にょにんおうじょうききがき 女人往生聞書 1巻。 存覚の著。 元亨4年 (1324) 存覚35歳のとき、 了源の求めによって著されたとされる。 阿弥陀仏の女人往生の願 (第三十五願) の意義を明らかにするもの。 阿弥陀仏の救いは、 もとより男女をえらぶものではなく、 女性もまた念仏によって救われると説き、 五障三従説など仏教教団内外の女性差別表現を引用しつつ、 女性も往生できることを明確にしている。 古写本には龍りゅう谷こく大学蔵乗専書写本、 愛知県加藤氏蔵文安6年蓮如書写本などがある。