くどくぞう 功徳蔵 ❶あるゆる功徳をおさめてたくわえたものという意。 阿弥陀仏の名号を指す。 ¬高僧和讃¼ には 「世々に善導いでたまひ 法照・少康としめしつつ 功徳蔵をひらきてぞ 諸仏の本意とげたまふ」 とあり、 「国宝本」 左訓には 「名号を功徳蔵とまうすなり。 よろづの善根を集めたるによりてなり」 とある。 ❷ ¬小経¼ に説く第二十願真門の教え。 自力念仏往生の教え。 「化身土巻」 に 「釈迦牟尼仏は、 功徳蔵を開演して」 とある。 →三蔵。 ❸阿弥陀三十七号の一。 あらゆる功徳をたくわえている仏であるから、 このように称される。