ごうえん 強縁 ❶事を助け成就させる強いをいう。 浄土真宗では、 凡夫が救われていく唯一の因縁のことで、 阿弥陀仏本願力をいう。 「総序」 には 「弘誓の強縁、 多生にも値ひがたく」 とあり、 ¬銘文¼ には 「増上縁はすぐれたる強縁となり」 とある。 →増上縁。 ❷世俗の権力者の強い力のこと。 ¬御消息¼ 第17通には 「これよりは余の人を強縁として念仏ひろめよと申すこと、 ゆめゆめ申したること候はず」 とある。