しちこうそう 七高僧 親鸞が真宗の祖師と定め尊崇した7人の高僧。 七祖ともいう。 インドの龍樹・天親、 中国の曇鸞・道綽・善導、 日本の源信・法然 (源空) をいう。 浄土真宗では七高僧が選定された理由に、 ①自身が願生者であること、 ②撰述された聖典があること、 ③本願力の救いが強調されていることの3種を挙げる。 さらに独自の法門発揮があることを加える場合もある。 なお、 七祖それぞれの発揮について、 龍樹は 「二道の鴻判は南天の功」、 天親は 「宣布一心は北天の功」、 曇鸞は 「顕示他力は雁門の功」、 道綽は 「二門廃立は西河の功徳」、 善導は 「古今楷定は終南の功」、 源信は 「報化弁立は横川の功」、 法然は 「弘興選択は吉水の功」 といい習わされている。 →難易二道、 一心、 他力、 聖浄二門、 古今楷定、 報化二土、 選択本願。