りょうぎ 了義 了教・了義教ともいう。 真理の全相が明らかに説き示された教えのことで、 こうした教えを説く教典を了義経という。 真理がまだ十分に説き示されていない教えを指す不了義、 不了教に対する。 「行巻」 では念仏と諸善とを比べ、 ¬愚禿鈔¼ では弘願要門とを比べて 「了不了教対」 を示し、 念仏、 弘願を了義とする。 また 「散善義」 には 「仏の諸説は、 すなはちこれ了教なり。 菩薩等の説は、 ことごとく不了教と名づくるなり」 (信巻引文) とある。 →二教対