(76)、往生要集釈

おうじょうようしゅうしゃく第七だいしち

まさにこの ¬しゅう¼ をしゃくせんとするに、 きょうろんしゃくするにじゅんぜば三門さんもんるべし。 いちにはたいには釈名しゃくみょうさんにはにゅうもんしゃくなり。

スルニ↠釈↢此¬集¼↡、ジユンゼバ↠釈ルニ↢経論↡可↠有↢三門↡。一ニハ者大意、二ニハ者釈名、三ニハ者入文解釈ナリ

・大意

はじめにたいとは、 それほっしょうびょうどうにしてじょうはなるといへども、 またぜんじょうえん因縁いんねん仮有けうはなれず。 このゆゑにぶつえんごんじょうすすめたまふ。 ただしいとふといへどもむなしくいとひ、 ねがふといへどもむなしくねがふ、 もしそのぎょうなくはつひにるところなし。 このゆゑに念仏ねんぶつしゅしておうじょうがんす、 これそのたいなり。

0077大意トハ者、法性平等ニシテ雖↠離↢浄穢↡、亦復不↠離↢染浄縁起、因縁仮有↡。是仏勧タマフ↢厭穢欣浄↡。但雖↠厭空、雖↠欣、若クハ↢其行↡終無↠処↠獲。是シテ↢念仏↡求↢願往生↡、是其大意ナリ也。

・釈名

題目だいもくしゃくすとは、 「おうじょう」 といふは、 草庵そうあんひさぐあひだ、 すなはちこれ蓮台れんだいあしむすぶほど、 すなはち弥陀みだぶつあとしたがひ、 さつしゅのなかにあり、 一念いちねんのあひだに西方さいほう極楽ごくらくかいしょうずることを。 ふゑにおうじょうといふなり。

トハ↢題目↡者、言↢「往生」↡者、草庵ヒサ↠目、便是蓮台↠趺之程、即従↢弥陀仏↡、在↢菩薩衆↡、一念之頃得↠生コトヲ↢西方極楽世界↡。故↢往生↡也。

つぎに 「よう」 とは、 この ¬しゅう¼ のなかに念仏ねんぶつしょぎょうもんありといへどもしょぎょうをもつてそのようとせず、 すなはち念仏ねんぶつをもつておうじょうようとなす。 ゆゑにじょ (要集巻上) にいはく、 「念仏ねんぶつ一門いちもんによりて、 いささかきょうろん要文ようもんあつむ」 と。 第八だいはち念仏ねんぶつしょうもん (要集巻下) にまた 「おうじょうよう直弁じきべんするに、 おほ念仏ねんぶつといふにはしかじ」 と。 また (要集巻下) いはく、 「あきらかにりぬかいきょうおお念仏ねんぶつをもつておうじょうようとす」 と。 これらのこころによるに、 ようことばはただ念仏ねんぶつかぎりてしょぎょうつうぜず。

次「要トハ」者、此¬集¼中雖↠有↢念仏・諸行二門↡而以↢諸行↡不↠為↢其↡、即以↢念仏↡為↢往生↡。故序、「依↢念仏一門↡、聊ムト↢経論要文↡。」第八念仏証拠門亦「↠如↧直↢弁スルニ往生之要↡、多云ニハ↦念仏↥。」又云、「明契経以↢念仏↡為↢往生之要↡。」依ルニ↡、要之言唯局↢念仏↡不↠通↢諸行↡。

つぎに 「しゅう」 とは、 ひろきょうろんによりて念仏ねんぶつおうじょうもんせんしゅうす、 ゆゑにしゅうといふなり。 この ¬しゅう¼ にじょうちゅうあり、 ゆゑに 「かんじょう」 といふのみ。

「集」者、広↢経論↡撰↢集念仏往生之文↡、故言↠集也。此¬集¼有↢上・中・下↡、故言↢「巻上」↡耳。

・入文解釈

さんにゅうもんしゃくとは、 これにこころあり、 いちには三段さんだん分別ふんべつし、 にはしょうもん開合かいごうかす。

三入文解釈トハ者、此有↢二意↡、一ニハ者分↢別三段↡、二ニハ者明↢章門開合↡。

・入文解釈 分別三段

いち三段さんだん分別ふんべつすとは、 三段さんだんといふは、 いちには序分じょぶんには正宗しょうしゅうぶんさんにはずうぶん

分↢別トハ三段↡者、言↢三段↡者、一ニハ序分、二ニハ正宗分、三ニハ流通分。

いち序分じょぶんとは、 はじめに 「それおうじょう極楽ごくらく」 より 「廃忘はいもうそなへん」 にいたるまでは、 これ序分じょぶんなり。

序分トハ者、初↢「往生極楽」↡至マデハ↢于「備↢於廃忘↡矣」者、序分ナリ也。

正宗しょうしゅうといふは、 「大文だいもん第一だいいち」 よりかんまつへ ¬ほうしょうろん¼ のいたるまでは、 正宗しょうしゅうぶんなり。

↢正宗↡者、自0078↢「大文第一」↡至マデハ↢下巻¬宝性論¼偈↡、正宗分ナリ也。

さんずうといふは、 かん内題ないだいおく七言しちごん四句しく、 これずうぶんなり。

流通↡者、下巻内題奥七言四句偈、是流通分ナリ也。

・入文解釈 章門開合

しょうもん開合かいごうかすとは、 まづかいつぎがっす。

トハ↢章門開合↡者、先

・入文解釈 章門開合 開

まづかいとは、 じょのなか (要集巻上) にいふがごとく 「そうじてじゅうもんあり。 わかちて三巻さんかんとなす。 いちにはえん穢土えどないじゅうには問答もんどうりょうけん」 と。 これすなはちかいなり。

トハ者、如↢序↡「総ジテ↢十門↡。分為↢三巻↡。一ニハ厭離穢土、乃至十ニハ問答料簡。」ナリ也。

・入文解釈 章門開合 合

つぎごうとは、 さきじゅうもんつかねてもんとす。 いはくいちにはえん穢土えどもんにはごんじょうもん、 このもんのなかにすなはち第三だいさん極楽ごくらくしょうもんせっす。 さんにはしょうしゅ念仏ねんぶつもん、 このもんのなかにすなはち助念じょねんべつやくしょうもんせっす。 にはおうじょうしょぎょうもんには問答もんどうりょうけんなり。

トハ者、前十門ツカネテ為↢五門↡。謂ニハ厭離穢土門。二ニハ欣求浄土門、此之中即摂↢第三極楽証拠門↡。三ニハ正修念仏門、此即摂助念・別時・利益・証拠四門↡。四ニハ往生諸行門。五ニハ問答料簡ナリ也。

ひていはく、 じゅうもんだい造主ぞうしゅさだめてそのこころあるべし。 いまなんがゆゑぞ末学まつがくようけたやすく開合かいごうろんずる、 なんのゆゑかあるや。 こたへていはく、 第三だいさん極楽ごくらくしょうもんこころは、 すなはちだいごんじょうもんうたがいしゃくす。 いはく十方じっぽうおよびそつたいして、 ただひとへに西方さいほういち釈成しゃくじょうす。 ゆゑに一門いちもんとなす。

問曰、十門次第、造主定↠有↢其意↡。今何末学稟↠庸ズル↢開合之義↡、有ルヤ↢何↡耶。答曰、第三極楽証拠門之意、即釈↢第二欣求浄土門之疑↡。謂シテ↢十方及都卒↡、唯偏釈↢成西方一義↡。故↢一門↡。

