しょうじょうくどく 清浄功徳 二十九種荘厳の中、 国土荘厳の第一浄土は清らかな功徳をそなえた世界であるということ。 曇鸞は ¬論註¼ において 「この清浄はこれ総相なり」 と解釈し、 二十九種荘厳のすべてに通じる功徳とする。 また、 この功徳のはたらきについては 「凡夫人ありて煩悩成就するもまたかの浄土に生ずることを得れば、 三界の繋業、 畢竟じて牽かず。 すなはちこれ煩悩を談ぜずして涅槃分を得」 と述べられており、 煩悩をそなえた凡夫であっても浄土に往生すれば涅槃分が得られることが明らかにされている。