なんじおうじょう 難思往生 ¬小経¼ 顕説けんぜつの第二十願の自力念仏による方便化土への往生のこと。 弥陀経往生ともいう。 名号の徳より難思の名を与え、 第十八願の難思議往生に対して仏力を疑う点から議の一字を省き、 難思往生となづけられたもの。 「化身土巻」 には 「阿弥陀経の意なり 至心回向の願 不定聚の機 難思往生」、 ¬三経往生文類¼ には 「徳号によるがゆゑに難思往生と申すなり。 不可思議の誓願、 疑惑する罪によりて難思議往生とは申さずと知るべきなり」 とある。 →三往生補註15