ひていはく、 なんがゆゑぞだい第六だいろく第七だいしち第八だいはち、 これをがっして一門いちもんとするや。 こたへていはく、 しょうじょじょうべつ修因しゅいんとくに、 一往いちおうこれをひらきてもんとすといへども、 しょぎょうたいするに、 もんともにこれ念仏ねんぶつなるがゆゑに、 またがっして一門いちもんとす。 ゆゑにじょのなか (要集巻上) にいはく、 「念仏ねんぶつ一門いちもんによりて、 いささかきょうろん要文ようもんあつむ」 と。

問曰、何第五・第六・第七・第八、合シテ↠之ルヤ↢一門↡乎。答曰、依↢正助、長時・別時、修因得果↡、一往開↠之雖↠為↢五門↡、対スルニ↢諸行↡、五門共念仏ナルガ、亦合シテ為↢一門↡。故、「依↢念仏一門、聊↢経論要文」。

また第八だいはち念仏ねんぶつしょうもん (要集巻下) のなかに、 「ひていはく、 一切いっさい善業ぜんごうおのおのやくありて、 おのおのおうじょう。 なんがゆゑぞただ念仏ねんぶつ一門いちもんすすむるや」 と。

又第八念仏証拠門、「問曰、一切善業各有リテ↢利益↡、各得↢往生↡。何唯勧↢念仏一門↡。」

だいもんのはじめ (要集巻下) にいはく、 「極楽ごくらくもとむるものかならず念仏ねんぶつをもつぱらにせずは、 すべからくしょぎょうかしておのおのぎょうよくじゅうすべし」 と。

第九門0079、「求↢極楽↣必専↢念仏↡、須↧明シテ↢諸行↡各住↦楽欲↥。」

じょのなかに 「一門いちもん」 といふは、 そうじていちじゅうもんのなかにいふところの念仏ねんぶつして、 「念仏ねんぶつ一門いちもん」 といふ。 これすはなちしょぎょうたいしてこれをろんず。

↢「一門」者、総ジテシテ↢一部十門之中↠言念仏↡、云↢「依念仏一門」。則対↢諸行↡論↠之

第八だいはち念仏ねんぶつしょうもんのなかにいふところの 「一門いちもん」 とは、 かみしょうしゅ念仏ねんぶつ以下いげもんす、 またしょぎょうたいして一門いちもんといふなり。

第八念仏証拠門↠言「一門トハ」者、指↢上正修念仏已下四門↡、亦対シテ↢諸行↡云↢一門↡也。

だいもんのはじめに 「念仏ねんぶつ」 といふは、 一門いちもんことばなしといへども、 こころしょうしゅ以下いげもんして念仏ねんぶつといふなり。 これはしょぎょうたいしてまた念仏ねんぶつといふ。

第九門↢「念仏」↡者、雖↠無↢一門言↡、意↢正修已下五門↡云↢念仏↡也。是↢諸行↡亦云↢念仏↡。

この ¬おうじょうようしゅう¼ につきてこうりゃくようとあり。

就↢此¬要集¼有↢広↡。

・入文解釈 章門開合 広

こうとは、 このいち三巻さんかんじょしょうずうあり、 えんとうじゅうもんつかねてもつてこうづく。 じゅうもんとは、 「いちにはえん穢土えどにはごんじょうさんには極楽ごくらくしょうにはしょうしゅ念仏ねんぶつには助念じょねん方法ほうほうろくにはべつ念仏ねんぶつしちには念仏ねんぶつやくはちには念仏ねんぶつしょうにはおうじょう諸業しょごうじゅうには問答もんどうりょうけんなり」 (要集巻上) と。

トハ者、此一部三巻↢序・正・流通↡、厭離等十門↠広。十門トハ者、「一ニハ厭離穢土、二ニハ欣求浄土、三極楽証拠、四ニハ正修念仏、五ニハ助念方法、六ニハ別時念仏、七ニハ念仏利益、八ニハ念仏証拠、九ニハ往生諸業、十ニハ問答料簡也。」

・入文解釈 章門開合 広 厭離穢土

はじめのえんにつきてしちあり。 「いちにはごくには餓鬼がきさんにはちくしょうにはしゅにはにんろくにはてんしちには総結そうけつなり」 (要集巻上) と。

↢厭離↡有↠七。「一ニハ地獄、二ニハ餓鬼、三ニハ畜生、四ニハ阿修羅、五ニハ人、六ニハ天、七ニハ総結也。」

ごくにつきてはちあり。 「いちには等活とうかつにはこくじょうさんには衆合しゅごうにはきょうかんにはだいきょうかんろくにはしょうねつしちにはだいしょうねつはちにはけんなり」 (要集巻上) と。

地獄↡有↠八。「一ニハ等活、二ニハ黒縄、三ニハ衆合、四ニハ叫喚、五ニハ大叫喚、六ニハ焦熱、七ニハ大焦熱、八ニハ無間也。」

・入文解釈 章門開合 広 欣求浄土

ごんじゅうあり。 「いちにはしょうじゅ来迎らいこうらくにはれん初開しょかいらくさんには身相しんそう神通じんずうらくにはみょうきょうがいらくにはらく退たいらくろくにはいんじょう結縁けちえんらくしちにはしょうじゅ倶会くえらくはちには見仏けんぶつ聞法もんぼうらくには随心ずいしんぶつらくじゅうには増進ぞうしん仏道ぶつどうらくなり」 (要集巻上) と。

欣求↠十。「一ニハ聖衆来迎楽、二ニハ蓮華初開楽、三ニハ身相神通楽、四ニハ五妙境界楽、五ニハ快楽無退楽、六ニハ引摂結縁楽、七ニハ聖衆倶会楽、八ニハ見仏聞法楽、九ニハ随心供仏楽、十0080ニハ増進仏道楽ナリ

・入文解釈 章門開合 広 極楽証拠

つぎ極楽ごくらくしょうあり。 「いちには十方じっぽうたいし、 にはそつたいす」 (要集巻上) と。

極楽証拠↠二。「一ニハ↢十方↡、二ニハ都率。」

・入文解釈 章門開合 広 正修念仏

つぎしょうしゅにつきてあり。 「いちには礼拝らいはいもんには讃嘆さんだんもんさんにはがんもんには観察かんざつもんにはこうもんなり」 (要集巻上) と。

↢正修↡有↠五。「一ニハ礼拝門、二ニハ讃嘆門、三ニハ作願門、四ニハ観察門、五ニハ廻向門ナリ。」

このなかに、 がんもんにつきてあり。 「いちにはえん四弘しぐ誓願ぜいがんにはえん四弘しぐ誓願ぜいがんなり」 (要集巻上意) と。

、付↢作願門↡有↠二。「一ニハ縁事四弘誓願。二ニハ縁理四弘誓願。」

つぎ観察かんざつもんにつきてさんあり。 「いちには別相べっそうかんには総相そうそうかんさんにはぞうりゃくかんなり」 (要集巻中) と。 このなかに、 ぞうりゃくかんあり、 りゃく極観ごくかんあり。

