せんちゅうむいち 千中無一 千人の中に一人も往生する者がいないということ。 雑修の者の失をいう。 ¬礼讃¼ には 「雑を修するは至心ならざれば、 千がなかに一もなし (修雑不至心者千中無一)」 (化身土巻引文) とある。 ¬高僧和讃¼ には 「仏号むねと修すれども 現世をいのる行者をば これも雑修となづけてぞ 千中無一ときらはるる」 とあり、 「国宝本左訓には 「千がなかに一人も生れずとなり。 懐感禅師の釈には万不一生と釈せられたり」 とある。