そうじゅりんげおうじょう 双樹林下往生 ¬観経¼ 顕説の定散二善、 すなはち第十九願の自力諸行による方便化土への往生のこと。 観経往生ともいう。 双樹林下とは釈尊が入滅した沙羅双樹下のこと。 方便化土は仏も浄土も有限であって、 その浄土では仏の入滅を見ることがあることから、 これを釈尊の入滅と重ねて名づけられたもの。 「化身土巻」 には 「無量寿仏観経の意なり 至心発願の願 邪定聚の機 双樹林下往生」、 ¬三経往生文類¼ には 「このゆえに観経往生と申すは、 これみな方便化土の往生なり。 これを双樹林下往生と申すなり」 とある。 →三往生、 補註15。