いおうにむにん 易往而無人;やすくしてひとなし 阿弥陀仏本願力によるから浄土往生することは容易であるが、 自力の心を捨てて真実信心を得る人は少ないから、 浄土に往生する人は稀であるとの意。 ¬大経¼ には 「往き易くして人なし」 と説かれ、 ¬銘文¼ には 「易往はゆきやすしとなり、 本願力に乗ずれば本願の実報土に生るることは疑なければ、 ゆきやすきなり。 無人といふはひとなしといふ、 人なしといふは真実信心の人はありがたきゆゑに実報土に生るる人まれなりとなり」 とある。