ぞんかくほうご 存覚法語 1巻。 存覚の著。 ¬教行信証¼ 「総序」 の文を解説し、 さらに無常・不浄・苦の三輪を解脱して迷いの世界を離れるべきことを示し、 浄土に往生する道は阿弥陀仏の本願によるほかないことを説く。 文和5年 (正平11・1356) 存覚67歳のとき、 出雲路の契縁禅尼の求めによって著された。 契縁は乗専の母とも存覚の妻ともいわれる。 古写本には和歌山県真光寺蔵永正16年書写本、 滋賀県慈敬寺蔵室町末期証智書写本、 龍りゅう谷こく大学蔵顕恵書写本などがある。