↢観察門↡有↠三。「一ニハ別相観、二ニハ総相観、三ニハ雑略観。」此、有↢雑略観↡、有↢略極観↡。

・入文解釈 章門開合 広 助念方法

つぎ助念じょねん方法ほうほうにつきてしちあり。 「いちには方処ほうしょ供具くぐにはしゅぎょうそうみょうさんにはたいだいにはあく衆善しゅぜんにはさん修罪しゅざいろくにはたい魔事まじしちには総結そうけつようぎょうなり」 (要集巻中) と。

↢助念方法↡有↠七。「一ニハ方処供具、二ニハ修行相貌、三ニハ対治懈怠、四ニハ止悪衆善、五ニハ懺悔修罪、六ニハ対治魔事、七ニハ総結要行ナリ也。」

このなかに、 しゅぎょうそうみょうにつきて、 しゅあり、 三心さんしんあり。 しゅとは、 いちにはじょうしゅにはごんじゅうしゅさんには間修けんしゅには無余むよしゅなり。 三心さんしんとは、 いちにはじょうしんには深心じんしんさんにはこう発願ほつがんしんなり。

、就↢修行相貌、有↢四修↡、有↢三心↡。四修者、一ニハ長時修、二ニハ慇重修、三ニハ無間修、四ニハ無余修ナリ也。三心トハ者、一ニハ至誠心、二ニハ深心、三ニハ廻向発願心ナリ

つぎあく衆善しゅぜんにつきて因縁いんねんあり。 「いちにはかいぼんには不起ふき邪見じゃけんさんにはしょうきょうまんにはしつにはゆうみょうしょうじんなり」 (要集巻中) と。

↢止悪衆善↡有↢五因縁↡。「一ニハ持戒不犯。二ニハ不起邪見。三ニハ不生憍慢。四ニハ不恚不嫉。五ニハ勇猛精進ナリ也。」

・入文解釈 章門開合 広 別時念仏

つぎべつ念仏ねんぶつにつきてあり。 「いちにはじんじょうぎょうにはりんじゅうぎょうなり」 (要集巻中) と。

次就↢別時念仏↡有↠二。「一ニハ尋常行儀。二ニハ臨終行儀ナリ。」

・入文解釈 章門開合 広 念仏利益

つぎ念仏ねんぶつやくにつきてしちあり。 「いちには滅罪めつざいしょうぜんにはみょうとく護持ごじさんには現身げんしん見仏けんぶつには当来とうらいしょうには弥陀みだ別益べつやくろくには引例いんれい勧信かんしんしちには悪趣あくしゅやくなり」 (要集巻中) と。

就↢念仏利益↡有↠七。「一ニハ滅罪生善。二ニハ冥得護持。三ニハ現身見仏。四ニハ当来勝利。五ニハ弥陀別益。六ニハ引例勧信。七ニハ悪趣利益ナリ也。」

・入文解釈 章門開合 広 念仏証拠

つぎ念仏ねんぶつしょうにつきてさんじゅう問答もんどうあり。

↢念仏証拠↡有↢三重問答↡。

・入文解釈 章門開合 広 往生諸業

つぎおうじょうしょぎょうもんなり。

往生諸行門ナリ也。

・入文解釈 章門開合 広 問答料簡

つぎ問答もんどうりょうけんにつきてじゅうあり。 「いちには極楽ごくらくしょうにはおうじょうかいさんにはおうじょうしょうにはじんじょう念相ねんそうにはりんじゅう念相ねんそうろくにはしんみょうしちにはしょぎょうしょうれつはちにはしん因縁いんねんには助道じょどうりょうじゅうには助道じょどう人法にんぽうなり」 (要集巻下) と。

就↢問答料簡↡有↠十。「一ニハ極楽依正。二ニハ往生階位。三0081ニハ往生多少。四ニハ尋常念相。五ニハ臨終念相。六ニハ麁心妙果。七ニハ諸行勝劣。八ニハ信毀因縁。九ニハ助道資縁。十ニハ助道人法。」

これをもつてこうづく。

↠此↠広

・入文解釈 章門開合 略

またりゃくとは、 助念じょねん方法ほうほうのなかの、 総結そうけつようぎょう七法しちほうこれなり。

又略トハ者、助念方法、総結要行七法是ナリ也。

  一往

もん (要集巻中) にいはく、 「ふ。 かみ諸文しょもんのなかにぶるところすでにおおし。 いまだらずいづれのごうをかおうじょうようとする。 こたふ。 だいだいしん三業さんごうと、 深信じんしんじょうにしてつねに念仏ねんぶつすれば、 がんしたがひてけつじょうして極楽ごくらくしょうず」 と。

、「問。上諸文↠陳。未↠知何ヲカ↢往生↡。答。大菩提心護三業、深信至誠常念仏スレバ、随↠願決定シテ生↢極楽↡。」

わたくしにいはく、 といこころは、 「かみ諸文しょもん」 とは、 えんとうもんすなり。 「ぶるところはすでにおおし」 とは、 えんしちあり、 ごんじゅうあり、 しょうあり、 しょうしゅあり、 助念じょねんしちあり。 かくのごときの諸文しょもんのなかに、 ぶるところすでにおおし、 いまだらずいづれのごうをかおうじょうようとなすとふなり。

私云、問者、「上諸文」者、指↢厭離等五門↡也。「所陳トハ」者、厭離↠七、欣求↠十、証拠↠二、正修有↠五、助念↠七。如↠是諸文、所↠陳、未↠知ヲカスト↢往生ナリ也。

こたえこころは、 しばらくといじゅんじて七法しちほうえらびて、 もつておうじょうようづく。 かみもんのなかに、 えんごんしょう三門さんもんようにあらず、 ゆゑにててらず。

者、且ジユンジテ↠問↢七法↡、以↢往生↡也。上五門、厭離・欣求・証拠三門↠要、故テヽ不↠取。

  一往 一、菩提心(作願門)

だい提心だいしん」 とは、 かみしょうしゅ念仏ねんぶつもんのなかに念門ねんもんあり、 そのなかに願門がんもんるなり。

「大菩提心トハ」者、上正修念仏門中有↢五念門↡、其↢作願門↡也。

  一往 二、護三業(十重)

三業さんごう」 とは、 かみあく衆善しゅぜんのなかにあくへんるなり。

「護三業トハj者、上止悪衆善↢止悪辺↡也。

ふ。 あくのなかに十重じゅうじゅうじゅうはちきょうあり、 ともにこれをるか。 こたふ。 しからず、 まさしく十重じゅうじゅうるなり。 ゆゑにしももん (要集巻中) にいはく、 「三業さんごうじゅうあくよくしょうどうふ。 ゆゑにすべからくこれをまもるべし」 と、 これなり。

問。止悪↢十重・四十八軽↡、共ルカ↠之歟。答。不↠然、正↢十重↡也。故、「三業重悪能↢正道↡。故護↠之」、是也。

  一往 三、深信(深心)

深信じんしん」 とは、かみしゅぎょうそうみょうのなかにしゅ三心さんしんある、 三心さんしんのなかに深心じんしんるなり。

「深信トハ」者、上修行相貌↢四修・三心↡、三心↢深心↡也。

  一往 四、至誠(至誠心)

じょう」 とは、 じょうしんるなり。

「至誠トハ」者、取↢至誠心↡也。

  一往 五、常(無間修)

つねに」 とは、 しゅのなかにけんしゅるなり。

「常」者、四修↢無間修↡也。

  一往 六、念仏(称念)

