さんぷさんしん 三不三信 さんしんと三信のこと。 三不信とは、 ①不淳 (純粋でなく、 素朴でない)、 ②いつ (定まっておらず疑いがある)、 ③不相続 (自力の思いをまじえ、 阿弥陀仏の救いを念ずる信が相続しない) の三をいう。 これに対して、 三信とは信心の三相のことで、 ①淳心 (淳厚、 淳朴でかざりけのない心)、 ②一心 (けつじょうして疑いのない心)、 ③相続心 (自力の思いをまじえず、 ただ阿弥陀仏の救いを念ずる信が相続する心) の三をいう。 ¬論註¼ (信巻引文) や ¬安楽集¼ に説かれており、 これをうけて 「正信偈」 には 「三不三信の誨慇懃にして、 像末・法滅同じく悲引す」 とある。 →如実修行相応