むしょうぼうにん 無生法忍 梵語アヌトパッティカ・ダルマ・クシャーンティ (anutpattika-dharma-kṣānti) の意訳。 三法忍の一。 無生忍ともいう。 真理にかない形相を超えて不生不滅真実をありのままにさとること。 親鸞は、 無生法忍を喜・悟・信の三忍の徳義を有する他力信心のこととする。 また、 無生忍を正定聚不退の位とする場合もあり、 ¬浄土和讃¼ には 「念仏のこころをもちてこそ 無生忍にはいりしかば」 とあり、 「国宝本左訓には 「不退の位とまうすなり。 かならず仏になるべき身となるなり」 とある。