しんじんじょうろん 信心諍論 親鸞法然の門下で学んでいた時に、 親鸞と勢観房、 念仏房などとの間にあった信心に関する論争。 またそれを記した ¬御伝鈔¼ 上巻7段の通称。 信心一異の諍論ともいい、 ¬歎異抄¼ にも出る。 親鸞と法然の信心は同一であると主張すると、 勢観房、 念仏房らはこれに異を唱え、 親鸞をとがめた。 このことを聞いた法然は、 他力信心阿弥陀仏からたまわるものであるから、 法然自身の信心も親鸞の信心も同じであると示した。