念仏ねんぶつ」 とは、 かみねんのなかに観察かんざつもんるなり。

「念仏トハ」者、上五念取↢観察門↡也。

ふ。 観察かんざつもんのなかに、 しょうねんあり、 観念かんねんあり。 まさしくはいづれのねんぞや。 こたふ。 しょうねんるなり。 ゆゑにしももん (要集巻中) に 「しょう念仏ねんぶつはこれぎょうぜんなり」 と。

問。観察門、有↢称念↡、有↢観念0082↡。正クハゾヤ乎。答。取↢称念↡也。故↢「称念仏是行善ナリト」↡也。

  一往 七、随願(廻向発願心)

随願ずいがん」 とは、かみ三心さんしんのなかのこう発願ほつがんしんる、 ゆゑに 「だい提心だいしん三業さんごう深信じんしんじょうじょう念仏ねんぶつ随願ずいがんけつじょうしょう極楽ごくらく」 といふ。

「随願トハ」者、上三心↢廻向発願心↡、故↢「大菩提心護三業、深信至誠常念仏、随願決定生極楽」。

これなほといじゅんじてようたずぬといへども、 これしばらく助念じょねんもんこころなり、 この ¬しゅうの¼ しょうにはあらざるなり。

ジテ↠問雖↠尋↢要否↡、助念門ナリ也、非↢此¬集¼正意ニハ↡也。

ふ。 なにをもつてかることをたる、 しょうにあらずとは。 こたふ。 あく衆善しゅぜんのなか (要集巻中) にいはく、 「ふ。 念仏ねんぶつすればしばらくみづからつみめっす。 なんぞかならずしもかたかいせん。 こたふ。 一心いっしんねんぜば、 まことにむるところのごとし。 しかるに尽日じんじつ念仏ねんぶつしてしずかにそのじつけんするに、 じょうしんはこれいちりょう、 そのはみなじょくらんなり。 ないこのゆゑに、 まさにしょうじんじょうかいたもちてなほみょうしゅまもるがごとくすべし」 と。 ゆゑにりぬ如説にょせつ念仏ねんぶつせば、 かならずしもかいとうすべからず。

問。何テカタル↠知コト、非トハ↢正意↡乎。答。止悪衆善、「問。念仏スレバ滅↠罪。何シモセン↠戒。答。一心ゼバ、誠↠所ムル。然尽日念仏シテルニ↢其↡、浄心一両、其濁乱ナリ。乃至是、当精進↢浄戒↡猶如クス↞護ルガ↢明珠↡。」故如説念仏セバ、必シモ不↠可↠具↢持戒等↡。

これをもつてりゃくといふなり。

以↠此フ也↠略也。

  再往 引文

第七だいしち総結そうけつようぎょうとは、 ふ。 かみ諸門しょもんのなかにぶるところすでにおおし。 いまだらずいづれのごうをかおうじょうようとなす。

「第七総結要行トハ者、 問。上諸門所↠陳既。未↠知ヲカ為↢往生↡。

こたふ。 だいだいしんあつて三業さんごうまもり、 深信じんしんじょうにしてつねに念仏ねんぶつすれば、 がんしたがひてけつじょうして極楽ごくらくしょうず。 いはんやまたのもろもろの妙行みょうぎょうせんをや。

答。大菩提心アテ護↢三業↡、深信至誠ニシテ念仏スレバ、随↠願決定シテ生↢極楽↡。況復具ンヲヤ↢余妙行↡。

ふ。 なんがゆゑぞこれらをおうじょうようとするや。

問。何此等ルヤ↢往生↡。

こたふ。 提心だいしんさきにつぶさにしゃくするがごとし。 三業さんごうじゅうあくよくしょうどうふ。 ゆゑにすべからくこれをまもるべし。 おうじょうごうには念仏ねんぶつほんとなす。 その念仏ねんぶつしん、 かならずすべからくのごとくすべし。 ゆゑに深信じんしんじょうじょうねんさんす。

答。菩提心義如↢前↡。三業重悪能正道↡。故須↠護↠之。往生之業ニハ念仏↠本。其念仏心、必須↠如↠理。故↢深信・至誠・常念三事

じょうねんさんやくあり。 ざいのいふがごとし、 いちには諸悪しょあく覚観かくかんひっきょうじてしょうぜず。 またごっしょうすことをには善根ぜんごんぞうじょうして、 また見仏けんぶつ因縁いんねんうることをさんにはくんじゅうじゅくして、 命終みょうじゅうときのぞみてしょうねん現前げんぜんすと。 ごうがんによりててんず。 ゆゑに随願ずいがんおうじょうといふ。

常念↢三益↡。如↢迦才↡、一ニハ者諸悪覚観畢竟ジテ不↠生。亦得↠消コトヲ↢於業障↡。二ニハ者善根増長シテ、亦得↠種ルコトヲ↢見仏因縁↡。三ニハ者薫習熟利シテ、臨↢命終↡正念現前。↠願転。故↢随願往生↡。

そうじてこれをいはば、 三業さんごうまもるはこれぜん念仏ねんぶつしょうするはこれぎょうぜんなり。 提心だいしんおよびがんはこのぜんじょす。 これらのほうおうじょうようとなす。 そのむねきょうろんでたり。 これをつぶさにすることあたはず」 (要集巻中) と。

ジテ0083ハヾ↠之、護ルハ↢三業止善。称スルハ↢念仏行善ナリ。菩提心及扶↢助此二善為↢往生↡。其旨出タリ↢経論↡。不↠能↠具ニスルコト↠之。」

  再往 私釈

わたくしにいはく、 この第七だいしち総結そうけつようぎょうとは、 これすなはちこの ¬しゅう¼ の肝心かんじんなり、 けつじょうおうじょう要法ようぼうなり。 学者がくしゃさらにこれをちゃくして、 そのようるべし。 もん問答もんどうあり。

、此第七総結要行トハ者、則此¬集¼肝心ナリ也、決定往生要法也。学者更思↢択シテ、可↠識↢其要否↡。文有↢二問答↡。

  再往 私釈 第一問答 問

しばらくはじめのといのなかに、 「かみ諸門しょもん」 とは、 かみもんあり。 いちにはえん穢土えどにはごんじょうさんには極楽ごくらくしょうにはしょうしゅ念仏ねんぶつには助念じょねん方法ほうほうなり。 ゆゑにこれらをしてかみ諸門しょもんといふなり。

、「上諸門トハ」者、上有↢五門↡。一ニハ厭離穢土、二ニハ欣求浄土、三ニハ極楽証拠、四ニハ正修念仏、五ニハ助念方法。故シテ↢此等↡云↢上諸門↡也。

つぎに 「ぶるところすでにおおし」 とは、 えんもんしちあり、 ごんもんじっしょうあり、 しょうもんしょうあり。 しょうしゅもんしょうあり、 助念じょねんもんろくしょうあり。 これらのしょしょうかすところすでにおおし。 ゆゑに所陳しょちん既多きたといふなり。

「所↠陳既トハ」者、厭離門↠七、欣求門↢十章↡、証拠門↢二章↡。正修門↢五章↡、助念門↢六章↡。此等諸章所↠明。故云↢所陳既多↡也。

つぎに 「いまだらずいづれのごうをかおうじょうようとなす」 とは、 かみ諸門しょもんにおいておのおのじゅつするところのぎょう、 すでにじょうしゅあり。 ようほうにおいて、 学者がくしゃりがたし、 要法ようぼうけっせんがためのゆゑにいまだらずといふなり。

