ほんがんぼこり 本願ぼこり 悪人を救う阿弥陀仏本願力が強いことをほこること。 また、 それにあまえて、 自らの悪を慎むことのない造悪無礙の者のこと。 浄土宗鎮西義向阿証賢 (1265-1345) の ¬帰命本願鈔¼ や ¬浄土要略抄¼ 等に用例がみられる。 なお、 ¬歎異抄¼ 13条には造悪無礙のすがたとともに、 「本願にほこるこころのあらんにつけてこそ、 他力をたのむ信心も決定しぬべきことにて候へ」 とあり、 本願を信じる正しいすがたとしても示されている。