ししんほつがんのがん 至心発願の願 阿弥陀仏四十八願の中、 第十九願のこと。 ¬大経¼ 第十九願文には 「たとひわれ仏を得たらんに、 十方の衆生、 菩提心を発し、 もろもろの功徳を修して、 至心発願してわが国に生ぜんと欲せん。 寿終るときに臨んで、 たとひ大衆と囲繞してその人の前に現ぜずは、 正覚を取らじ」 と説かれている。 親鸞は 「化身土巻」 冒頭にこの願名を標し、 さらに第十九願について 「すでにして悲願います。 修諸功徳の願と名づく、 また臨終現前の願と名づく、 また現前導生の願と名づく、 また来迎引接の願と名づく、 また至心発願の願と名づくべきなり」 とも述べている。