にそうしじゅう 二双四重 仏教全体の中での浄土真宗の位置づけをあきらかにした親鸞の教相判釈のこと。 「信巻△」、 「化身土巻△」、 ¬愚禿鈔△¼ などに示されている。 横 (他力)・竪 (自力)、 超 (頓教)・出 (漸教) を組み合わせて用いることにより、 釈尊一代の仏教を横超・横出・竪超・竪出の4種に分類していることから、 このように呼ばれる。 これらの分類は従来の教相判釈に用いられた大乗・小乗、 頓教・漸教、 難行・易行、 聖道・浄土、 権教・実教等の概念をうけつつ、 択瑛の 「弁横竪二出」 を参考にしたものとされる。