きょうき 慶喜 よろこびのこと。 親鸞は、 すでに自身の上に実現していることがら (現生に正定聚の位に入ること) をよろこぶことの意として用いた。 ¬唯信鈔文意¼ には 「慶はよろこぶといふ、 信心をえてのちによろこぶなり。 喜はこころのうちによろこぶこころたえずしてつねなるをいふ。 うべきことをえてのちに、 身にもこころにもよろこぶこころなり」 とある。 ¬浄土和讃¼ には 「一念慶喜するひとは 往生かならずさだまりぬ」 とあり、 「文明本」 左訓には 「信をえてのちによろこぶとなり」 とある。 →真実信心、 歓喜。