「未↠知何ヲカトハ↢往生↡」者、於↢上諸門↡各所↠述行、既↢条数↡。於↢要否↡、学者叵↠識、為↠決↢要法↡故云↠未↠知也。

  再往 私釈 第一問答 答

つぎこたえのなかにあり。 いちにはほぼこたえのこころじゅっす、 にはこたえもんしゃくす。

↠二。一ニハホヾ↢答↡、二ニハ↢答

はじめにこたえこころとは、 といこころすでにかみ諸門しょもんぎょうよりでて、 そのようふ。 ゆゑにこたえのなかに、 またかみ諸門しょもんのなかにおいて、 そのようえらびてそのようぎょうしめす。 これすなはちこたえのなかのたいなり。

答意トハ者、問意既デヽ↢上諸門ヨリ↡、問↢其要否↡。故、又於↢上諸門↡、簡↢其↡示↢其要行↡。是則答大意ナリ

つぎにまさしくこたえもんしゃくすとは、 またわかちてとす。 いちにはそうじてもんやくしてこれをえらぶ、 にはべっしてもんやくしてこれをえらぶ。

トハ↢答↡者、又分為↠二。一ニハジテシテ↢五門↡簡↠之、二ニハシテ約↢二門↡簡↠之。

   総約五門

はじめにそうじてもんやくしてえらぶとは、 かみえんとう三門さんもんは、 これおうじょうようにあらず、 ゆゑにえらびてらず。 だいだいもんは、 まさしくこれおうじょうようぎょうなり。 ゆゑにこたえのなかに 「だい提心だいしん三業さんごうとうといふ。

ジテシテ↢五門↡簡トハ者、上厭離等三門非↢往生↡、故而不↠取。第四・第五二門、正是往生要行ナリ。故↢「大菩提心護三業」等↡。

だいだい」 および 「念仏ねんぶつ」 とは、 これすなはちだいもんなり。 「三業さんごう深信じんしんじょうとうとは、 だいもんなり。 これすなはちそうじて諸門しょもんやくしてそのようげて、 そのようえらぶなり。

「大菩提」及「念仏トハ」者0084、是即第四ナリ。「護三業深信至誠」等トハ者、第五門ナリ也。則総ジテシテ↢諸門↡挙↢其↡、簡↢其要否↡也。

   別約二門

つぎべっしてもんやくしてえらぶとは、 またあり。 いちにはだいもんやくしてこれをえらび、 にはだいもんやくしてこれをえらぶ。

シテシテ↢二門↡簡トハ者、又有↠二。一ニハシテ↢第四門↡簡↠之、二シテ↢第五門↡簡之。

   別約二門 約正修念仏

はじめにだいもんやくすとは、 これにつきてまたもんあり。 「いちには礼拝らいはいもんには讃嘆さんだんもんさんにはがんもんには観察かんざつもんにはこうもんなり」 (要集巻上) と。 このもんのなかに、 がん観察かんざつとのもんをもつておうじょうようとなす、 三門さんもんはこれようにあらず。 ゆゑにいま「提心だいしん」 および 「念仏ねんぶつ」 といふ、 またさらにらい讃等さんとうといはず。

ストハ↢第四門↡者、就↠之亦有↢五門↡。「一ニハ礼拝門、二ニハ讃嘆門、三ニハ作願門、四ニハ観察門、五ニハ廻向門ナリ也。」此五門、以↢作願観察トノ二門↡為↢往生↡、余三門↠要。故今云↢「菩提心」及「念仏」↡、又更不↠云↢礼・讃等↡。

また提心だいしんにつきて、 ありあり。 もんのなかにいまだこれをえらばずといへども、 もし念仏ねんぶつれいせば、 しばらくをもつておうじょうようとするなり。

又就↢菩提心↡、有↠事有↠理。文雖↠未↠簡↠之、若セバ↢念仏↡、且以↠事為↢往生↡也。

またいはく、 念仏ねんぶつとはこれ観察かんざつもんみょうなり。 しかるに念仏ねんぶつぎょうにおいて、 また観想かんそうあり、 称名しょうみょうあり。 ぎょうのなかにおいて、 称名しょうみょうようとす。 ゆゑにつぎこたえのなかに 「しょう念仏ねんぶつはこれぎょうぜんなり」 と。

又云、念仏者是観察門異名ナリ也。然↢念仏↡、又有↢観想↡、有↢称名↡。於テハ↢二行↡、称名為↠要。故「称念仏行善ナリト也。」

これをもつて ¬おうじょうようしゅう¼ のこころしょう念仏ねんぶつをもつておうじょうようとするなり。

以↠之¬要集¼、以↢称念仏↢往生至要↡也。

   別約二門 約助念方法

つぎだいもんやくすとは、 これにつきてまたろくあり。 「いちには方処ほうしょ供具くぐにはしゅぎょうそうみょうさんにはたいだいにはあく衆善しゅぜんにはさん衆罪しゅざいろくにはたい魔事まじなり」 (要集巻中) と。 この六法ろっぽうのなかに、 だいだいもんをもつておうじょうようとなす。 第一だいいち第三だいさんだい第六だいろくもんはこれおうじょうようにあらず。 ゆゑにててらざるなり。

トハ↢第五門↡者、就↠之又有↠六。「一ニハ方処供具、二ニハ修行相貌、三ニハ対治懈怠、四ニハ止悪衆善、五ニハ懺悔衆罪、六ニハ対治魔事ナリ也。」此六法、以↢第二・第四二門↡為↢往生↡。第一・第三・第五・第六四門非↢往生↡。故テヽ而不↠取也。

   別約二門 約助念方法 修行相貌

だいもんにつきて、 またしゅあり、 三心さんしんあり。

↢第二門↡、又有↢四修↡、有↢三心↡。

   別約二門 約助念方法 修行相貌 四修>無間修

しゅとは、 いちにはじょうしゅにはごんじゅうしゅさんにはけんしゅには無余むよしゅなり。 しゅのなかにおいて、 ただけんしゅりてそのようとなす、 さんようにあらず。 ゆゑにもんに ¬要決ようけつ¼ (西方要決) きていはく、 「さんにはけんしゅいはくつねに念仏ねんぶつしておうじょうそうせ」 と。

四修トハ者、一ニハ長時修、二ニハ慇重修、三ニハ無間修、四ニハ無余修ナリ也。於↢四修↡、唯取↢無間修↡為↢其要↡、余非↠要也。故0085¬要決¼↡云、「三ニハ無間修、謂念仏シテ↢往生↡。」

   別約二門 約助念方法 修行相貌 三心:全

三心さんしんにおいてはまつたくりててず、 みなこれおうじょうようなればなり。 ゆゑにもんに 「深信じんしんじょうじょう念仏ねんぶつぎゅう随願ずいがん」 といふ、 すなはちこのこころなり。

テハ↢三心↡全不↠棄、皆往生ナレバナリ也。故文↢「深信至誠常念仏及随願」↡、則是ナリ也。

   別約二門 約助念方法 止悪修善(持戒不犯>十重)

つぎだいもんにつきて、 またろくあり。 「いちにはかいぼんには不起ふき邪見じゃけんさんにはしょうきょうまんには不恚ふいしつにはゆうみょうしょうじんろくには読誦どくじゅだいじょうなり」 (要集巻中意) と。 六法ろっぽうのなかにおいて、 ただ第一だいいちりておうじょうようとなす。 もんに 「三業さんごう」 といふ、 ようとはこれすなはちかいぼんなり、 ようにあらず、 ゆゑにててらず。

