、 「序分義」 には 「我今楽生弥陀より以下は、 まさしく夫人別して所求を選ぶことを明かす (従我今楽生弥陀以下正明夫人別選所求)」 (真仏土巻引文) と述べている。 この意を親鸞は ¬浄土和讃¼ に 「恩徳広大釈迦如来 韋提夫人に勅してぞ 光台現国のそのなかに 安楽世界をえらばしむ」 と示している。 →光台現国。