ないし 乃至 浄土真宗では4通りに解釈されている。 ①中間を省略することを表す。 「…から…まで」 という意。 数の多少、 時間の長短を兼ねおさめることを表す。 ¬文類聚鈔¼ に 「¬経¼ に乃至といふは、 上下を兼ねて中を略するの言なり」 とある。 ②最少限度を表す。 下至に同じ。 「行巻」 に 「¬経¼ に乃至といひ、 釈に下至といへり。 乃下その言異なりといへども、 その意これ一つなり」 とある。 ③一声の念仏も数多くの念仏も包み容れることを表す。 「行巻」 に 「また乃至とは一多包容の言なり」 とある。 ④数多くの念仏も数少ない念仏もおさめることを表す。 「信巻」 に 「乃至といふは、 多少を摂するの言なり」 とある。 ①②は 「乃至」 の言葉の意味からの解釈、 ③④は第十八願の 「十念」 に 「乃至」 が付されている意味からの解釈である。 →乃至十念