せんじゃく 選択 浄土宗では 「せんちゃく」 と読む。 選び取り、 選び捨てるという意。 法然は ¬選択集¼ 「本願章」 において、 ¬大阿弥陀経¼ に出る 「選択」 の語について 「選択とはすなはちこれ取捨の義なり。 いはく二百一十億の諸仏の浄土のなかにおいて、 人天の悪を捨て人天の善を取り、 国土の醜を捨て国土の好を取るなり」 と述べている。 そして ¬大経¼ に出る 「摂取」 の語との関係について 「選択と摂取とその言異なりといへども、 その意これ同じ」 と示し、 さらに阿弥陀仏の四十八願における選択摂取の義を論じつつ、 称名念仏の意義をあきらかにしている。 →選択本願。