むじょうほうしゅ 無上宝珠 阿弥陀仏の名号をこの上ない宝の珠に喩えた語。 ¬論註¼ には 「かの清浄仏土に阿弥陀如来無上の宝珠まします」 とある。 ¬高僧和讃¼ には 「安楽仏国にいたるには 無上宝珠の名号と 真実信心ひとつにて 無別道故とときたまふ」 とあり、 「国宝本」 左訓には 「如意宝珠のたまなり。 この宝珠は濁れる水に入るれば、 水はすめども身さびゐず。 水晶は濁り水に入るれば、 身さびゐる。 かるがゆゑに水晶をば万行万善にたとへ、 宝珠をば名号にたとふ」 とある。 →摩尼。