次就↢第四門↡、亦有↠六。「一ニハ持戒不犯。二ニハ不起邪見。三ニハ不生憍慢。四ニハ不恚不嫉。五ニハ勇猛精進。六ニハ読誦大乗ナリ。」於↢六法↡、唯取↢第一↡為↢往生↡。文云↢「護三業」↡、要トハ則持戒不犯ナリ也、余非↠要、故而不↠取也。

いはゆるかいとは、 これさつかいしょうもんかいにはあらず。 そのむねもんえたり。 ただしさつかいにおいてまた十重じゅうじゅうあり、 じゅうはちきょうあり、 いまのこころきょうててじゅうる。 ゆゑにもんに 「三業さんごうじゅうあく」 といふ。

所謂トハ者、菩薩戒、非↢声聞戒ニハ↡。其旨見タリ↠文。但↢菩薩戒↡亦有↢十重↡、有↢四十八軽↡、今テヽ↠軽↠重。故云↢「三業重悪」。

つらつらこの問答もんどうあんずるに、 この ¬ようしゅう¼ のこころによりておうじょうげんとほっするものは、 まづえんだい提心だいしんおこし、 つぎ十重じゅうじゅう木叉もくしゃたもちて、 深信じんしんじょうとをもつてつねに弥陀みだみょうごうしょうし、 がんしたがひてけつじょうしておうじょうべし。 これすなはちこの ¬しゅう¼ のしょうなり。

ツラツズルニ↢此問答↡、依↢此¬要集¼意↡欲↠遂ント↢往生↡、先↢縁事大菩提心↡、次↢十重木叉↡、以↢深信至誠トヲ↡常↢弥陀名号↡、随↠願決定シテベシ↢往生↡。則此¬集¼正意ナリ也。

  再往 私釈 第二問答

つぎにまた問答もんどうあり、 提心だいしんとう七法しちほうをもつて、 おうじょうようとなして、 そのゆえ問答もんどうするなり。 そのもんやすし、 しげきをおそれてせず。

又有↢問答↡、以↢菩提心等七法↡、為↢往生↡、問↢答スル其由也。其文易↠見、恐↠繁不↠記

またかみえんとうもんにおいてようえらぶこと、 すでにもつてかくのごとし。 しもべつとうもんまたようにあらざること、 これをもつてるべし。

又於↢上厭離等五門↡簡コト↢要否↡、既↠此。下別時等五門亦非ルコト↢至要↡、以↠之可↠知

また念仏ねんぶつにおいてあり。 いちにはたん念仏ねんぶつさきしょうしゅもんこころなり。 にはじょ念仏ねんぶつ、 いまの助念じょねんもんこころなり。 この ¬ようしゅう¼ のこころは、 じょ念仏ねんぶつをもつてけつじょうごうとするか。 ただし善導ぜんどうしょうおんこころはしからず

又於↢念仏↡有↠二。一ニハ但念仏、前正修門ナリ也。二ニハ助念仏、今助念門ナリ也。此¬要集¼意、以↢助念仏↡為↢決定↡歟。但善導和尚御意不↠爾

・入文解釈 章門開合 要

さんようとは、 念仏ねんぶついちぎょうやくして勧進かんじんするもんこれなり。

0086トハ者、約↢念仏一行↡勧進スル文是ナリ也。

・入文解釈 章門開合 要 正修念仏(観察門)

だいしょうしゅ念仏ねんぶつもんのなかの観察かんざつもん (要集巻中) にいふ、 「初心しょしんかんぎょう深奥じんおうへず。 ないこのゆゑに色相しきそうかんしゅすべしと。 これをわかちてさんとなす。 いち別相べっそうかん総相そうそうかんさんぞうりゃくかんなり。 ぎょうしたがひてこれをもちゐるべし。 はじめに別相べっそうかんとは には総相そうそうかんとは さんぞうりゃくかんとは もし相好そうごう観念かんねんするにへざることあらば、 あるいはみょうおもいにより、 あるいはいんじょうおもいにより、 あるいはおうじょうおもいによりて一心いっしんしょうねんすべし。 じょうぎょうどうなるがゆゑに種々しゅじゅかんかす

第四正修念仏門之中観察門、「初心観行不↠堪↢深奥↡。乃至是↠修↢色相観↡。此為↠三。一別相観、二総相観、三雑略観ナリ也。随↢意楽↡応↠用↠之。初別相観トハ。二ニハ総相観トハ。三雑略観トハ。若有↠不コト↠堪↣観↢念スルニ相好↡、或↢帰命想↡、或↢引摂想↡、或↢往生想↡応↢一心称念↡。已上意楽不同ナルガ↢種種

行住ぎょうじゅう坐臥ざがもく作々ささ、 つねにこのねんをもつて胸中きょうちゅうきて、 してじきおもふがごとく、 かっしてみずふがごとくせよ。 ていしゅにも、 あるいはこえげて称名しょうみょうせよ。 外儀げぎことなりといへども心念しんねんはつねにぞんじて、 念々ねんねん相続そうぞくして、 寤寐ごびわするることなかれ」 と。

行住坐臥、語黙作作、常↢此↡在↢於胸中↡、如↢飢念↟食、如セヨ↢渇シテフガ↟水。低頭挙手ニモ、或挙↠声称名セヨ。外儀雖↠異心念ジテ、念念相続シテ、寤寐莫↠忘。」

・入文解釈 章門開合 要 念仏証拠

また念仏ねんぶつしょうもん (要集巻下) に、「ひていはく、 一切いっさい善根ぜんごんおのおのやくあり、 おのおのおうじょう。 なんがゆゑぞただ念仏ねんぶつ一門いちもんすすむるか。

又念仏証拠門、「問云、一切善根各有↢利益↡、各得↢往生↡。何唯勧ルカ↢念仏一門↡。

こたふ。 いま念仏ねんぶつすすむることは、 これ種々しゅじゅ妙行みょうぎょうしゃするにはあらず。 ただこれ、 男女なんにょせん行住ぎょうじゅう坐臥ざがえらばず、 しょ諸縁しょえんろんぜず、 これをしゅするにかたからず、 ないりんじゅうおうじょうがんするに、 その便びんること念仏ねんぶつにはしかず。

答。今勧コトハ↢念仏↡、非ニハ↢余種種妙行↡。只是、男女・貴賎、不↠簡↢行住坐臥↡、不↠論↢時処諸縁↡、修ルニ↠之不↠難カラ、乃至臨終願↢求スルニ往生↡、得コト↢其便宜↡不↠如↢念仏ニハ↡。

ゆゑに ¬木槵もくげんきょう¼ にのたまはく、 なんこく瑠璃るりおう使つかいつかわしてぶつにまうしてまうさく、 ただねがはくはそん、 ことにみんれて、 われに要法ようぼうたまひたまへ、 われをしてにちしゅぎょうやすくして、 らいのなかにしゅおんせしめたまへ。

