がんおうじょうしん 願往生心 阿弥陀仏の浄土に生れたいと願う心。 略して願生心ともいう。 「散善義」 に 「衆生の貪瞋煩悩のなかに、 よく清浄の願往生心を生ずるに喩ふ」 とある。 親鸞はこの文を 「信巻」 に引用して 「衆生の貪瞋煩悩のなかに、 よく清浄願往生の心を生ぜしむるに喩ふ」 と読み、 ¬愚禿鈔¼ では 「能生清浄願往生心といふは、 無上の信心、 金剛の真心を発起するなり、 これは如来回向の信楽なり」 と解釈して、 願往生心が阿弥陀仏から回向される心であることを示している。