しんじつくどくそう 真実功徳相 ¬浄土論△¼ に出る語。 真如法性にかない (不顚倒)、 衆生を浄土に入らしめる (不虚偽) はたらきをもつ。 ❶極楽浄土の三種荘厳のこと。 ¬論註¼ には 「菩薩の智慧清浄の業より起りて仏事を荘厳す。 法性によりて清浄の相に入れり。 この法顛倒せず、 虚偽ならず、 真実の功徳と名づく」 (行巻引文) とある。 ❷尽十方無礙光如来のこと。 ¬論註¼ には 「如来すなはち真実功徳の相なるをもつてのゆゑに」 (行巻引文) とある。 ❸名号のこと。 ¬銘文¼ には 「真実功徳相といふは、 真実功徳は誓願の尊号なり、 相はかたちといふことばなり」 とある。