しっぽうのろうごく 七宝の牢獄 転輪てんりんじょうおうが処罰のために悪王子を幽閉した牢獄のこと。 七宝の獄などともいう。 ¬大経¼ には、 この牢獄では七宝で装飾が施されて床帳が設けられるなど、 王と同じように何一つ不自由なことはないが、 ただ黄金の鎖でつながれて自由に逃れることができないと説かれている。 親鸞は、 本願を疑う自力の行者がとどまる方便化土の意に用いる。 ¬正像末和讃¼ には 「自力称名のひとはみな 如来の本願信ぜねば うたがふつみのふかきゆゑ 七宝の獄にぞいましむる」 とある。