りょうじゅういんねん 両重因縁 光号因縁ともいう。 「行巻」 にある一段で、 阿弥陀仏のはたらきによって衆生往生成仏が成立することを表す。 徳号の慈父 () と光明の悲母 () という因縁 (初重の因縁) と、 真実信の業識 (内因) と光明・名号の父母 (外縁) という因縁 (後重の因縁) との二重の因縁が示されていることから、 このようにいう。 初重の因縁とは、 名号と光明のはたらきによって衆生が往生成仏の果を得ることを示し、 これは行と証が直接する三法門を表している。 後重の因縁は、 信心 (内因) と光明・名号 (外縁) によって衆生が往生成仏の果を得ることを示し、 これは信と証とが直接する教・行・信・証の四法門を表している。