ぎじょうたいぐ 疑城胎宮 方便化土の異名。 疑城とは阿弥陀仏の浄土のうち、 本願を疑う第十九・二十願の自力の行者がとどまるところをいう。 それを胎たい宮ぐともいうのは、 浄土に生まれても蓮の花につつまれて、 あたかも母の胎内にあるように、 500年の間、 仏に遇わず、 法を聞かず、 聖しょう衆じゅを見ることができないからである。 「化身土巻」 に 「¬大無量寿経¼ の説のごとし、 すなはち疑城胎宮これなり」 とある。 →化身土。