みょうほう 明法 (-1251) 親鸞の門弟。 二十四輩の第十九。 「交名きょうみょうちょう」 によると常陸国北郡の住。 ¬御伝鈔¼ 下巻3段によると、 もと山臥 (山伏) で、 念仏布教を憎み親鸞を殺害しようと板敷山山中で待ち伏せたが失敗し、 親鸞の稲田草庵を襲ったところ、 かえってその門弟になったという。 ¬御消息¼ 第2通、 第3通、 第4通などには、 明法房の往生について感慨が記されており、 親鸞に先立って没したことが知られる。 常陸国久慈西郡塔之尾 (現在の茨城県常陸大宮市) はは明法の旧跡と伝えられ、 上宮寺 (茨城県那珂市)、 法専寺 (茨城県常陸大宮市) の開基とされる。 なお、 弁円と通称されるが、 これは近世以降の伝承によるもののようである。