しょうみょうほうおん 称名報恩 ¬大経¼ 第十八願には、 信心称名念仏とが誓われているが、 信心こそが往生成仏しょういんであるから、 称名念仏は行者の心持ちからいえば阿弥陀仏摂取された感謝の思いの中で名号が声となってあらわれ出たものであるということ。 「正信偈」 に 「ただよくつねに如来の号を称して、 大悲弘誓の恩を報ずべしといへり」、 「化身土巻」 には 「ここに久しく願海に入りて、 深く仏恩を知れり。 至徳を報謝せんがために、 真宗の簡要を摭うて、 恒常に不可思議の徳海を正念す」 等とある。 また、 称名正因などの異安心に対して、 安心論題に 「称名報恩」 が設けられている。