¬木槵経¼云、難陀国波瑠璃王遣シテ↠使シテ↠仏、唯願世尊、特↢慈愍↡、賜↢我要法↡、使↧我ヲシテ日夜シテ↠得↢修行↡、未来世遠↦離衆苦↥。

ぶつ大王だいおうげたまはく、 もし煩悩ぼんのうしょうほうしょうめっせんとほっせば、 まさに木槵もくげんひゃくはちつらぬきて、 もつてつねにみづからしたがへて、 もしはぎょう、 もしはじゅう、 もしは、 もしは、 つねにしんにして分散ふんさんこころなく、 仏陀みだだつ僧伽そうぎゃしょうして、 ないひとつの木槵もくげんぐすべし。 かくのごとくして、 もしはじゅう、 もしはせんないひゃくせん万億まんおくすべし。

仏告ハク↢大王↡、若↠滅ント↢煩悩障・報障↡者、当↧貫↢木槵子百八↡、以、若行、若住、若坐、若臥、恒常至心ニシテ↢分散意↡、称シテ↢仏陀・達磨・僧伽↡、乃至0087グス↦一木槵子↥。如シテ↠是、若十、若千、乃至百千万億スベシ

もしよくじゅう万返まんべんてて、 身心しんしんみだれずもろもろの諂曲てんごくなくは、 いのちてて第三だいさんえんてんしょうずることをて、 じきねんにして、 つねに安楽あんらくけん。

↢二十万返↡、身心不↠乱無クハ↢諸テン曲↡者、捨テヽ↠命↠生コトヲ↢第三炎魔天↡、衣食自然ニシテ、常↢安楽↡。

もしまたよくいっぴゃく万返まんべんてば、 まさにひゃくはち結業けつごう除断じょだんすることをて、 しょうてんそむき、 はんどうおもむきて、 じょうべしと。 略抄りゃくしょうかんぜんこころこれにおな

↢一百万返↡者、当↧得↣除↢断コトヲ百八結業↡、背↢生死流転↡、趣↢涅槃道↡、獲↦無上↥。略抄。感禅師意同↠之

いはんやまたもろもろの聖教しょうぎょうのなかに、 念仏ねんぶつをもつておうじょうごうとなす。 そのもんはなはだおおし。 りゃくしてじゅうもんいださん。

聖教、以↢念仏↡為↢往生↡。其文甚多。略シテサン↢十文↡。

いちには ¬占察せんざつきょう¼ のかんにのたまはく、 もしひとほう現在げんざいじょうこくしょうぜんとおもはば、 まさにかのかいぶつみょうしたがひて、 こころをもつぱらにして誦念じゅねんすべし。 一心いっしんらんなることかみ観察かんざつのごとくあれば、 けつじょうしてかの仏国ぶっこくしょうずることをて、 善根ぜんごんぞうじょうし、 すみやかに退たいじょうず。

ニハ¬占察経¼下巻、若人欲↠生ント↢他方現在浄国↡者、応↧当↢彼世界之名字↡、専ニシテ↠意誦念↥。一心不乱ナルコトクアレバ↢上観察↡者、決定シテ↠生コトヲ↢彼仏国↡、善根増長、速成↢不退↡。

かみのごとき観察かんざつとは、 ぞうさつ法身ほっしんおよび諸仏しょぶつ法身ほっしん、 あるいはしん本来ほんらい無二むにしょうめつじょうらくじょうどく円満えんまんかんず、 またしんじょうまぼろしのごとしとかんじて、 いとうべきとうなり

如上観察トハ者、観↢於地蔵菩薩法身及諸仏法身、或自身本来無二、不生不滅、常楽我浄、功徳円満↡、又観↢己身無常如シト↟幻、可↠厭等ナリ

には ¬双巻そうかんぎょう¼ の三輩さんぱいごう浅深せんじんありといへども、 しかもつうじてみな一向いっこう専念せんねんりょう寿じゅぶつといへり。

ニハ¬双巻経¼三輩業雖↠有↢浅深↡、然ジテ皆云ヘリ↢一向専念無量寿仏↡。

さんにはじゅう八願はちがんのなかに念仏ねんぶつもんにおいてべっして一願いちがんおこしてないじゅうねんにゃくしょうじゃしゅしょうがくといふ。

ニハ四十八願↢念仏門↡別シテシテ↢一願↡云↢乃至十念、若不生者、不取正覚↡。

には ¬かんぎょう¼ のごくじゅう悪人あくにん

ニハ¬観経¼極重悪人

にはどう ¬きょう¼ にいはく、 にゃくよくしん

ニハ同¬経¼云、若欲至心

ろくにはどう ¬きょう¼ にいはく、 こうみょうへんじょう

ニハ同¬経¼云、光明遍照

しちには ¬弥陀みだきょう¼ にいはく、 不可ふかしょう善根ぜんごん

ニハ¬阿弥陀経¼云、不可以少善根

はちには ¬般舟はんじゅきょう¼ にいはく、 弥陀みだぶつのたまはく、 欲来よくらいしょう国者こくしゃ

ニハ¬般舟経¼云、阿弥陀仏言ハク、欲来生我国者

に ¬おんじょうきょう¼ にいはく、 にゃくしゅじょう

九¬鼓音声経¼云、若有衆生

じゅうには ¬おうじょうろん¼ にいはく、 かのぶつしょうどく観念かんねんしておうじょうごうとなす

ニハ¬往生論¼云、観↢念シテ依正功徳↡為↢往生

このなかに、 ¬かんぎょう¼ のぼん・¬弥陀みだきょう¼・¬おんじょうきょう¼、 ともにぶつみょうごうねんずるをもつておうじょうごうとなす。 いかにいはんや相好そうごう観念かんねんせんどくをや。

、¬観経¼下品・¬阿弥陀経¼・¬鼓音声経¼、倶↠念ズルヲ↢仏名号↡為↢往生↡。何況観↢念セン相好↡功徳ヲヤ耶。

ふ。 ぎょうむしろ勧進かんじんもんなからんや。

問。余行寧0088ランヤ↢勧進文↡耶。

こたふ。 そのぎょうほうは、 ちなみにほう種々しゅじゅどくかす。 おのづからおうじょうくに、 ただちにおうじょうようべんじて、 おお念仏ねんぶつといふにはしかず。 いかにいはんやほとけみづからとなへて当念とうねんみょうとのたまふをや。 またぶつこうみょうぎょうにん摂取せっしゅすといはず。

答。其余行、因↢彼法種種功徳↡。自説クニ↢往生之事↡、不↠如↧直ジテ↢往生之要↡、多ニハ↦念仏↥。何況ヲヤ↢当念我名↡乎。不↠云↣仏光明摂↢取スト余行↡。

これらのもんぶんみょうなり。 なんぞかさねてうたがいしょうぜんや。

此等文分明ナリ。何ゼン↠疑乎。

ふ。 しょきょう所説しょせつしたがひて万品まんぼんなり。 なんぞ管見かんけんをもつて一文いちもんしゅうするや。

問。諸経所説随↠機万品ナリ。何↢管見↡執スルヤ↢一文↡耶。

こたふ。 みょうさつの ¬だいじょう信論しんろん¼ にいはく、 またつぎに、 しゅじょうはじめてこのほうがくせんに、 そのこころこうにゃくにして信心しんじんじょうじゅすべきことかたしと懼畏くいして、 こころ退たいせんとほっせば、 まさにるべし、 如来にょらいしょう方便ほうべんましまして信心しんじんしょうしたまふ。 こころしたがひてこころをもつぱらにして念仏ねんぶつする因縁いんねんをもつて、 がんしたがひてほうじょうおうじょうすることを

