ふたいてん〔不退転〕 梵語アヴァイヴァルティカ (avaivartika) またアヴィニヴァルタニーヤ (avinivartanīya) の漢訳。 すでに得たさとりや功徳、 地位を決して失わないこと、 またその位をいう。 一般には、 位・行・念の三不退説、 信・位・証・行の四不退説が説かれるが、 源信和尚は、 龍樹菩薩の意をうけて、 位・行・念の三不退に処不退を加え、 西方浄土を処不退 (仏道修行より退転する悪縁のないところ) とされている。 浄土真宗では、 信一念の時、 正定聚の位につきさだまるのを不退転に住するとし、 現生不退を説く。 →阿毘跋致、 正定聚