ろっかくむそう 六角夢想 親鸞六角堂に参篭して夢告を得たこと。 また、 それを記した ¬御伝鈔¼ 上巻3段の通称。 六角夢告ともいう。 この時に親鸞が得た夢告は 「行者宿報の偈」 であるとも 「聖徳太子廟窟偈」 であるともいわれる。 ¬恵信尼消息¼ 第1通によれば、 親鸞はこの夢告を得ると直ちに法然を訪ね、 その門弟となった。 その年次は ¬御伝鈔¼ 上巻3段では、 建仁3年 (1203) とされているが、 ¬教行信証¼ に 「建仁辛酉の暦、 雑行を棄てて本願に帰す」 とあることから、 実際には建仁元年 (1201) のこととみられる。