にょぜ 如是 ❶経の冒頭に 「かくのごとくわれ聞きたてまつりき (如是我聞)」 (例:¬小経¼) 等と説かれている 「如是」 のこと。 六事成就の中の信成就をいう。 これについて2種の解釈がある。 ①信心を表す語とする。 ¬論註¼ には 「経の始めに如是と称することは、 信を彰して能入とす」 (信巻引文)、 「化身土巻」 には 「如是の義はすなはちよく信ずる相なり」 とある。 ②を表す語とする。 ¬序分義¼ には 「また如是といふは、 すなはちこれは法を指す、 定散両門なり」 (化身土巻引文) とある。 ❷認可・認容を表す語。 「散善義」 には 「もし仏意に称へば、 すなはち印可して如是如是とのたまふ」 (信巻引文) とある。