答。馬鳴菩薩¬大乗起信論¼云、復次、衆生初センニ↢此↡、其怯弱ニシテ懼↢畏シテ信心難シト↟可コト↢成就↡、意セバ↠退ント者、当↠知、如来シテ↢勝方便↡摂↢護シタマフ信心↡。随↠心ニシテ↠意念仏スル因縁ヲ以、随↠願得↣往↢生コトヲ他方浄土↡。

しゅ多羅たらくがごとし。 もしひともつぱら西方さいほう弥陀みだぶつねんじ、 しょ善根ぜんごんこうして、 かのかいしょうぜんとがんすれば、 すなはちおうじょうと。

↢修多羅クガ↡。若人専↢西方阿弥陀仏↡、所作善根廻向シテ、願↣求スレバント↢彼世界↡、即得↢往生↡。

あきらかにりぬかいきょうおお念仏ねんぶつをもつておうじょうようとすることを。 もししからずんば、 四依しえさつすなはちじんにあらず」 と。

契経↢念仏↡為コトヲ↢往生↡。若ンバ爾者、四依菩薩即非↢理尽↡。」

わたくしにいはく、 このなかに三番さんばん問答もんどうあり。

、此↢三番問答↡。

はじめのといこころつべし。 「唯勧ゆいかん」 のことばはまさしくかみ観察かんざつもん (要集巻中) のなかの 行住ぎょうじゅう座臥ざがとうもんすなり。 そのゆゑはいちまつたずぬるに、 慇懃おんごん勧進かんじんすることただ観察かんざつもんり。 ところにはまつたくざるところなり。

者可↠見。「唯勧」語↢上観察門「行住座臥」等↡也。其ヌルニ↢一部始末↡、慇懃勧進スルコト只在↢観察門↡。余ニハナリ↠不↠見也。

  難易対

こたえのなかに二義にぎあり。 いちにはなんぎょうぎょう、 いはくなんぎょうしゅしがたく、 念仏ねんぶつしゅしやすし。

↢二義↡。一ニハ者難行・易行、謂難行↠修、念仏↠修。

  少分多分対

にはしょうぶんぶん、 いはくしょぎょう勧進かんじんもんはなはだすくなく、 念仏ねんぶつしょきょうおおくこれを勧進かんじんすと。

ニハ者少分・多分、謂諸行勧進文甚、念仏諸経勧↢進スト↡。

つぎ問答もんどうのなかに、 といこころりぬべし。

問答、問↠知

  因明直弁対

こたえのなかにさんあり。 いちにはいんみょう直弁じきべんとなり、 いはくしょぎょうはもつぱらおうじょうのためにこれをかず、 念仏ねんぶつはもつぱらおうじょうのためにえらびてこれをく。

↢三義↡。一ニハ者因明直弁トナリ、謂諸行↢往生↡不↠説↠之、念仏専為↢往生↡撰↠之

  自説不自説対

にはせつせつとなり、 いはくしょぎょう弥陀みだ如来にょらいみづからまさにこれをしゅすべしとかず、 念仏ねんぶつぶつみづからまさにわがねんずべしときたまふ。

ニハ者自説0089自説トナリ、謂諸行阿弥陀如来不↢説↟当↠修↠之、念仏仏自説タマフ↠当シト↠念↢我↡。

  摂取不摂取対

さんには摂取せっしゅ摂取せっしゅとなり、 いはくしょぎょう仏光ぶっこうこれを摂取せっしゅしたまはず、 念仏ねんぶつ仏光ぶっこうこれを摂取せっしゅす。

者摂取不摂取トナリ、謂諸行仏光不↣摂↢取タマハ↡、念仏仏光摂↢取↡。

つぎといこころりぬべし。

↠知

  如来随義四依理尽対

こたえのなかにいちあり。 如来にょらいずい四依しえじんとなり、 いはくしょぎょうしゃ如来にょらいしゅじょうしたがひてこれをきたまふ、 念仏ねんぶつ四依しえさつつくしてこれをすすめたまふ。 これすなはちこの ¬しゅう¼ のほんなり。 くわしくこれをおもふべし。

ッリ↢一義↡。如来随機四依理尽トナリ、謂諸行釈迦如来随↢衆生↡説タマフ↠之、念仏四依菩薩尽シテ↠理タマフ↠之。則此¬集¼本意ナリ也。委↠思↠之。

・入文解釈 章門開合 要 問答料簡(往生階位)

おうじょうかい (要集巻下) にいはく、 「ふ。 もしぼんやからおうじょうば、 いかんぞ、 近代ごんだいかのこくにおいてもとむるものは千万せんまんなれども、 るものはいちもなきや。

往生階位、「問。若凡下輩得↢往生↡、云何、近代於↢彼国土↡求ムル千万ナレドモ、得ルモノハキヤ↢一二↡。

こたふ。 しゃくしょうのいはく、 信心しんじんふかからず、 ぞんずるがごとくもうずるがごとくなるがゆゑに。 信心しんじんいちならず、 けつじょうせざるがゆゑに。 信心しんじん相続そうおうせず、 ねんへだつるがゆゑに。 この相応そうおうせざれば、 おうじょうすることあたはず。 もし三心さんしんしておうじょうせずといはば、 このことわりあることなけん。

答。綽和尚、信心不↠深、若↠存クナルガ↠亡ズルガ。信心不↠一ナラ、不ルガ↢決定↡故。信心不↢相続↡、余念間ルガ。此レバ↢相応↡者、不↠能↢往生スルコト↡。若シテ↢三心↡不イハヾ↢往生↡者、無ケン↠有コト↢是 ハリ

善導ぜんどうしょうのいはく、 もしかみのごとく念々ねんねん相続そうぞくしてひつみょうとするものは、 じゅうはすなはちじっしょうし、 ひゃくはすなはち百生ひゃくしょうす。 もしせんててもつて雑業ぞうごうしゅせんとほっするものは、 ひゃくときまれいちせんときまれに、 さんと。 かみのごとくとは礼拝らいはいとうもんじょうとう三心さんしんじょうとうしゅすなり

善導和尚云、若↠上念念相続シテ畢命為↠期、十即十生、百即百生。若スル↣捨テヽ↠専以ント↢雑業↡者、百↢一二↡、千↢三五如上トハ者指↢礼拝等五門、至誠等三心、長時等四修↡也

わたくしにいはく、 しんつくしておうじょうとくさだめたまふには、 善導ぜんどうどうしゃくをもつてなんとするなり。 また処々しょしょおおしゃくどうきて、 かのしゃくもちふ、 これをるべし。 しかればすなはちしんもちゐんやからは、 かならずどうしゃく善導ぜんどうすべきなり。 これによりてまずしゃくの ¬安楽あんらくしゅう¼ をひらきてこれをて、 しょうどうじょうもんぶっきょうわかつのしゃく、 これをよ。 いで善導ぜんどうの ¬かんぎょうしょ¼、 これをたてまつるべし。

、恵心尽シテ↠理定タマフニハ↢往生得否↡、以↢善導・道綽↡而為↢指南↡也。又処処↢綽・導↡、用↢於彼↡、可↠見↠之。然則用↢恵心↡之、必可↠帰↢道綽・善導↡也。依↠之先↢綽師¬安楽集¼覧↠之、分ツノ↢聖道・浄土二門仏教↡釈、↠之。次善導¬観経疏¼、見ルベシ↠之矣。