むしょうのしょう 無生の生 無生無滅の生のこと。 浄土への往生は凡夫が認識するような実体的な生ではなく、 消滅変化 (迷い) を超えたものであることをいう。 ¬論註¼ には 「かの浄土はこれ阿弥陀如来の清浄本願の無生の生なり」 とある。 ¬高僧和讃¼ には 「如来清浄本願の 無生の生なりければ」 とあり、 「国宝本」 左訓には 「六道の生を離れたる生なり。 六道四生に生るること、 真実信心のひとはなきゆゑに無生といふ」 とある。 →本則三三の品。