せんじゃくふぞく 選択付属 親鸞が法然から ¬選択集¼ の書写とその真影の図画を許されたこと。 また、 それを記した ¬御伝鈔¼ 上巻5段△の通称。 元久2年 (1205) のことで、 法然は親鸞が書写した ¬選択集¼ に自ら ¬選択本願念仏集¼ の内題と 「南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為本」、 「釈綽空」 の字を書き与え、 同じく真影には讃銘として 「南無阿弥陀仏」 と ¬礼讃¼ の 「若我成仏 十方衆生 称我名号 下至十声 若不生者 不取正覚 彼仏現在成仏 当知本誓重願不虚 衆生称念必得往生」 の文を記した。 親鸞はこのことを ¬教行信証¼ に記している。 なお、 ¬選択集¼ の書写は、 法然の信頼を得たごく一部の門弟にしか許されなかった。