のうじょ 能所 ❶能とは動作の主体、 はたらきかける側をいい、 所とは動作の客体、 はたらきかけられる側をいう。 なお、 ¬改邪がいじゃ鈔しょう¼ 第8条に 「もつとも能・所ともに恥づべきものをや」 とあるのは、 教え導く師 (能のう化け) と教えを受ける弟子 (所しょ化け) をいう。 ❷衆生が信じ行じていることについて、 その信心を能信、 行じているところの行を所行とする。 ¬六要鈔¼ には 「十七・十八両願供に存し、 所行・能信共にもつて周備す」 などとある。